- 1125/02/09(日) 00:52:58
- 2125/02/09(日) 00:53:39
前スレ
【クロス注意】ここだけ|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>個性は dice1d3=@2 (2)@1. 二人とも使えない2. かっち…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染みinNRC|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染inNRC Part2|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染inNRC Part3|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染inNRC Part4|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com幼馴染inNRC Part5|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染みinNRC Part6|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染inNRC Part7|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染inNRC Part8|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染inNRC Part9|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com - 3125/02/09(日) 00:54:28
- 4125/02/09(日) 00:54:42
素敵な支援SS様
……ノーコメントで | Writeningパソスト風じゃなく普通のSSです。お目汚し失礼。 登場人物:出久+勝己+グリム+エース+デュース+ジャック+エペル+セベク ふわっと頭に浮かんだワンシーンを書きたいなと思ったらなんか長くなってしまいました…writening.netなんてことない普通の日 | WriteningパソストではなくSSです、ご注意を。 登場人物 トレイ・クローバー 尾白猿夫 砂藤力道(名前のみ) 個人的に尾白くんとトレイ先輩は仲良しであってほしいなぁと思う今日この頃。 アリアーブ・ナーリヤとかいっ…writening.netマスターシェフ〜地獄のニラ〜 | Writening登場人物:轟、リリア、砂藤、トレイ、エペル、デュース、エース、麗日、峰田、青山、学園長 ちょっと体調不良表現あるので苦手な方要注意、なんでも許せる人向け 「食」それは生命の礎。 清き海。強き山。優…writening.netもぎもぎパニック!ドアと化したフロイド | Writening登場人物:フロイド、峰田、緑谷、エース、デュース、ラギー、カリム、ジャミル、ルーク、リドル、セベク、飯田、イデア、オルト キャラエミュ間違い、キャラ崩壊あるかも なんでも許せる人向け 「おーいエ…writening.netドキッ!漢だらけの新メニュー決定戦〜飯テロもあるよ〜 | Writening登場人物:アズール、ジェイド、フロイド、ラギー、青山、飯田、上鳴、切島、瀬呂、砂藤(回想のみ) キャラエミュ間違いあったらスマソ、後半キャラ崩壊あるかも 何でも許せる人向け 「……皆さんが集まっていた…writening.net素敵な支援イラスト様は各スレにて!
- 5125/02/09(日) 00:54:59
現在好感度まとめ
【出久→相手/相手→出久、 爆豪→相手/相手→爆豪】
*グリム 91/97、 58/47
*エース 74/100、 32/88
*デュース 100/100、 84/93
*リドル 61/70、 57/94
*ケイト 99/100、 85/87
*トレイ 30/27、 60/40
*レオナ 2/65、 36/16
*ラギー 14/59、 72/21
*ジャック 83/100、 52/91
*アズール 72/93、 73/21
*ジェイド 26/65、 21/43
*フロイド 8/33、 28/69
*カリム 50/79、 28/81
*ジャミル 84/66、 47/62
*マレウス 75/30、 -/-
*クルーウェル 56/-、 13/-
*トレイン 78/-、 36/-
*バルガス 16/-、 6/ - 6125/02/09(日) 00:56:44
前回までのざっくりあらすじ
ついにスカラビア騒動の黒幕を突き止めた出久たち。
しかし、オクタヴィネル寮の人魚三人組が闇配信騒ぎを起こしたせいでジャミルがオーバーブロットを起こし、強大な魔法の力でゴルフボールのように時空の果てまでぶっ飛ばされてしまったのだった。 - 7125/02/09(日) 01:10:11
「……カリムくん。僕は今から君にとってとても辛いことを言うけど、聞いてくれるかな」
「……?ああ、わかった」
出久は砂の上に膝をつき、カリムと目線を合わせた。信じていた友に裏切られたカリムの心の傷は計り知れない。今はただ寄り添うべきなのかもしれない。
それでも、カリムのジャミル想う気持ちを汲めばこそ、今は心を鬼にしてでも出久が感じたことを伝えるべきだと思った。
「……僕ね、君がジャミルくんを信じたい気持ちが、彼を追い詰めたんじゃないかと思う」
「え……?」
「ジャミルくんが君を見る時の顔がね、……昔、僕のことをとても嫌っていた人が僕を見るときの顔と重なったんだ」
ジャミルの様子を見張るうち、出久は彼がカリムを見る目に時折強い既視感を覚えることがあった。
冷たく細められた目。疎ましいものを蔑む目。苛立ちを堪える目。不出来なものを見下す目。どれも出久にとって見慣れたものだったから、気付けた。
「君が悪いって言いたいわけじゃないんだ。人間関係って正解がないし、相性とかの要素も大きいと思うし……」
「…………」
「……それでね、僕はその人と仲良くしたかったんだけど、彼は僕を嫌って遠ざけたんだ。とても悲しかったけど……今は、僕と距離を置くことが彼にとって必要なことだったんだと思う。嫌な気持ちを持ち続けるのは辛いことだから……。でも、それは僕と彼が対等な関係だったからできたことだ」
例えば、幼少期の出久と勝己の立場に覆せない上下関係があって、勝己が嫌でも出久と仲良くしなければならなかったなら。出久が虐げられて傷つくことはなかっただろうが、表面だけ取り繕ったまま、中身はどれほど歪んでいただろう。
「君にとっては違ったかもしれないけど、事実としてジャミルくんはアジーム家の従者で、君と対等に接することは許されなかったんだと思う」
狂った笑い声とともに吐き出された、積もり積もったジャミルの本音。それを軽々しくカリムに言ってしまえる環境ならば、多少拗れることはあっても、きっと今回のような致命的な凶行に出ることはなかった。
「君と距離をおきたくても自分と家族の立場があるからできなくて、君が彼を信じているからには従者として信頼には応えなくちゃいけなくて……自分の心と環境が不和を起こしているのを我慢して、いいヤツを演じてたんじゃないかな」 - 8125/02/09(日) 01:11:55
折角だしメンタルダメージも振っておこう
*メンタルダメージ
カリム dice1d100=74 (74)
爆豪 dice1d100=61 (61)
- 9二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 01:15:15
自業自得だけど、結構ダメージ食らってるっちゃん…
- 10二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 01:17:56
かっちゃんは実際に遠ざけたかったんだろうし、デクも避けてたんだろうけど、かっちゃんの当たり判定がデカすぎて避けてるつもりでも近寄ってきてる判定が出ちゃうんだろうね…
- 11二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 09:08:48
かっちゃん……
- 12二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 09:39:44
これオクタメンバー、爆豪のことじゃね?って気付きそうだな
- 13二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 10:06:58
遂にスレ数2桁だ〜!!
そうだよねかっちゃん心当たりしかないもんね - 14二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 12:54:06
かっちゃんまぁ自業自得ではあるからねぇ…今メンタルダメージ結構くらってんのは過去を死ぬほど後悔している証拠でもある
でも今は出久を最高のライバルだと認めてるからな、過去は消えなくとも未来は変えられるんだ - 15二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:56:07
保守
- 16125/02/09(日) 22:14:27
- 17二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 22:25:04
全員気づいてるわ草
- 18125/02/09(日) 22:39:10
「あー、オレも大体モズクちゃんと同意見。ラッコちゃん、イイコすぎるっていうか……。なんつーか、ウザい」
「え、ウザ……?」
「まあモズクちゃんもだけど」
「なんか飛び火してきたぞ」
涙を流すカリムに全く共感を示さない、気だるげな表情でフロイドが言う。「ねー」と視線を向けた先にいたジェイドが口角を上げてニッコリと作り物のような笑顔を浮かべた。
「そうですねぇ。もし僕が一方的に遠ざけられたり、あんな裏切り方されたら…………持ちうる語彙の限りに罵って精神的に追い詰め、縛って海に沈めますよ」
「さらっと物騒な犯罪思考たれ流すなや」
「それを責めることもしないなんて、いいヤツを通り越してちょっと気持ち悪いです」
「ええ……」
急にディスられた出久が半目になる。ジェイドはニコニコした顔をまま「ねえ」とアズールに視線を向けた。アズールは「はあ~~」とため息をついて出久を見た。
「というか、ミドリヤさん。『遠ざけた』なんて迂遠な言い方してますけど、馬鹿な稚魚にそんな器用な真似できませんよね。どうせもっと乱暴なことがあったか、いいところ無視とかだったんじゃないですか?」
「うっ……」
「何故あなたに理不尽を強いた人を庇うんです。復讐したいとは思わなかったんですか?」
「復讐だなんて、僕はそんな……」
「おっと失礼。お人好し……ではなく心優しいミドリヤさんはそんなこと思いつきもしませんよね。しかし、やられっぱなしで泣き寝入りではあまりにも不憫だ。どうです、ポイントカードを溜めて僕に復讐代行の依頼をしてみては?」
*ちょっとダイス トリップ時点の二人の親密度 dice1d4=4 (4)
1.まだ手探り中。病院で一緒にリハビリしたりした仲。
2.ちょっと仲良くなったかも。↑+一緒に入院中の補講分の勉強したりする仲。
3.僕たち「友だち」って感じだよね!↑+一緒に登下校する仲。
4.仲良しだよ!↑+互いの進路のことを語り合ったりする仲。
- 19二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 23:04:57
幼馴染が幼馴染しててなんか泣けてきた
- 20125/02/09(日) 23:07:37
「復讐だなんて、僕本当に考えてないんだ。謝罪ももらって今は和解してるし」
「はあ?謝罪されて、それで許したんですか、あなた」
「許したっていうか……」
大戦の後から勝己は(出久比で)まるで別人のように丸くなって、小さい頃のようにともに時間を過ごすことが増えた。
OFAの反動で感覚が麻痺していた出久の両腕が回復するまでは病院で一緒にリハビリをしたし、入院中の授業範囲は同じ病室でオンラインで受講して一緒に実習したりした。
勝己の退院後しばらく安静を言い渡されて車で通学していた時期は、光己が「近所なんだから」といって緑谷家まで車を回してくれたので同じ後部座席で揺られていたし、車通学が終わった後も同じバスと電車を使うから一緒に登下校している。
極めつけに、個性を失った後の出久の進路について悩みを打ち明けちゃったりしているのだ。
これは世間一般の「仲のいい幼馴染」の定義に当てはまるのではないだろうか!
「今は、なっ、なっ、なななな仲良しだから!ねっ!」
「今の話の流れでこっち見ンなやボケ」
「あっゴメン」
「嘘だろ……信じられない。どんな神経してたら理不尽な目に合わせてきた奴と関係を再構築する気になれるんだ」
「おや?その方はバクゴーさんもご存じの方なんですね。是非お話を伺いたいです。……フフ、そんなに睨まないで。誰も貴方の話だと思っていませんよ。ええ、本当です」
「あははは。シャチちゃん口元が変な形してるー、おもしれー。ねえなんでそんな顔してんの?ねーねーなんで?」
「うっせェぞクソ人魚ども!!爆破されてぇンか、ア”ァ!?」
ニヤニヤと見てくるオクタヴィネル三人組に勝己が吠えた。いくら性格が丸くなっても言葉のトゲと切れ味は依然鋭いままである。
怒鳴り散らす勝己を横目に、出久はひそかに「卒業までに相澤先生の矯正の効果出るのかなぁ」と思いを馳せた。 - 21125/02/09(日) 23:19:20
「話を戻しますが、カリムさんもミドリヤさんに負けず劣らずですね。あれほどの裏切りを自分のせいだなんて……やはり気持ち悪いです」
勝己をひとしきりいじって満足したのか、ジェイドが再びカリムをディスった。
「気持ち悪……いや、でも。ジャミルくんは絶対にオレを裏切ったりはしないはず……」
カリムが頭を抱えて目を瞑る。
この数日スカラビアで世話になった際に感じた、ジャミルの面倒見がよく過保護ともいえる心配性な面の全てが偽りだとは思わない。
きっとカリムとジャミルの間には二人しか知らない積み重ねがあるのだろう。カリムにこう思わせるだけのものがジャミルにはあったのだ。
それでも、どれほど信じ難くとも、目を背けたくとも、足元をしっかり認識しなければ先には進めないのだ。
*口をはさむのは dice1d2=2 (2)
1.出久
2.爆豪
- 22二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 23:21:52
ジャミルの気持ちはかっちゃんの方が理解しやすいだろうね…
- 23二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 00:05:01
- 24二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 00:58:35
- 25二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 06:31:54
アズールはあいつらを見返してやるみたいな憎しみを帯びた反抗心があったけど出久にはそういうのは表出しなかったからねぇ
精神構造が真逆というかなんというか - 26二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 11:38:21
- 27二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 12:05:49
仲が拗れる前は「できない奴」認識があったとはいえ割と対等な仲良しぽかった時期がデクとかっちゃんにはあったのも大きいかもね
一緒にボール遊びやら虫取りやらオールマイトの映像見たりやらしてた時期 - 28二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 14:26:03
- 29二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 17:14:05
めちゃくちゃ色々な事があったのに8年後、かっちゃんとデクが仲良くなったの本当凄いなぁと思う元いじめ加害者と戻元被害者が「仲のいい友人」になったの改めて考えると凄いことよ… この二人はこの二人にしかない絆があるのかもしれん…
- 30二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 22:43:04
ほっしゅ
- 31二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 06:20:54
ねじれたリズムで踊るNRC生からしたら光のおさななは眩しすぎる
- 32二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 06:27:10
折寺の幼馴染はマジで意味不明ではあるんだけど、他の二組も大概おかしいんだよな
アズールの面白いところ見るためならリーチ兄弟はどんな無理難題もこなすし病的な飽き性のくせに夢の中でアズールの存在があって、そんだけ尽くされておきながらアズールは夢で容赦なく二人の存在消すし
今は爆発してるけどジャミルの対カリムの過保護は多分本物だし、カリムは人の話あんまり聞かないけどジャミルとの約束はいかなる状況でもちゃんと守るし - 33二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 07:56:09
みんな違ってみんな濃い幼馴染たち
- 34二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 09:37:49
本当に100%嫌ってたらカリムが落っこちそうになったときに心臓が止まりそうになったりしないんだわジャミルよ
- 35二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 15:03:14
愛憎が絡み合うから関係性が複雑になっていくんだよね
- 36125/02/11(火) 22:11:22
この後のかっちゃんのセリフですが、直前のアイデアロールにほぼ最大出目で大失敗してるので「本質を射ているかは別としてかっちゃんが感じたことを伝える」って感じで行きます
スレ主的にジャミルの拗らせ方はヒロアカだとトガちゃんに近い(自由に好きに生きたい気持ちをしまっておいたら壊れた)と思ってるので、思い通りにはならないことも多いけど才能を惜しみなく発揮して自分を貫いて生きてるかっちゃんには分からない部分も多いだろうなという解釈です
- 37二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 23:16:49
このレスは削除されています
- 38二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 23:19:30
殴り合いしながら本音語ってちょっとライバルっぽくなった2人だしねデクとかっちゃん
- 39125/02/11(火) 23:26:44
「はぁ?アイツはテメェを裏切ったんだよ、現実受け入れろやボンクソ」
ジャミルを信じたい、となおも葛藤するカリムの心情を勝己がバッサリと切り捨てた。
「それは……でも、なんで……」
「理由はアイツが叫ンどったろ。テメェのことが嫌いだったからだわ。理由があっても許されるモンじゃねェけどな」
「…………っ」
「おや、随分と手厳しいのですね。確かにカリムさんは大雑把で無神経なところもありますが、そこまでひどく言われる程でもないのでは?」
「客観的に見てターバンがどんな奴かってのはこの際関係ねェ。……ひん曲がったクソ野郎なら、相手に非がなくなって手前勝手に嫌うことくらいあんだろ。んで、自分を正当化して相手が悪いつって攻撃すンだよ」
「随分と察しが良いですね。まるで経験談を語っているようだ」
「ああ。経験談だからな」
嫌味に直球で切り返すとアズールが心底嫌そうに顔をしかめた。カリムは蹲ったまま呆然としている。まだ飲み込むのには時間がかかりそうだ。
「それとも何だ。テメェにとって都合が悪い三つ編みは認めらんねぇの?テメェの『信じてた』ってのはそういうことなんかよ」
「……!!それは絶対に違う!!」
挑発するような勝己の言葉を、今度こそカリムは力強く否定した。涙で潤んだ赤い目に月が反射して光が宿る。
「……そうか。ジャミルは、悪いヤツ……なのか」
カリムが静かに呟く。その声から弱弱しい震えは消え去っていた。
「それなら、早く帰らなくちゃ。アイツを殴って、『裏切り者!』って言ってやらないと」
「ハッ、そうこなくっちゃなァ!」
「うん、拳で語り合えば伝わる想いだってあるはず!ジャミルくんにぶつかっていこう!」
二人の関係が大きく改善したきっかけも殴り合いの喧嘩だった。捻くれた相手には、時に拳は言葉よりもまっすぐ届く。覚悟を決めて拳を握ったカリムの心意気を二人が両側から肯定した。
「テメェの家の面倒ごとはテメェが拭くって先に明言しとけよ。ああいう狡い野郎は後始末のこと気にするだろうからな」
「カリムくん、拳の握り方はこう!だよ。そうそう、そんな感じ!ケツの穴締めて心の中で“SMAAAASH!!”って叫ぶと良い感じだよ!」
「……バクゴーさんまでならずミドリヤさんまでも殴り合い推奨とは……。脳みそが筋肉でできているのか?」
「案外似た者同士なのかもしれませんね」 - 40二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 06:33:33
デュースとかエペルなんかは賛同しそう>拳で語り合い
- 41二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 09:51:53
マジで殴り合いしたジャックも追加
- 42二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 18:51:11
筋肉だけと見せかけて頭が良い上でその言動してるからな
なんだこの幼馴染 - 43二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 21:16:41
殴り合い取っ組み合いの喧嘩して1歩前に進めた経験があるもんね幼なじみ…
全身筋肉だけど頭脳派なタコちゃんからしてみたら脳筋扱いも妥当かも - 44125/02/12(水) 22:37:28
「そうと決まれば、早くジャミルさんを正気に戻さなければ、彼自身の命も危ない。彼の魔力が尽きる前に戻らなければ」
「だからさー、どうやって戻るの?早歩き?」
ジャミルはすでにこれまで出久たちが見てきた事例と比べても長時間オーバーブロット状態にある。オーバーブロット時に魔力が枯れ果て尽きた時、その魔法士は命を落とす。
「俺が飛ぶ。多少キツイがなんとかなんだろ」
「待ってよ、そんな無茶したらかっちゃんの心臓が……!」
「スカラビア寮から何キロぶっ飛ばされたと思っとンだ!走っても半日はかかるぞ」
「でも……!」
「AFOと戦った直後にお前のとこまで飛んでいけたんだ。こんなの無茶のうちにも入ンねぇよ」
「無茶だよ!無茶苦茶だよ!!」
主治医が聞いたら悲鳴を上げそうなことを言い放ち、爆破の予備動作で左手をパチパチ弾けさせた勝己を出久が慌てて止めた。そもそもあのときは全身爆破が使えたが、極寒の環境で発汗が抑えられている今、勝己が飛ぶには相当の集中力と体力を消費してしまう。
「なになにー?シャチちゃんなんか持病でもあんの?それで無茶して飛んでっても、むこう着く頃に死にかけだったら意味なくね?」
「川でもあれば無茶せずとも泳いで戻れたのですが……周辺の川はどれも干上がっているようですね」
「川?水が欲しいのか?」
会話の内容を拾ったカリムがマジカルペンを呼び出した。
「ええ。フロイドとジェイドが本来の姿に戻れば、箒以上に速度が出るはずです。しかし、渇いた川を元に戻すなんて僕らには不可能……」
「オレ、できるぞ」
「「ええええええええええ!!?」」
川一つ満たすほどの水を生み出すとなれば地形を変えるのにも匹敵する規模だ。
何事もないような声で告げられたカリムの一言に、その場にいた者全員が驚愕の声を上げた。 - 45125/02/12(水) 22:55:37
「それってカリムくんのユニーク魔法!?」
「おう!オレのユニーク魔法『枯れない恵み(オアシス・メイカー)』は少しの魔法でいくらでも水が出せるんだ。川が作れれば、寮に戻れるんだな?」
「な、なんですかそのユニーク魔法!?すごすぎませんか!?」
「あっはっは!普段は水道があるから全然役に立たない魔法なんだけどな」
けろりとした様子のカリムとは対照的に、出久とアズールは興奮気味に前のめりになった。
「あっはっはじゃないですよ!まだ治水環境が整っていない国などでは英雄モノの魔法じゃありませんか!」
「川一つとなるととんでもないぞ……!断水の支援とか避難所の給水よりももっと大規模な……それこそ干ばつみたいな天災クラスの非常事態でも事態を根本から解決できる……!」
「「そんなの、そんなの……」」
「商売になりすぎる!!!!」
「たくさんの人を救けるヒーローにピッタリじゃないか!!!!」
「あ"あ"あ"あ"あ"、クッソうるっせェ!!!!ブツブツペラペラ頭ン中たれ流すなや!!!!!」
「あはっ。アズールもモズクちゃんもめっちゃ早口じゃん」
「下世話なアズールとなにやら興奮状態のミドリヤさんは置いておいて……カリムさん。では、お願いできますか?」
「川を作ればいいんだな。分かった!任せておけ」
カリムが空に向かってマジカルペンを掲げてユニーク魔法の呪文を詠唱すると、たちまちバケツをひっくり返したような雨が降り始めた。豪雨、という言葉では生ぬるい圧倒的な水量でもってみるみる川が満ちていく。
「ではフロイド。川が凍る前に行きましょう」
リーチ兄弟が小瓶を取り出して中身を飲み干すと、二人の姿が本来の人魚のものへと戻った。
*ウツボの人魚タクシー dice1d2=1 (1)
1.出久がジェイドにつかまり、爆豪がフロイドにつかまる
2.爆豪がジェイドにつかまり、出久がフロイドにつかまる
- 46二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:00:42
ウツボタクシーに乗る幼馴染のそれぞれ
めっちゃ分かる - 47二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:09:49
- 48125/02/12(水) 23:12:15
「アズール、ミドリヤさん、グリムくん。僕の背中に掴まって」
「シャチちゃんとラッコちゃんはオレの背中ね~」
アズールは自力で泳いでいくわけではないようだ。確かに、蛸の脚でスピードを出しながら長距離泳ぎ切るのは難しいだろう。
「では、行きましょう」
「落っことされないようにしっかり掴まっててね~」
そう言うが早いか、リーチ兄弟は『変速』でも使っているのではないかと思いたくなるほど、急加速してトップギアで泳ぎ始めた。
*
場所は変わり、スカラビア寮。
「食事も飲み物も、全部持ってこい!今日は宴だ。阿呆な王が消え、真の実力者が王になった記念日だからな!」
禍々しい気配に包まれたスカラビアの談話室で、ジャミルが愉快そうに笑う。彼の魔法に操られたままの寮生たちが、虚ろな表情のまま「ジャミル様、万歳!」と唱和した。
「ははは、そうだろう。もっと言え。俺を褒め称えるがいい」
アズール「あなた様は、とてもハンサムで……」
ジャミル「ほう?」
グリム「色黒で、背が高くて……」
ジャミル「それで?」
ジェイド「目が吊り上がっていて、とても賢そうです」
ジャミル「それから?」
フロイド「肩がイカッてて……」
出久「えっと……、すごく色んなことに気がついてくれて……」
爆豪「俺も言うンかこれ。……あー、メシが辛くて美味くて……」
カリム「見るからに強そうなかんじだな!」
「ふん、なかなかの褒め言葉じゃないか…………って、お前たちは!?」
褒めちぎられて悦に浸っていたジャミルが、談話室に紛れ込んだ追放者たちに気づいた驚愕で思わずノリツッコミをした。 - 49二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:12:46
カリムは性格的にヒーローは微妙に向いてなさそう
ヴィランも簡単に信用しそうだし - 50125/02/12(水) 23:28:37
「時空の果てまで吹き飛ばしたはずだ。この短時間でどうやってここまで戻ってきた?」
「乾いた川に水を満たして泳いで帰ってきた!」
「……チッ、そうか。カリムのユニーク魔法で……!」
ジャミルは舌打ちとともに苛立った表情をしたが、すぐに小馬鹿にするような笑みを浮かべた。
「フン、お前の魔法にも使い道があって良かったじゃないか。植木の水やりか、お遊戯くらいにしか役に立たないくだらない魔法だと思っていたのに」
「他人見下して油断してっからだわ、節穴」
親指を地面に向けて舌を出しながら挑発を一つかまし、勝己は一歩下がって先頭をカリムに譲った。
「ジャミル……お前がオレをどう思ってたか、よく分かった。間違いなく、お前は卑怯な裏切り者だ!」
「馬鹿め。疑いもせず信じる方が悪いんだろ?」
「正々堂々、オレと勝負しろ。そしてオレから奪った寮長の座……返してもらうぜ」
片足でバランスをとる独特の構えで、カリムが蛇を象った杖をジャミルに差し向ける。
「奪っただろ?ハッ……どの口が!!俺からなにもかも奪ったのは、お前の方だ!」
ジャミルの体から魔力があふれ出す。出久はカリムがよろけないように後ろから支え、勝己は一番前へと進み出た。
「テメェら作戦は分かっとンな!!時間が無ェ、最初から全力でぶっ叩く!!」
「思い知るがいい。この俺の本当の力を!!」
BOOOOOOOOOM!!
この世界に来てからの一番の派手な爆音が、戦いの嚆矢となった。 - 51125/02/12(水) 23:30:10
*戦闘ダメージ
出久 dice1d100=81 (81)
爆豪 dice1d100=3 (3) (反動なし。後述)
グリム dice1d100=21 (21)
カリム dice1d100=78 (78)
アズール dice1d100=76 (76)
ジェイド dice1d100=81 (81)
フロイド dice1d100=88 (88)
- 52二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:31:27
ダメージが極端
- 53二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:32:15
オクタの3人にもかなりのダメージが!
めっちゃ頑張ってくれたな3人も - 54125/02/12(水) 23:36:41
4章ダメージ累積リザルト
出久 124 (戦闘後行動不能)
爆豪 52
グリム 33
カリム 149 (戦闘後行動不能)
アズール 136 (戦闘後行動不能)
ジェイド 124 (戦闘後行動不能)
フロイド 117 (戦闘後行動不能)
今までなんだかんだ累計ダメージ100超えたことなかったのですが、いきなりバタバタ人が倒れて困惑しております
100超えたメンバーは戦い終わった後アドレナリン切れでバタッといくイメージです
意識はあっても全身激痛でまともに歩けないくらいの症状を想定してます - 55二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:38:29
- 56二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:38:45
原作ゲームよりひでーや
- 57二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 00:30:32
デクか誰かがグリムと爆豪庇ってたらアツい
- 58二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 07:24:13
動けそうというか動きそうだなあ(遠い目
- 59二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 09:47:59
死屍累々じゃねえか
- 60二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 09:49:43
そりゃ慈悲の精神のオクタヴィネル寮だもんね
- 61二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 12:00:52
スカラの環境は人魚にはキツかったのかもしれん
- 62二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 18:55:41
ほ
- 63二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 19:02:40
夕焼けの草原の暑さでスリップダメージくらってる(7章chapter11)から砂漠の暑さもキツそうだなぁ
- 64二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 22:38:11
このレスは削除されています
- 65125/02/13(木) 22:46:20
言い忘れてましたが、今回の戦闘はアズールのユニーク魔法を都合良く解釈してお送りいたします
- 66125/02/13(木) 22:49:10
「じゃあ、作戦の通りに!!」
爆音が響いた瞬間、出久たちは全員ジャミルから遠ざかった。
出久とカリムは絨毯に飛び乗って中庭の上空へ。オクタヴィネル三人組は談話室の後方へ。
そして、勝己は“両手の掌を爆破させて”ジャミルの頭上へと飛び上がった。
「カリムくん、絨毯の操縦をお願い!僕はジャミルくんの魔法にかかっちゃうから、かっちゃんの役目が終わるまで目を開けられない。それまで君が頼りだ」
「任せとけ!オレを信じろ、ミドリヤ」
「チッ、羽虫のようにちょこまかと……!」
絨毯と心を通わせているようにカリムが絨毯に指示を出し、ジャミルのブロットの化身の腕をすり抜ける。
「さてと、オレらは雑魚掃除かぁ。ま、今はとにかく誰でもいいからぶっ飛ばしてスッキリしたい気分だから別に良いけど。あはっ、ウジャウジャしてイワシの群れみて~」
ジャミルの周囲にひしめくスカラビア寮生たちが主人を守ろうと杖を構えて立ちはだかる。
フロイドはゴキ、と首を鳴らし、ジェイドは襟を正して戦闘に備えた。
「あれぇ。アズールは暴れなくていいの?」
「そういえば顔色が優れないようですが……」
「フン。この戦いで僕が果たすべき仕事はすでに終わっています。雑魚の掃除はお前たちに任せましたよ」
双子の後ろでふんぞり返り、アズールは傲慢な仕草で手袋を嵌めた手をヒラヒラさせた。通常ならば腹立たしい仕草だが、双子は心底楽しそうに「はぁい」と返事をした。
BOOOM!!花火のように空中で閃いた爆破の光が、二人の恍惚とした笑みを照らし出す。
「シャチちゃん飛んでるじゃん!楽しそ~」
「彼、怪我をしていた右腕が動くようになったんですね。あれは貴方の仕業なんでしょう?」
「やっぱり~?ねーねーアズール、どんな魔法使ったワケ?ウミヘビくんの前に出る前にシャチちゃんとコソコソしてたけどさぁ。教えてよ」
面白いものを見つけた子どものように、双子は容赦のない攻撃を繰り出しながらきゃらきゃらとアズールに話しかけた。
「フフ……契約書でやり取りするのは、なにも『資産』だけではないということですよ」
得意げな顔をしたアズールが左手で1枚の黄金の契約書を取り出す。そこには『爆豪勝己』と異様に強い筆圧で書かれた几帳面な文字が並んでいた。
常ならば蛸の意匠のステッキを構えているはずの彼の右手は、腕ごと重力に従ってだらりと垂れ下がっていた。 - 67二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 01:44:04
え?怪我を奪ったの?
だとしたら、アズールドン引きしているんだろうな…
(何でアイツこの状態で動けてるんだ?)って… - 68二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 01:50:52
痛い痛い痛い……義手を勧められるレベルだぞ
- 69二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 06:21:49
なるほどそういう使い方するか
- 70二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 09:37:54
腕だけじゃなく心臓も大丈夫?
- 71二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 09:53:14
- 72二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 11:17:50
タコなアズールはかっちゃんの怪我引き受けるの適役なのか
タコは多腕、脳、心臓複数持ちだし - 73二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 11:52:26
日常生活送れるくらいには回復してるとしてもかなり重い状態だもんね
タフネスェ……… - 74二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 19:39:10
医者のかっちゃん評「よくわかんない」なタフネスだし肩代わりしたアズール宇宙蛸になってそう
- 75二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 19:44:47
かっちゃんの戦闘ダメージ3に納得した
そりゃ長年生きた魔王と真正面からやり合って生き延びたんだから優秀とはいえ実戦経験なしの同年代の子供なら全快かっちゃんなら余裕だわな - 76125/02/14(金) 20:27:42
ちょっと描写迷うのでダイス
*ジャミルは爆豪の心臓の不調に dice1d2=2 (2)
1.気づいていた
2.気づいていなかった
*アズールの血 dice1d2=2 (2)
1.ヘモグロビン(人間の血)
2.ヘモシアニン(蛸の血)
- 77二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 21:54:55
青色の血めっちゃいいな
ロマンじゃん - 78二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 04:16:39
⭐︎
- 79二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 12:05:52
流石のジャミルも心臓がやべぇことに気づいてたらかっちゃんにはドッカーンしなかったのかな…
- 80二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 14:20:09
オバブロ中って理性吹っ飛んでるからないと思うなぁ…
- 81二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 14:31:27
少なくとも砂漠大行進はさせなかったかもしれん これで心臓悪くされましたなんてなったらいろいろ大変だし
- 82二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 16:32:17
- 83125/02/15(土) 17:12:11
人力!!!!???すごい!!!!!
人力なのに歌詞がハッキリ聞き取れて調声もすごい!!!
スレ主は耳がアホなのでカリムソロ以外は聞き分けが怪しいですが、サビのジャミル&かっちゃん→カリム&デクのところすごく良いですね!!(パート分け間違ってたらすみません!!!)
- 84125/02/15(土) 18:08:01
「なるほど。バクゴーさんの傷を『負債』として一時的にアズールが肩代わりしたのですね。でも貴方のことだ、タダじゃないんでしょう?」
「ええ。今回の契約条件として、バクゴーさんは『完膚なきまでの勝利とデッケェ花火』を僕に納めてくださる予定です」
「えー、そんな1マドルにもならない契約したの?どーせ契約条件を達成できなかった場合は何か担保で差し押さえる気なんでしょ」
「当然です。もし彼が契約条件を達成できなければ、オンボロ寮を丸ごと差し出してもらう契約です。……まぁ、あの様子じゃ、契約条件はあっという間に達成されてしまうそうですがね。全く商売上がったりだ」
やれやれ、とアズールは首を振る仕草をしたが、派手な花火を見上げる表情は微笑みを浮かべていた。
「いつまでもオンボロ寮に借りがあるのも気がかりでしたし……これで借りは返しましたよ」
BOOOOOOOOM!!!
惜しみなく爆破の力を振るう勝己により、絶え間なく眩い光が弾ける。ジャミルは苛立ったように目を細めた。
「なんだお前!?その右手はどうした!!それにその力……」
「三つ編み!!テメェにゃ世話ンなったからよォ~~~!!たっぷり礼しなきゃなンねェと思っとったンだわ!!!」
「チッ、虫ケラが!!蜂のようにブンブンと鬱陶しい!!!」
「その虫ケラに、今からテメェはぶっ飛ばされンだよ!!」
縦横無尽に飛び回る勝己をブロットの化身が捕らえようと腕を振るうが、勝己は爆破の力を細かに使い分けて掻い潜っていく。
ジャミルは多彩な魔法でもって応戦したが、千の個性を使いこなす魔王と一対一で対峙した勝己にしてみれば可愛らしい抵抗だ。ジャミルが従えたスカラビア寮生たちも、自由に空中を飛ぶ勝己を前にすれば何の役にも立たなかった。 - 85125/02/15(土) 18:14:01
「一体なんなんだお前は!!クソッ、何故俺の魔法が効かない!!」
「散々メシと寝床世話になっちまったしィ~~~?テメェのクソ計画で使ってもらうよう買われちまってた訳だしィ~~~?さっき良い一発もらっちまったしィ~~~~~~?ド派手に『ドッカーーーーーーン』っつってなァ!!!」
歯茎を剥き出しにした凶悪な表情で勝己が笑う。穏やかなカリムのものとは似ても似つかない赤い瞳はダイヤモンドよりも激しくギラギラと輝き、強靭な意志でもってジャミルの魔法による精神干渉を阻んでいた。
「2倍返しじゃ足ンねェよなァ!!!籠手が無ェからチンケなもんしか返せなくて悪ィけどよォ~~~!!」
勝己の両の掌がバチバチと激しく音を立てる。溢れ出る闘気を察知し、ついにジャミルが防護結界を張って守りの耐性に入った。
「見さらせ!!本家本元ォ、いっちゃんスゲェ大爆破!!!宇宙の果てまでブッ飛べや!!――“榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)”!!!!」
KABOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!!!!!
人間ミサイルと化した勝己がブロットの化身に突っ込んで大爆発し、空気を震わせる轟音とともにスカラビアの空を閉ざしていた黒い雲が吹き飛んでいった。
凄まじい衝撃によりジャミルと化身を繋いでいたへその緒のようなブロットはあっけなく千切れ、ジャミルが空へと打ち上げられた。
「――出久、ターバン!!後は任せた!!!」
完膚なきまでの勝利とデッケェ花火。条件を満たしたアズールとの契約が終了を迎え、一時的に預けていた『負債』が戻ってくる。途端に右腕は鉛のように重くなり、心肺機能が低下して一気に息が上がった。
飛行の推進力を失って落ちていく間、勝己は左手を突き上げて勝利を掲げることを忘れなかった。 - 86125/02/15(土) 18:50:11
「―――カリムくん!!絨毯をジャミルくんの落下地点へ!!」
「おう!!」
勝己の声を聞き、ようやく目を開けることができた出久が絨毯の上で立ち上がる。
「ジャミルくんは僕が受け止める!カリムくんはギリギリまで僕に防護魔法をかけ続けてほしい!!絨毯くんは僕がジャミルくんをキャッチしたら後ろ向きに飛んで!!」
「わかった、お前を頑丈にすれば良いんだな!?絨毯、お前も頼んだぞ!!!」
高所から落ちてくる人間を受け止めるとなれば、下手をすれば落下エネルギーによる衝撃で大怪我をする。
出久はカリムの魔法の力を借りながら重心を下ろし、ジャミルを受け取める態勢に入った。
(僕と飯田くんのこと、受け止めてくれた切島くんみたいに――!!)
脳裏に思い浮かべるのは、守って救ける姿が最高に格好いいクラスメイト。
(気持ちだけでも、力を貸りるよ切島くん!)
ものすごい勢いで落ちてくるジャミルを受け止める寸前、出久は歯を食いしばって腹の底に力を込めた。
「うおおおおおおおおおお!!!根性!!!!!」
少しでも衝撃を相殺するため、ジャミルの勢いに合わせて絨毯が砂の上で後ろ向きにスライドする。それでも体が衝撃に負けそうになるのをカリムの魔法が救けた。
ザリザリと音を立てて砂の上を走る絨毯の上で出久は踏ん張り続けたが、砂の上に紛れ込んでいた石に足が引っかかってバランスを崩した。体が宙に投げ出されるその瞬間、出久は咄嗟にジャミルを腕の中に庇った。
「ジャミル!!ミドリヤ!!」
投げ出される二人を前に、カリムが絨毯の上から二人の落下地点に飛び出した。彼もまた、体が勝手に動いたのだ。
「カリムくん!!」
「絶対に死なせない……!『枯れない恵み(オアシス・メイカー)』!!」
地面に叩きつけられるはずだった体が、ざぶん!!と音を立てて水に包み込まれた。
おそるおそる目を開けると、揺り籠のように優しく揺らめく青く穏やかな世界が広がっている。腕の中のジャミルも口から泡を吐き出しておりひとまずは命に別状はないようだったが、ここで急に目を覚ましてパニックになると水の中で出久もろとも溺れてしまうおそれがある。
出久は万が一にもジャミルが暴れないように腕に力を込めながら、ジャミルごと自分を抱えて泳いでくれるカリムに身を任せた。 - 87二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 19:21:11
「ドッカーーン!!」に対して「KABOOOOM!!」で意趣返ししてるのね
めっちゃ格好いいのにそこはかとなくみみっちくて草なんだ - 88二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 20:58:59
人力うま~~~!!かっちゃん絶対素直に歌ってくれないのにめちゃめちゃ綺麗だ・・・・・・・
- 89二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 21:39:49
アズールは砂漠に飛ばされた仕返しとしてジャミルにかっちゃんの心臓の負担を数分経験するのを提案しそう
- 90二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 22:24:33
この曲めっちゃ好き……天才すぎる
- 91二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 23:20:33
このレスは削除されています
- 92125/02/15(土) 23:27:11
水の中で揺蕩いながら、出久は白い白昼夢を見た。
二人の子どもの声が白い空間にこだまして、誰かの感情が出久の中に流れ込んでくる。
生まれた瞬間から存在する絶対的な上下関係。『決して主に勝ち越すんじゃない』という父の教え。自分で自分を抑制し、大人の都合に合わせて振舞って。そうして常に周りに合わせても、誰も自分を分かってくれない非対称性。鈍感な幼馴染はしまった気持ちに気づいてくれない。ただ無邪気なままに対等な親友同士だと信じ切っている言葉たちに、光が強まって影が濃くなるようにしてどす黒い感情が募っていく。
気がつくと、白い空間で長い髪を編み込んだ少年が蹲っていた。少年の足には何重にも足枷が掛けられている
出久は誰にも気づかれずに動けなくなっている少年の姿を見て、自分にも絡みついた足枷を引きずって脚に血が滲むのにも構わずに駆け寄った。
「もう大丈夫だよ、僕が来た」
「……誰だお前。刺客じゃないだろうな」
出久が話しかけると、少年は警戒心の籠った鋭い目で睨み上げてきた。
「ちがう、君のことを救けたくて来たんだ」
「フン、余計なお世話だ。どうせ誰も俺を分かってくれない。アイツも、お前だって」
俯いたままの少年は、彼の足枷の中でもいっとう美しい黄金の鎖が地に着かないように抱きかかえていた。出久の目には黄金の足枷は鍵が開いているように見える。けれど、彼自身が気づかずに足に絡ませたままでいるから、黄金は鉄よりも何倍も重くて苦しい抑圧となる。
「……何を見ているんだ?これは誰にも傷つけさせない」
愛憎が入り混じった凄まじい形相で少年が黄金の鎖を庇う。それは、少年を苦しめるものでありながら、同時に彼の大切なものであるようだった。
「それが嫌なのに、大切なんだね」
大切。出久の発した単語に、少年が弾かれたように顔を上げた。
苦しみと表裏一体になった愛着。出久は少年の抱える複雑な感情に覚えがあった。絡まった感情は他者が触っても解けない。自分たちで解かなければならないものだ。
余計なお世話はヒーローの本質。出久は人生の先輩として一つだけ彼に助言することにした。
――どうか一度本音を吐き出してみて。相手が命を落としてから後悔しても遅いから。
切実でささやかな願いの言葉によって黄金の鎖が少年の姿に代わり、蹲る少年に手を差し伸べるのを見届けたところで、出久の視界が明転した。 - 93二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 00:17:37
本当に余計なお世話ではあるんだけど、一度は幼馴染が死んじゃったデクが言うと重みが違くてな……
- 94二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 00:25:01
かっちゃんもライジングからの黒デクで本音で話すようになったし、お互い仲違いとか離別に関しては言葉の重みがありすぎる
- 95二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 02:39:53
多分本国に帰れば護衛は他にもいっぱいいるんだろうけど、この世で一番カリムの命を心配してて実際に守ってるのってジャミルなんだよね
肝心のカリムは毒見で当たってジャミルが寝込んだのがトラウマになってカレーがダメになってるんだけど - 96二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:39:25
保守
- 97二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:40:20
自由でありたい(抑圧から抜けたい)と同時にカリムが心配なのは本当なんだな
- 98二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:55:27
このレスは削除されています
- 99二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 12:00:36
というかジャミルのオバブロ回想を見るに、ジャミルの願いは「カリムからの解放による自由」じゃなくて「自由に自分の力を発揮できるようになること」っぽいんだよな
従者が嫌だとは一言も言ってなくて、自分が我慢して手加減してることに気づかないことに対してカリムに悪態ついてるし
むしろ数々のイベントの発言とか見ると従者としての仕事はかなり誇りとプライドもってやってる感あるので、選択の余地はなかったとはいえ天職ではあると思う - 100二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 12:19:15
ジャミルとカリムはデクかっちゃんとは違う方向で「この幼馴染は特殊な経験を積んでいます」なんだなあとしみじみ
- 101二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 20:32:09
保守
- 102125/02/16(日) 22:20:18
「ジャミル……ジャミル!」
カリムが必死にジャミルを呼ぶ声で出久は目を覚ました。
砂漠の上で湖に落ちたはずだが、今はジャミルともどもスカラビア寮の談話室でタオルにくるまれていた。
カリムが水から引き上げてくれる前に水を飲んでしまい、少しの間酸欠で朦朧としていたようだ。
「う…………ここは……」
「じゃ、じゃびる……うぉおおおええええあああわあああああ!」
寝かされたジャミルに縋りついて、カリムが幼子のように大声で泣いた。涙やら鼻水やらで顔がぐしゃぐしゃになっている。
「ラッコちゃん、全然言葉しゃべれてねーじゃん」
「1発殴ってやると言っていたのもすっかり忘れていますね」
少し離れたところでリーチ兄弟が長い脚を投げ出していた。オクタヴィネルの黒い寮服は埃だらけで、ゾンビのように襲い来るスカラビア寮生たち相手に相当奮闘したのが伺えた。
アズールは双子の後ろで元から蒼白い顔をさらに青ざめさせて寝かされている。
「……全く、心臓にも傷があるなんて聞いてないぞ。知っていたら誰が『全ての傷を預かる』なんて契約するものか……!」
「あー。アズールの血は青いもんねぇ」
青い血。タコの血に含まれる血中色素のヘモシアニンはヘモグロビンよりも酸素運搬能力が低い。
会話から察するに、アズールは一時的に勝己の傷を自分に移したことで心肺能力がガタ落ちし、青い血では酸素供給が追い付かなくなって貧血状態に陥ってグロッキーになってしまったようだ。
「というか、バクゴーさんは何故あの傷で走り回れるんだ?」
「戦闘後、自力ではジャミルさんとミドリヤさんの二人を水から引き上げられずにいたカリムさんの元まで駆けつけて、左腕だけで三人一気に自ら引っこ抜いていましたし……水を飲んでいたジャミルさんとミドリヤさんに手早く救命措置を施して小麦の大袋のように担いで戻ってきましたね」
「信じられない……タフ過ぎませんか?」
「シャチちゃんマジヤベー、ギャハハッ!」 - 103125/02/16(日) 22:48:31
「い、生きててよかった……いぎででよがっだ……」
「………………お前はどうしてそう………………はあ~~~……」
裏切り騒動の直後だというのに真っすぐにジャミルを慕う気持ちを隠せないカリムに、ジャミルが心底呆れたように深いため息を吐いた。
「オレ、オレ……うっ、お前がどんな気持ちで過ごしてきたか知らなかった。ず、ずっと、ズビッ……我慢させてたことも、ひぐっ、ぜんぜん、知らなぐでっ……」
「その結果が、この手酷い裏切りですよ」
「そーだよ。ウミヘビくんは内心ず~っとラッコちゃんのことバカにしながら生きてきたんだよ」
ボロボロの状態でも他者を煽る精神は決して忘れないのがNRCクオリティ。喉を詰まらせながら泣くカリムの言葉に、アズールとフロイドがヤジを入れた。
「アイツらマジで空気読まねェな。海にゃ空気が無ェからか?」
「バクゴーに空気読めないなんて言われたらおしまいなんだゾ!」
「ア?もっぺん言ってみろやクソ狸」
「ひいっ!?」
「お前は、ひ、ひどいヤツだ……だけど、やっぱり、ずっとオレを助けてくれてたのも、お前なんだ」
「カリム……」
カリムがジャミルの手を握る。ぎゅっと両手で包み込むような幼い握り方は、二人にしか分からないそれまでの積み重ねを感じさせた。
「だからもう、今日からはやめよう。親の地位とか、主従関係とか、そういうことで遠慮するのは」
「…………は?」
「今日からは、遠慮なしで本気で一番を奪い合うライバルになろう。改めて対等な立場で……友達になろう、ジャミル」
「対等な立場で、友だちに…………?」
カリムの言葉に、ジャミルがゆっくりと数度まばたきをした。
「ふ……お前らしい結論だな、カリム……。なら、対等な立場で言わせてほしい」
ジャミルは目を細め、深く息を吸い込んだ。
「絶っっっっっ対にお断りだ!!!!」 - 104二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 00:37:01
ちょこっと(受動履修)でツイステ知ってる程度だけどジャミルのお断りシーン楽しみだったから嬉しい
- 105二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 02:54:29
8年後のヒロアカ幼馴染は、対等で友達の幼馴染だったけど雄英1年時の時の大半の期間は友達とはいえない歪んでた関係だったからこう…4章のカリムとジャミルを見てなんかくるものがあるな…
闇の幼馴染から光の幼馴染になるって素晴らしいよな
お互いの事をよく知ってるからこそ理解出来ないところもあったりするしでも何故か離れられない - 106二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 09:34:10
☆
- 107二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 15:51:11
保守
- 108二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 21:04:55
ジャミルは主役イベントじゃなくてもおもしれー男だからな
- 109二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 23:18:54
そんなに時間空いてないけど念のため保守
- 110二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 06:31:03
出久とかっちゃんの関係って兄弟に近いって形容されることあるけどカリムとジャミルも幼馴染よりは兄弟っぽいと思う
4章後の文句言いながらもカリムの世話焼いてるの見てると従者よりは手のかかる兄弟の面倒見てる年長者に近いなと
まあジャミルは妹がいるから実際に兄なんだが - 111二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 13:06:50
★
- 112二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 20:14:26
- 113125/02/18(火) 21:00:52
「考えなしで大雑把、間抜けで不器用、超がつくほど能天気で傲慢、デリカシーゼロのボンボンが!!そんなヤツと誰が好き好んで友だちになんかなるか!利害関係がないなら、お前とは1ミリたりとも関わり合いたくないね!」
「え、えぇ~~~~!?なんだよそれぇえ!?」
完全に吹っ切れた様子のジャミルが毒のある言葉をマシンガンのように吐き出した。いつもの落ち着いた表情も別人のように崩れている。
「ジャミルくん、本当はあんな性格だったんだ」
「猫被りすぎだろ」
「でも、今の方が良いね。“対等”って感じだ」
「…………そうだな」
カリムと友達になることを拒否したのは、紛れもない、ジャミル自身の意志だ。
出久と勝己が互いの手を取れるようになったことが二人の拗れた関係の進展だったのならば、ジャミルがカリムの手を払うことができるようになったこともまた二人の拗れた関係の進展なのだろう。
「ふな?アレでいいのか?」
「うん。ちゃんと喧嘩できるのって対等な友だちの条件の一つだと思うし。喧嘩しながら、関係を修復するのか適正な距離を探るのか、これから二人で決めていくと思うよ」
出久は本音をぶちまけながら殴り合うことで初めて勝己と心の距離を近づけた経験があるので、今の二人を見ても全く悲観していなかった。
「ええ。僕も今のジャミルさんのほうが交換が持てますよ」
猫を被ることをやめたジャミルのもとに、アズールが近寄った。貧血でよろめいているのと顔色が最悪なのが相まってまるでゾンビのようだった。
「なんだ?ニヤニヤして気持ち悪い」
「実は僕、1年生の頃からずっとあなたのことが気になっていたんです」
アズールから見て、ジャミルは目立たなすぎて逆に浮いてように見えていたのだと告げた。不自然なほどに平凡な成績に疑問を抱き、絶対になにかあるに違いない、と睨んでいたらしい。
「先日『マンカラ』をご一緒した際、予感は確信に変わりました。僕の予感は正しかった。ジャミルさんの未来の能力は実に素晴らしいものです!」
「だろ?だろ?やっぱりジャミルはすごいヤツなんだよ!」
「ジャミルさんはカリムさんより、僕のようなタイプと気が合うと思いますよ。どうです?これを機にオクタヴィネルに転寮して僕と一旗あげてみませんか?」
「絶対にお断りだ」
流れるようなアズールの勧誘は、切れ味抜群の包丁のようなジャミルの態度でぶった切られた。 - 114125/02/18(火) 21:15:47
「大体なんなんだ、お前は。いきなり出てきてべらべらと……胡散臭いんだよ!今後もお前とは永遠に友人になんかなりたくないね、アズール」
「おや、言われてしまいましたねぇ」
ジャミルにけちょんけちょんに言われたアズールに向かって、ジェイドがものすごく楽しそうな笑顔を向けた。
「フフフ……かまいませんよ。今回は僕の秘密コレクションに新たな真実が1つ追加されたことで良しとしましょう」
「別名・他人の弱点コレクションね」
アズールが満足げに鼻を鳴らした。彼はジャミル目当てで今回のスカラビア騒動に首を突っ込んだようだ。そのおかげで888万マドルの損害から目が逸れたのは全くの幸運である。
「…………フン。世界中に向けて明かされちまった秘密なんて。弱みでもなんでもないだろ。……もう今日からは遠慮しない。カリムにも、お前らにも、誰にも。二度と勝ちを譲ってやる気はないからな」
ジャミルの切れ長の目にギラギラとした光が宿る。
「…………ああ!俺も絶対に負けないぜ!」
全てを睨むようなジャミルを見つめるカリムの目もまた、キラキラと輝いていた。
ある種の感動的な場面だったが、次の瞬間に身体的に限界が来たメンバーがアドレナリン切れで一斉にぶっ倒れた。
勝己とジャミルが文句を吐きながら負傷者をベッドまで運ぶのを、ダイヤモンドのような満天の星が見守っていた。
*行動ロール (1で成功、2で成功)
出久 dice1d2=2 (2)
爆豪 dice1d2=1 (1)
- 115125/02/18(火) 21:16:25
ダイス2は失敗です
- 116125/02/18(火) 21:29:24
長年身に染みついたものが抜けないのか心配性が真性のものなのかは定かではないが、結局ジャミルは倒れたカリムを抱きかかえて介抱しに部屋に戻ってしまったので、勝己ひとりで残りのメンバーを部屋まで引きずっていく羽目になった。
双子はとにかくかさばるし、アズールも勝己より大柄な上に意外と筋肉質で重たいし。出久は勝己より小柄だが筋肉がミチミチに詰まった高密度ゴリラなので当然重たいし。
若干の憂さ晴らしを兼ねてオクタヴィネル三人組はベッドにぶん投げ、出久は気持ち優しめにベッドに転がしたが、誰も起きなかった。
「……そういやクソ狸はどこ行った?」
いつもなら出久の足元にくっついている毛玉の姿が見えないことに、勝己は不信を抱いた。
「……あんにゃろ、宝物庫で盗みでもする気じゃねーだろうな」
グリムはモンスター故か素の倫理観が若干怪しい。出久がことあるごとに道徳教育を頑張っているが、未だに目を離して安心できるとは言い難い状態だ。
なにかトラブルが起きたら面倒だ。勝己は眠る前にグリムを探しにいくことにした。
*勝己 グリムの食事を dice1d2=1 (1)
1.見た
2.見なかった
- 117125/02/18(火) 23:02:24
勝己がグリムを探してきた道を戻ると、談話室で蹲る毛玉を発見した。グリムは鼻を絨毯に擦りつけたかと思うと、何かを拾って口に入れた。
べちゃ。くちゃくちゃ。
品の無い咀嚼音が静かな談話室に響く。
(アイツ、また黒い石食ってやがんのか?)
「オイ」
「んあ?……なんだ、バクゴーか。黒い石ならオレ様が全部食っちまったんだぞ。ヒヒヒヒヒヒヒッ」
普段の人懐こい様子とは違う、グリムが不気味な笑い声をあげた。
「テメー拾い食いすんなってこの前も出久に言われてただろうが」
「ああ……もう食べ終わっちまった。もっと……もっと黒い石を食いてぇんだゾ……」
勝己の言葉なんて聞こえていないようにグリムが涎を垂らした。
*勝己 思考ロール dice1d2=2 (2)
1.黒い石の有毒性・依存性を疑う
2.グリムの危険性を疑う
「……メシは済んだろ、はよ戻ンぞ。出久は先にもう寝とる」
「石……黒い石……。ヒヒっ……」
普段ならば出久の名前に反応しただろうが、それもない。グリムは虚空を見つめてうっとりと笑った。
*勝己 行動ロール dice1d2=1 (1)
1.気味悪いが実害はないので放置する
2.様子がおかしいのでグリムを吐かせる
- 118125/02/18(火) 23:14:45
グリムは決して愛玩動物や家庭動物などではなくて、れっきとしたモンスターだ。
文献調査の最中に勝己はモンスターに関する記述にいくつか触れて、その危険性について知っている。グリムのように人の言葉を話して共存できるものは非常に稀で、大半は危険な生き物だ。
(妙な真似したらすぐに取り押さえる)
勝己はグリムの首根っこを掴んで部屋へと持ち帰った。グリムはなおもヒヒヒと変な笑いを漏らしていたが、一応勝己を引っかいたり噛みついたりする素振りは見せず、途中からウトウトし始めて寝てしまった。
(ガキの夢遊病みてぇなもんか?)
結局、様子がおかしいグリムの原因は判然としないまま。寝てしまったグリムはいつも通り。へそ天するデブ犬のように間抜けな様子のグリムを出久の横に転がした。
(……寝るか)
さすがの勝己も体に疲労を感じたので睡眠を取ることにした。寝起きは良い方なので、グリムが再び起き出したとしても気付けるだろう。
*かっちゃんの寝床 dice1d2=1 (1)
1.出久は溺れて消耗しとるだろうし……。ベッドを譲って床で寝る。
2.俺のベッドは俺のもの、出久のベッドも俺のもの。無理矢理ベッドで寝る。
- 119二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 23:17:14
かっちゃんの気遣いよ
本当に光の幼馴染なんだな - 120二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 07:35:17
とはいえかっちゃんも心臓に難ありだから床では無くてせめてソファとかで寝てほしい
それかよく眠れて体に負担がかからない寝袋支給されて欲しい - 121二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 12:25:14
というか良い加減人数分のベッドを揃えてくれ学園長
- 122二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 12:49:14
今いるのスカラビアじゃないの?
- 123二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 16:20:09
- 124二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 22:56:09
そも学園長は「私優しいので」とか言うならオンボロ寮のインフラ整備をだな
- 125125/02/19(水) 23:14:32
このスレだけの裏設定なのですが、カリムは持ち前のホスピタリティで「客人の人数分ベッドを運び入れておいてくれ」とジャミルにお願いしてますが、イライラジャミルは早く邪魔者に帰ってほしいのでベッドを足りないまま放置してました
この後もしばらく合同合宿が続くのですが、そのときにはベッドが全員分揃ってます - 126125/02/19(水) 23:40:16
スカラビア寮のオーバーブロット事件以降も、オクタヴィネル寮とオンボロ寮を交えた合同合宿は続いた。
スカラビア寮に滞在できたおかげで、出久たちは暖かな環境で書斎の魔導書を好きなだけ読むことが出来て、やれることのない極寒のオンボロ寮で震えるよりもずっと有意義な時間を過ごすことができた。
寝食の世話になる対価として、オーバーブロットの後遺症で体調を崩したジャミルの代わりに炊事や掃除などで労働力を提供した形だ。
*冬休み中の調査文献数
出久 dice1d100=11 (11) 冊
爆豪 dice1d100=68 (68) 冊
「よおし、ジャミルの体調も回復したし、冬休みの課題も終わった!今日はみんなでホリデーの宴といこうじゃないか!」
「お前の宴好き、なんとかならないのか?」
相変わらずのお祭り男ぶりを発揮するカリムにジャミルが呆れた視線を送る。しかしテキパキと宴の支度を整えてしまうのだから、慣れは恐ろしいものだ。あっという間に出来上がった料理がラクダに積み込まれ、どこからか象やクジャクも連れられてきて、一行は東のオアシスに向けてパレードをした。
「さあ、宴の準備は整った。みんなで好きなだけ食って、歌って、踊って、今年の嫌なこと全部忘れちまおう!」
「忘年会かよ」
「まあ丁度年末だし」
「「「カンパーイ!!!!」」」
青い空を映し出すオアシスの傍で、合宿に参加していた生徒たちがココナッツジュースで乾杯をした。固い果実をぶつけあうボクボクという音が小気味よく響く。
冷えたココナッツジュースを飲んで、スパイスの効いた料理に舌鼓を打って、誰ともなく歌って踊り始めた。
「ほら、ジャミルもこっちで踊ろうぜ!」
「お、俺はいいから……!」
口では嫌がったそぶりだが、ひとたび踊りの輪に入ればジャミルはキレッキレの見事なダンスを披露した。隣で踊るカリムも負けていない。
「わあ、二人ともすっごくダンス上手だね!芦戸さんみたいだ」
「Aバンドのときの誰かと違ってな」
「うるさいなあ、僕の精一杯だったんだよあれは!!」
- 127二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 06:26:47
かっちゃんの読破数凄い
- 128二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 13:12:22
- 129二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 13:19:59
デクはお人好し発揮していろいろ手伝いしてたから冊数少ないんだろうな
解釈一致の出目 - 130二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 20:40:33
かっちゃんはアズールとの契約が解除されて再び右腕動かなくなっただろうに68冊読破は凄いな…
- 131二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 20:57:33
心臓のことを聞かされたジャミルがオバブロなり洗脳なりで迷惑かけたことも含めてかっちゃんのお手伝いは断ったんかな
- 132二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 21:48:28
- 133二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 05:27:49
乗り継いできた公共交通機関って何があるんだろうな
飛行機はあるだろうけど - 134二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 12:20:23
島だし船とか乗ってきたもんだと思ってたわ
- 135二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 13:36:47
さすがに数日経ってるやろ…
- 136二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 21:27:47
ほ
- 137二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 00:13:39
保守
- 138二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 06:20:56
ダメージ100越えの中では出久が最初に動けるようになるんだろうなあ
アズール「バクゴーさんといい、なんでその状態で動けるんですか(戦慄)」 - 139二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 08:28:35
保守
- 140二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 13:54:16
- 141二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 19:12:59
保守
- 142125/02/22(土) 19:38:09
「……………~ぃ!お~い……………!」
オアシスでの宴を楽しんでいると、ふと遠くから呼ぶ声がした。
「ン?砂漠の向こうから、誰か走ってくるんだゾ」
グリムが猫のような耳をピクンと跳ねさせるので、視線を追いかけてみると、なんとエースとデュースが息を切らせて汗だくになりながらこちらに向かってきていた。
「お~い、ミドリヤ~!バクゴ~!グリム~!」
「お前たち、無事か!?」
「エースくん、デュースくん!?どうしてここに?冬休みで実家に帰ってたんじゃないの?」
「どうしたの、じゃねーっつの。お前らこそどうしちゃったわけ?」
思いもよらない二人の登場に出久が目を丸くするが、二人はいたって真剣な表情で、オンボロ寮の二人と一匹を気遣う様子だった。
*爆豪が送ったメッセージ(Part8レス145参照) dice1d2=1 (1)
1.素っ気ない文章『スカラビアに監禁されとる』
2.出久っぽい文章『スカラビアに閉じ込められちゃった><』
- 143125/02/22(土) 19:48:48
「『スカラビアに監禁されとる』なんてメッセージが届いたと思ったら、メッセも通話も通じなくなって……」
「僕そんなメッセージ送ってないけど……、あっ!かっちゃん!?」
「あーー……、そういやそんなんハート野郎に送ったな。冗談だわ」
「マジかよかっちゃん!?」
勝己が出久の手からスマホを奪って何かを打っていたが、まさかそんなことを送っていたとは。どうせ誰もメッセージのやりとりをしないからと放置していたことが悔やまれる。
「はぁ~!?冗談ってウソでしょ!?こっちはなー、扉が開いてないから魔法でワープできなくて、公共の交通機関乗り継いで学校まで戻ってきたんだからな!」
「よくわからないが……この楽しげな様子を見る限り危機的状況ってわけじゃなさそうだ」
「二人ともごめんね、来てくれてありがとう。暑かったでしょ?」
灼熱の砂漠を走ってきて汗でびしょぬれになった二人に、出久は宴会場に用意されていたタオルと水を差し出した。
二人の様子を見るに、出久たちのことを相当心配して駆けつけてくれたらしい。
*行動ロール dice1d2=2 (2)
1.かっちゃんも謝る
2.デクがかっちゃんを叩いて謝らせる
- 144125/02/22(土) 20:10:33
「かっちゃんも謝って!こういう質の悪い冗談はダメだよ!!」
ポカっ!
だんまりだった勝己に出久が一発軽い拳骨を落とした。音こそ軽かったが、歪な骨が勝己の頭蓋骨にヒットして良い一撃になった。
「ってェ!!………………悪かった、ゴメン」
「バクゴーが謝った!?それはそれでなんか気持ち悪いな」
「なんだテメェぶっとばされてェのか」
「かっちゃん!」
「なんか今のミドリヤ、バクゴーの母さんみたいだったな。いや、バクゴーの母さんがどんな人かは知らないけど、なんとなくな」
「あーー……」
普段なら人を叩いたりしない出久だが、勝己が怒られている姿といえば光己に引っぱたかれている印象が強かったので、無意識で手が出てしまったことに思い至った。
「叩いてゴメンね、かっちゃん。つい……」
「そんなことでいちいち謝ンなや!!こちとらクソババァに年がら年中引っぱたかれてっから慣れとンだわ」
「かっちゃんちは相変わらずだね……」
出久の母親の引子はとても穏やかで優しい人なので、出久は母が怒った姿を見た事がない。オールマイトが家庭訪問に来た時に初めて激情を露わにしたところを見たくらいだ。出久も穏やかな性分なので、ヒーローになりたいという希望を押し通した以外は母に反抗したこともない。
それに比べると、爆豪家は常に母子ともに激情全開で手も足も出まくりなので幼馴染ながらに文化の壁を感じるのだった。
「なんだ?ミドリヤたちの友だちか?」
騒ぎに気付いたのか、カリムが宴の輪の中心から抜け出してきた。
話を軽く聞いてエースがバスケ部所属でジャミルの後輩だと知ると、カリムはニカッと白い歯を見せて笑顔になった。
「おお!そうかそうか、ジャミルの友だちなら、オレの友だちだな!」
「おい。何度も言うが俺はお前と友達になったつもりは……はぁ、聞いてないな」
カリムに着いてきたジャミルのため息がオアシスの喧騒の中に消えていった。 - 145125/02/22(土) 20:37:53
「とにかく、せっかく来たんだ。お前らもホリデーの宴に参加していけよ!」
「こちらにピザやパスタもありますよ」
「げげっ、オクタヴィネルの奴ら!」
宴の参加者の中にアズールたちの姿を見つけた瞬間、二人の方がビクッと跳ねた。イソギンチャク事件での諸々ですっかり警戒しているようだ。
「お前たち、なんであいつらと一緒にいるんだ?」ヒソヒソ
「それはその……888万マドルが……」
「オマエらがいない間、オレ様たちそりゃもう大変な目にあったんだゾ!グリム様の武勇伝を聞かせてやるから、そこに座れ」
「なんだそりゃ……ま、無事だったならいいけどさ」
「まったく……人騒がせなヤツらだ」
宴の輪の中に引きこまれ、エースとデュースはようやく心配が解けたのか、安堵のため息を吐いた。
「本当に来てくれてありがとうね、二人とも」
「別に?実家にいてもゲームくらいしかやることなくて暇だったし……」
「いつでもメッセージしてこいといった手前、無視もできないからな」
*好感度変動
出久→エース +dice1d50=36 (36) 、出久→デュース すでにカンストのため追加なし
爆豪→エース +dice1d30=10 (10) 、爆豪→デュース +dice1d30=18 (18)
「よーし、それじゃあ宴の再開だ!ありったけの料理と音楽を!今日は最高のホリデーにするぞー!」
カリムの凛と張った声が溌溂と響いた。異国情緒あふれる音楽に合わせて歌って踊って。香辛料が効いた熱砂の国の料理と、海鮮がふんだんに使われた珊瑚の海の料理に舌鼓を打って。
誰もが笑顔を浮かべていた。出久たちも輪の中に入って、オアシスでの賑やかな宴を楽しんだ。
「やれやれ……まったく」
輪の中心でふりまわされているジャミルも、憑き物が落ちたような穏やかな笑顔を浮かべた。
*ジャミルの笑顔を…… (1で見た、2で見えなかった)
出久 dice1d2=1 (1)
爆豪 dice1d2=2 (2)
- 146125/02/22(土) 21:01:29
「はぁ~…・・なんかオンボロ寮がすごく懐かしく感じる。うぅっ、寒ッ」
ホリデーの宴を終えて合宿も終わり、出久たちはようやくスカラビア寮から帰ってきた。
南国のようなスカラビアの気候に慣れてしまったので、賢者の島の極寒の空気が身に染みる。
「おぉ~い、3人とも!」
「あれっ、ゴーストさんが呼んでる?」
「ゴーストのおっちゃんたちの顔も、あの牢獄生活を思えば、なんだか可愛く見えてくるんだゾ」
「ずっと帰ってこないから、お前さんたちがあの世に行っちまったんじゃないか………って。みんなで心配してたんだぜぇ。ヒッヒッヒ……」
「無事だったんじゃな。良かった、良かった」
「ま、大食堂の暖炉の火の妖精たちの番がしっかりしてたから、お前さんたちが生きてたのは分かってたんじゃけどな」
ふよふよと浮かぶゴーストたちが出久たちを取り囲み、老人が子どもを撫でるように腕をよしよしと動かした。透けてしまうので撫でられてはしないのだが。
「そうそう、学園長からご馳走のプレゼントも届いとるぞい」
「にゃっはー!ご馳走!!イズク、バクゴー、早く見に行くんだゾ!」
「「!!!」」
「学園長、ちゃんと約束守ってくれたんだ!」
「口約束だったら今度こそ爆殺させたるとこだったわ」
るんるん♪と飛び跳ねてオンボロ寮にグリムの後ろから二人が付いていく。玄関の扉に手を掛けようとしたところで、突然上から何かの影が下りてきた。
「――おお、戻ったか」
「うわぁっ!?」
蝙蝠のようにオンボロ寮の軒下に逆さにぶら下がっていたのは、なんと人の顔だった。
*出久 マジフト大会で会ったリリアのことを…… dice1d2=1 (1)
1.バッチリ覚えている
2.一瞬顔を合わせただけなのでうろ覚え
- 147125/02/22(土) 21:11:52
マジフト大会で協力してくれた彼の姿を、出久はしっかりと覚えていた。
「あなたは、ディアソムニア寮の……!」
「いかにも。わしはディアソムニアの副寮長、リリア・ヴァンルージュじゃ」
リリアは少女のような容姿に反して非常に老獪な口調ながら、軽やかな雰囲気で挨拶をした。
*第一印象ロール
出久→リリア dice1d100=39 (39)
リリア→出久 dice1d100=36 (36)
爆豪→リリア dice1d100=45 (45)
リリア→爆豪 dice1d100=21 (21)
「今日はお主にさるお方からのホリデーカードを届けに参った」
リリアは懐から『Happy Holiday』と書かれた妙に薄暗い色使いのカードと、一封の封筒を取り出した。
「今年のホリデーも誰からもパーティーに招かれず、拗ねておったようだが……いずれお主が仲間とパーティーを開くことがあれば、あいつも招待してやってくれ」
「ありがとうございます……?」
「では、わしはこれで。良きホリデーを」
渡すものだけ渡すと、リリアは外套のように羽織ったブレザーを翻し、その場から消え去ってしまった。
「オイ、誰からだそれ」
「差出人は……『M.D』さん?」
*困惑度
出久 dice1d100=53 (53)
爆豪 dice1d100=62 (62)
- 148125/02/22(土) 21:20:43
「心当たりはないけど、オンボロ寮の監督生だからってことでわざわざ挨拶してくれた人なのかも」
「心当たり無ぇンかよ!クソ怪しいだろ、捨てとけ」
「それは送ってくれた人に失礼だよ!後でちゃんと中身を確認しようっと」
「変な魔法かかっとったらどうすンだよ」
「心配性だなあ、かっちゃんは。気を付けて開封するから大丈夫だよ」
「イズク~~!!!バクゴー~~!!早くしないとご馳走全部食っちまうんだゾ~~!」
気がつけば、グリムが先にオンボロ寮の中に入っている。ひゅう、と凍える風が吹いたので、二人も続いて玄関の扉を潜った。
「テメェ、スカラビアであんだけメシ食っといて、まだ食う気かよ!!」
「グリム、ちょっと運動してから食べようか。このままだと病気になっちゃうかもだし。……モンスターって生活習慣病になるのかな?」
「知らねェわ!!どちらにせよ、今日こそアイツに節操ってモンを叩きこんだるわ」
オンボロ寮の扉を潜ると、ゴーストたちが焚いていた暖炉の火でほんのりと暖かかった。
スカラビアに比べれば貧相な建物だが、この世界に来てからずっと寝泊まりしている建物なので、なんとなくハイツアライアンスに戻ったときのようにほっとする心地がした。
「イズク坊やたちが戻って来て、また賑やかになるのぅ」
「ほっほっほ、ハッピーホリデー!」
ゴーストがたちが空中でくるりと回り、二人と一匹の帰りを歓迎した。 - 149125/02/22(土) 21:36:00
その日の夜、出久はなんとなく寝付くことができなかった。
寝室には勝己の規則正しい寝息と、夢の中でもご馳走を食べているらしいグリムの寝言が響いている。
なんとか寝ようと目をつぶっていたが、ふとまぶたの向こうが明るくなった気がして目を開いた。
「また鏡が……光ってる?」
不思議な光は、寝室の暖炉の上にある大きな鏡から放たれている。出久はふらふらと鏡に近寄り、覗き込んだ。
不思議なことに、鏡は霜が降りたようにぼんやりと曇っていて、出久の姿が映っていなかった。
そのとき、鏡に映った影が、ノックをするようにコンコンと鏡の向こう側から鏡面を叩いた。影は、ネズミのような大きな耳の形をしていた。
ノックをする二足歩行のネズミなんて、出久は一人しか知らない。
「校長先生だ……!きっと僕たちを探してくれてたんだ!校長先生、僕です!僕はここにいます!!」
「そこに……誰かいるの?」
果たして、呼びかけた先から返ってきた声は、落ち着いた根津のものとは違う、どこか天真爛漫な雰囲気を感じさせる甲高い声だった。
「校長先生じゃない……?」
「キミは誰……?」
「僕は……」
*行動ロール dice1d2=1 (1)
1.本名を名乗る
2.本名を隠す
- 150125/02/22(土) 21:46:16
「僕は、緑谷出久」
奇妙な状況だったが、不思議と鏡の向こうの存在が悪いものだとは思えなくて、出久は自分の本名を名乗った。
「なんだか不思議で素敵な響きだ!」
鏡の向こうの存在がカラカラと笑ったのを感じる。
「君は誰なの?」
「僕はミッキー。ミッキーマウス」
ミッキーと名乗った存在は、大きな手袋をはめた手を人懐こそうに出久に向かって振った。
「僕、また夢を見てるのかな?でも僕、もう3回も同じ夢を見てる。生きたトランプも、踊るミュージックボックスも、いつも一緒……なのに。キミの声だけが、だんだんはっきり聞こえてくる。もしかすると、キミは夢じゃない?」
「夢じゃないよ、僕はここにいる」
鏡ごしに存在する誰かと話をするなんて、それこそ夢のように突拍子もなくて不可思議な状態だ。
それでも今、出久はハッキリと意志をもった状態で、しっかりと体がそこにある自覚があった。
「それじゃあ、キミはどこにいるの?」
ミッキーの影が可愛らしい仕草で首を傾げた。
「ここは……ツイステッドワンダーランド――……」
ミッキーの問いに答えた瞬間、鏡が強く光って出久の視界がホワイトアウトした。
その夜の記憶は、そこで途切れている。
*出久 夢への違和感 dice1d10=8 (8) +71
- 151125/02/22(土) 21:47:54
ダイス一つ振り忘れ
*出久 ミッキーのことを dice1d2=2 (2)
1.爆豪に話す
2.爆豪に話さない
- 152二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 21:54:40
報連相は大事だぞ...
- 153125/02/22(土) 21:57:05
一度寝て起きると、鏡ごしにミッキーと会話をしたのは単なる夢だったのではないかと思えてくる。
結局、影の正体は助けに来てくれた根津ではなかったのだし、出久はミッキーのことを勝己には打ち明けなかった。
元の世界に戻れる手立ては見つからないまま、ウィンターホリデーが明ける。
9月にツイステッドワンダーランドに飛ばされてからすでに4か月が経過して、1月になっていた。
*爆豪 アイデアロール (51以上で成功) - 154125/02/22(土) 21:57:23
ダイスミス dice1d100=83 (83)
- 155二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 22:03:03
仮にこのスレのヒロアカ世界でディズニーが知られてたらミッキーの名前で「え!?」ってなっただろうなデクくん
- 156125/02/22(土) 22:22:21
「おはよう、かっちゃん。もう新学期になっちゃうね」
「ああ……」
二学期が始まる朝、出久の起床とほぼ同時にランニング帰りで汗を流し終えて勝己がリビングルームに戻ってきた。
返事は覇気がない。てっきり、元の世界で戻れない焦りで荒れた調子の返事が返ってくると思っていたのだが。
「……なにかあったの?」
「気づいたことがある」
勝己がどかりとソファに座った。それなりに込み入った話の雰囲気を感じたので、出久は朝食を作ろうとしていたのを取り消して向かいのソファに着いた。
「この世界に来てから、俺は心臓の薬を一粒も飲んで無ぇ。普通なら俺はとっくにぶっ倒れてねぇとおかしい」
「確かにそうだ、色んなことがあったから忘れてたけど……」
勝己は絶対安静こそ解除されているが、心臓という重要な器官に傷を負っているので未だに毎日何種類もの薬を服用する必要があった。毎食後にカプセルやら錠剤やらを嫌そうな顔で服用する勝己の表情を覚えている。
「それだけじゃねぇ。こっち来てから右手のリハビリがまるで進まねぇ。毎日前と同じメニューこなしてンのに、全然動きが良くならねぇ」
「そんな!だって最近、君の手は一気に良くなって、お医者さんも経過良好だって……」
飛ばされる前の数か月間、勝己の右腕は急激にリハビリの効果が出て、肘、手首、指と順番に動くようになった。神経が再生したならもとに戻るのもすぐだろうと医者に言われたと勝己から聞いて、自分のことに嬉しかったことも覚えている。
「洞の話といい、これも仮説だが……。もしかすっと、雄英の方は時間が殆ど進んで無ぇンじゃねェかと思う」
「かっちゃんの体が変化しないのは、時間が進んでいないからってこと?でも確かに……他には考えられない」
「あくまで仮説だ。時間が経つ前に雄英に帰りてェのは変わンねーし、文献調査の手を緩める気は一切無ェ。良いな」
「うん。早く帰りたいのは僕も同じだ。異論ないよ」
話は終わったようで、勝己はソファから立ち上がると左手一本で驚くべき手際で朝食を作り始めた。
「オラ、今日も図書館行く時間作って帰り道探しすンぞ。さっさと顔洗って着替えろ。あとクソ狸起こしてこい」
「はーい」
異世界生活も慣れたもので、二人はオンボロ寮に来てからのいつものルーチンに戻った。勝己の仮説もあり、どこか不安で仕方なかった気持ちも少しだけ和らいだような気がした。 - 157125/02/22(土) 22:45:47
「おーっす、お前ら。あけましておめでとー」
「いつもの顔ぶれなのに、なんだか懐かしい気すらするな」
メインストリートに出ると、エースとデュースがグレートセブン象の前で待っていた。
「あけましておめでとう、二人とも。スカラビアの宴以来だね」
「そんな時間経ってねーだろ」
「オイ、お前らチョロチョロと道塞いでんじゃねぇよ」
グレートセブン象の前で出久がエースとデュースのホリデー中の話を聞いていると、ジャックが声をかけてきた。もとから浅黒い肌がさらに日焼けして黒くなっている。話を聞くと、ホリデー中スキー三昧だったので雪焼けしたらしい。
「へえ、ジャックくんの地元は雪国なんだね」
「スキーってなんだ?オレ様もやってみてぇんだゾ!」
「グリム、気をつけて!足元を歩かれると危ないよ」
出久が注意したときにはすでに遅く、ちょうど走ってきた人影が背丈の低いグリムに気づくのが遅れて足をもつれさせた。
*人影がぶつかったのは dice1d3=1 (1)
1.出久
2.爆豪
3.デュース
- 158125/02/22(土) 22:55:57
グリムを避けようとして転びかけた生徒を、出久は咄嗟に受け止めた。
薄紫色の巻き毛が特徴的な、この学園では珍しい出久よりも小柄な生徒で、ベストと寮章は濃い紫色。ポムフィオーレ寮の生徒であるらしい。
「あっ……!」
「大丈夫ですか?」
「あ、う……ううっ」
「えっ!?」
紫髪の生徒は、人形のように大きな青い目を潤ませたかと思うと、目を閉じた表紙に涙を流した。
「痛みますか?足を捻ってたら大変だ。保健室に連れて行くから、僕の背中に乗って」
泣いている人を放っておける出久ではなく、しゃがみこんで生徒がおぶさりやすいように背を向けた。
しかし、生徒は立ちすくんだままだった。
「もう……こでらいね……!」
「え……?」
「っ……!」
ぽつりと独り言をつぶやくと、生徒は校舎に向かって走っていってしまった。
「行っちゃった……。怪我してないなら何よりだけど……」
「アイツ、俺と同じクラスのヤツだ・たしか、ポムフィオーレの……エペル・フェルミエ」
*方言ロール(70以上でエペルの方言を理解できます)
出久 dice1d100=40 (40)
爆豪 dice1d100=49 (49)
去っていくエペルの背中を見ながら、なんとなく、二学期も波瀾万丈な異世界生活になるような予感がよぎった。
*第四章をクリアしました
- 159二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 22:57:29
4章お疲れ様です!!
方言理解は流石に難しかったかぁ... - 160125/02/22(土) 22:58:56
これで四章も終わりです!!!
ダイス神の導きで仲良さげな感じで幼馴染描写いきましたが、これで良かったのかは謎です!!
とりあえず幼馴染オンパレード終わって達成感
ハウザーでボコボコにしてしまってすまないジャミル - 161125/02/22(土) 23:05:51
それでは章終わり恒例のダイスタイム入ります
*オンボロ寮の掃除の進捗(現在値70) dice3d10=7 9 1 (17)
(ホリデー後半、ジャミルが詫び掃除に来てくれたぞ!カリムは戦力外!)
*雨漏り修繕率(現在値100) 修繕完了!
*図書館探索進捗(現在値17) dice1d20=3 (3)
*好感度変動
出久→カリム(現在値50) + dice1d50=22 (22)
カリム→出久(現在値79) + dice1d50=25 (25)
爆豪→カリム(現在値50) + dice1d30=21 (21)
カリム→爆豪(現在値79) + dice1d50=5 (5)
ちなみに888万マドルの請求書がモストロ・ラウンジから届いた学園長は……
*dice1d3=3 (3)
1.バカンスで気が大きくなっているので気前よく払ってくれる。「私、なんて優しいんでしょう!」
2.わざとらしく泣く。「おーいおいおいおい、生徒のために身を切る私……。なんて優しいんでしょう!」
3.泡拭いて倒れる。「888万マドル……!!!!???う~ん、なんだか眩暈が……」
- 162125/02/22(土) 23:10:16
次のパソストのメンバーは書きたいネタがあるスレ主都合で2-A組(カリム&シルバー)と2-D組(ジャミル&アズール)で行きます!
書けたらそのうち投げます~
五章からはストーリーが長くなるのと、世界観&キャラ掘り下げ的な雑談的なシーンも増えるので、カット量が一気に増えそうです
監督生をねじ込めないシーンは、ストーリー上外せない場合を除いてカットする方針なもので
全部のシーンを見たい方は是非ツイステのアプリをダウンロードしてください!(ダイレクト宣伝) - 163125/02/22(土) 23:12:04
- 164二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 23:25:20
4章おつかれ様
ツイステ界でもかっちゃんのハウザーが見られて感無量だ
パソストも楽しみです!
たぶん打ち間違いだと思うけどアズールとジャミルは2Cだよ〜 - 165125/02/22(土) 23:30:47
- 166二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 08:31:39
4章までも長いけど5章以降もガンガン長くなるもんな……スレ主無理せずファイトです
- 167二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 12:06:29
てことは6章とかは大幅にカットシーン増えそうだな…(嘆きの島サイドが多い前半+三ルート同時進行の後半)
めちゃくちゃ長丁場だから是非もないけど、スレ主の描写が丁寧で好きだから読みたくもなっちゃうジレンマ - 168二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 19:40:53
5章からエピソードの増加率凄いもんな
カットも致し方なしだ
詳細が気になる人はツイステをダウンロードだ!(ダイマ) - 169二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:27:48
ツイステ×ヒロアカファンアートです
NRC生と幼馴染二人の掛け合いが面白くかつ原作の魅力も保っているスレ主さんには頭が上がりません
・文化祭大活躍な二人の衣装交換
・希望を失ったイデア(ゴスマリネタ)
・誕生日と身長が一緒の…
の三本です アナログなので見づらかったらスマソ - 170二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:28:38
このレスは削除されています
- 171二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:29:15
このレスは削除されています
- 172二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:30:18
- 173二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 01:52:21
ほ
- 174二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 08:08:38
おはよう保守です
- 175二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 08:10:23
このレスは削除されています
- 176二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 08:23:47
楽しそう!
- 177二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 15:54:18
ほ
- 178二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 22:03:35
★
- 179二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 22:07:42
次回はVDC…爆豪舞台上でラップでも披露するのかな?
でも、インタビュー全カットマンだからなぁ…ゲストには見せられないかな… - 180二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 01:22:46
VDC楽しみだ
- 181二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 06:25:27
来月から周年イベが始まる訳だが、授業の度に配布されるツナ缶を見てデクたちはなにを思うのだろうか
- 182二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 08:33:41
かっちゃん態度が絶望的に悪いけどポムフィオーレの奮励の精神は一番しっくりくる気がする
ヴィル様とそこらへんは気が合いそう - 183二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 13:53:59
- 184二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 14:28:15
- 185二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 21:23:40
保守
- 186二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 05:28:21
かっちゃん身体が万全ならノせてステージ立たせてえ……色んな事情で無理なの分かってるけど
- 187二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 13:08:43
A組全員いる世界線でHero tooやって欲しいなあ>VDC
- 188二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 21:30:52
ほしゅ
- 189二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 02:54:37
保守
- 190二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 10:03:33
- 191二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 13:53:10
- 192二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 20:53:40
- 193125/02/27(木) 22:53:04
可愛いイラストだ!!!
ヴィルさんの制服着てる耳郎ちゃん可愛い!!スレ主は耳郎ちゃん大好きなのと、ヴィルさん推しなのです
ゴスマリはナルシ・クソ下水・クソナード・セクハラとダメそうなメンツすぎて草ですね
エースとヤオモモのコンビも可愛い
次スレは明日の夜に立てる見込みですので今しばらくお待ちを~
- 194二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 07:18:58
了解でーす、楽しみにしてます
- 195二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 16:10:21
- 196二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 19:01:38
まぁ、デクはビンタ確定と…
- 197125/02/28(金) 22:47:09
- 198二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 22:50:34
- 199二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 22:56:24
建て乙です!うめうめ
- 200二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 23:27:22
五章も楽しみだ!うめ!