【あかね噺】 総合感想スレ

  • 1125/02/05(水) 18:38:38

    前から『あかね噺』が気になっていたところに、2024年年末の3巻分無料で、初めてまとめて読んで、一気にはまって既刊を全巻買った者です
    単行本で共有したい感想があり、142話感想スレでアドバイスをいただいて、初めてスレ立てしています

    本誌・単行本の感想や考察、グッズや落語そのものへのコメントなど
    『あかね噺』に関わる色々な話題ありの、楽しい雑談スレになればよいなと思っています
    よろしくお願いします!

  • 2125/02/05(水) 18:39:06

    まずは、スレを立てるきっかけ
    末永裕樹原作・馬上鷹将作画『あかね噺』1巻〜、集英社、2022年〜の
    単行本カバー裏の映画ポスターオマージュに関してです!

    以下、貼ってあるリンクは、オマージュ元のポスターが見られるサイト
    引用してある「あらすじ」もそれぞれ同じサイトからです
    (なるべく公的なものを探したけれど、いくつかは個人ブログ)

  • 3125/02/05(水) 18:40:09

    >>2

    個人的に一番衝撃が大きかった、9巻の映画ポスターオマージュから


    オマージュ元:ミロス・フォアマン監督『アマデウス』(1984)

    あらすじ:「凍てつくウィーンの街で自殺を図り精神病院に運ばれた老人。

    彼は自らをアントニオ・サリエリと呼び、皇帝ヨゼフ二世に仕えた宮廷音楽家であると語る。

    やがて彼の人生のすべてを変えてしまった一人の天才の生涯をとつとつと語り始める・・・。

    若くして世を去った天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの謎の生涯を、サリエリとの対決を通して描いた話題作。」

    出典:「アマデウス」ワーナーブラザーズ

    【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|アマデウスアマデウス(F・マーリー・エイブラハム,トム・ハルス,エリザベス・ベリッジ)に関する情報をこちらでご覧になれます。warnerbros.co.jp

    年下の天才の登場によって、すでに一定の能力を評価されていた年長者の方が辿る人生が大きく変わってしまうという描写において

    『アマデウス』でのアマデウス/サリエリの関係と(*サリエリの方が6歳年上)

    あかね/からしの関係が重なるので「からし〜」となった


    ただし構図は似ていても

    『アマデウス』が映すのは、個人の創作能力が物を言う作曲家の世界

    『あかね噺』が描くのは、先人の芸を受け継ぎ魅せる噺家、演者の世界


    9巻、10巻、11巻での描写を見ていても、あかね、からし、噺家それぞれでの化け方があることが分かるし

    あかねとからしは、『アマデウス』の二人とは違って、

    切磋琢磨しあえる関係に落ち着きそうなので、安心している

  • 4125/02/05(水) 18:41:05

    >>3

    ちなみに『アマデウス』は、サリエリ晩年にウィーンで蔓延っていた悪質な噂(サリエリがモーツァルトを毒殺した)に基づく戯曲に由来するので

    史実とは異なる描写も多いらしい


    音楽評論家の水谷さんによると

    ・モーツァルトの活動期のサリエリは、首席宮廷楽長の地位にありヨーロッパ中で評価もされていて非常に多忙だったため、モーツァルトの活動の妨害をする暇はなかったと考えられる

    ・モーツァルトは、サリエリへ敵愾心を抱いていたが、その敵愾心は根拠の薄い一方的なものであったと、モーツァルト研究者も認めている

    ・記録から、少なくともモーツァルトの晩年には、サリエリとモーツァルト間に友好的な交流があったと推察できる

    ・サリエリは、多くの教え子に慕われており、人格者であったらしい

    出典:水谷彰良講演「サリエリとモーツァルト」第312回イタリア研究会(2006-04-21)

    https://itaken1.jimdoweb.com/2006/04/21/サリエリとモーツァルト/

  • 5125/02/05(水) 18:42:31

    >>2

    他の巻の映画ポスターオマージュも、映画の内容とその巻の内容・人選が色々リンクしているので、味わい深い


    1巻

    山田洋次監督『男はつらいよ』(1969)

    あらすじ:「寅さんが20年ぶりに、故郷柴又に帰ってくる。歓迎ムードも束の間、寅は妹さくらの縁談をぶちこわし、また旅の人となる。奈良で旅行中の御前様とその娘・坪内冬子(光本幸子)と再会。幼なじみゆえ、気さくな冬子に恋をした寅さんは、帰郷してからも冬子のもとへ日参する。一方、裏の印刷工場につとめる諏訪博は、さくらへ想いを寄せていた・・・ 」

    出典:「第1作 男はつらいよ」松竹映画『男はつらいよ』公式サイト

    男はつらいよ | 作品 | 松竹映画『男はつらいよ』公式サイト松竹映画『男はつらいよ』シリーズは、山田洋次原作・脚本・監督(一部作品除く)・渥美清主演で1969年に第1作が公開され、全50作品が公開された国民的人気シリーズです。www.cinemaclassics.jp

    配役

    主人公の寅さん→主人公のあかね 

    (寅さんはテキ屋、あかねは落語家。それぞれ自分の語りで集客するという共通点もあり)

    寅さんの妹の桜→あかね母の桜咲真幸 (懐深いしっかり者)

    マドンナ坪内冬子→あかね父の桜咲徹 (主人公にとって憧れの人物)

    寅さんの叔父→阿良川志ぐま (頼れる大人)

    寅さんの舎弟・登→阿良川ぐりこ (兄弟分)


    大人気ご長寿シリーズ『寅さん』第1作目のポスターを、『あかね噺』第1巻のオマージュで使うのは

    『あかね噺』も人気作にするぞという気概の表れに思える

  • 6125/02/05(水) 18:43:18

    >>2

    2巻 

    リュック・ベッソン監督『レオン』(1994)

    あらすじ:「舞台はニューヨーク。家族を殺され、隣室に住む殺し屋レオンのもとに転がり込んだ12才の少女マチルダは、家族を殺した相手への復讐を決心する。」

    出典:「レオン」映画.com

    レオン 完全版 : 作品情報 - 映画.comレオン 完全版の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。リュック・ベッソン監督作品「レオン」に、22分の未公開映像を加えた完全版。舞台はニューヨーク。家族を殺され、隣室に...eiga.com

    配役

    マチルダ→あかね 

    レオン→阿良川志ぐま


    上記引用のあらすじに寄せて『あかね噺』での筋を書くなら

    「落語家のおっ父「阿良川志ん太」を殺され、父の師匠の阿良川志ぐまのもとに転がり込んだ11才の少女あかねは、「阿良川志ん太」を殺した相手へ、おっ父の芸の凄さを証明することを決心し、稽古に励む。」

    という感じでしょうか

  • 7125/02/05(水) 18:44:27

    >>2

    3巻

    クエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』(1994)

    あらすじ:「1930~40年代のアメリカで流行した大衆向け雑誌の犯罪小説(=パルプ・フィクション)をモチーフに、3つのエピソードが交錯する斬新なスタイルで描いたクライムドラマ。ギャングのビンセントとジュールスは組織を裏切った青年の家を訪れ、盗まれたトランクを取り返す。また、ボスから愛妻ミアの世話を頼まれたビンセントは彼女と2人で夜の街へ繰り出すが、帰り際にミアが薬物を過剰摂取し昏睡状態に陥ってしまう。一方、落ち目のボクサーであるブッチは八百長試合を引き受けるが裏切って勝利を収め、恋人とともに街から逃亡を図る」

    出典:「パルプ・フィクション」映画.com

    パルプ・フィクション : 作品情報 - 映画.comパルプ・フィクションの作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。クエンティン・タランティーノが「レザボア・ドッグス」に続いて手がけた監督第2作で、1930~40年代のアメリカで流...eiga.com

    上記引用のあらすじに寄せて『あかね噺』での筋を書くなら

    「かつて江戸で流行した「落語」、現代日本で通用する「大衆演芸」をテーマに、

    からし・ひかる・あかねの3人のエピソードが交錯する可楽杯編」

    という感じでしょうか

  • 8二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 18:45:23

    このレスは削除されています

  • 9二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 18:53:44

    洋画要素多いんだね、落語要素で語る人が各回感想スレに多いからそれ以外の要素解説が新鮮なので支援

  • 10二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 18:54:54

    このレスは削除されています

  • 11125/02/05(水) 19:01:17

    >>2

    掲示板のエラーで少し間が空きました

    支援コメントしてくれた方、ありがとう!

    続きの巻にいきます


    4巻 

    デイビッド・フランケル監督『プラダを着た悪魔』(2006)

    あらすじ:「大学を卒業し、ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ。オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性たちが死ぬほど憧れる仕事を手にしてしまった! それは一流ファッション誌“RUNWAY”のカリスマ編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント。しかし、それは今まで何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった!ミランダの要求は、悪魔的にハイレベル。朝から晩まで鳴り続けるケイタイと横暴な命令の数々、その上「センス、ゼロ!!」と酷評され、アンディはこの業界が努力とやる気だけでは闘えないことを思い知らされる。キャリアのためとはいえ、私生活はめちゃめちゃ。カレの誕生日は祝えないし、友達にも愛想をつかされる。この会社で、このままでいいの?私って、本当は何をしたいんだっけ?」

    出典:「プラダを着た悪魔」20th Century Studios

    https://www.20thcenturystudios.jp/movies/devil-wears-prada


    配役

    カリスマ編集長ミランダ・プリーストリー→阿良川一生

    アンディ→阿良川あかね


    上記引用のあらすじに寄せて『あかね噺』での筋を書くなら

    「おっ父の芸で真打になることを目指して噺家になることを決意したあかね。

    可楽杯自体には興味のない彼女は、優勝して阿良川一生との念願の対談の機会を手にしてしまった!阿良川一生の要求は、修羅のようにハイレベル。

    ついに正式に前座となり楽屋入りしたものの、きつい寄席修業に前座への要求の数々、その上、意地悪な二ツ目から小言をくらう。あかねは一つのことだけに集中していると闘えないことを思い知らされる。

    下働きのままでいいものか!私は、プロになりたいんだ!」

    という感じでしょうか

  • 12125/02/05(水) 19:25:48

    >>2

    5巻 

    ジーン・ケリー&スタンリー・ドーネン監督『雨に唄えば(Singin’ in the Rain)』(1952)

    参考:「Ame ni utaeba」IMDb.com

    Ame ni utaeba (1952) ⭐ 8.3 | Comedy, Musical, Romance1h 43m | Gwww.imdb.com

    配役

    ジーン・ケリー→阿良川ぐりこ

    デビー・レイノルズ→阿良川あかね

    ドナルド・オコナー→阿良川マイケル


    映画の内容や5巻の内容というよりは

    名曲「Singin’ in the Rain」と『あかね噺』全体が重なる気がする


    おっ父の破門の時、雨が降っていて(1巻、第1席 pp. 56–57)

    小学生のあかねが志ぐま師匠のもとに弟子入りを願い出た時、雪が降っていて(1巻、第2席 p. 77)

    ぐりこは、花火の火の粉が降る中で、上方行きを願い出て(9巻、第76席 pp. 113–17)

    こぐま兄さんの弟子入りの時、雨が降っていて(10巻、第88席 p.148)

    まいける兄さんが黒髪の一番弟子になった時、雨が降っていて(13巻、第113席 pp.119–20)

    『あかね噺』では、進退の決断は降りしきる中で行われていると言えそう


    「Singin’ in the Rain」の歌詞は、ざっくりいうと「雨が降っても、心の中には太陽がある。私は雨の中、幸せで歌っているんだ」という訳になるので

    『あかね噺』での(雨)降りは、「希望ある未来」も含むのかなと思ったり、

    「落語」と「歌」は、「声」という共通点があるので、大変な時でも「話芸」には喜びがあるのかなと思ったり

  • 13125/02/05(水) 19:26:14
  • 14125/02/05(水) 19:26:35

    >>2

    6巻 

    スタンリー・キューブリック監督『時計じかけのオレンジ』(1971)

    あらすじ:「喧騒、強盗、歌、タップダンス、暴力。山高帽の反逆児アレックスは、今日も変わらず最高の時間を楽しんでいた ― 他人の犠牲の上にのみ成り立つ最高の時間を。モラルを持たない残忍な男が洗脳によって模範市民に作りかえられ、再び元の姿に戻っていく。」

    出典:「時計じかけのオレンジ」Filmarks

    映画『時計じかけのオレンジ』の感想・レビュー[126842件] | Filmarksレビュー数:126842件 / 平均スコア:★★★★3.8点filmarks.com

    配役:アレックス→阿良川魁生

    映画は怖くて見ていないので、あらすじなどからの憶測だけど

    内に秘めたる、狂気じみた「獣」があらわになるのが共通点?

  • 15125/02/05(水) 19:26:52

    >>2

    7巻

    岩内克己監督『エレキの若大将』(1965)

    あらすじ:「大学アメフト部に所属する若大将こと田沼雄一(加山雄三)。例によって、部の同僚に青大将こと石山新次郎(田中邦衛)がいて、青大将のおこした澄子(星由里子)を相手の交通事故の責任を人のいい若大将がひっかぶる。その事故の修理代を用意できない若大将たちは、賞金10万円の勝ち抜きエレキ合戦に出場することになるのだが……。」

    出典:よしだまさし「【映画】エレキの若大将」『ガラクタ風雲別館』2024年9月29日

    【映画】エレキの若大将 - ガラクタ風雲別館U-nextには思いもよらない映画があれこれあって、今日は衝動的に『エレキの若大将』を観てしまった。疲れていて、気軽に観られる映画がよかったのだ。 大学アメフト部に所属する若大将こと田沼雄一(加山雄三)。例によって、部の同僚に青大将こと石山新次郎(田中邦衛)がいて、青大将のおこした澄子(星由里子)を相手の交通事故の責任を人のいい若大将がひっかぶる。その事故の修理代を用意できない若大将たちは、賞金10万円の勝ち抜きエレキ合戦に出場することになるのだが……。 青大将の自分勝手な行動は相変わらずで、なんで若大将はいつも人間として問題ありすぎの青大将と友人なのだろうと首をかしげてしまう。ふつう、ここま…garakutabekkan.hatenablog.com

    主な配役

    若大将→阿良川まいける

    ヒロイン燈子→阿良川あかね


    『あかね噺』の筋との考え合わせると、大分先の巻の内容になるけど

    あかねの二ツ目昇進推薦での全生の怒りを、ひっかぶる阿良川まいける(12巻、第105席pp. 150–51)

    →真打昇進試験に出る阿良川まいける/「たちきり」の若旦那(13巻)

    と重なっている?

  • 16125/02/05(水) 19:27:11

    >>2

    8巻

    リュック・ベッソン監督『ニキータ』(1990)

    あらすじ:「泣き虫の殺し屋。若き映像作家リュック・ベッソンが、鮮烈に描いた“過激な純愛映画”。女殺し屋・ニキータの過酷な日々と愛を描いた、スタイリッシュでパワフルな女性アクション!政府の秘密工作員に仕立てられた不良少女、ニキータ。次々と下される暗殺指令を着実にこなしていく日々の中、ニキータに初めての恋が芽生えるが・・」

    出典:「ニキータ」Filmarks

    映画『ニキータ』の感想・レビュー[35688件] | Filmarksレビュー数:35688件 / 平均スコア:★★★★3.6点filmarks.com

    配役:ニキータ→阿良川ひかる


    上記引用のあらすじに少し寄せて『あかね噺』での筋を書くなら

    「秘密裏に阿良川一剣に弟子入りした、負けず嫌いの少女、ひかる。

    下される指示通りに稽古をこなし、武器「八人座頭」を手に「花見の仇討ち」をやる。

    声優業を着実にこなしていく日々の中、落語で見つけた、狂おしいほど勝ちたい相手。

    可楽杯以来、初めての再戦の機会だが・・・」

    という感じでしょうか。

  • 17125/02/05(水) 19:27:51

    >>2 >>3

    9巻

    ミロス・フォアマン監督『アマデウス』(1984)

    あらすじ:「凍てつくウィーンの街で自殺を図り精神病院に運ばれた老人。

    彼は自らをアントニオ・サリエリと呼び、皇帝ヨゼフ二世に仕えた宮廷音楽家であると語る。

    やがて彼の人生のすべてを変えてしまった一人の天才の生涯をとつとつと語り始める・・・。

    若くして世を去った天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの謎の生涯を、サリエリとの対決を通して描いた話題作。」

    出典:「アマデウス」ワーナーブラザーズ

    【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|アマデウスアマデウス(F・マーリー・エイブラハム,トム・ハルス,エリザベス・ベリッジ)に関する情報をこちらでご覧になれます。warnerbros.co.jp

    前述のように、年下の天才の登場によって、すでに能力を評価されていた年長者の方が辿る人生が大きく変わるという構図が重なる

    ただし、あかね/からしは、正々堂々と勝負して、切磋琢磨しあえる好敵手としての面が強く

    『アマデウス』のアマデウス/サリエリのような未来にはならなさそうなので、安心している


    メタ的な観点から面白いと思うこと

    『アマデウス』は、音楽やオペラの作曲家を扱った戯曲(ブロードウェイでも上演)を映画化

    『あかね噺』は、噺家を扱った漫画

    生の「舞台」と舞台を形作る「人々」の両方を、映像的な表現媒体を用いて、ある種の永遠化をしている共通点もある

  • 18125/02/05(水) 19:28:11

    >>2

    10巻

    クエンティン・タランティーノ監督『キル・ビル』(2003)

    あらすじ:「史上最強と言われた女エージェントのザ・ブライドは、結婚式当日にかつてのボス、ビルの襲撃を受け、夫や身ごもった子供まで殺されてしまう。4年後、昏睡状態から目覚めた彼女は、ビルへの復讐を決意する……。」

    出典:「キル・ビル」映画.com

    キル・ビル : 作品情報 - 映画.comキル・ビルの作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。史上最強と言われた女エージェントのザ・ブライドは、結婚式当日にかつてのボス、ビルの襲撃を受け、夫や身ごもった子供ま...eiga.com

    配役:ザ・ブライド→阿良川あかね

    節目の巻なので、10巻の内容というより、骨子の内容を反映したオマージュだと思われる


    上記引用のあらすじに寄せて『あかね噺』での筋を書くなら

    「あかねは、阿良川一生により落語家のおっ父「阿良川志ん太」を殺された。

    7年後、ついに弟子入りした彼女は、おっ父の芸の凄さを証明する真打になることを、阿良川一生に認められる真打になることを決意する。」

  • 19125/02/05(水) 19:28:31

    >>2

    11巻 

    オマージュ元はおそらく、齋藤武市監督『北帰行より 渡り鳥北へ帰る』(1962) だと思われる

    あらすじ:「第1作の「ギターを持った渡り鳥」で舞台になった函館がふたたび舞台に。渡り鳥が故郷へ帰るみたいなイメージで締めくくりにふさわしい。

    痛快アクション大作。元刑事の主人公滝伸次は渡り鳥のように各地へ転々と流しの旅を続ける。旅先で悪人を懲らしめる。

    ヒロインは毎回設定は違うが浅岡ルリ子。いつも主人公の落ち着きと喧嘩強さと正義感、そして優しさに惹かれて好きになってしまうが、ラストは別れになる。」

    出典:ムービークリニック「函館慕情「「北帰行」より 渡り鳥北へ帰る」」『ひとりごと映画らぷそでぃ』2021年5月6日

    函館慕情「「北帰行」より 渡り鳥北へ帰る」 | ひとりごと映画らぷそでぃmovieclinic.blog.fc2.com

    11巻〜12巻にかけての

    「第1席で落語から去ったおっ父が、ついに落語の場に帰ってくる」(第95席〜第101席)

    「あかねの年相応の「楽しい」落語が帰ってくる」(第93席〜第101席)

    第101席は第1席を彷彿とさせる

    の三つの「原点回帰」と呼応しているのかなと思った

  • 20125/02/05(水) 19:28:47

    >>2

    12巻 

    残念ながら、オマージュ元を発見できなかったので

    知っている方は教えてくださると嬉しいです

  • 21125/02/05(水) 19:29:28

    >>2

    13巻

    ロバート・ルケティック監督『キューティ・ブロンド(Legally Blonde)』(2001)

    あらすじ:「美容とファッションにかけては超イケてる、ベルエア育ちの天然ブロンド娘エル。ところが政治家志望のBFワーナーから「ブロンドすぎて議員の妻向きじゃない」とあっさり振られてしまった。しかしエルは、持ち前のポジティブ思考を発揮し猛勉強、彼を追いかけて名門ハーバード大の法学部に見事合格する。知的な女性に変身し、彼のハートを取り戻す作戦だ。けれど、質実剛健を旨とする東海岸の人々の考え方や習慣はエルとことごとく対立、授業の第一日目から意地悪な教授やクラスメートからいびられて大ピンチ!」

    出典:「キューティ・ブロンド」Filmarks

    映画『キューティ・ブロンド』の感想・レビュー[68010件] | Filmarksレビュー数:68010件 / 平均スコア:★★★★3.9点filmarks.com

    配役:ブロンド娘エル→金髪まいける


    上記引用のあらすじに少し寄せて『あかね噺』での筋を書くなら

    「要領よくおしゃれで超イケてる、田舎育ちの金髪の青年。一人でやれるからと落語家を目指し、技巧派で鳴らし、兄弟子の応援もいかず飄々としていた。

    ところが真打目指す兄弟子が昇進試験であっさり破門されてしまった。まいけるは軽薄な己を捨てて、客席や弟弟子達のため猛奮闘。けれど、真打昇進試験では、本格派を求める客席・審査員とことごとく対立、大ピンチ! 

    と思いきや、まいける兄さんに変身したことで、彼の心は得たものがあったのだ。深みを増した人情噺で、阿良川の真打に見事昇進する!」

  • 22125/02/05(水) 19:29:53

    >>2

    14巻

    クリストファー・ケイン監督『ベスト・キッド4(The Next Karate Kid)』(1994)

    あらすじ:「カラテの達人ミヤギが出会った女子高生ジュリー。両親を失い、彼女の心は寂しさから荒れ切っていた。そんな彼女にミヤギはカラテを教える事でジュリーの心を開いていく。折しも学校では暴力的な集団:アルファ・エリートが幅を利かせていた。一味の卑劣な攻撃にジュリーは戦いを決意した・・・。」

    出典:「ベスト・キッド4」ソニー・ピクチャーズ

    ベスト・キッド4 | ソニー・ピクチャーズ公式カラテの達人ミヤギが出会った女子高生ジュリー。両親を失い、彼女の心は寂しさから荒れ切っていた。そんな彼女にミヤギはカラテを教える事でジュリーの心を開いていく。折しも学校では暴力的な集団:アルファ・エリートが幅を利かせていた。一味の卑劣な攻撃にジュリーは戦いを決意した・・・。www.sonypictures.jp

    配役

    女子高生ジュリー→阿良川あかね 

    カラテの達人ミヤギ→阿良川志ぐま


    上記引用のあらすじに寄せて『あかね噺』での筋を書くなら

    「人情噺の名手志ぐまに入門した女子高生あかね。落語家のおっ父を殺され、彼女の心は決意でたぎっていた。

    そんな彼女に志ぐまは「落語の世界を楽しむこと」を教えることで、あかねの心を導き、彼女の才能は開花していく。

    折しも阿良川では一生一門が幅を利かせていた。まいける兄さん真打昇進試験で、阿良川一門の高い要求水準を見、そして志ぐまの「引き算の美学」「十八番」を目の当たりにし、あかねは真打になることを改めて決意した・・・。」

  • 23125/02/05(水) 19:30:13

    >>2

    15巻

    セルジオ・レオーネ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(Once Upon a Time in America)』(1984)

    あらすじ:「禁酒法があった1920年代のニューヨークがはじまり。ユダヤ系移民のヌードルスとマックスが出会いギャングになっていくが……。友情や愛、裏切りを描いた大作。」

    出典:「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」Filmarks

    映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の感想・レビュー[10362件] | Filmarksレビュー数:10362件 / 平均スコア:★★★★4.0点filmarks.com

    上記引用のあらすじに寄せて『あかね噺』での筋を書くなら

    「戦後、1964年の新宿がはじまり。蕎麦屋で働く、下町育ちの白波洋輔(後の志ぐま)とイイトコ「黒鉄」のご長男(後の一生)は、柏屋生禄と出会い、落語家になっていくが……。昭和青春ロマンを描く過去編」


    映画にも『あかね噺』過去編にも、「麺類」が出てくる共通点もあり

  • 24125/02/05(水) 19:34:22

    >>2

    映画のあらすじに寄せて、『あかね噺』の方もまとめてみての感想


    破壊ではなく創造に向かうエネルギーが強い

    あかねの性格や、志ぐま師匠の導きもあるとは思うけど

    あかねだけでなく『あかね噺』全体を通して、発想の方向がポジティブ


    以上、特に共有したかった感想(考察?)でした

    ちょっと一時離席するので

    もし感想・考察・コメントなどあれば、スレを進めておいてくださると嬉しいです!

  • 25二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 21:28:53

    まとめてくれてありがとう
    なんのパロディか気になってたのでおもしろいです
    個人的には、4巻のプラダを着た悪魔のパロが好きだな
    身勝手だけど、ファッション業界一の編集者のミランダとそれに立ち向かう新人のアンディが、一生とあかねの関係性にハマってて作者の人センスいいなと思ってた

  • 26125/02/05(水) 22:41:23

    >>25

    コメントありがとう!


    私も4巻のオマージュは、納得の人選でセンスがよいなと感じた


    個人的にはあと8巻の ニキータ/阿良川ひかるのオマージュも

    「殺し屋」/「仇討ち」の演目が重なることや、「過激な純愛」で、納得の人選だとなりました

  • 27125/02/05(水) 23:34:50

    小さい頃に好きだった子供向けの落語の本を、久しぶりに引っ張り出してみたら
    『あかね噺』を読んだ今、読み返すと面白い情報が盛り沢山だったので、書誌情報共有

    柳亭燕路『子ども落語(三)』1981年、ポプラ社文庫、1985年
    柳亭燕路『子ども落語(四)』1981年、ポプラ社文庫、1983年
    (図書館には大体あるみたい/書店や古本屋にも在庫あり)

    よかったポイント
    (1)寄席での順番で話を読める
    寄席「子ども落語」の体になっており、「前座ばなし」「二つ目ばなし」「ひざがわり」「真打ばなし」の順番になっている(「まえがき」 p.3)

    (2)『子ども落語(三)』の「仲入り」「楽屋ばなし」「うちだし」
    ご隠居さんと八つぁんのお喋りの形で、落語の豆知識コーナー
    扇子・手拭いをどう使って見立てをするのかの説明(武士と町人と百姓それぞれでの「煙管」を吸う図などあり)(pp. 57–66)
    「まくら」「くすぐり」「さげ」などの説明(pp. 67–72)
    「噺を覚えるため、夜中、歩きつつ喋って暗記していたら、お巡りさんに捕まって・・・」 
    前座・二つ目時代の苦労話・おもしろ話(pp. 73–76)
    寄席の歴史(上方と江戸の違いについてもあり)(pp. 214–20) などなど

    (3)『子ども落語(四)』の「仲入り」「楽屋ばなし」「うちだし」
    芸談「大神楽、海老一染太郎・染之助」「紙きり、林家正楽」(pp. 59–76; pp. 163–81)
    対談「寄席のおもいでなど」林家正蔵・柳亭燕路(pp. 216–20)
    *「師匠は大正の初期に噺家になられた(以下略)」(p. 217)とあるので、八代目林家正蔵だと思われる

    (4)『あかね噺』に出た噺もたくさん
    例えば『子ども落語(三)』だと「そこつのくぎ」「平林」「山号寺号」

    『あかね噺』とは関係なく、個人的に一番好きな噺
    「ねこのちゃわん」『子ども落語(四)』

  • 28125/02/05(水) 23:37:52

    >>27 オリジナル版 五代目柳亭燕路『子ども寄席』こずえ堂(1971年、1977年)

    第一巻〔初日〕

    寿限無 元犬 出来心 ろくろっ首 半分垢 目黒の秋刀魚 

    仲入:落語むかしむかし 

    堀の内 そば清 けちの小ばなし 長者番附


    第二巻〔二日目〕

    子ほめ 藪医者 まんじゅうこわい だくだく かぼちゃ屋 王子のきつね 

    仲入:むかしの落語 

    しわいや お血脈 粗忽小ばなし 佐々木政談


    第三巻〔三日目〕

    彌次郎 胸肋鼠 芋俵 権兵衛狐 黄金の大黒 皿屋敷 

    仲入:少しむかしの落語 

    松竹梅 かわいい 医者小ばなし お神酒徳利


    第四巻〔四日目〕

    浮世根問 首屋 転失気 不精床 近日息子 粗忽長屋 

    仲入:落語の稽古その一 

    釜どろ てれすこ 動物小ばなし 花見の仇討


    第五巻〔五日目〕

    たぬき 桃太郎 十徳 初音の鼓 花筏 

    仲入:落語の稽古その二 

    のめる 夏どろ 与太郎小ばなし 片棒


    第六巻〔千秋楽〕

    平林 雑俳 道具屋 ん廻し ぞろぞろ 粗忽の釘 

    仲入:楽屋ばなし 

    山号寺号 田能久 泥棒小ばなし お化け長屋

  • 29125/02/05(水) 23:41:01

    >>28 五代目柳亭燕路『子ども寄席』こずえ堂(1971年、1977年) 目次情報続き


    第七巻〔初日〕

    道灌 やかん泥 馬のす 肥がめ 粗忽の使者 夏の医者 

    仲入:対談 海老一染太郎・染之助 

    抜け裏 猫の茶碗 大名小ばなし 掛取万歳

    第八巻〔二日目〕

    たらちね 孝行糖 はなむけ 花見酒 鹿政談 不動坊 

    仲入:対談 林家正楽 

    三人旅 五月のぼり 商売小ばなし 井戸の茶碗


    第九巻〔三日目〕

    一目上り 犬の目 位牌屋 時そば 一眼国 鍬潟 

    仲入:対談 江戸屋猫八・小猫 

    けんか長屋 高田の馬場 お化け小ばなし 宿屋の富

    第十巻〔四日目〕

    本膳 初天神 ふだんの袴 うなぎや あたま山 

    仲入:対談 三増紋也 

    強情灸 たがや 相撲小ばなし 味噌倉


    第十一巻〔五日目〕

    ひなつば しの字嫌い 勘定板 代脈 澁酒 二番煎じ 

    仲入:対談 春日三球・照代 

    めがね屋泥 巌流島 無筆小ばなし 化物使い

    第十二巻〔千秋楽〕

    手紙無筆 つぼ算 日和違い 反対車 紀州 猫の災難 

    仲入:対談 アダチ龍一 

    つづら泥 麻のれん 武士小ばなし 万金丹


    出典:「子ども寄席 全12巻」復刊.com 
    『子ども寄席 全12巻(五代目柳亭燕路(文) 二俣英五郎(絵))』 投票ページ復刊ドットコムによる『子ども寄席 全12巻』(五代目柳亭燕路(文) 二俣英五郎(絵))の復刊投票リクエストページです。www.fukkan.com
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