- 1二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 22:46:08
「見つかっちゃった」
自販機へコーヒーを買いに行ったチヒロ先輩。
トイレに向かおうとそちらに足を伸ばしたら、まだ先輩はそこにいて。
こともあろうに、タバコ休憩を決め込んでいた。
まだ作業がたくさんあるのに、と文句を言おうとしたけれど。かすかに動いて膨らむ胸元、フィルターを咥える口元から、視線が離れない。
いつも以上に大人びて、退廃的な空気を纏うチヒロ先輩が、私は好きだった。
「またあれ、やってほしいの? しょうがないな……。こっち来て、そう、近くに」
気づけば、じっとチヒロ先輩を見ていたことに気づかれたのか、先輩はわずかに微笑んで私を手招く。
それから先端が赤くなるようにタバコを吸って、空いている手でそれをどかすと。
「ふーっ……」
チヒロ先輩の臭いが、顔中に吹きかけられる。
煙草の煙を吹きつけられるこれは、チヒロ先輩と出会ってすっかり癖になってしまった感覚だった。
きっと良くないことなのだとわかっていても、どうしても忘れがたいもの。
「……ふふ、あんまりやるのも体に良くないからね。続き、シたい?」
こくり、と頷く。
ストレス、溜まっているんだろうか。それとも私のそれに気づかれたのか。
チヒロ先輩はおもむろに煙草を携帯灰皿に押し付け、それごとポケットに押し込むと。
かるく私の手首を引き寄せて、そのまま、唇を──。 - 2二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 22:47:00
バーボンセイアか?
- 3二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 22:47:14
バーボン?
- 4二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 22:47:28
またか
- 5125/02/19(水) 22:48:12
おれは!!!喫煙チヒロ概念が見たいだけだ!!!!ついでにヴェリタスの他の子と関係もってくれるともっと嬉しい!!
- 6二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 22:51:38
ハレは稀代の天才だからチヒロが特別目をかけてる概念すき
- 7二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:33:05
これだけでもかなり良い!
- 8二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:33:15
保
- 9二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:34:35
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- 10二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:35:06
コタマとかの場合も気になる
- 11125/02/20(木) 07:06:30
ブースに鍵をかけ、盗聴されていないことを確認して、いつもの音声データを呼び出す。
ミレニアムの特注ヘッドホンを耳につけ、一切の雑音をシャットアウト。
メガネを外してアイマスクをつければ、私だけの秘密の楽しみが始まる。
『ふう、やっと終わった……。今回はさすがにキツかったな……』
流れてくるのは、想いを寄せる同級生の声。
当然、許可を得て録音したものではない。こっそり盗聴したデータをそのまま保存してあるだけのもの。
カチッと何度かクリック音のようなものが響き、ついで微かに火のたつ音。
『……すぅ……ふぅー……』
彼女の、副部長の吐息。
ほとんど一人の時にしか吸わないタバコの音が、私の頭蓋の中に反響する。
まるで頭の中に息を吹き込まれているような錯覚に陥って、アイマスクで消えた視界が明滅した。
『……ふーっ……もう一本』
ぼそりと呟かれて、タバコを押し消すような音がした。携帯灰皿に押し込んだのだろう。
更にまたライターの音。どこでも買える安物のライターの音も、彼女が使えばそれだけで違ってくる。
『はぁー……』
一度だけ、彼女に煙を吹きかけられたことを思いだす。あの時、私は思わずせき込んで、彼女はひどく焦っていた。そのせいか、私の前でタバコを吸うことはなくなった。
吸ってもいいと伝えたことはあっても、彼女は私を慮ってそうしてくれない。
吸っていい、ではなくて。吸ってほしい、というべきだったのかもしれないけれど。
『ふーっ……』
今度、改めてそう伝えてみよう。そう考えながら、今はただ彼女の吐息で頭が真っ白になる感覚を楽しんだ。 - 12二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 07:11:09
悪いやつだねえ……
- 13二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 16:38:15
最高…