- 1AI士25/01/18(土) 18:51:40
- 2AI士25/01/18(土) 18:52:00
- 3二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:52:47
このレスは削除されています
- 4AI士25/01/18(土) 18:53:18
- 5二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 19:50:46
- 6二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 20:01:12
- 7AI士25/01/18(土) 20:09:20
- 8AI士25/01/18(土) 20:11:50
- 9二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 20:17:50
- 10AI士25/01/18(土) 20:28:03
いえいえこうやってすり合わせるのが楽しいんですよ個人的には
- 11二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 20:40:01
- 12AI士25/01/18(土) 23:03:04
「・・・・・森に入って迷ってしまったかと思えば・・・何だお前は?」
グミオトコの目の前に、誰かが一人立って道を塞いでいた。
「俺のグミが食べたいのか?やれやれ、人気者は大変だなぁ」
「んなもんいらん。この山に足を踏み入れた時点でお前は俺の贄だ。・・・人間ではなさそうなのが残念だが・・・」
「なに?・・・・・俺のグミよりも・・・人のほうが良いと・・・そう言ったのか?貴様」
「そう言ったのだ、何度も言わせるな贄め」
「そうかそうか・・・ならまず、一口食ってみろ・・・その口にぶち込んでやるから!!」
グミオトコの手から弾丸状のグミが生成され、本物の弾丸の如く高速で射出される!
唐傘へと飛来したグミは、そのまま奴の口にめり込むかと思われたが、
――ガキンッ!!――
「!」
「これがグミ?鉄のようではないか、美味いとは思えんな」
唐傘は傘をバットのように振るってグミ弾を弾いた。 - 13AI士25/01/18(土) 23:03:56
そして地を蹴り、グミオトコに接近する。
「大人しくしておけ」
唐傘はグミオトコ目掛けて傘を振り下ろすが、グミオトコは腕に盾型のグミを作り出し、それで攻撃を防ぐ!
「!」(硬い!?いや、弾性が高いのか?ゴムのように跳ね返される・・・)
「俺のグミを殴るとはッ!許せん!!」
グミオトコはグミで戦鎚を作り、唐傘へと振り下ろす。
唐傘は傘を勢いよく開いて盾のようにするが、傘はメキョッと音を立てて潰れかける。
「チッ」
唐傘が飛び退いて距離を取り、木々の生い茂る林の中へと入る。
「逃がさんぞ!『グミスプラッシュ』ゥウ!!!」
――ドガガガガッッ!!――
グミオトコがグミ弾を複数作り出し、マシンガンの如く連射する。
しかし唐傘は林の中を動き回り、グミ弾の雨を回避する。
唐傘の傘は開いていると魔法などの非物理攻撃に強く、遠距離攻撃への防御に役立つが、相手が放つのはグミ。これは物理攻撃の為開いた傘では防御しきれない。 - 14AI士25/01/18(土) 23:05:31
が、今唐傘がいるのは林の中。木の沢山生えるここでグミ弾を連射した所で木々に阻まれ、弾丸は唐傘に届かない。いくら硬かろうと所詮はグミなのだから。
しかし、唐傘の傘は違う。
「俺の傘は、木々ごとお前を貫ける!!」
唐傘は傘を閉じた状態で召喚し、それを撃ち放った。
グミが弾丸なら、差詰こちらは砲弾だ。木々を穿ち、グミオトコに迫る。
「くっ!」
グミオトコは咄嗟に最高硬度のグミ壁を作り、傘の攻撃を防ぐ。傘は鉄ほどの強度があるグミ壁に突き刺さるっており、直接喰らえば致命傷は避けられないだろう。
現状、唐傘が有利そうに見えるが、
(あのグミ・・・展開速度が相当速い・・・グミ弾を安全に避けれる距離からの攻撃は間に合わないな、当たるより先に壁を張られて防がれる・・・あとどのくらいグミを生み出せるんだ?・・・遠距離戦じゃ決め手に欠けるな・・・)
唐傘も、グミオトコを倒す為にはもっと接近する必要がありそうだ。
そしてグミオトコの方も思考を巡らせていた。
(・・・生み出せるグミもそう多くはない・・・相手が持久戦を選べば負ける可能性が高いな・・・・・ならば!)
グミオトコは一つ策を練り、実行する。
「来い!!『グミズリー』!!」
グミオトコの身体から小さなグミベアが2つ飛び出す。そして次の瞬間、そのグミベアが巨大化し、2メートルを軽く超える巨大なグミベアへと変貌する。 - 15AI士25/01/18(土) 23:07:17
外見も我々の知る可愛らしいグミベアとは異なり、本物のグリズリーのような荒々しさだ。
「グルルルルッ!」
「行け!傘野郎を見つけ出して倒せ!」
「グァァッ!!」
2体のグミズリーは駆け出し、先程傘の飛んで来た方向へと走り出す。
グミズリーはグミオトコの作り出す部下のような物で、知能は低いが力の強いし鼻が利く。
唐傘を倒せなくとも正確な居場所を見つけ出してくれるだろう。そうなれば接近して叩く。それがグミオトコの策だ。
その頃には唐傘の元に、1体のグミズリーが迫って来ていた。
「グォォオオオオオッ!!!」
「うるさいお菓子だ」
唐傘は傘をグミズリーへと撃ち放つ。
動きまわるだけあって流石に先程の壁や盾のような硬さは無いらしく、傘はグミズリーの腹へと突き刺さった。
「グ、グォォォ」
グミズリーはまだ向かって来ようとするが、
「しぶといな」 - 16AI士25/01/18(土) 23:08:19
唐傘がパンッと手を叩くと、グミズリーの腹に突き刺さった傘が展開され、グミズリーを木っ端微塵に吹き飛ばした。
「ふむ・・・」
そして唐傘が前を向くと、
「おやおや・・・元気なクマさんだな」
合計数十体にも及ぶグミズリーが、唐傘目掛けて走りって来ていた。
1体1体が弱いとは言え、これら全てを相手取りのは苦労する。
「なら、本体を叩くまでだな」
幸いにも、グミオトコ本体もグミズリーの群れの最後尾で走ってこちらへ向かって来ている。
グミズリーを相手して疲弊した唐傘を最高火力の一撃で葬る算段だろう。グミズリーもいい壁になって傘を飛ばしてもグミオトコ本体には届かない。
が、唐傘の遠距離攻撃は閉じた傘を飛ばすだけではない。 - 17二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 23:08:27
「うるさいお菓子だ」がなんか変なツボに入った
- 18AI士25/01/18(土) 23:09:07
「展開・召喚」
唐傘の周囲に限界まで開いてほぼ円状となった柄のない傘が並ぶ。
そしてそれ等の傘が回転ノコギリの如く高速で回転し始めた。
「『傘刃』っ」
そうして回転する傘が放たれると、それ等は回転したまま地に落ち、まるでタイヤのように転がって超高速で進み出す!
その傘達はグミズリーの群れを回り込むようにして走り出し、最後尾にいるグミオトコの元へと迫る!
「ちっ!だが遅い!」
グミオトコはグミズリーに唐傘を任せ、グミの壁を周囲に張って一つずつ傘刃を防ぐ。しかしグミ壁に弾かれた傘刃はそのまま止まるのではなく、再度回転数を上げて再加速し、再びグミオトコ目掛けて迫って来る。
しかも傘刃は相当鋭いようで、張った壁も数撃攻撃を防ぐだけでズタズタになって再度壁を張り直さなくてはならない。 - 19AI士25/01/18(土) 23:09:53
迫りくる傘刃を1枚1枚確認し、丁寧に壁を張って傘刃を防ぐ。
幸いにも跳ね回ったりなどせず軌道に沿って素直に転がって来てくれるのが救いだ。
そして傘刃を防ぎつつ、チラリとグミズリーの群れを見る。
グミズリーの数が減って来たらグミオトコ本体も突撃して唐傘を叩く必要があるのだが・・・
「?」
そこで違和感に気付く。
唐傘本体を狙えと命令したはずのグミズリー達が、こちらへと向かって走って来ている。
つまりそれは・・・・・唐傘本体がこっちにいると言うことだ。
「!!!」
そして迫って来ていた傘刃を弾いて気が付いた。
「よぉ」
その傘刃の裏に唐傘本人が張り付いているということに。
「ぐっ!!!」
グミオトコは急いで壁を張ろうとするが、
唐傘の方が速い。 - 20AI士25/01/18(土) 23:10:48
――ガボッッ!!!――
唐傘の放った閉じた傘が、グミオトコの体を穿った!!
「ぐぁあ!!!」
「チッ!」
しかし!グミオトコはギリギリで傘の迫る胸部にのみ最小限のグミ盾を生み出し、急所への直撃を回避した!
しかし軌道のそれた傘に左肩を穿たれ、グミオトコの左腕がボトリと地面に落ちた。
「グミズリー!!」
「グァァァアアアッ!!」
唐傘が追撃する前にグミズリーが立ち塞がり、その隙にグミオトコは後退する。
「くっ!俺のグミボディをっ!」
グミオトコは傷口をグミで塞ぎつつ、最後の策に出る。
「グミズリー!!集合!!」
「グォォッ!!」
突然、唐傘の相手をしていたグミズリー達が駆け出し、グミオトコへと駆け寄る。 - 21AI士25/01/18(土) 23:11:22
「最終奥義だ!『グーミネーター』!!」
現れたのは、グミで作られた全長10メートル近い巨大なロボットだった。そして頭部にはグミオトコが乗っている。
(グミ生成数限界まで詰め込んだ最終兵器!!この森ごとこの傘野郎を叩き潰す!!)
「的がデカくなっただけだな!」
唐傘は再び傘を撃ち出す。が、
――ガキンッ!!――
「!?」
グーミネーターの体は先程まで防御に使われていた壁程の耐久性があるらしく、傘が弾き返された。
「マジかよ」
「終わりだ傘野郎!!」
グーミネーターはその巨腕を振り下ろし、唐傘へと攻撃を仕掛ける。
唐傘はそれを躱すと、一つ大きめの傘を作り出して手に握った。 - 22AI士25/01/18(土) 23:12:13
「最終奥義というだけある・・・が、わざわざグミの熊を回収して作ったあたり作り出せるグミはもう殆ど無いのかな?」
「ふっ、だとしたら何だ?」
「ならやりようがある。卑怯とは言うなよ」
唐傘は傘に傘を重ねて即席のシーソーを作り、その端に乗る。
そしてもう片方の先端に、閉じた傘を撃ち放った!
テコの原理で唐傘は空高く打ち上げられる。
そしてそこで1本の傘を開き、まるでパラシュートのように空中にフワフワと浮かぶ。
「グミをもう作れないってことは・・・もう遠距離攻撃はないってことだろ」
唐傘は空中で傘を召喚する。
「なら、こっちは撃ち放題だ」
そうして傘の砲弾がグーミネーター目掛けて降り注いだ!! - 23AI士25/01/18(土) 23:12:38
「ぐっ!降りて来い!!」
唐傘は傘を同時に5本までしか召喚できないが、関係ない。撃ち放って敵に当たれば、再び召喚して撃てばいいのだ。
この傘砲弾の雨は半永久的に続く。
グーミネーターは外装は最高硬度だが、動き回る為内部は柔軟だ。いくら攻撃を装甲が防ごうと、衝撃は内部に伝わって内構造を破壊する。
「ぐ、ぐわぁぁぁぁぁ!!!」
――ドガァァアンッッ!!!――
ものの数十秒で、グーミネーターは破壊された。
「おのれっ!」
グミオトコは破壊されたグーミネーターのコックピットを開け、外に出る。
眼前には傘を握った唐傘。
「・・・・・クソッ」
「食材がそんな言葉使ったらダメだ」
唐傘が放った傘が、グミオトコの頭を貫いた。 - 24AI士25/01/18(土) 23:14:29
勝者
>>5 唐傘!!
- 25AI士25/01/18(土) 23:28:10