- 1二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:11:11
- 2二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:12:02
まじまじとページを見つめる。宇宙飛行士に関する技術書の一節で、信頼できる情報源のはずだった。とはいえ、こんなことは知らなかった。打ち上げや船外活動では長時間トイレを利用できない状況に置かれるため、専用の「Maximum Absorbency Garment(MAG)」を使用していると記されている。
「うーん……。合理的とはいえこれは……。」
まさかの発見に、ウイは少し動揺しながらも、宇宙への夢を膨らませた。 - 3二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:12:57
とある日。ウイは思いがけない話を持ちかけられた。
「古関先輩!」
補習授業部の浦和ハナコが、満面の笑みでウイに駆け寄った。
「実は私、宇宙飛行士に選ばれたんです!」
「……え?」
「トリニティとミレニアムの合同宇宙プロジェクトで、宇宙に行くことになったんです。それでミレニアム側からウイさんにも来て欲しいとの要望がありましたので、一緒に来ていただけないでしょうか?」
突然の誘いに、ウイは驚いた。
「わ、私が……!?」
「はい! 宇宙にはたくさんの未知がありますし、きっとウイさんにも興味深い発見があると思いますよ♪」
ウイは迷ったが、宇宙という未知の領域への期待が勝った。
「……分かりました。行きます……!!」
ハナコが満面の笑みを浮かべる。
「ありがとうございます!では、こちらをどうぞ……」
「……これは?」 - 4二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:13:39
ハナコが嬉しそうに取り出したものを見て、ウイは思わず硬直した。
「宇宙用のオムツです。私とウイさんはこちらを着用して宇宙に行きます。」
「……オムツを履くのはいいんですけど、なんでこんな恥ずかしいデザイン……?」
ハナコの用意したものは、ピンク色かつ星柄やロケットの絵がプリントされた幼児が履くようなオムツで、ウイは羞恥に顔を赤く染めていた。
「おしゃれさとはかけ離れた無骨な宇宙服を着ますし、せめてオムツだけでもおめかしできればいいなと考えております♪」
ハナコは無邪気にこう言うが、その表情には何か裏があるのではないかとウイは訝しんだ。 - 5二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:14:17
ついに迎えた打ち上げの日。
「ウイさん、心の準備は大丈夫でしょうか?」
「え、ええ……」
宇宙服の下に恥ずかしいオムツを着用しているという事実と向き合うたびに、ウイは冷静さを装うのに必死だった。ロケットが轟音とともに上昇し、無重力状態に突入する。夢にまで見た宇宙。それなのに、ウイの意識は別の問題に集中していた。
(……こ、こんな状況で……!!)
緊張と無重力の影響で、生理現象を抑えられなくなっていた。
(……出る……!?)
ウイは必死に耐えようとしたが、ついに限界が訪れる。
「…………っ!」
ほのかに伝わる温かさに、ウイは顔を真っ赤にしてしまう。ましてやあんなデザインのオムツに漏らすなど、彼女にとっては恥以外の何ものでもなかった。 - 6二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:15:05
「ウイさん、もしかして……?」
ハナコが心配そうに声をかけた。ウイは泣きそうな顔で首を振ったが、ハナコは優しく微笑んだ。
「心配無用です。この空間には私達以外誰もいないのですから。」
それが逆に恥ずかしく、ウイは穴があったら入りたい気分だった。
しかし、その直後—— - 7二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:15:35
「……あらら?……」
ハナコが小さく笑いながら身をよじらせた。
「ちょっと、ハナコ……?」
「うぅ……無重力だと、なんだか感覚が……」
ハナコの顔がみるみる赤くなっていく。そして、ウイは察した。
「まさか、あなたも……?」
「ふふふ……ちょっと"大きかった"みたいです……❤︎」
余裕の表情を取り戻そうとするも、ハナコの頬は羞恥で染まっていた。
やがてロケットは宇宙ステーションに辿り着き、その後2人はオムツを脱いで安堵していた。 - 8二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:16:07
しばらくして2人は地球への帰還を果たし、クロノススクールの記者たちに囲まれていた。
「古関さん!浦和さん! 宇宙での経験について教えてください!」
ウイは宇宙での活動や感動的な体験について話そうとしたが…… - 9二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:16:34
「ところで、可愛いオムツを履かれていたというのは本当なのですか?」
「オムツのデザインはどなたが選ばれたのですか?」
「宇宙での使用感はいかがでしたか?」
その瞬間、ウイの顔が一気に真っ赤になった。
「えっ、そ、それは……っ!!?」
「はい! 本当です!私が選びました!」
堂々と手を挙げるハナコ。
「私とウイさん、おそろいのピンクのオムツでした。とても履き心地がよかったですよ❤︎ですよね?」
「や、やめてぇぇぇぇぇぇ!!!?」
記者たちのカメラが一斉にフラッシュを焚き、ウイは恥ずかしさで泣きそうになりながらハナコの後ろに隠れた。
(寄って集って恥ずかしいことを聞かれる……まさしくこれが狙い……❤︎)
宇宙よりも過酷な羞恥プレイが、ウイを待っていたのだった。 - 10二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:17:09
以上で終わりです
お目汚し失礼しました - 11二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:18:50
バーボンじゃない…だと…!?