- 125/01/17(金) 00:16:29
- 2二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 00:17:59
過去2スレとも滑り散らかしといてよく続けようと思えるな……
- 3二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 00:24:07
オレは好きやで
- 425/01/17(金) 00:31:49
「失礼します、倉本さんはいらっしゃいますか」
「先生!なぜ生徒会室まで来られたのですか」
「レッスンの予定でしたが、倉本さんの到着が遅いもので。様子を見に来ました」
「なんと!もうこんな時間ですわ!」
「あれっ?君ってもしかして、昔に私と会ったことないかな?」
「ええ、姫崎莉波さんですよね。よく一緒に遊びましたね」
「……覚えててくれたんだね。嬉しいな」
「名簿で見つけてから、いつかは挨拶をしようと思っていたのですが、機会がなかったもので」
「またこうして会えるだなんて、夢みたいです」 - 525/01/17(金) 00:38:49
先生と莉波お姉さまは、その昔一緒に遊んだ幼なじみのようですわね。
つまり、遠く離れて会えないと思っていたお二人が、感動の再開をされたということ!
わたくしも先生の担当アイドルではありますが、少し遠慮した方がよいのかもしれませんわね。
旧交を温める、水入らずの時間は必要でしょうから。
でも少しだけ心がザワつくのは何故でしょう。
頭では分かっているのに、本能のような部分が何かを訴えかけてくるのです……。 - 625/01/17(金) 00:49:13
「莉波お姉さま、その……最近先生との距離が近くありませんか?」
「そうかな〜?プロデューサーくんとは、いつもこれくらいの距離だったからかな」
「それに、その手に持っていらっしゃる包みは一体」
「これはプロデューサーくんの分のお弁当だよ、千奈ちゃんのプロデュースで忙しそうにしてるし、しっかり栄養を取らないと倒れちゃうかなって」
「お、お言葉ですが先生は、栄養失調で倒れてしまうほど子供ではありませんわ!」
「……それもそうだね、男の子なんだからって思ってた。けどもう子供じゃないのかもしれない」
「そうですわ!先生は立派な……」
「もう彼のこと、弟として見られないかも……」
「莉波お姉さま!?」 - 725/01/17(金) 01:04:09
「ダメですわ!先生、莉波お姉さまは言わば毒沼です!捕らえたものを犯し尽くして引きずり込んでしまう、そんなインモラルな毒沼なのです!!」
「倉本さんは心配性ですね。莉波お姉ちゃんに限ってそんなことは万に一つも有り得ませんよ」
「先生、しっかりしてください!!」
「何もおかしなことはありません。倉本さんはアイドルとして輝かしい活躍を続け、俺は莉波お姉ちゃんの弟になって幸せに暮らす、そこになんの違いもないでしょう」
「ああっ!先生の認識が歪んでねじ曲がっていますわ!それのどこが同じだと言うのですか!」
「𝓦𝓸𝓷𝓭𝓮𝓻 𝓢𝓬𝓪𝓵𝓮な心で見れば全部同じですよ」
「ダメです!このままでは先生が莉波お姉さまの毒牙に……。そっ、そういえば、莉波お姉さまは先生のことをもう弟としては見れないと漏らしていましたわ!ですから、そろそろ姉弟関係も解消に……」
「俺もそろそろお姉ちゃんとして見れなくなりつつありました……この想いを、伝えてもいいのでしょうか」
「せっ、先生!やっぱり、そんなことはなかったかも!今すぐしまって」
「莉波さん、待っていてください!今すぐ伝えにいきます!」
「先生ぇ〜〜!!」 - 825/01/17(金) 01:11:52
変わらず先生によるプロデュースは続いていますが、先生があの後どうしたのかは、聞いたら心が壊れてしまいそうで……何も聞けていません。
わたくしの手元に残ったのは、先生と一緒に造り上げた𝓦𝓸𝓷𝓭𝓮𝓻 𝓢𝓬𝓪𝓵𝓮のタクト。
そして様々な思い出。
どれも大切な宝物。
先生、わたくしはどこで間違えてしまったのでしょうか……。
わたくしが言葉選びを間違えてしまったこと?
わたくしがレッスンに遅れてしまったこと?
私が生徒会に入ってしまったこと?
わたくしは、わたくしは……。
先生、先生……。
わたくしは一体どうしたら……。