賀陽燐羽の日記

  • 125/02/06(木) 23:44:29
  • 2二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 23:45:03

    たておつ!まってた

  • 325/02/06(木) 23:46:09

    ○月☆日
    ____話が違う。
    引退ライブが有耶無耶にされてる。
    最悪だ。
    最低だ。
    十王社長と連絡もつかない。
    ___あの約束はなんだったの?

    十王社長と約束をして、あとは高等部への進級を待つだけだった時期に、『一番星』のプロデューサーに極月から提案があると誘われた。
    提案の内容も説明されたし別れ際に十王社長は飼い殺しにするつもりだと警告されたけど「それはない」と突っぱねた。
    だって約束だから、って。

    ...その約束だったモノはいつのまにか消えて、なくなっていた。

    ...結局あのプロデューサーの言った通りになった。

  • 425/02/06(木) 23:46:41

    ○月¥日

    あのプロデューサーに話がしたいと連絡した。
    ___極月へ移籍する。
    引退ライブをするにはもうそれしかない。
    それに十王社長に約束を破られた。
    とやかく言われる筋合いは、ない。

    明日昼過ぎにこちらへ来ると言っていた。
    ...対応が速い。
    ...まるで、最初からこうなるとわかってたみたいね。

  • 525/02/06(木) 23:48:35

    ○月%日

    極月代理のプロデューサーと話した。
    早速だけど、と急かして本題に入る。
    以前話した黒井社長の要望から変更点はない、と言ってた。
    私の望みも変わってない。
    契約の内容は、極月への移籍をして次のN.I.A期間中所属アイドルのサポートをする。その代わり私は引退ライブができる、ということでまとまった。
    渡された資料を何度も確認したけど引退ライブの保証はされてる。
    確実に、されてる。
    ...十王社長の時もそうだった。
    ......それでも揉み消された。
    アイドルとして縛りつけられることになった。
    信用しきれない。
    "また"が頭を過ぎる。
    態度に出たのか「こちら側は賀陽燐羽である必要はない」と言われた。
    極月のサポートが目的だから、こなせるなら誰でもいいということみたい。
    つまり最初から極月側に"賀陽燐羽"を引き止める理由なんてない。
    「なので信用ではなく利害の一致で考えていただければ」と言われた。
    納得して提案を受け入れることにした。
    ......そもそも私は縋るしか、ない。

  • 625/02/06(木) 23:51:01

    その場で契約書類も書いて移籍する手続きも済ませて、そのあとは打ち合わせをした。
    その時に、図々しいとわかってるけど極月へ移ったあとの立て直しの面倒を見て欲しい、とお願いした。
    「構いませんよ」「黒井社長にもそう指示されましたから」と快諾してくれた。
    ...夢に溢れたアイドルを担当するのとは訳が違う。
    引退するともう決まっている。
    ...私は、終わりがもう目の前にあるアイドル。
    何も、残せない。
    私の面倒を見たところであなたの苦労が報われることはない、とそう言った。
    「面倒くさいですね」とはっきり返された。
    「苦労が報われるかどうかは重要じゃない」
    「アイドルの望みを叶えるのが仕事ですよ」
    「気にする必要なんてないんです」
    そう言って笑っていた。
    ...『一番星』のプロデューサーだ。
    ...つまり、トップレベルのプロデューサー。
    ...それに見合う人間性の持ち主だと思った。
    ......都合が、良すぎる。
    何か裏があるに、決まってる。
    ...裏がないと、ダメだ。
    じゃないと私なんかには勿体なさすぎる。

  • 7二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 23:51:38

    待ってた!

  • 825/02/06(木) 23:51:54

    ○月○日
    プロデューサーから「一足先に極月へ行きます」と連絡があった。
    極月側の都合で私はもう少し時間がかかるらしくて、早くても☆+日以降になってしまいそうだと言っていた。
    それまでの準備運動程度でいいからと軽いレッスンメニューが送られてきた。簡単に見ただけだけど出来がいい。バランスも良いし運動量もそこまで激しくない、なのに極月へ行くまでには立て直しを始める準備が出来そうなぐらいには効果量を考えてくれている。
    あとオーバーワーク厳禁と言っていた。
    ...心配症ね。

  • 925/02/06(木) 23:53:42

    ○月+日

    最悪だ。バレた。
    極月との契約の書類の控えが見当たらなくて探してたら十王社長に捕まった。
    ...そのまま100プロに連れて行かれてその控えを見せつけられた。
    「どういうつもりだ」と聞かれたけど何も言えなかった。
    そうしたら十王社長にプロデューサーが呼び出された。
    ...プロデューサーは着いた途端に詰められていた。
    今日は極月で初めての仕事なのに。
    スカウトしたかったかもしれないのに。
    準備だってしてたかもしれないのに。
    大事な時間を無駄にさせてるのに。
    迷惑をかけてるのに。
    私のせいで台無しになったのに。

    ____きっと忙しい、はずなのに。

    なのに、嫌な顔一つしないでずっと私を庇ってくれた。

    「今のうちに帰ってください」
    「なんとかしますよ」
    そう言われて気づいたら帰されていた。

    ...まだプロデューサーから連絡はない。
    ......気が気じゃない。

  • 1025/02/06(木) 23:54:30

    ○月<日

    今朝起きたらプロデューサーから「大丈夫でした」「極月への移籍問題なしです」と連絡が来てた。
    昨日はごめんなさい、と謝った。
    「良い経験になりました」とたったそれだけの短い答えが返ってきた。
    ...変な人。
    怒っていいのに。

  • 1125/02/06(木) 23:55:36

    ○月「日

    今日はレッスンメニューをこなした。
    活動を止めてから大分経つ。
    久しぶりの疲労に身体が驚いていた。
    でもレッスンしてる最中は嫌なことを忘れられる。
    ...今頃プロデューサーはスカウトとかしてるのかしら。
    なんにせよ、成功してほしい。
    ...本当に。

  • 1225/02/06(木) 23:55:58

    ○月〒日

    プロデューサーに担当は出来たの?と聞いてみた。
    「スカウトはしてませんよ」と返ってきた。
    ...どういうことなのか詳しく説明させた。
    今の自分の役目は私の立て直しだからスカウトはしないつもりらしい。
    「約束したでしょう」と言われた。
    ...流石に申し訳ない。

  • 1325/02/06(木) 23:59:10

    ○月^日

    良いニュースだ。
    あのプロデューサーに担当が出来そう。というか出来た。...いや、アレって出来たって言えるの?...担当予定?担当(仮)?
    ...良い言葉がパッとじゃ浮かばない。
    まあ、言い方はどうでもいい。
    夕方過ぎくらいにプロデューサーから電話がかかってきた。
    私との先約がある手前断ったが、食い下がられたので私の事情を少し話して、立て直しが軌道に乗り次第契約したいと言ってしまったらしい。
    昨日今日で申し訳ない、と謝られた。
    「目が眩みました」と後悔を滲ませた声で言っていた。
    私の調子が回復してから、というのが彼らしい。
    律儀というか義理堅いというか。
    私としては立て直しを手伝ってくれるだけど十分なんだけど...。
    申し訳ない、と何度も言うので話題を変えるついでにどんな子なのか聞いてみた。
    白草四音というらしい。
    「私の求めていたアイドルと初めて出会えたんです」と震えるように話すプロデューサーに少しの恐怖を感じた。
    そのあとは私の調子はどうかとかレッスンの相談をした。相変わらず、指導の仕方がわかりやすくて良いプロデューサーだと思った。
    そんな彼の担当になるのだ。
    その子は良いアイドルになると思う。

    ...それにしても "初めて出会えた"か...。
    あの『一番星』ですら求めたアイドルではないのね...。
    ...そんなプロデューサーが目をつけたアイドル。
    __託せるかもしれない。
    ____私のファンを。


    _____四音、貴女はどんなアイドル?

  • 1425/02/06(木) 23:59:52

    ○月☆☆日

    改めて方針の説明と極月での活動開始の日が決まったと連絡があった。
    これは前にも説明されたけど極月には所属アイドルには"ランク"という概念がある。
    今回詳しく聞かされたのは、プロデューサーは黒井さんの要望で低ランクに位置しているアイドルのサポートを行うことになっているらしい。その際、表情管理やフットワークの様子を見る程度でいいから協力して欲しいらしい。
    ...多分、過去のライブか何かを見たんでしょう。
    ......まだ私がアイドルをしていた時に気をつけていたことを見抜かれている。
    前から思ってたことだけどプロデューサーは、眼がいい。
    それぐらいなら喜んで、と承諾した。
    次に、高ランクアイドルについて。
    個別でレッスンの指導も行うが定期的に高ランクアイドルと合同でのレッスンを設ける、と。
    立て直しの回復にはもってこいだ、とこちらも承諾した。
    そして、活動開始日。
    ☆^日になったようだ。
    その日のうちに高ランクアイドルたちと顔合わせも行うと説明された。
    学生寮の場所を説明されたり引越し業者の手配はこちらでしていいかとかそういう話をした。
    ...準備をしよう

  • 15二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 00:00:16

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  • 1625/02/07(金) 00:00:47

    ○月☆〒日

    明日の朝、引越しする。
    鍵の受け渡しの都合とか荷物の量もそんなに多くないということでプロデューサーが車に私の荷物を積んでそのまま学生寮に行くことになっている。
    ...また迷惑をかけた。

    明日からは極月所属だ。
    あのプロデューサーが早く担当と契約を結べるように気を引き締めよう。



    そんなことを考えてたら「立て直し、急ごうとか思ってないですよね」「気ままに行きますよ」と連絡が来た。
    ......あの人どこかで私を見てたりするわけ?

  • 1725/02/07(金) 00:01:52

    ○月☆^日

    今日、引越しをした。し、顔合わせもしてきた。
    集められていた極月所属の高ランクアイドル...。
    空気感でわかる____実力至上主義のアイドルだ、と。
    あの場には当然プロデューサーが以前話した白草四音もいた。
    でもとても私のファンを託せるようなアイドルじゃない。
    たしかに実力だけでいえば、かなりのもの。
    だけどそもそもアイドルとしてのレベルが低い。
    問題を起こすのが目に見えてる。
    ...もう起こしてるとかないでしょうね?
    ......いや、それはこの際置いておきましょう。
    プロデューサーは私のモノだ、ってなんなの?
    ...少しプライドを刺激した程度でああなるか。
    アイドルとしての自覚が足りてない。
    ...正直失望した。
    あのプロデューサーが評価しているアイドルがあの程度なの?
    ...嘘でしょ?
    そもそもあのプロデューサーもなんなの?
    「貴方のモノですよ」なんて。
    ...そういう関係なの?
    二人は付き合ってて私をダシにして楽しんでるって?
    ...呆れる。
    それにプロデューサーは私とあの子が仲良くなると思ってる。
    私があの子に夢中になる、と言っていた。
    目が節穴だ。

    ...私の代わりは自分で探した方が良さそう。

  • 1825/02/07(金) 00:02:32

    ○月¥〜日

    プロデューサーに四音と付き合ってるのか聞いた。
    ...説教された。
    「未成年ですよ」「それも16歳」「ついこの間まで中等部」「私をなんだと思ってるんですか」とか色々言ってた。
    ...正論だと思う。
    でも、ちょっと怒ったような顔は可愛気があった。

  • 1925/02/07(金) 00:03:25

    ○月¥☆日

    今日はレッスンをした。
    初めて使う極月の設備。
    そのはずなのに、どう使えばいいかわかる。
    私がしたいことをするには何をどうすればいいかわかる。
    ...移籍の提案の時に貰ったプロデューサーの資料のおかげね。
    心配はなさそう。

  • 2025/02/07(金) 00:03:50

    ○日¥%日

    今日は休養日。
    ついでに黒井さんと話してきた。
    ...主にあのプロデューサーについて。
    黒井さんは「またか」と笑っていた。
    どうも以前四音も聞きに来たらしい。
    まあ、それはいい。
    あのプロデューサーの話だ。
    極月系列出身。
    初星学園プロデューサー科主席合格。
    しかし、在籍3年間担当アイドル___なし。
    十王星南となし崩し的に契約するまで、は。
    在籍4年目__担当アイドルをH.I.Fで同一年制覇させる。
    十王星南を『一番星』にした男。
    卒業後、その栄光に未練も執着も興味もないと言わんばかりに961プロへ籍を置くに至る。
    ____歪だろう?
    初星のプロデューサーとは思えないほどに。
    黒井社長がそう言った。
    「そんな男が白草四音に何かを視ている」
    「奴の衝動を初めて突き動かす何かを」
    「___私はそれが楽しみでならん」
    そう言って笑っていた。

  • 2125/02/07(金) 00:04:24

    ○月¥○日

    高ランクアイドル...いや、Aランクと呼ぶんだった。
    そのAランクたちと合同でレッスンをした。
    ...たしかに、一学園のトップを張っているだけある。
    引っ張られるように私のパフォーマンスが回復していく感覚はあるが、今ひとつ私の代わりになれそうという存在ではない。
    ____私を遥かに圧倒するわけではない。
    私の代わりに、私以上に、あの子たちの目を眩ませるほどの何かが見えてこない。

  • 2225/02/07(金) 00:05:15

    ○月¥^日

    四音と話をした。
    今後の予定を聞かれた。
    ...恐らくあのプロデューサーがいつ担当になりそうか知りたいのだろう。
    N.I.A終了後予定通り私は引退する、それが黒井社長との約束だ。
    そう答えると嫌味を言われた。
    『さっさと引退して、プロデューサーを寄越せ』
    そういう目をしていた。
    だからつい私も煽ってしまった。
    引退ついでに貰っていく、と。
    ...まあ、本心だ。
    好きかどうかは置いておくけど、あの人は一緒にいて居心地がいい。
    それに、アイドルとしての私を求めない。
    私を、特別扱いしない。
    _____その上で、私に優しい。

  • 2325/02/07(金) 00:05:50

    ○月¥¥日

    今日は極月のCランクアイドルの様子を見た。
    経験の浅い、実力もないアイドル。
    けれど、意欲も夢も希望も胸に秘めている子たちだ。
    つい、指導に力が入る。
    けれどあの子たちはついてくる。
    良いアイドル。
    _____眩しい。

  • 2425/02/07(金) 00:06:39

    ○月¥○日

    プロデューサーにレッスンを見てもらった。
    調子がいい。
    __ダンスのキレが戻る。
    ___表情が据わる。
    ____声が凛としている。
    _____私が空気に寸分の狂いもなく染み渡る。
    ______私の世界が、辺りに広がる。

    ________賀陽燐羽の身体がアイドルに戻る。

    __________私の中の誰かが目覚めた。

  • 2525/02/07(金) 00:07:15

    ○月¥<日

    プロデューサーから「仕上げられそうですね」と言われた。
    ...やっぱり眼がいい。
    「視ればわかりますよ」と言われた。

  • 2625/02/07(金) 00:11:27

    +月^日

    ようやく思い通りに動けるようになった。
    プロデューサーに「ありがとう」と言うと「まだ速いです」「引退ライブのあとにしてください」「そもそも引退ライブの日取りが決まったらまだあるんですよ」と小言を言われた...。
    ...やっぱりあのプロデューサーは私を見捨てない。
    引退ライブの目処が経ってもそれに向けて万全にしてくれる。
    まだ、私の夢に付き合ってくれる。
    付き合う、つもりだ。
    ...良いプロデューサーだ。
    「いいから四音のとこに行ってきたら」と言うと「その前にこれを」と資料を渡された。
    「私の方で大体の試算をしました」
    「確認して、希望があれば言ってください」
    「こういう現実味は大事でしょう」
    「気が早い、ですが」
    と言っていた。
    私のファンの人数や過去行ったライブの傾向を汲んでいるしプランもいくつか出してくれている。
    ...仕事が出来る。
    「それでは」と行ってしまった。

    ...本当にありがとう。
    貴方がいてくれて、よかった。
    ......恩返しのしようが、ない。
    私には返せないから。
    ____その事実がもどかしい。

  • 2725/02/07(金) 00:12:19

    +月☆〜日

    早速あのプロデューサーが四音のスカウトに行ったようだ。
    明日からレッスンを見ると言っていた。
    ...これって恩返しと言えるのかしら。
    ...だといいのだけれど。

  • 2825/02/07(金) 00:13:14

    +月☆^日

    N.I.A開幕まで1ヶ月と少し。
    あれからパフォーマンスもさらに回復している。
    コンディションに問題はない。

    ____初星を潰す。

  • 2925/02/07(金) 00:13:40

    +月¥%日

    プロデューサーからN.I.A期間中の説明をされた。
    必要ない、四音に集中しなさい、と言っても聞く耳を持たなかった。
    「言葉はアレですが『初星潰し』についてです」
    「有力候補のリストを作りました」
    「黒井さんが手当たり次第に、と仰ってました」
    好きに動いていい、ということらしい。

  • 3025/02/07(金) 00:14:09

    <月+日

    撫子が今日一日中ずっと機嫌が良かったから何かあったの?と聞いた。
    四音とプロデューサーがデート出来るよう手を回したのが上手くいったらしい。
    なんとしても四音から面白い話を聞き出す、と意気込んでいた。
    ...ただ四音を追いかけるだけかと思っていたけど中々強かな子だと思う。
    まあ、そういう娯楽に飢えているんでしょう。
    微笑ましい。

  • 3125/02/07(金) 00:14:30

    <月¥〒日

    N.I.Aが始まった。
    オーディションに関して特に書くことはない。
    簡単に突破した。
    私も四音も。
    少なくとも四音はそうでなくてはいけない。
    プロデューサーに期待されているから。

    ああ、それと。
    ___花海佑芽、良いアイドルになりそうな子だった。
    でも、それでおしまい。
    ...姉のことを随分と信頼しているようね。
    ___花海咲季、また近いうちに会いましょう?
    そのメッキを剥がしてあげる。

  • 3225/02/07(金) 00:15:14

    「月¥日

    ...まったく、あの子は...あの子たちは。
    本当にどうしようもないわね。
    四音が問題を起こした。
    手毬も問題を起こした。
    四音が問題を起こすのはまだわかる。
    手毬も問題を起こすのはまだわかる。
    ......ああ、もう。これじゃ埒が明かない。

    今日、初星が主導するプロモーションがあった。
    そこで、二人とも問題を起こした。
    ...としか言いようがない。
    SNSで馬鹿みたいに騒がれてる。
    ...揃いも揃って二人とも。
    見た時は目を疑った。

  • 3325/02/07(金) 00:15:53

    四音は参加していた初星のアイドルに5流アイドルだと煽るし挙句ありもしない持ち歌を自慢気に話して帰ってきた。
    ......まあ手毬に痛いところを突かれて思わず口走ったのねということぐらい予想はつく。
    それに、煽られてたアイドルは5流と言われても仕方がない。
    動画を見たけど...パフォーマンスの出来が酷かった。多分、まだ経験を積んでいる途中ね。
    だから、これから這い上がればいい。
    煽られて発破をかけられた、それで成長しないようなら___5流以下。
    あと四音だけど、堂々と振る舞っていたのは評価出来る。
    虚仮威しだとしても、ね。
    自信ある振る舞いは余裕を感じさせる。
    それにプロデューサーに迷惑をかけた、と自覚して反省も出来ているし。
    成長している、と思う。
    それで...手毬だけど持ち歌が1曲もないことを馬鹿にしていた。
    ...あの言い方だと、持ち歌を持ってない他のアイドルのことも馬鹿にしていると取られてもおかしくない。
    手毬のことだから、どうせ内心では四音のことを怖がってたに決まってる。
    ...それであそこまで言えちゃうんだからホントどうしようもない。

  • 3425/02/07(金) 00:16:38

    「月%日

    撫子がプロデューサーを褒めていた。
    なんでも四音がプロデューサーから曲を貰ったらしい。
    それもプロデューサーが作った、と。
    四音のことを大切にしてくれるのが嬉しい、と言っていた。
    本当に自分のことのように喜んでいた。
    撫子は四音のことを慕ってる。
    極月のアイドルで唯一と言って良い。
    私が知る限り、だけど。
    だからそんな風に慕ってくれる撫子のことも四音にとって支えになってるハズだ。

    プロデューサーが作ってくれた曲、か。
    _____いいなあ。

  • 3525/02/07(金) 00:18:24

    「月〒日

    手毬のことで気になっていたことを聞いた。
    プロデューサーっぽい人は近くにいなかったらしい。
    ...妙だ。
    手毬があんな上手く火消し出来るとは思えないし...まさか美鈴?
    いや、美鈴なら多分...放っておくでしょうね。
    うん、多分プロデューサーがいるわね。
    相当腕がいい。
    あの手毬の面倒を見れるのだ、もしかしたら美鈴の面倒も見てるかもしれない。
    ...ご愁傷様、と言っておくわ。

  • 3625/02/07(金) 00:19:45

    これも書き残しておこう。
    私の気持ちにケリをつけるためにも、ね。
    今日失恋した。
    どうしてか、負けちゃったって思った。
    プロデューサーと話した。
    四音と話した。
    内容なんてこの前の炎上騒動と他愛ない雑談程度。
    それなのに『ああ、通じ合ってるな』とか『今も相手のことを考えてるな』とか思っちゃった。
    だから、うん。
    失恋。
    ......私の初めての恋だったんだ。
    なかなか良い恋だったと思う。
    だって初めて好きになった人がイイ男だから。
    好きになったのはいつからだったかな。
    面倒を見ると言ってくれた時?
    十王社長から庇ってくれた時?
    レッスンを見てくれるうちにいつのまにか?
    私の終わりに付き合うつもりだと知った時?
    ____もしかして、一目惚れだったり。
    ...なんてね。
    いつからかなんて、私にもわからない。

  • 3725/02/07(金) 00:20:05

    でも一つだけわかってた。
    プロデューサーは四音のことしか見てないって。
    気づかないフリ、してたんだけどな。
    四音は可愛いし。
    それに最近の四音は頑張ってるし。
    ...初めて会った時とは随分変わったし。
    お似合いの二人だし。
    きっと四音は大変だろうな。
    プロデューサーは多分鈍感、だし。
    四音のことしか見てないけどいつまで経っても女として好き、なんて自覚はしなさそう。
    だから付き合うまで長いと思う。
    でもきっと恋人同士になると思う。


    (文字が滲んでいて読めない)


    ああ、好きだったなあ。

  • 3825/02/07(金) 00:20:30

    「月☆¥日

    四音のレッスンに付き合った。
    「レッスンを見て欲しい」と頼まれた。
    ...良い変化だ。
    自分に足りないモノを素直に認められている。
    教えを乞う努力が、出来ている。
    プライドばかり目についたアイドルだったのに恥を気にしないように変わって来ている。
    自分で考え思考錯誤して成長している。
    ...感心してたらプロデューサーのことが好きかって聞かれた。
    いや、まあ。
    たしかにその直前プロデューサーの話をしてたし。
    私もちょっとだけ。
    ほんのちょっとだけ。
    ヒロインみたいな顔して話したし。
    突っ込まれても文句は言えないと思う。
    ...失恋したって言っちゃった。
    でもようやく吹っ切れた、と言えるかも。
    これでも四音には期待しているのだ。
    アイドルとしても女の子としても応援しよう。

  • 3925/02/07(金) 00:21:24

    「月☆<日

    今日もまた四音とレッスンをした。
    動きもいいし指摘したことも次には改善している。表情だって意識出来てる。不器用なりに直向きな努力をひたすらしているとわかる。
    でもまだ認めるつもりはない。

    だってまだ、私の方が上だもの。

  • 4025/02/07(金) 00:21:47

    「月¥〜日

    四音の調子が良い。
    多分、何かの輪郭が見え始めている。
    きっと自覚はない。
    それでも近いうちに私を超えていくと確信できる。
    私にはない何か。
    私が捨てたモノ。
    私が失くしたモノ。
    それが四音にはある。

  • 4125/02/07(金) 00:22:18

    「月¥☆日

    二次オーディションを突破した。
    花海咲季に勝った。
    "妹との約束は破るわけにはいかないのに"と悔しそうにしていた。
    メッキなんてなかった。
    妹のためにすべてを注いでくれる。
    その在り方は私にとって正に理想の姉だったハズよね?
    それなのに心が惹かれないのは、何故?

    きっと、あそこに私の居場所がないからだ。
    あそこには咲季と佑芽、二人分の席しかない。

    _____私の席は何処にあるの?

  • 4225/02/07(金) 00:22:43

    「月¥%日

    四音、認めてあげる。
    貴方になら私のファンを託せるわ。
    貴方の成長を感じてる。
    貴方の変化を感じてる。
    ___貴方の可能性を信じてる。
    "賀陽燐羽"の代わりとしてなんかじゃない。
    私は白草四音だ、と胸を張りなさい。
    なりたい自分に、なりなさい。

    ...私のファンをよろしくね。
    きっとみんなすぐに貴方のことが好きになるわ。
    ......私みたいにね。

    でもアイドル活動中にプロデューサーとスキャンダル、なんて起こさないでね。
    そういうのはこっそりやるからいいのよ?

  • 4325/02/07(金) 00:23:10

    「月¥<日

    四音が怯えていた。
    四音の姉がプロデューサーに会いに来るらしい。
    ...プロデューサーを取られるかも、では済まされない怯え様だ。
    ...姉、か。
    多分私たちは違っているようで少し、似ている。
    だからいつか話せたら、と思う。

  • 4425/02/07(金) 00:23:36

    「月%☆日

    ...おお。
    今日すごいところを見た。
    プロデューサーが黒井さんと一緒に四音の姉と話してた。
    四音がその場面にいなかったのが残念。
    もうちょっと早く来てれば、ね。
    「"白草月花の妹"という評価が気に食わない」「近い内に"白草四音の姉"呼ばわりさせてやる」とか言ってた。
    それに結構な人数が見てた。
    思春期のアイドルには毒だと思う。
    特に撫子とかすごかった。
    うん。
    なんか、すごかった。

  • 4525/02/07(金) 00:24:36

    〒月○日

    四音をレッスンに集中させるらしい。
    フットワークと表情管理を見て欲しい、と改めて四音からお願いされた。
    うん、やっぱり成長出来てる。
    あと四音の持ち歌のタイトルが決まった。
    『ファム・ファタール』
    男を破滅させる女、運命の女を意味する言葉だ。
    その流れで四音を口説いてた。
    ...嘘でしょ?あんな小っ恥ずかしいの毎回やってるとかそんなわけないわよね?

  • 4625/02/07(金) 00:44:08

    〒月〒日

    最近、四音のことを目で追っている。
    気づけば、考えてる。
    ...プロデューサーと一緒に居られる、ことに嫉妬しているのか。
    でも、多分そうじゃない。
    ただの嫉妬なら、こんなに身体に熱は篭らない。
    私は____。

    ...どうかしている。

  • 4725/02/07(金) 01:00:58

    〒月☆〜日

    ダメだ、勘違いじゃない。
    私、あの子のことが好きだ。

    忘れないと。

    四音の前で上手く笑えなくなる。

  • 4825/02/07(金) 01:24:34

    〒月☆¥日

    プロデューサーに、QUARTETのこともあるしレッスンに集中したい、と尤もらしいことを言って四音と距離を少し置く事にした。

  • 4925/02/07(金) 01:26:42

    〒月☆<日

    四音から相談?を受けた。
    プロデューサーが作ってくれた衣装がリテイクもしてない最初の試着でサイズがピッタリだった。
    ...スリーサイズを知ってるのかも、と。
    とりあえず「自分から言いたかったの?」って揶揄っておいた。
    そんなんじゃない、と顔を真っ赤にして否定していた。
    四音はかわいいと思う。

    ...私はもういつも通り振る舞えてる?

  • 5025/02/07(金) 01:27:38

    〒月☆^日

    今日、四音のレッスンを見ていた。
    ...何だか随分久しぶりな気がする。
    それで、気づいたことがある。
    『フットワークと表情管理を見て欲しい』
    それはつまり苦手なんだと思っていた。
    違う。
    勘違いしていた。
    アレは武器だ。
    研ぎ澄まし、鍛えている。

    より肉感的に、より妖しく。

    ___より、淫靡に。




    "白草四音"が形作られていく。

  • 5125/02/07(金) 01:28:30

    〒月¥+日

    QUARTETで手毬に負けた。
    結構頑張ったんだけどな。
    ...手毬も成長した。
    もう、大丈夫なんだと思った。
    ......駄々をこねる前までは。
    まだあの時のままだ。
    私に憧れている。
    「今度美鈴も入れて3人で話そう」と言われた。
    あなたたちとの約束はとっくに果たした。
    私は引退、する。
    ちゃんと話そう。

    ごめんね。

    ごめんね、手毬。

  • 5225/02/07(金) 01:29:07

    〒月¥<日

    プロデューサーが言ってた。
    最近様子が変ですよ、と。
    言えるわけがない。
    それに、ようやく気持ちを抑え込めていたのに。
    最近は上手く自分を騙せていた。
    思い出させないで。

  • 5325/02/07(金) 01:29:31

    〒月%☆日

    明日FINALEがある。
    四音の、ライブだ。
    他の出場者は、白草月花、『一番星』、初星のアイドル。
    一筋縄じゃない。
    でも四音なら大丈夫。
    あの子はプライドが高い。
    驕りが誇りに変わった。
    負けたくないから実力の限界を越えられる。
    なりたいアイドルが見えているから。
    だからあの子は、大丈夫。

    四音がN.I.Aを優勝して、私が引退ライブをする。
    プロデューサーとも四音とも、もう会わない。
    だから、きっとこの歪な気持ちも、消えてくれる。

  • 5425/02/07(金) 01:30:09

    ^月☆日

    ___すごい。

    四音がN.I.Aを優勝した。
    圧倒的なパフォーマンスだった。
    会場の空気を支配したどころじゃない。
    支配してたのは理性だ。
    ___理性を啄むように犯された。
    会場の観客、全員。

    私の知ってる四音じゃない。
    ああ、たしかに。
    『ファム・ファタール』
    ____四音そのものだ。
    これ以上ないぐらい、相応しい。
    ホンモノの魔性。
    今も、頭が回らない。
    だって、理性をグズグズに溶かされた。
    ____脳の内側に焼きついて離れないあのパフォーマンスは、なに?

  • 5525/02/07(金) 01:30:40

    ただ歩くだけで、呑まれた。
    一歩、一歩と進むたび頭の中に彼女が流れ込んだ。
    囁く様な息遣いが会場中に広がって、彼女が嗤った。
    ステージスピーカーに腰掛けた。
    その仕草に幽かではない鮮烈なエロスを感じた。
    スリッドの入ったドレスから肌を覗かせながら、揶揄うように1人の観客の目の前に脚を差し出した。
    瞬間、嫉妬が渦巻いた。
    選ばれなかった観客が悋気する。
    彼女は「ふふ」と嗤って身を翻す。
    また違う観客に戯れるような貌で手を差しだす。
    気まぐれな愛を向けられた観客が期待する。
    なのに、彼女はもう興味なんてないよと何処かを見ていた。
    『次は誰にしようかな』
    そういう目に、なっていた。
    カメラに指先を這わせ、蠱惑的な眼差しをゆっくりと向けていた。
    「欲しがり、だね」とまた嗤う。
    もう、会場に逃げ場なんてなかった。
    視線が、思考が、理性が彼女だけで埋め尽くされていた。
    その興奮の中、ライブがサビに入る。

  • 5625/02/07(金) 01:31:05

    サビに入って、サビが終わる、終わるハズだった。
    ドレスを靡かせるような一瞬のターン。
    ____或いは、見せつけるような一瞬のターン。
    正面を向いた時、ドレスは自然に落ちた。
    彼女の肌を撫でることが赦されたのは重力だけ。
    彼だけが、彼女の身体に触れていた。
    ドレスの下から赤いランジェリーが現れた。
    ああ、今までのは。
    ただ、遊んでいただけなんだ。
    ただ、抑えきれない色香が滲みでていただけ。


    露わになる、白草四音の"本性"

  • 5725/02/07(金) 01:31:55

    囁く様な笑い声のコーラスが聞こえる。
    歓声が増す。
    「あはっ」
    そのコーラスに彼女のせせら笑う声が入り込む。
    耳の中で、混ざる。
    歓声が、増す。
    囀るような声音で彼女が歌う。

    その声が。

    理性を。

    犯していた。

    最後にまた彼女は嗤っていた。
    彼女を引き止める声も、彼女を求める声も、何も彼女に届かない。
    ___きっと誰もが彼女を振り向かせたくなった。


    白草四音というアイドルが完成した、気がする。

  • 5825/02/07(金) 01:32:35

    彼女になら、託せる。

           ___引退なんて、出来ない。

    私のファンを、託せる。

           ___同じステージに立ちたい。

    賀陽燐羽を、終える。

           ___四音に、焦がれている。


         私の本音は、どっち?

       答えなんてわかりきってるのに。

  • 59二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 01:37:57

    ゾクゾクしてきた

  • 6025/02/07(金) 01:40:54

    ^月¥日

    N.I.Aが終わったし今日はゆっくり過ごした。
    それに、考えなきゃいけないこともある。
    私は四音にファンを託そうとしていた。
    彼女になら託せる、と思っていた。
    事実、四音はすごいアイドルだった。
    すごいアイドルになった。
    ......それで済めばよかったのに。
    同じステージに立ちたくなった。
    私と四音だけのステージ。
    それを見せたい。
    ...いや、本当はそうじゃない。
    見せつけ、たいんだ。
    観客が来ることの出来ないステージの上。
    羨ましいだろう、と。
    私だけがここにいる、と。
    選ばれたのは私だ、と。

    見せつけたい。


    四音のモノに、なりたい。

  • 6125/02/07(金) 01:47:46

    ^月<日

    頭では、わかっている。
    大人しく引退するべきだって。
    そもそもそれが私と極月の契約だった。
    だから、引退についてプロデューサーに話しに行った。
    今後のレッスンの予定も相談した。
    なのに気づけば「四音とユニットを組みたい」と口走っていた。
    慌てて誤魔化した。
    プロデューサーは一言。
    「そんなことだと思いました」だ。
    私の様子がいつもと違う。
    私らしくない。
    だからこれは。
    引退する決意をしたフリをしているな、と。
    そう言われた。
    ...私の心を見透かされた。
    でも、この場でプロデューサーからの了承はしない、と言われた。

  • 62二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 01:48:29

    このレスは削除されています

  • 6325/02/07(金) 01:49:18

    「貴女の言葉で白草さんに話してみてください」
    「ですが、もし」
    「ユニットを組んでいいと」
    「そう言われたのなら」
    「いいですよ」
    そう言って悪い顔をしていた。
    ...負け惜しみだとはわかってるけど「あの子のこと貰うわよ」と煽ってやった。
    「譲りませんよ」と笑われた。

    ____その顔に、初恋を思い出した。
    ああ、そうだ。
    子どもみたいにくしゃっと笑うその顔が。
    愛しくて。
    そばで見ていたくて。
    好きになったんだった。

    そんなことを、思いだした。


    そして、まだ。
    その顔が好きなままだった。
    まだ、あの人のことが好きなままだった。

  • 6425/02/07(金) 01:50:29

    ^月^日

    四音に話をしてきた。
    大事な話がある、と言って。
    私が極月に来た目的...私のファンを託せるアイドルを探していたこと。
    そのアイドルはきっと四音だと、思ったこと。
    N.I.Aを終えたら引退しようと思ってた。
    でもあのライブを見て、どうしようもないぐらいアイドルを続けたくなった。
    四音と同じステージに立ちたくなった。
    二人だけの、ステージに立ちたい。
    四音とユニットを組みたい。
    ...そこまで私の口は滑るように話せていたのに、気づけば「どうかしら」と不安そうに聞いていた。
    四音は驚いて、何を言われたのかまだわからない様子で。
    でもわかった途端「夢、みたい」と言っていた。
    引退するのは寂しい、っていつも言いたかった。
    だから夢みたいだ、と。
    「ボクも燐羽とユニットを組みたい」
    「燐羽がいい」
    「同じステージに立ちたい」
    嬉しい、と何度も言ってくれた。
    そのあとは二人でたくさん話をした。
    曲はプロデューサーに作って欲しい、とか。
    四音が曲を作ってもらった時のこととか。
    どんな曲が好きか、とか。
    色々。
    プロデューサーに一緒に報告しよう、と約束した。

  • 6525/02/07(金) 01:53:14

    ^月☆〜日

    プロデューサーに報告した。
    ユニットを組むことになった、というと「でしょうね」と笑っていた。
    「そうなると思ってました」
    「なので、曲を作る必要があります」
    「また、私ですか?」
    意地悪な顔をしていた。
    本当に。
    この、プロデューサーは。
    本ッ当に。
    四音と二人で「わかってるクセに」というとまた笑った。
    そのあとは完成の目処はいつにするかとかユニットの話をしたり、N.I.Aが終わってからの今後の予定の話をした。特に、四音の場合は取材とか『ファム・ファタール』のフル尺の収録なんかで忙しくなると言っていた。
    プロデューサーは私の分の仕事とかイベントの仕事をいくつかとってた。
    ...引退予定だったアイドルの分も?
    「引退しなさそうだな、と時々感じていたので」と言われた。
    それにもし、引退するとしても賀陽さんならその仕事はこなしてからでしょう。
    賀陽さんはそういう人間だって知ってますから。
    と笑っていた。
    ...ああ、本当に悪い人だ。
    きっと全部バレてる。

    報告が終わってからプロデューサーのああいうところをどう思うか四音に聞いた。
    ズルいと思う、と返ってきた。
    私も、と言って二人で笑った。

  • 6625/02/07(金) 02:17:23

    ^月☆¥日

    四音が嫉妬していた。
    N.I.Aで四音が優勝してから、プロデューサーが人気だからだ。
    なのに四音は仕事で忙しい。
    だから私にプロデューサーを見張っててと頼んで来た。
    それで、プロデューサーにレッスンを見て欲しいと言って連れ出した。
    四音とユニットを組めて気が楽になったのか。
    久々に気分が軽かった。

    帰って来た四音に嫉妬された。
    プロデューサーと二人きりなんて、と。
    ...それは、まあ。
    たしかに私も美味しい思いをしていたけれど。

  • 6725/02/07(金) 02:19:49

    ^月☆%日

    手毬と美鈴に会ってきた。
    FINALEの前までは引退するつもりでいた。
    けど、アイドルを続ける理由が出来た。
    だから引退はしない。
    でも、初星には戻らない。
    私は極月のアイドルだから。
    そう言った。
    手毬に猛反発された。
    ユニットの再結成がしたかった、と。

    ああ、辛いな。
    辛い。

    Syng Up!はもう終わったユニット。
    今の私には一緒にいたい人がいるから。
    だから。
    だから、ごめんなさい。

    正直に、四音とユニットを組むことを話した。

    手毬の目の色が変わった。

  • 6825/02/07(金) 02:20:20

    手毬の目の色が変わった。
    「美鈴、私たちもユニットでやろう」
    「だから、勝負しよう燐羽」
    「四音って人も一緒に大勢の前で泣きべそをかかせてあげる」
    ...手毬、らしい。
    そっちこそ、と返した。
    3人の蟠りはいつのまにか消えていた。
    自然とお互いの話になっていた。
    N.I.Aのこととか。
    レッスンの話とか。
    私たちのプロデューサーとか。
    手毬たちのプロデューサーとか。
    そうしていつのまにか日は沈んでいた。
    また近いうち会おうと約束して別れた。

    今まではユニットの仲間だった。
    これからはユニットのライバルだ。
    負けるわけには、いかない。

  • 6925/02/07(金) 02:33:31

    ^月☆<日

    誰も何も言わないからあまり気にしなかったけど、なんで白草月花は極月にまだいるわけ?
    あまり親しくなかったけどレッスンで鉢合わせる機会が多くてそこそこ話す仲になった。
    N.I.Aを終えてからは四音の話を聞いているらしい。
    へえ、と思った。
    月花が来た時四音はすごく怯えてたけど、どうやら何か良い変化が二人の間にあったのだろう。
    それはきっと良いことだ。

  • 7025/02/07(金) 02:38:33

    ^月¥%日

    四音がプロデューサーとピアスを開けていた。
    片耳ずつ、同じピアスをつけてた。
    中々に嫉妬した。
    でも今回はプロデューサーの方にだ。
    だって羨ましい。
    ああいうのは独占欲が満たされるし、なんていうか良い。
    私も四音とお揃いをつけたい。

  • 7125/02/07(金) 02:51:00

    ^月¥「日

    四音とデートをした。
    私とはピアス開けてくれないの?と意地悪をしてしまった。
    「燐羽ともお揃いのピアスを開けたい」と言ってくれた。
    でも、恥ずかしそうに「もう少し余韻に浸っていたい」とお預けされた。
    _____お預けも、いいかもしれない。
    なんというか、クセになりそう。

    きっとプロデューサーと何かあったんでしょう。
    ...いいなあ。

    ...それは、どっちに対して?

  • 72二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 03:00:45

    燐羽×四音……かなりアリだ……!

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