ｺﾝｺﾝ …？？おい、入るぞタキオン

1二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 20:46:34

（鍵すらかかってない…？ホントは居るのか、それともシンプルかけ忘れたか…
いや、この時間にタキオンがここに居ないとかありえねぇ…カフェすらいな…マグカップがあるな……あいつカップはすぐ洗うし淹れた後かアレは）
「じゃあいるじゃねぇか返事ぐらいしろ…よ……」

瞬間、目に入ったのは4本の足
ソファーで毛布の下、２つの足は動かない代わりにもう２つの足はもぞもぞと動いている。
訳のわからん状況に対し何をやっているのか知るために向かおうとしたが、何か嫌な予感がした。
何か踏み入ってはいけない状況なように思えて、妙に自分の脚が重く感じる。
しかし、そのやたら存在感の放つ毛布と、その中から聞こえてくる声とも言い難い音が、自分の好奇心と興味を捕まえて流してくれない。
「あ…ポッケさん」
「お、おうカフェ…」
やっぱりいた、ふと振り向いてきたカフェが毛布の下からその顔を覗かせる。その唇はやたら潤っていて、銀色に光る糸が見えた。同時に、その下にいたタキオンがぐったりした様子でこちらをぼんやりしたような目で見てくる。
さっきの銀色の糸は、タキオンに繋がっていた。
いや、まさか。こいつらが2人よろしくイチャイチャしてたとでも言うってのか？しかも、その…結構、アレな感じで？ていうかなんだよタキオンのその顔は、そんな顔見せてきた事なかっただろ
なんで、俺は
この光景から目を離せねぇんだ
「…ポッケさん」
「お、おお！？」
「こっちに…来ますか…？」
え？は？え？
いや、ダメだろ…そんなの……
………そんなに…いいのか、タキオン…？
い、一回、だけなら──

「うおおおぉあ！！！？！？！」
眩しい。だけど暖かくて当たっていて気持ちいい光。
「…夢だったか……いや、夢で良かった……ん？」
ふと違和感を覚えて布団をめくる。見なけりゃ良かった。
「…どこに寝ながらその気になるやつがいるんだよ……」
完