- 1二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 13:37:38
いくら私と手毬が幼馴染だからっていちいちご機嫌をとる方法なんて聞いてこないでくれるかしら?もう何回目よ、私の事頼りすぎじゃないの?大体あんたがわかんないわけがないでしょ、なんでわざわざ毎回私のところに聞きに来るのよ…。顔がニヤけてる?そんなわけないでしょ!おばか!話聞いてあげないわよ!…そこまで怒ってないからそんなに必死に謝んなくてもいいわよ、って怒ってないって言った瞬間笑顔になるのやめてくれる?あなた私の事からかってるでしょ、また怒るわよ?もう…報酬は?お高いお菓子?そんなものいらないわよ、そんなものより今度の週末付き合いなさい。見たい映画があるのよ、いいわね?言質はとったわよ、約束を破ったら承知しないんだから。じゃあ楽しみにしてるわね、体調には気をつけなさいよ。
私は行くわ、またね - 2二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 13:40:25
なんだかんだ甘いというか面倒見が良いと言うか
- 3二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 13:43:03
毎回相談に来るうちにだんだん気に入っちゃった燐羽
- 4二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 14:00:05
じゃあねではなくまたねなのが味わい深い
結婚したい - 5二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 15:21:32
相談する度にお出かけに付き合わせてお出かけの段取りのために連絡を取ることにより連絡することへの敷居を下げ次の相談を持ち込みやすくするそして再びお出かけへ
これを繰り返すことで一緒に出かけることが自然なことになっていく - 6二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 15:43:54
「りんはぁ〜…」
「何よ手毬、今日はどうしたの」
「プロデューサーが意地悪する…」
「そ、私から言っておくわ」
「燐羽ありがと!大好き!」
「はいはい」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…って言ってたわよ、何をしたのよ」
「ケーキをあげると約束をしてにんじんケーキを渡しました」
「美味しそうじゃない、私にもくれない?」
「帰ったら作って明日持ってきますね、それより月村さんに栄養を取らせるにはどうしたらいいでしょうか」
「そうね…まぁ騙しとけばいいわよ、どうせすぐ忘れるんだから」
「結構むくれるので割と大変なのですが…」
「そんな事より今度はあれ乗りましょ、かなりのスピードで楽しめそうだわ」
「俺は絶叫系苦手なのですが…」
「私を相談役にしたのが運の尽きだったわね、早く行くわよ」
「賀陽さんおひとりで行けばいいのでは?」
「それだと一緒に来た意味が無いじゃない、文句を言わずに着いてきなさい♪」
っていう燐羽? - 7二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 16:13:34
燐羽様ホラー苦手だったりしないだろうかホラー苦手だけど克服したくてプロデューサー付き合わせて内心プルプルだけど強がって見せるがそれを見抜かれて
「からかうのは良いけど、今日私とお出かけしたこと手毬にバラしたらどうなるかしら?」
って青い顔で不敵に笑ってくれないだろうか - 8二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 16:18:12
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- 9二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 16:37:54
「……まさか予約していたなんて。私の分だけでも返すわ。いくら?」
「お気になさらず。お礼ですから。それよりも本当にこの映画で良かったのですか? 確かこの映画の原作は……」
「間違いないわ。行くわよ」
「お、面白かったわね。と、特に中盤のカメラワークはよく計算されていて背後から迫る何かへの恐怖がこっちにまで伝わってくるみたいだったわ」
「そうですね……ところで賀陽さん、大丈夫ですか?」
「何が?」
「いえ……お時間が許すのであれば、そこの喫茶店で感想会といきませんか?」
「そうね。丁度喉乾いたし、映画代も出してもらったからここは私が持つわ」
「ありがとうございます」
「美味しい。良いお店を知れたわ」
「落ち着きましたか?」
「? なんのことかしら」
「評判に違わぬ恐怖を味合わせてくれるホラー映画でしたね」
「!? べ、別に怖くなかったわよ」
「終盤ずっと俺の手を握ってましたね」
「おばか! こんなところでそんな、というかぷ、プロデューサーの手だったの? それなら早く言いなさいよ」
「涙目になりながらも目を逸らさない健気さを邪魔してはいけないと思いまして」
「!!!~~~……ふふ……ふふふふふ」
「賀陽さん?」
「言ってくれるじゃないプロデューサー……からかうのは良いけど、今日私とお出かけしたこと手毬にバラしたらどうなるかしら?」
「っ!!! ……賀陽さん」
「弁明なら聞くわよ」
「……ディナーは何かご希望は?」
「あら、そんな時間まで付き合ってくれるの。丁度良いわ、気になってたお店が近くにあるの」
「お供します」
「? あれはプロデューサーと……燐羽?!」 - 10二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 17:08:27
あら可愛い
- 11二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 17:19:28
ニヤけが止まりません!
- 12二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 17:24:05
いいじゃん(いいじゃん)
- 13二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 17:31:36
最高ですね
- 14二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 17:43:59
脅し燐羽からしか得られない栄養がある
- 15二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 19:56:48
「あの、賀陽さん」
「何かしら?」
「そろそろ許していただけませんか?」
「あら、そんな言い方をされると私が悪い事をしてるみたいじゃない」
「あれからもう1年ですよ」
「そんなに経っていたのね、先月位に思っていたわ」
「なのでそろそろ許してくれてもいいんじゃないかと思うのですが…」
「私が怒ってるみたいな言い方はやめてくれるかしら?酷いプロデューサーね」
「…事ある毎に脅してくる人がそれを言いますか」
「なによ、私はプロデューサーに『可愛い、好き』って言われちゃったって手毬に自慢したいだけなんだけど?」
「初対面でやらかしてしまったとはいえ、月村手毬のプロデューサーに対してあまりに酷い仕打ちでは?」
「まあ!SyngUp!のプロデューサーなのに"手毬の"プロデューサーとはいいご身分ね、今ここで泣いちゃおうかしら」
「ただでさえ腕を抱かれて歩いているというのにこんな人の多いところで泣かれてはシャレになりません、お願いですからやめてください」
「泣かないで欲しかったら来週の三連休に温泉旅館に連れてきなさい、もちろん泊まりでね」
「わかりました、それでは4人2部屋で予約を取っておきます」
「…4人?」
「さすがに勘弁してください、月村さんを宥めきれませんって…」
「手毬なら美鈴に任せておけば大丈夫よ、だから…ね?」
「しかしながらそれでも…」
「ふぇ…」
「わ、分かりましたから!泣くのは待ってください!……背に腹はかえられません、2人で予約しておきます」
「一部屋ね、分かったわ」
「えっ、」
「一 部 屋 、ね?」
「はい…分かりました……」
「ふふ、来週末がたのしみね?じゃあショッピングの続きをしましょ、次はあのお店ね」
「分かりました…って、あそこはランジェリーショップじゃないですか!」
「来週持ってくのを選ぶのよ、好きなの選んでいいわよ?」
「タチの悪い冗談はやめて…って引っ張らないでください!もしかして本気で言ってるんですか?ちょっ…力つよっ?!一体どこからそんな力を……」
「満更でもないくせに抵抗なんてしてるんじゃないわよ、せっかくのデートの時間が無くなっちゃうじゃない。観念して着いてきなさいな♡」 - 16二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 19:59:08
隙見せたプロデューサーが悪いよプロデューサーが〜
- 17二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 22:00:55
燐羽は強か、万葉集にも書いてある
- 18二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 00:01:05
内心では気づかないうちに燐羽とのお出かけ楽しんでるし定期的に出かけることが習慣になってるしお出かけの終わりには次のお出かけが待ち遠しくなってるんだ
- 19二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 00:26:45
プロデューサーが燐羽を独り占めする……燐羽がプロデューサー独り占めする
- 20二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 00:30:04
初回から何回目かまでのデートではデート中に次にどこに行きたいみたいな話をして帰り際に燐羽から次の日付を告げられるのに、ある時のデートで帰り際の約束がなく別れそうになって、つい声を上げてしまうプロデューサー?
- 21二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 00:36:20
「そうね、次はここに行きたいわ」
「夜景が有名なスポットですね。車でないと厳しいかと」
「免許持ってないの?」
「い、いえ……持ってますが、個人所有の車は……」
「レンタカー代くらい出すわよ。運転お願いするのだから」
「……ここ、カップルの聖地として有名な場所ですよね」
「近くに縁結びで有名な神社もあるから、そこにも行きましょう。夕方には閉まってしまうけど和スイーツの美味しいお店もあるわ」
「賀陽さん」
「……困らせちゃったわね。わかってるわ。流石に度が過ぎたわがままだって。やっぱりいつも通りその辺で食事を一緒にできればそれで……」
「近くに必勝祈願の神社もありますね。そこにも行きましょう。次のライブも近いですし」
「えっ」
「おみやげに月村さんと秦谷さんの分のお守りも買いましょう」
「……プロデューサー」
「はい」
「やっぱり二人も誘いましょ。そういうことなら」
「わかりました。こちらから連絡します」
「それから夜景は二人を寮に送ってから見に行きましょ」
「なっ……わ……わか……りまし……た」 - 22二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 06:08:21
その後「やっぱり帰りたくない…」と言い出す燐羽?
- 23二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 07:07:41
こんなお嬢様みたいな口調だっけ
- 24二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 07:20:10
攻められると弱くなってしまう燐羽様、素敵だと思います
それはそれとして反撃して押し倒してくるくらいの勢いの燐羽様も素敵だと思います - 25二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 13:31:56
長距離ドライブの途中休憩で寄ったコンビニでコーヒー買ってくれてる燐羽様の姿が目に浮かぶ
そういうのはプロデューサーの仕事なんですがって言うと今日はそういうのは無しと財布を取り出そうとした手にコーヒーを握らされるんだ - 26二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 17:00:36
「今度はあっちに行ってみましょ」
「どうやら向こうはライオンがいるらしいですよ」
「人気のゾーンね、今なら人が少なそうだわ!混む前に行っちゃいましょ!」
「…はい」
「あら、一体どうかしたの?元気無さそうじゃない、もしかして動物園はつまらなかったかしら?」
「少し眠気に襲われただけです、つまらないわけではないですよ」
「…そ、じゃあライオン見に行くわよ!」
「お供します」 - 27二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 17:00:49
〜
「あ〜、楽しかった!」
「賀陽さんが楽しめたようで良かったです」
「あら、あなたは楽しくなかったのかしら?」
「俺も楽しめましたよ、色々な動物も見れましたし、それに…いえ、なんでもありません」
「何よその言いかけたのは、気になるわね…でも、そう…良かったわ……」
「賀陽さん…?どうかしましたか?」
「…いえ、私は先に帰るわね。今日も楽しかったわ、またね」
「えっ…」
「きゅ、急にそんな声を出してどうかしたの?」
「い、いえ…今日は来週の行き先を決めないのかと思っただけです」
「あー、その事なんだけどね…あなたが睡眠不足なのって私が毎週連れ出してるからでしょう?だから少し控えようかと思ったのだけど……どうやらその必要はないみたいね」
「俺の事を心配してくださってありがとうございます、ですがまだ俺は何も言ってないのですが…」
「あなたの顔を見ればすぐに分かるわ、だって気付いてないようだけどあなたってとっても顔に出やすいもの。来週もちゃんとデートしてあげるからそんな悲しそうな顔するんじゃないわよ、全く…」
「周りには表情が読めないとよく言われているのですが…?」
「そう?凄くわかりやすいと思うけど、でもそれなら私だけの特権って事ね」
「…」
「ふふ…照れちゃって、可愛い。それじゃあ来週は私があなたの部屋に行くわね」
「えっ、」
「これならあなたも好きな時に休めるし私と一緒に居ることも出来る、どう?win-winでしょ?むしろwinwin-winまであるわね」
「聞いた限りでは俺の得しか語られなかったような気がするのですが」
「ばかね、ほんとおばか。私はあなたと一緒に居られればそれだけで嬉しいのよ」
「…よくそんな恥ずかしい事を言えますね」
「あなたの前でだけよ、また来週が楽しみになったわね?」
「…そうですね」
「悩みも解決したしやっぱり今日も送ってもらおうかしら」
「喜んで送らせて頂きます」
「それじゃあエスコートよろしくね…私のプロデューサー」 - 28二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 17:23:29
Good job.
- 29二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 18:11:23
pらぶ学会できるな
- 30二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 18:25:31
まだ何も情報出ていないのに勝手にPラブにされていく燐羽…
だが、それでいい!!
ここはPラブスレだからな! - 31二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 21:38:47
実装どころか3D登場前からPとイチャイチャしてる…
- 32二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:59:28
「プロデューサー、いる?」ガラッ
「はい、いますよ。どうかしましたか賀陽さん」
「根も葉もない噂が出回ってるんだけど」
「ほう、それはどういったものですか?」
「私がプロデューサーの事を好きだって噂、私は昨日気付いたんだけど、どうやらかなり広まっているみたいよ」
「そうみたいですね」
「そうみたいですねって、あなたねぇ…担当アイドルの危機なのよ?どうしてそんなにドライでいられるのよ、そもそもこんな事になる前に知ってたなら対処しなきゃダメじゃない…本当に私のプロデューサーなの?」
「しましたよ」
「え…?」
「対処なんてとっくの昔に山ほどしました」
「じゃ、じゃあなんでこんなに広まってるのよ!」
「…対処しても対処しても新しい噂のネタがすぐに生まれるからですよ、最初の方は必死になって火消しにかかりましたが次々に出現するので追いつきませんでした」 - 33二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:00:09
「それをどうにかするのがプロデューサーじゃないの?ちょっとはできるプロデューサーだと思っていたのに残念だわ」
「…しかしですね」
「なによ」
「ファンの方々の反応は何故か好意的なものが多く、それならもう良いかと思い対処するのをやめました」
「えっ?」
「結構人気なんですよ?ほら、『燐羽様の乙女な顔〜!!めちゃかわ!』とか『燐羽様のツンデレ、あれは国を滅ぼせる…あれを引き出してくれるプロデューサーに感謝!!』とか『プロデューサーと燐羽様の絡み最高すぎ!ほんわかするからずっと見てたい!』などなど、こんなのばっかりなんですよ」
「な、なな……」
「大体賀陽さんが悪いんですよ?バレていないと思っているようですが、外で俺と話す時はずっとその可愛いアホ毛をぴょこぴょこさせながら頬を染めているんですから」
「ちょっとプロデューサー、声が大きい!教室の外に人が集まってきてる!」
「それだけではありません、俺がここで寝落ちている時にそっと毛布をかけて俺の頭を撫でているところを通りがかった生徒に激写されています」
「わ、私が悪かったから!そろそろこの話やめない?ね??」
「それに教室で俺への愚痴を言っているようですが、それに乗ってきた生徒に小一時間説教をする様子が周りの生徒によってSNSに投稿され万バズしています、さすがにどうにもしきれませんよこれは…でも毛布はかけてくれてありがとうございました、賀陽さんの愛を感じて嬉しかったです…外が騒がしいですね、何かあったのでしょうか?」
「……ふふ、ふふふ………ふふふふふ」
「賀陽さん?」
「…プロデューサー、わざとね?流石の私でも分かるわ、それなら乗ってやろうじゃない!」
「?!」
「プロデューサーは私の事が大好きだから私をいじめなきゃ気が済まないのよね!私も知ってるのよ、あなたが私が隣にいる時は表情がいつもより柔らかいこと!全く困っちゃうわ、担当アイドルなのにプロデューサーにこんなにも好かれちゃって!」
「賀陽さん、俺が悪かったです…やりすぎました、謝りますのでそのくらいにしといてくださいお願します……」
「嫌よ、どうしてもって言うならキスしなさい!」
「っ!どうしてまた火に油を注ぐようなことを!外で悲鳴が鳴り響いてますよ!どうするんですか?!」
「ちゃんと責任取ってよね、あなたの始めた物語でしょう?一人勝ちなんて許さないんだから」 - 34二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:03:09
筆迸りすぎだろ
いいぞもっとやれ - 35二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:06:35
四音も撫子も燐羽も、極月組は文豪に愛されてるな……
- 36二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:06:45
最近はよく文豪が現れるなぁ
- 37二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 00:38:54
>>33ゴハッ腹から砂糖が飛び出た
- 38二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 01:47:31
文豪といえばホモの特権だと思っていたがそうではないらしい
- 39二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 05:49:43
「やってみたかったのよねぇ、キャンプ……プロデューサー、手際良いわね。備長炭の火起こしは難しいって聞いたことあるのだけど。手毬が買ってきた時はどうしようかと」
「コツがあります。一度火を点けてしまえば長持ちしますので、後で焚火の火種にするのも良いでしょう」
「ふっ、言ったでしょう燐羽。備長炭で焼いた方が美味しいしプロデューサーなら問題ないと」
「なんで手毬が誇らしげなのよ」
「まぁまぁ。お肉並べていきますね。焼きおにぎりの準備もしてきたので、楽しみにしていてくださいね」
「やった」
「手毬も美鈴も寝たわよ……って、こんなところまで来て仕事?」
「火の番のついでですよ。手持無沙汰を誤魔化しているだけです」
「そっ」
「……なんで薪の追加を?」
「残していてもしょうがないでしょ。燃え尽きるまで時間もあるし、コーヒーでも飲む?」
「いただきます。賀陽さんはまだ眠くないのですか?」
「テントって思ったより狭いのね。寒がりな手毬には丁度良いかもしれないけど。美鈴も気にせず朝まで眠ってるでしょうし。プロデューサーのテントに引っ越しても良いかしら?」
「ダメに決まっているでしょう。……賀陽さん」
「なぁに?」
「小腹空きませんか?」
「何か作ってくれるの?」
「簡単なものですが。お菓子の類が残ってしまったので。スモアはご存じですか?」
「知らないわ」
「すぐできるので……一緒に作りませんか。こんな風に串でマシュマロを炙ってチョコビスで挟むだけですので。どうぞ」
「ありがとう。いただきます。美味しいわね。なるほど。やってみるわ……こんな感じね。はい、あーん」
「良いんですか? いただきます」
「おばか、違うわよ。あーん」
「……あーん」
「よろしい」
「まぁ……ふふ、仲睦まじいですね。……ふわ……ぁ……」 - 40二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 07:37:23
- 41二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 07:38:11
微笑ましい…
- 42二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 08:31:49
尊いですわ〜
- 43二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 14:59:38
「今日も仕事を…って鍵が開いている、賀陽さんが先に来ているのか?賀陽さん、いますか?」
「あっ…ぷろでゅーさー、やっと来たぁ」
「か、賀陽さん?何かありましたか?」
「あはっ、何もないわよ…そんな事よりこっち来なさいよ、くっつけないじゃない」
「賀陽さん?!一体どうしたというんだ…あれ?もしや……賀陽さん?」
「…」
「あの、賀陽さん?」
「……燐羽って呼んで」
「り、燐羽さん」
「なぁに?」 - 44二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 15:01:40
「ここにあったウイスキーボンボン、もしかして食べました?」
「た、食べてないわよ?あんな美味しくないチョコなんて知らないんだから!」
「やっぱり、そういう事ですか…燐羽さんの口には合わなかったんですね、というかそれよりもなんで勝手に食べちゃったんですか?」
「あなたが悪いのよ…私というものがありながら他の女からチョコなんてもらったりして!あんなのあなたにたべさせるわけないじゃない!私が食べてやったわ!!」
「人の物を勝手に食べちゃダメでしょう?」
「もう、うるさいわね…そっか、その口を塞いじゃえばいいのね!んむっ」
「…?!か、賀陽さん?!」
「りんは!」
「り、燐羽さん、何をするんですか!それはいけない事ですよ!」
「うるさい!知らないわよ!ふふっ、ぷろでゅーさぁ〜♡」
「…燐羽さん、とりあえず落ち着きましょう」
「いやよ♡ほら、そこのイスに座って…そう、いい子ね。それじゃあ失礼するわね」
「燐羽さん?何をしてるのですか?」
「ん〜?腕をこうして〜…ふふ、距離が近くなっちゃったわね♡抵抗しちゃダメよ?私が落ちちゃうから」
「こ、困ったな…燐羽さんが俺の上から動かなくなってしまった…」
「ぷろでゅーさぁ〜、口開けて?」
「こ、こうですか?」
「じゃあはい、あーん」
「んぐっ……美味しいですね」
「私の、チョコレートよ。手作りなの」
「…ありがとうございます、とても嬉しいです」
「ふふっ、じゃあちゅーして?」
「なんでですか、というか無理です」
「あなたのために頑張って作ったんだから、ちょっとくらい報酬があってもいいわよね?だから勝手にしちゃうわ…ちゅっ」
「り、燐羽さん…燐羽さんは酔うとキス魔になるのか、気を付けさせないとな……」
「何言ってるの、こんなのあなたの前でだけよ」
「そうなんですか?」
「私のだーいすきなあなたの前だからこんなになっちゃうのよ…ほら、あなたからも抱きしめて!」
「り、燐羽さん…仕方ないですね、今は何を言っても聞いてくれなさそうですからね…はい、ぎゅーですよ」
「ふふっ、幸せね?ずっとこうしていましょう?」 - 45二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 15:29:57
はみ出し過ぎでは
- 46二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 15:31:52
〜
ガラッ
「…プロデューサー」
「おや、来ましたか」
「……昨日は悪かったわね」
「いえ、とても可愛かったですよ。あんなに俺の事を好いてくれていたんですね…あそこまでとは思っていませんでした、嬉しいです」
「なっ…!!」
「普段なら見れない賀陽さんの一面を見れて良かったですが、人の物を勝手に食べてはいけませんよ?」
「それは私が悪かったけれど、随分といじめてくれるじゃない…もう燐羽とは呼んでくれないの?」
「…その表情は反則ですよ、燐羽さん」
「ふふっ、それでいいのよ」
「それはそうと、昨日の燐羽さんがあまりにも可愛かったので秦谷さんにも共有しようと思っているのですが良いですよね?」
「は?!な、何言ってるのよ!しかも動画撮ってたの?!」
「記録に残しておかないと一生後悔すると思いまして」
「み、美鈴に送る必要はないんじゃないの?」
「いつもは燐羽さんにやられてばかりですから、少しくらいは反撃したいなと」
「…ふふふ、あなたに反撃なんて50年は早いのよ!そんな事をしたら人前でキスしてやるんだから!」
「そ、それは反則ですよ?!というかどうしたんですか、急に積極的になるじゃないですか!」
「私の気持ちの大きさもうバレちゃったもの、そのうちあなたを堕として私が居なきゃだめなようにしてやるんだから!」
「……ははっ、そうですね。まぁ無駄だと思いますが頑張ってください」
「随分と余裕そうでちょっとイラッとくるわね…その余裕今に無くしてあげるんだから、覚悟しておきなさい!」 - 47二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 15:43:26
pりん来てる
- 48二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 16:05:03
ひとくちPりんSS詰め合わせ最高すぎる
- 49二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 17:27:06
バレンタインは明日なのに口の中がこんなにも甘い
- 50二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 17:30:32
こんなにスレが立っているのに実装は早くてもアニバ、もっと遅いかもしれないという事実
- 51二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 17:33:16
あれかなもう既に惚れてるから堕とそうとしても無駄だぞ宣言かな
- 52二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 17:38:34
実装されてないはずなのにどんどん存在しない記憶が生えてくる
- 53二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 20:17:28
>>52嘘だ そんな筈が
- 54二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 20:26:55
これが転校前にスパダリに出会えた燐羽か
- 55二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 21:15:01
- 56二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 22:09:31
(明日はバレンタイン…私も一応、一応ね?プロデューサーにお世話になってるわけだし?何か渡しておいた方がいいわよね)
(ショッピングモールに来たはいいけど、何を渡せばいいのかしら…無難に売ってるチョコ?でも市販品をそのまま渡したら手抜きと思われないかしら…?今から材料を買って何か手作りして渡す?それだと気合いが入りすぎだと思われちゃうかしら…だったらハンカチとかの日用品は?気軽に渡せそうだし結構良さそうだけど…ってあら、あんなところにプロデューサー……と、美鈴?!)
(こ、こんな日に一緒にお出かけなんて何をしてるのかしら…や、やけに楽しそうね、カップルみたいだわ…プロデューサーは美鈴みたいなお淑やかな子の方が好きなのかしら)
(……このハンカチを買って帰ろう、別に悲しくなんてないんだから)
「…グスッ」 - 57二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 22:10:01
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「付き合ってくださってありがとうございます、秦谷さん」
「いえ、りんちゃんを救ってくれた恩人ですから…それにいつもお世話になってますし、このくらいの事ならいつでもお手伝いしますよ」
「本当に助かりました、俺一人ではなかなか決められそうになかったので」
「りんちゃんはプロデューサーさんが選んだものならなんだって喜んでくれると思いますけどね」
「だとしても少しでも喜んで貰えるものを送りたいじゃないですか、賀陽さんと仲のいい秦谷さんに着いてきてもらえて良かったです」
「ふふ、本当にりんちゃんは愛されていますね…わたしも羨ましくなってしまいます」
「秦谷さんも並々ならぬ実力の持ち主ではないですか、そのうちあなたにも素敵なプロデューサーが現れますよ」
「そういう事では無いのですが…まぁいいです、それよりも『秦谷さん"にも"素敵なプロデューサーが現れますよ』ですか」
「…少し自信過剰過ぎましたかね」
「いえ、確かな腕の持ち主である上にりんちゃんとの相性もとても良さそうですし、何も間違っていないと思いますよ」
「そう言っていただけるとありがたいです」
「そろそろ決めてしまいましょうか…あの水色のリボンで飾られた箱のチョコなんてどうですか?」
「いいですね、賀陽さんの目の色と同じでとても綺麗です」
「いいのがあって良かったですね」
「秦谷さんのおかげです、ありがとうございました」
「お礼にわたしをプロデュースしてくれても良いんですよ?」
「すみませんがお断りさせていただきます、プロデュースはお礼でするようなものでは無いので」
「あら残念、振られてしまいました…」
「お礼でするようなものではないというのはあなたをプロデュースしたくないという意味ではないですよ?お礼ではやらされている感が出るではないですか、そういう関係にはなりたくないんです」
「でしたらスカウトして下さるのかしら?」
「申し訳ありませんが、賀陽さんが拗ねてしまいそうなので俺の事は諦めてください」
「ふふっ、拗ねたりんちゃんも可愛いんですよ」
「揺れませんよ、全く…あまり賀陽さんを虐めないであげてください」
「…ふふっ、こんなプロデューサーさんにプロデュースされてりんちゃんは幸せ者ですね」 - 58二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 04:20:39
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(バレンタイン当日だというのにプロデューサーに渡す勇気が出ないわ…でも早く渡さないとダメになっちゃう……モヤモヤして予定には無かったチョコケーキまで作っちゃったのに、渡さないでどうするのよ)
(できる…私なら出来るはずよ賀陽燐羽、ちょっとプロデューサーにケーキとハンカチを渡すだけじゃない。その程度の事に何を怖がってるのかしら…でも美鈴にもっといいもの貰ってたらどうしよう……あ〜もう!自分が嫌になるわ!…よし、5つ数えたら中に入るわよ、5、4、3、2…いt…)
「そんなところで何をしてるんですか?」
「ひゃっ?!な、なんでプロデューサーがここにいるのよ!」
「えっ…だって事務所教室の前じゃないですか、俺がここに居るのは普通の事では?」
「中に居たんじゃないの?!」
「私用で数分外に出ていたんです、賀陽さんこそ今日は休みにしてあったはずですがここまで来たということは何かご用ですか?」
「えっ、い、いや…別に?」
「おや、随分と可愛らしい箱をお持ちですね」
「うっ…こ、これは……いや、うん…」
「…?」
「…はいこれ、ハッピーバレンタイン」
「…俺に、ですか?」
「他に誰がいるのよ」
「いて欲しくはないですね、そうですか…俺にですか……」
「そうよ…ちょっと待って今なんて」
「ありがとうございます、とても嬉しいです…とても……」
「そ、そう…喜んでもらえたようで良かったわ」
「開けてもいいですか?」
「あっ、じゃあちょっと待ってちょうだい、中で開けましょ」
「それもそうですね、気持ちがはやってしまって失念していました。コーヒーでもいれます、座って待っていてください」
「分かったわ」 - 59二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 04:22:11
「どうぞ」
「ありがとう、プロデューサー」
「では、開けさせていただきますね」
(ちゃ、ちゃんと出来てるはず…大丈夫なはず……)
「これは、チョコレートケーキですか…美味しそうですね、俺大好きなんですよ」
「…そう、喜んでもらえたなら頑張ったかいがあったわね…良かったわ」
「えっ、もしかしてこれ手作りなんですか!!」
「なによ…い、嫌だったかしら?」
「いえ、お店で売っているレベルのものだったのでびっくりしました…俺のために作ってくれたんですね、とても嬉しいです」
「そ、そう…悪くならないうちに早く食べちゃいなさい」
「そうですね…では早速、いただきます」
「召し上がれ」
(本当に美味しそうに食べてくれてる…作って良かった……) - 60二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 04:25:45
「ご馳走様でした、本当に美味しかったです」
「お粗末さまでした、本当に好きなのね」
「はい、大好きですよ」
「…そういうところ、ずるいのよね」
「今なにか言いましたか?」
「なんでもないわ、実はもう1つあって…これもあげるわ」
「これは…ハンカチですか?シンプルなデザインで普段使いしやすそうです、こんなものまで頂いちゃって本当に良いんですか?」
「いいのよ、私の感謝の気持ちだと思って受け取ってくれれば良いわ」
「本当にありがとう、ございます…実は俺からもプレゼントがあってですね、受け取っていただけますか?」
「えっ、プレゼント?バレンタインなのに?」
「えぇ、折角なので用意してみました。後で渡しに行くつもりでしたが、会うことが出来て良かったです」
「じゃ、じゃあ頂くわ…開けていい?」
「もちろん、ただあまり期待はしないでいただけると…」
「すごく楽しみになってきたわ、中には何が入っているのかしら?」
「余計な事を言うんじゃなかった…」
「…これは、チョコかしら?可愛らしい包装ね、このリボンが特に好きだわ」
「良かった…秦谷さんに手伝っていただいた甲斐がありました」 - 61二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 04:28:36
「美鈴に手伝ってもらったって、どういう事?」
「実は昨日秦谷さんに買い物に付き合ってもらったんです、折角渡すなら少しでも喜んで貰えるものにしたいと思いまして」
「…昨日は美鈴とデートしてた訳じゃないってこと?」
「えっ、もしかして見てたんですか…声をかけてくだされば良かったのに」
「それは今いいから!質問に答えて!」
「で、デートしていた訳では無いですよ?」
「本当に?」
「本当です、燐羽様に誓ってデートではありませんよ」
「お、おばかっ!今そういうのはいいのよ!」
「それであなたは何が1番喜んでくれるかのアドバイスをもらっていました、そのリボンなのですが開封後は普段使いが可能な事で有名のようですよ」
「…ふーん、そうなの?じゃあ、プロデューサーがつけてくれる?」
「良いんですか?」
「ええ、優しくお願いね」
「では失礼して……どうでしょうか?」
「いい感じじゃない、私これ好きだわ」
「気に入ってもらえたようで良かったです、とてもお似合いですよ」
「ありがとう…これからもよろしくね、プロデューサー」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
「それじゃあこのチョコ、一緒に食べましょうか」
「良いんですか?」
「私がそうしたいのよ、ほらあーん」
「自分で食べられますよ…?」
「はやく口を開けてちょうだい、溶けちゃうから」
「…あーん……甘いですね、とても」
「ふふっ、一体誰のせいかしらね…ねぇプロデューサー」
「なんでしょうか」
「来年も受け取ってくれるかしら」
「もちろん、俺もお返しを用意しておきますね」
「あら、嬉しい……来年も再来年も、その先もずっと…素敵なプレゼントを期待してるわね」 - 62二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 08:57:39
ちょっとズレるけどプロデュース時空で学pが過去改変して真の過去改変能力者だったのが判明したら湧くなってちょっと思った
- 63二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 10:05:16
甘ッ コーヒーを……ココアみたいに甘ぇ
- 64二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 13:27:05
本当にココアで済むか…?
- 65二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 14:25:35
MAXコーヒーだわ
- 66二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 15:35:01
「賀陽さん、寮に着きましたよ」
「ん……えっ、ごめんなさい、寝てた」
「お気になさらず。疲れていたのでしょう。車で日帰りの距離とはいえ、朝からこの時間までですから」
「それもあるけど……プロデューサーの隣で安心して油断してたみたい」
「その言葉だけでプロデューサー冥利に尽きます。寮の前まで送ります……その手は?」
「エスコートして」
「わかりました」
「寮長がいる……門限ギリギリだからか」
「どうしますか?」
「……ここまでで良い」
「わかりました。ん? おっと、大丈夫ですか? 辛いようでしたら寮の中まで運びますけど」
「黙って。少しだけ、このままで、エスコートできなかった距離の分だけ、抱きしめたままでいて」
「……わかりました」
「気が緩んだらちょっと不安になっただけだから。明日からはまた、ちゃんとアイドル賀陽燐羽よ」
「はい」
「手毬や美鈴に言ったら許さないから、今のこと」
「わかっています」
「さて……満足したから帰るわ。……改めて言うけど、私をアイドルに戻した責任、全身の毛まで毟り取るつもりで取り立てるから、覚悟しなさい」
「もちろん」
「その余裕面、後悔しても知らないから」
「約束ですから」 - 67二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 16:13:47
素敵だ……
- 68二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 16:17:52
デレ強めで押せ押せな燐羽もツン強めながらも確かに愛を感じる燐羽も最高だ……
- 69二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 16:21:55
???「り、燐羽のプロデューサーと燐羽が寮の前で抱き合ってる?!!美鈴に教えてあげなきゃ!!」
- 70二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 17:18:19
砂漠でオアシスを見つけたような心地だ
- 71二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 17:27:32
燐羽がさぁプロデューサーと抱き合っててさぁ~
- 72二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 19:48:33
これが燐羽のハッピーミルフィーユか
- 73二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 21:06:47
りんちゃん可愛い
- 74二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 21:56:33
いちゃラブP燐SSの淹れるコーヒーはこんな掲示板において格別の楽しみだ。
コールタールみたいにまっ黒でドロドロで5倍量の砂糖を入れて飲む。
これをダブルで飲むといままでの疲れが全部吹っ飛んで驚くほどの元気が体の芯からわいてくる。
信じられないくらいいい香りでさらに新しい旅に出向いて行こうという気持ちになる。 - 75二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 04:23:35
今後のP燐は、燐羽がPに甘やかされて育休を取るのも美味しいし、Pがプロデュースしかできないプロデュースマシンで、おかん燐羽が出てきても美味しい。心がふたつあるぅ。
- 76二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 04:44:02
「? 月村さん。今日は一日休みにしている筈ですが、どうかされましたか?」
「燐羽のこと、どう思ってる?」
「唐突ですね、どう、とは?」
「だから、その……好きなの?」
「もちろん。担当しているアイドルについて、プロデューサーである以前に誰よりもファンのつもりですよ。月村さん、秦谷さん、もちろん賀陽さんも。惚れこんでいると言っても良い」
「そういう意味じゃなくて! ふざけるなら怒りますよ!」
「真剣に答えたつもりなのですが」
「だから、その……恋愛、的な意味、で……黙ってないで答えてください」
「……っと、すいません、電話ですね。少し失礼します。はい、来週のライブについてですね。はい、……」
「……手毬」
「えっ、燐羽!?」
「余計なことして……あとは自分で聞くわ」
「燐羽、怒ってる?」
「怒ってはいないわよ。怒ってるとしたら、手毬が勝手なことするまで動けずにいた自分に」
「すいません月村さん。戻りました。ん? 賀陽さんまで、どうかされましたか?」
「別に。手毬を探しに来ただけよ。プロデューサーにも用はあるけど」
「プロデューサー。燐羽を悲しませたら、許しませんから。失礼します」
「わかりました」
「……はぁ……手毬、ありがとうって言っておく」
「別に、燐羽のためってわけじゃないし。じれったかったけ。じゃあもう行くから」
「で、賀陽さんの用事は……」
「大したことじゃないわ。……そうね、賀陽燐羽は自分のプロデューサーが好きって話。でも返事は聞かない。そうね……そこに座ってもらって良いかしら」
「え、はぁ……はい」
「呆けてるわね。お間抜けさんな顔……ちゅっ」
「……え?」
「あーあ。初めての唇と唇のキス、プロデューサーにあげちゃった。プロデューサーとしてとかファンとしてとか言えなくしてやるしか無くなっちゃったじゃない」
「な、あ……」
「アイドルとしてじゃない賀陽燐羽も欲しくなったらいつでも言いなさい。また明日からもよろしく、プロデューサー」 - 77二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 09:48:56
こいつらクリスマスも正月も一緒にいたろ
- 78二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 11:00:20
自然な流れからの唐突なキス、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね
- 79二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 15:14:45
「あ〜、気持ちよかった」
「噂に違わぬ良い温泉でしたね…旅館もとても綺麗ですし、当たりを引けたようで良かったです」
「ちょっと、そんな事より先に何か言う事があるんじゃないの?」
「浴衣、とてもお似合いですよ」
「それだけ?」
「…素敵です、とても綺麗で美しいですよ」
「ありがとう、嬉しいわ…惚れ直したかしら?」
「あなたの事はいつも可愛いと思っていますよ」
「適当言っておけば私が満足すると思ってないかしら?」
「そんなことありません、全て本心です」
「そう…ねぇ、プロデューサー」
「なんでしょうか」
「…この前選んだのつけてるんだけど、見たいわよね?」
「この前…?……あっ!か、賀陽さん!さすがにそれは冗談でも良くないですよ?!」
「あら失礼ね、乙女の覚悟を冗談と言って流すのかしら?」
「そ、そう言われてもですね…俺たちはプロデューサーと担当アイドルなんです、さすがに手を出す訳にはいきませんよ」
「あら、2人きりで旅行に来てるんだし今更じゃないかしら?」
「それは…そうなんですが……」
「それに私の下着まで一緒に選んだのに?」
「それも…そう、なんですが……」
「だいたい私は一緒に部屋の温泉に入りましょうと言おうとしただけなのに、私のプロデューサーは一体何を考えてるのかしら?」
「か、賀陽さん!…いやそっちも駄目ですけどね?」
「…えっち」
「っ?!」
「耳元で囁かれてビクッとしちゃったわね、可愛い…私はそっちが先でもいいわよ?」
「賀陽さん?!」
「もう1年経つのよ、あなたは十分頑張ったと思うわ…そろそろ我慢をやめてもいいんじゃないかしら?」
「…」
「ふふっ…まだまだ一緒に見て回りたいところが残ってるんだから、優しくしてちょうだいね?」 - 80二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 17:09:08
こいつらはみ出したんだ!!
- 81二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 18:26:25
燐羽に耳元で囁かれたい人生だった…
- 82二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 21:58:16
- 83二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 23:03:12
とりあえずズボン脱いだ
- 84二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 08:35:36
僕のデータに新しい概念を追加してくれてありがとう
- 85二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 12:00:32
「寝てる……呼び出しておいて。起きる気配無し……よっ……っと」
「ここは……って、賀陽さん!」
「なぁに? って、身体起こさないでもう少し寝てなさい」
「膝枕、ですか?」
「そうよ。うれしい?」
「……イメージよりも寝心地が良いです」
「そっ。なら遠慮しないでもう少し堪能してなさい。まさかここ一か月休んでいないとは思わなかったわ」
「休日は取ってます」
「二人で出かけたり四人で出かけたりをあなたの場合、休みとしてカウントして良いものなのか……」
「あなたと過ごす休日はリフレッシュになっていますよ。それにこの忙しさは、復活した賀陽燐羽への期待がそれだけ集まっているということです。Syng up! の再結成への期待の声もファンだけでなく業界関係者からも寄せられています」
「でもしばらくは別々で活動させるのでしょう」
「そうですね。まだその段階ではない。再結成するかは改めて月村さんと秦谷さんの意思を確認する場を設けましょう。賀陽さんも考えていてください」
「仕事の話は明日しましょ。今は休みなさい」
「そうですね。では、今日はもう帰って休みます」
「それが良いわ。調子悪い時くらい、素直に甘えておきなさい」
「……で、なぜついてきたのですか」
「ここがプロデューサーの部屋……忙しい割に片付いているわね。なぁに、一緒に買い物までして今更それを聞くの? 座ってなさい。夕飯作るから」
「……手伝います」
「素直に甘えておきなさいって言ったわよ。たまには担当アイドルに労わせなさい。私をアイドルに戻しておいて勝手に潰れたら許さない。あなたには約束を守らせるわ、私たちのプロデューサー。ファンを裏切らないために」
「破る気などありませんが、わかりました。お願いします」
「よろしい」 - 86二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 12:00:50
「美味しい……すごいですね」
「配信で料理番組とかできそう?」
「燐羽様の料理教室ですか。検討してみましょう」
「その呼び方はやめなさい。やるとしても美鈴と交代でやる方が……なんて、仕事の話は明日からだった、あとは寝るだけにしましょ。今日は仕事はもう禁止。食べてなさい、お風呂の用意もするから」
「わかりました。何から何までありがとうございます」
「じゃ、次は私が入るわ」
「待ってください賀陽さん。そろそろ門限なので、寮に戻りましょう。送りますから」
「今日はあなたを休ませるのが目的、このままあなたが寝るまで監視して朝ごはんまで用意するつもり、だから泊まらせてもらうわ」
「ですが……」
「もう実家に帰る名目で外泊申請出してるもの、今更戻っても変でしょ。言い訳は用意してあるから、今は甘えなさい、わかった?」
「……わかりました」
「よろしい。疲れてる時くらい素直になりなさい」
「お風呂いただいたわ……寝てる………はぁ……掛け布団くらいちゃんとかけなさいよ。油断しきった寝顔。怖いくらい信頼を感じるわね。それじゃあ……お隣失礼して。おやすみなさい、私のプロデューサー」 - 87二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 12:35:06
さすが通い妻が似合いすぎる女
- 88二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 16:51:17
「(味噌汁の匂い……炊飯器のご飯が炊けたことを知らせる音……卵焼きの匂いもする)」
「起きたんだ。早起きなのね、もう少し寝ていても良いわよ」
「……燐羽さん」
「!!? ……目が覚めたというのなら、身支度済ませてきなさい」
「ありがとうございます」
「行儀が悪い。食事しながらパソコンなんて」
「夜中でも明け方でもメールは来ます。早めに返信しておきたいので……すいません。しっかりいただきます」
「そうして欲しいわね。ふふっ」
「何をご覧になっているのですか?」
「ん? これ」
「……賀陽さん!? いつの間に……隣で寝ていた? こ、こんな。その写真は早急に削除を」
「燐羽……鈍い人。消して欲しいんでしょ。さっきは名前で呼んでくれたのに」
「!?……燐羽さん」
「ふふっ、習慣付くまでこの写真は残しておくことにするわ」
「ではミーティングを。っと、その前に。月村さん、秦谷さんファンレターが届いていたので、こちらに入れておきましたので時間のある時に確認を。それと連絡事項で賀陽さん……賀陽さん?……っ!? 燐羽さん」
「!? プロデューサー! どういうことですか!? そういえば今日、燐羽の髪からプロデューサーのシャンプーと同じ匂いがした……説明してください! プロデュサー!」
「まぁ、いつの間に仲睦まじく。追い越された気分です。プロデューサー、担当アイドルは平等に扱うべきだと思うのですが」
「平等? 四人も集まってれば人と人の距離感はそれぞれでしょ、アイドルとしての仕事の上ではちゃんと平等じゃない、美鈴。手毬も、匂いなんてなんの証拠にもならないわ、そんなことで問い詰めるのはやめなさい」
「……プロデュサー」
「なんでしょう、月村さん」
「手毬」
「…………手毬さん」
「ふふっ、では私も」
「美鈴さん」
「……はぁ……じゃあミーティングに戻るわよ」
「もとはと言えば、りんちゃんが引き起こした騒ぎに見えますが」
「……プロデューサーは担当アイドルを名前で呼ぶものでしょ、今までが余所余所しかっただけ。何か問題ある?」
「そういうことにしておきましょう」 - 89二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 17:52:57
りんちゃんSSでしか得られない栄養がある
とても素敵ですね、好きです - 90二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 00:45:19
「プロデューサー……夏らしいことができるところに連れて行って。できれば屋内が良いわ」
「難題ですね……ふむ」
「そういうわりに心当たりがありそうね」
「あてはあります……今から行きましょうか」
「……なに?」
「いえ……」
「こっちを見なさいよ」
「すいません……心の準備が」
「見なさい」グイッ
「いだだだ」
「仕事で見たことあるでしょ。私だけじゃなくて手毬や美鈴のも」
「それはそう、なんですが……」
「デートって名目が付くだけでそこまで目を逸らしてしまうものかしら……よくわからないわね」
「デートではありませんが俺も一応男ということですね」
「ふぅん……そんなに良いんだ、私の水着」
ビクッ「み、耳元はやめてください」
「弱いんだ。覚えておくわ。来たのは良いけど、ブールって何して遊ぶものなのか知ってる?」
「水を掛け合ったり、浮き輪で漂ってるだけで面白いものですよ」
「そっ、なら教えてくれる? プールの楽しみ方」
「喜んで。ただし、このあと一つ仕事をしていただきます。賀陽さんなら難しいものではありませんが」
「まさか子ども向けイベントの司会とライブをいきなりさせられるとは……」
「急に欠員が出て学園から募集が出てました。スタッフからも好評でしたよ。流石です」
「労いが足りない……そうね、あれを飲みましょ」
「あれ、ですか?」
「そっ、このストローが2本刺さってるやつ。ハートまで作っちゃって、器用ね。いきなりステージに上げたのだから嫌とは言わないわよね?」
「アイドルのリハビリにちょうど良かったと思いますが」
「そうね、それでも事前説明をしない理由にならないわよね? プロデューサー、一緒に飲みましょ?」 - 91二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:06:51
キャラ情報骨組み燐羽に肉付けがされまくってそろそろ完全体イマジナリー燐羽が出来上がりそう
- 92二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:11:01
「……よ、余裕そうね。プロデューサー」
「賀陽さんの容姿の良さは理解しています。わかっていれば顔が近づいたところで……」
「ちょ、今このタイミングで言う!?」
「誘った賀陽さんの方が動揺するとは……」
「くっ……ん?……ここ温泉もあるのね」
「そうですね。水着のまま入れる温泉があります」
「行ってみましょ」
「あの……その……近すぎるかと」
「さっきまで余裕そうにしていたじゃない……ふー」
「み、耳はやめてください……あと、腕に抱きつくのも」
「温泉の方はあまり人気無いのね」
「えぇ。良かったのですが? プールの方で遊ばなくて」
「水辺で浮かれてはしゃぐほどお馬鹿さんにはなれなくなっちゃった……わかってるわ、時には本気で馬鹿になる必要もある、アイドルなら。でも、考え過ぎちゃうのよ」
「……賀陽さん、プールでやりたいこと、今日でやり尽くしてみませんか?」
「今から?」
「はい、思いついたことを思いついた順に。行きますよ」
「えっ、ちょっ、そんな、いきなり」
「時間は待ってくれません。何からしますか?」
「え、えっと……ウォータースライダー」
「では行きましょう」
「……おばか」
「はぁ……なんだかんだ遊び尽くしたわね」
「楽しかったですか?」
「えぇ……久々に馬鹿みたいに笑った気がする。不思議ね、わからないと思ってたのに、やりたいことが次々出てくるようになってた」
「賀陽さんにもまだ、夢中になれるだけのエネルギーがあったということです」
「夢中、ね……わかる気がする。プロデューサー……やっぱり海、行きたいわ」
「わかりました。近い内に必ず」
「えぇ、約束よ」 - 93二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 07:38:13
かーっ!
かーっっ!! - 94二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 08:23:36
卑しか
- 95二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 13:53:11
「やらかした……折角の休暇で風邪ひくなんて。はぁ……一応プロデューサーに報告しておこう。よし、後は移したくないし美鈴に飲み物とか入り口に置いておいてもらって……だ……め、ね、むい……」
「……ん、あ、れ、今……何時?」
「起きましたか。今は13時ですね。お腹は空いていますか? 温かいものがよろしければお粥を用意しますが。とりあえず水分補給を」
「ありがと……って、プロデューサー!?」
「喉は大丈夫そうですね、過労かと思われます。安静にすれば明日には治っているかと」
「え、な、なんで……」
「メッセージもらったので。すぐに入寮許可を出してもらいました」
「そ、そう……鍵は?」」
「寮長に開けてもらいました。さて、何か食べるものを用意します。薬を飲むにもお腹に何か入れなければなりません。その間に着替えてください、汗の処理をして身体を冷やさないようにしてください。脱いだ服はこちらの紙袋へ、後で秦谷さんに預けます。中が見えないよう袋の口はしっかり折りたたんでおいてください」
「……見ないんだ」
「は?」
「なんでもない」
「リクエストはありますか? すぐに用意できるものはフルーツかお粥かうどんになりますが」
「……うどんで」
「わかりました」
「……まぁ、今日は可愛いの付けてないから、見られないのは好都合だけど、すまし顔が腹立つわね……よし」
「賀陽さん、入りますよ?」
「どうぞ」
「失礼……しました」
「ちょっ……入って良いわよ」
「ふ、服着てください」
「背中だけじゃない」
「いや、それでも……」
「しょうがない。まぁ良いわ、狼狽える姿見て満足できたし。はい、良いわよ」
「失礼……タオルケット巻いただけじゃないですか!?」 - 96二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 14:13:31
「やれやれ、プロデューサーは裸よりパジャマ派なのね」
「嗜好ではなく配慮……でもありませんね。少なくとも裸の女性の看病は一般的では無いかと。可愛らしいパジャマだと思いますよ」
「パジャマ褒められてもねぇ……あ、美味しい」
「ありがとうございます」
「ふふっ、リンゴ、兎になってる。目まであるなんて器用ね。食べるのが勿体ない」
「薬飲んだら横になってください。俺は帰りま……」
「ダメ」
「え?」
「……帰っちゃだめ。傍にいて」
「わかりました。眠るまで傍にいます」
「イヤ」
「……明日良くなっていたら、また会えますから」
「……なら、良い」
「しまった……くっ……まさか今度は俺が風邪を引くとは」
「ふん、約束破る奴は嫌いよ。だから治るまで看病してやるわ」 - 97二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 14:30:24
看病燐羽で救われる命がある
- 98二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 14:36:54
燐羽の看病をする事でよわりんはを見ることができ、自分に風邪をうつす事で燐羽に看病もしてもらえるという一口で2度美味しい概念ですねこれは
- 99二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 15:19:50
「賀陽さん、どうかしたんですか?」
「いきなり何よ」
「いえ、機嫌があまり良くないように見えたので」
「一体誰のせいかしらね」
「え"、もしかして俺が原因なんですか?俺何か悪い事しましたっけ…?」
「本当に分からないの?」
「すみません、心当たりが全く無いのですが…」
「知らないフリしても無駄よ、私知ってるんだから」
(ま、まさか…)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「りんちゃんのプロデューサーさん」
「おや、どうしたんですか、秦谷さん」
「枕になっていただけませんか?」
「…一応聞きますが、どうしてですか?」
「りんちゃんが自慢していたので」
「賀陽さんには他の人にしたらダメと言われているので、申し訳ありませんが普通の枕をお使いください」
「やってくれないならこの話はまりちゃんに全部話します」
「どうぞ、俺の膝で良ければお貸しします」
「ありがとうございます、ふぁ…これはいいですね……よく眠れそうです………」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…バレてしまったんですか?」
「ええ、バレバレなのよ」
「すみませんでした」
「あら、何がすみませんなのか分からないわね。ちゃんと言葉にしてくれる?」
「…他の人にしてはダメと言われていたのにも関わらず、秦谷さんに膝枕をしてしまってすみませんでした」
「…は???」 - 100二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 15:21:59
「ゆ、許していただけませんか?」
「…私に黙ってそんな事してたのね」
「えっ、その事で機嫌が悪かったんじゃないんですか…?」
「私は手毬と美鈴もプロデュースしてSyngUp!を再結成させようとしてるって聞いたから怒ってただけだったんだけど?」
「…だけだった、という事は……?」
「ええ、もちろん。すごく怒ってるわよ?約束破ったわね?」
「す、すみません…俺に出来ることならなんでもしますので許してください」
「私、約束を破る人が1番嫌いなのよね」
「どんな事でも言う事を聞くのでどうか…」
「…じゃあデート」
「デート…ですか?では今週末にでも……」
「今から」
「い、今からですか?もう少ししたら日も落ちてしまいますよ?」
「あなたの家に着いていくから問題ないわ」
「そうですか、それなら問題…いや、大アリですよ?」
「知らないわ、どんな事でも言う事を聞くって言ったじゃない…さっきの言葉は嘘だったの?」
「くっ…分かりました、いいですよ。夜ご飯は俺の家で食べましょうか…」
「何言ってるのよ、泊まっていくに決まってるじゃない」
「……」
「ほら早く行くわよ、時間が無くなっちゃう」
「…仕方ありません、これも俺の不用意さの招いた結果ですね。行きましょうか、どこかリクエストはありますか?」
「そうね…服を見に行きたいわ」
「そうですか、ではショッピングモールでいいですかね」
「しっかりエスコート頼むわね、プロデューサー?」 - 101二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 15:29:44
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- 102二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 15:40:42
「ひとつ聞いてもよろしいですか?」
「いいわよ、どうかしたの?」
「なぜ再結成は嫌なんですか?」
「…別に再結成自体は嫌じゃないわよ?」
「でしたらなぜ…?」
「……あなたが私に構う時間が減るじゃない」
「っ、?!」
「だからあなたは私以外をプロデュースするのは禁止、約束よ?」
「わ、分かりました」
「あら、もしかして嫌なのかしら?」
「驚いているだけですよ、そこまで直接的に言われることは今までありませんでしたから」
「言わないようにしてたもの…次破ったら、許さないから」
「分かってます、破りませんよ……これ以上俺の事を想ってくれる想い人を悲しませる訳にはいきませんからね」
「えっ、今なんて…っていない?!こら、待ちなさい!逃げるんじゃないわよ!止まりなさい!…全く、何事もなく明日を迎えられるといいわね?」 - 103二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 17:27:51
可愛い嫉妬
- 104二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 22:57:08
「賀陽さん、なぜここに」
「あなたが風邪を引いたから一日休むって連絡が来たからお見舞いよ。それに、昨日約束したわよね、今日会えるって、弱り切った私との約束を破るなんて許さないわ。だから来たのよ」
「それは、申し訳ありません」
「別に良いわ。移ったのでしょ、私の風邪。さて、まずはそのノートパソコンを閉じなさい。治るものも治らなくなるし、どうせ今やっても大して進まないでしょ、完治してからまとめて進めた方がきっと効率的よ」
「かも、しれませんね」
「やらなきゃいけないのに何もできないのが落ち着かないのはわかるけど、それとこれとは話は別よ」
「……そうですね」
「消化に良いもの作るから、着替えてなさい、えっと」
「服は自分で取ります!」
「そっ、じゃあ洗濯もするからそこにまとめておきなさい」
「洗濯も自分でやらせてください」
「……見せられない状態なの?」
「見られたくないものでしょう」
「ふぅん……えっち」
「なんでですか!?」
「お粥よ。あ、寝てなさい。椅子借りるわよ。はい、あーん」
「いえ、自分で食べられますよ」
「あーん」
「あの……」
「あ、そっか、熱いからか。ふーふーはい、あーん」
「あーん」
「どう?」
「塩加減が絶妙ですね」
「ふふっ、気にいったのならほら、どんどん食べなさい。ふーふーあーん」
「……あーん」
「子守唄でも歌って欲しい?」
「子守唄、そうですね、お願いします。賀陽燐羽に枕元で歌ってもらう、あまりにも贅沢なライブですね」
「あら素直。なら噛み締めなさい。あなたが眠るまで、歌ってあげる……」 - 105二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 22:57:27
「(夕方目が覚めると、既に賀陽さんは帰宅した後だった。キッチンには『この出汁をうどんにかけて食べなさい』と置手紙があって夕飯はうどんを茹でるだけで済んだ。溜まっていた洗濯物も洗われて干されて取り込まれ畳まれていた。ワイシャツにはアイロンがかけられ、休日にまとめてやろうとしていたことが全部終わっていた)」
「(彼女が確かにそこにいた形跡があるけど、人の気配が無い住み慣れた部屋が普段より広く感じた。ほんの数時間だけなのに存在の大きさを酷く実感している。ライブの後の帰り道のような、胸の内で充実感と寂寥感が入り混じっている。昨日、賀陽さんが俺と同じことを感じていたら、いや、彼女は約束を大事にする人だ。きっとそれだけだ。今の俺の考えは自惚れだ。忘れよう)」
(数時間前)
「……眠ったわね。明日来なかったら許さないから……そうだ」
「ふふっ、同棲するってこんな感じの気分なのかな……スンスン……思ったほど酷い匂いはしないわね、むしろ良い匂い……ってなにしてるのよ、変態じゃあるまいし。さっさと洗わないと帰るまでに乾かないじゃない」
「掃除機は、っと。ほんと片付いてるわね、らしいといえばらしいけど、逆に生活感が無いわ」
「そろそろ夕飯も用意だけして、洗濯物片付けてたら門限ギリギリね」
「じゃあ、帰るわ……まだ寝てる、か。じゃあそうね……ちゅっ、これだけもらっていくわ」 - 106二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 01:13:36
隙あらばちゅっちゅちゅっちゅしやがる
やっぱ公式描写があるヤツは強えな!! - 107二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 07:22:20
公式描写……!?
- 108二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 11:58:40
「……はぁ……えっ」
「こんばんは、賀陽さん」
「な、なんでここにいるのよ」
「プロデューサーですから」
「説明になってない。私はここに誰にも言わずに来たのよ」
「秦谷さんも月村さんも口をそろえてここだろうと言ってましたよ」
「……はぁ……そういえばここに行ってみたいと話したことあったかも」
「では行きましょうか。かろうじて旅館の予約できたのでそこに泊まり、明日帰りましょう」
「……何も聞かないのね」
「どちらにせよ明日帰るつもりだったのでしょう」
「そうね……本当になんでもお見通しなのね。手毬も美鈴も不気味がってたわ」
「行きましょう。こちらです」
「今からなら終電で帰れるわよ」
「帰りたくないのでしょう」
「……そうね」
「……どうしたのよ」
「申し訳ありません。その、俺の勘違いで一部屋しか取れなかったようで、賀陽さん一人で泊ってください。俺は今から別の……」
「この温泉地で当日予約で一部屋取れているだけでも奇跡なのに今からもう一部屋取れるわけ無いじゃない、野宿するつもり?」
「しかし」
「良いから! 一緒に泊まるわよ」 - 109二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 11:58:57
「当日なのに夕飯も出て、しかも温泉付きの部屋なんてよくとれたわね」
「キャンセルが出たところに滑り込んだ形なので、その分です。ダメもとで電話して良かったです」
「温泉、一緒に入る?」
「冗談でしょう」
「……今はそういう気分なの。ぐっちゃぐちゃなの。自分がよくわからない。日帰りできるギリギリを攻めることしかできない家出の真似事しちゃうくらい。アイドルに戻った自分を冷たく見下ろしている自分がいる。……プロデューサーが来てくれてほっとしちゃってる自分が嫌になる」
「賀陽さん、どんな選択も後悔が伴うものです」
「だったらなに」
「ですのでせめて、明日の自分に胸を張れる選択をしてください。俺はそれに従います」
「……プロデューサー」
「はい」
「一緒に温泉入りましょ」
「え?」
「良い話風に締めようとしても無駄。あるかもわからない明日なんて知らないわ。私が生きているのは今。未来なんかに賭けるからプロデューサーは今、さっきの自分の迂闊な発言で後悔する。さぁプロデューサー、言葉通り一緒に温泉に入ってもらうわよ」
「徹底してこっちを見ないわね」
「未来のために今を生き続けることに疑問を持ったことは俺にもあります。ですが、どう生きようとも今は過去の積み重ねであり、今も明日から見れば積み重ねた過去に過ぎない。それはどうしても変わりません。だから俺は今、明日の俺に胸を張れるようにしています」
「……プロデューサー」
「はい」
「いつか、誘うから。温泉旅行。……その時は、ちゃんと向き合って温泉に入りましょ」
「そろそろ天川に着きますね」
「まさか、朝から仕事をさせられるとは思わなかった」
「この外泊を認めてもらうためです」
「……不安になったから。今が……充実し過ぎて。怖くなった。でも……そうね、不満が一つできた、今日からは大丈夫。それに、充実した毎日にも慣れる。いつまでも逃げてられないから」
「支えますよ。それに、賀陽さんがまた家出しても、必ず見つけます」
「そっ……なら、容赦なく寄りかかるから、目を離せないようにするから。覚悟しなさい」 - 110二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 12:04:17
文豪ってすごい
改めてそう思った - 111二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 13:41:29
「プロデューサー、来たわよ」
「すみません賀陽さん、いつもわざわざありがとうございます」
「いいのよ、今夕飯作るからちょっとだけ待っててくれるかしら」
「ありがとうございます、今日も楽しみです」
「出来たわよ、その辺に散らばってるものは私が片付けておくから先に食べてなさい」
「本当にすみません…ありがとうございます、いただきますね」
「召し上がれ、っと…散らばりすぎじゃない?勉強もしてプロデュースもして、大変ね……教科書に参考書の山、こっちにはパソコンに紙の束…うわっ、メール何通来てるのよこれ…イベントにテレビにCM、ちょっと色々ありすぎじゃないの?」
「賀陽さんは人気ですから、色々な所から引っ張りだこなんですよ」
「でもその割には仕事が少ない気がするわね、私としてはありがたいけど」
「賀陽さんがしっかりと休めるように調整をしていますからね、無理はさせたくありませんから」
「…そんなに私の事考えてくれてるんだ」
「大切な担当アイドルの事ですから、当たり前ですよ」
「ご馳走様でした、今日も美味しかったです」
「お粗末さまでした、食器も洗っとくからそのままお風呂入ってきちゃいなさい」
「いつもいつもすみません…」
「いいから早く入っちゃって、その間に洗濯機も回しちゃうから」
「本当にありがとうございます、行ってきます」 - 112二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 13:49:17
「賀陽さんありがとうございました…って寝てる……いつも俺のために世話を焼いてくれてありがとうございます、でもこんなところで寝ていたら風邪をひきますよ。ちょっと失礼しますね…とりあえず俺のベッドにでも運んで、と」
「…本当にいつもありがとうございます、料理に洗濯、掃除までしてくださって頭が上がりませんね。プロデューサーとして俺が賀陽さんを支えなければいけない立場なのに担当アイドルである賀陽さんに支えられて、迷惑をかけて本当に情けないです。」
「それなのに賀陽さんが俺の家に来てくれるようになってから、賀陽さんの事ばかり考えるようになってしまいました。こんな事を思うのはプロデューサーとして失格なのですがあなたを誰にも渡したくないと、俺だけのものであって欲しいと、そう思ってしまいます。燐羽さん、結婚してください……なんて、賀陽さんの善意に甘えている立場なのに自分勝手にも程がありますね…」
「…いいわよ」
「か、賀陽さん?!起きてたんですか?!それより一体どこから聞いていたんですか?!」
「どこからって、『賀陽さんありがとうございました』ってところからだけど」
「最初からじゃないですか!というか今いいわよって……」
「ええ、言ったわよ?私、あなたの事好きだもの」
「なっ?!」
「好きでもない男の家に毎日毎日足を運んでこんなにお世話するわけないでしょ、私はそんなに安い女じゃないわ。それに勘違いしている様だけど、ちゃんと私もあなたに支えられているのよ?さっきだって私の事を考えてスケジュール調整をしてくれていたじゃない、そんなあなたがいるから私は頑張れるの…アイドル活動も、その他の事もね。私に前を向かせてくれた、あなたがいるから」
「賀陽さん…」
「ねぇ、プロデューサー…右手の薬指が寂しいわ、これくらいならいいんじゃないかしら?」
「…流石にアイドルである内はそんな所に指輪は付けられませんよ」
「じゃあ辞めるわ、アイドル。辞めて左手に指輪を貰うことにするわ」
「えっ、?!」
「嘘よ」
「た、タチの悪い冗談は辞めてくださいよ…」
「別にアイドルを辞めてもいいって気持ちは嘘じゃないわ、そのせいであなたと一緒になれないんだもの」
「…」
「…でもアイドルとしての賀陽燐羽もあなたは大好きみたいだし、あなたのためにもう少し続けてあげる」
「ありがとう、ございます」 - 113二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 13:49:48
「指には付けられなくても私はあなたのものだっていう証は欲しいわね、どうにかしてくれる?」
「…今週末に指輪を見に行きましょう、チェーンも買ってネックレスにでもしましょうか」
「ふふっ…いいわね、それ。今週末が楽しみになったわ…期待してるわね、旦那さま」
「……その時がきたら、ちゃんと左手に相応の物をお贈りしますので、待っていてくれると嬉しいです」
「…!全く…ずるいんだから……」 - 114二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 19:18:51
燐羽から頼まれてプロデュースをし始めた学P
実は学Pに一目惚れしていた燐羽
次第に燐羽の魅力に虜になっていく学P
気付いた頃には燐羽の思い通りに精神を支配されている学P……
なんて概念はありますか? - 115二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 21:30:54
可愛い
- 116二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 00:24:06
P燐はまだガンには効かないがそのうち効くようになる
- 117二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 03:11:22
「ん〜、結構乗ったわね…」
「…そうですね、ほとんど乗り尽くしたのではないでしょうか」
「あら、顔色が悪いわね…大丈夫?苦手と言っていたのに少し無茶させすぎたわね、ごめんなさい」
「大丈夫です、少し休めば治りますので心配は不要ですよ。そんな事より楽しめましたか?」
「もちろん、凄く楽しかったわよ…あなたのおかげでね?」
「…それでしたら頑張って付き合った甲斐がありました、あなたが楽しめたようで本当に良かった」
「もう…いっつも人の事ばかりなんだから、自分の事も気にしなきゃ駄目よ?」
「肝に銘じておきます…そろそろ動けそうになってきました、次はどうしますか?」
「無理はしちゃ嫌よ?」
「分かっていますよ、本当に大丈夫です」
「そう?じゃあ次は…ってあれ、迷子じゃない?」
「そのようですね、ご両親はどちらにいらっしゃるのでしょうか…」
「ちょっと行ってくるわね」
「待ってください賀陽さん、俺も行きます…って行ってしまった……あっちは賀陽さんに任せて俺は迷子センターに知らせにでも行きましょうか」
「ねぇぼく、どうしたの?パパとママとはぐれちゃったの?そっか、じゃあお姉ちゃんと一緒に探しましょうか」
「はぐれないように手を繋ぎましょう、お姉ちゃんの手をしっかり握ってるのよ?」
〜
「無事見つかって良かったですね、流石は賀陽さんです」
「ほとんどあなたの手柄じゃない、迷子センターに行く途中に親を見つけて連れてきたんだから」
「たまたまです、そんな事よりも迷子の子供と一緒に居てあげて不安にさせなかった賀陽さんの方がお手柄ですよ」
「仕方ないからそういう事にしといてあげる。それよりも、ふふっ…おじさんだって、聞いた?」
「…俺はそんなに老けて見えるでしょうか」
「……男前だと思うわよ?」
「賀陽さんまでそんな事言うんですか!もういいです、どうせ俺は老け顔ですよ!」 - 118二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 03:13:47
「私が悪かったからそんなに拗ねないでちょうだい…ちなみに、私好みの顔ではあるけど?」
「…そんな事で機嫌が直るとでも?」
「でも今ちょっと『ならいいか』って思ったでしょ」
「…」
「図星ね。ふふっ、可愛いんだから…そろそろいい時間ね」
「…そうですね、もうすぐ日も落ちてしまいます」
「最後にあれに乗りたいわ、付き合ってくれるかしら?」
「もちろん、あなたが望むならどこへでも」
「観覧車、久しぶりに乗りますね」
「これならあなたも酔う心配はないでしょう?」
「そうですね、助かります」
「…」
「どうかしましたか?」
「そっち側、行ってもいい?」 - 119二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 03:20:59
「…いいですよ、どうぞ」
「ありがと…」
「……何があったんですか」
「少し、ね…昔を思い出したのよ」
「昔、ですか?」
「そう、昔。あなたに出会う前、私がアイドルをやめたがってた頃を…ね」
「迷子の子供を見て何か思うところがあったんですね」
「あの頃の私はアイドルなんてもう辞めたくて、でもファンの皆に申し訳なくて辞められなくて…約束も果たせないで、どうすることも出来ないまま毎日を行き場もなく漂ってた、迷子だったのよ」
「賀陽さん…」
「そんな時、あなたに出会えた…何もかもを無くしていた私に前を向かせてくれた、手を差し伸べてくれた。本当に嬉しかったの…ねぇ、プロデューサー…手を繋いでくれる?」
「もちろん」
「ありがと…こうしていると安心する……もう、あの頃には戻りたくないの。もし何かあったとしても、私の事…見つけてくれる?」
「あなたを迷子になんてさせません。ずっと俺があなたの手を握っています、しっかりと、離れないように、はぐれないように…あなたが二度と悲しむことのないように、ずっと俺が支えてみせます」
「すごい自信ね?」
「覚悟と言った方が正しいですかね」
「…おばか」
「照れている賀陽さんも可愛いですよ」
「あんまり意地悪しないでちょうだい、それよりも…ふふっ、プロポーズみたいだったわね」
「…ここが観覧車の中で良かったと心底思いました」
「とっても嬉しかったわ、ありがとう…ちゅっ」
「…?!」
「期待してるわよ、プロデューサー…私を幸せにしてね」 - 120二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 07:37:22
これもう相思相愛じゃん
はみ出すしかないじゃん……! - 121二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 08:24:51
はみだせ
- 122二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 11:59:10
「お疲れ様でした。賀陽さん。撮影したデータを見せていただきましたがどれも素晴らしかったですよ」
「あら、今日はこっちに来たのね。手毬は大丈夫かしら?」
「秦谷さんが一緒なので大丈夫でしょう……っ! 賀陽さん!」
「えっ」ガシャーン
「いっ……だいじょうぶでしたか?」
「えっ、えぇ……って、あなたは大丈夫なの?!」
「俺のことは良いので。はい、賀陽さんは無事ですので。えぇ、ではこれで。お疲れ様でした。さぁ、着替えて帰りましょう」
「……はぁ」
「やっぱり。あんな勢いで倒れて来た照明、いきなり受け止めて何ともないわけ無いじゃない」
「ちょっと痣になっただけですよ」
「見せなさい」
「このように少し冷やしていればすぐに収まります」
「まったく……私たちが転んだらすぐにでも担ぎ上げて保健室に連れて行くというのに」
「プロデューサーとして当然です」
「アイドルにも仕事仲間の心配くらいさせなさい。あなたが私をアイドルに戻した。その自覚が足りないようね」
「投げ出す気も……俺自身が潰れるつもりもありませんよ。だから大丈夫です。心配させて申し訳ありません」
「謝らないで!」
「っ! 賀陽さん……?」
「私を庇って怪我した。私を庇った人に謝られた。その気持ちを考えてみたことある?」」
「それは……先ほどの言葉は撤回します。心配してくださり、ありがとうございます」
「許さない」
「どうすれば許していただけますか?」
「なんでも言うこと聞く?」
「できることであれば」
「なら、今日、あなたの利き手は私よ。何をするにも私を呼びなさい」
「か、賀陽さんにそのようなこと……」
「できることならなんでも言うこと、聞くんでしょう? 約束は守りなさい」
「わかりました。よろしくお願いします」
「よろしい」 - 123二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 13:08:38
このまま燐羽が「今日は私が利き手だから…私がしてあげるわね?」って言って学Pに有無を言わせずに押し切っていっぱい出たねするんだ!
- 124二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 19:54:15
卑しか
- 125二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 22:36:52
保守
- 126二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 06:21:31
保守
- 127二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 07:42:57
「貴方の利き腕はここにいるわよ?」
- 128二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 08:13:36
「プロデューサー、迎えに来たわよ?」
「ん〜、燐羽さんだ…どうしてここに?」
「あなたが連絡したんじゃない、全く…飲み会で酔いつぶれてしまったから迎えに来て欲しいって、担当アイドルに何をお願いしてるのよ……それに私に秘密にしてこんな事して」
「すみません、助かります」
「まぁいいわ、そんな事より帰りましょうか」 - 129二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 08:56:47
「ほら、着いたわよ…ベッドはこっち、そんなところで横になろうとしないの」
「…」
「どうしたのよ、何かあった?」
「……燐羽さん、一緒に寝ませんか?」
「お、おばか!何言ってるのよ!」
「嫌ですか?」
「嫌じゃないけど…初めては酔ってない時が良い……」
「…?そうですか、仕方ありません…では一人で寝ます、一応来客用の布団があるのでそれを出して泊まっていってください。本当は俺が出してさしあげたいところなんですが無理そうです、すみません…おやすみなさい……」
「…もしかして私恥ずかしい事口走ったかしら?でもチャンスだったのにフイにしてしまったわね…ってもう寝てるし、本当に一緒に寝たかっただけだっていうの?…少し腹が立ってくるわね、ちょっといたずらしてやりましょうか」 - 130二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 08:58:23
「ふぁ…ここは、俺の部屋?そういえば昨日はプロデューサー科の仲間と飲み会に行って…どうやって帰ってきたんだ?……そうだ、賀陽さんにお願いして連れてきてもらったんだった。後でお礼をしなければ…それはそうと賀陽さんは一体どこ、に…?!」
「ん〜…あら、起きたのね…おはよう」
「か、賀陽さん?!一体どうしたんですかその格好は?!」
「あら、覚えてないの?あなたが一緒に寝ようって誘ったんじゃない…私の初めてを奪っておいて忘れるなんて酷いわ……」
「なっ?!…すみません賀陽さん、俺はプロデューサーなのに担当アイドルに手を出してしまうなんてプロデューサー失格です」
「なーんて、冗談よ」
「こんな男がプロデューサーだなんて賀陽さんも安心出来ないでしょう、契約の解除はこちらでしておくので賀陽さんは…」
「もう、話を聞きなさい!冗談って言ってるでしょ!」
「……え?冗談、ですか?」
「そうよ、全く…酔ったあなたに襲われなかったのが不満でちょっといたずらしただけよ」
「…でも本当に服を着ていませんよね?」
「そうね」
「な、なぜ…?」
「あなたになら見られても良い…いえ、見てほしいっていうのと、やっぱり冗談で済ませたくない、そろそろあなたを堕とさなきゃって思ったからよ。飲み会とか言って本当は合コンだったの知ってるんだから」
「合コンはただの人数合わせです…あと、担当アイドルの事はそういった目で見れません」
「ふーん、そう……でも、嘘つき…そこ、そんなに大きくなってるくせに。それに酔ってる時は私の事燐羽って呼んで、本当にズルい人」
「……そんなに俺を煽るような事言わないでください、それ以上は本当にいけません」
「ふふっ、後ちょっとみたいね。ほら見て?2年で私も成長したのよ?胸も大きくなったしお尻も少し…ね?抱き心地が良さそうだと思わない?私ももう18なんだし、我慢する理由なんてないわよね?あなたの愛する女があなたの事を愛して誘っているのよ、早く来なさいよ……きゃっ」
「もう限界です…本当に、いいんですね」
「ええ、周りには絶対バレないようにするから安心して襲ってくれていいわ……もう他の女の事なんて見れないようにしてあげるから、覚悟しておきなさい♡」 - 131二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 10:16:05
はみ出しtimeだ…!
- 132二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 12:09:45
「あの……本当に……?」
「くどいわね。今日はプロデューサーの利き腕って言ったでしょう」
「ちょっと痣になっただけですよ」
「安静にしなさい。治るものも長引くわよ」
「では……」
「扉も開けるわ。はいどうぞ」
「……ありがとうございます」
「夕飯まで作っていただいて……いただきます」
「まちなさい。利き腕は私よ」
「え」
「あーん」
「……あの。別に箸くらいわ」
「あーーーん。私に約束を破らせる気?」
「いただきます。あーん」
「ごちそうさまでした」
「そっ、ならお風呂入ってしまいなさい」
「わかりました」 - 133二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 12:09:56
「入るわよ」
「え、か、賀陽さん?!」
「髪と背中洗うわ」
「な、そ、それは流石に」
「安心なさい。バスタオル巻いてあるから」
「な、何を安心しろと……」
「シャンプーはこれね。目瞑ってなさい」
……視界が無い分、それ以外の感覚が鋭敏になっている気がする。髪を洗ってもらっている筈なのに頭がマッサージされている気分だ。目の疲れが抜けていく気がする。賀陽さんが上手いのだろう。でも……背中に時折当たるふにって感触は勘弁してほしい。いや、瞑想だ、瞑想。触角を遮断しろ、脳が受け取る情報から締め出せ。
「流すわよ」
「あ、はい」
「……ふぅん」
「な、なにか?」
「次は背中ね……その前に汚れることを先に済ませてしまおうかしら」
「? どういう……」
「えいっ……利き腕だもの、仕方がない仕方がない」
「賀陽さん……それは、流石に……」
「腕に話しかける人なんていない、そうでしょ?」
「腕は、耳元で囁いてきたり、しません」
「そう……じゃあ」
「さて、予定より入浴が長引いてしまったし、寝ましょうか。恨みがましい目で見てもダメよ。色々おねだりしたのはお互い様よ」
「……そうですね。おっしゃる通りです」
「また明日からもよろしく。プロデューサー」
「はい。では、おやすみなさい、賀陽さん」
「待ちなさい、どこに行くのよ。腕と離れて寝る人がどこにいるの」
「……今日はあなたに敵う気がしません」
「ふふっ、素直でよろしい」 - 134二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 14:22:19
良いね 最高
- 135二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 14:54:46
二つ並行で話進んでる?
- 136二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 14:59:36
文豪が一人とは限らんからな
- 137二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 19:04:39
ナニをおねだりしたんですかねぇ?!
- 138二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 22:08:44
1人が分裂して書いてる可能性もある
- 139二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 22:41:23
「ひゃっ…やっぱり寒いわね……」
「可愛い声が出ましたね」
「うるさいわよ」
「すみません。しかし本当に寒いですね…賀陽さん、手袋はどうされたんですか?」
「朝ちょっとバタバタしていて忘れてしまったのよ、こんなに寒いだなんて失敗したわ…」
「よければこちらをお使いください、俺のものなので少し大きいかもしれませんが何も無いよりはマシなはずです」
「あら優しい、でもそんな事をしたらあなたが冷えてしまうじゃないの…片方だけ貸してくれる?」
「別に構わないのですが…どうぞ」
「ありがと、そしたら…はい、これで冷たくないでしょう?」
「少し恥ずかしいですね…やはりもう片方も差し上げますので……」
「ダメよ、諦めなさい。そんな事より早く行かないと遅れてしまうわ」
「…そうですね、向かいましょうか」
〜
「お疲れ様でした、大成功でしたね」
「ええ、上手くいって良かったわ…でもかなり冷えちゃったんじゃない?私の事待ってる間もずっと外にいたわよね」
「働き詰めの賀陽さんに比べてみれば、別に大した事ではないですよ」
「……そう、ねえプロデューサー」
「どうされました?」
「マフラーを無くしてしまったのだけど、今から買いには行けないかしら?」
「それは不憫でしたね…良いですよ、近くにショッピングモールがあるのでそこでもいいですか?」
「ええ、もちろん」 - 140二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 22:47:34
「いいのが見つかって良かったですね」
「本当にね、後でお金返すわね」
「これはいつも頑張っている賀陽さんに俺からのプレゼント、という事で代金は不要です」
「随分と太っ腹なプロデューサーね、じゃあ私からも…じっとしててちょうだいね、上手く巻けないから……はい、できた」
「これは…無くしたのではなかったのですか?」
「ふふっバレちゃったわね…そうよ、失くしたっていうのは嘘。本当は隠してたの…プロデューサーが寒がってるの、お見通しなんだから」
「…すみません、気を使わせてしまったようで」
「もう、すみませんじゃない言葉が欲しいわ」
「……ありがとうございます、賀陽さん。とても嬉しいのですがやはり俺がプレゼントしたものと交換しませんか?」
「あら、嫌なの?」
「そうではないのですが、賀陽さんの匂いがして…」
「ふふっ、嫌な匂いではないでしょう?」
「それはそうなんですが…」
「ならその話は無しね、これはもう私のものなんだから…誰にも渡さないわ」
「…そうですか」
「だからおとなしく何時でも私を感じられるマフラーであったまりなさい」
「……賀陽さんからのプレゼント、大切にします」
「ええ、そうしてちょうだい。…」
「っ、そんなにくっついてきてどうされました?」
「私のマフラーにはあなたの匂いが付いていないから、それだけよ」
「…それだけなら離れて欲しいのですが、人の目も無いわけではないので」
「…今日は凄く寒いわね、マフラーをしていても手を繋いでいても寒いわ」
「全く、仕方ありませんね…そういえば手袋も一緒に買えばよかったのではないですか?」
「嫌よ、あなたと手を繋いでいたいもの」
「…はぁ、遠回りでもして帰りましょうか」
「あなたも満更でもないんじゃない」
「あなたには敵わないので諦めただけです、早く行きますよ」
「ふふっ、ねえプロデューサー…私いま凄く幸せだわ」
「そうですか…俺もです」
「……これからもよろしくね、プロデューサー」 - 141二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 22:55:46
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- 142二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 23:07:13
ねぇ聞いてよ手毬ぃ♡
私のプロデューサーがさァ♡私のこと愛しててさァ♡ - 143二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 00:59:42
追いついた……とんでもない名作にあたったみてぇだ
- 144二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 01:07:33
全ての文豪に多大なる感謝を申し上げたい
- 145二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 07:32:33
二人はこのままどこまで歩んで行けるのか、期待
- 146二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 07:38:46
あにまん燐羽が凄く肉付けされていく…良きかな良きかな
- 147二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 08:22:53
「…」
「…」
「…あの、賀陽さん?」
「なにかしら?」
「なにかご用でしょうか」
「別に用はないわ、だから私の事は気にせずそのまま作業を続けてくれていいわよ」
「…そうですか」
〜〜〜
「……」
「……」
「……あの、やはりなにか言いたい事があるのではないのですか?」
「別にないわよ?」
「…でしたらなぜ正面に座ってずっとこちらを見ているのでしょうか」
「あら、いけなかったかしら」
「ずっと黙って見つめられていたので疑問に思っただけです。良ければ理由を聞かせていただけませんか?」
「特に理由は無いわ、強いて言えば私があなたの事を見ていたかったから…かしらね」
「…いつも言っていますが、発言には気をつけた方が良いですよ」
「あら、何か悪い事を言ったかしら?」
「賀陽さんのような美人がそういう事を言うと勘違いされかねません」
「…プロデューサーは勘違いしてくれないのかしら?」
「俺はプロデューサーですよ?勘違いなんて出来る訳ないじゃないですか」
「…ふーん」
「あれ、賀陽さん…?急に機嫌悪くなりました?」
「…本当にあなたって人は、乙女心が分かってないわね」
「賀陽さん?急に近付いてきてどうされました?」
「机から離れて、膝の上開けて。そう、じゃあ失礼するわ」
「あの、距離が近くありませんか?……賀陽さんの胸が当たっているのですが」
「私があなたの膝に座っているんだから近いのは当たり前でしょう?」
「そういう事ではなくてですね…距離感がアイドルとプロデューサーのそれではないと言いますか……」
「知らないわよ、あなたが悪いんだから私の機嫌が直るまで大人しく私の事だけ見てなさい」 - 148二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 14:11:37
あら〜
- 149二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 15:36:38
コンコン
「月村さん、秦谷さん」
「なっ、プロデューサー?!」
「入ってもよろしいでしょうか」
「ちょっ、ちょっとまってください!」
「すみません、プロデューサー…少し部屋の中が散らかっていて見せられないので少しお待ちいただけますか?」
「別に俺は気にしないのですが…」
「おばか、そういう事じゃないわよ全く…」
「賀陽さん、居たんですか」
「今来たとこよ、私は先に入って手伝って来るから呼んだら来て。呼んでから、よ?」
「わ、分かりました」
「プロデューサー、入ってきていいわよ」
「失礼します、具合はどうですか」ガチャッ
「体がだるくはありますが熱だけなのでそこまで辛くはありませんよ、心配をおかけしてすみません」
「風邪をひいて寝込んでる乙女の部屋に来るなんて…その上散らかっている部屋に押し入ろうだなんて、どれだけヘンタイなんですか?」
「俺は散らかっていても気にしないと言っただけなのですが…」
「はぁ…プロデューサーはもっと乙女心を学ばないとだめね……」
「す、すみません…」
「それよりもうお昼は食べたの?」
「私もまりちゃんも動けなくてまだ何も…」
「でしたら俺は昼食を作ってきますね、賀陽さんはお2人についていてあげてください」
「分かったわ」 - 150二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 15:38:01
「月村さん、秦谷さん、出来ましたよ」
「プロデューサぁー、だるくて食べれなぃ…食べさせてぇ……」
「良いですよ、口を開けてください」
「あ…んむ……美味しい」
「そうですか、お口にあったようで何よりです」
「プロデューサー、あ…」
「そんなに急がなくても逃げませんから、ちゃんと噛んで食べてくださいね」
「んむ……うん」
ーーー
「あらあら…ふふっ、なんだか微笑ましいですね」
「美鈴の分も持ってきたわよ」
「ありがとうございます、いただきます」
「美鈴も熱高いんだから無理しなくていいのよ、私が食べさせてあげましょうか?」
「そうですね…ではお言葉に甘えます、りんちゃんありがとうございます」
「いいのよ、しっかり食べて早く元気になってちょうだい…はい、あーん」
「あむ……りんちゃんからしてみれば、もう少しこのままの方が嬉しいのではないですか?」
「は?なんでよ」
「…いまならプロデューサーを独り占めできますよ?」
「お、おばか!……大体友達が苦しんでるのにそんな事出来るわけないでしょ、早く治してレッスンするわよ」
「ふふっ、りんちゃんはそういう子ですもんね…そういうことなら早く食べて風邪を治さないといけません、りんちゃんお願いします」
「仕方ないわね…全く、ちゃんと噛んで食べなさいよ」 - 151二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 15:42:01
「そろそろ俺たちは帰りますね」
「はい、看病に来てくださってありがとうございました」
「…ありがと、プロデューサー」
「プロデューサーとして困っている担当アイドルを助けるのは当然の事です」
「あら手毬、私には感謝はないのね」
「燐羽は私に特に何もしてくれてないでしょ」
「…へぇ〜、そういう事言っちゃうんだ」
「ほ、本当の事でしょ?」
「私がせっかくプロデューサーが部屋に入るのを引き止めて散らかった手毬の…」
「り、燐羽!意地悪しなくてもいいでしょ!」
「全く…ちゃんと片付けくらいしておきなさいよね……」
「はい…燐羽もありがと」
「どういたしまして」
「ふふっ、まるでお母さんと子供みたいですね…」
「全く、何を言って…」
「りんちゃんがお母さんなら、先程まりちゃんにご飯を食べさせてあげていたプロデューサーはお父さんですね…ふふっ、お世話上手のいい夫婦だと思いますよ」 - 152二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 15:43:00
「な、なにいってるのよ美鈴!」
「…」
「プロデューサー?なんでそんなに顔赤くしてるの?」
「えっ、」
「ま、また明日来ます、体を冷やさないようにしてゆっくり休んでくださいね!では!!」
「あっ、ちょっと…!行っちゃった……」
「りんちゃん」
「…なによ」
「りんちゃんも顔真っ赤ですね」
「うるさい」
「プロデューサーも満更でもなさそうでしたね」
「…そうね」
「頑張ってくださいね、応援してます」
「……ありがと」
「美鈴?どういう事?」
「まりちゃんは気にしなくていいですよ、早く治るように今日はもう休みましょうね」
「う、うん…だけど今のはどういう事?」
「…ではりんちゃん、またあした」
「そ、そうね…またあした」
「ねぇ美鈴、さっきのは…」
ガチャン
「……頑張ろう」 - 153二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 20:37:44
良いね
- 154二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 00:05:22
文豪のお陰で生きる活力が湧いてくる…
- 155二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 04:08:25
「? 奇遇ですね、賀陽さん」
「! ぷ、プロデューサー……なんでこんなところに」
「少し買い出しに」
「……緑茶の茶葉? しかも結構良い奴」
「えぇ、秦谷さんも加わりましたので。好みのものを常備しておこうかと」
「……大丈夫なの? その……予算とかあるのでしょ」
「月村さんも賀陽さんも着実に成果を上げていますから、多少の融通が利きます」
「そっ……そういえば、私が来てすぐの時も、事務所に私の好きな飲み物用意されてた」
「体重や体形の管理に影響の低い範囲であればアイドルの好みには応えていきたいので」
「ふぅん。手毬にも?」
「そうですね。何か目標を達成するであろうタイミングで前後の献立を調整して、好きなものを食べられる日を用意しています」
「……ねぇプロデューサー」
「なんでしょう」
「今から時間ある?」
「えぇ。予定はありません」
「なら付き合いなさい。本当は一人で選ぼうと思ってたけど、気が変わった」
「わかりました」 - 156二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 04:08:56
「どれが好み?」
「マグカップですか……これと言って、普段選ぶとしたらこれになりますが」
「プロデューサーらしい無難なデザインね。困ったわね……」
「? あぁ、来月締め切りのグッズ企画のデザイン案でしょうか?」
「違う。……プロデューサーの誕生日よ。プレゼント」
「誕生日……そういえば明日でしたか。サプライズにするつもりのようでしたが、良いのですか?」
「プロデューサーと違って、私はプロデューサーのこと殆ど知らない。好みとかまで調べ尽くしてない。だから……少しでも、知りたいから。変に好み外すよりは良いと思ったのよ」
「賀陽さん。プロデューサーとしてアイドルのことを深く理解する、それは当然のことです。お気になさらず」
「でもそれは、私がプロデューサーのことを理解しない理由にならないじゃない。教えなさい……じゃなかったら、これとか」
「かわいらしいですね。二つ並べるとハートを作れるのですか」
「これを私とプロデューサーのマグカップにしましょう」
「えっと……それは……」
「なにか問題?」
「いえ、その……誤解を招くかと」
「気にすることないと思うのだけど。でもそうね、これだと私が押し付けているみたいね……」
「では、これは俺がプレゼントしましょう」
「え? 良いの?」
「ただし、片方だけです」
「もう片方は私が買うってわけね、でも、良いの?」
「丁度口の部分が欠けていたので、買い替えようと思っていたところだったので」
「……いつも思うけど、プロデューサー、理由を考えるのが上手ね。些細なことも覚えているから……? そうね、こんな風にコミュニケーションの中で細かなことも知っていくものなのかな……事務所に帰って早速これ使ってみましょう。美鈴の好みの緑茶の淹れ方、教えてあげる」
「それは是非、お願いしたいです」
「プロデューサーのことは、これからゆっくり知っていくことにするわ。きっとその方が……楽しいから」 - 157二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 07:05:00
徐々に近付いてくるりんちゃん可愛い
- 158二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 07:38:41
「燐羽さん、そっち行きました」
「分かってる、落石当てたわ」
「もう捕獲できますよこれ」
「おっけー罠置くわね、きたきた…ふふっ無様ね、私の麻酔玉をくらいなさい!」
「…ふぅ、クリアですね。なかなかの強敵でした」
「そうね、でも私たちにかかればざっとこんなものよ」
「次はどうしましょうか、他のクエストに行ってもいいですが…おや、ちょうど地上波で映画がはいるらしいですよ」
「あっ、私これ好きなのよね」
「ではゲームはやめてこれを一緒に見ましょうか、お菓子を取ってきます」 - 159二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 07:46:10
「それじゃあ私は飲み物をとって来るわね……あっ、プロデューサー早く!始まっちゃう!」
「もうですか?今行くのでちょっと待ってください」
「早く置いて、座って」
「分かっていますよ…どうぞ」
「失礼するわ」
「すっかりここが定位置になってしまいましたね」
「いいじゃない、あなたも幸せでしょ?」
「それはそうなんですが…」
「なら問題ないわね…プロデューサー、ポテチとって」
「どうぞ」
「あー…むっ!」
「あっ…燐羽さんいつも言ってますよね、俺の指まで一緒に食べないでくださいって」
「…はむっ」
「また食べましたね?しかも何も持ってないのに…」
「美味しいわよ、プロデューサーの指」
「良かったですね、でも俺の指は燐羽さんの唾液でドロドロなんですよ…」
「…舐めてもいいわよ?」
「…舐めませんよ?」
「今ちょっと悩んだでしょ」
「そんな事ないです、ティッシュとってもらっていいですか?」
「仕方ないわね…はい、とってあげたからお礼に映画見てる間撫でて」
「ありがとうございます。仕方ありませんね…どうですか?」
「良い感じよ、ふふっ……プロデューサーはい、あーん」
「あむ…なんだか前よりも美味しくなった気がしますね」
「やっぱりプロデューサーもそう思う?」
「ええ、今の方が味が濃くて好きですね」
「私もよ、好みが似てるっていいわね」
「そうですね、同じ味を好きと言えるのは幸せな事だと思います」
「あ、む……」
「…舐めませんからね、ティッシュで拭いた意味が無くなっちゃったじゃないですか」 - 160二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 07:48:15
〜
「さすがの面白さだったわね」
「本当ですね、とても面白かったです…しかし昼前に起きて夜までゲームをして、それから遅くまで映画の鑑賞会…少しだらけすぎましたかね」
「久々の休日なんだしこれくらいでちょうどいいわよ、そんな事より…プロデューサー?」
「…なんでしょうか」
「分かってるくせに、私の口から言わせたいの?」
「そうではなく…明日は仕事です、それも朝早くから」
「…」
「…そんな可愛い顔してじっと見つめてきてもダメです」
「……」
「そんなところ触らないでください…あっこら、耳を噛んじゃダメでしょう?噛まなきゃいいって事でもないですからね、舐めるのもダメです…燐羽さん、耳を封じられたからってキスマを付けるのはやめてください」
「文句が多いわね…」
「首筋にキスマなんて丸見えなんですからダメに決まっているでしょう、そもそも今日はダメと言っていますよね?」
「…でもここはやる気みたいよ?」
「…燐羽さんが触るからです、だからといってこれ幸いにと身体を擦り付けて来ないでください。とても当たっていますから、少し離れていただけませんか?」
「当ててるのよ…ちゅっ」
「んぐっ……ぷはっ、全く…明日は早いと言っているでしょうに」
「最近ずっとできてなかったじゃない…そろそろ我慢の限界だわ」
「…そんなの俺だってそうに決まってるじゃないですか、明日は早いからどうにか我慢していたというのに…こんなに可愛い燐羽さんを前にして我慢なんて出来るわけないですよね?今日は寝れませんから覚悟してくださいね」
「ふふっ、それでいいのよ…じゃあベッドまでエスコートよろしくね?……あなた」 - 161二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 08:28:29
燐羽スレのSS職人兄貴達には感謝しかねぇ…
- 162二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 12:08:44
保守
- 163二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 18:36:14
「ありがとう」…それしか言う言葉がみつからない…
- 164二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 20:18:36
最高だぜえ
- 165二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 23:36:14
保守
- 166二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 07:55:09
ほんま最高やでありがとう
- 167二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 11:20:12
燐羽様のファンになります
ガチャ引いて当てなきゃ……(ぐるぐる目) - 168二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 11:33:09
で、燐羽様の実装いつ?
- 169二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 11:56:00
「んー……ぷろでゅーさー……せっかくの休日よ……もう起きてるの?」
「はい、折角の休日なのでちょっと凝ったものを作ったり溜まってた諸々を処理するのです」
「私は折角の休日だからゴロゴロする~」
「俺もそういう休日を過ごすこともありますよ」
「へぇ……なら一緒にゴロゴロしましょ」
「そうですね……掃除も洗濯も済みましたし、後は寝かせるだけなのでそうしましょうか」
「これは夕飯?」
「えぇ。簡単な昼食であればすぐに用意できますが」
「んー。今日は良いわ。抱き枕を離す気はないもの。ベッドに行きましょ」
「ぷろでゅーさー、今日は休日よ。もう少し身体の力抜いたら?」
「い、いえ、その」
「いい加減慣れなさいよね……それとも、溜まってるもの処理した方が良いのかしら。昨日はさっさと寝ちゃったものね」
「やめておきましょう。昨日はライブでしたし、疲労の回復に」
「溜まっていた諸々を処理するのが休日なんでしょ。私も昨日のテンションが残ってるのよ。ね、良いでしょ」
「そう言いながら脱ぎ始めないでください」
「と、言いながら、本気で止めようとしないあたり、内心では?」
「……止まれませんよ」
「ほんっとにすごかったわね、久々に気絶するかと……あ、美味しい。家でつくるカレーでここまでの味が出せるなんて……」
「お口にあったようで何よりです。……明日はちゃんと寮に帰るように」
「わかってる。甘えさせてもらっただけ、ご褒美でおねだりしただけよ……また、泊まりに来ても良い?」
「賀陽さんにとってこの時間が必要であるならば……いえ、誤魔化しですね、これは。俺もこういう時間を正直欲しています。本来であればもっとずっと先までお預けになるはずの時間を、今こうして享受している。わかってはいますが……もぐっ」
「考えすぎ。考えすぎて何もできなくなってる。自分で自分を縛り付けてる。目の前を見なさい……私がいる。忘れたの? 決めたじゃない、こういう関係を選んだ以上、何があっても二人で生きていくって」
「……そうですね。すいません。約束でしたね」
「えぇ。だから明日からまたアイドル頑張るわ。よろしく、プロデューサー」 - 170二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 16:08:26
供給が多くて助かる
- 171二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:35:38
「りんちゃんのプロデューサーさん」
「秦谷さんではないですか、今日は何の用ですか?」
「いえ…いつもの、です」
「またですか…申し訳ありませんが今回もお断りさせて頂きます」
「…少しは気が変わったりしていないですか?わたしはプロデュースし甲斐があると思いますよ?」
「それはそうだと思いますが…何度も申し上げた通り、俺は賀陽さん以外をプロデュースするつもりはありません」
「…やはり意志が固いですね」
「ええ、賀陽さんとの約束ですし…何より俺が賀陽さんに惚れ込んでいますから」
「…羨ましいですね」
「…?いま何と仰ったのですか?」
「……えいっ♪」
「は、秦谷さん?!何をして…」
「見て分かりませんか?抱きついているんです」
「や、やめてください」
「ふふっ、いいじゃないですか…プロデューサーさんも嫌ではないのでしょう?」
「そういう問題ではなくてですね、誰かに見られたら勘違いを…」 - 172二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:36:35
「ちょ、ちょっと美鈴、何してるのよ!!プロデューサーもよ!何してるのよ、早く離れなさい!!」
「か、賀陽さん…」
「あら、りんちゃんじゃないですか…何って、わたしの事もプロデュースしてくれませんかとお願いしてたんですよ」
「なっ?!プロデューサーは私のプロデューサーなのよ!それに抱きつく必要はあったのかしら!??」
「知っていますよ、いつも断られていますから…抱き着いていたのはプロデューサーさんを誘惑するためです」
「誘惑ですって?!」
「大丈夫です、誰にどんな事をされようとも賀陽さん以外をプロデュースする気はありませんよ」
「そう、それならいいわ…ん?さっきいつもって言った?いつもってどういう事よ!」
「別にプロデューサーさんにお願いをするのは今日が初めてではありませんよ?」
「それは本当なの?!プロデューサー!」
「は、はい…そうですが」
「なんで私に言わないのよ!」
「先程も言ったように、賀陽さん以外をプロデュースするつもりはありませんでしたので」
「そ、そう…でもちゃんと話さないとダメよ、大切な事なんだから」
「すみませんでした……」
「分かればいいのよ、分かれば」
「ふふっ…」
「何よ美鈴、急に笑い出して」
「いえ…プロデューサーさんの事になると、りんちゃんもまりちゃんみたくなるな…と、思いまして」
「なっ、?!」
「りんちゃんもヤキモチ妬きさんなんですね」
「そ、そそそそんなわけないじゃない!おばか!!」
「プロデューサーさん、可愛いと思いませんか?」
「そうですね、とても可愛いと思います」
「プロデューサーまで私の事をいじめて、許さないんだから!」
「謝るので許してください」
「本当に反省してるの?」
「はい、なんでも言う事を聞くので許してください」
「…仕方ないから今回だけは許してあげるわ。でもいいこと?あなたは"私の"プロデューサーなんだから、私だけを見ていないとダメなんだから!」
「分かっていますよ」 - 173二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:38:21
「…とても甘いですね、今日はこの辺で失礼します」
「そうですか、お気を付けてお帰り下さいね」
「お気遣いありがとうございます…あと」
「なんでしょうか?」
「プロデューサーさんの事、まだ諦めていませんから…それではさようなら」
「……言いたいことだけ言って行ってしまいましたね」
「本当に困った子…それじゃあ今日はあなたの部屋に行くわね」
「接続詞の意味がよく分かりませんが、流石にそれは…」
「さっきなんでもって言ったわよね?」
「…分かりました」
「全く…発言には気を付けなさいよ、でないと悪い女にいいようにされてしまうわ」
「それは賀陽さんが、という事ですか?」
「私はいいのよ、担当の特権よ」
「そうですか…」
「そうよ…あと、美鈴に抱き着かれて喜んでたのバレてるから」
「…」
「帰ったら私が上書きするから、抵抗するんじゃないわよ」 - 174二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 21:58:35
ヤキモチ可愛いのう
- 175二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 01:42:07
ヤキモチ燐羽良き
- 176二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 05:07:17
「おはよ、プロデューサー……プロデューサー?」
「? おはようございます。賀陽さん? どうしたんですか? 怪訝そうな顔をして」
「寝ぐせついてるわよ。あと、眠そう?」
「あぁ。少し夜更かしをして寝坊をしまして。すいません、直してきます」
「待ちなさい……まったく、今日のスケジュールって確か余裕あったわよね」
「えぇ。……俺は寝ぐせのまま先ほどの打ち合わせをしてしまったのですか……」
「別に珍しくないわよ。syng up! 時代にも何回か見かけたことあるわ。忙しい業界だもの」
「今もsyng up! でしょう」
「三人で活動する機会も増えて来たけど、あまりユニットとして活動している気分じゃないのよね。個性をぶつけ合ってる気分よ。気を抜いたら主役の座を奪われて食われてしまいそう、身内だからこそ油断ならないって感じ」
「切磋琢磨しぶつかり合うことで生まれる化学反応や連携もあります」
「そうね。それは実感してる……って、そんなことより。寝ぐせ直すわ」
「いえ、水を被ればすぐに……」
「良いから良いから。私が使ってる奴試してみなさい。ついでにセットもしてあげるわ……と言いたいところだけど、それは仮眠を取ってから。ほら、ここに頭を乗せて目を閉じなさい」
「そ、それは」
「手毬たちのレッスンにも顔を出すのでしょう? 寝ぼけ眼で顔を出したら美鈴にお昼寝に誘われるわよ」
「うっ……カクッ……すいません。少しだけ失礼します」
「ゆっくり休みなさい。ふわぁ……なんか私も眠くなってきたわ」
「あら、ふふっ……良いお昼寝場所が見つかりました。失礼しますね」
「……何してるの、三人して。私も燐羽の膝枕で寝たいんだけど……」 - 177二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 05:07:34
「しまった。……なぜ秦谷さんが俺の反対側の太ももに……月村さんが賀陽さんの膝にもたれかかるように……?」
「……手毬、美鈴。起きなさい。なんで人の足を勝手に枕や背もたれにしてるのよ!?」
「……ふわ……ぁ……おはようございます。りんちゃんの膝枕、とてもよく眠れました」
「おはよう燐羽、仮眠もとれたしレッスン行こうか」
「良い度胸してるわね……久々に本気で鍛え直してあげようかしら。先にレッスン室に行ってなさい、プロデューサーの寝ぐせ直したら行くから」
「寝ぐせ……まぁ、可愛いですね、プロデューサー」
「……プロデューサーなんだから寝ぐせくらい自分で直しなさいよ」
「それは……そうなんですが」
「約束してしまったもの」
「まりちゃん、先に行きましょうか」
「はぁ……そうする」
「あの……」
「なに?」
「いえ、良いのですか?」
「私がやるって言ったのよ。やるわ。それに……プロデューサーにも隙があるのが嬉しいのよ。ちゃんと人間なんだって、よしよし、って、なんでビクッてするのよ」
「い、いえ……どうして急に」
「ちょっと可愛いと思ったのは私もよ……嫌だった?」
「いえ……驚いただけです」
「そっ、ならしばらく可愛がられてなさい。よしよし、普段よりかかってる分、たまには私に寄りかかって可愛がられなさい」
「……そうですね、また、機会があれば」
「そうね、プロデューサーの気が抜けたり隙を見せるタイミング、逃さないように楽しみにしてるわ」 - 178二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 07:52:13
うーん、最高
- 179二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 08:14:00
あら〜
- 180二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 09:28:29
朝っぱら(?)からいちゃいちゃしやがってよぉ……最高か?
- 181二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 10:44:30
コンコン
「どちら様ですか?」
「私よ、入っていいかしら?」
「…いいですよ」
「ありがと、失礼するわ」
「一体どうしたんですか?こんな時間に俺の部屋に来るなんて」
「…」
「き、急に抱きついてどうしました…?」
「…落ち着くわ」
「……なぜそんなに悲しそうな顔をしているのか、理由を聞いてもいいですか?」
「…嫌な夢を見たの」
「…どんな夢だったのか、教えてくれませんか?」
「思い出したくもないわ…」
「知っていますか?悪夢というのは人に内容を話すと同じ悪夢を見なくなるんですよ、なので聞かせてくれませんか?」
「…あなたが死んじゃう夢を見たの」
「俺が、ですか?」
「あなたが…私を庇ってトラックに轢かれる夢、あなたが私の側からいなくなる夢……」
「大丈夫です、俺はここに居ます。賀陽さんの腕の中にちゃんと居ますよ」
「うん…頭も撫でて……」
「分かりました」
「…ありがと、とても気持ちいいわ」
「上手く撫でられているようで良かったです」
「…プロデューサー」
「なんでしょうか」
「……抱いて」 - 182二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 10:46:40
「…もう抱きしめていますよ」
「いじわる、分かってるくせに…私あなたの事好きよ、それでも抱いてくれないの?」
「はい、抱きません」
「……そう」
「少なくとも今は」
「…えっ、」
「賀陽さんを安心させるため、という名目でしたくはありません。俺はちゃんと、あなたと愛し合いたい」
「プロデューサー…」
「なので今日は寝ましょう、もう遅いので泊まっていってください」
「最初からそうするつもりだったけど、ありがと……それと、迷惑かけてごめんなさい」
「当然の事をしたまでです、ましてや直接関係が無かったとはいえ俺が原因のようですから」
「…一緒に寝てもいい?」
「賀陽さんが寝るまで隣にいますよ」
「だめ、私が起きる時まで隣にいて」
「…分かりました、一緒に寝ましょうか」
「…分かってはいたけど2人でシングルベッドはちょっと狭いわね」
「やはり俺は床で寝ますよ」
「だめ、ここにいて、横にいて…頭を撫でて、手を繋いで、抱きしめていて……」
「…承知しました」
「ねぇ、プロデューサー…」
「なんですか?」
「絶対に私の側からいなくならないでね…」
「はい、絶対に賀陽さんの側を離れないと約束します」
「…絶対よ、約束を破る人は嫌いだから」
「嫌われたくないのでより一層気を付けなければいけませんね」
「…おばか」
「今日は俺が隣にいるので、安心して眠ってください」
「ありがと……いつかもう一度、ちゃんとあなたに気持ちを伝えるから、待っててね。それじゃあ…おやすみなさい」 - 183二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 18:52:06
いいね……
- 184二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 18:59:37
燐羽、プロデュースさせてくれないか…?
- 185二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 22:46:49
燐羽早く実装して…
- 186二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 07:14:31
ほしゅ
- 187二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 07:32:27
こいつら同衾したんだ!
- 188二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 11:45:27
はみ出し注意報
- 189二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 12:01:04
「賀陽さん、お疲れ様でした。素晴らしいライブでした……」
「プロデューサー!」
「っと……本当に素晴らしいライブでした」
「もう少し抱きしめていなさい。これが私のこれまでのアイドルとしての日々の全力、その集大成よ」
「伝わってきました」
「プロデューサー……私……このライブが終わったら伝えたいこと、あって」
「賀陽さん、スタッフが見ている前ではありますが、先に俺から言わせてもらっても良いですか?」
「? えぇ、聞くわ」
「こちらを」
「?……!? これって、もしかして……」
「婚約指輪です」
「……!!! ふふっ、色々すっ飛ばし過ぎよ」
「その……受けていただきますか?」
「ダメよ。ちゃんと言って欲しいわ」
「結婚、していただけますか?」
「指輪、付けてくれる?」
「……俺はちゃんと言いましたよ?」
「……結婚、えっと……してあげ……結婚、しましょう? な、笑うことないじゃない! 締まらないわね」
「すいません。……指輪、つけますね」
「えぇ……変な気分ね、自分が結婚するなんて……実感が湧かないわ」
「俺もですよ。今日言うつもりではありませんでしたから。このライブが終わってもう少し落ち着いてからと」
「指輪用意していたのに?」
「いつでも渡せるよう、プロポーズすることを決めてから持ち歩いていました」
「ふふっ、あはは。で、プロデューサーも今日のライブでテンション上がっちゃったんだ」
「えぇ……今しかないと」
「まぁ、私もだけど」
「さぁ、賀陽さん。スタッフの皆さんも今回のライブを祝福したくうずうずしているようなので、俺が独り占めする時間は一旦終わりです」
「えぇ。……これからもずっと一緒、薬指の約束が重くて、幸せね」 - 190二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 12:10:59
うわー!!!うわーー!!!!(歓喜)
- 191二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 14:12:18
「あなたをプロデュースさせてください」
「はぁ…またなの?いつもいつも、よく飽きないわね……」
「飽きませんよ、あなたとこれから歩む未来を考えると楽しみで仕方ありませんから」
「妄想甚だしいわね…悪いけど何度スカウトされても返事は同じよ、ごめんなさい」
「…そうですか、では今日は失礼するとします」
「あら、今日は随分と潔良いのね」
「本当ならもう少し粘りたいところなのですが、少々用事が入っていましてね」
「そう…用事がなくてもこれくらいで済ませてくれたら私も楽なのに、その辺はどう思ってるのかしら?」
「賀陽さんも少しは俺と話したいと思ってくれているという認識でよろしいですか?」
「…はぁ?バカじゃないの?そんな訳あるはずないじゃない、余計な事ばっかり言ってないでさっさと行きなさいよ、用事があるんでしょ」
「おっと…そうでした、お気遣い感謝します」
「別にあなたのためじゃないわよ、どこかで待たされている誰かが可哀想になっただけ」
「やはり賀陽さんは優しいですね…そろそろ失礼します、ではまた明日」
「全く…何も懲りてないんだから、おばか……またあした」
「…暇になってしまったわ、前まではどうやって過ごしていたんだっけ……確か、教室で伏せていた気がするわね。今から教室に戻ろうかしら…でもそんな事をしたら白い目で見られるわよね……いま他人の目を気にしたかしら?この私が??」
「今までならそんな事で躊躇うことはなかったのに…誰に迷惑をかけるでもなく、ただ私が疎まれるだけ…それだけの事なのに、なぜ私はこうも怯えているの?…弱くなった自分に腹が立ってきたわね、意地でも教室に戻ってやるんだから……ってあら?あれはあの人…と、手毬?!」 - 192二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 14:16:34
「ふーん、なかなかやるね…プロデューサーがどうしてもって言うなら、私の事プロデュースさせてあげてもいいよ」
「それは嬉しい申し出ですが…」
「あら、私との話を打ち切って何をしているのかと思えば手毬のプロデュースとは…いいご身分ね」
「か、賀陽さん?!こ、これはですね…」
「こんなところで奇遇だね、燐羽」
「随分とご機嫌そうね、手毬」
「ふっ、そうみえる?このプロデューサーにプロデュースしてもらってまた成長したからね、もう燐羽なんて相手にならないんだから」
「…ふーん?」
「ち、違うんですこれは…」
「…あなたの思いは所詮その程度だったのね、少しでも期待した私が馬鹿だったわ……さよなら」
「賀陽さん!待ってください!」
「燐羽、一体どうしたって言うの?」
「すみません月村さん、俺は賀陽さん以外をプロデュースするつもりはないのであなたをプロデュースする事は出来ません…本当に申し訳ありません」
「…別にいいよ、私にプロデューサーなんて必要ないし……」
「相談くらいならいつでも乗りますから、そんなに悲しそうな顔しないでください」
「…うん」
「では俺は賀陽さんを追わなければいけないので失礼します、お気を付けてお戻りください」
「…ありがと……あと、頑張ってね」
「…はい、ありがとうございます。頑張ります」 - 193二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 14:22:17
「賀陽さん!」
「あら、担当アイドルを放って追いかけてきたの?ダメじゃない…いくら手毬と言っても、悲しませたら許さないわよ」
「…月村さんには申し訳ないですが、それよりももっと、ずっと悲しませたくない人が1番悲しそうな顔をしていたので放っておけませんでした」
「なによ、私が悲しんでるとでも言いたいの?あなたの目は節穴なのね、プロデューサー失格じゃないの?」
「…でしたらなぜ、あなたの目からは涙が溢れているのでしょうか」
「…泣いてないわよ……グスッ」
「強がらなくていいですから…使ってください」
「……ありがと…洗って返すわ」
「そのまま返してくださって構いませんよ、もしくは差し上げます」
「…おばか、洗って返すわね」
「そうですか」
「そうよ…ねぇ、ひとつ聞いてもいい?」
「俺に答えられることでしたら構いませんよ」
「…なぜあなたはそこまで私にこだわるの?」
「なぜ、ですか…」
「ええ…あなたはとても優秀らしいじゃない、さっき手毬にも逆スカウトされていたのに、それなのになぜこんな悪評だらけの問題児をここまで気に掛けるのかしら?」
「…悪評だらけの問題児という点では月村さんも同じでは?それに月村さんには申し訳ないですが、プロデュースの件はお断りさせていただきました」
「それはそうだけど…って、え?手毬のプロデュース、断っちゃったの?」
「はい」
「あの子は問題もあるけど凄い子よ…トップアイドルを育てるチャンスだったのに、どうして……」
「そうですね、月村さんは誰もを魅了する圧倒的な歌唱力を持ちながらもとても美しい…起こす問題も多いですがきっとファンからは受け入れられるでしょう、そして彼女はいずれ…誰もが認めるトップアイドルになる。そう確信しています」
「だったらなぜ…あなたの夢はトップアイドルを育てることでしょう?」
「はい、そうですが…それは賀陽さん、あなたとでなければ意味が無い」
「な、なんで…」
「ようやくさっきの質問の答えが言えそうですね……それはですね、俺があなたに一目惚れしたからです」
「なっ、なに馬鹿なこと言ってるのよ…?!」 - 194二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 14:29:39
「冗談でもなんでもありません、これは正真正銘の俺の想いです。俺があなたを最初に見かけたのはSyngUp!のあのライブが終わったあとでした。問題を起こした月村さんを庇うために、より大きな騒ぎを起こして月村さんを守ろうとした…そんなあなたを見て心を奪われました、一目惚れでした。その後友人に頼んでライブ映像を送ってもらい、再び心打たれました。なんてかっこいい人なんだろう、なんて可愛い人なんだろう…なんて辛そうに、楽しそうに、悲しそうに、嬉しそうにアイドルをしているんだろう、と…そう思ったんです」
「…」
「そして支えたいと思いました。誰よりも可愛いあなたを、誰よりもかっこいいあなたを、才能が故に周りからの過度な期待で押しつぶされそうになっているあなたを、自分が傷付く事も厭わずに仲間を守るあなたを、そして…ステージの上でこの世の何よりも綺麗に輝くあなたを、俺が側で支えてあげたいと、好きな事を好きにやれるようにしてあげたいと…そう、思ったんです」
「…随分と傲慢ね」
「自分でもそう思います、ですが嫉妬と羨望に苛まれているあなたのために何もしないという選択肢はありませんでした」
「…さっきのもそういう事なの?」
「ええ、そうです。月村さんが1人でも問題なくやっていけるようになれば賀陽さんの心労も減らせると思いまして」
「…ありがとう。本当は毎日のあの時間が楽しみだったわ、あなたと話をしている時間はとても心地が良くて、気付けばあなたと話をする時間は日常の一部になっていた。初めてだった、評判も愛想も悪い私をあそこまで気にかけてくれる人なんて、わざわざ毎日通いつめて励まそうとしてくれる人なんて、今まで居なかった」
「…バレてましたか」
「当たり前でしょう?…私は嫉妬深いわよ」
「嬉しいですね、それほど必要とされているという事でしょう」
「…それにわがままよ?」
「可愛いものです、好きな人に頼られて嫌な気はしませんよ」
「……本当に私でいいの?」
「はい、俺にはあなたしかいません…あなた以外、考えられません」
「…ちゅっ」
「な、なにを?!」
「これは今までのお詫びと私の気持ち……これからよろしくね、プロデューサー」
「賀陽さん、いま…!」
「ふふっ…私がアイドルをちゃんと辞めるその日まで、ちゃんと待っててくれなきゃ許さないんだから」 - 195二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 15:02:54
まだこのスレあったのか…
- 196二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 18:43:18
このままこのスレがずっと続いて欲しい…
- 197二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 19:40:09
「おかえりなさい」
「燐羽さん、先に帰ってましたか」
「入学直後のバタバタも落ち着いたから、でも大変なのはこれからね」
「どうです? 今年の新入生は」
「楽しみな子も結構いる。本格的に鍛えるのが待ち遠しいくらいね……目を輝かせない、これ以上担当増やしてどうするの」
「syng up! を担当していた頃に比べれば暇なくらいですよ。仕事もだいたい国内で収まるようになりましたし」
「あなたならあと数年もすればまた世界中飛び回ることになるわよ……手毬や美鈴もすぐに歌手としてまた世界中でライブすることになるでしょ」
「……しばらくは忙しくしないようにしますよ」
「? なんで」
「いるのでしょう……俺たちの子ども」
「!?……気づいてたの?」
「えぇ。すでに十王社長にも話して仕事量の調整をしてもらいます。育休もいただく手筈です」
「そっ……そう……よく見てるんだ……担当アイドルばかり見てると思ってた……最近、お互い忙しくしてたし」
「有望な原石を見ると夢中になるのはお互い様です。家を空ける期間のたびにご負担おかけしました。燐羽さん?」
「……あなたと出会えた良かった、と思ってたところよ」
「こちらこそ、スカウトを受けていただき、プロポーズを受けていただき、ありがとうございました」
「私こそ、選んでくれてありがとう。これからもよろしく。……大好きよ」
「生涯かけて、愛すことを改めて約束します。燐羽さん」
「私も約束するわ……ずっと一緒よ」 - 198二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 20:32:21
なんでだろう、目から汗が流れてきたな…
- 199二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 21:01:29
燐羽の愛で200レス……素晴らしいスレだった
- 200二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 21:08:19