- 1二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:36:37#ウマ娘プリティーダービー #スペシャルウィーク(ウマ娘) スペシャルウィーク「笑ってはいけないトレーニ - pixivスペシャルウィーク「特別合宿訓練の案内……ですか?」 トレーナー(以下「T」)「ああ。ここのトレセンを使ってまったく新しいトレーニングを行なうという計画らしい」 トウカイテイオー「それってどんなトレーニングするのさ?」 T「どんなことにも動じない精神力を養う。そういうメニューらし...www.pixiv.net
このSSはpixivに投稿したものを掲示板用に分割・改行を加えたものです
次から本編投下です よろしくお願いします
- 2二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:37:11
スペシャルウィーク「特別合宿訓練の案内……ですか?」
トレーナー(以下「T」)「ああ。ここのトレセンを使ってまったく新しいトレーニングを行なうという計画らしい」
トウカイテイオー「それってどんなトレーニングするのさ?」
T「どんなことにも動じない精神力を養う。そういうメニューらしい」
キタサンブラック「精神力? それだけですか?」
T「これまでもハードトレーニングのメニューは考えられてきたが、精神力を鍛える方面でのハードトレーニングはまだ確立されていなかったからな」
テイオー「確かに、キタちゃんがやったことのあるハードトレーニングはぜんぶフィジカルの部分だったもんね」
キタサン「あのときはミホノブルボンさんやライスシャワーさんにずいぶんお世話になりました」
スペ「けど、その特別なハードトレーニングの案内が届いたってことは……?」
T「ああ。うちから何人か訓練に参加させようと考えている。そこでだ」
T「スペ、テイオー、キタサン、お前たちにこの訓練を受けてもらいたい」
スペ「わたしたちに……ですか?」
T「日本総大将の名を背負ったスペ」
T「有馬記念での奇跡を見せたテイオー」 - 3二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:37:14
そのリンクだけでよくね?
- 4二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:37:38
T「GⅠ7勝という大記録のキタサン」
T「お前たち3人は、まるでウマ娘の主人公のような活躍ぶりだった。だからこそ、このたびのまったく新しいトレーニングにふさわしいと考えている」
T「ワンランク上のさらなる高みへつながる訓練、受けてくれるか」
スペ「そういうことでしたら、ぜひ!」
テイオー「ま、そこまで期待されちゃ断れないよね」
キタサン「わかりました。このキタサンブラック、頑張ります!」
T「よし、じゃあ話は進めておくぞ。来週末までに体調をしっかり整えておくように」
3人『はいっ!!!』
──1週間後 トレセン学園校門前
スペ「トレーナーさんからここで待てって言われましたけど……」
テイオー「なんだろ? ボクたちのほかにも訓練に参加するメンバーがいるってこと?」
キタサン「だとしたら誰が……あっ、あの人影は」
ナリタトップロード「みなさん、おはようございます!」
スペ「トップロードさん!」 - 5二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:38:58
キタサン「トップロードさんも、この訓練に?」
トプロ「はい! 私のトレーナーさんからお話がありまして」
T「みんな、おはよう。全員そろったな」
テイオー「全員? この4人で全員なのトレーナー?」
T「ああ。この訓練は主人公のようなはたらきをした選ばれたウマ娘にしか成し遂げられないからな」
T「ではあらためて訓練の概要を説明する!」
T「ここはいつものトレセン学園を超えた厳しいトレーニングを行なう1日限りの特訓場に様変わりした、その名も『ベリーハードトレセン学園』だ。もちろん、うちの全校生徒ウマ娘の協力を得た特別メニュー満載だぞ」
スペ「わたしたち4人のために、わざわざ……!」
テイオー「こりゃあ気合入れて参加しないとだね!」
トプロ「頑張ります!」
キタサン「またあのときのような……いえ、それ以上のハードトレーニングが待っているんでしょうか」
T「そしてお前らはこのベリーハードトレセン学園の生徒となり1日を過ごしてもらうのだが、ひとつルールを守ってもらう」
テイオー「ルールって?」 - 6二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:39:10
あんた本当にそのアカウント主?
- 7二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:40:41
本人証明みたいなの先においた方がいい
- 8二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:41:31
ガルパンの人だぁ!
- 9二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:44:00
- 10二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:45:06
T「ここを出るまでのあいだ、絶対に笑ってはいけない。これが精神力を鍛える訓練の最大の目的だ」
T「お前らはお互いがライバルでもありながら、気の知れたクラスメイトでもある。訓練中の真剣な雰囲気を出すために過度ななれ合いを戒めるためも含まれている」
トプロ「こ、これは厳しいルールです……」
T「では、この校門の内側に入った瞬間から訓練開始だ。ついてきてくれ」
4人『はいっ!』
トコトコ ゾロゾロ
T「まずお前らには空き教室を利用した待機部屋の場所を覚えてもらうからな。そこで1泊2日の集団生活をやってもらう」
スペ「そういえばわたしたちって寮で暮らしてますから、学校に泊まり込むのは初めてですね」
テイオー「確かに、そう考えるとワクワクするかも! って……ん?」
ニャア
ニャーオ ニャーオ
キタサン「あれ? どこかから猫ちゃんの声がしますよ」 - 11二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:45:20
つかリンク貼るだけでよくね?
なんでわざわざ全文載っけんの? - 12二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:45:56
T「ああ、たぶん理事長の猫か、それとも最近居ついたノラ猫か……」
テイエムオペラオー(ネコ耳)「にゃ~おにゃ~お、ごろにゃあ~ご~」
メイショウドトウ「ふ、ふええ~~っ! 放してください~~~っ!」
トプロ「ブーーッ!」
スペ「オペラオーさん!?」
キタサン「ドトウさんが、なぜか猫の恰好したオペラオーさんにつきまとわれています!」
テイオー「うひゃっひゃ! 何してるのさ2人ともwww」
デデーン 全員 アウトー
4人『!?!?』
ダダダダッ - 13二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:46:10
- 14二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:48:07
自分のアカウント持ってるならマイページとかで証明できると思うよ
- 15二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:48:38
- 16二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:49:15
ジャングルポケット「いくぞお前らー!」
ルー「オッス!」
シマ「根性ッス!」
メイ「やりますよー!」
テイオー「!?」
トプロ「ポッケさん!?」
キタサン「なにっ!? えっ なになにっ!?」
ルー「劇場版ウマ娘プリティーダービー!」
シマ「新時代の扉!」
ポッケ「なってやる! 最強に!」
メイ「よろしくお願いしまッス! えーーいっ!」
スぺ「あがっ!」スパーン
テイオー「ぎゃっ!」スパーン
トプロ「いたーっ!」スパーン
キタサン「ほぎゃあ!」スパーン
ダダダダッ
スペ「あいてて……」
T「笑うと罰として謎のフリースタイル・レースウマ娘の集団にケツをシバかれる」
テイオー「いやいや謎でもなんでもないじゃん!」
キタサン「みなさんトレセンの運動着でしたよ!?」 - 17二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:49:39
トプロ「私に至っては寮で同じ部屋の子だったんですけど!?」
T「勝負の世界は厳しいからな。油断するなよ」
スペ「ええ~っ……」
T「それじゃあ、学校に案内するからこっちに来て……来ぃて……来ぉてくれへんか」
テイオー「無理やり関西弁使おうとするのやめようよトレーナー」
──控え室
T「ここが待機場所となる。机にそれぞれ名札が置いてあるから各自そこへ座ってくれ」
スペ「失礼しまーす」
テイオー「ここは単なる空き教室に、机とイスを並べただけみたいなのかな?」
トプロ「あ、でもポットに湯呑みとか、いちおう休憩室っぽいものは置いてあるみたいです」
コンコン ガチャ
メジロラモーヌ「失礼するわ」
スペ「メジロラモーヌさん?」
キタサン「あのラモーヌさんがどうしてここに?」 - 18二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:50:01
ラモーヌ「レースのさらなる高みを目指すための機会を見逃すわけにはいかないもの。あなたたちも参加したことをうれしく思うわ。でもね……」
テイオー「?」
ラモーヌ「あなたたちがこの強化合宿にふさわしい力があるかどうか、私がいまからテストを行なうわ」
スペ「ええっ!」
キタサン「き、緊張します……」
ラモーヌ「スペシャルウィーク」
スペ「は、はい……」
ラモーヌ「あなた、マーはできるかしら?」
スペ「へっ?」
ラモーヌ「大きな声でマーと言いなさい」
スペ「ま、マーッ!」
ラモーヌ「もっと大きな声で」
スペ「マーーッ!!」
ラモーヌ「手を広げて、ガニ股になりながらもう一度」 - 19二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:50:28
主には悪いが今からやった方がええよ
最近なりすましてる輩が居るからな - 20二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:51:48
本人証明もないまま既出のSSを貼りまくる現状は
悪意ある第三者にしか見えないんだが - 21二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:53:06
- 22二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:53:36
スペ「マーーーッ!!」バッ
ラモーヌ「あげません! の顔でもう一度」
スペ「あげマーーッせん!!」バッ
ラモーヌ「ンフッ セリフまでは別にいいのよンフ、ウフフン」
デデーン テイオー トプロ キタサン アウトー
テイオー「ラモーヌさんも笑ってるじゃん!」スパーン
トプロ「マーってなんなんですか!?」スパーン
キタサン「スペ先輩ーーッ!」スパーン
ラモーヌ「ンフ……気を取り直して今度はナリタトップロード」
トプロ「は、はい……」
ラモーヌ「スペシャルウィークのあとに続いてマーをやりなさい」
トプロ「えっ」
ラモーヌ「はいスタート」
スペ「マーーッ!」
トプロ「ま、マーッ!」 - 23二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:53:58
ラモーヌ「スペシャルウィークは『あげません!』の顔で。ナリタトップロードはレース中のあのゲッターロボみたいな目つきでもう一度」
スペ「マーーッ!!」
トプロ「マーーッ!!」
ラモーヌ「せっかくだから2人とも向き合ってやってみて。お互いに見せつけ合うように」
スペ「マーーッ!!」
トプロ「マーーッ!!」
ラモーヌ「もう一度」
スペ「マーーッ!!」
トプロ「マーーッ!!」
テイオー「なんなのこの時間」
キタサン「ウフフン」
デデーン スペ トプロ キタサン アウトー
スペ「もうやめてください!」スパーン
トプロ「コレほんとにテストなんですか!?」スパーン
キタサン「顔がこわすぎます!」スパーン
ラモーヌ「2人とももういいわ。じゃあ次はキタサンブラック」 - 24二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:54:35
キタサン「ハ、ハイ!」
ラモーヌ「あなた、マーはできるかしら」
キタサン「ハイ! 大きな声には自信があります! マーッ!!」
ラモーヌ「違うわ」
キタサン「へっ?」
ラモーヌ「あなたのマーは北島三郎でやりなさい」
キタサン「!?」
ラモーヌ「早く」
キタサン「ま、ま……」
キタサン「まあァ~~ン♪」 - 25二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:54:53
デデーン スペ テイオー トプロ アウトー
スペ「んぎゃああ!」スパーン
テイオー「上手いwww」スパーン
トプロ「んんんーーっ!」スパーン
ラモーヌ「北島三郎のままもう一度」
キタサン「まあァ~~ン♪」
ラモーヌ「もっと鼻の穴を広げて」
キタサン「まあア゛ァ~~ン♪」
ラモーヌ「そのまま『まつり』のサビを歌いなさい」
キタサン「まアァ~~~つりだ♪ 祭りだ♪ 祭りだ♪ ほお~うねん祭うぅ~りい~~っ♪」
キタサン「土のにおいのォ~~♪ しみこん……」
ラモーヌ「もういいわ」
キタサン「えっ……ラモーヌさん?」
ラモーヌ「……それの何が面白いのかしら?」
キタサン「」
デデーン スペ テイオー トプロ アウトー - 26二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:55:27
スペ「やらせておいてwww」スパーン
テイオー「理不尽だよwww」スパーン
トプロ「ひどいですwww」スパーン
ラモーヌ「まあいいでしょう。これで無事に全員分のテストが終わったわ。みんな合格よ」
テイオー「エッ ボクは?」
スペ「グッ」(唇をかんでいる)
トプロ「ンンッ」(顔をそむける)
キタサン「ギュッ」(歯を食いしばってる)
ラモーヌ「短い期間だけれど、あなたたちが素晴らしい学園生活を送れるよう祈っているわ」
ガラリ
T「お前ら、もうすぐ朝礼が始まる時間だから移動するぞ」
──講堂
T「そろそろ始まるから、みんなはここに並んでくれ」
テイオー「……ねえさっきボクの存在まるまるスルーされたよね?」
キタサン「で、でもテイオーさんはテストなしの顔パスだったと思えば」 - 27二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:55:47
スペ「ていうか言いたかったんですか? あのマーとかいうのを」
テイオー「いやそういうわけじゃないけど……」
トプロ「あっ トレーナーさんがマイクをとりましたよ」
T「えー、ただいまより ベリーハードトレセン学園の朝礼を始めたいと思います。まずは先生の挨拶をたづなさんから」
駿川たづな「全校生徒のみなさん、おはようございます」
オハヨーゴザイマース
たづな「先日から学園周辺に出没しているという不審者情報があったそうです。生徒のみなさんはじゅうぶん注意してください」
ハーイ
たづな「実際に不審者を見たという生徒の証言がありますので、そのときの状況を話してもらいましょう」
メジロマックイーン「……」スタスタ
テイオー「あれ、マックイーンじゃん」
キタサン「やはりメジロ家のご令嬢ですから、そういう危険もあるんですかね……?」
たづな「マックイーンさん、お願いします」 - 28二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:56:25
マック「はい。あれは先週の日曜日、イクノディクタスさんがお出かけしているところをわたくしが尾行していたときに……」
テイオー「不審者そっちじゃん」
スペ「ンフッ」
キタサン「ンハフフッ」
デデーン スペ キタサン アウトー
スペ「みゃああ!」スパーン
キタサン「あおおお!」スパーン
マック「物陰でこっそりイクノさんを拝見していましたところ、なにやら路地から食欲をさそう素晴らしい香りがただよってきまして」
マック「屋台ですわ~!」
マック「ポップコーンですわ~!!」
マック「できたて! はじけたばかり! 粒ぞろい!」
マック「そこへお砂糖とキャラメルがとろりとたっぷりホッカホカ!」
マック「気がついたらわたくし両手にLサイズを抱えておりまして、イクノさんをいつの間にか見失っておりましたわ」
たづな「ありがとうございます。みなさんも、買い食いでのカロリーオーバーは気をつけてくださいね」 - 29二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:56:49
テイオー「いやいやコレってなんの話!?」
キタサン「話題が急ハンドル切りすぎてついていけませんでしよ」
スペ「オチもなにもあったもんじゃなかったですね……」
トプロ「不審者情報はどこへ……」
たづな「えー続きまして、本日新たに訓練生としてハードトレセン学園に短期転校してきたウマ娘たちを紹介します」
たづな「まずカサマツトレセン学園から、ベルノライトさん」
ベルノライト「よ、よろしくお願いします!」
パチパチパチ
たづな「海外のインターナショナルスクールからの留学生 シンボリクリスエスさん」
クリスエス「Nice to meet you」
パチパチパチ
たづな「逆ベジタリアン高校から ナリタブライアンさん」
ブライアン「主食はウインナーのベーコン巻きだ。よろしく」
スペ「!?」
テイオー「!?」 - 30二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:57:25
たづな「えー、続きまして最後に」
たづな「都立 でちゅね遊び高校から スーパークリークさん」
クリーク「はあ~い♪」
デデーン 全員 アウトー
スペ「都立!?」スパーン
テイオー「都立なの!?」スパーン
トプロ「どんな学校ですか!?」スパーン
キタサン「こんな学校ほかに誰が!?」スパーン
T「こんなに全国各地の高校から優秀な生徒がやってくるなんて、やっぱベリーハードトレセン学園はすごいなあ」
スペ「いやいやほとんどうちのクラスメイトたちでしょう!?」
たづな「それでは続きまして、ベリーハードトレセン学園 校歌斉唱」
~♪ - 31二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:58:17
星降る石畳を踏んで君はゆく。
1歩半だけ先を、怒ったように忙しなく。
もろびとこぞる市場の中を、
その細い脚で縫うように淀みなく、
騒ぐ人波をかきわけて。
店先は光で満ちて、
きらめく品々は眩しく鮮やかだ。
甘いホットチョコレートの湯気に、
シナモンの香りが乗って夜を温めている。
この冬の日の喧噪の中で
その小さな肩を見失わずに済んでいるのは、
間違いなく君自身のおかげだった。
「 何してんの、はぐれないでよ 」
振り向いて、ぶっきらぼうに君は言う。
頷き返すと、すぐに前を向いてしまう。
ただ1歩半だけ先を、
それ以上決して引き離さないように、
細心の注意を払いながら君はゆく。
時折、ちらちらと振り返る視線に、
気づかないふりをして後を追う。
気づいたことがわかったら、
その途端にこの聖なる1歩半が
ぐんと伸びて消えてしまうからだ。 - 32二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:58:38
聖夜の月明かりを受けて君はゆく。
1歩半だけ先を、誰よりも優しく慎重に。
デデーン 全員 アウトー
スペ「うぐっ!」スパーン
テイオー「なあっ!」スパーン
トプロ「何コレッ!」スパーン
キタサン「ああっ!」スパーン
たづな「それではこれで朝の朝礼を終わります」
T「お前ら、それじゃあ移動するからついてきてくれるか」
──控え室
キタサン「……わたし、もう少しちゃんとしたトレーニングを想像していたんですけど」
スペ「笑ってはいけないっていうけど、みんな笑わせにきてるじゃないですかあ!」
テイオー「ボクたち、ホントに1日もつかなあ……?」
トプロ「この控え室の中でも、笑ってはいけない状態はずっと続くんですよね?」
テイオー「ええーっソレぜったい笑わせるための仕掛けここにも仕込まれてるじゃーん!」
スペ「えっ? じゃあこの机の引き出しにも何か……」ガラリ - 33二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:59:09
【 「あげません!」の顔どアップのスペの写真 】
スペ「……フーッ」(深呼吸)
テイオー「スペちゃんどうしたの?」
スペ「……」(無言で写真を見せる)
テイオー「ああ~……なるほどね」
スペ「……まあ、さんざんネタにされてますしこれくらいで簡単には笑いませんよ。さて2段目の引き出しは……」ガラリ
スペ「ンフハッ ウハハハwww」
デデーン スペ アウトー
スペ「ンヒイwww」スパーン
テイオー「えっ 何? 何が入ってたの!?」
スペ「ヒッ ヒヒッ……」(無言で写真を見せる)
【 「あげません!」の顔どアップのスペのお母ちゃんの写真 】 - 34二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:59:50
デデー テイオー トプロ キタサン アウトー
テイオー「そう来たwww」スパーン
トプロ「うおぎゃあ!」スパーン
キタサン「みゅううう!」スパーン
スペ「つ、次はテイオーさんの引き出しお願いします……」
テイオー「ええ~っ、気が乗らないけど……」ガラリ
【 ○ 】
テイオー「これって……DVDでいいんだよね?」
スペ「中には何が入ってるんでしょう……?」
キタサン「部屋の中を見回しても、再生できる機器が見当たりませんね」
テイオー「じゃあコレはあとまわしにして、次はだれが引き出し開ける?」
トプロ「じゃ、じゃあ私がいきます……」ガラリ
【 「トップロードへ」と書かれた封筒 】
トプロ「これって……私あてのお手紙ってことでしょうか? 開けて読んでみましょう」 - 35二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:00:16
トップロードへ
ハードトレーニングへの参加、よくぞ決意してくれた
厳しい訓練になるだろうが、お前さんがいままでやってきた努力を信じろ
お前さんならきっとやりとげられると信じている
ほかのメンバーとも力を合わせて、頑張って乗り越えるんだ!
お前さんなら、きっとできる!
応援しているぞ!
ハルウララより
デデーン スペ テイオー トプロ アウトー
スペ「ウララちゃんwww」スパーン
テイオー「ウララちゃんがお前さんってwww」スパーン
トプロ「すごく騙されました!」スパーン
コンコン ガチャ
T「お前ら、授業が始まるから教室に移動してくれるか」 - 36二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:00:56
──1時間目 国語
キーン コーン カーン コーン
ガラリ
シンボリルドルフ「みんな、おはよう」
テイオー「カイチョー!?」
ルドルフ「フフフ……。いまの私は会長ではない。ただの国語教師にすぎないシンボリルドルフ先生さ」
スペ「会長さんのメガネ姿、初めて見ました」
トプロ「スーツもとっても似合ってますね」
ルドルフ「えー、では教科書を開いてくれ。テイオーたちみんなも机の中に教科書が入っているから中を確認してほしい」
テイオー「ハーイ!」
スペ「あ、これですね。国語って書いてあります」
キタサン「……あれ? 私の机の中に何かが……」ゴソゴソ
【 北島三郎のブロマイド写真(白黒) 】 - 37二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:01:20
キタサン「……フフッ」
デデーン キタサン アウトー
キタサン「だああっ!」スパーン
ルドルフ「どうかしたかいキタサンブラック君?」
キタサン「……いえ、なんでもありません。ちょっと家族のことを思い出しまして」
ルドルフ「そうか。では教科書を開いてくれたまえ。57ページの最初から音読してもらいたいが……それじゃあダイタクヘリオス君に読んでもらおう」
シーン…
ルドルフ「……ダイタクヘリオス君? 欠席かい?」
メジロパーマー「せんせーい、ヘリオスはきょうお休みでーす。在宅ヘリオスでーす」
ルドルフ「在宅ンフフ……そ、そうかダイタクヘリオスはご在宅でフフッ……」
ルドルフ「それで在宅ヘリオスというわけかフュヒッ! ウフフ」
ルドルフ「ンフ、ンフハッ アッハッハwww」
デデーン テイオー キタサン アウトー
テイオー「カイチョーwww」スパーン - 38二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:01:37
キタサン「ツボが浅くありませんか!?」スパーン
ルドルフ「ンフ……ゴホン! では代わりにトウカイテイオー君に音読してもらおう。教科書の57ページだ」
テイオー「はいはーい! えーっと……」
【 岡部幸雄・著「ルドルフの背」 】
テイオー「!?」
【 スキンシップは手のひらでする。右手で、時には左手で、ルドルフの首すじ、腰から尻にかけたあたりを優しくさする。このタッチングのねらいは、ウマ娘の気を落ちつけること、その一点にしかない。必要とあらばボクはそれを何度もくり返す。ルドルフの心に大きな落ち着きがあらわれるまで、やめない。 】
テイオー「」
デデーン スペ トプロ キタサン アウトー
スペ「なんですかコレッ!?」スパーン
トプロ「これが教科書ッ!?」スパーン
キタサン「ほぎゃああ!!」スパーン
ルドルフ「続けて。次のページの『好きなタイプ』の段落まで」
テイオー「は、はい……えーっと……」 - 39二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:02:02
【 ボクの好きなタイプのウマ娘は、と言えば、顔のちっちゃなウマ娘である。そして耳が敏感なウマ娘。目は瞳が大きくて、澄んだ明るい目。白目をむき出してギョロギョロあたりを見回しているのは好きではない。被毛の色でいうなら鹿毛。 】
(中略)
【 ルドルフの顔は大きすぎず、小さすぎず、体全体とのバランスがとてもよい。しかも顔が引き締まって見える。ボクはそんなわけで、ルドルフと会ったとき、まだ彼女を指導する前から「走る!」と思ったものだ。 耳の敏感さについてはあとで書く。 目の表情、被毛の色については、あくまでもボクの好みである。ルドルフみたいな鹿毛が好きだ。 】
デデーン 全員 アウトー
スペ「この文章こそアウトですよ!」スパーン
テイオー「カイチョーどんな気持ちでコレ聞いてるのサ!」スパーン
トプロ「耳の敏感さwwwダメでしょwww」スパーン
キタサン「なんでこれが教科書にアア!」スパーン
キーン コーン カーン コーン
ルドルフ「時間が来たのできょうはここまでのようだ。ではまた」
──控え室
スペ「なんだったんでしょうあの教科書……?」 - 40二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:02:23
トプロ「すごく怪文書でしたね……」
テイオー「さすがのボクでもアレはちょっと……」
キタサン「私なんて教室の机にもトラップがありましたよ……たぶんここの引き出しも」ガラリ
【 (´•ω•`)←こういう絵柄のアイマスク 】
キタサン「……」
テイオー「どうしたのキタちゃん? 何か入ってた?」
キタサン「……」
キタサン「……」スッ(無言で装着)
キタサン(´•ω•`)「……」
テイオー「えっ ンフ…ゴホン!」(ごまかす)
キタサン(´•ω•`)「……」(テイオーに近づく)
テイオー「ブホオッ」
デデーン テイオー トプロ アウトー
テイオー「やめてwww」スパーン
トプロ「ジワジワきますwww」スパーン - 41二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:02:57
キタサン(´•ω•`)「……」(スペのほうを向く)
スペ「ングッ」(顔をそらしてる)
キタサン(´•ω•`)「……」
スペ「……ッ!」プルプルプル
キタサン(´•ω•`)「……」(スペに近づく)
スペ(「あげません!」の顔どアップのスペの写真を見せる)
キタサン(´•ω•`)「ンフハッ」
デデーン キタサン アウトー
キタサン(´•ω•`)「うがああ!」スパーン
テイオー「ちょっと身内でつぶし合うのはよそうよ!」
ガラリ
T「お前らなにを遊んでるんだ。次の授業を始めるぞ……といいたいとこだが」
スペ「トレーナーさん?」
トプロ「どうしたんですか?」 - 42二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:04:10
T「それがな……次の授業は数学で、先生役にナイスネイチャを頼んでいたんだが彼女にアクシデントがあってな……」
キタサン「ええっ!? 大丈夫なんですか!?」
テイオー「ネイチャに何があったの?」
T「ああ。3の倍数と3がつく数字のときだけアホになる発作が出たそうだ」
デデーン 全員 アウトー
スペ「絶対ウソです!!」スパーン
テイオー「心配して損した!」スパーン
トプロ「聞いたことある発作!」スパーン
キタサン「あぎょおお!」スパーン
T「そういうわけですまないが、授業内容を変更して英語の教科とする」
T「ただ急に決まったことだから教室には移動せず、いまから教材ビデオを使って勉強してもらうからちょっと待っていろ。DVDの再生機器を用意するからな」
T「……っと、よし、準備完了。それじゃあ再生するぞ」
──2時間目 英語
ウイーン・・
パッ - 43二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:04:39
~♪
【 ENGLISH LESSON ~基礎英語~ 】
サイレンススズカ「よろしくお願いします」
スペ「わあっ! スズカさんだ!」
テイオー「なるほど、海外に行ってたスズカならピッタリの人選だね」
【1週間の曜日を 英語でこたえましょう】
スズカ「わかったわ」
【Sunday】
スズカ「すんでい」
キタサン「えっ」
スペ「ンフッ」
デデーン スペ アウトー
スペ「んがっ!」スパーン
キタサン「えっ スズカ先輩って海外遠征したんですよね?」 - 44二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:04:59
テイオー「それでコレってぜんぜん英語ダメじゃん」
トプロ「何か問題でも? ってな感じの表情してますね……」
【Sunday】
スズカ「すんでい」
スペ「グッ」(唇をかみしめる)
【Monday】
スズカ「も、もん、でい……?」
スペ「ンン゛ッ」(顔をそむける)
【Tuesday】
スズカ「ツ……テュ……? ごめんなさいちょっとこれは習ってないわ」
スペ「んなバカなwww」
デデーン 全員 アウトー
スペ「スズカさーんっ!」スパーン
テイオー「ワアー!」スパーン
トプロ「ああああっ!」スパーン - 45二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:05:17
キタサン「ほぎゃあっ!」スパーン
【They are friends】
スズカ「ぜ、ぜい……? ぜい、あー、ぜい、ふり……?」
スペ「ンフン まだ続くんですか!?」
デデーン スペ アウトー
スペ「んぎい~っ!」スパーン
【They are friends】
スズカ「ぜいあー、ふりえんず……? かしら」
──どういう意味ですか?
スズカ「え? 意味? なにの?」
──They are friendsの意味ですが わかりますか?
スズカ「ぜい あー ふりえんずの意味……? なんで?」
テイオー「いやいやスズカが答えるっていう流れでしょコレ。凄い勢いで忘れるじゃん」
スペ「ウフフンwwwンンwww」
デデーン スペ アウトー - 46二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:05:47
スペ「んぎぎい~っ!!」スパーン
トプロ「いまのはちょっとツッコミっぽく言ったテイオーさんも悪いですよ」
スペ「わたしこういうパターン弱いんですようースズカさあーん!」
──They are friendsの意味ですが わかりますか?
スズカ「ぜい あー ふりえんずの意味……?」
スズカ「たぶんだけど『税は不倫に使われる』じゃないかしら?」
デデーン 全員 アウトー
スペ「そんなwww」スパーン
テイオー「税は不倫wwwどゆことwww」スパーン
トプロ「税 アー 不倫エンズってことですかwww」スパーン
キタサン「とんだスキャンダルですよウアア!」スパーン
~♪
キタサン「やっと終わった……」
トプロ「スズカさんはいたって真剣な顔だったのがまた……」
テイオー「ていうかスペちゃんここだけでかなりやられたねえ」 - 47二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:06:09
スペ「こんなペースで叩かれたらホントにわたしのお尻終わっちゃいますようー!」
T「教材ビデオは終わったが、授業時間にはまだ余裕があるな。お前らなにかDVDがあったらこの時間に見ていいぞ」
スペ「DVD……っていうと」
キタサン「テイオーさんの机にあった、あれですよね?」
テイオー「ええーっ!? アレ絶対見なきゃダメーっ!?」
トプロ「でも、中身はどんなものか気になりますね……」
テイオー「そりゃそうだけどさあ……しょうがないなあ再生するよお」
ウイーン ピッ…
…
……
ドドド ドドドド
≪ ツインターボが逃げる! ツインターボが大逃げだ! ≫
≪ ターボエンジンは今日も全開! ≫
≪ 第3コーナー入って加速が止まらない! ≫ - 48二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:06:30
≪ 全霊燃やして走りつくす個性派逃亡者ツインターボが先頭! ≫
スペ「あれ、これって……」
キタサン「あの聖蹄祭の……」
テイオー「ボクが引退覚悟して最後のミニライブやろうとしたときのやつじゃん」
≪ ターボ「ハア!ハア!ハア!ハア!」 ≫
ドドド ドドドド
≪ さあ追いかける1番人気ライスシャワーが上がってきて 3番手をうかがう位置 現在4番手 ≫
≪ あの現役最強ウマ娘メジロマックイーンを倒し天皇賞・春を制した漆黒のステイヤーはここから追いつくことができるのか!? ≫
≪ ツインターボから1秒・2秒・3秒ほど離れて2番手はヴァイスストーン 3番手にはインペリアルタリスが続きます ≫
≪ さあ早くもツインターボだけが! ツインターボだけがっ! ≫
≪ 第4コーナーのカーブに入ってきました! ≫
テイオー「ヤバ、いま見ても泣けてきたかも」グスッ - 49二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:06:51
≪ ツインターボが大きく逃げる! ≫
≪ ツインターボが大きく逃げるっ!! ≫
≪ さあ最後の直線ようやくライスも上がってきた ≫
≪ しかしツインターボは残り200メートルの標識にかかる!ライスシャワー届かないか!? ≫
≪ ターボ「ハア ハア ハア!」 ≫
≪ ターボ「ハアッ! ハアッ! ハアッ!」 ≫
テイオー「グスッ ターボ……」
キタサン「テイオーさん……」グスッ - 50二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:07:16
≪ ターボ「これが あきらめないってことだあ゛あ゛あ゛~~~~っ!!!」 ≫
≪ ターボ「ト゛ウ゛カ゛イ゛テ゛イ゛オ゛ー タ゛イ゛キ゛ッ゛ク゛~~~~~ッッ!!!!!」 ≫
テイオー「えっ」 - 51二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:07:39
デデーン テイオー タイキック
テイオー「えっ エッ?」
ガラリ
タイキシャトル(ムエタイ衣装)「ハウディー!」
スペ「タイキシャトルさん!?」
タイキ(ムエタイ衣装)「ノンノン、いまのワタシはタイキックの申し子」
タイキ(ムエタイ衣装)「その名もタイキックシャトルデース!」
スぺ「ウフフン」
トプロ「ンンッフ」
デデーン スペ トプロ アウトー
スペ「んがっ!」スパーン
トプロ「んんっ!」スパーン
テイオー「えっ タイキックなんてヤダよボク!??」
キタサン「蹴られましょうテイオーさん」
テイオー「エッ」 - 52二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:08:18
キタサン「あの奇跡の復活を果たしたテイオーさんですから、タイキックもきっと耐えられるはずです」
テイオー「」
タイキ(ムエタイ衣装)「さあ、位置について。いきますヨ!」
テイオー「ちょっとまってボクのお尻どうなっちゃうのまってまってヤダヤダヤダヤダお願いお願いゆるしウワアアアーーーーーッ!!!」バシーーーーン!!!!
タイキ(ムエタイ衣装)「トム・ヤム・クン!」ビシッ
トプロ「いやいや言葉の意味が」
スタスタ バタン
テイオー「あ゛あ゛っ あ゛が゛が゛が゛……」プルプルプル
スペ「きれいに膝から崩れ落ちましたねテイオーさん……」
キタサン「地べたに這いつくばるテイオーさん……でも私、そこから復活すること信じてますから」
トプロ「キタサンはブレませんね……」
テイオー「ね、ねえ見てよみんな……」プルプルプル
キタサン「?」
テイオー「いまのボク……2期の12話で雨の中泣き崩れたマックイーンみたいでしょンフフ……」プルプルプル - 53二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:08:40
デデーン スペ トプロ キタサン アウトー
スペ「ちょっと!」スパーン
トプロ「ブラックすぎ!」スパーン
キタサン「テイオーさん以外言えないネタですよアッ!」スパーン
キーン コーン カーン コーン
T「お、ちょうど時間だな。お前ら次は理科室に移動してくれるか」
テイオー「う、うん……わかった……」プルプルプル
スペ「トレーナーさん……眉ひとつ動かさずに……」
キタサン「この心臓の強さが中央トレセンのトレーナーには必要なんですね……」
トプロ「違うとおもいます」
──3時間目 理科
アグネスタキオン「諸君! よく来たねえ」
スペ「タキオンさん!?」
トプロ「まあ、予想はつきましたが……」 - 54二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:09:01
キタサン「なにしろ勝負服が白衣ですからね」
テイオー「ていうかぜったいヘンな授業でしょー!?」
タキオン「それは誤解だねトウカイテイオー君。今回この私の講義は、ウマ娘における肉体回復のことについてだよ」
テイオー「ほえっ?」
タキオン「君にも覚えがあるだろうが、ウマ娘にはケガがつきものだ。そこで私はそうしたウマ娘の復帰力・回復力を高める方法を教えようとおもう」
テイオー「めちゃめちゃ本格的じゃん!」
トプロ「理科の授業とはおもえないハイレベルなことが聞けそうですね!」
タキオン「そうだろうそうだろう。ではこちらのベッドを見たまえ」
スペ「?」
キタサン「ベッド?」
テイオー「なんだかいくつか並んでいるけど……シーツがかかっててるね」
タキオン「睡眠と回復力との相関関係を探るために新薬の実験に協力してもらったのさ。まず1人目が」スッ
ダンツフレーム「ZZZ……」 - 55二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:09:29
デデーン テイオー トプロ アウトー
テイオー「うひゃあ!」スパーン
トプロ「何でっ!」スパーン
タキオン「よく眠っているだろう? この薬の素晴らしいところは、一度眠ったら何をされても絶対に起きないというところにある」
タキオン「たとえば、そう。こうやってダンツ君の胸のふくらみをさわってみても、まったく起きないねえ」モミモミ
ダンツ「ヤッ! ンッ ンンッ!」モジモジ
タキオン「ンン~?」モミモミ
ダンツ「アンッ ウウンッ! ンッ!」モジモジ
テイオー「小刻みに動いてるじゃん」
スペ「タキオンさんも淡々と何をやってるんですか……」
タキオン「おへそに指を入れてみようねえ」グニー
ダンツ「ホヒャアンッ!」ビクン!
デデーン テイオー トプロ アウトー
テイオー「してる! 反応してる!!」スパーン
トプロ「やりたい放題です!」スパーン - 56二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:10:14
タキオン「このとおりぐっすり眠っているねえ~」
キタサン「いやいや普通に動いてましたよう!」
ダンツ「……///」プルプル
タキオン「この薬は強力だから、ちょっとした刺激を与えてもまったく反応しないんだねえ」
タキオン「そう。たとえばこのように……」スッ
マンハッタンカフェ「ZZZ……」
トプロ「カフェさん……!?」
テイオー「ていうかよくタキオンに協力したね」
タキオン「カフェも同じように、胸のふくらみをさわってもまったく反応しないねえ」
タキオン「……ん? 胸のふくらみが……?」スリスリ
タキオン「……」
タキオン「…………?」
タキオン「……無いねえ」
カフェ「は?」<●><●>
デデーン 全員 アウトー
- 57二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:10:47
スペ「起きたwww」スパーン
テイオー「起きたヨwww」スパーン
トプロ「目が開いてます!」スパーン
キタサン「やりたい放題アア!」スパーン
タキオン「さあ~て気を取り直して、最後の1人といこうかねえ」
カフェ「……」<●><●>
スペ(まだ見てる……)
タキオン「さて、と……」スッ
デジタル「ZZZ……デヘヘヘ」
スペ(アグネスデジタルさんだ……)
トプロ(タキオンさんと同室だからでしょうか……)
タキオン「同様に、このようにぐっすり眠っているからねえ。さあ~て」
デジタル「フヒヒ……バッチコーイ……グフフ……」
スペ「いま何か言いませんでしたか!?」
トプロ「何かを期待してるような顔して寝てます……」
タキオン「デジタル君の机にあった秘蔵のノートを読みあげても、きっと反応しないだろうねえ」
デジタル「エ゛エ゛ッ!?!?」
- 58二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:11:23
キタサン「普通に起きてるじゃないですかこの反応」
スペ「ウフン」
テイオー「ンフッ ウフフン」
デデーン スペ テイオー アウトー
スペ「んがあっ!」スパーン
テイオー「ああーーっ!」スパーン
タキオン「ええ~っとなになに……タイトルは『私だけの一番星』?」
タキオン「……ナリタトップロード君とアドマイヤベガ君が指を絡ませているねえ」
デジタル「」
デデーン 全員 アウトー
スペ「やめてあげてくださいッ!」スパーン
テイオー「やめてあげてっ!」スパーン
トプロ「ここに本人いるんですよッ!?」スパーン
キタサン「容赦なしン゛っ!」スパーン
デジタル「……イヤァ ヤダア……」ジタバタジタバタ
タキオン「ほお~らデジタル君は薬が効いているのだからそのまま寝ていないとねえ。では……」 - 59二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:11:51
最初は、ほんのわずかに唇と唇が触れるだけのような、そんなキス。
私──ナリタトップロードとアドマイヤベガさん。ふたりの付き合いは、なんともぎこちない口づけで始まった。
はじめてのとき、アヤベさんはふるえていた。目を閉じる寸前に見えた彼女のまつ毛が小刻みに揺れていたのを、いまでも思い出せる。
でも、もしかしたら、ふるえていたのは私も同じだったかもしれない。
あれからもう数か月。
一緒に下校するとき、私とアヤベさんは手をつなぐ。
普段はただつなぐだけだけど、ときおり指を絡めるようにして手を握る。そして静かに力を込める。
アヤベさんもそれに呼応して私の手を握り返す。私と同じか、それ以上の力強さで。
それがふたりの、ふたりきりのときだけの、こっそりする秘密のキスの合図。
スペ「あわ、あわわわ……///」(赤面)
テイオー「ええ~っ……マジのやつじゃ~ん///」(赤面)
トプロ「」(絶句)
キタサン「えっ ウマ娘同士ですよね? えっ えっ?」(困惑)
デジタル「……コロシテ……コロシテクダサイ……」 - 60二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:12:29
ふたりきりになるときは、どちらかの部屋でする。
いずれも、お互いの同室の子とばったり鉢合わせないように気をつけながら。
きょうはアヤベさんの部屋で。
ドアを閉めるやいなや、アヤベさんは安らぎを求めるように、あるいはせがむように私に顔を寄せ、ついばむような優しいキスを繰り返す。
相手の上唇と下唇を、交互に自身の両唇ではさむように、飽きることなく何度も。
少しずつ唇を押し付ける力がお互いに強くなっていく。
ゆっくりと唇を離したあと、アヤベさんが私の耳元でささやく。
「はあ、はあ、トップロードさん……」
「なんですか、アヤベさん」
「それ、やめて」
「それ?」
「敬語もやめて。ふたりっきりのときはベガって呼んで」 - 61二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:12:49
「──いいよ。ベガちゃん」
「……なまえ、いっぱいよびながら、して……」
私はアヤベさん──いえ、ベガちゃん──をおもむろに抱き寄せ、ベッドへ。
いきおい私はベガちゃんの上に覆いかぶさる恰好となる。
ベガちゃんの吐息が私の頬をくすぐる。
私の息が、ベガちゃんに届いている。
ややあって、ベガちゃんは意を決したように口を開けて舌を出し、いつものあれがほしいと言った。
言うとおりに、私はベガちゃんの舌をくわえ、わざと音を立てて吸う。
瞬間、頭の奥が甘くしびれる。
その感覚はまたたく間に背すじを駆け抜け、たまらず全身が弓なりになりそうだ。
目を閉じていても、その奥がちかちかする。
身体があつい。
背中がじわりと汗ばむのを感じる。
背中以外もだ。
私、いま、ぬれたんだ。 - 62二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:13:06
そしてきっと──ベガちゃんも。
デデーン 全員 アウトー
スペ「長いっ!」スパーン
テイオー「長いしガチすぎだよっ!」スパーン
トプロ「//////ッ!」スパーン
キタサン「ひぐっ!」スパーン
タキオン「まるまる1話ぶんを読み上げてもデジタル君は全然起きなかったねえ」
デジタル「」ブクブクブク
スペ「気絶してるだけでは……」
キーン コーン カーン コーン
タキオン「おや時間だねえ。それじゃあ今日の授業はここまで」 - 63二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:13:34
T「それじゃ、戻ろうか」
スペ「は、はあ……」
タキオン「トップロード君」
トプロ「あ、はい?」
タキオン「ベガちゃんにもよろしくと伝えておくれ」
トプロ「ングッ」
デデーン トプロ アウトー
トプロ「そんな呼び方知りませんッ!」スパーン
──控え室
トプロ「言っておきますけど私とアヤベさんはそんなんじゃないですからね!?!?」
テイオー「いやそりゃわかってるけど……それにしてもヤバかったねデジタル……」
スペ「放送ギリギリの中身でしたよう……」
キタサン「漫画のモデルの人の前で読み上げられるってどんな気持ちなんでしょう……」 - 64二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:13:51
ブロロン ブロロン
スペ「!?」ビクッ
テイオー「なんか廊下からエンジンの音しない!?」
キタサン「廊下から!? ここ校舎内ですよ!?」
トプロ「あ、アレは……」
ドルッ ドルルル‥
ブロロロロ‥‥
キキーッ
ゴルシ「よお」
(なぜかバイクに乗って登場するゴールドシップ)
デデーン 全員 アウトー
スペ「屋内ですようー!」スパーン
テイオー「無法地帯すぎ!」スパーン
トプロ「めちゃくちゃですっ!」スパーン
キタサン「バイクがでかい!」スパーン
ゴルシ「昼飯の時間ってことでゴルシちゃんが出前のお届けだぜ」
スペ「ええっ! ご飯ですか!」 - 65二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:14:19
キタサン「それにしたってもうちょっと普通に登場してくれたら……」
テイオー「ゴルシってこういうもんだよキタちゃん」
ゴルシ「というわけで特製にんじんハンバーグ弁当をお前たちに配る!」
トプロ「うわあ~おいしそうです~~っ!」
ゴルシ「さらに! ここからさらにゴルシちゃんチャンスの時間だぜ!」
スペ「!?」
キタサン「!?」
ゴルシ「これからお前たちにクイズを出す。まあちょっとしたありなし問題だが、それに見事答えることができたら弁当に加えて豪華な賞品をプレゼントだ」 - 66二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:14:43
【あり】
サイレンススズカ
【なし】
スペシャルウィーク
【あり】
ナイスネイチャ
【なし】
トウカイテイオー
【あり】
カレンチャン
【なし】
ナリタトップロード
トプロ「これって、ありのグループには共通してる要素があるってことですよね?」
テイオー「距離の適正……とかじゃなさそうだねー」
ゴルシ「ところでスペ」
スペ「は、はいっ」
ゴルシ「お前は同級生たちに恵まれていて、まとめて黄金世代と呼ばれているらしいな」
スペ「確かに、グラスワンダーさんやキングヘイローさんみたいなすごい人たちに囲まれてますけど、それが何か……?」
ゴルシ「そんな黄金世代には足りないものがある。何だかわかるか?」 - 67二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:15:46
スペ「えと……なんでしょう? もしかして脚質に関することとかですか?」
ゴルシ「いや、ツルマルツヨシの出番」
スペ「ングッ」
デデーン スペ アウトー
スペ「あがああ!」スパーン
キタサン「……いまのってヒントにつながる何かですか?」
ゴルシ「いーや? アタシが個人的にツッコみたかっただけだぞ」
キタサン「」
テイオー「ゴルシってこういうもんだよキタちゃん」
ゴルシ「ま、黄金世代の中ではキングヘイローが【あり】のグループだな」
スペ「ますますわかんないですようー!」
キタサン「あのう……わたしの場合はどうなりますか?」
ゴルシ「ん? ああ~キタサンなら【なし】のほうだな」
テイオー(いまゴルシ、キタサンの顔を見てから判断した……?)
トプロ「もうひとつヒントいただけないですか?」 - 68二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:16:12
ゴルシ「しょうがねえな~。じゃあ大ヒントだ」
【半分あり】
アドマイヤベガ
ゴルシ「これなら分かりやすいだろ!」
スペ「えええ~~っ!?」
キタサン「高等部の先輩のことは詳しくないからなんとも……」
トプロ「! はいっ! はいっはいっ!」
ゴルシ「お、トプロ委員長」
トプロ「……」ヒソヒソ
ゴルシ「……ん、正解」
トプロ「やったあーっっ!」
テイオー「……もしかして」ヒソヒソ
ゴルシ「……ん、テイオーも正解」
テイオー「なるほどやっぱり!」 - 69二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:16:35
スペ「ちんぷんかんぷんですようー!」
ピッピー
ゴルシ「お、時間切れ。ってことで賞品はテイオーとトップロードだな」
ゴルシ「正解した2人には、ランチにプラスして特別な最高級にんじんを1本ずつプレゼントだ」
テイオー「えっ!? にんじん!?」
トプロ「それも最高級ですか!?」
スペ「うわあ~~うらやましいいい~~~っ!」
キタサン「いいなあ~~~っ!」
ゴルシ「ま、お前ら2人にも参加賞ってことでこれをやるよ」
スペ「これって……CDですか?」
キタサン「もしかしてなにか音楽が?」
ゴルシ「いや、1期から2期にかけてアタシが眼球にダメージを負ったときの叫び声をまとめた音声だ」
キタサン「!?」
ゴルシ「聞いてみな。ホレ」 - 70二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:17:03
ギャアアー!!
アア゛!! ヌアア゛ー!!
デデーン スペ キタサン アウトー
スペ「なんでまとめたんですかwww」スパーン
キタサン「ほぎょお!」スパーン
ゴルシ「どうだスペ懐かしいだろ? キタサンもこれを聞いて昔のスピカに思いをはせてくれよな」
スペ「いやいやどういう思い出し方ですか!?」
ゴルシ「それから正解者のテイオーとトップロードには賞品の最高級にんじんな」
テイオー「へっへーやったねー!」
トプロ「いったいどんなにんじんが……え?」
【 高麗人参 】
デデーン テイオー トプロ アウトー
テイオー「高級ってそういうンアア!」スパーン
トプロ「どこで手に入れてアア!」スパーン
ゴルシ「見ろよこの大きさ。最低でも5年モノはくだらない高級品だぜ」 - 71二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:17:41
トプロ「いやそりゃあそうかもしれませんがっ!」
テイオー「ゴルシからのプレゼントっていうのをすっかり油断してたね」
ゴルシ「それからこの炊飯器も置いていく。ライスシャワーのやつからたくさん炊きたてご飯も用意されてるから、白米のおかわりはご自由にどうぞってな!」
スペ「ホントですか!? 助かりますう~っ!」
テイオー「あっはは! スペちゃんったら相変わらず食いしん坊なんだから!」
ゴルシ「いや普通に笑っちゃってるぞ」
テイオー「あっ」
デデーン テイオー アウトー
テイオー「もぎょおお!」スパーン
ゴルシ「んじゃ、ゆっくり食事してくれよな」
ドルッ ドルルル‥
ブロロロロ‥‥
キタサン「嵐のように通り過ぎていきましたね……」
スペ「でも、お弁当はほんとにおいしそうですしごはんもたっぷりあるから助かります」 - 72二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:18:19
テイオー「……この高麗人参、どうする?」
トプロ「せっかくもらったんだし、とりあえずかじってみましょうか」パクッ
トプロ「……」ボリ ボリッ
テイオー「どう?」
トプロ「……かたい筋ばっかりで、味はただただ苦いだけです……」ボリボリ
テイオー「……あ、ホントだ。はちみつとか甘いもの欲しいな……」ボリボリ
キタサン「高麗人参って元気が出る健康食品のはずなんですけど……おふたりともぜんぜん元気が出てる感じじゃないですね」
スペ「ところでクイズの答えってなんだったんですか?」
テイオー「ん? ああ、メンコだよ。【あり】のグループはみんなウマ耳にカバーしてる子ばっかりでしょ?」
スペ「ああっ、そういうことでしたか!」
トプロ「気づけば簡単でしたけど、アヤベさんのヒントが出るまで私もわかりませんでした」
キタサン「そういえばポットと急須がありましたよね。みなさんお茶を入れましょうか?」
テイオー「おっ! さっすがキタちゃん気が利く~!」
──昼休み中 - 73二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:18:36
スペ「……」モグモグ
テイオー「……」パクパク
コンコン
キタサン「?」
コンコン コンコン
トプロ「誰かがノックしてますね」
スペ「はーい、どうぞー」
コンコン コンコン
テイオー「カギなんてかかってないのに、入ってこないね」
キタサン「ちょっと私、見てきます……ってうおッ!?」
テイオー「どうしたのさキタちゃん……ってアレ?」
【 メジロマックイーン姿のどきゅーとぬいぐるみ 】
トプロ「ドアの前に鎮座してますね……」 - 74二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:18:55
テイオー「いやいや誰が置いたのコレ!?」
キタサン「あらためて見ると、かなりの大きさですよねどきゅーとって」
どきゅーと「……」
どきゅーと「……」スッ(立ち上がる)
スペ「!?」
キタサン「!!?」
どきゅーと「……」トコトコ
テイオー「えっ 歩いて!? えっ? なに?」
どきゅーと「……」スッ
( ◎←ドーナツ )
どきゅーと「……」
テイオー「えっ くれるの? ボクに?」
どきゅーと「パクパク デスワー」
テイオー「あ、ありがと……」
トプロ「ていうかしゃべれるんですね!?」 - 75二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:19:14
スペ「これってもうただのぬいぐるみ超えてませんか!?」
どきゅーと「パクパク デスワー」
テイオー「えっ? いまここで食べろってこと?」
どきゅーと「パクパク デスワー!!」
テイオー「わかったよ。あむ、モグ……うわ甘っ! すっごい甘さ!」
どきゅーと「……デスワー」
トコトコ スタスタ
スペ「普通に帰った……」
キタサン「なんだったんでしょうあのぬいぐるみ」
テイオー「ていうかコレはちみつの味すごいよ。指についた油まで甘いもん」
トプロ「テイオーさんだから、はちみつということでしょうか……?」
テイオー「いやそれにしたってなんでボクだけに……」
ガラリ
T「お前らいつまで食ってるんだ。そろそろ支度してくれるか」
スペ「へっ? もうそんな時間ですか?」 - 76二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:19:37
T「まったくなんてザマだその腹の飛び出し具合は」
T「そんな食べ過ぎて肥満体のお前らみたいなもんでも運動不足を解消できる、このベリーハードトレセン学園の施設を案内するからついてきてくれ」
テイオー「急にトレーナーの口が悪くなってない!?」
──トレーニングルーム
T「ここは屋内で走る設備のほかにもさまざまなウエイトトレーニングができるトレーニングルームだ」
T「最新の機材をそろえているから、どの筋肉を重点的に鍛えるか細かいプランも組める」
キタサン「うわあっ! 本格的です!」
T「ホラあそこを見てみろ。向こうでメジロ家のお嬢様がマシーンを動かしているぞ」
スペ「メジロ家?」
テイオー「ってことはきっとメジロライア……」
メジロブライト「ほ……ほわああ~~~ふんぎいいぃ~……!!」プルプルプル - 77二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:20:01
デデーン スペ キタサン アウトー
スペ「そっち!?」スパーン
キタサン「ふにゃあ!」スパーン
T「あれだけの重量がある負荷を軽々とこなすだなんて、さすがメジロ家だなあ~」
トプロ「いやいやすごく限界っぽかったですよ!?」
T「あ、あそこには準備運動をしているウマ娘がいるぞ」
ダイイチルビー「……」グッ グッ
キタサン「ダイイチルビーさんだ」
トプロ「あの動き、ラジオ体操ですよね」
ルビー「……これがほんとの、ラジオ体操、ダイイチ」キリッ
4人『かわいい~っ』
( ♪ 全員セーフ ♪ )
──プール
T「ここは見てのとおりプールだ。通年で使用できるように屋内の温水プールとなっているぞ」
カンカン! カンカンカン! - 78二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:20:20
スペ「なんですか? この音……ってアレは?」
ヒシミラクル「ゴボゴボ! ガボガボガボ!」
トプロ「ヒシミラクルさん!?」
キタサン「すっごいバチャバチャいってますね……」
テイオー「泳いでるのかおぼれてるのかわかんないジタバタっぷりだよ」
トプロ「あっ、でも少しずつですが前には進んでるようですね」
スペ「もうすぐゴールですよー! 頑張ってくださーい!」
ミラ子「ゴボゴボ! ガボガボ……タッチ!」
T「おっ、到達したか。よーし、もういいだろう」
ミラ子「ハア、ハア……えっ? 終わり? 終わりですか?」
T「あがっていいぞミラ子―」
ミラ子「あがっていいんですね? それじゃああがりますよ?」
(ザバア)
ミラ子(貝殻ビキニ)「ふう~やれやれやっとプールが終わりましたよ~」
デデーン 全員 アウトー - 79二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:20:43
スペ「ほぎょおお!」スパーン
テイオー「にょわああ!」スパーン
トプロ「なんちゅう格好でアア!」スパーン
キタサン「ぬおあああ!?」スパーン
──道場
T「ここは武術の鍛錬に使われる道場だ。いろんな武道に対応できるように床は板張りと畳張りの両方があるぞ」
> 押忍! セイッ! セイッ! セイッ!
T「お、さっそくあそこに道着を着て正拳突きをしているウマ娘がいるぞ」
スペ「空手の鍛錬でしょうか?」
テイオー「空手だったらたぶんヤエノムテキさんってことかな……ん?」
セイウンスカイ(汗だく)「セイッ! セイッ! セイッ! セイッ!」
デデーン 全員 アウトー
- 80二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:21:01
スペ「そんなwww」スパーン
テイオー「そういうキャラじゃないでしょアアウ!」スパーン
トプロ「すごくすごい汗です!」スパーン
キタサン「んぎゅうう!」スパーン
──ダンスレッスン室
T「ウマ娘のレースといえば走りだけじゃない。そのあとのウイニングライブも欠かせないものだ」
T「せっかくの勝利でライブのセンターに立ったのに踊れないようじゃカッコ悪いからな」
テイオー「あっははそういえば思い出した! スペちゃんなんて、最初のライブ棒立ちだったもんね~」
スペ「エへへ……お恥ずかしいです」
デデーン スペ テイオー アウトー
スペ「あっ」
テイオー「えっ」
スペ「ぐええっ!」スパーン
テイオー「ああいう笑いもダメなの!?」スパーン
キタサン「あれ、あそこで練習してるのって……」
オグリ「ワンツー、ワンツー……やあ、みんな」 - 81二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:21:23
スペ「オグリキャップさん!」
トプロ「でも、あのオグリキャップさんがいまさらウイニングライブの振付なんて……?」
オグリ「ああ、これは『シンデレラグレイ』用の特別な振付の練習だ」
スペ「シンデレラグレイ?」
オグリ「『シンデレラグレイ』での私は、勝利したウマ娘がやるライブの曲をまったく知らなくて、それで生まれて初めてのライブを『カサマツ音頭』で踊ったんだ」
キタサン「へえ~っ」
オグリ「そうだ。せっかくだしみんなにも見せてあげよう。私の最初のウイニングライブを」
トプロ「わあっ! すごくすごいです!」
オグリ「それでは聞いてください。カサマツ音頭」
~♪ - 82二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:21:48
ハァ~~
祭りの夜は 無法地帯じゃ
誰が夜這いの 一番乗りか
オラが絶対 一等賞だと思ったら ハァ思ったら
ふとんの中に うちの父ちゃんおったげな
ハァ~アッ
うまぴょい
うまぴょい
デデーン 全員 アウトー
スペ「絶対ちがう!!」スパーン
テイオー「なんの歌!?」スパーン
トプロ「どこの歌ですか!?」スパーン
キタサン「ふぎゃああ!」スパーン
オグリ「そんなわけで『シンデレラグレイ』ともども、これからも応援よろしく頼む」
トプロ「は、はあ」
テイオー「ていうかいまの歌なに!?」 - 83二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:22:14
T「それじゃ、これからミーティングを行なうから会議室に移動してくれるか」
──会議室
スペ「ミーティングって、どういうお話をするんですか?」
T「お前らはクラスメイトでありながらライバルでもある。ライバルの担当の動きもマークしておかなければならない。そのためトレーナーは他のウマ娘の状態を情報共有し合っているわけだが、今回は特別にお前らもその雰囲気を味わってもらう」
トプロ「ようやくまともな訓練らしいことが……」
T「じゃあお前たちはここに座ってくれ。さて、レース本番も近いが報告すべき情報がある人は?」
沖田T「はい」
トプロ「あ、私のトレーナーさん」
沖田T「ナリタトップロードについてなんですが、私は彼女をトレセン入学前の小さい頃から知っておりまして」
T「ふむ」
沖田T「それで先日、とあるルートからトップロードが小学校のときの、将来の夢についての作文を入手しました」
スペ「トップロードさんの作文ですかっ!?」 - 84二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:22:42
テイオー「へえ~。そんなものがまだ残ってるなんて、流石だね!」
キタサン「中身はやっぱり無敗の3冠ウマ娘みたいな、すごい目標とかでしょうか」
トプロ「どうでしょう……もう覚えていませんけど恥ずかしいです……」
沖田T「では、読みます」
【 ハワいにいきたい 】
【 1ねん1くみ ナリたトっプロード 】
【 わたしのしょうらいは ハワいにいきたいです 】
【 だって ハワいは ビーチサンダルが やすいとおもいます 】
デデーン 全員 アウトー
スぺ「ハワいwww」スパーン
テイオー「ハワイじゃないんだwwwかわいいwww」スパーン
トプロ「////」スパーン
キタサン「レース関係なかったwww」スパーン
T「なるほど。子どもらしさ全開のいい文章でした。ほかに情報のある人は?」
マヤノトップガン「はーい!」
テイオー「え、マヤノ?」 - 85二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:23:02
マヤノ「同じ部屋のトウカイテイオーちゃんについてなんだけど、テイオーちゃんってはちみー大好きでしょ?」
マヤノ「それで1回『そんなにはちみーばっかり飲んでたら太っちゃうんじゃないの?』ってマヤが聞いたら」
マヤノ「大丈夫だよ。だってこのはちみーは特注品で甘さそのままでカロリー半分! つまり2倍飲めるやつだモンニ!」
マヤノ「とか言ってて『なにわけわからんことぬかしてんだコイツ』ってマヤ思っちゃった!」
デデーン 全員 アウトー
スペ「言い方がッ!」スパーン
テイオー「////」スパーン
トプロ「急に口が悪いです!」スパーン
キタサン「どえええっ!」スパーン
T「なるほど。タメになる情報だなあ。じゃあ他には?」
サトノダイヤモンド「はい」
キタサン「あ、ダイヤちゃん」
ダイヤ「キタサンブラックについてなんですけど、小学生のころサトノダイヤモンドという友達にプレゼントをしようとしたことがあったんです」
T「ほう」 - 86二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:23:21
ダイヤ「それで、名前にちなんで『ダイヤ』のあるものをプレゼントしようと考えたらしく、でも小学生の身でダイヤモンドなんて高価なものは手に入らない。それで当日キタサンブラックが渡したプレゼントはトランプだったんです」
テイオー「へえ~キタちゃんやるじゃん」
トプロ「確かに、トランプの中にも『ダイヤ』があるから上手いユーモアです」
ダイヤ「でもそのトランプ、メーカーが任天堂って書いてあってしばらくサトノダイヤモンドは口を利かなかったそうです」
デデーン 全員 アウトー
スペ「いい話だったのに!」スパーン
テイオー「いい話だった!」スパーン
トプロ「最後で台無しです!」スパーン
キタサン「////」スパーン
T「なるほど。美しい友情だなあ。ほかに情報のある人は?」
スペのお母ちゃん(制服)「はい」
デデーン 全員 アウトー
スペ「うおおおっ!」スパーン
テイオー「だあっ!」スパーン
トプロ「うぐうう!」スパーン
キタサン「あおおお!」スパーン
T「お母ちゃんさん、どうぞ」 - 87二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:23:40
スペのお母ちゃん(制服)「……フゥ フゥ その前にひとついいですか」
T「?」
スペのお母ちゃん(制服)「その……制服のお腹まわりがキツくて……なにも食べてないのに腹だけスペみたいに出てしまって……」
デデーン 全員 アウトー
スペ「お母ちゃーんッ!」スパーン
テイオー「もうやめてwww」スパーン
トプロ「身体をはりすぎです!」スパーン
キタサン「ていうかソレ誰のアアッ!」スパーン
スペのお母ちゃん(制服)「あとこの格好してたら通りすがりのハルウララちゃんに『うわあ~! ひせくったあ~!』って方言で驚かれました」
デデーン 全員 アウトー
スペ「身内の恥を全国にッッ!!」スパーン
テイオー「もうめちゃくちゃwww」スパーン
トプロ「どういうことですかwww」スパーン
キタサン「ひせくったwww」スパーン
T「どうもありがとうございました。それではこれでミーティングを終了します。お前らも戻ろうか」 - 88二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:24:05
──控え室(別室・大部屋)
スペ「つ、疲れた……」
テイオー「最後のアレが特にキツかったね……」
トプロ「なにもかもおかしな1日でした……」
キタサン「ようやく眠れます……」
トプロ「……あれ? お布団に誰かが……」
ゴオオオオオオオ(布団乾燥機の音)
アドマイヤベガ「申し訳ないのだけれど、このお布団たちがふわふわになるまでもう少しかかるからちょっと待っていて頂戴」
デデーン トプロ アウトー
トプロ「アヤベさーん!」スパーン
ゴオオオ‥ プシュー
アヤベ「……ふう。これで全員ふわふわになったはずよ。それじゃあおやすみなさい」 - 89二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:24:42
ガチャ バタン
テイオー「きっちり4人分やってくれたんだね」
キタサン「あ、中があったかくて気持ちいいです」
トプロ「あらためて、寝ましょうか」
スペ「はい……おやすみなさい……」
『…………』
『…………』
> ハーッハッハッハ!
スペ「!?」ビクッ
トプロ「オペラオーさんの声!?」
> ハーッハッハッハ!
> ハーッハッハッハ!
- 90二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:25:09
テイオー「お願い寝かせてよう……」
> にっこ にっこ にい~~~♪
デデーン 全員 アウトー
スペ「ぎゃああ!」スパーン
テイオー「ぎょおおお!」スパーン
トプロ「あがあおっ!」スパーン
キタサン「ぐあああ!」スパーン
『…………』
『…………』
> ホッホッホッホ
スペ「!?」
> ワシじゃよ タナベじゃ
テイオー「えっ 誰? 誰の声?」
- 91二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:25:32
トプロ「確かポッケちゃんとフジキセキさんの担当トレーナーさんだった気が……?」
> フジ 今日もトレーニング頑張るんじゃぞ
> え? その前にワシに用が? ここに座ってほしいって?
> 言われたとおりにするがのう……どっこいしょ
> なんと ワシにマッサージをしてくれるとな? 日頃の感謝をこめて?
> そりゃすまんのう それじゃあひとつ頼むわい
> ……
> ……フジ?
> フジ!?
> おっ おいっ フジキセキっ!
> こっ こりゃあ ほんとうにただのマッサージなんじゃな!?
デデーン 全員 アウトー
スペ「んがあっ!」スパーン
テイオー「何されてるのwww」スパーン
トプロ「タナベさーん!」スパーン
- 92二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:25:52
キタサン「寝かせてください!」スパーン
ポッケ「ンッフ ンフフ…」プルプル
トプロ「ポッケさん……?」
ポッケ「フジさん……自分のトレーナーに何してるんスかンフフ……」
ポッケ「ていうかナベさんそんな情けない声出るんスねンッフ……」
ポッケ「ンフハハハwwwブワッハッハッハッハ!!!」
デデーン 全員 アウトー
スペ「んもー!んもーっ!」スパーン
テイオー「笑うの反則!!」スパーン
トプロ「叩く側が笑わないでくださいよ!!」スパーン
キタサン「あんぎゃあ!」スパーン
『…………』
『………』
『……』
『…』
──翌朝 - 93二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:28:01
スペ「うう……」
テイオー「朝だあ……」
トプロ「まったく疲れがとれていません……」
キタサン「まだ眠いです……」
ガラッ
たづな「……はあっ、はあっ……! みなさん起きていますか?」
スペ「たづなさん?」
たづな「みなさん、どこかお腹が痛かったり、体調がおかしなところはありませんか!?」
キタサン「え、特にはないですけど……」
トプロ「どうしたんですか? そんなに慌てて」
たづな「それが……みなさんがきのう食べたものの中に、異物混入の疑いがあることがわかったんです」
テイオー「ええっ!?」
たづな「とにかく、全校生徒を集めて緊急集会を開きますから、着替えたらすぐ講堂へ移動してください」
ガラリ - 94二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:28:24
T「おい、お前ら起きてるか……ってたづなさんの方が先でしたか。話はたづなさんから聞いたな? 急いで移動してくれ」
──講堂
ザワザワ ガヤガヤ
T「ここに座ってくれるか」
スペ「そんな……そんなことって……」
キタサン「異物混入ってなんですか……? こわいです……」
たづな「みなさんお静かに。これから、緊急集会を始めます」
たづな「えー、まず経緯を説明します。きのう話していた不審者のことですが、ベリーハードトレセン学園の中に侵入していたところを捕まえました」
たづな「侵入の目的を聞いたところ、現役アスリートのウマ娘にこっそり食べ物を与えてカロリー計算を狂わせたり、また悪質なものではドーピング検査に引っかかるような成分を混ぜたりしたこともあったそうです」
エー!? ウソー…!
たづな「このような非道を見過ごせるものではありません。また、そのことに気付かずにものを食べてしまったウマ娘は、すみやかに治療しなければなりません」 - 95二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:28:42
たづな「というわけで、治療の専門家を呼んでもらいました。こちらへどうぞ」
主治医「主治医です」
~♪デデデデーデケデケデー
~♪デデデデーデケデケデー
(なぜか蝶野正洋の入場テーマ曲)
トプロ「あの方はどなたでしょう?」
テイオー「メジロ家の主治医さんだけど……ハハ、まさかね……」
ガラガラ ガラガラ
スペ「何かが運ばれてきましたね」 - 96二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:29:35
キタサン「なんでしょう……? 布がかかってますけど」
主治医「ベリーハードトレセン学園に侵入したという不審者は、無事に捕らえられました」
主治医「しかし依然として誰を被害に遭わせたかは、不審者は口を割らないままです」
主治医「さらに」(布を取る)
【 檻に入れられたマックイーンのどきゅーとぬいぐるみ 】
スペ「あっ」
キタサン「えっ」
主治医「わがメジロ家のメジロマックイーンお嬢様に扮して学園に侵入するなど許しがたい暴挙」
主治医「おそらく被害に遭った生徒も、お嬢様と親しい間柄の友人から狙われたに違いありません」
テイオー「」
主治医「そこで私はこの場で取り調べを行ないます。そこにいるウマ娘たちは1人ずつ、この不審者の前に立ってみてください。ではまずあなた」
スペ「は、はい……」
主治医「あなたがやったのは、このウマ娘ですか?」 - 97二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:29:56
どきゅーと「……」
主治医「反応がありませんね。では次のあなた」
キタサン「はい……」
主治医「この子ですか?」
どきゅーと「……」
主治医「反応なし。では次」
トプロ「はい……」
どきゅーと「……」
主治医「ピクリともしません。では最後にあなた」
テイオー「……」
主治医「どうしました? 早く壇上へ」
テイオー「う、うん……」スタスタ
どきゅーと「パクパク デスワー」
デデーン スペ トプロ キタサン アウトー
スペ「即答www」スパーン
トプロ「ノータイムでwww」スパーン - 98二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:30:46
キタサン「そんなハッキリとwww」スパーン
主治医「あなたでしたかテイオーさん。この不審者から何か食べ物をもらいましたね?」
テイオー「えっ そ、そりゃまあ……」
主治医「いけません。一刻を争う事態です。すぐ薬を注射して治療します」
テイオー「えっ 注射」サーッ
テイオー「ちょっと待ってよ!!違うって!!」
主治医「しかし、接触があったのでしょう? 不審者が親友を装って近づいたことは事実です」
テイオー「違う違う!! 親友じゃないってコレとは!!」
どきゅーと「……レ……ド」 - 99二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:31:33
主治医「ん? 不審者が何か言おうとしていますね」
どきゅーと「 トウカイ マイ フレンド 」
テイオー「」
デデーン スペ トプロ キタサン アウトー
スペ「そこで区切る!?」スパーン
トプロ「ムズムズする呼び方です!」スパーン
キタサン「誰も呼んでない呼び方ッ!」スパーン
主治医「さあ、腕を出してください」
テイオー「ああっ……何で、なんでだよお……」ガタガタ
テイオー「やめてお願いお願い頼むからやさしくし」
(ブスリ) - 100二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:31:57
テイオー「ア゛ア゛ッーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!」
主治医「これにて治療完了です」
テイオー「……あっ ああっ……」ビクビクッ
デデーン スペ トプロ キタサン アウトー
スペ「うぎゃあ!」スパーン
トプロ「ふぎゃあ!」スパーン
キタサン「ふんぎゃろお!」スパーン
T「あまりに無防備にひとから物をもらうとこういうことが起こる。お前らもアスリートならば気をつけてくれよな」
スペ「は、はあ」
トプロ「これってそういうことなんですか……?」
キタサン「何かうまく丸め込まれたような……」 - 101二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:32:20
キーン コーン カーン コーン
T「お、ちょうどチャイムが鳴ったな。お前ら24時間たったから訓練はこれで終わりだぞ」
スペ「えっ? ほ、ほんとうですか?」
テイオー「よ、よかったよおお……」プルプルプル
キタサン「ぶっとい注射を打たれたテイオーさん……でも私、そこからの復活を信じてますから」
トプロ「キタサンは本当にブレませんね……」
T「さ、卒業式をするからここに並んでくれるか」
4人『ハーイ』ゾロゾロ
T「たづなさん、お願いします」
たづな「はい。みなさん、ベリーハードトレセン学園の卒業おめでとうございます。短い間でしたがこのたびの経験が皆さんのさらなる一歩になれば幸いです」
たづな「では、卒業式の前にベリーハードトレセン学園 校歌斉唱」
~♪ - 102二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:32:49
星降る石畳を踏んで君はゆく。
1歩半だけ先を、怒ったように忙しなく。
もろびとこぞる市場の中を、
その細い脚で縫うように淀みなく、
騒ぐ人波をかきわけて。
店先は光で満ちて、
きらめく品々は眩しく鮮やかだ。
甘いホットチョコレートの湯気に、
シナモンの香りが乗って夜を温めている。
この冬の日の喧噪の中で
その小さな肩を見失わずに済んでいるのは、
間違いなく君自身のおかげだった。
「 何してんの、はぐれないでよ 」
振り向いて、ぶっきらぼうに君は言う。
頷き返すと、すぐに前を向いてしまう。
ただ1歩半だけ先を、
それ以上決して引き離さないように、
細心の注意を払いながら君はゆく。
時折、ちらちらと振り返る視線に、
気づかないふりをして後を追う。
気づいたことがわかったら、
その途端にこの聖なる1歩半が
ぐんと伸びて消えてしまうからだ。 - 103二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:33:10
聖夜の月明かりを受けて君はゆく。
1歩半だけ先を、誰よりも優しく慎重に。
デデーン 全員 アウトー
スペ「そうだったコレ!」スパーン
テイオー「油断したwww」スパーン
トプロ「最後の最後でエッ!」スパーン
キタサン「不意打ちでしたっ!」スパーン
──絶対に笑ってはいけないトレーニング 訓練終了
結果(お尻をシバかれた数)
・スペシャルウィーク 44回(担当:ルー)
・トウカイテイオー 37回(担当:シマ)
(ほかタイキシャトルのタイキック1発と注射1回)
・ナリタトップロード 42回(担当:ジャングルポケット)
・キタサンブラック 38回(担当:メイ) - 104二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:34:03
~♪
1期主題歌「Make debut!」
唄:みなみとますお
パパパパー パッパパー♪
~♪響け ファンファーレ~
~♪届け ゴールまで~
~♪輝く未来を きみと見たいから~
~♪参加したら~ きっと 始まる 訓練~
~♪いつでも~ 罰が あるから~
~♪授業したら~ もっと 仕掛けが たっぷり~
~♪デジたん秘密の レッツ チャレンジ! ナマモノ朗読~
~♪身内の母親~ 会議に~ 出せるよ~
~♪スペシャルな 明日へ つながる~ 主治医デビュ~! - 105二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:35:21
~♪響け ファンファーレ~
~♪届け ゴールまで~
~♪カサマツ音頭が 卑猥に なるから~
~♪かけぬけてゆこう~ 君だけの道を~
~♪もっと~ 速く~
~♪I believe トウカイ マイ フレンド♪
おしまい - 106二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:35:53
乙、量が凄いからこのスレ内に収まるか見ててちょっと心配やった
- 107二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:36:45
乙
ピクシブのキャプションにも書いてあるね - 108二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:37:24
おまけの未公開シーン
T「お前ら ちょっといいか」
スペ「?」
T「お前らも年頃の学生なわけで、ときには人間関係での衝突もあるだろう。とくに寮での同室相手とかな」
キタサン「は、はあ」
T「そんなときにどうすればより良い関係に修復できるか、仲直りのプロにその技術を学びに行くぞ」
トプロ「仲直りのプロですか?」
T「ああ。相手にきちんとした謝意と誠実な態度を見せるその極意をしっかりと覚えてくれ」
──空き教室
トプロ「失礼しまーす」ガラリ
エルコンドルパサー「……」
グラスワンダー「……」
テイオー「えっ この2人?」 - 109二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:37:48
エル「……このたびは、機会を設けてくださり感謝シマス」
グラス「…………」
エル「では早速、謝罪文を書いてきたので読みマスね」
エル「今回、わたくしエルコンドルパサーは、クラスメイトのウマ娘・グラスワンダーさんに不快な思いをさせてしまい深く謝罪いたします」
エル「グラスワンダーさんといえば清楚で可憐。日本文化をこよなく愛するトレセン学園きっての大和撫子という評判のウマ娘でありますが」
エル「一方で『思ってたより小柄』、『ケツがデカい』、『模写するとき微妙に描きづらい前髪』、『ケツがデカい』、『その顔でその尻の女ならある程度いっても大丈夫だろう』などという噂があったのデス」
スペ「グッ!」(唇を噛みしめる)
テイオー「ウグウ!」(顔をそむける)
トプロ「ひどくひどいです!」
キタサン「グラスワンダーさんの顔がゲッターロボみたいになってます……」
グラス「…………」ピクピク
(※すでに笑っていますが、引き続きお楽しみください) - 110二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:38:11
エル「また、自分に厳しくストイックにトレーニングをこなす姿から、さぞかし性欲も溜まっているだろうという発想から『アラ いいですねえ パンサラッサ!』という感情の波が何度も押し寄せてきちゃって、ついついお尻を触ってしまったという次第でございます」
エル「ですが、毎日のようにそんなデカいケツを右へ左へと振りかざし、チビの割にいっちょ前にメスのフェロモンを出していたグラスワンダーさんサイドにも問題があるのではないでしょうか」
エル「要するに今回の件は、逆にこちらもケツによる被害者であるともいえるわけですから、ここはひとつ50:50(フィフティ・フィフティ)ということで許してはいただけないでしょうか」
エル「ラ・ビクトワール・エトモア!(La victoire est à moi)」
グラス「」ブチイ
グラス「エルコンドルパサアアアアアッッ!!!」バチーーン!!
エル「グワーーーーッッ!!!」ドンガラガッシャーーーーン!!!
デデーン 全員 アウトー
スペ「ひどい!」スパーン
テイオー「ひどすぎ!」スパーン
トプロ「限度があります!」スパーン
キタサン「かわいそウアア!」スパーン
ほんとにおしまい - 111二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:41:20
以上です
あにまん掲示板は初めてだったのでいろいろ世間知らずなところを見せてしまって失礼しました
ですがおかげでこちらへの投稿・投下の要領がわかったので、次からはスマートにできるとおもいます
最後まで読んでくださり、ありがとうございました! - 112二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 23:49:32
乙
次からはトリップ付けたほうが良いぞ
名前欄に#適当な文字列で出来るからやった方が良いぞ
荒らしの手口で本文コピペして増殖バグみたいにする手口有るから