学マス信号機でクトゥルフ

  • 1二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 15:49:58

    7版の練習も兼ねて学マス信号機の三人でクトゥルフ神話TRPGをプレイしたいと思います。
    始めるにあたりキャラシートを作成します。
    各人にぞれぞれ三枚のキャラシートを作成し、皆さんが最もそのキャラにふさわしいと選んだ一枚を採用します。
    人が来なければダイスですかね

  • 2二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 15:50:16

    このレスは削除されています

  • 3二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 15:50:58

     咲季1

     各値に5を掛けたものが能力値になります。

     STR dice3d6=3 2 3 (8)

     CON dice3d6=1 3 1 (5)

     POW dice3d6=3 5 4 (12)

     DEX dice3d6=5 6 3 (14)

     APP 固定値(15)

     SIZ 6+dice2d6=6 1 (7)

     INT 6+dice2d6=5 3 (8)

     EDU 6+dice2d6=3 2 (5)

     LUK dice3d6=3 1 6 (10)

     

  • 4二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 15:51:08

    新式出来ねー……

  • 5二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 15:51:22

     咲季2

     各値に5を掛けたものが能力値になります。

     STR dice3d6=1 4 1 (6)

     CON dice3d6=1 1 4 (6)

     POW dice3d6=4 4 3 (11)

     DEX dice3d6=3 3 4 (10)

     APP 固定値(15)

     SIZ 6+dice2d6=1 3 (4)

     INT 6+dice2d6=4 2 (6)

     EDU 6+dice2d6=5 2 (7)

     LUK dice3d6=5 5 3 (13)

     

  • 6二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 15:51:44

     咲季3

     各値に5を掛けたものが能力値になります。

     STR dice3d6=3 3 5 (11)

     CON dice3d6=4 1 1 (6)

     POW dice3d6=2 4 3 (9)

     DEX dice3d6=4 4 2 (10)

     APP 固定値(15)

     SIZ 6+dice2d6=5 3 (8)

     INT 6+dice2d6=1 1 (2)

     EDU 6+dice2d6=5 3 (8)

     LUK dice3d6=3 5 4 (12)

     

  • 7二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 15:51:50

    >>3

    安定はしているのかな?

  • 8二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 15:52:54

    耐久ペラッペラお姉ちゃん...

  • 9二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 15:54:05

    クイックスタートを見ながらなんとなくやってるのでとりあえず雰囲気で楽しんでください
    では咲季さんのキャラシートで最もふさわしいものはどれでしょうか?

  • 10二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 15:54:07

    スレ立て乙、COC好きだから期待

  • 11二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 15:57:19

    LUK低いのもあって①お姉ちゃんがいいかもしれない

  • 12二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:02:43

    面白そうだけどPL3人描写は大変そう

  • 13二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:04:34

    では今回は咲季1さんに探索してもらいましょう

    続いて手毬さんです

     手毬1

     STR dice3d6=5 2 3 (10)

     CON dice3d6=4 5 4 (13)

     POW dice3d6=6 4 2 (12)

     DEX dice3d6=6 3 4 (13)

     APP 固定値(15)

     SIZ 6+dice2d6=6 1 (7)

     INT 6+dice2d6=3 5 (8)

     EDU 6+dice2d6=1 4 (5)

     LUK dice3d6=5 6 5 (16)

     

  • 14二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:05:03

     手毬2

     STR dice3d6=1 3 3 (7)

     CON dice3d6=6 4 4 (14)

     POW dice3d6=5 1 3 (9)

     DEX dice3d6=4 5 2 (11)

     APP 固定値(15)

     SIZ 6+dice2d6=1 1 (2)

     INT 6+dice2d6=1 1 (2)

     EDU 6+dice2d6=6 1 (7)

     LUK dice3d6=5 6 4 (15)

     

  • 15二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:05:23

     手毬3

     STR dice3d6=3 5 4 (12)

     CON dice3d6=3 6 1 (10)

     POW dice3d6=1 5 4 (10)

     DEX dice3d6=2 2 6 (10)

     APP 固定値(15)

     SIZ 6+dice2d6=6 1 (7)

     INT 6+dice2d6=1 2 (3)

     EDU 6+dice2d6=1 6 (7)

     LUK dice3d6=3 2 5 (10)

  • 16二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:07:53

    手毬も1かな…?

  • 17二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:08:40

    手毬らしいのは2に見えるかな

  • 18二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:10:30

    >>16

    あー、1もありよりのあり

  • 19二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:17:11

    1d3で決めます

    dice1d3=3 (3)

    1,2 手毬1

    3 手毬2

  • 20二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:19:04

    手毬2に決定します。SIZ最小ってどれくらいの大きさなんでしょう

    続いてことねさん

     ことね1

     STR dice3d6=6 5 6 (17)

     CON dice3d6=5 1 1 (7)

     POW dice3d6=3 4 1 (8)

     DEX dice3d6=1 2 1 (4)

     APP 固定値(15)

     SIZ 6+dice2d6=2 3 (5)

     INT 6+dice2d6=3 3 (6)

     EDU 6+dice2d6=2 4 (6)

     LUK dice3d6=3 3 3 (9)

     

  • 21二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:19:32

     ことね2

     STR dice3d6=6 5 2 (13)

     CON dice3d6=2 3 2 (7)

     POW dice3d6=4 1 4 (9)

     DEX dice3d6=6 6 2 (14)

     APP 固定値(15)

     SIZ 6+dice2d6=1 5 (6)

     INT 6+dice2d6=3 6 (9)

     EDU 6+dice2d6=5 1 (6)

     LUK dice3d6=6 2 2 (10)

     

  • 22二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:19:50

     ことね3

     STR dice3d6=2 6 5 (13)

     CON dice3d6=5 3 2 (10)

     POW dice3d6=5 1 5 (11)

     DEX dice3d6=4 1 6 (11)

     APP 固定値(15)

     SIZ 6+dice2d6=6 2 (8)

     INT 6+dice2d6=4 3 (7)

     EDU 6+dice2d6=4 2 (6)

     LUK dice3d6=3 2 5 (10)

     

  • 23二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:21:56

    STR17のことねは草、DEX14の2がいいかもね

  • 24二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:29:29

    APPって見た目だけじゃなくて人当たりの良さとか第一印象もあるからことねは固定じゃなくていいのでは

  • 25二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:32:20

    >>23

    幸運もまぁ3つの中では高いしありかも

  • 26二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:36:55

    ことね2に決定しますね。
    APPは低い値引いたときに解釈違い起こすので固定してます。
    自分の担当が一番可愛いって争いを防ぐ意図もあります

    次に技能を決めたいと思いますが、咲季さんが持ってそうな技能ってなんだと思いますか?
    特になければ運動系技能入れます。
    シナリオの推奨は目星・図書館です

  • 27二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:39:10

    咲季はオールラウンダーだからなに持ってても不思議じゃないけど、製作:SSDかな

  • 28二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:39:35

    POW9 INT15が引っかかるがまぁいっか

    咲季は芸術/制作(料理)持ってそう

  • 29二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:40:51

    運動能力高そうだし跳躍は持ってそう

  • 30二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:41:54

    格闘できそうだしマーシャルアーツとか?

  • 31二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:44:14

    >>27

    >>28

    製作:ディストピア飯で一括りに出来そう


    あと一目で食事の栄養バランス見抜けるレベルの"目星"か“鑑定”も欲しい

  • 32二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:47:50

    お姉ちゃんアプリ作ってる疑惑もあるからコンピューターか図書館系の技能もありそう

  • 33二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:47:51

    >>30

    MAはそれこそ麻央パイみたいにちゃんとやってた人かな

  • 34二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:53:07

    回避は間違いなく高いと思われ
    手毬が組み付きに成功するまで、ことねからの水鉄砲をずっと避けまくっていた実績あり

  • 35二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:56:04

    マーシャルアーツは近接格闘に統合されたっぽいのでそこに振っときます。体系的に学んでいなくても身体能力で補う感じで。
    跳躍も強い脚力が高いDEXに理由がついていいですね。
    後は推奨と回避と制作料理に振りましょうか。
    料理に関してはレギュラー成功でディストピア飯、それ以上なら普通においしい料理みたいな扱いで。

  • 36二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:58:06

    次は手毬さんの技能をお願いします。
    逆にこの技能派低いだろうという意見も歓迎です。
    すべてのコミュをみていないので把握しきれていない特徴があるかもしれません

  • 37二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 17:08:23

    パッと思い付くのは威圧、魅惑、言いくるめ…辺り

  • 38二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 17:11:10

    魅惑と芸術(歌唱)かな

  • 39二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 17:39:40

    >>37

    >>38

    これらの技能を採用します。威圧と歌唱は高めに振りたいですね。

    あとは聞き耳も噂話にアンテナ張ってそうなので高めに。

    SyngUp!解散後は無茶なトレーニングのケアも自分でしなければならなかったでしょうし応急手当も振っておきます


    次はことねさんをお願いします

  • 40二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 17:41:36

    経理とか精神分析?

  • 41二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 17:54:36

    会長から逃亡しまくる→"回避"
    コミュ強→"言いくるめ"
    金欠→"信用"が0

  • 42二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 17:59:16

    心理学や芸術:ダンスとかも高そう

  • 43二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:04:01

    >>41

    信用0好き

  • 44二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:11:32

    >>39

    信用はなくても怒った時とかちび共いるし言いくるめか説得の方はありそうだな……

  • 45二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:20:25

    信用0の基準が『無一文、路上で生活している』
    信用1~9で貧乏、信用10~49は平均らしいです
    流石にかわいそうなので信用1にしときます

    対人関係に強い技能編成になりそうですね。
    手毬さんの誤魔化すための言いくるめに対して、ことねさんの相手の気持ちを慮って説得するという形がそれらしいかなと思ったので説得に振ります。
    会長からの逃亡で回避高いのは解釈一致です。能力値的にも違和感ありませんしね

  • 46二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:25:49

    キャラシート貼ります。

  • 47二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:27:04

    咲季技能

  • 48二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:27:34

    手毬

  • 49二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:28:02

    手毬技能

  • 50二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:28:30

    ことね

  • 51二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:28:51

    このレスは削除されています

  • 52二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:30:47

    ……7版でアイドルなんだからEDU×APPでは?

  • 53二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:31:22

    最後に、ことね技能

  • 54二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:33:08

    TRPGなんもわからんけど面白そう

  • 55二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:36:17

    アイドル→エンターテイナーと解釈するか否かやね


    https://w.atwiki.jp/a4trpg/pages/23.html#id_a366e935

  • 56二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:37:19

    >>52

    本当ですね。

    まあ今回はアイドルの卵というオリジナル職業ということで。

    六版で数回回ったくらいなのでふわっとしてます、実卓で囲む際はこのスレを参考にしないでください

  • 57二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 19:03:02

    このスレではKPとPLのやり取りを想像するものではなく、探索者の物語を描写していくものです。予めご了承ください。

    それでは、これよりクトゥルフ神話TRPGやろうずWikiより泥紳士様作成『毒入りスープ』を始めます。画像素材元はsora色屋様です。よろしくお願いします。

  • 58二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 19:04:29

     RE;IRISとしてのユニット活動を行うため共同生活を送っている花海咲季、月村手毬、藤田ことねの三人の高校生アイドル。

     現在時刻は19:50。食事と入浴を済ませた彼女らは用意した布団に入りこみ、いつもどおり早めの睡眠を取ろうというところだった。


    「……?ねえ、ことね。私の湯たんぽどこやったの?」

    「はぁ?そんなん知るわけないだろーが。布団と一緒にしまってたんじゃねぇの?」

    「なかったから聞いてるんでしょ。それぐらいわからない?」

    「マジでこいつ……。咲季~、手毬の湯たんぽ見てない?」

    「……ん~?湯たんぽ?ああ、それ秦谷美鈴が持って行ったわよ、カバーのほつれてるところを縫い直したいって。代わりのやつ置いてってくれてるから玄関に取りにいきなさいよ」

    「……ことね」

    「取りにいかねぇからな」

    「咲季」

    「いやよ、面倒くさい」

    「……お願い、咲季おねえちゃん」

    「もぉ~、しょうがないわね~。手毬はほんと手がかかるんだから」

    「……あいつちょろすぎだろ」


     そんないつも通りの日常を過ごしている三人。明日もその先もこんな当たり前の日常が続くものだと疑いもしなかった。

     時計の長針が12を指す、時刻は20:00。寝静まった部屋を夜の闇が覆った。


    起きる順番決め(高ければ早い)

    咲季dice1d100=33 (33)

    手毬dice1d100=52 (52)

    ことねdice1d100=80 (80)

  • 59二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 19:17:32

     ことねは固く冷たい床に違和感を覚え目を覚ます。布団の温かさとはかけ離れたそれに表情を歪ませながら体を起こすと、周囲には同じ部屋で寝ていた咲季と手毬が自身と同様に床に横たわっていた。

     自分の置かれた状況を不審に思いながらも一先ず二人を起こすことを決める。

     

    「お~い、起きろお前ら~!」

    「ラーメン替え玉……。はっ」

    「なによぉ……まだ起きる時間じゃないでしょ……」


     のそのそと起きだした二人とともに改めて周囲を見回すと、そこは四方に扉がついたコンクリート質の部屋だった。中央には木製のテーブルと椅子があり、吊り下げられた薄暗い電球だけが弱弱しく部屋を照らしている。


    「あれ、ここどこ?」

    「初星学園のレッスン室とか寮の部屋じゃないみたいだね。中等部に居たころでも見たことない」

    「ていうか何この服!?白い襤褸切れ一枚じゃん!起きたときから妙に寒いと思ったら!」

    「とにかくここから出ましょう。時間もわからないし、このままじゃ朝の走りこみもできないもの」


     いつの間にか装い新たに白い襤褸切れ一枚をまとった探索者たち。スマートフォンなどの自身の持ち物は身に着けていないようだ。

     状況を理解できないながらにとにかく行動しようと咲季が扉に向って歩を進める。


     目星ロール

     咲季(達成値80)dice1d100=71 (71)

     手毬(達成値25)dice1d100=83 (83)

     ことね(達成値60)dice1d100=59 (59)

  • 60二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 19:26:52

    まりちゃん、スープのお時間ですよ

  • 61二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 19:27:14

     部屋を注意深く観察していた咲季とことねは気づいた。部屋の中央に置かれているテーブルの上に何かがあると。
     
    「まって机の上に何かメモが置いてある」
    「本当ね。赤いスープ?みたいなものもあるわ」

    『帰りたいなら一時間以内に毒入りスープを飲め。飲むまでは君じゃあここから出られない。一時間以内に飲めなかったらお迎えが来るぞ。』
    「ちょっと見せて。……なにこれ?毒入りのスープなんて飲むわけないでしょ。書いたやつは相当な馬鹿だね」
     

  • 62二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 19:35:23

    「こっちは地図ね。四方を扉に囲まれた部屋、中央があたしたちのいる場所だと仮定すればここは『スープの部屋』ってことになるのかしら」

    「まぁ、これ見よがしにスープ置いてあるしそれは間違いなさそうだけど……。ていうか地図の通りなら出口なくね?」

    「テレビの企画とか?脱出ゲームとかそういうかんじかしら?」

    「うーん、手毬はともかくあたしらってアイドルとして全然認知されてないだろうし微妙じゃね」

    「フッ……」

    「ドヤ顔うっざ」


     目星ロール

     咲季(達成値80)dice1d100=65 (65)

     手毬(達成値25)dice1d100=88 (88)

     ことね(達成値60)dice1d100=16 (16)

  • 63二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 19:53:19

    「あれ、手毬。持ってるメモの裏にもなんか書かれてんぞ」

    「なに?どうせまた変なことでしょ」

     

     ことねの言葉に促されるまま手毬はぞんざいな手つきでメモを裏返した。そして三人は衝撃的な文言を目にすることになる。これが彼女らの日常が壊れる初めの一歩だった。

     

    『温かい人間の血のスープ、冷めない内に召し上がれ』

    「え?」

    「血の、スープ?」


     SAN値チェック0/1

     咲季(達成値60)dice1d100=19 (19)

     手毬(達成値45)dice1d100=99 (99)

     ことね(達成値45)dice1d100=7 (7)

  • 64二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 19:54:06

    このレスは削除されています

  • 65二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 19:55:31

    手毬期待通りの展開で嬉しみ

  • 66二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 19:56:15

    手毬ファンブってて草

  • 67二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 20:14:46

     「ひっ!」

     手毬が中央の机から大きく退く。なにかのイタズラだとかそんな考えは消え失せ、手毬はあの赤いスープが本当に人間の血で作られたものであるように思えた。

     

    「は、ははは。手毬ちゃんってばビビりすぎだって~。本物なわけないだろ?」

    「じゃ、じゃあことねが確かめてよ!」

    「それは~……」

     

     会話が途切れ部屋に静寂が満ちる。

     自然と三人は恐る恐るスープを見つめた。出来立てなのかほのかに湯気を立てるそれは、探索者たちの目線を赤黒い水面に反射している。

     誰かの背筋にヒヤリと悪寒が走った。先程まではなにも感じていなかったスープが、メモの内容を見た後だと酷く禍々しいものに思えた。


    「わたしが見てみるわ。人の怪我を一番多く見て血に慣れてるのはわたしだと思うし」

    「「咲季……」」


     医学ロール

     咲季(達成値46)dice1d100=38 (38)

  • 68二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 20:34:53

    お姉ちゃん流石だな

  • 69二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 20:59:18

     咲季は知れず机から引いていた身体を前に押し出した。赤い水面に鼻をよせスープから漂う匂いを確かめる。

     鉄錆のような匂い。加えて、この赤黒い色はトマトジュースなどでは再現できないものであると確信を得た。


     このスープの存在はメモの内容を肯定していると。正真正銘このスープは人間の血から作られたものであるということに咲季は気づいた。

     

     SAN値チェック0/1d2

     咲季(達成値60)dice1d100=87 (87)

  • 70二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 20:59:43

    dice1d2=1 (1)

  • 71二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 21:11:51

    「っ!ふぅ、本物の血のスープよこれは」

    「んな悪趣味なもの……!」

    「……」

    「マジ、か。っでも、動物の血の可能性もあるんじゃない?鶏とかさ!」

    「いいえ、それにしては獣臭さを一切感じなかったわ。それにこうゆうときは最悪を想定するべきよ」

    「最悪って……」

    「そういえば手毬は?さっきから話してないけど」


     手毬は?dice1d3=1 (1)

     1部屋の隅で震えている

     2スープを飲もうとしている

     3部屋の扉を開けようとしている

  • 72二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 21:16:34

    怯えるまりちゃんからしか摂れない栄養助かる

  • 73二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 21:21:45

    言うんだな…まあ言うか咲季なら
    飲まなきゃ帰れないとかまだわからんし

  • 74二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 21:26:34

     ことねと咲季が手毬の行方を探そうと視線を部屋に巡らせると、隅で身体を搔き抱いて震える手毬の姿があった。

     

    「手毬、大丈夫か?」

    「……なにこれ?人間の血、あんなにたくさん……。なら私たちはこれから……」

    「落ち着きなさい手毬。まずわたしたちがやるべきは――」

    「落ち着いてなんていられるわけないっ!わたしたちこれから殺されちゃうかもしれないんだよ!?なんで……」


     説得ロール

     咲季(達成値40)dice1d100=29 (29)

     ことね(達成値60)dice1d100=53 (53)

  • 75二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 21:46:14

    まあ説得するには情報が足りなすぎるわな…

  • 76二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 21:47:53

    いや成功してるぞ

  • 77二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 21:48:11

    >>75

    いや、両方とも説得に成功しているよ

  • 78二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 21:48:29

    >>75

    (達成値以下で成功なんやで)

  • 79二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 21:51:51

    「確かに状況は良くないわ。厳重なはずの初星学園の警備を出し抜いてわたしたち三人をこの部屋に攫った誰かがいる」
    「さっき言ってたテレビ番組の企画なら本物の血をアイドルの前に置いたりしねーだろうしな」
    「……ここで、死ぬの?まだ、私はなにも――」
    「で~も!なにもかも悪いってことでもないわ。わたしたちを害する目的なら、全員が寝てるときにそうすればよかったはず。それをしない、できない事情があるのよ」
    「それにメモには『一時間以内に毒入りスープを飲め』って書いてあったっしょ。つまり、その一時間の間はあたしたちは自由に動けるってことじゃない?」
    「たった一時間……」
    「そうね、たった一時間、短い時間だわ。でもね手毬、じゃああなたはその間ただ蹲ってるだけのつもり?」
    「……」
    「わたしはぜ~ったいにそんなのイヤ!最後の最後まで足掻いてやるわ!それに、短い一瞬を誰よりも精一杯輝く。それがアイドルってものじゃない?」
    「あぁーあ、いいのかよ言われっぱなしでさ~。初星学園のエリートサマ?」
    「……そんなの咲季に言われなくても分かってたし。アイドル初心者が偉そうな口きかないで」
    「ふふん、それで良いのよ」
    「大体咲季は歌私より下手だし、勝負事好きな割に結構負けるし、変な料理作るし……」
    「言い過ぎよっ!」

  • 80二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:00:33

    >>76

    >>77

    >>78

    あ、そうか…普段のダイススレと逆なのか

  • 81二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:06:39

    「んんっ!業腹だけどわたしたちの生殺与奪は誰かに握られたまま。とにかく動かないことにはどうしようもないわ。みんなで固まってひとつづつ部屋を確認しましょう」

     どの部屋を調べる?dice1d5=3 (3)

     1スープの部屋(中央)

     2調理室(上)

     3下僕の部屋(右)

     4礼拝室(下)

     5書物庫(左)

  • 82二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:20:59

    「なんでこの部屋?」
    「下僕っていうぐらいだから誰かはいるはずよ。もし敵側の人間だったら脱出経路を知ってるかもしれないわ」
    「なるほど、そいつを三人がかりで袋叩きにすれば良いってことだね」
    「あたしらアイドルのはずなんだけど……。まあ、この状況じゃ言ってられないか」
     

  • 83二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:24:15

     目の前の錆びた鉄製の扉が下僕の部屋へと繋がる扉のようだ。三人は扉を開き先に進もうとするが、どうやら鍵がかかっているようで開くことができない。


    「鍵がかかってるわね」

    「他の部屋から鍵を探せってこと?」

    「うーん、でもこの扉力ずくでも開きそうよ」

    「さすがにその選択肢は脳筋すぎだろ。文明人の誇りはどうした」

    「よーし行くわよ!離れてなさい!」

    「ちょっ!?」

     

     STR対抗(成功度が相手の成功度以上の場合、扉が開く)

     錆びた鉄のドア(STR25)dice1d100=57 (57)

     咲季(STR40)dice1d100=38 (38)

  • 84二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:25:46

    3人でやれば開きそうだな

  • 85二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:33:00

     咲季の体当たりが炸裂するとともにガキンという悲鳴が扉から聞こえ、黒板を爪で引っ掻いたような音を出しながらゆっくりと扉が開いた。


    「マジでやったよこいつ」

    「ふふん、これで問題なく部屋を調べられるわね」

    「お前が問題なんだよ」


     聞き耳ロール

     咲季(達成値20)dice1d100=42 (42)

     手毬(達成値70)dice1d100=78 (78)

     ことね(達成値20)dice1d100=74 (74)

  • 86二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:37:18

    あかん

  • 87二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:47:54

     扉を開けるとそこには一面の闇が広がっていた。1m先すらも見通せないほどだ。咲季が扉を破壊したときの轟音がまだ三人の耳の中に残っているようで、周囲の細かい音は聞き取れない。
     だからだろう、突然闇の中から白い人型が浮かび上がってきたときに三人は咄嗟の行動を取ることができなかった。


     人型は三人がその姿をはっきり確認できるほどの距離に近づいてくる。
     そしてそれは無防備な彼女らに対して……特になにもすることなく目の前で停止した。

  • 88二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:57:51

     目の前に現れたのは白い髪にうつろな赤い瞳のやつれた女の子だった。探索者と同じ白い襤褸一つを身にまとっているようだが、その全身は真っ赤な血で彩られている。


    「あ、あなた大丈夫!?酷い怪我を」

    「待って咲季、その子が手に持ってるのって」


     白い少女の手元を注視すると、そこには黒い拳銃が握りしめられていた。探索者たちの日常の中では影もなかった銃器の存在に思考が一瞬停滞する。

     

     どう対応する?dice1d3=2 (2)

     1ことね「その銃を離してくれない?」

     2咲季「あなたもわたしたちと同じように巻き込まれた人なの?」

     3手毬「近づかないで!」

  • 89二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 23:15:03

    「あなたもわたしたちと同じように巻き込まれた人なの?」

    「?」

    「えっと、あなたはわたしたちの敵?」

    「(フルフル)」

    「なるほど、じゃあ――」

    「ちょ、ちょっと咲季ぃ!なに普通に話してんの!銃もってんだよ、銃!」

    「でもわたしたちより年下の子よ?」

    「理由になってねぇから!銃持った小学生と喧嘩慣れした大学生だったら前者の方が圧倒的に怖いから!」

    「でも敵じゃないって」

    「口だけならなんとでも言える。本当に私たちの敵じゃないなら今すぐ銃をこっちに渡して」

     威圧ロール

     手毬(達成値70)dice1d100=39 (39)

  • 90二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 23:38:48

     手毬の険しい目に睨まれた少女は少し顔を青くしながら手毬に拳銃を差し出した。
     
    「……少なくとも私たちに直接危害を加えるつもりはないのかもね(銃なんて初めて持ったんだけど!思ってたより重い!冷たい!怖い!)」
    「こんなにあっさり武器を手放したからなぁ。でも信用できるかは別」
    「もうっ、怖いお姉さんたちね。ねぇあなた名前は?」
    「……」
    「さっきから思ってたんだけど、その子喋れないんじゃない?」
    「紙はあるけど書くものがないしな~。まさかスープの血文字で書けってわけにもいかねぇし」
    「……ならわたしたちで名前をつけてあげましょう!呼ぶときに不便だしね」

  • 91二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 23:39:10

     魅惑対抗ロール(もっとも成功度が高い人物に命名権が与えられます)

     咲季は最初から少女に親身だったのでボーナスダイス一つ

     手毬は威圧でおびえさせたことがあるのでペナルティダイス一つ

     ことねはとくになし


     咲季(達成値15)十の位dice2d10=8 1 (9) (低い方を採用):一の位dice1d10=7 (7)

     手毬(達成値50)十の位dice2d10=9 10 (19) (高い方を採用):一の位dice1d10=7 (7)

     ことね(達成値15)dice1d100=89 (89)

  • 92二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 23:41:59

    咲季17手毬97ことね89で全員失敗のため再ロール


     咲季(達成値15)十の位dice2d10=6 2 (8) (低い方を採用):一の位dice1d10=9 (9)

     手毬(達成値50)十の位dice2d10=7 3 (10) (高い方を採用):一の位dice1d10=5 (5)

     ことね(達成値15)dice1d100=63 (63)

  • 93二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 23:43:48

    おっとこれは泥仕合の様相をていしてまいりました…

  • 94二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 23:43:56

    咲季29手毬75ことね63で失敗再ロール

    次で決まらなかった場合能力値が高い順、つまり手毬の勝利とする


     咲季(達成値15)十の位dice2d10=3 8 (11) (低い方を採用):一の位dice1d10=8 (8)

     手毬(達成値50)十の位dice2d10=4 8 (12) (高い方を採用):一の位dice1d10=10 (10)

     ことね(達成値15)dice1d100=30 (30)

  • 95二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 23:57:00

    これはいつもの喧嘩だな?

  • 96二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 23:58:18

    判定3回…結構時間取られてそうだな

  • 97二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 00:12:08

     すると今まで微動だにしなかった少女が突然動き出した。
     手毬とことねは少女の行動に咄嗟に身構え警戒するが、少女は決して俊敏とはいえない動作でペタペタと足音を鳴らしながら手毬の前に移動しただけだった。
     
    「な、なに?」
    「きっとあなたに名前を付けてほしいのよ!なんで私じゃなくて手毬になついたのかわからないけど……」
    「はぁ?(厳しくされて喜ぶって、こいつも広みたいな変なやつなんじゃ)」
    「じゃあ手毬、この子のお世話係に決定な」
    「ちょっと勝手に決めないで。そもそも名前を付けるのだってまだやるって言ってない」
    「あ~……。手毬ってさぁ、一組の結束を強めるために皆にあだ名つけようとしてくれてたじゃん?」
    「うん、それが?」
    「今も同じ状況ってこと。最初はあんまり仲良くなかったけど、アイドルとして成長するために結束した一組。この子が信用できるかは分かんないけど、ここから脱出するために協力することはできるかもしれない。この名付けはそのために必要なもので手毬にしかできないことなんだよ」
    「私にしか……」
    「そう♪おねがい、できる?」
    「ふん、そこまで言うなら仕方ないね。この子に最高の名前を付けてあげるよ」
    「わ~い、手毬ありがと~!ついでにお世話係もお願いナ~♡」
    「うん、任せて」

  • 98二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 00:14:47

    今日はもう寝ます。時間があれば明日の夕方ごろやるかもです。
    よければ名前候補をレスしていってください。

  • 99二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 00:36:10

    水無口 (→ 波の無い水面のように無口で物静かな娘だから "梔子"姓も良き)
    "オト"陽都 (⇄ 月村)
    で、水無口 オトちゃんとか?

  • 100二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 00:43:54

    ジャバウォック

  • 101二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 00:46:37

    ひろぽん

  • 102二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 00:51:41

    寡黙→モク
    静か→シズ

  • 103二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 02:48:56

    篠澤+白→白沢
    無声→夢星

  • 104二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 07:56:47

    シロガネ
    漢字は銀でも白金でも白銀でも

  • 105二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 09:25:00

    白くて雪っぽいからユキとか

  • 106二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 16:20:47

    しろしろ

  • 107二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 16:22:34

    (トンカツ食べたい…プロデューサー…)
    つ…ゆ…→ツユちゃん

  • 108二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 17:43:38

     再開します

     皆さん様々な名前候補を挙げてくださってありがとうございます!

     特に梔子の白い花びらと赤い実は少女にぴったりだと思ったのですが、この場面では名前だけを決める予定なので苗字は省かせていただきます。

     

     候補の中から気に入ったものと私の考えたものを加えてダイスで決定します

     dice1d4=1 (1)

     1シズ

     2シロ

     3ユキ

     4ヒナ

  • 109二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 18:09:40

    「……決めた。あなたの名前はシズ、だよ」
    「へぇ~手毬のくせに良い名前じゃん」
    「なんでその名前をつけたの?」
    「この子、さっきから声を出さずに大人しくしてて静かだから。それに背が小さくて妹、Sis(シス)っぽい感じもあるし」
    「うん、いいわね!あなたもこの名前気に入ってくれた?」
    「(コクコク)」
    「ふん、当然だね」

  • 110二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 18:20:18

    「じゃあさシズ。早速聞きたいんだけど、ここから出る方法ってわかる?」

    「(フルフル)」

    「わかんないか。さっきまでこの下僕の部屋に閉じ込められてたっぽいけど、中に危ないものってあった?」

    「(……フルフル)」

    「ん、ありがと。ひとまず中は安全らしいし皆で探索しよう!スープの部屋のメモみたいなのが見つかるかもだし」

    「そうね。……かなり暗いから明かりがあればよかったんだけど、ないものねだりね」


     目星ロール(暗闇による技能修正ー30)

     咲季(達成値80-30)dice1d100=19 (19)

     手毬(達成値25-30)dice1d100=81 (81)

     ことね(達成値60-30)dice1d100=66 (66)

  • 111二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 18:41:06

    「く、暗い……。咲季、ことね?いるよね?」

    「はいはい、いるいる~。でもマジで見えねぇな、咲季はなんか見つけた~?」

    「う~ん、こっちも特には……あら?」


     咲季がふと足元に違和感覚えしゃがみこんで確認すると、暗がりのなかで白い紙切れを見つけることができた。

     探し求めていた手がかりを確保しようと咲季が紙を拾い上げた瞬間。ペタリと指先に張り付くような感触があった。どうやら紙が水かなにかで濡れていたらしい。

     思わず紙を目の前に持ち上げてそれが何かを観察してしまう。


    「赤い……?」


     徐々に暗闇に目が慣れてきたのかまばたきをした瞬間、視界が一段階晴れた。

     だからこそ咲季にははっきりとわかってしまった。自分の足元には赤い血だまり広がり、そしてその中心には頭部のない死体が転がっているということに。


     SAN値チェック1/1d4

     咲季(達成値59)dice1d100=94 (94)

  • 112二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 18:41:37

    dice1d4=2 (2)

  • 113二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 18:58:45

    「きゃあああ!?」
    「どうした!?咲季!」
    「な、なに!?」
    「あ、き、来ちゃダメ!早くこの部屋を出なさい!」
    「は、急になにをって、ちょ押すなよ!?わかったから!」
    「もうほんとになに!?」

     咲季は部屋から全員を押し出し下僕の部屋の扉を閉めた後、困惑する二人に自分の見たものを説明した。
     首のない死体の話を聞いた二人は顔を青くさせた。自分たちが置かれている状況的に殺伐とした考えは頭のなかにあった。しかし現実に死体という根拠を突き付けられたせいで、奮い立てた心に恐怖がじわりと染み込んだように感じた。

  • 114二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 19:43:55

     僅かに空いた会話の空白。そこにことねの言葉がぽつりと響いた。
     
    「ねぇ、その人ってさ、シズが殺したんじゃないの?」
    「なっ!ことね!?」
    「……それは考えづらいわ。さっきも言ったとおり死体には首がなかった。例え道具があったとしてもこの子の細腕でそんなことができるとは思えない。それに殺すなら銃を使わない理由がないわ」
    「そうだよ!急に何言いだすの!」

     ことねの視線はシズに向けられており、そこには隠し切れない疑心が滲んでいる。それを遮るように手毬が間に立ちことねを睨みつける。
     二人が同時に口を開こうとしたとき、咲季の声が割って入った。

    「あと、さっき拾ったメモに書いてあることも気になるの。二人とも見て」
    『それは名前もない貴方の下僕です。言われたことは嫌でも絶対に従います。無口だけど人懐っこい良い子なので可愛がってあげてください。』
    「下僕?確かに気になることは色々書いてるけどこれがなに?」
    「大事なのはシズの存在には敵側の意図が絡んでいるということよ」
    「それだったら余計に……」
    「さっきわたしたちが手毬に言ったこと忘れたの?少なくとも一時間、わたしたちの無事は敵側から保障されてる。つまりシズがわたしたちを害する可能性は低いわ」
    「なる、ほど」
    「ことね、あなたがわたしたちの安全を考えて言ってくれるのはわかるけど闇雲に疑うのは止めなさい。いつもならこれくらい気づけてたでしょ?」
    「……うん、そうだね、そもそも協力するべきって言ったのあたしだしな。ごめんシズ!疑っちゃって……」
    「(コクコク)」
    「シズがそんなことするわけないでしょ。リーダー馬鹿なの?」
    「お前さっきまであたしと同じように疑ってたくせに……。絆されるの早すぎだろ」
     

  • 115二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 19:54:46

    手毬懐かれたからって一瞬で保護者気取りになってて草生える

  • 116二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 20:00:41

    「……さて、この部屋の探索は済んだわね。次はっと」

    「咲季、無理すんなよ。あたしらは見てないけど死体見て平気なわけないんだから」

    「まあ、ね。正直ちょっときついけど、立ち止まるわけにはいかないもの」


    そう言い胸に手を当て強がる咲季のもとにシズが歩み寄る。彼女は咲季の空いている手を取ると、少しだけ力を入れて握りしめた。

    相変わらず無表情なシズだったが、そこには少しだけ心配の色が見える気がした。


    「あら、ふふ。慰めてくれているの?ありがとね、シズ」


     どの部屋を調べる?dice1d4=2 (2)

     1スープの部屋(中央)

     2調理室(上)

     3礼拝室(下)

     4書物庫(左)

  • 117二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 20:12:03

    「なら次は調理室を調べよう」

    「良いと思うけど、なんで?まさかお腹すいたとか……」

    「ち、違う!この悪趣味なスープの手がかりが得られるかもって思っただけ!」

     

     目の前の白い扉が調理室へと続く扉のようだ。探索者たちは軽い手ごたえの押し扉を開き、簡単に調理室に入ることができた。

     中は綺麗で地面には埃一つ落ちていない。調理台、ガスコンロ、洗い場などの設備が整えられており、食器棚の中には大きさの違うお皿が用意されている。


    「思ったよりフツー?」

    「そうね、わたしが普段使ってる寮の調理室と大して差はなさそう」


     目星ロール

     咲季(達成値80)dice1d100=75 (75)

     手毬(達成値25)dice1d100=15 (15)

     ことね(達成値60)dice1d100=67 (67)

     シズ(達成値55)dice1d100=19 (19)

  • 118二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 20:25:05

     探索者たちが調理室の中を調べるために動き出そうとしたとき、手毬は自分の服の裾を引っ張られる感覚に気づいた。

    「ひゃっ!……なに?なにかあったの、シズ」
    「(コクコク)」
     
     シズは調理台の方へ向かうと隅の方に貼られていた一枚のメモを指さした。
     手毬はスープの部屋のメモを思い出し裏を確認してみるが特に何か書かれているわけではなさそうだ。

  • 119二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 20:39:35

    「みんな、シズが新しいメモを見つけた」

    「おっ、やるじゃ~ん!」

    「内容は?」


    『大事な調味料は現在在庫切れ』

    「大事な調味料……」

    アイデアロール

     咲季(達成値70)dice1d100=4 (4)

     手毬(達成値40)dice1d100=35 (35)

     ことね(達成値75)dice1d100=49 (49)

  • 120二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 20:42:59

    咲季がクリったか

  • 121二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 21:11:19

    「もしかして最初の部屋にあったスープってまだ完成してないんじゃないかしら」
    「あたしも思った。わざわざこのメモを残してあるってことは何かスープに工夫しろってことじゃない?」
    「調味料自体はここにたくさんあるけど、これは使わないってことだよね。肝心な大事な調味料って何なんだろう」

     メモを囲って内容について言い合う探索者たち。そのとき、ふと咲季の頭にスープの部屋で見つけたメモの内容が思い起こされた。
     『帰りたいなら一時間以内に毒入りスープを飲め』
     突飛な発想だと思いながらも咲季は自分が行きついた答えを口に出す。

    「毒、とか」
    「ハァ?」
    「なに言ってんの咲季。ついに壊れた?」
    「失礼なこと言わないでちょうだい!最初の部屋にあったメモに書いてあったでしょ毒入りスープを飲めって」
    「はぁ。生きて帰るために脱出しようとしてるのに、脱出するために毒を飲むなんて本末転倒だよ」
    「でも、スープのレシピらしいものなんてこれくらいしか……」
    「ほら、まだ書物庫とか探してないじゃん?そこにレシピとかあるんだって。この部屋見終わったら探しに行こうぜ、な?」
    「(やっぱさっきの死体のショックで大分参ってるっぽいな。あたしがしっかりしないと)」

  • 122二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 21:16:24

    「さて、ほかに気になる所はっと」


     目星ロール(成功数に応じて探索場所が増えます。最大3)

     咲季(達成値80)dice1d100=52 (52)

     手毬(達成値25)dice1d100=41 (41)

     ことね(達成値60)dice1d100=52 (52)

     シズ(達成値55)dice1d100=23 (23)

  • 123二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 21:20:39

    全体的に出目が良いな

  • 124二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 21:44:40

     探索者たちが部屋を調べ回っている最中、突然ぐぅと誰かのお腹の音が響いた。


    「手毬……」

    「私じゃない!」


     サッと白く細い腕が天に伸びる。その腕の主はほのかに頬を紅潮させたシズだった。

     なんとも気まずい沈黙が部屋に降りようとしたとき、突然手毬は何かをひらめいたようで勢いよく咲季の方に振り返った。

     

    「咲季、なにか作って」

    「……あんた、自分も食べるつもりよね?」

    「別にいいでしょ?料理って一人前も二人前も変わらないって私知ってるよ。前に美鈴が言ってた」

    「まあそうだけど……そもそも食材はあるの?」


     咲季が問うとシズが冷蔵庫の方を指さした。どうやら探索中に見つけていたらしい。


     幸運ロール(シズの目星ハード成功で補正+10)

     シズ(達成値40+10)dice1d100=6 (6)

  • 125二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 22:17:20

    惜しい

  • 126二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 22:20:02

    そういや幸運消費ルールは無しなんだっけ

  • 127二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 22:59:27

     シズが冷蔵庫を開くと、そこには一通りの料理が作れそうなほど多様で豊富な食材が揃えられていた。


    「意外と良いものが揃ってるわね、量もあるしここにる人数分は余裕で作れるわ」

    「え、あたしも食べんの?その食材ってなんか怖いんだけど」

    「腹が減ってはなんとやらって言うでしょ?不安なら直接見てみればいいじゃない」

    「ん~なら遠慮なくっと」


     鑑定ロール

     ことね(達成値60)dice1d100=71 (71)

  • 128二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:00:59

    なんか作るて大丈夫か一時間しかないのに

  • 129二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:03:08

    >>126

    ありです。

    しかし致命的なシーンでの失敗を避けるために使うことを想定しています

    できるだけ操作なくダイス目に沿って進行したいので

  • 130二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:17:38

    「う~ん、よくわかんないかも。一応あたしはパスでいいや」

    「そう?なら三人分ね」

    「咲季、期待してるから」

    「(コクコク)」

    「ふふん、まっかせなさい!」

     

     料理の作業時間dice1d15=11 (11)

  • 131二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:21:41

    11分あればその間にことねと手毬は探索できないか?

  • 132二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:22:34

    「ちょっと時間かかりそうだからその間に調理室の残りの場所を調べておいてくれる?」
    「ん、わかった。ごはんの前の運動だと思えばちょうど良い。行くよシズ」
    「(トテトテ)」
    「なんかシズが手毬に変な影響受けてきてるような気がするんだけど……」

  • 133二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:24:50

    まさか採用されてたとは思わず
    こーれ今までの累計時間どんだけ使ってるんだ…

  • 134二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:27:20

     ことねは調理室全体を見回して、ふと違和感を覚える。

    「ねえ。この部屋なんかおかしくない?」

    「なんかってなに?言いたいことははっきり言って」

    「いや、あるべきものがないっていうか」

     

     ことねは端から調理室にあるものを確認していく。調理台、ガスコンロ、洗い場、冷蔵庫。そしてある一点でピタリとその動きを止めた。

     

    「そういえばこの食器棚にあるお皿、白いのなくない?」

    「まぁいわれてみれば確かに?これって全部銀食器だよね」

     

     知識ロール

     手毬(達成値65)dice1d100=57 (57)

     ことね(達成値65)dice1d100=98 (98)

  • 135二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:29:45

    ドヤ顔する手毬の顔が浮かぶような🎲結果だ…

  • 136二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:33:02

    ことねファンブル…

  • 137二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:54:44

     食器棚の前で考え込んでいた手毬がふと思い出したように顔を上げた。
     
    「銀っていったら確か毒に反応するんだよね」
    「え、そなの?」
    「反応する毒にも種類があった気がするけどそこまでは覚えてないかな」
    「……なんか手毬が賢そうなこと言ってんのムカつくな」
    「なんか言った?」
    「い~え、なにも~。それにしても食器で毒がね~、ってうわっ!」

     食器棚から銀食器を取り出そうとしたことねだったが手元が狂い、重ねてあったお皿が滑り落ちる。
     そしてそれは近くに立っていたことねの足に、守る布一つない裸足のことねのつま先に落下した。

    「~~~っ!イッッタ!」
    「なにやってんの?」
    「マジ、でっ!あ~!サイッアク!」
     
     ことねのHP-1

  • 138二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 00:07:30

    まあここで厄除け出来たと思えば

  • 139二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 00:18:52

    陶器だったら割れて破片が刺さって大変だったかもしれんし
    銀食器で良かった感はある

  • 140二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 00:22:41

     まだ痛みが抜けていないのか若干涙目のことねを引き連れて手毬は調理室の中で一際存在感を主張するそれに向き合う。一見すると一般的に使用される寸胴鍋だ。しかし手をかざしてみればわずかに熱を感じる。

     

    「げぇ、それいっちゃう?」

    「これだけ調べないのも気持ち悪いでしょ」

    「いや絶対ろくでもないもん入ってるって。わざわざ開けなくても……」

    「な、なんで脅そうとするの?……ことねも一緒に見よ」

    「え~!ヤだよそんなん!」

    「じゃあシズ……」

    「(コク)」

    「っだ~もうわかったわかった!あたしが見てやるから、二人は下がっといて」


     手毬とシズの二人に背を見守られながらことねは寸胴の蓋に手をかけ、そっとずらしていく。ことねは片目をつむりながらも、蓋の隙間から鍋の中を覗き込んだ。



     一面の血赤。おおよそ料理にあってはならない色彩を放つ鍋の中には、人間のものとものと思わしき部位や、血肉が大量に煮込まれていた。

     

     SAN値チェック1/1d6

     ことね(達成値45)dice1d100=71 (71)

  • 141二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 00:23:13

    dice1d6=3 (3)

  • 142二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 00:32:48

    「はぁ~~~~、うん。だと思った」
    「ど、どう?ことね」
    「絶対見んな」
    「……ことね、怒ってる?」
    「まぁね。でも別に手毬に対して怒ってるわけじゃない。こんなふざけたことしてきたやつにムカついてんの」
    「あの、ごめん」
    「はぁ、だから手毬に怒ってるわけじゃねぇって。よしよし怖い声出してごめんな?」
    「お母さんぶらないで……」
     

  • 143二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 00:43:28

    「よしっ、料理できたわよ。ってなんかあったの?ことね若干やつれてない?」

    「あ~だいじょぶだから気にすんな。ちょっと疲れただけ」

    「そう?とにかく!花海咲季スペシャルメニュー完成よ!」


     制作料理(レギュラーでSSD、ハードでかなりおいしい、エクストリームで絶品)

     咲季(達成値70)dice1d100=41 (41)

  • 144二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 01:07:02

    「お~光っとる、光っとる。なんか逆に安心するわ、お姉ちゃんの謎ドリンク」

    「……な、なんで」

    「こういうときこそいつも通りが大事なのよ!モーニングルーティーンってやつね!」

    「あんなに食材いっぱいあったのに……」

    「ええ、だから今回のSSDは特別よ!普段から材料にするにはコスパが悪い食材も入れ放題だったもの」

    「……」

    「さあ、遠慮なくどうぞ!」

    「(飲みたくない……でも食材を無駄にするのも駄目だし)いただきます……」

    「シズも、はいどうぞ」

    「(ごくり)」


     シズとSSDの対抗ロール(ハード成功で勝利)

     シズ(CON25)dice1d100=45 (45)

  • 145二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:02:29

    因みに、今回やってる7版だと50以上の技能は100以外はファンブル判定にならないのと、クリティカルは1だけだぜ(補足)

    >>1 は6版しかほぼ経験が無さそうだから軽い補足をさせて貰ったけど気にしなくても良いからね〜

  • 146二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 05:17:52

    シズ…いい奴だったよ…

  • 147二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 10:40:21

    保守

  • 148二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 17:22:13

    保守

  • 149二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:31:56

    保守ありがとうございます

    >>145

    丁寧に教えてくださりありがとうございます。

    展開的には山も谷も多く作れる六版のクリファンの方が良いのでしょうが、今回は七版に触れるのを目的としているので次からは修正します。


    では再開します

  • 150二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:33:30

     咲季から手渡された液体をシズはじっと見つめる。虹色とも玉虫色ともいえない、強いて名前を付けるなら極彩色のそれがシズの手のひらの中で人肌並みの温かさを伝えてくる。

     もし自分が口を利けたとしても今の感情を正確に言葉にすることはできないだろうとシズは思った。感謝、恐怖、疑問、諦観、シズの胸の内に溢れる多様な感情。ここには無感情で儚げな少女はおらず、ただ等身大の子供がいるだけだった。

     場面が違えば感動的だっただろう。しかし、探索者たちとの触れ合いで心を開きかけているシズの手の中にあるのは発光するナニカだ。

     

     ちらりと顔を上げる。咲季の期待する顔、そしてことねの憐れみの顔に否応なく不安が募る。

     ならば最後の砦と、縋るように横に目を向ける。しかしそこには既にナニカを飲み干し机に突っ伏した手毬の頭しか見えなかった。

     仲間の死を認めたシズは遂に覚悟を決めた。コップの飲み口に唇をつけ、持ち手をそっと傾ける。この段階になっても何の臭いもしないことが更なる恐怖を煽った。

     


     ごきゅりとシズの喉が鳴った。少しの沈黙を挟み一度、二度と繰り返し止まることなく音が響く。

     そして、彼女らしからぬ乱暴な手つきでコップが机の上に戻されたとき、コップにはなにも残っていなかった。


    「良い飲みっぷりじゃない!そんなに気に入ったの?」

    「嘘だろ……慣れてるはずの手毬でさえああなってんのに……」


     二人の注目を集めたシズは微動だにしない。不審に思った二人が近寄ろうと腰を浮かした。

     そのとき、まるで当たり前のように、地面に立てた木の枝がバランスを失って倒れるかのように、シズがころりと椅子から崩れ落ちた。


    「ちょっとシズ!?」

    「……あ~完全に気を失ってんね、これ。よく頑張ったよほんと」


     シズ昏倒時間dice1d10=5 (5)

  • 151二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:47:14

    「咲季……私だけじゃなくシズまで……!この人殺し!」
    「人聞き悪いこと言わないでよ!慣れない食材でちょっと味の調整が上手くいかなかったの!」
    「ああ、そう!いい機会だからはっきり言っといてあげる……!咲季のちょっと不味いはもう人間の食べ物じゃないの。みんながあなたとあなたの妹みたいなバカ舌だと思わないでっ!」
    「な~んですって~~~!」
    「もう、こんなときまで喧嘩しないの。それで、伸びちゃったシズどうする?」
    「私が運ぶ。もう私たちはともに強敵に立ち向かった戦友だから。一緒にここから出たらあんなの忘れるくらい美味しいもの食べるんだ」
    「ぐぬぬ……納得いかない……」
     

  • 152二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:49:22

    なんてこったSSDはクトゥルフによくある冒涜的飲料だったのか

  • 153二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:53:57

    対抗ロール発生する飲み物なんて、それこそ神話級のブツとかしか無いんだよなぁ…

  • 154二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:00:29

    「調理室はもう調べ切ったかな。つぎは大事な調味料とやらがなんなのか書物庫を調べに行こう。……咲季はいつまでぶすくれてんの?」

    「うぅ~だって」

    「あたし普段から本読まないし、お姉ちゃんが頼りなんだからしっかりしてよね」

    「……わかったわ」


    木製の扉が書物庫へ続く扉のようだ。鍵はかかっておらず、探索者たちは特に躓くことなく書物庫への入室を果たす。

     書物庫は全体的に薄暗く、その壁一面には本が隙間なく並んでいる。部屋の中央には古い机が置かれ、その上にある1本のろうそくがゆらゆらと小さく部屋を照らしていた。


    目星ロール

     咲季(達成値80)dice1d100=86 (86)

     手毬(達成値25)dice1d100=25 (25)

     ことね(達成値60)dice1d100=40 (40)

  • 155二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:30:50

     シズを背に乗せたまま部屋を観察していた手毬は何かに気づいたようで、机の上のろうそくの方に目をやる。

     

    「ねえ、このろうそくやけに短くない?」

    「ほんとだ、このぐらいの太さならもっと長くてもおかしくないのに。ならあたしたちが他の部屋に行ってる間も燃えてたってことじゃない?」

    「もとの長さを想像するなら、もう半分以上は溶けてるわね」

    「……これって、時間制限じゃない?」

    「ん?どうゆうこと?」

    「私たちが閉じ込められてからどれぐらい時間が経ったか、はっきりとはわからないけど30分は余裕で過ぎてるはず」

    「……なるほどね、ろうそくの減り具合とおんなじだ。つまりこのろうそくが消えたらタイムオーバーってことか」

    「そういうことなら、このろうそくは持って行った方が良いわね」

    「もっと早くこの部屋来とけばよかったな~」

    「過ぎたことを言っても仕方ないわ、目安がわかりやすくなっただけ良いと思いましょう。ここは他の部屋みたいにメモは置いてないみたいだし、早速本棚を探しましょうか」

     

     図書館ロール

     咲季(達成値65)dice1d100=97 (97)

     手毬(達成値50)dice1d100=16 (16)

     ことね(達成値20)dice1d100=78 (78)

  • 156二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:34:00

    お姉ちゃんの🎲が奮わないな、やはりSSDの件が後を引いているのか

  • 157二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:04:00

     三人で本棚から手がかりを探していると、手毬の背中にわずかな身じろぎの感触があった。

     

    「シズ、起きた?」

    「(コクコク)」

    「自分が何してたかちゃんとわかる?」

    「(……コク)」


     今も熱心に本棚を調べている咲季、その背を見つめるシズは態度に少しの怯えがあるように見えた。


    「無理もないね……今度おすすめのラーメン屋教えてあげるよ。……シズにしたことのお詫びって言えば咲季も止められないだろうし」

    「?」

    「まあ、いいや。今は皆でスープのレシピを探してる、脱出に必要かもしれな――あ」


     手毬が何気なく見つめた本棚の端の方、他二人からは死角になっている場所に『スープの夢について』とタイトルに書かれた黒い本があった。スープ、ここに閉じ込められてから何度も聞いたそれに惹かれて手毬は本を抜き取った。


    「うわ、なんかベタベタしてる。きもちわるい……」


     手毬の手に握られた本はろうそくに照らされ所々光を反射しており、本の表面に何か液体のようなものが付着しているのがわかる。

     手毬の声に反応して咲季、ことねも傍に近づいた。


    「手毬?なんかみつけたの?」

    「うん、『スープの夢について』だって」

    「今の状況に何か関係ありそうな本ね……ていうかその本濡れてない?」

    「そう、さっき取ったときになんか黒いベタベタが手についた」


     医学ロール(ハード成功、達成値の1/2で情報)

     咲季(達成値46)dice1d100=68 (68)

  • 158二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:19:13

    「咲季、そんな熱心に見つめちゃってどしたの?」
    「……いえ、なんでもないわ。手毬はその本の内容もう読んだ?」
    「これから。えっと……」

     探索者たちは机の上に置いた本を囲んで内容を確かめる。

    『真ん中の部屋:ちゃんとしたスープを飲まないと出られない。メモの裏にはスープの正体が記されている。
     上の部屋:調味料や食器がたくさん置いてある。ちょっとだけ予備のスープが鍋にある。
     右の部屋:とっても良い子が待っている。いいものを持ってるよ。
     左の部屋:本はとっても大事だから持ち出したら駄目。ろうそくはもっていける。
     下の部屋:神様が眠っている。毒の資料がある。番人は活きのいいものを食べなきゃいなくならない。
     大事なこと:死ぬ覚悟をして飲むように。』

  • 159二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:38:35

     「『ちゃんとしたスープ』、ね。やっぱり今あるスープには何かが、大事な調味料が足りてない」
    「予備……、一先ずあたしたちが行った部屋の内容はメモの通りってかんじだな」
    「気になるのは下の部屋の内容。神様ってことはこの部屋に行けば助けてもらえるんじゃない?」
    「う~ん、そううまくいくとは思わねぇけど、他に気になることも書いてあるし見に行くべきかな~」
    「大事なことに関しては意味不明だし。じゃあ、最後の部屋を調べに行こう」
    「本は……ここに置いていきましょう。わざわざリスクを冒す必要もないしね」
     
     

  • 160二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:48:15

     鉄の扉が礼拝室へと続く扉のようだ。顔の高さあたりに格子のついた小窓があり、部屋の中の様子を伺うことができそうだ。


    「今までの部屋の扉のなかで一番頑丈そうね」

    「それな~、格子も相まって牢屋みたいな感じするし」

    「少なくとも学園の礼拝室とは似ても似つかないね」

     

     聞き耳ロール

     咲季(達成値20)dice1d100=12 (12)

     手毬(達成値70)dice1d100=47 (47)

     ことね(達成値20)dice1d100=85 (85)

  • 161二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 02:13:21

    手毬やるね

  • 162二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 08:34:46

    まだちょっと時間に余裕あるけど
    朝の保守これでしばらくはスレも持つだろう…

  • 163二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 08:47:08

    >>150

    筆乗りまくってて笑う、San checkの時よりも描写が入念じゃんか

  • 164二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 11:49:32

     失礼、昨日は寝落ちしてました。たぶん今日中には終わると思います

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     探索者たちの会話の最中、ふと手毬の耳にズルズルとなにか重いものを引きずるような音が聞こえてきた。どうやら礼拝室の中から聞こえているらしい。


    「静かに。何か聞こえる……」

    「え、何?」

    「わたしは特に聞こえないけど……」

    「なにかひきずってるみたいな、それに荒い呼吸音も。やっぱり中に誰かいるんだよ。ねぇ!私たちの声聞こえてるんでしょ!隠れてないで出てきたらどうなの!」

    「ちょっと手毬!一人で突っ走んなって!」


     つかつかと礼拝室の扉の前に歩み出た手毬は勢いのまま扉を開こうとして、ちらりと格子の隙間から中を確認する。結果として、その行動が手毬の軽挙を止めるきっかけとなる。


     遠目では分からなかったが部屋はぼんやりと青白い光で照らされているようだ。その奥まった場所、明かりが届かない影の中に目を凝らした手毬は気づいてしまった。

     一枚の翼を持つクサリヘビのような怪物が、その巨体を揺らしながらもこちらをジっと見つめていることに。


    SAN値チェック1/1d10

     手毬(達成値44)dice1d100=72 (72)

  • 165二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 11:49:58

    dice1d10=1 (1)

  • 166二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 11:58:29

    それぞれが減らされ続けてるの地味に痛い……無事に帰られるのか皆…

  • 167二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 12:13:30

     重く引きずる音、荒い呼吸の正体に気づいた手毬は顔を青くさせて扉から後ずさった。見るもおぞましい怪物から少しでも距離を取りたかった。先程までの態度から一変し、大人しくなった手毬を不思議に思ったことねが声をかける。

     

    「な、なにあれ……!?蛇?」

    「どした?蛇くらいでそんなビビってんの?」

    「違う!あれは、蛇じゃなくって……怪物!」

    「怪物ぅ?容量を得ないわね。見た方が早いわ」

    「あ、待って!」


     手毬の静止の声は届かず二人は小窓から部屋の中を覗いてしまう。

     そして後悔することになる。そこには手毬の言った通り、蛇のような恐ろしい怪物がこちらを見つめていたのだから。


     SAN値チェック1/1d5(事前情報による補正)

     咲季(達成値57)dice1d100=58 (58)

     ことね(達成値42)dice1d100=70 (70)

  • 168二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 12:14:18

    咲季 dice1d5=1 (1)

    ことね dice1d5=2 (2)

  • 169二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 12:15:33

    減る値が低いのが救いか…

  • 170二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 13:11:46

    「は、なによあれ……?」
    「置物、ってわけじゃないよな。なんか動いてたし……」
    「だから言ったのに!」
    「あぁごめんごめん。手毬の言うとおりだった。……できれば見間違いであって欲しかったな~」
    「あれが神様……?いえ番人、かしら。本の通りなら活きのいいものを食べればいなくなるらしいけど」
    「私が持ってる拳銃で倒せないかな?」
    「さすがに無理でしょ。拳銃一つで熊倒せって言われてできる?相手はそれ以上だろうし」
    「なら活きのいいもの……ネズミとか?」
    「いままでの部屋はどこも割と清潔にしてあったし、いる可能性は低いわね。この礼拝室とすぐに出ていっちゃったシズの部屋はわからないけど」
    「……そうだ!死体!咲季が見つけた死体があったよね。それを――」

     皆が悩む中、解決策をひらめいた手毬は身を乗り出した。そのまま自分の思い付きを勢い込んで話そうとしたその口を、ことねの静かな詰問が縫い止めた。
     
    「お前、自分が何言ってるか分かってるか?誰とも知らない他人のご遺体を怪物の餌にしようって言ってんだぞ」
    「でも」
    「それは、人としてやっちゃダメなことだ。それに死体が活きのいいって言えるかは微妙だし」

     この空間に閉じ込められてから経験した非日常的な出来事。それらは着実に彼女らの倫理観を、正気を削っている。
     このままでは決定的に以前の自分からずれてしまうときが訪れる。そんな予感が探索者たちの脳裏に過ぎった。

  • 171二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 13:12:48

     痛い沈黙から空気を変えるように、咲季が持っていたろうそくを確認して言う。


    「残り時間もあとわずか。できることは少ないわ。行動を決めましょう」

    「……今までは出会わなかったけど、あの怪物みたいなのが他にもいるかもしれない。まとまって動いた方がいいだろうな」


     どうする?dice1d3=1 (1)

     1死体を礼拝室に運ぶ

     2中央の部屋を調べる

     3黒い本をもう一度調べる

  • 172二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 13:23:28

    時間が足りなさそうだな…

  • 173二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 13:46:40

    「わたしは、やっぱり礼拝室を調べるべきだと思うわ」
    「おい、咲季!」
    「わかってる!でも、みんなが助かる可能性があるのなら……!」

     咲季は心なしかシズの方を気にしながらそう叫んだ。
     ことねは気づいていた。怪物、『活きのいいもの』、そして『下僕』。もしこれがパズルゲームであったなら下僕の少女を活きのいいものとして怪物に捧げる。それが正解なのだろう。
     しかし短いながらも少女と交流し仲間として協力してきた。ことねの少女に対する警戒はすっかり溶けていたのだ。少女はもはや下僕ではなく、シズという一人の仲間になっていた。
     
     手毬はもちろん、咲季もきっと同じ気持ちだったのだろう。そして同様に気づいているのだろう。犠牲が必要だと。
     部屋を調べるためには皆が助かる選択肢はなく、調べないのも脱出の手がかりを逃してしまう。そんな板挟みの中で現れた既に亡くなった命を犠牲にするという選択肢。
     この叫びはきっと咲季の心の軋みだとことねは理解してしまった。皆を助けるために、心の痛みに見ないふりをして今もこちらを睨みつけている。
     わかってしまえば、強く言い返すことはできなかった。

    「はぁ、わかった」
    「……悪いわね」
    「……言い出したのは私だし、死体は私が運んでくる」
    「いいえ、ここで待ってなさい。わたしがやるわ。シズの部屋で死体を直接見たのはわたしだけだしね」
    「咲季、背負いこみすぎ。そう決めたのはあたしたち全員なんだから。全部やろうとしなくても――」
    「じゃっ!行ってくるわ!」
    「おい!」

  • 174二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 14:10:11

     咲季は下僕の部屋の暗がりで再び頭のない死体と向き合う。持ち上げようとすると意外と重く、どうやら見た目以上に筋肉質であるらしい。体のつくりから見ても男性のものだと咲季には分かった。
     血だまりから持ち上げると、びちゃりと血が飛び散り咲季の白い襤褸に赤い斑点ができる。
     死体の脇に手を入れ、足先を引きずりながら部屋の半ばほどまで移動する。彼女を動かしているのはもはや意地がほとんどだったかもしれない。
     今にも消えそうな小さなろうそくだけが照らす薄暗い部屋の中、咲季は自分の中にある罪悪感をより大きく感じた。

     すると、突然咲季の横から手が伸び死体の腕をつかむ。
     思わず反射的に振り返ると、そこには部屋で待っているはずの三人の姿があった。

    「な、んで……」
    「いや、当たり前だろ。じゃあ任せます~って言うわけないじゃん。そんなに薄情じゃねぇよ。な、手毬?」
    「私は咲季が遅いから急かしに来ただけ。ついでにちょっとは手伝ってあげるけど」
    「(コクコク)」
    「みんな……」
    「うわ~咲季泣いてる~!ぷぷ、暗いの怖くなっちゃたのカナ~?」
    「違うわよっ!……でもありがとう」

     全員で死体を取り囲み礼拝室の前まで運ぶ。
     探索者たちの服は赤い斑点が飛び散り、不気味に彩られてしまった。最初の見ずぼらしくも白かった襤褸は面影もない。
     しかし彼女らはそれを不満に思うことなく次へと目を向けていた。
     

  • 175二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 14:50:07

    「シズと手毬は扉の開け閉めをお願い。わたしとことねは死体を部屋に投げ込むわ」
    「今さらなんだけどさ。あいつ、扉開けた瞬間襲ってこない?」
    「たぶん大丈夫よ」
    「え~根拠は?」
    「あの巨体なら扉をくぐる抜けるのは難しいはずよ。それにわたしたちがこうして何度も扉に近づいてるのにあいつは奥の方から動いてないし、こっちに辿り着く前に死体を入れる時間はあるわ」
    「安心して私とシズが絶対通さないから」
    「(ぐっ……)」
    「グダグダいってもしょうがないか……よし、やろう!」

     手毬とシズが扉にはりつき、咲季とことねはそれぞれ死体の片腕をつかんで待機する。
     緊張が部屋を覆い、探索者たちの意識がピンと張り詰めた。そしてお互い無言のまま頷きあい、咲季の号令で一斉に動き出す。

     手毬とシズが扉を開け放った瞬間怪物が俊敏な動作で探索者たちに向かってくる。
     もしも彼女らが普通の女子高生であったら、いやこの空間に閉じ込められたばかりであったなら恐怖に支配され身がすくんだことだろう。しかし罪悪を受け入れ狂気の世界にわずかとはいえ浸った彼女らは、少し硬直するだけで目的に沿って体を動かしていた。
     咲季とことねが掛け声を合わせ死体を部屋の中に投げ込み、扉から少し離れたところに死体が置かれた。反動で部屋に放り出されそうだったことねをシズが支えた瞬間、咲季が叫ぶ。

    「手毬!」
    「っ!」

     怪物に最も近くいながらも、普段の臆病さを見せず手毬が体重をかけて扉を勢いよく閉めた。
     彼我の空間が閉じられる直前、探索者たちが見たのは怪物の口に揃った鋭い牙と垂れる涎。それが名残惜しそうに閉じられたところだった。

  • 176二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 15:17:31

    「あっぶねぇ~死ぬかと思った~!シズ、マジでありがとう!」
    「(コクコク)」
    「ふぅ、とにかく目的は果たせたわね。これでうまくいけばいいけど……」
    「まだ……いる……」
    「え?」

     手毬が震える指先でさし示した先には、未だにその存在感を主張する怪物が佇んでいた。足元の死体には目もくれずこちらを変わらずに見つめている。
     
    「そんな……」
    「死体じゃ『活きのいいもの』って判断されなかったか……」

     決死の行動が無駄であったと分かり、探索者たちの顔が自然とうつむく。しかし、彼女らには落ち込む時間すらも与えられなかった。
     それに最初気づいたのは咲季だった。

  • 177二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 15:18:16

    「あ!ろうそくが……」

     咲季が掲げる燭台、そこに燃える火はなく燻ぶった煙が微かに揺れるだけだった。
     探索者たちが身構え、周囲を見渡し何が起きるのかと警戒するが、数秒待っても特に変化は起こらなかった。

    「あれ、もう時間なんじゃ……」
    「……もしかしたら、想定よりも早く消えたのかもね。わたしたちが書物庫から持ち出したのって結構経ってからだったし、部屋の中の温度が暖められていたのかも」
    「いや、ろうそく一本でそんな熱生み出せるはずが……あ!」
    「なに、ことね?なにかわかったの?」
    「咲季が持ってたからだよ!普段から咲季の周りって鬱陶しいぐらいあっついし、それでろうが早く溶けたんだ!」
    「んなっ!」
    「じゃあ、調べる時間はもっとあるってこと?」
    「……確かにわたしの体温は高いけど、そんなに極端な溶け方はしてないはずよ。新しい場所を探す時間はないわ。いまある情報から脱出の方法を考えないと」

  • 178二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 16:06:08

     四人はスープの部屋の机を囲んで話し合う。

     第一声は咲季の状況整理から始まった。

     

    「まず明確に脱出の方法として提示されてるのはこの部屋にあった『毒入りスープを飲め』って文章ね」

    「うん、でもそれはただの手の込んだ自殺になる。そうしないために探索してたんでしょ」

    「……そうね。そして『ちゃんとしたスープ』のために『大事な調味料』を見つけないといけない。それぞれ書物庫、調理室の情報から推測できるわ」

    「咲季はこの調味料のこと毒だって言ってたけどさ~。今この部屋に置かれてるスープにもう毒は入ってて、それを中和するために調味料が必要ってこともありうるんじゃない?ていうかむしろこっちが自然でしょ」

    「そう、ね。たしかにそうかも……でもこのスープの毒の有無なんて――」

    「あ、銀だ!調理室の銀食器を使えばわかるはず……!」

    「おい一人はあぶねぇって!もう、咲季!シズとここで待ってて!」


     幸運ロール

     手毬(達成値75)dice1d100=57 (57)

     ことね(達成値50)dice1d100=39 (39)

  • 179二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 16:46:53

     調理室に駆け出した手毬を追ってことねも食器棚にたどり着く。
     ことねの姿を認めた手毬は自慢げにその手に持った銀食器を突き出した。

    「ほら、見て!私が知らなかったら使おうとも思わなかったでしょ、感謝していいよ」
    「へいへい、手毬ちゃんはエライネ~。ってあれ?」

     ことねが違和感を持ったのは手毬の持つ銀食器ではなく、その手だった。指と指のあいだにわずかに黒い汚れが見えたのだ。ことねはそういえば書物庫で見つけた汚れた本、それは手毬が手に取ったものだと思い出す。

    「手毬、おまえすげ~汚いぞ」
    「は?急に何?喧嘩なら買うけど」
    「違うって!いや違くはないけど、手!手が汚れてるって言ってんの!」
    「……うわ、ほんとだ。あのときの本で……紛らわしい言い方しないでくれる?」
    「それはごめんだけど、とにかく手ぇ洗ってきな?ちょうど洗い場あるし」
    「そうする」

  • 180二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 16:47:14

     素直に頷くと手毬は持っていた銀食器を調理台の上に置き、洗い場に向かった。
     その後姿を見たことねは一息ついて、コンロの上にある寸胴に向き合った。ことねがこの悪趣味なスープの出元を再び覗くのには理由がある。
     スープの部屋にあるスープは一つだけであったし、調味料の有無に関わらず人数分のスープは脱出に必要かもしれないと考えたからだった。
     一度見たのだからとことねは寸胴の蓋を躊躇なく開ける。

    「うわぁ~やっぱグロ~。『予備』って本にも書いてあったし、中身は多分おんなじなんだろうけど一応毒が入ってるかは確認しとくかぁ。手毬~この皿使うね~!」
    「ん」

     手を洗っている手毬のおざなりな返事を受けて、ことねは銀食器にスープを移し替えようとしてふと気づく。銀食器の端、そこが指の形に黒くなっている。
     はっとしたことねは手毬のいる洗い場の方へ急いだ。

    「手毬、ちょっとどいて!」
    「急に何?順番ぐらい守れないの?」
    「それどころじゃねぇって!」
    「ちょ、力つよ……!」


     ことねは手毬を押しのけて銀食器を洗い流す。黒ずんだ箇所を何度も何度も。
     しかし結局その汚れは落ちず、皿の端には指の跡がくっきりと残っていた。

    「毒、みつけた……」

  • 181二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 17:18:07

     スープの部屋に戻ってきた二人を見た咲季は違和感を覚えた。なぜか手毬は顔面蒼白であったし、ことねは妙に元気だったからだ。
     調理室にあったのだろう、銀食器に入れられた3人分のスープと一枚の銀食器をことねが机に置いたとともに問いかける。

    「ねぇ、何があったの?食器を取るだけにしては時間がかかっていたけど……」
    「あぁ、ごめんごめん。皆の分のスープを入れに行ったのと――」
    「どく、どく……私の手に……。と、溶けてないよね!?大丈夫だよね!?」
    「大丈夫だって、キレイキレイ♪そんなことより、咲季。あたし毒の場所わかっちゃったカモ」
    「ホント!?」
    「書物庫の黒い本、あれについてる液体が毒だったんだよ。手毬の手についてたのと銀が反応した」
    「(うぅ~、なんか手が痛くなってきた気がする)そもそも調味料が毒だってまだ決まってないでしょ。さっさと確かめなよ」
    「少なくとも予備は銀食器に反応しなかった。この部屋のスープは……」

     ことねが木製の器に入った血のスープを移し替える。
     赤い液体で満たされた銀食器は光沢を保ったまま。しばらく放置してみても特に皿が黒ずむことはなかった。

  • 182二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:14:52

    「決まりね。スープは調味料の毒をいれて完成させることができる」
    「でもっやっぱりそんなのおかしいよ!毒なんて飲んだら死んじゃう……!」
    「それについて、二人を待ってる間に少し考えたの。推測を話したいから一先ず書物庫に行きましょう」 

     探索者たちは書物庫で再び『スープの夢について』と書かれた本に向き合う。最初に見た時と変わらず表面には黒い液体が付着している。

    「これが毒ね。さっそくスープの部屋に持っていきましょう」
    「あ、待って咲季!確か本は持ち出しちゃだめって書いてあったはず」
    「なら……」

     咲季は自分の着ている襤褸の比較的綺麗な部分を引き裂いて、その布で本を拭った。少し粘度の高い黒い液体がべったりと張りついたのがわかる。

    「これをスープに浸せば問題ないはずよ」
    「……それで、いい加減推測ってやつを話してよ。どんな理由があったら毒を飲んでも大丈夫になるわけ?」
    「この本のタイトル『スープの夢について』って書かれてるわよね。そして本の内容はわたしたちが経験したものと全く同じ」
    「まさか……」
    「そう、ここは夢の中。だから――」
    「いい加減にして。私は現実逃避が聞きたいわけじゃない!こんな本の、タイトルひとつに命を懸けろって言うの!?ふざけてる……!」

  • 183二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:16:23

     淡々と自分の考えを話す咲季と激昂する手毬、そこに蚊帳の外になっていたことねの声が挟まれた。
     
    「……たしかに、突拍子もない話だな」
    「ことね!あなたは分かってくれると思った……!」
    「でも怪物は?」
    「え」
    「現実にあんな化け物いると思うか?」
    「そ、それは、中に機械か何か入ってるんだよ!怖いのは見た目だけで……」
    「い~や、あいつは間違いなく生き物だった。間近で見たならわかるだろ?あんなリアリティあるもん機械で作れねぇって。仮に作れたとしてもどんだけ金がかかるか」
    「……」
    「ただ、夢にしては現実味がありすぎる。痛みだって感じたし匂いも鮮明。シズはわかんねぇけど、咲季も手毬もいつも通りすぎる」
    「……結局ことねはどっちを信じるの?」
    「どっちって……それは……ん?どうかした、シズ?」

     ことねが服を引っ張られる感覚に振り返るとシズが慌てたように書物庫の扉を指さしていた。探索者たちがスープの部屋に戻ると礼拝室の扉の方から名状しがたい禍々しい気配が滲んでいる。
     さきの怪物とは比べ物にならない心臓が握りつぶされるかのような悪寒に探索者たちは本能的な恐怖を感じた。

     「マジでやばそうだな……。もう決めるしかないでしょ飲むか、飲まないか」
     

  • 184二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:20:21

     ()内の数値以下で飲む。

     咲季(99)dice1d100=42 (42)

     手毬(50)dice1d100=80 (80)

     ことね(75)dice1d100=72 (72)

     シズは手毬の行動に追従

  • 185二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:26:37

    一人残される…いや二人か

  • 186二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:26:57

    手毬ィッ!

  • 187二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:43:23

     咲季は急いでスープに手に取った布を浸すと、赤いスープはたちまちおどろおどろしい色へと変色する。それと同時に器になっていた銀食器も徐々に黒ずんでいった。

    「できたわ!」
    「……あたしは飲むことにする。やっぱりここが現実なんて信じらんない!」

     恐怖に急かされた咲季とことねは変色したスープに口をつける。
     
     その瞬間、二人は今まで感じたことのないような不快な感覚に頭を支配された。呼吸が段々荒くなり、徐々に手足がしびれ始める。
     持っていた銀食器とともに二人は地面に倒れこんだ。部屋全体がぐにゃりと歪み、なにもかもが視界の端から黒く溶けだしていく。
     自分の心臓の音がやけに明瞭に聞こえるなか二人の視界の中心にはスープを持って立ち尽くしている手毬の姿があった。
     
    「私は……!」
    「(……)」
    「……手、毬」
    「……無理、だよ。怖くて、飲めない……!」

  • 188二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:49:24

    こびり付くなり余るなりしたSSDの残りをスープにぶち込めば、飲みやすい見た目に変わったりしないかなぁ…

  • 189二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 19:10:50

    ちょっと名状し難いSSDだと思え!さっきも飲み干しただろ!行ける行ける!頑張れ頑張れ!

  • 190二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 19:44:47

     手毬の目の前で咲季とことねの身体から完全に力が抜ける。その姿はどこからどう見ても物言わぬ死体であり、絶望から手毬は思わず手に持っていたスープを取り落とした。
     紫色のスープが甲高い銀食器の落下音とともに周囲に飛び散り、手毬の足先を濡らした。

    「さき?ことね?」

     二人の傍に呆然と歩みを進める手毬。しゃがみこんで二人の肩を揺らすも二人はなにも答えない。
     人が死ぬのを見るのは初めてだった。明日もアイドルとして三人で頑張っていくのだと疑いもしていなかった。そんな未来は今目の前でぐちゃぐちゃに壊れてしまった。
     だから、手毬の心はあっけなく、折れた。

    「あぁ……あああああああああ!」

     手毬の慟哭が二人の消えた部屋の中で虚しく響く。それを聞き届けるのは扉の向こうのナニカ。
     そしてシズだけだった。

  • 191二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 19:46:25

     手毬の慟哭が二人の消えた部屋の中で虚しく響く。それを聞き届けるのは扉の向こうのナニカ。

     そしてシズだけだった。


     シズは扉の向こうの恐怖に身をすくませながら手毬を必死で慰める。

     だが、服を引っ張っても、手を握っても、手毬は気づかない。頭を抱えて失ったものの大きさに絶望の声を漏らすだけだった。

     声が出せない自分をこれほどまでに歯がゆく思ったことはなかった。あの二人のように言葉を尽くして手毬の不安を取り除くことは己にはできない。


     礼拝室の扉から死が迫ってくる。あれには捕まってはならない、そう本能が警鐘を鳴らしている。きっとおそろしい目に合うと。

     ふとシズは自分の手の中を見つめた。ことねが配慮してくれたのか比較的小さめで片手で持てる重さのそれには、自分が飲むためのスープが入っている。


     シズ(POW50)dice1d100=80 (80)

  • 192二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 19:48:14

    幸運消費40→10

  • 193二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 19:52:05

     絶望に膝を折り、もうすべてを諦めようとしていた手毬は突然身体に衝撃を受けて尻餅をついた。
     涙でぼやける視界で下手人を確認すれば、そこには少し顔を強張らせたシズが立っていた。

    「……あぁ、シズ、ごめん……約束、守れないや。私のことはいいから早く逃げ――んむっ!?」
    「(……っ!)」

     手毬がその行為を理解するのにはしばらく時間がかかった。
     自分に抱き着くようにしがみつき、身体を乗り上げたシズは手毬の唇を強引に奪っていた。
     手毬に過ぎったのは困惑と怒り、そしてシズの口端から紫色の液体がこぼれたのを見て何をしようとしているのか理解する。反射的に突飛ばそうとして、シズの目を見てとどまった。

     泣いていた。強い意志を込めた目で手毬を見据えながらもシズは泣いていた。
     手毬はシズの心情を完全に理解することはできない。悲しいのか、悔しいのか、怖いのか、なぜ泣いているのか。
     
     それでも、シズが伝えたいことは手毬にしっかりと伝わっていた。
     口の中にある恐怖を、手毬は自分の意志で飲み込んだ。

  • 194二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 19:53:04

     真っ白に薄れゆく視界の先で吠えるような低い声が頭に響く。

    『勇敢なる者よ、現へと還るがいい!』
     -----
     エンディングに移行します。このスレで終わらせたいので少し空けておいてください

  • 195二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 20:50:45

    「……毬!手毬!」
    「んん……?」
    「あっ!目覚ましたか!?お~い咲季!手毬起きたぞ!」
    「ホント!?よかったぁ、手毬無事だったのね!」
    「ここは……?」
    「初星の寮よ。わたしたちが普段寝起きしてる!」
    「戻って、これた……?」
    「そうだよ。あたしたち二人は先に起きてたけど、手毬は一時間も遅刻してんだから。はぁ無駄に心配させやがって……」
    「手毬が起きなくて一番取り乱してたのことねじゃない。殴ってでも飲ませるべきだった、とか大騒ぎして――」
    「咲季ぃ!余計な事言わなくいいから!」
    「……シズは?」
    「……わからないわ、わたしたちと同じように現実からあの夢に閉じ込められていたのか、それとも夢の世界でだけ会える子だったのか、それすらね」
    「……そっか」
    「……よっし!それじゃあ学園に行く準備をしましょうか!」
    「「……え?」」
    「ちょっと待ってよ咲季!あんなことがあったんだし今日ぐらい休んでもバチは当たらないって」
    「バチは当たらなくてもアイドルとしての実力は落ちていくのよ!休むなら次の休養日に思いっきり休めばいいわ!」
    「いや、そういうことじゃなくて……!」
    「もう少し余韻というか、なんというか……はぁ咲季に言っても分かんないか。ことね、準備するよ」
    「え~!?手毬まで!?絶対あたしはおかしくないのに~!」

  • 196二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 20:52:03

     不思議で不気味な非日常を経験した探索者たちは、自分たちのペースで日常に戻っていくだろう。
     とはいえ彼女らに残された傷は小さくなく、Re:IRISの活動では夏のH.I.Fに調子を戻しきれず2位に甘んじる結果となってしまった。
     しかし彼女らはその後爆発的に成長。冬のH.I.Fでは堂々の1位を飾った。当日会場に居たものによると『生命力あふれるパフォーマンスだった』とか『他にはない凄みを感じた』と言われているらしい。
     

     時間は流れて今日は中等部、高等部、専門大学の合同入学式だ。本来であれば二年生に進級したRe:IRISの三人が呼ばれることはないのだが、前年度目覚ましい活躍をしたユニットとして1曲パフォーマンスを見せてほしいと依頼されたという経緯がある。

    「なつかし~な~!もう4年も前だよ、この景色見るの」
    「わたしにとっては一年前ね、でも確かにずいぶん前のことのように感じるわ」
    「私はもう覚えてないかな。あくまでトップアイドルになるための通過点、いちいち覚えてたらキリがないよ」
    「はいはいっと、こんな感じの生意気な新入生に忘れられないパフォーマンスを見せるのが今日の目標ってわけだ」
    「ふふ、そうねっ!十年先だって思い出せる最っ高のライブにして見せるわ」
    「む、なら私は百年先も思い出せるようにするし」
    「むむ、じゃあわたしは――」
    「お前ら小学生かよ!今日は憧れのアイドルやりにきてんだから舞台の上で喧嘩なんかすんなよ?」
    「「わかってるよ(わ)」」
    「不安だ……」
    『それでは次に中等部代表、梔子静香さんによる挨拶です』

     雑談に興じながらなんとなく舞台上の人が入れ替わるのを見ていた三人は目を見開く。
     そこにはおよそ一年前、夢の中だけで会った仲間と瓜二つの少女が立っていたからだ。
     
    「もうそろそろ準備しないとな~、一応もう一回メイクさんに……え?」
    「あら、あの子……」
    「……シズ?」

     夢の中で見たよりも血色がよくなったように見える少女は、変わらない儚げな容姿で、しかししっかりとした足取りで堂々と檀上に上がるとその小さな口を開いた。

    「――――」

  • 197二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 20:52:38

     これにて『毒入りスープ』のプレイを終わります。長い間お付き合いいただき誠にありがとうございました。

     皆さんの反応、アドバイスすべてが私の大切な糧です。久しぶりのKPで無様を多くさらしてしましましたが楽しんでいただけていれば幸いです。大変だったので多分二度目はありませんが……


     残りも少ないので真相は各自シナリオを確認してください。

     突如生えた少女の設定を置いときます。

     前回探索者。信号機と同じように毒入りスープの空間に巻き込まれた経験がある。手毬と同じように最後の場面でスープを飲む勇気を持てずチャウグナーホーンになぶられた。しかし奇跡的に精神は壊れず、せっかくだからとチャウグナーホーンに下僕としてリユーズされる。声が出ないのは狂気症状の一つ。精神のショックで前回の探索の記憶を失っているがチャウグナーホーンに対する恐怖は覚えており、手毬を救うために意志を取り戻す。初星入学までは自宅療養していたので体力面は要改善だが、今回の探索者たちとの出会いによって獲得した意志力は将来大きな武器になるかもしれない。

     最後にシズのアイドルパワー(高いほど良い) dice1d100=87 (87)

  • 198二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 20:54:18

    乙です!
    全員生還して良かった…
    あと最後に梔子姓の採用感謝です〜

  • 199二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 20:59:19

    完走乙です!楽しかった〜

  • 200二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 21:09:21

    とても面白かった、ないとは思ってたとしても次回作希望

オススメ

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