タイキ!!ダメ!!!それはダメ!!!!

  • 1二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 17:06:36

    そのノートだけはダメ!!!!!!!
    お願い、ダメ!泣いても見せないよ!!ダメ!!!!!!

  • 2二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 17:07:16

    何が書かれてるんです…?

  • 3二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 17:08:19

    >>2

    ただただ名前が綴られてるだけですよ?

  • 4二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 17:42:17

    ○月✕日 晴

    今日もタイキシャトルは凄かった。彼女は普段の態度からは考えられないほど精密にタイムを刻む。フォームも一切崩れることなく進み、スパートでは熱波のように吹き抜ける。
    タイキは理論的にではなく本能的に最も効率よく自分が力を出すためにどうすればよいのか分かっており、適切な量のトレーニングやスタミナ配分を自分一人で行えてしまうのだ。

    あまりの美しさに胸が疼く。自分が感動していることに気がつくとタイキはすぐハグしにきてしまうので気をつけなくては

    昨日も書いたが、タイキシャトルは恐ろしいほどの完成度を持った最強のウマ娘だ。
    それこそ、半人前のトレーナーの自分では足かせにしかならないほどに
    タイキがああして自分に甘えたり困らせることをするのは、半人前であることをアピールしているのだ。自分にはトレーナーが必要なのだということを周囲と自分に気を遣ってくれている(事実、彼女は自分が居ないときも完璧なトレーニングとレースプランを組み立てていた)

    どうすればタイキの役に立てるのかが全く分からない。
    ズレた指示であっても彼女は必ず遂行する。逆に完全に間違った指示の場合はそれとなくやりたくないと伝えてきてくれる。
    今日もまた彼女の完璧なタイムを測り、日に日に早くなるスパートに戦慄する。
    あの天真爛漫な活発少女の中身がこんなにも完成した豪傑だなんて、深く関わらなければ気が付かなかっただろう

    来週は安田記念だ。本来なら豪雨による脚部不安などの要素が多いが、彼女はデータですらそれを払拭する。
    本人のガッツが加わればもはや敵なしだろう。このようなウマ娘があり得るのだろうか。
    タイキは間違いなく歴史に名を刻むウマ娘だ、次のG1でようやく世間に気づかれてしまえるだろう。

    彼女の力になりたい。そのために何ができるのか一年考えてようやくわかった。
    結果を残した偉大なウマ娘ならば、間違いなく上澄みのトレーナーたちが手を伸ばす。

    そのために、自分が消えなくてはならない。

  • 5二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 17:43:36

    >>4

    !?

    タイキシャトルが死なない…!

    ということはタイキシャトルは偽名!?

  • 6二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 17:49:08

    May 10, 1998
    今日、トレセン学園のおえら方から新しいウマ娘の世話を頼まれた。

  • 7二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 18:03:29

    >>4

    〇月×日 くもり


    今日はタイキの様子がおかしい。

    今までとは違い、何かに焦っているように見える。トレーニングにも身が入っていない。

    このようなことは珍しい。トレーニングに集中できないことは今までもよくあったが、何かに追われるような彼女の表情は初めて見る。


    どうしたのか聞いてみると

    「最近、トレーナーさんと離れ離れになる夢を見るんデス……」

    「トレーナーさん、このところ追い込まれたような顔をしてマス、ワタシは心配デス……」

    そんなことは決してないと否定したが、動揺をすべて隠すことはできなかったのだろう


    「ワタシが次のレースで勝つだけでなく、パーフェクトな結果を残せれば、トレーナーさんもまたサンフラワーのような笑顔が戻ってくれると思いマース!ワタシを信じてくだサーイ!!」

    信じなかったことなど一度もないよというと、また明るい顔でコースに戻っていった。


    心臓が跳ねる音が聞こえるようだった、彼女に決して気づかれてはならない

    人一倍親身に付き添ってくれる彼女のことだ、もし気づかれるようなことがあればレースにどれほどの支障が出るか想像もできない

    もしかしたら自分が一番タイキシャトルの実力を引き出せるんじゃ…?と胸の奥で誰かが言うが、首を振って霧散させる。

    彼女を困らせるべきではなく、彼女を曇らせるべきではない


    元気の仮面を被ろう、こんなにも明るいバディが隣にいるのだ

    決して気づかれぬようことを進めなくてはならない

  • 8二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 18:09:16

    興奮してきた早く続きをくれ!もう待ちきれないよ!!

  • 9二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 18:20:58

    良スレ発見

  • 10二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 18:42:59

    >>4

    なんかジキル博士とハイド氏のラスト思い出した

  • 11二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 18:52:06

    なんか凄い文豪来てて草

  • 12二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 19:03:36

    >>7

    〇月×日 雨


    明日は安田記念、自分がタイキシャトルを担当する最後のレースになる。

    あれからタイキシャトルのやる気は絶好調で、どんどんキレの増していく走りに担当のひいき目なしに負ける気がしなかった。

    タイキの燃えるような闘志を前にすると、冷たい夜の風のように後ろめたい気持ちが体に張り付く。


    感情の機微に聡い彼女に悟られず元気にふるまうことは、はじめは困難だったが

    太陽のような元気に誰よりも一番近くでいるので、模倣の完成度は日に日に増していたと思う。


    レース前日にあまり負荷を上げたくなかったため、早めにトレーニングを切り上げようとしたところで、タイキの方から声をかけられた。

    本当に自己管理に聡い娘だ。

    「そろそろトレーニングはフィニッシュ!トレーナーさん!最近元気いっぱいでワタシはとっても嬉しいデス!!」

    それはこちらのセリフだよと素直に返す。元気いっぱいな彼女を見ていると、心に刻んだ思いがかすむように元気を受けてしまう。


    「トレーナーさん、明日はとっても大きなレースデス」

    「ワタシ、絶対にトレーナーさんにナンバーワンのプレゼントを持って帰ってきマース!楽しみに待っていてくださいネ」

    タイキシャトルが期待を裏切ったことは一度もない。自分は確信した未来に向けて走る彼女に笑顔でそう告げた

    にこやかに笑うタイキは本当に大型犬のようで、罪の意識が背中を刺す。


    それから他愛もない話をして、明日に向けて少し早めに帰ることにした。

    ただ、彼女と別れる前に、少しだけ気になることを言っていた


    「トレーナーさん、明日はウィンだけがプレゼントじゃありまセン」

    「ジャパンではスーパーでアメイジングなウマ娘のことを”怪物”と呼ぶらしいですネ」

    「私がとっておきの”モンスター”であること、絶対に目を離さないでくだサーイ!!」


    何のことだろうか、明日になればわかるのだろう

  • 13二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 19:23:47

    >>12

    〇月×日 雨

    凄い!!本当にすごい!!!なんてすごいんだろう!!!安田記念当日、タイキシャトルは当然のように1位を持って帰ってきた!!

    「雨の中の最強」、「怪物(モンスター)」ざわめく観客たちのつぶやく声がやけにクリアに聞こえたのを覚えている。

    当日はありえないほどの大雨が降り、バ場は最悪といってもよかった。

    心配だったが、タイキならばきっと何とかしてくれるだろうと心の中でどこか他人事のように思っていた。

    その日(愚かにも!)は朝から今日でお別れになるための準備で忙しかったのだから


    震えた。しりもちをついた。目を見開いた。全身の鳥肌がいつまでたっても収まらなかった!

    心臓が飛び出した。言葉にならない声を上げた。涙が止まらなくてタイキに大笑いされた!!

    まるで蒸気機関車とでもいうのだろうか?太陽のようなエネルギーを持った怪物が、大雨の!力を出し切れない中で!

    ぼくの目の前を風のように走り抜けていった。


    間違いなく当事者としてその場にいたはずで、雨の音にかき消されることが全くないほどの狂騒が観客席から沸き上がっていたはずなのに、全くその記憶がない、全身の器官がタイキシャトルにくぎ付けされて離れないよう。

    ぼくは壊れてしまったのだろう!タイキシャトルというとびっきりのモンスターに壊されたのだ!!!


    「ハウディ!トレーナーさん!!どうでしたかワタシの走りは!!」

    泥まみれの英雄がぼくの元に凱旋した。美しかった。何事もなかったかのように帰ってきた彼女が愛しかった。

    最高だった!!!言葉が出ない泣き虫のぼくはただそれだけを伝えて黙り込んでしまった

    タイキシャトルはニカッといつものように笑顔を見せてぼくにハグした後、とびっきりのウイニングライブを披露してくれた。


    日記を書く手が震えて上手く書けない。今日のことをぼくは一生忘れないだろう。

    渡すものか!!!誰にも!!!タイキシャトルはぼくのウマ娘だ!!昨日までの自分は何を思っていたのだろうか

    支えられないならもっと学べばいい。示せないならばもっと広く見ればいいのだ。

    トレーナー変更のための手続きに手伝ってもらっていたたづなさんや先輩には申し訳ないことをしたけれど

    こんなレースを見せられて、タイキシャトルから離れられるわけがないじゃないか!!!


    彼女は最強なんだ!!!

    ぼくが彼女を世界最強にする!!!

  • 14二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 19:25:53

    >>13

    〇月×日 晴れ


    タイキシャトルにノートを見られた。

    とっておきのステーキ肉を用意しないといけないだろう。それもパーティサイズの

  • 15二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 19:26:58

    終わりです。初めてSSを書きました。お目汚しすみません。

    あと自分は1ではないです。スレ強奪してしまい重ねて申し訳ありません。
    タイキシャトルは世界一強くてかっこいいから許してね

  • 16二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 19:27:02

    まさか>>1からこんな展開になるとは…

  • 17二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 20:07:40

    正直どのタイミングで居なくなってタイキを曇らせるのか?最終的にどんな答えを出すのか?が気になっていたし、思っていたものとは違う物が出てきたけど壊されたトレーナーくんがいて僕は大満足です。

  • 18二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 20:08:53
  • 19二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 20:09:29

    それよりブーツの手入れちゃんとしときなよ

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています