- 1カメノテ22/03/12(土) 23:03:22
「では、本日も定刻通りに始めていきましょうか。」
そうして甘ったるい声で耳元でささやいたフラッシュは、その後いつも通りにトレーニングの合図をかけた。
「…」
………………なんだって?
聞き間違いだろうか…?今、彼女は何と言ったのか。俺とフラッシュはいつも通り、トレーニングを始めるためにトレーナー室に来ていた。そして、今日は珍しく早めに来たフラッシュがソファに座っているところだったのだが……
そのフラッシュから、いきなりそんなことを言われてしまった。
『愛しています』と。
「えっと、フラッシュ?」
俺は困惑しながら尋ねる。
「はい、なんでしょうか?」
「今のは…?」
「…今の、とは?」
「さっきのドイツ語は……」
「…あぁ。いえ、先ほどの言葉に特に深い意味はありません。おまじないのようなものと思っていただければ。」
にこやかにそう答えて見せた。
「…」
…白々しい!
なんというか、あまりに堂々としているものだから、ここまで気にしているこっちがおかしい気すらしてきた。
…気づかれてないと思っているのか…それとも気づかれていてもいいと思っているのか…
「……フラッシュがレース前によくやってるあれみたいな感じかな?」
「はい、そのようなものです。」
「・・・なるほど」
「では、そろそろ始めましょう。開始予定時刻を過ぎてしまいます。」
「…あぁうん、そうだな…」
そういうとフラッシュは足早に更衣室へと向かっていった。
…正直あの場で指摘してもよかったのだが、それでは芸がないと思い、突っ込みたい気持ちを押しとどめた。形はどうあれ、パートナーから愛の告白を受けたのだ。こちらとしてもそれ相応の対応を見せねばなるまい。そう思いながら必要なものを揃え、手持ちのスマートフォンに入れているドイツ語教材のファイルを開いた。 - 2カメノテ22/03/12(土) 23:04:28
「ん、着いたよ。」
あれからフラッシュとグラウンドで合流し、一分一秒の遅れもなく、予定通りにトレーニングを開始した。
その後は特に変わったことも起きず、予定通りにトレーニングは終了した。そして今はいつもと変わらず、フラッシュを寮に送っているところである。
「はい。では、明日にまた。」
丁寧な所作でこちらにお辞儀をした後、くるりと踵を返し、歩き出す。
「ああそうだ、フラッシュ。」
「何でしょうか。」
数歩進んだところで呼び止められ、振り返る。
「…少し、耳貸してくれないか?」
「はあ…なんでしょうか…?」
不思議そうにしながらもこちらに歩み寄り、顔を近づけてくる。
そのまま彼女の耳に口を近づけ、
「……Ich liebe dich auch.」
「っ……!?」
とささやきかける。すると彼女がみるみるうちに顔を真っ赤に染める。
「あっ……あの……それは……」
「じゃあ、また明日ね。」
「え。あ、はい……」
あわあわと狼狽する彼女を尻目に、その様子に満足しながら、その場を後にした。 - 3二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 23:07:43
海産物が増えてる!?
- 4二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 23:11:36
良いものなのは分かるがそのコテは何だ
- 5二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 23:13:43
コテあるとわかりやすいなやっぱ
- 6二次元好きの匿名さん22/03/12(土) 23:13:44
なぜか知らないけどそのドイツ語だけは分かる
- 7カメノテ22/03/12(土) 23:16:37
増えたっていうか、海産物の増殖に一役買ったっていうか
…お、今日も来たか|あにまん掲示板おーよしよし、今日もかわいいなあお前はんー?…早速あれが欲しいのか、まったくこのいやしんぼめ!あーわかったわかった、あげるから、な?あげるからあげるからじゃ~ん。おおちゅーる見せただけでこの反応。はい…bbs.animanch.com詳しい流れはこれを見てほしいんだ