タキオン「できたぞタイシン君のトレーナー君！素直になる薬(スプレータイプ)だ！」

1二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 21:36:53

トレーナー「…なんだって？」
タキオン「聞いていなかったのかい？素直になる薬(スプレータイプ)だよ」
トレーナー「いや聞いてたけども！」
タキオン「詳しいメカニズムは説明が面倒なので省くが、要はこれを吹きかけられた者は視認した相手に対し素直な態度を取るようになるのさ」
トレーナー「なんだか胡散臭いな…」
タキオン「心外だねぇ…効果は私のモル…トレーナー君で実証済みさ」
トレーナー「自分のトレーナーに何をやってるんだ！？」
タキオン「それに、君もまるで興味がないわけじゃないだろう？担当トレーナーとして彼女が君をどう思っているか…素直な気持ちが知りたい！そうは思わないかい？」
トレーナー「………」
トレーナー「それは…たしかに……」
タキオン「だろう？ま、気が向いたら使ってみてくれたまえよ。その後どうなるかは知らないが…」
トレーナー「おい！」

2二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 21:37:22

後日…
トレーナー「(これを吹きかけただけで素直に…本当にそんなことがあるのか…？)」
タイシン「トレーナー、今日のトレーニングは…」
トレーナー「(こんな得体の知れない薬を使うのはどうかと思うが…でも知りたい！タイシンがどう思っているかを！)」
タイシン「ちょっと、なにボーッとしてんの？」
トレーナー「(すまん、タイシン！)えいっ！(ﾌﾞｼｭｰ」
タイシン「うわっ！ちょ、なにこ…れ………」
トレーナー「……タイシン？」
タイシン「…………」
トレーナー「タイシン！？大丈夫かタイシン！！」
タイシン「…………」
トレーナー「まさか、何か毒でも入って…す、すまないタイシン！！すぐに保健室に…いや救急車を…！」
タイシン「………トレーナー…」
トレーナー「！タイシン…大丈夫か！？」
タイシン「トレーナー…好き♡」
トレーナー「！？」
タイシン「トレーナぁ♡好き♡好き♡すきぃ♡」
トレーナー「タ、タイシン！？どうしたんだタイシン！！？」
タイシン「すきっ♡大好き♡アンタなしじゃ生きられない♡♡一生一生にいたい♡♡♡」
トレーナー「タイシン！！しっかりしろタイシイイイイイイイン！！！！」

3二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 21:37:46

タキオン「ふむ、その顔を見るに…効果覿面だったようだねぇ」
トレーナー「も、もう妙な薬を渡すのはやめてくれ…」
タキオン「アッハッハッハ！使ったのは君だろう？」
トレーナー「うぐっ」
タキオン「それに、タイシン君の素直な気持ちを知れて良かったじゃないか、なあ？」
トレーナー「いや、あれは……」
タイシン「だが、まあ…使用者次第では取り返しのつかない事件に発展しそうだから、この危険物は速やかに処分するとしよう」

タイシン「…………(ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
トレーナー「タ、タイシン……」
タイシン「…………(ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
トレーナー「その、悪かった…本当に……」
タイシン「……………………違うから」
トレーナー「え？」
タイシン「あんなこと、思ってないから。全ッッッ然本心じゃないから。」
トレーナー「ああ…それはわかってるよ」
タイシン「………」
トレーナー「普段のタイシンを見てればわかるさ、あんなの本心なわけないってな」
タイシン「……ッ」
トレーナー「薬がタイシンの体に合ってなくて精神がおかしくなったとか、そんなところだろう。ハハッ、大好きなんて言うはずないもんな」
タイシン「～～～～ッ」
トレーナー「いや、本当に申し訳ないことをした、このお詫びはいつか…」
タイシン「ッ！！」
トレーナー「痛っ！？わ、悪かった！悪かったから蹴りはやめてくれ！！」
タイシン「うるさいっ！！バカ、バカっ！！」