【短SS注意】リボンをかけて

11◆IgydwJjnlQ25/02/14(金) 00:29:11

※解釈によっては性的な部分があります

「ふわもこシフォンなマーちゃんの贈り物です。はろ～」
「…やっぱり可愛いね」
白く柔らかい衣装に包まれた彼女はこちらに手を振りながら微笑む。

「ハッピーバレンタイン。トレ…　　　　　"〇〇さん"」
「……マーチャン」
「あぅっ」

僕の名前を呼んでくれる。つまり今はそういう時なんだ。
壁一枚で四方を隔たれたこの"トレーナー室（くうかん）"で僕らは今、二人だけのセカイ。
彼女を抱きしめて、身体を舐めるように手を這わせる。

「んぅ、マーちゃん…覚悟はしてたけど、ドキドキが止まらないのです♪
だってこんなに」

「君が欲しい、から」
「あなたが欲しくなるから…　あっ」
「…おんなじ気持ちだね」

…月明りふんわり落ちてくる夜は、君と二人きり。

21◆IgydwJjnlQ25/02/14(金) 00:30:23

―――
「マーちゃん作ってきました。チョコレートを食べてくれないと、バレンタインではないのでは？どやさ」
「もちろん頂くよ。ありがとう」
彼は微笑み、ちょっと凝った…その箱を受け取ってくれました。
マーちゃんのふわふわなお洋服と一緒なデザイン。

「…リボンにくるまったかわいいチョコだね。ただ…少し、"溶けてる"」
「箱があったかさんだったのです。マーちゃんこれは失敗…」
「いいや」

○○さんは、私の服を優しく脱がせて―――

「…っ…」
「マーちゃんは食べて欲しいもんね？チョコみたいに」

あらら。マーちゃんのことは何でもお見通しなんですね。
身体にゆるく巻き付いたリボンは、彼に見られるうちに一部がぷくり。
準備したのに。いざとなると、恥ずかしくて彼の顔が見られないのです。

31◆IgydwJjnlQ25/02/14(金) 00:30:48

「ふわふわのマシュマロさん」
「っ、ぁん！」

…マーちゃんの胸を。

「ぷにぷにのグミさん」
「んむ、ぅ」

…マーちゃんの舌を。

「…本命のチョコレートさん」
「………あぅ、ぅ」
マーちゃんの腕を、やさしく掴んで…

「リボンを解いて、いただきます。」
「………優しく、おねがいしますね？」

…バレンタインに永遠を刻まれる、そんなアストンマーチャンなのでした…てへへ。