- 1◆i49.3lKjwPUK25/01/28(火) 22:13:13
- 2◆i49.3lKjwPUK25/01/28(火) 22:13:54
前スレのファンアートを使用させていただきました
ありがとうございます - 3◆i49.3lKjwPUK25/01/28(火) 22:14:58
- 4二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:20:12
建ておつ
そろそろ着るか…♤ - 5二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:22:07
立て乙
- 6二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:22:12
立て乙
- 7二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:22:24
お待ちしておりました
- 8二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:23:27
感謝です
- 9二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:29:26
立て乙です
- 10二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:30:50
魚ぉぉぉぉ!!!!
- 11二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:30:56
このレスは削除されています
- 12◆i49.3lKjwPUK25/01/28(火) 22:46:34
「はは、言っちゃった……」
紅茶に入っていた睡眠薬で眠ったヒマリの前で、ヤヨイは恍惚とした表情で呟いた。見てはいけないものを見てしまったような気持ちが私の胸を締め付ける。だが、この気持ちは合理的ではない。理性が私の口を開かせた。
「……ヤヨイ」
私が名前を呼ぶと、ヤヨイはゆっくりとこちらに振り向き、その後顔を赤らめて俯いた。
「すみません……つい興奮してしまって……」
「……構わないわ。それで、この後はヒマリを連れてエリドゥで待機するのよね」
「はい。お姉ちゃんのことは、私に任せてください」
エリドゥに建設された中央タワー。その何部屋かはヤヨイの要望で少し特殊に設計してある。そのうちの一つが、ヒマリを一時的に閉じ込めるための部屋だ。その部屋は、最上階にあるヤヨイの部屋にしか繋がっていない。
「私達もアリスを確保したらそちらに向かうわ」
「わかりました。…………あまり変なことは言わないようにしてくださいね」
「……?えぇ、わかったわ」
ヤヨイは、持参した車椅子にヒマリを乗せながら、私を薄目で見つめた。 - 13◆i49.3lKjwPUK25/01/28(火) 22:48:50
「それと、トキがいるので心配無いとは思いますが……」
「呼びましたね」
「……っ……驚かさないでよ」
ヤヨイの言葉に反応して、トキがヤヨイの背後から現れた。万が一のために外で待機させていたが、それも杞憂に終わったようだ。
「えっと……私はエリドゥに全て持って行きますが、念のために"一人"残しておきます。雑用でも何でも好きなように使ってください」
「それは助かるわ」
「リオ会長。壊れなかったら私にください」
「……考えておくわ」
トキの勢いに押されて承諾してしまったが、惜しいことをしたかもしれない。今後ヤヨイが私に"それ"を提供してくれる機会はほとんどないだろうし……いや、後でもう一人もらおう。
「では、また後で」
「ヤヨイ」
部屋を立ち去ろうとするヤヨイを引き止める。
「向こうでしっかり寝ておきなさい。その状態でヒマリに挑むのは合理的ではないわ」
「……はい。ありがとうございます」
「ヤヨイ、私も応援してます。頑張ってください」
「トキもね。それ使って負けたらただじゃおかないから」
こうして、私達の準備は整った。 - 14二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:53:27
- 15二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:56:45
- 16二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 00:50:57
- 17二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 03:09:33
自律走行ができない車椅子に乗せて「私が居なきゃ何もできないお姉ちゃん」をお世話して心を満たすのか…?
- 18二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 04:12:03
ヤヨイがなんの研究をしてるのか触れられていないし何か恐ろしい代物がありそうで...
- 19二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 04:44:19
- 20二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 04:47:26
このレスは削除されています
- 21二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 12:01:20
このレスは削除されています
- 22二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 12:19:44
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- 23二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 14:49:36
リオ側に居るヤヨイを見たゲーム開発部の反応が楽しみ
- 24二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:51:34
なんとなく妹同士でヤヨイとミドリの絡みは多そうなイメージある。
だけど能力にあまり差の無い才羽姉妹を見てるとヤヨイが姉妹の関係に羨ましがるシチュもありえそう。
「ああいう姉妹関係になりたかったな...」って感じ - 25二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 17:11:05
このレスは削除されています
- 26二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:04:00
このレスは削除されています
- 27二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:26:54
このレスは削除されています
- 28二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 20:33:24
よき…
- 29二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:11:12
ほしゅです
- 30二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:12:20
歪んじまったなぁ…
- 31二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:50:30
ヒマリの性格から鑑みておそらく良好な家庭環境に子供っぽいが人柄のいい姉、それでいて不具の体
面と向かって衝突なんかできず自身の不出来に嫉みばかりが募っていったんだろなぁ
ヤヨイちゃん本人も姉は嫌いだが悪いのは自分って思ってそうなのがね - 32二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 23:21:23
もしリオが姉だったらこんな拗れた関係にはならなかったんじゃないか?
中途半端に寄り添う位なら、背中も見えないほど差をつけられた方が良い。そうすれば自分は姉にはなれないことを早々に悟って、凡人なりに楽しく生きていけたんじゃないかな - 33◆i49.3lKjwPUK25/01/29(水) 23:57:05
全ての事象には、その始まりとなるきっかけがある。
アビドスの悲劇にも。ゲヘナの混沌にも。トリニティの陰謀にも。連邦生徒会長の失踪と、先生の到来にも。
妹が姉を嫌いだと、そう思うようになったことにも。
きっかけの数だけ、様々な結末が生み出される。きっかけが良いものでも、悲劇になることもあるし、逆もまた同じである。
そして、小さなきっかけから大きな事態に発展することも、ある。
誰もが何かのきっかけを抱え、また、ある日突然与えられる。それがどのような結末をもたらすかは、誰にもわからないけれど。
ミレニアム校内。とある部屋で行われた、アリスと未知との接触。それがアリスに与えられたたった一瞬のきっかけであり、キヴォトスを終焉に導くための引き金であった。
「……コードネーム"AL-1S"起動完了」
彼女の下へ帰還した"鍵"が、"王女"に代わってその使命を遂行する。
「プロトコルATRAHASISを実行します」
彼女に内包されていたのは、キヴォトスの終焉のきっかけ。だが、この出来事も誰かのきっかけと成り得る。
「トキ、今すぐに準備しなさい」
「イエス、マム」
モニター越しに"鍵"を見つめるのは、セミナーを率い、キヴォトスの未来を憂う天才である。彼女にとっては、"鍵"の暴走こそが計画開始のきっかけなのだ。
そして、"鍵"から遠く離れた要塞都市にも、彼女を"きっかけ"として待つ少女がいる。
数多のきっかけが連なり、物語が形成される。 - 34◆i49.3lKjwPUK25/01/30(木) 00:16:53
「アリスが、モモイを……!」
「アリス、落ち着いて」
「先生、アリスは……アリスは一体どうすれば……!」
いつもは賑やかなゲーム開発部の部室。だが、今日だけはアリスの静かな声が響いていた。
「そう、貴方が怪我をさせた。……それは逃れられない真実」
「リオ先輩……余計なことは言わない、と約束しましたよね」
「余計なことではないわ。これからする話のためにも、伝えておかなければならないことよ」
その部屋に新たに加わったのは、残酷な真実を告げる声と、それを宥める声だった。
「ヤヨイと……君は……?」
「初めましてになるわね、先生。……私の名前は調月リオよ」
「突然すみません、先生。すぐに終わらせますから」
リオと名乗った少女は自己紹介もほどほどに、すぐにその興味をアリスへと戻した。
「どうして君たちがここに……?」
「それは、貴方達がよくわかっているのではなくて?」
「先日のアリスが起こした事件についてですよ」
「事件だなんて言わないでください!あれはアリスが起こしたものじゃないし、ただの事故です!」
まるでアリスが悪者みたいな物言いに、ミドリが二人に向かって声を荒げる。
「ごめんね、ミドリ。でもね、私達にもやらなくちゃいけないことがあるの」
「そうよ。今日は貴方達に"真実"を伝えに来たの」
「"真実"……?」
そうして、彼女達の口から告げられる残酷な事実は、勇者の心を折るには十分だった。 - 35二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 01:26:40
このレスは削除されています
- 36二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 03:58:19
ほす
- 37二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 03:59:27
この後の展開楽しみ
- 38二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 07:33:32
あさのほす
- 39二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 10:20:02
素晴らしい概念ssスレだぁ……
- 40二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 10:48:09
RTA投稿者「8Yoi」としても「UZQueen」には勝てないんだろうなぁ
- 41二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 11:26:39
- 42二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 11:29:35
- 43二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 11:29:52
そりゃあ並走では勝てないかもしれなけど
- 44二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 11:40:31
- 45二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 11:42:40
得意なジャンルでは勝てるけどそれ以外は負けるとかならバランス取れそうかな?
- 46二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 11:55:31
「私はそうは思わない。準備こそが天才を超える可能性だから。証明して見せよう、私にはそれが出来る」(某主任風ヤヨイちゃん)
- 47二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 13:44:25
ほ
- 48二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 17:52:06
待つぞ~
- 49二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 20:05:11
- 50二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 20:24:07
このレスは削除されています
- 51二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 20:29:37
何と言うか、ヤヨイちゃんって「努力の天才」って印象がある
本人は周りと比べて凡人なんだけど、だからこそどれくらい努力をすれば良いのか分かっているというか、どう努力すれば良いのか分かっているような感じがする
本人は天才じゃないと言ってるけど、この部分だけは周りとは違うヤヨイちゃんだけが持つ「天才」の部分なんじゃないかなって、努力が下手な自分から見たらそう思った - 52二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 22:40:50
- 53◆i49.3lKjwPUK25/01/30(木) 23:03:07
「貴方達がアリスと名付けたソレは……」
「リオ先輩」
「……アリス、貴方の正体は……名もなき神を信仰する無名の司祭が崇拝するオーパーツであり、古の民が残した遺産────その名も……"名もなき神々の王女AL-1S"」
聞き馴染みのない単語の羅列。それは私だけではなくアリスにとっても同じようで、理解できない、と一言呟いていた。混乱する私達に、リオに代わってヤヨイが口を開いた。
「先生。アリスが危険なのは先日の……事故でわかりましたよね」
「それは……」
「ネル先輩のおかげで途中で防ぐことができましたが、あれはキヴォトスを滅ぼすものです。このまま放置するわけにはいきません」
淡々と告げるヤヨイの声に、言葉が詰まる。彼女達がここに来てから話したことは、全て事実であり、正論だ。それがさらに私達の心に重くのしかかる。
「……アリスを、どうするの」
「この脅威を解決する方法は一つだけよ。…………アリス、貴方が消えること」
だが、私は先生として大多数にとっての"正解"ではなく、全ての生徒にとっての"最善"を選択しなければならない。決意が、強く漲った。 - 54◆i49.3lKjwPUK25/01/30(木) 23:43:00
───同刻、要塞都市エリドゥにて
「やっぱりリオ先輩に付いて行くべきだったかな……」
意識を共有していた"私"との接続を切る。リオ先輩はやはり人の感情に疎い……というか合理以外を軽視しすぎている気がする。
「アリスのメンタルが心配だね」
「…………ヤヨイ」
「あれ……起きてたんだ、お姉ちゃん」
私は今、車椅子に乗ったお姉ちゃんを押してエリドゥの最上階へと向かっている。ついさっきまでは寝ていたはずだが、どうやら私があちらを見ている間に目が覚めたみたいだ。
「……貴方が、どうしてアリスの心配を?」
「それはもちろん、大切な後輩だからだよ」
「…………貴方がそれを言うのですか」
「……言葉が刺々しくなったね。お姉ちゃんも私を嫌いになったの?」
「それはあり得ません。ただ、少しお説教が必要だとは思っています」
「うーん……ありがたいお説教はもういらないかな。"準備"は全部整ったから」
「っ……まさか……!」
最上階の扉を開ける。まず目に入るのは、部屋の中央にある巨大なポッドと、その奥にある無数のモニター。
そして、部屋の端に並んでいる十数の"私"。 - 55◆i49.3lKjwPUK25/01/30(木) 23:43:43
「貴方の"クローン"……既に完成していたのですね……」
「正確には私の記憶と思考パターンをプログラムしたAI搭載のアンドロイド。ベースは全部機械だよ」
目を見開いて私達を見るお姉ちゃんから離れ、私はそれらの横に並んだ。
「でもほら見て、すごいそっくり。みんなが気づけないだけはあるでしょ?」
「…………そうですね」
足りないものは、全て補う。情報処理が遅いのならば、一度に処理する数を増やせばいい。ハッキングのスピードが遅いのなら、手の数を増やせばいい。一度に認識できる量が少ないのなら、視野を増やせばいい。
一人の凡人では天才に勝てない。ならば、その圧倒的な才能の差を、足りない頭で、外付けの知能で、凡人なりの準備で、埋めたらいい。
そうして私は、お姉ちゃんに勝つ。 - 56二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:43:59
十数の"私"
???????? - 57二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:47:19
おっと思った以上にヤベー代物がお出しされたぞ??
- 58二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:49:29
オー…クレイジー…!
- 59二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:52:24
アンドロイドのヘイローはホログラム表示とかでもしてるのかな?
- 60二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:54:02
これどっかで「そうして私"達"は、お姉ちゃんに勝つ!」って文言が飛んできそう
- 61二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 00:19:28
正実モブとかみたいな単純なヘイローだけ浮かべて「ヘイローがあるヤヨイがそこにいる」という状況だけ作り出してるんじゃないかな
我々目線的にはヘイローの形でわかるかもだけどキヴォトス人はヘイローの形で個人見分けれないし - 62二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 00:20:49
このレスは削除されています
- 63二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 00:51:54
ああ先生はヤヨイ本人とまだ出会ってないから、ヘイローの形違うことに気づいてないのか
- 64二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:00:33
コピーロボットみたいな物だと思うけど、十数ものそっくりな自分を創り出すとはなぁ…。
比較対象が桁違いなだけで十分天才だよね。 - 65二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:19:21
実際こういう自分の複製を数十作るのって考えれば考えるほど途中から増やすスピード格段に上がると思うんだ
完成したらその体数分手ができるわけだからいまだにエリドゥのどこかか秘密の工場みたいなところで作り続けてる可能性もある
- 66二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:27:12
みんなが気づけないってことはアンドロイドにヘイローがついてるんだろうけど、
それが、ホログラムでごまかしているのか?それとも、ヘイローを持つアンドロイドなのか?のどっちなのか気になる
両方すごいものなんだけど、後者の場合、よりとんでもないものに片足突っ込んでる気がするし - 67二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:06:16
>>12「ヒマリを一時的に閉じ込めるための部屋だ。その部屋は、最上階にあるヤヨイの部屋にしか繋がっていない。」
……ゴッホの家かな? よくよく考えたら、兄弟姉妹の片方の精神が滅茶苦茶にぶっ壊れてるのも、ゴッホ達に通じるものがある気がする。まぁ、あっちは壊れてるのが兄だけど。
- 68二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 03:42:01
量産型ヤヨイか...
ちらちらと予想が出てたけどガチでお出しされるとやべぇ...しかも本物と見た目の遜色がない上に記憶の共有も出来る...だからヤヨイ本人もみんなと関わった記憶を持ってる。
ヤヨイちゃん恐ろしい... - 69二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 09:20:29
記憶の共有ってどうやってんだろ?
- 70二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 09:36:03
どうやって十数もいるアンドロイドと本体の情報共有してるんだよ…まさか外付けの記憶媒体まであるとか言わないよな?
頭にナニカ埋め込んでアンドロイドと通信出来るようになってるとしたら、お前は本当に【明星ヤヨイ】なのか?
…これがミレニアム式スワンプマンですか分かりません - 71二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 09:59:25
え!?数十体もいるクローンと自身の記憶の共有を!?
なんか、別の場所に記憶媒体としてのナニカを外付けしてる疑惑が出てきてない? - 72二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 11:28:33
- 73二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 12:23:04
保守
- 74二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 12:24:40
- 75二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 12:26:24
でもヤヨイはヒマリとの記憶を完全に無くした方がかえってヒマリへの好感度が上がるのでは???
- 76二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 14:24:50
- 77二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 15:15:58
最終的にアリスは受け入れられて、明星姉妹喧嘩も綺麗に終わり、大団円かと思われたところからお出しされる後日談としての、"実はヤヨイちゃんはあの後に記憶障害になって姉のことを一切覚えられなくなりました"とかあっても不思議じゃないと思う
- 78二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 17:18:57
綺麗に収まったように見せて何か肝心な見落としがありそうな結末も良さそう...
- 79二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 17:57:39
一番キツイのはブルアカの場合「だからここで記憶を失う必要があったんですね」が起こり得ることだな
- 80二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 20:07:01
(『たぶん』とは言っているが)スレ主はハッピーエンド路線の方向で進めてるから安心せい
- 81二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:13:39
ハッピーエンド前提としてトロッコ問題で「才能が同じなら一人を切り捨てる」と回答したヤヨイとクローン集団が嫌なフラグを立てている……
それ一人の方(ヒマリ)が価値があるなら五人(ヤヨイ)を切り捨てるって事よね - 82二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:17:43
ただ、これはケイのボディ確保済みというプラス要素でもある
最悪のルートは意識共有をジャックされる場合だな - 83◆i49.3lKjwPUK25/01/31(金) 23:14:25
そして、私はお姉ちゃんを部屋まで送り届けた。
あの部屋は複数の鍵付き南京錠によって閉ざされているから、お姉ちゃんの"全知"もそこでは無意味だ。それに、お姉ちゃんの多機能車椅子も没収してある。もしもが起こる万が一の可能性すらも無い。
お姉ちゃんと別れ、私がアンドロイドの最終点検をしていた時、リオ先輩から電話がかかってきた。
「もしもし」
『アリスを確保した……のだけれど、貴方に借りたアンドロイドがネルに破壊されたわ』
「問題ありません。機体が破壊されたら中のデータを消去する仕組みになってるので。アリスは、最上階の私のところまで連れて来てください」
『わかったわ』
電話が切られる。アンドロイドの敗北によって、ネル先輩には勝てないことが間接的に証明されてしまったが、まぁいい。それでもリオ先輩を逃がせているだけ及第点だろう。……というかトキは?何してるんだあの子。
とりあえず、部屋に散らかっている資料や整備品、注射器などを片付ける。そして、無機質な部屋に装飾を施す。
イメージはもちろん、魔王城。
暗く、それでいて仄かに光が差している。中央の巨大な球形の装置が照らされ、いかにもな雰囲気が放たれている。
私とお姉ちゃん、そして勇者と魔王の決戦に相応しい舞台が整えられた。
勇者の復活まで、残り数時間。 - 84二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:09:33
なんで注射器があるんですかね(震え声)
- 85二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:11:44
アリスを勇者と言う辺り、何かしら思うところがあると見えるな
- 86二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 03:29:41
別作品だけど、ヒマリとヤヨイ以上に拗らせた仲の姉妹の、こっちは姉の方が自分を複製してたっけ
『自分以上の能力を持つわけでもなく、自分以下でもないまったく同一の性能を持った器』があるのなら『今の自分は必要ない』んじゃないか、とか何とか
この思想に則れば、つまりヒマリに勝つ『ヤヨイ』がヤヨイである必要性は全然無い訳だ
であればスワンプマンなんて問題にもならないんだ、結局は『明星ヤヨイ』が明星ヒマリに勝てればそれで良いんだから
- 87二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 04:31:52
ネルがアンドロイドを破壊したって事はヤヨイアンドロイドに先生達が気付いたってことになるのか...
- 88二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 04:38:33
アリスのメンタルも気にしてたし、アリスと関わった事で情があるのかな...
- 89二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 04:50:00
凡人だからこそ見える選択肢を選び取るつもりなのかも知れない
しかしkeyはリオですら手玉に取られた難敵、上手く行くといいんだけど - 90二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 09:27:12
「アリス」の勝利を望むのか、AL-1Sであることを望むのか…
どちらにせよ「名もなき神々の王女」が「準備」とやらに必要なようだね - 91二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 14:05:36
keyの力でアンドロイドたちが全員乗っ取られる可能性
- 92二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 19:11:40
乗っ取りは割とやりそう...クローンではなくアンドロイドにした辺り
- 93二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 20:09:24
でもこの子が乗っ取りを警戒しないとは思えないから遠隔等で行える自壊スイッチみたいなの搭載してそう
- 94二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 20:11:54
- 95二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 20:56:49
SAN値がピンチ‥!!
- 96二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 21:01:17
でぇじょーぶだ!爆破なら自分そっくりな人型が内部からぶっ壊れるのを見るだけだし部品が崩れ落ちていくなら自分そっくりな人型が徐々に崩壊していくのを見るだけだ!
というわけで最愛の妹そっくりなアンドロイドが一斉に壊れるさまを一緒に見ようねヒマリ♡
- 97二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 21:15:44
ほ
- 98◆i49.3lKjwPUK25/02/01(土) 21:51:19
「戻ったわ」
「おかえりです。それと……初めましてだね、アリス」
「…………?」
虚ろな表情をしているアリスに2度目の自己紹介を済ませる。アリスにとっては何のことだかわからないだろうが、私なりのこだわりなのだ。
「先生達が直に来るわ」
「トキ」
「ぶい。問題ありません」
「だそうです。それと、数体ですが私のアンドロイドをエリドゥに配置してますので、好きなように使ってください」
自爆でも何でも。そう付け足して、私はアリスを連れて装置へと向かう。あと少しで……あと少しで、やっと私の願いが叶うのだ。興奮する気持ちからアリスの腕を握る手に力が籠もる。アリスの顔色は変わらない。
「貴方の邪魔はさせないと誓うわ」
「……ありがとうございます」
リオ先輩の言葉で、興奮が少しだけ冷める。後ろめたさと申し訳なさが、心を締め付ける。
だって、私がこれからすることは、リオ先輩に対する裏切りとなんら変わりないのだから。 - 99二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:08:33
というかいまふと思ったんだけど、今リオやヒマリの前に居るこの”ヤヨイ”って本物なのか?
- 100二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:09:19
私がこれからすることは、リオ先輩に対する裏切りとなんら変わりないのだから。
おっとぉ……? - 101二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:13:00
リオへの裏切りをしつつ、ヒマリより上に行く方法……
もしかしてわざとアンドロイドにケイをぶち込んでその上でケイを手中に収める?
もしくはアリスの人格の削除および女王としての権限をケイに譲渡? - 102◆i49.3lKjwPUK25/02/01(土) 22:50:51
リオ先輩とトキが部屋を去ったのを確認して、アリスをポッドの前に連れていく。
「それじゃあ、アリス。今から君を破壊する」
全ての準備が整った。最後のピースは、目の前の勇者だけだ。
「だけど、その前に私と少しお話しよっか」
しゃがんでアリスと目線を合わせる。その瞳は、未だ光を宿さない。
「私はね、アリスが世界を滅ぼそうがどうでもいいの」
「…………え……?」
「私の全ては、今日のためにあった。そう思えるくらいに私は全力を尽くした。だから、この後世界がどうなろうと知ったこっちゃない」
世界が滅ぶ。アリスが魔王になる。私が、消える。今日私の願いが叶うのならば、そんなことは心底どうでもいい。
「私は、私のやりたいようにする」
私は、私の願いを叶えるために、お姉ちゃんを巻き込み、リオ先輩を裏切り、アリスを危険に晒す。少しの罪悪感はあれど、その選択に後悔は無い。
「アリスはどうしたい?」
だから、私は誰の選択も否定しない。
「アリスは………アリスは……………」
魔王の役職を与えられたアリスは、本当は何になりたいのか。きっと、それは彼女と関わった者なら誰でもわかる。
「アリスは……勇者になりたい、です」 - 103二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:10:13
もしかして、自分のやり方でこの問題を解決してその結果をもってヒマリを上回る算段?
- 104二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:12:46
ありそう
- 105二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:16:32
私が、消える。
想像はしてたけど覚悟ガンギマリだぁ… - 106◆i49.3lKjwPUK25/02/01(土) 23:27:34
「…………でも、アリスにはその資格がありません……」
「それはどうして?」
「モモイを……仲間を傷付けてしまったから、です」
確かにアリスはモモイを傷付けた。それは覆しようのない事実ではある。だけど、それは決して許されない罪ではない。
「アリスはモモイに謝ったの?」
「…………謝って、ないです」
「ならちゃんと"ごめんなさい"しなきゃいけないね」
アリスの目が大きく開かれる。だけど、単純なことだ。傷付けたのなら、謝ればいい。アリスは故意にそんなことをする子ではないし、相手がモモイならば尚更だ。きっと許してくれる。
「私はね、色んな人のおかげで今ここにいるの。私だけじゃ絶対にここまで来れなかった。たくさん失敗したし、挫けそうにもなった。その度に、たくさん助けられた。私に、チャンスを与えてくれた」
勉強に行き詰まった時、お姉ちゃんとの才能の差に絶望した時、武装の開発がうまくいかなかった時、アンドロイドの製作に心が折れそうになった時。
チヒロ先輩が、リオ先輩が、トキが、黒い大人が、私を助けてくれた。成功のためのきっかけを、チャンスをくれた。 - 107二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:28:48
- 108◆i49.3lKjwPUK25/02/01(土) 23:29:03
「だからね、アリス。貴方にもチャンスが与えられるべきだと思うの」
手を差し伸べる。アリスが、アリスであるために。
「アリスは……許されるのでしょうか……?」
「許されるかどうかはアリス次第。だけど、このまま謝れないままで終わるのは、私が認めない」
「アリスは、魔王なのに……」
「もう一回くらい、ジョブチェンジの機会があってもいいんじゃない?」
アリスが、顔を上げた。その瞳から大粒の涙を流しながら。
「アリスは……アリスは…………!」
アリスが、私の手を取った。
「アリスは、勇者になりたいです!!!」
勇者の復活に、私はニヤリと微笑んで、ただの村人らしく台詞を綴った。
「では、勇者よ。哀れな私を助けてくれませんか?」
膝をつき、私は勇者を一夜限りの踊りに誘った。 - 109二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:33:23
「アリス」の「勇者」になりたいという気持ちを利用して何をしようというのかね…
- 110二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 00:02:10
あれ?これアリス敵対しないか?
- 111二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 03:32:23
リオを裏切り、黒い大人が助力して、アリスを助ける。
ヤヨイちゃん何をする気なのか...
まさか黒服とも繋がってるのか...? - 112二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 08:51:15
展開がまったく読めなくなった…ッ!
主の話作りの上手さに震えるばかり - 113二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 08:55:37
個の目的のために純粋な子供の気持ちを利用するのはまだしも敵対までさせるのは、もはや汚い「大人」のやる事だからヤヨイはそこまで堕ちてないと信じたい
- 114二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 09:35:14
黒い大人の一言で一気に不穏になった
- 115◆i49.3lKjwPUK25/02/02(日) 10:14:51
「聞こえていますか!?ヒマリ先輩!」
無機質な部屋に突如として現れたホログラム。そこに映し出されたのは、先程まで私とヤヨイがいた部屋。そして、焦った表情でこちらを見つめるアリスだった。
「アリス……!?どうしたのですか!」
「アリスは"悪い魔法使い"に捕まってしまいました!あと1時間後に内部データを破壊されてしまいます…………どうか助けに来てください!」
「助け、といっても……」
この部屋の出口は物理的に閉じられている。非力な私ではとても自力で脱出することは不可能だろう。
「あ……えっと、安心してください!その……部屋の鍵はアリスがトイレに行くついでに破壊しておきました!」
「…………それなら大丈夫ですね」
なんとなく、読めてきた。ヤヨイ……貴方は────
「何してるのかな、アリス」
「う、うわーーん!悪い魔法使いに見つかってしまいました!アリスはもうおしまいです!」
不意に後ろから現れたヤヨイが、アリスの頭にそっと手を置いた。
「わかりました、ヤヨイ。そちらに行けばいいのでしょう?」
あのヤヨイがそう安々とアリスから目を離すわけがない。それに、鍵だけ破壊したというのもおかしな話だ。
アリスを使い、ヤヨイは私を呼んでいる。誘われている。来い、とそう言われている。 - 116◆i49.3lKjwPUK25/02/02(日) 10:19:59
「話が速くて助かるよ」
「アリスはここで退場ですか?」
「そうそう。この中で待っててね」
ヤヨイはアリスの背を押して、部屋の中央の装置に入らせた。そしてヤヨイは振り返って、目一杯に息を吸って、ニヤリと笑みを浮かべた。
「さぁ!お姉ちゃんの大切な後輩は預かった!返してほしくば、力尽くで奪ってみせろ!」
力尽くで……か。ヤヨイもわかっているが、それは些か私には難しい話だ。だけど────
「もちろん銃なんて陳腐な物で、じゃない。フェアじゃないしね」
やっぱり、ヤヨイは私の妹だ。
「電脳戦で、真っ向勝負といこう!」
いいでしょう。お説教も合わせて、お姉ちゃんが貴方の珍しい我儘に付き合ってあげます。
私達の初めての姉妹喧嘩は、世界を賭け金にした傍迷惑なものになった。 - 117二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 12:27:48
遂に壮大な姉妹喧嘩が幕を開けるか...
しかし本編ではあまり動きのなかったアリスがここでアクションを起こすの面白いな - 118二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 14:24:00
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- 119二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 14:29:23
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- 120二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 14:34:21
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- 121二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 14:39:39
姉妹喧嘩の目的のために悪役らしい言動はするけど、後輩の心配はするし面倒見もいいし、リオへの裏切りには不義理を感じていて、協力者への感謝も忘れず、この状況に姉を追い込んだことは罪悪感を覚えていたりと、ヤヨイの本性は一貫して結構な人格者よね
劣等感の塊な本人は気づいてないところでヒマリ並かそれ以上の人望をミレニアム中から集めてそう - 122二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 14:41:02
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- 123二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 15:56:40
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- 124二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 19:11:14
ヤヨイちゃんは言動の端々に善性が隠しきれてないのよ
- 125二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 19:21:53
ヤヨイに頑張って合わせてるけど大根役者なアリスにちょっとほっこり
- 126二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 21:06:26
ヤヨイちゃん姉へのコンプで拗らせちゃってるけど、あのヒマリの妹だもんね
根っこが良い子ちゃんすぎる - 127二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 21:16:47
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- 128◆i49.3lKjwPUK25/02/02(日) 21:49:23
すみません
カリンとアカネの名前間違えてました - 129◆i49.3lKjwPUK25/02/02(日) 21:49:46
私、飛鳥馬トキを語ることは非常に簡単だ。
主人である調月リオ。そして、同僚であり、唯一の友人でもある明星ヤヨイ。この2人だけが、今の私の人間関係の全て。
あとは、強いて言うならば……おやつと戦いが他よりも少しだけ好きだ。
「ッ……!」
「ハッ!どうした!手も足も出ないってかぁ!!?」
おやつが好きな理由は、簡単に手に入るし、なにより美味しいから。戦いが好きな理由は、周りの人間よりも少しだけ強かったから。
だから、驚いた。私の弾が当たらないことに。私に当たる銃弾がこんなにも痛いことに。
これ以上生身で戦うのは無理がある。そう判断して、"武装"を起動する。主人風に言うのであれば……合理的な選択だ。
「"武装"モード2へ移行します」
「チッ……アカネ!」
「はい、そこですね」
「やー!」
やはり、厄介だ。"武装"によって個の力を増したとしても、数の力は覆せない。それに、他校の戦力とも一線を画す連携が、私を徐々に追い詰めている。
「相手との間に差があるとき?相手を何らかの方法で弱体化させるか、他の何かで差を埋めるかのどっちかでしょ。まぁ私は後者の方が好きだけどね」
友の言葉が脳裏に過ぎる。いや、別に過ぎらなくても問題はなかったのだけれど。
渡されていた装置を起動させる。
要塞都市が、動き始めた。 - 130◆i49.3lKjwPUK25/02/02(日) 22:12:48
C&Cの先輩方を分断した後、私とネル先輩の戦いは…………ネル先輩が優勢だった。
「…………近距離は危険……ッ!」
「どうした!ビビってんじゃねぇ!」
距離を取ろうとしても、すぐに間合いを詰められる。振り回される鎖と、2丁のサブマシンガンから放たれる弾幕が私の体を襲う。咄嗟に身をかがめるも、全ての弾丸を回避できるわけではない。
顔を上げた次の瞬間、銃口が視界一杯に広がった。
「"スモーク"!」
咄嗟に口から出た言葉に、"武装"が反応する。煙幕弾が放たれ、辺りは忽ち煙に包まれた。
煙の中での行動は全方位掃射か、潜伏かに別れる。
「おらぁ!!!」
ネル先輩は、もちろん前者だ。放たれた乱雑な弾幕を躱し、私は煙から抜けて────
「目標、確認」
横に、飛んだ。 - 131◆i49.3lKjwPUK25/02/02(日) 22:14:53
避けることができたのは感だった。主人は良い顔をしないかもしれないが、偶には頼ってみるのもいいかもしれない。
そんな非合理な考えを振り払い、目の前にいたカリン先輩に銃口を向ける。
「……やはり偽ヤヨイでは相手になりませんでしたか」
「いえ、苦戦しましたが……途中で助けが入ったもので」
「ヴェリタスの副部長もこちらの味方だ。もう大人しく降参することをお勧めする」
「?私は誰にも会わなかったよ?」
先輩方を分断した先には、偽ヤヨイ達がいたのだが、どうやら無駄遣いだったみたいだ。だが、ヴェリタスの副部長まで参戦したとなれば、いよいよ不味い状況になった。"アレ"を使うことも念頭に置いて……
『トキ。一度退きなさい』
「ッ……リオ様、私はまだ……!」
『貴方を責めているわけではないわ。ただ、アバンギャルド君がヴェリタスの干渉受けて活動を停止してしまった。けれど、向こうもヤヨイがプログラムした"鏡"対策で痛手を負っているはずよ。私達も一度体勢を立て直すわ』
「……イエス、マム」
「待て!逃さねぇぞ!」
「"フラッシュ"」
私の一言で、閃光弾が私と先輩方の間で炸裂する。
「では、また後ほど」
ふざけんな!というネル先輩の怒号を他所に、私は戦線を離脱した。 - 132二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 22:28:22
戦闘力が高いわけでもないヤヨイをいくらコピーしてもC&Cに勝てるわけもなく…
- 133二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 22:41:14
まぁ、多勢に無勢って言葉もあるからワンチャン位はあったのかもしれない
- 134二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 23:22:20
人間のコピーってタブーだろうし、そういう倫理を気にせず私兵を増やせたのがヤヨイだけだったんだろうな
- 135◆i49.3lKjwPUK25/02/02(日) 23:45:12
「ヤヨイはもう取り込み中ですか?」
「いえ、まだもう少し時間がかかるそうよ。……部屋には入らないでほしいと言われたわ」
「……そうですか」
残念だ。最終決戦の前に一言声をかけたかったのだけれど、ヤヨイがそう言ったのなら仕方ない。
「アビ・エシュフの使用を許可するわ。ここが最終防衛ライン、必ず守りなさい…………あの子のためにも」
「イエス、マム」
小さく呟いた主人の姿が、少しだけ哀れに思えてくる。ヤヨイはきっと、リオ先輩との約束は果たさない。あの子はただ、姉との決着をつけたいだけなのだから。
だけど、それは私が言うべきことではない。私にできることは、主人の命を遂行し、友の悲願の達成を願うことだけだ。
私達の目的は違う。ヤヨイは自分のために。リオ先輩はキヴォトスの未来のために。そして私は、2人のために。だけど、互いの手を取った。だからこそ、負けられない。
中央タワー前にて、先生達を出迎える。
「お待ちしておりました。先輩方、先生」
先生達にも、負けられない理由がある。きっとその覚悟は等しい。だから、"準備"ができている私達の方が強い。リオ先輩の合図をもって、"それ"を呼ぶ。
「呼出信号確認」
眩い閃光と轟音が辺りに響き渡る。
星が、堕ちた。
「『アビ・エシュフ──Sol』起動」
陽に焦がれたあの子に、夜があらんことを。 - 136二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 23:46:07
アビ・エシュフ──Sol
なんか強化されとるーーーーー!!??? - 137二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 02:49:31
トキにもリオにも敬意を払うべき友人として尊重して貰えてるのなんか嬉しい
ヤヨイちゃんにも周りから「明星ヒマリの劣化品」ではなく「明星ヤヨイ」という一人の人間としてちゃんと見てもらえていることに気づいて欲しいな - 138二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 05:09:11
- 139二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 06:29:32
solって太陽と言う意味だそうな一体どこに太陽要素が出来たんだろう,,,
- 140二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 14:59:17
全身まっ金々に輝いとるんやろ
- 141二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 19:56:30
保守
- 142二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 22:28:34
- 143二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 22:34:23
- 144二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 22:37:18
- 145◆i49.3lKjwPUK25/02/04(火) 00:08:35
『アビ・エシュフ──Sol』の機能は大きく分けて2つある。1つは、要塞都市エリドゥの電力を用いた演算によって行われる擬似的な未来予知。これだけでも、相手の攻撃は全て回避し、こちらの攻撃だけを当てることができる。先程から、戦いは一方的だ。
「ッ……とんでもねぇもん隠してやがったな!」
「ネル先輩に、もう勝ち目はありません」
「やってみなきゃわかんねぇだろ!!」
そして、もう1つは……
『気をつけて、先生!もの凄いスピードであの機体に電力が貯まってる!』
エリドゥからの供給電力とは別で、稼働開始から蓄積される電力。その、放出。──現在、電力87%
「何をしようとしてるかわかる?!」
『たぶん……エネルギーの、放出』
「……あと、猶予はどのくらい?」
『待って…………たぶん、長くても3分』
「……わかった」
主砲から放たれるそれとは違い、アビ・エシュフの中心部に取り付けられているコアによって放出される。ヤヨイ曰く、全方位無差別の、熱と衝撃による波状攻撃だ。
「ネル!!」
先生の一声で、ネル先輩が後退した。追撃するのは簡単だが、時間が経てば有利になるのは私だ。演算を止めることなく、2人の動作を観察する。 - 146◆i49.3lKjwPUK25/02/04(火) 00:10:40
「……逃げても無駄です」
僅かな作戦会議の後、ネル先輩がとった行動は"逃走"。機体を操作してその後を追う。──現在、電力92%
ネル先輩が逃げ込んだ先は、建物の屋上。明らかな悪手だと、私はそう思った。だが────
「なら、空中はどうだ?」
その言葉を聞いた直後、私の体を浮遊感が襲った。
「おりゃあああっ!!!」
弾丸が、機体を掠める。突然の事態に驚きはしたものの、戦況を覆すほどではない。すぐさま演算を再開し、眼前の弾幕を対処する。
「ッ……」
だが、それにも限界はあるようで、先程までは回避できていた弾が私に直撃する。
「おらおらぁ!!空中じゃ思うように動けねぇみたいだな!!」
尚も迫りくる弾幕。私は…………ネル先輩から照準を外した。辺りを見渡し、先生の位置を確認する。
現在、『アビ・エシュフ──Sol』電力100%
「『陽光』」
辺りを光が埋め尽くす────遅れて、爆音が要塞都市を震わせた。
建物の崩壊後、煙が晴れた先には誰もいなかった。 - 147>>13925/02/04(火) 00:35:19
>>「『陽光』」
電力ビームとは思わなんだ
- 148二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 00:41:09
- 149二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 00:46:34
- 150二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 00:56:03
このレスは削除されています
- 151二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 01:33:01
うらっかわ、ヤヨイがどんな動きをしていたか気になり過ぎる…!
- 152二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 08:21:53
保守
- 153二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 09:30:21
もろACのアサルトアーマーじゃん
- 154二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 16:49:38
それぞれの視点で盛り上がってきた!
- 155二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 17:06:29
- 156二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 21:36:47
保守保守 果たして先生達は無事なのか?
- 157◆i49.3lKjwPUK25/02/04(火) 23:28:53
爆発音が聞こえる。どうやら私がちんたらしているたみたいだ。その戦いの衝撃で、部屋が、この都市全体が揺れているように感じた。
私の体も、震えている。
「ようこそ、お姉ちゃん」
今から私は、お姉ちゃんと戦う。
「ヤヨイ……アリスを返してもらいます」
「お姉ちゃんが、私に勝ったらね」
部屋の中央に位置するアリスを破壊するための装置。既に中にはアリスが入っており、その中にいると約1時間後にアリスは破壊されてしまう……というシナリオだ。
勝負内容はいたってシンプル。この1時間、装置をハッキングして停止させようとするお姉ちゃんを、私が防ぐ。1時間後、お姉ちゃんが装置を停止できていなければ、私の勝ちだ。
思えば、あまりにも幼稚でくだらない願いだ。お姉ちゃんと勝負したいなら、他にも色んな方法があった筈だ。それに、何もお姉ちゃんが得意とするハッキングで戦う必要もなかった。
だけど……こうでもしないとお姉ちゃんは私を見てくれない。お姉ちゃんと、対等になりたかった。貴方が見ている景色を、私も見てみたかった。
ただの、ハッキング勝負。
ただの、単純な頭脳比べ。
だからこそ、意味がある。
だからこそ、絶対に負けられない。
この1時間が、私の存在証明になる。
「言っておくけど」
勝負のルールはただ一つ。
「手加減なんかしないでね」
「えぇ、それはもちろん」
お互いの端末を装置に接続する。あとは、合図があれば始まる。始まってしまう。 - 158◆i49.3lKjwPUK25/02/04(火) 23:29:28
「あぁ、言うのを忘れるところでした」
私の興奮を他所に、お姉ちゃんは余裕ぶってニヤリと笑みを浮かべた。
「私は、ヤヨイが大好きですよ」
「…………あっそ」
「これが終わったら、2人でお話しましょう」
「今から終わった後の話?随分余裕だね」
「私にも、お姉ちゃんとしての意地がありますから」
「私だって、絶対に負けられない。それに、お姉ちゃんの妹はもううんざりなの」
お姉ちゃんを……明星ヒマリを指差す。
「私は"明星ヒマリ"を超えて、初めて"明星ヤヨイ"になる」
後追い星だなんて、もう誰にも言わせない。
「よーい、スタート」
姉妹喧嘩が、始まった。 - 159二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 00:11:50
素晴らしい
- 160二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 00:33:22
なんだろう、嫌な気配がするなぁ。ヒマリが勝利した場合アリスは約束通りに解放するが、その代わりにヤヨイそのものを消滅(ヤヨイが記憶喪失)するシステム掛けてるかもしれない…
- 161二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 00:46:02
ハッピーエンド明言されてるのにバッドエンドを望む自分がいる…なんでだろ…
- 162二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 03:42:35
理解できる。でもあえて表向きはハッピーエンドでみたいなビターも望んでいる自分がいる。
「大いなる力には大いなる責任が伴う」に基づくならヤヨイに何かしらの責任が発生しそうなんだよね...協力ありきとはいえ、自分のアンドロイドっていう代物を作ってしまってるからね...
- 163二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 10:44:16
私には、好きなものがあります!
友情で苦難を乗り越え、努力がきちんと報われて、辛いことは慰めて、お友達と慰め合って……!
苦しいことがあっても……誰もが最後は、笑顔になれるような!
そんなハッピーエンドが私は好きなんです!! - 164二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 15:42:17
ヤヨイの挑戦に対してヒマリの回答が『天才だから』じゃなくて『お姉ちゃんの意地』って返答なのいいな
最初からヤヨイの事を天才だとか凡才だとか関係なく、対等な姉妹として接してるっぽくて - 165二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 20:01:04
ハッピーエンドももちろんだが、この物語のバッドエンドも見てぇなぁ…
- 166二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 20:51:24
作者がハッピーエンドで終わらせるって明言してるのにどうしてこんなにバッドエンド厨が湧いてるんだ?
- 167二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 21:18:41
バッドエンドは空想の中でしか望まれていない子だからだよ
望まれぬ子にも日の目を見る機会くらい与えてやってもよいだろう??? - 168◆i49.3lKjwPUK25/02/05(水) 22:50:15
「ッ……」
速い。わかってはいた……それでも、その処理能力の高さに気圧される。
だが、それは対策済みだ。
「"同期しろ"」
「……それはズルいと思います」
私の声を認識したアンドロイド達が一斉に起動し、意識を、思考を、身体を、感情を共有する。そして…………こればかりは、黒服を恨む。
"私"が、流れ込んでくる。
辛い。憎い。悲しい。悔しい、悔しい、悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい。
痛い、痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
…………そんなこと、今はどうだっていい。
「へぇ、お姉ちゃんが……私にそれを言うんだ!」 - 169二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 22:52:50
ヒマリが同じことやったら全員が自分を褒め合って完結するか、それぞれの個体が”自分が一番”やって崩壊するんだろうなぁ
- 170二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 22:56:40
- 171◆i49.3lKjwPUK25/02/05(水) 22:59:35
セキュリティプログラムの解除と、再構築の速さが均衡する。今、私と同期しているアンドロイドは10体。それ以上は、私がもたない。
視界が増え、手が増え、一瞬の間にできることの量が格段に増える。それを、横並びになった思考で処理する。頭が……焼き切れそうだ。
「っ……私の、何がズルいんですか!」
「ズルい……ズルいよ!だって、私がどんなに頑張っても背中すら見えないじゃんか!」
「貴方の自己評価が低過ぎるんですよ!」
「何が?私なんて、お姉ちゃんと比べたら底辺だって……お姉ちゃんもそう思ってるんでしょ!」
「そんなこと、思うわけないでしょ!」
お姉ちゃんの、手が止まる。私も、手が止まった。2人の目が合う。 - 172◆i49.3lKjwPUK25/02/05(水) 23:00:12
……みんなバットエンドの方が好きなのか?
- 173二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:00:50
ハッピーエンドを見せてくれ?役目だろ?
- 174二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:01:19
自分はハッピーエンド派です
- 175二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:01:34
なるほどここが分水嶺か とはいえ普通にハッピーエンド希望
- 176二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:01:43
わりと
- 177二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:02:09
バッドエンドにはバッドエンドの美しさがあるのは事実だけども、やっぱりハッピーエンドが一番なんだ
- 178二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:02:13
話読むのはハッピーエンドが好き。それはそれとして妄想するのはバッドエンドのほうが好き
- 179二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:02:17
もちろんハッピーエンド派ですわよ
- 180二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:05:26
バットifも見たい
- 181二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:09:44
ハッピーエンド派ですわ
バッドエンドみたいな胸糞なんて現実にごろごろ転がってますもの、物語の中でぐらいハッピーエンドが見たい - 182二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:09:50
- 183二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:09:58
また落ちないように次スレいつでも立てられるようにしといた方が良いかもね
- 184二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:11:23
バッドを見たがるのはいいとしてもタイミングってのがあるよね
ハッピーエンドに向けて進行中ど真ん中の状態でずっとバッドが〜って言うのは違うだろうよと - 185二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:13:45
たぶんこれ対立煽りだと思うよ。ハッピーエンドとバッドエンドの話題(というか曇らせ厨がどうのこうの行ってくるような話題)はだいたい荒らしのエサだから
- 186二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:14:19
- 187◆i49.3lKjwPUK25/02/05(水) 23:17:50
みんなハッピーに飢えてそうなのでこのままハッピーエンドでいきたいと思います
バッドエンドifは終わった後に書けたら書きます - 188二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:18:53
感謝
- 189◆i49.3lKjwPUK25/02/05(水) 23:22:17
- 190◆i49.3lKjwPUK25/02/05(水) 23:23:47
あと今までのssのまとめnoteとかっていりますか?
- 191二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:33:46
もし出来ればお願いしたいです
- 192二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:41:50
ありがとうございます
- 193二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 00:07:18
どっちも書いてくださるとは…感激だ
ありがとうございます - 194二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 00:08:31
あなたに最大の感謝を…
- 195二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 00:20:05
全身全霊を賭けた大喧嘩の後は後腐れなく晴れ晴れと仲直りが青春の物語だよねやっぱり
- 196二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 00:26:42
このヒマリとヤヨイはなんだかどっちも応援したくなっちゃうんだよな、負けるな頑張れって
- 19716125/02/06(木) 00:53:11
対立煽りする気はなかったんや…迷惑かけたみたいで本当にすまん。
- 198二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:00:22
- 199二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 07:35:22
誰でもいいから次スレ建つまでの待機所を
- 200二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 08:03:29