- 1二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 19:15:53
地面に大穴が開いてます！大丈夫ですか？大丈夫ですか？………返事がない、ただの屍のようだ
「ダァッー！死ぬかと思った！」
わぁっ！？屍が蘇生しました！
「屍？よしてくれ、こう見えても18歳のピチピチお肌の乙女なんだぞ。かのビッグシスターも羨むぷるもちお肌の乙女と保湿という概念から最も遠い奴を一緒にしないでくれ」
……つまり、「きぜつ」していたという事ですか？
「言葉の定義としては不適当だがこの状況をスムーズに進行するためにそうであるとしておこう。それよりも君、ここら一帯に散らばったパーツを集めるのを手伝ってくれないかい？なに、報酬の心配ならしなくてもいい、いずれ歴史に名を残す才女の足跡の一部となること以上の名誉がないことなど私が1番知っているからな」
パーツ？一体屋上で何をしていたのですか？
「…？屋上でやる事など一つだろう？飛行試験だよ」
- 2二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 19:36:50
バカ鳥人間コンテスト優勝候補
- 3二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 19:37:49
ライト兄弟かも知れんだろ？
いや片方おらんな… - 4二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 19:39:44
エンジニア部にこういう生徒いそう
- 5二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 19:46:42
飛行試験…？飛行船を飛ばすのですか？アリスも飛行船に乗りたいです！
「あ、いや飛行試験といっても所謂搭乗物での飛行ではないんだ。私が目指すのはあくまで人間のまま翼で空を飛ぶことだからね」
翼ですか？でも、翼はどこにも見当たりません。アリスと同じ人間です
「そう、私はトリニティやゲヘナにいるような生徒たちとは違って翼を持っていない。走って空が飛べるのならそうしたいが物理法則上それは不可能だ。だが、そこで諦めては千年難題に挑戦するという建前のミレニアム生の名が廃る。そこで私は機械の翼を作ることにしたんだ」
凄い！モモイが話していた『イカロス』みたいです！
「イカロスか…偉大な先人だよ。最後の結末は少々説教臭すぎて気に食わないが、空の頂を目指しそれに手が触れかけたというところに関しては尊敬すべき先達だ。だがしかし、私はイカロスではないのでね蝋の羽という信頼性の低い者ではなく特殊合金とロケットブースターという科学技術を存分に用い、こうして日々研究と試験に明け暮れているのさ」 - 6二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 19:54:55
それじゃぁきっと鳥みたいに空を飛べるんですね！
「………いや、そう簡単には達成できるものではなくてだね」
き、聞きづらいのですが最高でどのくらい飛んだのですか？
「…105メートル。滑空込み」
その…それは凄いことなのでしょうか。アリスはよく分かりません
「ふふふ…もう！ぜんっぜん！まったくもって！！カスみたいな結果だよっ！！！」
「3年間でそれなりの剛性としなやかさの両立のできる羽のフレーム構造の開発には成功した、だけど肝心の飛行試験が思ったように進んでない！この試験、毎回機材が破損するから部費が大変なことになってるし、セミナーの太ももの化け物には今月中に結果を出すって大口叩いたせいでミレニアムプライスに強制参加だし、鳥人研究会の部員は未だに私1人だしもう終わりだよクソがっ！！」 - 7二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 19:56:40
いや一人でやってんなら大したもんだよお前！
- 8二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 20:06:31
バグはどこにあるのかは分かるんですか？
「飛行試験が上手くいかないこの現実こそバグだと切り捨てたいところだが、実は一つだけ原因だと断定できるものがあるんだ」
なら、それを対処すれば試験は上手くいくんですね！
「だがしかし、この原因がなかなかの癖ものでね、対処というか改善が難しいんだ」
そんなになのですか？装備のレベルが足りないとか必要なスキルを覚えていないとかでしょうか
「あぁ…私が私である以上、改善が困難な原因それは『ビビり』だ」
え？
「実は私何を隠そう自他共に認めるほどのビビりでね、高所恐怖症はもちろんのこと先端、集合体、ホラー、フラッシュビーム、エトセトラ、おおよそ人間が抱く怖いという感情を大いに刺激するものに対しての抵抗力が皆無に等しいんだ。試験中も思わず目をつぶってしまうし、延々とへっぴり腰でね。空気抵抗とかその他諸々を考慮すると飛ばないことも致し方ないと言える」