深夜なので淡々と今まで読んで面白かったミステリーを紹介してく

  • 1二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 01:36:09

    純粋に自分がどれだけミステリーを読んできたかが気になったので
    簡単に淡々と自己満で描いていく

    1.カラスの親指 道尾秀介
    初老の詐欺師コンビのもとに事情を抱えた少女、その姉カップル、ワンコが転がりこみ共同生活が始まる
    そして彼らが一つのペテンに手を染めていく…という話。
    コンゲーム×コメディの構造をとってる作品で
    読み心地は伊坂幸太郎の陽気なギャングシリーズに近いかも

    奇妙な共同生活やペテンを企てる部分など随所に読み応えがありスラスラ読める
    普段は登場人物に愛着が湧くことはないのだが
    これはキャラクターもどんどん好きになれた作品

    何より終盤の展開も見どころ
    読後感も良くて純粋に読んで良かったと思えた作品
    ひまわりの咲かない夏とかシャドウで道尾秀介合わないか?と思った人はこっちを見てみて

    続編はカエルの小指という作品があるそうだが未読

  • 2二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 01:39:45

    2.クールキャンデー 若竹七海
    主人公の兄嫁とそのストーカーが死亡し、
    容疑者として兄が疑われる
    その容疑を晴らすべく中学生の主人公渚が動く
    という話

    この本は170ページ弱の短い物語なんだけど
    切れ味抜群でとてつもないインパクトをくれる
    一日で読めるからぜひ読んでみて

  • 3二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 01:46:29

    3.屍の命題 門前典之
    とある別荘で6人の宿泊者が全員別の死因で死亡しているのが見つかる
    犯人とその動機は?という話

    雪世界で見た天女?という謎プロローグに始まり、事件前の意味深な被害者同士のやり取り、死ぬ前にカブトムシの亡霊を見たという手記などよく分からんのてんこ盛り

    真相を聞いたときに真面目な人は怒ると思う
    僕は笑ったけど
    特にプロローグとカブトムシの亡霊ってなんぞやという箇所だね
    バカミス(褒め言葉)と云われる類いの作品なので肩の力を抜いてハチャメチャに楽しめるよ

  • 4二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 01:51:59

    4.殺戮に至る病 我孫子武丸
    蒲生稔というサイコキラーが初めての殺人を犯してから逮捕に至るまでを描いている

    よく上がるどんでん返し作品だとこれが一番きれいにまとまっていると思う
    (ほか作品は伏線薄めで唐突だったり
    途中の話が平坦だったりというクセがあると個人的に思う)
    ラスト数ページで読者に真実を突きつけ
    置いてけぼりにしてしまうあの感覚は
    未読の人がいたらぜひ味わってほしい

    ただこの作品はエログロが7割くらいを占めているので食事前に読まないように
    これもまたクセかもしれないけど

  • 5二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 02:01:53

    5.ナイルに死す アガサ・クリスティ
    船の上で起きた射殺事件にポアロが挑む話

    1937年と約90年ほど前の作品ながら色あせない!
    かつ、600ページ弱ありながらこの本はクリスティ作品の中でも読みやすいと個人的には思う
    前半1/3が乗船者の紹介と事件に向けた布石を打つのに割かれているけれど
    その中でも小さな事件が起きてその後の事件につながり飽きさせない

    クリスティ作品あるあるの
    人物紹介→事件→一人一人聞き取り→探偵役が地道に調査→各容疑者視点の記述…
    という流れは慣れていないと単調でやや飽きが生じるんだけど、
    (有名なオリエント急行やアクロイド殺しもこの流れがある)
    ナイルに死すはそこが上手く旅情描写や小さな事件で潰されていて読みやすかった

    ポアロ推理後の結末含めてすごく印象的で
    今まで読んだクリスティ作品だと個人的には1番かな

  • 6二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 02:08:52

    6.葬儀を終えて アガサ・クリスティ
    当主の葬儀を終えたアバネシー家で
    遺産分配の話が行われる場において
    末妹が当主は殺されたんでしょ?と発言し
    少しざわざわする
    取り合わなかった兄弟達だけど翌日末妹は惨殺される…

    オリエント〜やそして誰も〜とかしか知らなかった自分がタイトルだけ見て読んだ作品
    また、トリックを聞かされ「いやいやそれは無理でしょクリスティさん」と言いたくなる作品
    でもなんか好き

    犯人の自白がトチ狂っていて怖い!

  • 7二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 02:21:38

    7.神のロジック・人間のマジック 西澤 保彦

    閉鎖された施設につれてこられたマモルは
    様々な国の同じ年頃の人間が謎の実習を受けていることを知る
    その施設内で事件が発生する…

    説明しづらいポイントが色々あるんですが
    真相は予想の斜め上
    布石や伏線もありとても楽しめる作品

    施設に潜む「邪悪なもの」がひたひたと主人公たちを侵していく描写はホラー
    得体のしれないものがずっと話の土台で横たわっている感覚を味わえます

    どんでん返し作品を色々読んだ人は
    真相を知ってあれ?となるかも
    そして出版年を調べてさらに驚くのかも
    (この事情があるためこの本のタイトルを検索する際はサジェストをあまり見ないほうが良いです)

  • 8二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 02:26:46

    8.黒い仏 殊能将之

    ミステリ初心者に薦めてはいけない本①
    円載の宝探しとアパートで見つかった男性の変死体の捜査が結びついていく

    〇〇〇〇が〇〇を〇〇するのは僕が読んだ中ではこの本だけかと
    「賛否両論、前代未聞、超絶技巧の問題作」というフレーズで察するものはあるかと
    後期クイーン問題に一石を投じているねと解説しているブログもあったが
    実際作者はどこまで考えていたのだろう

    ちなみに本作は石動戯作シリーズ2作目ですが
    この本からでも読めると思う
    自分はこっから読んでるし

  • 9二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 02:28:48

    いいね

  • 10二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 02:32:11

    9.超・殺人事件 東野圭吾
    ミステリー小説のお約束とか出版業界に対するブラックジョークが詰まった短編集

    全部の短編がコント調なので堅苦しくなく読めます
    これの超税金対策殺人事件がまじで笑える
    5年以上前に読んだのでうろ覚えな短編も多いけどこれはインパクト抜群

    気に入ったら似たような味付けの『名探偵の掟』もどうぞ

  • 11二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 02:44:26

    10.八王子七色面妖館密室不可能殺人 倉阪鬼一郎

    この本は仕掛け本となっております
    近年話題の紙の本でしかできない仕掛けというもので作者の労力を想像しながら楽しんでください

    200ページ弱の本にも関わらず事件編は全体の半分くらいで終わる
    事件編の文章が意味不明&抽象的で挫折しそうになるかもですが
    とりあえず堪えて解決編まで進んでみてください
    その読みにくさの意味を悟りその仕掛けに驚いたらあとはシリーズ作品を漁っていくだけです

    いくつか仕掛け本シリーズはあるけど
    これと同じくらいのおすすめは
    ・三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人
    ・不可能楽園 〈蒼色館〉(これは仕掛け内容的にできれば他2作を読んでからの方が良い)

    全体的にはっちゃけている本ですが
    八王子〜は最後の仕掛けで少し感傷的な気分にさせられるかも
    なんて本だ

    また上で紹介したのと毛色が違う作品もあって
    仕掛け的には上のより少し落ちるところもあるのでここら辺から読むのもありかな
    ・四神金赤館銀青館不可能殺人
    ・紙の碑に泪を
    (番外編:波上館の犯罪 美術哲学?の記載が山盛り&仕掛けがわかりやすいなどクセが強いので
    よほどこの作者の本が読みたいのでなければ避けてもいいかも…)

    この作者さんは多作で時代小説も書いている
    自分は未読だがいつかそっちも読んでみたい

  • 12二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 02:50:51

    12.ディスコ探偵水曜日 舞城王太郎

    足掛け一年かかり読んだが
    内容はわかったようなわからんような
    ミステリーのようなSFのような
    ハッピーエンドのようなバッドエンドのような
    未だによくわかってない

    誰かこの作品を解説しているサイトとかあったら教えてくれ
    自分でもよくわかっていないんだ

    ただ和菓子職人は最強だし
    この主人公の探偵も探偵界最強だと言うことは分かります

    ネタバレ食らっても意味を理解できないと思うのでそこは安心
    というか読了した自分ですらネタバレできない
    そんな密度の作品
    奇妙な読書体験をしたければぜひ(確か絶版とか聞いたような)

  • 13二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 02:59:10

    13.法月綸太郎の冒険 法月綸太郎

    歪な事件の動機(ホワイダニット)を集めた短編集
    刑執行直前の死刑囚を毒殺したのはなぜか?という「死刑囚パズル」がよく話題に上がる
    この話だけほぼ中編なのでじっくり楽しんでね

    個人的には図書館を舞台にした2短編
    「切り裂き魔」と「過ぎにし薔薇は……」も名作

    ただ欠点として有名古典のネタバレやその匂わせがちょくちょくあり安心して読めないこと
    ほか短編集でもそれは感じた
    スタンリイ・エリンの「特別料理」はオチまで
    示唆されていたので先に読んどくといいかも

  • 14二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 03:08:21

    14.叫びと祈り 梓崎優
    異国の地で起こる事件を一人の青年が紐解いていく連作短編集
    収録5編のうち、3編がお気に入り
    トリックがすごいというよりは
    なぜ事件を起こすに至ったか、異国ならではの背景描写が見どころ

    「砂漠を走る船の道」
    サハラ砂漠を進むキャラバンで殺人が。
    容疑者も限定されるかつ、人手を減らすことにより犯人自身も危険にさらされるのになぜ殺人を犯した?

    極限状況での殺人という意味では
    先ほどの死刑囚パズルと共通項
    やっぱホワイダニットと短編は相性抜群!
    真相はシンプルながら意表を突くもの

    「凍れるルーシー」
    唐突にぶん投げられる衝撃

    「叫び」
    伝染病が流行り死を待つ村で殺人が…
    またもや極限での殺人
    その動機は壮絶かつ理解不能の一言

  • 15二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 03:21:59

    15.死と砂時計 鳥飼否鵜

    死刑囚を幽閉する終末監獄で起こる数々の事件を
    死刑囚の二人が解き明かすという変わり種本格

    またもや刑執行直前に死刑囚が殺されます
    (真相は個人的には死刑囚パズルのほうが好き)

    以下お気に入り短編

    「監察官ジェマイヤ・カーレッドの韜晦」
    定年退官まであと3日の監察官が殺された
    なぜ?誰が?
    →動機がぶっ飛んでる

    「墓守ラクパ・ギャルポの誉れ」
    死刑囚墓地の墓守が墓を掘り起こし
    刑執行された囚人の遺体を切り刻んでいた
    刑執行された囚人は生前金の十字架を持っていたらしく…
    →墓守が死刑囚に抱いていた感情は友情か敵意か?というあたりがコロコロしています
    何とも言えぬ結末もまた良い

    「確定囚アラン・イシダの真実」
    他短編で探偵シェルツ囚人の助手をしてきたアランが数日後の刑執行を言い渡される
    過去を振り返ると意外なことがわかる
    →恐ろしいホワイダニットの解に震える
     長めの短編だけど本作のベストかも

  • 16二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 03:28:49

    16.首無しの如き祟るもの 三津田信三
    刀城言耶シリーズの第3作
    このシリーズはどこから読んでもそこまで繋がりはないらしい
    (この作品→後続の4作目で読んだほうがいい気はするが)

    シリーズ特徴としてホラーとミステリーの融合、
    探偵刀城言耶による一人多重解決が挙げられる

    この2つの要素が終盤に大きなインパクトを与えることになる
    本作はシリーズの最高傑作とされており
    たった一つの要素で20近くある謎がスルスル解けていくというのが凄まじい
    タイトルの通り首切り殺人が起こるのだが
    既存の首切りトリックにアレンジを加えて
    唯一無二のものにしている

    また、このシリーズを読む際は
    見取り図がついてるため文庫本(小さい表紙が柔らかい本)で読もう
    正直見取り図がないとちょっと辛いとこもある

  • 17二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 03:36:38

    17.山魔の如き嗤うもの 三津田信三

    刀城言耶シリーズ第4作
    3作目の一部展開を匂わせている気がしなくもないので3→4の順に読むがいいかも

    3作目が一つの要素で謎を明かす論理の傑作なら
    こちらは伏線回収の傑作

    すべてが伏線というキャッチコピーが昨今流行っているけど
    この本も負けず劣らず伏線を散りばめ
    その後の多重解決やドンデン返しに生かしまくっている

    ちなみにシリーズで読んだ中だと個人的には以下がお気に入り順となる

    1位 首無
    1位タイ 山魔
    2位 忌名(ホワイダニットはシンプルながら盲点)
    3位 厭魅(真相解明部分でひぇってなる)
    4位 凶鳥(トリックは派手で好きなんだけど登場人物の行動が何かな…という部分がある)

  • 18二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 03:38:47

    順位1位タイの次は3位だね…
    ミスった

    18.二壜の調味料 ロード・ダンセイニ
    気になったらまず表題作だけでも読んでみて!
    ミステリー短編というよりは奇妙な味という
    スッキリした解決がない場合もあるものなのでその点は注意

  • 19二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 03:41:29

    19.時計館の殺人 綾辻行人

    みんな大好き館シリーズ5作目
    仕掛けの壮大さと犯人の意外性、結末などどれをとってもピカイチ
    個人的には十角館の殺人よりこちら派
    十角館の殺人しか読んでない人はシリーズ順に期待して読んでね

  • 20二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 03:45:17

    20.暗黒館の殺人 綾辻行人

    みんな大好き館シリーズ7作目にして
    シリーズ最長

    ノベルスの表紙折り返しで筆者が
    (確か)いろいろ仕掛けたよ、驚くポイントは人によって変わるかも、と書いていた
    その宣言通り仕掛けは多岐にわたり
    1000ページ超えも納得の内容

    ここまで6作シリーズを読み1000ページの読書をしたシリーズファンにはうれしい要素もあるので
    じっくり読んでみてね

  • 21二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 03:51:00

    21.メルカトルかく語りき 麻耶雄嵩
    ミステリ初心者に薦めてはいけない本②

    1,2編目を読むと作者が何をしようとしているのか分かります
    とんでもねぇ
    初心者にミステリーってこんなんなのかと思われそうなので勧めてはいけません

    収録作で個人的に好きなのは「収束」

    また「答えのない絵本」はインターネットの海に生息する野良の名探偵が考察を書いているので
    読んだあとにぜひそちらもググってみてね

    麻耶雄嵩はミステリーあるあるとかお約束構造を文字って作品にしていることが多いので
    ある程度ミステリーを読んでから麻耶雄嵩作品を読むと染みます

  • 22二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 03:56:08

    22.電気人間の虞 詠坂雄二

    変化球的な作品なので本格ミステリーとかサスペンスとはちょい違うかな

    語ると現れ人の思考を読み
    真相に近づくものは死んでいく
    電気人間という怪異を追うライターの話

    とある一行の衝撃がすごく背筋が薄ら寒くなります
    それを踏まえて読み返すと要所要所なかなか計算づくだったり
    オチで突然ぶん投げていて少し笑えた記憶がある

  • 23二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 04:03:18

    23. はなれわざ クリスチアナ・ブランド

    ブランド作品ではおなじみコックリル警部が探偵を務める作品

    タイトル通りトリックは離れ業です
    自分はとても好きなのですが
    世間だとこの無理トリックを理由に他作品に評判が移行しているっぽいです(未読ですがジュゼベルの死とか)

    ブランドの作品はこれと短編集を読んでいるんですが
    ちょい前の時代の作品ながらなかなか骨太な多重解決を見せてくれます
    かの有名な毒入りチョコレート事件とまではいかないけど伏線を散りばめ
    それをもとに丁寧に推理を重ねていくのが見どころ
    容疑者を疑う際にも具体的な殺人遂行方法を仮説立てて進めていきます

    また、事件の展開や真相は皮肉っぽいものもあり
    この作品も読み返すとこの時のあれってそうだったんだ!
    と驚き笑えるのがまた乙です

  • 24二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 04:24:52

    24.エジプト十字架の謎 エラリー・クイーン

    探偵学園Qの切り裂きジャック事件で
    この小説とそして誰も〜の真相が匂わせされているので探偵学園Qを読む前にこれらを読んでおこう!

    この小説の白眉は
    事件現場に残ったヨードチンキの瓶から繰り出される論理的推理で
    シンプルイズザベストながら納得いく答えを導き出している

    犯人解明直前に入るチェイスシーンは
    唐突ながらハラハラして惹かれますね

    国名シリーズはまだこれしか読めていないので
    今年はもう少し読みたいな

  • 25二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 04:28:33

    25.皇帝のかぎタバコ入れ ジョン・ディクスン・カー

    シンプルなトリック1本で勝負する男気小説
    カーの小説では一番好きかも
    カーおなじみの怪奇要素やドタバタ劇はゼロだけれど
    後味のすっきり感はピカ1だし最初に言った通りトリックがシンプルで痺れる

    ちなみにコナンのアニオリで思いっきりネタバレされているので
    コナンのアニオリを一気見する予定のある人は
    この小説を読んでおこう!

  • 26二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 04:35:37

    国名シリーズはエジプト十字架から読んだならとりあえずオランダ靴とギリシャ棺を抑えておけばいいよ
    シャム双子も読んどくと新本格のあれやこれやの元ネタがわかって楽しい
    ロジカルな推理自体を楽しめるならローマ帽子、フランス白粉も読んでおいて損はしないと思う
    アメリカ銃・チャイナ蜜柑・スペイン岬は後回しでいい

  • 27二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 05:08:58

    麻耶雄嵩いいよね…

  • 28二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 11:24:44

    >>26

    ギリシア棺はエジプト十字架と並んで傑作評価を受けているのをよく聞きますねぇ(後期クイーン問題とか)

    実は最近読もうとして手元においていたり


    シャム双子は近年よくある災害×ミステリーの大元なんで読みたかったんですが背中押されました!


    チャイナ橙は魅力的な謎!とかでよく他ミステリー小説にて名前が挙がっていたので

    国名の中でも上澄みなのかと思っていたので意外


    やっぱり小説の人の評価をネタバレ無しで聞くの楽しいな

  • 29二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 11:34:01

    26.3つの棺 ジョン・ディクスン・カー

    嗅ぎタバコ入れでシンプルなのが好きと言っていますが
    こちらはトリックは少し複雑でも面白い
    ハヤカワ文庫だとカーには珍しく図付きで解説されていたのを覚えています

    そしてミステリー好きには有名な密室談義が入っています
    密室トリックを分類して語るというトリック分類好きにはたまらないものでしょうね
    三津田信三の刀城言耶シリーズでも密室談義ならぬ人間消失談義や首切り談義が含まれており
    今なお活躍するミステリー作家にもリスペクトされている要素なので一読の価値あり!
    ただしいくつかのミステリーのネタバレも含まれるためその点だけ注意
    (有名どこだと黄色い密室の謎とか)

    そしてそしてカーさんはトリックだけではなく
    しばしば意外な犯人を創り出そうとしているっぽくなかなか挑戦的な作品も多く存在します
    クリスティの有名作や犯人が意外で有名なYの悲劇にも負けず劣らずの意外な犯人者はいつかありますが、唐突すぎるというか尖りすぎているきらいはあります
    しかし三つの棺はカーの意外な犯人ものだと
    ピタリとうまくハマっていて個人的には
    嗅ぎタバコ入れと双璧を成す傑作だと思っています
    好きなのでハードル上げすぎましたがカーの作品は肩の力を抜いて
    このおっちゃん面白いことまたやってら!くらいの気分で読むのが一番良いです

  • 30二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 11:42:35

    27.妖魔の森の家 ディクスン・カーター(カーの別名義)

    カーの短編集でして表題作が傑作!
    人間消失の謎に対する解が衝撃的
    それ以外の短編は割とゴリ押し気味なので好みはだいぶ分かれるかも

    ちなみにこの短編に出てくる
    ヘンリー・メリヴェール卿は長編のシリーズ主人公です
    すごいドタバタしたおっさんだなと思った人はその直感があっていて
    メリヴェール卿ものは大体ドタバタしています
    例えば車椅子に乗って犬に追いかけられながら暴走したり、坂道でコケて果物をばらまいたり、旅行鞄を坂道で走らせて坂の下で絵を描いていた画家に衝突させたり…
    フィル博士と比べるとアク強めの主人公ですがドタバタ劇も含めて僕は好きです

  • 31二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 11:54:33

    28.No探偵、No推理? 柾木政宗
    ミステリ初心者に薦めてはいけない本?③

    なんというかメルカトルかく語りきのように
    ミステリーあるあるをもじった作品…なんだけど
    クセが強くて…
    内容はある日突然推理能力を失った女子高生探偵とその助手高生の二人がいろいろな事件を推理せずに解決していく、というもの

    なんの癖が強いかというと登場人物がメタ的視点でボケたりツッコんだり何とも言えぬ読み味のギャグが延々続くこと
    この本を面白いと言っている人もこのあたりがきついと言っている人は結構いるのだけど
    そこは挫折しないで頑張ってほしい

    最後の短編で強烈なひっくり返りが発生し
    そこから明かさせる当てさせる気ないだろという犯人の正体がインパクト抜群
    結局結末の大クセもあり賛否両論っぽいのです
    僕は会話のノリは苦手だったけど種明かし部分は好きでした

    少し副題を添えて昨年文庫化しているらしくノベルスで読んだ自分は
    そっちはそっちでどんな塩梅に仕上がっているかは気になる

  • 32二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 12:08:05

    29.空飛ぶ馬 北村薫
    日常の謎という人が基本的に死なない身の回りで起きた小さな謎に女子大生の私が出くわし
    落語家の円紫さんが解いていく
    言っちゃえばウミガメのスープとかの水平思考クイズみたいに不可解な状況に答えを与えていく、
    というもの

    人が死なないから爽やかな話なんだと思うじゃん?
    これが違うんだよね…
    自分が好きなのは赤ずきん、砂糖合戦
    表題作は他作品とはまた違った読み味で話としては好き

  • 33二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 20:53:03

    >>28

    チャイナは謎は魅力的なんだけど密室の物理トリックがメインだからあんまりクイーンっぽくないし

    肝心な部分が日本人だとあんまりピンと来ないと思う(ちなみに『中途の家』も同様の問題がある)

    シンプルイズベストなロジックが好きならスペイン岬は好みに合うかも

  • 34二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 21:52:16

    30.戻り川心中 連城三紀彦

    花葬シリーズという花に関する短編が詰まった昭和以前が舞台のホワイダニット短編集
    情景描写や心情描写が美しく物悲しく
    どっぷり物語の世界に浸かれます

    真相のインパクトだと表題作が一番好きかな
    物語的好みは「桔梗の宿」
    真相がベタネタではありますがこういうの好きなんすよね

  • 35二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:08:08

    31.この光と闇 服部まゆみ

    盲目の王女と父王、意地悪な侍女が暮らす城でのお話
    ミステリーっぽくない紹介ですがミステリーかと思います

    自分はだいぶこの小説に脳を焼かれています
    耽美と幻想が入り混じったゴシックミステリと公式に紹介されていますがこれが刺さったんですよね
    少人数で現代離れした世界の元、日々が進行していくのがすごく好きで
    ミステリーではないですが「西の魔女が死んだ」
    も好きな作品です

    ミステリー要素自体は伏線が多くだいぶフェアな感じなので勘のいい人は推理できてしまうのかも
    (僕は世界観に引き込まれ思考停止していたので無理でした)
    はっきり明言されない部分もあるのですが
    それ含めてこの作品だなという感じ

    余談ですが同作者のほか作品はまだ読めておらず
    この作品を読み終えた時の高揚を超えられるのか
    という懸念から
    ハードルが自分の中で上がってしまっている感はありますね…

  • 36二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:14:57

    32.ずっとお城で暮らしてる シャーリィ・ジャクスン

    前紹介の作品と似た匂いを感じ読んだ作品
    ぶっちゃけ設定はミステリー要素ありますが
    読んでみるとそこまで要素はないことに気づきます

    読んだ直後は微妙な作品を読んでしまったという感覚にとらわれたんですが
    読み返し人の考察や感想を見て自分なりに咀嚼していくとまた違う味わいを感じ取れるスルメ小説かなと僕は思います

    内容は
    数年前の毒殺事件で姉妹とその叔父だけが生き残り屋敷で暮らしている
    村人はその家族を忌み嫌っており…
    というものでだいぶ胸が悪くなります
    たちが悪いことに主人公サイドもそこそこイカれているため
    人によっては読むのを挫折する可能性もある気はしています

    またシャーリィは人の奥底に眠る悪意を書くのが上手い作家さんで「くじ」という短編集もおすすめです
    日常に溢れるモヤモヤ図鑑とでも云うべき
    苦さの残る短編揃いです

  • 37二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:16:04

    >>33

    チャイナのそれは評判として聞いたことありますね

    あまり気にしていなかったスペイン岬も気になってきました

    ひとまず国名シリーズは今年いくつか読んでいこうと思っています

    情報ありがとです

  • 38二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:21:14

    33.うさぎ料理は殺しの味 ピエール・シニアック

    フレンチミステリ
    とある小さな町で木曜日に起こる若い女性の殺人事件にの真相に迫るお話

    結構なバカミスだと思っていまして
    その要因がとあるレストランに送られてくる
    日替わりのメニューにうさぎ料理を出すと死人が出るという手紙の存在です
    どう桶が転がったら殺人になるねんという感想しかないですが
    真相を知ると変な笑いが出ます

    この小説は犯人とその動機が残り60ページ程残して判明し一つの幕を下ろします
    ではそこから先に何が起こるのか、というところがもう一つの見どころ
    ここらへんはずっとニヤニヤしっぱなしでした
    ミステリーというよりは奇妙な味を読むぞ!
    という心意気で味わってみてください

  • 39二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:30:11

    34.○○○○○○○○殺人事件 早坂吝

    孤島オフ会でメンバーの失踪や殺人が起こるよって話
    タイトル当てで有名な作品ですがタイトルは最後まで当てられないと思いますねぇ

    またこの上木らいちシリーズはエロ描写がおおく人には大っぴらに勧めづらいという弱点があります

    ただ受ける衝撃は1級品で1つの要素で謎がするする解けるさまは首無の如き〜を思わせます
    真相が提示されたとき「は?」とリアルに声が出ました

    ちなみに公式によると文庫版は加筆を行っているとサイトに書かれていました
    (自分はそれを知らずとも文庫で読んでました やったね)

  • 40二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:39:25

    35.双蛇密室 早坂吝
    上木らいちシリーズ第4弾
    2つの密室殺人と蛇の夢はどう関わるのか?
    とある刑事が抱える過去の事件を上木らいちが解決するという話

    2つあるうちの1つは変わり種ではありますが
    まあ普通かな~くらいの印象ですが
    もう1つが…
    今までのミステリーでこのタイプはなかったんじゃないかなと思っています
    賛否は当然分かれると思うので肩肘張らずに読んでね

    らいちシリーズは5作あり
    私はこの双蛇密室まで読んでます
    他2作も違った角度で面白いのでぜひ
    (真相にエロ要素が絡んでくるのが人を選ぶんですが)

    2作目:虹の歯ブラシ
    →バカミス釣瓶打ちの短編のあとに登場するのはある意味の多重解決
     すごいバカミスを読んだ気分になれます

    3作目:誰も僕を裁けない
    →社会派エロミスだそうです
     終盤のどんでん返しは少し感心少し苦笑いで読んだ記憶があります
     割と真面目に社会派やっているのでこれも読んでみてね
     作中でらいち達も言ってますが
     館見取り図を見るとなんかこう〇〇〇そうだなって思いますね

  • 41二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:48:26

    いくつかフィニッシングストローク(最後の一撃)の要素がある小説を紹介します
    要は最後のページや最後数行で物語全体をひっくり返す系ですね
    これまで紹介したやつだと殺戮に至る病や
    死と砂時計が当てはまりますね

    36.リバース 湊かなえ

    最後の一撃その①
    最後のページでどんでん返すことで有名

    どんでん返しだけではなく
    劣等感を持つ人間が友人関係に抱える歪みをうまく描いていて読んでいて当てはまる節があるので
    ずきずき刺さりました
    さすがイヤミスの巨匠です

    ドラマ化もしてるそうですがそちらは見たことないのでよくわからんですね

  • 42二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:54:40

    37.まるで天使のような マーガレット・ミラー
    最後の一撃②

    山中で交通手段をなくし新興宗教施設に助けを求めた青年が人探しの依頼を受けて…という話

    唐突に恋愛感情が芽生えたりとツッコミどころはあれど
    やはり最後の衝撃で置いてけぼりにされる感覚は強烈

    ハードボイルド系というか少しずつ人間関係を洗っていく地道なものなので派手さはないですが
    読ませる作品です
    人間の何かが壊れて道を外れてしまう
    そんな物悲しさも含まれた一作です

  • 43二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:56:12

    >>36

    原文:

    Merricat, said Connie, would you like a cup of tea?

    Oh no, said Merricat, you’ll poison me.

    Merricat, said Connie, would you like to go to sleep?

    Down in the boneyard ten feet deep!


    学研ホラーノベルズ 山下義之訳:

    ねえメリキャット、お茶でもいかがとコニーのさそい

    まあけっこうよ、毒入りなのねとメリキャット

    ねえメリキャット、そろそろ寝たらとコニーのすすめ

    十フィート下の墓場でね!


    創元推理文庫 市田泉訳:

    メリキャット お茶でもいかがと コニー姉さん

    とんでもない 毒入りでしょうと メリキャット

    メリキャット おやすみなさいと コニー姉さん

    深さ十フィートの お墓の中で!

  • 44二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:59:31

    38.ずっとあなたが好きでした 歌野晶午
    最後の一撃③
    ビリー・バンバンではありません

    恋愛に絡む短編をまとめた
    表題作と「舞姫」が最後の一撃に当たりますね
    それ以外だと「ドレスと留袖」もなかなかすき
    なんかよくわからんで終わる短編もちらほら

    当たり外れが大きい筆者の中では大当たりだと思っている
    騙されたと思って読んでみてください

  • 45二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:01:49

    >>43

    比べると創元版のほうが

    子供が無邪気に考えた残酷な歌って感じがして好きですね

    版ごとの訳読み比べってしたことがないですが

    読み心地はだいぶ違いそう

  • 46二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:07:27

    39.儚い羊たちの祝宴 米澤穂信
    最後の一撃④

    最後の一撃短編集
    有名すぎるので語ることはあまりないが
    「身内に不幸がありまして」「玉野五十鈴の誉れ」がお気に入り

    表題作がそこまで跳ねた感がないのが少し心残り

  • 47二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:14:54

    40.私たちが星座を盗んだ理由 北山猛邦
    ファンタジックな短編集と公式紹介にある通り
    少し現実離れした舞台が多い

    「恋煩い」「妖精の学校」が印象的
    恋煩いはシンプルにゾクゾクさせられる
    妖精の学校は考察?検索が必要かも

    それ以外だと「終の童話」が大好き!
    ダークファンタジーというか荒廃した世界で起こるミステリーっていい味です
    結末含めて愛すべき短編です

    表題作は覚えてないんだよな…
    ネット上でも触れてる人があまりいなくて本当に思い出せない…

  • 48二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:15:16

    >>47

    これも最後の一撃⑤です

  • 49二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:23:04

    41.噂 荻原浩
    最後の一撃⑥

    これまた有名かな

    最後の一撃がなくてもサスペンスとして良作だと思います

    香水の宣伝のために
    レインマンという足首を切断する殺人鬼の噂を広めていたら本当に事件が起こるという作品
    警察と宣伝をした広告代理店社員目線で話は進みます

    噂がもたらす影響を皮肉ったようなラストは
    とてーも黒いです

  • 50二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:28:47

    >>10

    この辺りの東野圭吾のブラックユーモアとかメタ・アンチミステリっぽい作品キレッキレだよね

  • 51二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:36:41

    >>12

    ふっならば2週間くらいで読んだ俺が解説するぜ

    まずこの本を読めば大抵の人は困惑すると思うんだが(なんせ第5の奇書として名が挙がるくらいだし)その困惑は2種類に分けられる

    ①作者が舞城王太郎だから

    ②総決算的作品だから

    ①はどういうことかと言うと、話全体の中に無数の比喩を織り込む作風なんだ。だから唐突すぎてわけわかんねーよ!な要素も俯瞰して考えたらちゃんと繋がりがあるんだ。例えばディスコ探偵で言うと魂の分裂やら時間操作やらは体や時間といった縛りに収まりきらない愛情を書いてるように思う。子供を助けるためだけに世界を二分するのとかまさしくって感じだ。カオスな物語の中に驚くほどシンプルなテーマを通すのが舞城王太郎という作家なのだ。興味があるならデビュー作の『煙か土か食い物』がオススメ。かなり初心者向けの作品になっている。

    ②は、乱歩における『陰獣』のように過去作で使った要素がかなり盛り込まれているんだ。これは主に次々探偵が出る件のことだな。例えばギャグ的に登場を果たした九十九十九なんかは『九十九十九』、『ジョージ・ジョースター』に登場する九十九という同名のキャラが存在する。そして元を辿れば清涼院流水のJDCシリーズの探偵・九十九十九から名前を拝借している。あと『世界は密室でできている』なんかは実際に舞城が書いた小説として存在していて、ここらへんはメタフィクションだね。

    この世の全ての出来事は運命と意志の相互作用でできている。だからぼうっとしているとどんどん運命に引きずり込まれていく。そこから抜け出すためには自分の意志で踊り始めるしかない。まとめるとこんな感じ。

  • 52二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:47:52

    >>21

    まさかミステリであんな推理が見られると思わず最初読んだときは唖然とした(数学かよと思った)

    >>17

    忌名は渦中の家の扱いが中々面白い。読んでてどことなく違和感を覚えたのはそこに起因すると思う。シリーズものならではな感がある。

  • 53二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:48:13

    >>51

    ID INVADEDも好きそう

  • 54二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:55:37

    >>50

    ミステリー界隈、出版業界、ドラマ化とかに関しての本人の心の声が漏れているようで

    けれど深刻になりすぎないバランスをとったライトな文調なので

    ブラックユーモアとかシニカルな表現が上手いんだなぁと思った記憶があります

  • 55二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 00:07:06

    >>51

    舞城ガチ勢の解説感謝!

    ①は確かに舞城初読でディスコ探偵読み終わったあとに

    面白かったけどあまり理解できなかったよ…とスレでぼやいたら

    舞城をディスコ探偵から入るのはやかなかチャレンジングと言われたのを思い出した

    根底は

    文字通り世界が敵に回っても、梢を守り抜くというディスコの金科玉条だよねっていうのは

    SF要素がわからないながらもひしひしと伝わってはきたんよね


    ②これも舞城初読かつなまじっか中途半端に他作品のあらすじは頭に入れていたせいで混乱した

    ルンババとか九十九って別作品キャラ

    しかも清瀧院流水のキャラもいない?みたいに

    わちゃわちゃした思い出


    運命と意志の相互作用だから

    運命に飲まれないよう踊り続けろ!

    ってのはディスコがしばしば言っていたなってのをふと思い出しました


    舞城は

    好き好き大好き超愛してる。

    とか

    世界は密室でできているとかも気になっているからいつかは読もうと思ったんだけど

    ディスコくらい理解が及ばなかったら…と思って尻込みしてました

    初心者向けの煙か〜から読んでみようかな

  • 56二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 00:11:11

    >>53

    wikiより
    ID:INVADED イド:インヴェイデッド - Wikipediaja.m.wikipedia.org

    監督は『Fate/Zero』『アルドノア・ゼロ』で知られるあおきえい、シリーズ構成と脚本は『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』などで知られる作家の舞城王太郎が務める。


    舞城先生ってなんでもやってるんだね


    企画初期の段階では『ALIEN THURSDAYYY』というタイトルであり、「木曜日の探偵」が「木星Z」というシステムを使って犯人の殺意に入るという内容だった[3]。


    これってディスコ探偵水曜日とか

    水星Cとかのモジリなんかね

  • 57二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 00:15:30

    >>52

    忌名はなーんか多重解決インパクト弱いなーと正直思っていたところから

    背負投食らった感じで本当にノーガードだった

    伏線や匂わせもバッチリしていて納得感も強いし

  • 58二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 00:49:01

    42.リラ荘殺人事件 鮎川哲也

    賞の名前にもなっている鮎川哲也の作品

    The本格ミステリっていう感じで

    一つ一つの小粒なトリックを重ねつつ

    連続殺人につなげていく手管がお見事すぎる

    犯人はやはり分からなかった…

    時代差を感じる部分はあれど全く古びていない名作


    鮎川哲也はまだこの作品しか読めてないので

    黒いトランクや下りはつかり(積読中)とかも読んでいきたい


    ちなみに光文社の本作だと同人誌版のプレリラ荘もついてくる

    こっちは本編になかった時刻表トリックがついてくる感じでまた違った読み応えです

    りら荘事件 鮎川哲也 | 光文社文庫 | 光文社www.kobunsha.com
  • 59二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 01:03:19

    43.ねじれた家 アガサ・クリスティ
    ポアロやマープル以外のノンシリーズものでも
    面白い物はあって本作はなんで有名でないんだろうってくらい面白かった

    正直クリスティあるあるの淡々と事件が進んでいくところはあるので
    前半は読むペースが上がらないとは思います
    後半からは少しずつ加速していくよ

    特筆すべきは犯人像とその末路で
    ミスディレクションによってぼかされていた真相がはっきりしたときやるせない思いがします
    作品の中でもそうなんですがある意味可哀想な犯人だとも言えるかと思います
    読み返すと結構堂々と布石を配置していたりして
    変な笑いが出ます

    ネタ自体は有名なミステリーと被っているんですがこちらはミスディレクションとか伏線配置で勝っているかなと個人的には思います
    (あちらにもあちらの魅力はあるのでどっちも好きですよ!)
    というわけでこの作品もネタ被りの心当たりがなければ
    サジェストは見ちゃだめ系ですのでご注意を

  • 60二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 09:21:33

    クリスティはマイナー作品も普通に面白いから凄い

  • 61二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 19:10:50

    まだスレがあるとは思わなんだ
    消えてると思ってた
    今半端だし50冊分は頑張って書こう
    本当は一晩で100冊書く予定だったんだけど…

    44.扉は閉ざされたまま 石持浅海

    タイトル、表紙がかっこいい倒叙ミステリー
    タイトル通り、死体を放置した部屋の扉はなかなか開きません
    ただ一人だけ異変に気づいた探偵役と犯人との水面下の戦いが面白い
    犯行動機は気持ちはわかる気がするけど
    殺さない方法でもっとやりようがあるような…と思った記憶

  • 62二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 21:06:22

    石持作品は動機にツッコミを入れたら負けみたいなところある
    『扉』の犯行動機は石持作品としてはまだ理解できる部類だけど
    『凪の司祭』(文庫は『二千回の殺人』)とかすごいぞ

  • 63二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 21:19:45

    言われてみると『扉』は殺すほどではないな…

  • 64二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 21:35:08

    >>62

    二千回の殺人ってあらすじは面白そうなんですが

    アマゾンで酷評されていたので

    手に取らなかった記憶が…

    あらすじ見るだけでも動機は八つ当たり?感あるので諸々凄まじそうですが…

  • 65二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 21:37:00

    個人的には国名シリーズはオランダ靴が最高だったな
    もうスッポリとハマっていく感がたまらんかった

  • 66二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 21:39:46

    有名なやつしか読んでないけど青崎有吾の天馬シリーズは最近全部読んだ
    水族館の殺人が一番好きかな
    ただ殺されるだけじゃなくサメに食われるとかシチュエーション最高でしょ

  • 67二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 21:43:01

    最近松岡圭祐の杉浦李奈シリーズを今更読んでる
    1作目の犯人の場所に電車で向かいながら推論を整理してる疾走感気持ちよかった

  • 68二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 21:48:01

    >>64

    『二千回の殺人』はホントにタイトル通りの内容なんで

    逆にこの内容で説得力のある動機を出されても困るかもしれない

    倫理も共感も投げ捨てて延々と人を殺し続けるだけの話だから

    読者によってめちゃくちゃ楽しめるか怒って投げ捨てるかのどっちかだと思う

    俺は好き

  • 69二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 21:52:39

    あにまんでカーが語られてるの初めて見た

    カー作品初心者向けの「ユダの窓」を上げておくぞ
    良くも悪くも「お前それは無茶だろ」みたいのが多いカー作品だが
    シンプルかつ丁寧なトリックで満足感が高い

  • 70二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:10:53

    >>69

    ユダの窓は有名トリックらしいのですが

    自分はネタバレ無しで読めて良かったです

    どんなドアにもユダの窓はあるという言葉も印象深いです

    シンプルで満足度の高いトリックで

    日常生活でもユダの窓を思い出しちゃいます


    容疑者全体が影が薄めなのと

    トリックが良い出来なので犯人が分かっても

    へーくらいで終わっちゃうのが玉に瑕

  • 71二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:17:54

    45.魔女が笑う夜 カーター・ディクスン

    密室からの人間消失という魅力的なテーマながら
    本作は相当な問題作でして、カー屈指のバカミスと評されているっぽいのです
    トリックがまあ確かにコントというかなんというかだいぶシュールな光景ですし
    実現はまずしないだろうという内容です

    しかし村に送られる誹謗中傷の怪文書と
    村全体を包む不穏な雰囲気が
    妙にこのトリックとなぜか合っていると思えてしまいます

    ヘンリー卿特有のドタバタにもヒントが仕込まれていたり、ドタバタしたかと思えば犯人との決着が他作家の某名作を思わせるビターなラストだったりと物語としても魅力があり、
    世間評ほど問題作だとは思えないんですよね…

    本作は絶版らしくアマゾンで買おうとすると数千円かかります
    古書店(おそらくブックオフとかにはない)だと1000円前後で買えることがありますのでぜひ探してみてください(5つの箱の死みたいに復刊してもっといろんな人の手に渡ってほしいけれども)

  • 72二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:19:28

    >>66

    あのシリーズ最初は年一冊くらいのペースで出てたけど図書館がちょっと間空いて出てから5年くらい音沙汰ないよな…

    単行本未収録の短編はあったみたいだけど

  • 73二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:20:17

    >>66

    最近だと地雷グリコが有名な作家さんですよね

    平成のエラリー・クイーンという二つ名は強いですよね…

    裏染天馬シリーズもだいぶ気になってはいますが未読なんですよね

  • 74二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:23:05

    >>67

    万能鑑定士Qとか探偵の探偵書いてる方ですよね

    メディア化が強い作家さんのイメージです


    しばしば思うことですが、全てを理解した探偵が犯人の時に行くまでの描写っていいですよねぇ

  • 75二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:29:40

    46.ギロチン城殺人事件 北山猛邦

    物理の北山の異名を持つ筆者の城シリーズ第四作シリーズ間の繋がりはないのでどこからでも読めます
    (物理が北山氏なら、化学は誰になるんだろうとかくだらないことを考えたり)

    以下にも大掛かりな仕掛けがありそうな城の見取り図を横目に話が進行していきます
    結構バンバン人が死ぬので面食らう人はいるかもですが、それ故リーダビリティは高いです

    物理トリックが豪快なのはそうなんですが
    僕が好きなのがもう一つ仕掛けられたトリック
    〇〇〇〇トリックのようでいて
    今までに見たことのない形をしています
    せこいと思う人もいてしまうようなトリックの使われ方ですが、こんな事あるんだなぁとニヤニヤした思い出があります

    ちなみに前作のアリス・ミラー城殺人事件は
    フィニッシングストロークが決まる怪作です
    犯人判明の演出がオサレなのでぜひこちらも一読あれ(その異常な動機含めて賛否は分かれると思いますが)

  • 76二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:38:50

    47.ヨモツイクサ 知念実希人
    これも本ならではの特殊演出?がある本です
    北海道にある禁忌の森でホテル開発をしていた作業員が行方不明になる
    ヒグマの仕業と思われ猟師たちが狩猟計画を練るが…という話

    はじめの羆に関する実話を下にした話の数々は興味と恐怖を良いバランスで駆り立ててくれます
    その後のヒグマとの思いもよらぬ形での会合や
    日常にもひたひたと侵食し始める何かに
    さらに盛り上がっていきます
    少しクセ?なのが3章でここから急に
    エンタメホラーというかご都合感というかが
    浮き出て来るのが人によっては鼻につくかな?と思います

    ただ、とある事実を突きつけられる演出は
    ゾクゾクものです
    伏線も散りばめられた山あり谷ありのバイオホラーですね

  • 77二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:43:34

    48.サヨナラ神様 麻耶雄嵩

    フィニッシングストロークの逆版みたいな短編集です
    なんと一行目から、神である鈴木君の口から犯人の名が語られます
    前にも言った通り、探偵と助手のあり方や後期クイーン問題などに一石を投じるような作品が多い筆者の中でもクセ強めな作品です

    絶対的存在が犯人と言っているから
    証拠を探すという逆論理的に動くからこそ
    わかる真実というのがあり非常に面白いです
    (針の穴を通すようなタイムスケジュールといいますか)

  • 78二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:44:58

    キングやランズデールみたいなホラー作家もちょくちょくミステリ手がけてるよね…
    ハップ&レナードとか好きだった

  • 79二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:48:44

    >>78

    恥ずかしながら海外ホラーのマーク度が低くて

    ランズテールを初めて知った

    メディア化しているためかハップ&レナードのあらすじはどこかで聞いたことあるなぁと


    キングも一作も読めてなくてオススメがあれば教えて欲しい

  • 80二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:52:48

    49.名探偵のいけにえ 白井智之

    一昨年話題になったカルト教団の集落で起こった事件を解決する多重解決ミステリー
    多重解決って普通は真実の一つ以外は捨て推理になるんですよ
    なんですがこの作品は全部生きているとも言えるし、それを成り立たせるための伏線散りばめが半端ではない!
    タイトルのいけにえの意味も考えながら読むと面白いですよ

    筆者はエログロ要素が強い作品を書くのでだいぶ人を選ぶんですが、この作品は他に比べると大人しめかもしれない(それでも残虐な殺され方をしているのだけれど)

    昨年話題のエレファントヘッドも良かったが、 僕はこちら派

  • 81二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:57:08

    50.聯愁殺 西澤保彦
    多重解決なんて飾りですよ、って感じの作品です(飾りではないですが)
    多重解決や話の構成によるミスディレクションがとても良く効いております
    動機にも注目です

    どんな終わり方かは言えないけれど
    ワクワク感があって好きです

  • 82二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:57:27

    >>79

    ”キングらしい”ミステリという意味で『ジョイランド』とかどうだろう

    ガチなミステリ要素はやや薄いかもしれませんが…ノスタルジックな青春描写を土台としたホラー色あるサスペンスとして見事な仕事をしているのではと

  • 83二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 00:00:01

    51.ミステリーアリーナ 深水黎一郎
    これまた多重解決ミステリー
    この作品の特徴はメタトリックも考慮されていることです
    つまりは叙述トリックですね
    普通は物語の世界の人間がこれを意識的に出してくることはないんですが、今回の設定は推理クイズ大会なのでひねくれた15人くらいいる
    解答者による叙述トリック考慮の
    ひねくれた多重解決が見どころ

    納得するものや自分の推理に近いものもあれば、ギャグのような真相を推理するものまでいて
    すごく楽しい作品です

  • 84二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 00:02:29

    >>82

    ありがたや!

    キングにしては400ページ弱って短い方ですね(上下巻のイメージ)


    遊園地でアルバイトを始めた大学生のぼくは、幽霊屋敷に出没する殺人鬼と対決する

    ↑のあらすじでどう青春、ノスタルジックにつながるのか全く想像はつかないけど面白そう…

  • 85二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 00:17:58

    52.ブラウン神父の童心 G.K.チェスタートン
    一話30ページほどの短編ながら
    謎に読みにくいというクセがある短編集
    以下お気に入り短編の紹介

    青い十字架
    かの有名なセリフ「犯人は創造的な芸術家だが、探偵は批評家にすぎぬのさ」が飛びだすブラウン神父初登場の短編

    秘密の庭
    青い十字架にも登場したパリ警察主任ヴァランタンとブラウン神父の関係性が描かれるので順番に読みましょう

    飛ぶ星
    ミステリーとしてはあれなんですが
    夜空の描写と怪盗フランボウに怪盗業をやめるように説得する神父の演説が印象的な美しい短編

    見えない男
    トリックは有名らしい
    この短編での使われ方はだいぶ無理があるような…

    イズレイル・ガウの誉れ
    〜の誉れってこの短編のオマージュなんかね?
    狂人の論理ってやつが味わえるホワイダニット短編

    折れた剣
    とある警句が有名なのだが、それを知ってしまうと真相の想像がつきやすくなってしまう

    3つの凶器
    転落死死体と死体が落ちた部屋にはピストル、ナイフ、ロープがあるという珍妙な現場を紐解く
    真相は捻られていて面白い

  • 86二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 00:30:27

    53.ドローン探偵と世界の終わりの館 早坂吝

    ドローン使いの名探偵が廃墟でおこる連続殺人に挑む!
    という話ですが作者特有の大トリックが炸裂します
    真相を知ったときこれも「は?」といってしまう類のやつです
    あとは語るまい

  • 87二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 00:38:18

    54.人狼城の恐怖 二階堂黎人
    世界最長の本格推理小説です
    合わせて2500ページくらいあったはず
    まるまる2巻分を事件編として使っていて、
    あまりの不可能犯罪っぷりにどうやって解決するつもりなんだろうと途方に暮れた記憶があります

    その後探偵の蘭子が登場し調査する3巻、
    そして解決編の4巻へと続きます
    奇書とは違って読みにくいとかの類ではないので
    事件編は割とスルスル読めたりします

    使われるトリックは小粒なものから大掛かりなもの、心理から物理まで多種多様です
    なんか某漫画でこれの亜種が使われてんなってトリックもあるのが、むず痒いとこではありますが…

    刀城言耶シリーズと同じようにホラーオチなのが
    蘭子シリーズの特徴らしいんですが
    このホラーオチがこの作品ではとても上手く効いています!

    蘭子シリーズはこれしか読めてなくて、
    足跡トリックの名作と言われる
    吸血の家も読んでみたいところです

  • 88二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 00:43:52

    55.赤い右手 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ

    怪作と評されています
    なんというかあからさまなそれに
    ニヤニヤさせられるんですよね
    で読み進めると一気に突き放されるそんな作品です
    正直序盤はこの作者はミステリーを書くのが苦手なのでは?と思っていたフシはあります
    手のひらの上だったわけですが

    国書刊行会の作品集で読んだのですが、
    作者の意図をスッキリ言語化してくれる解説も面白く読めました(創元推理文庫の方にも解説あるんですかね)

  • 89二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 10:43:13

    >>80

    そして誰も死ななかったもなかなか尖っているというか

    この作者は多重解決が強いよね

  • 90二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 11:47:07

    西尾維新作品は読んだことある?

  • 91二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 11:49:10

    『密偵ファルコ』や『白薔薇と鎖』みたいな歴史ミステリもなかなか…
    と思ったけどどちらかというと陰謀物になるから直球ミステリ好きにはやや外れているのかもという気づき

  • 92二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 15:34:02

    >>85

    「折れた剣」はこの種の犯罪のABCかな

  • 93二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 20:40:37

    >>89

    デビュー作(ですよね?)の人間の顔は食べづらいの時からその片鱗は見えていたように思いますね

  • 94二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 20:43:52

    >>90

    残念ながらないですね

    掟上今日子とか戯言シリーズがミステリーだと思うのですが、なんとなく縁はなかったですね


    クビシメロマンチストとクビキリサイクルどっちが1作目だったかぱっと思い出せず

    本屋や図書館で見かけてもスルーしていた気がします笑


    言葉遊びが上手いというのはめだかボックスなどの漫画からもわかります

  • 95二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 21:17:16

    >>91

    密偵ファルコはなぜか聞き覚えありますね…

    古本屋でタイトルを見たのか、誰かの書評で気に留まったのか

    歴史ミステリーは海外が強そうですね

    だいぶ気になってはいるんですよね


    有名な「薔薇の名前」や「指差す標識の事例」などほかにも気になっている作品あるんですが、読みづらいのでは?とか少しハードルの高さを感じてまだ手に取れていません。

  • 96二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 21:18:33

    >>92

    ホワイダニットとか見立て殺人は

    結局この短編で語られる警句に収束することが多いですしね

  • 97二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 21:23:19

    >>94

    クビキリサイクルが1作目でクビシメロマンチストが2作目ですね

    この二作は是非読んでほしい

  • 98二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:01:09

    >>97

    評判いいのでおすすめミステリーとかでも目にしてすごく気になっていたので今年は少なくとも1作目読むのを目標にします。


    ちなみにそれから先の戯言シリーズってどんなかんじなんですかね?(あまり評判を見ないので)

  • 99二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:05:19

    56.弔い機関車 大阪圭吉


    盗まれた豚が機関車にひかれる事故が発生。

    犯人の目的とは?という短編


    どういうネタであるか自分はネタバレをほんのり食らった状態で読んだんですが、それでも味わい深さがありました

    この手のネタを自分が好きなのが要因かもしれないですが

    物悲しさがあとを引く戦前の短編ながら

    現代にも通じる良作です


    とむらい機関車 (大阪 圭吉) ――いや、全く左様ですよ。こう時候がよくなりますと、こうして汽車の旅をするのも、大変楽ですな……時に、貴下(あなた)はどちらまで?……ああ東京ですか。やはり大学も東京の方で……ああ左様ですか。いや結…www.aozora.gr.jp

    ちなみに青空文庫で読めます

    (先に紹介したブラウン神父もそうだったかと)

  • 100二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:11:32

    50は過ぎたけどこのスレが落ちるか200行くまでは淡々と書いていきます

    57.逆転美人 藤崎翔
    美人と周りから言われることで
    損をし続けた女性の自伝です

    名前の通りどんでん返しがありますが
    これまた凝った仕掛けです
    キャッチコピーを聞くと察するものがあるかもしれないので敢えて伏せてはいます(帯とかに書いてあるので無意味かもしれませんが)
    とはいえキャッチコピーを知っていた僕でも
    仕掛けに気づきませんでしたし、物語上その仕掛けが生きているところも好きな点です

    逆転ミワコという類似作品もあるようですが、そちらは未読
    とある作家さんでこの手の仕掛けは慣れたと思っていましたがまだまだミステリーは奥深いです

  • 101二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:40:22

    >>98

    三作目から異能バトル物の要素が濃くなっていって最終三部作はバトルメインになります

    純粋な推理小説からはちょっと外れてますかね

    でも個人的にサイコロジカルはミステリとして凄い好きです

    もしネコソギラジカルを読まれたらキドナプキディングも読んでほしいというファン心理もあったり

  • 102二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:45:50

    58.乱反射 貫井徳郎

    うさぎ料理は殺しの味が
    ブラックユーモアを備えたピタゴラスイッチだとすれば、こちらはヒューマンドラマの味わいがあるピタゴラスイッチと言えます

    登場人物に極悪人はいませんが
    尽く好感を持てない、でも身近にいそう(なんなら自分がそう…?)という塩梅になっています
    これらの人物の些細な自分勝手が
    一人の子供の死亡事故にどうつながったかを描いていきます。
    ある意味視点人物が皆犯人とも言えるかも?

    人によってはオチに説教臭さを感じる人も
    文庫で600ページという長さにもったりしてしまう人もいるかもですが、
    僕は自分が「犯人」にならないようにせねばなと少し考えさせられたりもしました。

  • 103二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:51:03

    >>101

    情報ありがとうございます!

    ジャンルが少し変わるんですね

    はじめミステリー寄り、後半バトル寄りというのはネウロとかドラマのSPECを連想しました


    キドナプキディングって調べると完結後10数年経っての新作なんですね

    バトル物小説って読んだことがないので

    そこも含めてちまちま読んでいきます

  • 104二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:57:49

    59.いけない、いけないⅡ 道尾秀介

    名前に反していける小説です
    短編の最後のページに絵があって
    それが短編の謎を解く鍵になるというもの

    短編最後のページをめくるワクワクがすごいですし、目にした瞬間にハッとするものから
    絵から得た情報を元に読み返して気づくものまで
    多彩です

    いけないの第一短編が一番推理としては難しいかも(だってスッと解けないんだもの)
    いけないもいけないⅡもラストの短編は
    皮肉な結末に満ちていてとても良いです

    個人的にはⅡのほうが好きで
    特に「首無し男を助けてはいけない」がお気に入り
    絵を見る前から展開の予想はできてしまう点はあるのですが、話の展開が好みです
    結局こういう話が好きなんですよね

  • 105二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:07:17

    60.暗いところで待ち合わせ 乙一
    表紙怖すぎ問題
    盲目の女性と殺人を疑われ逃亡した男の奇妙な同居生活を描いています

    ミステリー好きとしてはあるまじき発言かもしれないですが、このお話に限ってはミステリー要素が要らなかったのではと思っています
    それくらい話の本筋が好きなんですね

    孤独な二人が友人でも恋人でもない不思議な関係性の中で生活する様、お互いに訪れる僅かな変化など登場人物の機微に心動かされます
    前も言ったかもでが、こういう狭い空間で不思議な関係を築いていく話大好きなんですよ!

  • 106二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:12:21

    古典も満遍なくフォローしているようだけど
    もし万一読んでいないなら高木彬光「人形はなぜ殺される」をおススメします
    タイトルから類推できる通り、ホワイダニットを取り扱った名作の誉れ高い一作です

  • 107二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:14:59

    >>106

    高木彬光は実は一冊も読めていないんですよ!

    刺青殺人事件とか妖婦の宿とか数年来で気にしてる作品はあって人形〜もその一冊


    その誉れを身に受けてみたいので今年こそは読もうと画策しています!

  • 108二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:20:22

    61.優子(夏と花火と私の死体に収録) 乙一

    有名な表題作と同時収録の作品をご紹介

    とある家に家政婦として雇われている主人公は
    その家の病弱だという妻・優子が全く姿を見せないことに疑念を持つ
    そしてある日優子が寝ている部屋へ侵入して…という話

    表題作を読んだあとのおまけくらいの気持ちで読んでいたので油断していました
    淡々とした狂気が恐ろしい作品です
    ミステリー的にはこちらのほうが好き
    (そもそも表題作はホラーだと思うけど)

    ちなみに、集英社文庫版の表紙って
    表題作のあらすじ知っていると怖くて直視できない表紙へと変貌するんですが自分だけでしょうか?

  • 109二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:22:20

    道尾秀介は雷神しか読んだことないけど面白かったし
    ここで紹介されてるのをまず読んでみようかしら

  • 110二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:22:38

    ユーモア系が好みだから「フロスト警部」シリーズとか楽しめたなぁ
    底意地の悪い哀しいユーモアがいかにもイギリス風って感じだった
    トリックはともかく作品としての構成力が高い

  • 111二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:23:37

    ミステリー小説は探偵AIシリーズと死亡フラグが立ちました!シリーズくらいしか読んだことなかったからスレ見てると興味深くなるねぇ

  • 112二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:33:55

    >>110

    一つの話でたくさんの事件が起こるドタバタ作品というイメージです

    面白そうなので読みたいんですよねぇ

  • 113二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:36:04

    >>111

    AIシリーズ楽しめてるなら特殊設定ミステリと相性いいかもね

    ラノベながら新本格ノリを詰め込んだ特殊設定ミステリである「不死探偵」シリーズや、

    タイムリープを繰り返すことで祖父の死を回避しようと試みる「七回死んだ男」なんかは

    ミステリを読み慣れていない人でも割と読みやすいんじゃないかと思う

  • 114二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:36:06

    >>109

    カラスの親指は読んでよかったと心温まる作品ですぜひぜひ

    なんでこれが書けてひまわりの咲かない夏も書けるんだ


    >>111

    探偵AIと同じ作者の上木らいちシリーズはオススメですよ

    下品なのが苦手であればドローン探偵だけでもぜひ

  • 115二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:37:57

    このレスは削除されています

  • 116二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:38:27

    このレスは削除されています

  • 117二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:40:42

    このレスは削除されています

  • 118二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:48:38

    62.首断ち六地蔵 霞流一
    連作短編集
    バカミスを書くことで有名な筆者です
    この作品も例に漏れずパワーがすごい
    住職が推理しカルト教団が起こす事件を解決していくというものです
    なお、推理されたトリックはツッコミどころ満載ですが…
    それだけでは終わらず多重解決やドンデン返しもあり非常に満足度が高いです

    あまりこの筆者の作品は読めてないですが
    今年はもう少し読めるといいな

  • 119二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:51:45

    63.斜め屋敷の犯罪 島田荘司
    かの有名な御手洗潔シリーズ
    (これが2作目?)

    斜めった屋敷で起こる殺人といういかにも何かありそうな雰囲気がプンプンしていますが
    トリックはとても豪快!
    館の見取り図が若干分かりづらい難点はありますが名作だと思います

    なお、1作目の占星術殺人事件は
    僕はとある漫画でネタバレ?があったので
    読めていません
    なんのことやらという人はぜひ1作目から読んでみてね

  • 120二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 00:03:06

    64.本陣殺人事件 横溝正史

    表題作と短編2つ収まったお得な作品
    表紙怖すぎ

    日本家屋の密室って造りの問題であまりなかったらしく、それも相まって評価されている作品
    トリックは正直読んでてどういうことかは理解が難しかったり?

    動機がすごいことでも話題に上がる作品で
    サジェストにも載ってしまうので
    未読で検索する際は注意!

    また、同時収録の黒猫亭事件は
    首切り殺人といういかにもなテーマに
    ひねりを加えている良作です

  • 121二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 00:50:41

    作家読み気味でどうしても偏っちゃうから参考になるなあ

  • 122二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 01:09:19

    ミステリー読んだ事なくてさ

    食わず嫌いを解消しようと図書館で適当に選んだのが>>21

    ずっと宇宙猫になりながら読んでたのを思い出した

  • 123二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 01:20:56

    最近ドラマ版の十角館の殺人を見ておっもしれーとなったのでタイムリーなスレだいろんな本読んでみたい
    もしスレ主が良ければの話だけど十角館の殺人で出てきたエラリイカールルゥポウアガサオルツィヴァンドイルで各著者おススメのタイトル1冊ずつ教えてほしい
    ダメだったらこのレス消してくれ

  • 124二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 03:58:49

    >>95

    薔薇の名前はわりと読みやすいのでオススメだよ

  • 125二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 08:31:54

    初心者にはオススメできないと言われがちな麻耶雄嵩だけど
    初心者のうちに麻耶雄嵩を読んで宇宙猫になる体験も貴重だと思う

  • 126二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 09:27:53

    読者ごとに異なる一線があって、それを越えるとトリックが“トリックのためのトリック”に見えてくる現象
    自分はホックのサム・ホーソーンの事件簿がだめだった…

  • 127二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 10:41:53

    >>125

    麻耶雄嵩の清涼院流水的な外連味自体はまあ初心者にも理解できるとは思うけど、そもそもミステリとしてどんだけハイレベルなことをやっているのかはよく分からんと思う

    螢とか、新本格系の作品をある程度読み込んでる人でなければ「単なる男女誤認」としか認識できないんじゃないか

  • 128二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 19:42:39

    >>121

    参考にしてくださり幸いです


    >>124

    上下巻ある海外古典なので尻込みしてました

    読みやすいのであれば今年思い切って挑戦してみます

    ありがとうございます!


    >>126

    トリックの必然性がなさすぎると冷めてしまう気持ちはわかります

    ただ自分の場合はトリックのためのトリックを

    思い切り振り切って描く物語も

    変な外連味がなくて心地よく感じることもあるんですよね

  • 129二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 19:56:15

    >>123

    恥ずかしながら

    ポーとオルツィは呼んだことないんですよね

    ポーはモルグ街の殺人や黒猫、

    オルツィは隅の老人という安楽椅子探偵で有名ですが、有名すぎて逆に手に取ってませんでした


    エラリィは無難にxの悲劇が好きですね

    さっきも言った論理ずくの推理を楽しめるし、どんでん返しの驚きとは違った部位を刺激される感じがします

    翻訳小説で500ページという点に抵抗があれば、悲劇シリーズはポプラ社から出ている文庫もお勧めです。

    児童向けとはなっていますが、挿絵もあり話の筋もわかりやすくミステリー初心者にも打ってつけかと思います。

    ただ論理推理は少し端折られているフシもあり、

    エラリーの論理をあますところなく楽しむなら

    改めて他社の小説版で読んでみるのが乙です

    (自分はそうしていました)


    カーは上で紹介した『皇帝のかぎ煙草入れ』が

    カー作品の中だとリーダビリティ高めかなと思います

    翻訳小説特有のクセや推理小説の中だるみが

    カー小説ではちょこちょこ見られるので

    初めての翻訳小説としては少しハードル高めかな?と僕は思ったり

    慣れてきたら三つの棺とかもおすすめです

  • 130二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 20:09:24

    >>123

    ルルゥは怪盗ルパンの作者ですが未読です

    ただ黄色い部屋の謎は読んでいます

    密室の傑作と言われていますが

    真相はだいぶ曲者です

    むしろ、個人的にはその後の事件で使われたトリックや犯人特定の伏線のほうが好みです


    犯人のフィジカルが人並み外れていたり

    密室の真相が少し脱力ものだったりという点は

    ありますが、いい意味で児童向け文庫にあるような力技のミステリーの要素を持っているので

    ワクワク感はあるかもです

    あと探偵役の名前がオサレです


    アガサはそして誰もいなくなったが一番読みやすいかと思います

    アガサは人間描写が長けている分

    調査パートや事件と事件の間がダレやすい点もあります

    その分そして誰も〜は事件が止むことなく襲い掛かり展開にもワクワクさせられます

    犯人特定の伏線はほぼないのでミステリーをよむというよりは、後代の作家たちが焦がれた面白い小説を読むぞ!という気持ちで読むと一番楽しめると思います


    ヴァンは名探偵ファイロ・ヴァンスのシリーズである、『僧正殺人事件』のみ読んでいます

    マザーグースという英国の童謡になぞらえた殺人が展開されるという見立て殺人の祖かもしれないですね

    ただ、ほかに紹介した作家よりは文章固めで少し読みづらいかもしれないので、

    こちらも翻訳小説に慣れたら読むことをお勧めします


    探偵役は物的証拠より心理的要素に重きを置いて捜査を行う、という少し他探偵とは異なる調査方針です

    そんな探偵が起こす最後のとんでもない展開含めて印象に残る作品です


    ドイルは短編をちょこちょこしか読んだことないですが赤毛連盟がホワイダニットとして優秀かなと思います

    辞書書き写しのバイト募集という意味不明な展開から華麗に真相を導き出す点は、本当に素晴らしい

    短編で読みやすいですし、ネタバレをくらいやすい気もするので早めに読むことをお勧めします

  • 131二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 20:09:57

    このレスは削除されています

  • 132二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 20:12:56

    >>123

    なかなかにド長文ですみません


    まとめると

    エラリー:xの悲劇

    カー:皇帝のかぎ煙草入れ(妖魔の森の家もいいかも)

    ルルゥ:黄色い部屋の謎

    ヴァン:僧正殺人事件

    アガサ:そして誰もいなくなった

    ドイル:赤毛連盟

    他は未読


    また、ドイルについては青空文庫にあるものを見て気に入ったら他も読んだり、本を手にとってみるのもありですね

    赤毛連盟 (ドイル アーサー・コナン) 友人シャーロック・ホームズを、昨年の秋、とある日に訪ねたことがあった。すると、ホームズは初老の紳士と話し込んでいた。でっぷりとし、赤ら顔の紳士で、頭髪が燃えるように赤かったのを覚えている。私は仕事の…www.aozora.gr.jp
  • 133二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 20:28:41

    >>122

    >>125

    >>127

    言われてみれば最初に麻耶雄嵩を読んで

    ミステリーに詳しくなってから再読して

    ニヤニヤできるのもまた貴重な経験かもですね


    よりによってメルカトルを手に取ってしまったのは面白いですね

  • 134二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 21:26:56

    せめて化石少女から読んでいれば…
    いやあれはあれでキッツいものがあるかもしれんが…

  • 135二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 22:58:24

    65.恐るべき太陽 ミシェル・ビュッシ

    フレンチミステリです
    そして誰もいなくなったのオマージュ作品らしく、
    作家とそのファンの女性たちが孤島に集まり作家が開催するセミナーに参加していた。
    しかし作家は失踪し、参加者が次々に殺されていく…
    という連想要素がたくさんある作品です

    作者の前作を読んでいたのとこれまでの読書経験から、ドロドロした展開やベタッとしたどんでん返しがフレンチミステリの特徴だと思っていたのですが、予想を覆す展開に
    なかなかの力技を決めてくれます

    難点はそして誰もいなくなったの読了前提でネタバレが含まれていること、作家失踪後〜殺人が起こるまで長いため人によってはダレるかもという点ですね
    また、感想をみるとどんでん返しが不発になってしまう方もいるようですね

    ぜひそして誰もを読んだらこちらもどうぞ

  • 136二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 23:03:53

    >>134

    化石少女は一作目はエグいながらもちょっとは関係性に萌えを感じられただけに続編で絶望したよね

  • 137二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 23:07:21

    >>80

    >>89

    >>93

    白井智之いいよねぇ

    個人的には死体の汁を啜れが好き

    グロいけどキャラクターはポップだしロジックもキレてる

  • 138二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 23:38:50

    66.火のないところに煙は 芦沢央


    ホラー連絡短編集

    ミステリーではないのですがいくつかのエピソードに対して伏線回収が行われ、恐怖感を演出する点ではミステリー構造に近いかもしれません


    以下の筆者インタビューより、本当は連作にするつもりがなかったけれど、一編一編を読み返すうちに気づくことがあった、とのこと(怖いよ)


    「これって実話?」騒然の怪異譚 芦沢央さん「火のないところに煙は」|好書好日「神楽坂をテーマにした怪談を書きませんか?」。「小説新潮」からの依頼に、作家である「私」は8年前、友人を介して受けたある女性からの相談を思い出す――。こうして始まる芦沢央さんの新刊『火のないところに煙は』が、「怖すぎる!」「実話? ...book.asahi.com
  • 139二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 23:40:11

    >>136

    僕はその続編今積読しているので楽しみですねぇ

    1作目は探偵とワトソンの関係の癖強いなーと思っていたら…という感じで

    スパイスはいつもより弱いながら麻耶雄嵩らしさ溢れる作品でしたね(いつもが強すぎる)

  • 140二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 23:47:04

    67.隠蔽人類 鳥飼 否宇
    アマゾンの奥地で見つかったホモ・サピエンスではない人類、隠蔽種
    発見の後、調査団の1人が首を切られて発見される…

    スケールの大きそうなタイトルですが
    スケールは本当に大きい話です
    しかしながらゆるい?テイストが加わり
    小難しい話にもならないのでとても読みやすいです

    設定を活かしたミスディレクションや
    スケールが突然大きくなるどんでん返しなど
    ハチャメチャな要素てんこ盛りなので気になった方はぜひ手に取ってください

  • 141二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 23:57:00

    68.ROMMY 越境者の夢 歌野晶午

    歌野晶午の初期作品
    人気絶頂の歌手ROMMYが、絞殺死体となった後、少し目を離した間に死体は切り刻まれて装飾まで施された…
    という話

    基本的にはロミーの生涯を追っていく話になる
    ちょくちょくチラシや歌詞みたいなものも挟まってノンフィクション感を高めてくれる

    正直真相を知ると共感性というところでは難があるしどデカいどんでん返し、本格ミステリーとかではないんだけど、何か心に残るそんな作品
    サブタイトルの意味とかを考えつつお読みください

  • 142二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 00:06:17

    69.第二の銃声 アントニー・バークリー

    とある有名作とトリックが似ていることで話が上がる作品
    そのため、ネタバレ無しのはずのおすすめ本紹介的なブログでも匂わせが酷く、
    どんなトリックを使っているか読む前に勘付かされてしまう可能性が高いです
    読む予定がある方はあまり調べない方が良いです

    話としては殺人劇をやっていたら本当に死体が!という話
    ストレートにずとんと来るのが逆に効く、そんな小説です
    途中でみんな自白し始める展開はちょっと笑いました

    バークリーは多重解決で有名な毒入りチョコレートなど色々な書いています
    独創的かつ皮肉に満ちたミステリーが多いらしくバークリーらしい小説などブログで紹介されているのをしばしば目にします
    本作もまあひねくれていると言えばそう

    まだ毒チョコとこの作品しか読めていないので
    もっともっと読んでいきたいものです

  • 143二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 00:13:35

    70.どんどん橋、落ちた 綾辻行人

    ひねくれ100%短編集!!
    絶対に読者に解かせまいと言う心意気がひしひしと伝わってきます
    寛大なこころか絶対に見抜くぞ!という強い意志を持って読みましょう

    なお、伊園家という何処かで聞いたことのある一家内で起こる殺人を描いた短編もあります(怒られなかったのかな…)

  • 144二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 00:16:40

    >>142

    これヒロインのアーモレルがめちゃくちゃ可愛くてびっくりしたわ

    これ読むまで毒入りしか読んだことなかったから結構堅い作風だと思ってた

  • 145二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 10:53:57

    意外にも有栖川有栖がまだ出てないな
    孤島パズル、双頭の悪魔、スイス時計の謎、鍵の掛かった男あたりがまあ代表作だけど
    個人的には幽霊刑事と絶叫城殺人事件が好き

  • 146二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 20:57:37

    >>119

    占星術は時々ネタバレされていたり他作者で同じトリックを使ったものも見かけるから色々エンカウントしてしまう率が高い

    作品としては御手洗シリーズ1作目ということで作者の熱意を感じるからネタバレ踏んでも楽しめるけど、何も前情報のない真っ新な状態で読みたい本なのは良く分かる

  • 147二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 22:01:38

    >>145

    スイス時計は読んだことがあるのですが

    なんというか微妙にハマりきれなかった部分があります

    論理的にはそうなんだけど、確たる証拠ではないようなと思ってしまいまして…

    (もう一歩何かがあるのかと思った)


    併録されている、

    あるYの悲劇のわかるようでわからないダイイングメッセージや、女彫刻家の首の首切りの論理などその前段階の短編が好みで、表題作のハードルをいたずらに上げてしまったのかなとは思っています


    学生アリスシリーズは気になってはいるものの

    手に取る機会がなかったんですよね

    双頭の悪魔が傑作とよく聞きます。


    作家アリスシリーズはスイス時計の評判がいいのはよく聞きますが、他におすすめあれば教えていただきたいです

  • 148二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 22:04:23

    >>146

    個人的にネタバレがすごく嫌いで

    匂わせレベルでも目にすると読む気力を損ねてしまうんですよね~

    (ネタバレありきでもオリエント急行や第二の銃弾は読んでいるので、だいぶ気まぐれですが) 


    それ故比較的長めかつ硬めな文章のイメージがある占星術殺人は手に取れなくなってしまいました

    本に罪はないんですが…

  • 149二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 22:05:48

    >>144

    シェリンガムシリーズは

    割とユーモア溢れた話だと偏見があったので

    第二の銃弾の雰囲気は割としっくりきてました


    確かに毒チョコはそれと比べると真面目だったかもしれない

  • 150二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 22:13:49

    71.五匹の子豚 アガサ・クリスティ

    回想の殺人という過去に発生した事件を追うタイプのお話です
    どうしても調査メインなので地味で平坦な話かと思いきやなんか読ませてくれる作品です(語彙力)
    回想の殺人は同作者のスリーピング・マーダーがあまりにも合わず苦い思いをしたことがありましたが、本作はハマれたから不思議

    正直完璧に魅力を理解しきれているとは思っていませんが、
    回想に散りばめられた伏線やミスディレクションが鮮やかに回収されて
    ポアロが犯人を導き出すさまは読んでて楽しいですね
    犯人わかったやん!と途中で思ったら全然違うが犯人だったのはいい思い出です

  • 151二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 22:50:04

    72.招かれざる客たちのビュッフェ クリスチアナ・ブランド

    粒ぞろいの短編集
    はじめはコックリル警部が謎を解くシリーズものに始まり、皮肉とブラックなユーモアに満ちた短編集です
    はなれわざの紹介でも述べたように
    短編のくせしてポンポン多重解決が飛び出します
    なんてこった

    個人的なお気に入りは
    婚姻飛翔:伏線回収とミスリードを煽る多重解決が読みどころ
    違和感覚えたところが繋がってくるのがとても良い
    多重解決も単なる捨て推理とするには惜しい魅力に溢れてます

    カップの中の毒:犯人が割れている倒叙ミステリーながら、コックリル警部の一言で鮮やかに幕が下ります

    もう山査子摘みもおしまい:小さな嘘が誰かの首を絞める縄になる、そんな話です

    この家に祝福あれ:短めの話ながらインパクトはこの本の中でも上位です
    おいおい…と突っ込む間もなく話が話が終わってしまいます

    囁き:ミステリー要素はほぼないですね
       主人公が嫌なやつすぎます
       でもなんか癖になります

  • 152二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 01:35:33

    >>147

    作家アリスは長編なら『鍵の掛かった男』がベストなんだけど

    最初に読む作家アリスとして適切かと言われるとどうだろう

    『鍵男』は話は地味だけど、たったひとつの手がかりで全ての謎が解ける

    『エジプト十字架』ばりの趣向がズバッと決まった傑作


    短編集なら一番粒が揃ってるのは『絶叫城殺人事件』かな

  • 153二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 07:40:41

    そういえばスレ主はエジプト十字架はどの訳で読んだんだろう
    現役で流通してる創元の中村有希訳か、角川の越前敏弥訳か
    それとも古本で創元の井上勇訳か、早川の青田勝訳か
    クイーン好きとしてはちょっと気になる

  • 154二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 08:07:21

    >>152

    >たったひとつの手がかりで全ての謎が解ける

    これを言われたら読まないわけにはいかないですね!


    また、絶叫城はノーマークでした

    情報ありがとうございます

    名前からして長編なのだと思っていました


    作家アリスって国名シリーズがベストなのかと思っていたのですが(去年日本扇も出ましたし)、それ以外にも良作揃いなんですね!勉強になります

  • 155二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 08:13:00

    >>153

    創元の中村有希訳ですね


    自分の場合は海外小説は

    新訳があればできるだけそちらを手に取るようにしています

    あとは純粋に表紙が好きだから創元を手に取ったかんじですかね


    旧訳の場合、誤訳や言葉の古さがあるリスクを考えてしまい、物語を十分に楽しめないのではと考えちゃうんですよね…

    実際は旧訳にも秀でた物があると思いますし

    いくつかの失敗例から得てしまった偏見なのだとは思いますが…


    訳を読み比べるというのもあまりしたことがなかったんですよね

    訳の観点で本を読んでいるのも、なんかおしゃれでいいですね

  • 156二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 17:45:24

    >>155

    創元の中村訳国名シリーズはまだアメリカ銃までしか出てないのよね

    アメリカ銃が出たのが2017年だからはたして中村訳のシャム・チャイナ・スペインは出るのか……

    短編集の冒険&新冒険は中村訳しかないんだけど

  • 157二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 22:35:53

    >>156

    すごい!詳しいですね…

    ちなみにマニアからするとこの訳が良いとか

    この話にはこの訳とかこだわりありますか?

    未読作も多いので参考にしたく

  • 158二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 23:38:49

    73.zoo 乙一

    傑作ぞろいの短編集
    サイコホラーから悲しくも温かい話まで
    高低差がありすぎる短編集なんです

    個人的お気に入りは
    陽だまりの詩、血液を探せ!、Closet、冷たい森の白い家です

    陽だまりの詩はもうすぐ死ぬ主人を埋めるように作られたロボットの話
    なんというか他の短編と雰囲気が違いすぎるため
    この話をどのタイミングで読むかだけでもこの短編集の印象が変わる気がします
    特大どんでん返しとかがあるわけではないんですが、どんな雰囲気のはなしかはあまり匂わせもしないこととします

    血液を探せ!はブラックジョークとギャグの掛け合わせみたいな話です
    無痛症の老人がある朝、包丁が腹に刺さっているのに気付くという話
    事態は深刻なのに何故かドタバタギャグ調です

    Closetは人によって印象が変わる話だと思いますが自分はびっくりしました
    この手のって読後の気持ちの悪さが半端じゃないんですよね
    踏み込まれたくないところに踏み込まれたみたいで
    でもその分インパクトも印象もバッチリ残る作品です

    冷たい森の小さな家は気持ちの悪い話ではあるんですが、なんか覚えてるんですよね

    他にもSEVEN ROOMSを絶賛する人が多いですね
    SAWよろしくのデスゲーム?を舞台とした話です

  • 159二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 23:59:19

    >>158

    ほかにも

    失はれる物語、GOTHなども短編集で面白いです


    失はれる物語はホワイトよりな話が多く

    特に表題作は傑作

    右腕の皮膚感覚のみ残った男とピアニストの妻の話

    気持ちの揺れ動き、残った部位で感じ取る周囲の空気感や温度など読んでて息苦しくなるほどの繊細な描写が続きます

    ラストで主人公が取る大きな決断は

    今後待つだろう絶望を見据えつつも、

    その優しい想いに心打たれるかと思います


    GOTHはなんというかサイコな人間が事件を起こしそこに主人公と森野夜という少女が巻き込まれていくという、ダークな味わいです

    「土」が個人的には好き

    ラストのオチはなんとも言えない印象を植え付けます


    乙一は明るい話と暗い話と雰囲気の異なる話を巧みに書く作家なので、よく一人で真逆の話を書けるものだと読んでて思ってしまいます

  • 160二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 00:06:48

    74.アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎

    ベタですがやっぱり好きなんですよね
    引っ越してきた主人公に対して
    突然広辞苑を盗む提案を持ちかけた隣人
    その目的とは?という話

    作者は群像劇やユーモアあるエンタメ作品のイメージが強いんですが、この作品はそこのイメージとは少しズレたとこにあるような気もします

    伏線回収もさることながら、いわゆるホワイダニットも見事
    過去編も交えつつ進んでいく物語は
    どこか寂しい結末に進み、その読後感は物悲しくもどこか爽快でやはり格別です

  • 161二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 00:23:42

    斜め上に魔球を投げる、それ故に人へ薦めきれるかよくわからない小説を一挙紹介

    75.予告探偵〜西郷家の謎〜 太田忠治

    全ての事件の謎は我が解くという予告状を送りつける変人探偵が旧家で起こる事件に挑むという予告要素以外はベタベタな小説
    凡庸なミステリ?と思われてからの
    どこ行くねーんといわざるを得ない暴投には苦笑い
    嫌いじゃないですけどね

    76.風琴密室 藤崎友

    タイトルの割に風琴はあまり関係ないような
    小学校の頃に起きたある事件、それから数年後高校生になった主人公たちは嵐により廃校に閉じ込められ事件は起こる、という感じ
    正直、人によってはトリックを仕掛けられていることに気づかないかもしれないです
    僕は気づかなくて幸運だったなと思いますが
    真相を明かされた時はにやっとしてしまいますね
    残念なのは青春ミステリっぽいのに数年後からの場面で、人の見分けがつきにくく描写がもうちょっと欲しいな!と思うところがあったこと

    77.5つの箱の死 ジョン・ディクスン・カー

    カーの小説って犯人が意外すぎるか、影うすすぎてどうでもよくなるかの二択なんですよ
    本作は前者なんですが、犯人と気づかれなくするための方法が斜め上
    (そのたくらみがうまくいってるかはなんとも言えないですが)
    ヘンリー卿により犯人が明かされたときは呆然とします

    他にも死者は蘇るというだいぶアンフェアな方法で犯人を隠蔽する小説もあるので、怖いもの見たさで読んでみてください

  • 162二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 04:00:34

    >>129>>130>>132

    123だけどこんなにも詳しく色々あげてくれてありがとう絶対に読む

    ドラマ見てて安楽椅子探偵ってオシャレな言い回しだなあと思ってたけど元々そういう単語があるんだね

  • 163二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 13:27:33

    78.さむけ ロス・マクドナルド

    ハードボイルドの金字塔たる作品
    抜群に読みやすいというわけではないんだけど
    とある男性の依頼を受けて、行方不明になった妻の足取りを追う中で殺人事件に巻き込まれていく話

    人間関係も複雑でなかなか濃い読み味なのだけど
    やはりラストのあれは衝撃的
    探偵役のアーチャーが犯人に掛ける言葉も
    印象に残ります

    本格的なハードボイルドはこの作品がほぼ初だったのですが、ある意味忘れられない読書体験にはなりました

  • 164二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 13:35:19

    79.真っ白な嘘 フレデリック・ブラウン

    良質な短編がそろった一冊

    「笑う肉屋」、「4人の盲人」といった奇妙な味テイストのミステリーや
    「叫べ沈黙よ」のホラーテイストのように
    不気味な印象の作品が多いかなと
    「闇の女」はミステリーとしては普通ですが
    最後の一文に妙に納得させられた記憶
    「剥きにくいりんご」の皮肉な結末も好き

    創元社から新訳が出ているので是非書店で探してみてください
    そちらのほうがもしかしたら読後感が変わるかもしれません

  • 165二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 13:44:31

    80.丸太町ル・ヴォワール 円居挽

    逆転裁判風味を感じる話だと思っていたら
    筆者が逆転裁判のノベライズも書いていたり

    推理合戦やどんでん返しがてんこ盛りの一作です
    単に真実を突き詰めるのではなく見せ方にこだわって聴衆にアピールしたり、キャラクターも個性が強かったりといろいろな部分に読み応えがあります
    芝居がかったセリフの応酬はクセと言えるかもしれないですが…
    シリーズものですがまだ1作目しか読めていないですね
    本筋も少し忘れかけているので復習しつつ続き読みたいです

  • 166二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 13:50:16

    81.予言の島 澤村伊智

    霊魂六つが冥府へ堕つると予言を残した霊能力者、怨霊が降りてくるという島に残る言い伝え、起こる惨劇と孤島モノにピッタリの設定が雰囲気を引き立ててくれます

    怨霊の正体はわかりやすいですし
    残された予言のもとで行われる殺人という面では
    魔眼の匣の殺人と似た部分もあります

    しかし、本作はラストで斜め上の展開を見せるんです
    それによりミステリーがホラーに変わるというキャッチコピーが付けられているのですが、
    個人的にはそういう"ホラー"ね、と思った次第

    物語に対する違和感がピチッとはまり
    新たな不気味を呼ぶ展開はぜひ読んでみてね
    (作者作品で有名なぼぎわんとかは読んでないんだよなぁ)

  • 167二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 13:58:13

    82.一寸先の闇 澤村伊智
    掌編小説集のため短編より短く読みやすい!

    正直怪異もの掌編が多いので何も分からぬまま終わることのほうが多く、明確な解決や展開を求める自分とは合わないかな…と思っていましたが
    いくつか印象に残る掌編があったので以下に。

    さきのばし:本作のベスト
    何でも先延ばしにしてしまう女性が
    バイト先のバイトリーダーに色々相談する話
    他作品の中ではだいぶコメディチックな話です
    この本の中だと長い方(掌編というより短編に入ってるかも)ですね
    なんでベストにしているかは…

    名所:短編集などによくある、開幕とてつもないインパクトでスタートダッシュを切り、読者をのめるこませる作品がありますが、
    本作はまさにそれ

    満員電車:
    不条理極まりない…
    人に親切にすることが怖くなる話

    冷たい時間:切ない読後感
    確か一番最後の話だったはずですが、ぴったりかも

  • 168二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 14:05:16

    83.ボーン・コレクター ジェフリー・ディーヴァー

    リンカーン・ライムシリーズの1作目
    四肢麻痺状態の科学捜査の天才ライムと
    若い女刑事アメリアのタッグがいい!
    はじめは科学捜査のことを何も知らず
    ライムのやり方や言動に反発するアメリアですが
    徐々に良いコンビになって行きます

    対する犯人は殺人現場に次の現場のヒントを残していく殺人鬼ボーン・コレクター
    プロローグから被害者目線の場面に始まり
    その恐怖をひしひしと伝えていきます

    正直上巻の途中までは溜め期間というか
    調査パートの平坦な展開が続きますが
    加速度的に面白くなっていきます
    犯人の正体とかにさほど驚きはなかったですが
    満足度は高い作品でした

    リンカーン・ライムシリーズ詳しい方がいれば
    このあとのおすすめとか聞いておきたいんですよね
    まだこの作品しか読めていなくて
    (やはり上下巻が基本セットの話だと尻込みしちゃって…)
    シリーズ最高傑作と言われるウォッチメーカーは読んでおきたいところです

  • 169二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 14:09:14

    84.折れた竜骨 米澤穂信

    ファンタジーの世界で起こる殺人事件を描く作品です
    魔法がある世界ですが何でもありというわけではなくそのルールや特性が推理にふんだんに活かされていきます

    自然の要塞たる島で起こる暗黒騎士による殺人、不死の青年や呪われた人間など
    ファンタジーのワクワク感が詰まっています
    犯人はわかりやすいとの前評ですが
    真相聞いて普通に驚いたのは僕だけでしょうか…

    ベルセルクを読んでいた時期だったので
    この本にものめり込めました

  • 170二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 14:19:53

    85.黒い睡蓮 ミシェル・ビュッシ

    ダウナーな靄がかかったような雰囲気と
    600ページ弱ある厚さ、年齢の違う視点人物間のシームレスな移り変わりと
    読み切るには体力が必要な本ではあるため万人におすすめはできない

    だけれどもその雰囲気の中繰り出される真相と
    戻らない時間への後悔、そして一筋の光と言えるラストは美しさがあった
    ミステリー感はあまりないんだけど話として好きな小説です

    モネに関する知識がポンポン飛び出すのでそこら辺興味がある人だとより面白く読めるのかも

  • 171二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 14:26:18

    >>162

    オタク特有の早口悪長文で恐縮ですが参考になれば幸いです

    まずは短編系統から入るのをお勧めします

    ポーやドイルは青空文庫にあってすぐ読めますし


    安楽椅子探偵は現場にいかず

    話を聞くだけで事件の真相を見抜いてしまうという神業をなす探偵のことですね

    例の作家陣なら、他にもアガサ・クリスティのミス・マープルの一部作品がそれに近いかもです

  • 172二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 17:19:53

    >>168

    シリーズとしてはウォッチメイカーがピークなので

    とりあえずウォッチメイカーまで7作を順番に読めばいいと思う

    オススメは2作目のコフィン・ダンサーと5作目の魔術師かな

  • 173二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 20:28:30

    ライム物じゃないけどディーヴァー作品なら「青い虚空」が面白かった記憶
    ただ今だとネット関係の描写が古臭いんだろうなという…

  • 174二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 22:02:53

    最近読んで面白かったものだと泡坂妻夫の「しあわせの書」
    詳しい感想書くとどうしてもネタバレになっちゃうタイプのミステリなんで
    魅力を伝えられないのが本当にもどかしいわ

  • 175二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 22:13:49

    >>172

    >>173

    ありがとうございます!

    ネットの評判でそれぞれなんとなくタイトルは聞いたことあるので、

    今年読むのを目標にして読んでみます!

  • 176二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 22:20:19

    >>174

    あれも傑作ですね!

    さらっとメインのトリックが明かされるところもなんか好き!


    また、ヨギ ガンジーの妖術に収録されている

    ヨギカンジーの予言はシンプルなトリックながら

    インパクトある作品でこちらも好きですねぇ

  • 177二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 06:58:30

    >>157

    現行の中村訳と越前訳のどっちにするかはまあ好みの問題かなあ

    一番大きな違いはそれこそエラリーの父に対する喋り方(創元は敬語、角川はタメ口)とかだし

    個人的には角川の越前訳の方がより読みやすい気もするけどこのへんは文体への相性もあるし

    創元の中村訳に不満がないならそのまま中村訳で読んでいいんじゃないかな


    あと角川の国名は解説を全部クイーン研究家の飯城勇三が書いてるんだけど

    研究者ゆえに未読者から見たネタバレのラインがよくわからなくなってるみたいで

    ネタバレ注記の前のところにもだいぶ核心に近いことを書いてたりするので解説は先に読まないことを推奨しとく

    これは飯城勇三が星海社新書で出してる『エラリー・クイーン完全ガイド』にも同様の問題があるので要注意

  • 178二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 14:40:50

    >>177

    ありがとうございます!

    解説は読後読むタイプなのでそこら辺は大丈夫そうです


    訳によって口調まで大きく違うんですね

    創元角川を入り混ぜながら読んでみます!

  • 179二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 14:47:13

    86.スロウハイツの神様 辻村深月

    アパート「スロウハイツ」で共同生活を送る友人たち
    脚本家や俳優など夢を追う人々が集まっていたアパートに新たな住人がやってきて…という話

    住人たちの群像劇が読み心地よく
    殊、人気作家チヨダコーキに関する描写や伏線回収が本作のポイントかと思います
    様々な分野のクリエイターたちが集い
    もがき、考え、行動する様がまた心を打つ点でもあります

    ただ終盤の展開はキレイに(都合よく)まとめすぎている感があり、個人的にはあまり好みではないところです

    同じ作者のかがみの孤城は終わり方も含めて好きかなってかんじです

  • 180二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 14:54:31

    87.猫間地獄のわらべうた 幡大介

    江戸のとある屋敷の蔵で藩士が腹を切って死亡
    この不祥事をもみ消すべく、藩主は外部犯による犯行をでっあげさせようとする
    しかし現場は密室で…という話

    江戸時代を舞台としたバカミスと評される作品で
    上記あらすじ以外にも事件がいくつか発生します
    またミステリーに関するメタ的な発言がちょくちょくあり、ニヤッとさせられます

    事件に対する解決や真相はどれもぶっ飛んだものばかり
    特に館ものの真相は苦笑い
    (しかも僕の場合は直後に読んだ本が同じトリックを使っていました んなアホな)

    歴史ミステリだと堅苦しく思う方もいるかも知れませんがそんなことはなく
    ミステリー好きがそのあるあるを皮肉りつつ
    作った作品という感じで肩の力を抜いて楽しむのが吉かなというように思います

  • 181二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 15:02:04

    88.13回忌 小島正樹

    引っ張りに引っ張った解決編で明かされる真相が
    んなアホなって感じで笑ってしまいました
    犯人の正体についても一工夫加わっているんですが真相の壮大さで吹っ飛ぶ

    ほかにも龍の寺のさらし首を読みましたが
    起こる現象は壮大かつ真相に唖然

    どちらも大味すぎるのと
    トリックのためのトリック感は強いので好みは分かれそうです

  • 182二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 15:06:10

    89.法月綸太郎の功績 法月綸太郎

    ロジックメインの推理短編集
    都市伝説パズルが洗練されていて白眉なのかなと
    他短編もロジックや意外な犯人など粒揃いで楽しめます(〜の冒険とはまた違った切り口です)

    ロジックメインの短編って自分の中だとハマるハマらないが極端に分かれる、意外に諸刃なところがあるのですが、今作ははまれました

  • 183二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 15:12:08

    90.災厄の紳士 D・M・ディヴァイン

    前半は美人令嬢から金を騙し取ろうとするコンゲーム、後半は前半から転じてミステリーとなる
    読み味が異なる小説です

    正直全体的に地味な話かつ、容疑者少なめではあるんですが、すごく面白い

    前半後半で読み味が違うこの構成にすら意味があり、ミスディレクションやシンプルなロジックによる推理が、効果的にミステリーの面白さを醸し出しています

    個人的にはフェアな本格海外ミステリーって珍しい

  • 184二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 15:20:34

    91.北の夕鶴2/3の殺人 島田荘司

    御手洗潔ではなく、吉敷竹史シリーズの3作目
    僕は他作品は読んでいないのですが、
    シリーズ愛読者によると前二作では
    心情やキャラとしての魅力が掘り下げきれていなかった吉敷竹史の掘り下げにも寄与した作品とのことでした

    離婚した妻のために駆けずり回り
    傷だらけになりながらも守り抜こうとする姿は痛々しくもカッコ良いです

    そしてメインのトリックなんですが、
    斜め屋敷にも劣らない大掛かりなトリックです
    現代だとその簡略版が推理漫画や捨てトリックで使われていることもあるので、目新しさは薄れているかもしれませんが、先に述べた話の筋と合わせてとても魅力的に仕上がっています

  • 185二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 15:27:36

    ざっくり思いつく作品はここまで書いてきましたが何か忘れているかもしれません
    100にギリギリ届かないかもですが、思い出しつつスレが残っていれば細々書いていきます

    92.交換殺人には向かない夜 東川篤哉

    ユーモアミステリーを書く作者の傑作と評される一作

    探偵の浮気調査パート、その助手の届け物?パート、刑事の事件調査パートと目まぐるしくパートが移っていきます
    タイトルの通り交換殺人が絡むわけなんですが、
    それだけにとどまらず読者を驚かせてくれます
    人によっては読み終わって本を閉じたときに
    ニヤッとさせられるかもしれません

  • 186二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 15:30:35

    93.館島 東川篤哉

    これまた仕掛けが壮大なバカミス
    仕掛けは分かりやすいような
    うまく隠蔽されているような…怪作です 

    作者特有のユーモア溢れる点もあり
    殺人が起きている割には緊張感薄めです
    そこら辺のスリルを求めている人には
    ミスマッチがあるかもです

    自分は堅い話ばかり読んだあとだったので
    少し救われた気分でした

  • 187二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 15:41:26

    94.夜歩く 横溝正史

    メイントリックがだいぶ変化球かつアンフェアという評判をちょくちょく目にする作品
    首無し死体や金庫に入れたはずの村正に
    血がついているプチ密室?など謎も魅力的!

    先述のメイントリック以外に目が行きがちですが、心理トリックが素晴らしく、
    ミスディレクションの魅力が詰まった作品といえるのではと個人的には思ってますが…

  • 188二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 15:52:40

    95.うさぎの乱 霞流一

    神社の敷地で大量のウサギの骨が発見され、
    その骨をお守りにしたアイドルが何の恩恵か人気を得ていく
    しかしなぜ彼女の周りで怪事件が相次ぐという話
    ゆる~い雰囲気の中、二重密室や全身の骨を砕かれた死体などえげつない事件が続きます

    真相はなんとまあびっくり
    やっぱり壮大なトリック
    他の事件とも上手い具合にリンクしていき
    勢いだけではないところもあるかなと思います

    レビューを見ると探偵役が不快とあるので人は選びそう?
    自分はあんま気にしなかったですが

  • 189二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 16:37:50

    96.鏡の中は日曜日 殊能将之

    この作品に登場する水城という探偵を通して
    探偵のあり方に一石を投じている作品です

    俗世離れした神の如き存在、ではなく
    その前に普通の人間なんですよね

    ミステリー的部分は普通ですが
    過去の事件の動機は狂気です

  • 190二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 21:05:35

    97.夜想曲 依井貴裕

    寡作な作者の最後に出た作品(のハズ)

    俳優の桜木が主人公
    参加した山荘での同窓会で事件が起きる

    とある趣向がミステリーマニアに受けているっぽく、読んでみた次第
    正直、作者が何をしようとしているのかを理解できないと、ただの○○○○ネタとか〇〇トリックとしか取れないので、読んだら諸々調べてみるのが良いのかもしれない
    元来ある多重解決に対して、とある趣向で臨んでいる作品です

    ぶっちゃけ話の筋が面白いわけではないので
    そこは読む人を選ぶかもですが、ページ数はそこまで多くなく、電子書籍なら楽に手に入ります
    メモを取ってしっかり推理する人とかだとバチバチにハマる要素はあるかな
    自分はメモとか取らない派なので、
    この小説の魅力の7割くらいしか理解できてないかも

    話が書かれた時代との差もあり、一部理解しづらい点があるやもしれぬ

    ミステリー好きなら手にとってみてください

  • 191二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 21:11:04

    98.星降り山荘の殺人 倉知淳

    本格ミステリーにどんでん返しのある要素をくっつけた作品
    ベタな設定、導入、キャラクターですが
    これがまた良い

    解明時に明かされる推理ロジックは割と細かった印象で、調査の過程で着目されたポイントはよく覚えておくと、話の筋が理解しやすいかもです

    どんでん返しに慣れている人にはわかりやすいのかもですが、自分はまんまと驚きました
    読みやすさもあるのでミステリー初心者にもおすすめです

  • 192二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 21:22:59

    99.黒百合 多島斗志之

    イニシエーション・ラブがラスト数行でひっくり返し、作中では特に解説のないいわゆる読者の考察前提のどんでん返しでした

    この作品も似たようなものなんですが
    イニシエーション・ラブと比べるとだいぶ分かりづらさもあり、事前情報を入れていないと気づかずに終わる位の作品(自分は事前情報を入れてようやっとという感じ)

    単に14歳の主人公の青春小説としても読めるし、読後はネットにあふれる(思った以上にたくさんある)考察を見て、伏線の確認や状況の整理をして、と一冊で二度美味しい小説かなと思います

    大人のドロドロした関係と対照にある少年少女の瑞々しい恋愛模様をお楽しみください

  • 193二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 21:29:51

    100.地雷グリコ 青崎有吾

    最後は昨年話題をかっさらった小説で

    ゲームによる頭脳戦と個性的なキャラクター小説を楽しめる作品

    リーダビリティは高く、各ゲームも馴染みのある遊びにルールを追加する形であるため、覚えやすいと読者のストレスをなくす気遣いがあるように思う

    五作短編があるうちの一、二篇目は比較的どんでん返しが見えやすいが、三篇目からはひねりやインパクトがすごい(三篇目はそれあり?感も強いけど)
    展開はある程度パターンが見える点についてはやむなしとして目をつぶりつつ、五篇のゲームを楽しみましょー

    続編も作れそうな終わり方で
    2024年にあらゆるミステリーランキングで1位を総なめしたので1,2年以内には続編来てもおかしくなさそうですよね
    (裏染天馬とかアニメ化もしたアンデッドガール・マーダーファルスも勢いありそうなので、すごい作家さんです)

  • 194二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 21:33:25

    というわけで100冊書ききったのですが、

    >>130

    ガストン・ルルーがルパンを書いたなどという世迷い言を書いていました!ごめんなさい!

    正しくはルルーはオペラ座の怪人、モーリス・ルブランがルパンです!

    メイン紹介の作品名と筆者名は間違えてないと思いますが、ミスリードしている箇所もあるかもしれないので、その点はお調べいただいてから読んでいただいたほうが良いかもです(調べるなって言ったり、調べろって言ったり)


    皆様に教えていただいた本も含めて

    今年の読書経験を充実させて行こうと思います(高木彬光、国名シリーズ、ライムシリーズ…etc 読みたい本がたくさん)

  • 195二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 22:21:17

    お疲れ様でした
    国内外、新旧いろいろあって面白かったです
    いくつか読んでみようと思ったのもあるのでとてもありがたい

  • 196二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 22:25:41

    1じゃないけど殊能将之作品だと”ハサミ男“が面白かった

  • 197二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 00:54:32

    楽しく読ませてもらいました
    気になるものがあったので次読みたいリストに入れさせてもらいます

  • 198二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 05:37:40

    乙でした 今後もよきミステリライフを

オススメ

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