【閲覧注意/⚓️&🎲】いつも、何度でも。─千と千尋の神隠し その後の物語─ パート2

  • 1湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 16:56:10

    ・本編から約20年後、今度は令和を生きる10歳の少女が迷い込みます。
    ・がっつりオリキャラ主体なので注意。
    ・完走を目指しているので、改善点のご指摘や、感想を積極的にいただけると大変励みになります。

  • 2湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 16:58:39

    ◇白石環奈/環(たまき)
    令和に生きる10歳の小学生女子。
    両親との仲は希薄で、友達といえる友達もいない。
    性格は千尋よりも少し生意気で、さらに臆病、かつ世間知らず。
    また、普段からデジタルに頼りっぱなしなので、千尋以上に貧弱。
    命と引き換えに、『環(たまき)』として湯屋で働いている。

  • 3湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 16:59:07

    ◇アン
    湯婆婆と坊に仕える謎の少女。
    外見年齢は環奈と同じぐらい。メイド服を着ている。
    普段は無表情で、淡々と仕事をこなすが、環奈にはとても親切で協力的。

  • 4湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 17:00:13

    ◇アシナシ
    黒い泥のような姿をした妖怪。赤い二つの目だけが付いている。
    人の形から異形の化け物まで、何にでも姿を変えられる。しかし、それは己を持たないことと同じ。
    湯婆婆の姿と魔力を利用して、現世を不思議の世界に取り込むという野望を秘めている。

  • 5湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 17:00:51
  • 6湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 17:18:48

     ——暖炉の炎が、赤々と揺れている。
     湯婆婆は体を綺麗に洗い、バスローブに着替えた後、その前にどかりと座り込んでいた。

     湯婆婆の目の前には、父役と兄役がひれ伏している。
     額を床につけ、身を縮める二人。
     
     そこへ、アンが湯婆婆の前に飲み物を運んできた。

     「フン、遅いよ!!」

     湯婆婆は、 それを乱暴にひったくる。

     アンは、 ぴくりと肩を震わせるが、文句ひとつ言わず、 静かに頭を下げた。

     湯婆婆は 飲み物を一気に煽る。
     そして ガンッ!とテーブルに置き、父役と兄役の二人に怒鳴りつけた。

     「この、バカの、マヌケの、恩知らずどもが!!自分たちの雇い主がすり替わったのに気づかなかったのかい!!」

     湯婆婆の怒声が響き渡り、父役と兄役は さらに身を縮める。

     「ははぁ〜っ!!」

     二人は、床に這いつくばって、謝った。

  • 7湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 17:19:13

     一方、その扉の向こう側——
     環奈は、息を潜めながら聞き耳を立てていた。

     「(アンは……大丈夫?坊のことは? それに……このお湯屋は、どうなるの……?)」

     不安が、胸の奥で渦巻いていた。



     「フン……!」

     湯婆婆が鼻を鳴らす。

     「人間の世界に支店だなんて……!冗談じゃない……!」

     「湯婆婆さま……」

     父役が、おそるおそる口を開いた。

     「あの偽物を、いかがなさいます……?」

     その問いに、湯婆婆は目を鋭く光らせ、二人を睨みつけた。

  • 8湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 17:19:50

    (湯婆婆「決まってるだろう!( >>9 から >>11 でダイス)」)

  • 9二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 17:56:57

    手ずから燃やし尽くす

  • 10二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 17:58:57

    全員で囲んでぶっ飛ばせ

  • 11二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 19:33:44

    死んだほうがよほどマシな責め苦を永遠に与えてやるんだよ!

  • 12湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 19:58:33

    1. >>9

    2. >>10

    3. >>11

    dice1d3=2 (2)

  • 13湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 20:09:52

     「決まってるだろう!全員で囲んで袋叩きにしてやるのさ!!」

     「し、しかし……!」

     兄役が慌てて言葉を継いだ。
     額に汗を滲ませ、怯えた目で湯婆婆を見上げる。

     「敵はおそらく楽復時計台駅を通って、人間の世界に行っております……!我々が、そんなところへ行くわけには……!!」

     湯婆婆は、舌打ちして続ける。

     「じゃあ、ここに連れ戻すんだ!!バカでも分かる話じゃないか!!」

     「連れ戻すとおっしゃっても……どうやって……?」 

     父役が、慎重に言葉を選びながら恐る恐る口を開く。
     兄役も、息を詰めながら湯婆婆の顔色を窺った。
     湯婆婆は、不機嫌そうに腕を組み、二人を見下ろす。

     どうする気なのか——
     湯婆婆の次の言葉を、環奈も扉の向こうで息を殺して待っていた。

  • 14湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 20:11:49

    (湯婆婆の作戦 dice1d4=2 (2) )


    1.指名手配にして、神様やカゲの者たちに協力してもらう

    2.湯婆婆みずから探しに行く

    3.賞金を出して、従業員たちに探させる

    4.安価&ダイス

  • 15湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 20:12:08

    (また留守になるんか……)

  • 16湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 20:38:33

     湯婆婆は険しい表情のまま、鼻を鳴らした。

     「よし、あたしが手ずから捕まえに行ってやろうじゃないか」

     その言葉に、父役と兄役が驚きのあまり顔を見合わせる。

     「たとえ人間の世界だろうが、飛んでいって捕まえてやるよ!」

     湯婆婆はフンッと鼻を鳴らし、勢いよく立ち上がった。
     その場の空気が張り詰める。すると——

  • 17湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 20:39:18

     「……恐れながら、ご主人様」

     アンの静かな声が響いた。
     湯婆婆の動きが止まる。

     父役と兄役は息を呑んだ。
     扉の向こうで聞いていた環奈も、思わず胸が強く鳴るのを感じた。

     アンは、ゆっくりと湯婆婆に頭を下げる。

     「ご主人様がご不在のときを狙って、妖がまた入り込むこともあり得ます。おぼっちゃまのこともございますし……どうか……」

     「うーん……」

     湯婆婆は眉をひそめ、忌々しそうに唸った。

  • 18湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 20:40:54

    (湯婆婆「( dice1d2=2 (2) )」)


    1. みくびるんじゃないよ。日が沈むまでに捕まえて戻ってきてみせる。

    2. だったら(安価&ダイス)

  • 19湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 20:41:09

    >>20 から >>22

  • 20二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:05:18

    アンタたちが探しな

  • 21二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:20:00
  • 22二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:20:50

    >>14の1のように指名手配させる

  • 23湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 21:24:45

    1. >>20

    2. >>21

    dice1d2=1 (1)

  • 24湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 21:37:05

     「……だったら、あんたたちが探しな!」

     その言葉に、場の空気が凍りついた。

     父役、兄役、アン—— 全員が目を丸くする。

     「わ、私たちが……ですか!?」

     父役のうわずった声が響く。

     湯婆婆は にやりと笑った。

     「そうだよ!なんなら、賞金を出そう!それなら文句はないだろう?」

     そう言うと、湯婆婆は椅子の肘掛けにどっかりと座り込み、指を軽く鳴らす。

     「生け捕りにしてもよし、ころしちまってもよし……!捕まえた者には、うんと褒美を弾むよ!」

     父役と兄役の目が見開かれる。

  • 25湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 21:38:09

     「よろしいのですか……!?ご主人様……!!」

     アンが、驚愕の面持ちで声を上げた。
     環奈も、扉の向こうで息を呑んでいる。

     湯婆婆は、片手を大きく振るって言い放った。

     「こうでもしなきゃ、あの怠け者どもは動かないじゃないか!それに!坊のためにも、一刻も早くあのバケモノを始末したいんだ!」

     坊のために——
     その言葉が出た瞬間、アンは何も言えなくなった。
     坊を思う気持ちは、湯婆婆も自分も同じ。ならば 否定する理由がない——

  • 26湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 21:40:09

     父役と兄役は、ぎこちなく顔を見合わせる。

     「か、かしこまりました……!しかし、何卒……何卒、我々にも十分な準備を……!」

     父役の声は震えていた。
     兄役も、額の汗をぬぐいながら、深く頭を下げる。

     湯婆婆は 鼻を鳴らして頷いた。

     一方——扉の向こうで聞いていた環奈は、心配を抑えきれなかった。

     「(……それでも……大丈夫なのかな……)」

     湯婆婆がどんなに強気でも、カエル男やナメクジ女たちがどれだけ数をそろえても——
     あの泥の妖怪の恐ろしさを、環奈は身をもって知っている。

     環奈は、胸の奥に広がる不安を抑えながら、そっと唇を噛んだ。

  • 27湯屋 ◆va2KrOhAnM25/01/31(金) 21:40:47

    (今日はここまでにさせていただきます。)

  • 28二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:49:46

    乙です
    大丈夫かなみんな……

スレッドは2/1 07:49頃に落ちます

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