- 1◆i49.3lKjwPUK25/02/07(金) 20:38:02
- 2◆i49.3lKjwPUK25/02/07(金) 20:40:13
- 3二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 20:50:25
上げ
- 4二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 20:50:32
お待ちしておりました
- 5二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 20:51:07
立て乙
- 6二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 20:53:51
待ってた
- 7二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 20:59:03
保守
- 8二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 21:03:04
全裸で待ってたぜぇ?
- 9二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 21:10:27
立て乙
- 10二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 21:13:33
立ておつー
- 11◆i49.3lKjwPUK25/02/07(金) 22:18:19
「…………なに、それ……ふざけないで」
だけど、それも一瞬。再び画面に向き直る。
「ふざけてなんかいません。お姉ちゃんは、貴方を底辺だなんて一度も思ったことはないです」
「っ……嘘だ!」
「嘘じゃありません。ヤヨイはずっと、世界一頑張り屋さんの、私の妹です!」
そんなの、絶対に嘘だ。信じられるわけがない。
だけど、私はお姉ちゃんの妹だから……小さい頃からお姉ちゃんの一番側にいたから…………お姉ちゃんは嘘なんかついていないって、わかってしまう。
胸が震える。
それなら、どうして……どうして、どうして!
「ならなんで!私を見てくれなかったんだよ!!!」
お姉ちゃんの手が、再び止まる。"泣いてる私"が、お姉ちゃんに叫ぶ。
「ずっと、私なんて眼中になかったんだろ!初めて一緒に勉強した時も!ミレニアムに入った時も!ずっと、ずっと!!」
今回だってそうだ。私がリオ先輩につくだなんて、思ってもみなかったでしょ?それってさ、お姉ちゃんにとって私なんか、敵になっても取るに足らない存在だってことじゃないの。 - 12◆i49.3lKjwPUK25/02/07(金) 22:19:13
- 13二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 22:33:48
- 14二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 00:16:00
- 15二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 00:18:58
数十人分の自分自身の恐怖が
一気に一人分の身体に流れ込んだらヤバそう - 16二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 07:37:27
ほ
- 17二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 08:45:46
恐怖どころか復讐心とか嫌悪感とかも倍増してそうなんだけど大丈夫?
- 18二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 09:05:16
10人一気に来たらヤヨイの情緒おかしくなってしまいそう....
- 19二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 10:34:02
大丈夫?別作品だけどAIMバーストみたいなことにならない?
- 20二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 11:22:43
同期の反動が段々やばくなって鼻血や血涙、吐血しそう。阿頼耶識みたいな感じ
- 21二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 14:09:48
これ本当にハッピーエンドで終わるんですよね!?
- 22◆i49.3lKjwPUK25/02/08(土) 20:17:05
「私は先生失格だな……」
生徒達を前にして言う言葉ではないことはわかっている。だが、言わずにはいられない。
「部長ぜんぜん起きないよ〜……」
「アスナ先輩も怪我してるんですから!大人しくしてください!」
「このままだと……アリスちゃんが……」
「せっかくここまで来たのに……!」
傷ついた生徒。心が折れかかっている生徒。未だ囚われたままの生徒。そして、自身の手を汚そうとしている生徒。"先生"という存在がいながら、今の状況は最悪と言ってもいい。
ほんとうに、ほんとうに……情けない。
「先生……アリスは、まだ大丈夫だよね……?」
「……大丈夫だよ、モモイ。まだ、諦める時じゃない」
依然として状況は最悪。生徒の誰もが下を向き、不安に潰されそうになっている。
だから、私が……私だけは前を向かなければならない。私だけは、夢を、希望を抱き続けなければならない。生徒の可能性を、私だけは諦めてはいけない。 - 23◆i49.3lKjwPUK25/02/08(土) 20:17:36
「ッ……誰だ!!」
その時、カリンが銃を手に取った。その銃口が向けられた先には……
「ちょ、ちょっと待って。私だよ」
「……エイミ?」
和泉元エイミがいた。彼女もまた、傷だらけの状態ではあったが。
「その傷、どうしたの?」
「ヤヨイ先輩に3人がかりでやられた。部長を救出しようとしたんだけど……私だけじゃ無理。先生達は?」
「私達はトキにやられたよ」
「うぅ……タワーにもまだヤヨイ先輩がいるんだったら、結局アリスのとこまで行けないじゃん……!」
「お姉ちゃん……ネガティブなことばっかり言わないで」
「だってそうでしょ!あんなチート使い達をどうやって突破するの!?」
やはり、リオ達残りのの戦力はトキとヤヨイだけみたいだ。だけ、と言ってもそれが本命であり、私達はその2人を突破できていないのだけれど。
「でも、良い知らせもある」
「聞かせてくれるかな?」 - 24◆i49.3lKjwPUK25/02/08(土) 20:18:58
「アリスはまだ破壊されてない」
「え!それって本当!?」
「落ち着いて、モモイ。今は"まだ"ってだけ。たぶんだけど、あと20分もしたら時間切れになる」
「それだけでも十分だよ。ありがとう、エイミ」
「……どういたしまして」
生徒達の顔は、先程よりかはいくらかマシになった。最後の一押しは、私の役目だ。
「まずは謝罪させてほしい。私がいながら、君たちに苦しい思いをさせてしまって、申し訳ない」
頭を下げる。この悲劇は、私の責任だ。
「もう一つ。これから、君たちには酷なお願いをしなければならない。それを先に謝っておく」
「……酷なお願いって?」
顔を、上げる。不安そうな瞳をしたモモイと目が合った。 - 25◆i49.3lKjwPUK25/02/08(土) 20:20:08
「アリスを……ヒマリを、トキを、ヤヨイを、リオを……私と一緒に彼女達を助けてほしい」
「アリスちゃんだけじゃなくて……?」
「君たちはまだ子供だ。間違えたのなら……道を違えたのなら、もう一度道を選び直せばいい。責任は全部、私達大人にあるんだから」
君たちには、やり直すチャンスがある。たくさん間違えて、失敗して、その度に努力したり、仲間と力を合わせて乗り越えていく。君たちはこれから、そうやって成長していくんだ。
「私は、生徒のみんなに幸せになってほしい。最後にはみんなが笑っている……そんなハッピーエンドがいいんだ。…………君たちはどう?」
それを、ここで終わりになんかしていいわけがない。
「私は……もちろん、ハッピーエンドがいいよ!」
「私もです!」
「わ、私も……!」
「まぁ、私も」
「ふふ、私もハッピーエンドがいいですわ」
「悲劇的な終わりなんて、納得できないからな」
「うん!みんな笑顔が一番だよね!」
「じゃあ、ここで諦めたりなんかできないよね」
「できねぇに決まってんだろ……!!!」
コールサイン"00"。ミレニアムの、私達の勝利の象徴が目を覚ました。
反撃が、始まる。 - 26二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 20:21:50
ヒャッハー!反撃の時間だぁ!!
- 27◆i49.3lKjwPUK25/02/08(土) 20:25:35
- 28二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 00:03:08
これ黒服も関わってるんだよね?
簡単には終わらなさそう - 29二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 00:08:30
いけるのか!? こんな状況から!? バトエン直通ルートしか見えんが!?
- 30二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 01:37:01
この状況から光のハッピーエンドの構築がどうなされるのかすげぇ楽しみ!
- 31二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 07:21:40
ハッピーエンド(全員無事とは言ってない)にはならないよな?
- 32二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:00:17
このレスは削除されています
- 33二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 21:58:25
ほ
- 34二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:02:08
ヒマワリちゃん、頑張れぇ
- 35二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:03:19
ほ
- 36二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:09:41
ヤヨイちゃんとヒマリのどちらが勝つのか楽しみ
- 37二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:14:18
このレスは削除されています
- 38◆i49.3lKjwPUK25/02/09(日) 22:23:00
要塞都市は、未だ静寂を保っている。『アリスを破壊した』というヤヨイの報告もなければ、私とリオ先輩の間にも言葉はない。それが、嵐の前の静けさのようで……妙な胸騒ぎがした。
そんな私の予感めいたものは、見事的中することになる。
「ネル先輩……」
先程撃退したはずの先生方が、再び私の前に現れた。主力ともいえるC&C……ネル先輩は、先の戦いで既に傷だらけだというのに。
『……何を企んでいるか知らないけど、無駄よ。トキ』
「待って」
先生の声が、要塞都市に、私の耳に響く。
「その前に、私のお願いを聴いてほしいんだ」
『……"お願い"?』
リオ先輩が困惑の表情を浮かべる。それとは対照的に、先生は仄かに笑って、手を差し出した。
「私を、助けてくれ」
その言葉の意味が、理解できなかった。 - 39◆i49.3lKjwPUK25/02/09(日) 22:23:27
「君たちが言ったように、確かにアリスにはキヴォトスを滅ぼす可能性がある。だから……アリスを破壊しようとするリオ達の考えも、わからなくもない」
『……そうよ。これ以外の方法は────』
「だけど、アリスの犠牲の上にこのキヴォトスが成り立つなら……きっとこの先、誰も本当に笑うことができなくなる」
その理由はきっと、罪悪感だ。わかってしまうのは、今の私にもそれがあるからだろうか。
「"先生"として、それは見過ごすことはできない。生徒全員が笑って過ごせる結末に導かないといけない」
『なら……貴方はどうするというの、先生?』
「あはは……責任を背負う大人、"先生"としては、きっとここで格好いいことを言わなきゃいけないんだけどね。情けないことに、私にはできそうにない。だから────」
そう言って、先生はもう一歩踏み出す。
「君たちに、こうやって助けを求めることにしたよ」
これが"大人"なのだろうか。
「大切な生徒のアリスを。苦しい選択を強いてしまったリオを、トキを、ヤヨイを。生徒全員を救うために、私に力を貸してほしい」
──本当に、おかしな人だ。 - 40◆i49.3lKjwPUK25/02/09(日) 22:45:15
『っ……理解に苦しむわ。それは単なる理想論、夢物語に過ぎない』
「それでもいいさ。だって、夢は語ってこそでしょ?」
『……もう、いいわ。貴方の言葉を聞いていると…………トキ』
「イエス、マム」
──ごめんなさい、先生。
少しだけ。少しだけ心が揺らいだ。だけど、私達にも意地がある。決意を固め、銃口を先生に向けようとして……
「忘れてもらっちゃ困るなぁ!!」
その鮮烈が、視界に割り込んだ。
「ッ……そんな身体で、まだ戦うつもりですか……!」
「……気に食わないんだよ。お前も、ヤヨイも」
「何を……!」
「しけた面しやがって。お前らがしてることは、自分で選んだんじゃねぇのか!」
私は……そんな顔をしているのか。
「少なくとも、チビはそんな顔は絶対しねぇ奴だった」
先輩達が、ネル先輩の銃口が、私を射抜く。
「『アビ・エシュフ──Sol』戦闘体勢へ移行します」
「私の後輩を泣かせた罪は重いぜ!!覚悟しろよ、新入り!!!」
静寂は、破られた。 - 41二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 23:03:49
Fooooooooooo↑↑↑これで小説パゥワー明日の高校入試は満点だぜ!!
- 42二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 23:36:21
このレスは削除されています
- 43二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 23:38:59
頑張れよ
- 44◆i49.3lKjwPUK25/02/09(日) 23:40:14
「いくぞ!!」
ネル先輩の叫びと共に、一直線に向かって来るアスナ先輩。先生とて、この行為は無駄なことはわかっているだろう。つまり、これは陽動だ。視界にいないカリン先輩とアカネ先輩への警戒を高める。
「カリン」
「ッ!……そこですか」
「チッ……アスナ!!」
「あははっ!突撃〜〜!」
視野外からの狙撃を躱す。アスナ先輩の弾幕を避けながら、こちらも広範囲に弾幕を展開する。アスナ先輩を相手にする時は、感では避けようのない面制圧が適している。ちなみに、これはヤヨイ談。
「いたーい!」
「逃がしません」
まずは一人。一気に距離を詰めて、アスナ先輩の意識を刈り取ろうと────
「今だ!アカネ!!」
「はい!部長!」 - 45◆i49.3lKjwPUK25/02/09(日) 23:40:31
その瞬間、爆炎が視界を埋め尽くした。咄嗟に周囲に向けて掃射する。だが、それは悪手であった。
「おらぁ!!!」
「ぐっ……!」
煙の先から、ネル先輩が突撃してきた。その衝撃で、先の爆発で空けられたタワー内部へと押し込まれる。
縦横無尽に動き回き、攻撃を続けるアスナ先輩とネル先輩。その後ろから援護してくるカリン先輩とアカネ先輩。そして、彼女達を指揮する"先生"。
────押されている
"敗北"の2文字が、脳裏にうっすらと過った。
「トキ!主砲の使用を許可するわ!」
だが、それも杞憂に終わりそうだ。
「イエス、マム」
『中央タワーに電力が集まってる!みんな、気をつけ──』
主人の許可を貰い、『アビ・エシュフ』をエリドゥ中央タワーへと接続。主砲に電力を集中させる。『陽光』とは違い、一瞬の、一点集中の光──
「『暁光』」
閃光が、象徴を掻き消した。 - 46◆i49.3lKjwPUK25/02/09(日) 23:42:09
『……ここまでよ』
──本当にそうか?
主人の声が告げる終わりに、私は未だ確信が持てずにいた。確かに、ネル先輩は『暁光』を受けて倒れた。ヤヨイ曰く、これをまともに受けても尚動けるなら、それはもう人間の域を超えている、らしい。
『ネルが倒れ、C&Cももう限界が近いでしょう、先生。……もし、貴方がその"先生"の意地とやらで満身創痍の生徒を戦わせたのであれば……心底、軽蔑するわ』
「それは違います、リオ会長」
恐れる必要はないはずだ。相手の主力は失われた。残された時間も僅か。なのに、どうして諦めていないのか。
「私達は、先生に頼られて、自分達の意志で、"大切な友人を助けたい"その思いで、ここまで来たんです。決して、先生がそうさせたわけではありません」
『…………』
「そういえばリオ会長。まさか忘れていませんよね?」
そうだ、何かを忘れている。この場において、最も警戒するべきことを────
「ネル先輩のもう一つの名前。コールサイン"00"。私達ミレニアムの『約束された勝利の象徴』ということを」
その瞬間、背後に気配を感じた。
「とらえた」
「『暁光』を正面から受けて動けるだなんて……!」
──ネル先輩は、人間ではないのかもしれない。
「あいにく、この間も食らったばっかでな!」
『中央タワーの貨物エレベーターをハッキングしました!』
「ネル!今だ!!」
戦いは、さらに加速する。 - 47二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 23:54:24
ここって連投回避レス入れた方がいいの?それとも邪魔?
- 48◆i49.3lKjwPUK25/02/09(日) 23:57:32
『トキ!今すぐそこから出てあの子達は──
「あたし、前に言ったことがあったよな?」
主人の言葉を遮り、エレベーターにネル先輩が入ってくる。全身は傷だらけで、明らかに満身創痍だ。だけど、その瞳は、その顔は、獰猛な笑みを浮かべていた。
「あたしの間合いに入って勝てるやつなんか、このキヴォトスのどこにもいないって」
そして、エレベーターが動き出す。重力を感じると同時に、『アビ・エシュフ──Sol』の回避システムが麻痺した。これで、私のアドバンテージはほぼなくなった。
「さて、と。これでチートは使えねぇ。正々堂々勝負しようぜ、後輩?」
「はぁ……終わりですか………………」
これでは、もう私に勝ち目はない。
────だけど
「私だって、約束したんです。絶対に勝つって」
「ハッ!そうこなくっちゃな!!」
友が作ってくれた機体を動かし、立ち上がる。"最強"に立ち向かう。
ただの口約束。されど、唯一の友と交わした約束だ。破るわけにはいかない。
「チヒロ!もっと上げろ!!」
私達は、さらに加速する。 - 49◆i49.3lKjwPUK25/02/09(日) 23:58:17
- 50◆i49.3lKjwPUK25/02/10(月) 00:24:31
「ハァァッ!!!!」
重い。重いが、それだけだ。気力を振り絞ってガトリングの照準をネル先輩へと合わせて引き金を引く。
「甘い!」
だが、ネル先輩はまるでこの重力など関係ないみたいに壁を駆け、私に弾丸を叩き込んだ。
「ッ……ほんとに人間ですか!」
「あぁ!?どういう意味だ!」
ネル先輩がさらに近付く。私達の間の距離がゼロになる……その時、私は全力で砲身を振り回した。
「そのままの意味です……よッ!!」
「ガッ……!」
ドンッ、と。容赦のない殴打。回避能力を失ったパワードスーツ、その砲身が、打撃武器としてネル先輩に襲いかかる。
ネル先輩は宙に浮き、その直後には床に叩きつけられる。だが、その顔は苦痛に歪んだものではなく──
「やるじゃねぇか……!」
どこまでも、獰猛で、楽しげなものだった。 - 51◆i49.3lKjwPUK25/02/10(月) 00:24:55
そして、再度、この場では信じられない速さでの接近。それを、正面から迎え撃つ。
「おらぁぁぁぁあぁ!!!!」
「あぁぁぁあ!!!!!」
激痛が、私の意識を徐々に奪っていく。だが、それは相手も同じ筈。ここからは、根性比べだ。
戦いは、頂きへと至る。
撃って、撃たれる。重力でほとんど動けない中、避けることは選択の中にない。それはネル先輩も同じようだ。だからこそ、正面きっての撃ち合い。
そして──────ドガンッ!!!!!
「なっ……!?」
「きた……!」
とてつもない衝撃と、浮遊感。私達を乗せたエレベーターは、天井を突き破り、空中へと放り投げられた。 - 52◆i49.3lKjwPUK25/02/10(月) 00:48:35
「捕まえました!」
「この……!離せ!」
あれだけの速度を出せば、こうなるとは思っていた。空中に浮かんだ機体を操作し、ネル先輩を捕縛する。頭が出口の方へと向くように調節し──
「"パージ"!」
──『アビ・エシュフ──Sol』から離脱する。
慣性が私の身体を圧迫するが、無事にエレベーターから脱出することはできた。ネル先輩は、今やっとアビ・エシュフの拘束から逃れられたところだ。こちらを見て、ネル先輩もエレベーターから出ようと足に力を入れた。
だが、もう遅い。
ネル先輩を指差し、ニヤリと笑う。
「『陽光』 フル、バースト!!!!」
その一瞬、闇夜に"太陽"が輝いた。 - 53◆i49.3lKjwPUK25/02/10(月) 00:48:59
轟音と、衝撃。そして重力によって私の身体は屋上へと打ち付けられた。……四肢が地面に投げられ、もう起き上がれそうにない。
遅れて、エレベーターだったものが落下する。朦朧とする意識の中視線を動かして、煙が晴れるのを待つ。
「嘘ですよね…………」
晴れた煙の先、美甘ネルが立っていた。
「ぺっ…………今のはかなり効いたぜ」
かなり効いたぜ。で済まされたら困るんですが。
困惑をすぐに捨てて、携帯していた小銃を発砲する───しかし、それよりも先にネル先輩のサブマシンガンが、私めがけて火を吹いた。
「お前は強い。正直、私だって今にもぶっ倒れそうだ」
……意識が、遠のいていく。
「だけどな、最後の最後。立ってた私の方が勝った。それだけだ」
勝利の象徴は、陽の光に焦れなかった。 - 54二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 00:50:06
原作とは違う展開ながらやっぱりかつネルパイセンは流石だわ
- 55◆i49.3lKjwPUK25/02/10(月) 00:51:53
戦闘シーンむずい
明日ついにヤヨイとヒマリの決着です - 56二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 00:53:48
乙でした〜
- 57二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 00:57:16
いや流石にネル先輩耐久力バグり過ぎない?
この後遅れてダブルKOとかでなけりゃチートはどっちだって言いたいレベルなんだが - 582次元好きの匿名25/02/10(月) 01:05:49
- 59二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 01:20:11
ネル先輩の耐久がヤバいとは言え、今にも倒れそうって事だから、ここから戦線に復帰することはなさそうかな?
どっちが勝ってもおかしくないギリギリの戦いだっただろうから - 60二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 03:45:38
まさに死闘なのが良いね。
トキも本編以上に足掻いて死力を尽くしたのが良い - 61二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 05:44:34
勝利の象徴は最後に必ず勝つのさ
- 62二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 07:12:44
>>52その一瞬、闇夜に"太陽"が輝いた。
一体どの位の電力を使ったらこうなるんだ,,,?
- 63二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 07:40:52
ほ
- 64二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 10:44:17
やっぱネル先輩つえぇ…
- 65二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 11:46:10
待機所挟んだからスレ主がやたら多いバッドエンド希望に対して「終わったらバットifも書く」って言ったの知らない人がいるのだろうか?
- 66二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 12:46:40
なにそれ初耳
- 67二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 18:21:36
スレ3より
187 i49.3lKjwPUK25/02/05(水) 23:17:50
みんなハッピーに飢えてそうなのでこのままハッピーエンドでいきたいと思います
バッドエンドifは終わった後に書けたら書きます - 68二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 22:59:55
展開が熱すぎだわ
ヤヨイとヒマリの勝負の結末も楽しみだし、アリスとケイがどうなるのかも気になる……!
最高だぜ! - 69◆i49.3lKjwPUK25/02/10(月) 23:03:59
──もっと速く手を動かして!
──考えるのが遅いんだよ!もっと速く対応しろ!
──ねぇ、またこっちのセキュリティも突破された。ヘルプ求む。
──もう再構築するセキュリティのパターンなくない?同じのもう一回入れる?
──バカ。そんなの1秒も稼げないでしょ。
──とりあえず今やってる作業10秒で終わらせて。これまでのパターン組み合わせて複雑化するよ。
「…………もう……!」
思考が重ね合わさる。部屋にあるアンドロイドは全て私と同期している。そうしてやっとお姉ちゃんと互角か、それ以下だ。"同期"した私達の声が、頭の中の響き渡る。もう何が何だかよくわからなくなってきたし、とにかくうるさいなと私はどこか他人事のようにそう思った。
既にセキュリティの半分以上がお姉ちゃんの手に渡っている。私の処理速度では、お姉ちゃんのハッキングを相殺するのに手一杯で、とてもじゃないが取られた部分の制御権を奪い返すなんてことはできない。
だけど、残り時間は10分。私の防戦一方だった電脳戦も、いよいよクライマックスだ。待ちに待った"勝利"が、もう目前まで迫っている。
だが…………
──なに、これ……
「は…………?」
その均衡が、崩れる。 - 70◆i49.3lKjwPUK25/02/10(月) 23:06:34
──解除された部分にアクセスできない!
──お姉ちゃんのセキュリティが構築されてる……
──こっちもだ……パスワードが……
『お姉ちゃんが、この世で一番愛してる人は誰でしょう?』
──お姉ちゃんって好きな人いたの……?
──リオ先輩でしょ
──先生だ!
──いや、絶対チヒロ先輩
──…………和泉元は?
──誰でもいいから速く入力して!
各務チヒロ…………『違います』
和泉元エイミ……………『違います』
先生…………『違います』
調月リオ…………『そんなわけがないでしょう?!』
「くそ……!」
「ふふ、わからないんですか?」
「黙ってて……!」
よし、これは諦めよう。幸いにも、まだ私の占有している領域はある。それを奪われないようにすればいいだけの話だ。
お姉ちゃんに取られた領域を奪い返そうとしていた分の思考リソースを、全て防衛に割く。これなら、残り数分間も耐えられる───そう、思っていた。 - 71二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:09:03
揶揄ってるようだけど妹が本気でわからないの内心傷付いてそうなヒマリ
- 72二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:17:41
ヤヨイからヒマリへの好感度、迫真の1(ファンブル)だからな……
- 73二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:19:35
- 74二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:21:16
…事件解決後のヒマリ、本気で心理学を学ぶのは良いが、妹の立場を鑑みた結果頭を抱えそう。
だってこれ、能力とか努力とかでなんとかなる領域じゃないので - 75二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:31:46
十数人分のヤヨイを用意してもヒマリ1人に敵わない…これを「覆してやる」って思って頑張れる時点でかなり凄いことでは?
うーんこれは自慢の妹!
なお当人…… - 76◆i49.3lKjwPUK25/02/10(月) 23:39:03
「はっ……なん、で……!」
私は、お姉ちゃんの本気を理解できていなかった。今まで辛うじて均衡を保つことができていたのは、お姉ちゃんが私へのハッキング攻撃と同時に、そこに組み込むプログラムを作成していたから。
私達が防衛に集中できるようになったように、お姉ちゃんもまた、攻撃に集中できるようになったのだ。
「かなりギリギリでしたけれど、確実に勝てる手を打たせてもらいました。…………まぁ、そこで詰まるとは思っていませんでしたが……」
一手ずつ、着実に制御権が奪われる。一つ、また一つと残りの防壁が破壊される。時間の進みだけが、異様に遅く感じられた。
────あぁ、負ける
どこがいけなかった?何を間違えた?そもそも、この行為に意味はあったのか?本当に、私が勝つ可能性はあったのだろうか。私なんかが、お姉ちゃんに勝とうとしたのが間違いだったのだろうか。
手元の端末から視線を外す。もうこれ以上は無駄だ。目線を上げると、勝ち誇った笑みを浮かべるお姉ちゃんと目が合った。 - 77◆i49.3lKjwPUK25/02/10(月) 23:39:33
ムカつく。ここまでして、届かないのか。ふざけるなよ。私めちゃくちゃ頑張ったんだぞ。というかあのパスワードなんなの?百歩譲ってあの質問はわかる……どうせ解除したらしたで何か仕掛けがあったろうし。けどリオ先輩の名前打ち込んだ時にだけ別枠で反応が返って来るようにプログラムするな。そんな余裕あるんだったらハッキングしてこい。ふざけんな。
あぁ、もう……ほんとにムカつく。お姉ちゃんなんて、大嫌いだ。
だけど──────
「やっぱり……お姉ちゃんはすごいなぁ…………」
17年間ずっと、貴方に焦がれ続けた。
羨ましかった。妬んだ。嫌いになった。
それ以上に、憧れた。貴方のようになりたいと願った。貴方の言葉に、行動に、その才能に、光を見た。
私の嫉妬も、怒りも、願いも、言葉も、能力も、才能も、努力ですら貴方には届かない。
そんなお姉ちゃんが、私は嫌いだ。
そんなお姉ちゃんを、私は世界で一番尊敬している。
────勇者の部屋が開かれた。 - 78二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:40:32
ヒマリがエミュってるだけでは
- 79二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:41:22
…………まぁ、そこで詰まるとは思っていませんでしたが……
こころなしかしょんぼりしてそう? - 80二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:42:29
- 81二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:45:53
- 82二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:46:44
バッドエンド苦手なのにちょっと見てみたいと思ってしまう自分がいる
- 83二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:47:50
とりあえず本編に戻るとアリスはまだなにもされてない状態なんだっけか
- 84二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:48:15
スレ主さんが書いてくれるやもしれんから待つのじゃ
- 85二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:48:38
- 86二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 23:51:31
ヒマリのことだしあのパスワードの後もヤヨイをあらゆる角度で褒め称える内容が答えのパスワードを用意してた気がするんだよな
ところがまさかの初手からつまずき - 87◆i49.3lKjwPUK25/02/11(火) 00:10:48
開かれた装置から、勢いよくアリスが飛び出してきた。……成功、かどうかはまだわからないが、最悪の事態はどうやら回避できたみたいだ。
「アリス……無事でよかったです」
「あ!ヒマリ先輩!ちょうどいいところにいました!」
「……?」
そう言ってアリスはお姉ちゃんのところへと駆け寄った。
「状態異常を付与できる武器はありませんか?」
「…………???……えっと、手持にはありませんが……理由を聞いても?」
「はい!『ケイ』を仲間にするためです!」
その瞬間、視界の端に"アリス"の姿が映り────私の意識は暗転した。 - 88二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 00:12:53
………んん?
- 89◆i49.3lKjwPUK25/02/11(火) 00:19:55
今日はここまでにしてやるぜ!
- 90二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 00:21:57
そうか……黒服も絡んでる以上ここまで無茶して無事にすむはずが……
- 91二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 00:24:02
- 92二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 00:25:55
- 93二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 00:25:57
乙でした! アリスは無事解放できたしいよいよラストスパートかな? 次回も楽しみです!
- 94二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 00:26:50
このレスは削除されています
- 95二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 00:27:39
シンプルにヤヨイの身体と神秘が限界迎えてるんだと思った
- 96二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 00:43:51
- 97二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 00:45:49
- 989625/02/11(火) 01:01:49
いやこの子一般人()なんでしょ?ケイのこと知らないんじゃ?
- 99二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 02:10:58
ヤヨイちゃん、自分のクローン複数体と意識繋いだりとか、かなり無茶やってるんだけど
これ、下手するとヤヨイちゃんの意識が戻ってこないとかあるのでは? - 100二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 10:23:44
黒服も関わっているみたいだし、ただでは終わらなさそうなのが怖いな…
- 101二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 10:25:29
バッドエンドifがそのパターンとみた
- 102二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 11:06:11
ヤヨイの自己評価が低いから『お姉ちゃんが、この世で一番愛してる人は誰でしょう?』って問いの答えがヤヨイ本人なのがわからないの本当に上手いと思った。
- 103二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 11:53:29
他人なら間違いなく即答できるのに現時点の本人だけは絶対に答えられない簡単な設問っていいよね
- 104二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 19:48:44
ほ
- 105二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 21:12:16
「ヤヨイ……」
突如として現れた少女が、妹の名を呼ぶ。
小さな体に、脚まで伸びた長い髪。儚くも、神秘的な雰囲気を纏った少女の容姿は、まさしく"アリス"そのものだった。
「ヤヨイ!!!」
そんなアリスそっくりの人物が、倒れたヤヨイを硝子のようにそっと抱える。ちらりと見えたその表情は、慈愛に満ちたものだった。
「何者ですか!ヤヨイから離れなさい!」
「黙りなさい。愚かな姉よ」
その表情から一転して、少女の怒りに染まった視線が私を射抜く。その声色も、アリスとは違ってひどく冷徹なものだ。少女は依然としてヤヨイを抱きかかえたままだ。その事実に眉を顰めながらも、努めて冷静に隣のアリスへと問う。
「アリス、どういうことか説明してください」
「あれはアリスの中にいた"ケイ"です!あの体はヤヨイ先輩が用意してくれました!」
「……なるほど、話が見えてきました」
おそらく、ヤヨイの目的は"アリス"と"ケイ"の分離。あの性悪女とは違って、アリスを犠牲にする気は端から無かったということですね。流石はヤヨイです。
だが、ここで疑問が生じる。
「なぜ、ケイはヤヨイを?」
「それはアリスにもわかりません……ケイとお話している時に急におかしくなりました」
「…………まさか……」
「アリス!!!」
一足遅く、勇者の仲間が到着した。 - 106二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 21:20:04
分離したぁぁぁぁぁああああ!?
- 107二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 21:24:34
トロッコ問題
アリスを死なせるかヤヨイの身体をケイに明け渡して自ら消滅かで自ら消滅を選択した感じかな? - 108二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 21:29:47
この時点で姉を上回ったことを、彼女だけが知らない
- 109二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 21:57:39
- 110二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 22:00:58
分岐があるとするのならここなのかな…
- 111二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 22:28:10
「うわぁ〜〜!心配したんだからね!!」
「アリスちゃん……無事でよかった……!」
「ほ、ほんとに……よかった……」
「無事でよかったよ。アリス」
「みんな……心配かけて、ほんとうにごめんなさい」
「謝る必要なんてない!」
「そ、そうだよ!」
「私達は仲間でしょ!」
「…………はいっ!」
魔王の御前にて、ゲーム開発部が再び一つになる。
「王女よ」
それを、"鍵"が許す筈がない。静かな声が、部屋中に木霊する。
「貴方の役割は、この世界を滅ぼすことです」
「違います!アリスのジョブは勇者です!」
「なぜですか……!貴方のその力は……私達の存在理由はそれだけだというのに!」
「たとえ始まりがそうだとしても、この力は世界を救うために使います!誰にでも変わるチャンスがあるって、ヤヨイ先輩に教えてもらいました!」
「…………そう、ですか」
悲嘆と落胆が、確かにそこにはあった。 - 112二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 22:28:56
目覚めてそんなに時間経ってないだろうにヤヨイにめっちゃ心許してるどころか苦しめてる原因の姉に敵意剥き出しにするくらい入れ込んでるケイちゃん
- 113二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 22:29:04
- 114二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 23:06:51
「……この子のためにも、私は世界を滅ぼします」
・・・なんか想像以上にケイちゃんからヤヨイへの好感度が高いんですけど!? - 1152次元好きの匿名25/02/11(火) 23:25:21
存在証明が欲しい2人だ、通ずるもんがあったんやろう
- 116二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 23:39:21
√分岐ここかぁ
- 117二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 23:41:54
このレスは削除されています
- 118二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 23:43:22
ある意味で"本物"の『付属品』ないし『粗悪品』みたいな存在として自己認識してるしな、ヤヨイもケイも
- 119二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 23:56:10
先の読めない展開が続いてて素直に凄いなって
- 120二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 23:59:39
ヤヨイ達が一斉に銃を構える。私の前には咄嗟にエイミが立ち塞がった。
「ッ……!アロナ!」
先生の焦った声が聞こえる。そうだ、当然だ。己の命を奪う銃弾が無数に飛び交って来るのだから。
そんなことすら遅れて気付いた。だって、何よりも……その言葉が気に触れたから。
「ヤヨイのためにもなんて、ふざけたことを言わないでください!」
怒りのままに、叫ぶ。アンドロイドに囲まれた奥で、赤く輝く双眼と、目が合った。敵意か、殺意が私の肌を刺す。
「貴方は、何もわかっていない」
「ッ……!貴方こそ何が!」
「私はヤヨイと一つになりました」
その言葉が何を意味しているのか、一瞬理解できなかった。
「貴方は何を望んでいるのですか?」
"同期しろ"と、先程少女は言った。つまり、だ。私とヤヨイの勝負の最中、ケイもヤヨイと意識を共有していたのではないだろうか。 - 121二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 00:01:41
「もし貴方がヤヨイの幸せを望むなら、この子の幸せにとって一番邪魔なのは貴方です。明星ヒマリ」
「…………そんな、わけ……」
「ヤヨイの記憶が、感情が、全てを物語っています。それとも貴方は、妹のそれすらも否定するのですか?」
「違います!私は、否定なんて……!」
「ヤヨイの尊敬を、努力を、準備を、存在そのものを否定し、踏みにじったでしょう」
「そんな……つもり、は…………」
心当たりは、ついこの前までは微塵も無かった。だけど、ヤヨイの本心を伝えられた今では、そうは思わない。思うことは、できない。
「ヒマリ。真に受けちゃダメだよ」
「先生……」
「大人……!……そうでした。この子の痛みも、傷も、大人のせいです。貴方だけはこの手で……!」
憎悪に染まった顔が剥き出しになる。それを正面から受けながら、先生は堂々として言い切った。
「私なら殺してもらっても構わない」
この場にいる全員が、その言葉に動きを止めた。
「だけど、その前に私の話を聴いてほしいんだ」
先生は狙い通りだと言わんばかりに微笑んで、ケイに向かって歩みを進めた。
それは、まさしく先に生きる者の姿であった。 - 122二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 00:06:44
やっぱ鉄火場の先生はカッコいいわ
- 123◆i49.3lKjwPUK25/02/12(水) 00:20:57
- 124二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 00:26:40
ケイの大人への敵意…
黒服…お前なにやったんだよ… - 125二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 00:42:44
ヤヨイと繋がった事で黒服とのやり取りを知ったのかな。
それなら大人に対して強く警戒するか。 - 126二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 02:20:02
これ絶対黒服がアンドロイドの技術提供で代償言わずに取引したろ!
- 127二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 04:23:31
ヤヨイがケイのボディを作ったって事はヤヨイがケイの親になるのか。
- 128二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 05:26:29
愛情と嫉妬と憧憬と無力感と…初めて学習した感情が複雑過ぎたな
ヤヨイとケイのために絶対止めないとダメだ - 129二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 06:07:02
別にええんやで
- 130二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 08:09:26
ケイがアリスボディを手に入れたの地味にリオが製作に関わってないこと暗示してない?
- 131二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 10:28:03
- 132二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 10:51:18
あれそんなに万能じゃないし包囲射撃されたら終わりだよ
- 133二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 11:53:47
程度によらず策を弄する時点で不誠実なんだ
- 134二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 12:24:59
このままヤヨイ犠牲にケイだけ生き残っても気まずい事この上ないしな
だから世界ごと滅ぼす必要があったんですね - 135二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 13:15:54
ケイのアリスへの振る舞いとかはヒマリと似てるんだけどね
そこら辺も先生との問答を通して気付いてくれるといいな - 136二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 14:11:31
- 137二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 20:04:50
つまり黒服パパとヤヨイママ?
- 138二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:22:16
黒白で見た目の相性は良いな………
- 139二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:55:32
- 140二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:23:16
- 141二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:26:56
美味しいクリームシチュー作ってくれそう
- 142二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:30:23
ヤヨイはお姉ちゃんかお母さん呼びなのにヒマリは叔母さんとかおばあちゃん呼びされてショック受けてそう
- 143二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:33:14
おばさんは可愛い姪っ子にお年玉として有り金全部渡すべきでは?
- 144二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 00:04:48
ヤヨイの事は「お母さん」や「マザー」とか呼びそうだけど
ヒマリの事は「愚かな姉」や「おばあちゃん」や「グランドマザー」とか呼びそう。 - 145二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 00:06:01
上にも書いてあるけど一番事実に近くてなおかつJKの呼称としては絶妙に嫌な「おばさん」呼びな気がするわ
- 146二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 00:16:00
おじさんをおばさん呼ばわりしたら傷つきそうだし
おばさんという言葉には謎のダメージ効果がある - 147二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 00:19:55
ケイ「ヒマリおばさん」
ヒマリ「!?」
ヤヨイ「www」
ヒマリ「💢」
後日こうなるのかな... - 148二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 04:15:28
ほしゅ
- 149◆i49.3lKjwPUK25/02/13(木) 04:48:37
──頭が、痛い。
割れるような痛みと共に目が覚めた。急な意識の覚醒に、未だ脳はついてきていない。前後の記憶を思い出そうとしても、どうにも思い出すことができない。
「…………ここ、どこ?」
辺りを見渡すと、どこまでも白が続いていた。だけど、その"白"が私の思考を加速させる。
思い出した。私はお姉ちゃんと勝負して────
「負けちゃった…………」
負けたのだ。思い出すだけで胸が苦しくなる。視界が霞み、俯かずにはいられない。
ただ、心はいくらか軽い気がした。
「起きましたか」
不意に背後から声が聞こえた。それは抑揚などほとんどない、機械のようなトーンだった。
振り向くと、そこにはアリスがいた。
「なんでアリスが……?」
「私は王女ではありません。ただの『鍵』です」
「……そっか、君が鍵なんだね。アリスがうまくやってくれたのかな」
すると目の前の『鍵』ちゃんが……呼びにくいからケイちゃんでいこう。ケイちゃんがゆっくりと私の方へと歩いて来た。 - 150◆i49.3lKjwPUK25/02/13(木) 04:49:19
「貴方はまた……そうやって人のことばかり……」
「……ごめんね」
ケイは、そう言って私の服の裾を少しだけ握った。俯いてしまってその表情は伺えないが、きっと心配してくれているのだろう。
手をそっとケイちゃんの頭の上に乗せる。その自覚はある……が、私には謝ることしかできない。
「それでさ、ここはどこなの?」
「ここは貴方の精神の中……つまり、私と貴方は今"同期"しているということです」
「……え?」
その一瞬、息が止まった。 - 151◆i49.3lKjwPUK25/02/13(木) 05:05:47
「私と、"同期"したの……?」
「肯定。この機体はそういう風に設計されているみたいなので」
おかしい。ケイちゃんのボディは私のアンドロイドとは違って"同期"できないはずだ。その必要がないし、その機能があればアンドロイド達がハッキングされるから。
嫌な汗が背中を伝う。ケイちゃんに対する罪悪感が、私の胸を押し潰して、体を強張らせた。
ケイちゃんの肩を掴み、しゃがんで目線を合わせる。
「大丈夫!?体に異変はない?」
「問題ありません。それよりも貴方は……」
「痛かったよね……ごめん、なさい……」
「……私は、貴方を許します」
私と"同期"すること。それすなわち意識と、感覚と、記憶の共有だ。意識だけであれば問題ない。だが、"感覚と記憶"は同期した相手に私の過去を追体験させることを意味する。つまり、ケイちゃんは……私と同じ──
黒服の実験を受けたことになる。 - 152二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 05:48:17
実験を受け【た】
お姉ちゃんが超天才病弱美少女だったばっかりに、万年雪の結晶の妹が黒服の手で汚され()ちゃった……
神秘65、中の上くらいの素材に何したんやろなぁ - 153二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 05:58:54
意識の並列・分化、崇高の二面性に注目してる黒服ならやりそう
- 154二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 06:42:46
つまり、ヤヨイちゃんはケイと同じ【世界を滅ぼす】使命を与えられたことにもなる…?
- 155二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 07:24:19
可愛い妹が知らない間に闇の大人に肉体を弄られていたと知ったヒマリの反応が今から怖い
- 156二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 09:34:22
神秘の数値的には黒服もあまり興味惹かれそうになさそうだけど、他の分野とか同期とかで何かしらの価値があったから実験したのかな?
- 157二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 09:45:45
神秘とは生徒の記憶に宿るものなのか、それとも肉体に宿るものなのか。複製や共有は出来るのかっていう仮説の証明の為の捨て駒みたいな扱いだったり
- 158二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 10:21:14
このレスは削除されています
- 159二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 10:24:37
このレスは削除されています
- 160二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 10:29:23
複数人物の同期によって能力を飛躍的に引き上げる研究は、アプローチ次第では人工的にテラー級や神相当の神秘を創ることも可能になりそうだし、黒服も興味を持ちそう
- 161二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 13:24:22
>「大人……!……そうでした。この子の痛みも、傷も、大人のせいです。貴方だけはこの手で……!」
>"感覚と記憶"は同期した相手に私の過去を追体験させることを意味する。つまり、ケイちゃんは……私と同じ──
黒服の実験を受けたことになる。
この内容的に結構な実験はされてしまってそう...
- 162二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 18:47:17
こんな事になってもヒマリお姉ちゃん気付かなかったのか……
- 163二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 20:29:41
怪しげな大人に自分の身体を捧げるような契約をしているところまで追い詰められてる上にその要因が自分とか知ったらまだギリギリなところでもってるお姉ちゃんの心砕け散りそう
- 164二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 20:34:04
- 165二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 20:58:59
時期としてはデカグラ対策を講じててって位だろうし閉じこもってたタイミングだったとかで気付かなかったとか?
普通に接触してたのにお姉ちゃんが気づかなかったとかは流石に違和感、というよりそうじゃないとヒマリがあまりにお労しい...
- 166二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 21:10:53
- 167二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 21:12:48
ちょっと仕事が忙しくてスレから離れてた間に
いつのまにかケイちゃんがヤヨイちゃんガチ勢になってる件 - 168二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 21:14:47
- 169二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 22:20:35
こんなスレをリアタイ出来るなんて幸せだ…
- 170二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 00:05:25
- 171二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 00:39:31
ケイは煽り力高そうだから
「身近な妹の事すらも全く知らず、知ろうともしないなんて薄情な"姉"ですね。私は彼女を理解しているし肯定もしますよ、何せ私は彼女と同期してその想いも、感情も、思考すらも共有した、謂わば同位体なんですから」
くらいは言いそう - 172二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 01:04:41
このケイ無敵すぎる…
先生のお話でどうにかなる未来が見えん - 173二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 07:16:28
信じるんだ…!わっぴーエンドを…!
- 174二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 07:18:39
とりあえず何してくれてんだ黒服ぅ!!
- 175二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 08:03:47
『よくも全知なんて名乗れたものですね。当のあなたは無能でしかないのに。』
- 176二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 08:55:31
このレスは削除されています
- 177主です25/02/14(金) 09:01:53
黒服と私はある契約を結んでいた。
その内容は至ってシンプルで……私の研究に協力する代わりに黒服の実験を手伝う、というもの。ただし、『お姉ちゃんとの勝負まで私が心身ともに正常な状態でいる』という条件付きで。
実験は"同期"についてだ。
初めは何かの装置で過去の嫌な記憶……トラウマを嫌というほど見せられた。おかげであまり眠れなくなったりしたが、進展はあった。この時点でアンドロイドは自律して動けるようになったのだ。尤も、それは私と同一の記憶を保持した機械ではあったけれど。周りをごまかすために、その機体は私の代わりにミレニアムで勉強させた。たぶん、誰にも気づかれていない。
私と黒服はさらに実験を続けた。
"私"を核として記憶と感覚を共有でき、"私"が同期したアンドロイド達を操作できるシステムを作るために。
機械と私の身体の感覚の共有は、小さな部位から始まった。手や脚、耳や眼球。それぞれ動かせるかどうかと、感覚器官として機能しているかどうか。それらを一通り試してから、最後に"痛み"を確認するために────破壊する。
四肢が、目が、頭が潰される感覚を、今もまだ忘れることができない。
こうして"同期"のシステムは完成した。
"同期"の度に私の過去を、痛みを追体験する。というデメリットを抱えて。 - 178二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 09:17:05
ヒエッ…
合意があれば何をしても良いとはならんやろ黒服ェ…
そしてヒマリはこの妹(アンドロイド)を本物と勘違いしてないよね…? - 179二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 09:19:04
ちょっと待て
何回も拷問されて、更に死んだ感覚を得てたってこと?
しかもそれ全部追体験するだけじゃなくて、昔の妬み、嫉みも全部繰り返し感じてたってこと?
そりゃ更に拗らせるわ…感情が蠱毒みたいなことなってる…
- 180二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 09:33:15
>>たぶん、誰にも気づかれていない。
ほんとか~?
実はリオかトキあたり感づいてないか~?
- 181二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 09:34:23
トラウマからの逃避で別の肉体に逃げようとする心理を利用したのかもな
- 182二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 09:56:29
何人かは気づいてるんだろうけどヒマリは絶対に気づいてないだろうというストーリー上の説得感
- 183二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 10:03:47
ヒマリのヤヨイ像が正確でないようにその逆も然りだと思うよ
細かい気遣いとかを見落としてるってのはよくある事 - 184二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 13:06:46
大丈夫?ヘイローがヒビ割れてたり神秘が変質していても不思議じゃないほどの事案だけど?
- 185二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 16:47:34
…ねぇ今まで壊れたアンドロイドの分も含むかな?その同期
- 186二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 17:39:58
- 187二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 17:44:38
ケイに同期されて自身の全てを赤裸々に覗かれたことを気にするより真っ先に、不可抗力とはいえケイに拷問の追体験をさせてしまったことを謝るとか、この子メンタル聖人すぎてある意味バケモノじゃんね
- 188主です25/02/14(金) 22:03:22
スレ主です
明日の昼に新しいスレ立てて全部投稿するつもりなので、このスレは埋めてくれると助かります! - 189二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 22:07:42
- 190二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 22:08:00
誘導用に残ってた方が助かるが…
- 191二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 23:25:52
埋めずに保守しながら誘導用に残しておいて、誘導のレス出来たら埋めるでいいと思う
- 192二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 04:55:32
保守
- 193主です25/02/15(土) 09:37:08
- 194二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 11:27:27
うめ
- 195二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 12:19:02
たけ
- 196二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 13:16:01
まつ
- 197二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 13:22:50
特上
- 198二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 13:31:56
寿司かな?(うろ覚え)
- 199二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 13:34:39
おに
- 200二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 13:36:58
200