- 1スレ主25/02/01(土) 17:58:37
糖分は、脳のエネルギーのブドウ糖を含んでいるため脳の働きを活発にさせる効果を持つ。
仕事などでも糖分を使うことで作業の効率化や集中力をアップさせることに用いられることもある。
シャーレにて
先生と当番の生徒はそろそろ仕事も一段落がつき、時計をみるとちょうどおやつの頃に近づいていた。
例えば、少しお互いに休憩を取るのもありだろう。そのオヤツを食べている間に先生との交流があるかも知れない。
もしくは、生徒によってはもう少しだけ仕事を続けたいからこそサッと取り出して食べることができるラムネなどのお菓子もありかも知れない。
またそんなお菓子も種類は様々だ。市販品や特別なお店で買ったもの、自分で作ったりするのもありだろう。
お菓子。それを食べる時間が先生と生徒にとって少し特別でかけがいのないものになるのだ。 - 2スレ主25/02/01(土) 18:00:02
ということで。
このスレに入ってくださった皆様にはぜひ自分の想像した生徒と先生のおやつに関係したssを書いてもらいます!
内容はお菓子をなんかしら含めたもので先生×生徒のものであれば閲覧注意となるもの以外のssならなんでも構いませんし、お互いポジティブに感想を言い合いましょう!
また、ぜひssを書けないかもって方でも感想を一言でもいただけるとおそらく書いた皆さんが喜ぶと思いますのでぜひぜひよろしくお願いします!
ということで改めましてよろしくお願いします! - 3スレ主25/02/01(土) 18:00:33
とはいっても言い出しっぺが待つだけなのもあれなので最初は私から
- 4二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:01:06
おや、面白い趣向
仕事の合間の手慰みにちょうどいい - 5セナ 1/325/02/01(土) 18:01:09
「先生、お時間よろしいですか?」
"どうしたの?セナ"
ちょうどおやつ時、先生の手伝いをしていたセナが自分の座っていた席から離れ先生の横に待機していた。
「以前部活の救助活動のお手伝いを頂いた件に関して、お礼をさせて頂きたくて」
"先生として当然のことをしたまでだから、お礼は大丈夫だよ"
「いえ、私からお礼をさせていただきたいのです。」
そういうと自身の鞄から小さな箱を取り出す。
「それにバレンタインの時はきちんとしたものを渡せなかったので渡したかったのです。」
"そうなんだ、ありがとうね。"
セナから箱を渡され、箱を開けると中には4つの綺麗な形をしたチョコレートが入っていた。
"綺麗だね。それじゃあ丁度休憩にもいい時間だから食べようかな。"
「そうしましょうか。」 - 6セナ 2/325/02/01(土) 18:01:32
━━━
シャーレでコーヒーを淹れて対面の座席で食べる。
セナからもらったチョコレートはコーヒーと合わせて食べるとちょうど良い甘さで味を引き立て合っていた。
「先生、少しよろしいですか?」
とセナが言った後席から立ち上がり、先生のもとへと歩いてくる。
"どうしたの?"
「以前のバレンタインの時はそうさせていただいたので今回もそうさせていただきます。」
と言うとチョコレートを一つ手に取り、先生の元へ顔を近づけ……
以前の強行手段ともとれるあーん(?)よりもスムーズにあーんをする。
その流れは先生も抵抗する暇もなく舌に甘い感触を受けるのだった。
また、何よりも以前と違うところがあった。
それはあまり表情を動かさない彼女が少しだけ口角を上げていた。という所だ。 - 7セナ 3/325/02/01(土) 18:01:53
「おいしいですか?先生。」
"……ありがとう。セナ。とても美味しいよ。"
「それなら良かったです。今回のチョコはゲヘナの中でも昔から評価の高い所で買ってきましたが、やはり成功だったようですね。」
あーんをした自身の手を少し見ながら誇らしげにセナが言う。
"でも、前回のセナのチョコレート(?)も負けないくらい美味しかったよ。"
「……!そうですか。…お世辞でもとても嬉しいです。
……それならば、今度は手作りのチョコレートを、今度は薬品ではなくカカオなどを使ったものを持っていますね。」
"ありがとう。それなら楽しみにしているよ。"
その日のシャーレはチョコレートの甘くて優しい香りがした。 - 8スレ主25/02/01(土) 18:02:46
ということで私はここまで
ぜひ皆さんもよろしくお願いします! - 9二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:23:39
10までage
- 10二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:25:05
前に書いたやつもおkですかね?ちょうどお菓子関連は手元に…ってちょっと内容は閲覧注意ぎみかもしれん。
- 11スレ主25/02/01(土) 18:26:21
- 12二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:52:24
へい、どーぞ。
この頃ワタシはハルナがお菓子なら頭から食べてしまいたい位可愛い気がします。 | Writening部屋の中は薄暗く、カーテンがかかっている。 部屋には見慣れた家具が置かれており、床には膨らんだ毛布が存在している。 散乱しているゴミの間を器用に通り、その毛布を引っぺがすと、そこにはハルナがいた。…writening.netss初心者スレの方で暇があったら書くって言ったけどやっぱなさそうだからとりあえず投下。
- 13二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 18:52:29
"トキ、新商品のポテチ食べてみる?”
「新商品?メーカーはどこですか?どのような味です?」
器に盛られたポテトチップスを取り出す
"味はエビだね、ありきたりかな?”
「確かに良くある味ではありますが食べた記憶の無い色味と形ですね。食べてみます」
パリッ・・
”どう?美味しい?”
「・・どちらで購入されましたか?かなり鮮烈なエビの味がして美味しいです。既存のものは段違いかと」
"実は作ったんだ、訳があって冷凍エビがシャーレの冷凍室にたくさんあってさ”
"ゲヘナの美食に詳しい子にも相談して、じゃがいもと塩、食感にもこだわってるんだ”
"よかった、気に入ってもらえて”
「それで・・ (パリッ)・・その方とはどういう(モグモグ)ご関係で?」
"トキ食べてから喋るようにしようね・・関係?生徒だよ?”
「そういうことでは・・いえ、まあ、先生ならそうですね」
・・・
「手作りということは、ここに来ないと食べられませんよね?」
”そんなことないよ、商品化しようかなとおも・・「先生」
「今度はリオ会長と一緒にポテチ食べに来てもいいですか?」
”・・もちろん、いつでも歓迎だよ”
”でも栄養価が心配だから体に良いものも用意しとくね”
「はい、ありがとうございます。たくさん食べたら眠くなったので仮眠していきます」
"トキ、毎回言ってるけどそっちは私のベッドだから仮眠室で寝ようね」
「いえ、今日は移動も億劫な気分なので、それでは」
トキは私のベッドで眠ってしまった・・ - 144 ナギサ25/02/01(土) 18:56:27
私の細やかな秘密。
先生がいらっしゃる日のお茶とお菓子は、私が選んでいること。
今日は香り立つアッサムに、古金貨の名を関するチョコレートを添えて。
チョコレートは噛まずに、舌の上にそっと乗せてみてください。薄い生地はたちまちに溶けてしまうでしょう。
まるで雪の様に儚く消えてしまうのに、まろやかなアーモンドミルクの香りと優しい甘みが、確かにチョコレートを食したのだと充足感をもたらしてくれる。
さる王女が愛したといわれるこのチョコレートを、気に入っていただけるでしょうか?
十分に味わったら、次はお茶をどうぞ。
少し濃く煮出したアッサムは、そのまま飲むには渋いかもしれません。ですが、チョコレートの甘みの残る今ならばきっと丁度良い塩梅になるでしょう。
口に残った甘みをさっぱりと洗い流して、後に残るアッサムの香りをどうか楽しんでください。
私が良いと思ったもの、私が好むもの、それらを先生にも知って欲しい。
──つまるところ、そんなささやかなわがままです。
あっさり風味に - 15二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 19:15:21
- 16スレ主25/02/01(土) 19:34:20
- 17二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:30:33
- 18二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 00:08:27
このレスは削除されています
- 19二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 00:09:01
- 20二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 00:11:14
- 21二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 00:39:00
リボンにも意味があるのか
ピストルもあのピストルじゃないんだ - 22スレ主25/02/02(日) 05:34:39
- 23スレ主25/02/02(日) 11:55:40
せっかくスレ立てしたし、初めて書くキャラだから少し解釈違いになっちゃうかもだけどせっかくだしもう一つ
- 24リオ 1/225/02/02(日) 11:56:26
- 25リオ 2/225/02/02(日) 11:57:04
近くの机の引き出しからぱっとモノを取り出し、一つ食べる。
"?"
その独創的なケースに先生が注目し見ている。
すると
「ガムよ。先生も一つ、いるかしら?」
"ありがとう。じゃあ一つ貰うよ。"
ガムはスッキリして少し甘いミント味だ。
「このガムは集中力を最も合理的に上げるために糖分やカフェインの量を計算して一番合うものを購入しているの。
それにこのケースは……」
リオがいつもよりハイテンポに楽しそうに話している。
ガムは風船ガムではなかった。でも……
「……先生、感謝するわ。
──ありがとう。」
今日は大きく膨らみそうだ。 - 26二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 12:20:35
~ 矯正局 面会室 ~
”カヤ、きたよ。はい差し入れ”
「先生、毎週面会にきてくださってありがとうございます!」
「今日は・・フルーツロールケーキですか?」
”うん、今日は節分だから恵方巻の代わりに”
”恵方巻は足が早すぎるせいか持ち込みが許可されなくて”
「またコーヒーが恋しくなるおやつですね・・」
”カヤ、反省してるならもう出してあげられると思う”
”十分に反省したかな?”
「もちろんです!出所後は先生のためになんでもしますし、一層精進して真の超人になりますよ?」
"・・まだみたいだね、また来週くるね”
「先生がまだというならまだなんでしょうね・・今日もありがとうございました!また来週に」
”初めて面会に来た時と比べて、カヤは落ち着いたし元気になったね、良かった”
”それじゃあね”
「行ってしまいましたか。先生、私は反省はしているのですよ?皆に会って謝罪したいです」
「ただ出所してしまうと、もう先生との来週は来ない」
「・・やはり私はまだ反省していない悪い子なのかもしれませんね」 - 27スレ主25/02/02(日) 13:45:30
- 28二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 19:55:57
このレスは削除されています
- 29スレ主25/02/02(日) 19:58:28
デザートタイムの保守ということで
もしかしたら……もしかしたらこのスレ見ても書くキャラクター思いつかないしな〜と思ってブラバしてしまう方がいらす可能性もありますのでダイス表を貼っておきます。
(こちらスレのものを使用
🎲ブルアカダイス表更新|あにまん掲示板ミライを追加bbs.animanch.com)
もし書いてみたいけどどのキャラにすればいいか思いつかない。などありましたらぜひダイスを振ってssを書くキャラをお決めください!
- 30二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 22:31:53
深夜のシャーレ
今日の当番であるモモイと休憩室のテレビにゲーム機を接続して遊ぶ、そのために今日までの仕事を終わらせたのだ
モモイ「先生、どれ食べる?」
そこには乱雑に並べられたお菓子がある
先生"どれにしようか"
モモイ「最近はね、このブタ麺を砕いてそのまま食べるのが美味しいんだよね」
先生"へー、どれどれ。ちょっと味が濃くていいね"
モモイ「さらにそこにポッキーを食べると…」
先生"甘いのとしょっぱいのが合わさって美味しい"
モモイ「手もあまり汚れないからいいんだよね」
先生"なるほど、考えられてるね"
モモイ「はい、先生、ポッキー」
先生"モモイありがt…"
そこにはポッキーを咥えてこちらを向くモモイ。絶対にからかっているのだろう。こちらが食べようとした時に逃げるに決まっている。だが今日は深夜テンションなのでそのからかいに乗っかってやろう。私はポッキーを食べる。モモイは避けない。 そして、ニヤっとする。ポッキーが折れた
モモイ「残念だったね、先生」
先生"あっ"
画面にはやられる自分のキャラクター
先生"このー"
モモイ「油断大敵だよ、先生」
そうやって今日も深夜は更けていく、2人の世界は外に響く - 31スレ主25/02/02(日) 23:09:25
モモイと先生の友達のような近い関係が示されていつつ、先生がモモイに対してポッキーゲームに乗るところなど、少し特別なような関係性が示させれていてとても良いなと思いました!
そして最後の文章もとても素敵です!
- 32初SSです25/02/03(月) 00:37:36
それはシャーレの窓に結露ができるような、北風の寒い日のことだった
「生姜糖、ですか?」
時刻は昼下がり、先生がお茶請けに出したそれは象牙色の塊だった。彼らはその薄い体躯とカオスな辺を主張しており、それは直角や直線等元々板であった名残を隠そうとしているように見えた。
"そう、生姜糖。生姜風味の砂糖、みたいな感じかな。"
「へぇ〜」
私は生姜糖の集団から無造作にひとかけら選んで、口に含んだ。甘い、でもその中に刺激を感じる。辛味というか、ほのかに痺れるような感覚。
"生姜はさ、" 先生が話す。"血行を良くして体を温める効果があるんだよね。"
「なるほど。でもどうしてそんな話を?」
"いや、ね。ここ最近気温が下がりっぱなしだからさ。ちょっと暖まれるようなお菓子をね。"
こちらにはなかったけど百鬼の生徒に協力して作ってもらった、と先生は語った。言われてみれば少しほかほかしてきたような。まだ気のせいか、あるいはプラセボだろう。
「確かにここ数日で急な変化でしたからね……まるで冬本番、みたいな感じで。」
"うん、早く暖かくならないかな。"
「ですよね。なんというか、そもそも冬の代わりに春がもう少しあった方がいいと思います。」
全くだ、と言って先生は生姜糖をつまもうとし、その手が止まった。
"でもさ、来年ユウカは3年だよね。"
ええ、というと先生は続けた。
"3年になったらユウカも忙しくなるでしょ、今日みたいに来てくれる日も減るのかなってさ。"
先生はティーカップを持ち上げ、量に対してやたら長い時間をかけて飲んだ。それは自身の感情を誤魔化すためだったのかもしれない。くだらない、私は思った。
「ふふっ別に大丈夫ですよ、」私は言った。「先生のことなら来年もちゃーんと、管理してあげますから。」
"でも、それでユウカの進路に影響がゴフッ" 少し大きなかけらを選び、私は先生の口に押し込んだ。
「もしそれで卒業後に支障があったら、」
「その時はシャーレで責任取ってくださいね、先生?」
瞬間、唸るような音が部屋に響いた。どうやら風が強くなり、執務室の窓を叩いているようだ。先生はもごもご何か言っているが、結局音に消されて何も聞こえなかった。
冬はまだ続くらしい。 - 33スレ主25/02/03(月) 01:08:35
- 34スレ主25/02/03(月) 08:25:58
モーニングティータイム保守
- 35二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 08:32:30
ヒカリとシンカンセンスゴイカタイアイスが頭に浮かんだが自分がじゃあな…
皆さんのss凄いな〜 - 36スレ主25/02/03(月) 11:20:46
頑張れ
- 37二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 17:31:18
ナポレオンパイ食べに行こうねハスミ……
今日中に投げられたらいいな - 38二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 20:24:44
アル「失礼するわ、先生はいらっしゃるかしら?」
先生“アル、どうしたの?”
アル「依頼先からロールケーキを頂いたから仕事の休憩にどうかと思って持って来たのよ」
先生“ありがとう。ちょうど仕事も一段落ついたし、いただこうかな”
アル「わかったわ。先生のコーヒーはブラックでよかったのかしら?」
先生“コーヒーくらい自分で淹れるよ”
アル「これくらいさせてちょうだい。日頃から頑張っている先生には少しでも休息が必要なのだから。はい、コーヒーとロールケーキよ」
先生“ありがとう…アルは食べないの?”
アル「ロールケーキが大量にあって…昨日なんて3食ロールケーキだったの…ちょっと食べたくないわ…」
先生“あぁ…なるほど…それにしても美味しそうなロールケーキだね。いただきます。うん、美味しい。結構甘めだから苦いコーヒーに合う。ありがとう、アル”
アル「ふふふ、そうでしょ。一流のアウトローに相応しいお菓子なのよ。先生の食べてる姿を見てたら食べたくなったわ…一口いいかしら?」
先生“どうぞ”
アル「ありがとう先生。ん〜、美味しいけど、一口で充分ね」
先生“3食も食べたらね”
アル「そろそろ行くわ」
先生“今日はありがとう”
アル「ふふふ、お礼なんていいわよ。いつも先生から返しきれない恩を貰っているもの」 - 39二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 21:37:20
このレスは削除されています
- 40スレ主25/02/03(月) 21:38:38
アルが先生がコーヒー淹れようとしたところで身体を労って自分が淹れようとするところがとても良いですね!
あと前日にロールケーキ3食だったのに先生からロールケーキをもらうことで美味しいという感情を共有してるのもとても好きです!
- 41二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 22:59:00
このレスは削除されています
- 42二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 23:01:26
初ssかつ駄文で申し訳ないけど思いついたので
「先生! もっとしっかりしてください!」
テーブルの上に転がっていた空き缶を片付けながら少し怒ったような様子でユウカが言った。
"ごめんユウカ。それとありがとう"
どうやら私はシャーレの自室でテーブルに突っ伏したまま寝ていたそうだ。「当番」でやってきたユウカはそれを見て心底驚いたらしい。
「まったく。晩酌をするのは構いませんがそのまま寝るなんて子供なんですか?」
ユウカは空き缶やらツマミの袋やらが散乱したテーブルの上を手際よく片付けていく。
"いや、子供はお酒を飲んだら⋯⋯"
ギロリ。そんな音が聞こえそうなほど鋭い眼光で睨まれる。やはりだいぶ怒っているらしい。
「まったく⋯⋯あれ?」
ふと、ユウカの手が止まる。
「これ、まだ入ってるみたいですけど」
そう言ってユウカが持ち上げたのはコミカルなキャラクターが描かれた袋。中身はじゃがいもを薄切りにして揚げた⋯⋯詰まるところポテトチップスだった。
ユウカから袋を受け取り中を覗いてみるとどうやら半分以上残ってそうだ。昨日のツマミとはいえ、さすがにこのまま捨てるのは勿体なく感じる。
「どうしますか、先生」
ユウカも同じ気持ちなのだろう。視線が手元の袋に注がれている。
ふと、悪戯心が持ち上がった。
"ユウカ、口を開けて"
私は袋の中からポテトチップスを1枚取り出してみせる。
"はい、あーん"
そう言いながらユウカの口元に向けてゆっくりと近づけていく。
「先生、なにお⋯⋯」
ユウカが何か言おうとした一瞬の隙に手に持ったポテトチップスを押し込んだ。ユウカは目を白黒させながら、咀嚼しはじめる。
「⋯⋯しょっぱい」
口の中のものを飲み込んでユウカはそう言った。ツマミで買ったポテトチップスだったので、やや塩分が多かったのかもしれない。
"もう1枚、食べる?"
袋からポテトチップスを取り出しながらそう訪ねると、ユウカは少し逡巡したあと、少し顔を赤くしながらこくりと頷いた。
もちろんこの後めちゃくちゃ怒られた。 - 43二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 23:39:07
テーブルに城壁がせり立つ。
──否、それはそれは大きなミルフィーユだった。
サクサクとした分厚いパイ生地と、バニラの香る濃厚なカスタードクリームが交互に積み上がり層を成している。
その側面にはローストされたアーモンドスライスが張りつけられて、食欲をそそる色合いを添えている。
そして高く積み上げられたパイ生地の層の天辺には、つやつやとしたイチゴと生クリームが整然と並び、鮮やかな紅白の彩を添えていた。
そんなミルフィーユが、一抱え程も有りそうな大皿に乗って、テーブルの真ん中に鎮座している。その存在感ときたら、他のテーブルに座っている客が好奇の視線を向けてくるほど。
ごくり。
テーブルを挟んで座った二人……先生とハスミが喉を鳴らしたのは、ほぼ同時だった。
「これが、あの……」
「そう、お菓子の皇帝……ナポレオンパイだよ」
二人は眼前のスイーツに気圧されながらも感嘆の吐息を零した。
- 44二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 23:39:34
事の発端は数日前。
トリニティ自治区内のとある老舗カフェが、限定メニューをSNSで宣伝した。
厳選された素材を腕利きの職人が心を込めて料理した極上のナポレオンパイを数量限定で提供する、と。
そんな魅力的な文言を、正義実現委員会の副委員長が見逃すはずもない。
年末年始でやや増えた体重計の数字を都合よく頭の片隅に追いやり、ハスミは先生へとモモトークを飛ばしたのだ。
《今度、付き合って頂きたい場所があるのですが……》
と。
先生は目を見張った。
行ってみたいなぁ、でも一人で行くには重いよなぁ……と口惜しく眺めていたカフェの限定メニューをハスミが誘って来たことに。
先生とてうら若き乙女である。流行にも甘味にも敏感である。そんな彼女がこの機をみすみす逃す道理はない。
《行く!めっちゃ行く!》
瞬きの間にメッセージをしたため、ハスミへと送り返したのだった。
かくして、二人は次の当番の日をXデーとし、鼻歌交じりの上機嫌でそれを待っていたのだった。
つづきはまた明日
- 45二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 23:49:02
- 46スレ主25/02/04(火) 00:16:58
- 47スレ主25/02/04(火) 07:33:55
アーリーモーニングティー保守
- 48スレ主25/02/04(火) 15:25:47
- 493525/02/04(火) 15:39:24
頑張れと応援を頂いたので、
勉強の合間で時間がかかりそうだと思いますがやってみようと思います。 - 50スレ主25/02/04(火) 16:53:27
頑張ってください!お待ちしております!
- 51二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 22:00:15
- 52スレ主25/02/04(火) 23:46:27
- 53二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 23:54:49
"ちょっと小腹空いたなぁ..."
「あら?もうそんな時間かしら?」
"リオ、グミでも食べない?"
「...グミ?そんなものよりもブドウ糖タブレットで....」
"えー?そんなのじゃ面白くなくない?"
「ま、まぁ...それはそうだけど...でも合理的に糖分を取るにはこれが一番...」
"もう、お菓子は合理的とかそういうものじゃないの!リオならわかるでしょ?"
「....お弁当と同じってこと?」
"そうそう!"
「...じゃあいただこうかしら...」
"はい!...じゃあこれ!"
「....はむっ」モグモグ
「!!お、おいしい....」モグモグ
"でしょ?これは私もお気に入りのグミで...." - 54二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 23:58:59
- 55スレ主25/02/05(水) 00:54:07
先生の遊び心とリオの可愛らしさがとても出てて素晴らしいです!
また、先生からもらったグミを食べきって可愛いと言われたら恥ずかしがるリオ、最高です!
そして最後の文章は二人のその後をなんとなく思わせる文章で良いですね!
- 56二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 08:12:58
モーニングティータイム保守
- 57二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 14:28:24
このレスは削除されています
- 58スレ主25/02/05(水) 21:38:12
- 59スレ主25/02/05(水) 23:30:14
せっかく他の方々も書いてくださっているのでもう一つ書きますね〜。
- 60アカネ(1/2)25/02/05(水) 23:31:27
- 61アカネ(2/2)25/02/05(水) 23:31:44
クローシュをゆっくりと慎重に持ち上げる。
すると中から白色と黄色を基調としたタルトが顔を覗かせた。
そのタルトは酸味の効いた爽やかな香りを放ち無意識にタルトに意識を集中せざるを得ない。
「レモンタルトです。」
"そうなんだ、作ってくれてありがとう。じゃあいただきます。"
パクっと一口食べる。
「先生のお口に合えばよいのですが。」
アカネの心配はすぐに杞憂だったことが食べた先生の様子でわかることになる。
先生の口いっぱいにレモンの爽やかな酸味と甘みが広がり、その味に目が見開き笑みがこぼれていた。
"美味しい……"
「うふふっ。そう言っていただけるととても嬉しいです。」
"アカネもどうぞ"
「ご主人様、ありがとうございます、では一口いただかせていただきます。」
アカネも一口パクりと食べる。
「美味しい……。」
微笑みながら先生の方へ向く。
「先生のお口にもあったようでとても良かったです。
では合う紅茶もご用意しますので少しお待ち下さいね。」
レモンタルト、そしてその後入れた紅茶のおかげで先生もアカネも最高のティータイムを過ごすことができた。 - 62スレ主25/02/06(木) 08:03:06
ブレックファーストティータイム保守
- 63スレ主25/02/06(木) 15:10:28
- 643525/02/06(木) 21:55:13
寝る前の保守です
- 65二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 00:56:16
ワカモ『あなた様、2時間ほど時間を取れる日はありますでしょうか?』
先生『“明後日の木曜日の15時なら空いているよ“』
ワカモ『承知いたしました。待ち合わせは…』
数日前にモモトークでワカモと約束をした
そして、当日
ワカモ「あなた様、お待ちしておりました」
先生“今日は何のようだったの?“
ワカモ「私に付いてきてください」
先生“わかったよ“
私はワカモについて行って少し古いお店にやったきた
先生“ここは?“
ワカモ「私行きつけのお団子屋でございます。そこまで有名なお店ではありませんが、あなた様にご紹介したいと思っておりました」
先生“お団子…それは楽しみだね“
ワカモ「それでは、ご注文いたしましょう。どれになさいますか?」
先生“どれがいいかな…ワカモのオススメを聞こうかな“
ワカモ「私のオススメは昔ながらの三色団子でございます、甘い団子と抹茶が合います」
先生“私はそれにしようかな“
ワカモ「私も同じ品物をご注文いたします」
先生“これが昔ながらの三色団子か。いただきます。うん、美味しい“
ワカモ「相変わらず甘美でございます。あなた様、団子の味が消える前に抹茶を飲んでくださいませ」
先生“あっ、抹茶の苦味がなく、スッと飲める“
ワカモ「はい、苦味を甘味で中和されるので抹茶が美味しく感じられるのです」
先生“ありがとう、ワカモ。こんないい店を紹介してくれて“
ワカモ「このワカモに勿体なきお言葉。私はこの時間をあなた様と過ごせるだけでも喜ばしいことなのに感謝の言葉も頂けるとは罰が当たるかもしれません」
先生“それなら私も罰が当たるかもしれないね。ワカモのおかげでこんなに美味しいお団子を堪能できるのだから“
ワカモ「あなた様と同じ罰なら私は甘んじて受け入れます」
1時間ほどお団子と抹茶を堪能した私とワカモは途中まで一緒にシャーレに帰った - 66スレ主25/02/07(金) 02:02:28
ワカモのセリフに先生への愛と自分の好きなものを共有したいという乙女心をとても感じて最高です!
また、ワカモと先生の罰が当たるかもしれない。という会話がとてもおしゃれで綺麗な言葉でとても好きな会話です!
- 67スレ主25/02/07(金) 09:15:44
朝age
- 68スレ主25/02/07(金) 15:30:51
おやつの時間の保守ついでに
目次みたいなものはssが5つ挙げてくださった次第に作っていきます。 - 69スレ主25/02/07(金) 23:12:42
スレ主はなんだかんだ自身の立てたスレを残しておきたい気持ちと他の方のssがたくさん見たいという感情があるのでもう一本書いて来ます!
あとぜひ、これを観た方は皆さんの作品にぜひぜひ感想をください!!!
またできればで良いのですが、私のssにも誰か感想をくれるととても嬉しいです。 - 70アイリ25/02/07(金) 23:33:57
シャーレは猛烈な寒波を受け、急遽コタツを設置する事となったある寒い日。
仕事が一段落ついて先生はコタツで温もりを感じてゆっくりしていた。
「先生!お隣よろしいですか?」
後ろから元気いっぱいの声が聞こえた。
"アイリ、どうぞいらっしゃい。"
先生が少し横にズレてそこにアイリがピッタリと入る。
「あったかいですね!」
そういうとアイリはニコニコしながら自分のカバンから何かを取り出すといそいそと作業を始める。
"それは?"
「アイスです!シャーレにこたつが設置されたってカズサちゃんから聞いて、それでコタツと言えばアイスがより美味しい!とか聞いたことがあって、なので、先生、一緒に食べませんか?」
アイリがバッグからお馴染みチョコミント味のアイスとそれを食べる用のスプーンを2つ取り出して先生と自身用に分けた。
"ありがとう。じゃあいただきます。"
アイスはいつものスッキリした味に加えて何かいつもより少し美味しく感じた気がする。
"なんだかいつもより美味しい気がする。……かな?"
「……ですね。違いがわかるようによく食べているものを持ってきたんですが、なんだかいつもよりすっごく美味しいです!
コタツの効果でしょうか?それとも先生のお隣だから……。!………………。」
こたつの影響だろうか。アイリの顔は真っ赤になっていた。 - 71二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 01:30:32
- 72スレ主25/02/08(土) 07:02:53
感想ありがとうございます!そのあたりって本当に難しいですよね〜。
- 73スレ主25/02/08(土) 12:20:53
昼age
- 74スレ主25/02/08(土) 20:20:10
- 75二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 01:30:51
ナイトティータイム保守
夜のカフェインの摂りすぎにはお気をつけください - 76二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 09:39:04
このレスは削除されています
- 77スレ主25/02/09(日) 09:45:19
アーリーモーニングティー保守
このスレが何度も保守だけでスレが埋まってしまうのもあまり美しくないので、とりあえずヒカリとシンカンセンスゴイカタイアイスを書いてくださる方(とハスミの方の後半)のssをもってなんとなく締めていきたいのです
なので、他に裏で書いている方がいらっしゃいましたらお1つレスをいただけるとどこまで保守るべきかがわかるため助かります。 - 78二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 15:24:15
私にはわからない…
- 79二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 23:41:01
このレスは削除されています
- 80二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 02:03:14
素晴らしいスレを見つけたがまだ考え中なのでこのマコト様直々に保守をしてやろう! キキキッ!!
- 81二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 02:48:47
- 82二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 06:41:42
このレスは削除されています
- 83スレ主25/02/10(月) 06:42:22
- 84シンカンセンスゴイカタイアイス25/02/10(月) 09:28:37
ある、先生が寒波に襲われたアビドス高校へ行かなければ行けなくなったある冬の日
先生は珍しく仕事も全部終わっていてやることもなく、アビドスへと走る新幹線の中でボーッと外を眺めていた
すると先生は突然、通路側から脇をつつかれる
脇|←ドスドス
"グオッ"
「先生ー車内販売の時間だよー」
先生の脇をつついたのはヒカリだった。
"完全に意識外の攻撃だったよヒカリ"
"今日は運転じゃないんだね"
「今日は珍しい私の車内販売の当番の日なのだー」
"そうなんだね少し珍しいと思ったから"
"それじゃあ商品の中で何かヒカリのコレ!!って言うのはある?"
ヒカリは少し悩んだ後に自分のオススメを商品棚から2つ取り出す
「このスタージャアイスクリームが私のオススメだよー」
「アイス後で先生一緒に食べてもいい?」
"良いよ👌後で一緒に食べよう"
「それじゃあ車内販売あと一週行ってくるね先生と私の分は残して置くから」
そう言い残すとヒカリはスタスタと車内販売に戻って行った。
後でヒカリと一緒にアイスを食べるのが今からでも待ち遠しい
追記、ヒカリの言っていたスタージャアイスクリームは例のシンカンセンスゴイカタイアイスだったスプーンがアイスに刺さって面白かった。 - 85スレ主25/02/10(月) 11:38:15
- 86シンカンセンスゴイカタイアイス25/02/10(月) 19:09:28
- 87スレ主25/02/10(月) 19:40:36
- 88スレ主25/02/11(火) 00:30:05
自分もいずれもう1本くらい書きたいので
- 89二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 05:24:50
がんば…見てるだけですまんな
- 90スレ主25/02/11(火) 09:46:43
いえいえ、ssは見てもらってこそですし!
- 91スレ主25/02/11(火) 09:47:59
それはそれとしてもしチャレンジしてみたい!ってなったらぜひ歓迎します!
- 92スレ主25/02/11(火) 15:03:16
夜に自分の出せたら出して目次作ります
- 93???(リン1/4)25/02/11(火) 20:54:03
「……はい。……はい。ありがとうございます。では。」
黒の長髪とメガネの大人びた生徒が電話を終えて仕事に一段落つけたっぽい。
「うっ……くぅ。」
デスク仕事ばっかで身体をガチガチにしてしまったのかも。
腕を伸ばして身体を曲げて少し気持ちよさそうです。
それに少し眠たそう。
ちょうど良かった。用意したコーヒーは無駄にならなさそうだ。
彼女がその青く光る目を開けてこっちを見てくる。
サプライズとして渡しても良かったけど、まぁいっか。
『リンちゃん!お疲れ様です!これお裾分け!』
冷たいブラックコーヒーを手渡すと、少し笑いながらも怒った声を出し始める。
「ありがとうございます。それとリンちゃんは辞めてください。」
私はいちごミルクを開けて横に座りお話を始めよう。
私達のティータイムが始まる。
────────── - 94リン2/425/02/11(火) 20:54:40
先生はちょうど完成した資料を提出しに連邦生徒会の本部に来ていた。
すると
「……」スー
提出先のリンちゃんが寝ていた。
きっと仕事に疲れて眠ってしまったのだろう。
起こさないように提出を終わらせシャーレに帰ろう。そう思ったときふと時計が目に入った。
ちょうどいい時間だ。
荷物を置いて少しエンジェルマートへ行こう。
─行く途中にある交通室のモモカにも明太子チップスを買ってあげよう。
─────
頭がふわふわする。
時計を見ると午後3時過ぎを指している。
30分ほど経っている。
寝てしまっていたようだ。
そして横をみると、先生がいた。
"おはよう。そしてお疲れ様。リンちゃん。"
「リンちゃんはやめてください。
ところで例の資料は……?」
"これでどうかな?"
先生がそういうと机の上にあるものを指さした。
資料に手をやろうとすると先生がビニール袋をさらに机の上に置く。
「なんですかそれ?」
"ちょうどいい時間だし、おやつ休憩にしない?" - 95リン3/425/02/11(火) 20:55:05
先生がビニール袋からアイスコーヒーをそれぞれ1本ずつ、そしてスプーンとイチゴプリンを出す。
"期間限定っぽくてさ。買ってきたの。プリン好き?"
「えぇ。人並みには。」
"なら。良かった。どうぞ。コーヒーは何か入れる?"
「いえブラックで大丈夫です。」
先生がテキパキと準備をしてくれる。私もやろうとすると"疲れてるんだし休んでて"と制止されてしまった。
"よし!これで良いかな?"
先生の準備が済み、2人で食べ始める。
いつも通り落ち着く味のコーヒーと、プリン特有の甘さにさらに特殊な甘さがのったいちごプリン。
こわばってた身体が少しほぐれる気がした。
「いちごプリン……先生はいちご、好きですか?」
変な質問だろうか。でもなんだか聞きたくなってきた。
"好きだよ。甘くて少し酸っぱくて、おいしいよね"
微笑みながら返す彼の言葉に何か心が引っかかる。
「……ですね。」
変な返しだった。
『あの人』の面影なのか。でも私は、"この人"に少し惹かれてる。そんな気がした。
今日は仕事が少し長引きそうだ。 - 96リン4/425/02/11(火) 20:55:28
─
「……ところで、先生。
先ほど提出していただいた資料、拝見させていただきましたがいくつか間違いがありました。
休憩が終わったらすぐ、直してくださいね」
"………。勘弁してよ…リンちゃん……"
「……まったく、手伝ってあげますから、すぐ終わらせますよ。」
リンちゃんはいつもより笑っているように見えた。 - 97スレ主25/02/11(火) 20:56:35
めちゃくちゃ長くなった……。
今回は一人称をコロコロ変えてみたり、最初の文章に力を入れたりしたから、より感想とかもらえると……嬉しいです。 - 98スレ主25/02/12(水) 02:22:24
目次は明日で
あとぜひぜひ他の方の参加も待ってます! - 99スレ主25/02/12(水) 09:27:51
- 100スレ主25/02/12(水) 16:35:31
80の方がいつか書いてくださるまで。
それにせっかくバレンタイン近いんだし14日までは。
他にも書いてくださる方がいらっしゃればぜひぜひお書きください! - 101二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 19:43:59
チョコ…いいよねぇ。
題材にもしやすいし、時間さえ有れば…ねぇけど。 - 102スレ主25/02/13(木) 00:23:27
バレンタインのストーリー、良いね……
またssを書きたくなってくる…… - 103スレ主25/02/13(木) 08:31:22
やっぱり時間ってネックになりますよね〜。
もう少し後にすれば高校生さんとかも春休みで参加しやすかったかも知れないんですけど完全に頭から抜けてて……
次回こんな感じのスレ立てる時はゴールデンウィークあたりにしたいですね。
- 104スレ主25/02/13(木) 15:36:03
小田急百貨店のものですが
https://shop.odakyu-dept.co.jp/ec/valentine_column1
バレンタインのお菓子には色々と意味があると言われます。
とはいえ、それそのものはおそらくお菓子屋のマーケティングによるものでしょうけど
なので、もしリアルでそういうので意味に悶々とする必要はあまりありませんが、もし当日ここでssを書くよ!って方がいらっしゃれば少し参考にするのもいいかもしれません。
ということでこちらを貼らせていただきます。
- 105スレ主25/02/13(木) 23:57:16
ということでバレンタイン当日でお会いしましょう
- 106二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 08:04:28
ハッピーバレンタイン
- 107スレ主25/02/14(金) 17:29:15
ハッピーバレンタイン
- 108シンカンセンスゴイカタイアイス25/02/14(金) 19:37:07
ハッピーバレンタイン!!
- 109二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 23:39:24
12時シャーレ付近
今日はバレンタインデー。みんな、チョコを持って先生に渡しに行く姿が見える。私も珍しく手作りをしたチョコケーキを持って目的地に向かう
しかし、途中で不良たちの抗争に巻き込まれて、チョコケーキを落とし、車に轢かれて…見るも無惨な姿になったチョコケーキを見て落ち込む
しかし、まだ12時。まだ間に合うはず。私は近くのコンビニによってチョコを探すが、売り切れている。他の店に行っても売り切れである。今日はバレンタイン。誰もがチョコを買って送っているのだから当然だが、ここまでないのは神様のイタズラすぎる。どうにかしてチョコを調達しようか考えた時、閃く。そこに向かって私は走る。そうゲームセンターのクレーンゲーム。まだチョコはあった。とりあえず、なけなしの500円で取れるだけ取ることにする。
ミレニアムに戻って調理室を借りる。さっき取ってきた戦利品とホットケーキミックスでカップケーキを作ることにする。時刻は15時を回っている。まだ間に合うが、悠長にしている時間はない。チョコを溶かし、ホットケーキミックスと混ぜて、カップに注ぎ、レンジに入れた時、停電が発生した。どうやらどこかの部活が爆発を起こした衝撃でメイン電源が落ちたらしい。どうしてこんなタイミングで。とりあえず、スマホでレンジ以外でカップケーキを作る方法を検索する。見つけた。まずは、部室に行ってガスコンロを探す。が、ガスがなく火が着かない。前、焼きそばを作った時に使ったからなくなっていたようだ。次にエンジニア部の充電式電気コンロを探す。エンジニア部はメイン電源の復旧に行っているため誰もいない。後で返すから少しの間だけ借りることにした。調理室に戻り、蒸し器を使ってカップ蒸しケーキにする。時間は17時30分。タイムリミットが迫ってきた。15分ほど蒸したカップケーキを取り出す。試食で1ついただく。美味しい。ラッピングと片付けを行い、シャーレに向かう用意をする。まだ電気は復旧していないようだ。外も学校も暗くなっている。スマホの明かりを頼りに正門まで目指す。
正門までたどり着いたが、開かない。電気が落ちたことで門が開かなくなっている。最悪、どこまで神様のイタズラに付き合わなければいけないのか、ウンザリする。とりあえず、カギで開く裏門を目指すことにする。しかし、裏門にはネル先輩がいた - 110二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 23:49:59
ネル「あん、何をしているんだ?その手は…まだ先生に渡してないのか。あ~、ただ今は警戒体制なんだ。それで誰も外に出ないようにパトロールをしているんだ。どうしたもんか…ちっ、仕方ねーか。あたしから後で報告しておくから裏門から行ってきなよ。ちゃんと先生に渡してきな」
私はネル先輩にお礼を言って裏門から出て、シャーレに向かう。もう時刻は20時を回っていた。
シャーレに行きの電車に乗るつもりで駅に向かったが電車が遅延している。昼の抗争がまだ続いているらしい。つまりそのルートが使えない。遠回りしてシャーレに向かわなければならない。1時間くらいかかる…今から行けば22時くらいになる。まだ間に合うけど…ギリギリになりそう。けど、行くしかない。私は走った。
道に迷ってしまった。そこら中で抗争や不良に会ったりして、シャーレになかなかたどり着けない。スマホの充電も残り少ない。位置情報と地図を頼りにシャーレに向かう。月が段々高くなってきている。
- 111二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 00:05:03
ハァ…ハァ…やっとシャーレが見えてきた…けど、時刻は0時5分…過ぎてしまった。ここまで来たのに。風が冷たいけど、走って体が熱い。汗も出る。このまま先生に渡すか諦めるか考えている時に前から足音がする。もしものために愛銃に手を触れる。足音が近づく
先生“こんな時間にどうしたの、モモイ?“
モモイ「先生…」
愛銃から手を離し、安心と罪悪感が湧く。泣きそうになるのをこらえる
先生“今日は全然来なかったから心配したよ。お昼には来るって聞いていたから待っていたのに“
モモイ「今日は散々な目にあって…」
ダメだ、涙が止まらない
モモイ「最初はチョコケーキを作ったんだけど、抗争に巻き込まれてケーキが車に轢かれて、チョコを探して店をたくさん回って、ゲームセンターにも行って、チョコを集めてケーキを作ったけど、停電になって、蒸し器で作って、裏門から出て、電車が止まったから歩いて迷ってたどり着いたのにバレンタイン過ぎて…」
私は泣いた、先生は頭を撫でて涙を吹いてくれた
先生“大変だったね。ケーキ作ってくれたんだよね。食べてみたいな“
モモイ「でも…バレンタイン過ぎちゃったし…」
先生“関係ないよ、気持ちがこもった物を食べるのに時期なんて関係ないから“
モモイ「もう冷えちゃってるからレンジでチンして食べよ」
もう涙は止んだ。シャーレで大量のチョコを見ながら先生とカップ蒸しケーキを食べた。荷物でちょっと潰れたカップ蒸しケーキだけど、味見した時より美味しく感じた
超長文駄文すいません
- 112二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 00:25:20
バレンタインはチョコを貰いすぎて甘ったるい時期ですね。(友達付き合いや仕事付き合いでもらうものがほとんどですが)
さ、受験期というわけでチョコを作るチャンスをみすみす逃した哀れな人間は、シャープペンシルを握ること以外することがないのです。許さないぞ、陸八魔アル。
ドーナッツみたいな角生やしやがって!!ハッピーバレンタイン!! - 113二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 00:25:57
ssきちゃ。狂喜乱舞。
- 114スレ主25/02/15(土) 00:27:36
モモイのチョコケーキを作りたい!っていう感情が行動力を持っていろいろしていく様子や、それ協力するネル、最後の優しい先生など抗争が起きている世界に対してそれぞれの人が優しさがとても強く、とても良いな。と思いました!
また、先生に会えたことで安心やこれまでを思い出して涙を堪えきれず泣き出しちゃうモモイにとても可愛さを感じました!
あと、荷物でちょっと潰れたカップケーキが味見より美味しく感じたって表現も好きです。
- 115スレ主25/02/15(土) 07:23:00
- 116先生のクッキング(1)25/02/15(土) 10:39:23
(生徒の出番が全然無いけどよければドゾー)
ここだけの話、私は甘党だと思う
仕事中は集中力を保つ為にラムネと濃いめのエスプレッソを常用しているし、食後は必ずデザートまでいただく。
小腹が空いたらチョコレートをつまみ、喉が渇いたらコーヒー牛乳を飲む。そんな毎日だ。それは先生として、シャーレに赴任してからも変わらない
・・・この前健康診断を受けたらミネにものすごい顔されたけど
「“さて・・・どうしたものかしら”」
そんな今、私の目の前にあるのはフルーツの詰め合わせ達
ことの始まりは何日か前、フウカ達給食部の手伝いで果樹園に行った際。運悪くヘルメット団との戦闘となり、二人とたまたま訪れていたエリカとキララを指揮して撃退したのだ
その後、果樹園のオーナーからお礼にと私達に贈られたのが、コイツらというわけ
イチゴにミカン、そしてハウス栽培で作られたであろうパイナップルに小玉メロンと、黄桃の缶詰がバスケットにぎっしりと詰まっていた
「“一番良いのはそのまま食べることだけど・・・”」
フルーツは生こそが至高。なのだけどさすがにそれでは色気がなさ過ぎる。どうしたものかと思っていたら、突如として天啓が来た。
「“久しぶりに、作りますか!”」 - 117先生のクッキング(2)25/02/15(土) 10:41:33
――
スーパーとエンジェル24へ走り、食パンとホイップクリーム、ゼラチン、ミントの葉と製菓用チョコチップを購入してとんぼ返りする
所定の道具を用意したら、調理開始だ
「“まずはこの、桃缶から”」
缶詰を開けて中の桃を取り出し、ダイスカットする。ちょっと大ぶりなのが私のマスト
シロップを耐熱容器に移したら、そこにゼラチンを投入して混ぜてその後レンチン。今回はちょっと固めにしようかな?
その後、ゼラチンとシロップの溶液にカットした桃を入れて軽くステアしたら、フタをして冷蔵庫へ収監。二、三時間ほどシャバとはお別れしてもらう
「“続きましてはクリーム・・・面倒だけどこれもスイーツのため・・・!”」
計量した砂糖とホイップクリームをボールに入れ、氷水で冷やしながら只管泡立てる
「“世の女子達よ、ケーキ屋さんは過酷な仕事だぞ? やるなら趣味に留めときなさい・・・”」
時々意味不明な独り言を漏らしつつ、時々泡立て器を持つ手を入れ替えながら漸く完成したホイップクリームは絞り器に入れて、フルーツの処理に取りかかる
メロンは種を取り除き、一口サイズにカットして皮を取り除く。パイナップルも同様に
ミカンは皮を剥いてから房をより分け、一つ一つ薄皮を剥いでおく。多少筋が残るのはご愛敬
イチゴはそのまま水洗いしてからへたを外したら、準備OK
食パンにホイップを絞り、カットされた時の見た目も考慮しながらフルーツを並べていく
その後もう一度ホイップを搾ったら食パンを載せ、ラップで包んでこっちも冷蔵庫へ
冷やしている間にちょっとした書類仕事を済ませとこ・・・
―― - 118先生のクッキング(3)25/02/15(土) 10:42:52
「“もう良いかしら?”」
ある程度経ってからサンドイッチを取り出してラップを外し、まな板の上にセットする
個人的にサンドイッチ作りで一番の醍醐味はこの瞬間だと思うのよね
包丁を構えて・・・集中・・・斬っ!
「“計算通り、かんぺき~”」
メロンサンドにパインサンド、イチゴサンドにミカンサンドと余ったフルーツをつかったミックスサンドのできあがり
切断された断面から除くフルーツの並びは、我ながら芸術的だと思う
「“ゼリーも出して・・・よっしゃ!”」
容器の表面を軽くお湯で温めてから、お皿の上にゼリーを取り出す。容器の形のまま固まったゼリーの中で、黄桃がまるで輝いてるように見えた
「ん、なんか良い匂いがする」
「“いらっしゃいシロコ。フルーツサンド作ったけど、どう?”」
「フルーツ・・・! 食べる!」
そうこうしていたら、今日の当番のシロコがオフィスに現れた
時間も丁度良いし、仕事はコーヒーブレイクの後でも・・・いいよね?
(続かない) - 119二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 12:28:58
- 120スレ主25/02/15(土) 17:52:13
- 121二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 23:41:44
- 122スレ主25/02/16(日) 01:56:01
- 123スレ主25/02/16(日) 10:06:42
10時のティータイムの時間ですね
この頃は柑橘類がそろそろ旬の時期です - 124二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 17:24:50
- 125スレ主25/02/16(日) 20:22:08
すでにあるキャラと被って〜ってのは気にしないで良いですし、ぜひぜひよろしくお願いします!頑張ってください!
- 126スレ主25/02/17(月) 00:40:14
明日明後日の皆様のssと美味しいスイーツへの期待に胸を膨らませおやすみなさい!
- 127スレヌシ25/02/17(月) 08:09:06
おはようございます!
- 128スレ主25/02/17(月) 15:51:42
- 129スレ主25/02/17(月) 23:29:08
- 130二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 08:03:34
皆さんのレベルが高くて不安だが学校から帰ったら書いてみる....自信ないから期待はしないでくれ
- 131スレ主25/02/18(火) 15:50:22
頑張ってください!
- 132二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 19:10:45
思ったより苦戦中夜あげる
- 133二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 21:09:33
シャーレにお手伝い(当番)しに来たイブキのお話です。初めてなんで優しい目で見てください。
「せんせ〜お願いされてたプリントだよー♪」
"ありがとうこれで最後だね。ありがとうイブキ"
「どういたしまして〜 でも、イブキ疲れちゃったな〜おやつ食べたいな〜♪」
"ふふっ、ちょうど手作りのプリンがあるんだけどそれでも良いかな?"
「やった〜!せんせいの手作り〜?食べたい食べた〜い✨✨」
"わかった、持ってくるから座って待っててね"
「うん!」
______________________________________
"お待たせ、初めて作ってみたんだ"
「わぁ〜おいしそう!いただきま〜す」
「んん〜✨✨おいし〜!」
"喜んでくれて嬉しいよゆっくり食べてね"
____________________________________
「すっごくおいしいかった!また作ってくれる?」
"うん、今度、万魔殿に行く時に持って行くよ"
「やった〜!楽しみ〜!」 - 134二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 21:11:03
なんだか書いては消してを繰り返しているうちにこんな感じになりました。初めてss書いたけど本当に難しいですね...いつも素晴らしいssを書いいる方々は本当にすごいですね...
- 135スレ主25/02/18(火) 22:12:24
- 136二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 22:52:56
ありがとうございます😭
- 137二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 00:21:39
- 138スレ主25/02/19(水) 01:50:36
- 139スレ主25/02/19(水) 08:08:35
おはようございます!
- 140スレ主25/02/19(水) 16:09:40
- 141二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 17:47:36
俺も応援するゾ!皆んな頑張れ
- 142鍵の従者とチョコレヰト25/02/19(水) 23:16:56
121の者です。
初めてのSSでお菓子作りエアプな上に旬を逃しましたがよろしくお願いします。
ーーーーーーーーーー
二月も三分の一が過ぎた、ある日のこと。
その日は特別冷え込んでいて、当番にやって来たケイとともに、一時休憩と称してお菓子をつまんでいた。
「そういえば、近くバレンタインデーなるイベントがあると聞きました」
ずず、と緑茶を飲みながらケイがそんなことを言う。
「曰く、自分の大切な人にお菓子を贈る日であると」
"女子高生らしい話題だね…"
「そうなのですか?」
チョコレートをぽくりと口に放り込んで、ケイは突然こちらに居直った。
「そこで貴方にお願いがあります」
"?"
「王女…アリスにお菓子を用意したいのです。協力してくれませんか」
"ケイの頼みなら、喜んで"
「…即答ですか。相変わらずのお人好しですね」
"あはは…生徒のお願いだからね、できる限り叶えてあげなくちゃ。それに、私も少しやりたいことが出来た"
私の言葉を聞いて、ケイが訝しげな顔をする。
「やりたいこと、ですか?」
"うん、ちょっとね。さ、とりあえず残りの仕事を片付けてしまおう"
湯呑みの中身をぐいと飲み干し、いつもより少しばかり低い紙の山に目を向けながら立ち上がった。 - 143鍵の従者とチョコレヰト25/02/19(水) 23:17:33
"よし、とりあえず急ぎの仕事はこんなもんかな。ケイもお疲れ様。ケイの時は仕事の進みが良いよ、ユウカの次ぐらいに"
「三大校の生徒会と比べないでもらえますか。…モモイたちがあまりにも書類の類に無頓着だから、なし崩し的に私がやることになっているだけです。それに、処理が決まり切った仕事なら私達の領域でしょう。それ以上のパフォーマンスで捌いていくユウカのことは置いておいて」
"ケイから見てもすごいんだね…"
苦笑しつつ、椅子に背を預けて伸びをする。背中の骨がぼきぼきと音を立て、固まった筋が伸びる感触がした。
"…ふう。じゃあ、ケイ。買い物に行こうか"
「材料調達ですか、行きましょう」 - 144鍵の従者とチョコレヰト25/02/19(水) 23:18:02
「何のお菓子がいいんでしょう…」
製菓材料の棚を見ながら、ケイが独りごちる。
"アリスなら、ケイに貰ったものは何でも喜ぶと思うから。バレンタインなら、クッキーとかどうだろう?溶けないし"
「クッキーですか。このクッキーミックスというのを使うので?」
"そうだね、粉が全部入ってるからそれが楽。あとは抜き型かな?好きな形ある?"
「うーん…」
星型、ハート、動物。様々カラフルな抜き型を眺めて、ふと、あるひとつに目が留めた。これは。
"いいのあった?"
「はい。これ以上なく、アリスに合うものです」
"いいね!私もいい感じの型見つけたから、買ってシャーレに戻ろうか"
会計をして、店を出る。帰り道、ケイに質問された。
「貴方はなんの型を?」
"ん?四つ葉のクローバー"
「…何故?」
"んー、バレンタインが2月14日だから、かな"
「なんですかそれ」 - 145鍵の従者とチョコレヰト25/02/19(水) 23:18:32
"では、クッキーを作っていきましょう"
「よろしくお願いします」
"とは言っても面倒な粉類は全部ミックスにまとめられてるし、作り方は袋の裏に書いてあるから。そんなに難しいことはないよ"
クッキーミックスのパッケージを開けながら言う。
"まず室温に戻したバターをボウルに入れ、よく練ります。クリーム状になったら解いた卵を加えて混ぜ、いい感じのところでクッキーミックスを加えて切るように混ぜます"
ぽいぽいと材料をボウルに放り込んでいき、ざくざくと混ぜる。
"で、折角バレンタインなのでココアパウダーを入れる。まぁ今回はインスタントのココアだけど"
三本一気に封を切り、ボウルに注いでケイに渡す。初めはボウルの壁に残る粉に苦戦していたようだが、混ぜていくうちにざくざくという感触が弱くなり、ひとつの塊になってくる。
"そんなもんかな。そうしたらまとめてラップをかけて、30分冷蔵庫へ…30分か、長いな"
「この間に道具を洗ってしまいましょう」
シンクにボウルやへらを入れ、蛇口をひねる。腰に手を当てて水がたまるのを待つケイの姿を見て、自然と笑顔になってしまう。
「…なんですか、いつにもましてニコニコして。気持ち悪い」
"いやいや、様になってるなぁって思っただけだよ"
「はぁ?」 - 146鍵の従者とチョコレヰト25/02/19(水) 23:18:58
30分寝かせた生地を冷蔵庫から取り出し、まな板に広げる。
"これがめん棒。大体ひらがな表記だけど、麺の棒で合ってるのかな?"
「少なくとも綿ではないでしょうが…」
めん棒を転がし、生地を伸ばす。手頃な厚みになったら、最後の工程だ。
"型抜きだね。結局ケイは何にしたの?"
「これです」
取り出したのは、剣や盾や、タマネギのような形をした型のセットだった。
「『ドラゴンテスト』シリーズのコラボ商品です。勇者であるアリスにぴったりでしょう?」
"うん、アリスもきっと喜ぶよ。じゃあ、抜いていこう"
そこからしばらく黙々と型を抜き、オーブンシートに並べることを繰り返した。やがて生地が穴だらけになり、型を抜けるところがなくなって、作業が終わる。
「…ふぅ。あとはこれを焼けばいいので?」
"うん、オーブンは描写外で温めておきました"
「突然メタなことを言わないでください」
生地の載ったオーブンシートをトレーに載せ、170℃のオーブンに滑り込ませる。
"よし、終わり!あとは焼けるのを待つだけだね"
「上手く行けばよいのですが…」
少し不安そうな顔をするケイの頭に、そっと手を乗せる。
"大丈夫、絶対綺麗に仕上がるさ。"
いつもならじとりとした目を向けてくるところだが、今回は珍しく撫でられるがままになっていた。 - 147鍵の従者とチョコレヰト25/02/19(水) 23:19:29
まもなくいい香りが漂い、やがて焼き上がる。おそるおそるケイが取り出した天板には、焼き色のついた茶色のクッキーが並んでいた。
"美味しそうに仕上がったね、良かった良かった"
「…えぇ」
天板から後でラッピングする分を取り分け、残りを皿にざらざらと移す。
"味見がてら、お茶にしようか"
さくり、茶色のクローバーを一口齧る。
"うん、いい感じ"
中が生焼けになることもなく、粉っぽくもなく、 初めてにしてはかなりの出来だった。これなら彼女も喜ぶだろう、と、ピンクの髪の生徒を脳裏に浮かべる。
「ありがとうございます、アリスへの贈り物の準備に付き合ってくださって」
ポーションの形のクッキーを摘みながらケイが言う。
"もちろん、私は先生だからね。お菓子作りなんて久しぶりだったから楽しかったし。今度は他の子も一緒に何か作るのもいいかもしれないね、ホットケーキとか"
「じゃあその時はアリスと一緒にお邪魔するとしましょう」
"うん、いつでもおいで。ケイがいると仕事が早く進むからありがたいし"
「生徒の力をあてにするのは大人としてどうなんですか」
"ははは…"
そんなことを言いながら日が暮れる、ある冬の日のこと。 - 148鍵の従者とチョコレヰト25/02/19(水) 23:20:41
- 149二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 23:48:47
ケイちゃんかわいい
- 150スレ主25/02/20(木) 00:10:00
ss初めてなんですね!皆さん才能有り余ってて本当に羨ましい限りです!
ケイのアリスへの愛がとても伝わってくるようでした!
また、先生の優しさがとても良いです!
それにクッキーの作り方を細かく描写しているのでとても情景が目に浮かぶようでした!
- 151二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:56:48
このレスは削除されています
- 152スレ主25/02/20(木) 08:07:57
おはようございます!
- 153スレ主25/02/20(木) 15:57:13
おやつの時間ですね
- 154二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 17:21:57
ヨーグルトってチョコと一緒に食べると美味しいんだよ?
- 155スレ主25/02/20(木) 21:21:41
- 156スレ主25/02/21(金) 01:31:18
ではおやすみなさい!
- 157桃色のアルシャウカト25/02/21(金) 09:42:42
昨日マカロン食べてて思いついたので投下。一応勝手なCP注意…かな?
ーーーーーーーーー
オフィスのドアがばんと勢いよく開かれる。開閉の風圧で、二房の葡萄色の髪が揺れた。
「失礼します!宇沢レイサです!」
”こんにちは、レイサ”
「わー、今日も書類がいっぱいで大変そうですねぇ…」
レイサの所属するトリニティ自警団は、公的に組織として成立していないため書類仕事がない。だから他の慣れている生徒よりは処理能力が劣るが、明るく真面目で騒がしい彼女は、一緒にいて面白い子だ。
「というわけで!おやつの時間ですし、先生に差し入れを持ってきました!」
お菓子の入っているらしい白い箱を自慢げに掲げて見せる。
「今日は潰さないよう気を付けて来たので大丈夫なはずです。お茶にしましょう、先生!」
”うん、じゃあありがたく頂こうかな”
紅茶を淹れて、レイサとともにソファに座る。レイサが箱を開くと、色とりどりのマカロンが現れた。
”あれ、このロゴ”
「はい!杏山カズサ御用達のスイーツショップのマカロンです!この前連れられて行った時に、とっても美味しかったので。先生にもぜひ食べていただこうと思い!」
キラキラとした目で語るレイサを見て、脳裏に前回当番に来た時のカズサの言葉が思い出された。
『昨日宇沢とスイーツを食べに行ったんだけど。あ、私がいつも持ち歩いてるマカロンのお店ね?あいつ、ひとつ食べるごとに身振り手振り交えて全力で喜びを表現するもんだから、だんだん小動物を見てるような気分になってきてさ。可愛かったなぁ~アレ』
”ふふっ”
「あれ先生、どうしました?」
”いやね、二人の仲が良さそうで何よりだよ”
「…!はいっ!」
「先生、これ季節限定のいちごですよ」
”美味しそうだね。レイサのそれは?”
「これはオレンジです!最近オレンジピールがちょっとしたマイブームでして」
”あぁ、チョコとかに入ってると美味しいよね”
いただきます。さくりと一口齧れば、苺の酸味と甘味が口いっぱいに広がる。レイサの近況の話題で盛り上がりながら、楽しい時間を過ごした。 - 158スレ主25/02/21(金) 15:13:20
- 159スレ主25/02/21(金) 21:29:21
こんばんはスレ主です。
普通にアゲてもよかったのですが、今回に関しては少し私事を
最推しの新衣装が確定!今年に実装されるかはわからないけど一生新衣装来ない……って悩む必要がなくなる!
あとセナの色々な二次創作がきっと増える!と狂喜乱舞しております。
ということでね、実装された暁には描けば出るならぬ、書けば出る。を信じ、もう一本セナでss書きたいな~と思います。 - 160二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 22:32:14
- 161スレ主25/02/22(土) 01:33:05
ありがとうございます
流石に通常セナをガチャでわざわざ狙いに行くのは得策ではないのでレアコインでなんとなく交換できた時や、すり抜けで出た時にでもぜひメモロビなど見てくださいね
ということで
せっかくの3連休で時間もあるわけですし、火曜日になった時に新規ssがいくつか増えていたら私としてもとても嬉しいな。といった感じです。
ぜひss未挑戦の方もこの機会に!
ということでまた朝に おやすみなさい
- 162スレ主25/02/22(土) 08:09:44
おはようございます!
- 163スレ主25/02/22(土) 12:22:38
- 164二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 12:33:17
済まない……途中で済まない……
空崎ヒナとブドウ糖接種(ラムネ)
ヒナが書類と格闘している中、青い顔をした先生は息も絶え絶えに呟いた。
”ひ、ヒナ……そろそろ休憩にしない?”
先生はもうすっかり参っているようだ。ヒナも仕事のし過ぎたせいか、頭に血が上っていないようで、若干ぼんやりとしている。時針は午後六時を指していた。すっかり仕事に夢中になっていたようだ。
「……そうね。そろそろ休憩にしようかしら」
ひとまず二人は仕事を切り上げた。積もりに積もった書類の山からは目を背けながら。
先生は鞄から緑っぽい筒を取り出した。
”疲れた頭にはこれが良いんだ。安くてコンビニとかでも買えるからね!”
取り出されたそれはラムネだ。それも二人分。 - 165スレ主25/02/22(土) 18:08:14
- 166二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 22:55:12
このレスは削除されています
- 167スレ主25/02/22(土) 23:31:09
私服セナの実装が確定しましたね!
嬉しさが込み上げて今日一日なんもできなかったんですが、セナの(このスレに準じた)新作一本作って、その後日にでももう一本セナのssスレ立てたいな〜とか思ったり……
別に私以外でもセナの描いてくださる方いらっしゃれば書いてくださいね!せっかくssを共有し合うスレなんですから!
ということでおやすみなさい! - 168セナ(1/4)25/02/23(日) 00:24:57
8月某日
いつも銃撃戦が絶えず、街に出てみればヘルメット団が跋扈しているD.U。
そんなここは現在、とにかく暑い。
銃撃戦する余裕もなくなり、いつもより少し平和が訪れていたD.Uのショッピングモール前で先生はセナとの約束をして待ち合わせをしていた。
先生が約束の時間の少し前に来ると既にセナは待っていた。
"セナ、お待たせ。待った?"
「いえ、待つ時間も楽しいので。」
セナの格好は普段の青を基調とした制服とは異なる白色のワンピースに白い帽子をかぶった私服である。
"そっか。それならよかった。"
そんな先生も暑いからか普段のしっかりとした服装よりも少しラフな格好だ。
"……ところで今日も暑いね。
何か飲み物でも買ってこようか?"
「いえ、この通り水分はしっかりと持ってきています。」
自身のバッグからゲヘナのマークが入ったちょうどいい大きさの水筒を取り出す。
"それなら良かった。じゃあ行こうか。"
人混みの多いショッピングモールへ目的のものを探しに進もうとする。すると
「先生、少しよろしいですか?」
"どうしたの?"
「いえ、はぐれてしまうかもしれませんので。」
というとセナは先生の手を握った。
「……こうして……行きませんか?」
"……!……わかった。そうしようか。"
先生は少し驚きつつもセナの手を握り返し人混みへ進んでいった。
セナの手は少しひんやりとしていた。 - 169セナ(2/4)25/02/23(日) 00:26:06
「ここです。キララさん達からおいしいと聞き、先生と共に行きたいと思ったところです。」
そこはショッピングモールの中でも人の行き来が激しい通りに面したクレープ屋だ。
"良かった。そこそこ並んでるね。"
「ですね。やはり人気店ですね。それでは並びましょうか。」
セナと2人で最後尾に並ぶ。
部活の話や友人との話、セナ個人の話などをしている内に気がついたら自分たちの番の直前になっていた。
そんな話している中、気がついたら先生は自身の持っていたペットボトルを飲みきっていたようだった。 - 170セナ(3/4)25/02/23(日) 00:27:07
クレープ店から出た2人はそれぞれ、
先生はイチゴとホイップ、チョコの定番のクレープ、セナはそれにバナナを加えたクレープを持っていた。
中のホイップクリームが溶けないようにササッと動き、座る場所を見つけた。
噴水前のテラス席だった。
"誘ってくれてありがとう。セナ。それじゃあ、いただきます。"
「いえ、こちらこそ来ていただいてありがとうございます。いただきます。」
二人で座りながら食べるクレープはイチゴの酸味によりホイップやチョコの甘みが際立ち、きいていた以上の美味しさを持っていた。
二人で美味しい、美味しい、と話しながら食べていると気がつく頃にはクレープはなくなっていた。
そんな時、先生はふと気がつく。喉がとても渇いた。
甘いものを食べたから、そして何より暑かったから。
気が付かないうちに喉が渇いて早く水を飲みたい。
しかしながら、自身のバッグから取り出したペットボトルに水は入っていない。 - 171セナ(4/4)25/02/23(日) 00:27:38
「どうされました?先生。」
"いや、ちょっと喉が渇いててさ。水を飲みたかったんだけど無くって……。ちょっと買ってくるから待ってて。"
先生が立ち上がりそこから歩き出そうとするとセナに腕を掴まれる。
「では先生、私の水筒を飲んでください。
救急医学部部長という立場である以上、喉が渇いたまま活動するのは見過ごせません。それにこんな暑い中だと尚更です。」
先生が断ろうとする暇もなく、席から立ち上がり先生の腕を掴んでいない方の手で自身の水筒を先生に手渡す。
"いや、ちょっ…………"
先生が抵抗しようとするもセナの立場、そしてその言葉の真剣さ、何より近づいて来た彼女の圧に負けて飲む。
ゴクゴク……
"ぷはっ……ありがとう。
でも……その、良かったの?セナの分も新しいペットボトル買ってこようか?"
「いえ、大丈夫です。まだ少し残っていますし……」
セナが水筒をしまいながらふと先生の顔をみる。
「……先生。少しよろしいですか?」
セナが先生へ向かって一歩近づき少し背伸びをして、
────────────────────────
噴水は高く舞っていた。
水の流れはまるで一瞬の出来事を無限に続く流れだと思わせるほどだった。 - 172スレ主25/02/23(日) 00:28:58
こんな感じで2本目です。"書けば出る"が作用されると嬉しいなと言った感じです。
少し長くなりましたが今度こそおやすみなさい。 - 173スレ主25/02/23(日) 07:31:23
おはようございます!
- 174スレ主25/02/23(日) 10:37:10
- 175スレ主25/02/23(日) 18:19:49
ラジオを聴いていたらそれに加えて風呂敷の日でもあるそうですね
風呂敷ですと信玄餅がやっぱり思い浮かびます。
すごくお土産感ありますけど割といろんなところで売ってますよね
信玄餅 - 176二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 00:55:02
このレスは削除されています
- 177スレ主25/02/24(月) 00:55:55
- 178スレ主25/02/24(月) 07:08:52
おはようございます!
- 179スレ主25/02/24(月) 12:23:46
気がついたらこのスレ、1ヶ月ほぼまるまるやってたんですね……
- 180二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 20:13:37
- 181スレ主25/02/25(火) 00:04:54
おお!ssお待ちしておりますね!
2月中まるまる……まだこれ含めても19あるのできっと大丈夫だと信じたいですが……スレの寿命が12時間から10時間になったのが地味にキツイ……
ちょうど1ヶ月……感慨深い限りです!
- 182スレ主25/02/25(火) 09:36:31
おはようございます!
- 183スレ主25/02/25(火) 17:47:16
書いてくださっている方がいらっしゃいますので待ちます
- 184スレ主25/02/26(水) 01:07:23
おやすみなさい!
ぜひぜひss書いた方はあ上げください! - 185スレ主25/02/26(水) 08:23:44
おはようございます!
とはいえ流石に毎回挨拶だけってのも味気ないので少しだけお話を。
今回、皆さんに参加していただいたことで、スレ主としていくつものssを作っていただいたり、ssを初めて書く方にも挑戦していただいたりなど、めちゃくちゃスレ主ひいては物書き冥利に尽きるスレでした!
そして、また似たようなスレをゴールデンウィークの4月下旬あたりでまたやりたいなと考えています!
その時はssクロコのスレにまた貼ったり、今回とほぼ同じ"好きな生徒を考えながらこのスレをお開きください"とみたいなスレタイでスレ立てすると思うので、
ぜひ、見つけて参加できる方はまた参加していただけるととても嬉しいです! - 186スレ主25/02/26(水) 17:16:39
セナ更新まであと2時間〜
- 187もちもたざるもの25/02/26(水) 22:37:35
『先生!今週末、百鬼夜行で信玄餅の詰め放題ができるイベントがあるらしいの!一緒に行こう!』
溜め込んだ書類を捌いていると、ぬ゙ーっと携帯がバイブレーションする。モモトークを開けば、ジュンコからそんな誘いが送られてきていた。
『"いいよ。集合は商店街の入口でいい?"』
『うん!よーし、いっぱい詰めるわよ、先生!』
相変わらず元気そうで自然と笑顔になる。頑張ろうね、と送ってから携帯を閉じ、椅子の背もたれに体重を預ける。
"…キヴォトスにも信玄餅ってあるんだなぁ"
白い天井を眺めながら、そんなことを考えた。
ーーーーーーーーーー
「おはよう先生!待たせちゃった?」
"おはよう、いま来たところだよ"
その週末、百鬼夜行商店街入口。集合時間より5分前にジュンコがやって来た。
"会場はどこなの?"
「中央広場だって。早く行こう!」
ジュンコが手を握って引っ張ってくる。混んで詰め放題が出来なかったらコトなので、足早に会場に向かうことにした。
「調べたところによると、詰め放題の極意は如何に袋を破らずに伸ばせるかなんだって!物を詰めながら、縦横に交互に伸ばすといいとかなんとか…」
"下調べもばっちりだね"
「当然よ!いっぱい詰めて、当分のおやつにするんだから!」 - 188もちもたざるもの25/02/26(水) 22:38:19
「それでは、信玄餅詰め放題祭り、スタートです!」
スタッフさんの合図とともに、皆が一斉に袋を広げ、餅を詰め始める。
「先生!遅れちゃいられない、私たちも早く!」
ひとつ、ふたつ、みっつ。袋にぽいぽいと放り込んでいく。袋の容積を調製しつつ七つ目に手を伸ばしたところで、
「どけどけどけーっ!」
「わぁーッ!?」
"のわー!"
「キャー!?」
突如右から強い衝撃を受け、吹き飛ばされた。フルフェイスヘルメットを被った一団が他の客を押しのけ、信玄餅の台車を取り囲む。
「ハーッハッハッハァ!ここらはアタシらもちもちヘルメット団の縄張りだぜ!この信玄餅は全て我々のものだ!」
高らかに宣言する赤いヘルメットの生徒。台に隙間無く並んでいるため、客たちは信玄餅が略奪されていく様を見ているしかできなかった。
さて、私達はどうかと言うと。
「きゅう…」
飛ばされた後、そのまま折り重なって倒れている。上に気絶したジュンコが乗っているので、迂闊に動けない状態だった。
("でも、ジュンコ一人にしては重い…?")
なんとか首を動かして上を伺うと、ジュンコのさらに上に、金色の髪とピンクのリボンが見える。
"あれ、ヨシミ?"
「う、うーん…」
呻いたかと思うと、がばりと起き上がった。その衝撃でジュンコも目を覚ましたようで、二人とも辺りをキョロキョロと見回し、地面に投げ出され包み紙の破れた餅たちと、台車に集るヘルメット団を認識する。2人のこめかみから、ぶちりという音がした気がした。 - 189もちもたざるもの25/02/26(水) 22:39:21
「ハハハハ!これでしばらく食べるものに困らねぇな!」
ヘルメット団はご機嫌だった。前回受けた依頼の報酬を踏み倒され、糊口をしのぐ為の資金も尽きかけたところで、この詰め放題の噂を聞いたのだ。また実入りがあるまでの食料を手に入れられる。そう思うと笑わずにはいられなかった。
ゴッ、という鈍い音がして、高笑いしていた赤ヘルメットがどさりと倒れる。餅を詰めていた団員が驚いてそちらを見やれば、それぞれのアサルトライフルを振り抜いた姿勢の、ジュンコとヨシミが立っていた。
「アンタたち…」
「よくも私達の信玄餅を…」
二人は肩をわなわなと震わせ、銃を構え直す。
「「覚悟しなさぁーい!」」
隊長格を失い引け腰のもちもちヘルメット団を追いかけ、会場から飛び出して行ってしまう二人を見て、心中でヘルメット団に合掌した。
ーーーーーーーーーー
結局下手人たちは二人にぶちのめされ、百花繚乱にしょっ引かれて行った。事態が収束して外のベンチでどよんとした空気を漂わせていたジュンコとヨシミだったが、二人が戦っている間に詰めた信玄餅を渡すと、抱き合って喜んでいた。思わぬところで友達の輪が広がったようだ。
その後、百花の詰所に立ち寄り、手当を受けるヘルメット団にも差し入れておいた。 - 190もちもたざるもの25/02/26(水) 22:42:28
- 191スレ主25/02/27(木) 00:35:00
ジュンコとヨシミの可愛さが表現されていて凄いです!
それにまるで公式のイベントのようなストーリーでとても解像度が高くていいですね!
そんな二人と先生が美味しく信玄餅を食べられたら良いな!と思います!
そうですね。164さんの続きを書いていただく。orこのスレが完結する。or3月になる。の3つをこのスレの終わるトリガーにしようかな。と思います!
- 192二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 00:44:46
サオリか・・・
あんまりSS得意じゃないしスレの残りも少ないから書くのはやめとくかな・・・ - 193スレ主25/02/27(木) 00:55:37
- 194二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 00:57:08
- 195二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 00:59:20
ただ書いてもかなり下手くそで申し訳ないっすけどね
- 196スレ主25/02/27(木) 01:03:26
- 197スレ主25/02/27(木) 08:22:08
おはようございます!
次スレは感想スレ&2スレ目みたいな感じで立てますね! - 198スレ主25/02/27(木) 15:09:24
- 199スレ主25/02/27(木) 23:21:13
- 200スレ主25/02/28(金) 00:32:59
1ヶ月間皆さんありがとうございました!
今後は次スレで書こうとする人がいなくなればなんとなく締めていこうかなと思います!
ですのでもう少しだけお付き合いいただけると幸いです!
それはそれとして、個人としてはちょうど一ヶ月でまさか完走できるとは思ってもみなかったのでとても嬉しいです!
みなさん本当にありがとうございます!