- 1アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/04(火) 22:29:54
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- 4アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/04(火) 22:31:51
おかげさまで2桁目に突入しました!
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします! - 5アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/04(火) 22:32:33
【プロフィール】
愛宕 アオバ
160cm
胸は中の上程度、お尻は小さめ
黒髪ミディアム(肩にかかる程度)
一人称 私 本官
ヴァルキューレ警察学校公安局所属3年生 - 6アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/04(火) 22:33:44テイク式女キャラメーカー女の子とか中性的な男の子とか作れます
非商用、無加工でご利用ください
NG例
・二次配布
・画像やキャラメーカー自体の自作発言
・トレス/模写した画像の公開
・AI生成イラストへの利用
・収益化済みの各種アカウントでの利用
・加工全般(色の変更、加筆、Live2D化等)
OK例
・収益化なしの各種アカウントのアイコン・ヘッダー画像
(Twitter, Instagram, LINE, Youtube, pixiv, Twitch, etc.)
・配信時のサムネイル
・TRPGプレイ時やリプレイ動画の立ち絵
・夢絵のコテキャ
・他イラストレーター様に依頼をする際の参考資料
・一部加工(サイズ変更、トリミング、左右反転、フレーム追加、文字追加のみ)
・作成した画像を参考に、「独自の絵柄で」イラストを作成、公開する行為
(キャラメーカーで作成した探索者を自分の絵柄で描きたい!等を想定) ※トレスはNG
【お問い合わせ】
Twitter→ https://twitter.com/anrm_teina
マシュマロ→ https://marshmallow-qa.com/anrm_teina
※パーツ追加依頼は目を通していますが回答はしておりません(追加できるかわからないため)
※利用方法に関しては具体的な状況がわからないとお答えできないこともあるため、TwitterのDMにてご連絡ください。
【更新情報】
2021/1/27 リリース
…
2022/12/7 著者表示をTwitterID「@anrm_teina」からメーカー名「#テイク式女キャラメーカー」に変更
2023/ 2/7 注意事項表示パーツを追加。注意事項を確認後、著者表示パーツに切り替えるよう仕様変更picrew.meアオバの外見です
- 7アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/04(火) 22:34:11
ステータス紹介
【アオバ能力ステータス】
主要な部分を載せます
戦闘力62→89
持久力35→39
耐久力71→83
知力39→42
腕力47
機動力65
政治74
倫理32(悪党に対して)
神秘83
左が初期、右が成長後です。 - 8アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/04(火) 22:34:52
- 9アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/04(火) 22:35:37
本編再開
休憩を終え、私達はアリウスの旧校舎へと進む。
道中ミメシスやアリウス兵との小規模な戦闘はあったものの先生の指揮により退ける事が出来た。
旧校舎に辿り着く。
サオリ「この地下深くに至聖所がある、そこにアツコがいるはずだ」
ミサキ「そしてアズサとミカも待ち構えているはず、奇襲や分断にはちょうど良い閉鎖空間だし」
サオリ「…私達には2人の憎悪を受け止める責任がある」
先生「"私が─私達が止めるよ"」
アオバ「2人が人殺しにならないために、絶対に止めます」
補習授業部の皆も頷く。
サオリ「行くぞ、罠に注意しろ」
地下回廊へ私達は向かう。
地下回廊は暗く、目視で罠を確認するのが難しくなっていた。
柱がいくつも経っている、隠れて奇襲を伺うのに良さそうな場所だ。
コハル「すごい不気味…」
ハナコ「確かに待ち伏せには良さそうな場所ですね」 - 10アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/04(火) 22:37:38
ヒフミ「あっ…あれは─」
ヒフミさんが何かを見つける。
先生「"どうしたの?"」
ヒフミさんが落ちている何かを拾う。
ヒフミ「これはアズサちゃんの学生証─」
補習授業部と先生の足が止まる。
それがアズサさんとミカさんの狙いだとすぐ察した。
アオバ「マズいッ!」
スクワッドと先生達の距離が開いている、先ほどと同じ状況が出来上がってしまった。
ミカ「久しぶりだね、サオリ」
柱からミカさんが飛び出しサオリに一撃を入れる。
サオリ「ぐっ!?」
腕でそれを防ぐが大きく吹き飛ばされてしまう。
ミサキ「リーダーッ!!」
ヒヨリ「サオリ姉さん!?」
サオリと2人の距離も開く。
状況の悪化は続く、柱が爆発─予め爆弾が仕掛けてあったのだろう。
私の前の柱が倒れ始める、反射的に後ろに逃げる。
道を塞がれたのを確認した直後これも狙いだったと気付く。
アオバ「このままじゃ2人がアズサさんに殺される!!」
夢の中で見た、アズサさんが人殺しになった瞬間の光景を思い出す。
先生「"それはどういうこと?"」
狙いが、ミカさん対サオリ、アズサさん対ミサキ&ヒヨリの状況を作ることだったのを説明する。
アオバ「サオリとも引き離された2人ではアズサさんに勝てません!」
先生「"急いで向かわないと!"」
目の前の道は倒壊した柱によって塞がれている。
別の道で向かわなくては─ - 11二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 23:07:19
歓迎の花火は炸裂したか…
- 12アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/05(水) 06:31:12
今日は遅くの再開です
- 13二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 08:13:18
たておつ
大丈夫か - 14二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 14:58:55
期待の保守
- 15アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/05(水) 21:29:35
回り道しようとした先にミメシス達が立ち塞がる。
ヒフミ「先生!後ろからも敵が!!」
後方からもミメシス達が迫る。
それが偶然なんてことはない、共倒れを狙うベアトリーチェによる謀略だろう。
アオバ「どこまで人を不幸にすれば気が済むんですかッ!?」
先生「"正面突破だ!"」
私達は前方の敵に向かって駆ける─
ベアトリーチェ「素晴らしい、私のミューズは聖園ミカだけかと思っていましたが白洲アズサも良い素質を持っている」
ベアトリーチェ「かつて人殺しになることを恐れたアズサが自ら手を汚しに行くとは、面白い見世物だとは思いませんか?百合園セイア」
セイア「───」
アオバとSpare Keyが夢から消えたあと、予知夢で至聖所で行われている儀式を見たセイア。
それを感知したベアトリーチェに精神を捕縛され、更にナニカに見られた事で精神がひどく摩耗していた。
ベアトリーチェ「あなたの神秘が恐怖に反転していく─さぞ苦痛を伴うことでしょう」
ベアトリーチェ「このままあなたの全てが反転するのか、耐えられずに滅ぶのか─」
ベアトリーチェ「あなたの神秘を反転させるアレについて私達はほとんど何も知りません」
セイアはアレの正体についてSpare Keyから聞いた単語を思い出す。
セイア「……色彩」
ベアトリーチェ「…よくご存知で、誰があなたにその名を教えたのでしょう?気になるところではありますが─」
ベアトリーチェ「物語もフィナーレです、ついに完成しました、聖女バルバラ」
シスターベールにガスマスク、両腕の機関砲が威圧感を引き立たせる。
ベアトリーチェ「ミメシスをはるかに凌ぐ戦闘力、ミカもアズサもスクワッドも─そして先生もここで終わりです」
ベアトリーチェ「あなたにはぜひ特等席で物語の行く末を見届けてほしい、その精神が持てばの話ですが」
セイア「………」 - 16二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 23:14:08
セイアはそもそもこっちに戻ってたか
- 17二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 07:37:39
セイアは捕縛されてたか
そしてバルバラ...手札としてアズサのブービートラップも使えそうだけど強敵の予感 - 18二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 14:40:35
どうなるかね…
- 19二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 21:10:05
保守
- 20アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/06(木) 23:01:36
アズサ「………」
ミカがサオリを分断したのを確認したアズサは、ミサキとヒヨリが2人だけになるように分断、そして挨拶もなく2人に攻撃を仕掛ける。
ミサキ「いつかは報いを受ける時が来るって思ってた…」
ミサキはハンドガンで応戦する、ロケット弾を撃てば崩落の危険がある以上迂闊に撃つことは出来ない。
ヒヨリ「私達はどうすればよかったのでしょうか…」
近距離戦では取り回しの悪いSRは不利となる。
アズサ「私達は生まれなければ良かった」
ヒヨリの独り言に近い問いにアズサは答える。
アズサ「人を不幸にするだけの存在なんて誰にも望まれない」
自分たちを追放したトリニティへの復讐、憎きゲヘナを滅ぼす、ずっとそれだけ教えられ生きてきた。
アズサ「私はずっと抗ってきた、そんな人間になりたくなかった」
自分も他人も不幸にする、そんな人間にはなりたくないと抗ってきた。
アズサ「でも私も同じだった、関わってきた人皆不幸になった」
人殺しになる前に踏みとどまらせてくれたセイア。
勉強、常識、何より幸せを教えてくれた補習授業部の皆。
補習授業部の皆を退学にさせないように最善を尽くしてくれた、『大人』の価値観を変えてくれた先生。
巻き込まれただけの他校の生徒なのに親身になってくれたアオバ。
他にも一緒になって戦ってくれた生徒達─皆エデン条約襲撃事件の被害者となってしまった。 - 21アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/06(木) 23:02:40
アズサ「ここで憎しみの連鎖を終わらせる、それがせめてもの償い」
アリウスという火種が存在するかぎり、同じ事が繰り返される、たくさんの人が不幸になる。
そうさせないのがアリウスに生まれた自分の責任。
アズサ「まずはスクワッドから─」
アズサにとってサオリ達はアリウスでずっと教えられてきた虚無、憎悪を体現する者に見えた。
サオリ達はただアツコを救いたかっただけ、そんな都合は分からないまま2人へと襲いかかる。
アズサ「Vanitas vanitatum, et omnia vanitas」
ずっと教えられてきた言葉を呟く。
人殺しになった後に後悔、絶望を感じないように─ - 22二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 23:07:30
アズサは完全に終わらせる気だな...救いの手が間に合ってくれ
- 23アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/07(金) 06:31:06
今日も遅くの再開です
- 24二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 13:41:20
アズサが踏みとどまる事を信じて保守
- 25二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 14:51:15
どうなることやら…
- 26二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 18:31:30
保守
- 27アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/07(金) 21:34:27
仲間から大きく引き離されてしまったサオリ。
相対するはミカ、どちらも傷が癒えていない状態で戦闘を繰り返している。
体力の限界は近い、それでもお互い立っている。
執念がミカに、責務がサオリに、まだ倒れることは許さないと言っている。
ミカ「音が止んだね、向こうはもう終わったみたい」
サオリ「………」
ミカ「サオリはどっちに賭ける?2人が勝つ方?それともアズサちゃんかな?まあ2人が準備万端のアズサちゃんに勝てるとは思えないけど」
サオリ「…そうだな、2人ではアズサには勝てない」
ミカ「仲間としてその解答はどうかなって思うな〜」
サオリ「だから『先生達が3人とも救ってくれる』に賭ける」
ミカ「へぇ…ミサキとヒヨリに救われる資格なんてあるのかな?」
サオリ「ある、2人は被害者だから」
ミカ「………」
サオリ「そして私にはその資格は無い、ミサキとヒヨリを苦しめたのは─アズサとお前を苦しめた加害者は私なのだから」
ミカ「─そうだね、たくさんの人を不幸にした人なんて救われる資格はないよね」
それはサオリだけに向けた言葉ではない、自分にも言い聞かせる為の言葉。
ミカ「だから一緒に堕ちよっか、地獄に」 - 28二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 21:39:09
ミカもアズサと同じ用に道連れにしそうな勢いだ、救いの手が来ますように
- 29二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 23:20:06
差しの対決がそろそろか…
- 30アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/08(土) 06:27:45
今日も遅くの再開です
- 31二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 14:38:52
期待の保守
- 32アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/08(土) 21:17:01
アズサ「これで、終わり」
アズサの思惑通りの展開になった時点で、ミサキとヒヨリは蜘蛛の巣に掛かった獲物同然だった。
2人は碌な抵抗も出来ず弾丸と爆弾を食らい、もう立つことが出来なくなっていた。
ミサキ「…私達には…相応しい、末路…かもね…」
ヒヨリ「自分だけ…逃れようなんて、図々しい、ですもんね…」
最期を悟り、それを素直に受け入れようとする2人。
そんな2人に向けてアズサは何かを投げる。
それは自治区で拾ったヘイローを破壊するための爆弾だった。
アズサは2人から距離を取る、あとはリモコンのスイッチを押すだけ。
アズサ「…Vanitas vanitatum─」
迷いを断ち切るため、再度心を虚無に出来る言葉を呟く。
アズサ「大丈夫、出来る」
堕ちる覚悟は決まった─
アズサ「さよなら─」 - 33アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/08(土) 21:20:20
アオバ視点
ミメシス達を被弾覚悟で突破、ようやく3人の姿が見えた。
しかし既にアズサさんはリモコンのボタンを押そうとしている、おそらくサオリが持っていたのと同じヘイローを破壊出来る爆弾のリモコン。
このままでは夢で見た光景と同じになってしまう。
阻止するために銃でリモコンを狙撃しようとするが、狙いが定まるより押される方が早い。
アオバ「間に合わな─」
ヒフミ「だめぇぇぇぇえッ!!!」
アズサ「ヒフミッ!?」
ヒフミさんの必死の叫びがアズサさんの動きを止めた。
この瞬間しかない、アズサさんが持っているリモコン目掛けてスラグ弾を撃つ。
アズサ「くっ!?」
リモコンには当たらなかったが、アズサさんの手に当たりリモコンを落とすことに成功する。
続けて落ちたリモコン目掛けて銃を撃ち破壊する。
アオバ「これで安ぜ─っ!?」
爆弾を無力化したことで安心し気を抜いたのがよくなかった。
リモコンを失ったアズサさんは手榴弾を2人に向けて投げようとする。
なんという執念、アズサさんは何がなんでも2人を殺めようとする。
ヒフミ「やめてください!アズサちゃん!!」 - 34二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 23:25:06
ヒフミが前に出るなら止まるか…?
- 35二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 23:36:10
まさか誘爆狙いか!?ヒフミの説得間に合ってくれ!!
- 36アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/09(日) 06:33:14
今日も遅くの再開です
- 37二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:41:17
期待の保
- 38アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/09(日) 22:59:41
ヒフミさんがミサキとヒヨリの前に立ち、両手を広げ2人の壁となる。
アズサ「ヒフミどいて!」
アズサさんは構えを解かない。
ヒフミ「嫌です!どきません!」
そのまま少しずつ前に動くヒフミさん。
遅れて到着した他の皆もミサキとヒヨリを守るように立つ。
アズサ「来ないで!」
ヒフミさんが一歩前に進むたびに一歩後退していくアズサさん。
ヒフミ「嫌です!私はアズサちゃんを救いたいんです!」
アズサ「私は決めたんだ!皆を不幸にしたサオリ達を殺すって!!」
ヒフミ「アズサちゃんには人殺しになんてなってほしくありません!」
アズサ「私も皆を不幸にした!私のせいで皆巻き込まれた!アリウスが無ければ─私が居なければッ!!」
ヒフミ「違います!!だって私はアズサちゃんと友達になれて幸せだったからです!!」 - 39アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/09(日) 23:02:48
2人の距離があと一歩の距離にまで近づく。
その時アズサさんの目から一筋の涙が零れる。
アズサ「…ヒフミからもらった人形…爆弾にしてしまった…」
アオバ「人形?」
ハナコ「ヒフミちゃんから勉強を頑張っているご褒美に渡されたペロロさんの人形のことです」
アズサさんはその大切な人形を爆弾にしたらしい。
アズサ「…アクアリウムで買ったマスク、燃やしてしまった…」
それはゴールドマグロを盗んだ美食研究会を捕まえに行く際、変装の為に買った覆面マスク。
アズサ「人形を爆弾にした時、もう戻らないって決めたから…思い出になるもの全部捨てた…捨てちゃった…」
もう戻らない、戻れないと思ったアズサさんは迷いを断つためにトリニティで過ごした頃の品を捨ててしまったようだ。
アズサ「運命に必死に抗って!でも皆を傷つけて!だから離れようとして全部捨てたッ!!」
アズサさんの目から堰を切ったように涙が溢れ出す。
アズサ「皆からたくさんもらったのに!全部ッ!全部─」
ヒフミ「─また一から集めていきましょう」
ヒフミさんはアズサさんを抱きしめる。 - 40アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/10(月) 07:24:26
今日も遅くの再開です
- 41二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 13:31:31
このレスは削除されています
- 42二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 15:09:27
ここは頼むぜヒフミ…
- 43二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:08:10
どうなるかね
- 44アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/11(火) 00:41:23
ヒフミ「アズサちゃんが捨ててしまった以上の思い出をこれから皆で作っていきましょう、思い出の品たくさん集めていきましょう」
ヒフミ「私アズサちゃんとやりたい事いっぱいあるんです、まずはモモフレンズグッズを買いに行きたいです、海にも行きたいですし、謝肉祭も一緒に回りたいです」
ヒフミ「…アズサちゃんは私と一緒にいるのもしかして嫌でしたか?」
不安気な表情で問うヒフミさん、ここでその問いは卑怯だと思うが嫌いではない。
アズサ「…嫌じゃない、一緒に居たい…」
ヒフミ「はい、私もアズサちゃんと一緒に居たいです、これからもずっと一緒に」
コハル「ねぇ!私達を無視しないでくれる!?」
ハナコ「うふふ♡私達も混ぜてくれないと寂しいです♡」
コハル「ちょッハナコ!?こんな時にお尻触らないで!?」
ヒフミ「えっと…あはは…」
ハナコさんとコハルさんも2人を抱きしめに行く、ハナコさんのせいで変な空気となってしまったが彼女達に日常が戻ってきたような気がした。
ヒフミ「ご、ごめんなさい…ということでこれからも4人で一緒に思い出作りましょうアズサちゃん」
アズサ「………うん」
アズサさんは3人を抱きしめ返す。
補習授業部の皆はアズサさんの心を無事救うことが出来た。
アズサさんが一度は捨ててしまった青春の思い出。
辛いことを乗り越えた彼女達なら、きっと捨ててしまった以上の思い出をこれから作っていけるはずだ。 - 45アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/11(火) 06:29:45
今日も遅くの再開です
- 46二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 14:49:06
期待の保守
- 47二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 23:08:01
どうなることやら
- 48アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/11(火) 23:18:11
先生「"次はミカの番だ"」
アズサさんが戻ってきて記憶から飛んでしまった…、そうだアズサさんともう1人心を救わねばならない人がいるのを思い出した。
しかし─
アオバ「その…ミカさんを助けることは出来るのでしょうか…?」
アズサさんにはまだ帰る場所、迎えてくれる友達が居たから戻ってきてくれた。
しかしミカさんは状況が違う、私達の声は果たして届くのだろうか?
先生「"何がなんでも連れ戻す、絶対に"」
助けたいという意思、先生としての責任を果たそうとする覚悟の籠もった決意を感じ取った。
アオバ「はい、私もお供します!」
先生「"ありがとう、アオバが居てくれて心強いよ"」
アズサ「私も行く、先生が罠に掛かると大変だから」
アズサさんの存在もミカさんを救う一助になるかもしれない。
先生「"ありがとう─それじゃ行こうか"」
ミサキとヒヨリの応急処置を3人に任せ、先生アズサさん私の3人でミカさんを止めに向かう。 - 49アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/12(水) 06:40:29
今日も遅くの再開です
- 50二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 15:21:08
期待の保
- 51二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 21:27:33
待ってます
- 52アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/12(水) 23:07:53
※すみません続きが浮かばず、何故かカルバノグの冒頭ストーリーが頭に浮かんだので、カルバノグがどのように始まるのかの先出しです。
時系列はアオバの入院時、エデン条約襲撃事件前です。
後に修正するかもしれません。 - 53アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/12(水) 23:08:48
【RABBIT Eater ラビットイーター】
???「EAT…ですか」
試験強襲部隊Experimental Assault Team、略してEAT。
最新装備の実戦テストを行うための試験部隊である。
カンナ「はいSRTの廃校が決定し、高性能な装備をした犯罪組織に対抗するための部隊がヴァルキューレ内に必要であると考えております」
昨今の犯罪の手口や技術の高度化に対してヴァルキューレ警察学校でも最新技術を取り入れた部隊を編成したいとカンナは考えていた。
今までは技術提供者やスポンサーの問題があり不可能だと思っていた。
その状況を変えた存在が居た─愛宕アオバである。
アオバの活躍によってヴァルキューレはミレニアムに大きな貸しを作る事が出来た。
その貸しを利用しSRTのような特殊部隊を作ろうとしていたのである。
???「ミレニアムサイエンススクールとの協定の一つに─有事の際一部手続きを省略、『ミレニアム事変』並の有事の際手続きを経ずにミレニアムに派遣出来る部隊の創設、という条項がありましたがこの部隊を作るためですね」
【箱舟】のミレニアム襲撃事件、通称『ミレニアム事変』。
ソレ並というと曖昧だが細かくミレニアム存亡の危機の際、ミレニアム自力での防衛が不可能だと判断された際─となる。 - 54アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/12(水) 23:09:33
カンナ「はい、ミレニアム開発の最新装備を使用したヴァルキューレ公安局のEAT、それを支援する為のミレニアムのESS(EAT Support Staff)からなる混成部隊です」
内容は大きく異なるが、ヴァルキューレとミレニアムはエデン条約よりも前にソレに近い協定を結んでいた。
???「なるほどエデン条約のように、両校からなる部隊を作ることによって手続きを回避出来ると─ミレニアム限定ではありますが」
カンナ「本質はテロや犯罪に対抗出来る能力がヴァルキューレにある、そう思わせることです」
SRT無き今、犯罪に対する抑止力が無くなり犯罪が更に増えることが予想される。
新たな抑止力、それをカンナは求めていた。
カンナ「ヴァルキューレの管轄地域やミレニアム内においての犯罪率の低下が狙いです」
???「ヴァルキューレ、ひいては連邦生徒会への信頼回復にも繋がる─良い案ですね」
カンナ「カヤ防衛室長には部隊創設─その最終決済をお願いしたく」
カヤ「カンナさん、大きなスポンサーを手に入れましたね」
カンナ「全ては愛宕アオバの功績によるものです」
ミレニアムがカンナの人柄を信頼しているというのも一助になっているが、ほとんどがアオバが作った人脈と信頼によるものだ。
カヤ「─許可します、キヴォトスの秩序を守る為に頑張ってください」
カンナ「はっ!」
カヤ「それにしても愛宕アオバという生徒の働きには目を見張るものがあります、ぜひ一度お会いしたいものです」
カンナ「………」 - 55アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/13(木) 06:41:28
今日も遅くの再開です
- 56二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 14:11:45
期待
- 57アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/13(木) 22:41:12
保守ありがとうございます!
本編再開します! - 58アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/13(木) 22:42:53
サオリ「…負けたのか…私は…」
アズサがヒフミ達に説得されている最中、サオリとミカの最後の激突はアズサの残した爆弾と罠によって有利だったミカの勝利に終わり、サオリは意識を失っていた。
サオリ「…なぜとどめを刺さない…」
ミカ「なんでかな…なんでだろ…タイミングなんていくらでもあったのに…」
ミカ「サオリを殺しちゃったら全てが終わりのような気がして…そう思ったら手が震えちゃって…」
ミカ「なんで…まだ救われたいって…私を助けてほしいって思っちゃうんだろ…もうとっくに手遅れなはずなのに─」
先生「"まだ手遅れじゃないよ"」
【アオバ視点】
ミカ「…先生っ、アオバちゃんにアズサちゃん…」
私達は手遅れになる前に2人の下にたどり着くことが出来た。
ミカ「…次はサオリを─って感じじゃなさそうだねアズサちゃん」
アズサ「人殺しになる直前の所でヒフミ達に止めてもらった、その意思は無い」
ミカ「良かったねアズサちゃん…戻ることが出来て」
アズサ「ミカも先生達に助けて貰えば良い」
ミカ「私にそんな資格無いよ…」
先生「"そんな事無いよ"」
先生が前に出てミカさんの説得を始める。 - 59二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 23:23:49
ようやくか…
- 60アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/14(金) 07:00:43
今日も遅くの再開です
- 61二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 12:58:04
このレスは削除されています
- 62二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 14:50:45
期待の保
- 63アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/14(金) 20:06:49
ミカ「なんでそう思うの?私のせいで皆傷ついたっていうのに…先生も被害者でしょ?」
ミカさんの言葉に、サオリが目を伏せる。
先生「"結果はどうであれ、君が最初にしようとしたことは間違いじゃないから"」
ミカ「えっ?」
先生「"アリウスの現状を見かねて救いの手を差し伸べたミカは優しい子だよ"」
先生「"確かにソレに消極的だったセイアを怪我させようとした件についてはしっかり反省してもらわないとだけど"」
セイアさん襲撃事件、元々ミカさんはセイアさんに殺意はなく少し懲らしめる程度にしたかったらしい、そこをアリウス─ベアトリーチェに利用されたのだ。
ミカ「………」
サオリ「…私の心が弱かったせいだ」
ミカ「………」
サオリ「私は既に屈してしまっていた、セイア暗殺の話が決まった時、アズサのように抗っていれば、暴力にけっして屈しなかったアズサのように強い心を持っていれば」
アズサ「サオリ…」
先生「"サオリは悪くない"」
サオリ「えっ…」
先生「"それは、そうしなければ生き残れない世界を作ってしまった大人の責任だ"」
先生「"それにサオリなりの方法でスクワッドの皆を助けたかったことも知っている、歪んだ考えになってしまったのも大人のせいだ"」
先生「"ミカもアリウスの子達も悪い大人の被害者だ、私はそんな皆を助けたい"」
ミカ「…私に、そんな資格─」
先生「"あるよミカはまだやり直せる、サオリ達も私が何とかしてみせる"」
先生「"償いの機会は私が作ってみせる、皆がまた笑顔で過ごせるように、必ず"」 - 64アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/14(金) 20:08:36
ミカ「先せ─」
ベアトリーチェ『戯言はいい加減にしなさい!!』
ミカさんが説得に応じようとした時、ベアトリーチェが無粋にも割り込んできた。
それだけではない─
アズサ「っ!?先生ミメシスが!」
突如現れるミメシス達、その中心に一際強そうな敵がいた。
サオリ「なんだアレは…アレもミメシスなのか?」
シスターベールにガスマスクまでは同じだが、両手に物騒な機関砲を持っていた。
ヒフミ「先生っ!!」
ミサキとヒヨリに肩を貸しながら補習授業部の皆が慌ててこちらに向かってくる。
コハル「さっきの強い奴が居て私達じゃ相手出来ない!!」
ヒフミさん達の後方、ミメシスの群れにアンブロジウスがいた。
アオバ「なっ!?アンブロジウスまで!?さっき倒したはずじゃ─」
ミメシス達が武器を構える。
ベアトリーチェ『これだけの数のミメシス、アンブロジウスにバルバラがいればあなた達もおしまいです』
ベアトリーチェ『せっかく面白いモノが見れると思いましたが先生のせいで興が冷めました、ならせめて全員仲良く散りなさい』 - 65アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/14(金) 21:42:01
大量のミメシス、アンブロジウスに機関砲を持ったバルバラに囲まれてしまった。
一方私達、スクワッドは立つのもやっとな状態、他の皆もそれなりに消耗している。
ミサキ「このままじゃ姫が…」
ここで全員で迎え撃てば何とかなるかもしれない、しかしアツコを助けることが出来なくなってしまう。
ミカ「─皆はアツコを助けに行って、ここは私が引き受けるから」
アオバ「でもあの数を1人は─」
サオリ「なら私も残ろう」
ヒヨリ「サオリ姉さん!?」
ミサキ「何言ってるの、あの数相手に出来るわけない」
サオリ「アズサ、爆弾があれば欲しい」
2人を無視して準備を始めるサオリ。
アズサ「…わかった」
サオリ「あと─アツコを頼みたい」
アズサ「わかった、まかせて」
サオリ「ありがとう、そしてすまなかった」
アズサ「………」
ミカ「サオリ…」
サオリ「償いの機会…それは今だと思う」
サオリが爆弾をありったけ正面に向けて投げる。
それが起爆し正面のミメシス達を吹き飛ばす、正面への道が出来た。
サオリ「今だ行け!!」 - 66二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 22:03:08
ミカさんに救いの手が届いてよかった
そしてベアトリーチェの登場、しかもバルバラにアンブロシウスを引き連れてか
よろしくお願いしますミカさん - 67アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/14(金) 22:11:10
アズサさんはサオリの方を見ずに走る。
ヒフミ「アズサちゃん!?」
コハル「ちょっと待ちなさい!!」
ヒフミさんとコハルさんが慌てて後に続く。
ハナコ「さあアズサさんに続きましょう!!」
ヒヨリ「でもサオリ姉さんが…」
ハナコ「彼女達の覚悟を無駄にしないためにも、早く!!」
ミサキ「…ミカも姉さんも勝手過ぎる…」
先生「"終わったら2人とも助けに行くから!待ってて!!"」
絶対に2人とも助ける、そのためにも早くアツコを助けに私達は走る─。
ミカ「良かったの?皆と行かなくて」
サオリ「誰かが足止めしなくてはいけないなら、私がその役目を負おう…ミカこそ私達の勝手に付き合わせてしまって悪かった…」
ミカ「サオリ言ってたでしょ償いの機会は今だって、私もそう思ってたの」
2人は銃を構える。
ミカ「サオリ、すごく晴れやかな顔してるけど」
サオリ「アズサにずっと謝りたかった、それが出来た今なんだかモヤが晴れたような気がしている」
ミカ「謝るだけ謝って返事もらわないで満足するってすごい身勝手じゃない?」
サオリ「確かに身勝手だな…私はミカからそんな機会を奪ってしまったのに」
ミカ「軽い冗談みたいなモノだから気にしないで、それより今は目の前の敵に集中!」
2人は火中に飛び込む。
紆余曲折あったが、2人が和解した瞬間だった。 - 68二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 23:39:41
何とかなったなら後はだな…
- 69アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/15(土) 06:31:01
今日も遅くの再開です
- 70二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 14:20:20
期待の保守
- 71二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 22:52:29
楽しみに待ちながら保守します
- 72二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 23:14:36
どうなるかね…
- 73アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/16(日) 00:15:09
コメ、保守ありがとうございます!
- 74アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/16(日) 00:15:41
私達はサオリの言っていた至聖所にたどり着く。
そこは荘厳と不気味が混在する不思議な場所だった。
至聖所の最奥─誰かが磔にされていた。
アズサ「アツコッ!」
私達はアツコに駆け寄ろうとするが、そこでもう一人の人影に気付く。
ベアトリーチェ「─邪魔をしないでもらえませんか?まだ儀式の最中なのです」
先生「"ベアトリーチェ…"」
ベアトリーチェ「この儀式は私が『崇高』に至りこの世界の救世主となるために必要なモノ」
ベアトリーチェ「ソレを思えばアリウスも、そこのロイヤルブラッドも必要な犠牲なのです」
ベアトリーチェ「あと必要なピースはそこのあなた」
ベアトリーチェが私を指差す。
アオバ「えっ?私ですか?」
ベアトリーチェ「あなたは別の世界と繋がり強力な神秘を譲渡されている、この儀式が終わった後あなたの神秘を取り込み、より高みへと─」
先生「"させない、アオバを渡したりしないしアツコを犠牲にさせたりもしない"」
ベアトリーチェ「銃弾一つで倒れるあなたに、ただの大人に何が守れるというのです?」
そう言うとベアトリーチェの身体が少しずつ大きく長く禍々しく変化し始めた。
ベアトリーチェ「私はあなたとは違います、ロイヤルブラッドより搾取した神秘、キヴォトスの外の力を用い高位な存在になるのです─!!」 - 75アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/16(日) 00:30:01
変化を終えたベアトリーチェ、それは怪物と呼ぶに相応しい姿だった。
ヒヨリ「マ、マダムが怪物になってしまいました…」
ミサキ「私達、あんな怪物に従ってたんだ…」
アズサ「何が高位だ、皆を不幸にしておいて…」
ヒフミ「な、なんて恐ろしい姿…でも負けません!!」
コハル「アンブロなんとかと同じくらい気持ち悪いわね!!」
ハナコ「トリニティの醜い部分を煮詰めたような性格と、そんな性格に相応しい姿をされていますね」
皆の評価は散々のようだが。
ベアトリーチェ『『崇高』を理解出来ないそんなあなた達にも『崇高』とは何なのかを理解させてあげましょう─!!』
強烈なプレッシャーが私達を襲う、それはアンブロジウスやバルバラ以上だった。
先生「"皆には私が居る、私には頼れる皆が居る、だからけっして負けない、安心して"」
先生の言葉に根拠はない、しかし不思議と安心感を覚える私達。
先生「"行こう!アツコを助けに!"」
各々返事を返す、全ての元凶との決戦が始まった。 - 76アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/16(日) 06:59:36
今日も遅くの再開です
- 77二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 14:51:38
保守
- 78アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/16(日) 21:21:09
ベアトリーチェ『遮蔽物に隠れても、それごと吹き飛ばして差し上げましょう!!』
黒と赤の光線が私が直前までいた遮蔽物を消し去る。
アオバ「なっ!?威力が高過ぎる!!」
アズサ「止まったらやられる、動き続けて!」
前線を張れる私とアズサさんでベアトリーチェの周りを動き回りながら銃を撃つ、2人で陽動役に徹し後方のメンバー達に火力を出してもらう作戦だ。
ベアトリーチェ『鬱陶しい!!ミメシスよ、私の周りを飛び回るハエを撃ち落としなさい!!』
ベアトリーチェが呼び出したミメシスが私とアズサさんに狙いをつける。
それでもミメシスの対処はしない、後方の皆が処理してくれるのを信じているから、私は自分の仕事に徹する。
近距離から散弾を叩き込み後方へ意識を向けないようにする、アズサさんも同じくベアトリーチェの顔らしき部位を狙い銃を撃っている。
ベアトリーチェ『私の儀式を邪魔する不遜な者達よ、まとめて消えなさい!!』
両手を上に掲げ、範囲攻撃のタメに入るベアトリーチェ。
先生「"皆!手を狙うんだ!!"」
アンブロジウスを攻略する際行った方法をベアトリーチェにも食らわせる。
ベアトリーチェ『ぐぅぅ!?』
手に集中砲火を受け怯むベアトリーチェ。
手に溜めていたエネルギーが霧散していく、この方法は有効のようだ。
ベアトリーチェ『この私がッ、あなた達ごときにぃ!!バルバラ、ミメシス達を率い私を守りなさい!!』 - 79二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 22:55:52
バルバラに一声かけたならそろそろアレは近いな…
- 80アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/17(月) 06:25:09
今日も遅くの再開です
- 81二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 14:50:27
一応の保守
- 82二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 23:05:55
ほ
- 83アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/17(月) 23:34:20
一方バルバラ達の足止めを買って出たミカとサオリ─
ミカ「よいしょ…ほらサオリも足動かして」
ミカがサオリに肩を貸す。
サオリ「すまない…」
アズサから預かった爆弾や仕掛けてあった罠を駆使し遅延戦術を取っていたが、それも尽きてしまう。
先に肉体の限界を迎えたサオリはミカに助けられなんとか生きている。
ミカ「私も足が痛くてたまらないんだけど…」
サオリ「邪魔になるようなら、捨て置いてくれて構わない…」
ミカ「生きてアツコに会わないと、チャンスは無駄にしちゃ駄目だよ」
2人はバルバラ達から逃げる為に一つの部屋へと入る。
ミカ「ここは…聖歌隊室…」
サオリ「マダムがアリウスの支配者になってから使われることの無くなった部屋だ…」
ミカ「オルガンに楽譜が─壊されて使えないみたいだけど…」
サオリ「マダムからの命令で、そういったモノは全て壊してしまった…」
ミカ「…アレ?蓄音機…見た目は大丈夫そうだね」
サオリ「偶然難を逃れたのか…しかし年月が経っているせいでもう動かないかもしれない…」
ミカが蓄音機を操作する、しかし反応はない。
ミカ「そうみたい…少し残念」
2人は部屋の奥へと進む、壊れたオルガンの側にサオリを他者から隠すように置いた。 - 84アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/18(火) 00:00:33
サオリ「…ミカ、私はまだ戦え─くっ…」
これからミカが1人で戦おうとしている事を察したサオリ、身体を起こそうとするが起きられない。
ミカ「そんな状態なのに何言ってるの?サオリは休んでて」
サオリ「駄目だッ…1人で行ったら死んでしまうッ…!」
ミカ「─サオリも救われたかったんだよね?」
サオリ「えっ?」
ミカ「大切な人達を助けようとして多くの人を不幸にして、自分のしたこと全てが間違いだったと後悔して、そんな十字架と後悔を背負う人生も最期に大切な人を助けられれば報われる…そう思ってるんだよね?」
サオリ「………」
ミカ「分かるよ、あなたはもう一人の私だから」
サオリから少しずつ離れていくミカ。
サオリ「駄目だッ!私だけでいいッ!私が代わりに─」
ミカ「私はあなたを─あなた達を赦すよ」
サオリ「ぁ…」
ミカ「そして、祈るね」
ミカ「いつかあなた達の苦痛が癒えることを、次の機会がある事を─あなた達の進む先に祝福があらんことを─」
その時、動かないはずの蓄音機から曲が流れ始めた。 - 85アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/18(火) 00:25:44
ベアトリーチェがバルバラ達を呼び戻そうとしている。
ベアトリーチェ『ククク、サオリとミカのたった2人しかも手負いの状態、とっくに戦闘は終わっていることでしょう、これであなた達も終わりです』
コハル「負けそうになったら助けを呼んで恥ずかしくないわけ!?」
ヒフミ「こ、このままじゃ挟み撃ちにされてしまいます!?」
ハナコ「しかし焦って陣形を崩せば確実に負けます…」
ベアトリーチェだけでも手一杯な状態の私達、そこにバルバラ達か乱入すれば勝ち目がなくなってしまう。
ベアトリーチェ『さぁこれから迫りくる絶望に恐怖なさ─』
その時、ベアトリーチェの声を遮るように音楽が建物内に響き渡る─
アオバ「この曲は…いったい?」
アズサ「─Kyrie…」
ミサキ「楽器も蓄音機も全て壊したと思ったけど…」
ヒヨリ「マダムが壊すように言ったんですよね…まさか生きてもう一度聞けるなんて思いませんでした…」
透き通るような美しい歌声が聞こえる。
コハル「この声もしかして…ミカ様?」
ヒフミ「ということは、まだお二人とも生きていらっしゃいます!」
ハナコ「敵兵が駆け付けないのも2人が今も足止めしてくれているからですね」
誰もが戦闘中にも関わらず手を止め、その歌を聴いている─ - 86アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/18(火) 06:51:34
今日も遅くの再開です
- 87二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 11:31:04
乙キリエ
- 88二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 14:09:59
もう…コールド勝ち確定かな…
- 89アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/18(火) 21:26:18
ベアトリーチェ『なりません!?私の領地で慈悲を語る歌を響かせるなどあってはならないのです!!』
美しい歌声を今度はベアトリーチェが遮る。
ベアトリーチェ『生徒とはお互いに傷つけ憎しみ合い搾取される存在であるべきなのです!!』
「"黙れ。"」
アオバ「えっ…先生?」
先生がここまで低い声を出したのを聞くのは始めてだ、ここまで怒りを見せる先生を見たのは始めてだ。
先生「"それ以上私の大切な生徒を侮辱するな"」
ベアトリーチェ『なっ…』
ベアトリーチェが先生の言葉に怯んでいる。
先生「"あなたのせいでたくさんの子達が不幸になった、あなたを絶対に赦さない"」
ベアトリーチェ『わ、私が生徒に負けるはずが、こうなれば─!!』
ベアトリーチェが磔にされているアツコに向かって手を伸ばそうとする。
アオバ「まさか人質に!?」
アズサ「くっ間に合わない!?」
もうすぐで手が届く、その時ロケット弾とライフル弾がベアトリーチェの腕に当たる。
ベアトリーチェ『ぐぅっ!?』
ミサキ「させない、姉さんと…ミカの思いを無駄にはしない」
ヒヨリ「姫ちゃんを助けられなかったら、サオリ姉さんに怒られてしまいます!」
2人の攻撃で怯んだ隙に私たちも射撃を再開する。 - 90アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/18(火) 21:26:57
アズサ「早く終わらせてサオリとミカを助けに行く!!」
アオバ「こんな所で時間かけてる場合じゃないんです!!」
身体は限界に近いが、歌を聴いた後の皆の士気は最高潮に達していた。
今も諦めず私達の背中を守ってくれている、私達はそれに応えないといけない。
「「倒れろ!!」」
マガジン内の弾と気持ちを全てぶつける。
アオバ「はぁはぁ…」
アズサ「はあ…はあ…」
この短時間に出せる限りの体力を使い強烈な疲労感に襲われ私とアズサさんは動けなくなる。
ベアトリーチェ『わ、私のカラダが…力が抜けていく…』
少しずつ怪物の姿から人型に戻りつつあるベアトリーチェ。
ベアトリーチェ『私の崇高なる計画が…私の…ァァァ…』
人型に完全に戻ったベアトリーチェは地面に倒れ、うわ言を呟いている。
起き上がる様子はない─私達は不幸の元凶を倒したのだった。 - 91二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 23:14:42
ベアおばは何とかできたな…
何かアオバはケイと愉快な仲間達に比べればまだ弱いと感じそうだな - 92アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/19(水) 06:41:28
今日も遅くの再開です
- 93二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 14:19:42
保守
- 94アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/19(水) 22:24:56
アズサ「早くアツコを!」
ベアトリーチェが起き上がらない事を確認しすぐにアツコを磔から解放する。
ミサキ「ひどい出血…」
ヒヨリ「このままじゃ姫ちゃんが…」
ハナコ「応急処置は私が!」
手早く処置が完了する、アツコは目を開けない。
アズサ「アツコ!目を開けて!」
肩を揺らし大きな声で語りかけるアズサさん。
アツコ「……ぅ、うん…」
アズサさんの言葉に反応が返ってきた。
アズサ「はぁ…よかった…」
アツコ「…あれ?アズサ…最後は私─ってわけじゃないみたいだね…」
アズサ「あぁ、私はもう憎悪に囚われていない」
アツコ「そっか…ごめんね私達のせいで」
アズサ「私は別にいい、謝るなら皆に謝って」
アツコ「うん、皆ごめんなさい、そしてありがとう」
コハル「ふん!まったくアンタ達のせいですごく迷惑したんだから!」
ハナコ「敵の群れが襲ってきた時ミサキさんとヒヨリさんを率先して助けようとしていたコハルちゃんはとってもかっこ良かったですよ♡」
コハル「そ、そういうの言わなくていいから!?」
ヒフミ「えっと…アツコさんを助けられて良かったです」
アオバ「まだサオリとミカさんが戦っています」
ここで感動のエピローグ─とはまだ行かない。
ヒフミ「そうでした!早く助けに行かないと!」
戦闘に次ぐ戦闘で身体はもう限界だがまだやるべきことが残っている。
アオバ「行きましょう先生!…あれ、先生?」
震える足に喝を入れ2人を助けに駆けようとしたが、先生はベアトリーチェに向かって歩いていた。 - 95二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 23:10:59
あー、詰めに行くとこか…
- 96アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/20(木) 06:50:47
今日も遅くの再開です
- 97二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 14:21:37
期待の保守
- 98アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/20(木) 20:38:15
先生「"ベアトリーチェ、終わりだ"」
ベアトリーチェ「ぐっ…ま、まだです…」
顔を上げる程度には回復したベアトリーチェが先生を睨む。
アオバ「先生離れてください」
急いで駆け付け先生の前に立ち、ベアトリーチェに銃を向ける。
先生「"大人しく裁きを受けるんだ"」
ベアトリーチェ「まだ…バルバラが残っています、ミメシスを呼び出す能力もあります…一度勝った程度で調子に乗らないでください…」
少しずつ起き上がろうとするベアトリーチェ。
アオバ「抵抗は止めなさ─」
???「いえマダム、この物語はもう終わりです」
アオバ「誰です!?─首が、ない?」
突然現れた絵画を持った首無しに阻まれる。
ゴルコンダ「お久しぶりです先生、申し訳ありませんが挨拶は省かせていただきます」
ベアトリーチェ「ゴルコンダ!良い所に来ました、私に協力なさい!」
ゴルコンダ、そこの首無しの名前だろうか?
ゴルコンダ「マダムのように怪物に変化出来るわけではないので戦闘で勝つ自身がありません、ここで幕引きといきましょう」
ベアトリーチェ「何を言っているのです!このままではあなたの実験にも影響が─」
ゴルコンダ「マダムの起こした数々の惨劇、それは全て先生と─そこの生徒の活躍を脚色するだけの物語に過ぎなかった、あなたは2人の舞台装置だったのです」
ベアトリーチェ「なっ!?」 - 99アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/20(木) 20:38:33
ゴルコンダ「しかし─先生が介入するだけでも物語が書き換わってしまうのに、舞台装置であるはずのそこの生徒が物語を雑に掻き乱してしまう…」
目がないはずの絵画から視線を向けられているような感じがする。
先生「"アオバに手は出させない"」
今度は私の前に先生が立つ。
ゴルコンダ「失礼、私はそちらの生徒に手を出すつもりはありません、マダムを回収しに来ただけです」
アオバ「その人を逃がす訳にはいきません!」
私はゴルコンダに銃を向ける。
ゴルコンダ「やめておいたほうがよろしいかと」
ゴルコンダが何かを操作する、私達の頭上が爆発し瓦礫が降ってくる。
先生「"くっ!ベアトリーチェ!"」
私達は崩落に巻き込まれないように逃げる、そうすると必然2人を逃がす結果となってしまう。
ゴルコンダ「では先生これにて失礼致します」
瓦礫が2人の姿を消した。 - 100二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 23:18:31
なあなあにはされたが、ある意味ベアおば案件は解決か、アレを残して…
- 101アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/21(金) 07:06:50
今日も遅くの再開です
- 102アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/21(金) 14:10:42
アズサ「2人とも無事!?」
アオバ「ええ…なんとか…」
しかし事件の元凶だったベアトリーチェを逃してしまった、私兵だったアリウス分校はもはや再起不能なので再び同じような事件を起こすための力を付けるのは随分先になるだろうが…。
アオバ「ベアトリーチェを逃したのは痛いですが…切り替えてミカさんとサオリの救助に行きましょう!」
今だ2人は戦っている、早く行かねば手遅れになる。
ヒフミ「そうですね!皆で無事帰ってこそのハッピーエンドですから!」
アズサ「うん、それにサオリには言いたいことがある」
私も補習授業部も皆身体はボロボロだ、しかし心は折れていないようだ。
スクワッドの様子を見る、傷の具合的に固定砲台としては機能するが敵の攻撃を避けるのは難しいだろう。
彼女達は戦いに連れて行くわけには─
ミサキ「私たちも行くから」
ヒヨリ「姫ちゃんをサオリ姉さんに会わせたいんです!」
アツコ「お願い、私たちも連れてって」
先生「"─わかった、一緒に行こう"」
アオバ「しかし先生、スクワッドは私たちより怪我が酷いです」
先生「"大丈夫、私がなんとかするよ"」
大丈夫な根拠が分からないが、妙な説得力があった。
先生「"2人を助けて、これで最後にしよう!"」
目指すは完全勝利、最後の条件である2人の救助へと向かう。 - 103アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/21(金) 20:19:13
【セイア視点】
永遠に続くかと思われた苦しみの果て、気がつくと何処かの和室にいた。
セイア「…ここは…?」
儀式に巻き込まれ【色彩】を見たことによって蝕まれている精神が今はなんともない、もしかしてここが死後の世界か、そう思って辺りを見回すと─
???「其方、大分侵されているようじゃな」
部屋の中央、キセルを持った少女がこちらを眺めていた。
セイア「君はいったい…」
???「─待て…其方の後ろに居るのは誰じゃ?」
セイア「えっ?」
思わず振り返るとそこにアオバがいた。
セイア「いや違う…スペアかい?」
Spare Key「はい、どうぞ私のことはお構いなく」
???「すぺあ、と言ったか…まぁよい、其方─セイアが此処に来た際身体を診ておいた、随分と厄介なモノに巻き込まれたようじゃの」
セイア「えっとすまない、まずは名前を伺いたい、私はセイア」
クズノハ「妾はクズノハ、其方は運が良い、妾が色彩の侵食を取り除いてやろう」
セイア「本当かい!?」
クズノハ「しかし代償が伴う、其れは未来視の力」
セイア「………」
クズノハ「其方を苦しめる原因が本質を歪曲された其の力故、手放さない限り其方は助からぬじゃろう」
セイア「─わかった、ぜひお願いしたい」
クズノハ「迷いなく断じるとな─お見事」 - 104アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/21(金) 20:19:32
Spare Key「すみません、ソレ手放すのでしたら私に譲渡いただけませんか?」
クズノハ「─妾が此処に招いたのはセイアだけじゃ、其方を追い出さないだけでも有り難いと思って欲しいのう」
Spare Key「申し訳ありません、しかしソレが今後必要になってきます」
クズノハ「此れは色彩によって侵食されておる、セイアの二の舞になりかねんぞ?」
Spare Key「そのための対抗策も用意してあります」
クズノハ「─処分にも手間が掛かる故引き取るというのなら渡そう」
Spare Key「ありがとうございます」
セイア「…君は、それで何をしようとしているんだい?」
Spare Key「もう一つの世界で成し遂げられなかったことです」 - 105二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 23:22:18
成し遂げられなかった事ねぇ…
- 106アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/22(土) 06:19:43
今日も遅くの再開です
- 107二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 14:15:11
どうなることやら…
- 108アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/22(土) 21:12:34
【ミカ視点】
先ほどからミメシス達の統制が少し乱れているのを感じる、ミメシス達の主に何かあったということだろう、つまり─
ミカ「先生達はアツコを救えたってことだよね…よかった、頑張った甲斐があった…」
やり遂げた、そう思うと急に力が抜けていく。
サオリ「ミカっ!?」
膝を折るミカを見て叫ぶサオリ。
ミカ「ダメ…だよ、隠れてないと…」
サオリがダウンしてからずっと1人で戦ってきた。
良くここまで持ち堪えた、良く頑張ったと自分を労いたかった。
だからもう休みたかったのだが、動けないサオリのせいで最後の仕事が出来た。
ミカ「先生達は…きっと駆け付けてくれる、だからサオリだけでも…」
震える足に力を込める。
ミカ「散々…足を狙ってくれたアオバちゃんと、アズサちゃんに…文句言わないと…自業自得だけど…」
ナギサ襲撃の際に負った足の傷、その傷が完治してない中で今まで頑張って身体を支えてもらったその足に最後の力を込める。
サオリ「私はもういい!逃げろ!」
バルバラが機関砲を構える。
ミカ「美味しい所は…あげないから…」
サオリの前に立ち、その身を彼女の盾にする。
1秒でも長く、時間を稼ぐ。
先生達なら、きっとその1秒の差で奇跡を起こしてくれるはずだから─
ミカ「だから先生、後はお願い─」
先生「"やらせない!!"」 - 109アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/22(土) 21:45:07
【アオバ視点】
私達が駆け付けた時、既にバルバラが機関砲をミカさんに向けようとしていた。
アオバ「くっ!?間に合わない!!」
身体が思うように動かず銃を構え撃つより先に機関砲がミカさんを吹き飛ばすだろう。
先生「"やらせない!!"」
先生が何かを取り出す、それはカードだった。
ソレが光ったと思った時、痛みと疲労で動きが鈍くなっていた身体が羽根のように軽くなっていた。
先生のその力に覚えがある、それは【箱舟】で私が死にかけていた時私を治してくれた力と同じモノだった。
アオバ「これなら間に合う!」
これならバルバラが機関砲を撃つより早く撃てる。
アオバ「させません!!」
バルバラに向け銃を構えスラグ弾を撃つ。
皆もそれぞれ同じように銃をバルバラに向け撃つ、身体が軽くなったのは私だけではなかったようだ。
皆の発射した弾がバルバラに全弾命中しその身体が大きく仰け反る。
その隙に私達はミカさんとサオリを守るように前に立つ。
ミカ「あっ…先生…」
サオリ「皆…アツコ…」
先生「"ミカ、サオリ今までありがとう、もう大丈夫"」
この戦いで全てを終わらせる─
先生「"私の大切な生徒達に何してるの!!"」 - 110二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 23:21:41
たどり着いたか…
- 111二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 06:38:19
間に合ったか
- 112二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 09:45:43
や っ た ぜ
- 113アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/23(日) 09:58:37
先生のおかげで体力が回復した。
数々の戦闘を共にした頼れる皆に先生という最高の指揮官がいる、負けるはずがない。
バルバラを対処する班とアンブロジウスを対処する班に分かれて攻撃を開始する。
私はバルバラ目掛けて突撃する、周りのミメシスはアズサさんを抜いた補習授業部に任せている。
アンブロジウスの方は前線をアズサさん、サオリを除いたスクワッドが援護を担当している。
機関砲に捕捉されないように常に動き続ける、ベアトリーチェの時と同じ作戦だが、ミメシスが復活しないので段違いに戦いやすかった。
アオバ「はぁぁあ!」
バルバラの動きが大分鈍くなってきた、ダメージが蓄積しているのだろう。
そんなバルバラの顔面に散弾を見舞う、ゴーグルの部分が割れ目が見え─
アオバ「…ミメシスも、あなたもまたベアトリーチェの被害者なのですね…」
バルバラは割れたゴーグルの先から私達を慈しむ目を向けていた。
数々の試練を越えた先に幸福があらんことを─そんな言葉が聞こえた気がした。
バルバラの身体がミメシス達と同じように霧散していく。
全てが消えたあとアズサさん達の状況を確認する、全員無事に勝てたようだ。
こうして全ての戦闘が終わった。 - 114二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 14:51:49
ようやくだが、エデン関係はこれで終戦ですな…
- 115アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/23(日) 22:49:53
戦闘後サオリとミカさんに応急処置を施す、致命傷は負っていないようでよかった。
サオリ「アツコ…よかった…本当によかった…」
アツコ「サッちゃん、ありがとう」
サオリとアツコが感動の再開、皆が彼女達を祝福する。
しかし私は今後の事で頭がいっぱいだった。
アオバ「先生、水を差すようで申し訳ないんですが彼女達はどうされるつもりですか?」
ヴァルキューレの生徒として彼女達をそのまま見逃す事は出来ない。
しかし彼女達もまた悪い大人の被害者、情状酌量の余地はあるがかなり重い罰を受けることになる。
被害者なのに罪の清算に人生の多くを費やすことになると考えると捕まえるのに僅かながら抵抗がある。
先生「"確かに彼女達は悪いことをした、その罰は受ける必要がある"」
サオリ「…ああ、覚悟はしている」
サオリは先生の言葉を聞き気持ちを切り替えたようだ。
アズサ「先生…無理なのは分かってる、けどサオリ達を…」
ミカ「私からもお願い、このままじゃ次の機会なんてないはずだから」
サオリ「アズサ…ミカ…」
一番の被害者である2人はスクワッドの皆を赦すらしい、しかしスクワッドがしたことの規模はあまりに大きい。
2人が赦してもトリニティが、ゲヘナが赦さない。
先生「"─アリウススクワッドは死んだ"」
アオバ「えっ?」
先生「"トリニティとゲヘナを襲ったテロリストのアリウススクワッドのメンバーは全員死んでしまった、今此処に居るのは何者でもないただのサオリ、アツコ、ミサキ、ヒヨリ─でどうかな?"」
先生から出た提案はとんでもないモノだった。 - 116二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 23:14:26
まぁ、ごまかしは必要な要素ではあるか…
- 117アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/24(月) 06:27:44
今日は遅くの再開です
- 118二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 09:30:02
どうなることやら
- 119二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 18:00:34
ほ
- 120アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/24(月) 21:30:20
アオバ「先生それは…」
確かに彼女達に同情はする、しかし野放しにしていいわけではない。
サオリ「気持ちは嬉しい…しかし私達のせいで先生達にこれ以上迷惑を掛けたくない…」
スクワッドを見逃した事がバレれば先生の今の立場が危なくなる、【先生】として生徒を助ける事が出来なくなる。
先生「"これは私なりのスクワッドに対する罰だと思ってる"」
サオリ「えっ?」
先生「"これは今まで苦労してきた自分を否定することだ、その苦労は全て無駄でこれからゼロの状態でスタートしなくてはならない、罪がある分むしろマイナスからのスタートだ"」
先生「"捕まらないように隠れて偽りを積み重ねて生きていく、それって捕まって罰を受けるより過酷だと思う"」
先生の提案を飲んだ場合、まず表の社会で生きることは出来ないから必然ブラックマーケット等の裏社会に潜伏することになる。
あそこは魔境だ、平気で他人を食い物にする魑魅魍魎が蔓延っている。
立ち回り方を知らない人からすれば地獄である。
先生「"罪を背負って生きていくのと同時にこれからの人生は自分の為に生きてほしいと思ってる、これなら償いの機会とやり直しの機会の両方があると思うけどどうかな?"」
アオバ「そちらの方が残酷だと私は思います…」
生まれ変わるといえば聞こえは良い、しかし罪は消えずこの先もずっと辛い人生を生きなければならない。
先生「"うん、でも何かあれば私が助けに行くから安心して欲しい"」
それだと罰にならないように感じたが、たぶんお互いに甘えは赦さないだろう。
救いの手が伸びるのはベアトリーチェの時みたいに選択する権利を奪われた時や命の危機くらいだろう。
先生「"だからどちらにするか自分達で選んで欲しい"」
罪を償うために多くの時間を費やすのか、これからずっと苦しみ続けるのか。
サオリ「私は─」 - 121二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 23:23:15
どうなるかね…
- 122二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 07:52:55
サオリはどう決断するのか…
- 123二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 14:28:18
保守
- 124アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/25(火) 16:41:44
時は経ちヴァルキューレと正義実現委員会の皆が私達を救助しにアリウス自治区に駆け付けてくれた。
カンナ「─アリウススクワッドは全員死亡…」
先生「"うん、ベアトリーチェとの戦闘中に崩落に巻き込まれてね…"」
サオリ達は先生の提案の方を選択した。
自分たちを罰し続けるのと同時に生きる意味を探したいそうだ。
カンナ「…一応確認します、そこまで案内いただけますか?」
先生「"えっ?!あ~えっと、そこ崩落しそうで危ないから行かないほうがいいよ、ねっ皆?"」
聞かれた途端焦る先生、まさか聞かれないとでも思っていたのだろうか…。
というかロクに口裏合わせも出来ていないので、私が聞かれた場合どう応えればいいのだろう…。
ヒフミ「えっ!?そ、そうですね危ないのでやめておいたほうが良いです!!」
アズサ「うん、あとスクワッドはしっかり死んでいるから安心してほしい」
ハナコ「それはもう見るも無惨な状態でした…」
カンナ「………」
ハスミ「…先生の言うことは本当なんですかコハル?」
コハル「は、はい!それはもうグチャグチャのギタギタなので見ないほうが良いですッ!!」
バレたらおしまいなのでコハルさんも必死だ。
ハスミ「………」
カンナ「…アオバ、実際どうなんだ?」
アオバ「…確かにスクワッドの全員の死亡を確認しました…残念です…」
私だけ深刻そうな表情して演技しているのがなんだかおかしく感じてきた。
カンナ「先生とアオバを信じよう、私は2人が嘘を付くはずがないと『信じている』からな」
先生「"………"」
アオバ「………」
信じているの部分を強調するカンナ局長、嘘だとわかった上で黙ってくれるようだ。 - 125アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/25(火) 16:42:30
ハスミ「…スクワッドの生死はともかく、改めて皆さんが無事で何よりです」
カンナ「疲れているところ済まないがこのあと2校合同の事情聴取がある、全員応じてもらうぞ」
ハスミ「ミカさんとアズサさんよろしいですね?」
アズサ「わかった」
ミカ「いいよ、っていうか先生そろそろ降ろしてくれてもいいよ…」
ミカさんは足を痛めているので先生に先ほどからお姫様抱っこで運んでもらっている。
先生「"まだ痛むでしょ、無理はしちゃ駄目だよ"」
ミカ「…その、皆みてるから…恥ずかしい…」
ハスミ「失礼、はい…セイア様が…分かりました」
ハスミさんは無線の相手と話している、セイアさんに何かあったのか。
確か危篤状態だったはず…もしかして─
ミカ「セイアちゃんが…どうしたの?」
ハスミ「ご安心ください、峠は越えられたようです」
ミカ「あっ…よかった…よかった…」
大粒の涙を流すミカさん、彼女もこれで救われただろうか。
今回の事件は一応全員が救われるカタチで終わりを迎える。
あとは事情聴取と─2人がどう裁かれるかだけだ。 - 126二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 23:31:03
ようやく朝日が昇るな…
メンタル的にも文字通りの意味でも… - 127アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/26(水) 00:45:58
時は少し遡る─
サオリが先生の提案の方を選んだ後の事。
先生「"そろそろ救援が来るはずだ"」
それは正義実現委員会とヴァルキューレ。
私達にとっては救援だが、スクワッドにとっては追手となる。
サオリ「ああ、此処を発つ準備をしよう」
アズサ「待って」
逃げ支度をするスクワッドをアズサさんが止める。
サオリ「アズサ…」
和解はしたもののアズサさんに負い目があるサオリはどんな言葉を言われるのか不安になっている。
アズサ「─今までありがとう」
サオリ「えっ…」
アズサ「あの時私を庇ってくれて、私に戦い方を教えてくれてありがとう、おかげで友達に出逢えた」
アリウス生時代、教官に反抗的だったアズサさんを庇い自分の隊に入れ戦い方を教えたという話を聞いたことがある。
アズサ「私はサオリの教えに何度も生かされてきた」
サオリ「私はお前に間違った教えを強要した…それも自分の為に…」
アズサ「それでも私はサオリに助けられたのは間違いない、私にとってサオリは姉のような存在だった、厳しくて優しい姉だった」
アズサさんがサオリの前に立つ。
アズサ「私の家族に─姉でいてくれてありがとう」
サオリ「………」
近くで銃声、救援隊がミメシスとアリウス残党と戦闘しているようだ。
アズサ「ここでお別れだけど、皆とは離れても家族だ」
サオリ「………」
ヒヨリ「サオリ姉さん、ここにいたら捕まってしまいます…3食出てくるなら私はそれでも良いですけど…」
ミサキ「…姉さんそろそろ…」
サオリ「………」
俯いているので表情が見えない。
そしてそのまま銃声とは反対の方に歩くサオリ、それを追いかける3人。 - 128アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/26(水) 00:48:33
ヒフミ「アズサちゃん…」
アズサ「家族と離れるのは寂しいな…」
ヒフミ「わ、私がずっと側にいます!」
ギュッとアズサさんを抱きしめるヒフミさん。
ハナコ「私を忘れないでください、ほらコハルちゃんも一緒に♡」
コハル「やらないから、ってうわぁ!?」
アズサ「ありがとう皆…」
寂しさと嬉しさが混じった表情で皆を抱きしめ返すアズサさんだった。
アツコ「サッちゃん…」
サオリ「…初めて…」
アツコ「えっ?」
サオリ「初めて生きてて良かったって…そう思えた…」
アツコ「これから何度もそう思えるように生きよう」
ミサキ「辛いことのほうが多いはずだけど…」
ヒヨリ「い、いまそういう事言わないほうがいいですよ…」
アツコ「確かにそうかもしれない、でも家族で支え合えばきっと大丈夫」
サオリ「そうだな…きっと大丈夫…」 - 129アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/26(水) 06:32:37
今日は遅くの再開です
- 130二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 14:47:23
期待の保守
- 131アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/26(水) 23:07:38
ここ数日は事情聴取のせいで休んだ気になれなかった、怪我や疲労自体は先生の使った特別な力のおかげで軽かったのだが精神的な疲労を回復したかった。
事情聴取のあとはアズサさんとミカさんの処遇についての聴聞会が行われた。
2人は脱走する際警備の人達に怪我を負わせたらしい、
クーデターの主犯でありながら脱走したミカさん、アズサさんはその幇助、本来退学でもおかしくない。
カンナ『2人が脱走した前後で既に愛宕アオバはアリウススクワッドに救助されていたが、2人はそれを把握しておらず手段は過激であれど動機については彼女達なりの良心故の行動であり、その意図を汲まないで処断してはならないと思う』
カンナ局長はその件について情状酌量の余地を作るために感謝と2人の行動についての一部正当性を主張してくれた。
気を使ってくれたカンナ局長には感謝しかない。
アオバ『アズサさんは私を助けるために無茶をし、ミカさんはせめてもの償いの為に敵の足止めをしてくれました』
補習授業部や先生、もちろん私も2人の行いに対しての釈明をする。
処罰は免れない以上、如何に罰を軽くするかが私達の目的だった。
復讐という目的もあったが、私を助けようとしてくれたことも本当だ。
そんな彼女達を助けたいという思いでいっぱいだった。 - 132二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 07:53:15
前途多難だったけど全員生還できて良かった
- 133アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/27(木) 15:04:58
3度目の聴聞会で2人の裁決が下った。
アズサさんに対しては脱走幇助についてはやむを得ない事情があったことが認められ、忙しくて受けられなかった追試試験を後日行い、その結果次第で処遇を決めるとのことだった。
クーデター阻止の功労者でありミカさんの敵であったアズサさんに脱走を手助けする理由は本来なく、自治区の入り口を知る彼女に案内してもらうためやむなく─といった結論に落ち着いた。
テストに合格すれば実質無罪という裁定に皆喜んだ。
逆に合格できなければ補習授業部まとめて…なんてこともあり得る。
ぜひ全員合格を目指してほしい。
議長「白洲アズサ、異議があれば申し出るよう」
アズサ「ない、機会を与えてくれたこと感謝する」
議長「追試試験の日程については後ほど連絡する、試験に向け勉学に励むように」
ヒフミ「アズサちゃん良かったです!」
コハル「まだ安心出来ないわ、というか私達も合格出来なれけば退学になるんだから」
ハナコ「そうですね、今回ばかりは真面目に取り組むとしましょう」
アズサ「皆で合格しよう」
『『『おー!!』』』
議長「…まだ聴聞会は継続中につき私語は慎むように」
アズサさんの次はミカさんだ。 - 134アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/27(木) 22:24:45
ミカさんについては、彼女の身分を思えばかなり重い処罰だった。
まずティーパーティーとしての権限剥奪、これにより正実への命令権だったり住居や金銭等、いままで享受してきたモノが提供されなくなる。
続いてパテル派のリーダーの座から下ろされ、彼女からあらゆる権力を剥奪し一般生徒に身分が落ちることになった。
パテル派のリーダーについてはティーパーティー、シスターフッド、救護騎士団が分派内から選定するようだ、三者に従順なパテル内の穏健派が選ばれることだろう。
ちなみに、一連の騒動でパテルとフィリウスのリーダーが暴走したこともあり2派閥の権力はかなり削がれている。
結果ミカさんは一般生徒になるが退学は免れることが出来た、聴聞会前に意識の戻ったセイアさんと話が出来たことも彼女にとって救いとなっただろう。
議長「聖園ミカ、異議があれば申し出るよう」
ミカ「与えられた機会に感謝し、決定に従います」
1派閥のリーダーに相応しい凛とした姿だった。
議長「以上の決定を以て聴聞会を閉会とする」
2人の退学は阻止されたが、これからも試練が待ち構えている。
アズサさんは試験、ミカさんは今後の学園生活。
それでも彼女達には友達がいる、きっと乗り越えてくれると信じている。 - 135二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 23:24:49
離れたとしても、アオバもたまには二人に顔を見せてやりな…
- 136アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/28(金) 06:45:27
今日も遅くの再開です
- 137二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 13:59:55
良かった良かった
- 138二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 14:52:19
これで、エデン関係は何とかなったか…
- 139二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 20:53:44
本当によかった…
- 140アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/28(金) 21:40:19
ヴァルキューレの生徒である以上トリニティに長くは居られない、側で支えることは出来ないが遠くから彼女達の幸せを願いながら身支度をする。
ハナコ「そういえばアオバさん歌が上手だとお聞きしています、私達に一曲歌ってはくれませんか?」
アオバ「えっ?別に良いですけど…何にします?」
ハナコ「では、くるみ☆ぽん─」
コハル「なんてものリクエストしようとしてんのよッ!?ダメ死刑!!」
アズサ「なんでもいい、アオバの歌いたいと思った歌で」
ヒフミ「はい、ぜひお願いします!」
アオバ「うーん、そうですね…」
何にしようか悩みトリニティでの出来事を思い返して見る。
数秒悩み思い出に相応しそうな歌を見つけた。
アオバ「Amazing grace─」
私の歌が始まったと同時皆の動きが止まった。
最序盤で彼女達の心を掴めた事に内心喜びながら歌い続ける。
─歌詞の中で何度も出てくるgraceという単語、恵みという意味だ。
アズサさんの場合の恵みとはトリニティで出会った友人だと解釈している。
友人を傷つけられ失うかもしれないという恐怖が彼女を人殺しに変えようとしていた、それを友人によって救われる。
そしてこれからも彼女達に導かれ幸福の道を歩んでいく。
ミカさんやサオリ達はこれからも苦しんで生きていくことになる。
それでも彼女達を支えてくれる人がいる、その人達が彼女達にとっての恵みとなって導いてくれるだろう。 - 141アオバ12◆i0ffLqeiLU25/02/28(金) 21:58:49
アオバ「Than when we've first begun─ご清聴ありがとうございました」
歌が終わり4人から拍手を貰う。
ヒフミ「す、すごかったです…」
アズサ「言葉で言い表せないこの感覚…これが感動か…」
ハナコ「心が洗われるような、とても澄んだ声でした…」
コハル「あの時のミカ様の歌のような…聞いてて安心するというか…なんて言えばいいか分からないけどすごく良かったわ…」
アオバ「皆さんの心に届いたなら幸いです、これでお別れというのは寂しいですが皆さんの幸福を祈っています、また会いましょう」
アズサ「ああ、約束だ」
ヒフミ「謝肉祭のステージでまた歌を披露してください!」
ハナコ「そこで今度こそ、くるみ─」
コハル「新手のテロになるからダメ!!」
たくさんの人が笑顔でいられるように、平和な日常を守り続けるために私は努力し続けたい─
彼女達の笑顔を見て強く思った。
3章エデン条約編 完 - 142二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 23:18:29
エデン条約編はこれにてか…
…まぁ次はある意味選択次第でアオバとカンナの関係が壊れる所だからなぁ
幸せな終わりなのがここでは良いか - 143アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/01(土) 06:22:12
3章終わりました、ありがとうございます!
次は4章になります、イベストですがとりあえず最終章を終わらせてからのんびりやっていこうと思います。
今日も遅くの再開です。
皆さんコメント、保守ありがとうございます!
選択と状況次第で確かに関係が壊れるかもしれませんね
- 144二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 10:15:44
カンナと地獄のお供をするか、関係を壊してでも先生と共に自分の正義を貫きに行くかだな…
- 145二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 14:25:56
関係壊れるなら修復できても最終編かカルバノグ2章以降の話なのは確定だろうな…
- 146アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/01(土) 22:17:45
【幕間】
時はエデン条約襲撃前に遡る。
???「EAT…ですか」
試験強襲部隊Experimental Assault Team、略してEAT。
最新装備の実戦テストを行うための試験部隊である。
カンナ「はいSRTの廃校が決定し、高性能な装備をした犯罪組織に対抗するための部隊がヴァルキューレ内に必要であると考えております」
昨今の犯罪の手口や技術の高度化に対してヴァルキューレ警察学校でも最新技術を取り入れた部隊を編成したいとカンナは考えていた。
今までは技術提供者やスポンサーの問題があり不可能だと思っていた。
その状況を変えた存在が居た─愛宕アオバである。
アオバの活躍によってヴァルキューレはミレニアムに大きな貸しを作る事が出来た。
その貸しを利用しSRTのような特殊部隊を作ろうとしていたのである。
???「ミレニアムサイエンススクールとの協定の一つに─有事の際一部手続きを省略、非常事態宣言時手続きを経ずにミレニアムに派遣出来る部隊の創設、という条項がありましたがこの部隊を作るためですね」
カンナ「はい、ミレニアム開発の最新装備を使用したヴァルキューレ公安局のEAT、それを支援する為のミレニアムのESS(EAT Support Staff)からなる混成部隊です」
内容は大きく異なるが、ヴァルキューレとミレニアムはエデン条約よりも前にソレに近い協定を結んでいた。 - 147アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/01(土) 22:18:36
???「クロノスは、『ミレニアムの私兵に成り下がったヴァルキューレ』こんな感じで報道しそうですね」
カンナ「…好きに言わせておけば良いかと、本質はテロや犯罪に対抗出来る能力がヴァルキューレにあると思わせることです」
SRT無き今、犯罪に対する抑止力が無くなり犯罪が更に増えることが予想される。
新たな抑止力、それをカンナは求めていた。
カンナ「ヴァルキューレの管轄地域やミレニアム内においての犯罪率の低下が狙いです」
???「ヴァルキューレ、ひいては連邦生徒会への信頼回復にも繋がる─良い案です」
カンナ「カヤ防衛室長には部隊創設の最終決済をお願いしたく」
カヤ「カンナさん、大きなスポンサーを手に入れましたね」
カンナ「全ては愛宕アオバの功績によるものです」
ミレニアムがカンナの人柄を信頼しているというのも一助になっているが、ほとんどがアオバが作った人脈と信頼によるものだ。
カヤ「─許可します、キヴォトスの秩序を守る為に頑張ってください」
カンナ「はっ!」
カヤ「そういえば─EATのメンバーにカンナさんのお気に入りの人が含まれていますね」
カンナ「…決して贔屓ではなく能力と経験を考慮し選んでいます」
カヤ「確かに愛宕アオバという生徒の働きには目を見張るものがあります、ぜひ一度お会いしたいものです」
カンナ「………」 - 148アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/01(土) 22:19:45
アオバ視点
アオバ「EAT…ですか…」
最初聞いた時は何かを食べるのかな?と思ってしまった。
アオバ「最先端技術を用いた部隊…まるでSRTみたいですね…」
カンナ「アレほど自由に動けるわけではないが、装備については引けを取らないと思っている」
トリニティでの仕事が終わり、僅かな休暇を経てヴァルキューレの職務に復帰したわけだが、いきなり特殊部隊に入れと言われ唖然としている。
アオバ「技術提供がミレニアムなんてすごいスポンサーですね、さすがカンナ局長!」
カンナ「お前がミレニアムに対して作った恩を利用しただけだ」
部隊創設の理由も既に聞いている、今までの無力だったヴァルキューレが変わり始めていることに少し嬉しさを覚えた。
アオバ「でも私がその特殊部隊でやっていけますかね?」
カンナ局長に何言ってるんだコイツ、みたいな目で見られた。
カンナ「今までのお前の実績、ミレニアムとのコネクションを考慮した結果だ、自信を持て」
アオバ「ありがとうございます」
カンナ「では部隊のメンバーと顔合わせの後、ミレニアムでしばらく訓練だ」
アオバ「ミレニアムですか、皆さん元気にしてますかね?」
久しぶりに皆と会える、そう思うとワクワクしてきた。
色々話を聞きたいし話したい、久しぶりに一緒にゲームをしたい─
そんな甘い気持ちでミレニアムに行った私はこの後トレーニング部部長とミレニアム最強に地獄を見せられることとなる。 - 149二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 23:21:34
ミレニアムの天井は一度相手してるから腹くくれてもトレーニング部はなぁ…
- 150二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 23:28:14
忙しくて少し離れてたが追いつけた
アオバの歌唱力が活かされたThan when we've first begun─聴いてみたら素晴らしい曲だった
そしてエデン条約編が皆が納得できる結果となって良かった
これからも青春を歩む彼女達に幸あれ - 151アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/02(日) 06:57:23
今日も遅くの再開です
- 152二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 15:02:01
保守
- 153アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/02(日) 22:11:48
4章 カルバノグの兎編
SRTの廃校に反対する生徒が子ウサギ公園を占拠し、そして鎮圧に当った警備局が返り討ちにされた。
公安局の生徒が公園前に集結する。
アオバ「EATER小隊、ただいま着任しました」
EATER小隊─私の所属する部隊の名前だ。
カンナ「ご苦労、状況は聞いているな?」
アオバ「…次は我々公安局ですね」
カンナ「そして新設された特殊部隊EATの初任務となる─全員随分と見違えたな」
私を含め4人の顔は死線を潜り抜けた歴戦の猛者のような顔をしていた。
ミレニアムでの訓練は地獄だった。
まず戦闘訓練、なんとC&Cが訓練に付き合ってくれるとの事だった。
…しかし初日からネルさんとの戦闘、3人は秒でやられ私1人で相手をさせられることになった。
かつて戦った時は【カシュティリアシュ】を装備していたが今度は生身、しばらく粘れたのはトリニティでの戦闘経験のおかげだろう。
特殊部隊たる者あらゆる状況に対応できる心身を造る必要があると、トレーニング部部長のスミレさんがコーチをしてくれた。
してくれたのだがそのメニューがハードどころではない、殺しに掛かっているのではと思うほど地獄だった。
数日間は自力で帰宅が出来なかったのでアリスに運んでもらったのは良い思い出だ。
ミレニアムの皆と先日試験を合格したと連絡をくれた補習授業部の励ましがあったからこそ、ここまで来られたと思う。 - 154アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/02(日) 22:45:07
ウタハ「サポートチームの準備は完了している、いつでも大丈夫だよ」
バックアップにミレニアム生から構成されているサポートチームも参加している。
アオバ「装備の提供から電子戦までありがとうございます」
ウタハ「貴重なデータが取れる良い機会だ、お互い様だよ」
カンナ「─全員資料はもらったな?現在子ウサギ公園を占拠しているのは元SRT所属のRABBIT小隊だ」
犯人の顔写真と履歴が書かれた紙に目を通す。
カンナ「たった4人と侮るな、警備局を全滅させるほどの戦闘能力とSRTから持ち出した最新装備で武装している」
ドローン、地雷を含めたトラップも多数仕掛けられていると報告があった。
隊員も全員練度が高く、特にスナイパーとオペレーターの能力に脅威を感じた。
カンナ「作戦だが、陽動部隊を各方面から公園内に突入させ犯人が陽動に目を向けている隙にEATER小隊が突入、EATER小隊はスナイパーとオペレーターの確保を最優先してほしい」
カンナ局長が立案したのは公安局の生徒のほとんどを陽動にするという大胆な作戦だった。
ウタハ「スナイパーの位置の特定、オペレーターに対しての妨害は私たちサポートチームが行う」
カンナ「陽動部隊が全滅した時点で作戦は失敗となる、EATER小隊は迅速に犯人を確保しろ」
作戦名はウタハさんの案で【ラビットイーター作戦】に決まった。
カンナ「総員持ち場に付け!13:00より作戦を開始する!」
『『『了解!』』』 - 155アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/02(日) 23:12:28
カンナ局長がこの作戦に賭ける思いは大きい。
それは部隊創設の理由を説明された時のこと─
カンナ『アオバ、私は先生に頼りすぎれば連邦生徒会長が失踪した時の二の舞になると思っている』
アオバ『それはどういう…』
カンナ『先生が撃たれ倒れたと聞いた時、先生は私達のように丈夫ではないということを実感した』
アオバ『………』
カンナ『常に銃弾が飛び交うキヴォトスにおいて、一発の銃弾が命取りとなる先生はいつ何があってもおかしくはない』
カンナ『もし先生が居なくなった時、我々ヴァルキューレは再び動けないままで良いのか?いや良くはない、ヴァルキューレはキヴォトスの治安を守る為にある、我々には犯罪から市民を守るだけの力がある事を示さなくてはならない』
アオバ『特殊部隊を作ったのはそのために…』
カンナ『これはほんのキッカケに過ぎない、しかし少しずつでも現状の体制を変えたいと私は思っている』
カンナ局長の目には強い決意が宿っていた。
カンナ『アオバ、どうか協力してほしい』
アオバ『─はい』 - 156アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/03(月) 00:19:39
【戦闘パート 説明】
まず陽動部隊の損害率🎲を振る、100%に到達した時作戦は失敗となる。
続けてアオバ達EATER小隊がRABBIT小隊に遭遇出来たかの🎲と誰に遭遇したかの🎲を振る。
遭遇した時戦闘開始。
🎲を振りアオバの戦闘力89以下で成功判定、相手にダメージ。
失敗判定の場合アオバがダメージを受ける代わりに損害率🎲を振る。
【流れ】
損害率🎲 ←
↓
遭遇判定🎲 ↑
↓
遭遇時戦闘 遭遇していない場合
↓
判定成功時相手にダメージ 失敗時損害率🎲 - 157アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/03(月) 00:20:41
勝利条件
・RABBIT小隊メンバーを3人以上確保
敗北条件
・確保が2人以下で損害率が100%になる
※勝利した時ストーリーが原作の流れから大きく変わります。
具体的にカンナが汚職に加担しなくなります。
カンナが新しい部隊に、アオバに可能性を感じ『手を汚さずに、正義を掲げ続ける』事を選ぶためです。 - 158アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/03(月) 06:36:54
今日も遅くの再開です
- 159二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 14:23:03
もはやアオバが食べこぼし無く兎を捕まえられるかのギャンブルだな…
- 160アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/03(月) 19:05:48
【作戦開始】
損害率🎲dice1d10=8 (8)
RABBIT小隊と遭遇 dice1d6=3 (3)
1、2 した
3〜6 していない
※していない場合次の遭遇率上昇
- 161アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/03(月) 19:17:21
《陽動部隊 損害率8%》
各方面から爆発音と銃声が聞こえてくる。
早くも陽動部隊は攻撃を受けている、陽動部隊が全滅すれば私達は集中砲火を受け作戦を遂行出来なくなる。
気を引いてもらっているうちに優先目標のスナイパーとオペレーターの位置を素早く特定しなくてはならない─
損害率🎲dice1d10=3 (3)
RABBIT小隊と遭遇 dice1d6=6 (6)
1〜3した
4〜6していない
※していない場合次の確率上昇
- 162二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 23:20:12
もうちょい何よな…
- 163アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/04(火) 02:21:41
《陽動部隊 損害率11%》
カンナ『陽動部隊の損害は軽微─奴らも様子見といったところだろう』
カンナ局長からの被害報告、警備局のように攻めてこない陽動部隊に対して今のところ積極的に攻撃を仕掛けてはこないようだ。
しかし本命がいることが露見するのも時間の問題、被害が少ないうちに決着を付けたい。
損害率🎲dice1d10=5 (5)
RABBIT小隊と遭遇 dice1d6=1 (1)
1〜4 した
5、6 していない
※していない場合次の確率上昇
- 164アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/04(火) 02:27:04
《陽動部隊 損害率16%》
誰と遭遇したか?
dice1d3=2 (2)
1ミヤコ
2サキ
3ミユ
※モエはサキ確保後開放
- 165アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/04(火) 09:09:10
【RABBIT視点】
サキ「…さっきから奴らの動きはなんだ?攻める気があるのか?」
モエ「臆病なだけじゃない?力の差は歴然なんだし」
進んでは引いてを繰り返す公安局の様子に焦れったいと思うサキと楽観的なモエ。
サキ「ここで一発大打撃を与えて敵の戦意を更に削いでおくか」
モエ「おっ、やっちゃう?ド派手に花火打ち上げちゃう?」
サキ「今やっても効果は薄い─私を囮に一方向の敵部隊を突出させてから撃ち込んでやろう」
モエ「いいね、敵の慌てふためく様を見るのが楽しみ」
ミヤコ『待ってください、相手の出方が判明していない以上迂闊に攻めては─』
サキ「うるさい!なんでお前が私に命令する?」
モエ「SRTも解体されて今は利害が一致しているだけだからね、やりたいようにやらせてもらうよ」
ミヤコ『で、ですが…』
サキ「それじゃあ少し出るぞ」
モエ「そしてサキはそのまま帰らぬ人となった…なんて」
サキ「変なこと言うな!」 - 166二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 10:12:33
1を出してサキを発見は場面的に奇襲できそうかな…?
- 167アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/04(火) 10:58:51
【アオバ視点】
カンナ『SS(サポートスタッフ)がターゲットの通信を傍受─1人持ち場を離れるようだ、まずはソイツを叩け』
アオバ「了解」
司令部の指示に従い目的地に向かう。
EATER2「ターゲット発見─空井サキです」
スナイパーとオペレーターではなかったが、1人削れば戦局は変わるだろう。
これから敵に対して奇襲を仕掛ける。
アオバ「攻撃開始」
EATER4「了解、煙幕弾発射」
隊員の1人が視界を塞ぐために煙幕弾を相手に撃つ。
サキ「うわっ!?」
装備しているフルフェイスヘルメットにはサーマル機能が搭載されている。
これなら視界不良でも関係なく攻撃出来る、ただ向こうもサーマル機能付きのゴーグルくらいはあるだろう。
立て直される前に仕留めておきたい。
アオバ「私が突撃します、EATER2と3は援護、4は電子支援を」
「「「了解」」」
【遭遇戦開始】
サキ体力2
攻撃🎲dice1d100=42 (42)
89以下で攻撃成功
5以下でクリティカル、ダメージ2倍
95以上でファンブル、損害率2倍
- 168アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/04(火) 11:22:04
サキ体力2→1
サキ「げほげほっ!くっ奇襲か!?」
ターゲットは驚きこちらの動きにまだ対処出来ていない。
私は煙幕の中に突撃する。
サキ「舐めるな!」
私の方へ向けて相手も銃を撃つ。
アオバ「無駄です」
それを盾で防ぐ、お返しに散弾をお見舞いする。
パワーアシストスーツのおかげで盾を装備しながら片手で銃を撃つ事が出来る。
サキ「チッ!?こちらRABBIT2、敵の奇襲を受けた!!支援求む!」
ターゲットが仲間に連絡しようとするが─
サキ「おい!聞こえているのか!?RABBIT3応答しろ!?」
アオバ「それも無駄です」
EATER4によるジャミングによりこの辺りで無線は使えない。
しかし相手のオペレーターは優秀だと聞く、ジャミングも長くは持たないはずだ。
ここで仕留めたい。
攻撃🎲dice1d100=62 (62)
89以下で攻撃成功
5以下でクリティカル、ダメージ2倍
95以上でファンブル、損害率2倍
- 169アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/04(火) 11:39:05
サキ体力1→0
サキ確保
サキ「ヴァルキューレがこんな装備持ってるわけがない!?お前達は誰だ!?」
アオバ「ヴァルキューレです、慢心と独断専行があなたの敗因です」
撃った散弾がターゲットの中心を捉える。
サキ「ぐはっ!?まさか私が………」
サキは地面に倒れ起き上がることはなかった。
アオバ「Tango down、空井サキを確保」
カンナ『了解したそちらに回収要員を送る、EATER小隊は引き続き任務を継続せよ─これから敵の攻撃が本格的になる、用心しろ』
アオバ「了解」
まずは1人、敵の慢心が消えるここからが本番となる。 - 170二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 15:48:02
とりま一人か…
- 171アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/04(火) 22:07:58
モエ『あれ?サキと無線が繋がらな─やられた…』
ミヤコ「RABBIT3何かあったのですか?」
モエ『無線とドローンカメラが敵のジャミングとハッキングを受けてた、今修復中』
ミヤコ「まさか…ヴァルキューレにそんな装備があるなんて…」
モエ『修復完了って、あ~サキがヴァルキューレに捕まってる…』
ミヤコ「そんな…」
ミユ『ええっ!?サキちゃんが…』
モエ『まさか本当にフラグが回収されるなんて…』
ミヤコ「公園を囲んでいるのはおそらく陽動、公園内部に少数の精鋭部隊がいるはずです、公園中心部に監視ドローンを集中的に配置してください」
モエ『了解、やられたままなのは癪だからね』
ミヤコ「…私達の慢心が招いた結果です、しかしもう油断しません」
《陽動部隊 損害率16%》
RABBIT小隊の警戒度が上がった
損害率🎲dice1d20=10 (10)
RABBIT小隊と遭遇 dice1d6=6 (6)
1、2 した
3〜6 していない
※していない場合次の確率上昇
- 172二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 23:23:03
多少力入れだしたか
後遭遇ダイスも最初の状態か… - 173アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/05(水) 06:45:51
今日は遅くの再開です
- 174二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 13:03:47
残念、遭遇はしなかったか
- 175二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 14:16:36
どうなることやら…
- 176アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/05(水) 21:02:40
《陽動部隊 損害率26%》
カンナ『陽動部隊で脱落者が出始めている、それと公園中心にドローンが集まり出している、注意しろ』
アオバ「了解」
EATER4「ドローン接近、数秒だけハッキングします」
敵オペレーターに気づかれない短時間無力化しドローンの監視区域を抜ける。
焦らず、しかし素早く敵の位置を把握したい。
損害率🎲dice1d20=8 (8)
RABBIT小隊と遭遇 dice1d6=4 (4)
1〜3 した
4〜6 していない
※していない場合次の確率上昇
- 177アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/05(水) 21:17:12
《陽動部隊 損害率34%》
今だ敵の居場所が掴めない。
ウタハ『相手のスナイパーが厄介だね、狙撃位置の特定が難航している』
まるで霞のようだとウタハさんは続ける。
EATER4「ドローンの監視も厳重になってきました、陽動部隊の被害も拡大中」
場合によってはドローンを破壊しながら強行突破も視野に入れなくてはならないかもしれない。
損害率🎲dice1d20=10 (10)
RABBIT小隊と遭遇 dice1d6=5 (5)
1〜4 した
5、6していない
※していない場合次の確率上昇
- 178二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 23:16:46
最大まで遭遇しないならラビットは全員動かずに攻撃してそうだな、このダイスの進み具合は…
- 179アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/06(木) 06:39:18
《陽動部隊 損害率44%》
ターゲットはドローンの警戒範囲内にとどまって動いていないらしい。
一人が持ち場から離れ捕まった事で相手の慢心が消えた。
相手は動かずこちらが罠に掛かるのを待っていればいい。
私達としてはこれが一番効く。
陽動部隊にもう無傷の隊員はいないらしい。
早くしなくてはと焦る自分がいる。
こんな時先生ならどうするのか─
アオバ「それじゃ駄目です、先生に頼らずとも戦えることを証明しなくては」
損害率🎲dice1d20=13 (13)
RABBIT小隊と遭遇 dice1d6=3 (3)
1〜5 した
6していない
※していない場合、損害率🎲の目が倍になる
その後強制戦闘
- 180二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 10:05:18
ようやくか…
誰を見つけたかね… - 181二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 14:28:51
サキは確保済だからモエにも遭遇できるがどうかね…
- 182アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/06(木) 22:27:11
《陽動部隊 損害率57%》
誰と遭遇したか?
dice1d3=3 (3)
1ミヤコ
2モエ
3ミユ
- 183アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/06(木) 22:45:45
ミユと遭遇
カンナ『SSがスナイパーの位置を特定した、情報を送る』
HUDに位置情報が表示される、公園内の林の辺りらしい。
アオバ「EATER4は林に向けて催涙弾を」
EATER4「了解、催涙弾発射」
EATER4はグレネードランチャーに催涙弾を装填し撃つ。
催涙弾に対しての防御をしていないのなら、これで相手を燻り出す事が出来るはず。
ミユ「ゲホッ…ゲホッ…さ、催涙弾、なんで─えっ?」
ターゲットが出てきた。
…相手は運がない、逃げた方角にちょうど私達がいたのだから。
ミユ「え、えぇぇえッ!?」
アオバ「ターゲット発見!攻撃開始!」 - 184二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 23:17:26
ミユから行ったのこの先探しやすくなるから良いかもな
- 185二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 00:04:22
損害率もやばくなってきてるな
- 186アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/07(金) 07:28:25
今日も遅くの再開です。
- 187二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 14:34:48
期待の保守
- 188二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 22:49:31
楽しみに待ちながら保守
- 189二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 23:16:11
どうなるかね
- 190アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/08(土) 00:00:31【オリキャラ🎲】AA-12を持つ少女アオバPart11|あにまん掲示板【あらすじ】エデン条約編が終わり、次はカルバノグ編に突入。公安局に新たに創設された部隊─EATER小隊を率いることになったアオバ。部隊の初陣は子ウサギ公園を占拠しているRABBIT小隊の鎮圧。果たして…bbs.animanch.com
きりが良さそうなので次のスレを建てます。
皆さん閲覧、コメ、保守ありがとうございます!
- 191二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 00:48:08
たておつ
- 192二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 08:12:25
スレ建てありがとうございます
- 193二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 16:34:41
スレ建て感謝
- 194二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 00:41:50
- 195Part9の>>19825/03/09(日) 09:41:30
前スレでの意見( https://bbs.animanch.com/board/4358756/?res=198 )について、「選択肢を変える権利」を「トロッコの進行方向を変える権利」へと訂正します。
あと>>177の「今だ敵の居場所が掴めない。」という部分、正しくは「未だ敵の居場所が掴めない。」です(「未だ知らず」と書いて「未知」)。
- 196アオバ12◆i0ffLqeiLU25/03/09(日) 19:11:35