- 1二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:21:38
これは、1人の少女の傷から盾になった若きMS乗りのお話。
※このスレは『(完全妄想)ニャアンの傷になりたい』から派生した空想シリーズスレです。
元々はニャアンに恋した1人の連邦軍スパイのMS部隊特務隊員による傷になりたいスレだったものがあにまん民達の神の一手で生存ルートを切り開き奇跡的に生き延び、本編後世界でニャアンとジャンク屋をやったりデートしたり事件に巻き込まれたり戦ったりする結構ハッピー寄りな物語空想まとめとなってこのスレに至ります。
本編始まるまでどうなるかも全く想像つかないジークアクス世界ですが、一緒に物語を空想して楽しんで頂けたら幸いです。
↓初代スレ
(完全妄想)ニャアンの傷になりたい|あにまん掲示板普段はスラム街のジャンク屋の兄ちゃんとしてニャアンに合法的な商品運んできて貰ってお得意さんとして顔馴染みでありたい「今度デートしようぜ!!」ってヘラヘラ笑いながら手を振って見送って、困った顔になって欲…bbs.animanch.com↓前スレ
ニャアンの盾になりたい(なった)(完全妄想)|あにまん掲示板これは、1人の少女の傷から盾になった若きMS乗りのお話。※このスレは『(完全妄想)ニャアンの傷になりたい』の続きです。元々はニャアンに恋した1人の連邦軍スパイのMS部隊特務隊員による傷になりたいスレだ…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:22:18
登場人物
ジュン・ファンボイ
サイド6コロニーの繁華街でジャンク屋をしている青年。陽気かつ気さくな性格をしており、合法の機械整備部材を配達してくれるニャアンに対して何度もアプローチしている。軟派に見えがちだがニャアンに対する想いは真剣で、何かと彼女に接し、悩みを聞いているうちに信じて貰えるようになる。
しかしその正体は地球連邦軍MS特務隊に務めるコロニー6潜伏隊員。上層部からの指示を受けて戦争犯罪者や敗残兵崩れのテロリストなどの抹サツを務める、いわば軍人にとってのコロし屋。後述のブルキャノンを駆り、既に相当の数の危険因子の始末を遂行している実力者。任務時は上記の性格が嘘のようにどこまでも冷酷に任務を遂行する活躍から、内部の人間に『公爵家の蒼い騎士(ノーブルブラウリッター)』の名で恐れられている。
かつてのコロニー落としで両親と妹を失いスペースノイドへの怒りから連邦軍へ入隊、MS操縦の才能を認められ特務隊に配属され、そのままサイド6のスパイとしてコロニーを訪れる。しかし実際にコロニーで生活をしていくうちに生きていれば妹と同い年のニャアンに出会い、宇宙でも一生懸命に生きている命がある事を痛感。ニャアンへの想いが強くなっていき今の自分が本当に正しい事をしているのか悩むようになる。
紆余曲折あってニャアンとの初めてのデートを約束した直後に上層部からの命令でジークアクス及び赤いガンダムの破壊命令を受け、クランバトルを装った作戦行動を開始、特務隊の仲間達と彼の上官である指揮官と共にジークアクス達に挑むが、コロニーを巻き込む指揮官のやり方を目の当たりにして反旗を翻し、緊急発進した エグザベ君も味方に加えて連邦軍を迎撃。
激戦の末コロニーに突っ込み見せしめにニャアンをコロそうとした指揮官の猛攻を身を挺して防ぎ戦タヒ…したかに見えたがブルキャノンの重装甲と咄嗟の判断が相まって奇跡的に生存。
コロニーの被害を最小限に留めた功績で恩赦を受けて釈放され、現在はニャアンと一緒にジャンク屋をしている。
日系とベトナム系のハーフであり、名前のジュンは漢字の『盾』、ファンボイはベトナム語で『反逆者』を意味している。 - 3二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:23:00
ブルキャノン
連邦MSの中でも一際発達したキャノン系の技術と01ガンダムをベースとした連邦としてのガンダムの技術を複合して新たに設計された最新鋭の重武装MS。
モチーフはブルG。
ジオン製のガンダムに対抗すべく連邦の技術力を注ぎ込み作り出されており、上層部は次期量産化も視野に入れた上での実践データ回収の為の試験機を特務潜入隊のジュン・ファンボイにこの機体を託した。
キャノン系とガンダム系を複合した新型の重装甲に加え凶悪さを感じさせるガンダムヘッドを搭載しており、従来のキャノン系よりも威圧感を出しつつも白と青のカラーリングによってどことなくヒロイックな雰囲気をも醸し出す。
主な武装はライフルブレード(高出力ビームサーベル内蔵型ビームライフル)、ビームサーベル、ヘヴィシールド(実体刃フレーム、二連装バズーカ内蔵シールド)、両肩部ビームキャノン砲、胸部両脇多連装ミサイルポッド。
高火力の射撃兵装による射撃戦は勿論、重武装重装甲でありながら背中のパワードブースターによる加速によって高い機動力を発揮し、搭乗者のジュンは射撃兵装で敵を翻弄しつつブレードまたはビームサーベルのビーム刃と盾の実体刃を駆使した二刀流で仕留める戦法を最も得意としている。
後述のエル・サルバトーレ・コアとの戦闘でニャアンを庇った際にフレーム以外の機器系統がイカれてしまい、現在は平和公園のオブジェとしてサイド6の人々から親しまれている。
…が、実はジュンと演歌のおっちゃんが市長からの許可を貰って万が一の時の為に夜な夜な修理しており、緊急事態の際には出撃可能なところまで修復済。ジャンク屋が金銭的危機に陥った時などにクラバに参加したりしてる。現在更なる強化改修を考案しているがジュンに戦って欲しくないニャアンからの猛反対で修復止まりになっている。 - 4二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:23:38
ブルキャノンの武装詳細
・ライフルブレード
連邦軍が次期MS用主力装備試験のために開発した遠近両用武装。
銃身の短いブルパップライフルとなっており、薄く縦に長い銃身がそのまま高出力ビームサーベルの放出口として兼用出来るようになっており、ライフルから瞬時にビームサーベルに転用出来る仕組みになっている。
従来のビームライフルより小型で使用しない時には右腰部分にマウント可能。
・ビームサーベル
左腰に取り付けられているビームサーベル。
01ガンダムに用いられていたのと同じ規格であり、充分な威力と安定性を併せ持つ。ライフルブレードを右腰にマウントした状態で居合のように引き抜いて使うのが基本的な使用法。
威力だけならばライフルブレードよりも劣るがエネルギーの持続力はこちらの方が高い為状況によって使い分ける事が可能。
・ヘヴィシールド
ブルキャノン専用の重武装シールド。
流線的なシールドフレームがヒート機構付実体刃となっておりそのまま近接武器として使用可能、シールド内部には小型の二連装バーズカが内蔵されている。
バズーカによる誘爆事故を防ぐ為ブルキャノンの装備の中でも一際頑健な作りとなっており、ビームコーティングも施されている為単純にシールドとして極めて高性能。
武装に関しては本来ビーム無効の相手に対する緊急時の装備だったが、ジュンはこれと他近接武器による二刀流戦術を好んで用いる為使用頻度は高く、相手の射撃の瞬間にシールドを投擲して相手の射撃を弾きつつ相手のコクピットに突き刺すなどの奥の手としても用いられる事も少なくはない。
・両肩部ビームキャノン
両肩に設置された伸縮式ビームキャノン。
接近戦時の被弾面積を減らす為に伸縮機能があるが、戦艦主砲並みの破壊力は健在。
ブルキャノンの武装の中では最も射程が長く、遠距離狙撃に適しているが、ジュンは接近戦での鍔迫り合い時に奇襲で至近距離から相手を撃ち抜くような使い方を好む。
・胸部両脇多連装ミサイルポッド
胸部両脇に設置された小型化ミサイルポッド。
戦闘ヘリや戦車などを相手に用いる事を前提とした装備だが、ジュンはMS戦でも広範囲の目眩しやニュータイプのオールレンジ攻撃迎撃または錯乱などの為にも重宝している。 - 5二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:24:30
この時空における本編キャラ達
ニャアン
(本編では扱わないのかもしれないが)合法的な機械パーツの配送を通じてジュンに出会う。
初めは難民の自分にやたら接してくる兄ちゃんを不思議に思う程度であったが、合法の販売ルートの提供や困った時に相談に乗ってくれるジュンに次第に心を開いていき、本編後半では兄ちゃんのジャンク屋でのお手伝いを始め、違法パーツの販売などからは足を洗った。
本編後は改札の前で車椅子に乗ったジュンと再会して笑い泣き、エル・サルバトーレ襲撃で半壊したジャンク屋の立て直しを手伝いつつ、本格的にジャンク屋のお手伝いに転職する事になった。
尚、クラバなんてまともな奴がやることじゃないという考えは一貫しており、お金が必要でこっそり修繕したブルキャノンでジュンがクラバに参加した時は夫のキャバクラ通いを知った妻レベルでジュンを締め上げており、この時ばかりはジュンも頭が上がらなかった。
マチュ&シュウジ
連邦軍の任務で破壊対象だった赤いガンダムと最新型のガンダムのパイロットだったが、終盤までそんな事を知らずに仲良くなってしまった二人組。なんならジュンも交戦中の無線を接触して聴くまで正体に気付いておらず、気付いた時にはトドメを刺す寸前であり大慌てで攻撃を逸らした程に世話を焼いていた。
本編後は2人にブルキャノン修繕の為のパーツ集めを手伝って貰っており、後々それがニャアンにバレて3人+修繕案通した演歌のおっちゃん+設計図を流した看守のおっちゃん共々仲良く怒られた。
エグザベ
本編中1番スパイのジュンと交戦している、ある意味兄ちゃんのライバル。
機動力と反応速度に特化したXカスタムを操り、火力と馬力を極めたブルキャノンを相手にさながらサイコザクVSフルアーマーガンダムのようなタヒ闘を何度も繰り返した。
お互い互角の実力でタヒ闘を繰り返した結果それぞれの技量が飛躍的に上がり、この経験値のおかげでジュンはエル・サルバトーレ戦での戦タヒを免れているため、ある意味命の恩人である。
本編後はコロニー6で互いに正体を知らぬまま生身で出会い、なんやかんや仲良くなる。 - 6二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:25:10
このスレのオリキャラ
演歌の軍警
サイド6軍警の繁華街派出所部長。
巡査長時代に不審な難民の情報を聞いてニャアンを追跡していた際にスパイの兄ちゃんに遭遇。
最初はニャアンが違法デバイスのやり取りをしていると疑い逮捕しようとするが兄ちゃんが依頼してたのは合法の作業用デバイスであり、更にはニャアンが持ってきたのは北島○郎演歌集のCDだった為、結局2人が逮捕される事はなく、なんなら兄ちゃんと2人で兄弟船をデュエットして仲良くなった。
後述のエル・サルバトーレ襲撃の際に瀕タヒになった兄ちゃんを救護施設まで届けてくれた張本人であり、兄ちゃんが服役中も何かとニャアンに気をかけている。
普段はMS部隊の欠員補充で指揮官仕様の軍警ザクで交通治安維持に努めている。
看守
スパイの兄ちゃんがいる刑務所を管理する看守。
元々は機動隊隊員だったが過去に負傷をして現在の勤務地に転属となった。
後述のエル・サルバトーレ襲撃の緊急事態に避難誘導員が足りず現場に駆り出されており、目の前で兄ちゃんのブルキャノンが身を挺してニャアンを守るのを見ていた事や演歌の軍警から事情を聞いた事によって刑務所内の兄ちゃんに何かと気を使ってくれており、出所後も度々演歌の軍警と共にジャンク屋に顔を出している。 - 7二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:26:57
連邦軍特務隊指揮官
ジュンが所属する特務隊の指揮官。
某国名門貴族の血を引いており、優れたMS操縦技術と戦略兵器開発技術によって軍の上層部から高く評価されて連邦軍の最新主力兵器開発にも関わる特務隊指揮の全権を与えられた。
連邦上層部に対して高い忠誠心を見せてこそいるものの、格下の存在は全て駒、スペースノイドは人間ですら無い害獣だと考えるような清々しい程の選民思想の持ち主。
ジャンク屋の手伝いをしていたニャアンを見た際にも彼女を蔑み、理不尽な理由で手を出そうとした所をブチギレたジュンにぶん殴られた。この段階でジュンに逆恨みしており次の作戦でプロパガンダに利用してそのまま抹サツする事を考えているなど、中々に執念深い。
ジークアクス及びに赤いガンダム破壊作戦では自ら設計したエル・サルバトーレでジュンのブルキャノンとジオン偽装ブルキャノン三機と出撃。圧倒的な機体性能と操縦技術、更にはブルキャノン達の連携で次第にジークアクス達を追い詰めるが、サイド6への被害を微塵も考えない横柄なやり方を見かねたジュンが反乱。更には連邦側の計略を見抜いたシャリア・ブルの指示で助太刀に来た エグザベ君の参戦により形勢は逆転。
怒り狂った指揮官は破壊された外装をパージして出現したエル・サルバトーレ・コアを操りコロニー内部に突入。見せしめとしてたまたま居合わせたニャアンに一斉射撃を浴びさせるが間に入ったジュンのブルキャノンのシールド投擲でバリア兼キャノン砲を破壊され、他三機のガンダムの一斉攻撃を受けて敗走。コロニー外へ逃げ出すもののそこを待ち構えていたシャリア・ブルのキケロガに無力化され、軍警へ引き渡された。 - 8二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:27:33
エル・サルバトーレ
指揮官が操る特別任務用MA
外装は特別任務の為に連邦軍である事を偽る為にミリタリーグリーンのキケロガのような大型MAだが、内部には後述のエル・サルバトーレ・コアが搭乗しているため、厳密には大型外装を装備したMSである。
指揮官が独自に開発した補助AIと指揮官本人の空間認識能力によってNTに匹敵する制度と自在性で四機のヘヴィビットを操りつつ本体は高速軌道で敵を翻弄しながら二門の大型ビームキャノンでトドメを刺す3次元的な戦闘方法で無差別破壊を開始、ジークアクス、赤いガンダム、 エグザベ用ガンダム、ブルキャノン、合計四機のガンダムタイプを圧倒する性能を発揮する。
装備
ヘヴィビット
エル・サルバトーレ独自のオールレンジ兵装。
ブルキャノンのヘヴィシールドの技術を応用してフレームが作られており、ジェットブースターによる加速で突撃する無線遠隔兵器であり、場合に応じては本体の追加ブースターとしても機能する。
搭載されている武器は大口径バルカン砲のみだが、極めて強固なビッドそのものの突進が特に強力であり、下手なMSの装甲ならば突進で貫ける。
大型ビームキャノン
本体前方に装備された二門のビームキャノン。
キャノンタイプに搭載されたビーム砲をも上回つ火力のビームを僅かな放熱時間で連射可能にしており、高速起動から不意打ちで放たれるビームを避けるのは至難の業。 - 9二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:28:25
エル・サルバトーレ・コア
外装をパージしたエル・サルバトーレ。
その容姿は黒のフレームに指揮官の家系のエンブレムが刻まれた禍々しい連邦製の重装甲ガンダムタイプ。
モチーフはアルヴァアロン。
実はブルキャノンの戦闘データ収集の目的は連邦の次期主力MS開発の為だけでなく、このエル・サルバトーレ・コアの装備最適化の為の経験値をフィードバックする為という目的があり、皮肉にも本性を表した指揮官を止める為に戦おうとするジュン自身がこの機体のデータ収集に最も貢献してしまっていたのだ。
四機のガンダムに外装を破壊され、怒り狂った黒金のガンダムは圧倒的な性能と搭乗者の攻撃性を引き出し、四機のガンダム達は最後の戦いに挑む。
装備
高出力ロングビームサーベル×2
エル・サルバトーレ・コア専用の大型ビームサーベル。二刀流で用いる。
ライフルブレードのデータを基準に徹底して破壊力を追求したビームサーベルであり、下手な近接武器程度なら鍔迫り合いをするまでもなく瞬く間に焼き切れる。
ライフル及びヘヴィシールドとの兼用はキャノンとビットが使えれば無理に遠近両用にする必要ないため廃止され、代わりにビームサーベルの持続力が強化された。
大型ビームキャノン
エル・サルバトーレの段階で前面から出ていた肩部キャノン。
外部装甲を纏っていた際には装甲の維持のために火力が半減した状態であり、装甲無しでのフルパワー発射はハイメガキャノン並の威力を誇り、一発でコロニーに甚大な被害を及ぼす事が出来る。
また、ビームの出力を調整することによって独自のフィールドを展開し、ビーム系統の攻撃を無力化する事も出来る。
ヘヴィビット
エル・サルバトーレの段階で用いられたオールレンジ兵装。
エル・サルバトーレ・コアの状態でも遠隔操作可能であり、更には背中に取り付ける事で外装段階をも上回る尋常ではない速力を引き出せる。
背中についた状態でもバルカン砲を移動させて前面への射撃か可能。
腕部につけて縦にすることも可能だが、そもそもシールドとの二刀流に関しては補助AIをもってしてもジュン以外ロクに使いこなせなかった為殆ど使用されなかった。 - 10二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:29:07
ジオニックガンダム・Xカスタム
エグザベ君用に調整されたジオン製量産型ガンダムのカスタム機。ジークアクス捜索にあたりサイド6付近に出没する青いガンダムに対抗するべくシャリア・ブルが既存の量産型ガンダムを エグザベ用に調整するように指示を出して作らせた事実上の エグザベ君専用機体。
形状はRX-78-2に類似しており、装甲はジオン風のミリタリーグリーン。
名称のXは エグザベ君の頭文字から取られたものである。
新型のジークアクスがオーバーヒートを起こす程の彼の反応速度に対応出来るように徹底した機体反応速度とそれに追従する機動性、関節回りの強化が施されている。
最大の特徴は通常のMS操作とサイコミュコントロールが併用されている操縦機構が採用されており、長時間の連続稼働を維持しつつニュータイプ能力による反応速度を引き出せるように工夫されており、サイコミュは徹底して機動補助の為に用いられている為ビットなどのオールレンジ武装は搭載されていない。
主な武装はビームサーベル2本、ビームライフル、ビームピストル2丁、小型シールド。機動力に重点を置いている為武装は標準的に纏められているが、 エグザベ君による万全なサイコミュコントロールでの高速立体軌道によって敵を翻弄しながら繰り出されるこれらの武装は驚異的な攻撃性を発揮し、ジュンが操るブルキャノンと互角の戦いを演じる。 - 11二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 11:30:29
事実上の3スレ目、前回のあらすじはまたちょっと空いてから書きます(多分)
- 12二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 15:05:34
前回のあらすじ
エル・サルバトーレ戦の刑務の一環として難民居住区の修繕活動の手伝いに向かうことになったジュンと、元現地民故にそれに同行することになったニャアン。
ボランティアとしてマチュとシュウジ、若干不満気味なラゴウチとアラガも復興の手伝いに同行し、なんだかんだで打ち解けて来ていた。
そんな復興1日目の終わりに、ニャアンは幼い頃に自分の面倒を見てくれたベインおじさんと再会、ジュン含む一同と仲良くなる。
しかしベインの正体はジュンよりも古くからサイド6に潜伏する連邦のスパイであり、彼は上層部の指示を受けてブルキャノンの戦闘データを狙っていた。
正体の告白、そしてブルキャノンのデータが手に入らなければサイド6への侵攻の恐れもあると告げられたニャアンは、ベインからブルキャノンのデータを盗むように頼まれてしまう。
かつての恩人とコロニーの平和、ジュンとの信頼。
天秤にかけることのできない重圧が、ニャアンを襲う… - 13二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 16:47:25
スレ立て乙です。
一スレ一イベントで順調に進んでる感じですね - 14二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 18:38:01
2日目夜
復興キャンプの皆が寝静まった夜、未だに難民居住区を囲むように居座る自衛丸(特捜部仕様軽キャノン)の群れに対して、軍警とジャンク屋のザク達は連合を組んで交代制で見張りを組むことになった。
お互いが睨みを利かせている、そこから少し離れたところにあるひらけたスクラップ置き場にジュンのブルキャノンは片膝をついて鎮座しており、ジュン本人はブルキャノンの肩に乗って遠方から両者を静観していた。
ジュン「………」
未だに帰る気配のない自衛丸達を鋭い目つきで見つめていたジュンだったが、彼はブルキャノンの足元から僅かに響いた音に気付き、バッとそちらを見る。
ニャアン「っ!!」
ジュン「ん?あれ、ニャアンか?何してんだこんなところで?」
ニャアン「え、えっと、その、夜食…持ってこようかと思って…でも、忘れて…」
ジュン「あはは、ニャアンらしいなぁ」
しどろもどろになる自分を見て朗らかにジュンが笑うたびに、ニャアンは自身の胸が締め付けられるような気持ちになる。
ジュン「…あ、そうだ。夜食はいいからさ。ニャアンこっちに来いよ」
ニャアン「え…べ、別にいいよ」
ジュン「いいからいいから、MSの肩から見える景色は中々いいんだぜ?」
ニャアン「……じゃあ、ちょっとだけ」
ニャアンは、言われるがままにジュンの隣まで登る。
ジュン「どうよ?」
ニャアン「…確かに、ちょっといい眺めかも」
だろ?っとジュンが笑うのを見て、子供っぽいなぁ、と微笑ましくなる気持ちがニャアンの心に湧き、ほんの少しだけ心が軽くなる… - 15二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 18:46:53
ブルキャノンの肩の上
ニャアン「…その、さ」
ジュン「ん?」
ニャアン「こっちに来てから、夜はずっとブルキャノンの側にいるよね。なんで?」
ジュン「あー…ほら、こいつって一応連邦の最新型試験機だからさ。機体そのものは勿論、中にあるデータとかうっかり盗まれると大変な事になると思って…」
ニャアン「……それで、見張り?」
ジュン「それもあるし…いざって時はこいつを自爆させたりしないといけないしな」
ニャアン「…自爆…?」
ジュン「そ、こいつを盗むような輩が現れて、俺がうっかりタヒにかけたりした時には、盗まれないように最終手段で…」
そこまで言いかけたところで、ニャアンは震える手でジュンの腕の裾を摘む。
ジュン「…ニャアン?」
ニャアン「…嘘…でも…本気…でも…そんな事言わないで………」
ジュン「…ん、そうだよな。ごめん。今度自爆機能は看守さんと演歌のおっちゃんに外して貰うからさ」
ニャアン「………ん」
彼を裏切ろうとしてどの口が、と、ますます俯いてしまうニャアンに対して、ジュンは何か閃いたようにポンと手を叩く。
ジュン「あ、そうだニャアン!!
明日の休みにデート行こうぜ!!」
ニャアン「………へ?」 - 16二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 19:19:12
3日目、朝礼
演歌「えー…知っての通り現在特捜部が睨みを利かせやがってる状況だ。昨日の段階でもこっちのMS操作になにかと突っかかってきやがるし、今のまま仕事しても効率が悪い…と、言うわけで」
看守「市長からのお達しで特捜部を追い払えるまで作業は休みだ。難民居住区に遊びに行ってもいいが、あまり羽目を外し過ぎるなよ?」
囚人達「うおおおお!!!!!!」
マチュ「2日いっしょにいたから分かるけど、この人達顔が怖いだけで結構いい人達だよね」
シュウジ「さっき皆んなで難民通りのグルメガイド読んでたよ…僕もお腹空いてきた…」ぐううう
マチュ「あはは、じゃあアタシらも行こっか!!」
ラゴウチ「学校生徒達は外出する時必ず届出を出せよー!!」
アラガ「点在する警備の軍警察の目が届く範囲にいるようになー!!」
女子達「「「はーい!!」」」
ニャアン「…なんか…思ったより大きなお休みになったね…」
ジュン「だなぁ…あ、おっちゃん、看守さん。ブルキャノンの見張り宜しくな」
看守「おう、MSの見張は交換制でやってるからな」
演歌「なんかレアなCDとか見つけたら買ってこいよー!!」
ジュン「あいよー…じゃ、行こうぜ」
ニャアン「…ん」
こんな事をしていていいのか、今も危機が迫っているんじゃないのか、そんな気持ちが渦巻きながらも、ニャアンの心の内にほんの少しだけ今を楽しむ気持ちが芽生えていた。 - 17二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 19:20:14
本筋進むまでに2人を難民居住区デートさせるんだけれど、なんかいいデートプランないもんか…繁華街的なとこで買い食いぐらいしか思いつかん…
- 18二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 19:46:49
難民居住区、商店街エリア
ジュン「おお、ボランティア仲間達の長蛇の列でごった返してる…」
ニャアン「あそこの肉まん屋の店長さん、流れ着くまでは中華料理店のシェフやってたんだって。安くて美味しい肉を仕入れてくるのが得意だから、こっちのコロニーの治安がいい場所の中華屋さんより美味しいって評判だよ」
ジュン「マジか。繁華街で結構中華食べ歩いてたつもりだけどここは見逃してたなー…今度空いた時に一緒に食べに行こうぜ!!」
ニャアン「…ん。今は混んでるから、今度ね」
シュウジ「むぐむぐむぐ」
シェフ「おー、兄ちゃんいい食いっぷりね!!」
マチュ「よくそんな細い身体に沢山入るねー」
ジュン「…最前列で早くも大量に肉まん買ってやがる…」
ニャアン「あ、相変わらず抜け目ないね…」 - 19二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 19:53:26
難民居住区、歓楽街エリア
客引き「お、そこの兄さん!!ちょっと寄ってかない!?可愛い子沢山いるよー?」
ジュン「はは、朝から客引きかぁ、頑張ってるなぁ」
ニャアン「…女の子と歩いてる人に客引きしないでよ」むすっ
客引き「ん?なんだおめぇニャアンか?いつの間に帰って来たんだよ」
ニャアン「いつでもいいでしょ」ぷいっ
ジュン「おー、流石に地元、知り合いが多いな…」
客引き「というかこいつのポンコツっぷりがが有名人レベルでさぁ。ほら、この子どんくさいでしょ?」
ジュン「それはそう」
ニャアン「……あー、なんか嫌な気分だなー、デートやめちゃおっかなー」棒読み
ジュン「えっごめんウソウソウソそんなヘソまげんといてくれよー!!」
客引き「はは、随分まぁ陽気な彼氏さんが出来たもんだなぁ」 - 20二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 19:59:32
難民居住区、ジャンク屋エリア
アンキー「うん?なんだいアンタら、こんなとこでデートしてんのかい?」
ジュン「そうそう、付き合いたてホヤホヤレベルで仲良くデートしてるぜ!!」
ニャアン「…付き合っては、いないんだけど…」頬染めてそっぽむき
アンキー「…アンタらねぇ、もうちょいムードあるところでデートしてきなよ。この辺なんてジャンク屋絡みの店しかないだろうに」
ジュン「いやさ、ニャアンが新しくハロを作りたいって言ってくれてさ」
ニャアン「…私のハロ、ジュンがくれたやつだから、今度は私からハロ送りたいなって…」
アンキー「あー成る程…そんならウチによってきなよ。ハンドメイドで安く作れるハロのセットも取り扱ってるからね」
ジュン「マジで!?いやぁ姉御太っ腹!!」
アンキー「誰が姉御だい誰が」 - 21二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 20:05:18
元スパイだからいざとなるとマジで躊躇いなく自爆しそうだから自爆機能はここで外しておこう
- 22二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 20:18:59
夕方、難民居住区隅の公園
ジュン「いやー、遊んだ遊んだ!!ハロの部品も安く買えてよかったよな!!」
ニャアン「そう、だね」
ジュン「楽しみだなぁ、ニャアン手作りのハロ…完成したらニャアンって名前にしよ、そっちのハロもジュンだし」
ニャアン「え、な、なんで知ってるの!?」
ジュン「フツーにシュウジが呼んでたの聞いて…」
ニャアン「…今度あいつの炊き出しに米が赤く染まるぐらいカプサイシンの粉混ぜてやる…」
ジュン「食べ物を粗末にするんじゃありません…しかし、ここの公園いいな。丁度夕暮れ時だから、昔暮らしてた日本の小さな公園を思い出すよ」
ニャアン「…ベインおじさんに拾われたばかりの時は、よくここで遊んでた。おじさん、仕事が遅くまであるから他の子の親が迎えに来ても私が最後まで残ってて。段々夜になって、それが怖くて泣きそうになった時に大慌てでおじさんが駆け寄ってくるのが、なんだか好きで」
ジュン「ははっ、本当にベインおじさんが大好きなんだな」
ニャアン「……うん…今も大好き…だから、おじさんが困ってたらどんな事でも助けたい……なのに…なのにね………?」
言葉を詰まらせるニャアンを不思議に思いジュンが彼女の横顔を見ると…ニャアンは、ぼろぼろと大粒の涙を流していた。
ジュン「………ニャアン?」
ニャアン「わ…私…おじさんを…助け…たいのに…それなのに………
あなたを…裏切れない…!!」
…少女の心の声が、溢れる涙と共についに彼女自身の口から溢れ出した… - 23二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 20:27:10
同刻、難民居住区商店街
シュウジ「…?ねぇマチュ、あれってもしかして エグザベさんとコモリさん?」
マチュ「へ?…あ、ホントだ。おーい!!」
エグザベ「うん…?あ、あれ、あの2人は…」
コモリ「あ、アマテちゃんにシュウジ君!?ダメだよこんなとこにきちゃ!!」
シュウジ「大丈夫、僕達ボランティアで来てるから」
マチュ「そーゆー2人はこんなところでお忍びデート?やるねぇ〜」うりうり
コモリ「へっ!?や、やだなぁ、そ、そう見える?」てれてれ
エグザベ「あはは、違う違う。今は調べ物で来てるだけだよ」キッパリ
コモリ「………」無言の肘打ち
エグザベ「ごふっ!?な…何故…」
マチュ「うわぁ…」ジト目
コモリ「…まぁこのクソボケに対してはこれぐらちにしておくとして…実は私達人を探してるの。2人はこの写真の人に見覚えとかない?」
マチュ「んー…?」覗き込み
シュウジ「……あ、この人、ベインさんだ」
エグザベ「!?知ってるのかい!?」ガバっ
マチュ「うわ回復早っ!!」
シュウジ「うん、昨日一緒にボランティアしてたよ」
コモリ「ねぇ、その人に会えたりするかな?」
そんな一同の様子を、とある人物が裏路地の影から見ていた… - 24二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 20:47:58
再び難民居住区端公園
人工の夕陽に照らされた公園で、遂に耐え切れず泣きながら本心を吐露したニャアンの言葉を、少しずつ、丁寧に、ジュンは落ち着いて受け止めていた。
ジュン「………そっかぁ…ベインさん俺の先輩だったんか…なーんか親近感湧くなぁとは思ってたが、こんな理由があったからとはなぁ…」
ニャアン「ごめん…なさい…言い出せなくて…」
ジュン「ニャアンが謝るような事じゃないよ。なんなら、ベインさんだって悪い事しようとしてる訳じゃない。連邦とコロニーの衝突をなんとか避けようとしてくれたんだもんな」
ニャアン「でも…私…!!」
ジュン「裏切ってなんかない」
つい最近、ニャアンが疑心暗鬼のジャンク屋達に言ったのと同じ言葉を、優しい口調でニャアンに返す。
ジュン「ニャアンはコロニーの皆んなの事を考えて、なんとかしようって一生懸命だったんだろ?1人で抱え込んで…どうすればいいのか分からなくて…ずっと1人で戦ってたんだろ?よく、頑張ったな」
ニャアン「…!!!!」
ジュンは声を抑えて泣きじゃくるニャアンの頭を、彼女が泣き止むまで優しく撫でる。
ジュン「…落ち着いたか?」
ニャアン「………ん」
ジュン「ヨシ!!…あーでもどうすっかなコレ…確かにブルキャノンのデータがこっちにあるとこんな感じの問題が起きるよな…」
んー、と少し考えた素振りを見せてから、ジュンは頷く。
ジュン「よし、ニャアン。
ベインさんに渡そうぜ、ブルキャノンの戦闘データ」
…本当に考えてものを言ってるのか疑わしいほど、彼は実にあっけらかんとして言ってのけた。 - 25二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 21:06:03
- 26二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 21:12:03
- 27二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 21:13:49
演歌のおっちゃんは言葉巧みに言いくるめるのも得意そうだし、舌戦は多分強い
- 28二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 21:16:58
一応今回は考えあっての事ではあるけれど、何気にジークアクス&赤いガンダム討伐戦で指揮官の横暴見かねて裏切ったりニャアンに手ぇ出された結果爆速でブチギレて指揮官の顔面ぶん殴ったりと割とキレたナイフな所があるので頭使うのはあんま得意ではないかもしれない…連邦の処刑人としては限りなく優秀だけど…
- 29二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 21:23:38
3日目夜、支援キャンプ
演歌「おぉ、アマテちゃんおかえり…ってあれ、そっちのツラのいい兄ちゃんと美人さんは誰だい?」
マチュ「ええと、恋バナ友達?」
演歌「そりゃまた友好関係広めな…」
エグザベ「すいません、つかぬ事をお聞きしたいのですが、このキャンプにこのご老人がいらっしゃると聞いて」つ写真
看守「うん…?ベインさんじゃねぇか。なんだってまたいち難民の写真なんかを…」
コモリ「ええと、昔の事で少し取材をしたくて…あ、勿論本人には迷惑をおかけしませんから!!」
看守「記者さんか…だがすまん、今ベインさんはこのキャンプにいないんだよ。なんでも急な仕事が入ったからキャンプを離れるとか言って、ふらっと消えちまった」
演歌「だーれも見てないんだよな、今日のあの人の事」
シュウジ(…なんでだろう、なんか…胸騒ぎがする) - 30二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 21:30:35
同刻、コロニー整備用地下通路
アラガ「…一応、手配されたように運んでおいたけどよ…こんなもんコロニー内で使ったらシャレにならんぞ?いや、お前がそんな事はしないとは思うが…」
ジュン「ん、ありがとな2人とも。コレに関しては外で使うからさ、大丈夫だよ…それより、2人も気をつけてな。いつ自衛丸が動き出すか分からないし」
ラゴウチ「ったく…市長直々の命令だから仕方ねぇが…あんま無茶はすんなよ!!このコロニーが少しでも壊れた時直すのは俺達なんだからな!!」
ジュン「おう、ありがとなー…さて、と」
ジュンはくるりと踵を返し、緊張した面持ちのニャアンをまっすぐに見据える。
ジュン「おじさんと、話しにいくか」
ニャアン「………うん」
2人は、薄暗い地下通路を真っ直ぐ進んでいく… - 31二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 21:48:14
コロニー地下通路先、緊急時貯水エリア
コロニー内部の機器故障による過剰な水量増加時に貯水を行う為の地下空間の一角。
今は使われておらず、錆びた金具類がもの寂しげに壁に貼り付けられただけの開けた場所の中央にベインは座り込み、ニャアンを待っていた。
ベイン(…あの子からの連絡通りなら、そろそろ来るはずじゃが…)
ニャアン「…ベインおじさん」
ベイン「…来てくれたか、ニャアン………!?」
ニャアンの声を聞いて顔を上げたベインは、彼女の隣にいるジュンの姿を見て目を見開く。
ベイン「貴様…公爵家の蒼い騎士…!!」
ジュン「あー…その仇名知ってるって事は、マジで連邦の人なんだな」
困ったように笑うジュンを見て、ベインは暫く仇を見るように彼を睨むが、暫くして、ふっと諦めたような笑みを浮かべてから呟く。
ベイン「……そうか…そっちを選んだか……うん、その方がええな…」
ニャアン「……?」
ジュン「…ニャアンから大まかな話を聞いた。ブルキャノンのデータが欲しいんだよな?」
ベイン「…だとしたら、どうする?」
ジュン「いいよ」
ベイン「……何?」
ジュン「だから、いいよって。ブルキャノンのデータ。エル・サルバートレ戦のデータがありゃいいんだろ?」
ベイン「…何を…言っておる?貴様は今は軍警の配下であろう?そんな事をすれば…」
ジュン「ヘーキヘーキ。だって、
多分、おじさんは俺と同じだからさ」
ジュンの言葉が意味する事を探るように、ベインは油断なく身構える… - 32二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 22:03:42
緊急時貯水エリア
ベイン「…同じ…か…かつての連邦のスパイとして、先達に情けをかけてやるとでも言いたいのか?」
ジュン「あー、いや、ちょっと違う。連邦のスパイっていうか…
ベインさんも公爵家中将直属の命令で来た感じだろ?」
ベイン「…!!」
ジュン「あ、やっぱそうだ。俺は2、3回会ったぐらいなんだけどさ。あの人MS開発部門であの指揮官に指示を出してブルキャノン作らせたり、だいぶ兵器開発の中心にいる人だからさ。鹵獲機になったブルキャノンのデータわざわざ取ってこいなんていうのはあの人ぐらいかなー、なんて」
ベイン「…随分と、中将閣下の事をよく分かっておるようじゃな」
ジュン「そりゃあまぁ、俺なんぞに蒼い騎士なんて名前つけるぐらいだし?だからって言う訳じゃないんだけど、信頼出来る事があるんだよ。
あの人の元だけにデータが行く分なら、まぁ大丈夫。あの人はあくまでジオンから地球を守る為の兵器開発に重点をおいてるから、変に被害増やすような真似はしないさ。
で、多分あの人はベインさんの事も信頼してる筈だから、そんなベインさんなら渡しても平気かなぁ、なーんて」
ベイン「…随分、推察頼りの駆けじゃな」
ジュン「あはは、確かに…あ、でも絶対的にベインさんの事で信じられる事があるんだよ」
ベイン「なんじゃそれは」
ジュン「………
ニャアンの事だよ」
その一言を聞いた途端、ベインの表情がさっと曇る… - 33二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 22:15:47
伯父上の存在のおかげで割と安全にデータ返せる先が出来たのはありがたい(伯父上設定考えてなかった時にはわりと頭抱えてた問題)
- 34二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 22:17:56
- 35二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 22:30:40
- 36二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 23:06:07
- 37二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 23:07:03
- 38二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 23:34:01
緊急時貯水エリア
ベイン「……ニャアンが…どうしたと言うのだ」
ジュン「アンタさっきニャアンの隣に俺がいるのに気付いて…最後にホッとしてたろ。ニャアンが自分の頼みを聞かず、軍警所属の俺を連れてきたから、安心したんだ。自分の汚れ仕事の片棒を担がせなくてよかったって、思っちゃったんだよな」
ベイン「…そんな…事は…」
ジュン「俺も同じだったよ」
ベイン「…何?」
ジュン「スパイしてた時にさ、たまたまこの子がいるところにMSで突っ込んで、庇って、タヒにかけて…自分がタヒにかけてるってのに、凄く安心したんだ。
ああ、この子が無事ならいいやって、本気で思ったんだ」
ベイン「っ…!!!!」
ジュン「…だからさ。そんな風にアンタが想えるニャアンの言葉を、少しだけ聞いてみて欲しいんだ。アンタに言いたい事があるみたいだから」
ジュンに優しく背中を押されたニャアンは、震えながらもベインを真正面から見つめる… - 39二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 00:21:00
- 40二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 06:10:20
その頃ジャンク屋
空き巣1「へっ、ここが例の元連邦のスパイがやってるジャンク屋って奴か」
空き巣2「金になりそうなもんが置いてありそうですね兄貴!!…ん?」
ジュン(ハロ)「………」
空き巣1「なんでぇ、ただのハロか」
空き巣2「おら、どけどけ!!スクラップになりてぇのか!?」
ジュン(ハロ)「………
テメェラハケシズミニナリテェミテェダナ」
空き巣達「「へ???」」
次の瞬間、ハロからブルキャノンのような両手両足、更には肩?からキャノン砲が生え、店先に置いてある小型の剣と盾(模造品)を持ち出す。
空き巣達「「」」
ジュン(ハロ)「ケシズミニシテヤラァ!!!!」
空き巣達「「ぎゃああああああ!!!!」」
- 41二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 07:39:42
緊急時貯水エリア
ベイン「………ニャアン…」
ニャアン「ごめん、なさい。私、ジュンを裏切れなかった。それどころか、おじさんの事をジュンに全部話しちゃった…おじさんが、私を信じて話してくれた事、話しちゃった…おじさんを、裏切っちゃった…」
ベイン「………」
ニャアン「でも…でもジュンはおじさんと似てるの。私を気にかけてくれた事、私に生き方を教えてくれた事、本当の本当に追い詰められた私を、助けてくれた事…だからきっと、ベインおじさんも助けてくれる!!」
ベイン「…?ワシ…を…?」
ニャアン「おじさんが私にデータを盗むようにお願いしてきた時…本当に辛そうだった…ずっと昔、ジュンがまだスパイだった時にも同じ顔してた事があった…悩んでる顔だった、今のままでいいのかって、苦しんでる顔だった!!」
ベイン「っ…!!」
ニャアン「おじさんお願い!!辛い事があるなら、私達を頼って…1人で、抱え込まないで!!」
ベイン「わ…ワシ…は…ワシは…」
まっすぐに自分を見つめるニャアンの瞳から、ベインは思わず目を逸らす
ベイン「…ワシは…何も思っとらん…ブルキャノンのデータを取れさえすれば地球へ帰れる…その為にお前を利用した…それだけの話じゃ…」
ニャアン「おじさん!!」
???「その通り。鉄錆の爪に情など無い。ましてやお前のような薄汚い難民などにはな」
ニャアン「え…?」
ジュン「っ!!ニャアン!!!!」
ジュンが駆け出した次の瞬間、薄暗い地下空洞に銃声が響き渡る… - 42二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 10:18:56
緊急時貯水エリア
銃声が響く一瞬前にジュンは駆け出し、ニャアンを突き飛ばすようにしつつ自身もニャアン目掛けて放たれた弾丸をすんでの所で避けるが、完全には避け切れず左肩を浅くながらも抉る。
ジュン「ぐっ!?」
ニャアン「ジュン!?」
???「本当に身を挺して難民などを庇うとは…公爵家の蒼い騎士ともあろう者が、随分と宇宙の害獣どもに毒されたものだ」
出血する肩を抑えてジュンが睨む先…『ベインの後ろ』には、スーツ姿の眼鏡の男性と軍警特捜部の部隊が用いる武装を身につけた男達が4人、機銃をこちらに向けて佇んでいる。
ニャアン(…え?なんでベインおじさんの後ろからあんなに人が沢山?何もない開けた場所なのに?)
突然の乱入者にやジュンが撃たれた事態に混乱し怯えるニャアンの隣で、ジュンは顔を顰めながらも落ち着いた様子で口を開く。
ジュン「あー成る程…アンタらがベインさんの悩みのタネって事か」
???「酷い言い草だな。ベイン曹長がブルキャノンのデータ奪取に手間取っているから助け舟を出してやったまでの事だというのに」
ジュン「あんたら別派のスパイだろ」
薄ら笑いを浮かべていた男は、ジュンの一言を聞いて急に真顔になる。
ニャアン「別派…?」
ジュン「表向きは中将殿に従いますって顔してるけど、根っこの部分はまるで別物…なんなら俺が昔始末してきた裏切り者に近い」
???「黙れ!!宇宙の害獣どもに尻尾を振る家畜に成り果てた貴様に裏切り者などと言われる筋合いはない!!我々は真の地球統一の為に使命を果たしているだけだ!!!!」
ジュン「ははーん分かったぞ。お前ら統一機構の連中か。未だにジオン残党殲滅の建前で連邦非加盟国に武力介入してるのかよ」
ニャアン「な…なんでそんな人達が…ベインさんと…?」
ジュン「…スパイ活動してる間にかち会っちゃったんだろうな。軍警に潜り込んでるって事は難民街への無茶な取り調べもそのどさくさでブルキャノンのデータを盗む為。多分、ニャアンに無理言ってデータ盗ませようとしたのも、下手したら上の自衛丸でさらに無茶しかねないこいつらに急かされたからじゃないか?そうだろベインさん」
ベイン「………」
機構スパイ「…随分と良く口が回る男だ…まぁいいだろう…どうせこれからその口が回る事は二度とないのだからな!!」
機構スパイは歪んだ笑みを浮かべて懐から取り出した拳銃をジュンに向ける… - 43二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 10:19:36
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- 44二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 10:19:52
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- 45二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 10:20:27
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- 46二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 10:20:53
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- 47二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 10:23:38
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- 48二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 10:24:50
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- 49二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 10:47:38
- 50二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 10:49:25
- 51二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 12:05:05
おまけ情報まとめ
軍警察特捜部
軍警察の中でもコロニー内部の治安維持や内部での特殊事件解決の為に設立された部門。ラゴウチやアラガの務める外部からの危険からコロニーを守る特殊部隊とは丁度逆の役割を持つ。
その為内部に潜伏するテロリストやスパイなどの調査権は彼らに優先してあるのだが、いかんせん調査のやり方が強引であり、最近配属された実働隊リーダーが現場指揮を取るようになってから更に難民への当たりが酷くなり、自衛丸による被害も多数報告されていた。
統一機構
連邦軍の派閥の一つ。表向きは地球全てが一丸となってジオンに対抗する事を提唱しているがその実態は連邦非加盟国への武力介入に躊躇のない過激派。
その幹部達は表面上は公爵家中将の指示に従っているものの、内心では武力強化をあくまで防衛の為にと過剰な武力介入を好まない彼の事を疎ましく思っており、ブルキャノンの戦闘データ回収に関してもベインのみに出された依頼に勝手に介入し、半ば難民達を人質にとるような扱いでベインにデータをよこすように迫って来た。
ぶっちゃけた話統一機構の介入がなければブルキャノンのデータ受け渡しはジュンとベインを介して物凄くスムーズかつ無駄な被害を出さずに終わった為、完全に邪魔である。 - 52二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 13:52:07
緊急時貯水エリア
ベイン「…待て」機構スパイが構えた拳銃の銃身を、ゆっくりと掴む。
ニャアン「っ、おじさん…!!」
機構スパイ「…どういうつもりですか曹長殿?まさか、貴方までそこの難民風情に情が…」
ベイン「口を閉じろ若造」
ぞっとする程冷たい、今まで聞いた事のない声音に機構スパイは、それどころかニャアンまでもが怯み、後ずさる。
ニャアン「…おじ…さん…?」
ベイン「そんな飛び道具なんぞ使って始末された遺体を軍警どもに調べられてみろ。一瞬で足がつくわい。やるならば足がつかぬ方法で…そうじゃの…例えば………」
ニャアン含む他の者達がベインに気を取られる中、ジュンは気付く。
ほんの一瞬、ベインの背後の景色に小さな電流のような何かが走んでから景色が歪み、半透明の巨大な『何か』が天井に向かって何かを発射するのを。
ジュン(今のは…まさか!!)
ベイン「…例えば…地下トンネルの経年劣化による崩壊に巻き込まれたように見せかける、とかの」
ジュン「っ!!ニャアン逃げるぞ!!」
ニャアン「え…わっ…!?」手を取られてジュンと駆け出す
機構スパイ「っ!!貴様ら逃げ…」
次の瞬間、
突然天井で発生した破裂音と共に、無数の瓦礫がジュン達のいた場所に降り注いだ… - 53二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 14:13:17
緊急時貯水エリア
機構スパイ「っ!?」
機構スパイ達は突然の天井の崩壊に思わず怯み、その隙をついてジュンは無事な右手でニャアンの手を取りつつ整備トンネルの先へと逃げ出す。
機構スパイ「ま、待て!!」
ベイン「追うな。奴らはワシが始末をつける。それよりも今の爆発で軍警の奴らが来るかもしれん。おんしらは上手い事口裏を合わせておけよ」
機構スパイ「始末だと!?こんな場所でファラリアを打ち込んでおいてよくも…!!」
怒りの形相でベインに掴み掛かろうとする機構スパイ。しかし彼は、ぞっとするような昏い光を宿したベインの瞳と目を合わせて、再び背筋が凍るような恐怖を覚える。
…そしてそれと同時に、彼らの背後の空間の歪みが再び激しくなり、景色と同化していたものの姿が露わになる。
八本脚と左右の大鋏、そして貝殻のような背面装甲。鋼鉄のヤドカリを思わせる、鉄錆色の歪なMAが、主人を迎えるようにゆっくりと屈む。
ベイン「安心せい、命をもって償ってやる…この…カボ・マンダラットからは、誰も逃れられんよ…」
老兵は、静かに自らの愛機のコクピットへ身を運ぶ… - 54二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 14:32:08
整備トンネル
ジュン「くっそあの爺さんあの場にMA隠しておいたのか!!やっぱ上司が同じだけあって俺と似たような事考えてるな流石に!!」
ジュンは半泣きになりがらも必死でついてくるニャアンの手を取りながら地下トンネルを走り、しばらく進んだ先のシャッターの目の前で止まって撃たれた肩に包帯を巻いて止血を始める。
ジュン「よしついた!!ニャアン、後は俺がベインさんをどうにか説得してみせる!!それまでは地上に出て演歌のおっちゃん達と…」
ニャアン「…せてない…」
ジュン「…ニャアン?」
ニャアン「ベインおじさんと、ちゃんと話せてない…!!目を見て、話してくれなかった…だから、もっとちゃんと話を聞きたい!!」ぼろぼろ泣きながらもジュンと目を合わせている。
ジュン「……下手したらタヒぬぞ」
ニャアン「…そうならないように、守って」
ジュン「…よし分かった!!しっかり掴まってろよ!!」
ニャアン「…うん…!!!!」
涙を拭って強く頷くニャアンの手を取り、ジュンはシャッター横の扉を蹴破って中に入る… - 55二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 14:44:29
整備トンネル
ベイン「………」
ベインの操るカボ・マンダラットはまさに甲殻類を思わせる生物じみた動きでトンネル内をゆっくりと歩き、背面装甲に設置された二門のバルカン砲の標準機とレーダーを駆使してトンネル内部をゆっくりと探る。
ベイン「…そう遠くへは逃げておらん筈だが……む?」
ふと、ベインはトンネルの一角にある大きなシャッターの前の扉が空いている事に気付く。
ベイン「この先に逃げ込んだのか…?」
扉を注意深く観察しようとしたその途端、突然トンネル内の緊急時ランプが赤く光り出し、シャッターの反対側にある大型エアロックドアが解除され、そのままコロニーの外…つまりは宇宙空間が露わになる。
ベイン「何っ!?誰がエアロックを…!?」
ベインは慌ててカボ・マンダラットのサブアームでロックを戻そうとエアロックの前に近付く。
それ故に、直前まで気付けなかった。
背後のシャッターが開き、そこに鎮座する完全武装のブルキャノンが盾を構えてフル出力の突進で自分に突っ込んでくる事に。
ベイン「何ぃっ!!!?」
ジュン「さっきはよくもやりやがったなヤドカリ野郎!!!!いまから真空加工した上で壺焼きにしてやるぜ!!!!」
青いガンダムと鉄錆のMAが、宇宙空間へと吸い込まれていく… - 56二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 14:46:40
乗ってるMSのモチーフのブルキャノンの参考であるブルGがフルアーマーガンダムのデータによって開発、強化された機体のせいなのかジュン兄は戦ってる時潤ってる時のイオみたいなテンションになりがちな気がする…(多分 エグザベ君と戦ってる時もこんな感じ)
- 57二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 14:50:34
VSベイン戦おまけ設定
カボ・マンダラット
一年戦争中期の時点で後の公爵家連邦軍中将が独自に開発した特殊任務用MA。
その形状を一言で例えるなら鉄錆色をした巨大な鋼鉄のヤドカリ。巨大な本体と特殊兵装を多数内蔵した背面追加装甲、その巨体を支える8本の脚に両腕がわりのクローアーム、特徴的な広範囲探知センサー付きの頭部など、ジオン側のMAと比べても極めて異質な形状をしている。
対MS戦闘は勿論、隠密行動、データ収集、対人暗サツなどの様々な状況に対応可能であり、背面装甲のブースターや八本足を活かすことによってその巨大からは想像も出来ない俊敏さをも見せる。
まさにスパイでありながらパイロットでもあるベインにとってはこれ以上ない程に便利なMAとなっている。
武装
クローアーム
甲殻類を思わせる巨大なヒート機構刃付きの爪。MAならではのパワーを発揮し、並大抵のMSの装甲であれば力任せに捩じ切る事も出来る。
フィラリア
背面装甲から発射される特殊な誘導ミサイル。被弾と同時に金属を膨張させ、破裂させる作用を持つ。これによりMSの装甲を吹き飛ばす、建造物に撃ち込み経年劣化を偽装して破壊を行うなどの応用が効く。
バルカン砲×2
背面装甲に設置された左右のバルカン砲。
対人戦、または接近するMS迎撃用に用いる。
マグネットカモフラージュ
機体表面に搭載されたステルス機能。
磁力操作によって周囲の景色にほぼ完璧に同化する事が出来る。
ミノフスキーシェル
背面装甲に搭載された小型ミノフスキー粒子散布装置。隠密活動で索敵妨害のために用いる。 - 58二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 17:27:33
サイド6領内コロニー外部
ブルキャノンの突進を喰らい宇宙空間に投げ出されたカボ・マンダラットは暫く突然の無重力によって回転しながら落ちていくが、ベインの咄嗟の操作によって大鋏を振り回してブルキャノンを振り払いつつ、八本脚を収納してブースターをふかせ、宇宙移動形態へと変形する。
ベイン「ぐ…!!貴様もMSを用意しておったか…それもフルアーマー状態で…!!」
ジュン「仲良くなった軍警さんに地下トンネルのルート融通して貰ってな!!突貫工事で元の武装に戻してやったんだよ!!」
ベイン「若いにしては良い抜かりなさだ蒼い騎士!!それぐらいの用意がなければ仕留めがいがない!!」
ジュン「ほざけよジジイ!!!!」
両腕のアームクローを構えて突進するカボ・マンダラットに対してブルキャノンは右腕のライフルブレードの高出力サーベルとヘヴィーシールドの実体刃フレームを構えて突進し、互いの左右の獲物を叩きつけるようにして激しい鍔迫り合いをしながら睨み合う。
ジュン「ちぃっ!!!!」
ベイン「良いぞ!!久々に骨のある相手だ!!一対一の相手として不足は…」
ニャアン「1人じゃない!!」
…無線越しに響いた少女の声を聞いて、老兵は青ざめた。
ベイン「……ニャアン…?お…お前まさか…
ブルキャノンのパイロットと共にいるのか…!?」
老人の震える声に応えるように、ニャアンはジュンの操作の邪魔にならないよう横向きになって彼の膝に座りながら、震えながらもモニター越しにカボ・マンダラットを見つめていた… - 59二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 17:29:21
- 60二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 18:43:07
同刻、緊急時貯水エリア
隊員1「…カボ・マンダラットの反応がコロニー外へ出ました…そしてその付近のMSの登録番号は……ぶ、ブルキャノンです!!」
機構スパイ「くそっあの老いぼれめ!!何が命をもって償うだ!!あんな一年戦争中に開発されたような中古品で新型のブルキャノンに勝てるわけがないだろうが!!我々も出るぞ!!地上部隊にも招集をかけろ!!」
隊員2「し、しかし地上部隊は今難民キャンプ周辺です。そこからドックに向かってコロニーに出るとなるとかなり時間が…」
機構スパイ「難民居住区の整備トンネル入り口があるだろうが!!難民どもの巣を破壊してでも構わんからさっさと呼び出せ!!!!」
隊員3「は、はい!!」
地上、難民居住区
ラゴウチ「…!?あ、アラガ隊長!!自衛丸の奴らが難民居住区に向かってきます!!」
アラガ「何だと!?おい聞こえるか特捜部!!止まれ!!おい!!…ダメだまるで話を聞きやがらねぇ!!」
演歌「何が起きてやがる…お前ら!!居住区の奴らを全力で守るぞ!!」
アラガ、ラゴウチ「「了解!!!!」」
キャンプ
マチュ「っ…シュウジ!!」
シュウジ「…うん。
戦え、と、ガンダムが言っている」 - 61二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 18:53:31
同刻、難民居住区から少し離れた地下トンネル入り口
コモリ「 エグザベ君こっちこっち!!」大型トラックの前で大きく手を振りながらぴょんぴょんしてる。
エグザベ「ちょ、こ、コモリ少尉速いですって…」ぜーぜー
コモリ「ソドンからの緊急時出動命令なんですから急がないと!!…それにしても、こんなコロニーの近くに鉄錆の爪のMAが現れるなんて、一体何が…?コロニー内部の自衛丸の動きも気になるし…」
エグザベ「…自衛丸の方は軍警の皆さんと…それから、アマテさんとシュウジ君を信じよう。僕達は今やるべきとこをやるしかない!!」
コモリ「…気をつけてね、 エグザベ君!!コロニーに出た後は付近巡回中のソドンと連絡がとれるようになる筈だから!!」
エグザベはコモリに敬礼をしてから、開き出したトラックの中にあるミリタリーグリーンのガンダムに飛び乗る。
エグザベ「… エグザベ少尉、Xカスタム!!行きます!!」 - 62二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 19:46:40
- 63二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 20:13:20
- 64二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 20:20:02
- 65二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 20:25:29
- 66二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 20:45:21
同刻、サイド6領内コロニー外部
再び宇宙空間にて鍔迫り合いを続けるブルキャノンとカボ・マンダラット。
しコロニー内では冷酷に攻撃を仕掛けた筈のベインだが、ブルキャノンのコクピットにジュンだけでなくニャアンまでいる事に気付いた彼はあからさまに狼狽える。
ベイン「な…何故…何故ニャアンがコクピットに…!?貴様何故この子まで連れてきた!?」
ニャアン「私が頼んだの!!ベインおじさんとちゃんと話がしたくて!!」
ベイン「ワシは…ワシには話す事など…」
ニャアン「私にはあるの!!!!」
ビームとヒートエッジが激突する高音にも負けない程に強い叫びが、ベインの胸に突き刺さる。
ニャアン「きっと…きっとジュンと皆んななら今のおじさんをなんとか出来る!!私だって、力になりたい!!だから…!!」
ベイン「っ!!!!黙れ!!!!スペースノイドの難民の小娘なぞに何が出来るか!!!!」
ベインは、必死で考えうる限り最悪の言葉を吐き出してニャアンを拒絶し、鍔迫り合いを振り解こうとする。
しかし、ブルキャノンはそんなベインの動きを読むように、そして力押しで鍔迫り合いを続ける。
ベイン「こやつ…!!」
ジュン「…爺さん。今の言葉聞いてよ、ニャアンまた涙流しちまったけど…でも、あんたの方を真っ直ぐ見てるよ。強いよな、この子」
ニャアン「な…泣いて…ない!!」
ベイン「…!!!!」
ジュン「アンタがそういう言葉を吐いた意味は分かるよ、アンタは優しいな………
でもニャアン泣かしてんじゃねぇよクソジジイが!!!!!!」
怒声と共に、ジュンは鍔迫り合いからの零距離肩部キャノン発射という奥の手の一つを鉄錆のヤドカリのカラに叩き込む… - 67二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 21:03:35
ベイン「ぬううううう!!!!」
戦艦主砲並みの零距離射撃を受けて激しく吹き飛ばされながらも、カボ・マンダラットはブースターで姿勢を立て直しつつ間合いを取りつつブルキャノン目掛けて背面装甲からミサイルを連射する。
これに対してブルキャノンは一度一気に頭上へ加速し、ミサイルの弾道が上目掛けて一点になったところへ胸部両脇の多連装ミサイルを撃ち込み、爆風でこれら全てを撃ち落としてから再びライフルブレードとヘヴィシールドの二刀流で本体へと迫る。
ジュン「アンタ悪党になりきってくたばるつもりだろ!!そうすりゃニャアンが傷付く事はねぇと思って、だからいかにも俺達をぶちコロす事に躊躇いないみたいに振る舞ってんだろ!!」
ベイン「そんな…そんな訳があるか!!ワシの言葉に嘘偽りはない!!妻と…生まれる筈だった娘を奪ったスペースノイドの奴らなど…!!!!」
迫るブルキャノンへのバルカン砲連射。これをブルキャノンは真正面からシールドを構えて突進し、弾いて、遂にカボ・マンダラットの懐に飛び込む。
ベイン「ぐっ…!!」
ジュン「俺もそうだった!!妹を…サウを奪った宇宙の家畜どもなんざ皆タヒねと本気で思った!!だけれど!!」
振り下ろそうとする右腕のクローアームを、シールドで受け止めて逸らし、追撃の左腕のクローアームをライフルブレードで切り落とし、そしてブレードをしまった銃口を、コクピットに突きつける。
ベイン「っ…おんしも…家族を…」
ジュン「…だけれど…どんだけ憎んだってサウは帰ってこねぇ。そんな事当たり前で…地球でも宇宙でも生きるのは必死だって…ニャアンが、気付かせてくれた…アンタも、そうだろ?」
ベイン「っ!!」
ニャアン「…おじさん…一緒にかえろ…?サイド6に…!!」
- 68二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 21:21:41
…真正面からの切り結び合いを制したのは、ジュンとブルキャノン…そして、ニャアンであった。
銃口を突きつけられたベインのカボ・マンダラットは残ったアームをだらりと下ろし、最早抵抗の意思が無いことを示す。
ベイン「…しかし…ワシは連邦軍スパイとしての任務にこれまでずっと従って来た…処刑人であるおんしが思うよりも…下手に直接手を下す事よりも後ろめたい事だってやって来た…そんなワシが…今更…」
ニャアン「わ、私だって!!闇バイトで違法デバイスとか運んでたけどちゃんと足を洗えた!!だからおじさんも大丈夫!!」
ジュン「なんなら盗んだガンダムで軍警ザクの頭ぶっ壊したバカとかガンダム乗り回してラクガキしてるボケとかもいるしさ、誤差だよ誤差…ほら、帰ろうぜ?」
ベイン「…ワシ…は…」
演歌『おい!!ファン坊そっちは終わったか!?』
無線から演歌の声が響く。
ジュン「ん…どうした?」
演歌『終わったならちょいと手ぇ貸してくれ!!自衛丸の奴らが難民居住区に乗り込もうとしてやがる!!』
ニャアン「居住区に!?」
ジュン「分かった!!すぐに行………こうと思ったがもうちょっと持ち堪えてくれるか?面倒そうなのが来やがった…!!ニャアン、捕まってろ!!」
ニャアン「っ、う、うん!!」
ジュンは、コロニーから迫る新たな軍勢を前に再びブルキャノンのレバーを強く握って気を引き締め直す…
- 69二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 21:28:41
- 70二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 22:12:40
伯父上と指揮官が膝合わせて頭部バルカンいらんくない?いらんなぁ…って考案してるのは想像したらちょっとシュール
多分伯父上の方もカボ・マンダラットというだいぶ近距離戦パワータイプなMA作るので兵器考案の発想自体は結構似てるかもしれない
- 71二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 23:05:31
この姿勢でブルキャノンの二刀流近接戦闘やるのだいぶ大変そうだな…今のジュン兄左肩やってるし…
- 72二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 23:59:35
- 73二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 07:32:53
- 74二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 07:42:25
保持
- 75二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 08:04:23
- 76二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 10:20:08
- 77二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 12:20:15
落下してく時にplasmaのサビ流したい、イントロからサビ前も上手い事前に流してみる感じで
- 78二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 16:15:14
設定的に一年戦争中初期に作られたであろう旧式MAに戦艦主砲レベル零距離射撃(一応手加減)はまぁまぁキレてる、生身相手にバルカン砲とかよりはマシだけど
- 79二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 18:31:23
カボ・マンダラットとの戦いを終えたブルキャノンの元へと向かって来た5機のMS。
それは、黒いカラーリングと赤いバイザーが特徴的な軽キャノンだった。いずれの機体も装備は全く同じらしく、キャノンタイプ特有のビーム砲を装着した右肩、その左側には多連装ミサイルポット、右手にはブルパップマシンガン、左手にはブルキャノンのヘヴィシールドに似た作りのシールドを携えている。
ニャアン「あれって…軽キャノン?」
ジュン「連邦にいた時にも見た事ない色と武装だ。統一機構の特殊任務用機体か…!!」
装備から戦法を見極めるべく、ジュンは迫り来る5機を睨む。それ故に、5機の肩キャノンの砲門が一斉に輝き出した事にすぐ気付けた。
ジュン「っ!?あいつらマジか!?」
ジュンは慌ててブルキャノンを操作し、隣にいたカボ・マンダラットを踏みつけるようにしてベインを下に飛ばしつつ自分は上へ飛び退く。
ベイン「ぬおっ!?」
その直後、二機の間を5本のビームが通り抜けて遥か彼方へ消えていった。
ニャアン「っ!!」
ジュン「あいつら…仲間巻き添えにするのに全く躊躇わず撃ちやがった!!ベインさん少し離れてろ!!俺達はもっとコロニーから離れた場所で奴らを迎え撃つ!!」
ジュンはベインに短く言い残してコロニーと反対側へと飛び、黒い軽キャノン達もそれを追って彼方へと消えていく。
ベイン「…蒼い騎士…ニャアン…ワシは…」
取り残された鉄錆の爪は、迷いながら俯く… - 80二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 19:35:06
ジュンの操るブルキャノンは、5機の黒い軽キャノンを引き連れてコロニーからかなり離れた宙域へと到達した。
ニャアン「これぐらい離れれば大丈夫…!?」
ジュン「コロニーから充分距離は取った!!巻き添えになるような民間船もなさそうだしそろそろ行くぜ!!しっかり捕まってろよ!!」
ニャアンが頷いてギュッとジュンに抱きつくのと同時に、ブルキャノンはその場で宙返りしながらライフルとヘヴィシールドのバズーカ、そして両肩のキャノン砲を一斉に放ち、迫り来る軽キャノンへの反撃を開始する。
隊員1「来ます!!」
機構スパイ「総員散開!!」
眼鏡の男の指示の直後5機の軽キャノンは上下左右バラバラに散開してブルキャノンの攻撃を回避しつつ、内4機が四方から迫り来る。
ニャアン「き、来た!!」
ジュン「だが一体来てねぇのがいるなぁ!!」
ジュンは四方から迫る軽キャノン達の攻撃を避けながら、唯一後方へ回避した軽キャノンへと接近して二刀流の構えを取る。
ジュン「テメェが指揮官機体だな!!まずは頭から潰す!!」
機構スパイ「ふん…」
ブルキャノンがライフルブレードを振り被った瞬間、指揮官機の軽キャノンの姿が突然ふっと消えてしまい、ブレードの一撃が空を切る。
ニャアン「き、消えた…!?」
ジュン「ちぃっ、ベインさんのMAと同じステルス迷彩か!!」
ニャアン「!!ジュン、後ろからまた来た!!」
ニャアンの叫びを聞いたジュンは、後方から迫る4機の機銃掃射を盾を構えて防ぐ…が…
ジュン「い゛っ゛で゛!!!!」
ニャアン「!?じゅ、ジュン!?」
ジュン「な、なんでもねぇ!!」
弾丸の雨を防ぎながら飛び退くブルキャノンの姿を、透明化した黒い軽キャノンがじっと観察している… - 81二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 19:48:13
同刻、難民居住区前
ジュン達が黒い軽キャノン達と戦っているその頃、難民居住区前では突然動き出した自衛丸達が居住区に入るのを防ぐ為、演歌、ラゴウチ、アラガの3人が必死で戦っていた。
幸い自衛丸達の装備はコロニー内戦闘前提の六連装リボルバーのみであり、武装面ではザクマシンガンを装備している3人に分があるのだが、とにかく数が多くて防戦一方だ。
演歌「テメェらいい加減しつけぇぞ!!カタギの連中が住む場所を荒らそうとしてまで何がしてぇんだよ!!」
特捜部1「呆れたものだな市長の飼い犬ども!!いるだけで資源を食い潰すようなゴミどもを庇ってなんになる!?」
激しい銃撃戦が続き、ザク達は避難する難民達の盾になりながらも機銃掃射を止めない。
だが、いよいよザクマシンガンの弾が切れる。
演歌「くそっ、弾が!!」
特捜部2「無駄な努力だったな!!そんなゴミどもの為につまらん浪費を…」
ラゴウチ「無駄じゃねぇ!!!!」
ラゴウチのザクが、腰のヒートホークを引き抜いて構える。
ラゴウチ「ここにいる奴らだってなぁ…必死で生き抜く為に戦ってんだよ!!俺らみてぇなヒデぇ連中に家壊されても!!逞しく生きてんだよ!!そいつらがゴミだなんて事、絶対ねぇ!!!!」
アラガ「ああ…来るなら来やがれ…こいつらの街は絶対に壊させねぇぞ!!!!」
アラガのザクも、マシンガンを捨てて格闘の構えをとる。
演歌「へっ…よく言ったぜテメェら!!ここからが本気の大一番だぁ!!!!」
演歌の放った気合いの一声と共に、3機のザクは一斉に駆け出す… - 82二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 20:30:41
同刻、サイド6宙域端
演歌達が覚悟の特攻を仕掛け始めたその頃、サイド6端の宙域ではジュンの操るブルキャノンが4機の黒い軽キャノンの追撃を高速機動で避けつつ全ての火器を駆使して迎撃しながら更に端の宙域へと後退している最中だった。
ジュン(付かず離れずの距離でそれぞれの死角をカバーしながら上手い事避けやがる…こいつらかなりの手練れか…!!)
迎撃しながらも追い詰められる焦り故に顔をしかめるジュン。
しかし、顔をしかめる決定的な理由は他にもあり、姿を隠していた機構スパイのリーダーはそれに気付く。
機構スパイ「…各員に通達。攻撃を奴の左側に集中させろ。極力回避はさせるな、確実にシールドを使わせるんだ」
隊員達「「了解」」
ニャアン(…?なんか、急に向こうの動きが変わった…?)
ニャアンが違和感を覚えたのと同時に、ジュンはなんのレーダー反応にも引っかからず視認出来るまでに迫った多数の小型ミサイルの存在に気付く。
ジュン「うおっ!?」
ジュンは慌てて左手に握るレバーを思いっきり引いて盾を構えてミサイルを受け止める。機体は衝撃で大きく揺れるが、ブルキャノンには殆ど傷がついていない。
ニャアン「び、びっくりした………ジュン…?」
ジュン「ぐっ………」
…しかし、乗り手は決して無事ではなかった。
包帯を巻いたジュンの肩から、次第に血が滲み出して来る… - 83二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 20:54:01
…銃弾を受けた際にジュンが取った止血の措置は、概ね完璧であった。しかしそれは本来正しい手当を受けるまでの応急処置であり、過剰な負荷がかかるブルキャノンの高速機動をやるには不十分な手当であった。そもそもそんな状態でカボ・マンダラットと切り結ぶ時点で相当の無茶だった筈だが、彼は気力と体力のみでそれを可能にしていた。しかし…
ジュン「……」息を切らせながら顔をしかめてる
ニャアン「ジュン…肩の傷が…!!」
機構スパイ「やはり傷が痛むか。馬鹿な奴だ、そんな状態でMS戦を行うとはな!!」
黒い軽キャノンは統率の取れた動きてブルキャノンを撹乱し、左側を重点的に射撃武器で狙い撃つ。
透明化を併用しての連携故に攻撃直前でないとそれらの攻撃は感知出来ず、ジュンはそれら全てを驚異的な反射神経で捉えて盾で防ぐ。しかしその為に左のレバーを操る程に肩の傷が痛み、次第に盾を構える動きが鈍くなっていく。
ジュン「ちぃっ…!!」
ニャアン(さっきから左側からばっかり攻撃されてる…ジュンの左肩が傷付いてる事を分かっていてわざと…!!)
機銃掃射を防いでる所に放たれたハイパーバズーカの一撃、これも避けきれず盾で防ぐが、その爆風で大きく姿勢が崩れ、それを見た1機が腕部分からワイヤーを射出する。
ジュン(まずい!!)
避け切れず盾も構えられなかったジュンは咄嗟にライフルを構えてワイヤーを受け止めた直後にライフルを投げ捨てる。直後、ワイヤーから放たれた高圧電流がライフルに感電し、煙を上げて故障してしまう。
ジュン(捕縛用ワイヤー…!!俺は数発耐えれるかもしれないがニャアンがくらったら1発でも命に関わる…!!)
左腕の動きが鈍くなりながらも、ブルキャノンはライフルを失った右手で腰のビームサーベルを引き抜き、再び消えようとする黒い軽キャノン達を迎え撃つべく構える… - 84二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 21:31:50
こういう感じの量産機を特殊任務用にカスタムしてるのとかが結構好き、スタークジェガンみというかなんというか
- 85二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 22:20:24
機体設定おまけ
軽キャノン隠密仕様
連邦軍の一派である統一機構に従うMS隊が極秘裏に行う隠密任務などで用いる為にカスタムされた軽キャノン。
宇宙空間での隠密活動の為にカラーリングは黒に、武装も従来の軽キャノンとは異なる特殊な装備を複数搭載している。
カボ・マンダラット同様にマグネットカモフラージュ機能を搭載しており、隠密部隊の隊員達は宇宙の闇に紛れながら集団戦で敵を翻弄する戦法を得意としている。
武装
ビームサーベル
軽キャノン標準装備のビームサーベル。
背中に2本装備。
ブルパップマシンガン
実弾片手式ハンドマシンガン。
偽装の為にザクマシンガンの弾丸を使う事も出来る。
ウェポンシールド
シールドフレームにヒートエッジ機構を搭載し、内部にハイパーバズーカを内蔵した中型シールド。
ブルキャノンのヘヴィシールドの技術を盗用して作られいる。
スタンワイヤー
両腕腕部に内蔵されたワイヤー発射装置。
先端がフックになっており、高圧電流を流して相手の機体をショートさせたりパイロットを感電させたりする事が出来る。
肩部キャノン砲
右肩のキャノン砲。規格は通常の軽キャノンと同様。
ジャミングランチャー
キャノン砲の反対側の左肩に装備された誘導ミサイル。
ミサイル1発1発にジャミング効果があり熱源探知が出来ず、オールドタイプの場合これを回避するには視認して避けるしかない。 - 86二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 23:05:14
- 87二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 23:27:44
- 88二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 06:51:03
何かネタがあればいいけどないので朝の保守のみにて
- 89二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 07:22:04
保守感謝+今日は私用にてスレ少なめ予定、小ネタ案とかあったらちまちま書いてます(多分明日メイン多めに書ける筈)
- 90二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 11:34:52
隠密用だし工作の為の器具とかは沢山入ってそう
- 91二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 15:38:58
多分今日は書けない恐れがあるので後でジュン兄の衣装設定とかでも書きます、多分
- 92二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 21:44:13
プチ設定、ジュンの服装イメージ
少し金属錆などで汚れた空色のワイシャツと濃紺のジーンズ、ベルトには革のミニ工具袋を下げてるイメージ
連邦時代のパイロットスーツは青のタイプ。 - 93二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 23:29:44
ソドンパートの冒頭にでっかくノーズアートが映り、そこから画面パンしてソドン全景。
若干の真面目な作戦上の受け答えの後に、
艦長「あんな部外者の落書きを私の艦に…パイロットの悪ふざけとはワケが違うぞ」(頭抱える艦長)
中佐「イメージアップ戦略の一環ですよ。それに、あの絵はジークアクスのあの子の母校の生徒がデザインし、赤いガンダムのパイロットが塗装しました。皆関係者ですよ」(出撃待機ノーマルスーツの中佐)
オペ「でもカワイイよねアレ」
なんてやりとりが入るかも。
それはそれとして、統一機構のやらかしの情報が入ったら「もうどうなってもいいや」状態になって影響力全壊で『雑草刈り』はじめないか中将閣下…
- 94二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 23:47:13
ブチ切れだ結果エル・サルバトーレ・コアで四機のガンダム圧倒するヤベー指揮官の育ての親なので伯父上も大概ブチ切れたらヤバそうな人の可能性は高い
中佐殿は茶目っ気あるし割とこういうアートとかには寛容かもしれない…
- 95二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 23:54:26
おまけ情報(衣装編➁)
ニャアンの服装
私服もあるにはあるのだが、ジャンク屋の手伝いをするようになった後も闇バイト時代の制服を着てる事が多い。
これは運び屋時代の時にジュンが「制服姿のニャアンが1番可愛いな!!」と言われたのが嬉しかった結果、今でも定期的に制服を着るのが習慣になった為である。
演歌「…なぁファン坊。年上のオメーがニャアンちゃんの制服姿が可愛いとか言うのってちょっと趣味が倒錯してry」
ジュン「違いますぅ!!!!好きな女の子に1番似合うと思った服装がたまたま偽装制服だっただけですぅ!!!!」
看守「軽キャノンをフルアーマー改造するレベルで倒錯してんじゃねぇか」
ニャアン「………」次はもうちょっと短めのスカートの制服着てみようかな、などと考えながら前髪^_を指先でくるくるしてる - 96二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:04:46
- 97二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:23:12
ジュン「その辺は大丈夫、制服姿でやってもらう仕事はレジ打ちとか事務仕事の時とかで、マジで動き回る必要がある時には作業着とかそれに近い私服でやって貰ってるからさ。流石に制服姿で機械類弄るのはあぶねーし」
演歌「なおのこと制服着る必要ねーじゃねーか」
看守「完全にオメェの趣味じゃねぇか」
ジュン「うるせぇ!!!!好きなものを素直に好きって言って何が悪いんでぃ!!それを上手いこと真っ直ぐ言葉に出来ないから片や奥さんが別居してるし片や刑務所が恋人じゃねぇか!!!!」
演歌「よーしその喧嘩買ってやるぞ小僧!!!!」
看守「テメェを独房にぶち込んでやろうか!!!!」
ニャアン「…賑やかなだなぁ…」
マチュ(つまんなそうにしつつもしれっと制服を着てる、しかもちょっとスカート丈短い)
コモリ(わ、私もあれぐらいやった方がいいのかな…!?)
- 98二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:29:28
- 99二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:40:14
- 100二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 05:24:51
いずれは看守のおっちゃんの所帯事情とかも明らかになる日が…!?
- 101二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 07:06:25
- 102二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 08:07:02
サイド6宙域端
ライフルブレードを失った右手にビームサーベルを構え直し、4機の黒い軽キャノンから放たれるスタンワイヤーを切り落とすブルキャノン。
しかしその隙をついて機構スパイリーダーの黒い軽キャノンが放ったシールド内蔵バズーカの一撃は的確に機体左側を狙い撃ち、回避不能の状態であった。
ジュン「ちぃ!!」
ジュンは痛みを堪えて辛うじて左腕を動かしどうにか盾で爆発を防ぐが、傷口を抉るような無茶な制御と爆発の振動によって左腕の痛みはいよいよ限界を迎えていた。
ジュン(くそっ…左腕に力が入らなくなってきた…!!)
機構スパイ「ブルキャノンの戦闘データは頭部カメラに蓄積されている。コクピットを焼き切って鹵獲するぞ」
隊員達「「「了解!!」」」
ブルキャノンの防御反応が次第に遅くなっていくのを見て黒い軽キャノン達はより複雑な陣形でブルキャノンを囲み、波状攻撃で襲いかかる。
ニャアン「ジュン、今のまま戦い続けたら腕が…!!」
ジュン「でもやるしかねぇだろ!!」
ジュンは出力全開の高速機動で攻撃をかわし、両肩部キャノン砲で迎撃を図りつつ間合いを取る。だがそれは全て機構スパイリーダーの指示に従う誘導であり、ブルキャノンの下からからリーダーの軽キャノンがビームサーベルを構えて刺突を放ってくる。
ジュン「うおっ!?」
ブルキャノンはビームサーベルで刺突を受け止め、2機は鍔迫り合いになる。ジュンは迎撃の為に左腕のヘヴィーシールドで切り払おうとするが…
ジュン(くそっ…左腕が動かねぇ!!!!)
機構スパイ「終わりだ、害獣どもに寝返った裏切り者!!」
黒い軽キャノンは赤いバイザーを光らせ、ヒートエッジを起動させた盾の先端でコクピットに刺突を放とうとする…
- 103二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 08:24:20
…その一瞬、ニャアンの脳裏に浮かんだのはかつて身を挺して自分を守ったぼろぼろのブルキャノンの姿、そして、半壊したコクピットから見える血まみれのジュンの姿だった。
それと同時に気付く、盾の刺突を避けれないと悟ったジュンは、ニャアンを守ろうと無事な右腕でコクピット端に押しやろうとしている。せめて盾からの直撃は避けようと、最後まで足掻いている。
ニャアン(同じだ…あの時と同じで…ジュンは必死で私を守ろうとして…私は何も出来なくて…そんなのは…
そんなのはもう嫌!!!!)
刺突が迫るその瞬間、ニャアンはジュンが左手で握るレバーを思いっきり前に倒し、ブルキャノンの左腕の盾によるシールドバッシュで黒い軽キャノンの盾を弾く。
ジュン「!?」
機構スパイ「何っ!?」
純粋なパワーにおいて軽キャノンを凌駕するブルキャノンのシールドバッシュで大きくのけ反る軽キャノン。ジュンは驚きながらもその隙をついて出の早い跳び蹴りで軽キャノンを吹き飛ばしつつ自身も飛び退いて姿勢を立て直す。
ジュン「ニャアンお前…MS操作出来たのか!?」
ニャアン「こんな物騒なものの動かし方なんて知る訳ないでしょ!?」
ジュン「い、いやでもお前盾…」
ニャアン「手足だけなら…大きいプチモビと変わらない…!!左手だけなら私だけでも動かせる!!」
ジュン「………ニャアン、すっごい無茶な頼みだけどさ……今だけ盾預けていいか!?」
ニャアン「そうしなきゃ生き残れない!!」
ジュン「よっしゃあ!!!!」
ジュンの手に重ねるように、ニャアンは左手のレバーを強く握り、それに応えるようにブルキャノンは鋭い眼光を放ちながら剣と盾を構え直す…
- 104二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 09:10:36
気合いを入れ直したジュンと、彼の左手に掌を重ねてレバーを握るニャアン。2人の手によって動き出したブルキャノンは、先程の劣勢が嘘のように反撃へ転じる。
隊員1「なんだコイツ…!?」
隊員2「急に動きのキレが…さっきまでタヒに体のくたばりぞこないだった癖に…!!」
機構スパイ(どういう事だ…何が起きた!?)
機構スパイ達が動揺する程に、ブルキャノンの動きは過敏さを取り戻していた。
黒い軽キャノン達の波状攻撃を出力全開の急加速を繰り返す変則的な回避で巧みに避け、更には引き続き集中する左側への攻撃は盾で正確に防ぎ切る、まさにフルアーマータイプのフルスペックを活かし切った戦術で5機の軽キャノンとの間合いを詰めていき、遂にはスパイリーダーの懐に飛び込んでビームサーベルの鍔迫り合いに持ち込む。
ジュン「捕まえたぜメガネ野郎!!」
機構スパイ「貴様何をした!?鎮痛剤でも仕込んでいたのか!?」
ジュン「なんだオメェ女と愛を育んだ事ないのか!?はっ、最強の痛み止めを知らねぇのは三流スパイが過ぎるぜ!!」
機構スパイ「何を訳の分からない事を!!」
スパイリーダーは怒鳴りながら鍔迫り合いをしつつ今度は肩のキャノンでブルキャノンを撃ち抜こうとするが、その一撃が放たれる前に再びシールドバッシュで弾かれビームは明後日の方向へ飛んでいく。
ニャアン「零距離キャノンならジュンの方がもっと早く出来る!!」
機構スパイ「ぐうっ!?」
吹き飛ばされたリーダーを庇うべく頭上から2機の軽キャノンがサーベルを手に斬り込んでくるが、ジュンは、そして彼の手の僅かな動きを通じてニャアンもそれを察知していた。
ジュン「ニャアン!!」
ニャアン「っ!!」
ジュンの叫びとニャアンの意思に応えるようにブルキャノンはツインアイを輝かせて両手のサーベルと盾で頭上からの一撃を弾いて二機の姿勢を逸らし、全く同時に放たれた両手の得物による斬り払いで二機の頭部を跳ね飛ばす。
指揮官「あの難民の女の声…!?こいつら2人で1つのMSを操作してるのか!?」
頭部の爆発を背後に、ブルキャノンは両手の得物を構えて残りの三機へと迫る…
- 105二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 09:41:36
左腕の操作をニャアンに託す事で全力のスペックを取り戻したブルキャノン。
後退一方だった先程とは打って変わり残り3機の迎撃を避け続けながら次第に距離を詰めていく。
機構スパイ「ええい、地上部隊の奴らは何をしているんだ!?難民居住区のトンネルを使うだけの事に何を手間取っている!!」
同刻、難民居住区前
演歌「ぜぇ…ぜぇ…」
演歌、アラガ、ラゴウチの3人は軍警ザクをボロボロにして、自身も息を切らせる程に疲弊しながらも居住区を守り続けていた。装甲は至る所から煙を吹き出し、ヒートホークの刃もかけつつある。周囲に転がる自衛丸の残骸の数が以下に彼らが無茶をしたかを物語っていた。
特捜部1「貴様らよくもこんな被害を出しやがって…!!明確な職務妨害だぞ!!」
演歌「へっ、軍警が街を守る事のどこにスジが通ってねぇってんだよ!!」
特捜部2「この反逆者どもが!!!!」
自衛丸のうち二機がリボルバーカノンを構えたその時、頭上から投げられたヒートホークとガンダムハンマーがその頭部を打ち砕く。
アラガ「うおっなんだ!?」
ラゴウチ「ヒートホークにハンマー…!?まさか!!」
一同が見上げると、そこには最早クランバトルでは見慣れた二機のガンダムの姿があり、自衛丸とザクの間に割って入る。
特捜部1「赤いガンダム…ジークアクス!?」
特捜部2「き、貴様らジオンの機体だろ!?介入するつもりか!?」
マチュ「あーそれはそうなんだよねぇ…ぜったい後でソドンの人達に怒られる…けど…アンタらはやっつけるよ!!!!」
シュウジ「大丈夫マチュ、僕も怒られるし、僕も戦うから」
引き抜いた斧と引き戻した鉄球を構え、2体のガンダムは自衛丸へと迫る…
- 106二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 12:55:34
多分スカート周りに工夫してドキドキしながらチラチラ見てるコモリさんに対して「お腹周りがどうかしましたか?」とか聞いてぶん殴られての出勤やろなぁ…(殴られBGM)
- 107二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 16:10:03
同刻、サイド6宙域端
機構スパイ「ジークアクス…!?何故奴らがコロニー内にいる!?おい、聞こえているのか!!」
無線越しに聞こえるジークアクスと赤いガンダムを相手に交戦する地上部隊の情報に動揺しつつも、スパイリーダー率いる3機の迎撃と後退は止まらない。しかしブルキャノンはその多種多様な射撃武器の雨霰を重装甲に見合わぬ俊敏さで避け、或いは盾による防御で正確にいなしていく。
ジュン「次こそテメェだぜメガネ野郎!!」
機構スパイ「いい気になるなよ裏切り者が!!」
肉薄したブルキャノンがサーベルを振り抜こうとするのと同時にスパイリーダーの黒い軽キャノンが再び透明化し、更に他2機も透明化する。
ニャアン「また消えた…!!」
ジュン「ちっ!!」
足を止めれば集中砲火を受けると判断したジュンは素早く飛び退きつつレーダーに目をやる。
ジュン「案の定レーダーにも映らねぇか!!」
ニャアン「どうするの!?見えないと攻撃しようがない!!」
ジュン「やるなら攻撃の瞬間だ!!恐らくだが奴らのステルスの性質上仲間の位置もステルス中は分からない!!だから攻撃の瞬間には誤射防止の為に一瞬だけステルスを解除する筈!!」
ニャアン「じゃあ見つけたら言うって事でいい!?」
ジュン「それで良し!!!!」
2人が話した直後、ほんの一瞬だけ左方向の空間が歪む。
ニャアン「ジュン!!」
ジュン「ああ見えた!!」
ブルキャノンは素早く歪みの方向を向いて肩部キャノン砲を発射する。するとその直前に透明化を解除した2機の黒い軽キャノンがこちらのキャノン砲を飛び退いて避ける。
ジュン「早過ぎたか!!」
ニャアン「っ!!待ってジュン、1人足りない!!」
ニャアンが叫ぶのと同時に、スパイリーダーが操る黒い軽キャノンが透明化を解除して真上からブルキャノンへ襲いかかる
機構スパイ「コロニーの害獣もろとも沈めぇ!!!!」
ジュン「ちいっ!!」
黒い軽キャノンがサーベルを振り下ろ、ジュンがその迎撃の為にサーベルを構えた次の瞬間、
そのサーベルを握る腕は遠方からのライフル射撃によって撃ち抜かれる。
機構スパイ「何っ!?」
何事かと機構スパイ、そしてジュンが射撃の先を見ると、そこにはライフルを構えるミリタリーグリーンのジオン製ガンダムの姿があった。
ジュン「アイツは…ジオンのガンダム…!?」
エグザベ「…」
- 108二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 18:33:52
隊員1「あの機体は…ジオンのガンダム!?」
隊員2「量産型ガンダム…?…いや違う!!この機体コードはエル・サルバトーレを相手にブルキャノンと手を組んでいたカスタム機のそれだ!!」
片腕を破壊された機構スパイを庇いつつ残り二機も後退する隙をついて、Xカスタムはライフルを構えつつブルキャノンの隣まで移動する。
エグザベ「こちらジオン公国軍ソドンMS隊1号機!!聞こえるか青いガンダムのパイロット!!」
ジュン「ソドンMS隊…やっぱりてめぇいつも相手にしてたジオンのガンダムとそのパイロットか」
エグザベ「…その口ぶり、やはり君は元々のブルキャノンのパイロットなのか…生きて、いたんだね」
ニャアン(…あれ?この声どこかで聞いたような…)
ジュン「だがなんでまたジオンの奴が俺の助太刀なんかをしたんだ?俺は連邦の………あぁ、そういやそうか」
エグザベ「ああ、君とその機体が今はサイド6の管轄である事は聞いている。それがサイド6了解で未確認の連邦MSと戦ってるとなれば…」
ジュン「そりゃあこっちに着くか…ジオンは今も嫌いだが、今はまぁありがたいぜ…あ、お前ここに来るまでにヤドカリみてぇなMAにちょっかいかけてねぇよな!?」
エグザベ「…実を言うと自分が探しに来たのはまさにそれなんだけれど発見出来なかったよ。代わりに君達を見つけてね」
ニャアン(ベインおじさん、無事に逃げれたのかな…?)
ジュン「そっか…ならまぁいいか!!行くぜ!!」
エグザベ「了解!!」
かつての連邦のガンダムと、ジオンのガンダム。青と緑のガンダムが軌跡を描きながら黒い軽キャノンへと迫り来る…
- 109二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 18:50:49
- 110二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 19:22:07
二重螺旋のような軌道で黒い軽キャノンへ接近する青と緑のガンダム。しかし近接攻撃が届く一歩手前の所で再び透明化で姿を隠す。
ジュン「また消えやがった!!」
ニャアン「っ…!!」
エグザベ「…」
ジュンとニャアンは動き回りながら出現の予兆を探る。一方 エグザベは周囲を探る真似はせず意識を集中させて目を伏せ…
エグザベ「そこだ!!」
次の瞬間真後ろに向かってライフルを放つと、透明化していた一機のマシンガンを撃ち抜き、銃器を爆散させる。
ニャアン「当たった…!?」
ジュン「流石ニュータイプって奴だな!!」
しかしマシンガンを失った機体は爆発を盾で防ぎつつ再び透明化して姿を消す。
エグザベ「くっ…特殊任務仕様なだけあって普通の軽キャノンよりも硬い!!攻撃を当てられても決定的な一撃になり得ないか!!」
ジュン「…おいジオンのガンダム!!ライフルじゃなくてピストル構えろ!!」
エグザベ「ピストルを…!?しかしビームピストルはさほど威力がないぞ!?」
ジュン「それでいい!!代わりにお前のライフルをこっちに貸せ!!」
エグザベ「…!!そういう事か!!」
Xカスタムはブルキャノンにライフルを投げ渡して自身はピストルを両手に構えつつ再び集中、ブルキャノンは受け取ったライフルと盾のバズーカを構えて合図を待つ。
ニャアン「う、腕大丈夫なの…?」
ジュン「ま、1発ぐらいならいけるだろ」
エグザベ「っ、そこ!!」
エグザベが透明化して反撃に移ろうとした軽キャノンに向かってピストルの乱射を放つ、それを見たジュンはその一瞬後に右手のライフル、左手のバズーカ、肩のキャノンを一斉に発射。ピストルのビームを標準にした一斉砲撃は、3機の頭部を見事に撃ち抜いた…
- 111二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 20:12:02
プチ余談、 ジュン兄と エグザベ君が連携し始めた時点で地上部隊はジークアクスと赤いガンダムに殲滅され、緊急通報を受けた演歌側のザク達が応援に駆けつけて自衛丸のパイロット達は全員捕まえました。
ラゴウチ「あーっくそ…まーた俺のザクボロボロになっちまった…関節イカれてやがる…」
アラガ「俺の方も装甲が滅茶苦茶凹んでるな…」
アンキー「…アンタら、もし良かったらウチの工房でザク治してくかい?お代はとらないからさ」
ラゴウチ「え、いいんすか!?」
アンキー「自衛丸相手じゃ流石にウチらもザク出す訳にはいかない所を守ってくれたからね、そんぐらいさせてくんなよ」
アラガ「そりゃあ助かる!!」
演歌「ああ、ありがてぇぜ!!人情に厚い女社長さんだなぁ!!」
ジェジー(…とりあえず今のうちにガレージは片付けとくか…)青モノアイザクで負傷ザク達を運搬中
- 112二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 21:47:57
プチ余談
連邦&ジオン&サイド6におけるブルキャノンの今の扱い
連邦軍新型主力機の試作機であるブルキャノン。
ジュンの1号機に加えてエル・サルバトーレ戦で破壊されたジオン装甲偽装型の2.3.4号機も高い戦闘力を誇り試作機ながら連邦軍上層部から高い評価を受けているが、中将配下の指揮官の操るエル・サルバトーレ・コアを撃破まで追い込んでいる上に元々の任務で一部の上層部達からは裏で繋がっている内通者などを何人も始末されている事もあってジュンの1号機は『裏切り者の1号機』として忌み嫌われている。本来ならこれを鹵獲しているサイド6にも手を出そうとする上層部もかなり多かったのだが、そこは中将が睨みを効かせて防いでいた。しかし今回統一機構が中将のデータ回収任務を傍受してベインの任務に介入した為事態がややこしくなった。
また、ジオン公国側からもブルキャノンは連邦の青いガンダムとして名うてのパイロット達からも非常に恐れられており、それと同時に仲間をコロされた者達からの憎しみも広い層から非常に買ってしまっている。
しかしサイド6では身を挺して1人の少女を守り連邦の横暴からコロニーを守った四機のガンダムのうち一機としていい意味で知られており、日によっては平和公園に展示される程にコロニーの人々から親しまれている。中立コロニーの平和の守護者として管理されている為、連邦、ジオンもうっかり下手な介入をすると国際問題になりかねないので幸いな事に今回の統一機構の計略が進行するまでは大きなトラブルはなかった。 - 113二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 21:50:29
- 114二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 21:55:08
- 115二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 22:32:53
- 116二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 22:52:49
丁度連邦幼馴染編(激重確定)あたりで中将も出せそうだと考え中だったので緑のおじさんも絡めたら面白い事になりそう…!!
ただシリアス続きなので多分一回日常orギャグ回挟みます、まだ未定だけどシュウマチュ二人乗り編とかジュン兄とニャアンがジャンク屋の仕事でマチュの学校行ったりとか(面白そうな日常回アイデアいったらそれを取り込んだりも考えてます)
- 117二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 23:06:34
- 118二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 23:17:57
- 119二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 23:37:37
- 120二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 00:25:28
- 121二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 07:11:28
朝保守
- 122二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 07:36:40
艦内全員共通認識のクソボケっぷり…!!
- 123二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 12:17:59
- 124二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 16:27:38
- 125二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 19:34:23
Xカスタムの射撃に合わせて放ったブルキャノンの一斉砲撃が三機の黒い軽キャノンの頭部を撃ち抜き、遂に機構スパイ達の無力化に成功するジュン。しかし戦いを終えた安心から一気に緊張が解け、ついでに左肩を怪我した状態でマニュアル式フルバースト射撃という無茶な操作をした結果、更なる激痛がジュンの肩を襲うのであった。
ジュン「いっでぇ!!!!!!」
ニャアン「だ、大丈夫…じゃないよねどう見ても…さ、さする?」
ジュン「いやちょっと今それをされると傷口が更に痛むかも…」
エグザベ「…なぁ、さっきら気になってたんだけれど、そっちの機体に女の子乗ってないかい?もしかしてその機体複座式なのか?」
ジュン「ああいや違う、ちょっとやむを得ない事情があって無理矢理複座式してるんだよ。まぁ俺的には好きな子との距離近くて役得だけど、あっはっは」
ニャアン「へ、変な事言わないで!!」肩バシッ
ジュン「ぎゃああああマジでいでぇ!!!!」
エグザベ(…?なんだろう、なんか、どこかでこんな感じの男女のやり取りを聞いたような…)
いつだったかな?と エグザベが首を傾げて考え込んでおり、ジュン達も黒い軽キャノン達が動かなくなった事から安心しており、それ故に気付けなかった。
機構スパイリーダーの一機だげが、半分溶けた頭部カメラでこちらを睨み、肩のキャノン砲で狙いを定めていた事に。
機構スパイ「やはり…あの男はいずれ連邦にとって大きな障害になる…!!裏切り者の蒼い騎士!!ここで沈めぇ!!!!」
エグザベ「っ!?青いガンダム!!避けろ!!」
エグザベの叫びを聞いてジュンがはっと振り向いたまさにその瞬間、機構スパイは肩部分キャノン砲がブルキャノンのコクピット目掛けて引き金を引く…
- 126二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 19:50:11
完全な死角からのコクピットを狙っての射撃、更にジュンは肩の負傷から限界が来ており、反応も鈍い。間違いなく致命力な一撃になる1発を、機構スパイリーダーは放とうとしていた。しかし…
引き金を引くよりも早く、透明化を解除したカボ・マンダラットが黒い軽キャノンへ突進し、射撃が放てるよりも早く激突してその射線を大きく逸らす。
機構スパイ「なっ…!?」
ベイン「ぐぅ…!!!!」
ニャアン「ベインおじさん…!?」
エグザベ「あれは…カボ・マンダラット!?機体に相当のダメージを負ってる…!!」
ジュン「ば、馬鹿野郎何してんだ!!そんな状態のMAで…!!」
電気系統の故障から飛び散る火花と電流にも構わず、ベインはなりふり構わず軽キャノンを掴んで遠方へと飛んで行こうとする。
機構スパイ「こ…の…タヒにぞこないがああああああああああああ!!!!!!」
機構スパイは怒り狂ったように叫び、残った左腕のシールドブレードを、カボ・マンダラットの顔面に突き刺した。
ベイン「ぐあっ!!!!」
ニャアン「っ!!!!おじさん!!!!」
ジュン「野郎おおおおおお!!!!」
エグザベ「くっ!!」
ニャアンの悲鳴が響いた瞬間、ジュンは肩の痛みも忘れ、ライフルをXカスタムへ投げ返してからサーベルを引き抜き剣と盾の二刀流に構え直したブルキャノンで突進、 エグザベもその意図を理解してライフルを受け取りXカスタムで素早く狙撃、ベインにトドメを刺そうとする黒い軽キャノンの肩を撃ち抜く。
機構スパイ「くそっ!!揃いも揃ってゴミどもが!!!!」
ジュン「ゴミはテメェだ!!!!」
狙撃に怯んだ一瞬の隙に肉薄したブルキャノンの振るう二刀流により、機構スパイの軽キャノンは残りの左腕、足、肩の武器を切り離し、今度こそ完全に無力化した…
- 127二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 20:04:53
息を切らして完全に無力化した軽キャノンとその中にいるであろうスパイを睨むジュン。しかし彼はニャアンの悲鳴のような声を聞いて今はやつどころではないと思い直し、完全に力を失ったかのように宙を漂うカボ・マンダラットを受け止めて搭乗者へ呼びかける。
ニャアン「おじさん!!おじさん大丈夫なの!?」
ジュン「おい聞こえてるのか!?ベインさん!!返事しろっておい!!!!」
ばちばちと先程より酷い火花を撒き散らすカボ・マンダラットは今の所誘爆するような気配は見えない。しかしコクピットに近い装甲部が歪んでおり、接触回線から響くベインの浅い息は今にも途切れてしまいそうな程に弱々しい。
ベイン「…おう…無事だったか蒼い騎士…最後の最後で気ぃ抜きおって全く…お前だけの命じゃなかろうに…」
ジュン「てめぇふざけるなジジィ!!この子の…ニャアンの前でくたばる気か!?」
ベイン「…これで…いいんじゃ…あの子を利用するような奴は…もう…」
ニャアン「思ってない…利用されたなんて思ってない!!だから…だから…!!」
2人が必死で呼びかけていると、Xカスタムが2機に接近する。
エグザベ「…コクピット自体はまだ無事のようだけれど…早く医療機関に運ばないと間に合わなくなる!!急いで運ばないと!!」
ジュン「運ぶったってここはサイド6の端だぞ!!コロニーまで間に合わな…」
言いかけたジュンは、何かに気付きハッと息を呑む。
ジュン「…おいジオンのガンダム。オメーがいるって事はソドンが近くにいるよな!?」
エグザベ「…!!ああ、いる!!僕自身はコロニーから来たがソドンの方がずっと近い!!」
ニャアン「…ジュン!!」
ジュン「ああ!!頼む!!お前らの船を貸してくれ!!!!」
- 128二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 20:24:23
ソドンメインデッキ
ジュン達が必死の決断をしていたその頃、Xカスタムの出撃から戦況確認をしていたソドンクルー達は、レーダー反応から戦闘が終わった事を確認していた。
オペレーター「敵機軽キャノンの活動完全停止を確認。Xカスタムのサイコミュ操作も停止しました」
シャリア「想像以上に早かったですね…第二MS部隊は敵MSの回収をお願い致します。最もここはサイド6領内、連邦のスパイと思われる者達は軍警へ引き渡す形で…」
指示を出していたシャリアは、突然ピタリと動きを止める。
艦長「…?シャリアブル中佐?」
シャリア「…青い…ガンダム」
オペ「青い…サイド6のブルキャノンですか?勿論向こうも戦闘終了して…あ、あれ!?」
艦長「どうした?」
オペ「ブルキャノンの識別反応が…Xカスタムと一緒にこちらに近付いてます。連邦のMA…鉄錆の爪と思われる機体を運びながら…」
艦長「何!?…こちらソドン、 エグザベ少尉!!何故ブルキャノンがこちらへ接近している!?」
エグザベ「すいません急患なんです!!青いガンダムのパイロットには彼を運ぶのを手伝って貰って…」
艦長「そいつは鉄錆の爪だろ!?奴がどれだけの…!!」
シャリア「構いません。そのまま連れて来て下さい…どうやら彼自身も傷付いてるみたいですからね」
シャリアは穏やかな物腰で、Xカスタムと並んでカボ・マンダラットを運ぶ青いガンダムを見つめていた…
- 129二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 20:44:23
ソドンMS格納庫
ソドンクルー一同は、Xカスタムが運んできたぼろぼろのカボ・マンダラットの中から救助され担架に乗せられて医務室へと運ばれる老人の姿を見ながらどよめいていた。
ソドンクルー1「あれが、鉄錆の爪の正体なのか…?」
ソドンクルー2「思ってた以上におじいちゃんだな…命に別状はなさそうだけれど…しかし…」
衰弱した老兵が医務室に運ばれていったのを見届けた一同の注目は、今度はその老兵を運んできたXカスタム…その隣に並んで立っているブルキャノンへと集まる。
ソドンクルー2「こいつが連邦の青いガンダム…いや今は連邦のじゃないんだけど…」
ソドンクルー1「まさか、何度も戦ってきた青いガンダムがこのソドンの格納庫にいるなんて…どういう気持ちでここにいるんだ…?」
ニャアン「う…すっごい見られてる…」
ジュン「ソドンの奴らとはスパイ時代随分やり合ったからなぁ…」
エグザベ「とりあえず君達はここで待っていてくれ。医務室は彼の手当てに使うから君の腕の手当ては応急処置キッドを持ってきて貰って…」
やや気まずい様子で下の一同をコクピットから見下ろしていたジュン達だが、そんな彼らに声をかけてくる人物がいた。
シャリア「聞こえますか、青いガンダムのパイロット」
ジュン「…!!シャリア・ブル…灰色の幽霊のパイロットか…」
ニャアン「知ってる人…?」
ジュン「連邦じゃ有名なMA乗りだ、俺も一度だけ戦った事がある」
シャリア「どうです?怪我を負ってコクピットに座りっぱなしというのもきついでしょうし、下に降りてきませんか?…出来れば、貴方の顔も見てみたい」
ジュン「………」
- 130二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 21:03:53
にこやかに微笑むシャリアの提案から暫くの間を置いて、ブルキャノンのコクピットが開く。
ジュン「ニャアンはここにいろ、顔出すなよ」
ニャアン「う、うん…」
パイロットの青年が身を乗り出して乗降用ロープに足をかけて降りていく…その姿は、Xカスタムのコクピットにいる エグザベにも見えていた。
エグザベ「っ…!?まさか…ファン君なのか…!?」
絶句する エグザベをよそに、ジュンはブルキャノンの足元まで降りて、あからさまに警戒するソドンクルー達を気にもとめずシャリアの元まで歩み寄り、シャリアも落ち着いた様子で彼と対峙する。
ジュン「…アンタが、シャリア・ブル…木星帰りの男か」
シャリア「ええ。貴方は元々のブルキャノンのパイロット…公爵家の蒼い騎士ですね」
ジュン「…ジオンの奴も俺の渾名知ってんのか」
シャリア「君は特に有名ですから。戦後君に落とされた元ジオン公国軍のパイロットは少なくはない」
ジュン「だろうな。サイド6には軍人崩れの盗賊まがいの連中が山ほど転がり込んで来てたよ。そいつらを始末するのが、俺の仕事だった」
穏やかな物腰のシャリアと、落ち着いて受け答えするジュン。一見静かな会話だが、対峙する2人の間に流れる重苦しい空気は周囲のソドンクルー達を酷く緊張させていた。
シャリア「…正直に言いましょう。ジオン公国における君への評価は酷いものです。残党狩りの外道。邪悪な青いガンダム乗り。サイド6所属になってからはプライドの無い裏切り者。君に落とされた者達の仲間に限らず、ジオン全体が君を敵機しています」
ジュン「…そうか」
シャリア「…落ち着いていますね。君がいるのはそんなジオンの船なんですよ?君は…」
ニャアン「違う!!!!」
- 131二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 21:17:32
ジュン「!?」
ギョッとしてジュンが振り向くと、開いたコクピットからニャアンが飛び出し、既に乗降用ロープでブルキャノンの足元に着地して、物凄い煙幕でシャリアへ詰め寄る。
エグザベ「にゃ、ニャアンちゃん!?」
ジュン「ば、馬鹿お前何出てきて…」
ニャアン「ジュンはちょっと下がってて!!!!」
ジュン「アッハイスイマセン」
思わず気押されて後ずさるジュンを押し避け、きょとんとするシャリアへ詰め寄ったニャアンは勢いのまま言葉を放つ。
ニャアン「ジュンは残党狩りの外道なんかじゃない!!ジュンが倒してたのは本当に悪い事してた人だけ!!邪悪なガンダム乗りでもない!!そんなのジオンから見たら怖いってだけでしょ!?大体裏切り者って何!?ジュンが何の為に戦ってるかも知らない癖に!!ジュンは…ジュンは難民だった私を、日に当たらないような私を真っ当にしてくれた!!戦後処理もロクにできないジオンなんかよりずっっっと凄いんだから!!!!」
思った事を全部口にしたような叫びを浴びせ切った後、ニャアンはぜーぜーと息を切らし…今になって周りにいるソドンクルーの多さに怯え、慌ててジュンの背中に隠れる。
ニャアン「………って…と、ともだちが言ってました…」ぼそぼそ
ジュン「いやそれは無理があるってニャアンさん」
暫しぽかんとしていたシャリアだったが、次第に彼の頬は緩み、ついに耐えきれなくなったように面白そうに笑い出し、彼の嬉しげな笑い声だけが、MS倉庫に響くのであった…
- 132二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 21:27:09
- 133二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 21:35:03
純粋な強さと心の広さを携えたジュンと弱さと辛さを知って生き延びてきたニャアンは一見対極に見えますが、お互い家族を失う悲しさを知ってたりそれ故に愛を求めていたり(ニャアンが愛を求めてるのは声優さん談より)と似通った部分があるので、だからこそお互いを守り合える関係になれるかなぁ、と思ってます
- 134二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 22:00:37
- 135二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 22:27:36
ニャアンが飛び出してから10分後、予備の応急処置キッドを受け取ったジュンはブルキャノンの足元でニャアンに手伝って貰いながら再度自身の肩の手当をしていた。付近ではやはりソドンクルー達がじろじろとこちらを見ているのだが、今は青いガンダムのパイロットより中佐相手にとんでもない暴言を並べまくった少女の方に関心が行っていた。
ソドンクルー1「しかし…あの子学生か?なんでまた青いガンダムなんかに…」
ソドンクルー2「あんま見た事ない制服ね。でもアマテちゃんと同い年ぐらいのような…」
シャリア「ああ、思い出しましたよ。アマテ・ユズリハさんのご友人でしたね。彼女と一緒にいるのを何度か見た覚えがあります」
ジュン「あー、そっか。あいつらがガンダム使えるのってジオン公認のデータ収集の名目があるからだもんな。そりゃあいつらの友人ぐらい知ってるか」
ニャアン「あ、あ、あの、先程は大変不躾な…」
シャリア「いえいえ、聞いていてすっきりするような意見でした…君にとって彼は、とても大切な人なのですね」
ニャアン「う…は、はい…」そっぽむき
ジュン「…!!」めっちゃ嬉しそう
ニャアン「あ、あっち向いてて」ジュンの頬を掌で押して横に逸らす
ジュン「いででででで」
シャリア「…ジュン・ファンボイ君、でしたか。先程の私の発言で不快な思いをさせてしまったら、申し訳ありませんでした」
ジュン「…いや、ジオン側からしたらもっともな評価だよあれは。そんな評価の俺を、鉄錆の爪さえもこの船に乗せてくれた事には感謝してるぐらいさ」
ニャアン「…そ、それは私も、ありがとうございます、です」
いえいえ、とシャリアが優しく笑っていると、医務室の扉が開き、ベインの応急処置が終わった事が知らされる…
- 136二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 22:41:35
医務室
ベイン「…参ったのう…完全にくたばるつもりでいたんじゃが…」
弱ってはいるものの一息ついた様子でため息をつきながら、ベッドに横たわるベインは泣きそうなニャアンとその隣にいるジュンへ首を傾ける。
ベイン「おんしらのせいでタヒにそびれたわい…」
ニャアン「…もう…二度とあんな危ない事しないで…」
ベイン「する気なんぞなかったよ。ワシは任務の為に透明化でおんしらを見てた。勝っても負けても使命は果たされる筈じゃった…なのに…おんしらが撃たれそうになったら、体が勝手に動いての…」
ニャアン「…怪我が治ったら、思いっきり怒ってやるんだから…」
ベイン「お手柔らかにの……蒼い騎士よ」
ジュン「…なんだい」
ベイン「何故…あれほどまでにジオンを憎んでいたおんしが、ソドンの力を借りるなんて真似が出来た?かつてのおんしなら、絶対しない筈じゃったろ?」
ジュン「そんなんでアンタをタヒなせたら、俺ぁ一生ニャアンから恨まれるだろうさ。それなら復讐心なんて捨てるし…そんなんで、アンタをタヒなせたくないって、俺自身も思ったのさ」
ベイン「…」
シャリア「現在ソドンはサイド6に向かっています。貴方の事情もファンボイ君が市長に伝えているとの事でしたから、さほど重い刑罰はないと思っていいと思いますよ」
ベイン「…妙な気分じゃのう。ジオンの中佐がワシの処分の話をしてるのに…あんまりワシ怒っとらんよ…」
シャリア「…それは良かった」
ソドンはゆっくりと、サイド6を目指す…
- 137二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 22:52:41
- 138二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 23:03:56
- 139二次元好きの匿名さん25/02/21(金) 23:23:26
- 140二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 07:07:25
- 141二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 09:03:24
このレスは削除されています
- 142二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 09:05:19
イズマ内IP限定で、SNSにオフショット放流してそう。そして発信力高いJKを味方につけて、「イケオジ無罪、よってソドンも無罪」という空気熟成させてそうなんだよなぁ。
コレニュータイプの無駄遣いどころか、年季の入ったニュータイプ能力の有効活用の極みなんでわ?
過去にこんな↓スレもあったし。
なるほど、ジークアクスを操っているのは女学生ですか|あにまん掲示板ならば方法は1つ、潜入調査です幸い公民科の免許は持っているので、学校と掛け合ってみましょうここだけ教師として赴任してくるシャリア・ブルbbs.animanch.com - 143二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 11:30:54
- 144二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 15:49:40
- 145二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 16:35:50
「いいですねコレ」という軽いノリでエンブレム刻まれたソドンに悲しき今…(尚サイド6内でのウケは非常に良くて上層部は消そうにも消せなくて頭抱えてる)
- 146二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 19:28:38
…地球内某国古城…
水面に月夜を映した湖畔を一望出来る古城。その中でも特に厳かな一室に連邦軍の軍服を着た男達が数名、窓際の椅子に腰掛ける男の前で横に並んでいた。彼らは皆統一機構の幹部であるが、彼の前ではまるで入隊したての心配のような緊張した面持ちで姿勢を正している。
男は、一見すると若々しい金髪の青年のように見えるが、目元の鋭さや落ち着いた風貌が、彼の立場と品位の高さ、そしていかに熟成された人格者であるかを物語っていた。
???「…成る程。君達の言い分は理解出来たよ。確かにブルキャノンのデータ回収はジオンの脅威から地球を守る為に連邦軍が進めるべき課題の中でも優先事項の高いものだった。君達はそれに協力してくれた、と」
幹部1「…おっしゃる通りです。これほどの重大な任務、いかに鉄錆の爪と言えど1人ではあまりにも荷が重いと我々は判断しました」
幹部2「事実、ブルキャノンのデータを我々は未だ回収出来ていません。次こそは必ずデータを、そしてあの裏切り者の始末を…」
???「いいや、その必要はない。何故なら鉄錆の爪は任務を完璧に遂行したからね」
幹部1「は…?」
???「カボ・マンダラットには特殊な機能があってね。それは戦闘を行いながら相手の頭部パーツアンテナに電波干渉してデータをコピーする、というものだ。彼はブルキャノンとの直接戦闘、そして、君達が用意してくれた『助っ人』とブルキャノンの戦闘中にこの機能を使い…ブルキャノンのデータを私の手元に送ってくれたよ」
幹部2「な…」
???「…つまり、だ。こちらにブルキャノンのデータがある以上、あの機体に…そしてそのパイロットであるジュン・ファンボイに我々がこれ以上関わる必要はない…言いたい事は、分かるね」
これ以上統一機構がこの件に関わるな。暗にそう釘を刺された機構幹部達は俯き、悔しげに押し黙るしかなかった…
- 147二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 19:40:15
…その後、幹部達といくつかの簡単な受け答えをした後、男は苦虫を噛み潰したような顔の幹部達を部屋から見送った後に、ため息をつきながら机の上のワインを開ける。
???「…蒼い騎士という剣を失ったと思った矢先に、今度は鉄錆の爪という目を失う事になるとはね…2人とも最後までよくやってくれたが…やはりあの2人がいなくなるのは厳しいな…」
男は落ち込んだ様子でグラスに注いだワインをあおり、ベインが最後に送った『二つのデータ』に目を通す。
一つは、ジュンとの戦闘で手に入れたブルキャノンの戦闘データ。これが本来の目的の情報であり、エル・サルバトーレとの戦いで見せた鬼神の若き青いガンダムの戦いぶりはブルキャノンの後継機に限らず連邦のMSの開発に大きく貢献するだろう。
だが、それを得るために並行してベインが軍警のデータバンクから見つけたもう1つのデータ。男はこれに注目していた。
???「…サイド6の技術者も面白い事を考える。いや、一機で戦局を変える事を前提にブルキャノンを作った我々にはない発想だ。実に面白い…ふふ、他勢力ではあるが、完成が楽しみだね」
そう言って微笑む男は、
全く未知のMSの設計考案図を、
静かに見つめていた…
- 148二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 20:41:39
プチ設定
公爵家の剣と目
公爵家中将配下のスパイだったジュンとベイン。
今回の一件まで対面する事は無かったが実は2人は本人達の知らぬ所で中将から同じ任務を受けて完遂している事が多々あった。
直接協力する訳ではなく、隠密活動に長けたベインが標的の情報を中将に伝え、その情報を中将経由で受け取ったジュンが標的を始末するという流れで排除された危険因子の数は多く、2人の連携は中立コロニーを狙った武力蜂起を何度も事前に止めている。
まさにベインは情報を探る為の中将の目であり、ジュンは裁きを下す為の中将の剣であった。その為中将としてはこの2人にはなんとか配下に戻ってきて欲しいとも考えている反面、2人がそれぞれの道に進もうとしてるのを引き留めるのもどうなんだろうと自分の気持ちの板挟みになったりしている。 - 149二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 21:06:10
無事第二話完結まで行きました、感謝…!!
次回は連邦幼馴染編の前に一話日常回的な小話を挟むイメージになりそうです(小話で進んで結構早く幼馴染編行くかも?)、多分ジュンのハロを作る為に頑張るニャアンとか正体知って気まずい エグザベ君とか書きたいネタを小分けにしつつも何か面白いネタがあったら拾う、かもです。
余談
ソドンでサイド6に戻ったジュンとニャアンは無事軍警の一同と合流し、途中で捕まえた機構スパイ達を引き渡しました。
ベインも治療を終えてから軍警管理の医療施設へ移送となるもののジュンとニャアンの弁明により比較的軽めの刑罰で難民居住区ボランティアに来てた受刑者達と同じところで暮らし、面会もしやすくなっています。ジュンには感謝してるものの『年相応に付き合っとるだろうな!?』とちょっと心配な様子。
また、ボランティアに参加したアラガとラゴウチの難民に対する意識も変わり、この後も積極的にボランティアに参加する事に。暇な時は子供達にザクを見せに行ったりする事も。
因みに緊急事態だったので仕方ないものの無断でジークアクス+赤いガンダムで軍警特捜部をしばいたシュウマチュはソドンの艦長からめっちゃ怒られたものの、何故かごきげんなシャリアに許してもらい、引き続き二体のガンダムを任される事になったとさ。 - 150二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 21:32:53
- 151二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 22:00:47
シュウジは全財産池に落としてもどうしよ…程度で済ませる程の鋼のメンタルの持ち主なので多分怒られてる時も「今日もキラキラのアート書き加えよう…」とか考えてそうw
中将閣下及びに指揮官の血族とかはイメージ的には多分ドイツ系かそれに近しい系なぁと考えてます(蒼い騎士=ブラウリッターはドイツ語由来)。
ヨーロッパ詳しくないので分からん事も多いですが湖畔近くの古城とかも良い感じのがあったらそれを参考にしてみたいですね…
古城が無事だったのは当時最前線に出ていた中将自身の武功、指揮官の技術力、他にも鉄錆の爪を始めとした猛者達が守り切ってくれたのが大きいイメージです、それでいて蒼い騎士のような新しい力を鍛える事にも力を入れていた為、地球を守る事には本当に尽力していた1人と言える感じです
- 152二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 22:15:31
- 153二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 22:26:11
- 154二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 22:40:35
「公爵中将」なんて通称(欧州の旧世紀軍ならともかく連邦軍でそんな正式称号はあり得ない)で通じるんだから、ガチ公爵家当主(少なくとも公的に爵位称号名乗れる代表者)だったんでしょうねぇ。これでシーランド公国だったら卓袱台でコロニー落としするわw
そして地球の知られざるMS開発計画…の一つはこの人の家財で為されていた(単なる機械弄り趣味の延長線)可能性出てきましたよコレ…城から見える風光明媚な湖でMAの試運転した事もありそう。
謂わば金持ちで技術的な伝手やコネのあるコミュ力平均以上の初期アムロかコイツ?
そりゃこんだけの不動産や家財を捨てて宇宙移民するとか言われたらゴップおじさんも椅子ごとコケるワケだ…
- 155二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 22:56:37
ジオン独立が成立したおかげで今の所は攻めてこないだろうけど万が一の事があった時にこの人が味方でいるに越した事はないです…技術的にも部下的にも…
今回回収したブルキャノンのデータを(多分)後々身柄取引で引き戻した指揮官とかに渡したらブルキャノン新型すっ飛ばしてエル・サルバトーレ・コアの新型とか作りそう…多分コアの機動テストとかは湖畔でやってます、黒金の機体が月の浮かぶ湖畔に映えそう(武装は下手に使うと地形が変わるので多分宇宙でやってます)
- 156二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 23:03:55
2話ミニおまけ
軍警監獄内
囚人1「なぁ爺さん、あんたファン坊とシャバでやり合って来たってマジ?」
ベイン「ファン…?ああ、蒼い騎士の事か?」
囚人2「ぶらうりったー…?あいつそんな洒落た渾名もってたんか…」
ベイン「その名前を授けたのがまさに貴族の方じゃったからのう、それに見合うぐらいあやつも強かったよ」
囚人1「ほえー、鉄錆の爪がそんだけ言うならやっぱマジでつええんだなあいつ」
囚人2「こりゃあニャアンちゃんの事も安心して任せられるなぁ?」
ベイン「………いーやそこはまだ任せきれん!!最後の最後で甘かったからワシがタヒにかけたもんしゃしの!!まだ暫くは清い付き合いでとどまって貰うからな!!!!」
囚人1「めっちゃお父さんじゃん」ひそひそ
囚人2「同棲してるとか知ったら脱獄してファン坊の事締め上げに行きそうだな」ひそひそ
- 157二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 23:36:58
同刻、ジャンク屋
ジュン「へ、へ、へっきし痛ぁ!!」くしゃみの衝撃で肩の傷が痛んだ
ニャアン「ま、まだ痛そうだね…そういえばマチュとシュウジは机で何してるの?」
マチュ「…ジークアクスを無断で発進させたから始末書書いてる…」例のジト目で書類とにらめっこ
シュウジ「うーん…これはあんまり面白くないね…ニャアンは何してるの?」頭の上のコンチをいじりながら
ニャアン「…この前アンキーさんから買ったパーツでハロ作ってる」がちゃがちゃ
ジュン「楽しみだなぁ、な、ハロの方の俺」
ジュン(ハロ)「タノシミータノシミー」ぴょんぴょん跳ねてる
- 158二次元好きの匿名さん25/02/22(土) 23:46:49
看守「あの爺さん…脚引きずってるの恐らく演技だな。医療房を出て老人房に入ったら気をつけろと向こうの担当に伝えとかにゃ…」
??「なんで分かるんだい?」
看守「同じ脚をやったモンとしてはあの動きがオカシイってのは何となくな」
??「膝やる前に格闘戦指導教官やってたこともあるからだろ? 私だって片足やられてるけど全然気付かなかったよ」
看守「お前どこで…ああ、食堂でメシ配ってる時か」
??「そ。あのお爺ちゃんアレで連邦の凄腕スパイでMS乗りなんだよねぇ…世の中分からないねぇ」
看守「M”A”な。MSとは別モンだ」
??「どっちも同じだよ。まったく男ってのはロボットの事に五月蠅いねぇ」
看守「俺なんかまだマシな方だぜ。エンカ野郎なんか趣味でミノフスキースピーカーをMSに付けてやがる」
??「自分の女房にエンカで愛想尽かされるのはそれ以前だよ」
看守「違い無ぇやw それに、今やMSに乗ってる女子高生だっているんだぜ」
??「ちょっとアンタ、それ私に言っていい話かい!?」
看守「家で仕事仲間に話してるくらいで細けぇ事言うなよ」
??「そういう所から情報ってのは漏れるんだからね。私ら厨房班は特に気をつけるように言ってるんだ。囚人が妙な事企んだりしないかってね」
看守「”班長殿”も大変だな」
??「荒事はもう無理でも一応警官だからね。目と耳は利くんだから、それなりのお給料の分は働かなきゃ」
看守「来年はアイツも中学か…本当にあのお嬢様学校行けるのかね」
??「お金は私らがまっとうに働けば大丈夫さ。課題は面接だね」
看守「面接か…下町娘のべらんめぇ口調が出なけりゃいいが。エンカ野郎のCD止めさせた方が良いかな」
??「そのままにしておきな。あの家のカラオケルームでヒトカラしてるなら変な付き合いも出来ないしね」
看守「そう言えばあの野郎の女房、もう帰ってるのか?」
??「昼家に来て掃除洗濯だけしてるらしいよ。あの子の勉強も見てくれてるようだしね」
看守「そう言えばあのお嬢様学校の出だったな。あんなお嬢様良く捕まえたよなあのエンカ野郎」
??「…下町の蓮っ葉娘で悪かったね」
看守「わーすまねぇ! 気ぃ悪くしねぇでくれよ母ちゃん!」
>>97 の「刑務所が恋人」から、同業者(傷痍警官で現厨房班長)という設定に。取捨選択はお任せします
- 159二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 00:02:03
こっちも奥様には頭が上がらなそうで良きです
ケガしてるのももしかしたらなんかの事件で庇ったり庇われたりがあったのかな?なんて想像するとロマンチック…!!
ラーメン屋屋台
ジュン「しっかし知らんかったなぁ…厨房のおばちゃん(お姉さん?)、看守さんのカミさんだったんだな」ズズーッ
演歌「夫婦揃って立派なもんだよなぁ、しかも奥さんは料理上手ときたもんだ」ズズーッ
ジュン「刑務所飯マジでうまいもんなぁ。俺あんなうめぇ牛煮込み食った事ねぇもん」
演歌「監獄のメシがマズいと暴動になりかねねぇからなぁ、大事な仕事よ。お前さんの育った国の…ニッポン?旧世紀のあそこの監獄メシはすげぇって聞いたぜ?」
ジュン「らしいな。年越しの蕎麦とかも出るなんて聞いたぜ」
店主「客の話に口出しすんのもアレだけだよ、もーちょい景気のいい話してくれよ。屋台で監獄メシの話とかすんじゃないよ」
- 160二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 00:24:01
- 161二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 06:46:00
シュウマチュのイチャつきっぷりはもはやサイド6名物…!!
因みに隣の席
エグザベ「………」凄く複雑そうな顔をしながはジュンを見てる
ジュン「ん?どしたよ エグザベさん」
エグザベ「い、いや、なんでもないよ(向こうは僕がXカスタムのパイロットとは気付いていないみたいだね…)」
ジュン「んー…?あ、分かった、 エグザベさん彼女とケンカでもしたんだろ?あからさまにコモリさん不機嫌そうだし」ひそひそ
コモリ「…」今度こそ2人きりでデートと思ったら実は エグザベ的にはジュンの様子を見る為の建前だった為バチクソキレながらラーメン食べてる
エグザベ「い、いや違………くはないかも…な、なんか店に入ってからコモリさんの機嫌が凄く悪くて…!!ど、どうすればいいかな!?」ひそひそ
店主「…兄ちゃん顔と性格は良いけど女心への理解力はびっくりするほどカスだよな」
エグザベ「びっくりするほどカス!!!?」
この後周囲の援護もあって上手いこと2人きりのデートに漕ぎ着けた事でなんとかコモリの機嫌を直したのであった
- 162二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 08:07:27
本日はネタを仕入れる為にまた映画観て来ます(追加映像まだ観てない)、多分執筆は夕方or夜…?
面白そうな日常回小ネタがあれば万事受付中…!! - 163二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 09:31:16
- 164二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 10:59:13
- 165二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 11:30:09
- 166二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 11:54:36
- 167二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 14:06:12
パンフレット(多分豪華版?)の絵でシュウマチュニャアンが映画見てるみたいなイラストあったから映画見てる一同なんかを想像するのも楽しそう
恋愛映画見てドキドキしてるマチュの隣でポップコーン大盛りむしゃむしゃしてるシュウジとか、またデートじゃなくて大勢のお出かけでむくれてるコモリさんの周りでオロオロしてる エグザベ君とか、普通にこれまで映画見る機会が殆どなかったから素直に楽しんでるジュン兄ニャアンとか
- 168二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 16:19:52
本編後3話(というか気の向いたままに小ネタ書く感じ予定、オチはその場で決めそうです)
統一機構による難民居住区での事件以降、肩の怪我が癒えるまで戦闘行動は難しい状態のジュンは一旦刑務作業に休みを貰い、ジャンク屋の仕事をしつつ、時間がある時は手伝いのニャアンがハロ製作の製作をするのを手伝っていた。
ニャアン「…あれ…ジュン、ここの配線ってこっちに繋げばいいんだっけ…?」配線と工具を手に悪戦苦闘中
ジュン「んー?…あ、違う違う。そこの配線は反対側のネジの…」覗き込み
マチュ「むぅ…」ジト目で2人を観察中
コモリ「ど、どうしたのアマテちゃん、そんな目で2人の事見て…」
マチュ「どーもあの居住区の事件の後から2人の距離近いなぁと思って…」
コモリ「…言われて見れば確かに…昔はちょっとファン君が近付いただけで赤面してビンタ叩き込むのがお決まりだったのに…」
2人「「怪しい…」」じーっ
ジュン「お、電話だ。ニャアンちょいと1人で頑張ってみてくれぃ」離席
ニャアン「ん」
2人((チャンス!!))ガタッ
2人はジュンが離れると同時にニャアンに近付き肩を掴む。
ニャアン「ひゃあ!?」
マチュ「にゃ、あ、ん〜?ちょーっといいかなー?」
コモリ「大丈夫、素直に話してくれればすーぐ終わるから」
ニャアン「あ…わぁ…」
何故か急に知人の女子に詰め寄られて半泣きになったニャアンの明日は如何に… - 169二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 16:30:51
ニャアン事情説明中
マチュ「ぶ、ブルキャノンに二人乗りして戦ったぁ!?」
ニャアン「う、うん…」
コモリ「あー…そういえば エグザベ君がそんな事言ってたっけ確かに…」
ニャアン「あ、やっぱりあの緑のガンダム乗ってるの エグザベさんなんだ…ジュンには、教えないの?」
コモリ「あ、あはは…あの2人エル・サルバトーレ戦前まで本気でコロし合ってたから中々言い出せなくて…」
因みに以下がデプリ宙域でブルキャノンとXカスタムを操り本気でコロし合う当時の2人の様子
ジュン「いい加減くたばりやがれよ盗品コピーのクソガンダムがぁ!!!!」
エグザベ「今日こそ落とす…連邦の青いガンダム…!!!!」
宇宙の落雷をバックに切り結び合うブルキャノンとXカスタム(過去7度目のタヒ戦)
マチュ「よ、よくここから仲良くなれたねあの2人…じゃなくて!!にゃ、ニャアンもガンダム乗って戦ったの!?」
ニャアン「わ、私は左腕動かしただけだから…でもその…どうしても操縦の時にジュンと…くっつきっぱなしで…顔を近付けるぐらい今更かな、なんて…」
頬を染めながらそっぽを向くニャアンを見たマチュとコモリが思った事は、同じであった。
2人((う…羨ましい…私もこれやりたい…))
- 170二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 17:37:22
このレスは削除されています
- 171二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 18:51:35
>>170 誤字あり修正
マチュ「と、言うわけで!!如何にして私はシュウジと二人乗りするか、コモリさんは エグザベさんと二人乗りするかを考えるよ!!」
コモリ「は、はい!!」
ニャアン「…じゃあ私はハロ作ってるから…」コソコソ
マチュ「はーいニャアンは残ろうねーなんてったって本作戦の重要情報提供者だからねー」ガシッ
ニャアン「か…帰りたい…いやここが家なんだけれども…」半泣き
コモリ「わ、私からもお願いニャアンちゃん!!もうあのクソボケを意識させるには密着でもして落とすしかないの!!!!」
その頃クソボケ
シュウジ「 エグザベさんはモテそうだよね、学校で主席?だったって聞いたよ」
エグザベ「あはは、まさかぁ」←自覚無いだけでバカほどモテた
マチュ「そうだよニャアン!!1人だけ抜け駆けしたからには私達に協力しないと許さないんだから!!」
ニャアン「そ、そうは言っても…あの時はジュンが左肩撃たれてベインおじさんと話す為に私もブルキャノンに乗り込んで、戦ってる間にジュンが肩を痛め出したからやむを得ずって感じで…」
マチュ「お、思ったより追い込まれた上のタンデムだったんだね…」
コモリ「う、うーん…流石に エグザベ君を怪我させる訳にはいかないもんね…」
マチュ「え?(普段あんだけボカスカ殴ってるのに???)」
ニャアン「え…(この前は鳩尾に頭突き繰り出して エグザベさん断末魔の悲鳴あげてたのに…???)」
コモリ「何か???」にこっ
2人「「いえなんでもございません」」
ジュン「わりーわりー市長さんからの電話で……何してんのそんなホワイトボードまで引っ張りだして???」
- 172二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 19:13:25
女子の作戦会議に加わるジュン
ジュン「ほーん、それで2人は相方とタンデムしたい訳だな」
マチュ「う…いざ他人に客観的な説明されると急に恥ずかしくなってきた…」
コモリ「い、勢いに流されて恥ずかしい事考えてた気がします…」
ジュン「いいんじゃね?コモリさんの場合は相手があの エグザベさんだし、思い切ってスキンシップとってみるのもさ。向こうもコモリさんが相手なら悪い気はしないって…ただ…アマテはなぁ…?」
マチュ「な、何よ?私じゃ魅力ない!?」
ジュン「いやオメータンデムとか関係無しに四六時中シュウジとべたべたしてるじゃん…」
ニャアン「それはうん、確かに」
マチュ「ちーがーうのー!!普段とは違うドキドキをシュウジと沢山共有したいのー!!」ジタバタ
ニャアン「よ…よく分からない…」
マチュ「…だって私達ガンダムパイロットだし…いつ何があるか分からないし…」しゅん
ジュン「あー…それはまぁ、そうだな…よし分かった!!俺がシュウジに上手い事根回ししてやるからよ!!2人乗りして来いって!!」
マチュ「あ、ありがとジュン兄!!」
ジュン「おう!!そんじゃ エグザベさんも………あれちょっと待て、 エグザベさんもMS乗るんか…?ただの会社員じゃ…」
3人「「「ギクッ!!!」」」
ニャアン「げ、ゲーム!!ゲームの筐体で二人乗りするやつがあるの!!」
マチュ「そ、そうそうそれそれ!!」
ジュン「お、おう?そうなんか…?」
コモリ(ば、バレるの時間の問題かなぁ???)
- 173二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:00:27
追加情報を見る限り結構本編命懸けなので多分それを乗り越えたシュウマチュのイチャつきは凄そう
マチュ「…」アート描いてるシュウジにもたれかかっている
シュウジ「ん」優しく笑いながら頭を撫でる
マチュ「えへへー♪」によによしてる
ジュン「あいつらぁホントラブラブだよなぁ…俺らもやってみる?」
ニャアン「じょ、冗談やめてよ…」ぷいっ
ジュン「ちぇーっ」
ニャアン「…」ジュンに気付かれないようにそっと頭を寄せてみたりしてる
シュウジ(ニャアンもだいぶ自分の心に素直になってきたよね)ニュータイプ故に気付いてる
マチュ(ねー)ニュータイプry
- 174二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:00:50
- 175二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:06:30
なんならマチュに至っては全部サイコミュで機体動かせる疑惑があるので多分相乗りの意味がないw
マチュ「あ、あー、なんか体調悪いなー、今日はジークアクス乗れないかもー」棒読み
シュウジ「ん、分かった。2人乗りごしたいんだね」にこっ
マチュ「う゛…はい…」能力で全部読まれて恥ずかしい
シュウジ「そんなマチュも好きだよ」
コモリ(いいなぁ…)
エグザベ(若いっていいなぁ…)
- 176二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:11:49
- 177二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:28:31
ジークアクス「なあ、もしワシにあの二人乗ったらどないなるん? ワシのΩがゼキュンノヴァン暴れだし~♪になるんか?」
赤いガンダム「旧世紀の電波ソング風にゼクノヴァを表現するな。そもそもお前操縦系二つあるだろうが」
ジークアクス「二つ言うても二択式やから同時には使えんで。サイコミュレバーに二人で手ぇ重ね合わされたらどっちに指示で動けばええんやろな?」
Xカスタム「そういう時は一旦止まって落ち着いて貰うしかないのでは?」
ブルキャノン「俺みたいに右手左手別に操作されたらサイコミュ機はキツいな」
カネバンザク「…なんで俺こんなとこに居るんだろう…」
ガンダム一同「君も、経験者でしょ?(緑のおじさん風に)」
- 178二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:38:07
- 179二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:42:23
- 180二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 20:49:46
- 181二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 21:01:05
おっちゃん要素がジークアクスに移ってる…w
今のところ機体達の口調は
ジークアクス→おっちゃん
赤いガンダム→シャア
ブルキャノン→ややキレた時のジュンっぽい?
Xカスタム→敬語
演歌ザク→演歌のおっちゃんっぽい?
感じですかね…機体は乗り手に似る…!!
赤いガンダム「しかしブルキャノン、考えて見れば君だけが連邦のガンダムだったな」
ブルキャノン「おうよ、01の首をテメェが跳ねちまったからよぉ…元を正せばオメーも連邦のガンダムなんだけどなぁ…?」
赤いガンダム「…お…怒ってるかね…?」
ブルキャノン「………なーんてな!!冗談冗談!!あっはっは!!」
ジークアクス「…なんかアレやな…ブルキャノン君はいつ正義の怒りが爆発するか分からん怖さあるな…」
Xカスタム「僕は戦場で会う機会の方が多かったですけど、対面するとめっちゃ怖いですよ彼」
ジークアクス「うん、知っとる。なんならマチュの嬢ちゃん諸共危うくコクピットぶち抜かれかけたしの、途中でマチュの嬢ちゃんに気付いたから避けてはくれたんやけど…」
- 182二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 21:36:42
引き続き作戦会議
ジュン「まぁ、シュウジに関してはアマテが誘えば素直に2人乗りしてくれるだろうが…問題は エグザベさんだな」
コモリ「さ、誘っても来てくれませんかね…?」
ジュン「いや絶対誘いには乗る。でも普通に誘ったら…」
エグザベ『2人乗り…?あ、なるほど、何かしらの仕事で資料に使うんですね!!分かりました任せて下さい!!』悪意無し満点の笑顔
ジュン「…あんまこう、データ的な事を意識しないで2人乗りしそうなんだよあの人、真面目だから」
女子達「「「あー…」」」納得
ニャアン「…うん、言いそう、いや絶対言う」
マチュ「あの人真面目過ぎてボケな人だもんね…」
コモリ「ホンット…あの人の真面目ぶりには何度拳を振るった事か…」拳握り締め
エグザベ「うっ悪寒が…?」
シュウジ「風邪…?」
ジュン「だからもう最初から思い切って2人きりのデートです!!って言った上でタンデムするとかどう?流石にそこまでクギを刺せばボケようもないだろ?」
コモリ「え、そ、そんな付き合ってもないのにデートなんてそんな!!!?」わたわた
ニャアン「…この人もこの人で、肝心なとこでヘタれるよね…」
マチュ「もー焦ったいなぁ…」
- 183二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 21:38:06
※誤字、データ的→デート的
- 184二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 22:33:48
※こんなにもボケをかましてる エグザベ君ですか、コモリさんの事を間違いなく意識しており、ソドンクルー+関係者全員に思いっきりバレております、じれってぇ…
- 185二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 23:05:53
ジークアクス世界の元祖ガンダム(後の赤いガンダム)も独特な顔故に怖いけれどブルキャノンもブルG系の凶悪さを兼ね備えたガンダムフェイスなので突っ込んでくる時の気迫はまぁまぁ怖そう
- 186二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 00:15:41
- 187二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 00:58:08
- 188二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 06:48:26
ニュータイプの圧には勝てなかったよ…
- 189二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 07:34:20
※因みに頭突き喰らって悲鳴あげた経緯はこちら
エグザベ「こ、コモリ少尉!!良ければ自分と映画を観に行きませんか!!」
コモリ「へっ!?」顔真っ赤
マチュ(おおおおお!!!?つ、遂に!?)こっそり覗いてる
ニャアン(あ、あの エグザベさんがデートへの誘いを…!?)こっそり覗いてる
コモリ「そ、そ、それって…デート…?」
エグザベ「え!?あ、い、いえ違うんです、この前サイド6の福引で映画館10本当たったからよかったらソドンの皆んなでどうかなー、と…」ホントは2人きりデートに誘いたかったがヘタれた
コモリ「……まぁ、そんな事だろうと思った。いーよ、皆んなで行こ?」呆れながらも半笑い
マチュ(おお、耐えた!!)
ニャアン(普段ならここで手が出るのに…)
エグザベ「よ、良かった…!!この映画昔のリメイクなんですけど、きっと少尉も気に入りますよ!!」
コモリ「へー、 エグザベ君は昔この映画見た事あるんだ」
エグザベ「はい!!
学生時代にパイロット科の〇〇さん(パイロット科トップクラスの美少女)と観に行きました!!」
コモリ「」ブチッ
次の瞬間、一瞬で間合いを取ったコモリは全力突進で頭突きを繰り出し、鳩尾にそれを喰らった エグザベはスイカバーされたシロッコみたいな顔と悲鳴をあげていたという…
- 190二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 09:09:25
- 191二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 09:45:15
- 192二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 10:11:11
- 193二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 10:31:49
- 194二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 11:51:02
衛生兵ぇー!
緑のおじさん「エグザベ少尉のクソボケぶりはニュータイプとしてあまりにも異質ですが、だからと言って肋骨を折るのはやりすぎでしょうコモリ少尉。士官学校第○○期の姫武者ともあろうものが、加減というものを考えてもらわなくては…」
この過去スレ↓で健啖家で白兵戦無双概念があったので…
- 195二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 12:39:23
- 196二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 12:42:06
- 197二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 12:47:25
コモリ「はい…反省してます…」しゅん
エグザベ(結局何故頭突きを喰らったのか分からないけどコモリさんも反省してるしいいか…)
シャリア(あー…これはまた近いうちに怪我しますね…せめてコモリ少尉の武力が…いつかの青いガンダムのパイロットのパートナーの子ぐらいにソフトだったらいいんですがね…)
ニャアン「くちゅんっ」
ジュン「くしゃみ可愛いっ、小鳥か何かか???」
ニャアン「〜っ」ぽかぽか
ジュン「いでででごめんごめん」
- 198二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:07:59
- 199二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:16:23
良い身長差で睨み合ってる2人の間でオロオロしてる エグザベ君が目に浮かぶ…w
- 200二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:20:13
200ならエグザベとコモリの仲は進展する(ゼクノヴァするとは言ってない)