- 1日比谷透25/01/20(月) 23:11:34
- 2日比谷透25/01/20(月) 23:12:00
- 3日比谷透25/01/20(月) 23:12:28
- 4日比谷透25/01/20(月) 23:12:54
- 5日比谷透25/01/20(月) 23:13:31
- 6日比谷透25/01/20(月) 23:13:50
- 7一色さん25/01/20(月) 23:25:34
【腐臭。異臭。瓦礫と血溜まりが残る廃屋と道。顔を歪め鼻を抑えながら、簡易な荷物を手に入れて、街を歩く。時折ビリビリと電流が流れたような感覚に顔を青ざめさせて、少女は廃れた広島の中をゆっくりと突き進む。】
…………。 - 8一色さん25/01/20(月) 23:28:08
……何故、震えるのだ……。
【ぶるりと悪寒が背に走り、少女は自身の腕を摩る。布越しの人肌は熱く寒く、チグハグな感覚に余計に頭を悩ませた。震えの原因が、恐れなのか木枯らしのせいなのか、今の彼女には──彼には、分からなかった。】
……ッ、は、私も堕ちたか……?
【いっそ、笑いが込み上げてくる。薄ら口角を上げながら、震える手で鉄パイプを握り直す。】 - 9二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:31:37
じゅつしのこうげき!
じゅつしは パンチを くりだした! - 10一色さん25/01/20(月) 23:31:56
……それとも、貴様が震えている……?
【寧ろ、そうであれ。そうであるなら、自身の震えは彼女に影響されたものであると感じられるから。自分自身は恐れていない、と。胸を張って言いたい。しかし、そうとは言い切れない何かがある。】
……何方も、震えている……?
【キーン……と耳鳴りが響く。頭に思い浮かぶ線がピンッと張り巡らされ、彼は思考する。今になり思うのだ。どうしてこんなにも自身は彼女に影響されている?大して強度があるわけでもないこの少女の精神に、何故、何故?】
【同情したから?少しでも恐れた時があるから?】
【震える足で突き進む中、顔を俯かせ口に手を当てる。思考する時の彼の、彼女の癖。頭の中の言葉を出さないように止めるための、薬袋さやかの癖。】 - 11二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:32:23
- 12一色さん25/01/20(月) 23:38:07
【癖と化した右手を見つめ、眼が揺れる。受肉者と受肉体の癖や思考やその他は、意識が別となっているため早々に反映されない。そして、きっと影響もされないはずだ。しかし、今彼は、何の違和感もなく腕を動かし思考し、口に手を当てた。】
【恐る恐る手を下ろし、前方を見つめる。蠢くような音が耳に届き、目の前に何かがいることを知らせた。】
───なぁ、さやか。
【ぽつんと、雫のように言葉を落とす。中にいる少女に語りかけるように、頭に響く痛みを掻き消すように、嫌な考えを振り払うように。】
私と貴様の境界は、
【びたんっ!と縄が跳ねたような音が聞こえる。ビリビリと肌が揺れて産毛が逆立つ。それに呼応するように、少女は両手で鉄パイプを握りしめて】
何処に、あるのだろうな。
【第六感が告げるその場所へ、炎を纏わせながら振り下ろした。】 - 13二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:45:45
【るいが間人たっ持をンパイラフ、めくず黒が身全】
"なだんたし治退を軍米" - 14りょう25/01/20(月) 23:55:59
……本当良かった……!
【掛けていた布を懐に入れて】
…よし……動かないほうが良いかもなぁ… - 15「も」な人25/01/20(月) 23:58:15
米軍…拘束はできたけど……
……うーん…
【拘束(気絶させた)なのでどうしようかと】 - 16二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 20:51:06
(前スレ178)
…………っあ、は、はいっ。
【その言葉が自分に掛けられたものだと判断するのにも時間をかけて、どもり声で言葉を返す。なすがままに怪我を見せる彼女は未だ上の空だ。星の向こう側を見つめ続けて、止まった思考の再起動を試みることすら出来なくて。その目に一瞬、光が映る。水面に浮かび星彩を照り返すそれは、ぷかぷか浮かび流されていく革靴の片方。貴方ももしかすると見覚えがあるかもしれない。】
あっ、波琉さっ、ああ…!!
【小さな瞳を点にして、治療を受けていた少女はもつれた足でそれに駆け寄ろうとする。橋の上から飛び降りんとする勢いで、だ。】 - 17剣崎司郎25/01/21(火) 21:14:41
- 18一色さん25/01/21(火) 21:21:20
【建物の壁に体重を預け、ずるずると下に引き摺り降りる。頑なに握りしめた鉄パイプの先端はドロドロに溶けて、傷が痛むのか左肩を押さえて、歯を食いしばっている。焔が衣服の裾にこびり付き、俯かせた視線を空へと上げ、星々を眼に映す。】
【息切れをしながら吸って吐いてを繰り返し、徐々に呼吸を整えていく。先の呪霊は僅かに頬を裂き、少女は一筋の赤い液体を流す。右手の甲で乱暴に拭い、脱力したように腕を地へ落とした。】
──は、はぁ は、……はぁ……。
【肺が酸素を求めて、何度も何度も息を吸う。一寸の一酸化炭素をも吸ってしまったものだから、体の奥から苦い疼痛が響いてくる。】
【蓄積された疲労を取り、火照り温度の上がった体の熱を逃さんと、コンクリートの壁に腕を押し付けては、逃避するように夜空を見上げる。】
【──あゝ、嫌だ。月がある。貴様も私も嫌いな、神々しく煌めく、憎いくらいに麗しい月が。】 - 19二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 21:29:07
- 20剣崎司郎25/01/21(火) 21:38:30
- 21泡のクラゲ使い25/01/21(火) 21:39:01
……さてと、ようやく巻けたかな。
で、結局何だったんだろあの軍隊。
【適宜泡で兵隊を拘束しつつ、さっさと撤退したようだ】 - 22一色さん25/01/21(火) 21:48:39
……はッ、落ちたものだ、全く……。
【少しずつ息を整え、体を動かす。大きな損傷はなく、強いて言うなら頬に薄い火傷を負ったのみ。一時は肩を強打したため死を覚悟したものの、それは杞憂に終わった模様。】
【視線を空から地上へ戻し、右肩を動かす。パイプを手放して掌を開けたり閉じたりを繰り返し、傷がないか確認。どうやら手足には傷はなく、十分動くようだ。】
……つかれたな。
【水が欲しいし、腹が空いた。寂しく鳴る胃の嘆きに、そっと腹を撫でながら、目を閉じる。雑踏の音は聞こえない、気配も感じない。それは呪霊も同じ。】
【少し休んで、食糧を探しに行こう。そう決心して、再び星々を双眸へ映した。】
- 23二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 21:48:43
- 24剣崎司郎25/01/21(火) 21:56:59
…寝ちゃったか
とりあえず安全な場所に…
【青年は寝ている少女を抱き上げて立ち上がる
今はただでさえ異常な状態だったデスゲームの中に更にイレギュラーが加わった混沌とした状況
こんな場所に放置していれば、どうなるかは言わずともわかるだろう】
- 25りょう25/01/21(火) 22:02:43
…よし
【大丈夫だよね…?と通る場所を細かく確認しながら】 - 26付喪記者25/01/21(火) 22:53:18
ッ!?……ああ、気のせいか。疲れてるんですかねぇ…
【悍ましい気配を感じて咄嗟に振り向けど、そこには夜空だけがあり。周囲をうろうろ歩き回ってみたものの、結局傍にいる少年と自分以外誰一人いなかった。確かに誰かいたと思ったんだけども。流石に駄目だな、と今日の残り時間は疲労回復のため睡眠に回すことに。また例の夢に繋がって、浮遊感の終わりと共にろくでもない時間帯に目覚めることになるのはご愛敬である。】 - 27剣崎司郎25/01/21(火) 22:54:06
とりあえず、ここで大丈夫かな
【少女を背に建物の中に入り、適当な場所に少女を降ろすと目覚めるまでそこで待つ】 - 28付喪記者25/01/22(水) 21:40:50
ん゛ん…も、朝ですかい…
【今日はよく寝られやしたね、と後ろ手をついて体を起こす。あの夢を見なかったわけじゃない。ただ、落とされるまで待つのが億劫で、自分からさっさと飛び降りてみたらその後は深く眠れたわけだ。また同じ夢が出てきたら、同じように落ちておこう。清々しい朝を演出する日の光を網膜に受け入れながら、ぐいーっと伸びをして、枕元に置いた帽子をかぶり直して。肩を回して妙に溢れてくる行動力の行き先を考えた。】 - 29風鎌鼬25/01/22(水) 22:04:56
………。
……………。
………ぅあ……あれ?明るい?
【目を覚ますと既に外が明るくなっていた】
【…果たしていつの間に寝ていたのか、寝た時の記憶が全くない。それに前よりも眠りが深くて疲労感もある。結界内への侵入者騒ぎのせいだろうか?
そう思いながら、今日も術式を使い始める】 - 30 25/01/23(木) 01:13:46
………派手にやったな、この人。
【空へ轟く火煙はまだ鎮火しそうになさそうで、もくもくと立ち昇る黒煙を眺めながら、騒動の張本人の元へ近付く。重量のある斧を背負いながら近寄ると、先までの高笑いも覇気もなくした幼い少女が、静かに倒れ込んでいる。しゃがみ全体を見渡すと、火傷の痕を残す両手と肌を裂かれた右腕があり、眼鏡の女性は顔を歪めた。】
受肉か、或いは。どっちでも良いか。噂されてた呪霊を祓除してくれたのは、此方としても有難いしな。
【背負った荷物を手前に回し、残された左手が少女の体躯に触れ、鼓動を確認する。炎を出した根元の体は大層熱く、暫くは熱が取れないことが伺えた。】
【苦笑いを浮かべて、熱いなぁとぼやきつつ、女性は上手く手を使い、少女を自身の背中へ乗せた。】 - 31死体処理専門の二級術師25/01/23(木) 01:19:21
ってと、傷の手当てくらいはするか。
目の前で死なれるよりは、寝覚が良くなるだろうしな。ずっと火事の起こってる場所に置くのも、それはそれで気分が悪いし。
【首へと腕を回させて、前傾姿勢を保ちながら少女をしっかりと背負い込む。細身の体に残される傷痕が痛々しく、しっかりと手当てをしないと悪化するかもしれない。そう考えて、女性──露鐘は速足でその場を後にする。】
にしても、誰かに似た顔立ちだな、やっぱ……。
【誰だったっけ?疑問符を浮かべ口に出すも、答える声はどこにもない。モヤモヤとした拭えない気持ちを胸中に、後で名前を聞いてみようと密かに決意した。】 - 32アリスっ子25/01/23(木) 23:01:50
んで、立て籠って今日で二日目だな
意外とバレねえのな
【医薬品売り場のレジカウンター下に座り込んでいる様子だ。
飲食料や救急救命用品、
まだ使える懐中電灯と、乾電池のおかげで光源も確保!
ドラッグストア様様である】 - 33風鎌鼬25/01/23(木) 23:40:54
【深夜、周りが静まり返った頃。寝ている青年を起こさないよう物音も気配を殺して外へと出る少年の影があった】
……。
【無言のままゆっくり近くの路地裏へと歩んでいく。本格的に冬へと近づいているのか、それとも今この環境がそうさせるのかはわからないが肌を刺すような寒気を感じながら静かに】 - 34風鎌鼬25/01/23(木) 23:52:13
【目的の相手はすぐに見つかった。黒い影の中に確かに蠢く何かがいる。同時にどこからか死臭も匂って来て】
…桝さんが向こうで休んでるんだ。祓うよ。
【鉈を取り出して式神はすでに傍に。蠢いている呪霊はこちらに気がつくと槍のような四肢を伸ばし少年を刺し貫こうとする。
術式を併用しながらそれを躱し距離を詰める】
…っ!!今!!
【紙一重。擦り傷を作りながらもこちらへ注目させている間にフリーとなった鎌鼬による一閃で呪霊の頭蓋を二つに分ける。そして次の瞬間、反撃を許すこともなく一気に風の刃で細切れにして祓った】 - 35シャーマン25/01/23(木) 23:58:38
- 36風鎌鼬25/01/24(金) 00:03:37
…はぁ…はぁ……祓えた。
【祓えたことを確認して一息入れる。彼には伝えていなかったが、米軍達が入った時から呪霊の数が増えているような気がする。結界内の人数が極端に増えたからだろうか?】
えっと、こっちかな。
【呪力を消費して重い身体を感じながら、死臭のする方へ】
【あったものは血溜まりとおそらくは人間であった何か。近くに防弾チョッキがあったからきっと軍隊の一人が襲われたんだろうか】
『───しに、たくな───』
【想起する。目の前の肉片と友人だった何かと重なって見えてくる。その時の光景と言葉が聞こえて来てお前のせいだと責めているようで】
……埋葬しよう。桝さんが見ちゃったらもっと色々考えちゃいそうだから。
【過去の幻影を振り払って、死体の埋葬と血痕の隠蔽を行う。そうして痕跡が消えた所で手を合わせた後、ふらふらと青年のいる拠点へと静かに帰っていった】 - 37死体処理専門の二級術師25/01/24(金) 00:05:43
………手当はしたが、すっかり寝入ってるな、この子。
【傷を隠すように包帯を巻くと、肌の白さが際立って、一層虚弱に見えてしまう。死人に近しい青白い人肌は、先程まで暴れ回っていたとは到底思えない。】
【露わとなる右腕全体に、左手。頬にガーゼと布面積を増やして、枕代わりのリュックサックを頭に敷く。まださらりと柔らかな頬に指を滑らせて頭を撫でると、小さく彼女が笑った。】 - 38死体処理専門の二級術師25/01/24(金) 00:10:22
ふふ、良い夢でも見てるのかな……。
夢くらいは、良いもの見たいよな、そりゃ。
【人気と灯の少ない建物内部。ランタンの灯りを導に照らす室内は、静かな暖かさに溢れている。それでも隙間風が入るので、汚れの少ない毛布を少女に掛けて、寝入る幼子に露鐘は笑う。】
……ゆっくり休んでな。
【そうしてまた、頭を撫でる。指を通る灰色の髪は、灯に照らすと星屑のようにキラキラと輝いていて、率直に星みたいだ、と。そう思った。】
- 39泡のクラゲ使い25/01/24(金) 00:13:45
- 40雪少女25/01/24(金) 22:00:18
【建物内部にて。ガラス越しに張り付く呪霊にぽよぽよと手を振りながら、静かに窓から離れて奥へと移動。にたりと笑った呪霊の顔が少し怖かった。そう思うとすぐに、自身の手で氷雪を顕現し外界の景色を見えないように雪を張った。別に他にも窓あるもんね!】
……よし!
【後は隅っこで布に包まり、静かに過ごすだけ。】 - 41ひつじ25/01/24(金) 22:02:20
- 42物語の紡ぎ手25/01/24(金) 22:12:18
肉体こそそれなりに磨かれているが貧弱。所詮現代の「ヒト」と言ったところか。
全く心動かないな、器にある現代の娯楽の知識に例えるとしたら、スライムABCに過ぎない。…が、知見を深めるという意味では貴重な機会であったな。
まあどれ程目新しくとも…
【やはり欲求不満だ、と口にして、風鶴の方へ刃を向ける。気絶した米兵達が起きるのを待つまでの暇つぶしだろうか?】 - 43臆病ロリ/悪霊(?)25/01/24(金) 22:30:49
お姉ちゃん、どうしよっか…
呪力はまだ大丈夫そう…?
「銃声は減ってきたな、どっちにしろ夜は呪霊も活発な上に軍隊なんて隠密に長けてそーだしでやめとけよ?」
【ずっと家を拠点にできたら良いのだが、知り合い…特に途中ではぐれてしまった日比谷先生の捜索もしたい。作戦会議だ。】 - 44風霊の舞姫25/01/24(金) 23:08:14
- 45物語の紡ぎ手25/01/24(金) 23:26:22
- 46りょう25/01/24(金) 23:27:39
…戻ってこれた…
【と落ち着き】 - 47風霊の舞姫25/01/24(金) 23:36:49
- 48物語の紡ぎ手25/01/24(金) 23:44:05
- 49風霊の舞姫25/01/25(土) 00:09:18
- 50剣崎司郎25/01/25(土) 00:19:25
…なかなか起きないな
まぁ…無理もないな
【側で眠る少女を見守る。何かしらの惨劇を見届けたのだ、今はゆっくり寝かせてあげよう
目覚めたら当然、現実と向き合うことになるだろう。ならせめて、今ぐらいは幸せな夢に浸っても悪くはない】 - 51 25/01/25(土) 00:21:09
『─────縛り、成立だね。何があっても、ここが切れ目。』
『───安心して。わたし、約束は守るから。』
【そう呟いたのは、誰だったか。あゝ、あの小娘か。顔付きから何まで変わってしまった、傷を負っているあの女子。】
【深海の底から浮かび上がるように、闇から意識が這い出てくる。ある人物は存在の輪郭を確かめながら眼を開けて、空を見る。そこにあるのは空ではなく、壁。よく言えば、天井。】
「………目が覚めたか?」
【耳に届く第三者の声に、首を横へと向ける。映るのは、暖かな灯りを背景に笑う、隻腕の女性。害も敵意もない焦茶の双眸が少女を見つめて、少しの間瞠目しながら、のそりと起き上がった。】 - 52二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 00:27:38
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- 53 25/01/25(土) 00:31:50
「……此処は」
「私が拠点としている建物の中、だな。心配しなくても呪霊は来ないし、周辺は十分祓ったからいない。」
【警戒心を露わにして呟き、女性が状況を説明する。端的かつ知りたいことを答えてくれる大人に、掛けられていた毛布を腹に押し当てながら目を細めて観察する。目立った傷こそないが、ある程度の手練と思しき人物。】
「手当てをしたのは貴様か?」
「見た目に反して荒い言葉遣いだな……まあ、そうだよ。」
「何故、私を助けた?」
「なんで、って……死なせる理由がないから……か?」
「理は?生かす理由も無いのではないのか?」
「それ言われたらまぁ……あんまりないよ。
でも、見放して死体が増えるよりはずっと良いだろ?それに、殺し優先で参加してるわけじゃないしな。」
【ふっと笑い、女性は問う。お湯でも飲まない?って。少女は少し間を置いて、乾きを覚える喉元を触った後、飲むと答えた。】
- 54 25/01/25(土) 00:38:29
「……薬が」
「入ってないよ、安心して。沸かしたばっかだから。」
「……そうか。」
【少しずつ湯を口につけて、喉へ流す。途端に潤いを覚える体が歓喜を上げて、少女は勢い良くカップを傾ける。その様子に安堵の笑みを携えながら、女性も湯を胃へと流した。】
「相当喉が渇いてたんだな、当たり前か。ずっと寝てたもんな…。」
「ずっと、とは……どのくらいだ?」
「10時間以上は確実に。かなり疲労が溜まってたんだろうな。」
【じゅう……と小さく言葉を反芻させる少女に、大丈夫か?と顔を覗き込む。再起して大丈夫だと告げた娘はカップを差し出し、もう一杯を要求。子供らしいなぁと頭の灰髪を眺めながら、軽い返事でまた湯を注いだ。】
- 55 25/01/25(土) 00:46:06
「とはいえ、まだ完全回復はしてないだろうし、暫くは動かず休むことを推奨するぞ。」
「……元より完治するとは思っていない。術式を使えば使うほど身を焼くもの故。」
「あぁ、だからあんなに火傷の痕が……。」
【合点がいく、と。納得の表情を浮かべる女性に対し、少女は言葉を続けようとする。が、それを先に遮り、女性は言葉を紡ぐ。】
「でも、すぐに動けないだろ。完全に治らなくても、ある程度はゆっくりした方がいい。」
「だが……、私には──」
「やることがあったとしても、心が望んでいたとしても、一つしかない体なんだ。せめて大事にしてやれ。」
【先を急ごうとする少女を静止させるように、口目掛けてビスケットを突き出す。突然の行動に避けることもできなかった少女は、言いくるめと正論と共にぶつけられながら、突っ込まれた菓子をゆっくりと咀嚼した。】
- 56風鎌鼬25/01/25(土) 00:55:31
……ふぅ。
【再び深夜、夜な夜な抜け出しては呪霊を祓って脅威を退ける。少し術式がブレたか手のひらを風で切っちゃったようだ】
【昨日よりも心なしか足取りがフラフラになりながらも、今日も無事に戻って行ったようだ】 - 57 25/01/25(土) 01:00:06
- 58 25/01/25(土) 01:06:32
「……因みに、名は」
「あー……露鐘だ。念の為、点数は10。そっちは?」
「……此奴の名は、薬袋。点数は……恐らく5、だ。」
「分かった。じゃあ、薬袋だな。」
【ちょっとの間だけ、宜しくな。】
【微笑みながら言葉を出すと、少女はむず痒さを覚えて、目を逸らした。照れてるのか、それとも。ある程度の意思疎通が取れた事実に心休まる思いを抱えて、露鐘はまた一口、ガリっとビスケットを噛み締めた。】
- 59夜行灯25/01/25(土) 01:22:17
ねぇ、なんでそんなこと出来ちゃうかな。ボクは戦うつもりなんてなかったのに。
【銃弾が貫通した後を残す左腕をぶらんと垂らして、滾々と流れる血と汗と涙と涎と汚物の小川を見下して。少年は問う。答えはいらない。だってだって、傷つけようだなんて思ってなかった灯をこのひとたちは傷つけた。それ以外に殺す理由なんて、必要?】
「Shit, shit! Die, you―― 」
はは。うるさいね。鳥さんは何言ってるか、わかる?
【わかんない言葉の続きを聞く必要も、当然、無いから。泳者は片手で振り上げた街灯で、そのぼろ雑巾を変な形に折り曲げた。最後の軍人をちょうど肉袋に変えたところの黒い鳥は、ずっしり重い体躯を引き摺って、少年の元へすり寄る。彼はその硬い毛をワシャワシャ撫でくり回して、溜息吐きながら笑った。鳥さんのこと見習った方がいいよ、あのひとたちは。】 - 60二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 01:43:00
ん、 あ、れ…僕、えっと、ここは…?
【瞼の裏の赤さに、はっと身を起こす。光とそよ風が、割れた窓から差していた。なにが、あったんだっけ。こめかみ突いて記憶を引っ張り出そうとしてみたけど、結局あの色濃い死の先は濃霧に覆われてよく見えない。でもどうやら、僕は地獄に落ちずに済んだらしいということだけは、揺りかごのような朝の中で分かった。】 - 61二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 01:45:34
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- 62剣崎司郎25/01/25(土) 01:49:10
- 63二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 01:53:41
- 64剣崎司郎25/01/25(土) 02:05:51
別に、アンタが気に病む必要はないさ
迷惑…って言われても、別にこれは俺が好きでしてることだしさ。アンタは気にしなくて大丈夫だぞ?
【俺のことはいい、今は自分自身を案じてやってくれと…そう付け加えて言う
先日のことについての話は話終わった。彼から先日のことで言えることは一つ、「アンタは悪くない」…である。彼女は、きっと責任感や共感性のようなものが強いのだろう。だから本来彼女の責任でないことにも負い目を感じてしまう
自身も被害者だと言うのに、自分が悪いのだと思ってしまうのだろう
それに今は状況が状況だ。たとえどんなことが起きようがそれは元を辿れば全てこのデスゲームを開催した黒幕が悪い。故に…】
大丈夫だよ。アンタは悪いない
よく頑張ったな
【彼はこう言い放つのだ
それは何も知らない愚者からの言葉、励ましであり許しの言葉だ
外野だから言えること、愚かだから言える台詞
そんなことはわかっている。だがそれでも…彼が彼である限り彼女が彼女を責めることを決して許しはしないのだ】
- 65付喪記者25/01/25(土) 02:06:26
【ぱちり、瞼を開ける。本日も快眠である。隣の少年は、そうでも無いみたいだけれど。きっと疲れているんだろうね。任せたり案じさせたりしてしまった分、今は元気な自分が頑張らないと。そう意気込んで、探索へ乗り出していく。】
お、開いてる。ラッキー…ちょっとお邪魔しやすねー。
【戦闘の名残か、横穴を開けられた三階建ての民家が案外近くに。たったと早足に靴音立てて上がり込み、物資を漁っていく。電池、備蓄の食糧、応急手当の器具なんかを見つけては鞄に突っ込みつつ、家屋の中を登って行って、はての部屋に有ったのは。】
……ああ、なんだ。居たんですね。
【一家三人の、遺骸。仲良く寝室のベッドに横たわる彼らの掛け布団を捲れば、そこには血液だけが残されている。肉が削られているとはいえ、同室に居ればやはり腐臭が脳を伝っていく。良いものではないな。鼻を袖で押さえながら、一枚パシャリ写真を撮って。みんな一階まで降ろして埋めてやる余裕は無いから、それだけが弔い。いいや、ほんとうは、もっと別のものかも。】 - 66二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 02:23:24
好きで、やってる、って…剣崎さん、らしくは、ありますね。はは。
【元気を取り戻したように、彼女は軽く息を吐いて笑う。その内容量はほとんど空元気に埋められているのだけども。その優しさが、ちょっとからいくらいに沁みて。ほどけた長い髪を人差し指で弄んで、目線を伸ばした太腿に逸らした。】
……ええッ、頑張った、がんばりましたよ、ぼくは。でも、でも駄目だった!なっ、何も、出来なかったのと同じだった…!!
【彼の言葉は、やっぱりあんまりにも真っ直ぐだ。胸の内をそっと撫でる心地いい音が、薄ら、靄を払って。慟哭が再び脈動を始めかけて。迷惑だって分かってるのに、止めたいって思ってるのに、声は水音を帯びて。痛みを巻き込んで握りしめた拳を、自分の膝に叩きつけた。きっと、誰もに一度はあるでしょう。こんなふうに、無力な自分を罪人と呼びたいくらいに嫌ったことは。】
- 67剣崎司郎25/01/25(土) 02:38:57
…そうさ、人間ってのはひどく無力だ
いくら頑張っても…どうにもできない理不尽ってのはあるものなんだ
そしてその理不尽は、音もなく突然現れて大切なものを全部奪っていくんだ
【あの日、両親を失って全てを失った人を思い浮かべる。何もできなかった。何も知らなかった
突然訪れた理不尽は、何かをすることすら許さずに彼の全てを奪い去った
だからこそ彼は知っている。人間がどれだけ無力で理不尽に弱いのかを
どれだけ頑張ろうと、運が悪ければ理不尽が全てを掻っ攫ってゆく。その時に感じるひどい無力さを】
でもだからって、何もできなくたって…無力でも悪くなんてないんだ
理不尽が過ぎ去った後に、理不尽が訪れる前に、どれだけ足掻いたかが大切なんだ。少しでも大事なものを守ろうと頑張ったか…失ったものをどれだけ想うことができるか…
俺はそれが大切なんだって思う
だからアンタは、悪くないよ
【貴女をまっすぐに見据えて、想いを…心を伝える
これは紛れもない本心であり燃えたぎる信念から生じた強い想いだ
誰だって自分を責めたり、辛くなることだってあるもんだ。だって人間なんだから
すぐに貴女の無力感を罪の意識をなんとかしてしまえるだなんて思ってないさ。だけどせめて知ってほしい。記憶に焼き付けてほしい
今まで出会ってきた人に、こんな奴がいたんだって
理不尽が訪れて、辛い時にこの記憶を思い出してほしい。過去を糧に乗り越えてほしい
だから今は、想いを伝えよう
貴女の未来がきっと明るくなりますようにと】
- 68二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 02:46:45
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- 69二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 03:02:33
そうっ、そう、ですよね。今だってそうだよ。僕にはどうにも出来ない…
【この十の黒い檻の中で、殺し合いを強いられることが、理不尽でないとしてなんと言えようか。彼の言っていることに間違いなんてない。日常、家族、幸福、そんなありきたりの大切を狩り尽くして。思えば思うほど手を伸ばしたくなる。過去に届かないことなんて分かっていて、それでも。】
、 … 、!
【言の葉すら発せずに、彼女はただ貴方の言葉に打たれる。足掻き、努力、弔意。何の意味もないって思ってたはずなのに、なんでこうも、彼の言葉を通せば価値があるように思えてしまうのだろう。分からない、いや言葉に出来ないだけで感情の答えは出ているのかも。雨上はぎゅう、と拳をまた握りしめた。掌を抱きしめているようにも思えた。】
…まだ、まだ整理つかないことも、いっぱい、あります、けど。
はい。ちゃんと、やっていけそう、かな。僕。まだ、や、やらなきゃいけないことが、有る、から。
【息の通り道をようやく鼻に戻せたら、彼女はしっかり貴方を見据え返して、鼓動と共に通う言葉を口にする。息苦しくなるくらいの貴方の優しさは、それでもちゃんと喉を過ぎて、体中に巡っていく。ひとまずのところ、目標としていた妹探しは達成されちゃいないから、ちゃんとそっちに向かって、歩いていこう。弔意という崇高な誓いとともに。】
- 70剣崎司郎25/01/25(土) 03:15:45
…もう、大丈夫そうか?
【意志を取り戻した貴女の瞳を見て、そう問う
完全に立ち直った…というほどではないことはわかっている。傷は残るものだ
それは時間を経たずして治せるものではない
…だが、それでも前に進めるのが人間だ】
そうだな、やらなきゃいけないことはまだまだ沢山あるんだ。俺も…アンタも
整理なんてつくはずがないと思う
そりゃ…簡単にできるはずがないんだ。大切なものを失ったってのに、その時なにもできなかったのに
後悔なんてものは払拭できるものじゃない
…だけど、それでいい
そんなことみんな同じなんだ
【そう、既に立ち上がった貴女に言葉を告げる
いつの日か訪れる後悔に、迫る罪悪の意志に少しでも準備しておくことができるように
いつかその傷を癒す時に、これを思い出してほしいから】
- 71二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 07:01:05
殺し合いのは聞いたけど軍は聞いてないな
【一人の軍人から情報を聞き出そうとしてそこら辺の縄で固定している】 - 72獄炎と回生25/01/25(土) 19:15:25
「………」
「お、おはよう。」
「……おはよう。」
【傍らには先日の食事の跡と、無理に着せ替えられた以前の半袖シャツ。汚れと煤が目立つそれらを一瞥し、まだ覚めない頭を目を擦ることで覚醒させて、気の抜けた声を露鐘へ返した。露鐘はというと、ネクタイを緩めて、錆びを付かせた斧の汚れを拭き取っている。】
「外へ出たのか。」
「徘徊はしてるからな、ある程度は祓わないと行けないし。」
「……そうか。」
【続かない会話を無理に続けようとして、結局無理に終わる。対人の会話に慣れていなかった一色は、どのような時にどのような言葉を紡げば良いのか分からない。それに勘づく露鐘も、急かすことも何もせず、淡々と答えるのみ。光が差し込むこじんまりとした空間に、また静寂が訪れた。】 - 73はじめ25/01/25(土) 20:13:19
お、っと。危ない所でしたね、真逆分裂し奇襲されるとは……。
未だ力は足りない、と言うことでしょうかね。
《口に手を当てて微笑を浮かべ、目の前の敵に向かい視線を送る。仰々しい形相の呪霊が武藤を睨み付けるが、彼女は毛程の恐れも成さずに考えを巡らせる。真っ赤な情調を纏い静止する敵は今にも襲い掛からんとするが、下腿に鉄が巻き付いたかのように動けず。当惑する知能を持つ呪霊は、為す術が無い事実を受け入れ咆哮して、武藤を睥睨する。》
あら、暴れないで下さい。とは言え、上からも下からも重力で圧迫されているのですから。そう簡単には激昂する事も出来ませんでしたね。
《丁度人の子供の大きさの霊を上から下まで一見し、武藤は一歩後退する。彼女の右手がぎゅっと握り拳を作ると、術式の作用を示す纏うオーラのようなものが連動して発光し、更に呪霊の体躯を押さえ付ける。四方八方から掛けられる重圧に四面楚歌となる現状を、拉た蛙の悲鳴に近しい汚声を上げて、封殺される身体から紫色の体液を弾けさせた。》 - 74はじめ25/01/25(土) 20:26:52
嘆くなら嘆いて構いませんが、恨むなら、私を狙った自身を恨んで下さい。
重力操作を可能とする私に触れようとした事、のうのうとした佇まいに騙された事、返り討ちにされると思わなかった事。
其等を考えなかった御自身を、恨み嘆いて下さい。
《ぽつぽつと、心の底からの本心を口に出しながら、武藤は微笑を解除する。人が持つ十色の感情を削ぎ落とした顔を携え、提げた鞘から白銀に輝く剣を表す。古来の日出る国から親しまれた刀剣に、不浄の色は一寸も無く。洗練された動作を伸びやかに、そして滑らかに行い、武藤は呪霊に狙いを定める。》
では、さようなら。
《縛られた身を動かす事さえ出来ない呪霊目掛けて、武藤は静かに日本刀を振り下ろす。左肩から右腹部へ一閃を引く袈裟斬りの技を行い、人の皮と類する呪霊の表皮にするりと金属を滑らせて、一刻の間に解除した重圧を再び掛けながら、武藤は剣戟を終える。さようならのらの文字が傍近に木霊したその時に、万策尽きて八方塞がりな呪霊の体がぱあんと音を立てて弾け、顔から手から何までを潰し消し飛ばしてしまった。》
- 75はじめ25/01/25(土) 20:38:03
《祓除を完了させた武藤は、日本刀を汚し付着する敵の流動を薙ぎ払いする事で落とし、銀灰の色を取り戻す刀剣を意匠の入った鞘へ仕舞い込む。一連の行動をし仰せたら、残心を体に馴染ませて暫く目を閉じる。一、二、三と時を重ねてある時目を開けて、強張り作り抑えていた口角を漸く上げた。》
突然数が増えましたね、呪霊に限らず泳者の方も。
お陰様でふみさんとも逸れてしまいましたし、どうやら混乱の声は鳴り止みそうにありません。
《困ったように苦い笑いを浮かべて、頬に手を当て熟考する。人の気配一つも感じられない退廃の通りには、雨降りの時のような滴の跡が残されていて、ひと目見るなり武藤は一息吐いた。》
暫くは、一人での旅路になりますね。
又寂しくなるのは、矢張り堪えます……。
《惜しむ音を胃から出しながら、警戒を露わにして武藤は進む。じゃりじゃりと擦れ響かせる石の破片や浮き彫りとなる配管を一望し視線を逸らして、行く宛無しにふらふらと足を動かした。》
- 76二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 21:02:52
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- 77物語の紡ぎ手25/01/25(土) 21:49:35
…猿蟹。
【操られた破片の数々を柿の弾幕で相殺。土煙が舞って徐々に消えゆくまでは、互いの姿を視認できないだろう。向こうには風ノ声(じゅつしき)がある以上、こうなると不利になるのは此方(わたくし)だ。だが、そんなのは承知の上であるし寧ろ読者も熱が入る展開(しーん)だな、と心の中で独り言を零す。】
羂索は一貫した妖しさがあるが、貴女も大概だな。いうも何を考えているか読めない顔をしておる。
【視界だけではないし、術式などなくとも2人ほどの付き合いであれば互いの動きなど容易く想定できるだろう。今言った、読めない顔というのはあくまで建前。風鶴のことなど理解し尽くしてる、という自負が少年にはあった。】
貴女が舞を取り入れ術式を一つ上の段階(すてーじ)へと為した様に、術式拡張は幅が広い──私のにも解釈次第でこんなものだってあるのだぞ
英雄式神譚・落噺『饅恐(まんきょう)』
【今までには見せたことのなかった、伝統芸能のひとつ、やはりこれにも数多の物語が内包されている、「落ち」がある「噺」───落語を取り入れた拡張術式の運用。ギアが上がったことが感じ取れるだろう。時間が経つにつれわんこそばの様に出てくる式神が圧縮・歪に変形し饅頭のような形を成した呪力弾が、地に着いては弾け、地に着いて弾けを繰り返して。】
- 78アリスっ子25/01/25(土) 21:55:25
- 79死体処理専門の二級術師25/01/25(土) 21:57:33
【とぼとぼと歩きながら、暇に掛けた斧を肩に掛けながら、拠点としている周辺を見回る。早朝には呪霊が一体、昼はなし、夜は今。そんな現在出歩く目的は、近場の薬局から包帯と薬をいくつか持ってくるため。真逆補充していた分がなくなるだなんて思わないだろう?】
風呂の時に見なきゃ良かったなぁ……まぁ、明日辺りには取ってくるつもりだったけど……。
【怪我人の少女に留守を頼んで、溜息を一つ。片腕しかないし、多くは持っていけないんだけどなぁ…。】 - 80ひつじ25/01/25(土) 22:00:43
- 81アリスっ子25/01/25(土) 22:06:49
- 82ひつじ25/01/25(土) 22:10:19
- 83アリスっ子25/01/25(土) 22:13:03
- 84ひつじ25/01/25(土) 22:17:25
- 85風霊の舞姫25/01/25(土) 22:20:42
- 86アリスっ子25/01/25(土) 22:28:13
- 87ひつじ25/01/25(土) 22:31:49
- 88アリスっ子25/01/25(土) 22:35:11
- 89ひつじ25/01/25(土) 22:39:43
- 90アリスっ子25/01/25(土) 22:45:49
- 91ひつじ25/01/25(土) 22:52:13
- 92物語の紡ぎ手25/01/25(土) 22:54:13
- 93風霊の舞姫25/01/25(土) 22:59:36
- 94アリスっ子25/01/25(土) 23:01:20
- 95ひつじ25/01/25(土) 23:05:25
- 96アリスっ子25/01/25(土) 23:23:01
- 97ひつじ25/01/25(土) 23:30:08
──────っ
【刹那、息が止まる。呟かれた“これからも”の文字が繰り返し再生され、途端にひんやりと寂しさを帯びて体内に滲み染み込む。確かに抱いた恐れが足先を冷やして、それでも投げかけられた温かい言葉に、アリエスも嫋やかな笑みで言葉を返した。】
……えぇ、こちらこそ、アリスくん。
【“こちらこそ”と自分から確実に言葉に出さないことで、自身の抱く感情を、底に眠る希死念慮に近しいものを無視する。変わってしまう自身への嫌悪に蓋をする。ハートの女王へ心酔して敬愛を抱く彼に、この感情は不要そのもの。ああでも、もしも───なんて。酷すぎるだろう、それ。】
- 98お祓い棒の巫女25/01/26(日) 00:51:38
- 99物語の紡ぎ手25/01/26(日) 01:21:23
- 100臆病ロリ/悪霊(?)25/01/26(日) 01:35:09
- 101シャーマン25/01/26(日) 02:20:00
【ぎょろり、瞼が吊り上がれば多少の瞬きもなく暴き出された眼球の表面、黒目が再び真円の形を確立して怪人は復活した
何分何時間寝呆けていたのかと、自戒の拍子に顔を覆った掌の内の、小枝の如く貧相な指の隙間
睡魔に沈むより先に持ち込んでいた屍達を見透かした
キッチンから拝借した包丁を手に、感謝と、歓迎と、信奉と、期待と、焦りと、嘆きと、呵責も、祈りも
今限りのヒトの感情を噛み潰して14人の解体に取り掛かる
肉に入った刃の着け根より、肌同士を伝ってはりつく血が冷たい、どれだけ放置してしまったのだろう】
- 102風霊の舞姫25/01/26(日) 02:21:52
- 103物語の紡ぎ手25/01/26(日) 02:39:03
- 104風霊の舞姫25/01/26(日) 02:54:43
- 105物語の紡ぎ手25/01/26(日) 03:05:52
- 106風霊の舞姫25/01/26(日) 03:14:49
- 107カブトムシ25/01/26(日) 03:25:14
カブトムシやで
- 108物語の紡ぎ手25/01/26(日) 03:26:55
- 109二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 03:28:51
- 110カブトムシ25/01/26(日) 03:30:27
- 111二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 03:31:58
- 112カブトムシ25/01/26(日) 03:32:33
カブトムシやでw
- 113風霊の舞姫25/01/26(日) 03:37:03
- 114物語の紡ぎ手25/01/26(日) 03:48:58
- 115風霊の舞姫25/01/26(日) 04:23:10
- 116背月葵25/01/26(日) 12:04:28
【ビル一棟を覆う花弁から茎まで真っ青なひまわりの畑が、つむじ風に連られて根こそぎ吹き飛んでいった。
一纏めとなった抱えきれないひまわり畑の、香りと隙間風の通るゆりかごに篭った少女はそれでも目を覚まさないまま。
風頼りに浮世を離れて青いひまわり畑は青空を巡ってる。】 - 117物語の紡ぎ手25/01/26(日) 13:22:24
- 118 25/01/26(日) 14:17:26
「……っ」
「沁みるけど我慢しろよ、傷口しっかり拭かないと、病気の元になるからな。」
【細胞を通り傷ついた表皮に塗りたくられ拭き取られるアルコールに目を細め、腕を引こうとするも静止される。ガッチリと腕を固定されて逃げる術もなく、現代の治癒方法を耳から脳へ情報を流しながら、薄ら涙目で右腕の傷を見た。】
「痛いか?」
「……うん」
「今度は怪我しないようにしろよ。元の持ち主のためにも、お前のためにも。怪我は多いよりは少ない方がずっと良い。」
【ぐうの音も出ない。バツが悪そうに視線を逸らして、拗ねた子供のように眉を曲げながらゆっくりと頷く。聞き入れられたと確認すると、女性は消毒を終えて新たに包帯を巻く。前腕から上腕にかけて引かれた凡そ六寸の一閃は、徐々に瘡蓋へと姿を変えて青白い肌に残る。折って動かすのが大変そうだなと片隅で思いながらも口には出さず、ただ傷を覆う。】 - 119風霊の舞姫25/01/26(日) 14:22:05
- 120 25/01/26(日) 14:29:47
「それで、如何だった?」
「情報はないよ。転移の術式を持つ泳者を知る人は誰もいなかった。」
「何処にいるのかさえも?」
「うん。姿を眩ませたか、死んでるかのどちらかだと思うぞ。」
【問う質問の答えを期待したのか、女性へと視線を向ける。しかし解答は“情報はない”の一択。何の収穫もなかった事実に少女は肩を落とし落胆する。申し訳なさそうに女性はごめんと呟いて、明らかに凹んだ様子の少女の頭を撫でた。流石に中身は大人な少女は乱暴に退かして、睨みを効かせる。その後、ハッとまた表情を変えて、此方もごめんと呟いた。】
「もう少し先に行けば得られるかもしれないけど」
「いや、良い。私が無理を言ったのだ。これ以上負担を掛けるわけには行かぬ。」
「……そう、か。見つかると良いな。」
【ほんのり混じる同情に、心が微かに温まる。与えられた気遣いが慣れなくて、傷口が痒くなる。少女は小さく肯定を返すと、与えられた絆創膏で頬の傷を保護しようとぺらりと捲る。爪に引っ掛けぴりっと離すと、大破して砕けた鏡の破片を見て貼ろうと試みるが、上手くできずに歪んでしまって。結局女性が貼り直してくれることとなった。】
- 121物語の紡ぎ手25/01/26(日) 15:23:37
- 122いとめぐり25/01/26(日) 15:50:01
《ガシャン。窓枠に嵌め込まれた凡ゆるガラスに罅が入り、衝撃に耐えかねて噪音と共に不快な金属音を鳴らして砕け散る。数刻の後に有象無象を蹴散らし啄んだ呪霊が悪臭を撒いて落下し、投げ飛ばした張本人は蔑んだ目と隠そうともしない敵意を打つけ、失墜の喚声を響かせるそれを一瞥した。》
随分と手間取ったな……。
大した敵ではないと思っていましたが、腕が落ちましたかね…。
《袖口に付着した埃を叩くことで払い、トドメを刺した薙刀の切先を見遣り、静かに刃を地面へと降ろす。地上に広がる飛沫は大輪の花のように広がるが、それを形成するのは忌むべき存在であり、何と汚い花なのだろうと苦く唇を噛んだ。》 - 123風霊の舞姫25/01/26(日) 15:54:37
- 124いとめぐり25/01/26(日) 16:04:15
《解放的となったビルの三階。支える柱すらも壊れ無くなった空虚な壁からは隙間風が入り込み、芥を運びながら糸居の肌を指す。冷えて鋭く尖った寒風に目を細めて、乱れ崩れた前と横の髪に触れる。最中、一部固い感触を指先が感知して破顔してしまい、優しく心臓を締め付ける悲痛さが胸を灼いた。》
存外、イヤリングって外れないものなんですね。装飾の類は好んでつけてはいませんでしたが、これでしたら良いのかもしれないです。
……そうは言っても、何処か切なく思えてしまうから、やっぱりやめておきましょうかね。それとも、今付けているものだけが、そう感じるものなのでしょうか。
《上げ下げも出来ない口角が歪な角度で湾曲し、遠く彼方からやってくる哀情に涙腺が障る。誰が差出人かも分からない耳飾りを付けるのは相当危険でもあると知って尚、耳元で揺れる飾りを手で包み込み、力を入れて形を覚える。行き場を無くした空白を埋めるものを探そうとしても、何を求めているかも見当もつかないでいる事実に、一人自嘲する。》 - 125物語の紡ぎ手25/01/26(日) 16:04:31
- 126いとめぐり25/01/26(日) 16:14:02
《独白に似た言動をぽつぽつと繰り返し、誰一人として人の気配も呪霊も存在しない部屋に、糸居は硬直し立ち止まる。積もる後悔の色が無限に折り重なるのを愕然とした形相で眺めて、過去の自分が囁く言葉さえ耳を塞いで遮断して、何度も瞬きを行い涙を渇かす。誰かの熱を求めるように惜しむように触れた指先はだらんと腕ごと落とされて、哀を失った双眸が東京第二結界の街並を鏡のように反射させた。》
……行きましょうか。
《掠れた一音から放たれた口からは、心に蓄積された言葉を発しようとして既で止まり、結果として上擦った声を出してしまった。糸居は恥ずかしい思いに駆られながらガラ空きとなったビルから降り、呆気なく地面に衝突した呪霊の亡骸を一目見る。絶命した負の感情の塊を素通りして、暗雲と絶念が立ち込める大都会へと足を動かした。》 - 127風霊の舞姫25/01/26(日) 16:33:49
- 128物語の紡ぎ手25/01/26(日) 16:44:25
- 129風霊の舞姫25/01/26(日) 16:56:15
- 130物語の紡ぎ手25/01/26(日) 17:18:23
- 131風霊の舞姫25/01/26(日) 17:34:06
- 132物語の紡ぎ手25/01/26(日) 17:45:41
- 133風霊の舞姫25/01/26(日) 17:51:29
- 134物語の紡ぎ手25/01/26(日) 20:18:12
- 135風霊の舞姫25/01/26(日) 20:30:27
- 136物語の紡ぎ手25/01/26(日) 21:15:35
- 137風霊の舞姫25/01/26(日) 21:26:36
- 138物語の紡ぎ手25/01/26(日) 21:35:52
- 139風霊の舞姫25/01/26(日) 21:58:08
- 140物語の紡ぎ手25/01/26(日) 22:09:40
- 141二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 22:12:17
土地ぃ…!歴史ある土地ぃ…!大きな家を支える敷地ぃィ……!ンmバッぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ
- 142風霊の舞姫25/01/26(日) 22:32:40
- 143二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 22:43:05
【劈き轟き空高く響く咆哮が、セメントの塊が建ち並ぶ街に響き渡る。虎や鳥や人や、まるで子供が作ったみたいに何種の生命体を乱雑にくっ付けて出来上がる躯体は大きく、的として狙うには最適であろう。しかし周辺に撒き散らされた血飛沫と銃弾、亡骸が惨憺を物語り、すっかり人の気配は無くなり静まり返っていた。】
『カ゛ぁア゛ ア ゛ ァ゛ !』
【囂しい大声が木霊して、ぶるりと毛を震わせて四つ足で一歩一歩と進める。ぐきりと音を立てて踏んだ人の骨には目もくれることなく、呪霊の本能に従い次の標的を探そうとぐるんと首を回した、その時────】
【────赤黒い先鋭が、獣の眉間を貫いた。】 - 144物語の紡ぎ手25/01/26(日) 22:44:34
- 145風霊の舞姫25/01/26(日) 22:51:27
- 146二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 22:51:49
- 147物語の紡ぎ手25/01/26(日) 22:55:29
- 148二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 23:01:48
くっさ……うわ、惨殺死体だらけやん怖ぁ……。
【コツ、と足先に小石がぶつかり、ころころと転がり呪霊の元でぴたりと止まる。周辺の人間の死体の山から視線を動かし惨状を生み出した根源を見れば、既に息はしていない。青い液体と赤い血のビビッドがチカチカと眩しく、男は顔を歪めた。ゆっくりと歩を進めて獣を観察し、再起する様子もないと確認すると漸く一息付く。】
ま、こんなもんやんな。けど、血ぃ流し過ぎたか…?
【首を捻り、手首に頬に傷を作り頭や指先からだらだらと血を流す男はぼんやりと言葉を口から出す。響く頭の痛みに左手で出血部分を押さえながら、面倒に重い大鎌を念の為呪霊へと振り下ろす。ぴちゃっと弾け飛んだ血液が靴へと掛かり汚れるのを呆然と眺めて、空からの光に反射し血に映える刃を戻した。】
- 149風霊の舞姫25/01/26(日) 23:11:01
- 150物語の紡ぎ手25/01/26(日) 23:13:51
- 151 25/01/26(日) 23:20:40
「───の辺りは見れてない。」
「……左様か。如何すれば其処へ?」
「大型ショッピングモール……あー、敷地の広い大きい、街路樹で囲まれた建物があるのが目印。結構歩くと思う。」
【取り寄せた地図に赤い線を引いては丸で囲みながら、目的となる転移の術師の捜索に励むため話を重ねる。何れは分たれ再び一人同士となる故、情報を仕入れるだけ仕入れておこうと茶をしばきながら会話を続けた。】
「ただ、モール内には呪霊が溜まってるかもしれない。そこだけ気をつけてくれれば良いと思う。」
「心得た。感謝する……っつ、」
「おい、治りきってないんだからあんま動かすなって……。」
【痛む少女の右肩を慣れた手つきで摩り、小声ですまないと呟かれた。気にしないでと笑みを返して傷の状態を確認しつつ、暫くは治癒に専念しなければなるまいと改めて知る。動けなくはないが、動けばまた傷が悪化するだろうから。】 - 152二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 23:22:24
こがねー、タケコプター自動飛ばし機とか見つかんない?
【どこかの商店、人が居ないし勝手に良いものだけ持っていこうかな、なんて思ってコガネの尻尾を掴みながらちょっと物を探させる。】
巨大竹コプター作りたいんだけど材料これで良いのかな
【適当に持ってきた木を地面に置いて、それを切る為の鍬や鎌、鋸等の切断具も持ってくる。その中の一つをくるくる回していると、飛んでって、壁に刺さる所が横目に見えた。ひゅーこわ、人が居なくてよかった】
あ、巨大竹コプター作るなら巨大竹コプター飛ばし機も必要か
【ぴこん、とでも効果音がつきそうな顔で人差し指を立てて、こがねー、なんか良い機械ないー?と、尻尾を掴みつつ聞く。あっ、そっかー、こがねって探すの得意じゃないんだね……】 - 153 25/01/26(日) 23:28:08
「……心配か?」
「何がだ」
「その、元の方が気にしてた……仲間?」
「全く。」
【あれぇ……と声を上げた。語る少女の双眸に一切の曇りはなく、本気で本当に心配していないことが受け取れる。戸惑いながら何故と問うと、少女は右腕に巻かれた包帯を撫でながら口に出した。】
「私ではなく、此奴が望むから」
「……元の方が?」
「言いたいことだらけらしいからな。私が表に出ている間に見つけられるとは思っていないが、有益な情報一つは手にしておきたい。」
「……そっか。」
【微笑を貼り付け肩や背中を摩る手を離し、女性はランタンの灯を弱める。軽く洗い流した体はすっきりしていて、傷口に染み込み痛んだ以外は今日も良い日であったと。そう思いながら就寝準備に取り掛かり、双方暖かく布に包まりながら眠りに落ちた。】
- 154風霊の舞姫25/01/26(日) 23:28:10
- 155物語の紡ぎ手25/01/26(日) 23:43:25
- 156風霊の舞姫25/01/26(日) 23:54:35
- 157物語の紡ぎ手25/01/27(月) 00:12:26
- 158風霊の舞姫25/01/27(月) 00:21:58
- 159物語の紡ぎ手25/01/27(月) 00:36:48
- 160風霊の舞姫25/01/27(月) 00:47:29
- 161物語の紡ぎ手25/01/27(月) 00:50:41
- 162銀蛇25/01/27(月) 23:08:12
…ここもか
【と軍の様子を隠れて確認して】
面倒くさいな - 163二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 23:27:24
せんきゅー、あいむそーりー……ふぁいん……
【外国の方でしたっけ、あいむふぁいん、せんきゅーあんどゆー?そんなことを言ったら変な顔をされました。やっぱり発音が良くないからかな、練習しないと。
最近は大分喋りやすくもなったし、ぱくぱくと口を動かすと入ってくる空気で変に内側がすくむことも減った。あ、だから喋りやすいんだね、今更気がついて。あはは、ダメだね。頭が回るのが人よりずっと遅い気がする。地頭が悪いなぁ、
わたし英語って苦手。英語の練習の話だったのに、急に結構ずれちゃってたなぁなんて思って、「あいむふぁいん、あいむふぁいん……」練習する。練習しないと、随分下手ばかりだし。】 - 164猫天与25/01/28(火) 21:21:30
腹が・・・へ・・・飯食う暇も・・・ね・・・
- 165風霊の舞姫25/01/28(火) 21:32:23
- 166二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 21:35:23
「へへへ、俺はこうして人間を合法的にぶっ殺すのが夢でこの仕事をやってるんだ!」
「おいおい、折角だし次の標的はあのスーパーマーケットにしようぜ!」
「そいつはいい考えだな!ん・・・?なんだあれは?ね・・・ - 167猫天与25/01/28(火) 21:36:48
- 168牢結界25/01/28(火) 21:41:32
- 169 25/01/28(火) 21:42:56
「動かせるようになってきたか?」
「大分は。明日明後日には此処を出ようと考えている。」
「……そうか。別にいても良いんだけどな……。」
「時間がないからな、距離もあるならば、うかうかしていられない。」
【傷は塞がり、瘡蓋となって印を残す。包帯を外し一線をなぞり、少女は水を煽ぐ。隈も無くなり体力も回復した様子の彼女に、女性は微笑みながら相槌を返した。】
「荷物は?必要なものは持っていけよ?」
「無論、そのつもりだ。」
「小刀は?」
「あー……要らん。私に刃物は性に合わん。」
【錆もない薄汚れた小刀をほいっと後ろへ投げ出して、首を振る。飛ばされ外に放り出された小刀の軌道を目で追いながら、女性は明るい空を遠目から眺めつつ。】 - 170猫天与25/01/28(火) 21:43:08
- 171物語の紡ぎ手25/01/28(火) 21:44:49
- 172牢結界25/01/28(火) 21:45:11
- 173猫天与25/01/28(火) 21:46:55
- 174牢結界25/01/28(火) 21:49:00
- 175猫天与25/01/28(火) 21:54:02
- 176風霊の舞姫25/01/28(火) 21:54:44
- 177牢結界25/01/28(火) 21:57:55
- 178猫天与25/01/28(火) 22:04:23
- 179物語の紡ぎ手25/01/28(火) 22:05:35
- 180二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:08:39
このレスは削除されています
- 181牢結界25/01/28(火) 22:09:55
- 182猫天与25/01/28(火) 22:12:49
- 183風霊の舞姫25/01/28(火) 22:14:03
- 184二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:16:11
あーはは、あー……はー、はぁ は
親も死んだ、兄も死んだ、だぁれも死んだ!あはははは! は、は ぁ は
……あー、私どうすればいいんだろうなぁ
【死んだ方が多分楽になるんだろうなぁ!自棄な声で乾いた笑いを響かせて、腹や目元を押さえて地面に寝そべる。周囲に撒き散らされた血の臭いを漂わせる絵の具はいっそ芸術的。そこに死体がなければもっと良かったのに。薄汚れたワンピースとサンダルに傷をつけながら、笑声は徐々に啜り泣く音へと変化した。乱れた髪を整える花のピン留めに触れて、小さな声で「お兄ちゃん」と呟いた。】 - 185物語の紡ぎ手25/01/28(火) 22:18:10
- 186牢結界25/01/28(火) 22:18:15
- 187猫天与25/01/28(火) 22:19:31
- 188牢結界25/01/28(火) 22:21:17
- 189風霊の舞姫25/01/28(火) 22:21:35
- 190二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:28:22
とびらあーけーてーっ!!!
とびだせーるぅ、の、お……お? わー!おもい!!!!
【そろそろ血抜きも済んだかなー!!ちょっと小さなおりょーりやさんをみっけたので、ここで処理をしよう!!腐らせちゃったらもったいないもん!!なんて、ちょっと歌いながら扉を開けて。
中の様子は、うん、綺麗!!まーぶる?って感じ!!骨も肉も血も臓器も、全部ぐちゃぐちゃに混ざってる!!あ、これ服も混ざってる?うわぁ、面倒臭いなぁ
そんなことを思ってたら、食料の山から、バランスを崩した食料が振ってくる。小さな体に酷な重さ!!ぶつぎる前の牛って相当重いのと同じ!!
最初の調理はこの食料でいっか、他は一旦保管しとこう!扉をばたん。運良く冷やせるトラックがあって良かった!!あの運転で壊れないってすごいね!!】
いらっしゃーせー!!
【食料背負ってやぁっと入店。調理器具がいっぱいでたのしそうだ!!】 - 191物語の紡ぎ手25/01/28(火) 22:31:49
- 192猫天与25/01/28(火) 22:41:49
- 193二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:43:23
- 194牢結界25/01/28(火) 22:45:40
- 195風霊の舞姫25/01/28(火) 22:45:43
点を取るのが目的ではありませんので。舞い終わった後の生死まで気にしたことはありませんよ。
…とはいえ最初から命を奪うのを禁止されるのは退屈ですが。
【心いくまで命懸けで舞い合うことはあれど結果生き残った相手に対して止めを指すことは殆ど無い。また生死の縛りのセーフティをかけられるのはやはりもどかしい。
思う存分舞うことさえ出来ればそれでいいと考え点を取ることに関しては全く気にしていないようだった】
7点に関しては気がついたら取ってましたね。恐らく舞の近くに観客でもいたのでしょう。不運なことです。
【その分、舞の結果死ぬ相手や巻き込んだ相手に関しても気にすることはない。どこまで行っても舞うことさえ出来れば周りがどうなろうと、相手がどうなろうと、自分がどうなろうと気にすることはないのだろう】
- 196猫天与25/01/28(火) 22:49:21
- 197二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:52:50
おっえー、吐き気ばっか……はは 救いようがないや
【手足を地に投げ出して、茫然と空を眺める。良いなぁお空は、そこにあるだけで見下ろして。嘘、見るだけなら大嫌いかも。湧き上がる憎悪を吐く前に起き上がって、頭を掻く。流した涙は乾いちゃったから、これからどうしようね。】 - 198牢結界25/01/28(火) 22:59:26
どうなることやら…
- 199二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 23:15:43
うめ
- 200二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 23:15:54
埋め