【オリキャラ🎲ss】私はゲーム開発部、音楽担当の新入部員です

  • 11◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 18:16:05

    ゲーム開発部に音楽担当の新入部員を生やすスレです。まずはおおよその設定をダイスで決めていきます。

  • 21◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 18:17:18

    戦闘 dice1d100=20 (20)

    事務 dice1d100=47 (47)

    医療 dice1d100=83 (83)

    知性 dice1d100=6 (6)

    運動 dice1d100=72 (72)

    技術 dice1d100=24 (24)

    交渉 dice1d100=2 (2)

    倫理 dice1d100=48 (48)

    神秘 dice1d100=37 (37)

  • 3二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:18:49

    医療!!

  • 41◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 18:19:18

    名前 dice1d5=5 (5)


    1:相沢 ナユキ

    2:国崎 ミナギ

    3:岡崎 コトミ

    4:直江 カナタ

    5:才羽 アオ


    学年 dice1d3=1 (1)

  • 5二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:20:23

    才羽アルティメット!?

  • 61◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 18:22:38

    (なんかいきなりとんでもないの踏んだような……)


    容姿

    髪色 dice1d8=8 (8)

    1.黒 2.茶 3.金 4.銀 5.青 6.水色 7.桃色8.緑色

    長さ dice1d100=97 (97) 

    (1で肩につかないくらい100で足元)


    身長 130+dice1d35=25 (25) cm

    顔立ち dice1d100=60 (60)

    (1に近いほど可愛い系、100に近いほど綺麗系)

    体格 dice1d100=47 (47)

    (1に近いほど華奢、100に近いほど肉付きよく健康的)

  • 71◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 18:24:47

    とりあえずおおよその設定が決まりましたので、次レスから本編を始めていきたいと思います。

  • 81◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 18:31:30

    私はミレニアムサイエンススクール所属の1年生、才羽アオと申します。突然ですが私、過去一番と言っていいほどに興奮を隠しきれないでいます。


    なぜならそれは、今まさにあのゲーム開発部へと入部しようと動いているからです。人間、誰しも新たな環境に身を置く時はワクワクするもの。きっと誰だって同じ状況になれば、私のようにスキップすらしてしまうはずです。


    さて、そんな私がゲーム開発部に入部をしようと思ったキッカケですが dice1d3=3 (3)


    1.元々ゲーム音楽が好きで、自分も作りたいと思っていたから。

    2.TSCにとても感動し、自分もあんなゲームの制作に携わりたいと思ったから。

    3.ゲームにはあまり詳しくないが、自分の音楽を誰かに役立てたいと思っていたから。

  • 91◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 18:41:29

    そう、私は自らの音楽で誰かの役に立てないかと思ったのです。

    今まではずっと一人の趣味として、自分だけの音楽をただ作ってきました。しかし、それだけでは満足できなくなったといいますか……私の音楽で誰かが笑顔になり、ハッピーになればそれはとても素晴らしいことだと思い立ったのです。

    そこでミレニアム中の部活動を調べて、私が目を付けたのがゲーム開発部だったというわけです。私の音楽がゲームという媒体を通して、一つの作品を構成する礎となる。

    考えただけで、何とも心躍る光景ではありませんか。

  • 101◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 19:01:27

    スキップスキップランランタンと、軽やかに足取りを進めていけば、ゲーム開発部の部室は目前と迫っていました。


    この扉を開けば、私の輝かしい青春の1ページが始まるというわけです。思わず心臓が高鳴ってしまいますが、落ち着け落ち着けと一つ深呼吸。


    たっぷり3秒ほど息を吐き出した後、意を決して扉を開けた私を待ち受けていたのは dice1d2=2 (2)


    1.誰も居ない、もぬけの殻となった部室だった

    2.双子であろう、とても似た顔をした小柄な生徒が私を出迎えた。

  • 111◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 19:32:13

    「このっ、このっ……ああっ、また負けたー!?なんで〜!!?」

    「お姉ちゃん、勝てないのに一生同じ相手に張り付くのやめなよ……それに、そろそろ作業しないと本格的にまずいって」

    「失礼します!」

    意気揚々と部室の扉を開けると、中に居たのはゲームに熱中して発狂している子と、その子を宥めながらタブレットと睨めっこしている子の二人。とても似通った顔立ちをしていて、見ただけで双子なのだろうと察せられる。


    私はこの子達のことを知っている。何故なら私才羽アオは、この二人と三つ子の姉妹として生を受けたからである。

  • 121◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 19:46:29

    アオとモモイ、ミドリの友好度

    (高いほど仲がいい、低いほど仲が悪い。姉妹につき最低保証)


    アオ→モモイ dice1d80=65 (65) +20

    アオ→ミドリ dice1d80=34 (34) +20


    モモイ→アオ dice1d80=71 (71) +20

    ミドリ→アオ dice1d80=55 (55) +20


    アオは姉妹の何番目に生まれたか dice1d3=2 (2)


    アオは二人がゲーム開発部所属なことを

    dice1d2=2 (2)


    1.知っていた

    2.知らなかった

  • 131◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 20:16:51

    「おっ、アオじゃん! ようこそ、ゲーム開発部へ」

    「アオお姉ちゃん? ゲーム開発部にまで来るなんて珍しいね」

    「えっ、えっと……」

    当たり前のように私を歓迎する姉妹たちに、最初の勢いなんてなかったかのように口ごもってしまいます。今私の頭を支配しているのは、モモイお姉ちゃんとミドリちゃんが何故ここにという困惑ばかりです。いやもちろん、私にだって理由くらいは分かるんですけど。二人が当たり前のようにここでくつろいでいるのだから、そもそも答えなんて一つしかありません。しかし、姉妹のそんなことすら知らなかったという無知を突きつけられているようで、つい現実逃避しかけそうになるのです。

    「……モモイお姉ちゃんとミドリちゃんって、ゲーム開発部だったんですか?」

    「「知らなかったの!?」」

    二人は驚きと呆れを滲ませながら、私を見て目を丸くしています。ああ、こんなんだからだからいつも能天気過ぎだとか、音楽のことに頭のリソースを支配されてるだのとお𠮟りを受けることになるのです。私は自分の無知蒙昧さに反省の気持ちでいっぱいでした。

  • 141◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 21:01:54

    「無知無知ですいません……」

    「ま、まぁまぁ。そういえばアオには直接話したこともなかったし、仕方ない部分もあるって」

    「そうそう。話してなくってごめんね、アオお姉ちゃん」

    不甲斐ない私に、マイシスター達の温かさが染み渡ります。昔からそうです、おおよそ考えなしで大ポカをやらかしがちな私をいつもフォローしてくれたのがモモイお姉ちゃんとミドリちゃんでした。

    ただ、こうして二人揃って慰められるというのはなんだか新鮮な気持ちでもあります。

    「二人揃ってゲーム開発……仲良しになれたようで、私としてもとても嬉しいです」

    「うん! これもアオのお陰だよ!!」

    「ちょっと照れるけど……ありがとう、アオお姉ちゃん」

    二人はつい最近まで、あまり仲が良くありませんでしたから。特に原因があったわけでもないのですが、やはり気質の違いが大きかったのでしょう。いつの間にか姉妹にしては疎遠になりすぎてしまった二人の仲が、私としても気がかりではありました。

    そのことをモモイに相談されて、一緒にゲームでもしてみたらどうかなんて浅はかな助言をしてみたのはいつの日のことだったでしょうか。それがこんな形で実を結んでいたのですから、私の思いつきも捨てたものではないのかもしれません。

    なにはともあれ、私としても凄くハッピーです。

  • 151◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 21:32:42

    「それで、アオはどうしてゲーム開発部に?」

    「私たちに会いに来たってわけでもないんだよね?」

    二人の可愛らしく真ん丸な目が、じっと私を見上げてきます。まさか身内が居るだなんて夢にも思いませんでしたが、それでも私のやることに変わりはありません。この部活で、私の新しい音楽生活の第一歩を踏み出すのです。

    持ってきていた入部申請所を掲げ、高らかに宣言して見せます。

    「実は私も……ゲーム開発部に入部したく、今日こうして馳せ参じてきたのです!!」

    「「ほ、ホントっ!?」」

    二人揃って、とても大げさにリアクションを取ってくれます。なんてノリの良い姉妹なんでしょう。

    「ほ、ほんとに……ゲーム開発部に入ってくれるの? アオお姉ちゃん」

    「え、ええ……それはもちろん」

    「救世主、アオはゲーム開発部の救世主だよ!!」

    「え、ええぇ??」

    どうも私のノリに合わせてくれているのではなく、本気の本気で感謝されまくっているようで今度は私が目を丸くする番でした。一体全体どういうことでしょう。このまま英雄のように持ち上げられてしまえば、私のテンションが有頂天に達してしまいそうです。

  • 161◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 21:34:48

    「実はゲーム開発部は部員不足でさ、アオお姉ちゃんが来てくれないとあわや廃部の危機だったんだよ」

    「な、なるほどそういうことでしたか……なら、ナイスタイミングだったんですかね?」

    「うん、もうさいっこうだよ! これでもうユウカにだって文句は言わせないんだから!」

    ミドリちゃんの説明でようやく納得を得られました。ようやく作った二人の居場所がなくなりかけていたというのであれば、この喜びようにも頷けます。私の思いつきがこうも状況を好転させているだなんて、これはラッキーガールの称号を欲しいままにしてよいのかもしれません。

  • 171◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 21:55:52

    「でもいいの? アオお姉ちゃんは音楽に夢中だと思ってたんだけど」


    「もちろんですよ。私の音楽を、このゲーム開発部でこそ輝かせたいと思ったのですから! それに正直、ゲームはあまり詳しくないので音楽以外では役に立たないでしょうから……私の方こそ大丈夫かなーとか思ったり」


    「めっちゃいいじゃん! フリーのBGMじゃ味気ないなーと思ってたところだったんだよ。じゃあアオはゲーム開発部の音楽担当だね、よろしく!!」


    何事もなくスムーズに、私のゲーム開発部の入部は受理されることになりました。未だゲームそのものには無知な私ですが、これから少しずつゲームのことも好きになっていければと思います。そしてなにより、私の音楽によってモモイお姉ちゃんやミドリちゃんのゲームを彩っていくことが今からとっても楽しみでなりません。


    さて、ではそんな私の音楽センスについてですが dice1d70=25 (25) +30

    (0に近いほど素人並み、100に近いほどプロレベル。ずっと音楽漬けの生活だったので最低保証30)

  • 181◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 22:10:46

    正直、私の音楽センスは現状普通だと言わざるを得ないのでしょう。演奏を披露しても、うまいねだとか、カッコいいねだとか言葉を選び抜いた感想しか貰えたことがありません。作曲についても、曲が作れるなんて凄いねとだけ言われる日々。私の音楽で誰かを感動させるなんて、この実力では夢のまた夢でしょう。


    でも、音楽が好きだから止められそうもありません。それに今後はゲーム開発部の作品の一部として私の音楽を披露するのですから、しょげている時間なんてありません。もっともっと練習して、沢山音楽を聴いて、ゲーム開発部のコンポーザーとして恥じないように精進していきたいと思います!


    さて、今日の目的は果たしましたけどこれからどうしましょうか? dice1d3=1 (1)


    1.今日はもう遅いし帰りましょうか


    2.二人の作ったゲームとかないんですか? 帰ってから遊んでみたいです


    3.ほかの部員の方はいらっしゃらないんですか? 一言挨拶をしたいのですけど……

  • 191◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 22:35:11

    「入部届も渡しましたし、私はそろそろ帰りましょうかね?」

    「えー、アオもう帰っちゃうの? もうちょっとだけ遊んでいこうよ~」

    「やめなよお姉ちゃん。アオお姉ちゃんはお姉ちゃんと違って自堕落でもないし、色々忙しいんだから」

    「なにおう!?」

    「じゃ、明日こそ遊びましょうね。モモイお姉ちゃん、ミドリちゃん、バイバイ」

    二人のじゃれ合う姿に、自然と笑みがこぼれてしまいます。モモイお姉ちゃんが自堕落だとは思いませんが、帰ってからやりたいこともあるのでお誘いは遠慮させてもらいます。今日の出来事は、なんだかとてもいいフレーズに繋げられるような気がするんです。この衝動を今すぐに音楽にぶつけたい、そんな思いから私はゲーム開発部から立ち去ることにしました。

    帰り際、部室の方からドタバタバッタンと妙な音が聞こえたような気がしましたが……気のせいですよね?

  • 201◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 22:57:00

    「ん~~いいあさ!!」

    翌日、スマホのアラームにより私は穏やかな朝を迎えました。登校まではまだ随分と時間がありますが、素晴らしい音楽は健康な肉体にこそ宿るといいます。早寝早起きは私のモットーですし、早朝のランニングだって欠かせませんね。カーテンを開けて、陽の光をたっぷり浴びるとなんだか今日も良い日になるような気がしてきました。

    ゆっくりと朝食をとって、身だしなみを整えます。私の髪は随分と長いですから、この手入れだけで相当に時間がかかってしまいます。気持ち的にはモモイお姉ちゃんやミドリちゃんくらい短くできると楽なのですが、昔モモイお姉ちゃんに『アオの髪って凄く奇麗だよね!』って褒められてからなんだか伸ばし続けてしまっています。私だけ姉妹で髪色が違いますから、単に物珍しくって出た言葉で他意はないとわかっているのですが……今でも思い出すと少し顔が熱くなりそうです。

    「昔はモモイお姉ちゃんが、よく髪を梳いてくれましたっけ……」

    私は昔からぶきっちょさんでしたから、小さいときは髪の手入れも自分でできませんでした。困ってる私を見て、モモイお姉ちゃんが何度も教えてくれたことを昨日のように思い出せます。そのお陰で、私はこうして自分で身だしなみをすることが出来るようになったわけで。今ではもう私より小さいけれど、ずっとお姉ちゃんをやってくれてたんだよねってなんだか懐かしい気持ちになりました。

  • 211◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 23:21:32

    「よし、今日も才羽アオ準備万端です!」


    身だしなみよし、ハンカチよし、渾身のアオちゃんスマイル良し。鏡に映るパーフェクトアオとなった自身の姿を見て満足げに頷きます。


    「では、今日もよろしくお願いしますね相棒!」


    最期に私の相棒たる楽器を抱きしめながら、今日も未知なる青春を求めて駆け出しました。


    私の扱う楽器? それはですね dice1d5=4 (4)


    1.アコースティックギターですよ!

    2.エレキギターですよ!

    3.キーボードですよ!

    4.キーボードはもちろんできますけど、元々はピアノを習っていました!

    5.全部ですよ! たくさんの楽器を扱えてこそ優れた音楽家ですよね!

  • 22二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 23:23:37

    ピアノか

  • 231◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 23:41:45

    私の相棒はこのキーボードちゃんです! 本当は常日頃からピアノを演奏したくはあるのですが、流石にピアノを持ち運べる人はキヴォトス中を探しても居ないでしょうからね。仕方ありません。

    ミレニアムにはピアノがないのも残念ポイントですね。トリニティあたりなら絶対に備品としてあるのでしょうに、ないもの強請りをしても仕方がないとはわかってはいますが、学校で過ごす途中にピアノを弾きたい欲が高まりすぎて正直健康に悪いです。

    現在は週に何回か音楽スタジオのピアノを借りて誤魔化してはいますが、経済的にも少なくないダメージがありますし何とかしたいものではあります。いっそのこと、エンジニア部に頼んで電子ピアノでも作ってもらいましょうか?いやでも、楽器にも容赦のない改造とかしそうですしちょっと……この問題は一朝一夕で何とかなりそうにもありませんね。

    相棒といえば、ノートパソコンも私の必需品ではありますね。コンボーザーを名乗るのであれば、今時DTMの技術は必須ですからね。もちろん私も一通りはマスターしていますよ、これでゲーム開発部の活動にも過不足なくついていけるはずです。パソコンの扱いに慣れるまでに、何度もミドリちゃんに泣きついたのはここだけの秘密ですよ?

  • 241◆jUcy2Y9eIc25/01/29(水) 23:55:02

    さて、今日も一通りの授業を終えて放課後となりました。私は見ての通りまじめですから、今日も一言一句聞き漏らさずに真剣に授業を聞かせて貰いましたよ。どのくらい理解できたかといえば……まぁ、今日教えられた数式は今作ってる曲のフレーズに活かせそうでしたかね、ええ。


    とにかく、今は放課後です。私たち生徒が青春を謳歌する時間です。そして私は今日からゲーム開発部の一員でもあるのです。懸命に部活動に励む、それはなんとも青春らしい行動じゃありませんか、とてもワクワクします。さぁ、今日もさっそく行動しましょう! dice1d3=1 (1)


    1.さっそくゲーム開発部に向かいましょう!

    2.ゲーム開発部に行く前に、一つ演奏でもしたい気分ですね。

    3.モモイお姉ちゃんに入部届は渡しましたけど、セミナーの方にも私から直接届をだすべきでしょうか?

  • 251◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 00:29:01

    入部したばかりですから、何はなくともまずゲーム開発部に顔を出すとしましょう。手ぶらというのもなんですから、おやつでもいくつか買っていきましょうか。色々と手作業も多いでしょうし、手が汚れないものを選んで買うことにしましょう。


    おやつと飲み物が入った袋をぶら下げた私を出迎えてくれたのは dice1d4=1 (1)


    1~3.モモイお姉ちゃんとミドリちゃんでした。

    4.もう一人、見知らぬ人がわたしを出迎えてくれました。

  • 261◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 01:11:40

    「二人ともー、今日もアオちゃんがやってきましたよー!」


    「やっほーアオ……あっそれってもしかしておやつ? さっすがアオ気が利くぅ!」


    「お姉ちゃん、まずはお礼でしょ! まったくもう、ありがとねアオお姉ちゃん」


    目ざとく私の持つおやつに気付いて無邪気に喜ぶモモイお姉ちゃんを見てると、私も和んでしまいます。モモイお姉ちゃんは甘やかし得なのですが、やり過ぎも禁物です。二人の仲があまり良くなかった時期ですら、『アオお姉ちゃんはお姉ちゃんを甘やかしすぎ』とミドリちゃんからよく怒られていたのですから。『その分ミドリちゃんも甘やかしますので』と言ったらもっと怒られました。原因はいまだ謎に包まれていますが、何事もやり過ぎはよくないということなのでしょう。


    「今日からさっそく活動ですね! 今日は何をするんですか?」


    「うん、今日はね――」


    dice1d4=1 (1)


    1.一緒にゲームをしよう!

    2.私たちの作ったゲームをぜひアオにプレイしてほしいんだ!

    3.今日は真面目にゲーム開発をするよ!

    4.うーん、まずはゲーム開発部の現状を説明しないといけないよね。

  • 271◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 03:18:33

    「今日は私達と一緒にゲームをやろう!」

    「作るんじゃなくて、ゲームで遊ぶのですか?」

    「うん。ほら、アオってゲームしたこと殆どないでしょ? だからまずは実際に遊んでもらって、ゲームの良さを知ってもらうのが一番だと思ってさ」

    「それっぽいこと言って……お姉ちゃんがゲームで遊びたいだけなんじゃないの?」

    「そ、そんなことないってば! ほら、ミドリもどのゲームが良いか一緒に選んでよ〜」

    実際、私は暇さえあればピアノに張り付いているような子供だったのでゲームで遊んだことは殆どありません。そういう意味では、モモイお姉ちゃんの提案も最もでしょう。ゲームの楽しさを知らずして、ゲームの開発などできるわけもないでしょうから。

    部室を見渡せば、レトロゲームというのでしょうか。それなりに年代を感じるゲームがそこかしこに転がっています。この一つ一つに、一流のクリエイターが命を吹き込んだ音楽が眠っているのだと思うと、とても心躍ります。

  • 281◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 03:41:34

    モモイお姉ちゃんとミドリちゃんが選んでくれたゲームは【フルゼリー】でした。私でも知っている、可愛いキャラクターが特徴的な国民的パズルゲームです。

    モモイお姉ちゃんが選ぼうとしていたのは、もっと物騒なタイトルのゲームばかりだったので、無難なチョイスを推してくれたミドリちゃんに今回ばかりは感謝です。

    「チュートリアルも終わったし、早速対戦しよーよ!」

    「わかりました。不肖アオ、全力で挑ませていただきます」

    「お姉ちゃん、アオお姉ちゃんは初心者なんだからちゃんと手加減してあげてよ」

    「わかってるってば。もー、ミドリはアオのことになると口煩いんだから」

    まだ始まったばかりですが、こうして三人揃って遊ぶだけで私としてはとっても楽しいです。こうして人と人を繋ぐ力がある、というのがゲームの魅力の一つなのかもしれませんね。

  • 291◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 03:45:00

    アオのゲームの上手さ dice1d100=46 (46) −20

    (0に近いほど下手 100でユズレベル。技術数値低によりマイナス補正)

  • 301◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 04:18:47

    肝心の対戦内容ですが、率直に言ってずっと私のボロ負けではありました。まぁ、これは仕方ありません。私はど素人ですしそもそも不器用な性質ですから、日夜ゲームに打ち込んでるであろうモモイお姉ちゃんに勝てる方がおかしいというものです。

    「イエーイまた勝利!……あ」

    「おーねーえーちゃーんー!!」

    「ご、ごめんって! 接待が下手なお姉ちゃんでごめんよアオ……つ、つまんなかったよね?」

    「いえいえ、とても楽しかったですよ」

    「ほ、ほんと? 無理してない?」

    「ホントですとも。ドット絵のキャラクターがわちゃわちゃと動いているだけで可愛かったですし、ゼリーが揃った週間の気持ちよさは何度も味わえましたから……それに何より、BGMが良かったので」

    途中からはずっと、BGMを聴く方に意識を割いてたかもしれません。そのせいで操作が散漫になってもおかしくないくらい、聞き入ってました。パズルゲームということから、長時間聴いても疲れないように工夫がなされた灘らかな音楽。でも、決して単調ではなく繰り返し聴くたびに深みが増していく絶妙さ。一点、ピンチとなると焦りを加速させるハイテンポなBGMに代わりそれが普段の曲をより引き立たせる。

    まさにゲームという媒体を生かすための音楽作り。それは私にとってとても新鮮で、何より感心させられてしまうものでした。

  • 311◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 04:32:06

    「す、すいません二人とも。ゲームをする予定だったのはわかっているのですが……どうしても、楽器を触りたくなってしまって」

    私の頭はもう、先ほどの曲を奏でたいという気持ちでいっぱいでした。昔からずっとこうで、一度曲を気に入ったら自分の演奏でしゃぶり尽くさないと気が済まないのが私という人間でした。

    「いいよ、それでこそアオだもんね」

    「こっちはこっちで作業してるから、アオお姉ちゃんは満足するまで弾いてくれていいからね」

    ずっと楽器に触れることに夢中で、他のことを放ったらかしすることも多い性格でした。そのせいで、ミドリちゃんにあまりお姉ちゃんらしいことをしてあげられなかったのは今でも心残りです。こんな有様なのに、二人がこうして当たり前のように受け入れてくれるのですから、私は幸せ者でしょう。

    そんな考えをよそに、私の指は先ほどのBGMを再現しようとキーボードの鍵盤を弾いていくのでした。

  • 321◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 04:35:51

    (本日分はここまでとし、一旦寝ます。ご覧になってくださった方、ありがとうございました。また今日の昼頃から書き始めると思いますので、よろしくお願いします)

    (あと、才羽アオちゃんについて知りたいこととかあればタイミング見て答えたりしますので、気軽にご質問ください。)

  • 33二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 12:26:32
  • 341◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 14:08:54

    (ただいま戻りました。では、今日もぼちぼち進めていきますー)

  • 351◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 14:26:02

    昨日は結局、ずっとキーボードに齧り付くようにして過ごしてしまいました。せっかく二人がゲームを楽しませようと準備してくれたのに、面目ありません。


    でも、あの後ミドリちゃんが貸してくれたサウンドトラックはとても良いものでしたね。あれを聴きながら鍵盤を叩く瞬間はまさに至福そのもので……あのような未知がまだまだ眠っているのですからゲーム開発部は宝の山のように思えてしまいます。


    さて、本日も授業を終えて放課後。今日はこれからどのように過ごしましょうか? dice1d4=2 (2)


    1.今日もさっそくゲーム開発部に行きましょう!

    2.やっぱりセミナーに報告をしておいた方がいいのでしょうか?

    3.昨日覚えた曲を、思いっきり演奏したい気分ですね!

    4.今日の授業も意味不明でしたし、少しは勉強した方がいいかも……?

  • 36二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 14:34:14

    元ネタはどの会社だろ…

  • 371◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 14:47:22

    モモイお姉ちゃんを信じてない訳ではありませんが、連絡の齟齬があってはいけませんからね。念の為、私の方からもセミナーへ入部届を出しに行くとしましょうか。


    セミナーへと足を進めた私を待ち受けていた人は

    dice1d7=3 (3)


    1〜3.ユウカ

    4〜5.ノア

    6.コユキ

    7.リオ

  • 381◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 14:53:34

    アオとユウカの友好度チェック


    アオからユウカへの友好度

    (100に近いほど好印象、0に近いほど苦手意識を抱いている)

    アオ→ユウカ dice1d100=100 (100)


    ユウカからアオへの好感度

    (0に近いほどよく知らない、100に近いほど良き友人と思っている)

    ユウカ→アオ dice1d100=55 (55)

  • 391◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 14:56:38

    (えぇ? この子めっちゃユウカのこと好きじゃん……)

  • 401◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 15:11:21

    どうしてアオはこんなにもユウカのことが好きなのか。 dice1d4=3 (3)


    1.ユウカが日々ミレニアムの為に奔走して心砕いていることを知っており、その姿勢を心から尊敬しているから。

    2.1+自分の演奏を聴いてくれたことがあり、その時にとても真摯な感想を貰えたから。

    3.2+純粋にユウカの容姿が好みにぴたりと合致しており、可愛いと思っている。(面食い)

    4.3+その上でユウカに恋愛感情を抱いている。

  • 411◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 15:31:24

    (ギリ恋愛感情まではいかなかったとはいえ、ユウカへの感情が重いっす……)


    (ユウカから見たアオとの関係は55だったので、好印象よりの顔見知り程度とします)


    ユウカから見たアオはどんな子か dice1d4=4 (4)


    1.よく防音室やステージの利用申請をしてくるから、印象に残ってるわ。演奏を聴いたこともあるけど、技術はまだ発展途上とはいえあの直向きな練習姿勢は素直に評価できると思う。真面目な子よね。

    2.あのモモイの妹なんだもの、知ってるわ。最初は警戒してたけど、トラブルは起こさないし礼儀正しいし……とても良い子よね!

    3.可愛い子よね。いつもニコニコ笑ってるし、お疲れ様ですってセミナーに差し入れとか持ってきてくれたこともあったかしら。あんな可愛い子に慕われてるって思うと、先輩として悪い気はしないわよね。

    4.上全部

  • 421◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 17:40:00

    「失礼します! こ、こんにちは、ユウカ先輩!」

    「あら、アオじゃない。どうしたの、今日も防音室の申請?」

    セミナーを訪れた私の対応をしてくれたのは、ユウカ先輩でした。セミナーの会計早瀬ユウカといえば、ミレニアムに通っている生徒でその名を知らぬ人はいないほどの有名人物でしょう。会長のリオ先輩はあまり矢面に出てこないですから、実質的にミレニアムを纏め上げているといっても過言ではありません。

    ミレニアムで生活していると、そこにはいつもユウカ先輩の姿がありました。時には部活間のトラブルを解決し、時にはメイド部の皆さんと学園に対する脅威を排除して、個人的な相談すらも真摯に対応する。ただ呑気に暮らしているだけで、ミレニアムの為に奔走するユウカ先輩の姿が何度も何度もこの目に映りました。私が今こうして学園生活を謳歌できているのも、ユウカ先輩の頑張りによって支えられているものなのだと日々実感しています。

    だから私はユウカ先輩を尊敬し、慕っているのです。あくまで一方的に、ではありますけども。

  • 431◆jUcy2Y9eIc25/01/30(木) 18:07:33

    「あ、いえ、今日は別件でお尋ねした次第でして……」

    ユウカ先輩の前だとどうしても緊張して、声が上ずりそうになってしまいます。ユウカ先輩には個人的事情においても、多大な恩がありますから。一度演奏を聴いてくださったときに、それはもう丁寧かつ真摯な感想を贈ってくださったのがユウカ先輩でした。上っ面の社交辞令ではない、厳しくも私の音楽を冷静に分析した上でのお言葉。それが私の胸に響かないはずもなかったのです。

    『応援してるわ、頑張ってね』何気なく告げられたのだろう応援の言葉が、今でも私の心の大部分を埋めてしまっています。ユウカ先輩が応援してくれている。それだけで、このミレニアムでの音楽活動を駆け抜けれそうな気すらしてくるのです。

    「そうなの? でもちょうどよかったわ、私からもアオに話があってね……座ってて、コーヒーでもいれてあげるから」

    「あ、ありがとうございます!」

    ユウカ先輩はやはり優しいです、こんな一介の生徒でしかない私にすらこんなに丁寧に対応してくれるのですから。座りながらユウカ先輩の姿をジッと見ていると、コーヒーを入れる姿すら様になっていて顔が赤くなってないか心配になります。

    ユウカ先輩の仕事姿はとても凛々しいですが、ユウカ先輩はとても可愛い人であることも私は知っています。特にノア先輩と話している時とかに見せる、無邪気な笑顔を見てるとこうなんていいますか不思議な気持ちが……やめましょう。先輩に対してこんなことを考えるなんて、不埒というものです。

  • 441◆jUcy2Y9eIc25/01/31(金) 00:31:09

    「それで、今日はどうしたの?」

    「はい、実はこの度部活動に参加することになりまして……これ、入部届です!」

    「……ゲーム開発部。モモイの言っていたことは本当だったのね」

    ユウカ先輩と向かい合うように座り、入部届を提出しました。やっぱりモモイお姉ちゃんが話を通してくれていたみたいですが、こうしてユウカ先輩とお茶をできたので来てよかったと心から思います。こんなことを考えてしまう私は、少し悪いでしょうか。

    そんな浮ついた気持ちの私とは対照的に、ユウカ先輩は入部届と浮かない顔で睨めっこをしていました。

    「一応聞くけど、モモイに脅されてる訳じゃないのよね?」

    「ち、違いますよ!!?」

    ユウカ先輩からの予想外な追及に、思わずはしたない声をあげてしまいました。恥ずかしい……

  • 451◆jUcy2Y9eIc25/01/31(金) 00:45:25

    「あの子ならやりかねないと思って……」

    「た、確かにモモイお姉ちゃんは強引なところもありますし他所様に迷惑をかけてしまうこともありますが……進んで他人の嫌がることをしたりは絶対にしないので。それは妹である私が保証します」

    「それは……そう、よね。アオ相手だからこそモモイはそんなことしないわよね、ごめんなさい」

    「い、いえ。モモイお姉ちゃんがご迷惑をかけたことも多いでしょうし……こちらこそ、ごめんなさい」

    頭を下げるユウカ先輩に、私も慌てて頭を下げ返します。振り返れば、モモイお姉ちゃんがユウカ先輩のお世話になってしまった事件を本人の口から聞いたこともありました。何でしたっけ賭博がどうちゃら……とにかく、お姉ちゃんの日頃からの行いのせいなのですからユウカ先輩が謝る必要なんてないのですから。

    お姉ちゃん甘やかしすぎ、というミドリちゃんの言葉が頭をよぎります。本当にごめんなさいユウカ先輩、半分くらいは私のせいかもしれません。

  • 461◆jUcy2Y9eIc25/01/31(金) 01:13:16

    (すいません、非常に中途半端ですが本日はこの辺で。また昼頃からぼちぼち書き込んでいきますので、よろしくお願いします。)

スレッドは1/31 11:13頃に落ちます

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