ここだけノエル先生が『一周目の記憶』を引き継いだ世界 7

  • 1二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 09:53:58
  • 2スレ主25/01/26(日) 09:54:45
  • 3スレ主25/01/26(日) 10:01:37

    このスレのノエル先生
    ・フランス事変後に修道院に隔離されて間もなく『一周目の記憶』を自覚する
    ・隔離後すぐに代行者として就任。この時点でエレイシアに対する報復を決意し復讐者として生きる
    ・エレイシアが目覚めて代行者になるまでの六年半でひたすらに自己研鑽&限界を超えるための代償を払い続ける。その甲斐あって原作とは非にならない強さを得る
    ・人間以上の耐久を得るための一環で左足を聖別化した義足に改造してもらってる
    ・偶然にも手に入れた十四の石を用いて人外と化す。外見の変化は肌が白くなったくらい。完全に適応してからは恐らく瞳孔も十字になってると思われる
    ・幻想種の中で神獣に区分される『白鯨』モビーディックの遺骸を直接的な経口摂取で取り込み、更に肉体の存在規模を拡張させる事に成功している
    ・現時点での強さは少なくともシエルとの連携でなら後継者をも斃せるまでになっている
    ・というよりシエルとの連携の末に二十七祖のクロムクレイに引導を渡すという大快挙を成しえてしまった
    ・↑の功績もあって教会から『焔(ほむら)のノエル』という異名をつけられる
    ・着実に強くなっていってる事と『一周目の記憶』の自分を反面教師にしてる事もあって大分精神が安定している
    ・ただし完全な復讐者として生きているので高い身分だの裕福な生活だのと言った人並みの幸せには全く固執していない。もはや彼女が望んでいるのはロアやシエルに対する復讐のみとなっている
    ・そんなんだからマーリオゥからは『手を焼かせる制御不能の猪』と厄介に思われてる
    ・ここまで復讐鬼に振り切っているものの、無辜の人々が死徒に虐殺されるのを何よりも許せない代行者としての正義感もちゃんとあったりする

  • 4二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 10:09:26

    建て乙です。ものすっごく綺麗に終わったエンドでした

  • 5二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 10:12:59

    たておつ
    切なくて苦いけど綺麗に終わったいいエンドだった。叶わなかった幼少期の夢がもの悲しくて、でも否定的感情からじゃなくて未来に進んでいけてとてもよかった

  • 6二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 10:13:34

    いいIFだった、1部も美しかったがこれも良かった。
    気が早いけど分岐はやっぱ間に合うかどうかの頃からでそっからリスタート?

  • 7スレ主25/01/26(日) 10:57:21

    あとついでにこのIFエンドで出てきた死徒化シエル先輩についての補足のようなものですけど、


    ・原理血戒を『剣』『森』『城』『アッフェンバウム』『薔薇』の計五つ取り込んでるので死徒どころか並みの祖でも敵わない

    ・二十七祖の一角、その番外として認定されている。同時に、埋葬機関の第七位に属しているので特例で討伐リストから除外中

    ・原理血戒を五つも内包しているので安定を維持する為の血液も凄まじいのだが、司祭代行手配の血液パックと現場でⅥ階梯以上の死徒を仕留める度にその血肉を貪る事で何とか保てている(Ⅵ階梯以下は夜魔以外は一時の気休め程度にもならない)

    ・元より人間だった時からその名は死徒たちの間でも知れ渡っていたが、死徒として再活動してからは『死徒にとっての死徒』『“焔”に次ぐ第二の鉄の復讐鬼』として死神同然に恐れられている

    ・死徒である以上、第七聖典とは使い手としての相性が悪くなってしまっている。しかし気合とロアの魔術を駆使すれば人間だった頃とそんなに変わらないパフォーマンスで扱うことが可能

    ・もしかするとFGOのスターシエルみたいな、どこかの並行世界と繋がったオリジナル強化フォームに至る……そんな更なるIFの未来もある、のかもしれない

    ・実は『吸血鬼である自分を受け入れて、見て見ぬ振りをしない為の戒め』として、代行者として再スタートした日からロアのマントを秘かに保管している


    だいたいこんな感じですかね

    あとどうでもいいけど愛しの彼氏も好きな彼女も失ってるから未亡人臭が凄いなと思ってる


    >>6

    はいそこからになりますよ

    今度は志貴クンの危機に間に合ってよかったね先輩!(まあどのみち死徒化の実験は受けるんだが)

  • 8二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 12:05:37

    補足情報大変助かる……本当に野生の公式か?と思うほどに濃密で重厚な物語でした!素晴らしい物語を本当にありがとうございます……

  • 9二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 12:12:19

    たておつ! ノーマル√完結お疲れ様でした!
    原作同様ノーマルエンドがビター風味になったのが本当に良かった。とてもとてもすばらしい復讐譚でした!

  • 10二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 12:52:39

    ボリューム感で忘れてたけど今回のは扱いとしてはバッドエンドに近い感じなのかな?

  • 11二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 13:02:56

    こ、こんなに真摯にノエルのことを書いてくれてありがとう……!!! 好きだ……!!
    最後に両親と会えて良かった! 志貴に許してもらえて良かった! シエルに愛を残せて良かった……!!
    本当に素晴らしい物語でした! ありがとうございます!

  • 12二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 13:44:16

    一つ前のエンドの鬱憤を晴らすかのようなドロドロの復讐譚かつ愛憎劇
    かと思えば最後はしんみりどこか希望が持てるように終わりとても素敵な物語でした

  • 13二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 15:54:24

    なんかもう感情が揺さぶられて揺さぶられて心配になるし不安になるし幸せになってほしいし各々の気持ちや行動を貫き通して欲しいしでめちゃくちゃヤバかった
    すんごい面白い作品だった
    でも別れだったのが悲しかった
    お互いに報われてはいるんだけどね
    二人が生きて幸せになってほしいので本当にそれを願うのみです
    スレ主さん本当に重厚な物語をありがとうございます

  • 14スレ主25/01/26(日) 16:09:17

    >>10

    そっすね

    先輩の死徒化もそうですが何より志貴クンが途中退場しちゃってるのでパターンとしては(ややハッピー方向の)ビターエンド相当です


    >>11

    いやあ原作とかメルブラとか二次創作とか色んなノエル先生を見てきて自分も独自性のあるテーマで何か新しいノエル先生のSSでも書きたいなって考えた末に思いついたのが『原作で先輩に引導渡されるまでの記憶を引き継いだ二週目の先生とか面白くなりそうじゃね?』って引継ぎニューゲームネタだったんですよね

    ただもちろんネタをどう活かすかは書き手の裁量とモチベに委ねられますし、見切り発車でやり始めたのもあって正直言ってここまでガチで長くなるとは全く想定してませんでした

    まあつまりノエル先生、ひいては月姫リメイクそのものに対するリスペクトと愛があるからこそここまでしっかり書ききれたワケですよ

    あとダイスの女神がイイ感じに選択肢や数値を引いてくれたのも非常に大きかった


    あとこれから遠野志貴クン生存分岐の正規√に進むわけですが今日中には書こうかなと思ってます

  • 15スレ主25/01/26(日) 18:23:01

    前スレに貼り忘れたチャートまとめ集も載せとく

    Writeningwritening.net

    それとこれも余談になるのですがロアと共に消滅した筈の志貴クンがどうしてあの世で存在できていたのかっていうと汚染してたロアの部分だけを炎が焼却してくれたおかげでギリギリ消滅せずに済んだという経緯でした


    他にも話の構成を立てる中で没になった展開もあって、それが『ノエルが人肉をシエルに食わせた後、今度は更なる責め苦として生きた人間(魔術師)を連れてきて直接殺させる』というものです

    フランス事変のロアに戻すための最終手段としてはこれ以上はないだろうなと思ったのですが、それやっちゃうと先輩が本当に人間に戻れる余地がなくなっちゃうし贖罪の決意とかどうでもよくなってガチの死徒メンタルと化してノエル先生を殺しちゃうかもと危惧したので剪定しました

    何よりなんだかんだで先輩の事好きになってたノエル先生が、幾ら狂ってるからと言ってそこまでやるか?って感じで個人的に解釈に違和感を覚えたのでナシとしたんです


    それと前スレのENDですがあまりに長くなってたから本当はシエル先輩が代行者として再スタートしたパートでもう書くの疲れたからここでENDにして締めようかなと思ってたんですよ

    でもこれはノエル先生の復讐譚なんだからやっぱ最後の最後はあの世での彼女が少しだけ報われるパートも必要だよなと判断したので頑張って書きました

    シエルが代行者として再起するという形で報われたのなら、ノエルも志貴や両親と色々と思いの丈を晒して報われるべきだ。そう思った次第です

    で、最後に先輩の未来を啓示する感じの地の文と幼少期の二人の他愛のないやり取りを書いてから無事締めました


    そして最初からこのシリーズを見てるスレ民ならすぐにわかったでしょうが先輩パートのラストで締めくくった『………うん、頑張れわたし。頑張って、負けて、挫けて、屈して、それでもまた立って、抗って、頑張り続けた果てで―――今度こそあの子に、面と向かってごめんなさいと謝るんだ。』という地の文はこのスレのパート1でノエル先生が復讐を決意した『………うん、頑張れ私。頑張って、負けて、挫けて、屈して、それでもまた立って、抗って、頑張り続けた果てで―――あの悪魔を、コロすんだ。』の文をまんまオマージュしたモノとなってます

  • 16スレ主25/01/26(日) 18:26:03
  • 17二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 20:03:37

    >>15

    いやもうホントにお疲れ様です…………

    個人的に愛憎入り混じったノエルちゃんによるシエル先輩への半年以上に渡る凄絶な拷問生活がマジで好きになりました

    特に後半の審問と称して致したところとその後の大胆な告白場面が最高にイイ

  • 18二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 22:57:07

    「…………ん……」


    眠りから目を覚ます。ようやく見て見ぬ振りをやめて、目の前の現実を視る。
    そうだ。これからわたしは、わたしの存在価値を、意味を示す為に動く。

    「彼を―――遠野くんを、救(たす)けなくちゃ。目を覚ました以上は行かなくちゃ」

    わたしは床に落としていた聖典を手に取ってその場を駆け抜ける。微かだけどハッキリと感じる。ロアの……彼の、魂を。
    彼は今も必死に抗っている。わたしを信じて待ってくれている。
    なら、こちらも急がなくてはいけない。わたしは全速力で礼拝堂の方へと奔る。

    「もっと、もっと速く!お願い、間に合って……!」

    1分と経たない内に遠くに燃え盛る蒼黒い炎が見えた。アレはノエルの浄炎だ。
    という事はあの中で彼は彼女と―――!

    「今そこに行きます、遠野くん!」

    炎の中に飛び込み、ほんの一瞬全身を焼かれる。問題ない。すぐに潜り抜ける。今度は、わたしが彼を守る番だ。





    そして、炎を抜けた先に見えたのは―――涼しい顔で彼を圧倒しているノエルと、それでも必死に彼女に立ち向かう遠野くんの姿だった。

  • 19二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 23:32:56

    今度は間に合ったぞ!!

  • 20二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 23:37:59

    ノエルさんによる超絶罵倒タイム来るぞ…

  • 21二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 02:49:21

    ノエル先生で調べてたら見つけて一気読みしたけど素晴らしかったね
    死徒シエル先輩は面倒だ。した本編のその後っぽい感じもあるね あっちはもっと悲壮になりそうだが…
    間に合ったシエル先輩もかっこいいとこ見られそう

  • 22二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 09:33:22

    一応保守

  • 23二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 13:18:55

    復活して間に合った所でどうなるのか
    シエルが志貴と共に生き続けるのはノエルの心情を完全に無視した所業な訳で
    かといって志貴もシエルがノエルにまざまざと殺される事を認められる訳がないし
    ノエルからしたらシエルを殺す事は魂に刻まれた復讐を遂げる上で必須だから絶対に譲歩出来ない
    やっぱりコレ志貴はともかくシエルは絶対に死ぬしかないのでは…?

  • 24二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 14:32:53

    「そら、遅くなってるわよ志貴クン?」
    「ぐ、ぁ……!」

    間もなく5分経過と言ったところかしら。志貴クンは依然として応戦してくるものの、もう肉体を駆動させる為の血液生成が間に合いなくなり始めたのでしょう。明らかに動きのキレや全体的なパフォーマンスが低下し出している。
    まあ、見比べるに2~3分の間が絶頂期だったわね。4分過ぎ始めてから露骨だったしなぁ。

    「はっ―――ぁあっ―――!!」
    「うんうん、よく頑張るじゃない。けど、それじゃ私には一太刀浴びせる事も叶わないわ。もし、これがまだ私にとって遊んでいるつもりだったのならまだ可能性はあったけど、ねっ!」
    「がっ………!?」

    現実を突き付けると同時にナイフを持ってる方の腕を掴み、腹に膝蹴りをかます。直後にそこから踵蹴りに繋げて後方に吹っ飛ばす。
    哀れそのまま志貴クンは炎の壁に直葬されて―――

    「っ―――ぁ……っ!!」
    「! へえ?この期に及んでやるじゃない」

    かと思ったらあの子、吹っ飛ばされる中で無理矢理にでも体を回して強引に勢いを殺した。
    もっとも、そのまま転がるように着地してからはボロ雑誌のように身悶えてるけど……直前に私から二段蹴り食らってんのに、まだそんな風に瞬間的な対応ができるんだ。
    うわ、しかももうナイフ構えて立とうとしてるし。根性もとっくに常人の域を超えてるじゃないの……ってそれこそ今更か。

    「うーん、やっぱりキミは強くはないけど油断は絶対にできないね。申し訳ないけど、次で仕留めるつもりで行くわ」

    そうしましょう。どうせ10分過ぎようが過ぎまいが、幾ら待ってもアイツは来ないんだろうし。もう、さっさとその胸を貫いて楽にし


    「――――――遠野くんっ!!」


    …………………………ああ、もう。ホントに、面の皮が厚い女ね。

  • 25二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 19:36:14

    今度は間に合ったねシエル先輩!!
    良かった!本当に良かった!どうか皆にとってより良い幸せを

  • 26二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 20:36:17

    「ぁ―――せん、ぱい?」
    「遠野くん!今、そっちにっ……!」
    「…………」

    ここに来る筈のなかった声の主―――シエルは、ボロボロの志貴クンに駆け寄る。敢えて邪魔はしない。まずはどういう了見で来たのかを問わなきゃいけないからね。

    「ごめんなさい。わたしが、もっと早く……いえ、そもそも現実から目を背いて自分の中に逃げたりしなければ……っ!」
    「いや……いいんです、先輩。そんなの、気にしないで。それよりも……っ、あの人を、説得しないと」
    「………!」

    二人が改めて私に意識を向ける。グッジョブよ、志貴クン。これ以上私を前にしてイチャつかれたら今すぐ殺したくなっちゃうところだったわ。
    それじゃ、聞いてみようじゃない。

    「何とか戻ってこれたのね、おめでとうシエル。で、どういう面を下げてこの場に来たワケ?
    立場においても動機においても正しいのは私。そして、そんな私と対等な境界に立てるのは志貴クンだけ。アンタの出る幕も、そもそも土台に立てる資格も最初からないって分からないの?」
    「……ええ、確かにその通りです。ロアの転生を止める為に彼を殺すという貴女の使命感は正しく、対してわたしの遠野志貴を救(たす)けたいという個人的感情を優先する身勝手さは間違っている。
    わたしは、貴女の覚悟と決意を何も理解していなかった。同じ境界になんて、始めから立てていなかった」

    ええ、そうよ。よくわかってるじゃない。アンタは結局、懺悔だの誓いだの贖罪だの復讐だのなんかより恋を選ぶ半端な女なんだから。

    「そこまで理解してるんならどうして彼の傍にそうして立ってんの?納得のいく……は無理でも、せめてそれらしい弁明はしてもらうわよ?」
    「―――彼が、わたしの為に、わたしと一緒に生きていきたいと心から願ってくれたから。わたしなんかの為に、わたしと共に最期まで戦う事を選んでくれたから。
    だから、わたしも―――彼のその一途な想いに応えなければいけないと決意したんです。例えそれが……それが、どれだけ間違っていようとも、です」
    「………ふーん、つまり何?人としても代行者としても間違っているのを、恥知らずなのを承知の上で、私と決裂してでもありもしない希望を求めると?
    はっははははは。いいわね!本当、尊すぎて思わず涙腺が緩んじゃうわ。なら差し詰め私はその恋路を阻むただのお邪魔虫ってコトかしら!

    ――――――馬鹿が」

  • 27二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 20:40:35

    この状態なら原理血戒の大魔術がセット出来てないから本気出せばノエル先生でもシエルに守られてる志貴を殺せるよね
    何なら炎リングがある限り志貴は外に出れないし

  • 28二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 21:14:10

    さあてここからどうなるかな

  • 29二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 22:12:02

    自分と一緒に生きていきたいと心から願ってくれたから?自分なんかの為に最期まで戦う事を選んでくれたから?
    だから、例え間違ってたとしても自分も彼のその一途な想いに応えなければいけないと決意した?

    「ごちゃごちゃと涙ぐましく理屈を並べ立てやがって―――だから私との誓いを無視するってのか。あの懺悔も涙も悔恨も、これまで復讐の為に散々殺してきた事実も過去の事にするってのか。
    おまえが奪った街の人々、私の家族や私の人生。それら全てに対する贖罪を、蔑ろにするってのか!!!」
    「…………!!」
    「ふざけるな……!あれだけ私の過去を、おまえの罪を、私の正当性を思い知らせたのにまだ、まだそうやってのぼせ上がるの!?
    よくも、よくもまあそこまで厚顔無恥でいられるわね!じゃあ今までの6年間は何だったのよ?私はまだ一度も復讐も恨みも捨てていない、捨てられないのにアンタは何で今更私を置いてただの人間に戻ろうとしてるのよ?
    私は、私は―――アンタにとって、結局その程度の存在だったっての!?」

    信じられない。記憶の場合は、その中の私が死徒の身に堕ちている事もあってまだ正当性はあった。
    だけどこれはなんだ。ここまで、ここまで私がコイツに口を挟まれる余地を潰しに潰したってのに、どうして記憶の中と変わらずにしゃしゃり出てんのよ。
    認めない。そんなもの認められる訳がない。遠野志貴を救(たす)けたいとか言ってるけど、そんなコトほざいたところで彼をロアから解放する手段が殺してあげる以外に無いってなんで理解できないのか。
    その想い自体が彼をこうしてより一層苦しめてしまっている事に、どうして気づけないの?

    「それ、は………いいえ。それは、そんなコトだけは、ありません」
    「へぇ?言ったわね?じゃあ、今から改めて訊いてやるわ。一度しか答えは聞かないから、よく考えて、その上で口に出しなさい」

    私は今一度、最後のチャンスを与える。これをコイツがどう答えるかによって、その瞬間に私がどう動くのかも決まる。


    「―――答えなさい、代行者シエル。アンタはその子を………ロアを、遠野志貴をどうするの?

    13年前の惨劇。それを引き起こした事への懺悔と涙と悔恨、そしてロアを殺すという私との復讐の誓いと使命。

    それらよりも、一時芽生えただけの『恋』を優先するっての?」


    「―――わたし、は………わたしは―――――――」

  • 30二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 22:24:09

    「―――それ、でも。それでも、彼の願いに報いる為に動きます」

    ………はあ。そっか。やっぱり、結局、最終的には、こうなってしまうのね。これもまた、因果の収束ってヤツなのかしら?

    「あっそ。よーく分かった。それじゃあ――――――アンタの目の前で彼を殺してやるわ。せいぜい守れるもんなら守ってみなさい、半端な偽善者め」

    ほんとに、ほんとに信じられない。どこまでも果てしなくむかつく女。

    そう心の中で唾棄しながら、私は全力で“志貴クンを”殺しに掛かった。

  • 31二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 22:38:08

    ノエルさんの激情があればある程復讐の炎の出力は上がるので更に厳しくなるぞ…
    志貴にはおそらく少し触れただけでも炭になるレベルの効果があるだろうし

  • 32二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 07:50:21

    保守
    これワンチャン志貴庇ってシエル先生死亡みたいになりそうで怖いな

  • 33二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 09:20:50

    シエルってずっと怪物のふりしないと壊れそうな精神状態でやってきて、そんなないあ志貴

  • 34二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 09:30:47

    >>33 続き 

    そんな中に自分と同じロアに選ばれつつも必死に抗う志貴と出会い、まだ戻れると一抹の希望を抱くし絶対助けたいと思うのは当然だ、それをノエルは許せないってのはしょうがない。


    でも少し頭を冷やせば自分と同じロアに奪われた者なんだよねシエルはって分かってる、でもそう思おうにもフランス事変と1周目の記憶引き継ぎで13年間復讐に費やし怪物になって、1周目と同じ人間に戻ろうとするのみて、怒りの油に火がついたから止まれないよね、どうやって切り抜けるシエル?

  • 35二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 12:28:58

    どうする、どうなる!?
    シエル先輩は志貴くんを守り通せるのか!?
    ノエル先生は二人は叩きのめせるのか!?
    非常に楽しみ!!!!!!!!!!!!

  • 36二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 17:39:47

    ノエル先生もそもそもシエル先輩が人間(の心)だって事実を認めない/気づかないことで糾弾せずにバディとして居られてるだけだから被害者として許されるのはフランス事変の復讐(八つ当たりではある)までだよね
    代行者として殺せる時に殺しておけってのは多分ド正論だけどノエル先生の活躍シーンでマーリオゥがまだ人を食ってない奴も居たようだが?とか言ってたから慈悲与えるくらいはセーフなのだろうか

  • 37二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 23:10:14

    「そーらっ!!」
    「っ―――!」

    ハルバードを前方に薙ぎ払い、炎の波を浴びせかける。即座にシエルは自分を盾にし、聖典を出血死に転換してこれを切り払う。
    同時に、数秘門を十数ほど展開して雷霆の波状攻撃をけしかける。が、遠距離や中距離からでは全部アイツに防がれるでしょうし、ここは自分から突っ込んだがいいわね!

    「―――、―――、―――!」
    「――――――、――――!」

    僅かな掛け声一つ漏らす事もなく、背後から迸る電撃と眼前に響く鉄の衝突音をBGMに、正面から鎬を削り合う。一秒、また一秒と経過する度にその剣撃の舞は加速していく。
    私のハルバードは総重量1t、刃渡り50cm程度だけどコイツの出血死は全長3m。加えて伸縮する蛇腹剣なので最大射程距離は30mだ。あまりにもリーチが違いすぎる。

    「だから―――私もこうしてハルバードと蛇腹剣で対応するわ!」
    「そんな、器用なコトもできるんですね……!」

    右手にハルバード、左手に蛇腹剣をそれぞれ振るい回す。距離を詰めるだけなら自前の脚力でも何とかなるが、近距離であの踊り狂う大剣を得物一本で相手取るのは分が悪い。
    なら、手数を増やせばいいだけよ。こっちの蛇腹剣で出血死の軌道を弾いてズラし、ハルバードで刺突する。間合いやタイミングでその手順を逆にしたりしながら、確実にコイツの対応を徐々に遅らせる。
    両手で別々の武器を使って、尚且つ手元の狂いなく動かす。人間だった頃の私なら恐らく一生かかってもできなかったんじゃないかなぁ。

    「あっははははは、稽古試合で実力を競い合ってた時を思い出すわね!まあ私は未だにアンタから一本取れていないけど、今は違う。これは稽古なんかじゃない、吸血鬼を殺す為の狩りだ!
    アンタがそうして志貴クンを全力で守ってるように、私だって代行者としてこの街の罪なき人々をロアの脅威から護るという使命を背負って戦っているのよ!
    あっ!そういう意味では―――アンタもまた私と同じ境界に立っていると言えるかもねぇっ!?」
    「っ……ノエル……!」

    雷霆の雨あられに、炎を纏わせたハルバードと蛇腹剣の応酬に、背後を遮る炎のリング。そして、その上でそれらが一撃でも彼に当たらないようにしなくちゃいけない。
    さて―――あと、どれくらい捌ききれるかしらぁぁぁ……?

  • 38二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 00:29:04

    「―――調子に、」
    「っ!」
    「乗らないでくださいっ!」

    ほんの一瞬の隙を捉えたシエルが、ノエルを蹴飛ばす。彼女はそれを咄嗟に槍斧の柄で防ぎ、10mほど後方へ飛ばされると同時にシエルの突貫を迎撃する。
    常人は愚か、並みの死徒でさえとても対応できない二人の怪物による応酬は更に苛烈となっていく。あまりに疾(はや)すぎる故に志貴の目線でも影が動いているようにしか視えない。
    シエルは状況によって瞬間的に聖典を転換し、ノエルもまたそれまでの努力で培った独自のスタイルや魔術で次々に応戦する。
    『一周目の記憶』における彼女は死徒化した際に人間だった頃の十倍や二十倍では利かないほどの膨大な呪いを持つに至っていたが、それでもシエルの地力には届かなかった。
    だが、火の王と化した今のノエルは更なる次元の域にいる。『一周目の記憶』の死徒化した彼女が今わの際に至った刹那のⅦ階梯の連撃を、このノエルはウォーミングアップのジャブ程度のつもりで出せるに達していた。
    それは十四の石や白鯨の遺骸と言った超常の力、人外の肉体に決して胡坐をかかず、それらを得た上で尚も一度たりとも鍛錬を欠かさずに行ってきたからこその賜物であった。

    「あははは、純粋な剣術だとやっぱりアンタが上ね!でも、今二つほど殺意が鈍ってるんじゃないのシエル?
    ―――そんなんじゃ私は退けられないわよっ!!!」
    「っ………!!言って、くれますね!」

    つまるところ―――死徒に堕ちても終始歯が立たなかった『弓のシエル』と、こうして正面から拮抗するに持ち込めるくらいには遥かに強くなっているという事である。

    遠野志貴を殺そうとしていた時の彼女は、本当に全力の半分以下―――どころか二割も発揮していなかったのだ。

  • 39二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 07:50:25

    保守
    マジでどういう着地するかわからなくなってきてワクワクしちゃうな

  • 40二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 09:28:53

    保守といえばスレの維持が可能な間隔が12時間から10時間に下がってるから注意
    ここは割と人気のSSスレだし定期的に人が来てるから多少は余裕もあるとは思うけど
    それでも以前より気をつけないと深夜帯は過疎になるから午前中とか忘れてると結構危ないな

  • 41二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:42:22

    それにしても強くなった遍歴を改めてみても壮絶過ぎる。
    長くて5年が限界の代行者を13年続け、『1周目』を反面教師に暇さえまれば実直に鍛錬続けた結果がこれか、幾らダイス神が神引きしたとはいえ、一体どれほどの狂気を宿して強くなったのだろう

  • 42二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:06:09

    強くなったなあって気持ちとこっからどうなるかの不安と期待で心がぐしゃぐしゃだわ

  • 43二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:23:43

    続き楽しみ

  • 44二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 03:20:24

    これはこの後皆どうなるんだろ 気になりすぎる

  • 45二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 10:02:25

    このレスは削除されています

  • 46二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 17:41:51

    このレスは削除されています

  • 47二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 21:24:57

    今度はみんな生存して欲しいが どうなるのか楽しみなので保守

  • 48スレ主25/01/30(木) 23:37:35

    ちょっとここ数日はリアルが忙しくてほとんど書き込めなかったけどこのあとホスト規制食らわなかったらまた続きを書くつもりです
    あと合間合間の時間でここからのプロットをある程度考えたりもしてました
    今度は間に合ったシエル先輩と復讐に燃え盛るノエル先生の決着はどうなるのかご期待ください

  • 49二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:45:26

    >>48

    生存確認出来てよかった

    ありがとうございます続き楽しみ

  • 50二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 04:31:44

    スレ主がまだまだ書く気でいてくれるなら保守するしかないな
    完走見届けたいぜ

  • 51二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 10:40:11

    小説とか書いたことないから分からないけど大変そうなのはなんとなく分かる
    無理しないでくれ

  • 52二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 18:31:43

    落とし所も難しそうやなぁ・・・

  • 53二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:38:11

    >>52シエルが面と向かって謝ればいい案件って言われてるし、そうなったらまあまあ怒りが収まるかも? ただ死徒化実験やるって言われてるんだよな

  • 54二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:38:56

    続きが楽しみすぎる

  • 55二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:40:03

    ただし―――それほどの力を身につけるに至っていたとしても、ノエルの根底の卑屈さと悲観さは変わらない。
    例え血反吐を吐き散らした末に怪物の中の怪物としての超存在に成ろうとも、『自分がシエルを真に超える事はできない』という複雑で後ろ向きな感情があるからだ。

    「らぁぁぁああああっ!!」
    「っ―――調子に!乗るなぁっ!!」

    仮に実力でこの女を超える事ができたとしても、自分にできるのはそれだけ。どんな事をされても決して狂う事もなければ壊れる事もないその黄金の精神だけは、とうに狂い果てた自分じゃ絶対に届きすらしない。
    結局、彼女はどれだけシエルという存在を悪魔として憎んでいようと、心の何処かでは真の聖人だと認めてもいる。
    彼女が数え切れないほどその手を穢れた血で染めてきた一方で、結果的に数え切れないほど多くの人々を間接的に救ってきた事も隣で見てきた。
    そんな彼女に対して自分はどうか。一度でも復讐より人々を護って救う事を優先した事があったか? 一度でも誰かのために戦った事があったか?一度でも、吸血鬼への復讐以外の目的で戦った事があったのか?
    分からない。思い出せない。13年間も戦ったんだ。多分、そんな事は一度や二度はあったのかもしれない。
    でも、それはもう意味がない。何故ならどうあっても自分は復讐に奔る事しかできなくなっているのだから。弱き人々を守護するという代行者としての在り方より、目の前の悪魔を最期まで殺し尽くす事に思考が染まりきってしまっているのだから。

    「邪魔をするなら死 ね。私を裏切るのなら死 ね。私の―――私の復讐を阻むのなら、相応の報復を受けて死んでしまえぇぇっ!!!」
    「ぐ、っ………!それでも、わたしはここで貴女に殺される訳にはいきません。だから全力で貴女をここで止めます、ノエルっ!!」

    それが―――ノエルという女の全てだ。踏むべきブレーキを失い、ただひたすらアクセルを全開にし続けるだけになった車は、そのまま何処かにぶつかって壊れるのみである。

  • 56二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:45:39

    でもノエルさんが正面からシエルを倒すのは見たいよ
    ノエルにだって理不尽に殺される弱い人達を許せない感情はあるその上で今回でありもしない手段に縋って志貴を救うって宣ってる時点で正義の正当性としては彼女の方が上でもあるし
    結局はシエルの我儘を天秤を掛ける地位にもない力で強制的に押し通したことになる

  • 57二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:04:44

    ノエルからしたら
    ・唯一の生き残りでもある自分との誓いを数週間知り合った程度のガキに絆されて反故にする
    ・代行者としての債務を放棄して吸血鬼を助けるという最悪の異端行為を行う
    ・ありもしないような希望的観測で大勢の罪なき弱い人々の命を危険に晒す行為を自分の恋心とかいう身勝手な理由で決断する
    うん最悪だわ

  • 58二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 03:23:04

    見かけて最初から一気に読んでしまった
    めちゃくちゃ上質なSSが俺の睡眠時間を削り取っていく……面白かった……

  • 59二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 06:18:23

    保守10時間になったの痛いな 念の為保守

  • 60二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 14:18:24

    保守

  • 61二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:29:55

    「は―――!」
    「っ……!!」

    人間の域を超えた鍔迫り合いの中で、瞬きにも満たない瞬間(すき)を捉えたシエルの一撃がノエルの蛇腹剣を破壊する。
    痛手ではあるが、大した問題ではない。元々長期間による傷や劣化の蓄積が激しかったので、どの道この街での一件が済み次第、教会から新しく寄越させるつもりだった。
    加えて、13年間もの間を死地で戦ってきたノエルにとっては劣勢に追い詰められる事はシエルよりも全然慣れっこである。
    否―――恵まれた才能と精神力、何より不死身の力のおかげで最初から割とスムーズに生き延びてこれたシエルと違い、彼女はいつもいつも生きるか死んで終わるかの瀬戸際に立たされてきた。
    生き延びる為に、強くなる為に知恵(あたま)と肉体(からだ)を無理やりでも動かしていかねばならなかった。人間だった頃も人外と化してからもそれは変わっていないし、今この瞬間も例外ではない。

    「あっははははまーた面白い冗談を言うのね!全力で私を止めるぅ?止められるべきはアンタのこの行いをそのものだって言うのにさ!明らかな戒律違反に該当してるっつー自覚はあんのかしらぁ!?」
    「分かっています!それでも、それでもわたしは彼を救いたい!彼をロアから引き剥がし、その上でロアを完全に消滅させる。その手段が、可能性があると信じて!救いたいんです!!」
    「だから!!そののぼせ上がったクッソ寒い妄言を吐き散らすのやめろっつってんのよ偽善者ァァァァァ!!!」

    尚もありもしない希望に縋る彼女の発言と覚悟に、怨讐の少女はその焔(ほのお)を更に迸らせて苛烈さを加速度的に上げていく。
    ノエルはこれまで幾多にも渡る死の逆境を潜り抜けてきた影響で、普通に戦うよりも追い詰められれば追い詰められるほどに本領を発揮させやすいスタイルが自然と身についていた。
    つまり今の彼女は、ほんの先ほどまでの全力の彼女よりも更に厄介な手合いと化している。無論、当人はそれを自覚してはいないが。
    現にこれほどまでのシエルへの殺意と憤怒と憎悪を向けていても、その攻撃の殆どが彼女ではなく遠野志貴に向けられている。冷静さを欠いていないわけではないが、勝利条件まで見失うほど我に染まってもいない。

  • 62二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 19:40:25

    「そら、さっさと私を殺すかぶちのめして気絶でもさせなきゃ志貴クンは惨たらしく死んでしまうわよ!?
    ま、ホントにそれをやったらやったで勿論後から教会に連絡を入れるけどね!『代行者シエルは存在しない希望的観測を優先して代行者としての責務を放棄し戒律違反に走った』ってなぁ!!?
    幾らアンタが治外法権の立場を手にしてるっつっても、そんな報告をされたら教会はアンタにどんな対応をするんでしょうね!あははははははははは!!」
    「構いません。わたしはもう、自分可愛さに逃げたくない。何を敵に回そうと、彼を守り抜いてみせます……!!」
    「あっそう!じゃあまずはおまえが食い残した虫ケラの炎から愛しの彼氏を守ってみろよクソ悪魔がァ!!」

    互いに一歩も一瞬も譲る事なく、少女たちは全力でぶつかり合う。シエルの重戦車(ジャガーノート)の魔力がじわじわと消費されつつあるのに対し、ノエルの焔(まりょく)は萎えるどころか益々その火力を底上げしていく。
    体内で適合している白鯨の遺骸も、その魔力増産を助長している。不死身の肉体である事と元々の超人的スペックの恩恵でシエルの魔力が尽きる事はまだまだないが、だからと言って決して余裕があるワケではない。魔力(オド)の生産が無尽蔵になっているのはノエル(向こう)も同じ。
    しかもこれほどまでに過剰放出しているのに自壊の気配なども一切ない。十四の石と遺骸が彼女の存在強度そのものをより強固なモノとして改良してる故なのだろう。

    「―――そこぉっ!!」
    「ご、ぅぶ―――!?」

    やがて、ノエルの槍斧の刃がシエルの脇腹を刺し貫く。同時に、その内側から蒼黒い炎が焼き焦がしていく。

    「が―――らぁぁああっ!」
    「はっ!?」

    直後、激痛を堪えたシエルの前蹴りが炸裂する。数十トンは下らない重さと威力の手加減なしのキックがノエルの腹筋に直撃し、これを向こうの壁際まで吹っ飛ばす。

    「ふぅ―――ふっ―――セブン!『拷問死(ペイン)』並びに『衝突死(ブレイク)』に換装!『出血死(ブレイド)』では彼女の手数と立ち回りに付いていくには厳しいです!」

    脇腹を抑えながらもシエルがそう告げた直後。第七聖典は瞬間的に形態を変え、赤い線の走る黒き鉄の鎧を形成し、巨大な蛇腹剣をコンパクトな杭打機へと変貌させる。

  • 63二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 20:13:12

    第七聖典をセブン呼びいいなぁ
    FGOでも呼んでるけど旧メルブラの感じあって好き

  • 64二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 00:00:51

    シエル先輩なんかあたかも正義側みたいな雰囲気出してるけど
    アルク√でのシエルの不参戦理由への怒りとかを含めて無辜の人々が無惨にも殺される事を何よりも許せないという一点においては復讐心とかを除いても圧倒的にノエルさんが上回ってると思う
    そういう意味でもノエルさんを応援したい

  • 65二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 06:02:11

    どうやって決着つけるのか楽しみだな……

  • 66二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 09:27:19

    聖典が秘める七つの死因の一つ、拷問具・純潔証明(ヴァージンペイン)。着用すれば使用者が死ぬまで外す事はできないが、逆を言えば使用者が死ぬまではその安全(いのち)を絶対のものとして保証する甲冑でもある。
    機動力こそ若干下がるが、それはシエルの身体能力の前ではデメリットとも言えない些細な事である。
    『出血死』の蛇腹剣から杭打機に変換させたのは、これまでの打ち合いの中で大振りな蛇腹剣ではノエルのスピードに追い縋るのは難しいと判断したからだ。
    対神秘にも特化した拷問具の甲冑で雷霆や炎を正面から耐えつつ突破し、『衝突死』で一気に決着をつける。これが今の彼女の算段だった。

    「っ!?」

    だが、そう都合よく決着に持っていける事は問屋が卸さない。換装を終えて今まさに突撃しようとしたノエルが吹っ飛んだ方角の炎の檻から巨大な水の砲弾がシエルに襲いかかる。
    ほんの一瞬虚をつかれるも、すぐさまそれを杭打機で打ち払いながら突撃する。
    そのままお返しのつもりで炎ごと杭で穿った―――が、そこにノエルの姿はなく。

    「―――上!」
    「当ったりぃ!」

    直上より殺気を感じた瞬間、ウォータージェットなど及びもつかない流水の津波(レーザー)が地盤ごと貫かんとシエル目掛けて発射される。
    食らえば並の上級死徒でも一撃で跡形もなく潰れかねないその津波を前に、シエルは最小限のジャンプで後退してコレを寸でのところで回避した。
    そのまま動きを一旦止める―――なんて事はない。飛び退いた際に柱に飛び移り、そこから一秒弱で駆け上がり天井に足を着かせ、そして前方のノエルに向かって突貫する!

    「はっははははすっごいわ!今ので確実に決まったと思ったのに避けたどころかこうして天井を走りながら私に向かってくるとか!やっぱアンタは吸血鬼よりも吸血鬼らしいデタラメなバケモノね、シエル!!」
    「それはどうも。ですが、バケモノなのはお互い様でしょう……っ!!」

    そして二人の少女(かいぶつ)は重力など知った事かと言わんばかりに天井を、柱を、壁を駆け巡り、跳び回っていく。本気とは程遠かったノエルに追い詰められていた遠野志貴からすれば、最早ただ見守る事しかできなかった。

  • 67二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 17:31:05

    二人ともイカれた戦闘力、んで完全適合した石と遺骸と憎悪の炎を薪にしてるから魔力量ではノエルが上か、ほんとどうなる?

  • 68二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 21:14:50

    ほしゅ


    イッチさんや…

    ノエルに「目の良さが命取りだ!」やってほしいんじゃ…


    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1385623943

  • 69二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 06:27:53

    せめてここのルート完結は見たい 保守

  • 70二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 15:04:44

    保守

  • 71二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 20:35:02

    スレ主のモチベーション向上のために前スレの狂い爛れたノエシエを描いてみたよ(わかる人はわかると思うけど雰囲気をちょっとだけ某メ○マライザーに寄せてる)
    愛憎入り混じったノエル先生とそんな先生を拒む事なく受け入れるシエル先輩の関係は歪んでるけどそれ以上に尊いと思います!

  • 72二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 20:37:47

    知らぬ間に神絵師来てた!最高!

  • 73スレ主25/02/03(月) 21:25:06

    >>71

    え、マジですかありがとうございます!

    全てを諦めて潔く復讐を受け入れてるような感じで血の涙を垂らしながら微笑んでるシエル先輩が美しすぎる……

    ノエル先生の左目がエドモンよろしく暗い炎を噴き出してるのもかっこよくて素晴らしいし全力で狂いながら楽しんでいるんだろうなってのがよく分かる

    いやあ最近は進行が遅くなってるけど大変いいモチベの燃料になりました!今夜また書きます

オススメ

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