- 1ロブスター 22/03/16(水) 20:34:44
- 2二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 20:35:05
誰だお前は!?
- 3二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 20:35:09
今日も今日とて自給自足頼むぜ
- 4二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 20:35:21
食べるか…
- 5二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 20:35:34
出たな自給自足のロブスター
- 6二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 20:36:42
いいぞ。トレフラ……。待っていた……。
- 7ロブスター 22/03/16(水) 20:37:44
鼻かむからちょっと待ってて
- 8二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 20:38:16
花粉症か?
海中でもなるんだな…知らなかった - 9ロブスター 22/03/16(水) 20:54:41
エイシンフラッシュは焦っていた。調整をミスしたのだ。スケジュールを調整ミスするのは彼女にとって珍しいことだ。だから彼女は大なり小なりと焦っていた。
「ふっ…はっ…ふっ…!」
既に日は沈んだ。当たりは暗くターフは明かりがなければまともに視認できない。門限が近くなってくる。しかしエイシンフラッシュは根を詰める。
「まだ、あと一…2周追加で…!」
傍目から見てもそれはオーバーワークだった。明らかに彼女の過剰な努力をトレーナーは見かねていた。
「…フラッシュ、もう上がろう。これ以上は逆に効率的じゃない。」
「トレーナーさん…しかし…」
「とにかく、今日は終わりだ。門限も近いだろう?それとも『命令』という形でも良いが…」
「……分かりました。」
フラッシュは漸く引き下がった。トレーナーはほっと一息ついたがそれだけでは足りないことは分かっていた。彼女が更衣室に行く背を見てトレーナーは思案に明け暮れた。
更衣室から出てきたフラッシュをトレーナーが待っていた。
「フラッシュ、少し付き合ってくれ。」
「トレーナーさん…?しかし門限が…」
「寮長の許可は貰ったから気にしなくて良いよ。とりあえず少し付き合ってくれ。」
「………はぁ、分かりました。」
多少疑問を感じながらフラッシュは彼に付き従い、彼の車に乗った。
「何処へ行くんですか?」
「食事。」
「…確かに夕食を食べていませんでしたけれど…」 - 10ロブスター 22/03/16(水) 21:06:49
フラッシュはそれを自覚すると少し腹の虫が鳴いたのに気づく。小さな音とはいえ空腹にすら陥っていたことに彼女は気づいてなかったということだった。
車を走らせた先、辿り着いたのは郊外にあるラーメン屋の屋台だった。
「ここは…?」
「俺が学生の時に入り浸っていたラーメン屋なんだ。カロリー管理は任せてくれ、今日は食べよう。」
「トレーナーさんが…そう言うなら。」
暖簾を押す。
「いらっしゃい…おや、ボウズじゃねえか。久しぶりだな。そっちにいる別嬪さんはお前のいい人か?」
「まあ、そんなものですよ。とりあえずいつもの二つ。」
「トレーナーさん…?」
「損はさせないよ、フラッシュ。ここの屋台はこれだけ食べて行けば良いし。」
流れるようにフラッシュの注文を決めたトレーナーだった。
着席している間もフラッシュの脳内には不安がよぎる。しかしトレーナーは学園の電話で一度席をはずした。その間、フラッシュと店主の間に沈黙が流れる。その沈黙を破ったのは店主の方だった。
「お嬢さん、何か重要な瀬戸際にあるんだな。」
「…え?」
「そんだけ不安そうな表情してたら誰だって分かるさ。」
そんなに顔に出ていたか、フラッシュは思わず顔を触って確かめる。
「似てんなぁアイツに。」
「…アイツ?」
「あんたの大切な人さ。アイツがこの店に来るのは決まってそんな顔してたよ。懐かしいな。」
その人物は言わずもがなトレーナーのことだろう。 - 11ロブスター 22/03/16(水) 21:18:49
「そんな悩めるお嬢さんに一つだけ人生の先立ちとしてアイツと同じ言葉を贈るよ。少しはバカになると良い。」
「『バカ』…に。」
フラッシュが店主の言葉を反芻する。
「頭の良い奴ほどこの世界は生きにくいんだ。ならたまにはバカになったって良いだろうよ。それにバカになった結果、今のアイツがあるんだからよ。」
多くは語ろうとしないがフラッシュは何となくトレーナーの過去を察した。
「アイツはまだ戻ってこないか。まあいいや、あんた先に食べてきな。」
「…そうですね。頂かせていただきます。」
その後、数分後にトレーナーが戻ってきた。フラッシュの表情を見て良かったと安堵したのだった。
帰り、車内でフラッシュはトレーナーに向かって言った。
「あの、トレーナーさん。ありがとうございました。」
「俺は君を食事に連れていっただけだよ。答えを見つけたのは君自身だから誇ってくれ。」
「きっかけは…トレーナーさんに頂いたものですから。」
ペコリと礼儀正しく一礼する彼女。行きのような焦燥の表情はもう無かった。
「良かったよ。君にはそんな顔は似合わないと思ってたんだ。」
「トレーナーさん…」
「『エイシンフラッシュ』には焦りよりも笑顔が似合う。その時の君が間違いなく一番輝いているんだ。」
「………っ。」
フラッシュの方に向かずともトレーナーは言葉を続けた。
「それに、君には親近感を勝手に覚えているんだ。だから次も勝とう。計画通り、予定通りに。」
「…そうですね、焦りは禁物です。初志貫徹…とでも言うべきですか。」
「そういうことだ。どんな君でも俺は好きだけど今の君がやっぱり俺は一番好きかな。」
…今日もエイシンフラッシュは「……っ」、させられたのであった。 - 12二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 21:21:42
今日も書いたなコイツ!
- 13二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 21:23:13
いい出汁が出てる…
- 14二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 21:24:23
デートじゃん!!!
- 15ロブスター22/03/16(水) 21:24:25
ぼくは食用じゃないよぷるぷる
- 16ロブスター22/03/16(水) 21:25:15
- 17二次元好きの匿名さん22/03/16(水) 21:25:26
ぷるぷるのロブスター…脱皮直後か