SS グラス「トレーナーさん…眠れませんか？」

1グラストレーナー21/09/13(月) 21:38:09

トレーナーさんったら、まだ夕方だったのに宿に着いて直ぐに寝ちゃいましたからね…
私も、疲れて寝ちゃいましたから…眠れません…

ごめんなさい？
…本当にですよ、ちょっと挨拶に行くって言って迷子になるなんて思いませんでした。
お陰で遠征先から帰るのが１日遅れますし、ホテルも一部屋しか取れませんでしたからね。
…まぁ、こうしてトレーナーさんとゆっくり喋る事が出来たので許します。

…しかし、少し肌寒いですね…桐一葉…夏も終わったという事でしょうか。
いえ、暖房を入れる程では………
…そうです…トレーナーさん？…そちらの布団に行っても良いですか？
ダメ…ですか？…そうですか…トレーナーさんが迷子にならなければ今頃は……
…ふふっ、意地悪を言ってすみません…それでは失礼しますね？

…暖かいですね…トレーナーさんの体温でしょうか？…ポカポカしてます…
…トレーナーさん、もう少し近付いても良いですか？…えぇ、拒否権は無いですよ。
それと、ちょっとトレーナーさんの胸に耳を着けさせて貰います…ふふっ、トレーナーさんの心臓の鼓動が速くなってるのが良く聴こえますよ？
トレーナーさんも…私の心臓の鼓動を聴いてみますか？
あら？…トレーナーさんの心臓の鼓動がまた速くなりましたよ？…どんな事を想像したんですか？

………私は良いですよ…トレーナーさん？
二人共眠れませんし…朝まで…というのも…

…ふふっ、分かってますよ…明日は早くに帰らないといけませんから…
そうですね…ゆっくりお話だけにしましょうか…
でも……キスし合うくらいは許してくださいね？

結局、朝までトレーナーさんとそうやって過ごすのでした。