- 1二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 17:24:15
「綺麗な彗星…」
夜空を見上げる、一組の男女がいた。
「けど、変ね」
ーーしかしそのうちの一人、アドマイヤベガはすぐに眉間へ皺を寄せ、訝しむ。
「目視できる大きさの彗星の接近なんて、どこも報じて無かったはず…」
「そうなのか?」
彼女の担当トレーナーが返す。
「ええ…」
悩む様子のアドマイヤベガ。
そんな彼女の肩に、トレーナーは優しく手を添える。
そして空を指差しーー
「でも…綺麗な星だ。蒼白くて…まるで…」
「ちょっと」
トレーナーの言葉を遮るアドマイヤベガ。
「そういうのは…いいから」
それ以上、トレーナーは何も言わなかった。
二人の視線は、共に空を駆ける彗星を見つめていた。
しかし、彼女らはまだ知らない。
この彗星こそ、大いなる「試練」の幕開けであることをーー - 2二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 17:24:35
- 3スレ主25/02/06(木) 17:26:40
このスレは
ウマ娘プリティーダービー×ロックマンエグゼStream
のクロスSSスレとなります。
(以前立てていたものをSSスレとして改めて立て直したものです)
途中で安価もする予定ですので、どうぞよろしくお願いします。 - 4スレ主25/02/06(木) 17:30:31
#0 -序章-
「ここは…?」
一人のウマ娘が、ぽつりと呟く。
彼女の瞳の中には、広大な宇宙が映し出されている。
ウマ娘ーーアドマイヤベガはその中に一人、浮かんでいた。
「…綺麗」
上下左右、どこを見渡しても星々が映る光景は、さながら全天球型のプラネタリウム。
彼女はしばし、この奇妙ながらも神秘を含んだ光景に目を奪われていた。
「……い!」
ーーそんな時である。彼女の耳が、小さく聞こえる声を拾ったのは。
声の方向に体を向けるアドマイヤベガ。
その視線の先にはーー見知った顔。
「おーい!おーい!アヤベ!」
宇宙を泳ぐーーという表現が相応しいだろうか。
必死に手足を動かし、彼女の名を呼びながら近づくその人物はーー彼女の担当トレーナーである。 - 5スレ主25/02/06(木) 17:30:42
「あなた…何でこんなところに?」
「君のほうこそ」
疑問を投げかけあう両者。
「僕は…寮で寝ていて気づいたらここに。アヤベは?」
「私も同じよ…でも」
そこまで言うとーー彼女はおもむろにトレーナーの手を握り始める。
「ア、アヤベ!?」
驚く彼をよそに、アドマイヤベガは続けた。
「夢にしては、感覚がハッキリしすぎてる」
「それじゃあ、これは現実なのか…?」
そうトレーナー(以下、アヤトレと呼称)が呟いた、次の瞬間。
『聞こえるかーー人間とウマ娘よ』
空間全体を震わせる程の威厳に満ちた、何者かの声が響き渡った。
「…誰だ!?」
アヤトレは辺りを見渡しつつ、問う。
『我が名はーー』
そして徐々に、二人の目の前には巨大なシルエットが構成されてゆく。
それは2本の角を生やした、白銀の巨神。
『我が名はーーデューオ』
- 6二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 17:31:19
何処かに在る(Be somewhere)光とどく場所
風を突き抜けて あしあとを辿る - 7スレ主25/02/06(木) 17:31:28
「デュー…オ?」
その名をゆっくりと反復するアヤトレ。
続いて、アドマイヤベガが問いかける。
「デューオ…私たちをここに呼び出したのは…あなた?」
『そうだ』
「何のために?」
『お前達が審判を下されるべき存在かをーー見定めるためだ』
「審判だって?」
「一体、何の話?」
話の内容が飲み込みきれず、唾を飲んで推し黙る二人。そんな彼女らに、デューオはただ淡々と告げる。
『お前達の星ーー即ち地球を、抹殺すべきか否かの審判だ』
「「なっ…!?」」
地球抹殺。その言葉に、二人の背筋は凍りついた。
「何の権利があってそんな事を!」
声を荒げるアヤトレ。
『この宇宙にーー害を為す存在を消し去ることが我が使命だからだ』
しかしデューオは、歯牙にもかけず言い放つ。
そして反論を挟む余地もなく続けた。
『お前達に、[デューオの紋章]を与える。これより一年以内に、同じ紋章を持つ者を二人一組で一つとし、16揃えよ。さすれば、審判は回避される』
『これはお前達人類と、ウマ娘達への試練である』
瞬間、デューオが眩い紫光を放つ。
「アヤベ!」
アヤトレは担当を被さるように抱きしめ、庇う。
そして放たれた光は、二人を呑み込んでーー - 8スレ主25/02/06(木) 17:33:00
- 9スレ主25/02/06(木) 17:33:47
アドマイヤベガが目を覚ます数時間前。
多数のモニターを備えた研究室内にてーー
「っと…もうこんな時間か。そろそろ眠らなければな…」
エメラルドグリーンの髪を靡かせ、椅子の上で伸びをする彼女の名は、シュガーライツ。
かつてトレセン学園に所属し、己が夢に青春を捧げていたウマ娘だ。
しかし脚の故障により引退を余儀なくされ、その後遺症により現在は主に電動車椅子を用いての生活を送っている。
そんな彼女は、第二の人生としてロボット工学を選び、少し前には[ST-2]、通称サティと呼ばれるフルダイブ方式を採用した義体を開発。
トレセン学園生達の協力もありーー[もう一度走りたい]と言う夢を叶えたこともあった。
そうしてその後、彼女はサティの更なる技術的発展のため、研究を続けていた。
「さて、その前に…何か飲むとするかーー」
そう言って、彼女が車椅子を進めた時。 - 10スレ主25/02/06(木) 17:36:22
「っ、と!」
ガン、という鈍い音が、室内に響いた。
同時に、デスク上部の棚にあった物がいくつか床に散らばる。
「しまった、手元が狂ったか…やれやれ、寝不足が過ぎたようだな」
独りごち、落ちた物を拾い集めるシュガーライツ。
そんな中、ふと彼女の手が止まる。
「…これは」
その原因はーー視線の先にある、埃を被った写真立て。
そこに写るは、一組の男女。
一人は、学園生時代の彼女自身。
そしてもう一人はーー当時の担当トレーナー。
「…」
懐かしさと、哀愁を秘めた目でそれを見つめるシュガーライツ。
ーーその時であった。
『…えるか』
ノイズ混じりの声とともに、見知らぬ映像が後方のモニターに映し出されたのは。
「何だ…?』
シュガーライツは目を凝らし、それを見つめる。
砂嵐だった映像は、次第にはっきりとした形を描きーー
『聞こえるか、この星の者よ』
黒を基調としたアーマーを身に纏う、謎の人物を映し出したーー
『私の名はカーネル。デューオの意思を伝える者…』 - 11スレ主25/02/06(木) 17:40:08
#0 終わり
…というわけで続きはまた後日となります。
16人中2人(内1人はアヤベさん)は決定してるので、残り14名を随時安価していきたいと思います。
・チーム競技場基準でそれぞれの適正から3名ずつ
にするつもりです。
というわけで早速安価を
>>15が二人目の紋章の所有者です
- 12二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 17:42:06
エアシャカールで
- 13スレ主25/02/06(木) 23:48:28
仕事終わりの保守
オチ周りは思いつきました - 14二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 00:51:29
kasoku
- 15二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 00:51:41
- 16スレ主25/02/07(金) 01:01:44
- 17二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 01:03:47
のんびり待ってるからマイペースでやってくださいよ!
- 18スレ主25/02/07(金) 03:37:06
「みんな、元気にしているだろうか…」
バスに揺られつつ、芦毛のウマ娘が呟いた。
「きっと元気だよ、それに…」
少し不安げな彼女の頭を優しく撫でつつ、隣の青年は笑いかける。
「オグリの顔を見れば、もっと元気になるさ」
「…そうか、そうだな…!」
彼の言葉で一転して笑顔になり、尻尾を大きく振るの彼女の名はーーオグリキャップ。
言わずと知れた、『アイドルウマ娘』にしてーー『芦毛の怪物』とも呼ばれる実力者である。
そんな彼女とその担当トレーナーは今、とある場所へと向かっている最中であった。
そこはーーオグリキャップにとって大切な場所。彼女のルーツであるその地の名はーー - 19スレ主25/02/07(金) 03:37:49
#1 『カサマツの星』
- 20スレ主25/02/07(金) 03:38:37
というわけで第一話、オグリキャップ編開始でございます。
続きはまた後ほど… - 21二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 09:53:00
乙です
- 22スレ主25/02/07(金) 15:05:37
夕方保守
オチに繋げるためのあれこれをどう散りばめるかを考え中…
めちゃくちゃ複雑な話になりそな予感です - 23スレ主25/02/07(金) 16:38:34
お仕事前の保守
- 24◆SxH2AAETJw25/02/07(金) 16:49:44
スレ主になりすまして滅茶苦茶やる荒らしがいるからトリップ推奨
付け方:名前欄に#適当な文字列
例:ンアーッ!→このレスの名前欄 - 25スレ主◆va2KrOhAnM25/02/07(金) 17:00:24
情報感謝です
- 26二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 17:02:36
トリップは知られた単語や文字数が少ない場合、すぐ判明しちゃうから英数字大文字小文字仮名漢字混ぜて♡
- 27スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 00:31:54
仕事終わりに保守とご報告
安価内容ですが、少しだけ変更点があります。
想定より展開に幅を持たせる必要が出てきたので、
「それぞれの適性距離から三人ずつ」という条件は撤廃し、アヤベさん、オグリとあと1人以外の安価で出た残り13人を使うこととします。
皆様には申し訳ありませんが、どうかお付き合いくださいませ。 - 28スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 06:30:34
オグリキャップの故郷、カサマツ。
トレセン学園がある府中からは離れた、岐阜県の中にある町。
彼女はここで生まれ育ちーーその実力を示して中央へと羽ばたいたーー故に。
「あらまぁオグリちゃん久しぶりねぇ〜!元気してたかい?」
「ありがとう。おばちゃんの方こそ、元気そうで何よりだ」
「何よぉ改まって!そうだ!ウチのダンナが作った漬物、持って帰りなさいよ!」
「いいのか…?ありがとう!」
あっちでも。
「「オグリさ〜ん!!」」
「君たちは…確か!大きくなったな…」
「私、オグリさんに憧れて入ったんです!カサマツのトレセンに!」
「私もです!」
「そうなのか…ふふ、何だか照れ臭いな…」
そっちでも。
「オグリちゃんよぉ、ウチの娘がお前さんのサインほしいーってずーっと言ってんだよ!」
「ウチのチビもだ!」
「そう…なのか。うん、なら…これを」
「ありがてぇ!喜ぶぞーきっと!」
どこへ行ってもーー彼女は注目の的であった。
気にかけ、憧れ、世話を焼きーー形は様々だが、道ゆく人々のほぼ全てが、彼女へ暖かな言葉を投げかける。
当のオグリキャップは少し狼狽えながらも、その愛を丁寧に受け止めていたーー - 29スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 06:31:53
「オグリ」
「どうしたんだ?トレーナー」
そして少し経ち、夕暮れ時。
トレーナーとオグリキャップは二人並んで、畑近くの道を歩いていた。
「昼間は凄かったな」
「…何がだ?」
目を丸くしつつ、トレーナーの顔を覗き込むオグリキャップ。
そのキョトンとした表情に微笑みつつ、トレーナーは言う。
「愛されているんだなー、って」
「…」
その言葉で、彼女は少し目をそらし照れ臭そうに頬を赤らめる。
そうしてしばし押し黙るとーー - 30スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 06:32:10
「私も、みんなが大好きだ…もちろん」
オグリキャップはおもむろに両手でトレーナーの手を握り、力強く見つめる。
「トレーナーのことも」
「!」
彼女らしい、真っ直ぐな言葉である。
「オ、オグリ…」
トレーナーは面くらい、今度は彼が照れ臭そうに目をそらす。
「だから…私はもっとみんなに恩返しがしたい。あの綺麗な星のように、みんなを笑顔にしたいんだ」
その言葉でトレーナーが空を見上げると、そこには。
「星って、あの彗星のことか?」
「ああ」
巨大な青白い尾を引く彗星がひとつ、輝いていた。
「そっか…目指すは差し詰め、[カサマツの星]!ってところだな!」
「カサマツの…星」
「…ごめん、ちょっとまんますぎるな、忘れて」
「いや…私はすごくいいと思う。[カサマツの星]」
「そ、そっか…」
オグリキャップとトレーナーは互いに手を繋ぎ、歩き出す。
トレセン学園に帰るのは明後日。
今日はオグリキャップの実家に呼ばれているため、二人はそこで一夜を明かす予定であるーー - 31スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 06:33:01
「いけー!」
「頑張れー!」
そして翌日。
カサマツ内のレース場ではーー熾烈なレースが行われていた。
一対一の勝負。
一人はオグリキャップーー対する相手は、カサマツトレセン学園で最近力をつけているウマ娘であった。
彼女のたっての希望で、この模擬レースを行う運びとなったのである。
そして時は経ち、最終直線。
互いに譲らぬ走りで、ほぼ横並びの状況となっていた。
息を荒げるオグリキャップ。
そんな中ーー彼女はある人物を横目に見る。
それは他でもない、彼女のトレーナーだった。 - 32スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 06:33:25
「頑張れっ!オグリーー!!」
たった一言の叫び。しかしその一言がーー彼女を強く支える。
(トレーナー…)
オグリキャップは、心の中で頷く。
「はあぁぁっ!」
オグリキャップはさらに強く踏み込み、ターフを抉る。
そしてあしあとを残しながら、一直線に駆け抜けた。
それはさながら、白き流星の如く。
相手を大きく突き放し、ゴールを決めたオグリキャップ。
そのタイムはーーなんとレコード。
瞬間、歓声が鳴り響く。
「よかったぞー!」
「二人とも凄かった!!」
ヘトヘトになりながらも、手を振るオグリキャップ。
対戦相手のウマ娘もまた、爽やかな表情を浮かべていたーー - 33スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 06:34:29
そしてさらに時は経ち、翌日の朝。
二人は出発の時を迎えていた。
「オグリの事、よろしくお願いします」と、彼女の母親。
「もちろんです」と、トレーナー。
別れの挨拶を交わしたのち、二人はトレセン学園へと戻るべく、帰路に着いた。
その最中ーー
「トレーナー」
オグリキャップがふと呟いた。
「どうしたんだ?」
「昨日のレースの話なんだが…」
「ああ、アレは凄かったな…」
思い返し、感慨に浸るトレーナー。
「正直な話、あの最終直線、勝てるか不安だったんだ」
「…そうだったのか?」
「ああ。けど…」
「あの時、トレーナーが応援してくれただろう?」
「うん」
「その言葉で、力と勇気が湧いてきたんだ。だから…思ったんだ」
「君と一緒ならどこまでも、どこにだって行けると」 - 34スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 06:36:19
「オグリ…!」
「わっ!?…トレーナー!?」
「っとと、ごめんつい!」
感極まり、思わず彼女を抱きしめてしまうトレーナー。
すぐに離れ、互いに顔を赤らめる。
そしてすぐにーー
「ふふっ…ふふふ…!」
「ははっ…」
「「あはははは!!」」
揃って笑い声をあげていた。
その瞬間である!
オグリキャップとトレーナーの手のひらから、眩い光が放たれたーー!
「ト、トレーナー!?これは…!?」
「僕にもわからない…!」
そして光が収まるとそこにはーー
「何だこれ…?」
奇妙な紋章が刻まれ、すぐに消えたーー
困惑する二人。
だが、異常事態は間髪入れずに巻き起こる。
今度は、トレーナーの携帯から着信音が鳴り響いたのだ。
発信先はーーなんとトレセン学園理事長秘書、駿川たづな。
「もしもしーーええ、ええ。…何ですって!?」
急いで電話に出るトレーナー。その顔は、次第に汗を増やしてゆく。
それは、大いなる災厄の到来を告げる知らせであったのだーー! - 35スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 06:37:18
一旦ここまでです。
続きはまた後ほど…! - 36スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 07:46:45
(割と皆さんがどう思ってるか知りたい顔)
- 37スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 09:15:08
ーー言うなれば、電脳世界。そう表現するのが一番相応しいであろうか。
そこに佇む、一つの影。
ボロ布をマントのように纏う謎の存在は、その目でヒトやウマ娘が住まう世界ーーすなわち現実世界を見つめていた。
「ふん…ネットナビすら存在しない世界とは…随分と文明レベルの進歩が遅いようだな…」
彼は独りごち、
「デューオはなぜ、こんな世界に訪れた…?まぁ、そんなことはどうでもいい話か」
その手を開いては、強く握りしめる。
「宇宙の電脳空間を旅し、さらに力を得たオレの強さで…」
「オマエを倒し、オレは更に強い存在へと進化してみせる…!」
その瞳にーー野望の炎を燃やしながら。 - 38スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 13:58:50
保守っておきます
- 39スレ主◆y2THqlzoyo25/02/08(土) 19:34:50
延命保守
- 40二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 00:01:54
ロックマンエグゼは知らないが興味深く読ませてもらったぞ
とりあえずオグリとトレーナーが仲良くてよかった(小並 - 41スレ主◆y2THqlzoyo25/02/09(日) 06:43:06
- 42スレ主◆y2THqlzoyo25/02/09(日) 10:34:51
今日は多分仕事で更新できない気がしてきたので延命保守
- 43スレ主◆y2THqlzoyo25/02/09(日) 16:25:58
強く強く言い聞かせるように保守
- 44スレ主◆y2THqlzoyo25/02/10(月) 00:35:11
- 45二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 00:57:10
誰かな
- 46二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 00:58:12
- 47スレ主◆y2THqlzoyo25/02/10(月) 01:16:00
- 48スレ主◆y2THqlzoyo25/02/10(月) 04:40:44
ーー時は夕暮れ前。
オグリキャップとそのトレーナーは、シュガーライツの研究所を訪れていた。
朝の駿川たづなからの連絡は、緊急の知らせがあるためここに来てほしいという内容であった。
ーーが、その仔細を二人は知らされていない。
わかるのは、異様に切迫した状況であるということだけ。
「あれ、アヤトレさん?」
「オグリトレさん、どうも」
オグリキャップのトレーナー(以下、オグリトレと呼称)はその場所に同僚の姿を見つけ、軽く挨拶を交わす。
彼もまた、緊張した面持ちである。
「みんな、急に呼び立ててしまって申し訳ない」
そうこうしているうちに、この研究所の主ーーシュガーライツが姿を表した。
「さて、すまないがあまり時間が無い…早速本題に入らせてもらうとするよ。まずはこれを見てもらいたい」
彼女は手元のキーボードを操作し、モニターに画像を映し出す。
それはーー - 49スレ主◆y2THqlzoyo25/02/10(月) 04:41:21
「これは…あの彗星だろうか…?」
オグリキャップが口を開く。
その画像は、オグリキャップがトレーナーと共に見たあの青白い彗星。
「やっぱり…オグリさんにも見えるんですね、あの彗星が」
アドマイヤベガが隣で呟く。
「あ、ああ…」
困惑しつつも返すオグリキャップ。
「ごほん…ここにいる者達は皆、この星に見覚えがあると思う。これは数日前から突如として観測された彗星で、これ自体は何の変哲もない彗星に見える…のだが」
そこまで言って、またもやキーボードを操作するシュガーライツ。
間も無くして、また違った画像が表示される。
「これは…!?」
画像を目にした瞬間、オグリキャップとオグリトレは、揃って己の手のひらを見やった。
まさしくそれは、今朝自分達に刻まれたあの紋章と全く同じものであったのだ。
「アヤベ」
「ええ」
二人が頷き合い、手のひらを困惑したままの彼らの方へと向ける。
そこにはーー同一の紋章。
「どういうことだ…?」
さらに困惑を深めるオグリキャップ達。
「この彗星は、その紋章を持つ者を始め、限られた者にしか見えない特殊な彗星なんだ。その名をーー」
「[デューオの彗星]という」
続く - 50二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 04:47:23
- 51スレ主◆y2THqlzoyo25/02/10(月) 07:25:30
- 52二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 07:42:38
エグゼは好きなんで楽しみにしてる
トレーナーとウマ娘はオペレーターとネットナビの関係…ってことでいいのかな
デューオの紋章は確かそのパートナー達に刻まれてたって感じだったよね - 53スレ主◆y2THqlzoyo25/02/10(月) 07:50:11
- 54スレ主◆y2THqlzoyo25/02/10(月) 15:38:32
見てくださったり安価の協力をしていただけたりと皆様の気持ちが本当にありがたい…
少しでも見てくれている方がいるから続けられます - 55二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 17:33:49
待ってるよ
- 56二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 22:46:03
オグリとアヤベの会話新鮮だ
- 57スレ主◆y2THqlzoyo25/02/11(火) 07:03:31
公式での絡みがないので中々悩みました…!
- 58二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 15:02:14
ダークチップ関連もあるかどうか気になる…
- 59スレ主◆y2THqlzoyo25/02/11(火) 21:50:45
ダークチップ…
その時、ふと閃いた! - 60二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 06:09:25
早めに保守をしておく
ゆっくり待ってます - 61二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 14:56:30
ひるほ
- 62スレ主◆y2THqlzoyo25/02/12(水) 15:17:54
「「デューオ…?」」
聞き慣れない単語に、首を傾げる二人。
するとーー
『ここらは私が説明しよう』
男の声が室内に響き、画像の右下辺りに何かが現れる。
それは、黒いアーマーを身に纏った謎の壮年らしき人物。
姿を見る限り、人間で無いことが見て取れる。
『私の名はカーネル。簡潔に言えばーーこことは別の時空に存在するもう一つの地球で生み出された、擬似人格プログラムーー[ネットナビ]であり、デューオの意思を伝える者だ』 - 63スレ主◆y2THqlzoyo25/02/12(水) 15:18:27
「別の時空…?ネットナビ…?むぅ…よくわからないな…」
情報を処理しきれないのか、頭を抑えるオグリキャップ。
『こことは違う歴史を辿った地球で作られた、ヒトやウマ娘により近いAI、そう考えてくれればいい』
カーネルが簡潔に諭す。
「そういうものなのか…」
まだ小首を傾げながらも納得したように返すオグリキャップ。
その様子を見届けてから、カーネルは続けた。
『デューオはあらゆる惑星を探査、観察しーー宇宙に害をもたらすと判断した惑星を抹殺するようプログラムされた、地球外ネットナビだ』
「惑星を…抹殺!?」
『そうだ。デューオはこの地球も危険な惑星となり得ると判断しーー抹殺の審判を下したーーが、防ぐ手立てはある』
右腕のサーベルで、紋章の画像を指し示すカーネル。
「デューオの紋章が、地球抹殺を防ぐ手段…そう言えばそんな事を言っていたわね」
「ああ。確か1年以内に16組集めろ、とか」
それに心当たりのあったアドマイヤベガ、アヤトレの2人は互いに確認し合うように呟く。 - 64スレ主◆y2THqlzoyo25/02/12(水) 15:19:54
『デューオは君達ヒトとウマ娘との[絆]に興味を持った。だからこそーー試練を与えたのだ」
「試練…」
「勝手な話ね」
『…全くその通りだ』
「貴方、デューオの意思を伝える者と言っていたけれど…随分と私たちの肩を持つじゃない」
アドマイヤベガが少し毒づく。 - 65スレ主◆y2THqlzoyo25/02/12(水) 15:25:54
『私もかつて、12人の仲間と共にデューオの試練を乗り越えた事があるのでな』
「…え」
『ともかく、デューオは審判を下した。それを覆すには、君達がデューオに示す必要がある。ヒトとウマ娘が生み出す、[絆]の力を』
『デューオの紋章が覚醒した場合、こちらで探知できるようにしている。16組の紋章を全て集めれば、デューオの彗星にアクセスするための鍵が開き、地球抹殺は回避されるーー』
カーネルは少し溜め、力強く言い放つ。
『健闘を祈る』
そうして彼は何処かへと消えていった。 - 66スレ主◆y2THqlzoyo25/02/12(水) 15:26:36
(私はあの子の想いを、まだ叶えてない)
(僕はまだーーアヤベの側にいていたい)
(故郷の皆や、タマ、クリーク…とにかく皆をーー守りたい)
(オグリの走りを、これからも側で支えるんだ)
残された面々は、一斉に互いを見合って、頷き誓い合う。
地球抹殺回避までーーあと14組。 - 67スレ主◆y2THqlzoyo25/02/12(水) 15:27:03
#1 完
- 68スレ主◆y2THqlzoyo25/02/12(水) 15:32:05
というわけで第一話はこれにて終了となりますが、ここで一つお知らせを。
勝手ではありますが今後の展開を考えて、安価で採用した紋章所有者の順番を入れ替えます。
先にウインバリアシオン編を書いてから、メジロパーマー編を書く形とします。
まだまだ先は長いですが、よろしければお付き合いくださいませ…
というわけでついでに5組目の安価を
>>76ですのでどうかよろしくお願いします…
- 69スレ主◆y2THqlzoyo25/02/12(水) 15:33:18
次回
[紅の光と闇]
お楽しみに! - 70二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 18:35:02
長尺スレになりそうだねぇ
もっと伸びて欲しいねぇ - 71二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 21:13:36
76が意外と遠い……
今のうちに書き溜めているとみました - 72二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 21:32:11
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- 73二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:51:39
とりあえずノースフライト
- 74二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 08:07:29
ksk
- 75二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 08:07:56
先を見る前に落ちそうなので
- 76二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 08:12:09
- 77スレ主◆y2THqlzoyo25/02/13(木) 12:41:21
「よーし、あと一本!」
「はいっす!」
トレーニングに励むウマ娘と、それを支えるトレーナー。
ここトレセン学園の、ごく日常的な風景だ。
赤髪を靡かせる彼女の名は、ウインバリアシオン。
[金色の暴君]と称されるオルフェーヴルに幾度と無く立ち向かった、ハングリー精神溢れるウマ娘である。
「お疲れ様」
そしてトレーニングを終えた彼女に、担当トレーナーはタオルと飲み物を差し出す。
彼の支えもあり、一度は引退が危ぶまれたウインバリアシオンは今も、こうして走り続けている。
「ありがとうっす」
ドリンクを一気に飲み干し、息を深く吸うウインバリアシオン。 - 78スレ主◆y2THqlzoyo25/02/13(木) 12:42:12
「なぁ、シオン」
ふと、トレーナーが呟く。
「何すか?」
天を仰いだまま、手をその下に翳す彼へと問いかけるウインバリアシオン。
「まだ、実感湧かないんだ。自分達のこの手に…」 - 79スレ主◆y2THqlzoyo25/02/13(木) 12:42:45
「世界の命運が握られてるって」
その手には、なんと紋章がーー[デューオの紋章]が刻み込まれていた。
「…そうっすね」
それを聞いたウインバリアシオンもまた、己の手のひらを見つめる。
数日前のレースを終えた直後から、二人の紋章は覚醒していた。 - 80スレ主◆y2THqlzoyo25/02/13(木) 12:43:25
「…悪しき惑星に、審判を下す…か」
「?」
「そんな勝手な奴に、君の舞台の幕を勝手に降ろさせたくない。…いいや、俺がさせない」
トレーナーは強く拳を握りしめ、彗星を睨みつける。
「…トレーナーさん」
「…ごめん、ちょっとカッコつけた」
「えへへ…あたしは今の、カッコいいと思うっすよ」
「そ、そうかなぁ」
「そうっすよ、デューオとかいうふんぞり返った奴にわからせてやりましょう!あたし達の強さを!」
「…だな」
歯を見せて笑顔を向けるウインバリアシオンに、トレーナーもまた顔を緩める。 - 81スレ主◆y2THqlzoyo25/02/13(木) 12:43:54
そんな微笑ましい二人の光景をーー観察する影が一人。
フードを深く被り顔を隠すその人物は、ウインバリアシオンへとその視線を向け、
「私にはわかるぞ…お前のその内に宿した物が…強い闘争心から来る、心の闇が…」
妖しい輝きを放つカードめいた物体と彼女とを交互に見つめてほくそ笑む。
「さぁ、実験開始といこうか…フフフ…」
そうして彼は踵を返し、0と1のデジタルノイズとなって虚空へと消え去ったーー - 82スレ主◆y2THqlzoyo25/02/13(木) 12:44:15
#2 [紅の光と闇]
- 83スレ主◆y2THqlzoyo25/02/13(木) 12:46:50
というわけで第二話開始です。
正直言うとシオンちゃん引けなかったので口調とかもろもろ合ってるかかなり不安です
一応キャラストとかいろいろ見て調べたのですが…
間違ってる部分あったらどうかご指摘等お願い致します!
また、安価ありがとうございました!
>>76の通りブライアン編も決定したのでしばしお待ちを…
- 84スレ主◆y2THqlzoyo25/02/13(木) 16:54:08
一旦保守
- 85二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 21:13:13
- 86スレ主◆y2THqlzoyo25/02/13(木) 22:26:33
- 87スレ主◆y2THqlzoyo25/02/14(金) 03:23:40
[VRウマレーター]。
ウマ娘やヒトの精神をコンピュータに繋ぎ、仮想空間へダイブさせる画期的な装置である。
あらゆるレースの状況下を再現したトレーニングの他、オンラインに接続されたゲームをプレイする事も可能(もっとも、これは秋川やよい理事長が勝手に実装したものであるが)な優れ物だ。
この日、ウインバリアシオンはこれを使ったトレーニングを行なっていた。 - 88スレ主◆y2THqlzoyo25/02/14(金) 03:24:10
「いけるか、シオン」
同じく仮想空間へダイブし、側で見守るトレーナーは固唾を飲みつつ、問いかける。
「勿論っす…!」
意気込むウインバリアシオン。
彼女の目の前に佇む相手ーーそれは勿論、
『ふん…来るがよい』
宿敵、オルフェーヴルである。
目の前のウインバリアシオンを見据え、手招きをする彼女は現実同様己の実力に対する自信に満ち溢れていた。
「やってやるっす…!!」
そんな態度に、激しい闘争心を燃やすウインバリアシオン。
いよいよ二人のレースが始まるかと思われた、その時。
異変は起こったーー! - 89スレ主◆y2THqlzoyo25/02/14(金) 03:26:48
「!?」
ウインバリアシオンの眼前に、突如として現れた紫色の小さなカードめいた物体。
それは彼女の身体へと融合していきーー
「っ…うあああぁーっ!!」
邪悪なオーラーーそう形容すべきであろうか。異質な力が彼女の身体から放出され始めたのだ。
「シオンっ!」
叫び、手を伸ばすトレーナー。
「トレーナー…さん…ッ!」
ウインバリアシオンもまた、苦しみに耐えながら手を伸ばすがーー
「が…グあアァァァーッ!!」
獣の如き咆哮を放つと、全身から紫電を迸らせ、トレーナーを弾き飛ばしてしまった。 - 90スレ主◆y2THqlzoyo25/02/14(金) 03:27:16
「ぐ…ぅ、シオン…!」
しかし、それでも尚諦めないトレーナー。
彼は再び立ち上がり、彼女へと歩み寄ろうとするがーー
「ッ!」
その行く手を、緑のサーベルが遮った。
青竹色のマントを翻す人物ーーカーネルは、
「あれはまさか…ダークチップ…!」
一言呟くとトレーナーを抱え、
「一旦退避だ!これ以上は君の精神データまで破壊されかねない!」
「そんな!彼女を置いていくなんて…!」
「ライツ博士!強制プラグアウトを!」
「シオン!シオーー……!!」
共に仮想空間から消え去った。 - 91スレ主◆y2THqlzoyo25/02/14(金) 03:38:48
電脳空間に走る、一条の光。
赤き閃光ーーとでも称するべきだろうか。
それは旅人のように、流離うだけであった。
今、この瞬間までは。
「何だ、この強烈な邪気は…!?」
『彼』は何かを察したようにその場へ止まると、辺りを見回すとーー
「…あの方角か!」
金色の髪を靡かせて加速し、再び閃光となって飛び去ったーー - 92スレ主◆y2THqlzoyo25/02/14(金) 03:45:32
とりあえず今回はここまでです。
色々展開を早めすぎたか…?と戦々恐々しております - 93二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 08:47:55
お疲れ様です!
- 94二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 14:06:20
トレーナーは全員男なのか……
- 95スレ主◆y2THqlzoyo25/02/14(金) 14:40:19
偏りすぎてるな…と思いつつもそっちの方が圧倒的に書き進めやすくて…完全に手癖です…申し訳ない
一組、二組ぐらいは女性を入れたいところではあります - 96二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 15:44:43
エックスのカーネルしか知らないからこちらの方も戦うのかドキドキしちゃうぜ
- 97二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 15:53:11
なんか見たことある、というか曲が流れそうなタイトルだなと思ったらマジでエグゼでクサムラステージスロットインした
- 98二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 16:02:04
このレスは削除されています
- 99スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 00:23:10
一旦保守
- 100スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 09:09:22
ーーシュガーライツの研究所。
ここは今、対デューオ案件の対策本部にもなっている。
紋章の所有者を始めとした関係者は一同に会し、この度の事件の対策について緊急会議を行なっていた。
「ダークチップ?」
ウインバリアシオンのトレーナー(以下:シオントレ)がおうむ返しに呟く。
「ああ。何でも、ネットナビの能力を限界以上に引き出す代償に、心を蝕み闇に堕とす悪魔のチップ…とのことだ」
モニターに映された拡大画像を指しながら、シュガーライツが言う。
「…けど待ってください。シオンはネットナビじゃない。ウマ娘だ。なのに何故…」
「それについてはおそらく、VRウマレーターを使用していたせいだろう。精神データという極めてネットナビに近い状態となっていたが故に、ダークチップの影響を受けたと考えられる」
それを聞いたシオントレは拳を握り締め、歯噛みしながら机の上に置く。
「クソっ…!俺のせいだ…俺があの時、アレを使ったトレーニングなんて提案しなければ…」
その眼には、後悔と己への怒りとが見て取れる。
「シオントレさん、それは違いますよ…悪いのは貴方じゃない。どうか、自分を責めないで」
そんな彼を優しく諌めるアヤトレ。 - 101スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 09:10:01
「…これもデューオの試練、なのかしら」
その最中、アドマイヤベガがこぼした。
「確かにそうだな…どうなんだ?博士」
オグリキャップがそれを聞き、尋ねる。
「ううむ…それなんだが…」
シュガーライツは眉間に皺を寄せると、軽く唸ってから口を噤む。
そしてしばらく考え込むとーー
「どうにも、そうではないようなんだ」
重々しく口を開いた。 - 102スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 09:10:38
「…どういうことですか?」
返すアドマイヤベガ。最もな疑問である。
「ああ。この件についてはカーネルも、想定外の事態だと言っていた…最も、彼の言葉を信頼できるならの話だが…」
「ーーして」
ひりつく空気の中、ぴしゃりと放たれた一言。
その主は、腕を組んだまま言葉を続ける。
「して、その当人は…カーネルとやらは何処にいる」
耳を引き絞り、怒りの感情を包み隠しもせずにそう言い放つのは、なんとオルフェーヴルであった。
彼女はどこからかこの話を聞きつけ、何故かこの場に現れたのである。
「ああ、カーネルなら今ーー」 - 103スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 09:11:18
何処までも続く、広大な電脳空間。
そこに佇む、二体のネットナビ。
「デューオよ、聞きたいことがある」
そのうちの一者、カーネルは神妙な面持ちで尋ねる。
その相手は他でもないーー彼の主たるデューオだ。
「ダークチップを彼女に…ウインバリアシオンに使ったのは、試練の一環なのか?」
問いかけるカーネル。
しかし、デューオは無言のまま。 - 104スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 09:11:43
「どうなんだ、デューオ!」
語気を荒げるカーネル。
その表情からは、焦りが滲み出していた。
「イレギュラーだ」
そう一言だけ返すデューオ。
「何…?」
「このデューオにとっても、ダークチップの存在はイレギュラー。故に…」
「カーネルよ、お前に事態の究明と排除を命じる」
淡々と言い放つデューオ。
そんな彼に、カーネルは少し歯噛みをしつつーー
「了解した」
そう返し、この場からログアウトした。 - 105スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 09:15:08
(ここらへんでアイキャッチ)
というわけで今はここまでです。
続きはまた後ほど… - 106スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 13:02:33
ーーその夜。
暗い研究所内に鳴り響く、キーボードのタイプ音。
シュガーライツは一人端末と向き合い、プログラミングを行なっていた。
モニターには幾つもの小窓と、[Vaccine chip]と表記された一際大きなウインドウが表示されている。 - 107スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 13:02:57
<<以前、私の仲間がダークチップをエネルギーとするダークロイドというナビに暴走させられたことがあった。その時彼に投与されたワクチンチップのデータだ…役に立てばいいのだが>>
カーネルの言葉を思い返すシュガーライツ。
今回の件がデューオにとっても異例の事態であることが判明し、彼女はひとまずその言葉を飲み込むこととしたのだった。
<<お願いします、博士…何としても、シオンを助けたいんです>>
シオントレの悲痛な顔が彼女の脳裏に浮かぶ。
彼はきっと、一睡もできていないであろう。
その憔悴し切った様子からはーー担当への想いが見て取れた。
シュガーライツもまた、同様であった。
故に、ほぼ不眠不休でワクチンチップの製造に取り掛かっていたのだがーー
- 108スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 13:03:24
「…」
ふと、その手が止まる。
何気なく動かしたその目線に、ある物が留まったためだった。
「…トレーナー。君ならこんな時、どうしたんだろうな」
問いかけるシュガーライツ。
そこに写るのはありし日の彼女と、右目にモノクルをかけた青年…かつてのシュガーライツのトレーナーだった人物。
彼はただ、写真の中で優しく微笑むだけであったーー - 109スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 13:04:23
ひとまずここまでです。
続きはまた今度… - 110二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 13:23:59
モノクル‥‥もしかしてウマ娘世界線のワイリー?
- 111二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 13:57:55
シュガーライツついに電脳世界へ
- 112スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 17:10:43
保守ります
次の話のネタもちょいちょい思いついてるので近いうちに書けるかと - 113スレ主◆y2THqlzoyo25/02/15(土) 17:29:25
パーマー編のタイトルだけ思いついたのでとりあえず置いときます
[ウチらの太陽]です、お楽しみに - 114二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 17:43:49
太陽……太陽……なるほど
- 115スレ主◆y2THqlzoyo25/02/16(日) 01:20:41
保守ー
- 116二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 02:09:17
シオンは良からぬことに巻き込まれているのか?
- 117スレ主◆y2THqlzoyo25/02/16(日) 02:34:52
- 118二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 10:40:09
なるほど
- 119二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:45:34
保守
- 120スレ主◆y2THqlzoyo25/02/16(日) 15:03:43
明日休みなので今日仕事から帰ったら更新できるはずな保守
それまで残っててくれ…! - 121二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 21:30:54
こうも保守らないといけないのは……うーむ
- 122二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:52:57
あげ
- 123スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 02:05:14
そして、夜が明けた。
ウインバリアシオンは未だ、その精神を電脳の世界に置いたまま。
シュガーライツ曰く、『彼女はVRウマレーター内に保存された様々なウマ娘のデータとレースに明け暮れている』らしい。
それだけならばまともに聞こえるのだが、問題はこれがダークチップの精神汚染を起因としていることだった。
元々の闘争心を異常に刺激された結果ーー今の彼女は言うなれば、修羅。
そこに己の身体を労る思考など存在しない。
肉体ーー即ち彼女の精神データをひたすらに酷使し続けているのが、今の彼女だ。
一刻も早く、ダークチップを除去しなければならない状況下である。
そこに名乗りを挙げたのがーーなんと。 - 124スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 02:05:46
「余が出向いてやろう」
あのオルフェーヴルであった。
シオントレやシュガーライツはその際、彼女を止めた。
ダークチップの影響下にある彼女の元へ行く危険性は、未だ未知数である故だ。
しかし、オルフェーヴルは逆にシオントレに告げる。
「貴様のやろうとしていることは大方わかっている。自己犠牲など、聞こえは美しいが…それだけだ。それであやつが助かったとして、後に何が残る?少しは頭を冷やせ」
シオントレは痛いところを突かれたのか、拳を握る。
元々彼は[ワクチンチップ]の完成後ーー己が犠牲になる覚悟で彼女へ投与する腹づもりであったのだ。 - 125スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 02:07:04
「けど、君はどうするつもりだ」
少し言い淀みつつも、返すシオントレ。
「余があやつに勝利する。そうすれば、そのワクチンチップとやらを打ち込む隙ができるだろう」
自信に満ちた語りである。
「…なら」
シオントレはそう言うと、カバンからPCや大量の書類を取り出し始めた。
オルフェーヴルが覗き込むと、そこにはーー
「ここに今までの彼女の全てが記録されてる…対策を立てよう。君が勝つために」
シオントレが今までウインバリアシオンと共に経験してきた全てのレース、トレーニングについての記録が詳細に記されていた。
ウインバリアシオンにとって、最大の越えるべきライバルであるオルフェーヴルにこれを見せることは憚られることであっただろうーー
しかし担当を救うため、シオントレは決断したのだった。
「殊勝な心掛けだ」
そう言うと、オルフェーヴルはその資料に目を通し始める。
シュガーライツは二人の様子に頷き、再びモニターに向かい合った。
ワクチンチップ完成までの進捗率は、おおよそ80%。
作戦決行はーー本日、夕方だ。 - 126スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 02:14:30
夜の更新はここまで、また朝に投下します!
…言い訳がましいですが仕事上一日時間取れないのもザラな上思いついても体力的に書き出せないことがあるので保守多めになってしまって申し訳ない…
保守してくださってる方々には頭が上がりません - 127二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 05:58:01
ダークチップってベルセルクの鎧みたいな諸刃の剣なのね
- 128スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 07:45:20
曇天の空の下、荒々しい風と雨が突き抜ける。
鳴り響く雷鳴が、無人の競技場を眩しく照らす。
まさに超不良バといったこの地に立つは、一人の修羅。
「……まだ……足りない」
暗黒のオーラを全身から放ちながら独りごつ彼女は、赤髪を靡かせ、天を仰ぐ。
「もっと…もっと…ッ!」
伸ばした腕の先が、何かを掴むように強く握られる。
その瞳の奥には、闇の炎が煌々と燃えていた。 - 129スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 07:46:10
「変わってしまったな」
そんな中に現れる者が、一人。
「あんたは…データじゃない…ご本人様の登場って訳っすか」
来訪者ーーオルフェーヴルは言う。
「貴様の目、覚まさせに来たぞ」
「目を?…ハッ、あたしは正気っすよ」
その言葉にほんの一瞬、寂しげな目元を見せるオルフェーヴル。
しかしすぐに険しい目線でウインバリアシオンを見据え、言い放つ。
「………そのようなまやかしの力に溺れる弱き者では無かった、と思っていたのだが?……そうか。我の見込み違いであったか」
「相も変わらず、偉っそうに…やっぱり気に食わないっすよ、あんたの事。…で、何をするつもりっすか?」
「決まっているであろう。我々ウマ娘のすることと言えば、ただ一つ」
「望むところっす。その金ピカ……二度と輝かなくしてやりますから」
ウインバリアシオンの全身から、更に強い闇のオーラが放出される。
二人の視線がかち合い、火花を散らす。
果たして、この勝負の行方やいかにーー? - 130スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 07:48:19
#2 完
- 131スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 07:52:58
激突するウインバリアシオンとオルフェーヴル。
シオントレの叫びが届いた時、その魂が響きあうーー!
そして現れる、新たなる脅威とは一体?
次回、ウマ娘プリティーダービー 光とどく場所
[カオスユニゾン]
次回もこのスレッドに、アクセス! - 132二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 07:55:04
ゲーム的にもまさに諸刃の剣で
・通常のチップが1枚で攻撃力が100行けば高い方なのに、ダークチップは1枚で平然と400〜500ダメージ
・その代わりダークチップを使った戦闘ごとに最大HPが不可逆で-1される
・ある程度ダークチップを使いまくった状態で致死量のダメージを受けると一時的にナビの肉体がダークチップによって増幅した闇に乗っ取られて無敵のまま暴走状態になる
じゃあ使わなきゃいいんじゃね?と思うかもしれんが、イベント戦闘で必ず使う機会が一度あるから、必ずぶっ壊れた威力はイヤでも体感させられるんよ……
- 133スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 08:04:28
更にアニメ版だと
・明確に中毒症状がある
・オペレーターを攻撃し始めるほどに心を闇へ堕とす
という要素があるダークチップ
「心と引き換えに力を手に入れるチップ」とは名人さんの言
今回は外部から強制的に使われた形になりますが、果たしてどうなるのか…?
といった感じです - 134二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 08:12:30
ダークロイドシオンいいぞ
- 135二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 09:02:54
(今のところは特に何もという顔)
- 136スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 13:37:09
薄暗い研究室。
その中央に設置されたモニターからは、映像が流されている。
ぶつかり合う二人のウマ娘の姿がーー即ち、ウインバリアシオンとオルフェーヴルの姿が。
「フフフ…」
ワインを片手に、それを鑑賞している存在が一人。彼は含み笑いを浮かべながら、グラスを揺らす。
「見せてもらうぞ、ダークチップがウマ娘に及ぼす影響が如何なるものか…」
その右目に取り付けられた怪しいモノクルが、ギラリと光る。
「そして、世界に戦慄と、恐怖を…!ハハハ…!フハハハハハハハ…!!」
男は言い放ち、高笑いを響かせていたーー - 137スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 13:38:07
ーーそして、VRウマレーター内、電脳レース場。
ウインバリアシオンとオルフェーヴルの闘いは、熾烈を極めていた。
(あの走り方…あたしを随分と研究して対策を取ったみたいっすね。けど、無駄っす!)
心の中で言い放ち、ウインバリアシオンは加速する。
追い縋る形となったオルフェーヴルだが、その心の内では冷静に分析を行っていた。
(此奴…やはり想定以上に力が引き上げられている…!)
そして彼女は同時に考えた。
(このままでは、此奴が危険だな…!)と。 - 138スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 13:38:40
今のウインバリアシオンは言わば、現実世界の肉体の限界を超えたスペックを引き出されている状態。
この状態が続けば、仮に肉体に精神が戻ったとしても、考えている自身の能力と実際の肉体の許容範囲が噛み合わず、自己崩壊を起こしてしまうだろう。
そうなれば、二度とレースの道に戻れないどころかーー今後の人生を廃人(この場合、廃ウマ娘か)として過ごすことになりかねない。
しかしウインバリアシオン本人の素質の高さを考慮すれば、今であればそのギャップも少ない。
つまりーーまだ間に合うということである。 - 139スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 13:39:01
(全く…世話の焼ける奴だ!)
オルフェーヴルは更に脚を力強く踏み込み、ターフを蹴り付ける。
そして現実世界ではーーそんな二人の決戦を、シオントレが固唾を飲んで見守っていたーー
「シオン…っ」 - 140スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 13:39:20
#3 [カオスユニゾン]
- 141スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 13:40:07
お昼の更新はここまでです、次は夜に更新するつもりでございます…!
- 142二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 16:28:49
ダークロイドに堕ちる+カオスユニゾンというと鷹岬先生のコロコロ版を思い出す展開
- 143二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 19:20:56
ゲームだと5だけのカオスユニゾンを引っ張ってくるか
味方化しても使いそう - 144スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 20:46:55
漫画版の記憶は幼い頃読んだことがある程度(機会があればまた読むつもりです)なのですが、どうせダークチップを使うなら一捻り欲しいなーと思いカオスユニゾンを引っ張ってきました!
22時付近には更新できると思うのでもうしばらくお待ちを…! - 145スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 22:14:30
『む…?』
「どうした?カーネル」
ウインバリアシオンとオルフェーヴルが熾烈な戦いに臨む最中。
シュガーライツの携帯端末の中にインストールされたカーネルが、何かを察知したように呟いた。
『今…微弱だが、妙な電磁波を検知した。少しサイバーワールドから様子を見て来ても構わないか?』
「ああ、構わないが…」
『感謝する。何かあったら連絡をくれ。すぐ戻る』
「わかったよ、気をつけて」
そう言ってデータの粒子となり、カーネルはインターネットへと飛び去った。
そして、彼は遭遇することとなるーー
サイバーワールド内に大量に溢れかえる、その存在と。
「メット!メット!」
その中には黄色いヘルメットを被ったものや、
「ガルー…!」
青い四つ足の獣を模ったものなどが見受けられる。
「ウイルス…だと…!?」
そう、それは彼が元いた世界のーーつまりこの世界には存在しないはずのコンピューターウイルスの軍勢であるーー! - 146スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 22:14:56
そして、仮想空間のレース場では。
ウインバリアシオン、オルフェーヴルは共に最後のコーナーを回り、直線へと差し掛からんとしていた。
その差は僅か。どちらが勝利するのか、誰にも予測できないほどの接戦であった。 - 147スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 22:15:21
「あたしは…あたしは変わったんだ!もう二度と!あんたなんかに!」
闇のオーラを放つウインバリアシオン。
「紛い物の力に溺れたか…!貴様はそんなに柔なウマ娘ではなかろうに!」
負けじと金色のオーラを放つオルフェーヴル。
二人のオーラは衝突し、混じり合いーー互いの思念を声なき言葉に変える。
まさに、魂のぶつかり合いと言うべきであろうか。
「知ったような口をーーっ!」
ウインバリアシオンが、一層巨大なオーラを放つ。
「ぐっ…!」
その気迫に押され、少しばかり失速するオルフェーヴル。
「舐めるな…!!」
しかしすぐに速度を取り戻し、またも追い上げる。
ゴールまで、残りわずかと言ったところ。
先頭は僅かにオルフェーヴル。
このまま逃げ切れば、彼女の勝利だ。 - 148スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 22:20:34
「…シオン」
それをモニター越しに見ていたシオントレ。
彼は、複雑な表情を浮かべていた。
拳を握りしめ、打ち震える彼は、
(このままオルフェーヴルが勝てば、シオンを元に戻す隙ができるはずだ)
その手に持っているワクチンチップと、モニターとを交互に見据えつつ何やら考え込んでいる様子であった。
(けど…けど本当にそれでいいのか?俺は…俺はシオンが負けることを…)
「…ッ、ハッ!」
ふと彼の脳裏に、ビジョンが浮かぶ。
そして顔を上げた彼はーー - 149スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 22:22:36
『頑張れーーーッ!』
出せるだけの大声で、応援の叫びを放っていたーー
『ウインバリアシオーーーーーン!!』
なんと、担当の名を叫んでーー! - 150二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 22:26:56
まがい物の力で勝っても自慢になるのはジャック・ハンマーくらいですよ!
- 151スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 22:34:59
(なっ…!?)
届いたその声に、内心困惑するオルフェーヴル。
当然である。このレースの目的は、彼女の勝利なのだから。
(フン…貴様もやはりトレーナーか…担当を裏切る事は出来なかったようだな…)
だが、彼女はすぐにシオントレの心情を分析しーー自分なりの判断を下した。
(だが、それでこそ担当、と言うべきか…ウインバリアシオンよ、良いトレーナーに恵まれたな)
そして彼女は微笑みーー
(だからこそ、負ける訳にはいかぬ…!そんな貴様にも勝利するのが、王であるのだから!)
加速した。 - 152スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 22:35:24
再び横並びとなる、光と闇、二つのオーラ。
それは更に激しくぶつかり合い、二人を包み込んだ!
「シオントレ君!」
シュガーライツが叫ぶ。
「ウインバリアシオンの脳波が安定し始めている!今がチャンスだ!」
「は、はい!ワクチンチップ、スロットイン!」
そう言って、ワクチンチップをVRウマレーターへと転送するシオントレ。
放たれた白い閃光は、二人が放つオーラのドームへと突入しーー! - 153スレ主◆y2THqlzoyo25/02/17(月) 22:39:24
とりあえず一旦ここまでです!
続きは後ほど…! - 154二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 23:09:59
そうだよなぁ……どんな時でも自分の担当の味方でいるのがトレーナーだもん。例えこんなことになっても……いやこんなことになったからこそ応援しちゃうよ
- 155スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 01:39:17
「…あれ、ここは…」
ーーウインバリアシオンは、見知らぬ空間で目を開けた。
そこは煌びやかで、かつ穏やかな雰囲気を醸し出す空間であった。
彼女が状況を飲み込めず、辺りを見回しているうちーー
「シオン…!」
なんと、シオントレが姿を現した。
ひどく憔悴しているその姿を目にしたウインバリアシオンは堪らず彼へ駆け寄り、強く抱き寄せる。
「トレーナーさん…そっか…あたしは確か…」
彼との最後の記憶ーーダークチップを使用されてしまったあの時の記憶がフラッシュバックする。
ウインバリアシオンは彼を抱きしめたまま、肩を震わせる。
「ごめんなさい…あたしが…心配させちゃってたんすよね…」
一粒の涙が零れ落ちる。
そんな最中ーー - 156スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 01:39:58
「…湿っぽい惚気を見せられる身にもならぬか」
[彼女]の声が響いた。
「あ、あんたは!何でここに!」
その声の主は、オルフェーヴル。
宿敵の出現に思わず尻尾を逆立て、威嚇するウインバリアシオン。
「フン…全く酷い言い様だ。まぁよい」
少し耳を横に伏せつつも、話を続けるオルフェーヴル。
「此奴は我が貴様に勝ち、その隙に正気に戻すという作戦を見事に放り投げた」
シオントレを指差し、呆れたように言い捨てる彼女。
それを聞いたシオントレは、「ぐっ」、と心苦しそうな呻きをあげる。
「だが…」
そう言って、言葉を少し溜めるオルフェーヴル。 - 157スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 01:40:45
「それほどまでに、貴様の敗北を見たくないという事、とも取れるだろう」
「あたしの…?」
「そうだ。何ともトレーナーらしい考えだ。だが、今の貴様が余に勝ったところでそれは紛い物の力で得た勝利。故に…」
ウインバリアシオンとシオントレ、二人が唾を飲む音が響く。
「故に命ずる。戻ってこい。そして万全の状態で、余と戦うのだ。…もっとも、負けてやるつもりは無いがな」
そんな宣言と同時に、彼女の胸元から小さな光の球が溢れ出し、ふわふわと宙を舞う。
それはウインバリアシオンの元へと到達すると、彼女へと一体化した。
「え…何すかコレ…?」
「伝えるべき事は伝えたぞ」
「あっ、ちょっと!」
そうして困惑する二人をよそに、オルフェーヴルは姿を消した。 - 158スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 01:41:25
「何なんすかもう、言いたい事だけ言って…」
再び二人きりとなったシオントレとウインバリアシオン。
「彼女は彼女なりに、元の君に戻って欲しいんだと思う」
「それはわかってるっす、けど…」
彼女が僅かに目線を逸らすと同時に、闇のオーラが溢れ出す。
「コレ…どうやっても消えそうにないんす」
耳を伏せ、勝負服の裾を強く握りしめる彼女。
しかしーー
「じゃあ、こう考えよう」 - 159スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 01:41:56
そんな彼女へ、シオントレは優しく語りかけた。
「無理矢理押さえ込むんじゃなくて、受け入れて、自分のものにしてやるって」
「受け入れて…」
その言葉に、ウインバリアシオンにある記憶が過ぎる。
それは、彼女とトレーナーが出会って間もない頃の出来事。
己の中の黒い感情ーーオルフェーヴルに対する嫉妬や対抗心といったものを捨てられずに悩んでいた時のこと。
その時、シオントレは彼女へその感情を無理に捨てるのではなく、吐き出してみるように促した。
それを思い出した彼女は、力強くトレーナーを見据えーー
「わかったっす…トレーナーさん。あたし…やってみます!」
首を大きく縦に振り、頷いた。 - 160スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 01:43:00
とりあえずここまでです!
続きは朝にでも… - 161二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 01:43:01
アツい展開だ…
ただ迫真の「シオントレ君!」にちょっとフフッとなっちゃったんだ - 162スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 01:45:21
自分もなんか響きが愉快なことになってるな…ってなりながら書いてましたWWW
- 163スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 05:37:35
そうして、引き伸ばされた時間は現実へと戻ってゆく。
並び立ち、疾走する二人のウマ娘は光の中から姿を現した。
しかし、何やら様子がおかしい。
その内の一人ーーウインバリアシオンの様子が。
先程まで闇のオーラを放っていた彼女の姿が、どこにもないのだ。
その姿は普段通りの彼女そのものでありーーその目には強い闘志の光が宿っていた。
(あたしの中には、闇がある…いや、誰にだってあるんだ。なら…)
更に、変化は続く。
彼女が光り輝いたかと思うと、その隣に、対戦相手とは別のオルフェーヴルの残像が現れたのだ。 - 164スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 05:38:13
(光も闇も、全部含めてあたしなんだ)
そして前方には、闇のオーラの集合体の如きウインバリアシオン自身の姿。
(だから…全部力に変えてやる!あたし自身の…意思で!)
それらは一つに重なり合い、そしてーー - 165スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 05:38:55
「はあああああーーっ!!!」
ウインバリアシオンの姿を、未知の姿へと変えた!
元々の勝負服の意匠にオルフェーヴルの勝負服の要素を加えた姿へと一瞬変わり、更にそれをネガ反転したような色合いに染まる。
光と闇が交わった、まさに混沌と呼ぶべき姿。
名付けるならーー『カオスユニゾン・オルフェカオス』となったウインバリアシオンは、全身から溢れるパワーを放出させ、駆けた!
その目にもはやダークチップの影響は無い。
正真正銘、彼女自身の意思がその脚を突き動かす!
「フフフ…そうこなくては!それでこそ我が好敵手よ!」
オルフェーヴルもまた、ニヤリとした笑みを浮かべ、末脚を放つ!
「負ける…もんかぁぁぁぁぁ!!」
ウインバリアシオンが吠える!
そしてーー二つの閃光がゴールを越えた。 - 166スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 05:39:17
「シオン…やったな…!」
今この時、ウインバリアシオンの勝利をもって、レースは決したーー - 167スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 05:51:57
「よし、開くぞ…」
ガコン…プシュー!と表現するべきか。とにかく壮大な駆動音と共に、VRウマレーターのロックが開錠される。
その中にいたのは、当然ーーウインバリアシオン。
「んぅ…」
呻きと共に、うっすらと目を開ける彼女。
「シオン!!」
大粒の涙を流しながら、彼女を思わず抱きしめそうになるシオントレ。が、
「待て。急に動かすでない」
オルフェーヴルがその襟を掴み、静止した。
約一日半ほどこの中に閉じ込められていたのだから、当然の話である。
「トレーナー、さん…」
そんな彼の姿に、ウインバリアシオンの頬を一筋の涙が伝う。
しかしながら、その表情は穏やかであった。
「大丈夫か?身体は動きそうか?」
「はい…うぅん…ん…!何とか、いけそうっす」
手と脚と、身体を順番に動かしていくウインバリアシオン。
彼女はゆっくりと起き上がり、装置から出る。
「っとと…!」
ものの、足元がふらつき倒れかけてしまう。 - 168スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 05:52:52
が、彼女が転んでしまう事は無かった。
何故ならーー
「トレーナーさん…それに…」
「オルフェーヴル」
「何故余の呼び方だけ不満気なのだ、離すぞ」
「むぅ…」
彼女を救い出すために奮闘した二人が、しっかりと支えていたためである。
「とりあえず、保険室に運んで検査しよう。本当なら病院、といきたいのだがーー生憎事情が事情だ。ダークチップが云々、なんて説明できるはずもないからね」
シュガーライツの言葉に頷くトレーナー。
「よし、歩くぞ」
彼とオルフェーヴルは共に歩調を合わせ、ウインバリアシオンを支えながら歩き始める。
「ちょ、ちょっと大袈裟すぎっすよ」
「黙って支えられていろ。満足に動けはせんのだろう?」
「だからいちいち一言多いんすよ、あんたは…」
「ふん」
「んもー…」
相も変わらずな態度に呆れつつも、肩の力が抜けた感覚を覚えるウインバリアシオン。
VRウマレーターの設置された部屋を後にし、医務室へと歩を進めたその時。 - 169スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 05:53:06
「ん…?」
シュガーライツが携帯端末を手に呟いた。
「どうしたんですか?」
シオントレが尋ねる。
「いや、どうも電波が悪いみたいでな…カーネルとも連絡がつかないんだ」
「…変ですね?」
そんな会話を交わしつつ、保険室に繋がる通路に出た四人。
そこで彼女らは、窓の外に広がる奇妙な光景を目にすることとなるーー - 170スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 05:54:11
「何だ…?あの空は」
オルフェーヴルが訝しむ。
「オーロラ…みたいっすね」
ウインバリアシオンの指摘通り、夕焼けの空にはオーロラめいたベールが浮かび上がっていた。
それはよく見ると、六角形の集合体で形成されている。
「皆さん、大変です!」
四人がその光景を眺めていると、廊下の少し遠くから響く慌てた声。それは、駿川たづなのものであった。
「たづなさん?どうしたんですか、そんなに慌てて」
駆け寄ってくるたづなに、シオントレが尋ねる。
「それが…」
「何ですって…!?」
一同は驚愕する。
たづな曰く、あの突如出現したオーロラによりトレセン学園が陸の孤島と化してしてしまったらしい。
しかも電波障害までもが発生し、外部との連絡が取れない状態だと言うのだーー - 171スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 05:54:42
とりあえずここまでです!
続きはまた後ほど! - 172二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 05:55:48
オーロラ……隔離……やったな?
- 173二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 06:38:39
このレスは削除されています
- 174スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 07:43:39
「一体、何が…どうなって…ッ!?」
瞬間、一行の前に『何か』が現れる。
「「「メット!メット!」」」
それは工事用ヘルメットを被りツルハシを携える、マスコットめいた一頭身の姿の生物。
その数は三体。
「かわいい…」
ウインバリアシオンが呟く。
しかし、その時! - 175スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 07:44:08
「「「メットーー!」」」
それはツルハシを勢いよく振り下ろしたのだ!
突き立てられた刃先は廊下を抉り、衝撃波が前方へと突き進む!
「うわぁっ!」
シオントレはウインバリアシオンを抱え、咄嗟に回避。
オルフェーヴル達もまた、攻撃を何とか避けていた。
「な、何なんだコイツらは…!」
「っ、新手だ!」
オルフェーヴルが叫ぶ。
その視線の先には西洋の甲冑を着込み、剣を掲げる幽霊めいた異形の軍団が!
その傍には、音符めいた怪物が跳ね回っている!
「…無礼者が、そこを退け!」
オルフェーヴルが駆け、進行方向にいる怪物に蹴りかかる。
「ス、スウォー!!」
もろに攻撃を受けた怪物は甲冑をひしゃげさせ、デジタルノイズに分解されて消滅した。
思わぬ反撃に驚いたのか、怪物達の統制が少し崩れた。
その瞬間を逃さず、オルフェーヴルが叫ぶ。
「今のうちだ!一旦グラウンドへ向かうぞ!」
「わ、わかった!」
シオントレとたづなが走り、シュガーライツが車椅子を急速発進させる。
オルフェーヴルは怪物達を威圧、時に排除しながら先陣を切り、一同はグラウンドへと向かったーー - 176スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 07:44:48
そして数分程経った後。
一行は息を切らしながら、グラウンドを前にした廊下の壁を背に休憩を取っていた。
「ぜぇっ、はっ…ライツ博士、どうですか…?」
「もう少しで、何とか…!よし!」
何やら携帯端末を操作していたシュガーライツが、歓喜の声をあげた。
ノイズ音が鳴り響き、次第に音声が流れ始める。
『こち…ネル…!博…か!』
端末の向こうから聞こえたその声は、紛れもなくカーネルのもの。
「カーネル!緊急事態だ、今すぐ戻ってきてくれないか!」
焦った様子で叫ぶシュガーライツ。
しかしーー
『すまない、そうしたいのは山々なのだが…くっ!』
彼の方もまた、鉄火場の真っ只中であった。
一同が端末の映像を覗き込むと、そこには先程見た怪物達と戦うカーネルの姿が。
その数は尋常で無い。
見える限りでも、ざっと千はくだらない数だ。
『スクリーンディバイド!!』
緑色の閃光を走らせ、軍勢を一気に断つカーネル。
しかし、次から次へと敵は補充され、止む気配が無い。 - 177スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 07:45:18
「そんな…!うわっ!」
その最中、シオントレが飛来する何かに反応し、咄嗟に飛び退く。
彼が先程までいた場所にはーー巨大な蜘蛛の巣が張られていた!
そして天井を見上げるとーーそこには赤い目を光らせる、漆黒の蜘蛛型モンスターが大量に張り付いているではないか!
「うわっ、こっちからも来たっすよ!」
ウインバリアシオンが叫ぶ。
彼女達の方角からは、灰色のボディをした単眼のメカらしき異形が、右腕の銃口を向けていた。
いつの間にか四方を取り囲まれた面々。
「この数は…流石に不味いな」
「ら、らしくないっすよ…!」
冷や汗を流すオルフェーヴルの隣で、落ちていた鉄パイプを拾い上げたウインバリアシオンが背を預ける。
じりじりと迫り来る怪物達。
まさに絶対絶命の状況。
もはやこれまでかーー誰もが死を直感した、その瞬間! - 178スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 07:46:09
「セイッ!」
青く光る太刀筋が、怪物を裂いた! - 179スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 07:46:34
「ハッ!」
黄金色の平たく広がった髪が靡き、現れたそれは剣を振るう。
「トゥ!」
目にも止まらぬ三段切りが、群れを薙ぎ倒す。
恐れをなしたのか、統率を崩し逃げ去っていく怪物達。
いつしか空の色は、元の夕焼けへと戻っていた。
そうして静寂が訪れた頃ーー警戒を解いた謎の人物は一同を見やった。 - 180スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 07:47:08
「…あなたは?」
唾を飲み、口を開くシオントレ。
黄色い瞳を光らせ、語り始める未知の存在。
「俺の名はゼロ…電脳世界の旅人、とでも思ってくれればいい」
「ゼロ…?」
舞い降りた赤きイレギュラー、ゼロ。
果たして、彼は一体何者なのかーー? - 181スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 07:47:36
#3 完
- 182スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 07:51:00
というわけで、今回の更新はここまでです。
皆様のおかげで、気づけばこのスレも200が迫って来ました。
そのため2スレ目に突入する事となるのですが、ここから新規の話を始めると中途半端に切ることとなるので次スレからメジロパーマー編を始めるつもりです。
なのでここから>>200まではもう諸々語るスレにしようかと考えております。
支えて下さった皆様には感謝しかありません。
まだまだ物語は続きますので、どうか2スレ目を立てた際にはまたよろしくお願いします…!
- 183スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 10:18:23
設定まとめみたいな番外枠(ネットナビ編)ができたので置いておきます。
本編には含まれないので見ても見なくても大丈夫なやつです。
メタネタを取り扱ってますのでそこだけはご注意を…
#EX [プレイバック・メモリーズ] | Writening「ううむ…」 ある日のデューオ対策本部室(仮設)。 オグリキャップは頭を悩ませていた。 「オグリさん。どうされたんですか?」 アドマイヤベガが尋ねる。 「ああ、アヤベか。いや…最近色々なことがあっただろ…writening.net - 184二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 11:52:06
ウイルスとのファーストコンタクトがメットールなのはともかく、次がクーモスとサーキラーなのは狙ったなこれは?
- 185スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 12:05:19
- 186二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 12:38:28
コラ画像のやつじゃ無いですかぁ!!
下位種ならこの組み合わせはあるけど、最上位同士の組み合わせはないから安心しよう! - 187スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 12:51:25
本当にコラで良かったと思う組み合わせ
あんなもん同時に出てこられたら発狂しますよねホント - 188二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 13:18:55
このレスは削除されています
- 189スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 13:20:00
次回予告
新しくオープンしたテーマパークへやって来たメジロパーマー達。
しかしそこで巻き起こる、奇妙な事件!
果たして彼女は、ドラッキーの魔の手からトレーナーとズッ友を救い出せるのか?
次回、ウマ娘プリティーダービー 光とどく場所
[ウチらの太陽]
キミも次スレに、プラグイン! - 190スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 15:37:24
正直な話、保守が多すぎたのは反省ポイントと思ってます
次スレは書き溜めてから立てるようにしますね…! - 191二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 17:39:29
埋まる前に次スレのリンクがあると助かります
- 192二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 17:40:16
このレスは削除されています
- 193二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 17:41:46
このレスは削除されています
- 194二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 17:43:02
このレスは削除されています
- 195二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 17:45:19
このレスは削除されています
- 196スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 18:14:36
前スレは消せなくなってしまったのでわざと落としました…
また次スレですが保守祭りを防ぐためにある程度書き溜めてから立てる予定です!
皆様には申し訳ありませんがご了承ください…! - 197スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 18:59:18
スレ立て初心者なもので皆様にはご迷惑をおかけしました…
- 198スレ主◆y2THqlzoyo25/02/18(火) 22:14:28
このスレでの内容は何かにまとめて次スレの冒頭にでも載せる予定となっております。
皆様も良きネットバトラーライフを… - 199二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 22:15:13
長編をここまで書き上げるのは立派ッ!!!
乙!!!! - 200二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 22:15:29
次回も楽しみにしてる。またね