- 1二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 01:07:37
いやぁ、しかし文句の一つも言わずに走り回るなんて、君の正体はもしかしたら本物のモルモットなんじゃないかい？ククク、この分なら専用のケージと滑車を用意した方が効率が良さそうだ。
──なんてね、もちろん冗談だよ。非常に残念なことだが生物の飼育は校則で禁じられている、それに君の食事を用意するのも一苦労だ。卒業後に検証できる余地を残しておくのも悪くない…というわけで！妥協策としての実験と行こう！
おや、怯えた顔をしなくてもいいよモルモット君？
今日は、飲めばたちまち筋肉疲労を回復する薬の効果を検証したくてね！スイープ君の素晴らしい意見も取り入れて、力を入れて作った薬なんだ。
理論通りなら神経系、代謝、そして細胞そのものにも干渉して体力を───まあ要は、今にも倒れそうな君にはちょうどいい薬だよ。さぁさぁ！グイッといきたまえ、グイッと！
──ハッハッハッハ！信じられないといったような感じだね。そうだ、肩も足もランニング前よりも軽く感じるだろう、なかなか役に立つ薬だとは思わないかい？ま、明日からしばらく身体に負荷がかかるから、多用はせずにここぞ！という時のためのものだが。
ところで…ちょっと失礼。
すんすん………なるほど。いいね、これならスイープ君も喜んで実験台を申し出てくれるはずだ！
フフフ…何を言っているかわかっていないようだね。君、自分の腕を鼻に押し当ててみたまえ、ラベンダーの匂いを感じ取れるはずだ。それに髪の毛も七色に発光している。実に華やかで、リラックスできそうだろう？
えーっ！？気分が落ち着かない！？
まあそりゃそうか、髪の方はもう少し色の数を減らすか、それとも光量を抑えるかしないと目に悪い気がしなくもない。しかし君のおかげでうまくいくことはわかった、明日も頼むよトレーナー君。それではまた。