- 1二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 10:22:54
梨月は幼少の頃は兄のあとを追てまわっていたんだ。
そしてそんな兄に倣うように同じことをしていた。
兄がスポーツをすれば梨月も同じようにその道を歩んだ。
空手…サッカー…梨月は兄のやることをひとつ、またひとつと学んだ。
そこに転機がやってきた。反抗期と共に梨月は兄を追うのを辞めた。年頃となった彼女は自らの道を模索したんだ。
梨月は元々興味のあったフィギュアスケートを選んだ。
梨月の年齢はスタートするには遅いくらいだったが持ち前の運動神経と飲み込みの良さで直ぐに頭角を現した。しかし彼女は内心、自分にはスケートは似合わないと言われるかもしれない、そんなことを思っている。
恐らく兄と同じ事をやってきた自身が華やかな舞台に立つことにどこかで不安を感じているんだ。
そんな梨月のスケートへの熱意は計り知れない。そして日々磨いているのさ、技術を自身を。
冷静さこそが梨月の一番の強み、氷上で予想外の事が起きようと即座に対応してみせ結果に繋げる。そこに動揺など無問題。
オレはそんな梨月の真摯なまでのスケートへとかける情熱と不意に出る年相応の言動の幼さに惚れたんだ。