- 1二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 23:12:08
2月14日、バレンタイン。女性が想い人や大切な人に想いや感謝と一緒にチョコを渡す日。
それはなにも身近な人に渡すだけではない。憧れの人に応援の意味を込めて贈るというものもある。
例えば、アイドルや俳優などのファンの方々がそうだ。その中にはアスリートも含まれる。
アスリートの一族に生まれた私にとっては、チョコをあげる光景より貰われている光景の方が印象に残っている。
もちろん、私だってあげた経験はある。買ったチョコをお世話になったコーチや父などにだ。
チョコを作るなら暇があるなら、鍛錬を積みたいし、感謝を伝えるなら別にいつでもいいと思っていた。
それこそ、アスリートなので良い結果を残すことがファンからの一番のお返しだと周りの人もそう振る舞っていた。
なので、私にとって、バレンタインはクリスマスみたいに特別祝う日でもない、ただの平日と同じ日の感覚だった。
そう、君から日頃の感謝の言葉と伴にチョコを貰うまでは。
あの時の胸に駆け抜けた衝動は忘れられない。まるで、日本ダービーに勝ったときのようだ。
トレーナーをしている君からは大舞台の時、緊張気味な私を励まし、応援の声をもらっている。
君からの声援は最初の頃は、嬉しく、私を安心させてくれた。
時を重ねる事に、君が隣にいて、応援してくれるのが当たり前だと思っていた。
私もそんな君に応えるようにいつしか、私の勝利を喜ぶ君の笑顔が好きになっていた。
だから、君からハッキリと感謝の言葉と一緒ににチョコをくれたバレンタイン。
あの時に、私は私の勝利以外で今、君に笑顔にしたい、感謝を伝えたいと、初めて強く思った。
その想いはレースの最後の直前を後方から駆けぬけるようにその衝動に駆られるように私は動いていた。
その結果は、急いでチョコを作って渡し、上手く感謝の言葉をまとめきれず思った言葉を紡ぐ散々なものだった。
そんな私を見ても、君は笑うず、笑顔で私の想いを受け止めてくれた。
- 2二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 23:12:45
あのバレンタインから一年。今なら、バレンタインで盛り上がるクラスメイトの気持ちが少し分かる気がする。
去年の出来事を踏まえ、今年は入念にレースに挑むかのようにチョコの準備をしてきた。
チョコ作りはクラウン、キタサン、シュヴァル達と一緒に作った。
レース場ではライバルだが、お菓子作りに慣れない私に取ってはみんな頼もしかった。
作ったお菓子はいざ、君にチョコを渡す時に緊張して上手く伝えられないことも考えて、私の想いが伝わるものを作ったつもりだ。
私の勝利で君を笑顔にしたいのはもちろん、それ以外の事でも君の笑顔が見たいと想いは強くなっている。
そんな私の隣で、私と一緒にいて欲しい。
そんな意味を込めて、作ったお菓子と君への感謝の言葉で今年は私から、
トレーナー、君を笑顔にしてみせる - 3二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 23:14:32
- 4二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 00:21:26
育成のと特別なチョコとの違いとか時系列想像するの楽しいよね
良いSSであった - 5二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 00:31:24
ドゥラのSS非常にたすかる
育成のバレンタインイベいいよね...
去年のアニバから特別なチョコはどうなるかわくわくしてたのに育成イベの延長線上のようなSSまで見れるとは...! - 6二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 05:15:09