- 1二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 12:34:02
俺の名はオニマー。あの戦いで全身を焼かれ俺も周囲も確実に死を覚悟した……しかし奇跡的に全快し、今は優しい仲間達とヒーローを続けている。世界は平和になりとても幸せだ。
……そのはずだった。
あれから……10年……20年……100年経った。
俺は今も奇跡的に生きている。
俺は何が起きても死ななくなっていたのだ。
そう、死なないのだ。
致命傷を食らっても気がつけば必ずあの包帯で包まれて生き返っており、傷は跡形もなく消え去り、老いる事もない。
あの包帯は繭だった。
そして1000年が経ち俺の心は死んでいた、あの包帯は現実を受け入れられない心をそのまま閉じ込める為の繭のようだ。
「オニマー……おめぇさん、もう……やめとけ……」
「……はは……何言ってんるんですか。まだまだこれからっすよ」
俺の姿はあの時から変わらない。しかしもう1000年以上生きている。
俺は今もヒーローをやめられずにいる。
とはいえ今はとある山奥でひっそりと暮らし、たまに人助けをする程度だ。
そんな時俺の住む山に突如として
- 2二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 12:36:59
家系ラーメン屋が開店!
俺はどハマリりした - 3二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 12:39:21
そう、不死となった俺は家系ラーメンを毎日3食食べても死なないのだ
俺がこうなった理由が今分かった気がした - 4二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 12:39:37
話が450°ぐらい変わったな
- 5二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 12:43:34
いつの間にか俺は自分でもラーメンを作りたいと考えるようになっていた
料理を通じて炎と接していると薄れはじめていたかつての同僚達のことを鮮明に思い出せた
エンデヴァー…キドウ…バーニン…俺は必ずラーメン道を極めてみせる、お前達のためにも…! - 6二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 12:47:06
あの時焼けた俺の身体を包んでくれたのは包帯ではなくラーメンの麺……お前だったのか
- 7二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 12:50:09
キドウの使ってたアレもラーメンかも……
- 8二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 12:52:10
俺はオニマーおすすめのラーメンを教えてほしい
- 9二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 13:03:05
日頃から俺はおすすめのラーメン屋を教えてほしい、と言っていた。
すると、背後から肩を叩かれる。
誰かと思って振り向くと、そこに居たのは同僚のキドウだった。
キドウは最近食べたラーメンについて話しかけてきた。
彼のオススメの店のようだ。
俺はお礼を言ってもう一度彼の方を振り返った。
キドウの姿は見当たらなかった。
もう帰っちゃったのか? 何か用事でもあったんだろうか? まあいいか。また明日聞けばいいだけだしな。
そこで気がついた、これは夢だと。 - 10二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 13:03:44
エンデヴァーのパワーもラーメンのおかげかも……
- 11二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 16:05:07
まて、どこからが夢なんだ
こっちは温度差で風邪引きそうだよ - 12二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 16:13:08
躁鬱の躁をベースに鬱もずっとうっすらあるみたいな感覚
- 13二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 16:22:18
本日の様子のおかしいスレ
- 14二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 17:48:59
そこで気がついた、これは夢だと。
どうせならあの時から1000年の時が経っていることも、俺が不死ということも夢なら良かった。
キドウ達とはずっと昔に別れを済ませたんだ。
今は俺に与えられた長い時を活かして最高のラーメンを作るために生きると決めたのだ。
これは俺が最高のラーメン屋になるまでの物語だ。
俺は、俺のラーメンを食うために行列を作る客の笑顔を思い浮かべながら、今日もまたラーメン作りに励む。
そしていつかは最高のラーメンを作りたい。
その夢が叶うまで、俺はこの不死という夢から覚めるつもりはない。
そう願いながら俺は今日もラーメン作りに精を出すのだった。 - 15二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 21:54:50
"本日の様子のおかしいスレ"
そんな言葉がきこえて来たのは昼食時を過ぎ俺のラーメン屋も閑散としてきたタイミングだった
客がいないからと店の前でゴシップ誌を読んでいた俺は暇つぶしにそのスレを開くことにした
雑多な話題で賑わうよくあるネットの掲示板――その掲示板の中にポツンとたった一言 ─ラーメン屋、ラーメン屋、メニューにない物を注文された。店主のオニマーさんご注意を─ そう書かれた内容に目が釘付けになった - 16二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 21:56:07
なに?急展開に次ぐ急展開?
- 17二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 21:57:34
情緒ジェットコースターかよ
- 18二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:12:21
掴みどころがないよぉ…
- 19二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:13:59
オニマーのファンスレってことかぁー(頭ショート中)
- 20二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:52:03
俺の名が書き込まれていたことにも驚いたが、何故だかその書き込みから妙な必死さを感じた俺は、気がついたらスマホを握って他のスレッドを開いていた
そこには自称うちの常連客が独り言のように連投するスタイルで先ほどと同じことを書き込んでいる
そのどれもが俺に何かを注意喚起するものだった
そして最後の1つの投稿に俺は目を奪われた ─ラーメン屋はオニマーさんだけじゃない。店主は他にも2人いる― この情報に俺は頭を鈍器のような物で殴られたような衝撃を受けた 2号店があるなんて話は聞いたことがない
その時メッセージアプリに通知が入った
――2号店
通知には送信 者の名がそう表示されていた俺は即座にアプリを立ち上げた
そこにはメッセージと1枚の画像があった
俺は食い入るようにその画像を見つめた
――この店そっくりの内装とそこに倒れた俺、そしてかつての同僚達の姿――
─ラーメン屋、ラーメン屋、メニューにない物を注文された。店主のオニマーさん ご注意を─ その文章が脳内をぐるぐる回った
これは警告文だ、このスレッドを立てた人間からのメッセージなのだと直観的に理解した - 21二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:09:15
動揺する俺の元に再びメッセージが届く
――オニマーさんのファンなんです、スレ見てくれたんですね――背中に脂汗が流れるのを感じた
再び通知音が鳴った
恐る恐る送信 者の名前を見るとそこにはただ2号店とだけ表示されていた
俺は震える指でそのメッセージをタップした そこには1つのリンクと文章が書かれていた
それは2号店の住所、営業時間、メニュー表だった
こいつは何が目的なんだ?わからない……掴み所がないよぉ……などと思わず頭を抱えそうになった - 22二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:10:29
こっちも頭抱えたい
- 23二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:31:39
オニマーさんファンスレかな?ワクワク→何…?これは何…???
- 24二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:42:09
>これは俺が最高のラーメン屋になるまでの物語だ。
- 25二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:42:43
なんだここ…魔界?
オニマーさんを解放しろ - 26二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:51:53
季節はずれのホラースレ