- 1◆7cUYYuxo.A.M25/02/02(日) 19:47:13
- 2◆7cUYYuxo.A.M25/02/02(日) 19:47:30
- 3二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 19:56:19
たておつ
- 4二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 19:58:18
立て乙です!
- 5二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 20:03:25
立て乙〜
- 6二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 20:43:40
立て乙
- 7二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 20:47:50
立て乙ー
- 8二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 20:58:22
たて乙です!
沼ドスの今後から目が離せないね! - 9二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 21:00:57
引っ越し完了おめ
- 10二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 21:01:13
10まで保守
- 11二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 01:09:48
引越し乙でした
- 12二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 01:58:25
新スレ立て乙
- 13二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 03:43:37
沼ドスのグルメリポートは色々みてみたい
- 14二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 12:05:03
特殊な環境下では独自の生態系が生まれる、つまり独自の食材が生まれるから食文化も独特なものになるんやなって
- 15二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 12:21:12
美食としては是非堪能したいけど生態系が違いすぎて行きあぐねている感じかね?
- 16二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 17:16:52
立て乙ッ!
- 17二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 17:18:52
オンリーワンなんだから観光資源にならないかな
今は土台の人と金が厳しいけど、アビドス警備保障の事業の一環で何とかして - 18二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 17:44:55
人手と金を無視して考えてもアビドス外に飲食店とか出すならまだともかくアビドスに来てもらう形だと少々交通機関に不安が出てくる
アビドス境界付近まではハイランダーに頼んで線路引いてもらうにしてもそっからの鉄道はまず無理だし、バスにしたってとんでもなく地面悪い以上多分自走不能になるというありさまで…ジープで移動するか徒歩移動ってことになるのがちょい心配かも
- 19二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 18:10:45
アビザリの者です、味を締めてレスを投下します。
お目汚し失礼します。
常雨の大地アビドス、キヴォトスの中でも他に類を見ない多様な自然環境。
かつてはキヴォトス一の繁栄を誇っていた黄金の時代、その面影も今となっては沼にその残骸が沈みゆくばかり。
しかし、過酷でありながらも潤いの恵みに満ちた雨の世界には、その住人による確かな産業が存在していた。
「いやー、悪いねアヤネさんにセリカさん、わざわざこんなところまで来てもらって」
「いいのよ、おじさん。自治区のパトロールは私達の仕事なんだから」
「それに、いつもお世話になってますから。この間もお野菜の差し入れ、ありがとうございました」
アビドス自治区、市街区から少し外れた場所にある耕作地。
浸水も少なく水捌けのいいこの地域では、プランテーション施設での水耕栽培が行われている。
アビドスでは生育できる農産物は種類が少なく、自治区内に生息する機械獣や大型の原生生物などにより耕作地も限られるため、アビドス生徒会の面々は、この地域には頻繁にパトロールに訪れている。
「そうそう、アレ、できてるよ。機械の修理が終わったんだ」
「ほんとう!?アヤネちゃん、寄ってもいい!?」
「ふふ、そうだね。少し休憩させてもらいましょう」 - 20二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 18:11:24
アビドス自治区にはいくつかの特産品が存在する。
以前よりカイザーコーポレーションと取引し、新たにミレニアムとのやり取りも開始した機械獣の部品も含まれるが、キヴォトスにて一般にアビドスの品と認知されているもの。
一つはアビドスの赤い悪魔こと、アビドスヌマザリガニ。
彼らは丸のままであったり缶詰めであったり、アビドス住民の日頃の食卓にも上がるポピュラーなものであるが、食い出のあるプリプリの身と濃厚な味から、アビドスの外では伊勢エビやロブスターのような高級食材として知られる。
トリニティの卸市場に1kgを超える大物が現れた時には、かなりの高額で取引きされる人気の食材だ。
最近、何があったのか大物の価値が更に上がったようである。
一つはワニ製品。
ジビエとして扱われるワニの肉は、言うまでもなくアビドスの地場産食材だ。
輸入品が殆どの牛や豚などの肉より、アビドスの住民には馴染みのあるもので、良質なタンパク源である。
運動量の多いアビドス生徒会のメンバーは、小腹が空いたら加工したワニジャーキーを口に入れ、モゴモゴすることも多いと言う。
革の王様として知られる皮の価値は言うまでもなく、キヴォトスで流通しているワニ革の製品は多くがアビドス産のものを使用している。
ワニ革は一生物と言われる程耐久性に優れ、アビドスに生息するアビドスイリエワニの特徴である独特の斑模様は財布や鞄に好まれる。
防具の素材としての需要もあり、やはりワニは捨てるところが無い。
そして、知る人ぞ知るアビドス自治区の名産品。
これを味わう為にアビドスを訪れる価値があると、地元住民が太鼓判を押すものが、この耕作地域で生産されていた。
二人は雨を凌げる直売所の食事スペースに通され、すぐにお盆を持ったおじさん獣人がやってくる。 - 21二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 18:14:00
「はい、いつものおまたせ」
「わ、ありがとうございます」
「それじゃあ早速、いただきます!」
アヤネの手元に置かれたのはガラスのお椀に盛り付けられたところてん。
セリカにはコーンに乗った薄緑色のソフトクリームが手渡され、溶けないうちにプラスチックで掬い、口に運ぶ。
絶妙な温度管理により、舌に触れた瞬間から解けるように溶ける口当たりの軽いアイスクリーム。ミルク感の強い濃厚な味わいは、ねっとりと味蕾へ絡みつき、ソフトクリームの王道の味わいを感じさせる。恋人とのひとときのような、いつまでも一緒にいたい舌との逢瀬を重ねるのも束の間、すぐに切ない別れがやってくる。
「……。……〜〜〜〜ん〜〜〜〜…………っ!」
ぴこぴこぴこぴこ、セリカの猫耳が絞られるように激しく動き、そして、目尻には涙が浮かぶ。
次第に表情が険しくなっていき、遂には目を手で覆って、耐えるように俯いてしまった。
「あっ、セリカちゃん、ハンカチ……」
「んっ、大丈夫、持ってるから」
「っ……ふふ、すごい顔」
「もうっ」
何も悲しくって切なくって泣いている訳でも、行き過ぎたグルメ漫画の演出でも無い。
ただ、セリカの浮かべる表情は、ワサビが効いた時のそれだ。ソフトクリームの薄い緑色、その正体こそまさに、知る人ぞ知るアビドスの名産品、アビドスワサビだった。
「あっ、ああぁぁぁぁ……久し振りに来たぁ……。やっぱりコレね……。コレが無いとね……」
丁寧に擦りおろしたワサビを練り込んだソフトクリームが口腔の温度で溶けていくにつれ、次第にその本性を現すアビドスワサビのフレーバー。
舌から、頬から、喉から鼻へ突き抜けていく刺激的な香味と辛味。
ミントの爽やかな風味とは違う、エッジの効いた清涼感が冷えて鈍った感覚器官を研ぎ澄ます。
濃厚な甘味と裏腹に乳臭さのある後味をワサビの風味がマスキングし、その刺激を宥める為に新しい一口が欲しくなる。
好みこそ分かれるが、好きな人は大大大好きな個性的な味わい。
アビドスのご当地ソフトクリーム、300円也。 - 22二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 18:14:36
「そう言ってもらえて嬉しいよ。苦労してワサビを作ってる甲斐があるってもんさ」
アビドスの知る人ぞ知る特産品であり、そして殆ど外には出回らない地域野菜のアビドスワサビ。
栄養豊富な水の流れるアビドスでこそ育つ、味もサイズもストロングな自慢の逸品。
これこそ、潤いの沼アビドスの恵みの結晶であると人は呼ぶ。
「土地をあいつらに荒らされちゃ、水が濁ってワサビの生育に悪りぃからなぁ」
そもそもアビドス湿地帯は、100年止まない雨が砂漠に降り注いだ事により出来た環境だ
そこへ鉄砲水や洪水、それに巻き込まれた植物や生物の死骸、それらが撹拌され泥化したものが現在のアビドスの土壌である。
栄養豊富で、セリやレンコンといった環境に合った野菜は種さえまけば育つ程だ。
しかし、それが当てはまらない場所もいくつか存在する。
この一帯の砂は粒が粗く、それが降り積もり砂丘のようになっていた地域のためか、水害も少なく、砂が多いまま。
そのせいか土壌の栄養は少なく、それらとの相性は良くなかった。
しかし、常雨の地アビドスに降り注ぐ雨は、泥を緩ませ、砂へ栄養を含んだ水を行き渡らせる、それはこの砂丘も例外では無かった。
濁った水が砂粒で濾過されることによって、栄養豊富で綺麗な水がこの砂丘に集まり、ワサビの生育に適した環境になっていったという。
「それでも、変わっていく環境の中、ワサビと一緒に頑張って来たって、すごい話ですよね……ぐすっ……」
「アヤネちゃん、ハンカチいる?」
「持ってますっ」
おろしワサビと刻んだ茎ワサビの醤油漬けをトッピングしたところてんをちゅるちゅると啜るアヤネも、やはりセリカと同じような顔をする。
心なしか、涙も多いような気がした。
それを見たおじさん獣人は、明るく笑っておまけだ、と言ってタッパーを入れた袋を差し出した。
「あんたたちの先輩方の頃からも一緒に頑張って来たのさ。俺は野菜を作る事しか出来ねぇけどよ、アビドスを守ってくれてるあんたたちのこと、応援してるぜ」
「おじさん……」
セリカはもう一度目に涙を浮かべる。
この涙はワサビのせいなのか、はたまた別の何かか、分からなかった。 - 23二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 18:15:02
以上です。
連投失礼しました。 - 24二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 18:24:04
これ、仮に沼地化の原因を突き止めて止めたとして、沼地化した部分はそのままなのか、時間とともに本来の姿に戻っていくかでだいぶ話が違うよな。
後者の場合、本来の姿ってことは結局砂漠だから砂漠化して行って、水が極端に少ない対極な環境になる訳だし。大量の水が存在することを前提とした生活と生態系が一気に崩壊する。 - 25二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 18:34:13
正直な話、雨を止めない方がいい気がするんだよな
洪水にならない程度に減らして銃を使えない土地として継続した方がいいよ - 26二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 18:53:46
直接的な脅威の対策さえできれば、他の自治区より平和なんだよね。
産業のタネは転がってるし、水上都市っていうテイで発展できればいいんだけど……。 - 27二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 20:22:12
洪水とか水上都市とか見るとティンバーボーンを思い出す。あっちは干ばつとか汚水とかで色々違うけど、水没対策と耕作地の確保の為に水上に建物作ったり、水深が深すぎると取れない作物があったり、水車の動力を得るのに適切な水流が必要だったりで、土地の使い方が少し近かったりするかも?
- 28◆7cUYYuxo.A.M25/02/03(月) 20:50:34
ザリガニに続いてワサビまで……ありがとうございます。
一つだけ、申し訳ありませんがワニ革はこのアビドスでは産業にならないのです……、Part2で『見ていると不吉になる』という発言の通り、頑丈ですが基本的に現地民以外は使用しない地産地消のモノとなっております。
現在のアビドスの脅威
・環境
・敵対状態の機械獣(数未知数)
現在のアビドスの悩み
・水深60mの沼に潜る方法
・その最中に襲ってくる機械獣への対処
・お金
いまやっていること
・アビドスの環境に適合したドローンの製造計画立案
・お金稼ぎ - 29二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 21:03:44
もっとも環境と機械獣は前々からあったと考えれば、やっぱり平和な時間になってるんですね…