(🎲・オリキャラ注)陰陽部に所属している記憶喪失の一年生。そのふたつめ〜

[1 Onlyfox 25/02/18(火) 22:39:14]

どうも、ほぼほぼ記憶が戻ってきてない百鬼夜行連合学院、陰陽部所属の一年生の狐塚ミケツです。
どこまで思い出したかって？ううん…、僕が有名だったと思われる神社生まれでなにかしなきゃいけないのが確かにあったのと、イナリお姉ちゃんがいて今でも行方不明であることだけですね〜。
もっと思い出したいところですが、それはそれとて今日も楽しく生きていきますよー。
改めて言いますが僕のスペックは…。
戦闘38
指揮16
学力54
事務64
交渉91
神秘83
隠密41
家事67
料理49
運動50
ですね。
交渉を活かせた試しないですね。
ぜぇんぶニヤ先輩に言いくるめられちゃいます。

[3 Onlyfox 25/02/18(火) 22:48:33]

みんなの僕に対する好感度はこんな感じになってるよ。
カッコの中は僕からの好感度だね。
ニヤ：14(80)
カホ：11(57)
チセ：92(76)
ユウカ：98(88)
ハスミ：99(94)
スズミ：55(57)
チナツ：69(87)
先生：100(114)
陰陽部の先輩達が何故か僕への好感度が低いけど、僕の生まれが原因っぽそう？
先生に関しては…うぅ、、恋心に気づいちゃって…。
これから積極的にアプローチをかける予定ではあるよ？
流石にお姉ちゃん探しの方が優先だけどね。あはは…。

[4 Onlyfox 25/02/18(火) 22:50:28]

僕の写真を撮ってくれた場所はここから！

いい感じに撮ってくれて嬉しかったなぁ。

みんなもよかったらここから撮ってみるのもいいかもね？

[5 Onlyfox 25/02/18(火) 22:58:08]

さてさて…、軽く前スレからのおさらいかな？

僕が倒れていたところを陰陽部のニヤ先輩が見つけてくれて、そのまま保護という名目で百鬼夜行に転入、陰陽部にいるんだけども、どうやら僕は記憶喪失っぽくて。

思い出したいんだけど、カホ先輩もニヤ先輩も全力で止めてくるんだ。

なんなら僕の神社らしき情報も全て抹消するぐらいにはね。

陰陽部の中では事務をメインでやってるんだけど、アヤメ先輩とかナグサ先輩が居なくなって百花繚乱の機能が低下。

そのせいか最近は百鬼夜行の治安を良くするために派遣されることもしばしば。戦闘力そんなに無いのにね？

あっ、ちなみに僕の使っている武器はSMG(一○○式機関短銃)だよ！名前は『地口行灯』っていうんだけど…。dice1d2=2 (2)

1.気絶してた時も持ってて、何故かこの武器の名前は覚えてたんだ。

2.気絶してた時も持ってはいたんだけど……、名前は忘れたから後付けだよ！

[6 Onlyfox 25/02/18(火) 23:01:48]

そんな中、僕は先生との挨拶をするようにとニヤ先輩に言われて向かって挨拶したはいいんだけども…、その、その後の初めての当番で恋しちゃってるのに気づいちゃって…。
アプローチはしていくつもりだからっ！！
そんなことよりもお姉ちゃん探し！
記憶を思い出すのはもうちょっと時間が経ってから！
ニヤ先輩が言うには僕が思い出すのにゃまだ早すぎることらしいからね。
きっとなにかとんでもない過去があるんだろうとは思ってるよ。
あっ、勘違いしないように言うけど僕は『白狐』だからね！

[7 二次元好きの匿名さん 25/02/18(火) 23:04:27]

立て乙だけどそのエアプって態々言わないとダメ？
叩いてくださいって目印を自分から付けてるようにしか見えないんだけど

[8 Onlyfox 25/02/18(火) 23:06:35]

そして、今の時間帯で言うと…、僕はちょうど恋心に気づいちゃって、逃げ帰るように戻っちゃって…。

疲れたから明日に備えて早めに寝ちゃうところ。

だから、すやすやとおやすみなさい…だね。

dice1d3=1 (1)

1.特に何事もなく、ずっと寝てたよ。

2.ううん……、真夜中に起きちゃった。

3.微かに思い出す、過去の記憶。

[9 Onlyfox 25/02/18(火) 23:10:09]

>>7

はた迷惑だったのならスルーしてもらっても構いませんし、消して欲しいなら消して書き直しますよ。

少なくとも、ストーリー全部読み切ってないからこう言った方がいいのかなと勝手に自分で思ってるので。

ただ、不快に感じる言い方みたいだったのでそこは本当に申し訳ないです。

[10 二次元好きの匿名さん 25/02/18(火) 23:13:29]

まぁどこで二次創作してもエアプですって言うのは嫌われるわな
免罪符のつもりなのかハーメルンで今も見るけど
そんなもん黙っといてなんか言われたらうちの解釈とか言っとけばええねんと見る度思う

[11 Onlyfox 25/02/18(火) 23:17:14]

だとしたら一度消して貼り直した方が良さそうですねー。

ご指摘ありがとうございます。

かなり弱腰になっていたのもいけなかったですね。

でしたら自己解釈フルスロットルで行きたいと思います。

でなきゃ二次創作なんてやってらんないと思いますし。

ミケツ「前スレはこちらからだよ！前回までの物語は書いてるけど、見たい人は見てってね〜。」

(🎲・オリキャラ注意)僕は記憶喪失で陰陽師所属の一年生｜あにまん掲示板

[12 Onlyfox 25/02/18(火) 23:26:39]

ミケツ「ん…ぁ……？いまなんじぃ……？」

寝ぼけながらも枕元にあるスマホを手に取り時刻を見る。

スマホの時計が指す時間は午前5時。起きるにはまだ早そうな時間。

しかし、昨日寝たのは…、午後4時ぐらい。

…自分で言うのもあれだけどめっちゃ寝てたね。

どれだけ疲れているんだホント。

それだけ今のキヴォトスの治安が悪いのか、はたまた、気づかず疲労を溜め込んでいたか…。

ミケツ「しかし、今日はなにをしようか。」

スケジュールを確認するもそこは空白となっている。

日付をよく見たら土曜日だった。そら一年生の僕にゃあなにもないわけだ。

ミケツ「しかし…、休日かぁ。」

なにもやることがない…。

どうしようか？dice1d3=1 (1)

1.お姉ちゃんに関する情報を集めるとしましょうか。

2.先生は休日はどんな風に過ごすのだろう？

3.陰陽部に顔だけでも出してみるかな。お手伝いぐらいはあるかもしれないし。

[13 Onlyfox 25/02/18(火) 23:37:20]

ミケツ「よし、お姉ちゃんに関する情報を集めよう。」

せっかくのフリーなんだから、情報を集めるとしようか。

とはいえだ…、百鬼夜行の中で動き回るのには…。

僕が勝手に思ってる事だけど、あんま良くない気がする。

いくら陰陽部所属の権限を使えども、過去に起きた僕の家に関することを聞き回るのはさすがに不自然か。

それに自治区の中では基本変装するし、返送した状態で聞き回ってるだなんて噂になったら厄介すぎる。

それに、なんだコイツと思われても仕方ない。

ミケツ「……自治区以外ならどうだろ？」

そう考えると可能性のひとつとして…になるが。

僕の神社は他の学園でも有名なのかもしれない。

しかし、陰陽部所属…、迂闊に他の自治区に行くにはもはや自殺しに行ってるようなもの…。

ううん……。dice1d3=1 (1)

1.そういえば、シャーレのカフェって他の学校の人達もいるよね？もしかしたら…。

2.やはり、自治区で情報を探った方がいいか…。

3.闇雲に痕跡を探してみるのもあり？

[14 Onlyfox 25/02/18(火) 23:43:15]

ミケツ「あそこなら立場関係なく交流ができる。」

シャーレのカフェ、他の生徒が使う場所。
それに最も安心できる場所。
先生がいるから迂闊に戦闘もできないし。
もしかしたら先生に会えるかも？

ミケツ「そう決まれば…。あっ…。」

そういえば午前5時だった。カフェ、まだ開いてない。
…こんだけ時間あるんだったら朝風呂入るなりなんなりして時間を潰すか。2度寝したら絶対寝過ごす…。

[15 Onlyfox 25/02/19(水) 00:11:56]

ミケツ「ふぅ……さっぱりした。」

朝ごはんも済ませて、歯磨きしてーってやっていたら午前6時。

徒歩で行ったらちょうどいい時間に着きそうな具合。

ならさっさと準備していくとしましょうか。

ミケツ「何事もなく着きますように…と。」

そう願いつつも僕は制服ではなく、私服に着替えて他の準備もして出かけてったんだけど…。

dice1d3=3 (3)

1.なんでこんな朝からドンパチしなきゃいけないんだー！！嫌だぁあぁ！！！！！！

2.自治区出た瞬間に不良に絡まれたんだけど？

3.なにごともなかった、よかったよ。

(今日の更新はここまで、体調が幾分か良くなったとは言えど、まだコロナ治ってないですからね。安静にします。っというわけでおやすみなさい。)

[16 Onlyfox 25/02/19(水) 06:06:34]

ミケツ「何事もなくてよかった。」

不良に絡まれることも、ドンパチに巻き込まれることも無く無事にシャーレに着いた。

他のところも治安が良くなればいいのになと思いつつ、時刻を確認する。

徒歩で来たからか結構経っていた。

とはいえど、まだ午前8時前だ。

カフェを覗いても開店はしておらず、看板を見るに午前8時半からと。

ミケツ「もうちょっとゆっくりきたら良かったかな…。」

そう思いつつ、特にやることがないためここで素直に待つことにした。

ちなみに私服と言ったけど、僕の服装は…、dice1d3=3 (3)

1.和装だね。腰にはいつも身につけてる狐のお面があるよ？これが一番落ち着く。

2.ちょっと可愛げなやつにしてみたよ。ニットにショーパンとかそんなの。

ん？陰陽部の服装の時にぶら下げてるお面？えぇと、お面に関しては…dice1d2=2 (2)

(1.さすがに合わないから置いてきた。2.これだけは持っておきたいからね。頭に付けてるよ。)

3.…攻めてみたの。地雷系の服装で(！？)

[17 Onlyfox 25/02/19(水) 06:14:13]

(ネタで入れたヤツほど何故か引きがいいのは何故…。

これもまた、ダイズ神のお告げとも言うべきか…。)

その…なんていうか。

普段はこんなの着ないよ？絶対。うん。

百鬼夜行にゃあ合わないし…、ほら、僕普段制服か私服っていっても、和服だし…。

でも、なんていうか…、今までそういうのしか着てこなかった反動なのか知らないけど、着たくなってしまったの。

自治区外だからって、少しぐらいはいいかなって。

ほら、地雷系だと変装にもなるじゃない？…ね？

地雷系っていってもほら、白基調とした服にフリルとか着いてるやつだし！僕化粧とかコスメとかそこまで詳しい訳じゃないから！控えめだから！…許して？ね？

でも…ツインテールにしたのは流石にダメか…。

うぅ…、次からこんなの絶対に着ない…。

せんせーに見られたらって思うと……ひぃぅ………。

ミケツ「選択…ミスしちゃったなぁ……。」

知ってる人に会わないようにと願うしか…。dice1d2=2 (2)

1.しかし無慈悲である。休日出勤の先生がやってきた。

2.幸運なことに知り合いは来なかった。…カフェが開いて少し経つまではね。

[18 Onlyfox 25/02/19(水) 06:25:06]

ミケツ「よかった……！」

開店までの時間、先生は来なかった…！

同じく開店待ちの生徒がいて僕のことを不思議な目で見ていたけど！！

正直凄く痛い！慣れないことするって本当にダメなことなんなだね！

身をもって知ったよぉ……。

もう本当に次から着ない……奥にしまっておこう……。

……ゴホン、気を取り直して…。

カフェの中に入ると、割とごく普通のカフェって感じがした。

ミケツ「初めて寄るけど、なんというか、想像通りというか…。」

来たからには注文をしなければ…。

何を頼もうかな……？dice1d3=1 (1)

1.ここはカフェオレだけにしようかな。

2.＋あっ、美味しそうなバンケーキもある。たーのもっ。

3.＋うわぁ……美味しそうなパフェだぁ。食べ切れるか怪しいけど…。頼んじゃえっ。

(ちょっと面白いのでそれっぽいミケツちゃんを作ってしまった。)

[19 二次元好きの匿名さん 25/02/19(水) 07:17:41]

知らないのか
ダイス神はな、ネタを見抜くぞ

[20 Onlyfox 25/02/19(水) 11:40:53]

ミケツ「初めてだし、無難にカフェオレだけにしよっと。」

他のメニューも魅力的だったけど、我慢我慢。

次回来た時にでも頼めばいいからね。

メニュー表を畳み、店員さんを呼んで注文してひと息をついては周りを見渡す。

開店したばかりだと言うのにも関わらず、生徒達でいっぱいになっている。

それだけここのメニューが美味しいのか、はたまた平穏を求めて逃げるようにここにいるのか。

幸いか僕が知っている生徒は誰ひとりとしていなかった。

こんな服装見られたらちょっと…うん…。

……そもそもの知り合いが陰陽部の方々、百花繚乱の一部の方、先生護衛時のメンバーだけなんだけど。

>>19

ひぃん…恐ろしやダイズ神………。

[21 Onlyfox 25/02/19(水) 12:58:00]

しばらく待つとカフェオレが出てくる。

カップが乗っかっている皿にはスティックシュガーもあり、僕は躊躇無くそれをいれる。

苦いのも好きだが、甘いのも好きなのだ。

小さいスプーンでかき混ぜ、十分に溶けたのを感触で判断し、ふーふーと冷ましてはひと口。

ミルクの甘い味わいとコーヒーの苦味が調和し、そこに砂糖が加わり程よい甘さになって喉を通り抜ける。

ミケツ「おいしい。」

普段はお茶を飲むことが多いからか、新鮮味も感じる。

凄く美味しい。生徒達が集うのもわかる気がする。

これなら他のメニューも頼めばよかったかな。

パンケーキとか絶対このカフェオレに合うと思うんだ。

でも…、お小遣いもそんなないしなぁ。

ミケツ「我慢我慢…。」

そう思いながらひと口、またひと口とカフェオレを飲んでいく。

そうしてカフェオレをゆっくりと堪能していると、ふと声がかかる。

「相席、いいですか。」

っと。ふと、顔をあげるとそこにはdice1d5=3 (3)

1.あれ？ユウカさんじゃないですか。

2.ハスミさん？こんなところで会うとは。

3.おっと、スズミさんでしたか。どうぞ。

4.チナツさんじゃあないですか。

5.せ、先生！？なななななぜこんなところに！？

[22 Onlyfox 25/02/19(水) 13:29:44]

スズミ「？なぜ私の名前を？」
ミケツ「あ、すみません。僕です、ミケツです。」
スズミ「…あぁ！ミケツさんでしたか！前回会った時と姿が違ったものでして。」
ミケツ「あはは…、たまには違ったものをと思いましてーだったんですけど…。その、イメチェンに失敗しまして。」
スズミ「？十分にお似合いだと思いますよ？」
ミケツ「そう言って頂けると幸いです。ところで、スズミさんもここのカフェオレを？」
スズミ「いえ、カフェオレもいいですが、ここのミルクティーも大変美味でして。」
ミケツ「そうだったんですね。あ、どうぞ席に。」
スズミ「ありがとうございます。」

軽く礼を述べた後、手際よく店員を呼びミルクティーを頼む。
僕も今飲んでいる分のカフェオレがなくなりそうだったのでおかわりの注文を。
ただ、少し混んでいるためか提供が少し遅くなってしまうかもと言われた。
まぁ、土曜日だし仕方ない。それに、ゆっくりできるし。

ミケツ「ここのカフェって人気なんですね。初めて来たんですけど、生徒達でいっぱいです。」
スズミ「えぇ。ここのデザートとかもトリニティにあるカフェにあるデザートにも負けず劣らずなので。私も良くここに来ます。」

[23 Onlyfox 25/02/19(水) 13:51:26]

ミケツ「そういえば、スズミさんはトリニティの生徒でしたね。確か、自警団をなされているとか。」

スズミ「えぇ、ここ最近のトリニティも金銭目的での誘拐など治安も良くないですからね。確か、ミケツさんは百鬼夜行のお方…でしたよね。」

ミケツ「えぇ、百鬼夜行の陰陽部に所属させていただいてます。」

スズミ「陰陽部…。私は自治区以外の情報はあまり知らないのですが、生徒会みたいな役割をしているのは聞いたことあります。やはり、連邦生徒会長がいなくなってから百鬼夜行も治安悪化とかが目立ちますか？」

ミケツ「そうですね…。話を聞く限りトリニティ程では無いですが、混乱に乗っかって盗みを働く者、お祭りをめちゃくちゃにする者もいて…。こちらも治安組織はあるのですが最近は機能不全に陥ってて…。僕自身が鎮圧しにいくのもしばしば。」

スズミ「それは大変ですね…。」

ミケツ「でも、実力ない者ばかりといいますか、僕ぐらいの強さで鎮圧されるようなヤツらばっかりなのが不幸中の幸いですよ。」

「ただ、それが何回も続くとなると僕も疲れると言いますか…、本来は裏方で黙々と事務をこなすタイプの人間ですから。」

スズミ「それはなんというか…、大変ですね。本当に。」

互いに愚痴を言い合いながらお喋りに夢中になっていると注文した品が届く。

先程と同じようにと砂糖を入れて回して冷ましては飲んでいく。

さて、ちょうどいい頃合いだし、聞いてみるのもありか。

ただ、スズミさんは自治区以外のことをあまり知らないとも言っているから情報が手に入ると限らない。

どうするべきか。dice1d3=1 (1)

1.素直に聞く。情報がなくとも。

2.それとなく聞いてみる。収穫があれば万々歳。

3.……なんかスラスラと出てくるね？なんで？そんなに有名？

[24 Onlyfox 25/02/19(水) 16:38:08]

ミケツ「ところでスズミさん。」
スズミ「どうかしましたか？」
ミケツ「以前、先生の護衛の際に僕が記憶喪失だってことお話しましたよね。」
スズミ「えぇ、拾われるより以前の記憶がほとんどないと。」
ミケツ「そのことなんですけど、ひとつ伝え忘れたことがありまして。」
「その…、僕には行方不明のお姉ちゃんがいるみたいなんです。」
スズミ「ミケツさんのお姉さん…ですか？」
ミケツ「はい…。行方不明になったのが僕が拾われるよりかなり前の時期。百鬼夜行側でも捜索はしたものの見つからず。死亡という形で処理されています。」
「確かにこれは合理的な判断だと思います。いくら探しても見つからないのであれば無駄に人員とお金を割くよりも打ち切りにして節約した方がいいと。」
「ですが、僕の…僕の心の中でまだお姉ちゃんは生きてるんじゃないかと思ってまして。それで今、お姉ちゃんに関する手がかりを探してるんです。」
スズミ「…百鬼夜行側はどうなんです？」
ミケツ「お姉ちゃんを探すと部長には高らかに宣言してますからね。ですが、向こうはアクションを起こすつもりは無いでしょう。…記憶もどうやら僕に思い出させたくないようですし。正直、記憶に関しては後からでも十分なんです。ですが、お姉ちゃんに関しては…命があるかどうかがわからない。だから急いでても探さないといけない。」
スズミ「それを、なぜ私に？」
ミケツ「僕が記憶喪失なのを知っているのはあの日先生を護衛したメンバー。そして百鬼夜行の中でも限られた人間のみ。百鬼夜行内からの協力は望めないでしょう。僕は秘匿されている人間ですし。」
「故に外部に頼るしかない。そして、外部からの協力として既に先生を頼っています。ですが圧倒的に人数が足りない。とはいえ僕自身が他自治区で大っぴらに動くわけにもいかない。」
スズミ「…確かに自警団という立場である私であればトリニティを自由に行動できます。」

[25 Onlyfox 25/02/19(水) 16:47:20]

ミケツ「そうです。なのでスズミさんに是非とも情報収集…、あわよくば片手間でもなんでもいいので捜索をお願いしたいのです。」

スズミ「……ふむ。わかりました。微力ながら協力するとしましょう。困っている『友達』を見過ごすわけにもいかないですからね。」

ミケツ「……！ありがとうございます！！」

スズミ「ですが…、そこまで成果をあげられないと思いますので期待はそこまでしないでくださると…。」

ミケツ「協力してくれるというだけでも心強いですから、そこは問題ないですよ。」

スズミ「そうですか。なら早速と言いますがお姉さんの特徴を教えていただけると。」

ミケツ「そうですね…。dice1d4=1 (1) 」

1.ぼんやりとしか思い出せないんですけど、容姿はほぼ僕とそっくり。身長も同じぐらいでしょうか…。

2.＋あぁ、後、瞳の色は僕と違って黄色でしたね。綺麗な色だなって、思ってました。

3.＋後は僕と違って一人称は『私』そして結構陽気なイメージがあります。

4.＋なんでしたら絵を描いた方が良さそうですね。

絵心：dice1d100=63 (63)

(100に近ければ近いほどプロ級、1に近ければ近いほど画伯。50が平均点。)

[26 Onlyfox 25/02/19(水) 17:07:31]

スズミ「容姿がほぼ同じ…ですか。情報が少ないですね…。」

ミケツ「すみません。これぐらいしか思い出せなくて。」

スズミ「いえ、ないよりはマシです。それに、そっくりというのであれば私でもわかりやすいということですから。」

ミケツ「ありがとうございます。…ところで、ひとつだけ最後にお尋ねしたいことがあるんですけども。」

スズミ「どうかしましたか？」

ミケツ「念の為程度なので、そこまで気にしなくていいのですが、『狐塚神社』とか、それに似たような名前は聞いたことありますか？」

スズミ「狐塚神社？…えぇっと…。dice1d3=2 (2) 」

1.すみません。神社は無縁なものでして。全く。

2.名前だけですが聞いたことがありますが…。

3.トリニティでも知ってる人は少しいるぐらいですね。寧ろ、トリニティまで影響があるお家なのでしょうけど…。

[27 Onlyfox 25/02/19(水) 17:16:13]

スズミ「名前ぐらいしか知らないですね。」

ミケツ「なるほど、名前は実在すると。ちなみにどういった神社かは…。」

スズミ「えぇ、行ったことがないので…。そういえばミケツさんの姓は…。」

ミケツ「狐塚…です。」

スズミ「なるほど、関係があるのかもしれないと…。」

「それに関しても情報を集めましょう。もしかしたら知っている人がいるかもしれない。」

ミケツ「そうですね。是非ともお願い致します。百鬼夜行内では…少し動きづらいので。」

こうして新たな協力を得た後、お互いの飲み物を飲み終えたタイミングで解散することになった。

会計は協力のお礼として僕が持ったよ。

これだけじゃ感謝を伝えるには足りないけど…。

さて、次はっと…。dice1d3=1 (1)

1.ん？あれって先生？なんか服装整えて慌ててるけど…。(対策委員会序盤参戦)

2.情報収集を続けるべきか…？

3.一旦百鬼夜行に帰ろう。

[28 二次元好きの匿名さん 25/02/19(水) 22:29:37]

ミケツ、参戦！

[29 Onlyfox 25/02/19(水) 22:41:52]

ミケツ「あれ、先生では？呼んでみよ。…せんせー！」

大きく手を振り、先生を呼び止める。
こちらに気づいた先生は少し息を荒くしながらもこちらへと来てくれた。
何を急いでいたんだろうか。

"ミケツ？こんな朝早くにどうかしたの？"
ミケツ「あ、いえ。さっきまでカフェで飲んでまして。ちょうど店を出たところで慌ててる先生を見かけたのでつい。これからなにか用事が？」
"うん。アビドスの方にちょっとね。"
ミケツ「アビドス？」

アビドスって、あの砂漠に覆われている自治区？
あそこにいってもろくなものがないというのに一体なんの用事が？

ミケツ「恐れ入りますが、どういった目的で？」
"ううん…。この手紙を読んでくれた方が早いかな。"

そう言われ、懐に閉まっていたであろう手紙を取り出しては僕に手渡してくる。
開いて中身を読んでみるとどうやら物資を要請や、学校の状況が綴られていた。
砂漠化が進んでいてほとんど人が居なくなったと聞きてたけど……。
まさか、まだ学校が続いてるなんて。とっくに廃校になってると思ってた。
しかし…、今の先生の装備はほぼ丸腰。水とかどうするつもりなんだろうか？

[30 Onlyfox 25/02/19(水) 22:48:10]

ミケツ「あの、先生。アビドスってどういった自治区がご存知で？」
"街の真ん中で人が迷うほど広い場所とは聞いたかな。"
ミケツ「…つかぬ事をお伺いしますが、その程度の物資でアビドスに向かおうと？」
"？そのつもりだったけど…。"

…えぇ……。砂漠を甘く見積もりすぎじゃあない？
これ途中で水とか足りなくなって倒れそうな気がする。

ミケツ「…はぁ、砂漠を甘く見すぎです。少なくとも水筒やコンパス、その他諸々必要かと。アビドスが広いという認識は間違ってないですが、あの場所は砂漠化が進んでいます。生半可な物資じゃ途中で干からびますよ。」
"でも今から買いに行くには…。"
ミケツ「ふむ…。仕方ないですね。僕が途中まで着いていきましょう。物資も僕がある程度持てば楽でしょうから。」
"でも生徒に荷物持ちなんて…。"
ミケツ「でも途中で先生が倒られたら困るのはキヴォトスのみんななんです。大人しく僕の言うことを聞いてください。」
"うっ……。わかったよ、ごめんね。"

言葉は強いかもしれないけど、仕方の無いこと。
先生がいなくなったら困るのはそうだしなにより…。
僕が嫌だ。

[31 Onlyfox 25/02/19(水) 22:51:05]

ミケツ「いいんですよ。先生のお役に立てるなら光栄ですから。…あっ、でも、その…。急いで寮に帰って着替えるんでちょっとだけ待ってくれます？」

"まぁ、時間はたっぷりあるからそれぐらいなら。でも、そんな格好でも可愛いと思うよ？"

ミケツ「っ〜〜〜！？！？//せんっ！せいっ！はぁっ！！//おんなっ！たらしですねっ！！！//////」

はっずかしい！なんで急に可愛いなんて言ってくるんですか先生はぁ！！

ぐぅ…、なにがともあれこうして僕は先生の荷物持ちをやることになりました！

…いやでも、あれこれ必然的にふたりきりでいれるのでは？

僕無意識に美味いポジション取れたのでは？

……えへへ♪

(…その後、普段の服装に変えたミケツと共にアドビス地区へと向かったふたりだが…。dice1d3=3 (3) )

1."水、水が足りない……。だれか、おみず……。"

2.ミケツ「なんで買ったばかりのコンパスが壊れているんですか……？」

3.ふたり仲良く道路に伏してる。

[32 Onlyfox 25/02/19(水) 22:57:24]

ミケツ「……………けて……。」
"…………み……ず…………。"

アビドス自治区に入って数日。
買ったばかりのコンパスは秒で壊れるわ、それで迷って水は尽きるわで散々な目に遭っていた。
周りにはコンビニもない、飲食店もない。
満身創痍な中で僕達は道路のど真ん中でただただひれ伏していた。

ミケツ「ごめ………さい………。」
"ミケツが……悪いわけじゃ…ないよ……"

先生とふたりきり(はーと)じゃなかった。
こんな失態をしてしまうだなんて、まさに陰陽部所属の失態……。
意識が朦朧としてきた…。あぁ、ここまでかぁ………。

「………ん？」

[33 Onlyfox 25/02/19(水) 23:10:41]

…あぅ、人の声の幻聴？
あぁ、きっと天からのお迎えなのか……。

「…大丈夫？」

……あれこれ違う。
ちゃんと人の声だ。幻聴じゃない。
力を振り絞って顔をあげ、枯れた声を張り上げながら助けを求める。

ミケツ「おみず…ふたりぶん……ください…。」
「水…？ん、ちょっと待って。」

僕とは違うケモ耳を持った子。
そんな子がカバンの中をガサゴソを探る。
取り出したのは一本の水筒。

「エナジードリンク。ライティング用なんだけど、今はそれしかなくて。えぇっと、コップは…」
ミケツ「ありがとうございますっ！」

爆速でそれを受け取り、ひと口、ふた口と口に含む。
喉に通せば一気に潤う感覚がする。
先生にも渡してはそれを飲んでいく。
ぶはぁっと生き返るような感覚に陥る。

「あっ、それ…。」
"ぶは…。…あ、ダメだった？"
「ううん。…なんでもない。大丈夫。」
ミケツ「えぇっと、ありがとうございます。道端で倒れていたところを助けてもらって…。」
「ん、ところで…何しにアビドスへ？」

[34 Onlyfox 25/02/19(水) 23:11:09]

"それは……。"

先生がここへ来た事情を話す。
その間にも僕はまだ乾いている喉を潤そうとまたひと口と飲んでいく。
本当に生き返る感じがする。飲み物の偉大さを知ったよ…。

「アビドスに用事が？…そっか。久しぶりのお客さんだね。それじゃあ、私が案内してあげる。すぐ近くだから。」
ミケツ「自治区に住んでる人なら心強い…。是非ともお願いします。」

そうして僕達はアビドス高等学校へと辿り着くことができた。
…飲み物は全部飲んじゃったけど、ちゃんと謝りました。はい。

[35 Onlyfox 25/02/19(水) 23:25:10]

〜アビドス高等高校〜

「ただいま。」
「あ、シロコ先輩おかえりなさい！」

こうして始めて入る他校の教室。
こんなところに僕が居ていいのかと思いながらも先生の傍にいる。

「ん、お客さんが来たよ。」
「お客さんですか〜？」
「あれ？来客の予定ってありましたっけ…」

中には猫耳の少女、赤ぶち眼鏡が似合う少女。
そして…、その、胸がやたらでかい人がいました。
…いや本当にでっかい。何を食べて育ったらそうなるんです…？

"初めまして。「シャーレ」の顧問の先生です、よろしくね。"

先生が自分の身分を話した途端。一瞬場が静かになる。
そして次に上がるは驚きの声。そして、喜びの声も。

「わあ☆支援要請が受理されたのですね！よかったですね、アヤネちゃん！」
「はい！これで……、弾薬や補給品の援助を受けられます。」

余程切羽詰っていたのだろうか…。
それだけ貧しくて苦しい状況っていうのが見てわかるけど。

[36 Onlyfox 25/02/19(水) 23:30:14]

「ところで〜、先生の近くにいるちっちゃい生徒さんは？」
ミケツ「あ…、は、初めまして。百鬼夜行連合学院、一年生の狐塚ミケツです…よ、よろしくおねがいします。」
「百鬼夜行…ですか？」
「百鬼夜行って…ここから随分離れてる場所よね？」
ミケツ「そ、その…。僕は先生がアビドスに行くと聞いて…、丸腰で行こうとしてたから荷物持ちとして一緒に来てたんですけど、その…。」
"あはは…、コンパスが壊れたりそれで迷って水が尽きたりとかしてね。食料はあったから空腹はなんとかなったけど体力も尽きちゃって倒れてたところを助けて貰って。"
「あらら〜、そうだったんですね☆」
ミケツ「その、差し支えなければ自己紹介をして頂きたく。」
「ん、そうだった。まだ名乗ってなかったね。私は二年生の砂狼シロコ。」
「同じく二年生の十六夜ノノミです☆」
「私は一年生の奥空アヤネです。よろしくお願いします。」
「黒見セリカよ。アヤネと同じく一年生。よろしく。」
ミケツ「改めまして狐塚ミケツ、です。よろしくお願いします。」

[37 Onlyfox 25/02/19(水) 23:41:26]

シロコ「本当ならもうひとりいるんだけども…。」
セリカ「そうだ！ホシノ先輩！ホシノ先輩を呼ばなきゃ！隣の部屋で寝ているはず。私起こしてくる！」

そういってセリカさんはびゅんっと教室を後にする。
その途端、外から銃声が鳴り響いてきた。

「じゅ、銃声！？」
ミケツ「な、なんで！？」

僕は慌てて窓の外を見渡す。
目を細めて遠くを見てみれば校門に沢山のヘルメットを被っている不良たちがいた。

「やつらは既に弾薬の補給を絶たれている！！襲撃せよ！学校を占領するのだ！！」

学校を占領！？一体なにが…？
とりあえずここは……！

アヤネ「武装集団が学校に接近しています！カタカタヘルメット団のようです！」
シロコ「あいつら……！！性懲りもなく！」
ミケツ「その言い方、普段から襲撃を！？くっ…先生！ここは一旦アイツらを退けましょう！戦闘の指揮を！！」

腰に装備している銃の簡易点検を急いで行う。
マガジンの残りの確認。よし。
戦闘するのになんら問題もないはず！

セリカ「ホシノ先輩を連れてきたよ！先輩！寝ぼけてないで起きて！」
ホシノ「むにゃ……。」
ミケツ「まだ寝てる！？こんな状況で！？」

[38 Onlyfox 25/02/19(水) 23:50:31]

ホシノ「むにゃ？…ふわぁ……。またぁ？」

アヤネ「はい！またカタカタヘルメット団の仕業です。こちらはシャーレの先生と、百鬼夜行から狐塚ミケツさんです。」

ホシノ「そりゃ大変だね…。あ、先生？とミケツちゃん？よろしく〜。むにゃあ…。」

ミケツ「よろしくお願いします…ってまた！？」

セリカ「先輩、しっかりして！出動だよ！装備持って！学校守らないと！」

ホシノ「ふわぁああ……、おちおち昼寝もできないじゃないかー、ヘルメット団めー。」

ミケツ「とりあえず出撃します！」

アヤネ「私がオペレーターを担当します。先生はこちらねサポートをお願いします！」

"了解！みんな行くよ！"

全員「了解！！！」

こうして始まったアビドスの攻防戦。

ミケツの活躍は……。dice1d3=2 (2)

1.先生の指揮のおかげで最低限動けました。皆と同じぐらいです。ホシノさんはなんかめちゃ強かったです。

2.えぇ…っと、ホシノ…さんでしたっけ？先生の指揮下で動いてるんですけどもその、無双してません？僕、必要です？

3.ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ…。なんで最前線で僕が戦ってるんですかぁ！？

[39 Onlyfox 25/02/20(木) 00:03:21]

ええ。最初は目を疑ってました。

"8時の方向！ミケツそっちお願い！！"
ミケツ「了解！」

先生の指揮下で戦ってたんです。
言われた通りの指示で敵を迎え撃っていたんです。

"ホシノ！前に出て耐えて！シロコは援護射撃！セリカはシロコとホシノが抑えているうちに回り込んで横から！"
ホシノ「あいよぉ。」
シロコ「ん、了解。」
セリカ「わかった！！」

そう。先生からの指示は前線に出て耐えてもらうことでした。
ですが、こちらで撃退し、抑えているうちに少し余裕が出来たのでそちらをみたんです。

ホシノ「まだまだだよ〜。」

気がついたらホシノさんが暴れていました。
次々とヘルメット団を撃退していたんです。
シロコさんもセリカさんも指示通りに動いて各個撃破していました。
ですがそれ以上にホシノさんの活躍がすごかったんです。

「なんだなんだなんなんだ！？アイツら補給尽きてるんじゃないんかよ！！」

[40 Onlyfox 25/02/20(木) 00:05:01]

こえてくるはヘルメット団の悲鳴。

僕は唖然としていました。

あれ、絶対キヴォトスの中でも腕利きですね。はい。

「んなの聞いてないよ！！てっ、撤退だ撤退！！」

ヘルメット団が次々と撤退していくのが見えます。

先生はそれを見て状況終了と伝えました。

"おつかれさま。"

セリカ「あははっ！どうよ！思い知ったかヘルメット団め！」

ノノミ「わあ☆私たち、勝ちました☆」

アヤネ「皆さんお疲れ様です。教室に帰還しましょう。」

ミケツ「あ、はい、分かりました。」

僕は唖然とした気持ちのまま、言われた通りに校舎の中へと戻っていきました。

…ほんと、キヴォトスは道の場所、ですね……。

僕の活躍度自体は……dice1d30=3 (3) ぐらいですね。

(100に近いほど活躍…なんだけどホシノが無双してた為最大値30になります☆)

[41 Onlyfox 25/02/20(木) 00:06:51]

さて、戦闘も終わったようですし…。

まだ好感度ダイスを振っていなかったのでここで振りましょう。

まずは、皆からミケツへの好感度は…。

ホシノ：dice1d100=79 (79)

シロコ：dice1d100=18 (18)

ノノミ：dice1d100=50 (50)

アヤネ：dice1d100=69 (69)

セリカ：dice1d100=52 (52)

ミケツから皆への好感度は……。

ホシノ：dice1d100=21 (21)

シロコ：dice1d100=10 (10)

ノノミ：dice1d100=84 (84)

アヤネ：dice1d100=99 (99)

セリカ：dice1d100=39 (39)

[42 Onlyfox 25/02/20(木) 00:11:38]

えっちょシロコさん！？ミケツさん！？

なんでそんなお互い仲悪いんですかね！？

ちょ、なにがあったんです！？なんですか！？

dice1d3=1 (1)

1.ミケツ「将来絶対敵になる…先生の嫁さん候補として！！」

2.ミケツ「ケモ耳…あれは見た感じオオカミ？…僕と相容れないな…。」

3.ミケツ「なんだなんだなんなんだ！？脳内に響く『ん、先生を襲う』は！？」

dice1d3=2 (2)

1.シロコ「ん、将来絶対敵になりそう。一体何で、なのかわかんないけど。」

2.シロコ「ん、あれは…、狐耳だね。私とは相容れないかな。」

3.シロコ「わからない、わからないけど脳内に響く『先生のお時間頂きますね♡』が聞こえてくる……！！」

[43 Onlyfox 25/02/20(木) 00:18:12]

ついでにホシノへの好感度が低いのに対してホシノからは高い…。なぜなんでしょう？dice1d3=1 (1)

1.ミケツ「あれだけの力を持ちながらなぜ眠りこけてるの？絶対なにか理由がある。」

2.ミケツ「絶対この人も先生の嫁さん候補になるやつだ！？」

3.ミケツ「一瞬見えたけど…、先生に対する目がおかしい…。あれは、信用してない目？」

dice1d3=3 (3)

1.ホシノ「うへぇ〜、あれは将来有望だねぇ。絶対強くなるよ。」(戦闘：dice1d30=26 (26) 上昇)

2.ホシノ「…あの雰囲気、きっと『私』と同じだ。」

3.ホシノ「あの姿、どこかで見たことあるような。いや、でも、瞳の色が違う…？」

そしてミケツからアヤネへの好感度が高いですがその理由は…。dice1d2=1 (1)

1.あ、これ僕とカホ先輩と同じ苦労人ポジションだ。

2.しっかりしてる人。この人がいれば大丈夫そう。

[44 Onlyfox 25/02/20(木) 00:22:58]

ノノミへの好感度へも高いですね…なぜなんd「圧倒的な母性を感じたから！！！！！！あれは絶対包んで癒してくれる存在だよ！！！」
……ｺﾞﾎﾝ、そうだそうです。っというわけで一旦ここまで。
今日は結構書いた気がする？そうでもない？
…まぁどちらでもいいですね。
それでは(眠れたら)おやすみなさい。

[45 二次元好きの匿名さん 25/02/20(木) 08:35:23]

またもや過去を知ってる人が

[46 Onlyfox 25/02/20(木) 09:54:16]

〜アビドス高等学校・対策委員会教室〜

ホシノ「(あの時は寝ぼけてたからよく見てなかったけど…。)」

「(あの子、どこかで見たことがあるような？確か名前は…、狐塚ミケツっていうんだっけ。)」

「(狐塚…、狐塚…。いや、姓だけじゃ分からないな。)」

「(でも、絶対知っているはず。どこかで会ったことある。)」

dice1d3=3 (3)

1.ホシノ「……思い出せないや。気のせいだったのかな。」

2.ホシノ「ううん、放課後に聞いてみようかな。」

3.『あの子は私を探すだろうから、もしも出会ったらその時は止めてね。私は元の居場所なんてもうなくて、自由な檻の中でしかいられないから。そもそも…、私はあの子に会う資格なんてないからね。』

[48 Onlyfox 25/02/20(木) 11:31:44]

ホシノ「……あっ。思い出した。なんで、忘れてたんだろ。」

そうだ。あれは…、数ヶ月前のことだった。
アビドスのこの自治区、ましてはこの校舎の屋上でひとりの生徒と出会っていた。
肩より少し先まで伸びている白い髪、そしてピンッと伸びている狐耳をしていたのを覚えている。
その生徒はあろう事か塀に登り、ギリギリの位置で立ち、遠くを眺めていた。
放っておけばそのまま奈落に吸い込まれそうにみえた。
少なくともアビドスでは見たことない服装。
和装に近いものを最近の流行りみたいなアレンジをしていた。
膝までのスカートにしてみたりとかそんな感じ。

ホシノ「うへぇ、困るなぁ。ここ、生徒がいる学校だよ？」
「…ごめんなさい。学校が見えて、懐かしくてつい。生徒がいるとは思わなかったの。」

そう言っては降り、壁を背にして体育座りで座り込む。
その子の琥珀色に近い金色の瞳には光が灯っておらず、
見た目が小さいながらもまるで大人びた雰囲気を醸し出していた。
そんな姿を見て武器を構えようとしてた手を無意識に下ろしていた。
敵対するつもりがない。敵対しても抵抗するつもりはないように思えたからかもしれない。

[49 Onlyfox 25/02/20(木) 11:32:29]

「ここ、すごく見晴らしがいいよね。」
ホシノ「そう〜？自分で言うのもあれだけど、砂だらけだよ？」
「ううん。たとえ砂に埋もれていても街を一望できる景色はそうそう無いよ。少なくとも、私は気に入ったかな。」
ホシノ「…そっか。」
「でも、ここの生徒であるあなたにとっては迷惑だろうし。ここにはもう来ないから安心して。」
ホシノ「……いや、景色を見るだけならここにいてもいいよ。ただ、他の誰にもバレないようにしてね？」

その言葉を聞いて、私は無意識にそう喋っていた。
なぜこの言葉を発したかはわからない。
ただ、口にしないと二度と会えないような。
いなくなってしまそうな気配を感じたから…かもしれない。

「いいの？…ふふっ、優しい人なんだね。」
ホシノ「うへー、そう言われちゃうと照れちゃうな。」
「じゃあ、遠慮なくここにお邪魔しようかな。そこまで多くは来れないだろうけど。」
ホシノ「なにか、事情があるの？」
「……うん。内容は言えないけどね。言ったら大変なことになっちゃうから。」
ホシノ「……そっか。なら聞かないでおくよ。」

[50 Onlyfox 25/02/20(木) 11:33:14]

その日から私は不思議な子との交流が始まった。
どれぐらい続いたか…、多分1、2ヶ月程度だった気がする。
そこまで長く交流したわけじゃなかった。
それでも、私が屋上に来る度にあの子はいて、出会う度にお喋りしていたのを知っている。
そして、お互いに仲良くなっていくのも。
気がつけば日常の、当たり前のことになっていた。私もそれを受け入れていた。
なぜそこまで深入りしたのかが分からない。
…いや、分かっていたことかもしれない。『私』とどこか似たような雰囲気を感じたからかもしれないから。
…彼女は生まれは百鬼夜行らしい。だけど、事情があって今は離れていると。
話しているうちに分かったのは、あの子は外のことを全く知らないような、そんな言い回しをしていたのが印象にあった。
知っていても百鬼夜行のことばかり。最近のニュースなんて以ての外だった。
彼女はきっと…なにかに囚われているんだと理解していた。
そして、話してくうちに私は気がつけば彼女に心の内を明かしていた。
名前も知らない儚げな少女に自分の過去を話した。
彼女は最初から最後まで私の話を聞いては頷いて頭を撫でてくれていた。
幾分か、それで救われた気がした。そして私は彼女にある提案をした。

[51 Onlyfox 25/02/20(木) 11:34:03]

ホシノ「ねぇ、よければなんだけど。」
「なぁに？」
ホシノ「ここの生徒にならない？学籍、ないんでしょ？これから生きるのにどこか所属してないと色々不便でしょ。」
「確かにね。学校にいないと生きるのに不便だろうね。」
「でも…、ううん。今はいいかな。恐らくもうここにはこれないだろうし。」
ホシノ「それは、なんで？」
「前にも言った通り内容は言えない。…だけど、言えるとしたら…そうだね。私は檻の中にいて、自由に見えるだろうけど、実態は飼われていると言われてもいい。」

彼女はそういうと、首に着けているチョーカー見せる。
まるでこれが飼い犬としての証拠と言わんばかりに。

ホシノ「…それは一体誰に？」
「それ以上のことを言ったら、どうなるか分からないから言えない。」
「でも、そうだね…。もし、檻の外に出られるのなら、その時はここの生徒になりたいかな。君といる時間が楽しいと思えて…、なにより君の話す生徒がどんな人達か気になって、ここで青春を過ごしたいなって思ったから。」
ホシノ「そっか…。」

[52 Onlyfox 25/02/20(木) 11:34:48]

「あっ、そうだ。君と私の仲に免じてひとつお願いがあるんだ。もうすぐ居なくなっちゃう私の最初で最後のお願い。」
ホシノ「おじさんにできることならなんでも言ってよ。」
「実はね、私には双子の妹がいるんだ。私みたいに飼われていたんだけど、なんとかして逃がしたんだ。あの子だけは本当の自由にいて欲しいから。そもそも、私が浅はかなばっかりに巻き込んじゃったからね。あの子は。」
「それでね、もし、幾度の偶然と奇跡が重なって私を探してアビドスに来たらさ。」
「その時は私の妹を止めて欲しいんだ。」
「あの子は私のことが大好きだからさ。万が一とはいえ記憶を失ってようが、何度壁が立ちはだかっても私を求めて探しに来ると思うの。」
「だからその時は痛めつけてもいい、私を探すのは辞めるように止めて。」
「私は元の居場所がなくなった狐。自由に見せかけた檻の中でしかいられない存在。」
「それに、もしも私を見つけたらきっとあの子は自責の念に囚われちゃうと思うから。
何度も何度も自分を責めて、下手したら壊れちゃうかもしれない。そうなったらあの『悪い大人』の思い通りになっちゃうから。」
「そもそも…、あの子を傷つける『要因』となった私に、会う資格なんてもうないからね。」
ホシノ「それが君の願いなら…、うん、止めてみせるよ。」

[53 Onlyfox 25/02/20(木) 11:35:34]

「ふふっ、ありがとう。…そういえば毎日会話してて自己紹介してなかったね。私の名前は『狐塚イナリ』。」
ホシノ「私はアビドス高等学校三年生、小鳥遊ホシノだよ。」
イナリ「ホシノ…。うん、すっごくいい名前だね。」
ホシノ「イナリもだよ。」
イナリ「えっへへ、ありがとう。それにしても三年生なんだ？同い年かと思ったよ。私、15歳なんだよね。」
ホシノ「うへぇ、そう思われてたの？でも身長のことならイナリの方がちっちゃいじゃん。」
イナリ「んもぉ。私も気にしてることなんだから。…あっ、そうだ。妹の名前も教えなきゃ。妹の名前は『狐塚ミケツ』。覚えておいてね。」
ホシノ「はいよぉ。」
イナリ「そうだ。私と過ごしてくれた君にプレゼントがあります。」

イナリは懐から一艇の拳銃を取り出す。
真っ白に染められた拳銃に、真っ赤な彼岸花の柄がところどころにある。
そして、小さな子狐のストラップがぶら下がっていた。

[54 Onlyfox 25/02/20(木) 11:36:21]

イナリ「これは私がいた証。これからの私には不要なものだから。」

「でも、もし、檻から出られて、ホシノと同じ学校の生徒になれるのなら、その時は銃を返して欲しい。…その、ホシノの隣にいたいから。」

ホシノ「…うん。わかったよ。この銃は私が預かる。でも、約束だよ？必ず檻の外に出て、アビドスに来るって。」

イナリ「ふふっ、そうだね。約束しよっか。」

そう言うとイナリは小指を出す。

イナリ「百鬼夜行式の約束の仕方。指切りげんまん。約束破っちゃうと針を千本飲まされちゃうよ〜？」

ホシノ「うへっ、なにそれぇ。拷問じゃ〜ん。…でもそうだね。この約束はそのぐらいに値するほど大事な約束だから。」

イナリ「じゃ、しよっか。せぇのっ、指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーますっ、指切ったっ。」

その日イナリと大事な約束をして、いつも通りのおわかれをして、イナリは夕焼けの中に溶けていなくなった。

そして、イナリ言う通り、その日以降屋上に現れることはなかった。

……イナリとホシノのお互いの好感度。dice1d100=73 (73) (最低保証100)

[55 Onlyfox 25/02/20(木) 11:40:46]

狐塚ミケツ、小鳥遊ホシノが鍵になり対策委員会編に本格参戦が決まったところでお昼の更新は一旦ここまで。
これ深く関わったとして政治問題にまで発展しそうですがそこは先生の顔を立ててもらいましょう。(丸投げ)
そして、この世界でのホシノは心の拠り所が手に入っていますが…、当の本人はアビドスを最後に再び行方不明。どこへ消えてしまったのでしょうかね？
後これ、ちゃんと確認してなかったが故に、イナリがどうなるかによって3章の流れも変わりそうな気がする。

[57 Onlyfox 25/02/20(木) 19:30:00]

ちょくちょく消えてるレスがあるのはなんでしょうかね？
今日は23〜24時から更新ですー。

[58 Onlyfox 25/02/20(木) 23:14:47]

ホシノ「(つまりこの子が……。)」

先生の傍に居るあの子がイナリの妹。
…イナリにそっくり。さすが双子。
瞳の色だけが違う。この子は深みのある青色だ。
ミケツちゃんを見ているとイナリを思い出すなぁ。
しかし、なにがともあれ。

ホシノ「(約束を果たさないとね。この子には申し訳ないけど。)」

[59 Onlyfox 25/02/20(木) 23:23:40]

ミケツ「(ん…？)」

目線を感じる。この方向はホシノさんからだ。
僕になにか付いていたのだろうか？
そう疑問に思いつつ、アヤネさんが学校の状況について説明をする。
彼女達はアビドス復興のための、有志が集まった対策委員会という組織だそうだ。
シャーレからの支援はまさに救いの手だったようで、何度も襲撃するヘルメット団にも疲弊していたみたい。
さっきも言ってた通り、何度も襲撃を受けてるみたいだから…。

アヤネ「とはいえ、シャーレからの支援が入るとなれば弾薬とかの問題は解決ですね。」
シロコ「ん、とはいえどヘルメット団の攻撃はまだ続く。」
ホシノ「そういうことなんだけのさー。おじさん、いい事思いついちゃったんだよね。」
セリカ「ホシノ先輩が！？」
ホシノ「酷いなぁ。おじさんだって何も考えてないわけじゃないんだよ？」
ミケツ「えぇっと、その、『いい事』とは？」
ホシノ「おっ、聞いちゃうー？それはねー。」

[60 Onlyfox 25/02/21(金) 00:20:20]

ホシノさんが提案してきたのは先にヘルメット団を叩くという提案だった。
ヘルメット団はどうせ数日後にはまた襲撃を仕掛けてくる、しかしこちらはシャーレからの物資が調達されてる。
だから潤沢なうちにヘルメット団の前哨基地を襲撃をし、しばらくの間行動不能になってもらおうと、そういう魂胆だった。

アヤネ「い、今ですか？」
ホシノ「そっ、向こうが今物資が手薄だからねー。」
ミケツ「僕もホシノさんの言う通りかと。先生はこの意見に関してはどう思います？」
"うん。私も賛成かな。でも、さっきまで戦闘があったし、無理はしないようにね。"
シロコ「ん、先生の同意を得られた。なら今すぐにでも出発するべき。」
ノノミ「向こうも急に反撃が来るなんて夢にでも思ってないでしょうし。ちゃちゃっとやっちゃいましょ〜☆」
ミケツ「えぇっと…僕はどうすれば？」
ホシノ「うぅん、ミケツちゃんはお留守番でもいいんじゃないかな？」
ミケツ「そうでしょうか？お手伝いできるのであればと思ってはいますが…。」
ホシノ「戦力なら私たちで十分だからさー。」

…足でまといということでしょうか。
確かに戦力でいうと普段戦ってる対策委員会の方々よりも遥かに低い。
でも、ここで待ってるのも…。

ミケツ「でしたら先生の護衛という形で着いてくのはダメでしょうか？万が一もあるかもしれないですし。」
セリカ「それなら…いいんじゃないかな？ホシノ先輩。」
ホシノ「まぁ、それなら。じゃ、決まったことだし、行こうかー。」

[61 Onlyfox 25/02/21(金) 00:30:09]

〜カタカタヘルメット段アジト付近〜
アヤネ「カタカタヘルメット団のアジトがあるとされるエリアに入りました。」

無線が入る。対策委員会の皆が前に出て、先生はタブレットを操作しながら無線で合図の準備をする。
どうやらドローンの映像をタブレットに共有しているみたい。
僕はそんな先生の傍に立ち、周囲の警戒に当たっている。

"みな、ポジションについた？"
ホシノ「準備おっけーだよー。」
シロコ「ん、いつでもいける。」
"それじゃ、作戦開始！！"

先生の合図で皆一斉に飛び出していったのが、聞こえてくる足音からわかった。
先生の護衛だけの僕は近くで待機しながらマガジンの中の弾薬を確認する。

ミケツ「先生。気をつけてくださいね。何かあれば僕が守りますから。」
"頼りにしてるよ。ミケツ。"
ミケツ「っ！はいっ！！」

[62 Onlyfox 25/02/21(金) 00:59:31]

ミケツ「敵の姿はなし。」

遠くから銃声が聞こえてくる。
皆が戦っているのだろう。対して僕は周囲の確認のみ。
敵の姿は無い。このまま僕の出番はなさそう。

"そのまま突っ切って。ホシノ。"
"ノノミ、敵の行動を抑えるように弾幕を。"
"セリカは逃げた先に回り込むように撃ち込んで。"
"セリカの撃ち漏らしをシロコがカバーするように。"

先生の無線の方の声と肉声の両方が聞こえる。
そんな姿を横目に見ては癒されてる。
…うん、真面目に指示をしている先生は大変かっこいいな。

ホシノ「おっ、弾薬庫はっけーん。壊しちゃっても？」
"うん、いいよ。"
セリカ「こっちは補給所を壊したわよ！」

順調に拠点の破壊が進んでいるようだった。
この調子だともうすぐかな。
待っていると全ての拠点を破壊したとの連絡が入る。
そして、ヘルメット団が撤退中との連絡も。

"ヘルメット団が撤退しているならこれ以上の深追いはいらないね。こっちも帰還するよ。"
ノノミ「了解です〜☆」
シロコ「ん、ついでにいくつかもらっていこう。」

こうして僕の出番はなく、作戦は成功に終わった。

[63 二次元好きの匿名さん 25/02/21(金) 06:56:09]

保守

[64 Onlyfox 25/02/21(金) 08:41:43]

作戦が終わった皆と合流し、僕達は再び学校へと帰還したのだが…。

教室で休憩中、僕はアヤネさんと会話を交わしていたのだが、先生と会話を交わしていた方からある言葉が聞こえてくる。

セリカ「これで心置き無く全力で借金返済に取り掛かれるわ！」

ミケツ「(借金返済？)」

確かにそんな不審なワードが聞こえた。

この学校、借金があるの？

"借金返済…って？"

先生がぶっ込むとセリカさんとアヤネさんは慌てて隠そうとする。

それをホシノさんが抑え、別に話してもいいんじゃないかと諭す。

ホシノ「それに先生は私たちを助けてくれたでしょー？」

シロコ「ホシノ先輩の言う通りだよ。先生は信頼していいと思う。」

セリカ「そりゃそうだけど…！結局部外者だし！」

ホシノ「でも、この問題に耳を傾けてくれる大人は先生ぐらいしかいないじゃーん？」

なるほど…。頼れる人が周りいなかったのか。

それでも、セリカは認めきれないのかその後も言うだけ言って、教室を後にしてしまった。

やれ今まで誰も気にとめてくれなかっただの今まで自分たちだけでなんとかやってきたのに今更大人が首を突っ込んでもだの。

そんなことを言っていた。

ノノミさんがセリカさんの様子を見に行った後、ホシノさんが改めて説明を開始する。それを聞いた僕は…。dice1d3=2 (2)

1.9億って…さすがに多すぎません？

2.…なんかおかしくないですかそれ。

3.＋一体、どこの企業から？そんなに？

[65 Onlyfox 25/02/21(金) 09:06:57]

ミケツ「………」

それだけの借金、利息だけでも払うのに大変なはず。

借金している理由…。僕が知っている情報だとアビドスは砂嵐の被害も多いと聞いた。

だとするならこの借金は街の砂嵐対策。

後は復興にも使っているのだろうけど。

それでも、これを返すには少なくとも今いるこの五人の生徒だけじゃ到底無理。

…金融側は最初から返させるつもりがない？

そうだと仮定して、向こう側の目的はなに？

ミケツ「すみません。もし、払えなかったらどうなるかってのは？」

アヤネ「学校が銀行の手に渡り…、廃校手続きを取らざるを得ないですが…。」

ミケツ「(…こんなわざわざ廃校寸前の学校を手に入れてなにを？わからない……。)」

ホシノ「まっ、そういうことだねー。」

僕が考えている間も、先生は事情を詳しく聞いている。

そして聞き終えた先生から顧問になると対策委員会の人達に伝えた。

先生がいることで多少の問題は解決するとはいえど…だ。

これは先生が入ったところで解決する問題じゃない。

僕が取るべき次の行動……。dice1d3=3 (3)

1.これ以上踏み込むのはよろしくないかもしれない…が、見過ごすわけにもいかない。

2.裏方から情報を探る？少なくとも、これは対策委員会の問題。他校の僕が出しゃばるのはよくない。

3.ホシノ「そうだ。ミケツちゃんはもう帰ってもいいよー。」

[66 Onlyfox 25/02/21(金) 09:19:32]

ミケツ「はへ？」

突然の名指しに腑抜けた声が出てくる。

ホシノ「先生はシャーレの先生として協力はできるかもしれないけど、君はそうじゃないでしょ？」

ミケツ「…根拠は？」

ホシノ「少なくともミケツちゃんは他校の生徒。しかも百鬼夜行の中でも上の立場だったりしなーい？」

ミケツ「(言ってないのに、勘がいい。)実際そうだとして、どうかしたんです？」

ホシノ「少なくとも、外交的な問題に発展しかねないことだからさ。コレは。私としても面倒事を増やすのはよくないと思っているわけ。」

ミケツ「なるほど…。確かに。」

dice1d3=3 (3)

1.確かに僕は百鬼夜行の中でも生徒会に近い組織に属してる人間。ですが、話を聞いて黙って見過ごすような酷い人ではないです。

2.＋それに、外交的な問題に発展したとして向こうとしては僕の意志を尊重してくださるでしょうし。なんなら既に連絡もいれてます。

3.＋(それに…僕の本能がここになにかあると囁いている。お姉ちゃんに関する手がかりがあるに違いない。)

[67 二次元好きの匿名さん 25/02/21(金) 09:30:32]

ミケツちゃんナイス選択ダイスだぜ！

[68 Onlyfox 25/02/21(金) 09:32:42]

ホシノ「……用意周到だねぇ。」
ミケツ「伊達に陰陽部やってないですから。それに、学校が無くなるのは嫌でしょう？僕は嫌ですよ。」
シロコ「ん、でも実際心強い存在だとは思う。」
アヤネ「ですね。ミケツさんは私たちにできないことができると思いますし。」

モモトークをみる。
先程ニヤ先輩に連絡を入れて置いたのだが。
『にゃはは〜、おもしろそ…、ミケツが本当に救いたいと思っているのなら好きに動きなよぉ。少なくとも私は咎めないからさ。お金に困ったらいつでも言ってー？』
…これ、カホ先輩に絶対怒られるやつだろうけど。
うん、二ヤ先輩から許可もらってるんだから大丈夫。

ホシノ「まっ、今日のところはこれで解散かな。」
"そうだね。また明日ここに来るよ。"
ミケツ「僕は…そうですね。もう少し残ってから帰りたいと思います。」
シロコ「ん、帰りの先生は私が送るよ。その方が道に迷わない。」
アヤネ「私ももう少し残ってから帰りますね。調べたいこととかいくつかあるので。」

っというわけで今日は一旦は解散となり、その場を後にした。
ひとり、またひとりと部屋から出て、残ったのはホシノさんと僕だけになる。

[69 Onlyfox 25/02/21(金) 09:37:00]

ホシノ「その様子じゃあ、私に用事がありそうだねー？」

ミケツ「えぇ、ちょっと気になることがありまして。」

ホシノ「なにかなー？」

ミケツ「………dice1d3=2 (2) 」

1.会話中、ずっと僕のことを見ていましたよね。僕の何かを知っているんでしょうか？

2.あなたから何かを感じるんですよね。繋がりといいますか。手がかりといいますか。

3.急に僕のことを帰させようとしましたが…。理由があるのでしょう？僕はそれを知りたい。

…一か八かの賭博。

恐らくこのホシノさんはアビドスのことを詳しく知っている。お姉ちゃんに関する手がかりを手に入れられるはず。

ありそうな事実を述べて、情報を引き出す。

[70 Onlyfox 25/02/21(金) 09:48:58]

ホシノ「……へぇ。」

ミケツ「そうですね。ホシノさんになら言ってもいいかなとは思ってまして。僕って記憶喪失なんですよね。」

ホシノ「……！」

見逃さなかった。一瞬で戻ったが表情が動いていた。

間違いない、何か知ってる。

ミケツ「記憶喪失していても、忘れてないことがひとつ。お姉ちゃんに関することなんです。」

ホシノ「…へぇ、お姉さんがいたんだ。」

一瞬の沈黙。今度は表情こそは変えなかったものの。

言葉を紡ぐまでに間があった。

お姉ちゃんに関する情報を間違いなく持っている。

まさか、アビドスで引っかかるとは思いもしなかったが。

ミケツ「えぇ。名前は、狐塚イナリ。それが僕の双子の姉の名前です。」

ホシノ「っ…。」

ミケツ「知っているんでしょう？お姉ちゃんのこと。」

ホシノ「……知らないよ。」

ミケツ「そうでしょうか？少なくとも僕にはそうに見えませんが。」

ホシノ「知ってたとて、どうするのさ。」

ミケツ「お姉ちゃんが生きているっていうのを知りたいんです。僕は一度この世から消されている身。なのにこうして生きている。…同じく行方不明になっているお姉ちゃんも生きているんじゃないかと思いまして。」

ホシノ「………dice1d3=2 (2) 」

1.やっぱり…、関わらないでくれるかな。

2.これ以上聞くのはやめにしてもらおうか。でないと実力行使になる。

3.屋上に行こうか。

[71 Onlyfox 25/02/21(金) 09:57:58]

ミケツ「その言い方は『知っている』という事になりますが。」

ホシノ「………」ﾁｬｷ

ミケツ「…黙秘ですか。」

ここで逃げる訳にはいかない。

鍵を握っている。僕の知りたいことを知っている。

お姉ちゃんはここに来てきた。そして、ホシノさんと関わっていた。

逃げてたまるもんか。

ホシノ「…場所を変えよう。ここを壊したくは無い。」

ミケツ「えぇ。わかりました。」

僕は自分の愛銃を手に取り、ホシノさんの後を着いて行った。

そして、グラウンドに立ち、お互いに正面を向き合っている。

ミケツ「知りたくば…、勝って見せろというわけですね。」

ホシノ「うん。…君が勝てるとは思ってないけどね。」

正面を向き合う、銃を握る。

僕が持ってるだけの技術を使って、引き出してみせる。

ミケツ＆ホシノ「……！！！」

地面を思いっきり蹴り出して銃を向け、お互いに引き金を引いた。

ミケツdice1d100=3 (3) (＋20)

ホシノdice1d100=58 (58) (＋50)

(合計の数値が高い方が有利。戦闘の半分上乗せ。)

[72 Onlyfox 25/02/21(金) 10:05:27]

ミケツ「くっ…！」

知ってはいたが圧倒的な差がある。

どの方角から撃っても盾で防いでくる。

素早さなら負けないつもりだった。

僕だって素早く動いているはずだった。

なのに、相手の目は僕から外れない。

相手は冷静に、銃口をこちらに向けて引き金を引いてくる。

ミケツ「っ、あぶっ……！」

ホシノ「隙だらけ。」

ミケツ「しまっ…！！」

弾丸を避けようと身体を捻った隙に、一気に僕との距離を縮めてくる。

体勢を立て直そうにも到底間に合わないわけで。

至近距離で放たれる散弾が僕の身体を突き抜ける。

ミケツ「ぐぶっ……！」

ホシノ「君じゃ私に勝てないよ。」

相手は追い打ちで蹴りを食らわせてくる。

その衝撃を受け止め切れるわけがなく、かつ、軽い僕は吹き飛ばされ、激しく地面に身体を打ち付ける。

ミケツ「いたい…けどっ…まだまだぁああっ！！！」

ホシノ「…根性は凄いね。」

でも諦めない。完全に動けなくなるまでは戦い続ける。

ミケツdice1d100=72 (72) (＋20)

ホシノdice1d100=54 (54) (＋50)

[73 Onlyfox 25/02/21(金) 10:25:01]

ミケツ「はぁっ、はぁっ……！」

撃ち続ける。明確な弱点がないか探すんだ。
リロードの隙、咄嗟の動きの鈍さ。
なんでもいい、使える部分を探せ。

ホシノ「しぶとい…。」
ミケツ「諦めは…、悪いもんでね！！」
ホシノ「(動きが良くなってきてる。冷静に判断ができるのかもしれない。)」
ミケツ「っ…！そこっ！！」
ホシノ「おっと。」

一瞬だけ動きが鈍くなったところに弾丸を叩き込む。
しかし、それすらも対処されてしまう。
だが、まだだ。まだ戦える。
もう一度隙を晒させる。

ホシノ「倒れて、くれないかなっ！！！」
ミケツ「っ……！」

至近距離に持ち越そうとする。
させない。僕は地面を蹴り、後ろに後退しながら弾丸を撃ち続ける。

ホシノ「無駄だよ！」
ミケツ「ちっ…。」

しかしそれは虚しく、相手の圧倒的な素早さに追い付けられる。
このままじゃまた至近距離で食らう。
どうするべきか。…先に物理攻撃を仕掛ける！

[74 Onlyfox 25/02/21(金) 10:27:02]

弾丸を放ち続けながら限界まで惹き付けてたところに蹴りを仕掛ける。相手は一瞬驚いた表情を見せた。

がそれすらも盾でいなし、僕の腹に銃口を当て引き金を引く。

ミケツ「がぁっ……！？」

恐ろしい程の熱と衝撃が僕の腹から全身に伝わり、膝をついて思わず戻してしまう。

それと同時に意識がクラっと、飛びかけていた。

が、倒れる訳には行かないんだ。

ホシノ「もう諦めた方がいいよ。立つのも、やっとでしょ。」

ミケツ「まだ…まだまだいける……！」

強がってみせる。でも、立つのもやっとも確か。

こちらの攻撃は届かない。なのに向こうからの攻撃は喰らい続けていた。当然、動けるわけが無い。

ホシノ「なにをそんなに、知りたいのさ。」

ミケツ「僕の残された、たったひとりの家族…だからっ…！」

ホシノ「……。」

ミケツ「お父さんもお母さんももういなくて…、僕の家すらなくなって…、だけど、お姉ちゃんが死んでなくて行方がわからないっていうのなら、生きてる希望に縋りたいの……！！！」

ホシノ「…っ。」

ミケツ「だから、僕は止まる訳には…！！」

ホシノ「………もういいよ。」

ミケツ「っ……。」

ホシノ「…君を気絶させて無理矢理にでもアビドスから外に出させる。…心まで壊したくは無いから。」

ミケツ「やれるもんなら…、やってみろ！！」

最後の悪あがき

ミケツdice1d100=13 (13) (＋30)

ホシノdice1d100=95 (95) (＋40)

[75 Onlyfox 25/02/21(金) 10:37:43]

足掻いて、足掻いても、結果は変わらなかった。

ミケツ「ぐふっ…けぼっ…ごほっ……。」
ホシノ「もうやめてよ。これ以上は命が危ないよ…。」
ミケツ「やだっ……いやだっ……！見つけられそうなのに、それを手放すなんてやだ…！！」

膝をついて、手も着いて、意識も朦朧として。
確実に僕の『負け』だった。
何度も何度も銃弾を叩き込まれ、何度も何度も手痛い攻撃も受けて。
自分でも、なんで意識があるのかわからないぐらい。

ミケツ「まだ…戦える……！」

それでも僕はまだ立ち上がろうとする。
向こうの銃口は僕を捉えたまま。
だけど、ガチャガチャと金属音が聞こえる。
少し震えているのがわかる。

ホシノ「引き金を引かせないで。大人しく、倒れて。」
ミケツ「やだね……、おねえちゃんの、ためなら…命だって…惜しくない……。」

立ち上がり、銃を構え直し、標準を捉える。
勝たないと、勝たなければ何も得られない。
守られてばかりの僕じゃダメ。救われるだけの僕じゃダメ。
お姉ちゃんに返さないと。自由をくれたお姉ちゃんに。
ぼくのために犠牲になったお姉ちゃんのために…。

[76 Onlyfox 25/02/21(金) 10:39:50]

－－－－－－カチッ

ミケツ「………あ…れ……？」

あれ…？でない？
ひきがねを引いたのに？身体がおもい…。
わからない、でも、ねむい…。
つかれた…、いたい…。……もう、むり…。

－－－フラッ……ﾄﾞｻｯ

[77 二次元好きの匿名さん 25/02/21(金) 10:52:28]

ホシノ、お姉ちゃんとの約束だってのは分かるが味わってるはずだぜ
1人の寂しさはよ……

[78 Onlyfox 25/02/21(金) 11:15:47]

ホシノ「…っ、はぁっ、はぁっ……。」

やっと倒れた。やっと気絶してくれた。
これで、これでよかったんだよね？
間違ってないんだよね…。

アヤネ「ホシノ先輩…？なにを…？」
ホシノ「あぁ、アヤネちゃん…？ちょうどいいところに…。この子、保健室に連れてって治してくれないかな？」
アヤネ「…わかりました。事情は後で聞きますからね。」
ホシノ「あはは…参ったなぁ…。お説教かな？」

無理矢理笑顔を作って、アヤネちゃんにミケツちゃんを任せる。
見届けた後、私は校舎の影に隠れながら吐瀉物を出していた。
ミケツのあのそっくりな姿がイナリと重なって、自分からイナリを傷つけているようで嫌だった。
まるで、私が言葉で先輩を傷つけたあの時のように。

ホシノ「はぁ、はぁ…、手強かったなぁ。」

壁に身を寄せ、崩れるように座り込む。
本当に良かったのだろうか。
あの子の約束だ。守らないわけにもいかなかった。
だけど…、あの子はずっと、温もりを欲していた。

[79 Onlyfox 25/02/21(金) 11:16:43]

ホシノ「……私だって、わかるよ……。」

大切な人が居ない寂しさは、すごく、わかる。
私はこれでよかったんだろうか？
間違えたんじゃないだろうか？
…あの子は、救われるべき存在じゃないのか？
そんな考えが木霊する。
あの子は、自分には会う資格がないといっていた。
自分が原因となったから、そんなことを言っていた。
だけど、だけどね…。

ホシノ「そんなことはないと思うんだよね、イナリちゃん。」

だって、君が悪い大人に騙されて死んじゃったら。
きっと、あの子は私みたいになってしまう。
まだ間に合うのなら…、私はイナリを助けたい…。
そして、ミケツちゃんと会わせないと。
約束を破ることにはなっちゃうけど。
ごめんね。許してね。

ホシノ「ミケツちゃんには、謝らないとなぁ…。」

ふらつく身体を起こして、私は保健室に向かう。
とりあえず、アヤネちゃんに怒られるとしますか。

[80 二次元好きの匿名さん 25/02/21(金) 11:38:50]

ホシノ、本編より多少は良くなったかしら？

[81 Onlyfox 25/02/21(金) 17:07:04]

ボコボコにされた後そのまま気絶し、アヤネによって運ばれて治療を受けたミケツですが、現在の状態は…。

dice1d4=4 (4)

1.起きる気配はせず。しばらくは寝たまま。(一部のストーリーがスキップされます)

2.目覚めている。しかし、頬には涙の跡、そして虚ろな目。

3.＋心に受けた傷も広がり、ひび割れていく。

4.＋そして、うわ言のようにひたすらとお姉ちゃんと呟いていた。

[82 Onlyfox 25/02/21(金) 17:13:33]

今夜も23〜24時からの更新になります。

先日は諸事情によりそこまで更新できなかったのでちょい長めにやれればなと思います。

>>80

今後のホシノはイナリの生死にもよりますが…。

本編ホシノよりも本音をぶち撒けられる人がいる分ちょっとだけマシになってます。

…が、アビドス一章での大人の不信感は相変わらずのままですね。

むしろ、イナリが『悪い大人』に騙されている分ちょっと大人への不信感が強くなっているかも…しれません。

[83 二次元好きの匿名さん 25/02/21(金) 20:47:13]

痛々しい…
大丈夫かな

[84 Onlyfox 25/02/21(金) 23:04:28]

ホシノ「っ…。」
アヤネ「…ホシノ先輩。これが一体どういうことなのか、教えていただけますね？」

保健室に入って、最初に目に映ったのは痛々しいミケツの姿だった。
意識そのものは戻っていた。
けど、開かれていた目に光なんてなかった。
頬にはくっきりとみえる涙の跡。
そして、小さく口元が動いているのが見える。
耳をすませば聞こえてくる言葉は…

ミケツ「おねえちゃん……おねえちゃんはどこ……あいたいよ……さびしいよ……」
ホシノ「……。」
アヤネ「目が覚めたと思ったらずっとこう呟いているんです。」
「外で銃声が聞こえてなにかと思えば既にミケツさんが倒れてました。」
「そして、倒れているミケツさんの近くにはホシノ先輩がいましたよね？」
「ホシノ先輩はミケツさんに一体、なにをしたんですか。」
ホシノ「いや、わた…しは……。」

やり過ぎた。傷つけすぎた。全部私がやった。
約束を守ることに必死で…。
そうだ、イナリにとっても、ミケツは残された唯一の家族だ。
今思えば、私は大切な人であるはずのミケツを必要以上に傷つけて。
こんな状態になるまで追い詰めて…。
私は…、また、選択を間違えたの…？

[85 Onlyfox 25/02/21(金) 23:09:05]

ホシノ「違う、違うの…。」
アヤネ「…質問を変えます。ホシノ先輩はミケツさんのなにを知っているんです？」
ホシノ「っ……！」
アヤネ「ホシノ先輩は考え無しや、まして感情任せに実力行使なんてしません。なにか事情があってやむ得ない戦闘をしたのですよね？」
「そうでなければ…、外部から来た人を、ましては政治的に問題になるような方を傷つけたりなんてしません。そんなことをやったら解決できない問題が増えるだけです。」
「なので、改めて聞きます。ホシノ先輩はなにを知っているんですか。」
ホシノ「………その子は…。」

私は震える声で話し始める。
この子は一体誰なのか、なぜ戦うことを選んだのか。包み隠さず全部話す。
…それぐらい私がしてしまったことは取り返しのつかないことだから。
そして、私は過去に行った自分の過ちを思い出して、謝ろうとここにきたことも。
結局それも手遅れでしかならなかったけど。
それでもアヤネちゃんは最後まで静かに話を聞いていた。
私が喋り終えると、静かに息を吐く。

[86 Onlyfox 25/02/21(金) 23:11:04]

アヤネ「……今のミケツさんの状態じゃ言葉が届くか分かりません。」

ホシノ「あはは…、そう…だよね…。」

アヤネ「せめて、虚ろな状態からどうにか戻さなければ…。」

ホシノ「…………うん。」

どうしようか…。なにか、何か出来る事は…。dice1d3=2 (2)

1.…そうだ、あの子のいた証。あの銃さえあれば。

2.私が、私がイナリを見つけないと。私の責任だ。私が責任をもって見つけ出す。

3.………(静かに頬を撫でる)

[87 Onlyfox 25/02/21(金) 23:24:46]

ホシノ「イナリを見つけ出す。見つけ出して、この子と会わせる。」
アヤネ「ですが、何も情報がないと…。」
ホシノ「情報なら私がある程度持ってるよ。」
アヤネ「でしたら、明日は先生方にも来てもらってこの情報を共有しましょう。」
ホシノ「…そうだね。」
アヤネ「でも、借金のこともありますし…。」
ホシノ「そこら辺はうまくやりくりしよう。今までだってやってこれたんだし。ヘルメット団の襲撃が暫く来ないと考えたらゆっくりする時間はあるんだから。並行してできるはず。」
アヤネ「そうですね。私は今日ここに残ってミケツさんを見ます。」
ホシノ「いや、アヤネちゃんは帰っていいよ。この子は責任をもって私が面倒を見る。私がやった事だから、それぐらいの責任は取らせて。」
アヤネ「わかりました。なにかあったら連絡をください。すぐに向かいますので。」
ホシノ「うん、わかったよ。」

[89 Onlyfox 25/02/21(金) 23:48:27]

〜忘れていたはずの記憶〜

ミケツ「ｹﾞﾎｯ……ｹﾞﾎｯ……。」
イナリ「悪化が止まらないね。最近は食事もろくに食べてないし…。」
ミケツ「食事が喉を通らなくて……。」
イナリ「ううん。無理に食べなくていいよ。無理に食べところで吐いちゃうかもしれないし。」
ミケツ「ありがとう。ごめんね、お姉ちゃん。」
イナリ「なんで謝るのさ。なにもできない私の方こそ謝らないと。」
ミケツ「うん…。」
イナリ「そういえば、もうしばらくしたら来ちゃうね…。」
ミケツ「そうだね…。後、どのぐらいなんだろ、1ヶ月？2ヶ月？」
イナリ「そのぐらいだったはずだよ。…学校の方では既に…もういない扱いになってるのが非常にイライラして仕方ないよ。」
ミケツ「そんなこと言ったって、僕はいけてないし。もう、いったところでだし。」
イナリ「でも、最後まで勉強は教えます。」
ミケツ「相変わらずだね…ｹﾞﾎｯ……うっ……血が…。」
イナリ「うわっ…！ホントだ…！！待ってて！ぬるま湯持ってくるから…！」
ミケツ「ごめん、ありがとう……。」
「…はぁ……。」
「どうして、お姉ちゃんだけは僕に構ってくれるんだろう。お母さんもお父さんも…、最近は滅多に顔を出してくれないのに…。」

(ミスしたので上げ直しです。)

[90 Onlyfox 25/02/22(土) 00:01:01]

もう少ししたら僕は死ななければならない。

それは百鬼夜行のために、ましてはキヴォトスのために。

僕の神秘を大地に還すことが僕の生きる意味。

死ぬ為だけに産まれた存在。お姉ちゃんとは違う。

……なら、なぜ。

ミケツ「死ぬ事が必要な神秘を僕に持たせたのかな。」

この疑問を解決してくれる人はいるのだろうか。

死なずにどうにかすることができないのだろうか。

きっと…無理なのだろう。代々から続くこの儀式。

狐塚家に課せられた責務、そして責任。

失敗も許されないし、逃げることなんて以ての外。

それに、死なずにできるのなら、きっと双子で産まれてくることに理由なんてない。

ミケツ「……お姉ちゃんと一緒に生きたいよ…。」

やりたい事もいっぱいあるのに。

死にたくなんてないよ…。

お姉ちゃんともっといたい、お姉ちゃんともっと遊びたい…。

お姉ちゃんといっしょに青春を謳歌したい。

だから、生きたい。もう一度元気な身体でお姉ちゃんと……。

dice1d4=1 (1)

1.記憶を見るのはこれでおしまい。続きはまたいつか。だから起きて。

2.＋一度消えるはずだった命。

3.＋せっかく掴んだこの奇跡。

4.＋逃す訳には…行かないから(神秘dice1d17=14 (14) 上昇)

[91 Onlyfox 25/02/22(土) 00:07:52]

ミケツ「……ぅ…、うぅっ……。」

身体を起こす。

周囲を見渡す。

中には誰もいない。

ここはどこ？

外を見る。

ここはアビドス？

帰されていない？

ミケツ「痛い……。スマホ…どこ…。」

手を伸ばして探る。硬いものが当たる。

手に取ってそれがスマホだと確認して電源を入れようにも入らない。

充電切れか。日付が見れない。

ミケツ「お姉ちゃんを…探さないと。」

無理矢理身体を起こす。

まだ身体は痛むけど動かすには問題ない。

だから、お姉ちゃんを探す。ホシノに頼らなくたって。

見つけ出すことは出来るかもしれないなら。

時系列：dice1d3=3 (3)

1.ブラックマーケットに赴いているところ。

2.柴崎ラーメンが吹き飛ばされたところ。

3.ホシノが退学届を出す一歩手前。

[92 Onlyfox 25/02/22(土) 00:16:08]

ミケツ「夜の校舎って、こんなに暗いんだ…。」

誰もいない校舎を歩く。
照らせるものが無くて、手探り状態だけど。
月明かりがあるだけまだマシなのかもしれない。
まずは出口に向かわないと…。

ミケツ「…ん？足音？」

まだ誰か校舎に人が？
この方向、確か、対策委員会の教室じゃ？
…向かわないと。

ミケツ「……あれは。」

中を覗いたらそこに居たのは、ホシノだった。
僕のことをとめた本人。僕にとっては…邪魔者。
銃を握りしめ、息を殺す。じっと見つめ、不意打ちの機会を伺う。

ホシノ「…誰？そこにいるの。」
ミケツ「っ…！？」
ホシノ「出てこないと、撃つよ。」

バケモノか？完全に息を殺していたのに。
仕方ない、こうなったら。

[93 Onlyfox 25/02/22(土) 00:26:35]

ミケツ「……」ﾁｬｷｯ

ドアを開けて銃を構える。
小細工は効かない。正面突破も難しい。
ならば正々堂々と正体を出す。

ホシノ「…ミケツちゃん？」
ミケツ「会いたくはなかった。」
ホシノ「……そうだよね。」

ホシノは机の上に置かれた紙を撫でながらこちらに目線を向けず、窓の外を眺める。

ホシノ「…イナリのことを探すんだよね。」
ミケツ「当たり前のことを。」
ホシノ「私も、イナリのことを探してるんだ。」
ミケツ「………なぜ。」
ホシノ「罪滅ぼしだよ。私が君にしたことの。」
ミケツ「散々僕を傷つけておいて？」
ホシノ「…許してくれとは言わない。だけど、君を止めたのは、イナリとの約束だったんだ。」
ミケツ「お姉ちゃんとの、約束…？」

その言葉を聞いて思わず銃を下ろす。
お姉ちゃんとの約束？やっぱりホシノはお姉ちゃんと会っていた？
でもどうやって？それにその話が本当だとしたら僕を止める必要が？

[94 Onlyfox 25/02/22(土) 00:34:44]

ホシノ「お姉ちゃんは君に会う資格がないって言っていた。」
「君を苦しめる要因となった私が会うなんて許されることじゃないからって。」
ミケツ「僕を苦しめる要因…？なんのこと？」
ホシノ「そっか、確か記憶喪失なんだっけ。……あの後さ、先生達の力を借りつつ、イナリに関する調査をしてたんだ。だけど、有力な情報は全く手に入らなかったんだ。」
ミケツ「…そう。」
ホシノ「だけど、私だけ、行方を掴めそうなんだ。」
ミケツ「…だったら教えてくれないかな。」
ホシノ「教えるよ。そして、助けるために今から私がこの学校からいなくなる。」
ミケツ「…え？」

[95 Onlyfox 25/02/22(土) 00:55:27]

〜時を戻してミケツが行動不能になった翌日〜

アヤネ「………っというわけなんです。」
"なるほど。ホシノの情報をまとめるに、最後はアビドスにいたからまだどこかないるかもしれないと思ってるんだね？"
ホシノ「うん。希望的観測に近いけどね。後、先生にも謝っておくね。その、ミケツを傷つけてごめんなさい…。」
"…ホシノにもやむ得ない事情があったのは理解したよ。それに、ミケツも少し…前を見失っていたのかもしれない。
ただ、ミケツの状態がよくなったら本人にも謝るんだよ。"
ホシノ「うん…、わかった。」
シロコ「ん、とりあえずイナリに関わる情報を探せばいいんだよね。」
ノノミ「情報収集、ですね☆」
アヤネ「セリカちゃんは私の方が伝えておきます。ホシノ先輩の頼みなら協力してくれると思いますし。」
ホシノ「それじゃあ、決まったことだし、時間もいいところだからお昼ご飯食べに行こっか。セリカちゃんのアルバイト先にいこー？」

(ダイス振って時飛ばしておいてなんですが、ちょっと飛躍すぎて繋がらないと思ったのでやっぱ入れます。
本当に申し訳ありません。)

[96 Onlyfox 25/02/22(土) 01:30:24]

その後の私たちは先生の奢りでラーメンを食べたり、セリカちゃんのアルバイトの服装に癒されながら後にした。
セリカちゃんにはアヤネちゃんの方から事情を話して、どうにか納得はしてもらったけれど…。
そして、今日の残りはイナリの情報を集めることにした。

ホシノ「私が持っている情報をもう一度話すね。」

数ヶ月前に出会ったイナリのこと、『悪い大人』に騙されているということ。
それはかつてミケツも同じだったということ。
私が知っている限りの情報を包み隠さず話す。
ミケツの記憶喪失に関しては先生からどこまで覚えているか、どこから忘れているかの共有があった。

アヤネ「百鬼夜行出身なら、そちらの方からなにか情報は無いのでしょうか？」
"難しいだろうね。ミケツ本人でさえも情報を貰えてないんだ。向こうとしては隠したいことなんだろうね。"
シロコ「ん、狐塚神社について検索をかけたけど、一件も引っかからない。」
ノノミ「今のご時世、検索すればすぐに引っかかるはずなのに？」
ホシノ「…向こうが意図的に情報を抹消しているのかもしれない。」
"それだけ後ろめたい事なんだろうね。実際、ミケツから頼まれて私ひとりで動いてはいたけれどこっちも情報は手に入らなかった。"
アヤネ「シャーレの権限を用いて、でもですか？」
"うん。連邦生徒会も詳しい事情は全く知らないみたい。かといって、私が百鬼夜行で知っている生徒は今のところミケツだけだから…。"

[97 Onlyfox 25/02/22(土) 09:17:47]

ノノミ「事実上、一から探さないといけないみたいですね。」
アヤネ「そうみたいですね…。最後に姿が確認されたのがここアビドス。今もここにいるといいのですが…。」
ホシノ「まず、誰に利用されているか…だね。」

イナリは『悪い大人』に利用されているのは間違いなくて。自由な檻の中に閉じ込められていて。
自由に見せかけた檻の中とも言っていたような。

ホシノ「…アビドスにいるのは間違いない。」

その自由の檻がこのアビドス自治区だとしたら…。
…アビドスの土地…。なにか、嫌な予感がする。
以前からヘルメット団の襲撃自体はあった、だけど、イナリが行方不明になってからヘルメット団の襲撃の頻度が上がったようにも思える。
今思えば、カタカタヘルメット団の装備が妙に潤沢だった。
ただの不良にそこまでの資金があるわけがない。

ホシノ「まさか、裏に誰かがいる…？」
アヤネ「ホシノ先輩？」
ホシノ「先日、こちらから襲撃をしかけて破壊した拠点があったよね。」
シロコ「ん、いっぱいあったから念入りに破壊してた。」
ホシノ「そこにあった装備を回収して出処、調べられる？」
アヤネ「可能だとは思いますが、それとイナリさんの行方についてなにか関係が？」
ホシノ「あるかもしれない。襲撃の頻度が少し前から増えていたのは知ってるよね。」
ノノミ「前まで、五日に一回ぐらいの頻度だったのが、三日に一回とかになってましたね。」
ホシノ「それがイナリがいなくなった日を境に増えているんだよね。」
アヤネ「だからヘルメット団を調べればなにかあるかもしれないと。」

[98 Onlyfox 25/02/22(土) 09:31:28]

ホシノ「そういうこと。」

アヤネ「わかりました。そういうことでしたら…。」

シロコ「ん、装備の回収は私とノノミがやる。」

"じゃあ、私はアヤネの手伝いをしようか。"

ホシノ「私は…、うん、ミケツちゃんの様子を見に行くよ。」

アヤネ「お昼もすぎてますし、装備を回収して運び出しを終えたらそのまま解散の方がいいかもしれません。校舎には私と先生が残って出処を調べてみます。」

ノノミ「わかりましたー☆」

シロコ「ん、運び出しは任せて。ついでになにか売れそうなヤツ残ってないか見てみる。」

ホシノ「ほどほどにねー。それじゃあ、私は一足先にー。」

そう言って教室を後にする。

そして向かうはミケツが眠る保健室。

向かう間も私は色々考え込んでいた。

ヘルメット団とイナリの関係性、その裏に潜む誰が。

少なくとも『大人』が関係しているのは確か。

裏で資金提供をしているのが『大人』だとしたら…。

もしかして……？dice1d3=1 (1)

1.私達が借金している金融機関になにかある？

2.＋確かいつも利息を受け取りに来るのはカイザーローンだったはず。

3.＋もしも、支払った利息がそのままヘルメット団に横流しされているとしたら？

[99 Onlyfox 25/02/22(土) 10:12:43]

ホシノ「確定するにはまだはやい。」

まだ疑惑の段階。ただ、片隅に留めておく必要がありそう。そう思いながらも保健室に入る。
今日のミケツちゃんは寝ているようだった。
食事は出来ている。だけど、意思疎通がまだできてない。
それだけ私が心の傷を負わせてしまった。

ホシノ「…本当に、私は馬鹿だね。」

もう少しだけ気づくのが早かったら。
私が折れていたら。きっとこんなことには…。
どうして選択を間違えてしまうのかな。
…でも、大丈夫。責任は取るから。
私が見つけてみせる。なんとしてでも。

ホシノ「こうしてみると、本当にそっくりだね。」

双子っていうのはこんなにも似るものなのか。
それぐらい彼女の容姿はイナリに似ていた。
だからか、余計に心の傷が広がる。

ホシノ「…ごめんね。わからず屋で。」

きっと、この子には恨まれてしまうだろう
けど、それでいい。恨まれるようなことをした私が悪い。

ホシノ「うん。今日はもうここで眠ろうか。」

別の教室に置いておいた毛布を持ってきてここで眠ろう。
そうすれば、私の心も安らぐそんな気がするから。

[100 Onlyfox 25/02/22(土) 10:13:22]

翌日…dice1d2=2 (2)

1.セリカの誘拐が発生、だがヘルメット団はナレ死である。

2.＋襲撃してきた便利屋も撃退。ナレ死である。ヘルメット団の装備品が流通してない物なのが発覚、ブラックマーケットに突入。

[101 Onlyfox 25/02/22(土) 15:19:27]

あの後は少し大変なことがあったよ。
起きて教室な入ったら慌ててたアヤネちゃんからセリカちゃんがいないって言ってたり、身元を特定してそこから救出作戦が決行されたり。
その時倒したヘルメット団から流通されていない戦車とか装備が見つかったり。
セリカちゃんは助けたあとは先生と仲直り？してたみたいだね。
助けた後は柴崎ラーメンで食べたりしてたけど、変な四人組に遭遇してお金が無くて困ってたのを大盛りのラーメンを出してたりしてたっけ。
まさか、あの後学校を襲撃するとは思わなかったけど…。
とはいえど、あの四人組が襲撃してくれたおかげでヘルメット団にもバックがいたということは明らかだねー。
んでね、アヤネちゃんが集めた装備品の出処を調べ終わったみたいでさ、どうやらやっぱり生産が終わってるものとからしいし。
「ブラックマーケット」やらが怪しいってなったから調べに行くとこだけど、

アヤネ「ブラックマーケットなら、もしかしたらイナリさんに関する情報も手に入るかもしれません。」
シロコ「ん、確かに。人の数も種類も多そうだし、聞き込みするのもよさそう。」
セリカ「でも大丈夫？やつら事情があってブラックマーケットに逃げ込んでるんでしょ？穏便に済みそうにないと思うんだけど。」
シロコ「ん、その時は無理矢理抑え込めばいい。」
"あまり目立たないようにね。悪目立ちすると返って探しづらくなるよ。"
ノノミ「それでは方向性が決まったですし、張り切って探しましょー！」

[102 Onlyfox 25/02/22(土) 15:22:00]

そういった訳で早速ブラックマーケットに向かったんだけど……。

いやぁ、なんというかやっぱり治安が最も終わってるところはあれだねー。

来て早々、追われているトリニティの生徒を助けることになるとは思わなかったよ。

シロコちゃんとノノミちゃんが直ぐに制圧したんだけどさー。

その後沢山の不良に追われるとは思わなくてねー。

撃退自体はしてったんだけど、キリがなくて。

治安組織が来ちゃうからってことでヒフミちゃんの提案で撤退はしたんだけどさ。

んでね、ヒフミちゃんがブラックマーケットのことについて詳しそうだったから助けたお礼に道案内を頼んだのさ。

まっ、結局のところ、何時間歩いても情報は手に入らなかったんだけどさ。

しばしのブレイクタイムってことでたい焼きを買って食べてるよ。

そういえば、ヒフミちゃんは結構な頻度でブラックマーケットに来てるっぽいけど…。

もしかして情報とかは持ってないのかな？dice1d3=2 (2)

1.ヒフミ「狐塚イナリ…さんですか？存じ上げませんね…。」

2.＋「あっ、でも、狐塚に関わることなら神社について知ってますよ。」

3.＋「それに、名前自体は知らないですが、その容姿でしたらブラックマーケットでちょっとした話題にもなってましたね、」

(3時のちょび更新です。今日もやれたら23時〜24時からになります〜。)

[103 二次元好きの匿名さん 25/02/22(土) 19:23:12]

神社知ってた

[104 Onlyfox 25/02/22(土) 23:01:04]

ヒフミ「名前自体は存じ上げませんが、えぇと、狐塚、ってだけなら狐塚神社については知ってます。」
ホシノ「それは本当？ちょっと、気になるんだよねそれ。友達がさ、神社産まれだっていうからさ。」
ヒフミ「そうだったんですね…。えぇと、百鬼夜行にある大きめの神社なんですけど、私の知ってる限りだと豊穣に纏わる神社だったかと思いますよ。百鬼夜行なら知らない人がいないぐらい有名なところです。トリニティでも多少なり知っている人がいるぐらいですから。」
「ただ、いつぐらいでしょうか？去年近くぐらいだったかと思いますが…。」
「神社が大きな火事になったと聞きまして。」
「そこにお勤めになられた人とか神主の方とかが全員お亡くなりになったと聞いてますね。そして、そのまま廃社になったことも。」
「そういえば、そこに産まれた双子のお姉さんの遺体が見つからず行方不明のままとは聞いてます。」
ホシノ「…待って、双子ってことは妹もいるはずだよね？そっちは？」

[105 Onlyfox 25/02/22(土) 23:05:26]

ヒフミ「妹さん…の方ですか？その方でしたら火事より以前の時期に病死なされたとは聞いてますよ。これも狐塚神社にとっては普通のことで、あの神社は必ず双子が産まれてくるらしいです。そして必ずどちらかが若くして亡くなられるという話も。」

ホシノ「……なるほどね。そこまで教えてくれてありがとうヒフミちゃん。」

セリカ「でも、こうして聞くとなんかすごい家の産まれね…。」

シロコ「ん、それだけ大きい家だったってことはもしかするとミケツはお金持ちかもしれない。」

ホシノ「シロコちゃーん？野蛮な考えはやめようねー。私怒っちゃうよー？」

ノノミ「そうですよ。めっ、ですよ？」

シロコ「ん…、ごめん。」

イナリ本人のことは聞けなかったけど、これはこれで結構有力そうな情報を手にいれたなぁ…。

これ、記憶喪失のミケツちゃんには共有した方がいいのかな？dice1d2=2 (2)

1.嫌な予感がする…。やめておいた方がいいかも…？

2.…うん、した方がいいよね。きっとその方が本人のため。

[106 Onlyfox 25/02/22(土) 23:15:25]

うん。これは本人に話すことにしよう。
記憶を取り戻すための手がかりになるかもしれない。
隠してたって、しょうもないしね。

アヤネ『お取り込み中のところすみません。武装した集団がこちらへと近づいていますので、離れた方がいいかと。』
ヒフミ「うわぁ！？あ、あれ！マーケットガードですよ！」
ノノミ「マーケットガード？」
ヒフミ「ブラックマーケットの治安組織なのですが、その中でも最上位の集団です！アヤネさんの言う通り離れた方がいいですよ！」
ホシノ「おっけー、そういうことならちゃちゃっと隠れちゃいますかー。」

物陰に身を潜め、相手の様子を伺う。
どうやら現金護送車の護衛をしているみたいだけど…。
あ、中から人が出てきた。…ん？あれって…、利息を回収しに来ている銀行員では？
他の皆も気づいているみたい。
なるほど、やはり金融機関になにかあったか。

[107 Onlyfox 25/02/22(土) 23:23:16]

ホシノ「なるほど、返してた分がブラックマーケットに流れていたとはね。」
ノノミ「あの車、カイザーローンの車ですもんね。まさか、私達のお金が…。」
ヒフミ「か、カイザーローンですか？」
シロコ「ん、何か知っているの？」

ヒフミは頷いてカイザーローンについて説明を始める。
要約するとカイザーローンはカイザーコーポレーションが運営する高利金融機関。
そもそも、それを束ねているカイザーグループ自体が合法と違法の間…、グレーゾーンで振舞っている多角化企業。
事情はわかった。私たちが相手する敵が判明しただけでも大きい。

ホシノ「アヤネちゃんさっき入ってった現金護送車の走行ルート、調べられる？」
アヤネ『少々お待ちください。……ダメですね。全てのデータをオフラインで管理しているようです。全然ヒットしません。』
ホシノ「だろうねー。」

[108 Onlyfox 25/02/22(土) 23:36:21]

ブラックマーケットに私たちのお金が流れているとなれば…。
証拠さえ掴めればなにか、借金の解決の糸が見えてくるかもしれない。
しかし、そんな証拠……。 …あっ。

ホシノ「集金確認の書類…。あれさえ手に入れれば。」
ヒフミ「確かに証拠としては十分だと思いますが…。もう既に銀行の中に…。」「しかも、あれはブラックマーケットの中でも最も強固なセキュリティを誇る銀行ですし。」
「あれだけの数のマーケットガードが目を光らせてますし…。」
「それ以外に輸送車の集金ルートを確認する方法は…。えぇーと、うーん…。」
シロコ「うん、他に方法はないよ。ん、先輩。あの方法しかないよ。」
ホシノ「……そっかぁ。あの方法かぁ。」
ノノミ「あの方法しかないですね☆」
セリカ「え、まさか、私が思ってるあの方法のことじゃないよね？」

会議中にアヤネちゃんに本気で怒られた『アレ』
うん、今回ばかりはシロコちゃんの言う通り、だね。
アレをやる。

ヒフミ「あのぅ…、話が見えないんですけど『あの方法』とは。」
シロコ「ん。」

シロコちゃんが覆面を取り出す、私達も取り出して準備する。そう、今からやる方法は…もっとも簡単では最も確実な方法。

シロコ「銀行を襲う」

[109 Onlyfox 25/02/22(土) 23:40:07]

えー、対策委員会の一番の見どころ、銀行強盗ですね。

これはもう定番の流れということで…。スキップしましょうか。

ほんっとすみません、多分書いた方がいいんでしょうけど、描写する為の力が足りなくてどうしても限界感じてしまうので。

今後完結して別キャラ作ることがあって、対策委員会編参加するならその時は書きますので。今回は許して。

っと…いうわけで…。dice1d4=3 (3)

1.集金確認の書類は問題なく入手、撤退もしたよ。

帰って確認してたけどやっぱり流れてたね。ヘルメット団に。

これはもう…なにか裏があるとしか思えない。

それに、土地すらもカイザーの物になってた。

(2.＋それに間違った判断をしちゃって探っちゃって金利が上がっちゃって…。それを楽にするためにも、アイツに会うしかない。

3.＋「………なんで。どうして。」

4.＋「君が、ここにいるの。」)

(カッコの中はどの数値が出ても一緒です。)

[110 Onlyfox 25/02/22(土) 23:48:48]

……あの後も色々大変だった。
銀行から書類の他に現金もいつの間にか手に入ってたり。(さすがに道を逸れちゃうのが怖くて使うことは止めるように言ったけど。)
確認してたらやっぱりヘルメット団にお金が流れていたり。
翌日は私はちょっといなかったから皆から聞いた話ぐらいしかないんだけど、柴崎ラーメンが爆発されて、ゲヘナの風紀委員から侵攻を受けて便利屋と共闘したり。
土地がほとんどカイザーに土地を奪われていることが判明した時はビックリしたな。
まっ…、ユメ先輩が学校のためにと思ってやってたのはちゃんとわかってたんだけどさ。ひと言ぐらいは言って欲しかったかなぁ。
あの後カイザーのところに突撃して、バレちゃって、色々壊しちゃったから金利思いっきり上げられちゃったのはまぁ、反省するところかな。
でも、そこの揚げ足を取られて、金利あげられてどうしようにもなくなっちゃったのも事実。
こうなってしまえば、対策委員会ができることはない。
ならは、私がやれることはアイツの提案を飲むことのみ。
風紀委員が襲撃を受けている時も会いに行っていた。
その場では黒服の提案を蹴った。だけど、蹴る余裕すらもなくなってしまった。
今の私は黒服のところにいってサインをしている。
こうする他なかったからね。イナリを探す以前に学校が潰れてしまう。
ユメ先輩が守ってきた場所がなくなってしまう。それだけは、絶対に嫌。
だから、イナリのことは皆に任せよう。約束を果たせないのは申し訳ないけど。
ミケツのことも…、ちゃんと面と向かって謝れないのは心残りかな。

[111 Onlyfox 25/02/22(土) 23:58:41]

ホシノ「………黒服。これでいい？」
黒服「えぇ、確かに。契約書にサインを頂いたことですし…。これで、ホシノさんがお持ちの生徒としての全権利は、私の元に移譲されました。」
「これで正式に、アビドス高校が背負っている借金の大半は、こちらで負担するとしましょう。」
ホシノ「…黒服。ひとつ情報を教えて欲しい。」
黒服「ほう…？そうですね。他ならぬホシノさんからの質問です。お答えできる範囲でしたらいいでしょう。」
ホシノ「狐塚イナリについて。なにか知ってはいるか。」

私は黒服にイナリに関する質問を投げる。
せめて、私がいなくなる前に何かしら情報を残して託さないと。私が最後に取れる行動だ。
だが、黒服はイナリの言葉を聞いた直後、小さく笑い声をあげる。

黒服「…クックックッ…。クックックックックッ！！」
「あぁ、なるほど。そう来ますか。」
「そうですね。知ってるも何もと言ったところでしょう。」
ホシノ「どういうこと？」
イナリ「実際に見てもらった方が早いかと。……出てきてください。」

スッと影から出てくる。その姿を見て、私は思わず目を見開いた。
影から出てきたのはあの日、あの時に出会った。
イナリそのものだったから。
瞳はミケツのように光がなくて、でも、あの子よりは壊れてなくて。
私の脳はずっと混乱していた。

[112 Onlyfox 25/02/23(日) 00:08:44]

ホシノ「……なん…で？」
イナリ「それを言いたいのはこっちの方だよ。ホシノ。」
黒服「クックックッ。えぇ、えぇ！まさかあなた達が知り合いだとは思いもしなかった。思いがけない奇跡とは正にこういうこと！」
ホシノ「イ、イナリ、な、なんで？なんで黒服なんかの傍に…？」
黒服「彼女自身が交わした契約ですよ。しかしこれは話せば長くなります。黙秘権もあります…が、どうします？イナリさん。」
イナリ「喋っちゃダメ。それに黒服。お前に聞きたいことがある。お前はホシノも騙して『私と同じこと』をするつもりなの？」
ホシノ「騙して…って、どういうこと？」
黒服「クックックッ…、それ以上は伏せてもらいましょうか。」
イナリ「………ホシノは、もう契約書にサインしちゃったんだよね。」
ホシノ「そうだけど、それが、なにか…？」
イナリ「ううん。なんでもない。ただひとつだけ謝らせて。…ごめんなさい。」

なんでなんで謝るの。わからない。
そもそもなんで、イナリが黒服の隣に。
契約、悪い大人。まさか、イナリは黒服に騙されて？
もしかして、私も何かハメられた？
どこからどこまでが、嘘なの？
わからない、わからないよ。でも、これは誰かに、知らせないと。
頼れる誰かに…。いやダメだ、変にしゃべって危険な目に遭わす。
喋らないで、どうにか協力を頼んで。
ミケツが、ミケツがいればあの子にだけなら喋れる。
でも今は壊れていてなにもできない。ここは、私が、どうにかしないと。

[113 Onlyfox 25/02/23(日) 00:13:54]

〜時を戻して〜

ミケツ「お姉ちゃんが、悪い大人に捕まっている…？」
ホシノ「うん。行方を掴めそうとは言ったけど…もう掴んじゃってるのと同じだよね。ごめん。」
ミケツ「…それでどうやってお姉ちゃんを助けるつもりなのさ。」
ホシノ「私が悪い大人…、黒服と契約をしてアイツの所有物になった。イナリも何かしら契約をしてアイツの所有物にはなっていたよ。」
ミケツ「契約？お姉ちゃんが一体なんの契約…を…ッ……！」

契約って言葉を聞いた瞬間。何か脳内を駆け巡るのがわかる。
なにかを思い出した。きっと契約って言葉が引っかかったのかもしれない。
だけど今はそっちに気を向けてる暇は無い。

ホシノ「大丈夫！？」
ミケツ「大丈夫…続けて。」
ホシノ「う、うん。私も契約したってことは偶然とはいえイナリの近くには居れる。」
「本当なら借金返済のためにって思ったんだけど…。」
「ごめん。イナリがいると聞いてそうする気は全く無くなった。黒服から聞いた話だと、私はカイザーの傭兵になるってことなんだけど。なにか、裏がありそうなんだ。現にイナリはなにかをいいかけてそれを黒服が止めた。私はなにか騙されているんだと思う。」
「とはいえど、もう契約はしちゃったからね。こうして退学せざるを得ないんだけど…。そうだね、先生ならなにかに気づくと思う。だから私は内側からどうにかできないかを探ろうと思うんだ。」
「そんな時に今ミケツちゃんが現れた。だから協力してほしい。」
ミケツ「……お姉ちゃんを助けるためなら。」
ホシノ「うん。決まりだね。そうだね、作戦はこう。」

「ミケツが単独で私を追いかけて潜入することだよ。」

[114 Onlyfox 25/02/23(日) 00:32:48]

〜翌日〜

ミケツ「……砂漠は堪える。」

僕はひとりでアビドスの砂漠を歩いていた。

砂漠の色に合うよう同じ色した布を纏いながら。

スマホを確認しながら向かうべき場所へと向かっている。

最後に送られてきた位置情報。それは砂漠のど真ん中だった。

ミケツ「でも、お姉ちゃんを助けるため…。身を粉にしてても遂行しなきゃ。」

ホシノ曰く、今回の作戦はこう。

きっと、傭兵ではなくて別のどこかへと連れていかれるだろうという目論見。

ホシノ自身のスマホの位置情報を僕のスマホにのみ共有する。最後に動かなくなった時点がホシノもお姉ちゃんも連れてこられている場所になるだろうからと。

ただ、他の皆はきっと私と同じくなにかにハメられるだろうからそっちに注力してもらう為に動けないはず。

だから今のところフリーである僕が潜入を行うことになっている。

ミケツ「でも相手がカイザーだなんて……。」

できれば相手したくないところでもある。

アビドスも凄いところから借金してたんだなぁとは思うよ…。

こうして歩いていると遠くになにか建物が見えてくる。

バレないよう深く布を纏いながら近づき、壁に身を寄せて監視カメラに映らないようにする。

ミケツ「さて、どうやって中に入るか、だけど。」

dice1d3=2 (2)

1.迂回してどこか警備の薄いところから侵入しよう。

2.上、鉄線ないな。監視カメラがない場所から登って潜入しようか。

3.…正面突破がいいかもしれない。素早く中に入り込んで撒けばいい。

[115 Onlyfox 25/02/23(日) 00:37:09]

ミケツ「(鉄線が張られていない…？余りにも不用心だと思うけど…、返って都合がいい。ほふくしながら進んで監視カメラのないところから侵入しよう。)」

そうと決まればすぐにでも行動。

早く助け出さないとなにをされるかがわからない。

dice1d100=4 (4) (隠密ボーナスで＋20)

(80以上で誰にもバレず侵入成功。60以上で怪しまれるも侵入成功。40以上で侵入成功するも警備が少し厳しくなる。39以下で失敗。)

[116 Onlyfox 25/02/23(日) 00:40:51]

ミケツ「(ダメだ…。)」

鉄線は無いものの、監視カメラがあまりにも多い。

さすがにここまでのヘマはなかったか。

上から侵入する姿がバレてしまうに違いない。

別の方法を試すしかないようだ。

ミケツ「(時間が惜しいっていうのに……。)」

さて、なにか…。dice1d3=3 (3)

1.ん、あれ非常口？鍵、空いてるし…。

2.迂回ルートを探そう。裏口とかがあるはず。

3.えぇい！もう正面突破だ！めんどくさい！

[117 Onlyfox 25/02/23(日) 00:52:20]

ミケツ「(ここまで警備が厳しいのであれば混乱させる。混乱に生じて中に入れれば…。)」

例えバレたとしても小柄を活かして隠れればなんとかなる。目的地まで一直線でいくしかない。
今日の僕はひと味違う、銃の他にも手榴弾やらなんなら色々持ってきてるからね。

ミケツ「(正面に一個、侵入した後に適当に二箇所投げるもしよう。そうすれば混乱して散乱してくれるはず。)」

正面入口に近寄り、懐から破片手榴弾を取り出す。
ピンを抜き、グリップを強く握ってタイミングを見計らう。出来れば多くを巻き込んでおきたい。
ふたり……、三人…、四人…。今だ！！！

ミケツ「(吹き飛べ悪人共！！！)」

投げた手榴弾が敵の足元に転がる。
それに気づいた兵士、声を張りあげようとするも、時すでに遅し。
盛大に爆発したそれはそこにいた兵士を全員巻き込んでいった。

ミケツ「(いまっ！！！)」

僕の目論見通り、急な爆発により現場は混乱している。
兵士が集まる前にと中へと侵入し、見つからないように二つ、別の方向に手榴弾を投げ込んだ。
大きく山なりに投げたそれは地面に当たった直後に起爆する。

「うわー！？」「まただ！まただ！？」
「警備を強化しろ！早く入口を閉鎖しろ！！」
ミケツ「もう遅いよ。」

そう残しながら隠れて目的地へと向かう。
しばらく進むと、おそらく地下へと繋がっているだろう扉が設置されていた。
スマホを覗けば僕の現在地と共有された現在地がほぼほぼ一緒になっている。

[118 Onlyfox 25/02/23(日) 00:55:29]

ミケツ「ここみたいだね。」

周囲を見渡し、まだ混乱しているのを確認してから扉を開けて侵入する。

暗がりの中、明かりも付けずにゆっくりと階段を下り進んでいく。

なんでったってこんなところに。

一体何をするつもりなんだろうか。

そんな疑問を抱えながらもさらに下へと進んでいく。

ミケツ「もはや、実験施設みたいだ…。」

足音すらも殺して歩いていってるけど…。

本当に何をしているんだろうか？

なにか情報があればいいんだけど…。dice1d3=3 (3)

1.接敵は特に無し。そのまま進む。

2.警備が複数人いるな…。どうにかできないものだろうか。

3.っ…、警報！？もうバレたの！？

[119 Onlyfox 25/02/23(日) 01:00:29]

ミケツ「はぁっ！？なんで！？」

なんで警報が鳴ってるの！？

息殺して足音も消して来たはずなのに！

監視カメラもないのは見渡してわかっていた…。

ま、まさか、熱探知？

もしそうだとしたら初歩的なミスをかましてるじゃないか！！

ミケツ「くっそ！急げ！！！」

止まっている暇は無い、走るんだ！！dice1d3=3 (3)

1.はぁ、はぁ…、見つからずに結構進めた…。

2.くっ、接敵は逃れられないか！！

3.対応が早いなぁ！！もう囲まれてるし！！

[120 Onlyfox 25/02/23(日) 01:09:40]

「いたぞ！侵入者だ！！」「捕まえろ！！」

「もう逃げられないぞ！」

ミケツ「くっ…………。」

発見から囲むまでがあまりにも早すぎる…！

さっきまで混乱していたはずなのに動きが洗練されすぎでしょう！？

ミケツ「でもねぇ！僕だって諦めきれないんだよ！！」

ここで捕まる訳にも逃げる訳にもいかない！！

お姉ちゃんとホシノを助けてここから逃げるんだ！！

今の僕にできること……ここはもう戦うしかない！！

dice1d6=6 (6)

1.圧倒的な数に押され、捕縛されてしまう

2.苦戦。ちゃんと相手できてるけどやはりこの数はキツイ！

3.拮抗。弾が尽きるかお前らが消えるかだぁああ！！

4.善戦。突破口を見つけてそこを突く。

5.はあ…、はあ…。全員…やったの？

6.これより始まるはひとつの祭り。

[121 Onlyfox 25/02/23(日) 01:29:52]

ミケツ「くっ、ちっ……！」

数に押される。弾数が足りない。

倒せど倒せど敵が湧いてくる。

キリがない。このままじゃ数に起きられて負けてしまう。

でも、こんな所で負ける訳にはいかない。

勝たなきゃ、勝たなきゃダメなんだ。

それに、お姉ちゃんに酷いことをする奴らなんか。

みんな、消えちゃえばいい。

ミケツ「すぅ……はぁ……。」

神様、神様。どうか僕に力をください。

今だけでいい。今だけでいいから。

どうか、お姉ちゃんを救うための力を。

助けられてばかりの僕にどうかチャンスを。

拠り所がなければ。降りる場所がなければ。

僕がその役目を務めましょう。

ミケツ「………これより始まるはひとりの白狐の祭り。」

「我、稲荷神の遣いにて、稲荷神そのものなり。」

助けるから。待ってて。dice1d4=3 (3)

1.戦闘：dice1d32=24 (24) (＋30上昇)

2.＋神秘：dice1d17=7 (7) 上昇

3.＋運動：dice1d50=15 (15) 上昇

4.＋指揮：dice1d84=8 (8) 上昇

[122 Onlyfox 25/02/23(日) 01:40:32]

自分でも何が起きたかわかんなかった。

ミケツ「邪魔をするな！！！」

無我夢中で戦っていた。痛みなんて感じなかった。
いや、傷ついてもすぐに身体が治っていく感覚だった。
それに、なんだか不思議なことが起きてる。
周りに植物が生えている。これは…、稲？

「なんでこんなところに！？」「足を取られる！！」
ミケツ「隙だらけなんだよ！！！」

なぜと言いたいところだが、今はどうでもいい。
使える武器ならば使うだけ。
相手が気を取られているうちに撃ちまくる。
自分に向かってくる弾丸なんて気にしない。
僕がやることはただひとつ。お姉ちゃんとホシノと助けること。

ミケツ「お姉ちゃんを傷つけようとするやつはみな消えちゃえ！！！！」

一心不乱に撃ち、周りの敵を殲滅させる。
追加で来る兵士にも目もくれず、来ても早々に撃って倒す。
そうやってずっと全身を続けていると、ひとつの大きな扉が見えてくる。
その間も兵士を倒し続け、気がついたら追加の兵士が来なくなっていた。

[123 Onlyfox 25/02/23(日) 01:45:32]

ミケツ「っ…はぁ……はぁ……。」

そして戦闘が終わったのをわかった瞬間に、
僕の身体から何かが出ていくような感覚に陥る。
そして、どっと疲労感が出てきた。
けど、止まる訳には行かない。進まないと。

ミケツ「きっとこの先に、お姉ちゃん達がいる。」

そう思って意を決して扉を開ける。
中へ進むと、そこには縛られているホシノ先輩が目に映った。

ミケツ「ホシノ！！」
ホシノ「やぁ、思ったよりも早かったじゃん。」
ミケツ「そう言うホシノだって随分余裕そうじゃない。」
ホシノ「ははっ、そうでもないかも…。」

会話していると外から爆発音が聞こえてくる。
僕以外にも誰かが来たってことは…、もしかして。
先生達も気づいてホシノを助けに来た？

ホシノ「…来るとは思ってた。ミケツちゃん。イナリはもう少し進んだ先、そこにいる。私を置いて先に助けに行って。」
ミケツ「…うん。わかった。」

僕は再び立ち上がり、ホシノを置いて奥へと進んでいく。
息が途切れ途切れになっている。けど、そんなに気にも止めないでただひたすらに走る。
そうして走った先に、台座の上で眠らされているお姉ちゃんの姿が目に見えた。

[124 Onlyfox 25/02/23(日) 01:52:02]

ミケツ「お姉ちゃん！！！！」

僕は近づき、お姉ちゃんを抱き上げる。
身体は暖かい。生きてはいる。
だけど、身体はボロボロだった。
腕には注射痕があった。実験でもされていたのか。

ミケツ「おきて！お姉ちゃん！起きて！！！」
イナリ「うっ……ぁ……。…あ…れ…？ミケツ…？」
ミケツ「お姉ちゃん！お姉ちゃん！！うぅうっ……！！」

必死にお姉ちゃんを呼ぶ。必死に揺さぶる。
それでお姉ちゃんが起きた、お姉ちゃんは生きていた。
嬉しくて嬉しくて、僕は涙を零していた。

イナリ「再会して早々泣くなんて…ミケツらしいや…。」
ミケツ「探してたんだから…！寂しかったんだからぁ…！！」

泣き続ける。泣いて泣いて泣きまくって。
泣き止んだのはお姉ちゃんが自分の足で立ち上がった時。

イナリ「そうだ…。ホシノは…？」
ミケツ「ホシノなら先生に助けて貰ってるよ。」

そう言うと遠くから複数の足音が聞こえてくる。
振り向けば先生達が、ホシノを連れてこちらへと来ていた。

[125 Onlyfox 25/02/23(日) 01:56:23]

"ミケツ！！！大丈夫かい！？"
ミケツ「先生！！」
セリカ「勝手にひとりで出てって何を考えてたの！？」
ノノミ「もう！心配したんですから！！」
アヤネ「本当ですよ！！保険室にいないと思ったらっ！！」
シロコ「ん、事情はホシノ先輩から聞いた。」
ミケツ「…えへへ、ごめんなさい。」
ホシノ「やぁ、やぁ。作戦は成功ってことだね。」
アヤネ「ホシノ先輩は帰ったら説教ですよ！事情が事情とはいえあんな手紙残して！！！」
ホシノ「うへぇ！？仕方の無いことだったんだよぉ！そうでもしないと色々解決しないと思ったからさー！」
アヤネ「言い訳は無用です！帰ったら覚えててくださいね！！！」
ホシノ「うへー、、、またアヤネちゃんのお説教だよぉ……。」
シロコ「ん、先輩は本当に1回本気で怒られるべき。」
ミケツ「あはは……。」
"ミケツ。君もだよ。帰ったら私から説教。"
ミケツ「うぇっ！？そんなぁ……。」

[126 Onlyfox 25/02/23(日) 02:01:20]

イナリ「……なんか、愉快な人たちだね。」
"…君が狐塚イナリ、だね？"
イナリ「……はい、そうですが。」

お姉ちゃんが見てわかるぐらいに警戒している。
それを僕は宥め、先生は味方の大人だということを説明をする。
僕からの説明が効いたのか、先程よりも警戒心は緩めた。
…が、まだ不信は払拭できてなさそうにみえる。

"ずっと、大人に騙されていたんだね。私のことを警戒するのも無理はないよ。だけど安心して欲しい。私は本当に君に危害を加えるつもりはないから。"
ホシノ「そこは私も保証するかな。ちょっと変わってる人だけどすごくいい人だよ。」
イナリ「…ミケツとホシノがそういうなら。信じてみる。」
セリカ「あー、会話するのはいいけど、一旦ここから離れない？」
ホシノ「そうだねぇ。帰ったら皆の冒険譚聞かせて欲しいなぁ。」
アヤネ「こっちの苦労も知らないで…。もう、ホシノ先輩ったら。」

[127 Onlyfox 25/02/23(日) 02:07:59]

〜数日後〜

ミケツ「……」ﾍﾞｯﾄﾘ
イナリ「えぇっと、ミケツ？ちょっと離れて欲しいなって。」
ミケツ「…やだ。」
ホシノ「やぁやぁ、べったりだねぇ。」

あれから数日後、私たちはいつもの日常へと戻っていた。
非公認だったアビドス対策委員会は先生の公的な認証によって正式な委員会に。
アビドスの借金は変わらなかったけど、それは別にいいこと。
カイザーは大体的に報道されたから暫くは動けないし、なんなら指名手配までついたから問題は無いはず。
それに、私にとってはイナリを取り戻せたことが大きいから。
んで、なんでミケツちゃんがこんなにもべったりしているのかというと…。

ミケツ「なんでお姉ちゃんがアビドス高等学校に入るの。」
イナリ「これは、その…、ほら、ホシノと交わした約束だったから。」
ミケツ「また離れ離れになるのやー！！！！」
イナリ「いやほら…ね？ずっと会えないわけじゃないし、会おうと思えばいつでも会えるから…ね？」
ミケツ「いーやーだー！！！お姉ちゃんも百鬼夜行に帰るのー！！！！」
イナリ「うぅ…、助けてホシノぉ……」
ホシノ「いやぁ、青春だねぇ。」

[128 Onlyfox 25/02/23(日) 02:14:27]

ミケツ「お姉ちゃんと離れたくなーいー！！！」
イナリ「うー、それに私百鬼夜行に帰れない身だよ…。」
ミケツ「それは分かってるけど！今の僕は陰陽部！そのぐらいどうにでもなる！！！」
イナリ「それ乱用してるからね！？やめてね！？」
ミケツ「うぇええーーん！！！」
ホシノ「ごめんねぇ、ミケツちゃん。これほもう決定事項だし。なんなら手続きも先生の方でしてくれたからもう一員なんだ。」
ミケツ「そんなっ！？もう転入の手続きをしたの！？」
イナリ「そうだよ…。」
ミケツ「うっ、うっ………うわあぁあああああん！！！」
イナリ「ちょっ、ミケツ！泣かないで！！」
ホシノ「……青春だねぇ。」
イナリ「はぁ…、まぁ、最悪先生に頼ってどこか2人で住める家くれないかって頼んでみるよ。それならいい？」
ミケツ「くすん……、おうちで…お姉ちゃんといられるならいいよ」
イナリ「うん、聞き分けのいい子。撫でてあげよう。」
ミケツ「…えへへへ。」
ホシノ「…君達本当に双子？こうして見ると歳の離れた姉妹にしか見えないんだけど。」
ミケツ「双子ですー。」イナリ「双子だよ。」

[129 Onlyfox 25/02/23(日) 02:18:22]

ホシノ「…うん、双子だね。んで、ミケツちゃんはそろそろ百鬼夜行に帰らないといけないよね？」
ミケツ「はぁ……そうだった。そろそろ帰んないと何が起きるのかわかんないし。でも、またお姉ちゃんと離れ離れになるのはなー。」
イナリ「連絡先交換したから寝る前に電話でもしたらいいじゃん。」
ミケツ「それでもいっか…。そういえば家見つかるまでお姉ちゃんは家どうするの？」
ホシノ「家決まるまで私と同居だよー」
ミケツ「うっわずっるい。」
イナリ「あはは…。とりあえず、ミケツは自分のいるべき場所に帰らないと。」
ミケツ「はぁい……。それじゃ。また。」
イナリ「うん。また。」

[130 Onlyfox 25/02/23(日) 02:26:20]

ホシノ「………行ったね。」
イナリ「うん行った。」
ホシノ「いいの？黒服と契約内容とか喋らなくて。」
イナリ「うん。今のあの子は記憶喪失だから。そのまま忘れて生きていて欲しい。かくいうホシノも伝えたいことあったんじゃないの？」
ホシノ「喋ろうとしたら止めてきたじゃん。」
イナリ「家のことは喋らないで欲しいからね。あれは闇に葬るべきことだから。」
ホシノ「ふぅん。私には聞かせてくれる？」
イナリ「だぁめ。まだその時ではない。喋ってしまうときっとミケツは…。」
「恐怖…、自己嫌悪…その全てに陥って反転(テラー)を起こす。」
「だから、全て闇に葬らなきゃ。」
ホシノ「………そっか。」
イナリ「とはいえど、解決するべき問題はたくさんある。一番大きな問題は遠くない未来、いずれ来る。」
「その時にあの子はどんな選択を取るか、私も覚悟しなきゃいけなくなる。だけど、そんな選択は取らせない。それまでに解決策を見つけるから。」
ホシノ「私はなんのことかはさっぱりだけど…、うん、イナリがいうんなら私も手伝ってあげる。大切な友達だからね。」
イナリ「…うん。ありがとう。それじゃ、私たちも戻るべき場所に戻ろっか。」
ホシノ「そうだねぇ。いこっかー。」

〜対策委員会編 fin……？〜

[131 Onlyfox 25/02/23(日) 02:28:22]

ミケツの対策委員会編が終わったところで今日はここまで。
色々急ぎ足になったと思いますがまぁ、これも不慣れがゆえとしましょうか。
そしてミケツの神秘は稲荷神ということで…。
…最終的なルートはどうなってしまうんでしょうね。
それではおやすみなさい。

[132 Onlyfox 25/02/23(日) 10:41:54]

〜そのまた数日後〜

ミケツ「うへぇ………。」

机の上に山となって乗せられている書類を見て自称おじさんと同じような言葉が出る。

結局のところ、かなり時間を空けてしまったことでカホ先輩にドチャクソ怒られたのである。

やれ政治的に問題になったらどうするだの、僕がいないせいで書類作業が滞るだの。

正座してdice1d8=6 (6) 怒られてた。

僕はひたすら「はい…、あの、ほんとすみません…。」「お仕置き勘弁してください…。」

だの弱気になって言うしか無かった。

でも、お姉ちゃんが生きていて再会することが出来たと報告すると。

カホ「…！本当ですか！その話は…、次の日の業務を終えてからニヤ様を交えてやりましょう。」

ニヤ「…もしかして明日帰れない？」

カホ「えぇ。こういう時しか頼めないんですからたまには手伝ってください。」

ニヤ「にゃはは〜、仕方ないか。」

ミケツ「(素直に言うことを聞くなんて珍しい…？)」

っというわけで今日を迎えてお仕事なんですけど。

書類の量はdice1d100=90 (90) (＋100)だね。

多すぎるって、僕に対する罰が。

それで片付いた量は…dice1d200=106 (106) (事務の半分のボーナスで＋32)

[133 Onlyfox 25/02/23(日) 10:52:32]

ミケツ「……終わりが見えない。」

どれぐらいやった？半分は減らしたよね？

でもまだまだあるじゃない…。

僕がいない間なにがあったの？治安でも悪化した？

魑魅一座またなんかやらかしたの？dice1d3=1 (1)

1.治安部分はミケツがなんとかしてたから……。いなくなったらそらねぇ…？

2.魑魅一座「気に入らねぇ祭りが多かったんだ。」

3.ミケツ「これ…本当に必要な書類だったりします？しょーもないやつまで混ざってません？」

まぁ何がともあれ…だ。

期限がまだなヤツもあるし、残りは明日回しても問題なさそう。

それに、カホ先輩とニヤ先輩交えてアビドスでなにがあったのか、お姉ちゃんに関わることを話さなきゃいかないっぽいし。

(朝のちょび更新です)

[134 二次元好きの匿名さん 25/02/23(日) 11:34:15]

引継ぎ不足だったか

[135 Onlyfox 25/02/23(日) 15:28:15]

ミケツ「僕以外にもできる人を探すべきだったか…。」

書類を確認するに書かれているのは壊れた建物を治すためのその費用やらそんなのばっか。
報告書を見ても書いてあるのは器物破損、不良どもの鎮圧など治安に関すること様々。
はぁ…そういえば、戦力にならないと思ってた僕でさえも戦力になってるぐらいだったな…。
変装前提とはいえ、自由に動ける人材でもあったし。

ミケツ「他の部員にでも相談するべきだったか…。」

残っている書類もきっとそれ関係だろうし。
急ぎではないのが幸いか。
とりあえず今日締切のやつは全部終わらせたし、明日以降やる分もちょっとは進んだ。
片付けてカホ先輩のとこにいかないと。
…この書類の山片付けるのに一体どれぐらい時間を食わされるんだか…。
あぁ、さっさと終わらせてお姉ちゃんと電話したい……。

[136 Onlyfox 25/02/23(日) 15:38:09]

とりあえずさっさと片付けて僕は先輩方のいる所へと向かう。
軽い紙も束ねてあれば結構な重さになるもので。
腰の負担がかなり凄かった。骨が鳴ってたもん。
腕も悲鳴を上げてたし…。

ミケツ「うへぇ…、きついよぉ…。」

それでも自分身体にムチを打って陰陽部の部屋に戻る。
既にカホ先輩とニヤ先輩が待機しており、優雅にお茶を飲んでいた。
入ったきたのを見るなり手招きで僕のことを呼ぶ。

カホ「お疲れ様です。どこまで進みましたか？」
ミケツ「えー、今日急ぎの分は全部。明日以降に処理するべきものが少し進んだぐらいですかね。」
カホ「まぁ、それぐらいでしたらいいでしょう。さっ、座りなさい。」
ミケツ「はぁい…。」
ニヤ「にゃはは、大分お疲れだねぇ。どれだけ仕事を任せたの？」
カホ「それはもうたくさんです。」
ニヤ「ちょっとは手加減しなよ？向こうで散々な目に遭ってたみたいだし。」
カホ「それもこれも勝手に首を突っ込んだミケツの自己責任でしょう？」
ミケツ「ギクッ…。」

座布団を用意して正面に座ったものの。
反論できないことばかり言ってくる。
いやまぁ、確かにそうだけど…。もうちょっと、労わって欲しいかなぁ…？なんて思ってたり…？
って口に出したらお説教追加になっちゃうからお口をチャック。

[137 Onlyfox 25/02/23(日) 15:51:53]

カホ「それで…、狐塚イナリが生きていたって言うのは本当なんです？」

ミケツ「はい、事実です。事細かに説明をしますと。」

アビドスであった出来事を話す。

迷子になったり、向こうのクソ強三年生と一騎打ちしたり。その過程でお姉ちゃんがアビドスにいることが判明したり。僕自身が一度精神崩壊起こしてたり。

んでもって、手に入れた情報を元に救出作戦を行ったり。

簡易的だから話せる部分は全て話した。

カホ「…なるほど。イナリはその黒服と呼ばれている人物と契約をしていたと。」

ミケツ「えぇ。契約内容までは教えてもらえませんでした。やはり僕には思い出させたくないのでしょう。」

ニヤ「うん、妥当だね。同じ立場ならそうする。」

ミケツ「とはいえ、僕自身も契約と言うワードを聞いた時に思い出したものがひとつありまして。」

カホ「ほう？それは？」

そうあの時、ホシノと二人きりで話してた時に契約というワードが出てきた。

その時に脳に電流が走ったかの如く、なにかを思い出した。その内容は…dice1d3=3 (3)

1.僕がかなり危ない状態になってからでしょうか。お姉ちゃんが喜んで部屋に入ってきましたね。『今日、親切な大人の人と契約を結んできた。これでミケツの病気は治るし、自由にもなれる』って。

2.＋そして、黒い服の大人の人が僕のところに挨拶しに来てくれたのも覚えてます。多分そいつが黒服って人だと思います。挨拶した後は僕の身体を色々診てくれました。

3.＋んでもって、判明したのが、僕の身体には毒が盛られていた…とのこと。意図的に衰弱させられてたみたいで。思い出したのはここまでですね。

[138 Onlyfox 25/02/23(日) 16:10:35]

なんでったってここのダイス神は一番下を引くんだってばよ。
いや寧ろコレダイス神に愛されているの？
あっ、コレはお昼時のちょび更新です。
今日の真夜中は更新出来たらしますね。
ちょっと用事があって来れない可能性もあるので。
そういえば、ミケツは覚醒というか、急に力が湧いてきましたね。アレ、3分の1程度テラー化してました。
元々ミケツはヘイローが黒ずんで割れかけるほど精神的に疲弊をしていたので、恐怖、自己否定、後悔がある程度入るとテラー化します。
ただ覚醒？の場面、そんな感情なかったじゃんと思いますがちゃんと間に合わないという姉を失う可能性がある恐怖だけでテラー化しかけてます。唯一の家族って怖いね。
あぁ後、色彩に触れただけでもポンっと簡単になります。
最初のダイス段階でヘイローが二色になった場合、既に黒服の手によってミケツとイナリは一体化させられてるのでそれを思い出した、気づいた場合は完全テラー化してその世界線は終わりでした。
つまり、分岐点は最初の段階でしたね。ちなみに今はイナリを取り戻せたことによって少しだけヘイローが戻ってます…が、全ての記憶を取り戻した時がどうなるかわかりませんし、相も変わらず色彩に触れるだけでポンっとなります。
ちなみ、ミケツが生きてることによってちょっとマズかったりします。そこもおいおい書きますんで。

以上後付けに近い設定でした。
ぶち抜くとは思わんじゃん。1d6の6をさ。6分の1やぞ。

[139 二次元好きの匿名さん 25/02/23(日) 21:18:48]

神様仏様は信じないけどダイス神だけは信じてる

[140 Onlyfox 25/02/24(月) 03:22:47]

セルフ保守です。その後に更新がなければ…、何かが折れたとでも思ってくださいなー。

おまけで、ちょびテラー化した時に得られた戦闘力は……。dice1d4=1 (1)

1.神秘だけは下がらないけど、他はまぁ、いつも通り。(神秘90)

2.＋運動力もそのまま向上してるよ。(運動65維持)

3.＋なんというか、戦闘も大半のことはこなせるようになっちゃった。(戦闘92維持)

4.＋何故かオマケで指揮力が向上しちゃった(！？)

dice1d50=37 (37)

[141 Onlyfox 25/02/24(月) 09:43:29]

ミケツ「…恐らくですが、家から出すために、僕を治す為にお姉ちゃんは黒服と契約したんじゃないかと思います。」

あの時思い出したこと。
更に衰弱しきって、いつ死んでもおかしくない。
いつ狐塚家の伝統の行事が始まってもおかしくない頃。
お姉ちゃんが喜んで入ってきたのを思い出していた。
ある日を境に交流があった大人が、僕達を家から出してくれることに協力してくれること。
それに伴うある契約をしてきた事。
その時も内容自体は教えてくれなかったけど、逃げ出した後の自由の確約みたいな内容だったと思う。
その後に僕も実際に黒服と出会い、不思議な場所に連れてこられて診察してもらったんだっけ。
見たことない機械がいっぱいだったな。
それで僕には微弱の毒が盛られていたことに気づいたんだ。
少量であれば身体に影響がない毒。けどそれを日常的に、そして毎日摂取していた僕はみるみる弱くなっていたらしい。食事に混ぜられていたのかもしれない。
それで、意図的に衰弱状態にされていた事実を知って、お姉ちゃんが激怒してたっけ。
絶対許さないとか、なんでこんな事をとか。
僕はそれを全て伝える。

[142 Onlyfox 25/02/24(月) 09:51:33]

カホ「これは…。」
ニヤ「…ドス黒いね。」
ミケツ「あくまで僕の考えですが…、きっと抵抗を無くさせるためだったんだと思います。」
「キヴォトスのために死ぬ人間が抵抗されては困るでしょうから。」
「あぁ…、僕が死ぬ事でなにか達成される目的があるのは薄々勘づいてはいます。」
「ですが、お姉ちゃんはそれを蹴ってでも僕と過ごしたかったのもあるんでしょうけど。」
「……先輩方に聞きたいんですけど。」
「僕は死ななくていいんでしょうか？僕が生きてることでキヴォトスが大変なことになったりはしないでしょうか？」
カホ「それは………。」

カホ先輩が言葉に詰まっている。
恐らくだか、このふたりは僕に纏わることを全て知っている。僕が死なないから、僕が生きているからきっと何か大変なことが起きるのは気づいている。

ニヤ「…確かにミケツが生きていることによって大変なことになるのは確か。そうだね。これは教えておくべきか。」
カホ「ニヤ様！？いいんですか…！？」
ニヤ「にゃはは、ここまで勘づかれたらもう隠すのは無理だと思うよ？全ての記憶を取り戻すまでに時間がかからないようにも思えるからね。でも、ミケツ。これは君にとっても覚悟を決めるべき内容だと思う。それでも構わないのなら、教えるよ。」
ミケツ「……覚悟はできております。」

[143 Onlyfox 25/02/24(月) 10:02:25]

ニヤ「じゃ、君について色々教えましょうか。」
「君が生きているとなにが起きるか。それはキヴォトス中がやがて飢餓に陥ること。君の神社は豊穣に纏わるとこでね。」
ミケツ「豊穣…、ですか。僕の神秘と関係があるってことですね。なんなのか、自分でも理解してますし。」
ニヤ「そっ。代々狐塚神社は双子が産まれてくる家庭。その両方が豊穣に纏わる神秘を持っている。」
「調べによると大分昔から続いていることでね。それこそ数百年前からの歴史があるぐらいだ。」
「その大昔にも大規模な飢餓があったという記録を発見することが出来て。その時にも豊穣にまつわる神秘を持つ双子の姉妹の片方が自らの神秘を大地に還すことで解決したともある。狐塚神社ができた理由でもあるね。」
ミケツ「…それで双子が産まれてくると片方を犠牲にするようになったってことですか。」
ニヤ「にゃはは、超簡潔に言うとそういうこと。歴史とかもっと詳しく教えたいところだけど。今はそういうのをいらないでしょ？」
ミケツ「えぇ、自分が生きているとどうなるかってのが気になるだけですから。ルーツとか今はいらないです。」
ニヤ「合理的主義者だねぇ。まっ、今君が生きていることで百鬼夜行の農産物の収穫量が減少気味なのも事実。」
「無事なのは…君を中心とした一部の地域のみ。」
「恐らくだけど、百鬼夜行の外はかなり影響が出てきてると思う。こちらが手に入れてる情報だとありとあらゆるところで値上がりとか品不足とかでてるからね。」
ミケツ「…だったら、余計に僕は死ぬべきなんじゃないんですか。」

[144 Onlyfox 25/02/24(月) 10:11:32]

ニヤ「にゃはは〜。せっかく拾った命をまた捨てる訳にはいかないでしょう？」
「今はどうにか出来ないか模索しているところ。君が生きていてもいいように、自分達ができる最大限のことをしている。」
ミケツ「…でもそれがもし振るわなかったら？」
ニヤ「まっ、百鬼夜行諸共飢餓で心中しようかなとは思っているよ。」
ミケツ「それは…だめだとおもいますが。」
ニヤ「それとも君は自分が犠牲になることをご所望かい？」
「イナリの願いを無下にして？」
ミケツ「それは…。」
「少なくとも、君のお姉ちゃんは全てを捨てても君と生きていくということを選んだ。例えそれが間違った選択で、キヴォトスを敵にしても、だね。」
ミケツ「…お姉ちゃんは僕が百鬼夜行に帰ろうと言っても、それを振り切ってアビドスに行っちゃってますけどね。」
ニヤ「それは…、本人はミケツに合わす顔がないんじゃないかなぁ。きっと、彼女も黒服とやらに騙されてたんだろう。それで君にも自分にも深い傷を負わせた。」
ミケツ「…自由の檻の中…。」
ニヤ「だから戒めとして完全に自由になったとは言え、約束を使って自分自身をアビドスに縛り付けることにしたんじゃないかな？」
ミケツ「……そんなの、気にしてないのに。」
ニヤ「でも思い出したらお姉ちゃんの想いの君の心は壊れる。」
ミケツ「………。」
ニヤ「にゃはは、でも一生会えないわけじゃないし、お姉ちゃんも会うことに関しては寛容的なんでしょ？」
ミケツ「えぇ…それは。」

[145 Onlyfox 25/02/24(月) 10:23:18]

ニヤ「ならそれでいいじゃない。一緒に生きてくことはできるんだからさ。」
ミケツ「でもそれではキヴォトスが…」
ニヤ「にゃはは、こちらとしても既に対策を投じている。結果が振るわなくたって、少なくとも陰陽部は君を犠牲になんてしない。まっ、正直にいうとちょぉっと前までは犠牲にすることも視野に入れてたけどね。」
カホ「それ言ってもいいんでしょうか……？」
ミケツ「今言う空気じゃないのは確かだよね…？」
ニヤ「にゃはは、なんのことやら。」
ミケツ「…ゴホン、でもニヤ先輩…、いや、ニヤ様。僕はお姉ちゃんと生きていたいのは確かです。…が、自分のエゴでキヴォトスに住む皆を苦しめたくない。その時は…、お姉ちゃんの願いを振り切ってても僕はキヴォトスの為の犠牲に…『生贄』になりたいと思います。」
ニヤ「…そっか。」
ミケツ「ですが、ニヤ様達が頑張って対策してきたのを無下にはできない。ですから、時間が許す限りは僕も生きていたいと思います。なので、もう本当にどうしようも無くなった時に、僕を……狐塚ミケツをどうか殺してください。」
ニヤ「………視野にはいれておくよ。ミケツも青春を謳歌しておいで。…見た感じ先生に恋してるだろうしね。」
ミケツ「ん…なっ！？」
ニヤ「にゃはは、割とバレバレだよ？」
ミケツ「そ、そんなの言わないでください！！もう！！用事済んだのであれば僕はここで失礼とさせていただきます！！！」
ニヤ「………あっ、行っちゃった。」

[146 Onlyfox 25/02/24(月) 10:29:54]

ニヤ「…犠牲になんてできるわけがない。」

カホ「ですが、彼女の覚悟も相当…。」

ニヤ「うん。だから自分たちに出来ることは最大限やっていこう。その為の予算も惜しまない。外部への協力の申請も…、百鬼夜行連合学院陰陽部部長、天地ニヤが許可する。」

カホ「…畏まりました。」

ニヤとカホのミケツへの好感度が

ニヤ：dice1d36=33 (33) (＋50上昇)

カホ：dice1d39=31 (31) (＋50上昇)

[147 Onlyfox 25/02/24(月) 16:14:26]

〜ミケツの部屋〜

ミケツ「はぁ……。」

啖呵切っちゃった。

どうか自分の命をお使いくださいって言ったようなもん。

でも、そうでもしないと最悪の未来を辿るのも確かで、自分の命を使うしか無かったから…。

ミケツ「お姉ちゃんの願い…、ねぇ。」

お姉ちゃんは僕と生きていたいと願ったからこんな事をしたのはわかっている。

だけど、それは自己中なのかもしれない…、けど心の底から嬉しかったのも事実。

そのおかげでちょっとだけ寿命が延びた。

先生にも出逢えたし友達も増えた。

お姉ちゃんには、感謝しかないよ。

ミケツ「先生…、か。」

先生のことが好きなのも事実。

向こうがどう思ってくれているかはわからない。

でも、このままにするのもどうなのだろうか？

どうせまた長くない命。いっその事……。dice1d3=2 (2)

1.告白してしまおうか。

2.…諦めるべきなのかな。

3.襲ってしまおうか。(!?!?)

(今日の夜、23〜24時、いつも通りだけど今日は少しだけ更新します。)

[148 Onlyfox 25/02/24(月) 16:27:56]

ミケツ「先生との恋を……諦めるべきなのかな。」

命が短い生徒の告白だなんて、きっと聞いてくれやしない。

それに、告白したところで先生に迷惑かかってしまうから…。僕のこの恋はきっと終わらせるべきなのだろう。

ミケツ「でも、嫌だなあ……。初恋なのに…。」

視界がぼやけて来る。涙が出てくる。

本当に好きなんだなって思う。

それほど、先生のことが好きなんだなって思う。

でも、僕は……。dice1d4=2 (2)

1.…初恋を終わらせよう。(机の中からハサミを取り出す)

2.諦めきれないよ…、やっぱり……。先生のことが好きだもの…。

3.ぐすっ…うぅっ……うわあぁあああんっ…！(儚くその恋は散りゆく)

4.…あれ？先生から連絡が…。なんでこんな時に……？

[149 Onlyfox 25/02/24(月) 16:36:04]

ミケツ「諦めきれないよ、やっぱり…。」

この恋は、諦めきれない。
人生で初めての恋だもの。命が終わるなんて関係ない。
ならばいっそ、思いっきり告白してフラれた方がいい。
その方が、踏ん切りも尽くし気分もスッキリする。

ミケツ「なら、もう次の行動は決まっているよね。」

僕はスマホを取り出し、モモトークを開く。
もちろん、連絡先は『先生』だ。

ミケツ『今からシャーレに赴いてもいいでしょうか？いくつか、大事な話がありまして。先生に共有したいことと、僕個人でのお話です。』
"良いよ。ちょうど当番の子も帰ったし、いつでもおいで。"

すぐに帰ってきた返事に僕は深呼吸する。
さぁ、また覚悟を決めろ。僕らしくぶつかっていけ。
なんとでもなる。いかなきゃ。
フラれても、成功してもこれが最後なんだ。

(一旦の更新はここまで、後は真夜中にちょっとやります。)

[150 Onlyfox 25/02/25(火) 00:04:23]

ミケツ「失礼します。」
"やぁ、待ってたよ。こんな時間にどうしたの？"
ミケツ「いえ、僕のことに関わることで少しお話を…。それと、アビドスの件や協力の件について、本当にありがとうございました。」
"あんまり力にはなれなかったけどね。お姉さんに会えてよかったと思うよ。"
ミケツ「協力してくださるだけでも嬉しいので…。ただ、お姉ちゃんのことですが、先生に慣れるまでちょっと時間がかかるかと。」
"まぁ、仕方ないよ。長い時間ずっと、悪い大人に苦しまれてたのだから。"
ミケツ「えぇ…。でも、先生がいい人だってわかればお姉ちゃんも…その、言い方はアレかもしれないですが懐きますと思いますし。」
"そうなるように私が努力すればいいだけだからね。"
ミケツ「現に僕が先生に凄くよく思ってるので、きっとお姉ちゃんもすぐに分かってくれますよ。」
"ははっ、それなら嬉しいな。ミケツの力ありきなのがちょっと…。"
ミケツ「いいんですよ。そうでないと一生仲良くなれないかもしれませんよ？」
"そう…かなぁ？でも、ミケツがいうならそうなのかもね。"
ミケツ「ふふっ、ありがとうございます。」
"それでお話があるって言ってたね。"
ミケツ「えぇ、ちょっと大事なお話を。キヴォトスの存命に関わることです。…なので出来れば他言無用。一番はお姉ちゃんに伝わらないことです。」
「お姉ちゃんに伝わったらきっと…、全力で僕を止めると思いますし。」
"君がそう言うってことは、自分の命に関わることなんだね？"
ミケツ「……えぇそうです。本日やっと先輩方から話を聞き出せまして。それは、僕の本来の役目について。僕の正体について。」

[151 Onlyfox 25/02/25(火) 00:05:10]

静かに話し始める。思い出してきたことの全てを。
家のこと、僕が生きていることで起こること、僕の本来の役目。
先輩方が頑張ってくれていることも、そしてそれが振るわなかった場合のことも。
知っている限りの情報を全て先生に話し、自分の覚悟も話す。
一言一句、先生は耳を傾けて聞いてくれていた。

ミケツ「……これが共有することの内容です。」
"…なるほど。"
ミケツ「ひとつ、聞いてもいいですか？」
"なにかな？"
ミケツ「先輩達の対策が上手くいかなくて、僕が死を選ぶしかなかったら、先生はどうしますか？」
「僕を止めますか？それとも、僕を送ってくれますか？」
"……ううん。重い話だね。"
ミケツ「…すみません。ですが、大人である先生はどうするのかと思いまして。」
"私は…、きっと止めるんじゃないかな。"
ミケツ「そう、なんですか？僕ひとりの命と、キヴォトスの住民達の命。比べたら一目瞭然じゃないですか。」
"それでも、だよ。私は、対策が成功するに賭ける。それに、私自身も解決できないか模索するだろうしね。
ミケツを見捨てたり、生贄になんてしたりはしないよ。"
ミケツ「……そっか。」

[152 Onlyfox 25/02/25(火) 00:07:32]

先生はどこまでも優しいな。
だから、好きになったかもしれないけど。
でも…ごめんね先生。自分が犠牲になれば解決できることだから。
きっと、先生の静止を振り払ってても私は犠牲になることを選ぶだろうな。

ミケツ「…先生、後は僕個人の話があるともいいましたよね。」
"そういえばそうだったね、なにかな？"
ミケツ「先生って、告白されたことってあります？」
"突然どうしたの？えぇっと…、ないけど。"
ミケツ「そうですか。つまり彼女もいたことがないと。」
"アレ？もしかしなくてもチクチクされてる？"
ミケツ「いえ、決してそういう訳ではないですよ。ただ、今から言うのは僕のワガママですから。」
「後先が短いかも知れない僕のワガママ。」
「僕、先生のことが好きなんです。僕に向ける笑顔が、真面目に聞いてくれる優しさが、先生のことなら全部。」
「知ってました？キヴォトスでは生徒と先生が恋愛は合法なことなんですよ。」
「ですから、先生？…よろしければ僕とお付き合いしてくれませんか？」

意を決した僕の告白。
届いても届かなくても、それでいい。
想いを伝えるのが……目的なんだから。

[153 Onlyfox 25/02/25(火) 00:08:22]

………dice1d5=2 (2)

1.嬉しいけど…、ごめんね。

2.＋私は生徒とは付き合えない。

3.＋それに、君はまだ生きて出会いを重ねていくべきだから。

4.……君が良ければ。

5.＋その想い、受け取るよ。

[154 Onlyfox 25/02/25(火) 00:20:02]

初めての恋は、泡沫に消えていった。
わかっていたことだった。こうなることに。
あぁ、でも、失恋って悲しくて、こんなにもつらいことなんだ。
それでも笑わなきゃ。後悔なんてないって見せなきゃ。
それにこれでもう、僕を縛るものはなくなった。
笑顔できっと、全てにお別れできる。

[155 Onlyfox 25/02/25(火) 00:28:36]

dice1d7=4 (4)

1.僕は先生に笑顔でさようならを告げた。

2.そして記憶を頼りに僕は行くべき場所へと。

3.記憶が全て戻ることは無い。だけど、それでいい。

4.あったらきっと、僕は躊躇してしまう。

5.後悔なんてない。会うべき人に会えた。

6.それだけで十分じゃないか。

7.だからもう、終わりにしよう。

[156 Onlyfox 25/02/25(火) 01:06:39]

歩いてく。行くべきところへと。
これでよかった。なにもかも全部、これでいい。
目の前に映る長い階段を登っていく。
この先の、さらに先に僕のやるべき事が残されている。

ミケツ「…うん。きっと僕は行方不明ってなるだろうから。」
「僕の物語はこれで終わらそう。」

楽しかった。やりたいことをやれるって良い物だと感じた。
自由に動けるとはまた違うかもしれないけど。
それでも自由を楽しめた。それでよかった。
思い出は確かにあったし、恋なんてしてみたし。
戦うことも、その正直に言うと楽しかったし。
青春を感じることができたからよかった。

ミケツ「…ただいま。」

長い長い階段を登り切る。
目の前には燃え尽きたままの神社が残されている。
その光景を目に焼き付けながら僕は歩き続ける。
神社のその先の向こうへと。

[157 Onlyfox 25/02/25(火) 01:07:40]

ミケツ「……。」

道中はひと言も喋らなかった。
記憶が完全に戻ってないからここでの思い出もないのかもしれない。
それでいい、迷いがないだろうから。
しばらく歩く。舗装された道を。炎のない灯篭が出迎えながら。
僕を終着点へと誘う。

ミケツ「………ここか。」

風が吹く。目の前には大きな穴がひとつ。
ここが、僕が落ちるべき場所。

ミケツ「…ここが、そうなのか。」

最後までこの穴が何に繋がっているかわからなかった。
でも知ったところでやることは変わらない。
コレは神秘を大地に返す儀式なのだから。
僕は武器を置く。最後まで付き添った愛銃だった。
きっと誰か見つけてくれるだろう。赤の他人でもいい。
知っている人でもいい。拾って使ってくれるのならそれが本望。

ミケツ「ふぅ。」

僕の青春の記録(ブルーアーカイブ)はこれで終わり。
一歩踏み出せば終わる。

[158 Onlyfox 25/02/25(火) 01:09:04]

ミケツ「背中から落ちるのが格好つくかな。」

歩いてきた道を見る。

奥は暗くて何も見えない。

人の気配もない。

ミケツ「……ま、誰にも言ってないからそらそうか。」

お姉ちゃんと話せばよかったか。

でももうここは圏外。それに、勘づかれたら嫌だし。

…これ以上考えると迷いが生じる。

役目を果たすとしようか。

……。

………。

……………dice1d4=2 (2)

1.地から離れ、空を舞う。

2.＋見える空が小さくなる。

3.＋暗くなる世界に手を伸ばす。

1.2.3.4.『生まれ変わるなら、またお姉ちゃんの元へ。』

[159 Onlyfox 25/02/25(火) 01:12:40]

………これで終わりで。
急に終わらせてごめんなさい。
私にはまだ物語を紡ぐには早かったみたい。
書くことがこんなにも難しいなんて、私の考えがあまりにも浅はかだった。
もうちょっと、勉強してから来るべきだった。
後悔しかないね。でも、楽しかった。
じゃ、いつかまたどこかで。

[160 二次元好きの匿名さん 25/02/25(火) 09:15:06]

かなしみ

[161 Onlyfox 25/02/25(火) 09:33:45]

『この結末は容認するべき内容ではない。』
『ひとりの狐の青春の記録は不完全で稚拙そのもの。』
『未熟が故に折れ、至ってしまった最悪の記録。』
『物語の結末は幸せなものでなくてはいけない。』
『故に、全てのやり直しを。新たな世界を。』
『捻れて歪んだ終着点を。』
『あまねく奇跡の始発点へ導くために。』
『いくら時間をかけようとも作り直そう。』
『それが折れてしまった者の取るべき責任だから。』
『それまではしばらくおやすみなさい。』
『最後に。』『紡いだこの物語の少し先をお話を。』

『残された狐は永遠に癒えぬ傷を負い。
力を尽くした者達は死を嘆き。
ひとりの大人は選択の後悔をした。
最期にいた場所に残されていたひとつの銃は、
彼女がその世界で生きた証と成る。
神秘が集うこの世界はひとりの少女の犠牲で平和に満ちていた。』
－－－－－－ひとりの狐耳が生えた少女は手記を閉じる。
風が彼女の頬を撫で、腰まで届く雪の如き白い髪が舞う。
そして、体躯に合わぬ黒きドレスが揺らぐ。
青色のその瞳はひとりの少女の墓を捉えている。
「この世界はダメだったか。」
「ううん、知ってたこと。僕自身の選択だからね。」
「だけど…、この物語は許されるべきことでは無い。」
「…うん、また別のところに行こう。僕が幸せで生きている場所を探して僕の青春の物語…、その記録を残そう。」
「それが壊れた僕にできることだから。」
「僕…、いや狐塚ミケツ。この世界で生きた君の分の幸せを、僕が見つけてくるよ。」
「だからそれまでは、おやすみなさい。」
………To Be Continued………

[162 二次元好きの匿名さん 25/02/25(火) 16:45:16]

もうちょっとだけ続くんじゃよ…？

[163 Onlyfox 25/02/25(火) 22:58:08]

作品の理解度をあげていつかリメイクします。
未熟が故の線引きなので。
それでも、ちょっとだけみたいという意見が多ければ、、、頑張って少しだけ物語を紡いでみたいとは思います。

[164 二次元好きの匿名さん 25/02/26(水) 08:57:08]

もう少しだけ見たいかな

[165 二次元好きの匿名さん 25/02/26(水) 09:08:26]

もうちっと続けて欲しいゾイ

[166 二次元好きの匿名さん 25/02/26(水) 09:40:10]

理解度もだが次の周回はハッピーエンドを目指してくれ

[167 Onlyfox 25/02/26(水) 11:46:44]

〜数ヶ月後のお話〜

イナリ「………。」

朝。鳥の鳴き声が聞こえる頃。無気力に身体を起こす。
朝ごはんを作り、無心で食べる。
私のハンドガンの整備を行い、もう一丁の銃の手入れも行う。
この銃はミケツが遺した大切な銃。
…ミケツが死んでから数ヶ月が経とうとしていた。

イナリ「……今日もキヴォトスは平和だよ。」

最初、行方不明になったって聞いた時。
なにかの冗談だと思っていた。
私に泣きついて再会を喜んで、また明日をしたから。
でも、陰陽部の方々が会いに来て、来て欲しいところがあるって聞いた時に嫌な予感がしたんだ。
それで、嫌な予感は当たってしまう。
私の居た神社。その最奥にある穴。『返戻の大穴』
本来ならミケツを…、その神秘を大地へ返すための儀式に使われる穴。
そして、その穴の前にはミケツの使っていた銃が。
スマホが、所持品が全て置いてあったんだ。

イナリ「うそ…だよね？」
カホ「…私たちもなにかの冗談だと思ったんです。でも、これを。」

そういって陰陽部の副部長か置いてあったミケツのスマホを渡す。
パスワードもかけられてないそれを開くことは容易だった。

[168 Onlyfox 25/02/26(水) 11:58:32]

副部長に言われて、スマホのメモアプリを起動する。
そこにはひとつのメッセージが綴られていた。

『ごめんなさい、突然いなくなっちゃって。
全て…とはいわないけど色々知っちゃってさ。
お姉ちゃんなら何も詳しいことを伝えなくてもこれだけで通じると思う。
僕は犠牲になることを選んだ。これが書いてあって見ているってことはもう既に落ちたってことだよ。
うん、本当にごめんね。せっかく拾ってもらった命なのに。
でも、僕が死なないとキヴォトスは苦しんでしまう。
僕の先輩方は頑張っているけど、そんなことに時間をかけるより僕の命を使った方が何百倍もマシだと思ったからさ。本当に、申し訳無いけど僕は捨てることを選ぶよ。
お姉ちゃんにまた会えたのが嬉しかった。またお喋りできたのがよかった。
そして、初めての恋もしたんだ。フラれちゃったけどさ。
もし、成功してたらもうちょっと生きたいと思っていたかもしれない。
けどまぁ、そんなことは無くて。だから、やること全部なくなって、僕はこの道を選んだんだけどさ。
でも、お姉ちゃんは気に落とさないで欲しい。
っていっても無駄か。そうだね、後を追うのはやめてほしい。
お姉ちゃんがやるべき事は、僕が作った時間でもうこんなことが起きないように、どうにかすることがお姉ちゃんの役目。
きっと、解決法はあるのかもしれない。僕はそれに賭けてる。どうか二度と…、狐塚家にもう悲劇が来ないようにして欲しい。それが僕の最後の願いだよ。
それじゃあさようなら。もし、生まれ変われるのなら。
その時はまたお姉ちゃんの元へ。
お姉ちゃんの子供だってなんだっていい。お姉ちゃんの元へいけるのなら。それでいいから。
…こめんね。ミケツより。』

[169 Onlyfox 25/02/26(水) 12:17:57]

イナリ「…………そんな…。」

最期まで、最期まで…。私はミケツと居られればそれでよかったのに。
ミケツはどうして、私を置いていくの。
キヴォトスが滅びようとも、最期まで私はイナリといれれば良かったのに。
なんで、どうして。そこまでキヴォトスのことを…。

ニヤ「……これは私の責任。」
「ミケツには全てを話してしまった。私の判断ミス。」
「だから、この道を選んでしまった。何も言わなければもう少し時間があったはずなのに。」
「私がミケツを殺したようなもの。」
イナリ「…っ……！！！おまえがっ！！！！」

置いていたミケツの銃を手に取り、銃口を向ける。
隣にいた副部長も咄嗟に構え、戦闘態勢を取る。
…が、部長は手でそれを抑えた。

ニヤ「私の命で償えるのならそれで構わない。…それであなたの気が済むなら。」
イナリ「はぁっ、はぁっ……はぁっ………！！！」

ミケツが死ぬ要因を作った人たち。
当然それを許すわけがない。
…だけど、撃ってしまえば私はもう戻れなくなる。
それでいいのだろうか。
そもそも、ミケツを生かしたのも、私のワガママから。
私のワガママで余計に苦しませた。
今でも耳に木霊する。ミケツの助けを呼ぶ声が。痛い痛いと叫ぶ声が。
あの実験で、ひたすら見ることしか出来なかった私が。
あぁ…、そうか。
ミケツを殺したのは、私もいっしょだ。

[170 Onlyfox 25/02/26(水) 12:18:38]

イナリ「……私が、罪人だったんだ。 」

銃を落とす。地面に座り込む。
涙があふれる、地面を濡らす。

ニヤ「罪人は私たちも同じ。」
「私たちはそれを背負っていく。」
「そして、ミケツが遺した願いを叶えるために全ての時間を費やす。」
「…だけどそれには、イナリ。あなたの助力も必要。」
「厚かましいことはわかっている。でも、どうか。君の力も貸してくれ。」
イナリ「…………。」
「…………それが、贖罪となるのなら。」
「私は、喜んで力を貸すよ。」

[171 Onlyfox 25/02/26(水) 12:27:17]

……私は背負っていく。
ミケツが遺した願いを。罪人としての証を。
私も全ての時間を費やしてこの悲劇の連鎖を終わらす。
最後の狐塚の人間として。
私はやるべきことを全うする。
だからどうか、見守って欲しい。
叶えてみせるから。お姉ちゃんが頑張ってみせるから。
………だから、どうか。安らかに。
……………。
………。
…

『…この世界のお話はこれで終わり。』
『お姉ちゃんは強いな、やっぱり。僕なら全てを振り切って後を追うかもしれないのに。』
『この先の未来はわからない。成就するかもしれないし、徒労に終わるかもしれない。』
『けど、頑張った証は確かに残る。』
『だから頑張って。お姉ちゃんが残すはずのその証はきっと宝物になるはずだから。』

BAD END：全ての間違いの上で
…Next loop

[172 Onlyfox 25/02/26(水) 12:30:03]

これで本当におしまい。
次はいつになるか分からないですがまた最初から始めたいと思います。
あぁ、周回という名のリメイクになります。
なにか質問があれば答えれる範囲で。
感想スレは…、多分人集まらないのでやらないです。
残りのスレでやれるだけやります。

[173 二次元好きの匿名さん 25/02/26(水) 21:48:52]

再走頑張れ