【閲覧注意】8番出口パロ【ホラー】

  • 1二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 14:40:56

    dice1d32=7 (7) とdice1d32=30 (30) とdice1d32=25 (25) が8番出口に迷い込んだぞ。

    ※8番出口パロです。ネタバレがあるので未プレイの方は閲覧非推奨。不穏、ホラー表現あり、オリジナル要素もあります。

  • 2二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 14:43:27

    楽しみ
    みんなある程度知ってる仲なのもいいね

  • 3二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 14:43:34

    >>1

    馬狼、斬鉄、二子って同5号棟メンバーじゃん

  • 4二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 14:44:16

    私得メンバーすぎる

  • 5二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 14:59:25

    「…つくん!斬鉄くん!」
    そう自分を呼ぶ声がして目を開く。
    身体中のだるさをなんとか振り切り起き上がった。
    辺りを見回す。まるで駅の地下通路のようだ。
    「二子…?ここは?」
    「よかった、目が覚めたんですね。実は僕にもよくわからないんです。」
    その言葉に頭を傾げる。起きる前のことを思い返してみる…確か、フランス対ドイツ戦の前だったような気がする。明日に備えて準備万端。歯磨きもしっかりして眠って…。
    「ただ一つ言えるのは…ここは普通の地下通路じゃないことかと。あ、ホラ。」
    二子が見遣った先を見ると馬狼がこっちに向かってきていた。
    俺に気づいたのか近づいて、「さっさと来い」と首根っこを掴んで引きずっていく。
    「いだだだ!おい!暴力はヒジョートーだぞ!」
    「ちょっと!そんな乱暴に…!」
    「全員で固まって行動する必要があるんだ、とっとと状況飲み込まさせねーといけねーだろ、オラ!」
    そこにあったのは、とある張り紙。

    「異変を見逃さないこと

    異変を見つけたら、すぐに引き返すこと

    異変が見つからなかったら、引き返さないこと

    8番出口から外に出ること」

  • 6二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 15:15:16

    「イヘン…?」
    頭を傾げる俺をよそに、二人は話す。
    「とりあえずあのオッサンじゃねえことは確かだな。話しかけても何の返事もせずに不気味だったが、引き返しても特に変化がなかったし。通路には他に不審そうなところはなかったぜ」
    「となると異変というのはこの先の通路の突き当たり以降に現れるんでしょうか?」
    「だろうな。引き返せばOKってのは逃げる先が分かりやすくていい。」
    「ギミックを探す必要がないってことですもんね」
    二人の意味のわからない会話に頭が混乱する。
    「ど、どういうことだ?初めから説明を…いや、インフォーマーを要求する?」
    「…インフォメーションですか?まあいいや」
    二子が続ける。
    「どうやら僕たちはここで謎解きみたいなことをしなくちゃいけないみたいなんです。異変というのが何を指すのか分かりませんが…、もしも気になることがあったなら斬鉄君も教えてください。」
    そう言って二子はまた馬狼と話し始めた。
    …わからん。
    けどやることはわかった。とりあえず気になったことは全部二子に伝えればいい。
    明日は試合だ。早く片付けないと朝になっちゃうしな。

  • 7二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 15:26:54

    通路を三人で固まって歩くと突き当たりにきた。

    そこを曲がると…

    「あれ?」

    俺は頭を傾げる。

    「あれ?あれ?さっきと同じところに来ちゃったぞ。これはイヘンというやつだろう!戻らなきゃ!」

    「…なるほど」

    「そういうことかよ」

    何かを理解したような二人の様子に俺はさらに混乱する。

    「…多分これ間違い探しなんでしょうね。違いを見つけたら戻ってそうじゃなきゃ進む。」

    「けどこのバカの言うことも一理あるぜ。一回戻ってみるか?何が起こるのかは知らねえがな」

    「確かに…。異変がないなら引き返さないこと、とだけ書いてあって、ペナルティとかに関しては説明無しでしたもんね…。どうしますか?」


    dice1d2=1 (1)

    1.戻る

    2.戻らない

  • 8二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 16:24:07

    「一回戻りましょう。生死に関わるペナルティには直結しないと思います」
    そう言う二子にまた頭を傾げる。わからないことが多くて頭が取れそうだ。
    「どういうことだ?」
    「ノーミスクリアを前提としている設計っぽくないなと思ったんですよ。気になったのがさっきの黄色い掲示板です。出口の表示が0から1に変わってましたよね?」
    「え?そうだっけ?」
    「…まあとにかく、そこで確信したんです。多分異変がない通路を通るとカウンターの数字が1加算される。
    わざわざカウンターを用意した以上そこには理由があるはずです。間違いを認識できずに進んでしまった場合、また戻った場合、それをどうやって判断するんでしょう」
    「あ!カウンターが変わらない!」
    「そうですね。でもそれなら最悪ずっと進んでいけば、または戻っていけば出口には辿り着けます。だから多分…そうだな、リセットとかの形をとるんじゃないか」
    「戻ることが即ゲームオーバーになるならその仕組みは必要ないはず。最も、何度もミスを繰り返してしまったら、なんらかのルールに抵触するかもしれませんがね」

  • 9二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 16:25:11

    二子の言う通り引き返す。また元の道に戻ってきてしまった…。さらに進むと掲示板の数字も0になっている。

    「これではっきりしたな。俺たちはこのクソみたいな間違い探しをクリアしないと外には出られねえ」

    「気を引き締めましょう」

    やることが固まったようだ。正直半分も理解できてはいないけど、ここから出たい気持ちは同じだった。俺もエプロンを締めて頑張ろう。


    次の通路の異変

    dice1d2=2 (2)

    1.あり

    2.なし


    異変の質

    dice1d4=3 (3)

    1.ゲームオーバー要素あり

    2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい

    4.わかりにくい

  • 10二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 16:29:01

    …周りによく注意しながら進んでいると、異変がないのにあるような気がしてしまう。

    「いまポスターの人がにこっとした気がする!」「気のせいです」「今点字ブロックが…」「いちいち騒ぐなバカ!」「バカっていうな…!」

    緊張しながらも俺はなんだか懐かしい気もしていた。昔兄弟と間違い探しをした時もこんな会話をした気がする。もちろんバカとは言われてないけど!


    次の通路の異変の質

    dice1d4=4 (4)

    1.ゲームオーバー要素あり

    2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい

    4.わかりにくい

  • 11二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 16:34:15

    「ここも…異変はないみたいですね。」

    またおんなじ通路だ。変な感じはしない。

    「二回連続何にもないなんてラッキーだな!」

    「まだ気は抜けねえぞ。ちゃんとよく見ろ」


    誰が異変に気づくか

    dice1d3=1 (1)

    1.馬狼

    2.斬鉄

    3.二子

  • 12二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 16:40:31

    「…チッ、引き返すぞ」

    馬狼の言葉に疑問符を浮かべる。

    「何故だ?特に変化は…」

    「防犯ランプの灯りがついてる」

    「…!」

    「わかりにくいですね…あのレベルの細かい異変も見逃さずに見つけないといけないのか」

    「すごいな、間違い探しマスターだ!」

    「なんじゃそりゃ」

    「弟がサイゼリアで全問正解したことがあってな…折り紙のメダルを」

    「どうでもいい。さっさと行くぞ」

    「斬鉄君、その話は帰ってから聞きたいです」





    踵を返した三人の様子を、人影が見ていた…。




    次の通路の異変

    dice1d2=2 (2)

    1.あり

    2.なし


    異変の質

    dice1d4=1 (1)

    1.ゲームオーバー要素あり

    2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい

    4.わかりにくい

  • 13二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 16:46:34

    「ここも…特に無いんじゃないか?」

    「馬狼くんお願いします」

    「テメェらも真面目に探せ」

    探してますよ、という二子をよそに俺は首をぐるぐる回す。まだ見逃してるイヘンがあるかもしれない。エプロンを締め直し、辺りを見回してみると…。

    ふと、曲がり角の奥から人影が見えたように思えた。

    「!!!!イヘンだ!戻るぞ!!!!」

    「は?!」

    「ちょっ…斬鉄君!?」

    ダッシュで走っていく。危ない見逃すところだった。

    「待て!お縄に…」と、そいつの肩を掴む。

    そいつは…

    dice1d32=2 (2)

  • 14二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 16:55:27

    このレスは削除されています

  • 15二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 16:59:20

    「えっ!?嘘ッ…!?」
    
「蜂楽…!?」

    ツートンの髪とくりくりした目、どこからどう見ても蜂楽廻だ。

    「追いつかれたぁ!やばーっ…って、あれ?なんも起きない…?」

    「何故ここに…?」
    
「知らないよ、朝起きたらこうなってて。ていうかみんな…もしかして異変ってやつじゃないの?本物?」

    「斬鉄君!」

    二子と馬狼の声が聞こえてきて目をやる。

    「ちょっと!勝手に走り出さないでください…っていうか数字…!」

    「最初に戻ってんじゃねえかこのバカ!…あ?」
    
二人とも蜂楽に気づいたようだ。訝しげな視線を向けながら何か考え込んでいる。
    
「…ね、変なこと考えてない?俺ここに出てくるモンスターじゃないよ?」

    「!?モンスター!?モンスターがいるのか!?」

    びっくりするようなことを言う蜂楽に斬鉄は驚いてしまう。二子は間違えても大丈夫みたいなことを言っていた気もするが、やばいじゃないか。

    「やっぱりそういうのはいるんですね」
    
「知ってたのか!?」

    「まあ正味な話間違いが重複しないなら総当たりで出れますから。確実にゲームオーバーにしてくるアノマリーの存在は考えておいた方が良いかと」

    「そう!壁に溶け込んでて追いかけてくるんだよ!やばかったあ…」

  • 16二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 17:11:08

    二子は何か考えているようだったが、ちょっと緊張している蜂楽が心配だ。背中をさすってやる。

    「異変じゃなくてお前も迷い込んだってか?」

    「そうだよ、俺こそお前ら見つけてうわヤバ!あんな異変もあるんだ!って思ったんだから…」

    とりあえず変なことはしてこなさそうで安心する。

    「…とりあえず蜂楽君は前歩いてくれませんか?」

    「なにそれ、俺だってお前らのこと怪しいと思ってんだけど?」

    「ここはコーエーにジャンケンをするしかないようだな」

    「なに天啓!みたいな顔してんだ」

    結局蜂楽に決まってしまったので文句を言いながらも先頭に入る。だが蜂楽側の言い分も最もということで、一番足が速い俺が蜂楽の後ろにつくことになった。

    「…」

    二子はまた考えているようだ。何かあったんだろうか?






    次の通路の異変

    dice1d4=4 (4)

    1.あり

    2.あり

    3.あり

    4.あり

  • 17二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 17:36:08

    「特になんも変なとこないみたいだよー」
    蜂楽の言葉に頷く。結構順調に進んでるのかもしれない。今まで見つけたイヘンもランプの灯りだけだったし…。
    思ったより気を負わなくてもいいんじゃ?
    呑気にそんなことを考えていると蜂楽が話しかけてきた。
    「ね、斬鉄ってフランスだったよね?」
    「ん、ああ。頭良さそうだろ」
    「なにそれ変なの!俺結構楽しみにしてんだよね。潔も気ぃ張ってるし」
    「…そうなのか?」
    まあ録画とかでも見れないことはないだろうしな。と思い斬鉄はスルーする。
    「潔がいなきゃ今まで全勝なんて無理だったろうからさー、ここまできたら4連勝したい!って思うからよろしく!」
    「ん…よろしく?」
    …?確かにドイツは今まで負けなしだけど。最下位争いに直面しているスペインの選手らしくない。
    「潔は確かにすごいけど、期待しすぎじゃないか?」
    もっと自分の試合に備えるべきだという気持ちを込めて言うと…、
    急に、蜂楽の表情が変わった。
    「期待しすぎって…そりゃ期待するよ、俺の相棒だもん。てゆーかなんか斬鉄さっきから変じゃない?潔と俺がずっと一緒だったのなんてみんな知ってるよね?潔と俺が離れるなんてありえないし、そもそもそんなサッカーつまんないよ…そんなのサッカーじゃない。ひとりぼっちじゃん。俺はさー、
    潔と同じチームに入りたくてドイツに行ったんだから」

    俺は踵を返して一気に走り始めた。
    二子と馬狼は既に走り出している。
    「は?ちょっと待ってよ、なにいきなり怪しい!お前らまさか異変、じゃ、捕まえないとやばいよね!?」
    蜂楽…ニセ蜂楽の声がすぐ後ろに迫ってきている。振り返るな!走れ!
    一本道の通路がまるで永遠に思えるほどの緊張感の中、俺たちは掲示板のところまで走り抜けた。

    1番出口。カウントが増えていた。

  • 18二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 17:38:27

    「お…お前ら気づいてたのか…?」

    二人に問いかける。

    「一応警戒はしてましたけど…あくまでいきなり蜂楽くんが出てきたからって理由で確信なんてありませんでしたよ」

    「どうボロを出させりゃいいか分かんなかったからお前を後ろにつけたけどな。大抵のやつは走ってブチ切れるだろ。伝えたら絶対にお前誤魔化せないだろうし」

    それはそうだが!!!

    ちょっと不満があるのでプンスカ怒ると二子がまあまあと宥めてくれる。

    「でもまあ…こうなるとあの一本道だけじゃなく通路全体が警戒対象ってことになるのかな…?気をつけなきゃいけないところが多くなって憂鬱ですね」

    「どっちにしろ進むしかねえだろ。外がどうなってるかもわからねえ。俺には関係ないがそこのメガネは最終戦出れねえ可能性もあるぞ」

    「えっ!?それはエージェンシーだ!!!」

    「エマージェンシーです。いやまあどうみても物理法則狂ってますから、時間くらいどうということなければいいんですがね…」


    次の通路の異変

    dice1d2=1 (1)

    1.あり

    2.なし


    異変の質

    dice1d4=2 (2)

    1.ゲームオーバー要素あり

    2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい

    4.わかりにくい

  • 19二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 18:49:34

    「…間違いはないみたいだな」

    辺りには見当たらない。ここは安心して良いのだろうか…?

    「ランプの方も異変なしと…重複がない説を推すにはまだ不安が残りますが、とりあえず通り過ぎても良さそうですね」

    「…おいメガネ」

    あんまりにもな呼び方にムっとする。「斬鉄だ!」

    「うるせえな斬鉄、さっきは蜂楽の野郎から話しかけてきたのか?」

    あまり間違いとは関連性のなさそうな話題を出され斬鉄は疑問に思う。

    「そうだが…何か?」

    「…」

    「…そうか!」

    二子も何かに気づいたようだ。一体なんだろう?


    誰が異変に気づくか

    dice1d3=3 (3)

    1.馬狼

    2.斬鉄

    3.二子

  • 20二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 18:57:00

    「話しかけられることで間違いが発覚するポイントがあるってことは時間経過の要素があるってことですよ。もしかしたらしばらく止まらなきゃわからない間違いとかもあるのかも…」

    「なぬ!?」

    そうだったのか。じゃあ間違いがなさそうだからってさっさと歩いちゃうのはいけないんだな…!

    辺りをまたぐるんぐるんとみまわす。やばい、ちょっと気持ち悪くなってきた…。

    「斬鉄君大丈夫ですか?ちょっと壁に寄りかかって休憩でも…あ」

    二子が何かに気づいたようだ、だけど…気持ち悪い…。俺はバタンと倒れた。

    と、同時に、掲示してある看板の目玉と目があった。

    目玉が。斬鉄は立ち上がり右に揺れる。目玉の黒目は右に移動する。斬鉄は左に揺れる。目玉も移動する。

    「…可愛い間違いだな!」

    「いや不気味だろ」

    「一応僕の手柄なんですが…」


    次の通路の異変

    dice1d2=1 (1)

    1.あり

    2.なし


    異変の質

    dice1d4=2 (2)

    1.ゲームオーバー要素あり

    2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい

    4.わかりにくい

  • 21二次元好きの匿名さん25/02/23(日) 23:35:46

    オリジナルの異変も既存の異変もどっちも面白いな
    次はどっちだろう

  • 22二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 04:54:49

    このレスは削除されています

  • 23二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 12:04:27

    双子の罠はどっちになるんだろう

  • 24二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 17:38:30

    斬鉄可愛い

  • 25二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 21:37:17

    「ここも…特にはなさそうですね。」

    二子が呟いたのに頷く。

    「まだわかんねえぞ、時間経過か…蜂楽の野郎の時みたいな可能性だってある」

    またうんうんと頷く。気をつけないと。

    …とはいえ。こうも同じ景色ばかりが続いて同じことを繰り返していると、少し飽きてきてしまうものがあった。

    全力で運動している分にはそうでもないのだが、頭を使うのは苦手だ。弟なんかは何時間もやっていた間違い探しを、俺は五分足らずで飽きてしまった昔の記憶を思い出し、気が散ってるなと頭を振る。

    「さっきから頭ブンブン振り回して鬱陶しいんだよメガ…斬鉄、ぶん殴るぞ」

    「メガ斬鉄…!?」強そうな呼ばれ方に一転気分が昂った。

    「違え」


    と、同時に。通路の明かりが消えた。

    「…引き返しましょう」

    そう二子が言い終わる前に三人はきた道をダッシュで戻り始める。暗い中進むのは多少の怖さがあったが短い一本道。走り抜ければすぐ元に戻るだろう。

    そう思っていたのも束の間、斬鉄は眉間に皺を寄せた。





    足跡は三人分のはずだ。運動靴の軽い音とは別に、ペタペタと、裸足のような音が一人分、聞こえる気がする。





    他の二人は気づいていないようだ。

    1.振り返る

    2.振り返らない

    >>26

  • 26二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 21:51:18
  • 27二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 22:11:02

    ………どうしても気になる…。
    やばいやつが追って来ていたのなら二人にも警告しないといけないし。斬鉄はそう思って、後ろを振り返った。




    絶叫が上がった。
    びくりと震えて二子と馬狼が振り返る。暗闇でよく見えない…だが、斬鉄のしどろもどろな声とドサっと尻餅をついたような音に、二子は思わず駆け寄った。
    「斬鉄君!どうしたんですか!?一体!?」
    「…………かった…」
    「…は?」
    「悪かった…悪かった…俺は…俺は…!!!!」
    斬鉄の声はどんどんうわずって、正気をなくしていく。そして。


    「…来たか…」
    二人は間に合わないと判断し先に走っていた馬狼の元に、ぜえはあと息を切らした人影が現れる。
    一人分のみ。
    「…二子」
    「…ごめんなさい…斬鉄君…」
    振り返っても誰もくる気配はしない。二子の胸に後悔が湧き上がるが…同時に大きな疑問も湧いてくる。悪かった…?
    斬鉄君は何を見て、誰に謝ったのだろうか。大した仲ではないが、彼のような素直で快活な人柄の人間が、そこまで大きな後悔を抱えるものだろうか?
    暗闇の中に駆け出して消えていくような…。
    まるで、その姿は今までの斬鉄君じゃないように思えた。

    (三人での脱出に失敗したため時間を巻き戻します)
    (選ばなかったルートの選択肢から始まります)

  • 28二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 22:17:21

    …振り返らないことに決めた。

    なんだか嫌な予感がするし、ここで振り返ってしまったら…直感だが、俺が俺じゃなくなるような気がする。


    暗い通路を抜けると、やがて周りが明るくなって来た。掲示板を見ると3番出口となっている。

    「よし!後五つだ!」

    「まだ油断はならねえがな。足引っ張んなよてめえら」

    「そんな心配しなくても大丈夫ですよ」

    軽口を叩く二人に、斬鉄はうーむとうなる。

    やっぱりあの足音は二人には聞こえていないみたいだ。ホラ耳かな…?

    「…斬鉄君?何か気になることでも?」

    「…あ、いや、ノーアグレッシブだ!」

    「積極的にはなれよ」

    三人はまた通路を進み始めた…。



    次の通路の異変

    dice1d2=1 (1)

    1.あり

    2.なし


    異変の質

    dice1d4=1 (1)

    1.ゲームオーバー要素あり

    2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい

    4.わかりにくい

  • 29二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 22:31:01

    「…アレ、蜂楽君の言ってたやつですよね?」

    通路の突き当たりにはどう見ても隠れきれていない背景に溶け込むような全身タイツの男がいる。かなり不気味だ。普通の地下通路だったら即通報していたところだ。

    「思ったよりマヌケだな」

    「フン、バカにしやがって、引き返すぞ」

    踵を返そうとする。と。


    男がこちらに向かって走り始めた。

    それも常軌を逸する超スピードで。


    「「「はぁあああ!?」」」

    全速力で脇目も振らずに逃げるが足音が全然遠ざかる気配がしない!なんだこいつ!千切よりもずっと速い…陸上短距離の世界記録レベルなんじゃないか!?!?

    とんでもない足の速さにビビりながら、気づけば掲示のところまで駆け抜けていた。4番出口。

    喜ぶべきところだが…

    「はぁ…ゼェ…ゼェ…速ッ…」

    「ブルーロックにスカウトすべきでしたかね…」

    「…絵心のヤツなら喜ぶかもな…」

    三人はちょっとだけ意気消沈していた。


    次の通路の異変

    dice1d2=1 (1)

    1.あり

    2.なし


    異変の質

    dice1d4=3 (3)

    1.ゲームオーバー要素あり

    2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい

    4.わかりにくい

  • 30二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 04:12:03

    このレスは削除されています

  • 31二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 12:31:55

    おもろ

  • 32二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 18:15:36

    なんか怪しい要素出てきたな

  • 33二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 23:54:42

    異変に実力見せつけられてちょっと落ち込む3人面白すぎる

  • 34二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 04:35:41

    このレスは削除されています

  • 35二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 10:01:25

    あれは画面の向こうにいるから笑えるのであって実際に出会すと普通に怖いだろうな
    まずタイル模様の全身タイツだしでかいし足速いし
    あれ……でもブルーロックマン……

  • 36二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 12:33:50

    「げ…」

    馬狼が眉を顰めて言ったのを後ろから覗いてみる。

    ちょうど曲がり角のあたりに禁煙ポスターが山ほど貼ってあった…、ちょっと不気味だ…。

    「ここまでわかりやすい異変もあるんですね…驚きましたけど陥れようという感じがしないのがまた少し不気味というか」

    「あんまり余計なこと考えんな。ただビビらせたいだけかもしれねえしな」

    引き返そうと思うもふと、そのポスターの中の一つに目を惹かれる。

    「おい!ちょっとこれ…」

    「あ?」

    二人が俺の注目したものに目をやる。

    そこには小さい字でこう書いてあった。


    『ここにはだれもいない』


    「…どういうことだこりゃ」

    「前に迷い込んだ人のメッセージ…?こんな空間でそんなのが残っているものなのかな…?」

    俺もうーんと首を傾げた。なんか、引っかかるような…。

    「…一応覚えておきましょう。さあ、もう一踏ん張りですよ」

    俺たちは通路を引き返し、進み始めた。


    次の通路の異変

    dice1d3=2 (2)

    1.あり 

    2.なし

    3.???

  • 37二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 12:43:29

    このレスは削除されています

  • 38二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 12:45:27

    静かな通路を三人で歩いていくと、都内の地下通路に似た空間ということもあってか、昔のことを思い出した。

    家族で都内に旅行に行ったことがあったんだ。

    テーマパークを回っていると俺と一緒にいた弟がはぐれてしまって、慌てながら全速力で走り回り見つけたら、俺まで家族からはぐれてしまった。

    せっかくの旅行が台無しになってしまったと弟はしょげていた、俺も怒られるのは怖かったけど…ずっと気にするなと声をかけていた。

    俺は兄貴だからな。


    「おいてめえちゃんと探してんのか?」

    その馬狼の声にムッとする。

    「当たり前だろう!俺のガンテツ眼をナメるな!」

    「観察眼ですよ、なんですかそのどこかのボール職人みたいな名前は…、ようやくクリアできそうですね」

    「さーな、まだ油断はなんねえぞ、どんな異常があるかわかんねえんだからな」

    その馬狼の言葉は、なぜか斬鉄の胸のうちに深く刺さった。


    次の通路の異変

    dice1d3=3 (3)

    1.あり 2.なし 3.???


    異変の質

    dice1d4=2 (2)

    1.ゲームオーバー要素あり 2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい 4.わかりにくい

  • 39二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 12:53:53

    「…次は…ぱっと見変化はないように見えるが…」

    と馬狼が言った手前、右手側の扉からダン!ダンダン!と扉を叩くような音が聞こえた。

    「…早めに引き返した方がいいかもですね」

    「…だな」

    「…うん」

    と頷いてみたのはいいものの、斬鉄は気がかりなことがあった。なんだか…。

    …。

    「斬鉄くん?」

    二子の怪訝そうな声が聞こえる。


    dice1d2=1 (1)

    1.ここに残る 2.引き返す

    ???

    dice1d100=9 (9)

  • 40二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 12:55:42

    残鉄!!?!?!?

  • 41二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 13:00:35

    「…先に行っていてくれないか?気になることがある」
    「はあ?」
    「…斬鉄くん、ここでは何が起こるかわかりません。集団行動を心がけた方が…」
    「すまん、本当にすまん、俺のことは気にしなくていい」
    「…そうは言っても…」
    二子も嗜めていたが、頑なな俺の様子を見て譲歩したようだった。
    「…チッ、付き合ってられっか、勝手に死んでろ」
    馬狼の言葉にも俺は動じなかった。
    二人はどこか戸惑ったような視線を向けながらも…最終的には引き返していった。
    足音がだんだん遠ざかっていく。
    その様子に…俺は昔のことを思い出した。


    そうだ。




    俺は昔ここに来たことがある。

    俺は扉を叩いた。

  • 42二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 13:04:45

    やがて、また再びドンドン、と扉をノックする音が聞こえた。
    今度は三回ドンドンドン、と扉をノックする。
    もう一度返ってくる。
    俺は声をかけた。ちゃんと扉の向こうに届くように。



    扉の中からか細い声が返ってくる。




    「…お兄ちゃん?」

  • 43二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 13:16:31

    「…次で最後だな。あの野郎置いていくか?」
    「…危険そうな罠以外だったら少し待ちましょう。斬鉄くんはU20の選手に内定するかもしれない貴重な戦力です。」
    そう言うものの二子は不安だった。引きずってでも連れていくべきだったか…と思わなくもなかったが、斬鉄はどう見ても様子が変だった。
    もしかしたらこの通路の中には他にもおかしくなる条件のようなものがあるのかもしれない。もう少し慎重に動くべきだったか…?
    悪い考えを振り払おうとする。今は生き残ることを優先しなければ。

    最後の関門だ。
    二人は踏み出した。進んでいく、異常はないように思えるが…。

    耳を澄ますと、波音のようなものが聴こえてくる。
    「引き返すぞ」
    そう馬狼が言うが速いが振り返るも目の端で捉えた。血のような赤色の洪水がこちらに迫ってくるのを…。
    飛沫に足を取られ転ぶ。
    「ッ!」
    間に合わないと思いきや二子の手がぐっと引っ張られる。馬狼だ。人一人分の荷重がかかってもスピードが落ちる気配はない。
    「ボサッとすんな!」
    「すみません!」
    態勢を立て直す。幸運にも波音との距離は開けていた。走る、曲がり角まで来ていた、あと少し…!



    逃げ切れるはずだった。




    足首を掴む何者かの妨害がなければ。

  • 44二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 13:25:45

    「……子、二子!馬狼!」
    二子は目を覚ます。
    聞こえてきたのは見知った声。剣城斬鉄。僕の友人だ。頭痛に頭を抱えながらもなんとか起き上がり、あたりの確認をする。
    「え…?」
    そこは天国や、ましてやブルーロック内なんかではなかった。
    あの無限回廊の地下通路だ。
    「よかった!目を覚まさないかと思ったぞ」
    そう安心する斬鉄くんの様子を見る。至って普通だ。…どこもおかしなようには見えない。
    「あの…さっきまでのこと覚えていますか?」
    「ん?」
    何も知らなさそうな様子に僕は適当に誤魔化した。
    「…ッ痛…!どこだここは…!」
    「馬狼!」
    続いて起きた馬狼くんの様子を見やる。…動揺が窺え、僕は彼に問いかけた。
    「…あの、僕らさっき波に飲まれて…」
    「…は?つかここどこだ。…てめえらタチの悪いドッキリとかじゃねえだろうな」
    「俺はそんなことしない!こんな大事な時に!」
    プンプン怒る斬鉄くんの様子も、不可解そうな馬狼くんの様子も、まるで演技しているようには思えなかった。
    僕は思わず走った。周りの静止も聞かずに。曲がり角の先の掲示を見ると…そこは0番出口となっていた。

  • 45二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 13:44:38

    「…って感じか。これで出れるかどうかは分かんねえが…」
    「…僕も同意です。しかし間違い探しなんて、随分酔狂ですね。」
    と言いながらも僕は頭の中の疑惑を拭えなかった。つい混乱して、と誤魔化したものの、馬狼くんは不審げな僕に警戒心を向けているようだし、斬鉄くんは変わりはないけど…。
    あの白昼夢…と言っていいのか、について考えを向けずにはいられなかった。

    …あの時、足首を引っ張ったのは斬鉄くんだった。

    見間違いかもしれない。溺れる中髪を下ろした彼とたった一瞬目があっただけだから。けどそれが正しいとしたら…。
    斬鉄くんの豹変について可能性は二つある。
    ➀僕らがこの通路のなんらかのルールに抵触し、斬鉄くんが正気を失った。
    ➁元から斬鉄くんは斬鉄くんではなかった。…つまりこの通路のトラップのようなものだった。蜂楽くんのような場合だ。
    ➁だとすると…このまま一緒に行動するのも危ういだろう。なんとかしてだし抜かなきゃいけないけれど、『本物の剣城斬鉄かどうか』をどう確かめればいいのかが今の段階ではわからない。もちろん➀の可能性もあるわけだし。
    とにかく慎重に事を進めよう。
    このリセットの機会が何回もあるとしても…ずっとここにいたらおそらく精神の方がもたないだろう。

  • 46二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 14:14:23

    次の通路の異変

    dice1d2=2 (2)

    1.あり

    2.なし


    異変の質

    dice1d4=3 (3)

    1.ゲームオーバー要素あり

    2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい

    4.わかりにくい

  • 47二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 17:50:50

    このレスは削除されています

  • 48二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 17:51:50

    二人と話をしながら二子は並行に頭を動かす。

    『前の回』の記憶を思い出し、違和感がなかったかを思い返してみる。様子がおかしくなる兆候はあったか…、

    1.>斬鉄の身につけているものについて考える

    2.>異変の量について考えてみる

    3.>斬鉄が気にしていたことについて考える

    >>49

  • 49二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 18:03:09
  • 50二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 18:07:25

    そこで思い至る。

    暗闇の異変の時だ。

    斬鉄くんは何かを気にした気配があった。そして徐々に様子がおかしくなっていったような気がする。あの時何かが起こったのではないのだろうか?

    …いやまだ早計だ。あれは『斬鉄くんに何かが起こった結果』かもしれない。だとしたらそのスイッチはなんだ?僕たちはしていなくて、斬鉄くんがしていること…。この通路の中で特異なこと…。

    その共通点を探すのだ。


    次の通路の異変

    dice1d2=2 (2)

    1.あり2.なし


    異変の質

    dice1d4=1 (1)

    1.ゲームオーバー要素あり2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい4.わかりにくい

  • 51二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 18:25:35

    「…また異変はないようですね。」

    「…そうだな」

    「なあ、本当に間違い探しなのか?ぐるぐるぐるぐるずーっと同じ風景になってるんじゃ…!?俺たちもう2度とここから出れないんじゃないのか?」

    慌てる斬鉄くんを嗜める。

    「大丈夫ですよ、…そもそも本当にアンフェアな構造ならここに来た時点で詰んでます」

    「…?そうか?ならダイジョーブだな」

    「…それは大丈夫じゃねえだろ」

    そう言う馬狼くんの視線は不審げだ。

    …どのタイミングで話しだそうか。できれば斬鉄くんがいないタイミングだといいんだけど…。

    …なんだかゲームみたいだな。気を張りながらもそう思ってしまう。気を張っているからだろうか?母さんや父さんと一緒に買ってきたゲームをプレイしたっけ。あんまり友達いなかったからな、僕。


    次の通路の異変

    dice1d2=2 (2)

    1.あり2.なし


    異変の質

    dice1d4=4 (4)

    1.ゲームオーバー要素あり2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい4.わかりにくい


    背後から壁に隠れて彼らを見つめる人影

    dice1d32=9 (9)

  • 52二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 18:36:35

    「……」

    数時間前のことを思い出してみる。

    自分はイタリア棟にいたはずだ。全試合が終わっていつも通り夜の支度をして眠りについて…気づいたらここにいた。

    不気味な大洪水や視線の動く掲示物など異変を乗り越えて…もうじき脱出できそうなところに、彼らが現れた。

    「二子少年…馬狼と、剣城斬鉄?」

    前二人はわかるが最後のは奇妙な組み合わせだ…いや、二子少年は剣城と仲が良いと言っていた。じゃあ"俺"と一緒にここに迷い込んだ…?

    …そんなわけがない。あれが今回の異変だ。チームメイトを騙って陥れようとするとはなんたる卑劣。ノットオシャだ。

    急いで踵を返そうとする、と。

    こちらに近づく足音が聞こえてきた。

    まずい、勘付かれたか!?と思い走ろうとする。も、同時に足に激痛が走った。

    「ッ…!?」

    考える暇もなかった。どさりと背中側から拘束されて…見上げた先に見えた顔は、



    「蟻生くん?」

    見慣れた二子一輝の姿だった。


    次の通路の異変

    dice1d2=2 (2)

    1.あり2.なし


    異変の質

    dice1d4=1 (1)

    1.ゲームオーバー要素あり2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい4.わかりにくい

  • 53二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 19:01:45

    曲がり角の陰の正体が蟻生君だとわかり、僕は警戒を深めた。…きっとこれは蜂楽くんと同じアノマリーだろう。一刻も早く離れないといけない。

    「お前は…オシャレな奴!」

    「オシャレではない!オシャだ剣城斬鉄!」

    「…オシャレの方が正しい言い方だぞ」

    …こんなコントを繰り広げられると多少気は抜けるが。

    だが中身は立派な化け物だ。

    「…蟻生…おまえもここに…?」

    「ああ、馬狼、二子少年。数時間ほど前にな」

    「数時間…だいぶ前から来てんだな」

    馬狼くんと蟻生くんが情報交換をしようとする前に…僕が割り込んだ。

    「すみません。…正直いきなり現れた君のことは警戒しているんです。申し訳ないですけれど、もう少し身元が分かりそうな情報はありませんか?蟻生くんしか知らないような…」

    「…疑っているのか?」

    「…そりゃそうですよ。さっきからすれ違うおじさんもそうですけど、まるでコピーみたいに同じ風景が延々続いてるんです。友人そっくりに顔を変えて化け物が出てくることだってあり得るかもしれないじゃないですか」

    「…!」馬狼くんが勘づいたような顔をした。

    「フン…まあ確かに一理あるな。その着眼点は認めよう二子少年、オシャだ」

    「…どうも」

    そこはかとなくギスギスとした空気に居心地が悪くなる。蟻生くんは出会ってからずっと剽軽で物腰の柔らかい人だった。タイミングが違うと印象が変わるということか…それとも本物の彼もそうなのだろうか?







    次の異変

    dice1d4=1 (1)

    1.???

    2.???

    3.???

    4.???

  • 54スレ主25/02/26(水) 19:07:47

    >>52のダイスはなしで ミスです

  • 55二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 19:31:06

    視点が交錯してるな〜ドキドキする
    斬鉄は何でおかしくなったんだろう

  • 56二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 22:45:32

    オシャ視点入れたのなんで?

  • 57二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 04:27:16

    このレスは削除されています

  • 58二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 12:49:21

    昔弟と来たけど本物の弟は取り残されて一緒に帰ったのは偽物の弟だとかそういうあれか?

  • 59二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 22:08:53

    >>56

    スレ主だよ

    理由があるよ

  • 60二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 22:45:24

    「…」
    二子は警戒心をもはや隠さずに通路を歩いていた。
    蟻生くんを先頭においてこちらが後ろを歩く。
    居心地悪そうに蟻生くんは世間話を始めようとしている。
    「…二人とも、そういえば最終戦の話なんだが…」
    「はい」
    「…緊張しているだろうにこんなことに巻き込まれて災難だったな。」
    「……いえ」
    「……」
    その話の流れから確信する。二人ともという言葉と最終戦という言葉…イタリアは全戦終わっているはずだ、彼は偽物だろう。
    先ほどと同じパターンなら彼はボロをだしこちらを追いかけてくるはず。ニセ蜂楽くんは相当に速かったし、正体を表す前に気を引いて逃げたい。 

    「…斬鉄くん、肩にゴミ付いてますけど…もしかして寝落ちしたんですか?」
    「えっ、嘘だあ」
    斬鉄くんを呼び寄せる。
    ゴミをとる名目で背後に回ると同時に馬狼くんの方に向き直り、指でバツを作ってから引き返すようにジェスチャーした。彼と頭の回転は速い方だ。確認か馬狼くんが引き返すような素振りを見せたのを見て頷いた。
    馬狼くんも同じく頷く。
    取りましたよ、と話をしながらも斬鉄くんの手を引いて後ろに下がる。
    そして踵を返して駆け出した。
    「えっ、おい」
    「走って!」
    斬鉄くんは混乱しているようだがさすがは俊足だ、スタートの切りが鈍かったにも関わらず持ち直した。そして曲がり角を曲がって掲示板のところまでくる。




    「…え?」
    何故だ。そんなはずはない。混乱しながらもう一度掲示を見直す。
    0番出口。最初に戻っていた。

  • 61二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 05:25:58

    このレスは削除されています

  • 62二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 12:22:04

    本物だったのか
    それにしては言ってることが食い違ってたのが気になるな

  • 63二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 17:48:55

    オシャは斬鉄と一切組んだことないから、この面子に斬鉄いたら警戒するよね。二子と馬狼はライバルリーで斬鉄と組んでたことあるから、このメンバーでの斬鉄の仲間外れ感が薄いのか。

  • 64二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 18:11:46

    「おいこりゃどういうことだ二子…テメェ…!」

    怒っている馬狼くんをよそに僕は混乱の中頭を巡らせた。どうして?蟻生くんの言うことに違和感があったのは確かだ…。もしかして、本性を表した状態じゃないと異変とカウントされない?けど…それは異変を見つけたら引き返すというこの通路の構造と反して…

    そこで思い当たる。彼ら自身が異変ならば…、ルールに則れば、彼らの存在はこちらが引き返して掲示板のところにまで行った時に、消えているはず。

    …ならば。

    「…二子少年!」

    追いかけてきた蟻生くんの声に反射的に振り返る。

    「…どうしたんだ急に、オシャじゃないぞ」

    …頭の中に嫌な可能性がよぎった。


    次の通路の異変

    dice1d2=2 (2)

    1.あり

    2.なし


    異変の質

    dice1d4=4 (4)

    1.ゲームオーバー要素あり

    2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい

    4.わかりにくい

  • 65二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 18:43:15

    なんだろ…二子達自身の方が逆に異変(偽物)だとか…?

  • 66二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 20:20:16

    先ほどよりさらに道中空気が重い。

    その様子を察したのか斬鉄くんが軽い世間話をするものの、反応するものはいない。

    「…おい二子」

    馬狼くんが口を開けた。

    「この際だからはっきり言う。テメェ何隠してやがる?さっきまではこのロン毛バカが敵の可能性もあったから黙っといてやったが…、それとも、テメェ自身が異変ってヤツなのか?」

    怪しげな視線を隠そうともしない。それは…そうだろう、でもそれは多分言葉通り僕を異変だと疑ってのことではない。

    …もし僕が敵ならわざわざ『友人に化けている可能性』を示唆するはずがない。

    おそらく僕がそれとなく会話の中で示唆した…『友人に化けている』…つまり『斬鉄くんに異変が化けている可能性』について、もっというと『なぜ僕がそのことを知っているのか?』について話をしたいのだろう。

    それを斬鉄くん(アノマリーの可能性がある)に知らせないための建前だ。

    だが…。

    「いえ、もう隠す必要はないです。斬鉄くんはおそらく本物の斬鉄くんですから」

    ぶっちゃけた僕に馬狼くんは眉を顰めた。ついでにホェ?という声が斬鉄くんと蟻生くんから上がる。

    「おい…どういう」

    「それはもう少し…先の方で話をしましょう」



    …?

    告げた真実は揺るぎない本心だ。

    けれどなぜだろう?

    僕は心のどこかで、なにかに首を傾げていた




    異変の質

    dice1d4=3 (3)

    1.ゲームオーバー要素あり

    2.時間経過要素あり

    3.わかりやすい

    4.わかりにくい

  • 67二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 02:49:56

    ︎🌟

  • 68二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 11:22:39

    ほす

  • 69二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 20:30:21

    続き楽しみ

  • 70二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 00:35:09

    一体何がどうなっているのやら
    展開がドキドキだ

  • 71二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 08:19:49

    めっちゃ面白い!
    なんで食い違いがあったんだろう?

  • 72二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 16:51:26

    気になるー!

  • 73二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 22:00:29

    お次は確定異変なのか

オススメ

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