- 1カルビ22/03/15(火) 23:27:34
そこにいたのは可愛らしい少女だった。麦わら帽子から覗く青みがかった藍髪は光に照らされて海のような光を讃え、普段の凛々しさよりも可憐さが顕著に表されている。
「どうかな。あまりこういった服は着ないのだけれど」
着ている服は青が映えるようなゆったりとした白のワンピース。いつものパンツルックな彼女とは違う姿にギャップを感じたのは否定しない。
「………それで、どうだい? 着飾った女の子に対して何か言うべきことがあるんじゃないかな?」
「………ああ、凄く似合ってるよ。あの日初めて君を見た時くらいに衝撃的だ」
「………っ! 他のポニーちゃんにはそんな事言ってはダメだよ? 勘違いしちゃうからね」
正直な自分の言葉に──フジキセキは明るく照れ臭そうに笑う。
今日は彼女が理想を、クラシック三冠を叶えたお祝いだ。
夏の夜空を彩る皆の一番星、そのエスコートを果たす為に。私は自分に手を差し出したのだ。 - 2二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:28:19
なんてサポカのストーリーだ?
- 3二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:28:58
白ワンピフジとか絶対似合う
脳内再生余裕 - 4二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:29:17
サポカイベントかな??
- 5二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:32:33
とりあえずの勢いで可愛いフジキセキを出すんじゃない!
- 6二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:33:44
白ワンピフジキセキ概念流行らせコラ!
- 7二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:34:22
今度は肉の部位か…
- 8二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:36:08
- 9カルビ22/03/15(火) 23:42:43
「それにしても良かったのか? 自分のお気に入りの店なんかで。もっとお洒落な店でも良かったんだが」
「今日は私のお祝いなんだよね? なら主役の言うことは聞いてもらわなくちゃ」
自分がよく行く木の幹がくり抜かれたランプから、オレンジ色の温かな光が照らす店内は、高級店という雰囲気ではないものの、シックで落ち着いた空気に満たされていた。
「いらっしゃいませ〜ご注文は何になさいますか?」
「適当におすすめを二つ。自分と彼女に」
「かしこまりました。あ、お二人さんカップルですか? 今キャンペーンやってまして、カップルの方には二つの注文でも一つ分のお値段でお買い求めいただけるんですけど」
「いや、違──」
「そうだね。よろしく頼むよ」
「えっ」
仕方なく誤解を解こうとした瞬間に、まさかのフジキセキの裏切り。店員さんもかしこまりました〜とそのまま流し、厨房に注文を伝えている。
「………あの、いくらお祝いだからって。あんな嘘をつく必要は無いと思うんだが」
「ああ言ったほうが安くなってお得じゃないか。それに………」
彼女が小悪魔気味に笑った後、言葉を切って、僅かに目を逸らし、耳を絞って途切れ途切れに、
「それに………私はデートのつもりだったんだけどな。トレーナーさん?」
まさかの反撃に言葉に窮すればしてやったりと彼女は僅かに頬を染めて笑う。らしくもなく赤くなった顔を隠すために出て来たオムレツをかき込み、彼女の様子を伺えば、
「………ん」
恥ずかしがるように頬を押さえる彼女に自分は胸を押さえる羽目になるのだった。 - 10二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:45:12
はやくしろ春と言うにはまだ寒いんだ
- 11カルビ22/03/15(火) 23:46:09
眠いので寝ます。後は頑張ってくれ。
因みに予定ではこの後、夜の水族館に行きます。
おやすみ - 12二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:48:29
夢女ステークスの馬券購入者は肉やら甲殻類になる定めでも生まれたの?
- 13二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:48:29
うるせぇ、書かないとタレつけて食うぞ、こら。
ご飯やビールと一緒に食べたるわ、おら。 - 14二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:49:54
なんだおい
こんな絶品をお出しするスレがあるなんて聞いてないぞ! - 15二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:50:36
トレフジは癌に即効で効くから好き
- 16二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:53:01
乙女フジのSS万病に効く
効かない人もそのうち効くようになるだろう - 17二次元好きの匿名さん22/03/15(火) 23:54:43
トレフジは口説き口説かれの一進一退感がたまらない
- 18ロース22/03/16(水) 00:06:19
「やあ、トレーナーさん。お疲れのようだね。特効薬いらないかい?」
クラシック三冠制覇に向けて、最後の追い込み。トレーナーの自分に出来るのはライバル達のレース運びやら得意な走りを具に観察し、記録する事。
パソコンやモニターと睨めっこしている時間が多くなったせいか、目頭に熱が篭り、瞳の奥で削るような鈍痛さえもする。
そんな時に調整を終えたフジキセキが訪れた。手に持っているのは湯気が立つタオル。僅かに柑橘の爽やかなアロマが香る。
「フジキセキ特性の蒸しタオルだよ。15分でも目に当てるだけで楽になるから、さあどうぞ」
「ありがとう………フジキセキ」
何も考えずに、ホットタオルを乗せる。じんわりと広がる熱に体の力が抜け、吐息が漏れ──
「──隙だらけだよ、トレーナーさん」
ふと、何か柔らかなものが唇に触れて思わずホットタオルを外せば目の前にはフジキセキと、
「トレーナーさん。唇がカサカサだよ。指で触れても分かるくらいだ。リップクリームあげるから使ったらどうかな」
人差し指を立てた彼女がいて。思っていた事が起きてなくて安堵のため息。差し出されたリップクリームはレモンの味がすると書いてあり、女の子らしいなと考えて。
「じゃあ、トレーナーさん。ほどほどにね? 隙だらけだと悪い子に食べられちゃうから」
彼女はそれを確認すると部屋を出ていった。またホットタオルを目に当て、ふと唇を舌で触れれば確かに僅かなレモンの味とかさついて──
「──ん?」
何かが引っかかり、すぐにホットタオルを外し、リップクリームの蓋を開ければ──中身は少し、減っていた。 - 19二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 00:13:14
カルビにロース………ここは焼肉屋か………?
- 20二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 10:26:08
あげ