- 1ホシノ推しの1の人25/01/27(月) 17:47:39
突然「梔子ユメ」に貼り変わった世界
先生の精神はそのまま、目が冷めたらユメ先輩の姿になっちゃってた。
ーーー
前スレのあらすじ!(時系列は最終編が終わり、アビドス三章が始まる少し前)
朝起きたら、何故かアビドスの生徒と思わしき姿になっていた先生。
そこにたまたま当番だったホシノがやってきて、アビドスに連れて行かれてしまった!
アビドス高校に着く前に状況を説明しようとするが、地下生活者のオーパーツ”Pグリード”を用いた干渉を受け、”先生”としての行動が全て制限されてしまう。代わりに、”梔子ユメ”の記憶を得た先生は対策委員会のメンバー相手になんとか誤魔化しつつ”シッテムの箱”を起動させようとするが、セリカに『先生のシッテムの箱を盗んだ』と勘違いされ失敗に終わる。
希望を失い、それと同時にユメの記憶からホシノのことを考えた先生は、もし永久にこの体で過ごしていくことになるのなら”先生”としてではなく”梔子ユメ”として迫りくる脅威からアビドスを守ろうと決意。
そこにシロコ*テラーが現れ、現状を伝えられた先生は地下生活者の持つ”Pグリード”がもたらす最悪な結果を止めるべく動くことに。
ーしかしその裏では、連邦生徒会による作戦が”梔子ユメ”に牙をむこうとしていた…。
今になって考えると閲覧注意って書いておいて良かった気がする。 - 2ホシノ推しの1の人25/01/27(月) 17:52:20
ここまで伸びるとはね…
- 3ホシノ推しの1の人25/01/27(月) 17:53:23
- 4ホシノ推しの1の人25/01/27(月) 17:53:59
- 5昼寝(前165)25/01/27(月) 17:57:56
ヒナ姉貴ユメ先生を
間違っても攻撃はしないでね… - 6二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 17:59:45
- 7昼寝(5)25/01/27(月) 18:02:42
そう祈るばかりンゴ
- 8二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 18:31:19
しかし彼女も思春期真っ盛りの高校生
感情のコントロールが難しいところ - 9二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 18:31:51
普段冷静に行動出来るヒナなら大丈夫だとは思うが
- 10二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 18:32:11
こればかりは現場に行かないと分からない
- 11二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 18:32:38
実際に会った時どういう反応するか楽しみ
- 12二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 19:40:24
保守
- 13二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 19:51:25
先生のテクスチャ?
アロナの絵だと髪のテクスチャが剥がれてるよね……本来の先生は…… - 14二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 20:01:44
案外元の先生も緑髪だったりしてな
- 15昼寝(5)25/01/27(月) 20:57:39
私の想像する先生だと
緑髪の女先生なんだよなぁ
それかアニ先 - 16二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 01:11:25
保守
- 17二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 07:47:42
ほ
- 18二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 08:00:11
どうも、スレ主の別垢です。
申し訳ないですが更新が5時くらいになりそうです… - 19二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 15:31:08
ゆったり待ちますわ。頑張ってください
- 20昼寝(5)25/01/28(火) 19:47:11
保守
- 21二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 21:31:38
平日は特に忙しいだろうから無理しない範囲でな
- 22ホシノ推しの1の人25/01/28(火) 21:35:07
「…!こちらウタハ、ターゲットを確認した!校門からの距離、約300m!」
空気が一瞬で変わるのを肌で感じる。
…今すぐにでも飛び出して問い詰めたいが、ここで勘付かれて逃がすわけにはいかない。
「近くにターゲット以外の生徒は確認できる?」
「一人は見えるが…姿までしっかりとは視認できないな。砂嵐もきつくなってきている以上、これ以上は近づけ無さそうだ。」
「…了解。校内に入り次第移動するから指示を頼むわね。」
「分かったよ。先生ほどではないが、現場の状況の判断は得意分野だからね。…っと、噂をすればだ。ターゲット、アビドス高等学校より100mの地点に到達!至急準備を!」
いよいよか…。
程なくして、”目の前を”二人のアビドス生徒が通り過ぎた。
ターゲットに隠れて奥の生徒まではわからなかったが…なんであれ、作戦に支障は無い。
数十秒ほどして、姿を覆っていたエンジニア部謹製の「野営用砂柄テント」を開け、外に出る。
「便利なものね…ことが終わったら、いくつか野外戦用に発注しようかしら。」
なんてことをぼやきつつ校内へと入る。
(足音が1つ聞こえる…左ね。)
廊下の奥を覗くと、緑の長髪がちらりと見えた。
…特徴と合致してる。間違いないだろう。
(居た…でも、ここで発砲するわけにはいかない。)
他の生徒に勘付かれたら厄介なことになる。…その前に
(…制圧する!)トッ
背後から勢いよく近づき、単発式麻酔銃を静脈付近に打ち込む。
「…!?」ドッ
麻酔薬が注入されるとほぼ同時に、地面に倒れ伏した。
「…案外呆気なく捕まえられたわね。」
(ここまで来たら…後は撤収するだけ。)
そう考え、ターゲットの体に触れた…瞬間
ーどこからともなく現れた青とオレンジの彗星が、ヒナの体を勢いよく廊下の奥まで弾き飛ばした。
「…っ!?」ドガシャアッ
ガラスが勢いよく割れる音とともに、薬莢の転がる音と…一人の少女の声が朝の廊下に響いた。
「…私の先輩に何の用かな?迷子の”風紀委員長”ちゃん。」 - 23昼寝(5)25/01/28(火) 23:31:44
何が始まるんです?
アビドス3章だ。 - 24二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 06:57:57
保守
- 25二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 07:36:09
気を付けて
スレが落ちるまでの猶予が
12時間→10時間になってる
ただし10時間経っても4分ほど猶予がある
だから正確には10時間4分かな - 26二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 07:50:39
まじか…
- 27二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 15:15:50
保守
- 28二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 17:53:24
スーパーサイホシノ…
- 29昼寝(5)25/01/29(水) 19:12:53
保守
- 30ホシノ推しの1の人25/01/29(水) 19:24:29
何が…いや、深く考えなくとも分かる。
(この声…そして、ここまでの攻撃性能…!!)
一部瓦礫の山に埋もれた痛む体を持ち上げ、砂埃越しに相手を見やる。
「小鳥遊…ホシノ!!」
誤算だった。まさかドローンから確認されたもう一人の生徒がよりにもよって彼女とは…。
…だが、あの時とは少し様子が違う。
短く切られた髪。盾を持たず、突撃と継戦だけを目的としているようなショットガンと防弾チョッキのみの武装。
かつて、暁のホルスとして名を馳せていた”過去の”小鳥遊ホシノが今、眼の前にいる。
「さて、と…説明してくれるかな?どうして、私の先輩にいきなり銃を向けたのか。」ジャキッ
「…!それは…」
「答えられないのなら…ヘイローの無事は保証しないよ。」
背筋に冷たいものが走る。
ここで返答すれば
「悪いけど…こっちにも事情があるの。それを教えることはできない。」
「…そっか。ユメ先輩、ちょっと待ってて下さいね。すぐに片付けますから。」
ーそう言い終えたところで、小鳥遊ホシノの姿が掻き消えた。
(消えた…!?いや、違うこの感覚は…!)
とっさに羽を前に出す。
その瞬間、空気が歪むような錯覚とともに衝撃が全身に走った。
「…!」
瞬き一度の間に接近していた、小鳥遊ホシノの散弾をもろに食らったからだ。
後ろに下がりつつも、体全体で使い踏ん張りながら銃弾を放つ。
「おっと…掃除が長くなるからさ、外でやろっか。」ガシッ
「”外”…?なっ、まさか…!」
銃ごと体を投げられ、校舎の古い壁を貫通し砂へと転がる。
すぐさま向き直り掃射するも、手応えを感じず砂煙を通って奥の校舎へと当たる。
(…速すぎる!)
ヒナの使う終幕:デストロイヤーとヒナ自身の圧倒的機動力をもってしても、捉えるどころか視界に入れることすら敵わないほどの圧倒的速度。奇しくも、マシンガンほどの大きさの銃を用いた戦闘スタイルのヒナにとって”暁のホルス”はまさしく天敵とも呼べる存在であった。 - 31二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 19:30:24
ちょっと展開予言するわ
…先生とユメ先輩が分離して復活してハッピーエンドになる! - 32二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 21:46:03
このレスは削除されています
- 33二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 21:47:07
3章後ならこの戦闘も防げたのに!しっかしこのホシノは3章に比べて体力的にも精神的にもかなり優位だからな……行けるかヒナ?
- 34二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 01:07:52
- 35昼寝(5)25/01/30(木) 06:50:36
ヒナが…負ける…?
- 36ホシノ推しの1の人25/01/30(木) 07:32:38
「出来れば他の突入組に連絡を入れておきたいけど…いつ来るか分からない以上悪手ね。」
通信端末をしまい、銃を再度構える。
(もし飛んだとしても、恐らくあのスピードであれば対応されるどころか隙を作ることになってしまう…。)
それならば、ここで決着をつけるのが最善のはず。
「…来なさい。」
耳へと神経を集中させる。
その刹那、砂が少し舞うような感覚とともに…僅かな、そして確かな殺気を感じとった。
直感を信じ、その方向へと機関銃を力の限り放つ。
…当たったか?
「わっ…!対応までがかなり速いね。…驚いたよ。」
「はぁ…はぁ…ようやくまともに当たった…!」
硝煙の奥から、防弾チョッキが少し損傷した小鳥遊ホシノが姿を現した。
「やれやれ、今日は後輩ちゃんに格好いい私を見せてあげたかったけど…仕方ない、怪我の一つや二つは覚悟しておこうかな?」
「ー!」
ーーー
『もしもし、聞こえるか!?』
「ああ、ウタハか。どうした?」
アビドス高校の北側、廃墟が立ち並ぶ住宅街にて美甘ネルは通信を受けた。
『まずいことになったかもしれない…アビドスの生徒と空崎委員長が交戦している!』
「何だと!?ターゲットはそこから見えるか!?」
『すまないがこちらでは確認できない!至急応援に向かってくれ!』
「まじかよ…了解。あいつらには?」
『もう連絡は通してある。アビドス高校前で直に合流できるはずだ。』
「…分かった。すぐに向かう!」
通信を切り、目的地へと走り出した。 - 37二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 08:28:45
流石に最強格2人はキツいか?
でもユメ先輩への愛というバフがあるから勝てちゃうのか? - 38二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 11:12:27
いやオーパーツに『最悪の形で願いを叶える』って性質が有るからまずホシノが信じ込まされてる前提情報を崩さないと
ホシノ側に直接的か状況的かは分からんがブーストが掛かって下手すると最強格総出でも止めきれない可能性が出て来る・・・
- 39昼寝(5)25/01/30(木) 17:21:28
最強格総出でも無理…?
ならやっぱ地下生を直で止めるしか… - 40二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 19:26:35
ほ
- 41二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 19:29:16
る
- 42二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 21:10:10
す
- 43二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 22:06:55
このレスは削除されています
- 44二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:57:50
クロコー!ホシノを止めてくれー!
- 45二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 07:13:49
保守
- 46二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 07:59:40
どうも、スレ主です。
時間がなさすぎるので夕方に更新します。 - 47二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 08:29:01
>>46 待ってる。頑張
- 48二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 15:05:55
少し速いけど保守
- 49ホシノ推しの1の人25/01/31(金) 18:33:03
ーーー
…押されている。
先ほどよりも激しい戦闘音とともに、ヒナとホシノはアビドス砂漠のど真ん中で死闘を繰り広げていた。
(武器の相性だけの問題じゃない…!)
頃合いを見て離脱しようにも、付かず離れずショットガンの有効射程を維持しながら的確に羽と足の動きを封じられる。
幸いにも、ミレニアムのドローンがさっきから上空を気づかれずに旋回していることを考えると援護が来るのも時間の問題だろう。
…ただ、
「他所見してる余裕があるのかな?」ジャキ...ドンッ
「…っ!?」
羽を掴まれ、ゼロ距離で撃ち込まれる。
瞬時に後ろへと跳んだ判断のためか、意識を手放すほどでは無かったが…
「けほっ、けほっ…」
「…決めるつもりで撃ったんだけどな。噂には聞いていたけど結構丈夫なんだね。」
徐々にこちらの体力が限界に近づきつつあることを、今までの経験が伝えてくる。
ーそれに、援護があったとしてここまでの機動力と対人性能を誇る相手にどれだけ持ってくれるだろうか?
(…悠長に待ってる余裕もなさそうね。)
リロードし、再度銃を構える。
(この感覚…また消えた?)
辺りを見渡すも、小鳥遊ホシノの姿が見えない。
(まずい、防御をとれてない!)
そう思ったのも束の間、今度は横腹に強烈な衝撃が走る。
そのまま市街地へと吹き飛び、窓を突き破る形で家の一つに突っ込んだ。
「かはっ…」
声にならないほど小さなうめき声が上がる。
一秒も経たぬ内に、今度は小鳥遊ホシノが窓を吹き飛ばしながら現れた。
思考を整える暇も与えられず、間髪入れずにショットガンの連射を上から叩き込まれる。
衝撃で抜けた床ごと、地面へと墜ちた。 - 50昼寝(5)25/01/31(金) 18:39:09
エグいエグい
これ最悪ヒナ死ぬかも
ネルセンパイまだすか - 51二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 19:37:15
保守
- 52ホシノ推しの1の人25/01/31(金) 20:18:14
もう一度振り払おうとするも、体に力が込められない。
(だめ…これ以上は…意識が……!)
その体勢のまま…満身の力で外へと蹴飛ばされた。
受け身もとれず、放置されたままのコンクリート片に激突する。
幾度となくホシノから銃撃を受け続けたヒナにとってこれらの攻撃は…意識を手放すためには充分すぎるものだった。
「あぁ…ぁ………。」
(先生……ごめんなさい。)
(たすけてあげられなくて……役にたてなくて、ごめんなさい……。)
(でも…せめて、ぶじで……)
ー大切な人を救おうとした少女は、短い眠りについた。
ーーー
「…気絶したかな?」
吹き飛んだヒナを追って外に出たホシノは、程なくしてコンクリートの塊に体を横たえている少女を発見した。
目からわずかに涙を流し、完全に意識を絶っている。
「やれやれ…なんでここまで先輩にこだわるんだか…。」
ふと、アビドス高校の方角を見やる。
(先輩もそろそろ起きてるだろうし、一旦担いで戻るか…ちょっと遠くに来すぎたかな?)
そう考え、銃を背中に回した。
…その瞬間、
ー”アビ・エシュフ”、移行。
轟音とともに地面へと激突した”何か”が、砂煙越しでも分かるほどの武装を展開し、ホシノの前に立ちふさがった。
「…!?」
やがて霧が霧散し、その姿がホシノの目へと映る。
「コールサイン04、現場に到着しました。」
ミレニアムの叡智が、暁のホルスへと牙を剥く。 - 53二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 20:24:18
あれこれまずいのでは…?ホシノ止めれるやつ…いる…のか?
- 54昼寝(5)25/02/01(土) 00:02:32
マジでホルスへのバフが
あまりにもデカすぎる
ヒナで無理ならネル+ミカでも
ワンチャン五分なんじゃない? - 55二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:34:10
ヒナちゃで止められないとか先πバフバフはどんだけ強いんだ、、、
- 56二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 00:36:10
今回の場合ホシノの所に情報が来てない所為で
『ユメ先輩を守らなきゃという思い(願い)が強くなる』→『願いの強さでOPが邪魔できない様にブースト掛ける』って言う
悪循環が発生しちゃってるのが不味い - 57二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 05:14:48
ほしゅ
- 58二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 07:50:08
ほしゅ
- 59ホシノ推しの1の人25/02/01(土) 10:51:03
- 60二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 15:56:37
保守
- 61昼寝(5)25/02/01(土) 16:42:29
待ちます(大遅刻)
- 62昼寝(5)25/02/01(土) 21:41:00
保守!!!!
- 63ホシノ推しの1の人25/02/01(土) 23:11:03
ーーー
10分前、AM 05:30
「くっそ…遠い!!」
美甘ネルは、アビドス高校のターゲットの元へと走っていた。
「おいウタハ!!ドローンこっちに飛ばせるか!?」
『ああ、今は砂嵐が吹いていないからアビドス高校までも充分に飛行できるが…なぜだい?』
「ターゲットは確か今動けないんだよな?あたしがそれに乗せるから、すぐにヒナのとこの座標を送ってくれ!」
『なるほど…分かった、すぐに向かわせる!』
通信が切れる。
それとほぼ同時に、アビドス高校の正門へと到着した。
「うしっ、着いた!確かここを曲がったとこに…あいつか。」
廊下の奥に、鮮やかな緑髪を持った生徒が倒れているのが見える。
「壁がぶっ壊れてんな…ここで交戦してたのか?」
風穴が空いている壁を横目に、ターゲットに手を掛けた。
「後はウタハが来るのを待てば……ん?」
風を切る音とともに、一機のドローンがふよふよと近づいてきた。
「…あいつのドローンか…?」
ーそう考えたのも束の間、ミレニアム製の機体とは比べ物にならないほどの弾幕がネル目掛けて発射された。
「…はぁ!?」
とっさに銃を構え撃ち落とすも、さらに煙の向こうからの銃撃が当たる。
「くっ、別のやつか!?」
煙が晴れると同時に、猛スピードで何者かがネルを突き飛ばしそのまま外へと出る。
「ちっ…誰かは知らねぇが、先生のためだ。邪魔すんならしばらく寝ててもらうぞ。」ジャキン
黒く染まったヘイローを持つその生徒は、ネルへと銃口を向けこう言い放った。
「…あの人だけは、渡させない。退くなら今のうちだよ。”美甘ネル”。」 - 64昼寝(5)25/02/02(日) 00:46:26
まさかの!?
横取りクロコ流石すぎる - 65二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 04:33:23
今ホシノから無理矢理離しちゃうとOPを止める前に浸食が不可逆レベルになるまで効力強まりかねないからなぁ・・・
中身が時限爆弾って分からずにドンパリバリバリにやる荷物の争奪戦してる様な状態なのよ - 66二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 07:37:41
保守
- 67二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 14:29:41
クロコとネル、ホシノとトキ(アビ・エシュフ)で戦うのか…
ネル大丈夫か? - 68二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 22:59:11
ほしゅ
- 69二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 23:13:36
このレスは削除されています
- 70ホシノ推しの1の人25/02/02(日) 23:15:21
ーーー
「…黒服、さっきから何を考え込んでいる?」
「おや、顔に出ていましたか?」
「あまり変わってはいないがな…直感のようなものだ。」
「……”先生”のことですよ。」
「”先生”?今は『アヌビス』が対処に向かっているはずだが…どこに心配の余地があると?」
「正確には、”先生という概念”のことですね。マエストロ、テセウスの船は知っていますか?」
「ああ。『物の構成要素すべてを一つ残らず新しい部品へ置き換えた場合、それは以前のものと同一物といえるだろうか、あるいは全くの別物というべきだろうか』という問題提起だろう?」
「そのことについてですが…私は今、”梔子ユメ”こそがそのテセウスの船の状況にあるのではないかと考えているのですよ。」
「ヘイローの破損とともに死んだ梔子ユメ、その体を”Pグリード”を通して先生の体のパーツから再生させた…では、先生にとってのテセウスの船のパーツはどうなると思いますか?」
「…どういうことだ?」
「このキヴォトスにおいて、先生の存在というのはおいそれと消えていい存在では無い。もちろん、それら全ての痕跡を消すことなど…かの『色彩』でも不可能なことでしょう。」
「ですが今、現に先生の体と意識がたった一つのオーパーツで消えかけている。…こんなこと、”もう一人の先生”という完全なイレギュラーでも存在していない限り起こり得ないことなのですよ。」
「もう一人の、先生…か。」
「これらはあくまで私の憶測に過ぎませんが…無視できない事案だということを覚えておいたほうが良さそうですね。」 - 71昼寝(5)25/02/03(月) 06:39:18
深刻だねぇ…
- 72二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 14:29:32
ほしゅ
- 73二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 19:40:53
保守
- 74ホシノ推しの1の人25/02/03(月) 23:21:06
ーーー
「う〜ん…硬いねぇ…」
ショットガンをいくら撃ち込んでも、装甲の影響もあってかほとんど弾かれる。
アビ・エシュフに乗り込んだトキとホシノは、アビドスの市街地(廃墟)にて膠着状態ともいえる戦闘を繰り広げていた。
「かなり強いですね…ネル先輩、応答できますか?」
無線機からの反応がない。
(確か先輩は校舎の方へ捕縛に向かっていたはず…何かあったのでしょうか。)
ここで通信が入る。
『トキ、聞こえるかい!?』
「ウタハ先輩…他のC&Cの先輩方は今どこにいるのですか?」
『それなんだが…今、校舎の方でも厄介な相手が現れたようでね。素性は分からないが、少なくとも無視できる強さじゃない上にターゲットも近くにいる。通信は切れてしまったが、ネルと他のC&Cはそっちを対応しているはずだ。…すまないが、そっちは任せてしまっても?』
「…なるほど。分かりました、こちらは任せて下さい。」
『頼んだよ、トキ。』
通信が切れる。
「機銃掃射では歯が立たない…時間も迫っていますし、ここで止まっている場合では無さそうですね。」 - 75ホシノ推しの1の人25/02/03(月) 23:21:58
ごめん時間がなくてここまでしか書けませんでした!
明日の朝更新します! - 76二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 06:52:12
保守
- 77二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 13:06:03
保守
- 78ホシノ推しの1の人25/02/04(火) 13:07:33
ヘルプ、なんかコメントとスレの管理ができなくなってます
- 79ホシノ推しの1の人25/02/04(火) 13:08:05
ワイファイ環境変えましたけどそれが原因ですかね?
- 80ホシノ推しの1の人25/02/04(火) 16:23:56
という訳で変えてきたら復活しました
遅れましたが今からSS書きます - 81二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 16:26:12
ここIPのみで管理してるっぽいから結構簡単に飛んだりするんですよね…
- 82昼寝(5)25/02/04(火) 17:06:35
トキがホシノと対等にやり合ってる…!?
- 83二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 19:56:36
ほ
- 84ホシノ推しの1の人25/02/04(火) 22:59:17
主砲は”今は”使えない。こんな電力の供給など出来ない場所で使えばどう転んでも動けなくなってしまう上に、そもそもこの速度の相手となれば一度ネル先輩に撃ったときと同様に当たるかどうかすらも怪しいからだ。
接近戦も考えたが、それだとショットガンの格好の餌食になってしまう。
と、なれば…
「…主砲、リミッター制限オン。」
電子音とともに主砲の周りの外装が補強される。
「…うん?」
流石に気づかれた…が、この距離なら回避も間に合わない。
「出力50%…放射します。」
辺り一面が光り輝く。
その僅か一秒も経たぬうちに、電力の塊がホシノの体を飲み込んだ。
「…けほっ、けほっ…流石はウタハ先輩、確かに電力が格段に抑えられています。」
残存エネルギーを確認すると、全体の3割近く残っている。
決行前、もしビナーなどの別の脅威が襲ってきた場合に備え気を利かしたウタハが、主砲などの電力を大幅に消費する武装をある程度調整できるように改造してくれていたのだ。
「これならまだ、先輩方の加勢に向かえるほどは残っていますね。」
向きを変え、校舎の方角へと機体を向ける。
(あとはゲヘナの風紀委員長の方を回収すれば…)
ヒナの体にアームを回し、持ち上げて機体へと載せた。
「先ほどの生徒はどこに…いえ、まずはターゲットが優先でしょうか。」
そう呟き、脚部にエネルギーを集中させ飛び立とうとした…
その時だった。
「…ちょっとびっくりしたよ。まさか、風紀委員長ちゃんと同じくらいのパワーを持ってるなんてね。」
「…!?」
ー冗談では無い。
いくら出力を減らしたとは言っても、ネル先輩ですら少しは気絶させれるほどの攻撃だったはずだ。
畏怖の感情を抱えつつ振り返ると…そこには、ついさっき主砲を直撃させたはずの生徒が、何食わぬ顔で立っていた。
無論、防弾チョッキらしきアーマーにこそダメージはあったものの、ほとんど消耗している様子がない。
「これは…非常にまずいですね。」
「さ〜て、第2ラウンドと行こっか。」 - 85昼寝(5)25/02/05(水) 00:33:49
まずいぞ
ホントにホシノが硬すぎる
ユメ先生バフどんだけ凄いんや - 86二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 00:35:05
こっわ……なんだこのホルス
- 87二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 00:43:19
ネルも意識してたら食いしばりそうだからな~
最強格にエビデンスとか一般常識は無意味なのだ - 88二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 06:35:12
保守
- 89二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 12:56:14
保守
- 90二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 20:20:24
保守
- 91ホシノ推しの1の人25/02/05(水) 22:04:33
『その場から離れるんだ、トキ!!』
無線からウタハの声が響く。
瞬時に機体を離陸させようとするが、
「おっと…先輩のところへは行かせないよ。」
そう声が聞こえると同時に、脚部ユニットに強い衝撃が走る。その一撃でラジエーターが故障したのか、ぷすんという音とともにブースターから熱が消えてしまった。
「…!」
「いや〜、やっぱり一人のときは盾は無い方が良いね。」
「こうやって、素早く動けるからさ。」ジャキン
今度は、トキの体へと直接叩き込まれた。
意識が飛ぶのを必死にこらえるが、その間も容赦のない弾丸が降り注いでくる。
(…ここまでとなれば、もう出し惜しみなどしている場合では無いですね。)
トキはこの瞬間、自身の身の安全を頭から完全に捨て去り、覚悟を決めた。
「…主砲、リミッター、解除!」
スイッチを押し、主砲を覆っていたアーマーを取り払う。
『…!やめるんだトキ!!それ以上は電力が保たない!!』
「…申し訳ありません、ウタハ先輩。」
「これ以外に、先輩方の任務を邪魔させない方法が思いつきませんでしたので。」
そう告げると、トキは二本のアームを使い、目の前の脅威をがっちりと拘束した。
「ぐっ…!?」
間髪入れずに、アビ・エシュフ全体のエネルギーを主砲へと集約させる。
(…ネル先輩。)
(あとは、頼みます。)
「出力100%…放射…!」カチッ
主砲の砲塔が光り輝くと同時に…瞬時に辺り一面の音が掻き消えた。
ウタハの声も、砂漠の風の音も、脅威として立ちはだかった生徒の声も、何もかもが聞こえなくなった。
…数拍ほどおいて、轟音とともに高出力のレーザーが砂漠を光の速度で横切っていった。
ーーー
「トキ…自身を囮にしてまで、あれ程の攻撃を準備していたとはね…。」
司令室にて、ウタハは『NO SIGNAL』と表示されたトキとの通信機器を眺めていた。
「…何はともあれ、まだ作戦は続いている。近くに飛ばしていた撤収用ドローン、『疾風くん』に回収してもらおう。…それはそうと、あの生徒はどうなったんだ?」 - 92昼寝(5)25/02/06(木) 01:01:19
モロで受けたぞ
バフあっても流石にしばらくは
動けないだろ - 93二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 06:57:33
ほ
- 94二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 09:28:38
うーんでもビナービームを余裕で盾受け出来る化物ホルスだからなぁ……
- 95ホシノ推しの1の人25/02/06(木) 16:28:18
ウタハ先輩、絆ストーリーあんま読めてないからエミュがめちゃんこむずい…
- 96二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 19:25:20
保守
- 97ホシノ推しの1の人25/02/06(木) 19:27:22
ちなみにごめんなさい、多分このSS9割型曇る方向に行きそうです。
(やべぇ) - 98ホシノ推しの1の人25/02/06(木) 19:29:15
- 99二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 20:53:00
- 100二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 20:55:21
- 101ホシノ推しの1の人25/02/06(木) 21:56:24
- 102ホシノ推しの1の人25/02/06(木) 23:10:48
ていうかありがとうございます!
- 103二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 23:33:05
- 104二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 06:49:23
保守
- 105二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 14:45:02
ほしゅ
- 106ホシノ推しの1の人25/02/07(金) 18:10:23
ーーー
「げほっ、げほっ…くっそ、まじで何なんだあいつは!」
砂の山を貫通し、転がりながらも相手の方へと向き直る。
「…。」
相手はこちらを一瞥したかと思うと、またもや先程のドローンを近くまで呼び寄せ掃射を仕掛けてくる。
「どわっ…!これじゃジリ貧じゃねーか!ウタハ、ヒマリ、聞こえるか!?」
無線に向けて怒鳴ると、数秒ほどしたあたりで通信が入る。
『ようやく繋がった…!ネル、そっちでは何が起きてる!?』
「ウタハ、”あいつら”がどこにいるか分かるか!?先にターゲットの方に行くよう指示を出してくれ!!こいつはあたしがなんとかする!!」
『…そのことだが、実はドローンの巡回中に先にそちらへ向かわせていたC&Cのメンバーと、誰一人と連絡がつかなくなっているんだ。おそらく、先に彼女と戦闘していたのだろう。』
「…なんだと?待て、じゃあトキのやつは!?」
『ついさっきまで他の生徒と交戦していたんだが…アビ・エシュフの電磁波のせいか通信が途切れると同時に見失ってしまった。』
「まじかよ…」
落胆と同時に、少し同情の念を抱いた。
(いくらあいつらとはいえど、”コレ”が相手じゃな…)
リロードを行いすぐさま連射を仕掛けるが、ほとんど効いていないのかスピードを全く落とさず高速で接近してくる。
避けようとしたのも束の間、瞬時にリーチの長い腕で銃を横一文字に薙ぎ払われバランスが崩された。
防御姿勢をとるが、その上からドローンの弾幕も合わさった攻撃を受け、耐えきれず後方へと弾き飛ばされる。
「ぐぅっ…!」
(このままじゃほんとに埒があかねぇ…!どうにかドローンだけでも引き剥がさないと…!) - 107昼寝(5)25/02/07(金) 23:23:13
ジリ貧か…まぁアビドスって強いもんな…
- 108二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 09:00:37
保守
- 109二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 17:04:33
クロコがバケモンなのは今更語るまでも無いがやっぱネルπも中々強いな
- 110ホシノ推しの1の人25/02/08(土) 18:19:46
実際、ネルのスピードであればそこらの生徒やマシンを振り切って(または撃退して)目の前の校舎へと到達することなど容易いはずだ。
だが今回の相手は違う。速度、パワー、連射力、野外戦闘能力、戦略性…
この砂漠での戦闘におけるそれらの分野において、美甘ネルは砂狼シロコに圧倒的な差をつけられていた。
「…これ以上、時間はかけていられない。」
アサルトライフルの装填が行われ、再度銃口が向けられる。
反射的に体を捻り躱すが、やはり攻撃へと転じることができない。
「やばっ…」
そのまま体を押さえつけられ、銃口を向けられる。
「ー少し、寝てて。」
ーーー
アビドス高校1階、シャワー室付近
「う〜ん…多分こっちかな?」
「アスナ先輩…すみません、足を引っ張ってしまって…。」
二人ほどの声が廊下へと響く。
「でも、リーダーと同じくらいには強い人だったし…取り敢えず、ターゲットの回収だけ済ませちゃお?」
C&C所属の一之瀬アスナと角楯カリンが姿を見せた。2人ともかなり負傷しているが、動く分には問題ないといった感じらしい。
どうやら数分ほど前にネルと同じく砂狼シロコと接敵し苦戦を強いられる中、もう一人のC&Cの室笠アカネが殿を務め校舎に入ることに成功したようだ。彼女の姿は見えないが、おそらく外にまだいるのだろう。
「次は…右?」
「…!先輩、あそこ!」
奥に倒れている長身の生徒が見える。
駆け寄ってみると、先にスタンガンでも当てられていたのか気絶していた。
「あとはこのまま運び出せば、すぐに撤退できる…!」
ひとまずターゲットに錠を掛け、ウタハへと連絡を入れようと端末を取り出した。
…のだが、 - 111ホシノ推しの1の人25/02/08(土) 22:17:57
「…。」
「アスナ先輩?」
何故か、ここに来てアスナの手が止まった。
「う〜ん…ごめん、ちょっとだけこの子とお話ししても良い?」
「…まぁ、作戦に支障が無い範囲なら…。」
アスナの”勘”は、時に神がかり的な効力を発揮する時がある。
それを無視ししてはいけないというのは、C&Cのメンバー全員の共通認識でもあった。
空いている適当な教室に入り、肩を軽く揺らしてみる。
「………ん…。」
少し反応があった。
「私も、ちょっとつついてみようかな…」ボソッ
「?」
「…何でもないです。」
目がほんの少し開き、意識を取り戻したのかぱちぱちと瞬きをする。
「うん……?ここは…?」
辺りを少し見回したあと、目を擦ってこちらへと向き直った。
「あれ…カリンちゃん?アスナちゃん?どうしてここに…」
「「!?」」
「…すまないが、私たちのことを知っているのか?」
「うん!!だってC&Cの……!……!あれ?」
「?」
途中から何と言っているか聞き取れなかったが、C&Cであることは知っているようだ。
(…アスナ先輩、敵意は無さそうですが…聞きたいことは何かあるんですか?)
口を耳に近づけ、ぼそぼそと聞いてみる。
(う〜ん…ご主人さまのことについて何か知らないかな?って思ったけど…)
「…」
「ねえねえ、ご主人さま…じゃなかった、シャーレの先生がどこにいるかって知ってる?」
「!?…シャーレの、先生?いや、私は…何も…」
(…動揺している?) - 112昼寝(5)25/02/08(土) 22:26:21
記憶にも影響が…?
- 113ホシノ推しの1の人25/02/08(土) 22:48:46
ーやはり、この生徒は先生の行き先に繋がる何かを知っている。
「…すまないが、一度私たちと来てくれないだろうか。シャーレの先生について聞き取りを行いたい。」
「ええっ!?そんな、何で急に…」
「数日前、シャーレの先生がほとんど何の痕跡も残さず失踪した。ーそして、調査のなかであなたのことが挙がったんだ。」
「…ぇ……そう、なの?」
今にも泣きそうな顔でおろおろとしている。
…本当にこの生徒が先生をどこかへとやった”犯人”なのだろうか。
こうやって話していても、誘拐などの大きなことを成せるような性格にはどこから見ても”見えない”。
それに、映像でも”なぜか”執務室の中にいて、そこから出てきた…ということくらいしか証拠が存在しない。
(…何か見落としているのだろうか?)
だが、いくら考えても答えといえるようなことは出てこない。
「…ひとまず、ヴァルキューレで事情を聞かれることにはなると思うが、何事も無ければすぐに出られるはずだ。」
腕を引き、廊下へと連れ出す。
「…アスナ先輩、司令班に連絡を。」
「うん…。」
少し浮かないような表情を浮かべている。
「ー何はともあれ、これで作戦は終了だ。」 - 114ホシノ推しの1の人25/02/08(土) 23:11:18
ーーー
………。
体が痛い。
そうだ…確か、委員長ちゃんと戦って…その後にゴリアテに似たパワードスーツの相手と戦ってたっけ…。
無理やり上体を起き上がらせ、周囲を見やる。防弾装備は焼けただれ、近くの砂には灼けた跡がこびりついている。
奥には、エネルギーを失いただの鋼鉄の塊となった機体と、戦闘の最中意識を失ったのであろう操縦士の倒れている姿が見えた。
…。
…取り敢えず、あと何時間かはこのまま倒れていようか。
これ以上体は動かせないし、脅威も排除したはず。
……。
いや、駄目だ。
まだ先輩が無事かどうか分からない。
まだやることが残ってる。
まだ倒れていられない。
まだ倒れてはいけない。
まだ、私はー
ーぶつん。
その瞬間、体に力が漲るのを肌で感じた。
あれだけ痛んでいた顔も、腕も。
もう痛みどころか疲労すら感じない。
愛銃が、装備がかつてないほど軽く思える。
自分の体に翼でも生えたかのような開放感。
…まだ、動ける。
「待ってて下さいね、先輩。」
「今、行きますから。」
強い煌めきを目に宿したホルスは、目で追うことが敵わないほどの速度でアビドス高等学校へと飛び立っていった。 - 115二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 02:44:17
ほしゅ
- 116二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 09:17:32
ホシノはいつテラー化するのか
暴走も良いけれど見た目だけが反転するのも見たい - 117二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 10:48:05
- 118二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 10:54:26
クロコよりも強くなるのはあり得る
- 119二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 11:03:59
- 120二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 15:33:36
このレスは削除されています
- 121ホシノ推しの1の人25/02/09(日) 15:35:07
えーどうもスレ主です。すごい昨日今日と調子が良さげです。
続編を勿論今日も書くんですが、最近ハーメルンに作品まとめたやつ挙げようかなとも考え始めてます。
…けどやり方が全然わかりません。
たすけて() - 122二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:40:43
保守
- 123二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:19:33
ほしゅ
- 124ホシノ推しの1の人25/02/10(月) 00:29:32
ーーー
「げほっ、ごほっ……」
「……。」
アビドス自治区、その郊外の廃墟にて。
辺り一体が戦場となったその場所では、住宅だったであろう建物は無数の穴とともに焼け焦げた瓦礫となり、道路には無数のクレーターが空いている。
その中でもひときわ大きな穴の底に、美甘ネルと砂狼シロコは向き合って座っていた。
ネルは全身が動かないのか、二丁の銃を握りしめた状態で瓦礫の一部に背をもたげている。体中に出血と打撲、裂傷の傷が見えるほどにボロボロとなっているが、それでもなお彼女の目は、目の前にいる”敵”へと戦意を向けている。
シロコはほとんど傷こそないものの、ドレスの一部が焼け焦げ、足元には故障したらしい戦闘支援用ドローンが置いてある。
「ははっ、まさかあたしがここまで追い込まれるなんて…わかんねぇこともあるもんだな…。」
ネルが自嘲気味にそう言うと、自らの身体を見下ろした後、銃を下ろした。
「…なぁ、お前は本当に何が目的なんだ?」
「…答える義務は無いはず。私はただ、あなたを止めようとしただけ。」
「ここまでやった上でだんまりとは言わせねぇぞ。”止めようとしただけ”?なんでお前はあの生徒をそこまでして助けようとしてんだ?」
「……聞いたら、後には戻れなくなる。それでも聞く気?」
「はっ、ここまで来て退けるかよ。」
「…分かった。少し場所を変えよう。」
ネルの首元に強烈な手刀が飛ぶ。
「……!?」
そのまま地面へと倒れたネルを抱え、シロコはどこかへと去っていった。 - 125昼寝(5)25/02/10(月) 06:34:55
これでクロコ側にネルが行くとも
考えられないんだよなぁ… - 126二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 07:43:20
保守
- 127二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 11:29:19
あいも変わらずクロコバケモンかな
- 128昼寝(5)25/02/10(月) 17:56:05
保守!!
- 129ホシノ推しの1の人25/02/10(月) 22:13:27
番外編:夢と希望
ーーー
「……ぐぅぅぅぅぅぅぅぅ…黒服ぅぅぅぅ…!!!よくもここまで面倒な”生徒”を連れてきたものだな!?小生のことを何も理解せず、ただ美学に反するなどと言って追放した貴様らが!!”先生”のためならば自らのプライドすら厭わないとでも言うのか!?えぇ!?」
混沌の領域。その最深部に、怒りを露わにした”地下生活者”の声が響く。
彼の計画では、まず”オーパーツ”の対象者として小鳥遊ホシノを選び、そこから『梔子ユメとまた会いたい』という微かな願いを自身の能力で肥大化。オーパーツを強制的に動かし、その代償としてこの世界にとって大きな存在である”先生”のテクスチャを剥奪させ、そこから起こるキヴォトスの壊滅を鑑賞する。
…そのはずだったのだが、
「そもそも何故未だに”先生”のテクスチャが完全に消滅していない!!おのれぇぇぇ…どこまで小生を馬鹿にすれば気が済むのだ!!!」
”先生”の自我は未だ消えきらず、黒服に至っては”別世界の砂狼シロコ”と協力し、オーパーツの停止を目論む始末。
小鳥遊ホシノの方こそ”順調”だが、制圧されるのも時間の問題だろう。
「はぁ…はぁ……この手は、対ホルスのためにとっておきたかったが…」
ローブの中から、機械質な見た目をした黒いボールのようなものを取り出す。
「”Pグリード”…残りエネルギーもそう多くはないようだが…」
瞬間、その黒い球体…もとい、”Pグリード”は、バチバチという音とともにさらに力強く稼働し始めた。
「こうなれば、もう止めれる者などいない…!」
息も絶え絶えに、しかし恍惚な表情を浮かべながら、地下生活者は混沌の領域に高笑いを轟かせた。 - 130昼寝(5)25/02/11(火) 01:48:40
これは嫌な予感
- 131二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 08:15:16
ほしゅー
- 132二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 12:19:24
ほしゅ
- 133二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 20:30:54
保守
- 134ホシノ推しの1の人25/02/11(火) 23:40:28
ーーー
AM 06:10
連邦生徒会捜索本部ー司令室ー
「エイミ、少し甘いものをいただけますか?」
「…ブドウ糖タブレットしか無いけど。」
「それでも構いません。」
「分かった。…部長、少しは休んだほうがいいよ。昨日も大して寝てないし…。」
「…ありがとうございます、エイミ。ですが、先生の無事を確認できるまでは私がここを離れるわけにはいきません。」
モニターとタッチパネルを見つめながら、ヒマリはターゲットの輸送経路の確認、また周囲のドローンによる捜索活動を行っていた。
ーだが、目に生気が宿っていない。さながら亡霊か何かのような顔となるまで衰弱していながらも、一心不乱に手を動かしている。
「…部長。ほんとにこれ以上はー」
『ー先生が失踪した。なんて噂を聞いて見に来てみれば…モニターを見続けると目を悪くすると言っていたのは貴方でしょう?ヒマリ。』
「「!?」」
突然、近くに待機していた警備ロボットから聞き覚えのある声が上がる。
それと同時に、カメラのようなパーツから出たホログラムの光が一人の人物の姿を浮かび上がらせた。
『…久しぶりね。』
「誰かと思えば…リオ。あなたでしたか。」
ミレニアムの現生徒会長ー調月リオがヒマリの前へと投影された。
「あの後ミレニアムに帰って来るのかと思いきや、私たちの”期待”を裏切ってそのまま行方をくらましたことに対する謝罪の言葉も欲しいところですが…なぜ今、ここに現れたのですか?」
『…見ていられなかったのよ。』
「?」
『あなたが、自分のことも顧みないくらいに躍起になっているのが…とても見ていられなかったから。』
「………。」
『それに、体調を崩しながらも作業を続けるのはこの上なく”非合理”でしょう?』
「…!…ふふっ、まさかあなたにユーモアの効いた返しができるとは思いませんでした。ーそうですね、私も少し、休むべきかもしれません。」
『…私も、出来る範囲でのサポートはさせてもらうわ。何かあったら言ってちょうだい。』
「分かりました。…それでは、”同盟”の復活と行きましょうか?」 - 135二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 00:02:02
伏線回収キタコレ
- 136二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 06:59:58
ほ
- 137二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 07:00:29
保守
- 138二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 14:27:57
リオヒマ同盟は心強いな……!
- 139二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 16:53:13
- 140二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 16:53:27
- 141ホシノ推しの1の人25/02/12(水) 17:44:10
やぁこんにちは、スレ主です
気づいてくれる方がいるとは… - 142二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 17:57:02
すっげぇ伏線だ……これを入れたスレ主も、気付いた人もすげぇわ
- 143二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 19:31:39
ほ
- 144二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:02:13
る
- 145昼寝(5)25/02/13(木) 06:55:25
伏線だったのか…
気付かなかった… - 146二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 07:00:32
ほしゅ
- 147二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 12:44:24
このレスは削除されています
- 148二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 12:45:37
このレスは削除されています
- 149二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 12:46:25
このレスは削除されています
- 150ホシノ推しの1の人25/02/13(木) 12:50:09
ーーー
「こちらコールサイン02…ターゲットを確保しました。」
『感謝するよ、カリン。こちらから撤退用のドローンをそっちまで飛ばすから、外で待機していてくれ。』
通信を切るとともに、手錠をつけられたターゲットの少女へと目を戻す。
「…。」
何も喋らず、ただただ哀しげな表情を浮かべながら椅子に座っている。少なくとも、今は暴れたりすることもないだろう。
(…これ以上、何も起こらなければ良いんだが…。)
持ってきていたエナジーバーをかじり、横の椅子に腰掛ける。
「…、………。…、…………。」
(…うん?)
近くまで行ってようやく分かったが、どうやら手錠を掛けられてからずっと何かをぶつぶつと呟いているようだ。
少しだけ距離を詰め、ちょうど教室の並び程度の間隔まで近寄ってみる。
「ほし………ちが………わた……は………ぁ…」
意味不明な単語とも言えない言葉を発し続けているようで、目に関してはどこか遠くを見つめているように動かない。 - 151ホシノ推しの1の人25/02/13(木) 12:50:55
「…。」
(今は一旦、放っておいたほうが良さそうかな。)
席を立ち、通信機へと目を向ける。
すると、ちょうどそのタイミングでウタハからの連絡が入ってきた。
(ドローンのことだろうか?)
「ウタハ先輩、何かあったんですか?」
そう話しかける…が、何故か反応が一向に帰ってこない。
「…?ウタハせんぱー」
『カリン、アスナとターゲットを連れて今すぐそこから離れるんだ!!』
唐突に、通信機越しでもはっきりと分かるほどに切羽詰まったウタハの声が飛び出してきた。
「!?」
『今そっちに、途轍もないスピードで”何かが”接近してきている!ここからでは援護も間に合わない、急ぐんだ!!』
「そんな…でもどこに行けば…!」
「…!カリン、伏せて!」
アスナに身体を引かれ、とっさにしゃがみこむ。
ーそれとほぼ同時に、紅色の光が校舎の壁を突き破った。
すさまじい風圧と衝撃、それに付随する轟音で視界が揺れる中…角楯カリンは見てしまった。
それは人と呼ぶには余りにも歪で、禍々しい気配を纏った存在。
鳥のような大きな翼を広げ、全身から赤とピンクを基調とした神秘の光がほとばしっている。
コートのように溶け広がった防弾チョッキと、ショットガンからも同じような色彩が感じられており、そこに畏怖の念を抱くとともに芸術作品のような美しさを憶える。
そして何よりも奇怪であったのは…普通はこの距離間で認識することなど不可能な筈の、”ヘイロー”。
真紅に染まりながらも煌々と輝いているその様は、相手と自分の圧倒的な力量差を嫌でも自覚させた。
腹の底から込み上げて来るような恐怖心を堪えきれず、僅かに涙が落ちる。
ー「助けに来ましたよ、ユメ先輩。」
”それ”は、ターゲットの少女に向けて慈愛に満ちた表情を見せた後、ゆっくりとこちらへと向き直り、剥き出しの敵意を見せた。
「…あなた達、私の先輩に何をしたの?」 - 152二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 13:01:11
終 了 の お 知 ら せ
- 153二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 14:11:47
ほしゅ
- 154二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 14:16:18
ホシノ「( *`ω´)手錠までかけて…もう怒った!ぷんぷん!」
- 155二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 14:25:15
いや~これが最後には全部自分に返って来る訳でしょ?
ヘイロー壊れるわマジで - 156二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 14:39:40
- 157二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 19:25:28
ほ
- 158二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 19:48:03
このレスは削除されています
- 159ホシノ推しの1の人25/02/13(木) 19:51:01
^^
- 160二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 21:18:25
ほしゅ
- 161二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 06:44:01
ほす
- 162二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 12:24:19
これってテラー化ってよりもオーパーツ経由の強化ってことでいいんだよね?
- 163二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 15:56:27
あってる筈
- 164二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 19:40:25
保守
- 165ホシノ推しの1の人25/02/14(金) 21:35:34
こんばんはスレ主です。
なんか今日すげえ忙しいので更新遅れます - 166二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 01:10:51
ネルsideはどうなってるんだろう
- 167二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 10:18:42
今後の展開が楽しみ
- 168二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 18:46:12
同じく
- 169ホシノ推しの1の人25/02/15(土) 18:50:01
「カリン、逃げるよ!」
アスナに腕を引かれ、はっと我に還る。
すぐに立ち上がり、ターゲットを掴みながら元来た道を走り出した。
壁に空いていた穴から飛び出し、砂へと着地する。
…それから1秒も満たぬ内に、背後から破壊音が響いた。
(…来てる!)
「アスナ先輩、ターゲットを頼みます!」ジャキッ
「…!分かった!」
”ホークアイ”を構え、校舎から出てきたところに狙いを定める。
(風も吹いてない…これなら!)
頭部に向けて、渾身の一撃を放った。
弾丸はまっすぐに”敵”へと飛び…そのまま、空を掠めた。
「…うん?」
外した…?いや、違う。これは…
スコープから目を離し、周囲を確認する。
…居ない。
「まさか、逃げられたのか…?ほんの一瞬で?」
「…逃がすとでも思った?」
すぐ後ろから声が聞こえた。
…あり得ない。目を離したのは精々1秒か2秒くらいだったはずだ。
その間に、ここまで?
振り返る暇も無く、胴体に思い切り衝撃が加わる。
廃墟と化したビルを三棟ほどぶち抜き、そのまま一般住宅の壁へと叩きつけられた。
「ごほっ…」
激痛とともに、口から吐瀉物に混じった血液が溢れる。 - 170ホシノ推しの1の人25/02/15(土) 18:50:13
意識はギリギリ保てたが、時間の問題だろう…。
「…なんとか、本部に…ウタハ先輩に、連絡を…」
震える手と視界で端末を掴み、通話ボタンを押し込む。
「ウタハせんぱい…援軍を、要請してください…このままでは……さくせんは…」
意識がぼやけ、輪郭が消えてゆく。
(…駄目か。もう、体が…)
僅かに耳に届くウタハの声を聞き取りながら、角楯カリンの意識は、深い夢へと墜ちていった。 - 171ホシノ推しの1の人25/02/16(日) 00:59:58
業務連絡
ネル視点は明日にでも投稿します - 172二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 09:20:42
ほ
- 173二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 13:42:12
ほしゅ
- 174二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 21:21:30
ほしゅ
- 175二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 22:57:45
保守
- 176昼寝(5)25/02/17(月) 06:34:13
マジで最悪の事態だな
これ回収無理じゃね - 177二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 07:04:42
ネルーッ!クロコーッ!早くなんとかしてくれー!
- 178二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 15:25:02
ヘルプ!
- 179ホシノ推しの1の人25/02/17(月) 16:30:44
ーーー
アビドス自治区ー廃墟ー
「ーなるほどな。つまり、あたしはどう動けばいい?」
「………。」
無数のもぬけの殻となった住宅街。その一角の一軒家にて、ネルとシロコの会議が行われていた。
「…ここまですんなり、信じてくれるとは思ってなかった。」
「流石にあたしも最初から疑ってなかったわけじゃねぇよ。そもそも、騙す気なら”あたしに”持ちかける意味が無いしな。」
「ん、それは一理ある。」
「…あと、なんだ…」
「?」
「先生と接してきたやつらのことなら、今まで何度も見てきたからよ。お前も、”そう”なんだろ?」
「……!」
白い頬に、僅かに熱が籠もった。
「…で、結局どうすれば先生を助けられんだ?ここまでただ喋りに来たわけじゃねぇんだぞ。」
「ーごめん。まず、あなたには先生をホシノ先輩からなるべく離れないようにしてほしい。」
「離れないように…?そのオーパーツが原因なら、そこから離すべきじゃねぇのか?」
「…あのオーパーツに距離はほとんど関係無い。ただ、ホシノ先輩が強く”願う”ほど力が自動的に強くなっていくから…」
「…無理に隔離しようもんなら、一気に【更新】が進むってことか。」
「そう。だから私たちに出来ることは、”本体”を破壊すること。」
「本体?」
「うん。…多分、あれの本体は『混沌の領域』にある。他の生徒や、先生じゃ入れないような、異次元の場所。」
「なっ、異次元!?だったら…」
「けど、”私”なら入れる。もう場所の目星もついたし、後は行ってどうにかするだけ。だからあなたには、その間の先生と先輩の護衛をしててほしい。」
「なるほどな…本体ってのを壊せば、全て解決するんだよな?」
「うん。これ以上、誰も好きなようにはさせない。」
そこまで聞くと、ネルは立ち上がりこちらへと近づいてきた。
「…?」
「ー先生とお前の”センパイ”のことは任せとけ。絶対に失敗するんじゃねぇぞ。」
肩を軽くこづき、玄関から出ていった。
「…大丈夫。任せて。」 - 180二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 16:47:26
このレスは削除されています
- 181ホシノ推しの1の人25/02/17(月) 16:54:42
拠点としていた部屋の電気を消し、銃を拾い上げる。
今日までの疲労のせいかとても重く感じたが、それを気にしてはいられない。
(…これが終わったら、またシャーレに行って先生に撫でてもらおうかな。)
”先生”との思い出と使命を背負い、ドアを開ける。
早朝には出ていた分厚い雲も退き、眩いほどの太陽が顔を出していた。
「じゃあ、行ってきます。」
誰にともなくそう呟くと、砂漠の向こうへ向けて走り出した。
ーーー
ーシロコ*の部屋ー
「……では…あ………おし………D.Uで…局地…に雨と…」
切り忘れたラジオだろうか、四角い廃材からノイズのような音が漏れ出している。
「アビドス自治区で…さから快…ですが、午後にかけ……、」
ー「”ゲリラ豪雨”に、ご注意下さ……て…………。」
バッテリーが切れるとともに、部屋からは何も聞こえなくなった。 - 182昼寝(5)25/02/17(月) 17:09:36
なるほど
確保は逆効果だったのか… - 183二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 17:46:42
- 184ホシノ推しの1の人25/02/17(月) 17:57:15
どうも、スレ主です
そろそろ4スレ目に行きそうですね…ちなみにごめんなさい多分まだまだ続きます - 185二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 18:10:16
砂漠の死因第一位が雨水による溺死だという事は有名だよね~
- 186二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 18:13:55
…聞こえるかスレ主、まさかとは思うが曇らせ(晴らせ無し)とかいう状況に持ってくつもりじゃないだろうな?
- 187二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 00:04:32
ほしゅ
- 188二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 04:07:16
ほしゅ
- 189二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 06:58:35
保守
- 190二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 11:20:46
ほしゅ
- 191二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 17:46:16
ほしゅ
- 192二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 19:19:20
保
- 193ホシノ推しの1の人25/02/18(火) 20:28:19
ーーー
「…カリンも、やられたか。」
何の音も聞こえなくなった通信機を置き、ちょうど『疾風くん』によって搬送されてきた”負傷者”達へと目を下ろした。
そこそこ広く作られた臨時捜査用の出張スペースには、ウタハ専用の修理兼ドローン等の操縦スペースだけでなく、ゲヘナの救急医学部のマットなどが並び、今やギュウギュウ詰めの大渋滞となっていた。
「ヒナ委員長、聞こえますか?私です。セナです。」
「…セ…ナ?」ギシッ...
「無理に体を起こさないで下さい。全身打撲に靭帯損傷…かなり無茶をされたようですね。今は安静に…委員長?」
「いや……待って…私、まだ…」
「…これは救急医学部としても、見過ごせないことなんです。辛いとは思いますが…まずは回復を優先して下さい。」
「…。」
(あのキヴォトス最強とまで謳われている、空崎委員長まで戦闘不能に追い込まれるとは…。)
ーここまでとなると、最早なりふり構っている場合では無さそうだ。
席に戻り、通信端末から連絡を掛ける。
「…ヒマリ、正義実現委員会の方たちは今どこに?」
『やはり、そちらの状況は以前厳しいようですね…。彼女らなら、数分前にアビドス高校の付近に到着したようです。』
「本当か!?」思わず大声を上げてしまった。
『ええ。それと…他にも援軍の方がいらっしゃるようですよ?』
「…援軍?」
『ひとまず、未だ交戦が続いているであろうアビドス高校前の廃墟へ向かうよう連絡しますので、ウタハさんは引き続き皆さんの指揮をお願いします。』
「分かった、任せてくれ。」 - 194二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 21:01:32
ほしゅ
- 195二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 21:39:14
そろそろ次スレかな
- 196二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 23:15:13
ほしゅ
- 197ホシノ推しの1の人25/02/19(水) 00:01:21
こんばんはスレ主です
明日4スレ目立てるんでお願いします保守はありがたいですが明日の朝までは待って下さい(早口) - 198二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 06:48:58
このレスは削除されています
- 199ホシノ推しの1の人25/02/19(水) 08:02:29
- 200ホシノ推しの1の人25/02/19(水) 13:34:16
ちなみに外出するぎりぎりに前回のあらすじ書き終えました
あらすじってむずいですよね