- 1二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:34:03
- 2二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:34:28
- 3二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:35:05
たて乙
- 4二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:36:45
乙
本編がシリアスモード突入しちゃったから今のうちにRTAの技量が司祭と差がついてないか心配になるなアラン - 5二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:37:50
アランならアリスと合作でクソデカ雪だるま作ってたぞ
- 6二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:38:34
- 7二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:42:10
アランもゲーム開発部って事は王!っていう感じの割と上からみたいな感じでしっかりだいぼうけんみたいなことやってるんだよな…
- 8二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:43:22
このレスは削除されています
- 9二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:43:58
- 10二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:51:10
1回自分が配信してるのを踏まえて配信をネタにゲーム開発部が奮闘するお話ありそう
- 11二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 23:29:18
- 12二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 05:48:28
1回強く頭打ってこの世の全てをRTA思考で考えるようになってリアルの全てのタイムを記録更新!
って暴走する回とか見たい - 13二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 12:45:21
- 14二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 18:56:26
なんか最後の方は掃除(適当に誤魔化しただけ)とかになって室内悲惨なことになってそう
- 15二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 22:32:35
- 16二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 22:36:02
- 17二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 00:27:21
ゲーム開発部帰ってきて遊びに来たネルパイまた前みたいに液晶に齧り付いてRTAしてるアラン見て一念発起しない?
- 18二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 05:06:02
- 19二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 12:23:32
まぁ割と最近産まれたばかりぽいしなアランくん
- 20二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 17:55:13
低レベルなチビチビ合戦に期待が持てる
- 21二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 22:17:04
でも思うんですよ…
ミレニアムで大規模なテロとかがあって、ゲ開部のメンバーやネルぱいやユウカかウタハ先輩が傷付いた時に、そこにゆっくり近付いて行って
「…貴様ら……どのような狼藉を働いたか、分かっているのだろうな…?」
とか言いながら瞳の色が変わって服装も王族系に切り替わっていって、
先に出てたファンネルとかを大量に展開する激おこ余様が。
それを止めるのが一番似合うのはだーれだ!
個人的にはネルぱい - 22二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 07:07:55
ボロボロになってるアリスが大丈夫だからと止めに来るのもエモいと思うの
- 23二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 14:21:54
マルクトお姉様につい最近生まれたばかりなら余の方が歳上だな!って唯一歳上マウント取ってきそうだけど
前からいたっぽいことを3人が言ってたからその事知って余を騙したのか!?
って逆ギレするガキっぽさ
- 24二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 19:55:58
アスナ「ここで何かしたら良い感じになりそう!」
アラン「フンっ、そんな所は余が既に様々な手を持ってして検証しているに決まっているだろう。
確かにここのイベントをキャンセル出来ればクリアタイムを大幅に縮める事が出来るがー
アスナ「あっ!壁抜けしてイベント飛ばせたっ!」
アラン「なんだとぉぉぉぉ!?何故だ!ボクですら見つけられなかった方法だとでも言うのかァ!?」 - 25二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 23:49:36
相変わらず凄い事に……
- 26二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 00:54:07
ボクになるくらい驚いてて草
まぁ自分が何度攻略しても見つけられなかった攻略法を瞬間で見つけられたらこうもなるよ… - 27二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 08:07:36
ボクアランほんと可愛い
家族を傷つけられてキレた時とか使命のための決戦モードの時とかの王族衣装チェンジとかもとても良い - 28二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 10:02:50
ボクアランはめちゃくちゃ眠い時か一日限定甘えん坊モードの時しか見られないレアキャラだからな
- 29二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 10:54:02
ちょっとグレたアランくん
「姉貴ィ……」(ヤンキー座り) - 30二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 10:56:02
うわーん!
アランが不良になってしまいました!
から始まるドタバタ大騒ぎ - 31二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:06:12
あんまりにも簡単に攻略法見つけられてやさぐれたか不良物やったか…
- 32二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 18:12:39
(自力でのタイム短縮目指して幾徹目)
- 33二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 18:45:48
n徹目アラン「姉貴ィ……これハードを電子レンジに突っ込んで温めれば意図的にバグを起こせるんじゃねぇかなぁ…」(ハイライトオフ&真っ黒な隈)
アリス「うわーん!!弟が寝不足で変な事言い始めました!!休息をとってください!」(光の剣で殴る) - 34二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 18:47:53
弟塩なるカップラーメンを啜りながらプレイしてそうなアレンくんになってて草
- 35二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 20:33:38
地獄姉弟...
- 36二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 21:41:57
アランをゲーム開発部に入部させてから暫くして…
モモイ「ただいま〜…」
ミドリ「お疲れ、お姉ちゃん」
アリス「モモイがクエストを達成しました!」
ユズ「お、お疲れ様モモイ…ごめんね、私が部長会議に出れなくて…」
モモイ「気にしなくていいよーユズ!それより会議が終わった後に面白い話をユウカから聞いたんだ〜!」
アリス「ユウカから…ですか?」
ミドリ「既に藪蛇な予感…」
モモイ「なんでそんなに警戒されるかな!?話しって言っても独り言を聞いたって感じだよ!」
ユズ「そ、それで…何を言ってたの…?」
モモイ「それがねー、「ウタハ先輩やエンジニア部はもう少し自重してくれれば余裕が出来るのに…」だって!」
モモイ「そこで私は閃いたんだよ!ここでウタハ先輩を止めればその功績でユウカから予算が下りやすくなるんじゃないかって!」
ミドリ「…でもお姉ちゃん、私達でどうやってエンジニア部を止めるの?」
ユズ「…確かに…私達だけで止めるのって、難しいよね…」
モモイ「ふっふっふー…私も今までなら考えもしなかったよ…でも今は違う!私達には最高の味方がいるでしょ!」
そう言いながらモモイは未だにデバッグ(RTA更新を探る)アランを指差す。
モモイ「アランはウタハ先輩からも好かれてる…!そのアランがお願いすればウタハ先輩も手を止めてくれるはずだよ!」
その言葉を聞いたアランはコントローラーを動かす指を止めてモモイへと顔を向ける - 37二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 21:43:16
アラン「余がそのような戯言に付き合うと思ったのか?部活などどうでも良い。余はゲーム…タイムアタックさえ出来ればどうでも良いのだ」
そう言いながらモモイから目線を外し、ゲームを再開する。
それを見たモモイは大袈裟にリアクションを取りながら言った
モモイ「あー次に作るゲームはアランが必要だと言ったバグは残そうと思ったのに〜!」
その言葉にアランの手が止まる。
モモイ「少しだけでも協力してくれたなら良いんどけど…でも私達ゲーム開発部はバグも無いゲームを作らないといけないからねー…さっ!皆で頑張ろう!」
モモイがサムズアップをする。
そこへアランが口を挟んだ。
アラン「………まぁ、余の采配で良き方向へ向かうなら別だ。」
アラン「して、余に何を望む?」
アランはコントローラーから手を離してモモイへと向き直った。
それを見たモモイは隠しながらニヤリと微笑んだ。
モモイ「アランにやってほしいのはねー…」
__________________
ウタハ「………」チュイーーーン
アラン「………」
アランは黙りながらウタハの袖を掴み、軽く2.3回引く
ウタハ「…うん?すまないが私は今忙しくてね、用件は後にして貰えると___
アラン「_____少し手を止めて欲しいな、ウタハお姉ちゃん」(上目遣い
ウタハ「ヒュッ……!」
______このやり取りによってウタハが保健室へと緊急搬送されたのはエンジニア部とゲーム開発部、セミナーだけの秘密となった… - 38二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 22:19:56
対ウタハ用最終兵器…
- 39二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 23:45:38
ウタハ結構デレデレだったからな…
- 40二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 06:26:46
- 41二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 07:14:14
カワイイ!
- 42二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 13:23:33
これは保健室行きですわ
- 43二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 15:29:55
やったアラン本人が一番狼狽えてそう
- 44二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 18:32:35
12時を回り、真っ暗になったミレニアム校内。
その中でうっすらと光を放つ部室があった。
『ゲーム開発部』…間接照明のみでぼんやりと照らされた部室内でぐっすり眠るモモイ、ミドリ、ユズを背景に小さなテーブルで向き合う2人の影が…。
某◯ヴァン◯リオンのように顔の前で手を組んだ少女が呟く。
「アリス達による会議…通称『天童会議』を始めます!」
「(何故余がこんな目に…)」
「さあアラン、議題をお願いします」
「議題も何も、余は王女から何も聞かされていないぞ。
それに、こんな事に時間を使うくらいなら新作ゲームのデバッグをやりたいのだが___」
「光よ!!!!!!」カッッッ!
「ぐあぁぁああ!!視覚センサーに異常が…ッ!王女、これは一体!?」
「エンジニア部が制作した30000ルーメンを誇る最強懐中電灯…その名も『エクスカリバー』です!
アランが会議を真面目に取り組まない度に、これを照射します!」
「それは普通に脅迫なのではないか王女よ…!?」
「そもそも今回の議題はアランに関する事なんです!」
「余に…?」
目をゴシゴシしながらもようやく復旧したのかアリスと視線を合わせるアラン。
「アランが来てから暫く経ちましたが…アランは他者からの好感度稼ぎが異常なんです!
特に3年生…チビメイド先輩とウタハ先輩からの好感度が特にです。」
「何だ、そのような事か。些事ではないか。」
「光よ!!!!!!!」カッッッ!
「ぐあぁあああ!!!復旧した直後にやるんじゃない王女!!」
この会議ではもう二度と目を開くのをやめよう、そう決意したアランはガッチリと目を閉じて会話を続ける。 - 45二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 18:36:28
「些事ではありません!ウタハ先輩に至ってはもはや孫を見るような目…すなわち、ユウカがモモイを眺める目線と同じなんです!アラン…一体どんなバグ技を利用してウタハ先輩から好感度を稼いだのですか?」
「好感度が高いのは悪い事ではないと思うんだが王女よ?…まあ大方、余がオーパーツであるが故にエンジニアとしては気になる点が多いのであろうよ。その点で言えば王女も同じではないのか?」
「確かにアリスもミレニアムに来た当初は色々と探られましたが…でもアラン程ではありませんでした!この違いは何故だと思いますか?」
「それは…王女と言う前例があるからではないか?王女が来た時には正体不明・用途不明・前例無しの異質な存在であっただろうからな。そう考えてみれば、余の存在は王女の代わりに弄り回せるスペアみたいなものであろうよ。」(フっと鼻で笑いながら
「…アラン、話は変わりますがこれを見てもらえますか?」
ことりと言う音がテーブルから響く。音からしてスマホであろうなとアランは察した。
「断る、余は絶対に目を開かぬぞ」
「そうですか…以前気にしていたゲームの新作情報なのですが…」
「なんだと!?」目を開く
「光よ!!!!!!」カッッッ!
「謀ったな王女ッッッ!!!!」
「アラン、自身を卑下するような事は言ってはいけません!アリスが勇者を目指したように、アランも前を向いて歩むべきです!」
「王女……。」 - 46二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 18:37:40
「いやまあ余は普通にデバッグしたりRTAしたりで前向きに楽しんでいるのだが。」
「光よ!!!!!!」カッッッ!
「しまった目を閉じるのを忘れていたッ!!!」
「あとアリスの事はお姉ちゃんと呼ぶようにといつも言っているでしょう!?」
「断るといつも言っておるではないか!?」
そうしてギャイギャイ言い争いをしていた2人だが、その喧騒は突如として止む。
「………足音を検知。」
「アリスも検知しました……この足音のパターンはユウカです。」
「成る程、今日はユウカが見回りの日であったか。」
「仕方ありません、今日の会議は中止です。緊急クエスト『朝まで寝た振りをしてユウカをやり過ごす』開始です!」
「では余はデバッグの続きを_____ムグァッ!?」
「これは協力クエストです!それにアランは先日も怒られたばかりでしょう?また怒られてしまいますよ!」
「だからって何故抱き寄せる必要があるのだ王女よ!?離せっ____って力強っ!?」
その直後、キィッという音と共に扉が開きユウカが顔を覗かせる。
「あんた達まだ起きて……って全員寝てるじゃない。間接照明だけとは言え、電気代もタダじゃないんだから少し位節電して欲しいものね。」 - 47二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 18:38:25
はーやれやれと小さく呟きながら操作盤に手を近付けたユウカだったが、あるものを発見しその手が止まる。
「……あらあら、ふふっ…本当に姉弟みたいなんだから。」
抱き合って床に転がるアリスとアランを見て笑みを溢し、その辺にあったブランケットを2人に被せる。
そうして部屋の照明を全て落としたユウカは部室を去って行くのだった。
________次の日、やたらと疲れ切った表情をするアランを目撃したアリスを除くゲーム開発部一同は、頭にはてなを浮かべながら首を傾げるのであった。 - 48二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 18:38:59
書きたくなったので書き殴ってみました(初SS)
- 49二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 21:24:00
このレスは削除されています
- 50二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 21:33:19
良きssでした…
- 51二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 23:48:52
GOOD
- 52二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 08:11:56
ヒュッ…(搬送される人追加
- 53二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 10:06:41
抱き合うというかアリスに一方的に抱き枕にされてそう
- 54二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 16:49:12
真夜中0時を回り、真っ暗なミレニアム校内。またしても会議が行われていた。
だが今回顔の前で手を組んでいるのは少女の方ではなく___
「……第2回『天童会議』を行う。」
「アラン、アリスは今回の議題が分かりませ「議題は目の前のA4用紙に纏めてある。」分かりました!」
___少年の方であった。 - 55二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 16:49:30
「ふむふむ、つまりアランはウタハ先輩に何か物を送りたいと言うことですね。」
「うむ、余は王としてあらゆる貢物を受け取る権利がある。だがそれはそれとして、受け取ったのならば相応の物を下賜せねば王としての格が下がるというもの。」
「特にウタハからは様々な物を貢がれている、この武器等もな。」
「『闇の盾』ですね!アランが普段からお菓子を運ぶのに使ったりしています!」
「ぶるーとぅーす機能とやらのお陰で作業用BGMにも使えるぞ。」
「アリス、ゲームで似たような物を見たことがあります!『○ァンネル』や『GN○ードビット』のような「それ以上は言わぬ方が良いぞ王女よ」はい!」
「とは言えウタハは『マイスター』だ、欲しいものは自身で作り上げるだろうし邪魔になる物を下賜しても意味が無い。」
「これは難題です、千年難題に並ぶ難題です…。」
「…余はウタハの事を深く知っている訳では無い、いやロマンに目が無いのは分かるのだが、好きな物等は良く分からんのだ…」
「……アラン。」
「………オーパーツである余が贈り物など、考える事すら烏滸がましいと言う事か。」 - 56二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 16:49:51
「アラン、リラックスの為にガムでもどうですか?」
「…頂こう、王女よ。」
「___貫け!バランス崩壊!光よ!!!!」バチバチッ!
「づぁあぁあああ!?王女!?なんだこれは王女!?」ビビビビッ
「エンジニア部が開発したドッキリアイテム『バチバチガム』です!威力は雷魔法サンダーボルト並です!」
「オーパーツである余が痺れる程の威力は過剰すぎるわ!永久封印せよ!キヴォトス人でもヘイローが砕けそうだぞ!!」
「はい!アリスはサンダーボルトを禁止カードに指定します!」
「まったく…エンジニア部は何故変な方向にばかり突っ走るのだ…」 - 57二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 16:50:04
「アラン、一人で考えてダメなら二人です!アリスお姉ちゃんが手伝ってあげます!」
「………まぁその為の会議であるしな。王女には何か名案があるのか?」
「お姉ちゃんです!」
「………王女。」
「…今は許してあげます。そしてアリスの案は手紙を書くことです!」
「手紙?携帯端末からのモモトークで充分であろう?」
「それでは風情がありません!それに、手書きの手紙というのは幾らウタハ先輩でも創り出す事が出来ません!生み出せるのはアラン唯一人です!」
「…それは確かにそうだな。」
「それに、今回がダメだったらまた次考えれば良いんです!」
「そうだな、よし早速取り掛かろう。助かったぞ、王女よ。」
そうして二人であーでもないこーでもないと話し合いをしながら紙に文字を連ねていくのだった___。 - 58二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 16:50:28
_______翌日、『エンジニア部』にて。
「ウタハ先輩、おはよう。手紙が届いてるよ。」
「おはようヒビキ……手紙かい?」
「このミレニアムでアナログな手紙とは珍しいですね!」
「ふふ、中々ロマンがあるじゃないか。差出人は……アラン君?」
「なんだろう、武器の点検の依頼とか…?」
「とりあえず内容を確認してみましょうウタハ先輩!」
「あ、ああ……これは_____」
「?…ウタハ先輩?」
「………完全にフリーズしちゃってますね」
「何が書いてあったんだろう…」
___手紙の内容はよくあるもので、「ありがとう」とか「お疲れ様」などの労いの言葉だった
ただ最後に一つだけ_____
___「ウタハお姉ちゃん」と記されていた。 - 59二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 16:50:39
おまけ
「何故アリスより先に別の人をお姉ちゃんと呼んじゃうんですか!?」
「呼んでない、書いただけだ。」
「それでもアリスは納得できません!」 - 60二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 18:07:10
GJ!素晴らしい
アラン君のお手紙強すぎる……こんなのもうウタハの脳みそ沸騰して固ゆで卵みたいになっちゃう
そして焼きもち焼くアリスが可愛くて最高です - 61二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 20:17:12
お姉ちゃんお手紙は火力高過ぎる
- 62二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 22:07:52
ウタハは理解した
何故こんなにもアランを可愛いと感じるのか
何故アランはこんなにも自分を慕ってくれるのか
それはアランは自分の弟だからなのだと - 63二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 23:30:18
一人称ボクの甘えんぼモードの時とかウタハに対しての甘え具合が凄いことになってそう
- 64二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 06:44:50
甘えん坊モードアラン君…そういうのもあるのか…!
- 65二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 07:58:08
やめなよアラン!唐突なお姉ちゃん呼びは色んな人に刺さるんだよ!
モモイお姉ちゃん
ヴッ! - 66二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 17:04:39
でもアランのキャラ的に本当に無差別にお姉ちゃん呼びはしないはずだから被害が広がることはないぞ
だから現時点で呼ばれてないアリスは頑張ってね… - 67二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 18:18:33
ある日のミレニアム校内。
まだ太陽が高い位置にある時間、アランは『闇の盾』を傍に従え廊下を歩いていた。
自身がゲームをする時に食べる為のお菓子を買い込んだアランは、比較的上機嫌だったのだが……
『闇の盾』の砲門がある位置に向けられ静止する。
自身が歩いてきた廊下の曲がり角…アランの背中側に向けて、だ
「___トキ、とか言ったか。余を尾行する理由を答えよ。」
その言葉に反応したのか、曲がり角からメイド服を着た人物が現れる。
「呼ばれたので出てきましたトキちゃんです、ピースピース。」
「茶化して誤魔化そうとするな、理由を答えよと余は言ったのだ。」
「…ふむ、これは失礼しました。実はアランに聞きたい事がありまして。」
「余に聞きたい事だと?」
「ええ、アランはネル先輩とすぐ仲良くなりましたよね?その秘訣をお伺いしようかと。」
「…秘訣と言われても余は王女を通してゲームを一緒にプレイしただけだが__」
言葉を止めて、「ふむ」と考え___
___ニヤリ、と悪い笑顔を零した。
「トキよ、お前格ゲーは出来るか?」
「格ゲー、ですか…そういったものには殆ど触れた事が無く…」
「良い、良い。むしろそちらの方が都合が良いと言うものだ。今宵『ゲーム開発部』の部室に来い、面白い事を思いついたのだ。」
「はぁ…分かりました?」
頭にはてなを浮かべるトキとは対照的に、アランはクククと笑いながらその場を後にした___ - 68二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 18:18:51
___そして夜、皆が寝静まった部室内で奇妙な三人組が顔を合わせていた。
「と言う訳で第3回『天童会議』だ。」
「トキがアリスとアランのパーティーに合流しました!」
「…合流したのは良いのですが、『天童会議』とは?」
「『天童会議』はアリスとアランの二人で不定期に行われる会議です!他の人が参加したのは今回が初めてです!」
「…なるほど、先駆者という訳ですか、名誉ですねピースピース。」
「さて王女よ、トキはネルとの距離をもっと縮めたいらしい。」
「トキとチビメイド様は既に仲良しだとアリスは思うのですが?」
「余や王女のような距離感になりたいとの事だ、ならば余のように格ゲーで遊べば良いのではないかと考えたのだ。」
「それは名案です!アリスもチビメイド様とよくゲームをしますので!」
「…しかし私は初心者で…」
「問題あるまい。余と王女が組み、トキに格ゲーの全てを叩きこんでやろう。」
「アリス、クエストを受注しました!アリスがゲージ管理や猶予フレーム、を___」
「___そして余があらゆるコマンドとハメ技を叩きこんでやる!覚悟は良いな?トキ。」
「……コールサイン04、任務を開始します。」
___一週間後。
「ネル先輩。」
「なんだトキ、用事か?」
「いえ、私と格闘ゲームで対戦して欲しいのですが…」
「…お前そういうの得意だったかぁ?」
「問題ありません、一週間程練習をしましたので。」
「バッリバリの初心者じゃねーか!……ボコボコにされても文句言うんじゃねーぞ?」
「はい。」
「んじゃーゲーセン行くかぁ」
___その時のネルは知らなかった、トキの指導をしていたのが誰だったのかを…… - 69二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 18:19:18
「……アァッ!?」
「また私の勝ちですね、ぶい」
……ネルの画面には『YOU LOSE』の文字が浮かんでいた。
「…もう一勝負だ!!」
「望むところです。」
「(可笑しいだろ…コイツ格ゲー始めて一週間の動きじゃねェぞ…攻撃、回避、ガード…こっちが動こうとすると出だしで止めてきやがる…!コンボも全然止まンねェしよ…!ただこの戦い方っつーか癖っつーのかなんッか見覚えあんだよな…!)」
「トキ!そこでインパクトでカウンターです!」
「はい。」ガキィン
「やっぱオメーが関わってんのかよチビッ…!!」
「(いや待て…チビが関わってるっつー事は…)」
「良いぞトキ、そこをずらして着地狩りだ。」
「分かりました。」ゴッゴッゴッ
「オメーもかよチビ共ォ!つかいつの間に来やがッた!?」
「今だトキ、ネルがダウンしてる間に下コマンドを連打するんだ。」
「こうでしょうか?」カクカクカクカク
「初心者に屈伸煽りを教えンじゃねーよ!!ブン殴るぞチビ2号!?」
「そうですそのままコンボを繋いで…やりました!トキの勝利です!」
「いぇーい、ピースピース」YOU WIN
「余と王女の教えがあればネルなど相手にならぬよ」
「………よっぽど潰されてーんだなチビ2号…!」
「余はゲームを楽しみたいトキの想いを尊重しただけのこと、潰される謂れh「それと屈伸煽りは別だろォが!!」ゴッッッ!!
「_______」シュゥゥゥゥ……
「うわーん!アランの体力が赤ゲージです!ダメージが多すぎです!」 - 70二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 18:19:32
「……ネル先輩、どうしますか?」
「んなもん決まってんだろ!負けっぱなしで終われるかよ!」
「…受けて立ちましょう。」
___その日は全員でゲームを楽しんだ。(アランは暫くぶっ倒れていた) - 71二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 19:03:35
珍しく姉弟っぽいことしてるぞ
- 72二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 19:14:02
これはクソガキですわ
- 73二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 19:40:40
このレスは削除されています
- 74三日月蓮25/02/19(水) 19:49:00
- 75二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 20:01:10
このレスは削除されています
- 76二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 20:39:24
見えるぞ…トキを挟んで指示や応援をしている姉弟が…
- 77二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 20:40:50
- 78二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 22:41:10
3D対戦ものだったらシャゲダンみたいなのもやらせてたな絶対…
- 79二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:33:40
とある日の『ゲーム開発部』、そこで事件は起きていた。
「アラン!アリスは新しいゲームを入手しました!一緒に協力プレイしましょう!」
「魅力的な提案だが済まぬ、余は今忙しいのだ。」
「……アラン、一旦休憩を挟むのが良いとアリスは思います。」
「王女よ、余は一刻も早く更新せねばならんのだ…余の記録を塗り替えたRTAタイムを…!」
「でも…流石に休みが無さすぎます!歴戦の勇者パーティーでもHPやMPが減った時は宿屋で休みます!」
「余は王だ!この程度何一つ問題無い!」
「うわーん!弟が言う事を聞いてくれません!アランと言えど三徹は流石にお姉ちゃんも心配です!」
「アラン、だいぶ躍起になってるねー…」
「色んなバグ技と運を駆使してようやく更新してたからね…アラン君が躍起になるのは理解できるけど…」
「うぅ…寝る前と起きた時にまったく位置が変わってないあ、アランくんを見た時は流石に怖かったよ…」
「アリスに似てるよねー、決めた事はまったく曲げない所とかさ。」
暫く説得を続けたアリスだったがアランには全く届かない…それを理解したアリスは声高々に宣言する。
「緊急会議です!モモイ、ミドリ、ユズ!アランを止める方法を皆で考えましょう!」 - 80二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:34:30
モニターを凝視しながらコントローラーを操作し、事あるごとにリセットボタンを押しながら作業を続けるアランを横目に、ゲーム開発部の四人は話し合いを続ける。
「アランを止めるにはどうすれば良いのでしょうか…?」
「興味ありそうなゲームを見せて今やってるRTAから目線を逸らす、とか?」
「それが出来たらアリスちゃんは今困ってないよお姉ちゃん。」
「せ、先生に頼るとか…?」
「先生は魅力にパラメーターを全振りです!強引に干渉してアランが暴れたら先生が危険です!」
「じゃあゲームの電源を落とすとか…!」
「…お姉ちゃん、それ自分がやられたら一番怒るでしょ。」
「なら強引にアランを部屋の外に引っ張り出すとか…!」
「アラン君、アリスちゃんには劣ってるけどパワーは相当だよ?それに強引に引っ張り出せてもあの銃…って言うか武装に絶対撃たれるし。」
「……ミドリ、否定してばっかりじゃん!そこまで言うなら何か案があるんだよね!?」
「うーんそうだね…とりあえず私達からも説得してみるとか?今まではアリスちゃんだけで止めようとしてたし。」
「あ、アランくんはアリスちゃんと一番話してるから…一任してた所はあったかも…」
「逆を言えばアリスちゃんが説得しても止まらなかった作業を私達が止めれるのかって話にもなるけどさ?」
「むむむ…!」
「アリスは一体どうすれば…!」
「う~ん…」と、アランを除くゲーム開発部一同が頭を捻りながら各々の意見をぶつけ合う。
だが良い着地点が見当たらない会議はモモイの案で締めくくられた。
「とりあえず駄目元で一旦ぶつかってみようよ!」
「アリスがダメだったから私達がダメ…なんて決めつけるのは良くない!アリスの言葉が届かなくても私達の言葉なら届くかもだし!」
「…まぁそうだね、お姉ちゃんの言う通り挑戦する前に諦めるのは良くないよね。」
「わ…私も頑張ってみる…!」
「モモイ、ミドリ、ユズ…ありがとうございます!」
「よしっ!頑張るよ皆!」「「「おー!!」」」 - 81二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:35:05
「アラン~?最近忙しそうだね、久々に私とゲーセン行かない?」
「モモイか、余は今忙しい。今やってる事が終われば付き合ってやらんこともないがな。」カチャカチャ
「私としては今すぐアランと遊びたいんだけど!アランも一旦息抜きした方が頭スッキリして新しい攻略法が思いつくと思うんだけどなー!」
「………モモイ、そもそもお前は以前言っていたシナリオは完成したのか?余はデバッグ要員だ、ゲームが完成しない事には余の仕事は生まれぬ。ゲームを完成させるにはモモイのシナリオが必要なのだ、疾く書き上げよ、以上だ。」
「アラン君、最近はどう?攻略は進んだ?」
「…ミドリか。まぁそうだな、ある程度検証は済んだという所だ。あとは試行回数を増やしてバグを確立させる…といった感じだな。」カチッカチカチ
「……なら一度休むのも良いと思うな、RTA更新は今からやる訳じゃないんでしょ?」
「魅力的な提案だが断っておこう。まだバグが安定してないのでな、とにかく試行回数を稼ぎたいのだ。」
「あ、アランくん…ひざ掛け持ってきたよ…?」
「おお、ユズ。済まぬ、助かるぞ。」
「今すぐにでも”UZQueen”のユズにリベンジしたいのだが…今は目の前の事に集中したいのだ…!」
「えっあっ…その…………頑張ってね…。」
「なんかアラン、私だけ辛辣じゃない!?」
「シナリオ書くのが遅れてるのは事実だと思うけど…」
「うぅ…私何も言えなかった…!」
「ユズ!気落ちしないで下さい!モモイもミドリも…全員頑張りました!」
「全員頑張ったけど誰も止められなかったじゃん!」
「………アリスに最後の手段があります、これだけは使いたくありませんでしたが…!」
「モモイ、ミドリ、ユズはいつも通り過ごして下さい!あとはアリスが頑張りますので!!」(廊下を走っていく)
「「「アリス((ちゃん!?))!?」」」
「行っちゃった…」「行っちゃったね…」「だ、大丈夫かな…?」
三人は不安になりながらも、アリスを信じる他無かったのである…。 - 82二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:35:54
___0時を回った真っ暗なミレニアム。
だが未だにゲームをする少年が居た。
「むむ…中々立証するのが難しいな…ここを短縮出来れば間違いなくタイムを更新出来るのだが…」カチャカチャッ
「ここをこの角度で吹き飛べばテクスチャを超えられるはずなのだが…!そう上手くは行かぬか…!」
「ユウカのように即座に計算出来れば「かんぺき~(激上手声真似)」な感じで苦労しないのであろうがな…」
「…そうね、私なら確実に計算して解を出すでしょうね?」
「そうであろう!ユウカは計算だけは早いから…な………」
ギギギっと言わんばかりのスピードで顔を後ろへ回すアラン。
「………さーてアラン君。アリスちゃんから色々聞いたんだけど…何か言い訳、したい?」
「……………余は何も恥じることはしt
___次の日、『ゲーム開発部』が目撃したのは
ブランケットに丸められたアランの姿であった……。 - 83二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 01:59:49
やはりユウカは最強…
あと今動画見てちょっと思ったけどキャラのイメージが子ギルと重なるところあるな - 84二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 08:06:33
さすがユウカ、ゲーム開発部のオカンだ
- 85二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 12:17:55
モモイにだけ辛辣するの解釈一致だけど改めて見るとなんか草
- 86二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 18:10:45
アランが暴れても解けないようにブランケット厳重に縛ったのもいいけど本人もなんやかんや限界でブランケットに包まれた時に即スヤァしてほしい
- 87二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 18:39:05
アラン「王女よ見てくれ、余のリアクターを最大稼働させたら赤く光りだしたぞ。これならいずれ『対話』の力を得られるやも知れぬ」キュイィィィ…
アリス「うわーん!また弟が変な事してます!そもそもアランのリアクターはシングルでキヴォトスにあの粒子はありません!それはただ単に臨界で爆発しそうになってるだけです!!」 - 88二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 21:05:09
アリス「お姉ちゃんです!」
アラン「姉弟ではない、むしろ役割的には番であるぞ」
モモイ「アラン!アリスとアランの体格でその言葉は謎の犯罪臭がするから止めた方が良いと思う!」
ミドリ「……アラ×アリ……アリ×アラ……」
モモイ「ミドリ???」
ミドリ「…ケイちゃんを挟んだ禁断の三角関係…」
モモイ「ミドリ!?!?!?」 - 89二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 21:16:45
- 90二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 22:08:26
「モモイ、シナリオはどうした。」
「モモイ、作業の手が止まっているぞ。」
「モモイ、サボるのは良いがそれは後々自身の首を絞めることになるぞ。」
「モモイ、リアルファイト等しなくともゲームで相手をボコボコにすれば良かろう?」
「モモイ、部費のやり繰りが適当過ぎだ。これでは余の欲しいゲームが買えぬではないか。」
「モモイ。」
「モモイ。」
「___って感じでぇ!アラン絶対私にだけ対応がキツいって!」
「9割9分正論だと思うんだけど、お姉ちゃん。」
「ひ…一つだけ我儘が入ってるのがアランくんらしいというか…」
「毎回やる気が出てきたタイミングで「やれ。」って言ってくるんだよ…!そんなの逆にやる気無くしちゃうっていうかぁ…!」
「宿題やろうとした時に催促されて不貞腐れる感じかな。」
「気持ちは…分からなくも無い、かな…?」
「アラン、絶対分かってやってる…!本当にここぞって時に刺してくるんだもん…!王は人の心が分からないんだ…ッ!」
「お姉ちゃん、それ元ネタの運命辿ると私達の部活が滅んじゃうよ?」
「なんか愚痴ってたら余計腹が立ってきた…!リアルファイトの時間だ__あぐっ!」ゴツン
「黙って聞いておれば好き勝手に言いおって、余が間違ったことを言ったことがあるか?」
「アランー!『闇の盾』を頭にぶつけるのは良くない事だよ!」
「知らぬ、それにモモイは窓からゲーム機を投げて先生の頭にぶつけたと聞いておるぞ、それと同じよ。」
「あ、あれは事故だったから!故意じゃないから!!」
「それより口よりも手を動かさぬか、締め切りは刻一刻と迫っているのだぞ?」
「またそういう事言うー!もうアランなんか知らない!」
「お姉ちゃん!?……出て行っちゃった…」
「も、モモイ…。」
「いずれ戻ってくるであろう、余はゲームに戻る。」
「………アラン…。」 - 91二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 22:08:58
____真夜中。
「第4回!『天童会議』の時間です!」
「王女、今宵の議題は何だ?」
「今回はモモイとアランに関してです!アランは何故モモイに強く当たるのですか?」
「……強いのか?余の態度は?」
「少なくともユズやミドリに対する態度とは大違いです!モモイに対してはいつも右ストレートを構えている感じです!」
「うむ、まぁ…そうだな…そうかもしれぬな…。」
「…心当たりがあるんですか、アラン?」
「…ユズはUZQeenとしての一面がある故、畏まった感じになってしまうのだろう。ミドリは単純に距離感の探り方が上手い。そういった点から考えると余のモモイへの対応は少し強火に見えてしまうのであろうな。」
「なるほど…距離感が近いからこそ気兼ねなく話してしまうとアランは考えているのですね。」
「それに王女よ、モモイはあの程度で折れるような奴ではなかろう?」
「はい!モモイは勇者パーティーに相応しい強さを持っています!アランもモモイを信頼していたのですね!」
「それはそれとしてダメな点の方が多いのだがな。」
「アランの事情は理解しました!ちなみにですが、モモイが作業を始めようとする時に声を掛ける理由は何故ですか?」
「?やる気がある時に発破を掛けて後押しするのは当然であろう王女よ?」
「…アラン、世の中には様々なタイプの人がいるんです、モモイは後押しされるより感謝を伝える方が効果があるとアリスは思います!」
「……そうであったのか、理解した。感謝する、王女よ。」 - 92二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 22:09:20
____翌朝。
「……あー、モモイよ。」
「あ、おはようアラン、どうしたの?」
「モモイの作るシナリオは奇天烈だが時に新たな発見がある…余はそういった点においてモモイの書くシナリオを信頼している。」
「……これからも励むと良い。」
「_____アラン」
「何か変な物でも食べた?アランらしくなくて私怖いんだけど…。」
「王女ォ!コイツに態度を変える必要性を感じぬぞ余はァ!?」
「今のは流石にモモイが悪いとアリスも思います…。」
「なんで!?私なにかしたー!?」 - 93二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 22:28:58
メルリー先生もアップし始めました
- 94二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 22:45:18
ネル相手だと普段から屈伸煽りだけじゃない豊富な煽り行為を混ぜ込んだプレイングなんだろうなアラン…めちゃくちゃ口角上がった笑みを浮かべながらプレイしてそう
- 95二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 07:08:01
お姉ちゃん!
…王女(눈_눈) - 96二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 13:50:45
モモイはモモイだったか…
- 97二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 14:11:06
個人的にアランからネルへの認識で見たいすったもんだあったら面白いと思う
ユウカはおかんって感じで、ウタハは手紙に書いた感じでどこかお姉ちゃんって感じだけどネルはなんか違うな…ってなった末に、(魔)王である余に抗う(ボコボコにしている)者
そうか、勇者か!って結論に至ってアリスに勇者は私です!
されるやつ - 98二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 21:34:35
格ゲーのリベンジに来たネルに対して王様っぽくよく来たな勇者よ!みたいなムーヴ決めて何やってんだお前みたいに返されるやつ
- 99二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 21:42:55
ネルの銃はツインドラゴン…つまりネル=ドラゴン=ド○クエ=勇者、なるほどな…
- 100二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 23:46:41
アラン「ユウカー!余のゲーム機を返さぬか!あれにはまだクリアしていないゲームが入っておるのだぞ!」
ユウカ「ダメよ!少しはゲームから離れてゆっくりしなさい!」
アラン「………ユウカァ…」涙目上目遣い
ユウカ「…………グッ…」
ノア「演技ですね♪」
アラン「……チッッッ!!!!ノアには通じぬか!」
ユウカ「いや舌打ち凄いわね!?っていうかなんで私を騙そうとしたのよ!?」
アラン「ふん余は知っておるのだ、ユウカは鬼だの悪魔だの冷酷な算術使い等と言われておるが…他者想いで優しく、他の生徒を見捨てる事が出来ぬ慈愛のような人物であるとな」
ユウカ「…アラン君…」
アラン「まあ世間一般的にはそれをチョロイと言うのだが」
ミドリ「お姉ちゃん、セミナーから配送ロボットで荷物が届いてるよ」
モモイ「げぇ~セミナーからぁ?絶対面倒な奴じゃんかぁ」
ユズ「…でもこれ…出来ればアリスちゃんが開けてって書いてある…」
アリス「アリス知ってます!これはセミナーからのサプライボックスです!早速開けてみましょう!」
パカッ
【簀巻きにされたアラン】
パタン・・・
「「「」」」アリス以外の三人
アリス「…つ、次は…アリスがこうなるぞとの脅しですか…?」gkbr - 101二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 07:27:16
ノアに演技は通用しない…
- 102二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 10:42:20
ノアに通じるのはやっぱり本心だけか
- 103二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 12:26:50
こやつ自分が可愛いショタであること認識してやがるぞ
- 104二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 18:03:55
- 105二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 19:36:51
- 106二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 20:13:38
上で何度やっても見つけられなかったRTAルートをあっさり見つけられたりしたあたりアスナと遭遇したら反射でビクッてなってたり
- 107二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 21:09:53
ネル「よぉチビ2号!久々にゲームしようぜ」
アラン「ネルか、構わぬぞ」
ネル「最近投げキャラにハマっててよー、相手してくれよ」
アラン「投げキャラか、ならば余もたまには違うキャラを使うとしようか」
ネル「よっしゃ!いくぜ!」
ネル「………なぁチビ2号……」
アラン「どうしたネル?」しゃがみ待機
ネル「………それ…楽しいか…?」
アラン「楽しいに決まっておろう?今のネルの横顔を眺める時とか特にな」ソニックブーム!ソニックブーム!
ネル「……………そうかよ…」YOU LOSE! クニニカエルンダナ…
モモイ「ミドリ〜、アラン見なかった?」
ミドリ「アラン君ならネル先輩に小脇に抱えられた状態でC&Cの訓練場に運ばれてたよ」
モモイ「ありゃ、じゃあ今回作ったゲームはアリスにデバッグしてもらうしか無いかぁ…」 - 108二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 21:44:49
- 109二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 22:03:01
その辺がユウカやウタハとは違う悪友と言うか良い感じの距離感を感じさせてくれますね…
- 110二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 22:16:39
「むしろネルの方がおかしいのだ!!余は王女よりパワーは抑えめだがオーパーツで普通に強いのだぞ!?それなのにネルと来たら…!」
「…は?ネルは王女に撤退を決断させるほど追い込んだ?一対一で?」
「………ネルは人間を辞めておるのではないか…?」 - 111二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 22:37:08
- 112二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 22:41:42
それが恋だよ
とアランに嘘を吹き込んでみたい - 113二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 23:32:27
部屋に閉じこもってないで色々見て来いって部室からつまみ出されてエンジニア部の部室行ってウタハが普段どんなことをしているのかを見たりとか
トキに格ゲーを叩き込んでからちょくちょく対戦したり交流持ち始めたりとか - 114二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 23:56:22
- 115二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 07:45:07
甘いものとしょっぱいものを交互に食べると美味しいみたいに言ってんじゃないよ
- 116二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 10:59:51
あんまりにもゲームやり過ぎると定期的に部室から追い出されてゲーム無いところで生活習慣を矯正する為の合宿に連行されるアラン
ネルが作ってくれた料理を見た時は
「こんな物が食えるか!料理という物を勉強し直せ!」
って拒否したけど食べさせられたら美味しい…なんで……?って目を白黒させてるし
トキ相手には
「何故普段はあぁなのにこういったメイド仕草は完璧なのだ…?」
って首を捻ってる
- 117二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 11:12:44
学習能力自体は非常に高いため合宿に出される度に無駄に料理とか掃除スキルを身に着けて帰ってくる
- 118二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 11:19:53
なんか今回のキャンプに一緒に連行されてそう
アラン「何故余だけなのだ!?他の開発部は!?」
チヒロ「あの子たちはなんだかんだでアウトドアするからね」
アラン「いやそれにしたってユズ…は連れ出すのは酷か…」
チヒロ「その辺わかるあたり優しいよね、それじゃ行こうか」
アラン「………やはり解せぬ」
- 119二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 11:25:50
- 120二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 14:39:35
この日アランはモモイ、ミドリと共にお菓子の補充にスーパーへ来ていた
あれもこれもとカゴにお菓子を放り込んでいくモモイを横目にアランの足があふお菓子の前で止まる
そこにはピンクや水色やらで明るい色のパッケージで包装されたものが置いてあった
アラン「………ねるねるねるね…?」
ミドリ「それは知育菓子って言ってね、遊びながら学べて、更に食べれるんだよ」
アラン「ふむ、開発にネルが関わっておるのか?」
ミドリ「ングッ……w」
ミドリは顔を反らしながら吹き出すのを抑える
モモイ「やっ、やめてよアラン…プフッw」
モモイはお腹を押さえている
アラン「ネルがこれを作れば…ネルがねるねるねるねを練る練る練るね…と言う訳だな」
モモイ「あっはっはっはっはっww真剣な顔でそれ言わないでwww!」
ミドリ「し、失礼だよお姉ちゃッ…んっふふふふ…www」
今度こそモモイとミドリは膝を抱えて蹲る程に笑いだしてしまったのであった
アスナ「リーダーなんか機嫌悪い?」
ネル「…いや…なんか急にチビ共をぶん殴りたくなっただけだ」 - 121二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:22:55
- 122二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:35:04
アラン「まあそうだな…せっかく得たスキルだ、多少は有効活用するのも悪くはないか…」
アラン「では誰でも作れる簡単パラパラチャーハンの作り方を教えよう!準備するのは米と卵、塩コショウと醤油、あるなら青ネギだ!」
アリス「お姉ちゃん楽しみです!」
アラン「まずは米を用意するぞ、出来れば前日に炊いてから小分けにし、冷蔵庫に入れてじっくりと冷たくした後、ラップせずにレンジで温めた米がおススメだ」
アリス「弟よ、それが用意出来ない場合はどうするのですか!?」
アラン「ふふん、それを考慮せぬ余ではない…冷やした米も炊きたての米も、まずは卵かけご飯の容量でガッツリと卵と絡めておくのだ!」
アラン「そうしたらフライパンに油を敷くのだ…自身が思っている倍の量をな…!」
アリス「そんなことをすれば油でべとべとになるとアリスお姉ちゃんは思います!」
アラン「違うぞ王女よ…チャーハンは米を卵を油でガッツリコーティングするように作るのだ…!そうしなければスクランブルエッグに暖かい米を突っ込んだ料理になってしまうぞ…」
アラン「多めに入れた油を強火で温め、充分に熱されたら卵液を絡めた米を投入する…!中華料理店のようにフライパンを振るいたくなるかもしれぬが、ヘラでかき回すだけでもしっかり火は通るぞ!」
アラン「ある程度卵に火が通ったら塩コショウで味を調える…その後鍋肌に醤油を当てて焦がし醤油にしつつ香りを立たせ、全体に馴染ませるようにかき混ぜれば完成だ」
アラン「好みの青ネギを入れるタイミングは人それぞれではあるが…しっとりした青ネギが良いなら塩コショウを入れる前…シャキっと感を感じたいなら醤油を入れる前だな!」
アリス「いただきます!」
- 123二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:51:36
- 124二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 22:21:27
- 125二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 23:40:38
そしてこの料理スキルが活用されてエンジニア部への差し入れが出来るようになりゲーム開発部の夜食のクオリティが上昇したのだった
- 126二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 23:42:36
アラン「最近は忙しそうだなウタハよ」
ウタハ「…アラン君か、この程度なら問題ないよ」
ウタハ「それにもう少しで新しい子が完成しそうなんだ、ここで手を止める訳にはいかないのさ」
アラン「…そうか、なら余も深くは追及しないようにしておこう」
アランはそう言いながら持ってきた器を近くの机に置く
アラン「手が空いた時に食べれば良い、ある程度なら冷めても問題ないように作ってある」
ウタハ「___それは、キミが作ったのかい?」
アラン「ふん、ほんの手慰みと言うやつよ、気にするな」
アラン「……ああ、いや……そうだな…ふむ…」
アラン「_____美味しくなーれ」ハートマーク
アラン「…以上だ、励むのだぞウタハ」
ウタハ「_____。」
ヒビキ「…ウタハ先輩、また固まっちゃったね」
コトリ「ウタハ先輩はアラン君が弱点のようですね…!」
- 127二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 07:54:56
- 128二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 14:14:12
- 129二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 14:28:38
アリス「アラン…こういうアクションゲームとか、キャラを動かしてバグを起こしたりしてやるRTAならお姉ちゃんも分かります。」
アリス「でもこういう恋愛ゲームでRTAするのは違くないですか!?」
アラン「ちょっと静かにしていてくれ王女。攻略ヒロインからの好感度のカンストは終わったから各種ステータス調整の為のイベントを引くための乱数が必要なのだ」 - 130二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 15:29:58
アラン「このヒロインが次に出てくるのは物語中盤…故にここで好感度を稼いでおく必要がある訳だな」
アリス「うわーん!チャート構築が完璧過ぎます!」
※全ルートをしっかり楽しんだ後でプレイしています。
(画面に流れるテロップ)
- 131二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 15:38:24
アリス「ヒロインの告白シーンです!ストーリー序盤から主人公に好意を寄せてくれていた子だけあって告白シーンも気合いが入っています」
アラン「残念ながら今回の攻略ヒロインではないからスキップだ。次のルートでまた会おう」
アリス「せめて告白は最後まで聞いてあげてください!」 - 132二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 17:37:11
アリス「攻略中のヒロインとの嬉し恥ずかし初デートです!手を繋ごうと四苦八苦する甘酸っぱい雰囲気がたまりません!」
アラン「1番好感度が上がる選択肢を決定して後はスキップだ」
アリス「青春をまったく感じません!」
- 133二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 19:19:20
ギャルゲーRTA姉弟は流石に笑う
- 134二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 22:10:58
"アラン、ミレニアムでの生活には慣れた?"
アラン「先生か…そうだな、最近はデバッグやらRTAやら何やらで楽しんでおるぞ」
"…それを喜んでいいのか私は凄く複雑だね"
ユウカ「喜ばなくて結構です!」 - 135二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 06:29:15
ほ
- 136二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 09:10:03
ギャルゲーで思ったけど
だいぼうけんの方でミドリが水着のモモイとかスケッチしてるときにアラン居たらどうなるんだろう?
なんかモモイが水着になった時点で部室から逃げてそうなイメージあるけど - 137二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 10:02:54
ガン無視して横でモニター凝視してRTAやってそう
- 138二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 17:59:35
どっちかというと自分が巻き込まれる番になっても「存分に描くがいい」ってノリノリにポーズ取りそうじゃない?
なんなら脱ぎそうじゃない? - 139二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 20:19:42
モモイ「私達ってバイトでメイド服着たじゃん?」
ミドリ「あったねそんなこと」
ユズ「あ、あれは大変だった…」
アリス「アリスはメイド勇者に一時的にジョブチェンジしてました!」
四人が赤裸々に思い出を語り合うなかで、如何にも嫌そうな顔をしたアランが口を開く
アラン「…………で、なぜ余が執事服を着る必要性があるのだ?」
モモイ「えっじゃあメイド服着たいの?」
アラン「そういう話ではない!そのバイトが既に終わっておるのに余だけコスプレする必要があるのかと言っておるのだ!」
怒りを露わにしながらアランは机を叩いた
モモイ「いやー次に作ろうと思ってる作品に執事を出す予定があるんだけどね…」
ミドリ「執事服着てる人を実際に見たことが無いから、資料がないの」
アラン「なら先生にでも頼めばよかろう!」
ユズ「先生、今忙しいらしくて…お願いしにくくて…」
アラン「…ならばC&Cだ、あそこなら詳しい作法を知っておるはずだ」
アリス「C&Cは現在大型クエストを受注してます、校内にはいません」
アラン「ぐぬぬ…」
ぐうの音も出ない、とはまさしくこの事か…出した意見の悉くを潰されアランは苦虫を噛み潰したような顔をする
モモイ「お願い!一回だけでいいから!それ着てバイトとかもしなくていいから!本当にお願い!!」
モモイの全力のお願いに負けたのかアランは渋々…といった様子で重い腰を上げた
そのまま目の前に置かれた黒い服を掴み、部屋の奥へと移動する
アラン「一回きり、資料が取れたらすぐ着替える、よいな」
モモイ「さっすがアラン!ありがとー!」 - 140二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 20:20:32
___数分後、真っ黒な服を身に着けたアランがゲーム開発部のメンバーの前に姿を現す
「「「「おお~……」」」」
アラン「窮屈で不愉快だ…」
光沢のある布で織られた燕尾服
それとは対照的に真っ白なシャツ
胸元のポケットには懐中時計が入れられており、その懐中時計から繋がった金のチェーンがU字に垂れて胸ポケットの襟に止められている
手首にフリルのような飾りがあしらわれた白手袋が露出を無くし、左目にはモノクルが掛けられていた
普段のスポーティーな印象からきちっとした印象へ切り替わったアランは、普段より一段大人になったように見える
アラン「左目のこれは何だ…邪魔でしかないぞ」
モモイ「分かってないなぁアラン、執事にはモノクルと懐中時計、これが鉄板なんだよ!」
ミドリ「これは良い資料集めになりそう…!」
ユズ「…に、似合ってるね…」
アリス「アランが執事にジョブチェンジです!」
アラン「早く撮ってくれミドリ、息苦しくて仕方ない」
ミドリに指定されたようにポーズを切り替え、様々な角度から写真を撮っていく
途中ミドリから「ナイフ持って!」や「銃を構えて!」などのお願いを引き受けながらも順調に資料集めは進んでいた
___が
ユウカ「モモイー?ちょっと良いかしら?」
と、ユウカが扉の外から声を掛けてきたのだ
これを聞いたモモイがにやりと笑みを浮かべる
モモイ「執事と言えば"アレ"やっておきたいよね…!アランお願いがあるんだけど!」
アラン「やらん、資料の為だけだと言ったであろう」
モモイ「お願い!部費で好きなゲーム一つ買っていいから!」
アラン「___その約束、違えるでないぞ」 - 141二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 20:20:54
ユウカ「失礼するわよ…モモイ、あんたが提出した書類なんだけど間違いがあっ、て…」
ユウカは目を白黒させた
それもその筈、部室にはモモイ・ミドリ・アリスが笑顔でカメラを向けており、ユズはロッカーの中から隙間を開けて此方を覗いている
それになにより___
普段のパーカー等ではない、真っ黒な燕尾服を着たアランが…
両腕を後ろ手に腰の高さで組み、完璧な直立姿勢で目を瞑ったまま此方に向かって立っていたのだ
ユウカ「な、えっ…何かしらこの状況…?」
アラン「……………」
その困惑したユウカの声に対応するかのようにアランの目が開き、ユウカを真っ直ぐに見据える
そして右腕は後ろ手のまま左手をお腹の前辺りへ移動、同時に右足を半歩引き軽く頭を下げ___
アラン「____お帰りなさいませ、お嬢様?」
ユウカ「……………………」
モモイ「やっぱり執事と言えばこれだよねー!あ、ユウカ書類だっけ?」
ミドリ「す、すごい映像が撮れちゃった…破壊力すっご…」
ユズ「~~~!」プシュー…
アリス「アランは執事レベルが最初からレベルMAXだったのですね…!」
モモイ「ごめんごめんユウカ~、で、どこが間違えてるの?………ユウカ?」
一切返答が返ってこないユウカに違和感を覚えたモモイが、ユウカの顔の前で手を振ったり頬を指さしたりと色々確認をしたが…
モモイ「………し…タヒんでる…」
___この後、ユウカは保健室で目を覚ましたのであった - 142二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 23:43:08
うーん、年上キラー
- 143二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 07:56:24
ほ
- 144二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 09:27:21
素晴らしい……見事な脳焼き……いや、これが悩殺か……
執事って時には主人の貴族以上の風格と威厳を発揮する職種のようだし(年若い後継者に対しては完全に父親代わりに接することもあるらしい)
王の風格を持つアランにはうってつけのコスだろうなあ
保健室にて
ユウカ「何か凄い夢を見たような……」
アラン「そうか、まあただの夢だな」(いつものパーカー姿) - 145二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 16:03:01
- 146二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 20:06:10
ストライキを起こして逃げ出した執事アランを匿って一人勝ちするウタハ
- 147二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 22:47:03
- 148二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 22:48:27
それこそウタハがピッタリだな
- 149二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 23:53:32
あとはネルとスミレ辺りか…
- 150二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 07:22:21
アラン「何故このような事をしなければならんのだ…」
ネル「こういうのは柄じゃないんだがなぁ」
ウタハ「たまには良いじゃないか、お客様も喜んでいる事だしね」
スミレ「そうですね、任された分はしっかりこなしましょう」
カランカラーン
「「「「お帰りなさいませ、お嬢様」」」」 - 151二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 15:46:56
- 152二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 18:40:01
↑この辺にドヤ顔サングラスモモイ
- 153二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 19:42:15
- 154二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 22:48:13
【シャーレオフィス】
ヒナ「先生、手伝いに来たわ」
"こんにちは、ヒナ。当番に来てくれてありがとう"
挨拶を交わしながらヒナは室内を眺める
机の上に築かれた書類の山々はいつも通りではあるが…その中で一点、見慣れない存在があった
ヒナ「(制服、じゃない…私服のパーカー?)」
ソファーの上で俯せになりながら携帯端末でゲームをする者がいる、足がこちら側に向いている為顔は見えない
よくよく見ればヘイローが浮かんでいるのでどこかの学園の生徒なのだろう、とヒナは結論付けた
そしてその視線に気づいたのかパーカー姿の人物はゲームを止めてソファーから降り、ヒナと目線を合わせる
ヒナ「(幼めだけど整った顔をしてる…でも…男性…?それに顔立ちに見覚えがある…)」
"紹介するよヒナ、彼は今日一緒に当番をしてくれるミレニアムサイエンススクールの"
アラン「アランで良い、初めて会うなレベルカンスト勢」
__レベルカンスト勢、という呼び方。見覚えのある顔立ち。そして、ミレニアム…
ヒナ「…貴方、天童アリスと関係が?」
アラン「ふむ、王女がそう呼ぶだけあるなカンスト勢、洞察力も一級品ときたか」
そう言いながらアランはまじまじとヒナを見据える
アラン「…角、白の長髪、身の丈ほどある機関銃…まさしく王女の言った通りの姿だな。思っていたより身長は低いが」
ヒナ「…身長に関しては、貴方とそこまで変わらないと思うけれど」
アラン「余はコンパクトで高性能なのが売りなのだ。いやまあ…キヴォトスにはコンパクトな方が高性能な存在が多い気がするのだが?」 - 155二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 22:48:30
"アランは基本的にミレニアムに籠っててね、当番に来てくれるとは思ってなかったんだけど"
アラン「記録では知っておるが、記憶には無い噂のカンスト勢が来ると聞いてな。王女とも共闘した事がある存在、一度見ておきたかったのだ…でなければ当番などと言う児戯に付き合うものか」
"児戯って…私からすればアランも子供だよ"
アラン「余に年齢関連の話をするとはお笑いだぞ先生よ」
"アランもミレニアムの生徒だからね、私にとって守るべき対象なんだ"
アラン「相変わらずよな先生は…」
呆れたように呟くアランを横目に見ながらヒナは椅子に座り書類に向き合う
ヒナ「それで…アランは当番の仕事は出来るの?先生の話を聞くに当番に来たことは無さそうだけど」
アラン「問題ないぞカンスト勢、デバッグやRTAのチャート構築と再走に比べればこの程度、片手間で出来るとも」
ヒナ「そう…それと、私のことは名前で呼んでくれないかしら」
アラン「ふむ、それは失礼した。空崎ヒナ…うぅむヒナでよいか?」
ヒナ「それで構わないわ、今日一日よろしく」
__そうして三人で雑談を交えながら作業を進める
アランも虚栄ではなかったのかテキパキと書類を捌き、ヒナの事務能力もプラスされ書類の山はどんどん減っていく…
そんな折、アランがある言葉を投げかける
アラン「ヒナよ、頼みがあるのだが」
ヒナ「なにかしら?」
アラン「王女がレベルカンスト勢と呼ぶ程だ、ヒナと一戦交えてみたいのだ」
ヒナ「…他校の生徒と問題を起こしたくは無いのだけど」
アラン「練習試合とか模擬戦のようなものだ!なに、余も普段から模擬戦(ネルを煽った事によるリアルファイト)をしておるのだ、対外的に知らせなければ問題無かろう。それに王女もヒナと会いたがっておったしな」
ヒナ「そうね…じゃあ時間が出来たらミレニアムに遊びに行くわ」
アラン「待っておるぞ、ヒナよ!」
____後日
ヒナに完膚なきまでに転がされたアランは「いや人間辞めてる奴多過ぎぬか…?」と保健室で呟いていた - 156二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 07:07:41
まぁあちこちにいるよね
- 157二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 16:07:07
ほ
- 158二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 18:58:31
アラン君執事服着てもらったし今度はメイド服着てもらおう(鬼畜)
- 159二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 19:06:19
アランのヒナとの絡みとか俺得すぎる。GJ
まあ王の権能とかは普段出ないし、ネルに簡単に負けるぐらいの戦闘力ならそりゃヒナ相手でもそうなるな
アランも基本真面目な奴だし、ヒナとも気が合いそう - 160二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 19:56:33
会議前に議題をまとめてたり保健室に付き添ってたりする辺り割りと真面目なんだよな
- 161二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 20:33:55
RTAには事前の準備が必須だからね
その辺りが真面目さに出てるのかも - 162二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 20:41:09
- 163二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 20:54:52
(流れるレッドウィンターのBGM)
- 164二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 23:17:45
ネル「よぉ!いきなり呼んで悪かったなチビ共!」
___ある日、C&Cの美甘ネルに「頼みたい事がある」と呼び出されたゲーム開発部一同はある部室を訪れていた
そこには部長である美甘ネルに加え、一ノ瀬アスナ、飛鳥馬トキの計三人が揃っている
モモイ「本当に急だからびっくりしたよ!」
アリス「チビメイド様から直々の依頼ですね!」
ミドリ「それで、頼みたい事ってなんですか?」
ネル「『掃除』の依頼が入ってな、今回はあたし好みの『掃除』じゃなく"メイド部"としての依頼なんだが…今は色々と立て込んでてな、人手が足りてねーんだ」
アラン「ふむ、この場にアカネとカリンが居らんのもそれが理由か?」
ネル「…そんなとこだな」
トキ「そこでゲーム開発部の皆様にお手伝いをお願い出来ればと、以前にもメイド服で奉仕された経験がありますから」
モモイ「それはー…そうなんだけどさ!」
アスナ「大丈夫だよ!ちゃんと報酬は用意するし!」
ネル「"メイド部"への依頼だからメイド服で作業する必要があんだよ、その点チビ共ならイケんだろ?」
ミドリ「たしかに…?」
アリス「つまりチビメイド様は再びメイド勇者にジョブチェンジしろと言ってる訳ですね!」
ユズ「うぅ…私頑張れるかな…」
アラン「ならば余は必要ないな、デバッグ作業に戻らせて貰う」
ネル「何言ってんだチビ2号、てめぇもメイド服着て手伝うに決まってんだろ」
アラン「…は?」
チリッと周辺の空気が冷めていく
それに感づいたモモイ・ミドリは二人から距離を取り、ユズは段ボール箱へ身を隠し、アリスは何が起こっても良いように光の剣を構える
ネル「今回あたし達は"メイド部"として"ゲーム開発部"に依頼してんだ、チビ2号も対象なんだよ」
アラン「…余は機能上男だ、メイド服を着る必要は無かろう」
ネル「案外似合うかもしんねーぜ?」ニヤリ
- 165二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 23:18:29
ジリジリと二人が間合いを読みあう
アラン「(ネルだけなら細かく撃ち合って逃げれるかもしれぬが…今回はネルに近いレベルで動けるアスナとトキが居る…出口まで余の速度なら5歩…行けるか…!?)」
間合いを図るように一歩後ろへ足を引く
___二歩目で身体を翻し、出口へと走り出した瞬間…アランの右手首へと鎖が巻き付けられ、ギチギチとその場へ縫い留める
そちらへ視線を向ければ美甘ネルの『ツインドラゴン』を繋ぐ鎖が巻かれていた
ネル「てめぇならこのタイミングで引くと思ったぜ…!チビ2号…!」
アラン「……王女ほどではないが余も膂力には自信がある…このまま強引に振り回しても良いのだぞ…!」
ネル「そうだな…!パワーだけに限れば少しの足止めかもしんねーが…!」
瞬間、美甘ネルの背後にある窓ガラスが割れ、アランの足元が爆ぜる
アラン「ッ…!狙撃!?…カリンか!」
ネル「そんだけじゃねーぜ?」
アランが逃げ出そうとした扉が開き、室笠アカネが姿を現す
アカネ「この出口以降、様々なポイントへトラップを仕掛けました、アラン君が逃げようとしても不可能かと」
ネル「っつー訳だ、ここを強引に突破してもトラップと狙撃で足を遅らせる、そうすりゃ__」
アスナ「私と!」トキ「私が止めれると言う訳です」
アラン「……余がその上で強引に突破する可能性は?」
冷えた空気が更に冷える…ピリピリした空気の中、美甘ネルは口を開いた
ネル「なぁチビ、このままだとチビ2号だけ仲間外れになるんだが…どう思う?」
アラン「ネルッ!?」
アリス「………アランが仲間外れ、ですか?」
アラン「(頼む王女…!余がここまで抵抗しておるのだ…!空気を呼んで余の味方をしてくれ王女…!)」
アリス「アランだけ仲間外れは良くありません!アランもパーティーに合流するべきです!アリスはチビメイド様を手伝います!」
アラン「王女ッ…!!」 - 166二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 23:18:46
ネル「さーてチビ2号に残った選択肢は三つだけだ…このままボコられてメイド服を着るか、チビのパワーで身包み引っぺがされてメイド服着させられるか、自分から着るかだ…どうすんだ?」
アラン「…さては最初からこの形になるのを狙っておったなネル!?カリンもアカネも待機させて…そこまで余にメイド服を着せたいか!?」
アカネ「いえ、人手が足りてないのは事実です、その為多少強引でもアラン君を引き入れたかったんですよ」
アスナ「ゲーム開発部の皆が来てくれるなら百人力だね!」
トキ「アランならしっかり仕事をこなしてくれるでしょう」
…少しの静寂、その後アランはため息をつき抵抗を止める
アラン「……よかろう、余の負けだ…せめて自分で着替えさせてくれ…」
ネル「ハッ、それでイイんだよ、着替えならあっちの部屋に置いてあっから着替えてこい」
アラン「…ネルよ…この恨みはいつか晴らすからな…!」
ネル「おーおー、いつでも待ってるぜ」
___十数分後、メイド服に着替えたアランが姿を現す
ロングスカートタイプでフリルが控え目のクラシカルな雰囲気に包まれたアランは、知らない人が見れば完璧なメイドに見えた事だろう
ネル「…笑ってやろうと思ったが、そもそも顔がチビ寄りだからな…」
アスナ「すっごい似合ってるー!」
トキ「これは悪くありませんね」
アカネ「このままC&Cに加入させるのも悪くないかもしれません」
モモイ「アランはうちの部員だからね!?ダメだからね!?」
ミドリ「これは…悪くないかも…!」
ユズ「執事も…メイド服も…ど、どっちも似合うのは…すごい…!」
アリス「ぱんぱかぱーん!アランがメイドパーティーに合流しました!」
アラン「……………屈辱だ…!」
____その後、しっかり掃除をして依頼主から賞賛の言葉を受け取った - 167二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 07:47:39
それでちゃんと仕事こなすから真面目だねぇ
- 168二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 08:34:52
とても良い……
気が気じゃないモモイでクソワロタ - 169二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 16:12:27
この後
アラン「性別が別なはずのメイド服を着せられた仕返しだ…貴様らもまとめて執事服を着てみるがいい!」
って仕返し目的で突き付けた結果なんかみんな普通に着るし普通に似合ってるしで台パンするんだ - 170二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 18:58:49
- 171二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 23:59:43
いてもおかしく無いけどいたらおかしい
- 172二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 00:05:08
夕暮れのミレニアム校内をゆっくりと歩く人影が一つあった
アラン「…今日は酷い目にあったな…」
そう呟きながらゆらゆらと進むアランはメイド服の姿、手元には元々着ていたパーカー等が抱えられている
アラン「ネルめ…半分強制みたいな形でメイド服に着替えさせた挙句、『着替え?あの部屋に置きっぱなしならそこに置いてあるに決まってんだろ』などと言いおって…お陰でメイド姿でミレニアムを歩くハメになったではないか…!他の開発部のメンバーは開発部の部室で着替えたから早々に帰りおったし…!」
愚痴を発しながら開発部の部室へ帰る途中のアランへ声が掛けられる
???「そのメイド服は…君は新しいC&Cの部員かな?部室は反対方向だ、迷っているなら案内しようか?」
アラン「……その声は…ウタハか」
ゆっくり振り向くと視線の先には白石ウタハが立っていた、そして彼女もその声と顔を確認して驚く
ウタハ「アラン君…!?君は何故そんな服装を…?」
アラン「ネルの奴がな…まあ察して貰えると助かるのだが…」
ウタハ「ネルが………ああ、そう言えば一部で話題になっていたね、『ゲーム開発部がメイド服で校内を歩いていた』…ってね。それに巻き込まれた感じかい?」
アラン「まあそんな所よ、結果として余はこの姿で校内を歩き回っている訳だが」
ウタハ「…何故すぐに着替えなかったんだい?こうなる事ぐらい、君なら予想できたはずだ」
アラン「すぐに着替えたとて、元から着ておったメイド服はどうすると?C&Cに返す為に抱えて歩き回ればそれはそれで変な噂が立ちかねん…誠に不本意だが、余がメイド服を着ていても違和感が無いらしいからな、このまま部室に帰ろうとしていた次第よ」
ウタハ「成程ね、アラン君らしい判断だ」
アラン「…そういうウタハは何をしておったのだ?」
ウタハ「セミナーに追加予算の申請さ、それが終わったからエンジニア部に戻る所だったんだよ」
アラン「そうか…ふむ…」
ウタハ「?…どうしたんだい?」
アラン「…いや、余の装備のメンテナンスをそろそろ頼もうと思ってな…丁度良い、同行させてくれ」
ウタハ「………その服装で良いのかい?」
アラン「慣れた」(遠い目)
- 173二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 00:05:59
【エンジニア部】
ウタハ「お疲れ様、戻ったよ」
コトリ「ウタハ先輩お帰りなさい!」
ヒビキ「ウタハ先輩お帰り」
各々作業を止めて白石ウタハへ言葉を返す…が、連き添いの人物に目が移る
コトリ「おや?ウタハ先輩そちらの方はどなたでしょうか?」
ヒビキ「お客さん?…メイド服だしC&C辺りかな?」
アラン「ある意味客人だ、息災だなエンジニア部よ」
コトリ「………アラン君!?」
ヒビキ「…全然気づかなかった…!」
ウタハ「私も最初は驚いたからね…顔と声、両方を同時に認識しないとアラン君とは気づけないよ」
アラン「そう言って貰えて何よりだ、お陰で事情を知っている人間以外からは余がメイド服を着ていたと気づかない訳だからな」
ヒビキ「それで…今日はどういった用件で来たの?」
アラン「うむ、今回は余の装備のメンテナンスに来たのだ。丁度ウタハと巡り合ったからついでに来た感じよ」
コトリ「成程、そういう事でしたか!ならば私たちにお任せください!」
そう言いながら豊見コトリと白石ウタハは装備のメンテナンスへと移る、その合間に猫塚ヒビキはアランへと話しかけた
ヒビキ「…ちなみにその服はどういう経緯で手に入れたの?」
アラン「端的に言うのであればネルの策謀だ、"メイド部"の手伝いに必要だったから着させられただけの事よ」
ヒビキ「……他の衣装を着る予定とかは」アラン「無い」
ヒビキ「………そっか……」
アラン「…だがまぁ、エンジニア部には色々と世話になっておるからな、簡単な頼み事位なら引き受けても良いと思ってはいる、今日は疲れている為難しいが…ヒビキも頼みたい事があれば気軽に話すと良い」
ヒビキ「…!……そう、ありがとう…」
アランの言葉をうけた猫塚ヒビキは二人の作業を手伝いに走っていった… - 174二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 00:07:37
___数十分後、諸々の作業を経て新品同然となった自身の装備を手に取り、アランは感嘆の声をあげる
アラン「…さすがエンジニア部よ、想像以上の結果を出してくれる」
ウタハ「『マイスター』だからね、これぐらい容易いものさ」
コトリ「今回は簡単なメンテナンスだけでしたからね!」
ヒビキ「機能に手は入れてないから、いつも通り使えると思うよ」
アラン「助かる…さて請求だがどれくらい掛かるのだ?」
ウタハ「いや、今回はメンテナンスだけだからね、金銭を要求する気は無いよ」
アラン「…それは余としては納得出来ぬのだが…ふむ…ウタハがそう言うのであれば引き下がるとしよう」
アランはそう呟き、エンジニア部の部室から出る
__が、その直前で足を止めエンジニア部三人の方へ振り返る
アラン「…金銭は要求されておらぬが、感謝を示すのは止められておらんだろう?」
アラン「故にこの言葉で返そう、これ以降この服を着る予定は無いしな」
そういうとアランはさっと姿勢を整え、スカートの裾を掴み、三人に頭を下げる
アラン「……お疲れさまでした、ご主人様」
アラン「…なんてな、たまにはこういう趣向も良かろう?では励むのだぞエンジニア部よ」
そう言いながらアランは部室を後にする
残された三人はぽかんとしながら各々口にする
コトリ「アラン君…唐突に爆弾を投げてきますね…」
ヒビキ「…狙ってないなら魔性としか言いようがない」
ウタハ「相変わらずだね、彼は…」 - 175二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 08:20:53
ほ
- 176二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 16:25:44
ユウカにウタハにとお姉さんに対して定期的に爆弾を落としていくのほんと…
- 177二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 17:36:51
「また余のタイムが更新されただと!?IDは…『Shisai_A』…?変な名前の奴だな…」
「またもや更新だと!?今度は『Shisai_B』…?サブ垢か?」
「更に更新!?『Shisai_C』…何人いるのだ此奴らは!?」 - 178二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 17:41:05
- 179二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 17:47:40
- 180二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 17:59:52
- 181二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 19:42:10
アラン「マキかコタマは居らぬか!?」ドアバーン
ハレ「ビックリした…あの2人なら急に慌てだしたかと思ったら、外に出ていったよ」
アラン「察知されておったか…!相変わらずコタマの盗聴技術は侮れぬな…!」
チヒロ「またうちの子達が何かしたの?」
アラン「いや…聞きたい事があっただけよ。内容によっては殴って記憶を飛ばさねばならぬ…!邪魔したなハレ、チヒロ」(廊下へ走り出す
チヒロ「何をしたのよあの2人は…」溜息
ハレ「………」(実は自身も関わっているがあえて部屋に残っておくことで2人に擦り付けたハレ)
- 182二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 21:58:57
ほ
- 183二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 22:24:01
- 184二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 23:32:33
- 185二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 08:18:48
殴り合いのライバルがピッタリだものな
- 186二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 15:57:11
ほ
- 187二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 17:28:20
アラン「ネルについて教えて欲しい?ふむ、そうだな…ネルはミレニアムの3年生でC&Cに所属しておってだな…む、そうじゃない?うぅむ…あの戦闘能力は目を見張るモノがあるな、後はあの不屈の精神も…そうでもない?
…えぇい!質問が曖昧なのだ!聞きたい事を簡潔に述べよ!…ふむ、余がネルの事をどう思ってるのか、とな…?
そうだな、あの荒っぽい口調や態度からは想像出来ぬかもしれぬが、よくよく観察しておると礼儀作法は意外としっかりしておる、ネル自身は面倒くさがってラフな感じにしておるがな、報連相もしっかり出来るタイプだ。後は…キヴォトスに住まう面々は大体そうではあるが顔も整っておる。…そうだな顔と言えば、ネルを煽った時の横顔は見物だぞ?今度は小パンハメでもしてやろうか…む?後ろ?」
アスナ「リーダーおかえりー!」
ネル「おう、ちょっと訓練場使うぞ」(俵担ぎされたアラン) - 188二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 22:10:16
最後の小パンハメしてやろうかは確実に聞いてたとして、その前に色々褒められてた所は聞いてたのかな…
- 189二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 22:24:49
- 190二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 22:55:22
- 191二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 22:57:33
- 192二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 00:10:45
- 193二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 07:39:36
たておつでーす