俺は甘党の男子高校生

  • 1ロブスター22/03/12(土) 20:48:29

    良く行くケーキ屋のすごく可愛いウマ娘の店員さんに片想いをしている。

  • 2二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 20:48:51

    ロブスターも恋とかするんだ

  • 3二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 20:49:12

    お、新基軸?

  • 4二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 20:49:12

    海洋生物がなんか言っとる...

  • 5二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 20:49:12

    蟹の次は海老かぁ
    フラッシュファンって甲殻類しかいないのか?

  • 6二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 20:49:13

    ちょっと出汁漏れてない?

  • 7二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 20:49:54

    甘党男子高生ロブ・スター

  • 8二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 20:50:42

    大人しく出汁取られてろ

  • 9二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 20:51:41

    さて、海産物史上初の試みだが果たしてどうなることか

  • 10ロブスター22/03/12(土) 21:29:12

    お勤め完了なのでSSを書いていきます

  • 11二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 21:32:21

    フラッシュ好きは人為変態できる

  • 12二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 21:35:20

    失恋する確率100%

  • 13二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 21:37:24

    BSSやん
    (既にトレーナーと恋人の可能性あり)

  • 14ロブスター22/03/12(土) 21:37:58

    >>13

    こういうのはBSSですらなくただの失恋なんすよ

  • 15二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 21:38:33

    ドイツで脳破壊される学生が現れるとは

  • 16ホタテ22/03/12(土) 21:38:56

    これ、確実にネタ被るよなあ

  • 17マグロ22/03/12(土) 21:39:25

    支援

  • 18カメノテ22/03/12(土) 21:39:26

    >>16

    ウワーッ!今日で二人目の新参!

  • 19二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 21:39:38

    知ってる知ってる!
    最終的にフラトレに惚れるんだろ?

  • 20二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 21:39:40

    海鮮類が集まってる…

  • 21二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 21:40:05

    このでけえ水族館が

  • 22なまこ22/03/12(土) 21:40:14

    触って欲しいよな…

  • 23二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 21:41:30

    美味しいそうな連中がよ…

  • 24ホタテ22/03/12(土) 21:43:31

    短いのを一応書き上げてはあるのでロブスター氏が投下した後に出そうと思います

  • 25ロブスター22/03/12(土) 21:43:36

    俺は昔から甘いものが好きだった。そのなかでも特にケーキが好きだった。だから年齢を重ねたとしても甘いもの好きさ変わらなかった。むしろ甘党は悪化していった。

    「お会計は1250円になります。」
    だから俺が高校生になろうともケーキ屋通いは悪化し、このケーキ屋のすっかり常連になってしまっていた。
    「いつもありがとうございます。」
    「…あ、覚えていて…」
    「何時も真剣にケーキを選んでいますから印象に残るんです。」
    そうやって微笑む店員さんの顔はとても可愛く免疫のない俺はただ赤面する。

    …このケーキ屋の店員さんのウマ娘さんはとても綺麗な人だ。どうやらドイツでパティシエとして修行を終えたらしく日本でパティシエをやっているそうだ。調べたらダービーウマ娘で俺はびっくりした。

  • 26ロブスター22/03/12(土) 21:50:53

    一度ケーキを製作している彼女の横顔を見たことがあったが…それだけで俺は彼女に片想いをしてしまった。彼女のその真剣な顔に俺は惚れ込んでしまったのだった。

    俺ではこんな人とは釣り合いはしない。それは理解している。けれどもこの恋心というのは厄介なもので自分でも制御が聞かないものだった。だから俺は彼女を何とかデートに一度誘いたいと店に頻繁に通った。
    どうやらここは彼女の店ではなく店長と二人らしい。しかし俺は運が悪いのやら良いのやらその店長とやらとはあったことがなかった。

    「…クリスマスに何とか会うぞ…」

    イヴに行って当日何とか会えないかと誘い出す。高校生の乏しい財力を使って贈り物も用意した。そして12月24日。俺は…25日休業の貼り紙を見て目を丸くした。

    「あの、店員さん…明日、お休みなのですか?」
    「はい、こちらの事情もありますが午前中で販売は終わりです。」
    チャンスだと、俺はそう思った。だから明日会ってくれませんかということを伝えようと、そう思った。

    「あの…」

    「…フラッシュ。」
    …しかし店奥から聞こえてきた声と被ったのだった。

    「…おっと、お客さんが来ていたのか。タイミングが悪かったな。」

  • 27二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 21:52:51

    哀れな少年…

  • 28ロブスター22/03/12(土) 21:58:49

    現れたのは男性だった。…身長が俺よりも遥かに高く、それでいて顔立ちが端正な美青年。その男を見た瞬間、俺は決定的な敗北感を味わった。

    「…ああ、店長。この人がいつも店を利用してくれる人ですよ。」
    「嗚呼なるほど。ずっと話には聞いていたから会ってみたいと思っていたけれど君だったか。」
    どうやらこの男は店長らしい。そして俺は店員さんと店長の距離感に違和感を持った。
    「いつも当店をご利用いただきありがとうございます。彼女の作るケーキは美味しいだろう?」
    …何をやっても様になる。こういうのが伊達男というのか。…店長に褒められた店員さんは恥ずかしそうに赤面している。
    「まだまだ勉強中の身ですが…」
    「…っとすまないね、邪魔をした。俺は一端奥に引っ込んでいるよ。」
    店長は店の奥にへと引っ込んでいってしまった。

    「…あの、店員さん。あの人が店長さんですか?」
    「はい、そうですよ。私が日本で店を開きたいという要望を叶えてくれた恩人なんです。」
    そう語る店員さんの笑顔は本当に嬉しそうだ。
    僕が先に好きだったのに…というわけではない。何なら多分…ずっと彼らは。そして25日が休みな理由も何となく察しがついた。

    「…とりあえず、これをお願いします。」
    「毎度ありがとうございます。」
    ペコリとお辞儀をする彼女は実に礼儀正しい。…ああ、良く見てみれば彼女の指には指輪をしてる跡があるではないか。気づいてなかった、気づきたくなかった。


    「…甘いな……」
    その日に食べたケーキは甘く、そしてしょっぱかった。

  • 29二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 21:59:02

    あかんこれじゃ少年の心が死ぬぅ!

  • 30ロブスター22/03/12(土) 21:59:25

    ボクからは以上だ!

  • 31二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:00:49

    甲殻類リレーだと!?

  • 32二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:02:12

    正気に戻れフラトレ
    お前は甲殻類でもなければ、ましてや男子高校生なんて年齢でもないぞ
    というかお前高校の制服今着ても似合ってんな・・・

  • 33二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:02:44

    ◆ロブスターは無効票◆

  • 34ロブスター22/03/12(土) 22:03:12

    >>32

    残念ながらボクはフラトレではない。フラトレの作るディナーで絞められた一般ロブスターでしかないんだ

  • 35二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:04:06

    結局食われるのか…

  • 36二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:04:22

    成仏してくれ

  • 37ロブスター22/03/12(土) 22:04:52

    ホタテ君、任せたよ!

  • 38ホタテ22/03/12(土) 22:06:32

    行きつけの洋菓子店に見慣れない人物が現れたのは、ある日のことだった。
    真っ白なコックコートに映える、艶やかな黒鹿毛ボブとウマ耳の彼女。
    ――いま思えば、きっと一目惚れだったのだろう。

    「あ、あの!」
    「はい、なんでしょうか」

    思わず声をかけてしまってから、話す内容が何もなかったことに気づく。

    「ええと……何か今日のおすすめってありますか」

    とっさに口を衝いて出た質問に、妙齢の彼女は少しだけ考えるような仕草をしてから。

    「……私が作ったキルシュトルテはどうでしょう」

    そう言って、ショーケースを指差す。

    「材料は寸分の違いなく、一手間一手間は丁寧に。……もちろん、心も込めていますよ」

    ふんわりと笑う彼女を目にしては、薦められるがままにケーキを選ぶことしかできなかった。

  • 39ホタテ22/03/12(土) 22:08:04

    なけなしのバイト代を手に、今日もあの店へと足を運ぶ。
    入口の扉をくぐろうとしたところで、私服姿の彼女が出てくるところに遭遇した。

    「あ、こんにちは」
    「こんにちは。いつもご贔屓にありがとうございます」

    微笑みながら答えてくれる。
    自分という存在を覚えてもらえていて、嬉しく思っていた。

    「今日はもう帰られるんですか?」
    「ええ。少し用事がありまして」

    そう言った彼女は、何かを思い出したように続ける。

    「本日のおすすめは、バウムクーヘンです。綺麗に焼けたので、よかったら是非」

  • 40ホタテ22/03/12(土) 22:09:02

    毎度のごとくおすすめを聞いていた甲斐があったのか、こちらから訊ねずとも一押しを教えてくれて。
    なんだか舞い上がるような気分になって。
    それでは、と立ち去ろうとする彼女を、つい呼び止めてしまって。

    「洋服、似合ってますね」

    その言葉を聞いて、彼女は少し驚いたような表情を見せて。
    口元に両手を添えて――左手の煌めきとともに――これまでで一番美しい笑顔で。

    「ふふ、ありがとうございます」

    そう言って、彼女はどこかへと向かっていった。



    バウムクーヘンは美味しかった。
    しっとりとしていたのに、口の中の水分がなくなってしまった。
    砂糖と塩を間違えたのだろうか、そんなような味がした。

  • 41海老22/03/12(土) 22:11:27

    らしくない。とても、らしくない。いくら甘党だからって、朝からスイーツ巡りなんてしようと思ったことなんて。……恋が止められないことなんて。
    店は……閉まっている、というのに。鞄の紐を握る手には分かるぐらいに蒸れた感覚がある。
    開こうか、開くまいか。開店時間は知っている。もう時間は過ぎている。が、閉ざされたカーテンはどうにも自身の介入を拒んでいるように見えるのである。……これではいけない。まだ、始まってすらいないのだ。意を決して、扉を開こうとしたその時────

    「わっ! ………っ、とと……すみません、驚かせてしまって………いらっしゃいませ。 ごゆっくりどうぞ」
    第一印象は、「イケてる」だった。こういった何気ない店員を演じる俳優の姿、というのは茶の間の定番かもしれない。けど、それが現れ出ると……少し、場から浮いてしまっているような気がしなくも、ないではない。

    『いらっしゃいませ。 いつも、ありがとうございます』
    ショーケースの前に立つ僕の姿を見るやいなや、彼女はいつもの…いや、いつもより柔らかい微笑みを向けて話しかけてくれた。やっぱり、綺麗だ……そう、思わずにはいられなかった。今にも、気持ちが口から突き出して彼女を撃ち抜いてしまいそうだった。
    その────と、驚くほど小さく掠れた声は、彼女の耳に届かなかった。

    『少し、待っていてくださいね。 今日は新作を焼いているんです。 もし、よろしければ…お試ししてはいただけませんでしょうか?』
    ────もちろん、と絞り出すことが精一杯だった。そして、それだけで胸が踊った。まるでクリスマス前夜の子どもみたく。今までよりは、確かな一歩。それを踏みしめて───

  • 42海老22/03/12(土) 22:11:47

    「あなた、ちょっと来てくれませんか」

    バチッ、と稲妻が身体中を走り、全ての電線をオシャカにしてしまった。そんな気がした。あなた。YOU。貴方。それとも………
    俳優然とした男は、躊躇いもせずに奥に向かっていく。
    どこまでも、どこまでも。熱された意識が身体の中を登っていく。脳天に全ての意識が集まり、出ていこうとしている。
    僕はちゃんと座れているだろうか。そんなことも認識できない程に、僕は動揺してしまった。

    『お待たせいたしました……こちらになります』
    彼女の言葉だってよく理解は出来ない。通い詰めたこの身体だけが、彼女の腕から流れよく袋を受け取った。
    『ありがとうございました。 また、お越しくださいね、いつでも待っていますので』
    二人は、仲良さそうに並んで笑顔で手を振っていた。けど、振り返ることはなかった。本能だった。


    家にも帰らず、河原に腰を下ろし、白に白を重ねたようなショートケーキを頬張った。
    甘い。甘い……はずなのに。
    河原の向こうのあの店を見つめると、ひどくしょっぱい味しか感じることは出来なかった。

  • 43二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:16:33

    これの少女varもあり得るんだろうなぁ…
    失恋生産マシーンか?この夫婦…

  • 44ホタテ22/03/12(土) 22:18:00

    (やっぱ塩味ENDになるよねえ……他の締め方が思い浮かばなかった)

  • 45海老22/03/12(土) 22:20:24

    書いてる途中めっちゃ辛くてしょっぱかった

  • 46ロブスター22/03/12(土) 22:20:39

    こういう失恋だってたまには乙なのだ

  • 47二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:22:25

    なんか海鮮塩ラーメンが食べたくなってきたな.....

  • 48二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:24:57

    次はイチャイチャにするんだぞ♥

  • 49ロブスター22/03/12(土) 22:25:37

    >>47

    腹を切ってお詫びします

  • 50二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:25:49

    海鮮だから塩が恋しくなるんだろうな…

  • 51二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:30:47

    >>5

    牡蠣も見たぞ

  • 52二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:34:03

    三丁目の夕日で
    視力悪い男が一目惚れした女性のお見舞いに行く

    実はだいぶ歳上でその娘と交際開始
    ってエピソードもあったからそういう路線もどうか1つ…

  • 53シャコ22/03/12(土) 22:54:50

    理想の男性像を聞かれて具体的に答えられる年齢ではなかった。ただ、お父さんのように真っ直ぐで威厳があって優しい人がいいなとそうフワッとした考えだけがあった。
     そう……あの日までは。
     赤い空が地を照らし建物や人が爛々とする時間、私は一軒のケーキ屋さんの側を通りすがった。その時はただなんとなくだった。なんとなくふと、そのケーキ屋を横目にしただけだった。
     ぱっちりと着こなしたスーツ、清潔感のある佇まい、威厳と真っ直ぐさを兼ねた風貌。
     そんな「できる」印象の男性が目に映った。
     一目惚れというやつだった。
     明らかにただの一瞬で得られる情報でないものまで頭の中を駆け巡っていた。
     それだけじゃなかった。
     その強烈な印象を引き立てたのは「できる」印象とは真逆のくしゃりとした可愛い笑顔だった。自分の中でケーキに対してあれだけ純粋な笑顔を起こせる人間を見たことがなかった。
     次の日から件のケーキ屋に通いはじめた。
    あの人はどうやら今日もケーキを頼んでいるらしい。ケーキ屋さんに入ってケーキを見るふりをしてあの人を見続ける。それはちょっとした背徳感をくすぐり、ますますあの人を注視するようになっていった。
     一週間程、経ったのだろうか。今日もあの人がいるのだろうかともう手癖のように立ち寄るようになった例のケーキ屋に入った。
    まず、目に入ったのはあの人、そして隣の美人なウマ娘の方……。
    「フラッシュはこれが気に入ると思うよ」
     ああ。
    「わかりました。これを頂きましょう」
     そうだったのか。
    「え、早くない? もうちょっと他のも吟味していいんじゃ……」
     この人が笑っていたのはケーキが特別好きというわけじゃなくてもっと、別の、もっと別の何かがあったからで……。
    「トレーナーさんがこれと言ったのであれば私はこれにします。それにここ一週間で、体重が少し増えてましたよね……これ以上は追求しませんが」
     逃げ去るように店を後にした私の脳裏に最後までこびりついていたのはあの人の顔。
     今でもあのあちゃあというような子供っぽい笑顔がずっと心に残っている。

  • 54二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:56:45

    ナイスシャコ
    また増えたな…

  • 55二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 22:57:00

    シャコ…シャコ!?
    また海産物が

  • 56二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 23:00:38

    なんだこの磯臭いスレ!?

  • 57二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 23:01:22

    >>32

    流れ乗っ取り失敗してて草

  • 58二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 23:02:24

    たまたまテレビで見たトレーナーに運命を感じて必死に血反吐を吐くような努力の末に彼に相応しい実力を持ってトレセン学園に入学したけどお揃いの指輪を嵌めてるトレーナーとフラッシュの姿を見てしまい自分は戦いの舞台にすら立てないことを悟ってしまうモブウマ娘ちゃんみたいなのください!

  • 59二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 23:05:21

    ドボメジロウ先生が書いてそうだな

  • 60二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 23:12:31

    これがブイヤベーススレですか

  • 61二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 07:48:16

    今日のご飯は海鮮鍋よー!

  • 62二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 07:53:07

    ホヤも参戦しろ
    ホヤあそばせ

  • 63二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 07:53:49

    新鮮な海鮮類の失恋煮かぁ、朝から重いかなぁ…

  • 64二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 07:57:02

    海鮮食べ放題バイキングにでも迷い込んだのかな?

  • 65二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 08:19:17

    >>58

    それはそれでその子もクソ重いっすね…

  • 66イソギンチャク22/03/13(日) 08:25:42

    ザクリと音を立てる白い世界を抜けると、そこにあるのは暖かいお店。甘い匂いとふわりとした香りに包まれたこの場所に足を踏み入れるのはこれが初めてではない。自分へのご褒美が欲しい日に、ここにはいつも訪れる。

    ショーケースをじいっと見つめて今日のご褒美を一つ決める。

    「いらっしゃいませ」

    綺麗な声が奥からこっちへ聞こえてきた。黒い髪に青い目、耳としっぽが生えた美しいウマ娘。彼女はにっこりと笑い、僕を見た。気取った言い方をするならば、その笑顔はまさしくミロのヴィーナスをほうふつとさせ、この世のあらゆるものにも勝る美しさだ。

    彼女を見るたびに、僕のからだ硬直してしまい、思考がおぼつかなくなってしまう。なんとか絞りだした声でケーキを選ぶと、彼女はまた甘い声で僕に話しかける。ここにくる2つ目のご褒美、それは彼女に会うこと。町中に歩けば10人のうち10人が振り返るような美しい彼女とは、この時だけどこか幸せな時間を共有できている気がして動悸が激しくなりそうだ。

    そんな軽いパニック状態の中、今まで聞いたことのない声が僕の暴れる心を射貫いた。

    「フラッシュ、まだレジにいるかい?」

    その声はいままで生きてきた中で一番大きく感じた。心が真っ白になるが、逆に冷静にお金を取り出し、彼女と2~3会釈をしたらお店を出ていった。うしろでどのような会話があったのかはよく覚えていない、ただ夫婦みたいだな...とぼうっと思った印象だけが心にのこった。

    胸のドキドキがおさまらない、この感情がわからない、必死に考えながらあの甘いケーキをほおばった。いつもの甘い味が口に広まって、僕の心の露を払った。

    「あのかプ超推せるううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

  • 67ロブスター22/03/13(日) 08:31:43

    イソギンチャク、イソギンチャク!?

  • 68シャコ22/03/13(日) 08:43:33

    なるほど……甲殻類からの刺胞動物、と一見すると海産物という広いくくりに見えますが実はカニとイソギンチャクには深いつながりがあります。
    キンチャクガニというカニをご存知ですか?
    このカニは鋏の部分にイソギンチャクをつけているとても可愛らしいカニです。随分とビジュアル全振りのカニに思われますが実は以外と合理的なのです。このカニサイズは体長1cm程で小さいですよって外敵に襲われればその体躯からでる鋏というものはあまりに小さすぎますだから腕にイソギンチャクを装備してその毒で身を守るのです。素晴らしいですね。さらにイソギンチャクにこびりついたプランクトンなんかも食べればわざわざ自分で食べ物を探す必要もありません!
    このようにイソギンチャクとカニには深いつながりがあったわけですねー。

  • 69二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 08:56:24

    すごい…ハッピーエンド主義の俺にはたどり着けない境地は海にあったのか

  • 70ロブスター22/03/13(日) 08:57:39

    海って怖い所っスね。忌憚のない意見って奴っス

  • 71二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 08:58:15

    深海の生き物なんだろうな……不用意に光の当たるところに連れてくると死んでしまうんだ

  • 72二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 10:08:17

    メンダコぉ

  • 73二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 10:15:29

    >>68

    どうした急に

  • 74二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 10:20:32

    潮だまりか…?

  • 75二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 11:03:03

    スレタイからは予想だにしないトレフラの甘い雰囲気と胸を刺す失恋の痛み…そして磯臭い名前欄
    頭おかしなるで(良質なSSの数々どうもありがとうございます)

  • 76二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 11:16:30

    ロブスター=サンはバイオニンジャだから失恋もする

  • 77二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 16:21:48

    この海鮮フラッシュシリーズのまとめとかあります?

  • 78二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 16:45:50

    海産物は足跡を残さない…
    足が早いからな…(ログで探すしか)

  • 79二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 17:21:39

    >>66

    脳が破壊され過ぎてカプ厨に転じとるー!?

  • 80二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 17:22:36

    フラッシュに邪な思いを抱いた男たちも諦めざるをえないんだ

  • 81二次元好きの匿名さん22/03/13(日) 23:00:56

    どっちもストーカー大量生産してそう

  • 82二次元好きの匿名さん22/03/14(月) 09:48:06

    海産物SS書きさんたち全部別人なのか…

  • 83二次元好きの匿名さん22/03/14(月) 17:41:49

    BSSにすらなれなかった海産物の置き場ってここ?

オススメ

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