- 1二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:54:14
- 2二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:55:10
前スレ
【閲覧注意/TRPG】復活のギーツ×ネクロニカ(6.75)|あにまん掲示板※注意ギーツライダー4人にTRPG『永い後日談のネクロニカ』をプレイしてもらうスレです・世界観やシステムの都合上、グロや暴力、非倫理、倒錯的シーン、キャラの曇らせや特殊な感情設定が多く含まれます(展開…bbs.animanch.comここまでのスレ
x.gd※テレグラフが禁止ワードになって貼れなくなってるので短縮URLになります
- 3二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:00:19
前回までのあらすじ
〜PC編〜
その活動を止めさせてでも、彼の言う"ドールたちの幸福"を守ろうとしたジーン。彼らをねじ伏せ、指し示された道を四人は進む。誰もが帰りたいと願った五人の家。その手前に佇む、思い出の詰まった小さな町。そこで、どんな残酷な真実と向き合うことになろうとも。
〜PL編〜
対話判定好調!桜井景和!
大失敗はそうないものの程々に荒ぶる!その他!
なお地味に大きめの分岐ダイスを行ったことを道長はまだ知らない - 4二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:00:44
キャラシートまとめ
x.gd - 5二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:06:34
- 6二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:51:21
スレ乙
あれ大事なダイスだったんだな…後の展開考えると妥当だけど… - 7二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:57:15
楽しみにしてました!終わった後でいいしざっくりでいいから別ルート知りたい
- 8二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:10:28
たておつです!
- 9二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:45:10
お疲れ様です
- 10二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 23:46:17
大成功…ここでいいのか悪いのか…
- 11二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 07:50:08
今の女神は桜井姉弟推し?
- 12二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 10:29:25
7【期待】
発狂内容〈希望転結〉
狂気点を使って振り直すとき、出目に-1(この効果は累積)
→変更なし
〜〜
「仲が良くて結構だけど、そろそろ騒ぐのも程々にしてくれる? あんたらの目的地も近いんだし」
「おい、仲良くなんざ──」
反射的に飛び出したバッファの否定の勢いは続かず、はたと止まる。目の前にそびえ立つ立派な門。鉄で作られたそれは錆び付いてはいるけれど、かつての姿にそう劣ってもいないように思えた。
「あ、ここって……」
【行動判定:記憶の名残】
英寿:dice1d10=7 (7) +1
祢音:dice1d10=10 (10)
道長:dice1d10=3 (3)
- 13二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 16:41:55
道長…なんかちょくちょく悪くない?
- 14二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 21:19:24
道長のダイスが大分アクロバットしてる
大体本編もそんな感じだったけど… - 15二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:12:59
祢音は比較的安定しているな
英寿はそこそこ悪い
景和は良いって感じ - 16二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 07:21:37
「うろ覚えだけど……ここってあの店員さんのおうち、だったよね?」
「なんだ、覚えてたのか。正確にはあいつの祖父の屋敷だな、元は地主だったとか聞いたが」
「ジヌシ?」
「ここら一帯の土地の持ち主のことだ。もっとも、あの頃じゃ名前だけのもんだっただろうがな」
ふと目を向けた先、門の横には文字列の刻まれたプレートがかかっている。ツタに覆われてはいるけれど、並ぶ二文字を読むことも、君には難しくないだろう。
「……んだこれ。なんて読むんだ」
「"晴家"……はれるや、だな。懐かしい名前だ」
「あっ、そうだウィンさん!だよね?」
印象が薄いのか、はたまた心を許してなかったのか。首を傾げたバッファの隣で、ギーツとナーゴは懐かしげに反応を返す。
「あぁ。晴家ウィン……あいつにも世話になったな。こっちが訳アリなのは勘づいていただろうが、深く聞いてくることもなく──」
──なぁ英寿、まさかと思うけどよ、あいつら、なにかに……
そこまで口にした時、一瞬だけ視界が切り替わった。何かを危惧してか、しかめた眉と緊張感に満ちた眼差し。傾いた太陽によって影を濃くした群衆の、その奥から漂う血の匂い。ばちん、と弾ける記憶に、君は反射的に目をつむった。 - 17二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 08:24:01
─
──
『一体誰がこんなこと……』
『おい、誰か先生呼んできてくれ!』
『ちょっと君、子どもの見るもんじゃないぞ、下がりなさい!』
川沿いの道。集まってざわざわと騒いでいる町民たちをかき分けた先には、二人の見知らぬ男が転がっていた。固いもので何度も殴打されたのだろう、傷と腫れで真っ赤になった顔は、仮に知り合いだったとしても、誰だか分からないほどだった。
だが、違う、あいつらじゃない……。そのことにほっとし、深く息を吐く。妙な焦燥感が鳴り止まない。なにか、取り返しのつかないことが起こっているのではないかという不安が。
『英寿!』
『ウィン……道長たちを見てないか。お前の店に行ったはずなんだが』
周囲にいた大人に引っ張られ、亡骸から引き離されれば、店側に立っていたらしい青年が駆けつけてきた。ほとんど噛み付くようにしてそう聞けば、彼の目は動揺を隠せずに揺らぐ。
『……まだ戻ってねえのか? あいつらが帰ってから結構経ってんぜ』
『……! っ、』
『待てって!お前にいっこ、伝えときたいことがあって』 - 18二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 08:25:13
『二人が店を出て、しばらくして……遠くから、なんつーんだろうな、空気が弾けるみたいな音が聞こえてよ。……んで、そこ』
ウィンが指差す先を見る。二人の亡骸から数十メートル離れた、より川寄りの位置。そこにも残る血痕が、"ここで何かがあった"ことをより際立たせている。
『そこについてる血……あのよそもん二人の血が飛んだにしては、距離があるよな』
『…………』
『なぁ英寿、まさかと思うけどよ、あいつら、なにかに巻き込まれたんじゃ……』
いつも余裕で、何事も楽しむといった生き様の彼には珍しい、不安の色。あの歩く頑丈のような道長がついてるんだ、心配はいらない、と笑みを返してやりたくて、だけど口元は強ばり、まともに動いてはくれなかった。
心臓の音がうるさい。握りしめた拳は震えて、回る頭は最悪の未来ばかりを試算する。そんなはずがない、大丈夫だ、俺は、今度こそ……。
──ふと視線を戻した先、大人たちの隙間から覗く、二つのヒトだったもの。彼らが着用している服に見覚えがあった。警備服を思わせるグレーっぽいウェア。その胸元に小さく記された文字列──"number 41"。 - 19二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 08:26:22
礼も言わずに走り出せば、後ろから『おい!?』と戸惑いの声が響く。けれどもう止まってはいられなかった。早く戻らないと──祢音が、家にいる二人が危ない。もしかしたら、帰ってこない二人だって……、……。何度も躓き、転びかけながら、来た道をただ戻り続ける。
やっと辿り着いた家の灯火。それが少なくとも消えていないことに少しだけ安堵しながら、けれど乱暴に扉を開く。無事でいてくれと願いながら。
『あ、え、英寿……』
その姿を発見してまず、よかった、と思った。祢音は無事だ。それなら……。だがそれも一瞬だけのこと。そのまま目を部屋の奥へ向ければ、そこには、異様な景色が広がっていた。ぽた、ぽた、と、立ち尽くす彼の指先から水滴が滴り落ちる。両手を染める赤と混ざり、濁ったピンク色が床を濡らした。
『…………英寿』
おもむろに、彼が顔をこちらへ向けた。乱れた髪に隠れ気味の瞳にいつもの気丈さはなく、ただ……打ちのめされたような、何もかもを諦めたような冷たさがあって。そうして立つ彼の前にへたれこんだ家主の片割れと、抱えられた三人目のそれ。
『なにが、あった』
発した声は弱々しく震え、それに彼は──道長は、ただ静かに目を伏せた。
──
─
【狂気判定】
英寿:dice1d10=3 (3)
- 20二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 16:07:49
道長…