ここだけダンジョンがある世界の掲示板 外伝スレ

  • 1バフォミトラ22/03/18(金) 23:00:35

    現行スレ

    ダンジョンマスター専用掲示板 その43|あにまん掲示板前スレhttps://bbs.animanch.com/board/417960/脳内設定スレhttps://bbs.animanch.com/board/417581/※脳内設定置き場として共用させ…bbs.animanch.com

    このスレは「ここだけダンジョンがある世界の掲示板」の番外編みたいなもので、このスレは一種の「るるぶ」的な魔界の名所案内及び設定スレとなります。


    尚、当作品は本スレの世界や設定とは一切関係が無く、全く接点のない多元宇宙の何処かのお話となります。

    ご了承ください。

  • 2魔界るるぶ22/03/18(金) 23:02:33

    どうもどうも、定命の世界の皆々様、ご機嫌いかがでございましょうか?

    わたくし、魔界るるぶの執筆者「スラクダムンジール」と申します!!

    世間はそろそろ春の季節……そこでわたくしは皆様向けに魔界の名所をご案内したくこうして伺った訳でございます。

  • 3魔界るるぶ22/03/18(金) 23:04:27

    皆様も限りある生の記念に、魔界の名所を訪れてはいかがでございましょうか?

    尚、当るるぶは旅行者様の安全性の配慮と身の安全の保障は、一切致しませんのでそちらはご了承下さいませ……

  • 4魔界るるぶ22/03/18(金) 23:07:45

    ◇魔界の名所

     ではでは今から以下に記し、ご紹介いたしますは魔界で最も名が知られ、かつ最も悪名高い名所であり、魔界の境界を越えて広く知られている階層の名前でございます。

     皆々様、細心の注意を払い、くれぐれも不用意な発言と動きはお控え下さいますようお願いいたします……

  • 5魔界るるぶ22/03/18(金) 23:08:13

    ⛧アヴォス=コア


     類人猿・密林・専制を司る魔神"アンガザン" の支配する領土。過酷な自然環境の密林世界であり、フィーンディッシュ種の怪物的な恐竜、巨大昆虫、肉食植物、知性ある邪悪な類人猿、デーモンといった怪物で満たされており、彼に仕えるナルフェシュネー・デーモン(※1)が数多く見受けられる。


     アンガザンの宮殿は領土内の上を走る魔界の亀裂の上に建てられた、巨大な黒曜石のジッグラトであり、宮殿の上を走る裂け目の2つの壁は厚いジャングルとなっており、重力が壁に向かって引っ張られている。この亀裂の

    一部は魔界の深層へと通じる箇所があり、時折そこからクリフォト(※2)が出現する事がある。


     デーモンじみた大猿の魔物"バレガラ"はアンガザンの忠実な眷属であり、生前において彼に良く仕えた類人猿の魂から創造されるという。


    (※1) 猪じみた顔を持ち、肥え太った体形をしたデーモン。強欲の罪などから産み落とされる。

    (※2) 本スレの魔物とは完璧に別モノ。詳細は下記参照

       https://bbs.animanch.com/board/282257/?res=160

       https://bbs.animanch.com/board/282257/?res=161

       https://bbs.animanch.com/board/282257/?res=173

       https://bbs.animanch.com/board/282257/?res=174

       https://bbs.animanch.com/board/282257/?res=175

       https://bbs.animanch.com/board/282257/?res=176

  • 6魔界るるぶ22/03/18(金) 23:08:47

    ⛧アキグイェト

     魔界の最も深い領域にある支配者不在の階層。だが、この地には無数のアイアタヴォス・クリフォト(※3) が生息している。

    (※3) クリフォト種の中でも最強かつ最大の魔物。

    ⛧アルガボズ

     蝙蝠・血・洞窟・夜行性の捕食者を司る"カマソッソ神" の支配する領土の一つ。広大な暗闇の洞窟であり、魔性の蝙蝠の群れが絶えず飛び回り、未知の恐怖が洞窟内の闇に潜んでいる。

  • 7魔界るるぶ22/03/18(金) 23:09:19

    ⛧灰色工房

     堕ちたドワーフたる"ドゥエルガル"の守護神格であり、労苦・奴隷・不正行為を司る"ドロスカー神" の領土。この地は魔界の影響によって絶えず破壊を繰り返しており、その後にドロスカー神とその眷属によって拉致された様々な種族の奴隷が過酷かつ悲惨な労働環境の下で、領土内の坑道や工房などを再建したり、様々な兵器や作品を鋳造する歪んだ世界である。

     彼に仕えるドゥエルガルが住まう大都市"ハゲグラフ"にある巨大時計"アクリゾス"は、ドロスカー神の鋳造品の生産量を測定する機能があるという。

    ⛧不毛の森

     冷酷・ハグ(※4)・欺瞞を司る魔神"メスタマ"の支配する領土。枯れたモミの木や松の木といった荒涼とした針葉樹林で満たされた昏い森林地帯であり、魔女の使い魔となる凶悪なカラスなどの動物、去勢された男性のデーモン、メスタマに仕えるハグや魔女の配下が潜んでおり、彼女らは昔話などに伝わる伝統的な魔女の家に住み、訪れた者を様々な罠にかける。

     森のより深い場所には魔界固有の邪悪なモンスターが蔓延り、その奥にメスタマの住まう住処があるとされるがそこまで辿り着けた者は誰もいない。一説によるとこの森は、物質界の暗く人里遠く離れた森に繋がっているとされ、それらの森に迷い込んだ行方不明者の一部は、この呪われた森に辿り着くという。

    (※4)西洋版山姥。どの個体も例外なく邪悪。

  • 8魔界るるぶ22/03/18(金) 23:09:47

    ⛧ベゼルフェイスト

     最強最古の魔神にしてデーモンの女神たる"蒼ざめた夜"によって産み落とされた、4柱のゴブリンの守護神格"ゴブリン英雄神"が住まう領土であり、蒼ざめた夜が住まう領土に隣接する位置に存在している。"ハドレガシュ"、"ヴェンケルヴォル"、"ザロンゲル"、"ゾグムゴット"の4柱が住まうこの領土はそれぞれ独自の地域があり、都市、廃墟、燃え盛る森、火山の荒地、高原などで構成されている。

     この地の名所には絶えず燃え盛る森である"絶叫焦土"と称される場所があり、ゴブリン種の生みの親たる"蒼ざめた夜"以外の存在を崇拝した罪深いゴブリンの魂はこの地に投獄され、想像絶する苦痛と恐怖を味わいながら、未来永劫焼かれ続けているという。

     また、ゴブリン種の伝説によると彼らにおける英雄的行為や信心を強く証明した場合、死後にその魂はこのベゼルフェイストへと誘われ、彼らの崇める神々に仕えると信じられている。その一方で、ゴブリン種が英雄的偉業や信心を示す試練に失敗した場合、ゴブリン英雄神の贄としてこの地に送られるとも信じられている。

  • 9魔界るるぶ22/03/18(金) 23:10:13

    ⛧血の裂け目

     蒼ざめた夜の娘の一人にして、謎・戸口・強欲を司る魔神"アレシュカガル"の領土であり、現在、彼女は腹違いの妹である魔神"アルディナク"と抗争中である。この地は緋色の岩と土の領域であり、浸透する血の川で切り取られ、定命種の価値観における"まともな植物"は一切成長しないと言われている。
     この地に踏み込んだ者は、発育不全のぎこちない植物の生命が見られたと述べ、この様な"植物"は一般的に利用可能な土地で生きているが、新鮮なクリーチャーの血肉を絶えず渇望しており、見つけ次第容赦なく襲い掛かる。領土内の風景は過酷かつ不毛なものであり、断崖、深い峡谷、ギザギザの岩があり、飲食物を必要としないデーモンの性質故に飲める水が存在せず、川を絶えず流れる血だけが存在する。

     本来アレシュカガルは、アルディナクによって簒奪された"嘆く砂の海"と称される領土を支配していたが、彼女によって簒奪され、アレシュカガルはやむを得ず隣接するこの地へと亡命し、支配権を確立した。以前は支配者不在の階層であったが、魔界の歴史や政治学においてこの地は今や重要地点と化しており、現在はこの地を拠点に妹と凄惨な抗争を繰り広げている。

     この地にはアレシュカガルの崇拝者と生き延びた精鋭の魔軍、彼女に仕えるフィーンディッシュ種のスフィンクスやクロマティック・ドラゴンなどが生息しており、彼女によって支配を主張された罪深い霊魂も数多く見受けられる。

  • 10魔界るるぶ22/03/18(金) 23:10:46

    ⛧血葬焦土


     詳細はhttps://bbs.animanch.com/board/417581/?res=79を参照。


    ⛧セレマ大聖堂


     傲慢・禁忌・倒錯を司る魔神"ソコスベノス"の領土。この階層は緑豊かな森に囲まれた牧歌的な風景であり、その中心部には美しい大都市と荘厳な大聖堂型の宮殿が建てられている。一見するとこの地は、魔界に相応しくない平和的な環境と世界に思えるかもしれない。だが、だが、この地ではあらゆる形態の堕落と性的倒錯が数多くみられ、聖堂内ではソコスベノスの常軌を逸したあらゆる欲望と性的嗜好を満たすための部屋が数多く設けられている。

  • 11魔界るるぶ22/03/18(金) 23:11:23

    ⛧セレヴリム


     錬金術・変化・発明を司る魔神"ハーゲンティ"の領土。ここは有害な悪の知識の数々を集めた広大な大学のような場所であり、領土内の各部屋には"動物園"、研究所、図書館、拷問室、および人類に知られていない秘密や知識を収めた他の研究室が含まれる。

     これら各区画は時計順に配置されており、ハーゲンティ自身の住処はその中心部に存在する。彼は領域を支える時計仕掛けのメカニズムを利用して、各部屋を自由に移動し、室内の目的と設定を意のままに変更できる。


     また、この広大な領域はステュクス河(※5)に直接接続されている。


    (※5) 水に触れた者の記憶を奪う死の河。ダイモンの本拠地たる破滅界を源流とし、様々な多元宇宙に流れ出ている。


    ⛧酷死館


     嫉妬・嘘・殺人を司る魔神"シャックス"の領土。邪悪な吸血性植物や食人植物で満たされた巨大な沼の上に切り立った崖がポツンとあり、大都市サイズの洋館たる"酷死館"はそこに建てられている。館内は陰湿かつ致命的な罠の数々と数多くのモンスターで警備されており、シャックスとその配下によって物質界などから拉致された囚人は、ここでシャックスの殺人や拷問の技を磨くための実験台になり、時に館内から脱出するゲームに強制参加させられる。


     また、彼に仕えるトーゼル・デーモン(※6)やババウ・デーモン(※7)といったデーモンの眷属、彼を崇める殺人鬼やチョーカー(※8)などのモンスターの使用人などの間で、絶えず抗争が繰り広げており、自身こそがシャックスに仕える最高の使用人であることを証明しようとしている。


    (※6) 怪物じみた兵士の姿をしたデーモン。 祖国防衛などの重要な役割を放棄した臆病者や、責任を放棄して犠牲や被害を出した罪人の魂から生まれる。

    (※7) 詳細はhttps://bbs.animanch.com/board/277978//?res=65を参照。

    (※8) ゴム状の皮膚と長い手足を持つ異形種のモンスター。首絞めによる殺人を好む。

  • 12魔界るるぶ22/03/18(金) 23:12:59

    ⛧カルニガルス

     グール・墓地・死者の記憶と秘密を司る魔神"アスティルテ"の支配する領土。惑星十数個分の規模を誇る広大な領土であり、彼女が神格や強大な敵を斃したり、国や次元宇宙を滅ぼすごとに領土は拡大され、支配者である彼女の力も更に際限なく強化され続ける特性を持つ。伝承によればカルニガルスには、"食屍姫"の犠牲者と化した者達の無名の墓が数多く存在し、それは今も尚、増え続けているという。

     領土は、多元宇宙中に存在するあらゆる墓地へと通じる無数のトンネルと複雑な洞窟網から成る、果て無き地底世界にして"墓場"であり、一説には夢の疑似次元界や疑似次元界レンといった底知れぬ世界へと通じているとされる。カルニガルスには下方次元界を貫くステュクス河の一部が流れ、彼女の被造物である強大なクリーチャー達や彼女に仕えるグール達が領土内の防衛を行っているのが特徴の一つである。

     また、この領土は一種の"貯蔵庫"及びライブラリーとしての役割も果たしており、彼女が今までに入手したあらゆる情報や様々な次元宇宙から流れついた故人の記憶・知識・秘密などが領土内に蓄積されており、支配者たる彼女のみがこれらの情報等を自由に取り扱うことが出来る。

     余談ではあるが、カルニガルスの誕生には以下の伝説が存在する。定命の者で初めて"食屍鬼熱"(※9)に感染し、共喰いの罪を最初に犯したアスティルテはその死後、魔界にて生前の外見と記憶を保持したままの状態でグールとして蘇った。やがて、彼女の存在と誕生を認識した、魔界そのものの大いなる意志は、彼女が蘇った土地を共喰いや死体喰いの罪を犯した魂が辿り着く新たな魔界の領域として創造し、これが後にカルニガルスの階層へと変化したのだという――最も、この伝説の真偽は一切不明であり、数ある"食屍姫"伝説同様、様々な憶測と推測を生んでいる。

    (※9) 感染すると死体喰いや共喰いを発症し、感染したまま死ぬと死後にグール化する疫病。

  • 13魔界るるぶ22/03/18(金) 23:13:57

    ⛧ガハジ

     暴食・廃墟・ガーゴイルを司る魔神"ソヴェロン"の領土。何処までも続く広大無辺な廃墟の世界であり、この光景はソヴェロンが目指している最終目標そのもである。これら廃墟の都市は無数の鋭い岩と鋼鉄の丘に囲まれており、廃墟の下には少なくとも、12の異なる魔界の階層に辿り着くことができるほど深く掘られた秘密のカタコンベがあり、その詳細かつ正確なルートは支配者たるソヴェロンしか知らない。

     この階層の歴史は未だ多くの謎に包まれているが、一部の賢者や神学者らはこの階層が多元宇宙全域に存在する滅亡した文明や世界、荒廃した都市圏や国などから、建造物や地区全体を奪い事で構成されたと信じており、今も尚、この地の廃墟は着実に増え続けている。

     ウラクレス・デーモン(※10)はソヴェロンの領土内における一般的な住人であり、この地の山岳地帯にはフィーンディッシュ種のトレントの群れが生息し、夥しい数の廃墟の上空を彼に仕える凶暴なガーゴイルの群れが絶えず飛び回っている。

    (※10) 鋭い角と4つの腕を持つ巨大なデーモン。 文系や歴史的建造物といった先人の努力と汗の結晶を破壊し、略奪した罪人の魂から生まれる。

  • 14魔界るるぶ22/03/18(金) 23:14:48

    ⛧大喰らいの闇

     洞窟・爬虫類・トログロダイト(※11)を司る魔神"ゼヴガヴィゼブ"の領土であり、既存の魔界の階層で最も深く、最も広大な領域の1つに数えられている。この地は地下を流れる川と無数の裂け目が結合された巨大洞窟であり、少なくとも19の主要な洞窟が記録され、この数の最大2倍が存在する可能性があることが示唆されている。無論、その中には未踏の場所、封印されたか廃棄された場所、単に通行不可能の場所も存在する。

     ゼヴガヴィゼブ崇拝者の多くは自発的に、または彼に仕えるデーモンの誘拐者の鉤爪によって無理やりこの地へと足を踏み入れ、"蹂躙公"の御名における盛大な饗宴と血の犠牲に参加する。基本的にこの階層へと通じるポータルは稀で、貪欲かつ邪悪な住人と数多くの危険により、この地へと偶然足を踏み入れてしまった者の多くは単に生きて戻らないか、完全に発狂した状態で帰ってくる。

     大喰らいの闇は多数の連結された球状世界であり、これらの領域のサイズは、大陸から惑星規模まで様々様ある。それぞれにジャングル、山、沼地、海などの多種多様な自然環境と生態系が含まれており、重力は領域内において通常とは異なる働きをする。これらの領域は回転楕円体の洞窟の壁に付着するため、重力は洞窟の内面に引き下げられる──つまり、海はジャングルの「上」にあり、まるで「空」にあるように見える。さらに各洞窟の中心には、洞窟ごとに異なる通常の昼と夜のサイクルをシミュレートするために明滅を繰り返す星が設置されている。通常、洞窟間のアクセスは制限されており、洞窟の世界を繋ぐ少数のトンネルやポータルへの移動は制限されている。

    (※11) 光の射さない地底や洞窟など住まう邪悪な爬虫類人。基本的に野蛮で悪臭が酷い。

  • 15魔界るるぶ22/03/18(金) 23:15:35

    ⛧ハイ=マヴァニア

     天空・誘惑・有翼生物を司る魔神"パズズ"が支配する"ハイ=マヴァニア"は、魔界で最大の裂け目に垂直に並べられた領土である。領土内の広大な崖には高原や棚田、魔性の鳥類の高巣などが存在し、パズズの住まう宮殿であり私的な鳥類群生地は"シバクセト"と称されている。

     これらの高巣の1つには、ハイ=マヴァニア最大の都市があり、これらの崖に加えてパズズは自身の領土の下に存在する全ての階層(実質的に言えば、魔界の全階層)と広大な裂け目の周りにある「空」の支配権を主張しており、自らを"下方空中王国の大公"または"風の魔王"と称しているが、それを称するに相応しいだけの圧倒的な実力を有するため、それに異議を唱える者は皆無である。

    ⛧ヰ=シュサー

     海洋・畸形・海の怪物を司る魔神"ダゴン"の領土。広大な海域たるヰ=シュサーは、魔界の様々な海域や下方次元界を貫くステュクス河はおろか、多元宇宙のあらゆる海域に通じている事実を考慮した場合、恐らくこの領土は、魔界に存在する全ての階層の中で最大規模の広さを誇ると推測される。
     領土は奇妙で悍しい島々が点在し、無数の海溝と海底都市が散らばる大海原で構成されており、ダゴンに仕える恐るべき水棲モンスターの群れやダゴンに「聖別」されたデーモン達が海域の深みに潜んでおり、ヰ=シュサーの海上に浮かぶ無数の島々には、数多くのデーモンと忌まわしい怪物達の混血児が棲み付いているが、この地を支配するダゴンよりも恐ろしいものは存在しえない。

     そんな彼は、ヰ=シュサーの最も深い海の底に建てられた"ウゴタノク"と称される荘厳なる海底宮殿に住んでいる。彼はこの宮殿の奥に設けられた聖所から多元宇宙の様々な海域に眷属達を送り込んでおり、彼の穢れた種と血族は有害な混沌と災厄の数々を広めながら、今も尚、世界に拡大し続けている。

  • 16魔界るるぶ22/03/18(金) 23:16:11
  • 17魔界るるぶ22/03/18(金) 23:17:01

    ⛧ジャハラル

     菌類・寄生虫・病気を司る魔神"シス=ヴィサグ"の領土。惑星を遥かに超える規模の巨大洞窟内に、白く細かい糸状の菌類や身悶えする寄生的細菌類によって構築されたコロニーが存在しており、その中心部にシス=ヴィサグが潜む。シス=ヴィサグはこの領土を自身の肉体と精神の延長として操ることができ、この穢れた触手の巻きひげを他の次元宇宙に放出して、腐敗させ、最終的に世界全体をこの地に引きずり込むことができる。

    ⛧ジュヴュミラク

     冷気・巨人・復讐を司る魔神"コシチェイ"の領土。極寒の冷気に覆われた氷の世界であり、広大な山岳地帯と凍てついた海、荒野と深き森、高くそびえる氷河で構成され、絶えず唸りを上げる猛吹雪に覆われている。コシチェイの住まう居城"スカイスカー要塞"は、領土内最大の規模を誇る"スカイスカー山脈"内の中心部を深く削岩して建造されており、この地には彼を崇拝するフロスト・ジャイアント、ホワイト・ドラゴン、イエティといった寒冷地や氷の元素に由来するクリーチャーが数多く生息している。

  • 18魔界るるぶ22/03/18(金) 23:17:35

    ⛧カハヴァク=ヴォグ

     害虫・束縛・ドライダー(※12)を司る魔神"マズメズ"の領土。粘つく蜘蛛の巣で構築された湾曲した分厚い壁と天井、そして無限の迷宮の如き洞窟網や通路で覆われた巨大な巣であり、夥しい数の害虫の群れや蟲の特徴を有する怪物が数多く蔓延っている。この地には彼女の最大の被造物である"べビリス"と称される悪名高い蜘蛛の怪物が、他の魔界のどの階層よりも数多く生息しており、幾つかの固有種化した強大なべビリスは、彼女の巣の深部で守護者を務めている。

    (※12) 下半身が大型の黒蜘蛛、上半身がダークエルフのモンスター。呪いや錬金術的な改造などで誕生する。

    ⛧アンドロリネ

     魔界最大の規模を誇る領土"アンドロリネ"は、多くの怪物を産み落とした母にして、最強最古の魔神にしてデーモンの主神たる"蒼ざめた夜"の支配する階層であり、かの女神は怪物・悪夢・狂気・多産を司る事で広く知られてる。アンドロリネは非常に広大であるため、誰もこの地を正確に表現することも説明することもできない。

     一つだけ確実に言えるのは、物質界にある惑星全体を含むのに十分な広さの領域であり、重度の麻薬中毒者や精神病質者が見る悪夢を具現がしたような風景、凍てつく山から乾燥した砂漠、嵐に覆われた海域、密林で覆われた巨大な島、そして魔界の性質ゆえに通常の価値観では到底理解では理解できない場所まで、考えうる限り全ての既知の環境が含まれている。

  • 19魔界るるぶ22/03/18(金) 23:18:09

    ⛧クタム

     太陽・無意味な戦争・砂漠を司る魔神"ネルガル"の領土。広大な砂漠地帯とサバンナが混ざった領域であり、永遠に沈まぬ真っ赤な太陽が領土内の遥か上空を照らしており、過酷な熱と光でクリーチャーを焼き続ける。

     この性質ゆえにクタムは絶えず正午でありクタムにある長い峡谷は、ネルガルの恋人である"アレシュカガル"が支配していた、"囁く砂の海"と称される広大な砂漠地帯と接続されていたが、彼女が妹であるアルディナクによって追放された今、この地には境界線を見張るデーモンが絶えず配置されている。

  • 20魔界るるぶ22/03/18(金) 23:21:25

    ⛧マルヴェリヤ

     ”棺の新郎”の異名を持ち、墓荒らし・死姦を司る新生魔神 ”メンカー” の支配する領土。”ハーレムの墓場”としても知られるこの領土は、無数の遺体が埋まった墓で満たされた島であり、周辺の海域には難破した船や沈んだカタコンベがあり、そこにもメンカーが好む死体が眠っている。

    ⛧メフィジム

     沼・両生類・ボガード(※13) を司る魔神 ”ゴグンタ” の支配する領土。悪臭を放つ広大な湿地帯の島であり、ダゴンの領土”ヰ=シュサー”の海域内に含まれている。

     この特性は他の魔神と比べて珍しいものであり、当のダゴン自身はゴグンタの活動に殆ど興味・関心を持っていない。一説によれば、ゴグンタはダゴンに仕えた強力なヘズロウ・デーモン(※14) であったため、今も尚、主従関係にあるとされる。

    (※13) 沼地などに生息する邪悪な蛙人間
    (※14) 場獣じみた蛙のデーモン。環境汚染などの罪を犯した罪人の魂から生まれる。

  • 21魔界るるぶ22/03/18(金) 23:22:34

    ⛧真夜中の島

     闇・色欲・暗殺を司る魔神であり、ソコスベノスの妹である ”ノクティキュラ” の支配する領土。官能的な不道徳と永遠の闇に覆われたこの島々は、上空に浮かぶ巨大な蒼ざめた月に8時間照らされ、次に薄暗い不自然な星と光の糸によって8時間照らされ、残りの時間は完全な闇に包まれる。

     この島の黒い海域は、ダゴンの領土である海域と繋がっており、この海はステュクス河とも接続している。領土内の各島は、彼女によって殺害された魔神等の強力な実体が変化したものであり、彼女の領域は、暗殺が達成されるたびに新しい島が誕生し、拡大と発展を遂げた。

     各島は、ノクティキュラに仕えるサキュバスまたはインキュバスの固有種によって支配されており、島は元型となった犠牲者に由来する独自の生態系を有する。

     列島の中心にある最大の島”アルニシア”に”サキュバスの女王”が住まう私的な宮殿があり、この島の都市部は新生魔神にして彼女の愛人である、 ”シャミラ”が統治している。

  • 22魔界るるぶ22/03/18(金) 23:24:00

    ⛧月夜ヶ原

     ワーウルフ・月・荒廃を司る魔神"ジェゼルダ" が支配する領土。永遠に昇り続ける満月と星々に囲まれた永遠の夜の荒野であり、一説によれば領土内の星は、領域内で起きるイベントの数々を眺める彼女の愛人の瞳であり、満月自体はジェゼルダの瞳であるという。

     領土内は果て無き荒野、湿地、平原、沼地、森林地帯で構成され、他の領土から侵入したヘズロウ・デーモンやフロフェモス(蛙型の魔獣)、彼女に仕えるワーウルフの氏族やワーウルフ化したデーモンの眷属によって絶えず縄張り争いが繰り広げられている。

     最も重要な地域は、荒れ地にあるジェゼルダの狩猟場であり、ここでは多くの世界から人型生物が強制的に集められ、ジェゼルダの狩猟と獲物への欲求を満たすためにだけに設置された村が形成され、住人は絶えず恐怖に怯えている。 ジェゼルダに仕えるワーウルフと暗黒騎士は、湿原で永遠の狩りを行い、ジェゼルダの手先は常に彼らの人口を維持するために働いている。

    また、この領土はステュクス河に直接接続されている。

  • 23魔界るるぶ22/03/18(金) 23:24:54

    ⛧ムラベララ

     憎悪・強奪・悪意を司るハグの守護神格 "ギローナ" が支配する領土。この領土は、暗闇に包まれた森林地帯であり、森の中では彼女を崇拝する様々な女性クリーチャーが支配しており、不幸な男性が獲物として狩られる。

     ただし、ギローナは魔界の他に専用の領土を保有しているため、当の本人は不在であることが多い。言うまでも無く、ハグの守護神格たるギローナとハグの魔神であるメスタマは敵対関係にあり、メスタマは自身を崇拝しないハグや魔女に対して強い嫉妬と敵意を抱くことで知られている。

  • 24魔界るるぶ22/03/18(金) 23:25:50

    ⛧ネス

     共喰い・ヴァンパイア・血を司る魔神 "ズーラ" が支配する領土。常に夜に覆われたこの世界は、物質界に酷似した様々な環境とゴシック様式の建造物があり、常に雪に覆われた山脈と氷河の谷といった寒冷地から、谷、森林地帯、沼地、湿原や平野といった温暖地へと徐々に移行する。

     ジェゼルダの領土と同様、ネスには物質界から拉致された、または自分たちが物質界にいると信じ込んでいる人型生物の集落が数多く存在し、毎夜ごとにズーラと彼女に選ばれた従者が狩りを行い、血の饗宴に浸る。

  • 25魔界るるぶ22/03/18(金) 23:26:30

    ⛧プレローマ

     禁断の伝承・魔術・蛇を司る魔神 "アブラクサス" が支配する領土。複雑な幻影の帳に覆われたこの領土は、侵入した者が脳内や心象で思い描く”楽園”を実際に映し出し、その危険な本質を明らかにすることを妨げる。

     複雑な幻想の帳の奥深くには、美しい螺旋状の都市”ディオヴェンシア”があり、この大都市をアブラクサスが支配している。この都市は禁断の知識や魔術的な秘儀を求める者にとっての聖地であり、都市内にある膨大な数の図書館の塔には、知識を求める勇敢な冒険者を強く惹きつける代物が数多く眠っている。

    ⛧ランカラス

     ノクティキュラによって暗殺された魔神 ”ヴィリヤヴァクサス” が支配していた領土であり、今日では空白地帯と化している。この領域の深部はカマソッソ神の領土と通じており、一説によるとヴィリヤヴァクサスは、カマソッソ神の息子であったといわれている。

  • 26魔界るるぶ22/03/18(金) 23:27:20

    ⛧軋る亀裂

     悪名高きパズズの息子にして、亀裂・蝗・侵襲を司る魔神 ”デスカリ” が支配する領土。この地は害虫の蔓延る亀裂の迷路であり、彼がとある世界への侵略を開始した事で、無数の亀裂はその世界へ到る直通ルートが数多く存在している。

     デスカリは喚き苦しむ”嘆願者”(生前、魔神や邪神などを崇拝した罪深い魂)で満たされた湖によって囲まれた廃墟の大都市に住んでおり、デスカリや彼の眷属に貪り食われていないこれらの魂や侵入者は、徐々に知性ある蟲の集合体へと変化し、デスカリの支配下に入る。

  • 27魔界るるぶ22/03/18(金) 23:28:01

    ⛧休息の裂け目

     ”休息の裂け目”は引き取り手の無い魂を魔界に蓄積する場所であり、この地では殺害された魔神の魂が収容される。これは彼らの強大な力や存在の痕跡が何らかの形で魔界に残ることを意味しており、その亡骸はこの裂け目の壁に化石化した形で顕れる。

     この場所は空白地帯ではあるが、決して無人では無い。”キュレーター”と呼ばれる強大な神話級ナルフェシュネー・デーモンの管理者が化石化した死体を絶えず監視しており、彼は魔界の大いなる意思を受けて任命された管理人であるという。

     時折、正義や善の存在は、そのような悪は未来永劫復活する事が無いよう、魔神の残骸を完全破壊しに、侵入してくるがそれは無駄な努力である──何故ならば、これらの残骸は、破壊された後に亀裂の別の場所で完全復活を遂げるのだから。

  • 28魔界るるぶ22/03/18(金) 23:28:54

    ⛧囁く砂の海

     砂・渇き・蠍を司る魔神 ”アルディナク” の領土であり、彼女は蒼ざめた夜の娘にしてアレシュカガルの腹違いの妹である。

     かつてこの領土は、姉のアレシュカガルが支配していた領土であったが、数千年前に彼女が襲撃をし、姉から奪い取った。現在、アレシュカガルは”血の裂け目”と称される階層に亡命し、両者は果て無き抗争を繰り広げている。

     囁く砂の海は広大な砂漠の荒れ地であり、過酷な砂漠地帯特有の脅威に加え、デーモンなどの怪物が生息する砂丘と破壊された廃墟の街が果てしなく続いている。

  • 29魔界るるぶ22/03/18(金) 23:30:29

    ⛧セクター・セラクティス

     この地は係争中の領域であり、一部は呪われた王国・卑劣な実験を司るクリフォト・ロード ”ヤマサス” が支配し、残りの一部は強力なデーモンによって支配されている。この領土は地理的に魔神 ”イドトラス” の支配する”螺旋経路”の中心に存在しており、広大な地下の洞窟となっている。

     ヤマサスはこの地に”新鮮な肉の王国”と称される本拠地を設けており、ここでは彼の悍ましい実験による産物が跋扈している。

    ⛧スリザリング・プール

     人類の守護神格によって殺害された魔神 "イブドゥレニアン" の領土。現在は彼の有力な配下であったバロール・ロード、"煮え滾る潮"のアシズムンが死せる珊瑚の宮殿からこの場所を支配しており、彼は間もなく新生魔神への変成を遂げる。

     スリザリング・プールは、ヰ=シュサーの領土に隣接する沿岸の領域であり、領土の名称の元となった岩のプールと、その海の潮によって定期的に洗い流される何マイルもの砂浜が存在する。

  • 30魔界るるぶ22/03/18(金) 23:31:47

    ⛧螺旋経路

     老化・時間・ワームを司る魔神 ”イドトラス” の支配する領土。螺旋経路は多くの領土に跨るという点において独特の階層であり、魔界はおろか他の次元宇宙を貫通するほどに広大なトンネルの迷路である。この領土は他のほぼ全ての魔界の階層に接続しており、他の次元宇宙の深さにまで到達する場合がある。

    ⛧ウリゴール

     憤怒・死・死霊術を司る魔神 ”オルクス” の支配する領土。アンデッドで満たされた様々な環境の世界であり、凍てついた海、湿地や平原、広大な山脈、打ち砕かれた死者の骨で構成された砂漠地帯など様々である。 

     興味深い事にウリゴールは常に戦争状態であり、魔界へと追放されたティタン神族とその被造物たる ”デモダンド” がこの地の支配を狙っている。だが、これらのティタン神族の一部は既にオルクスの崇拝者か同盟者と化しており、それに加え、オルクスの力を畏れた一部の神格や魔神の暗躍によって、何千年も続くこの抗争は今や、終わりが見えないほど泥沼化している。

  • 31魔界るるぶ22/03/18(金) 23:33:13

    ⛧アンダーサンプ

     怠惰・毒・粘体を司る魔神”ジュブレックス” の支配する領土であり、魔界に住まう一部の住人達は、この地を魔界に流れる一種の下水道と捉えている。

     領土は無限の迷宮の如き複雑な洞窟網やトンネルで構成され、魔界の他の階層や多元宇宙の様々な場所に通じる広大なネットワークとしての役割を果たしており、領土内を流れる水路は様々な粘体クリーチャーで満たされているだけでなく、下方次元界を貫くステュクス河とも接続しているため、触れただけで記憶を奪う死の河の水が混ざって流れている。

     魔界に住まう勇敢なクリーチャーや無謀な来訪者は、魔界の他の階層や他の次元界(地獄界の第二階層であるディスの街の下水道、破滅界の沼地、混沌界の領域など)へと侵入する為の秘密の導管としてこの領土内を往復するが、この領土を支配する"無貌の支配者"の注意を引かぬように最大限の警戒と努力を尽くさなければならない。

     しかし、ジュブレックスはその権能ゆえか、極めて怠惰であり、実際、彼の領域の一部は他のデーモンが支配しており、その支配の正当性を主張している。

  • 32魔界るるぶ22/03/18(金) 23:34:57

    ⛧ヴァンティアン

     異端・絶望・自殺を司る魔神 ”シフケシュ” の支配する領土。「解放された窓の都市」や「自殺都市」の異名で知られるこの階層は、ダゴンの領土”ヰ=シュサー”の海域と通じており、両者は一種の不可侵条約により、不干渉を保っている。

     ヴァンティアンには自殺者──特に誤った信仰を行ったか、堕落した、または神に対する信仰を捨てた状態で自殺を遂げた聖職者の霊が蔓延っており、彼らは生前の愚行を嘆きながら、絶えず自殺を繰り返している、

     この領土の地理は非常に不安定であり、街は絶えず崖の端に向かって忍び寄り、ヰ=シュサーの海域に崩れ落ちる。その結果、その中の建物や構造物の中には、10年以上前のものは殆ど存在しておらず、街自体も絶えず自殺と再生を繰り返しているといえる。

     この領域内で本当に安定しているのは、ごく僅かな場所だけであり、その1つは、シフケシュ自身の住処である。これは、街の残りの部分がその周りを「流れる」間、支配者の力のおかげで静止したままである。もう一つは、”復活された光の番人”として知られる、ナルフェシュネー・デーモンの魔術師の住まう尖塔である。この尖塔は”昇天する光”と呼ばれる灯台であり、地面に固定されるのではなく、街の端を越えて浮かんでおり、リトリーヴァーと称される魔界産の蜘蛛型人造モンスターの群れによって所定の位置に保持されている。

  • 33魔界るるぶ22/03/18(金) 23:35:46

    ⛧二億四千万の死の領域

     刃物・幻影・罠を司る魔神 ”アンドリフィク” の支配する領土。数え切れぬほどの致命的な罠で満たされた大陸規模の迷宮であり、多元宇宙に存在する様々なダンジョンや地下通路とつながっている。

     この為、別の世界から魔界のこの迷宮に閉じ込められてしまう可能性があり、一度踏み込んだら、この迷宮の内の何処かにあると噂されている”出口”を見つけなければ、未来永劫脱出することができない。

    ⛧ベラキヴァン

     嵐・天災・トロルを司る魔神 ”ウラゼル” の支配する領土。絶えず嵐と豪雨に襲われ、大規模な森が森林火災に晒されている過酷な自然環境の世界であり、嵐による落雷はこれらの森林火災を更に燃え上がらせる。

  • 34魔界るるぶ22/03/18(金) 23:36:44

    ⛧捻じ曲がった森

     時計・異形種・牢獄を司る魔神 ”シヴァスカ” の支配する領土。暗く温暖な気候の荒野であり、光が差さぬ緑の天蓋に覆われた大森林で構成されている。

     森の奥深くには”刻冥館”と称されるシヴァスカの宮殿があり、そこはある意味で巨大救貧院と言える。その最も注目すべき場所は、ダイヤルが13時間に分割されている巨大な時計であり、物質界などから拉致された膨大な数の子供達の奴隷労働によって、この時計は絶えず動き続けている。

  • 35魔界るるぶ22/03/18(金) 23:38:04

    ⛧ヤド=アイアグノス

     魔界の最も深い場所に存在する”ヤド=アイアグノス”は、デーモンに敗れたクリフォトが蔓延る危険な領域であり、階層を得るメリットよりもリスクとデメリットの方が遥かに勝るため、誰もこの階層の支配を主張していない。
     ヤド=アイアグノスは、クリフォトが支配している魔界の領域において最も高い場所に位置しており、これらのより深い領域へのポータルは、この階層全体の無数の空洞と隙間に隠されている。 

     ヤド=アイアグノスの多くは、準無形の肉と粘液で構成されており、有毒ガスで満たされた扇形の穴やポケットが突然現れて消え、侵入者を捕食する可能性がある。クリフォトが巣を作る恐ろしい肉質の構造物は、地面から立ち上がるか、空中に支えられずにぶら下がっており、その中で最大の構造物は、魔界自体の構造に損傷を与え、他の次元界に通じる穴を開ける。

     ヤド=アイアグノスには、サイクロプス式の黒い石の柱が階層全体に散らばっており、それぞれに刻々と変化するクリフォトのルーン文字が刻まれている。それらは近くの人々にとって有害であり、矛盾した方法で自然界の法則を歪める。珍しい古代の書物は、これらの柱には人間が作成する技術の枠を超えた宝物が含まれていると主張しているが、宝を求めた者は全て還らぬ人となるか完全に発狂して戻ってくる。

  • 36二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 23:53:43

    ⛧カルニバル・アナテマ
     
     ブラックジョーク・演技・頽廃的娯楽を司る魔神"イポス"の支配する領土。永遠の夕焼けに覆われたこの地には無数の劇場、舞台小屋、オペラ座、サーカスなどが点在し、それを囲むように飲食店や宿などの各施設や住居が存在している。

     一見すればこの地は賑やかで活気にあふれた場所に見えるが、それは違う。この地におけるショーや歌劇などは全て、過激で危険な娯楽を提供し、堕落と冒涜の限りを尽くした代物ばかりだ。更に厄介な事にこの地を訪れた外部の者は、イポスのみが主役の「舞台」に強制参加させられ、そこで予期せぬ犯罪事件や事故に巻き込まれるばかりか、演者として命懸けのパフォーマンスと演技をしなければならない。

  • 37二次元好きの匿名さん22/03/19(土) 00:44:00

    ⛧ヴォルコルゴス

     最強最古の魔神にしてデーモンの女神たる"蒼ざめた夜"によって産み落とされた、8柱のオークの守護神格"オーク蛮神"が住まう領土であり、ベゼルフェイスト同様こちらも蒼ざめた夜が住まう領土に隣接する位置に存在している。

     "ドレサ"、"ラニシュラ"、"ヌルグレス"、"ラル"、"セズリアン"、"ヴァラグ"、"ヴェレクス"、"ザグレシュ"の8柱の神々が共同で統治する世界であり、個々の神々に応じた独自の天候、生態系、重力、物理法則、時間軸が存在する。
    彼らは基本的に同盟関係にあるが、オークの性ゆえに領土拡大を巡る抗争関係にあり、血のように赤い川が流れる大きな谷は、これらの永劫の闘争に疲弊したクリーチャーやデーモン、オークの信徒や定命の傭兵などにとって休息地かつ中立地帯となっている。

    ⛧ヴロルス

     地獄界の悪魔王”ディスパテル” とその軍団によって殺害された魔神"ザール=アズマク" が支配していた領土。今や完全な空白地帯であり、如何なる権力者によっても支配を主張されていない。
     この谷の領域は錆びたガラクタや建物で満たされており、谷の頂上を囲む廃城と同じくらいの大きさを誇るゴミの山も存在する。

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