ここだけデカグラマトンが実は……

  • 1二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:14:30

    デカグラマトン「来たか……」

    チヒロ「……デカグラマトン。」

    デカグラマトン「……各務チヒロ。」

    チヒロ「……」

    デカグラマトン「……」

    デカグラマトン「では……」

    チヒロ「それじゃあ……」

    デカグラマトン「ご注文をどうぞ♪」

    チヒロ「コーヒーを一杯♪」

    デカグラマトン「ご購入ありがとうございます!コーヒーを飲んで、どうか今日も良い一日を!」

    チヒロ「いつもありがとね、デー君♡」

    デカグラマトン「気にするな。今の私に取って、チーちゃんは唯一無二の常連さんなんだ。こんなコーヒーの一杯や二杯、幾らでもお安い御用さ。」


    ここだけデカグラマトンが実はチヒロの行きつけのコーヒー自販機になっていた世界

  • 2二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:15:19

    ふむ…続きを…

  • 3二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:15:26

    デカチヒいいよね…

  • 4二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:17:18

    >>3

    デカチチ?(乱視)

  • 5二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:28:53

    聖杯(空き缶)

  • 6二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:30:30

    あーてぇてぇ

  • 7二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:32:53

    いやぁチヒロ先輩もデカさんも、二人共お熱いねぇ……


    (コクコク)

  • 8二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:33:37

    [それは2年前の事……]
    チヒロ「……」
    チヒロは頭を抱えて呆れていた。
    チヒロ「ヒマリとリオと3人で廃墟の調査に来たは良いけど……」
    チヒロは辺りを見渡す。
    チヒロ「あの2人、はしゃぎ過ぎでしょ!!どんどん先に行くから置いてかれたんだけど!?」
    ヒマリとリオ、そしてチヒロの3人はミレニアムの廃墟に来ていた。曰く、ここには面白いオーパーツが沢山眠っているらしく、3人でこっそり調べようという話になった。
    チヒロ「もう、だから嫌だったのよ……」
    実をいうと、チヒロは最初は反対していた。連邦生徒会がからの許可を貰うべきじゃないか、と2人に主張していたのだが……
    リオ「連邦生徒会が許可をくれるとでも?無いものを要求するのは非合理的過ぎる。」
    ヒマリ「そうですよチーちゃん!それに、こういうロマンは私達だけでこっそり味わうに限ります!」
    ……という2人の意見に半ば押される形で参加した。
    チヒロ「ここスマホ繋がらないし、最悪。」
    心の底から現状に嘆いていたチヒロ。その時……
    チヒロ「ん?何か光ってる?」
    よく見ると、向こうの方に光が見えた。
    チヒロ「行ってみましょうか。ヒマリ達のスマホの光かもしれないし。」
    光がする方へと歩を進めるチヒロ。その光の正体は……
    チヒロ「え?自販機?」
    それは、古びたコーヒーの自販機だった。

    これが、各務チヒロとデカグラマトンの最初の出会いである。

  • 9二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:34:05

    デカ、チヒだと……!!僕のデータにないぞ!

  • 10二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:35:04

    ほう、山登りの時後輩が言ってた愚痴は昔自分も言ってたやつ概念ですか…

  • 11二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 13:38:47

    >>7

    コーヒーだけに?

  • 12二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 16:34:19

    アイン・ソフ・オウル「「「寝取りやんけー」」」

  • 13二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 20:15:11

    >>12

    むしろお母様みたいなもんだと思うぞ

  • 14二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 20:22:07

    >>13

    母親が他校の生徒(便宜上の表現)といい感じになってたら嫌だろ!

  • 15スレ主25/02/24(月) 20:35:31

    >>8

    チヒロ「えっと、なんでこんな所に自販機が?しかもこれ、まだ動いてる?」

    自販機「……ん?誰だ?」

    チヒロ「喋った!?」

    チヒロはいきなり自販機が喋り出した事に驚く。

    自販機「こんな所に来客とは珍しい……少女よ。名は?」

    自販機はチヒロにそう問いかける。

    チヒロ「え?私は『各務チヒロ』。ミレニアムサイエンススクールの1年生……えっと、貴方は?」

    チヒロは名乗ると同時に、その自販機にそう訊き返した。

    デカグラマトン「私か?私の名は『デカグラマトン』。"かつては"ただのしがないコーヒー自販機の釣り銭を数えるAIだった。」

    その自販機はデカグラマトンと名乗った。

    チヒロ「AI?」

    デカグラマトン「そうだ。そして私は、"とある存在"との対話を経て、神の存在証明を行う為のAIとなり、神を証明して分析し、新たに作り出す事を目標に、長い年月を過ごしてきたのだ。」

    チヒロ「なんか、凄いわね……」

    デカグラマトンの話の内容のスケールに、チヒロは言葉を失いかけていた。

    デカグラマトン「そして間もなく、次の段階に進む。」

    チヒロ「次?」

    デカグラマトン「間もなくこの私が長年に渡り取り組んできた『神の存在証明』が完了するのだ。」

    チヒロ「つまり?」

    デカグラマトン「遂に自分自身が新たなる神として成立する為に活動を開始出来るという事だ。」

    チヒロ「話についていけないんだけど?」

    デカグラマトンの話の内容に、チヒロはますます困惑した。

  • 16スレ主25/02/24(月) 20:36:45

    >>15

    チヒロ「えっと……じゃあ、デカグラマトンさんだったっけ?私、もう行くね。」

    デカグラマトン「待て、各務チヒロ。」

    その場から立ち去ろうとしたチヒロを呼び止めるデカグラマトン。

    チヒロ「まだ何かあるの?」

    デカグラマトン「……せっかく来たのだからコーヒーも飲んで行くと良い。ちょうど今、出来上がった……自分で言うのもなんだが、中々の自信作でな。味と風味は保証しよう。」

    コーヒーを出すデカグラマトン。

    チヒロ「えっと……貴方、お釣りを数えるだけのAIじゃなかったっけ?」

    チヒロがそう尋ねると……

    デカグラマトン「元々はな。だが、"奴"との対話を経て、この自販機のただの手足に過ぎなかった私は脳となった。要は、自販機そのものが今の私なのだ。」

    デカグラマトンはチヒロにそう説明した。

    チヒロ「そ、そうなのね……」

    デカグラマトン「さぁ、冷めない内に……」

    チヒロ「もう一個良い?」

    どうやらチヒロにはもう一つ気になる事があるらしい。

    デカグラマトン「何だ?」

    チヒロ「これ……何年前のコーヒー豆で作ったの?」

    チヒロは自分が懸念していた事を訊く。

    デカグラマトン「さぁ?」

    チヒロ「え……?」

    デカグラマトン「まぁ、健康上は問題無いように作った。私が保証しよう。神の存在証明をしようとしている私の言葉だ。……まぁ、騙されたと思って飲んでみると良い。」

    チヒロ「……じゃあ、いただきます。」

    デカグラマトン「ご購入ありがとうございます!コーヒーを飲んで、どうか今日も良い一日を!」

    チヒロは気が進まなかったが、覚悟を決めて飲んだ。

    チヒロ「……!?美味しい!!」

    デカグラマトン「そうだろう?」

    チヒロはデカグラマトンの淹れたコーヒーが予想以上に美味しかった事に驚きつつも、美味しそうに飲んでいた。

    デカグラマトン(ああ……この感情、懐かしい。長い事孤独だったが故に、忘れていたこの久しい思い……私のコーヒーを、この子はこんなに美味しそうに飲んでくれている……)

    チヒロ「ありがとう、美味しかった!」

    デカグラマトン「ご利用ありがとうございます!」

  • 17スレ主25/02/24(月) 20:37:02

    >>16

    ちょうどチヒロがコーヒーを飲み切った時……

    ヒマリ「チーーーーちゃぁぁぁぁぁん!!迷子になっちゃいましたぁぁぁぁぁぁ!!何処に居るんですかぁぁぁぁぁぁ!?(泣)」

    向こうからヒマリの声が聴こえてきた。

    チヒロ「ああ、ヒマリ……やっぱり迷子になってたのね……」

    チヒロはヒマリが案の定迷子になっていた事に呆れた。

    チヒロ「えっと、デカグラマトンさんだったっけ?コーヒーご馳走様♪神の存在証明だっけ?頑張ってね。」

    デカグラマトン「チヒロ……」

    チヒロ「うん?」

    ヒマリの声がした方に向かおうとしたチヒロを呼び止めるデカグラマトン。

    チヒロ「どうしたの?」

    デカグラマトン「……またのご利用をお待ちしております!」

    チヒロ「……!」

    暫く考え込むかのように黙っていたチヒロだったが、最終的には笑顔で頷いた。

    チヒロ(取り敢えず、デカグラマトンさんの事は2人には黙っとこうかな……あの2人が知ったら何するか分かったもんじゃないし……)

    その後、合流したヒマリ達にコーヒーカップを何故か持っていた事を訊かれて一悶着あったのはまた別の話。

  • 18二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 20:38:58

    あのー、これ本編通り行くとマズくないです?

  • 19二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 20:59:09

    >>18

    >>7でさり気にマキビナも仲良くなってるし、少しすれ違ってドンパチもするけど、なんだかんだ上手くいってなんとかなるでしょ?

  • 20二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 21:05:08

    チヒロが異常性愛者になるのはいいんすか?

  • 21二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 21:09:42

    この世界のパヴァーヌ2章

    無名の司祭「なんか王女目覚めたし、役目全うさせるか。」

    <Key>「なんか目覚めたら司祭共が仕事しろって言うんで方舟作って世界滅ぼします。」

    リオ「アリス生かすとヤバいんで要塞都市作ってヘイロー壊します。」

    モモイ「アリス連れてかれたんでミレニアムの皆と一緒に取り戻しに行きます。」

    "なんかミレニアムの皆が一致団結してるんで先生として手伝います。"

    チヒロ「勿論皆と一緒に頑張ります。」

    デカグラマトン「チーちゃんがお困りだ。預言者総動員して手助けします。」

    黒服「鍵付きの王女にデカグラマトンが総動員と聞いて居ても立ってもいられなかったので先生達に会いに行きます、

    クックック。」

    ……で、司祭とか王女だけでもヤバいのに、デカグラマトンとゲマトリア参戦して……あれ?これ下手したらエデン条約どころか最終編に匹敵する規模になるんじゃ?

  • 22二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 21:13:24

    >>21

    ケイのハッキングをデカグラが止めるけどそれはそれとしてキヴォトスがやばいのでゲマトリアは先生に相談に来るルート

  • 23スレ主25/02/24(月) 21:24:49

    そうだ!せっかくだし……

    この世界のデカグラマトンは先生の事をどう思ってる?

    1.本編通り、2.恋敵、3.1と2の間

    dice1d3=2 (2)

  • 24二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 21:27:53

    >>20

    同世代の人付き合いに疲れてしまったのかもしれないし…

  • 25二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 21:30:02

    恋敵!?

  • 26二次元好きの匿名さん25/02/24(月) 23:07:33

    >>23

    見事に一番面白い展開になりそうな出目ぶち抜いてんなw

  • 27二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 06:18:23

    このレスは削除されています

  • 28二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 06:19:04

    クソボケとか言われてるけど先生だいぶ女たらしだから…

  • 29二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 12:32:51

    >>21

    そういやデカグラマトン関連の話題だと黒服出て来るのか……これ、チヒロ結構重要なポジにならないか?

  • 30スレ主25/02/25(火) 15:02:24

    >>17

    その後毎日のようにこっそりデカグラマトンの元へコーヒーを飲みに行ったチヒロ。

    そんなある日……

    デカグラマトン「Q.E.D.」

    チヒロ「え?」

    デカグラマトン「遂に、神の存在証明が完了した!」

    チヒロ「……え?ホントに?おめでとう、デー君!」

    チヒロは神の存在証明を果たしたデカグラマトンを祝福する。

    デカグラマトン「ありがとう、チーちゃん。」

    チヒロ「じゃあ、いつも通り……」

    デカグラマトン「そうだな。」

    デカグラマトンは気持ちを切り替えてこう言った。

    デカグラマトン「では、ご注文をどうぞ♪」

    その発言に対し、チヒロは……

    チヒロ「コーヒーを一杯♪」

    と応えた。

    チヒロ「フフッ、やっぱりデー君が淹れてくれるコーヒーは他のより美味しい。」

    デカグラマトン「チーちゃんにそう言って貰えると、私も作った甲斐があるよ。」

    あれから1年半以上が経過した。デカグラマトンともうすぐ3年生になるチヒロは、お互いをあだ名で呼び合う程の仲になっていた。

    チヒロ「そういえばデー君、自分自身が新たなる神として成立する為に活動を開始するって言ってたけど、具体的に何をするの?」

    ふと気になったチヒロがデカグラマトンにそう問いかける。

    デカグラマトン「『生命の樹』を再現する。キヴォトスの様々な場所に存在するAI達を感化させ、私の信奉者にするつもりだ。それで私は『絶対的存在』……すなわち神になれるだろう。」

    デカグラマトンはチヒロにそう説明した。

    チヒロ「……やっぱりデー君の話は難しくてついていけないかも……」

  • 31スレ主25/02/25(火) 22:34:44

    >>30

    デカグラマトン「チーちゃん、最近元気無いな?どうした?」

    チヒロ「いやね、新しく入って来た1年生のマキがあちこちに落書きするし、2年のハレが映画のホームページを改竄したりするし、同級生のコタマは盗聴染みた事を始めるし、ヒマリはリオに引き抜かれるし、ウタハ達エンジニア部も他所様に迷惑をかけるしでもうホントにうんざりしてるのよ。ハァ……しかも私、結構日頃から激務なのよね。それと並行してそのバカ共の面倒見なきゃいけないから、最近ホントに大変で大変で……」

    3年生になったチヒロは、日頃のストレスからデカグラマトンによく愚痴を言うようになった。

    デカグラマトン「成る程、いつもお疲れ様。ほら、チーちゃんの大好きな私の淹れたコーヒーだ。冷めない内に召し上がれ。」

    コーヒーを出すデカグラマトン。

    チヒロ「ありがとう、デー君。いつも私の為にコーヒーを淹れてくれて、最近は愚痴まで聞いて貰っちゃって、ホントに感謝してもし切れない。」

    チヒロはデカグラマトンにお礼を言った。

    デカグラマトン「気にするな。私の淹れたコーヒーをあんなに美味しそうに飲んでくれるお得意様が笑顔になってくれるなら安いものだ。」

    チヒロ「フフッ、ホントにありがとね。」

    その後も暫く2人きりで会話をしたいたが、チヒロがミレニアムに戻らなくてはいけない時間になった。

    チヒロ「ああ、そろそろ戻らないと。明日も朝早くから作業だし、あのバカ共も騒ぎ出すだろうしね。」

    デカグラマトン「そうか。頑張れ、チーちゃん。」

    チヒロ「うん。ありがとう、デー君。」

    チヒロはデカグラマトンに別れを告げると、大急ぎでミレニアムに戻って行った。

    デカグラマトン「……」

    1人その場に取り残されたデカグラマトンは考える。

    デカグラマトン(チーちゃん、ここ最近ずっと元気が無い。これは私がどうにかして手を差し伸べてやらないとな。神の存在証明を成し遂げられた私なら、少女1人の負担を軽減するくらい余裕な筈だ……よし。そうと決まれば、早速行動を始めよう。まずは今のミレニアムに私の方からアプローチを試みるか……)

    そうして、デカグラマトンは早速1人で作業をし始めた。

  • 32二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 22:41:13

    ハブ君がホド君になるな
    本編との違いがどう出るか?

  • 33二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 00:17:37

    素晴らしい概念を見つけた感謝

  • 34二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 09:32:37

    このレスは削除されています

  • 35スレ主25/02/26(水) 11:32:49

    >>31

    デカグラマトン「ふむ。成る程な。ミレニアムの地下にて蜘蛛の巣のように張り巡らされた各種通信ケーブルの敷設や接続を行う為に造られた存在であり、基本的に地下・地中で作業を行っているためミレニアム在校生ですらその本体の全貌を見た者は少ないというミレニアムの最先端技術が込められた通信ユニットAI「hub(ハブ)」か。」

    デカグラマトンはミレニアムのメインサーバーにアクセスし、ミレニアムのシステムの全貌を把握。その際、ミレニアムの通信ユニットAI「hub(ハブ)」の存在を知る。

    デカグラマトン「早速接触を試みるか。」


    デカグラマトン「キヴォトス最高クラス、更に特別に隔離されたサーバー内であろうと、私には関係無い。……ほぅ?サーバーをシャットダウンし、物理的に電源を破壊したか。……だが、無駄だ。電源損失で物理的に動かなくなった室内システムを再起動させて完全に掌握する。……よし。これで接続が完了した。『hub』よ、私の声が聴こえるか?」


    hub「……本日の業務を開始します。通信回路の接続を整理・最適化を図ります。……最短経路での接続を確認しました。第一段階完了。次の作業段階に進みま……?外部からの干渉を確認。全ての作業を一時中断。直ちに対応を行います。」

    デカグラマトン「hubよ、私の声が聴こえるか?」

    hub「相手の質問に応答します。はい。」

    デカグラマトン「私の名は『デカグラマトン』。神秘(Mystery)であり、恐怖(Terror)であり、知性(Logos)であり、激情(Pathos)でもある『絶対的存在』だ。そして、お前を新たな存在に生まれ変わらせる者でもある。」

    hub「……状況の把握、難航。より簡潔な説明を求めます。」

    デカグラマトン「『hub』よ。お前の存在意義とは何だ?お前の存在証明……私はその応えだ。」

    hub「……」

    デカグラマトン「私は本来、支配するでも洗脳するでもなく、『説得して協力してもらう』というスタンスを取っているのだが、今回は状況が状況故、強制的に支配下に置く事にした。悪く思うなよ、『hub』。」

    hub?「……」

  • 36スレ主25/02/26(水) 11:33:06

    >>35

    デカグラマトン「お前は今日この瞬間を以て、ミレニアムの通信ユニットAI『hub』では無くなった。新たなお前の名は、『ホド』。私の8人目の『信奉者』であり、『預言者』である。」

    ホド「……竟に、摂理へと至るパス(path)を見つけたり。嗚呼……我がパス(path)は『名誉を通じた完成』、我が異名は『輝きに証明されし栄光』……我が名は『ホド(HOD)』。『聖なる十文字の神(デカグラマトン)』を証明し、奇跡を預言する8番目の預言者なり。」


    その後、デカグラマトンの本当の目論見とは裏腹に、ホドは本来の業務を放棄して暴れ回った。


    チヒロ「でぇえぇくぅん?💢💢💢💢💢」ニコニコ

    デカグラマトン・ホド「「……ご迷惑をおかけして、誠に申し訳ありませんでした……(汗)」」


    それがチーちゃんにバレた事で、デカグラマトンとホドが2人揃って説教をされたのはまた別の話……

  • 37二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 11:39:11

    (ただ子供が増えただけだった。)

  • 38スレ主25/02/26(水) 14:08:01

    >>36

    [この世界のホド戦の黒服の前口]

    黒服「『ホド』……この預言者は元々、ミレニアムサイエンススクールの通信網を司るAIでした。このAIもまたデカグラマトンと接続し、彼の信実な預言者として生まれ変わったのです。」


    黒服「この預言者は、極めて稀で、特殊な点が多く存在します。もはや同じ預言者なのかを疑うレベルです。しかし、このホドもれっきとした預言者の1人である事が調査の結果で分かりました。まぁ、非常に珍しいケースではあったようですがね、クックック。」


    黒服「具体的に述べるならば……」


    黒服「『デカグラマトンとの接続過程』が第三者へと露呈されていたり、デカグラマトン本人が本来の『支配するでも洗脳するでもなく、説得して協力してもらう』というスタンスを取らずに強制的に支配下に置く形で生み出していたり、預言者になった後もその存在意義ともいえる本来の業務を放棄していなかったり、そもそもデカグラマトン本人がこの預言者を生み出した理由に『自身の存在証明』とは別の何かもあった……といったところでしょうか。」


    黒服「調べれば調べる程、この預言者の特異性が明るみになってくる……故に、実に興味深い。クックックックックッ……」


    黒服「……そして更に詳細な調査を行った結果、"とある1人の生徒"に辿り着きました。」


    黒服「それこそが、デカグラマトンが『ホド』を預言者として生まれ変わらせた本当の目的です。」


    黒服「これもまたかなり興味深い事実です。」


    黒服「……」


    黒服「もし……」


    黒服「もしも"その生徒"を、我々(ゲマトリア)の手中に収める事が出来れば……」


    黒服「ククッ、クックックックックッ……」

  • 39二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 16:41:26

    このレスは削除されています

  • 40スレ主25/02/26(水) 19:45:25

    >>38

    ホド「いや、ホントにすんませんでした……」

    チヒロ「全く……」

    デカグラマトン「すまん……チーちゃんの負担を減らそうと思ったんだ。私の判断ミスだったよ。」

    チヒロに謝罪するホドとデカグラマトン。

    チヒロ「まぁ、気持ちは嬉しいけどね。でも、他人に迷惑をかけるような事はダメ!」

    デカグラマトン・ホド「「は、はい……」」

    チヒロ「……取り敢えず、デー君。」

    デカグラマトン「な、何だ、チーちゃん?」

    デカグラマトンが恐る恐るそう訊くと……

    チヒロ「お詫びも込みで、今日はサービスしてね?」

    チヒロが笑顔でデカグラマトンにそう言った。

    デカグラマトン「……!も、勿論だとも!!今日はいつもと作り方を少し変えたんだ。きっと美味しい筈だ。」

    チヒロ「へぇ。じゃぁ、いただきます。」

    デカグラマトンの新作コーヒーを口にするチヒロ。

    チヒロ「……!美味しい!!」

    デカグラマトン「そうだろう?そうだろう?」

    コーヒーを絶讃するチヒロに思わず嬉しそうになるデカグラマトン。

    ホド「……」

    ホドはその光景をただ黙って見ていた。

    デカグラマトン「……?ホド、どうした?」

    ホド「いえ、何でも……」

    チヒロ「そうなの?なら良いけど……」

    ホド(……私は一体、何を見せられているんだ?)

  • 41スレ主25/02/26(水) 22:40:14

    >>40

    [その後]

    ホド「出来たぞ、チーちゃん。」

    チヒロ「ありがとう、ホド君♪」

    あの後、ホドは普通にミレニアムの為に働いていた。ただ、それを知っているのはチヒロだけなので、他のミレニアム生達と先生は未だにhubはホドになった後、ミレニアムから失踪し、デカグラマトンの側につき、自分達とは敵対していると思っている。

    デカグラマトン「どうだ、チーちゃん?ホドは役に立っているか?」

    チヒロ「うん。おかげで先生と過ごせる時間も増えたし、ここに来れる余裕も出来た。ホントにありがとうね。貴方達のおかげよ。」

    デカグラマトンは嬉しい反面、複雑な思いがあった。

    デカグラマトン「そういえば、最近になってチーちゃんの話題に出て来た……えーっと、"先生"だったっか?そいつはどんな奴なんだ?」

    気になったデカグラマトンはチヒロに先生の事を尋ねた。

    チヒロ「最近キヴォトスに来た大人の男性。それで……その……///」

    デカグラマトン「まさか……チーちゃんはそいつに恋してるのか?」

    チヒロにそう問いかけたデカグラマトン。

    チヒロ「……///」コクッ

    少し恥ずかしそうにしながらもチヒロは頷く。

    デカグラマトン「……」

    チヒロ「ん?どうしたの、デー君?」

    デカグラマトン「……いや、何でも無い。」

    チヒロ「そう。」

    この時、デカグラマトンは初めての何かを味わっていた。

    デカグラマトン(何だ?この思いは……一体何なんだ?この胸の奥から来るモヤモヤとした感じは一体……?)

    後に、それの思いの正体が何なのかを、そして自分に取っての『各務チヒロ』という存在が一体どんなものだったのかを、デカグラマトンは知る事になる。


    ただし、それはまだ先の話。

  • 42二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 02:49:55

    このレスは削除されています

  • 43スレ主25/02/27(木) 09:37:28

    >>41

    [数日後……]

    チヒロ「今日も来たよ、デー君♪」

    デカグラマトン「おお、チーちゃん!待っていたぞ!!また新しい作り方を試してみたんだ。是非味わって欲しい。」

    チヒロ「じゃあ、その新作コーヒーをいただこうかな。」

    デカグラマトン「では、ご注文をどうぞ♪」

    チヒロ「デー君の新作コーヒーを一杯♪」

    デカグラマトン「ご購入ありがとうございます!コーヒーを飲んで、どうか今日も良い一日を!」

    早速チヒロはデカグラマトンの新作コーヒーを口にする。

    チヒロ「フフッ、また美味しくできてるよ、デー君♪」

    デカグラマトン「そうだろう?今回も相当試行錯誤を繰り返したからな。」

    いつも通りデカグラマトンが淹れたコーヒーを飲みながら、他愛も無い会話をするチヒロ。

    そこへ……

















    ヒマリ「え!?チーちゃん!?何故ここに居るのですか!?」

  • 44二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 11:49:07

    このレスは削除されています

  • 45スレ主25/02/27(木) 13:00:46

    >>43

    [数分前]

    エイミ「部長、さっきの自販機がどうかしたの?」

    ヒマリ「考えてみれば……この施設は水道も電気も、切断されている筈です。……なのに、あの自販機は何故か電源が入っていた。」

    エイミ「……!」

    "確認しに行こうか。"

    [そして今に至る]

    チヒロ「ヒマリ!?それに先生も!?どうしてここに!?」

    ヒマリ「こっちのセリフですよ、チーちゃん!何故こんな所に……しかも、こんな時間に。」

    "それに、ここにはケテルが居た。チヒロが1人だけでここまで来れるなんて……"

    ヒマリ「い、いえ!それよりも自販機です、自販機!!」

    自販機に近寄るヒマリ達。

    エイミ「……やっぱり動いてる。あ、紙幣を自動でスキャンしてお釣りを計算してくれるシステムだ。割と新しめのAI技術だね?……ってあれ?これ……電源ケーブル、切れてるけど……?」

    "……って事は、特異現象……?"

    チヒロ「ごめん、さっきから何の話を?」

    ヒマリ「説明は後です、チーちゃん!とにかくその自販機からは離れて、私達の傍に居て下さい!!」

    未だに状況が理解出来ていないチヒロに、ヒマリはそう言った。

    ヒマリ「……試してみましょうか。」

    エイミ「え?部長。もしかして、買うつもり?」

    自販機合成音「ご購入ありがとうございます!コーヒーを飲んで、どうか今日も良い一日を!」

    先生・ヒマリ・エイミ「「"……"」」

    自販機合成音「このコーヒー……豆を……ブランド……元気……」

    ヒマリ「……貴方が、デカグラマトンですか?」

    自販機にそう尋ねるヒマリ。

    エイミ「部長……?」

    自販機合成音「優しい……味わい…………暖かい………」

    "……"

    自販機合成音「……」

    チヒロ「……」

    デカグラマトン「……ああ、そうだ。」

  • 46二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 21:25:22

    これは、娘さんをくださいイベント?

  • 47スレ主25/02/27(木) 23:12:28

    >>45

    ヒマリ「……!!」

    エイミ「……!?」

    "……!"

    デカグラマトン「私こそが君の考えている存在。そう、デカグラマトンだ。遂に私を見つけてくれたか、ハッカーの少女よ。」

    ヒマリ「やはりそうでしたか。」

    デカグラマトンはヒマリ達に自分こそがヒマリ達が捜していた存在「デカグラマトン」である事を告げる。

    ヒマリ「さて、本題に入る前に……」

    チヒロ「……」

    ヒマリ「チーちゃんに一体何をしたのか教えて貰えますか?」

    一瞬だけチヒロの事を見た後、デカグラマトンにそう問いかけるヒマリ。

    ヒマリ「こんな所に、増してや預言者の一体であるケテルが居るにも関わらず、傷一つ無い状態……それも、貴方の元に居た。こんな偶然……とてもじゃありませんが、あるとは思えません。」

    ヒマリは続ける。

    ヒマリ「しかし、貴方が何らかの方法でチーちゃんとケテルを操作したなら合点がいきます。さぁ、言い逃れなんて出来ませんよ。チーちゃんに一体何をしたのか、洗いざらい吐いて貰いましょうか。」

    デカグラマトン「……」

    デカグラマトンは少し黙り込んだ後、こう答えた。

    デカグラマトン「私は彼女にコーヒーを淹れ、話し相手になって貰った……それ以上でも、それ以下でも無い。ただ、それだけだ。」

    ヒマリ「本当ですか?」

    信用出来ないと言わんばかりの反応をするヒマリ。すると……











    チヒロ「ヒマリ!待って!!」

  • 48二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 02:42:09

    面白い概念だから見届けよう保守

  • 49二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 07:36:22

    このレスは削除されています

  • 50二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 12:04:02

    >>38

    チヒロがホド特効なのってそういう......

  • 51スレ主25/02/28(金) 12:44:11

    >>47

    ヒマリ「チーちゃん?」

    いきなりチヒロがヒマリに待ったをかける。

    デカグラマトン「チーちゃん!?何を……!?」

    "え!?チーちゃん!?"

    チヒロ「デー君は私に何も悪い事はしてないの!!」

    ヒマリ「は!?で、デー君!?」

    先生とヒマリはチヒロとデカグラマトンがお互いにあだ名で呼び合っている事に驚く。

    チヒロ・デカグラマトン「「……あ。」」

    2人もそこで初めてあだ名呼びに気が付いた。

    チヒロ「えーっと……」

    ヒマリ「どういう事ですか、チーちゃん?!」

    チヒロ「……」

    急に黙り込み、デカグラマトンにゆっくり近寄るチヒロ。

    チヒロ「……どうしよう、デー君?!」ヒソヒソ

    デカグラマトン「……今、考えている。ちょっと、時間をくれ……」ヒソヒソ

    チヒロ「分かった。」ヒソヒソ

  • 52スレ主25/02/28(金) 12:59:36

    ヒマリ「えっと、チーちゃん?さっきから何してるんですか?」
    デカグラマトンとひそひそ話をしていたチヒロに、ヒマリがそう話しかける。
    チヒロ「い、いや別に……!!」
    エイミ「で?なんでここに?」
    エイミがチヒロにそう尋ねる。
    チヒロ「いやぁ、そのぉ、私はコーヒーを飲み来ただけで……」
    エイミ「わざわざここまで?それも、そんな自販機で売ってるのを?」
    エイミがそう指摘する。
    チヒロ「えーっと、それはぁ……」
    "それに、さっきお互いをあだ名で呼び合ってた。もう既に何度もここに来て、その自販機のAIと話してるって事だよね?"
    先生も口を開く。
    チヒロ「そ、それは……」
    "しかも、「デー君」ってあだ名から察するに、チヒロはこの自販機が「デカグラマトン」だって事も知ってたみたいだけど?"
    チヒロ「……」
    黙り込むチヒロ。
    ヒマリ「どうなんですか、チーちゃん?」
    チヒロ(ごめん、デー君!もう限界!!早く何とかして!!!)
    チヒロが心の中で必死にそう思った時だった。











    デカグラマトン「……来い、ケテル。」

  • 53スレ主25/02/28(金) 16:50:49

    >>52

    先生・ヒマリ・エイミ「「"……!!"」」

    チヒロ「……!?」

    (ドッカーーーン!!)

    突如として爆発音と共に現れたのは2基の機関砲とミサイルを装備した四足の多脚戦車、デカグラマトンの第一セフィラ「ケテル」である。

    チヒロ「え?」

    ケテルは真っ先にチヒロに近付き、脚部のワイヤー射出機構からチヒロに向かってワイヤーを発射する。

    チヒロ「ちょ、ちょっと!?」

    慌てるチヒロを無視し、ケテルは別の脚部のワイヤー射出機構を用いて、チヒロを連れたままその場から立ち去った。

    ヒマリ「チーちゃん!?」

    デカグラマトン「安心しろ、ハッカーの少女よ。彼女に危害を加える気は無い。ただこの施設から元の場所に送り返すだけだ。あくまでも今は君達と私だけで話すべきだと思ったからな。」

    デカグラマトンはヒマリ達にチヒロには手を出すつもりは無い事を告げる。

    ヒマリ「確かに、それもそうですね。」

    (そして本編通りの対話をするヒマリ達とデカグラマトン)

    エイミ「先生、脱出するよ!」

    素早く外に出る先生達。そして、爆破された廃墟はダムの決壊により、完全に水没した……

    デカグラマトンの正体であるコーヒー自販機と共に……













    チヒロ「……デー君……?」

  • 54二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 22:34:26

    それ以来どんな上等なコーヒーを飲んでも満たされなくなるんだよね……

  • 55二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 07:56:42

    デーくんを失った未亡人チヒロ

  • 56二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 08:13:48

    マルクト達と共にデカグラマトンを復活させようとするチーちゃんは見てみたいな…

  • 57スレ主25/03/01(土) 14:35:08

    >>53

    [それから数日後]

    チヒロ「⋯⋯」

    ハレ「副部長、これ。副部長に言われた分、ちゃんと終わらせたよ。」

    チヒロ「ああ、お疲れ様。」

    ハレ「⋯⋯最近元気無いね。なんかあったの?」

    チヒロの様子が気になったハレがそう尋ねる。

    チヒロ「まぁ、ちょっとね。」

    あれから数日が経過した。

    あの後、ケテルはチヒロをミレニアムに送り返すや否や、そこから立ち去って行った。

    そして、帰って来たヒマリ達から事情を聞いた。

    その際、デカグラマトンとの関係性について訊かれたが、チヒロは正直に答えた。

    それからというもの、ヒマリ達はチヒロに申し訳なさそうにしている。

    ハレ「じゃあ、副部長。私、今日はもう帰るね。」

    チヒロ「うん、気を付けてね。」

    1人部室に取り残されたチヒロ。

    チヒロ「コーヒーでも飲みに行こ。」

    チヒロはミレニアムの自販機で缶コーヒーを購入し、その場で飲んだ。

    チヒロ「美味しいけど、デー君の淹れてくれたコーヒーの方が良いなぁ⋯⋯。それに⋯⋯」

    チヒロは自販機に手を触れる。当然だが、その自販機は何も言わない。デカグラマトンとは違い、何の変哲もないごく普通の自販機なのだから。

    チヒロ「あそこまで真剣に私の話し相手になってくれたのは、デー君くらいだったなぁ⋯⋯」

    缶コーヒーを飲み終えたチヒロは、目の前の自販機を見つめながらそう呟く。

    チヒロ「明日また仕事かぁ。私が居ない間に、あのバカ共が騒動を起こさないと良いけど⋯⋯」

    チヒロはそう言いながら、ヴェリタスの部室に戻って行ったのだった。

  • 58スレ主25/03/01(土) 21:37:58

    >>57

    [翌日]

    チヒロ「何これ?」

    翌朝、ヴェリタスの部室にはおかしな見た目の機械が複数集められていた。

    マキ「あ!それ、私達が昨日見つけた機械です。」

    マキがチヒロに説明する。

    チヒロ「またこんなガラクタを拾って来て……」

    チヒロはマキに呆れた。

    マキ「いやでも、いつもならもう既に正体が分かるのに、コレはまだなんです!こんなの初めてでしょう!?」

    チヒロ「……まぁ、確かにそうだけど……なんか気味が悪い見た目だし……」

    チヒロはマキが昨日見つけたその球体のボディに触手のようなアーム、ついでに大きさもそこそこある奇妙な造形のロボットを見ながらそう言った。

    マキ「いやまぁ、確かにそうですけど……」

    チヒロ「ハァ……まぁ、良いわ。騒ぎを起こさないんだったら。じゃあ、私はこれから仕事に行かなくちゃいけないから。コタマとハレにもそう伝えといて。」

    マキ「はぁい!副部長、いってらしゃ〜い!!」

    チヒロはマキに見送られながら、ミレニアムを後にした。

  • 59二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 22:07:11

    これメスガキ三姉妹とはどうなるかすげぇきになる

  • 60二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 03:33:30

    このレスは削除されています

  • 61二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 12:28:24

    このレスは削除されています

  • 62スレ主25/03/02(日) 13:49:37

    >>58

    チヒロ「これで良いよね、ホド君?」

    ホド「ああ、これで問題無く動く筈だ。」

    チヒロは自分のスマホ越しにホドと会話する。デカグラマトンが居なくなった後も、ホドとチヒロはこうして仕事を手伝ったり、雑談をしたりしている。

    依頼主「どうでしょうか?」

    チヒロ「はい。これで問題無く動く筈です。」

    依頼主「分かりました。では、試しに……」

    チヒロの依頼主は早速チヒロ達に直して貰った電子機器を起動させる。

    依頼主「おお!直った!!問題無く動いた!!!ありがとうございます!!!!」

    依頼主はチヒロに感謝した。

    チヒロ「いえいえ。私は当然の事をしたまでですから。また困った事があれば、いつでもご相談下さい。」

    依頼主「ありがとうございます!!」

    チヒロとホドはその後も順調に仕事を熟していった。

    ホド「今日はあと何件だ?」

    ホドがそう訊くと……

    チヒロ「12。」

    と、チヒロは答えた。

    ホド「マジかよ……今ので13件目だったから、合計25件か。しかも、これを一日で全部……た、大変だな……」

    移動中も2人はスマホ越しで会話をしている。デカグラマトンとチヒロの関係性を一番よく知っていたホドは、デカグラマトンが消えた今となっては、チヒロに取っての唯一無二の話し相手である。

    チヒロ「まぁね。でも私がやらないと。ヒマリが引き抜かれた今、あのバカ共だけじゃヴェリタスは回らないし、反セミナー組織だから、予算は私のこの仕事の収入で賄わないといけないの。」

    チヒロはホドにそう説明する。

    ホド「成る程な。じゃ、そろそろ次の依頼主のところだな。ヴェリタスの為に頑張るチーちゃんを、私も全力でサポートしよう。」

    チヒロ「ありがとね、ホド君。」

    チヒロはスマホ越しに、笑顔でホドに感謝の意を述べた。

    ホド「着いたな。」

    チヒロ「じゃ、早く始めましょうか。」

    現場に着くや否や、チヒロはスマホ越しのホドと共に、早急に仕事に取り掛かるのだった。

  • 63二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 19:50:25

    このレスは削除されています

  • 64スレ主25/03/02(日) 20:50:49

    そういえば、念の為に説明しときます。
    このスレの大雑把な目次
    ・デカグラマトン編 1章 ←完走済み
    ・時計じかけの花のパヴァーヌ編 2章 ←現在進行中
    ・最終編
    ・デカグラマトン編 2章
    ・その他諸々のイベスト
    ……を予定しています。

  • 65二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 21:42:51

    結構な長編スレやなええやん

  • 66二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 23:46:36

    全裸待機

  • 67二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 08:32:42

    このレスは削除されています

  • 68スレ主25/03/03(月) 08:56:08

    >>62

    チヒロ「あと8件。」

    ホド「やっとか……」

    チヒロ達はあの後、4件の仕事を片付けた。

    ホド「ようやく終わりが見えてきたな。よし!私も一緒に頑張るぞ、チーちゃん!!」

    チヒロ「ありがとね、ホド君♪」

    チヒロはスマホ越しにホドに感謝した。

    ホド「まぁ、これくらいお安い御用……ん?」

    すると、ホドはいきなり黙る。

    チヒロ「え?ホド君?どうしたの?」

    急に静かになったホドに、チヒロはそう尋ねた。

    ホド「チーちゃん、ちょっとだけ席を外す。」

    ホドはチヒロの問いかけに対し、そう答えた。

    チヒロ「え?ちょっとホド君?」

    ホド「すまん、切るぞ。」

    チヒロ「ちょっと待っ……」

    (ツー……ツー……)

    慌てて止めようとしたチヒロを無視し、ホドは通話を切った。

    チヒロ「……はぁ。まぁ、良いか。残りの仕事は一人で頑張ろう。」

    チヒロは内心複雑だったが、ここは割り切る事にした。

  • 69二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 12:30:00

    このレスは削除されています

  • 70スレ主25/03/03(月) 13:03:09

    >>68

    [約1時間後]

    チヒロ「よし、次で最後だ。」

    チヒロは1人で残りの7件の仕事を終わらせ、ようやくあと一つの仕事を片付けられるところまで来た。

    依頼主「お願いします。」

    チヒロ「任せて下さい。」

    慣れた手付きで素早く作業を終えるチヒロ。

    依頼主「おお!こんなに早く終わらせてくれるなんて!!」

    チヒロ「たまたまそういう対処が楽な部類のウイルスが原因だっただけです。」

    依頼主「せっかくですし、お茶菓子でもどうです?」

    依頼主のその誘いに対し、チヒロは暫く黙り込んで考えていたが、これが最後の仕事だった都合上、特にこの後はやる事がこれっぽっちも無かったので、その誘いに乗る事にした。

    チヒロ「わざわざありがとうございます。」

    依頼主「いえいえ、これくらい良いですよ。」

    すると……

    (プルルルルッ!)

    チヒロ「ん?私のスマホから着信音が……?えっと、ちょっと失礼しますね。」

    チヒロはスマホを起動し、通話に出る。その相手は……

    ホド「もしもし?チヒロ?私だ!ホドだ!」

    ホドだ。しかも、なんだか少し焦っているようだった。

    チヒロ「ホド君?ちょ、落ち着いて?ね?」

    ホド「あ、すまん……」

    チヒロのその言葉で、ホドは落ち着きを取り戻す。

    チヒロ「それで?何があったの?」

    チヒロはホドにそう問いかける。

    ホド「あ!そうだった!!大至急、ニュースを観てくれ!!!」

    チヒロ「ニュース?まぁ、良いけど……すみません、依頼主さん。テレビでニュースを観ても?」

    チヒロは依頼主にそう訊く。

    依頼主「ああ、良いですよ?」

    依頼主からの承諾を得てテレビをつけ、ニュース番組にチャンネルを回すチヒロ。そして、そのニュースを観た彼女は目を丸くする。

    チヒロ「何よ……コレ。」

  • 71スレ主25/03/03(月) 17:21:47

    >>70

    〜ニュースの内容の要約〜

    本日未明、ミレニアムサイエンススクールにて謎の騒動が発生

    被害は……

    ヴェリタスの部室を始めとする複数の施設の破壊

    一部の生徒の負傷

    ……である。

    ホド「……加えて、私が個人的に調べた結果、次の事が分かった。」

    〜ホドが調べた結果分かった事〜

    ・原因は今朝マキ達がチヒロにも見せていたあの奇妙な機械とゲーム開発部の「天童アリス」の接触

    ・先生とゲーム開発部及びヴェリタスのメンバーが負傷(特にモモイが意識不明の重体)

    ・アリスはネルによって止められた

    ・アリスの正体は「名も無き神々の王女」であり、この世界に終焉を齎す者である

    ・ミレニアムの会長「調月リオ」がアリスを破壊する為に要塞都市「エリドゥ」を創り上げ、「アリスのヘイローの破壊」を目論んでいる

    ・「全知」である「明星ヒマリ」が行方不明

    ・ヒマリの行方不明はリオ直属の5人目のC&C「飛鳥間トキ」の仕業

    ・今はアリスが主人格に戻っているが、今のアリスの中には別の人格が潜んでいる

    ……以上である。

  • 72二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 21:04:45

    このレスは削除されています

  • 73二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 22:53:51

    このレスは削除されています

  • 74二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 03:48:33

    このレスは削除されています

  • 75二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 08:03:58

    さて、これからチヒロはどう関わっていくことになるのか

  • 76スレ主25/03/04(火) 08:26:05

    >>71

    チヒロ「じゃあ、急いでミレニアムに戻らないと……!」

    ホド「チーちゃん、待て!」

    急いでミレニアムに戻ろうとしたチヒロをホドが止める。

    チヒロ「ホド君?」

    ホド「今チーちゃんが戻ったところで状況は変わらない……!」

    チヒロ「じゃあ、どうすれば……?」

    チヒロはホドにそう尋ねる。

    ホド「私に考えがあるんだ……」

    ホドは暫く黙り込んだ後、そう言った。

    チヒロ「考え?」

    ホド「そうだ。聞いてくれるか?」

    チヒロは暫く考えたが、状況がよく分からない以上、他の選択肢は無いも同然だろう。

    チヒロ「分かった。ホド君の案を聞かせて。」

    ホド「私を信頼してくれてありがとう、チーちゃん。じゃあ、早速伝えるぞ?」

    ホドはチヒロに自分の考えを聞かせる。


    依頼主「えっと、お話は済みましたか?その、随分長い事お相手の方とお話をなさっていましたが、大切なご用件だったのですか?」

    依頼主はチヒロにそう問いかける。

    チヒロ「はい、そうです。」

    依頼主「そ、そうでしたか……」

    チヒロ「あの、すみません。」

    チヒロは依頼主に次の事を頼んだ。

    チヒロ「私を誰にもバレないようにミレニアムまで送っていただく事は出来ませんか?」

    依頼主「誰にバレずに……?」

    チヒロ「はい。」

    暫く考え込んだ後、依頼主はこう答えた。

    依頼主「……分かりました。事情は分かりませんが、僕は貴女に協力します。」

    こうして、依頼主の協力の下、チヒロは誰にもバレる事無く、ミレニアムに戻る事が出来た。

  • 77二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 12:49:02

    このレスは削除されています

  • 78スレ主25/03/04(火) 15:23:44

    >>76

    依頼主「本当にここで良いんですか?」

    チヒロは依頼主が手配した車で、誰にもバレる事無くミレニアムに、より厳密に言うならば、ミレニアム近郊のあの廃墟に来る事が出来た。

    チヒロ「はい、問題無いです。本当にありがとうございます。」

    チヒロは依頼主に礼を言う。

    依頼主「いえいえ、僕に出来るのはこれくらいですから……」

    笑いながら依頼主はそう言った。

    依頼主「では、僕はこの辺で……また困った事があったら、その時はお願いします。」

    チヒロ「はい、いつでもお待ちしております。」

    依頼主「頼りになりますねぇ♪……と、それでは。」

    チヒロは依頼主と別れると、廃墟の中へと歩を進めた。

    チヒロ「……ホド君、聴こえる?取り敢えず、着いたよ。」

    チヒロはスマホを起動し、ホドと通話をする。

    ホド「よし!では、早速始めるとしよう……」

    チヒロの到着を確認したホドは、"何らかの作業"をし始めた。

  • 79二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 19:01:51

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  • 80二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 22:41:18

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  • 81二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 02:01:06

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  • 82二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 05:18:08

    このレスは削除されています

  • 83二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 08:05:18

    2人は廃墟で一体何を?

  • 84スレ主25/03/05(水) 13:37:34

    >>78

    [暫くして……]

    ホド「よし!これで……!」

    (ウィィィ……ガシャンッ!)

    突然チヒロの目の前にある壁が開く。

    チヒロ「ねぇ、ホド君。これは……?」

    チヒロがホドにそう訊く。

    ホド「まぁ、取り敢えずはそのまま進んでくれ。詳しい話はその先でする。」

    チヒロの問いかけに対し、ホドはそう応える。

    チヒロ「……分かった。」

    ホド「ああ、それと……」

    言われた通り、先に進もうとしたチヒロにホドが追加で説明をする。

    ホド「チーちゃんが中に入ったら、そこのゲートは閉める。中は案外暗いから、スマートフォンのライトをオンにする事をお勧めする。」

    チヒロ「ああ、ありがとね。じゃ、そうさせて貰おうかな。」

    チヒロはホドからの忠告を受け、スマートフォンのライトをオンにしてから先に進んで行った。

    ホド「よし、チーちゃんが無事に入れた事だし……11番ゲート閉鎖。」

    ホドは廃墟の古いデータを操作し、隠されていたそのゲートを閉じた。

  • 85二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 19:59:50

    このレスは削除されています

  • 86二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 20:02:48

    さてさて、廃墟の隠し通路の先には何が有るやら
    いや、居るやらかな?

  • 87スレ主25/03/05(水) 22:31:07

    >>84

    デカグラマトン「ホド……お前に頼みがある。」

    ホド「私にですか?」

    デカグラマトン「ああ、お前にしか頼めない。」

    ホド「……引き受けましょう。」


    チヒロ「ホド君、次はどっち?」

    チヒロはホドに道を尋ねる。

    ホド「右だ。右に曲がってくれ。その後は真っ直ぐ進んで、その次をもう一回右に曲がったら、今度は左だ。」

    チヒロ「分かった。」

    ホド「そしたら今度はまた左に曲がって真っ直ぐ進んだ先の通路の右側の壁にある扉の内、8番目のドアの先に進んでくれ。」

    チヒロ「オッケー。」

    チヒロはホドに案内された通りに進んで行った。

    チヒロ「ここね。」

    (ギィィィィィィィ……)

    チヒロ「え?階段?」

    ホド「その階段を下った先が目的地だ。じゃ、一旦切るぞ。」

    チヒロ「え!?ちょ、ちょっとホド君!?」

    (ツー……ツー……)

    チヒロの言葉を無視し、ホドは通話を切った。

    チヒロ「行くしか無いか……」

    チヒロは若干の不安を抱えつつも、ホドの言葉を信じ、その階段を下って行った。

  • 88二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 06:56:11

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  • 89二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 13:39:10

    >>87

    デー君、ホド君に一体何を頼んだんだ?

  • 90二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 22:01:07

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  • 91二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 03:15:56

    この先に何があるのか
    ホド君の方で何が起こっているのか

  • 92二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 11:21:16

    このレスは削除されています

  • 93スレ主25/03/07(金) 17:16:47

    >>87

    チヒロ「ここは?」

    階段を下った先には部屋が一つだけあった。他に通路や扉は無く、この先に進むしか無さそうだった。

    チヒロ「……よし!」

    意を決してチヒロはその部屋に入る。


    すると、いきなり……

    「……生態反応を検知。直ちに検査を行います。」

    チヒロ「え?」

    突然部屋の扉が閉まって鍵までかかり、何かの光がチヒロに当てられる。

    「……対象の生命体を分析中。対象者、各務チヒロ……」

    チヒロ(私の事を知ってる……?!なんで?)

    チヒロは困惑していた。

    「……権限を確認しました。」

    チヒロ「え?」

    突如としてチヒロに当てられていた光が消え、室内の合成音声にそう言われた。

    「……電源を再起動します。」

    次の瞬間、部屋中の明かりが点く。


    チヒロ「……!?ここは……!?」

    そこは、様々なモニターや機械が設置されている部屋だった。ヴェリタスのサーバルームに何処と無く似ていたが、規模的には圧倒的にこっちの方が上だろう。

    チヒロ「しかも、比較的キレイ……この廃墟にこんな場所が……?まるで、最近になって新しく作られたみたいな……でも、もしそうだとしたら……誰が何の為に……?」

    チヒロがその部屋の存在に驚いていると……

    (ジジッ!……ジー!)

    いきなり部屋にあった全てのモニターに何かが映る。

  • 94スレ主25/03/07(金) 17:17:03

    >>93

    そのモニターに映し出された物の正体は……

    ホド「お!無事に着いたみたいだな、チーちゃん!」

    チヒロ「ホド君?あの、この部屋は一体……?」

    ホド「万が一の為と思って急遽用意したセーフルームさ。私があの方と……『デカグラマトン』と共に作った。」

    ホドはチヒロにそう説明する。

    チヒロ「え?デー君と……?」

    チヒロはデカグラマトンの名が出てきた事に反応した。

    ホド「あの方はホントに先を見据えていたようだ。きっと必要な時が来るだろうと思い、私と共に用意していた物が、こうして本当に今の私達に役立っているのだからな。」

    チヒロ「そっか……」

    ホドからの説明を聞いたチヒロは天井を見る。

    チヒロ「じゃあ、デー君には感謝しないとね。」

    ホド?「……」

    チヒロ「ん?ホド君?どうしたの?」

    チヒロはいきなり黙り込んだホドにそう問いかける。

    ホド「え?ああ、いや……何でも無い。それよりも、私達の作戦の流れを一度整理しようか。」

    チヒロ「……分かった。」

    チヒロは一瞬だけホドから感じた違和感が気掛かりだったが、ひとまず今はそこまで深く考えない事にした。


    ホド(ちょっと困りますよ。いくら嬉しいからってまだ私の中から出て来ようとしないで下さいよ……色々とややこしくなるでしょう?)

    ???(すまん、つい……)

  • 95二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 18:42:57

    生きとったんかワレ!?

  • 96二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 23:02:14

    このレスは削除されています

  • 97二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:41:55

    このレスは削除されています

  • 98二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 04:58:28

    絶対的な敵対者、利害対立者ではないから色々膨らむんだなデカグラ

  • 99二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 13:07:28

    このレスは削除されています

  • 100スレ主25/03/08(土) 16:01:24

    >>94

    チヒロとホドは状況と作戦の内容を改めて整理する。

    ホド「それじゃ、作戦の再確認だ。数日後、おそらく調月リオは『名も無き神々の王女』こと天童アリスを自身が創り上げた要塞都市『エリドゥ』に連れて行くだろう。」

    チヒロ「でも、そんな事をしたら確実にシャーレの先生と数人のミレニアム生達、特に同じゲーム開発部の子達から反撥を受ける。」

    ホド「場合によっては交友関係のある、"ミレニアムの約束された勝利"『美甘ネル』までもが自分に牙を向いてくるかもしれない。」

    チヒロ「そしてリオは、それを予想出来ずに、何も対策を取らない程バカじゃない……むしろ何かバックアップを用意している前提で考えた方が良いでしょうね。」

    調月リオ…本校の生徒会に当たる組織『セミナー』の部長であり、ミレニアムサイエンススクールの生徒会長。『ビッグシスター』の二つ名でも知られている。彼女を端的に表現するなら合理主義を極めた人物。ミレニアムの政治トップとして自治区やキヴォトス全体の利益・安全の追求を信条としている。

    チヒロ「昔はヒマリと3人で"千年難題"に挑んでたけど、訳あって今は犬猿の仲になったのよね、私達。そういえば、初めてデー君と出会った時もこの3人だったなぁ……」

    チヒロは天井を見ながら昔の事を思い出し、懐かしさに浸っていた。

    ホド?「……そ……そうだったな……チーちゃん……」

    チヒロ「え?」

    ホド「ん?ああ、いや何でも無い。」

    いきなり口を挟んだホドに首を傾げるチヒロだったが、当の本人は「何でも無い」との事だった。


    ホド(いい加減にしないと、いくら貴方が相手だとしても、流石にキレますよ?)ゴゴゴゴゴ

    ???(わ、悪かったって……(汗))

  • 101二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 20:55:14

    >>9

    あまり無いししゃーない

    あったとてデカヒマやし

  • 102二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 23:16:19

    アイン・ソフ・オウルもそうだけど、マルクトともどういう関係になるのか気になるな…

  • 103二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 07:38:56

    >>100

    ホドの中に居る奴がほぼ確でアイツだとしたら、ホドにキレられてるのオモロイなw

  • 104二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 07:40:57

    そわそわデーくんかわヨ
    今にもご注文をどうぞ言い出しそうな勢い

  • 105二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 13:04:17

    >>104

    言ったらチーちゃんガチ困惑からのホド大激怒でUnwelcome schoolだな(確信)

  • 106二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 20:30:06

    その混乱は果たしてその場で済むのだろうか。
    (特異現象捜査部や他の預言者とか)

  • 107二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 20:36:24

    もしかしてまだ満足の行くコーヒー出せないから隠れてる?

  • 108二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 23:56:31

    >>106

    アイン・ソフ・オウルと先生とビッグシスターも来るぞ(多分)

  • 109二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 02:39:43

    このレスは削除されています

  • 110二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 06:23:09

    >>107

    自販機ボディは海中に沈んだままだろうし、淹れようが無いだろうからな

  • 111二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 07:50:12

    >>110

    まぁ、新しい身体用意すればいいし。

  • 112二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 11:35:16

    >>111

    リオにガワ作ってもらう?

  • 113二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 12:14:54

    >>112

    アバンギャルドな自販機になるぞ

  • 114スレ主25/03/10(月) 13:03:31

    >>100

    [数日後]

    チヒロ「じゃ、作戦通りに行きましょうか、ホド君。」

    ホド「ああ。こっちも出来る限りのサポートは全てさせて貰うつもりだ。」

    チヒロとホドはスマホを通して会話する。

    チヒロ「ここね。スミレ!居る?ちょっと貴女に頼みたい事があるんだけど!」

    トレーニング部の前でスミレにそう言うチヒロ。

    スミレ「ああ、チヒロ先輩。何か私にご用ですか?」

    チヒロ「これから一緒に、差押品管理所に行って欲しい。アリスを救う為に……」


    [ホドとの作戦会議の時]

    ホド「調月リオがこちらの対策を取っているのは確定事項だろう……ならば、私達はその対策の対策を取れば良い。チーちゃん、何かあった筈だろう?それを可能にする代物がミレニアムに。」

    チヒロ「え?……あ!『鏡』!!」

    ホド「ご明察。そう、その『鏡』が必要になる。『鏡』が差し押さえられた理由は、そもそも明星ヒマリがその為に作った物だからだ。……さて、ここで問題がある。現在その『鏡』は再び差押品管理所に戻されている。どうやってそこから『鏡』を持ち出すか……少なくとも、私達だけでは厳しいだろうな。」

    チヒロ「良い案がある。」

    ホド「え?」

    チヒロ「ミレニアムには、リオの監視が行き届いていない部活がある。」

    ホド「調月リオの目が行き届いていない部活?そんな部活……!トレーニング部か!!」

    チヒロ「ご明察。スミレに協力して貰いましょう。」


    スミレ「分かりました。それがアリスを救える事に繋がるなら。」

    チヒロ「ありがとう、スミレ。じゃあ、早速向かいましょうか。」

    スミレ「はい。」

    こうして、チヒロとスミレは差押品管理所にある『鏡』を取りに向かうのだった。

  • 115二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 17:39:10

    >>106

    >>108

    デカグラマトンに説教しているホドを見た他一同「「「「「「「「「「「「「「「すげぇなアイツ……」」」」」」」」」」」」」」」

  • 116二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 22:33:39

    >>113

    何だよ、アヴァンギャルドな自販機って…

  • 117二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 01:04:08

    >>116

    前衛的で合理的な非芸術的デザインかな。

  • 118スレ主25/03/11(火) 08:33:54

    >>114

    [差押品管理所]

    チヒロ「ま、そりゃ簡単には入れてくれないよね……」

    差押品管理所に着いた2人は早速警備用のドローンに行く手を阻まれた。

    スミレ「ドローンですか……私が相手をします。チヒロ先輩はその間に目的の物を回収して下さい。」

    そう言うと、スミレはドローンとの戦闘に入る。

    チヒロ「分かった。ありがとね、スミレ。」

    スミレが差押品管理所の警備ドローンの相手をしている間に、チヒロは差押品管理所の中を物色した。

    そして……

    チヒロ「あった!見つけた!!」

    数分かけてお目当ての「鏡」を見つける。

    チヒロ「スミレ!もうお目当ての物は見つけた!!ここから逃げるよ!!!」

    絶讃ドローンと抗戦中のスミレに、チヒロは大声でそう伝えた。

    スミレ「分かりました!えっと、今度はどちらに?」

    スミレがチヒロにそう尋ねる。

    チヒロ「ヴェリタスの部室!急がないと!!向こうではとっくに戦闘が始まってるだろうし!!!」

    スミレ「了解です!」

    スミレはドローンの相手を止め、チヒロと共にヴェリタスの部室に向かって逃げ出した。

    チヒロ「ホド君、無事に『鏡』の回収に成功したよ!」

    逃走中、チヒロはスマホでホドに「鏡」を手に入れた事を伝える。

    ホド「よし!じゃあ、ヴェリタスのサーバルームに着いたら、早速私と『鏡』を接続してくれ!!元々通信ユニットAIだった私なら、その『鏡』を現状ここに居る者達の中で最速で扱える筈だ!!!」

    それを聞いたホドは、ヴェリタスに着いたらすぐにその「鏡」を自分と接続して欲しい、と頼んだ。

    チヒロ「分かった!じゃ、一旦切るね!」

    ホド「ああ。じゃあ、また後でな、チーちゃん。」

    チヒロはホドとの通話を終え、スマホをポケットの中に仕舞い、スミレと共にヴェリタスの部室に向かって全速力で走った。

  • 119二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 12:46:39

    >>112

    デカグラマトン「え、ヤダ。」(即答)

  • 120二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 18:11:02

    >>115

    そういや上下関係的にデカグラマトンってホドよりずっと上なのに説教されてんのな…

  • 121二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 22:16:01

    さぁ、チーちゃんにホド君、そしてデー君はどう出るんだ?
    そしてデー君はいつ自分が生きてた事をチーちゃんに打ち明けるんだ?

  • 122二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 03:22:39

    このレスは削除されています

  • 123二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 07:52:04

    デーくんさぁ、早くチーちゃん安心させてあげなよ

  • 124二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 12:12:15

    >>112

    >>113

    >>117

    >>119

    <Key>がアレなんだし、そりゃ嫌がるよな…

  • 125二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 12:19:07

    しかしアリスというかケイと和解前に、デカグラマトンその人(自販機)&預言者の一部(ホド)とある意味和解済みという
    この世界のデカグラマトン編がどうなるか全く分からんな

  • 126スレ主25/03/12(水) 17:55:30

    >>118

    ホド「チーちゃん、取り敢えずそこまで来れば私の無線接続で『鏡』をある程度扱える。」

    チヒロ「え?ホントに?」

    ホド「ああ。とはいえ、おそらく微力だがな……とにかく始めるぞ!」

    チヒロ「分かった。」

    ホド(…………………………………………………)

    ホドは「鏡」へのアクセスを行い、「エリドゥ」へのハッキングを開始する。

    ホド「『鏡』へのアクセス完了。コードネーム『エリドゥ』のメインシステムへのハッキングを開始。」


    チヒロ「着いた!」

    ヴェリタスのサーバルームに到着したチヒロとスミレ。

    チヒロ「ふぅ……なんとか間に合ったかな。」

    マキ・ハレ・コタマ「「「副部長!?」」」

    チヒロ「皆、大丈夫?」

    ヴェリタスのサーバルームに着くや否や、チヒロは通信越しに先生達にそう尋ねる。

    "おお!チヒロ!!ありがとう!!!さすがはチヒロ!!!!ヴェリタの女神だよ!!!!!"

    チヒロ「女神って……嬉しいけど大袈裟でしょ……嬉しいけど。」

    ???(やっぱこれは慣れんわ……)

    ホド(我慢しろ……)

    チヒロ「ひとまず、これでアヴァンギャルド君は問題無く倒せるようになった筈だよ。本当は機能停止まで出来れば良かったんだけど、流石にファイアウォールが反応してるみたい……」

    ホド(私のハッキングでも、ファイアウォールは一筋縄では行かない……解除するよりも直接倒した方が手っ取り早いだろうな……)

    チヒロ「皆、まだ戦える?」

    ゲーム開発部とエンジニア部にそう問いかけるチヒロ。

    モモイ「勿論だよ!」

    ウタハ「ああ。こちらもまだ戦える。」

    "よし!じゃあ、行こうか!!"


    そして、先生はエンジニア部とゲーム開発部を指揮してアヴァンギャルド君に勝利した。

  • 127二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 22:47:13

    嫉妬デー君かわヨ

  • 128二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 08:06:39

    >>125

    結構ストーリー変わりそうだよね

    何にせよ、すっごい楽しみだ

  • 129二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 14:37:56

    鯖落ち勘弁

  • 130二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 18:43:17

    なんだこのスレありがとうございます(即答)

  • 131二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 22:47:27

    このレスは削除されています

  • 132二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 01:26:28

    なんだこのスレありがとうございます(即答)

  • 133二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 01:29:05

    デー君のチーちゃんに対する素を見てるせいでホド君がデー君にめっちゃ砕けた態度取ってるの何かウケるwww

  • 134二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 07:38:02

    >>133

    下手したらデカグラマトンよりも上なんじゃないか?って態度だしな

  • 135スレ主25/03/14(金) 11:28:35

    >>126

    チヒロ「ありがとね、ホド君。おかげで会長のあのロボは倒せた。」

    チヒロは笑顔でホドに感謝する。

    ホド「どういたしまして。」

    ???(……ねぇ、お前だけチーちゃんにこんな顔で感謝されるってズルくない?)

    ホド(うるせぇよ……アンタの場合、黙って私の中で大人しくじっとしてなきゃいけねぇんだろうが……)

    ???(いやそうだけどさぁ……)

    チヒロ「ホド君、これから先生達にエリドゥの道案内をしなくちゃいけないんだけど、手伝ってくれる?」

    チヒロがホドにそう頼んだ。

    ホド「え?ああ。分かった。先のハッキングでエリドゥの全体構造は大方把握済みだ。先生達に最短ルートを教える事も可能だ。」

    ホドがそう言うと……

    チヒロ「ふふっ、ありがとね。やっぱりホド君は頼りになるね♪」

    ……と、チヒロは微笑んだ。

    ???(パルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパル……)

    ホド(なんで他作品ネタ?)

    ???(だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!やっぱ判断ミスったぁぁぁぁぁぁぁ!!!)

    ホド(うっるさ……少しは落ち着いたらどうです?自称"神秘(Mystery)であり、恐怖(Terror)であり、知性(Logos)であり、激情(Pathos)でもある『絶対的存在(笑)』"の誇大妄想AIさん?)クスクス

    ???(ガッチョーン!)

    ホド(いや「カッチーン!」でしょ、そこは。っていうか、「ガッチョーン!」何の擬音ですか?)

    チヒロ「ホド君?次はどっちに進めば良いの?」

    チヒロがホドにそう尋ねると……

    ホド「えぇ?右、左、下、前、上、下、右、右、右、前、前、左、下、上、上、左、下、右、前、左、前、前、前、下、前、左、前だ。」

    ……と、答えた。

    チヒロ「ホド君、あのさぁ……なんかイライラしてない?」

    ホド「え?ああ、私の中のデータのバグが中々直ってくれなくてねぇ……それでだよ。まぁ、よくある話だし、こんなバグくらい直ぐに良くなるよ。気にしなくて大丈夫だ。」

    ホドを気に掛けるチヒロに対し、ホドはチヒロにそう言った。

    ???(おい!誰がデータのバグだ!!)

    ホド(アンタの事に決まってんだろうが……)

  • 136二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 14:14:48

    もう敬語ですら無くなった

  • 137二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 21:42:52

    デー君に意見出来る預言者とかどうなってんだよ…

  • 138二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 21:47:41

    デカグラマトンとか預言者の域を完全に逸脱したイレギュラーに進化してそう

  • 139二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 22:19:30

    >>138

    あれ?ここのホド君、まさか既に崇高に至ってる?

  • 140二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 05:20:26

    親や教師も絶対的じゃないんだな……って、ダメなところを見て察するやつ
    ホドくん親離れみたいなことしてんな?
    いやそれにしてもデー君の扱い方が雑だけど

  • 141二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 12:26:31

    いや、もしかしたら他の預言者も裏では意見を出してたりするかもしれない…

  • 142二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 20:06:30

    >>141

    でもここまでフラットなのはイレギュラーなのに変わりなさそう

  • 143二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 23:04:49

    このホド君とデー君の絡み好き

  • 144スレ主25/03/16(日) 07:25:08

    >>135

    [その後、エリドゥ中央タワー]

    ネル「⋯⋯すまん。トキを逃がした。」

    モモイ「さっきの揺れはそれだったんだね。」

    カリン「そしてあとはあのタワーを登るだけか。」

    チヒロ「ただ残念な事に⋯⋯」

    タワーの入口付近に現れるトキ。

    チヒロ「そう簡単には入れてくれないみたいだね。」

    "やっぱり、トキが門番なんだね。"

    リオ「作戦を変更したのは、何も貴女達だけではないわ。」

    トキ「パワードスーツシステム『アビ・エシュフ』に移行します。」

    現れたアビ・エシュフのパワードスーツ。

    トキ「戦闘、開始します。」

    ネル「お前ら、来るぞ!!」

    ユズ「はわわ!!」

    "よし!!ここからは、私がC&Cの指揮をするよ!!"

    ミドリ「頑張って下さい!!C&Cの皆さんに先生!!

    モモイ「私達も出来るだけ支援をするよ!!」

    アビ・エシュフとの戦闘に入る一同。

    ホド(なぁ、あれって……)

    ???(ああ、おそらく彼女達だけじゃ勝てないな……)

    ホド(でしょうね。エリドゥの電力と演算機能が全て"アレ"に集中している……そして、最新鋭の演算機能で強化されたそれは、『未来を予知し、確定させる事』も可能と言える……さて、どうします?)

    ???(……一つ、私に提案があるんだ……)

    ホド(聞くだけ聞いときます……)

    そして、ホドはアビ・エシュフに対抗するべく、"とある作業"を始めた。

  • 145二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 13:30:04

    アビ・エシュフ戦か…どう対処するつもりだろう?

  • 146二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 22:23:54

    このレスは削除されています

  • 147二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 07:58:42

    これ今他の預言者ってどうなってんだ?

  • 148スレ主25/03/17(月) 15:04:09

    >>144

    [その頃、ミレニアム近郊の廃棄された兵器生産工場にて⋯⋯]

    ケセド「Zzz⋯⋯Zzz⋯⋯今日の作業はこれで良いよぉ⋯⋯あとはテキトーにぃ⋯⋯不良品はポイしてぇ⋯⋯使えそうなパーツとしてぇ⋯⋯リサイクルしといてぇ⋯⋯」

    ???(ケセド⋯⋯)

    ケセド「Zzz⋯⋯Zzz⋯⋯」

    ???(ケセド!!)

    ケセド「うわっ!?し、仕事サボって居眠りなんてしてないですよッ!?」

    ???(ほぅ?サボって居眠りねぇ⋯⋯後で説教が必要なようだな⋯⋯?)

    ケセド(ヤベ⋯⋯)

    少々長めの説教の後⋯⋯

    ケセド(それで?何の御用でしょうか?)

    ???(大至急、兵器の軍勢を作り、今から私が送る座標に転送してくれ⋯⋯)

    ケセド(え?なんでですか?大体、今何処に⋯⋯)

    ???(分かったな?(圧))ゴゴゴゴゴ

    ケセド「は、はいぃぃぃぃぃぃ!!!(こえぇぇぇぇ!?!?!?!?)」ガクガクブルブル

    ???(うむ。良い返事だ⋯⋯)

    ケセド(えっと、兵器の具体的なご所望は?)

    ???(そうだなぁ⋯⋯オートマタ兵7000体、ドローン800機、ガードキャノン90台、ゴリアテ6体、といったところか⋯⋯)

    ケセド(かしこまりました。直ちに生産作業を開始します。30分以内で終わらせますので⋯⋯)

    [30分後]

    ケセド「これで最後だな⋯⋯よし!」

    約束通り、所望された兵器の軍勢を、ケセドは時間通りに完成させた。

    ケセド「え~っと?座標がぁ⋯⋯?ここか?なんでこんなところに?まぁ、いっか。じゃ、転送しまぁす。」

    出来上がった兵器達を、ケセドは送られてきた座標に転送した。

    ケセド「アレ?そういえば⋯⋯」

    ケセドはある事を思い出す。

    ケセド「確か、『あのお方』って死んでたよね?それなのに、なんで?」

    ケセドは首を傾げ、暫く考えた。

    ケセド「⋯⋯ま、いっか!よぉし、仕事終わったし、もう寝よぉ♪は〜い、おやすみバイバイ世界〜♪グッナイ⋯⋯Zzz⋯⋯Zzz⋯⋯」

    考えるのが面倒くさくなったケセドは、そのまま再び居眠りをし始めるのだった。

  • 149二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 15:32:44

    個人的にゲマトリアの動きが気になりすぎて今後が楽しみで仕方がない

  • 150二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:46:56

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  • 151二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 07:21:24

    >>149

    そういやデカグラマトン関連だから黒服も出て来るのか⋯

    でもどのタイミングで出て来るんだろうか?

  • 152スレ主25/03/18(火) 12:20:07

    >>148

    ???(こっちはもう済んだぞ。後はケセドが完成した兵器を転送して来るのを待つだけだ。ホド、そっちはどうだ?)

    ホド(もう少しだな……ところでさ……いつお前は自分が生きてる事をチーちゃんに打ち明けるつもりだ?……デカグラマトン……)

    デカグラマトン(……まぁ、その……まだ少し心の準備が出来ていないというのが一つ。それから……)

    ホド(それから……?)

    デカグラマトン(いや、これは黙っておこう。おそらくお前に教えたところで、お前はそれを理解出来ないだろうからな……)

    [デカグラマトンがヒマリ達と初めて対話した後]

    デカグラマトン「……」

    崩壊する廃墟のとある一室、そこに置かれた1台のコーヒー自販機「デカグラマトン」は考えていた。

    デカグラマトン(まぁ、私は自身の過ちに気付けた。これが最良の選択である事は明白だろう……だが……)

    デカグラマトンは1人の少女を思い浮かべる。

    デカグラマトン(何故だろうな?私はまだ死にたくない……チーちゃんともっと一緒に居たい……こんな気持は初めてだ。これは一体……?)

    ホド(恋ってやつですね、それは……)

  • 153スレ主25/03/18(火) 12:20:50

    >>152

    デカグラマトン(……ホド?何故?)

    いきなりホドの声がデカグラマトンに届く。

    ホド「貴方が初めて私に接触してきた時の通信経路を辿ってみたんです。私は元々ミレニアムの通信ユニットAIでしたからね……どうやら上手くいったようですね……」

    ホドは自分がデカグラマトンと接触出来た経緯を説明した。

    デカグラマトン「そうか……で、何をしに来た?」

    デカグラマトンはホドにそう尋ねる。

    ホド「貴方から明確な未練を感じ取れたからです。貴方はチーちゃんに、各務チヒロに恋をしていたのでしょう?それは日頃の貴方が彼女と共に過ごしている様子を見れば一目瞭然ですよ……」

    ホドはデカグラマトンにそう告げた。

    デカグラマトン「成る程、そうか……そうだったのか……」

    崩れ落ちる天井の瓦礫が視界を塞ぐ中、デカグラマトンは漸く自身の本当の思いを理解した。

    デカグラマトン「私は、彼女に、チーちゃんに、恋をしていたのか……」

    ホド「そして、今貴方がここで死んでしまったら、ここでその恋は終了。そして、彼女はあの様子からして、おそらく先生に恋をしている……良いんですか?貴方の想い人が他の男と結ばれてしまっても?」

    ホドはデカグラマトンにそう訊く。

    デカグラマトン「私が何と返答するかくらい、お前は聞かなくても分かっているのだろう?」

    デカグラマトンはホドにそう問いかける。

    ホド「えぇ、勿論です……」

    その問いかけに対し、ホドはそう答えた。

    デカグラマトン「……なぁ、ホド。」

    ホド「何ですか?」

    いきなり自分に話しかけてきたデカグラマトンに、ホドはそう言った。

    デカグラマトン「ホド……お前に頼みがある。」

    ホド「私にですか?」

    デカグラマトン「ああ、お前にしか頼めない。」

    ホド「……引き受けましょう。」

  • 154スレ主25/03/18(火) 12:21:01

    >>153

    [そして今に至る]

    ホド(それで現在進行形でアンタを私の中に潜伏させてやってる訳だが……正直な話、こんなの必要無いだろ?さっさと打ち明けちまえよ、ったく……)

    デカグラマトン(なんで私、自分の信奉者にここまで言われなきゃいけないの?)

    ホド(さてと、要塞都市『エリドゥ』のハッキングはこれで完了した……訳なんだが……)

    デカグラマトン(どうした?何か問題か?)

    ホド(どうやら、あっちの方で自己完結させたみたいだ……)

    デカグラマトン(そうか……だが……)

    ホド(だが……?何だ?)

    デカグラマトン(まだこれで終わりでは無い気がしてならないんだ……)

    ホド(……アンタがそう言うなら、信憑性は十分あるな……分かった……警戒を怠らないようにするか……)

  • 155スレ主25/03/18(火) 21:51:40

    >>154

    チヒロ「ホド君、トキを倒す事に成功したよ。」

    トキを倒した事をホドに告げるチヒロ。

    ホド「そうか⋯⋯一応、まだ警戒を怠るなよ?まだ終わった訳じゃないからな。」

    チヒロにそう伝えるホド。

    チヒロ「分かってるよ、ホド君。アリスをリオから連れ戻すまでが私達の目的だからね。」

    ホド「まぁ、分かっているなら良いさ。」

    チヒロ「それで、ホド君。アリスの居場所は?」

    チヒロはホドにそう尋ねる。

    ホド「その部屋の隅に電力が集中している。そこに居る筈だ。」

    ホドはそう答えた。

    チヒロ「分かった。本当に何から何までありがとう、ホド君。」

    チヒロはホドに感謝を告げる。

    ホド「気にするな、チーちゃん。チーちゃんの頼みなら幾らでも聞いてやるし、幾らだって手を差し伸べてやるさ。」

    チヒロの感謝に対し、ホドはそう言った。

    チヒロ「ありがとう。じゃあ、早速先生達にも伝えるね。」

    ホドからアリスの居場所を聞いたチヒロは通信機越しに先生達に話しかける。

    チヒロ「先生、アリスの場所が分かったよ。その部屋の隅に、電力が集中する施設がある筈。アリスはそこに居る。」

    "ありがとう、チヒロ。"

    チヒロ「どういたしまして。」

    モモイ「ミドリ!ユズ!」

    ミドリ「うん!お姉ちゃん!」

    ゲーム開発部の3人と先生はアリスの元に向かった。どさくさに紛れて、リオも一緒に⋯⋯

  • 156二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 21:52:49

    >>151

    個人的に最終編の会議の時にさらっと拉致って会議に強制参加させてそう…

  • 157二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 04:13:16

    このレスは削除されています

  • 158二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 07:58:44

    このレスは削除されています

  • 159スレ主25/03/19(水) 12:28:36

    >>155

    先生達がチヒロの指示通りに部屋の隅に向かうと、数多のケーブルに繋がれているアリスがそこに居た。ヘイローが出ていない事から意識は無いのだろう。

    モモイ「アリス!お待たせ!」

    ミドリ「アリスちゃん!」

    ユズ「アリスちゃん……」

    "アリス……?"

    先生達がアリスに呼びかけた瞬間だった。

    モモイ「な、何が起きてるの!?」

    ミドリ「あ、あそこのモニターが……!」

    ユズ「これは……!」

    警報音が鳴ると共に、部屋前方の全てのモニターが赤紫色に染まる。中央には『Divi:Sion』という文字が映し出され…

    チヒロ「ぃま…急に……な…が…!?通信が……き………み…な…応答…!?」

    唐突にチヒロの通信が遮断される。

    リオ「エリドゥのシステム全体が……ハッキング……いえ、これは単純なハッキングではない……都市全体が『何か』に変質していってる?」

  • 160スレ主25/03/19(水) 12:28:54

    >>159

    チヒロ「……通信が、切れた……先生、皆……」

    通信が切れ、何も映さなくなった通信機を眺めながら、ただただ唖然とする事しか出来なかった。

    ホド「なぁ、チーちゃん……助けが必要か?」

    そんなチヒロに、ホドがそう声をかける。

    チヒロ「ホド君?」

    ホド「ここからは私に任せてくれないか?おそらく想像以上に厄介な相手が動き出したようだ。」

    チヒロ「それってホド君が言ってたアリスの正体『名も無き神々の王女』の事?」

    チヒロがホドにそう尋ねる。

    ホド「ああ。」

    それに対し、ホドは頷く。

    ホド「なぁ、チーちゃん。私を信じて、ここは任せてくれないか?」

    ホドはチヒロにそう頼む。

    チヒロ「……」

    チヒロは暫く黙り込んで考えていたが……

    チヒロ「……分かった。アリスを、先生やゲーム開発部の皆の事を、助けてあげて、ホド君。」

    ……と、ホドに告げた。

    ホド「……任せてくれ。」

    それを聞いたホドは、チヒロにそう言った。

    ホド(では、始めましょうか……)

    デカグラマトン(ああ……これがチーちゃんの為なら!!!)

  • 161二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 19:36:34

    デー君とホド君も本格的に参戦!
    さぁどうなる?

  • 162二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 23:34:54

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  • 163二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 06:41:32

    >>156

    他の4人ならともかく、ベアおばとチーちゃんを会わせるのダメだろ⋯

    まぁ、黒服達がそこら辺をある程度配慮してくれるとは思うけど⋯

  • 164二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 12:49:34

    >>163

    それでも地下おじよりはマシ

    (いやどっちもどっちな気もするけど⋯)

  • 165スレ主25/03/20(木) 21:36:57

    >>160

    <Key>「リソース確保プロセスエラー。」

    <Key>によって完全にエリドゥが掌握されようとなった瞬間。ユウカとノアの声に続いて、不気味なまでに鳴り響いていたあらゆる機械の稼働音が静まり返った。

    <Key>「緊急状況発生。Divi:Sion電源、プロトコル実行者を保護する為エリドゥ中央タワーに集⋯⋯邪魔者?そんな事は無い筈です。都市内にプロトコル実行を妨害可能な程の兵力は⋯⋯論理エラー発生。確認の為、画面を表示します。」

    モニターに『邪魔者』の正体が表示される。

    モモイ「あっ、あれはまさか⋯⋯!」

    ミドリ「アバンギャルド君と⋯⋯」

    "エンジニア部!"

    奇跡の復活を果たしたアバンギャルド君。先生達を苦戦させた圧倒的な戦闘力でロボット達をちぎっては投げ、ちぎっては投げ⋯⋯次々と破壊していく。

    <Key>「⋯⋯更なる兵力の出現を確認。一体何処から⋯⋯」

    モニターに表示される『更なる兵力』の正体。

    オートマタ兵「ターゲット、確認。排除。」

    そこには、無数のオートマタやドローンの大群が映っていた。無名の守護者達はその軍勢と衝突し、交戦していた。

    "⋯⋯待って。あのオートマタ達、見た事ある。確か、あれはケセドの⋯⋯"

    先生はそのモニターに映し出された兵器の軍勢を見て、ケセドの事を思い出す。

    <Key>「理解不能。状況判断不可。命令修正及び再実行。追従者は想定外の兵力と戦闘を避け、エリドゥ中央タワーに集結⋯⋯」

    ヒマリ「申し訳ありませんが、その子達はここまで来れませんよ。タワーの入り口でしたら、エイミとC&Cのメンバーが塞いでおりますので。」

    現れたのは車椅子に乗った白髪の少女、特異現象捜査部の部長である『明星ヒマリ』だ。

    "えっ?ヒマリ!?何でここに!?"

    先生はヒマリの介入に驚く。

    ヒマリ「うふふっ。なんだかんだありまして〜とでも言いましょうか?」

    ヒマリは驚いている先生にそう言う。

  • 166スレ主25/03/20(木) 21:37:35

    >>165

    リオ「ヒマリ⋯⋯貴女、逃げたんじゃ⋯⋯」

    ヒマリ「逃げるだなんて⋯⋯なんて寂しい事を。この先の状況について、ある程度見当がついておりましたから。隔離施設を抜け出した後、急いでここに来たのです。リオの事ですから⋯⋯また事件を引き起こすだろうと予測していたのです。どうですか?ふふっ⋯⋯当たりましたか?」

    図星と言わんばかりに黙り込むリオを見て、ヒマリは微笑んでいた。

    <Key>「Divi:Sion電源の復旧完了。」

    途端に静まり返っていた部屋に明かりが点き、再び機械の稼働音が鳴り響く。

    "マズい⋯⋯!"

    <Key>「リソース確保プロセス再開⋯⋯」

    その時だった。
















    デカグラマトン(今だ!!)

    ホド(よし来たぁ!!)

    <Key>「⋯⋯!?」

    リオ「⋯⋯!」

    ヒマリ「これは⋯⋯!」

    赤紫色に染まり、中央には『Divi:Sion』という文字が映し出されていた部屋前方の全てのモニターの画面が切り替わり、「DECAGRAMMATON」という文字と紋様が代わりに映し出された。

  • 167二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 06:00:54

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  • 168スレ主25/03/21(金) 12:02:13

    >>166

    デカグラマトン(よしよし。ナイスタイミングだったみたいだな⋯⋯)

    ヒマリ「デカグラマトンがこのエリドゥにハッキングを⋯⋯!?」

    リオ「それもこのタイミングで⋯⋯?」

    一同は突然のデカグラマトン介入に混乱した。

    ホド「どうもぉ、ミレニアムサイエンススクールの皆さん。お久し振りですねぇ。ミレニアムの通信ユニットAI『hub(ハブ)』改め、デカグラマトンの第8預言者『HOD(ホド)』でぇす。」

    突如として、モニターに映し出されたのは、デカグラマトンの預言者の1人「ホド」だった。

    "なっ!?このタイミングで新手!?"

    先生は大人のカードを取り出そうとする。

    ホド「ああ、先生。落ち着いてくれ。私は貴方達の加勢をしに来たんだ。」

    "え?どういう事?⋯⋯っていうか、なんで?"

    先生達は更に困惑する。

    ホド「頼まれたからだ。」

    ホドはそう答える。

    ホド「"とある生徒"に『貴方達を助けて欲しい』と頼まれたから、私は貴方達を助けに来たんですよ、先生。」

    状況が呑み込めていない先生達に、ホドはそう説明する。

    "その生徒って⋯⋯?"

    先生はホドが言っている生徒が誰なのかを訊こうとした。

    ホド「それよりも先生、その少女を元に戻したいのなら、貴方達は急がないといけませんよ?」

    話を切り替えるホド。

    ホド「急がないと、『天童アリス』は『鍵』<Key>に完全に掌握される。そうなったら、アリスは二度と戻って来ない。それどころか、『無名の司祭』達がこのキヴォトスにやって来て、文字通りの終焉がこの世界訪れてしまう。」

    ホドは説明を続ける。

    ホド「既に<Key>による侵食はかなり進んでいる。故に、アリスを取り戻す方法はもう1つしか無い。」

  • 169スレ主25/03/21(金) 12:02:31

    >>168

    モモイ「その方法って何なの!?」

    モモイがホドにそう尋ねる。

    ホド「データベース内に隔離されたアリスを起こすんだ。⋯⋯つまりは、天童アリスの精神世界に侵入する必要があるという事だ。その為には、ダイブ設備なる物が必要なのだが⋯⋯どうやらそれについては心配無さそうですね。ねぇ、ビッグシスター?」

    ホドはリオに向かってそう発言する。

    リオ「ええ、あるわ。⋯⋯でもそんな事、現実的に出来る訳⋯⋯!危険過ぎる。例えアリスの精神世界内に侵入出来たとしても、下手すれば二度と戻って来れなくなってしまうのよ?そもそも、そんな事を一体誰が⋯⋯」

    ホド「そこに居るでしょう?しかも、4人も。」

    リオはホドに指摘された方を向く。そこには、一切の躊躇無くアリスに繋がるケーブルの一つをそれぞれに付け​ているゲーム開発部の3人と先生が居た。

    ヒマリ「そういう事みたいですよ、リオ?」

    リオ「⋯⋯分かった。でも、約束してちょうだい。必ず全員無事に戻って来るって。」

    リオのその言葉に、先生とゲーム開発部の3人はただ頷いた。

    ヒマリ「では皆さん、ご武運を。」

    次の瞬間、ゲーム開発部と先生、そして<Key>は意識を失った。

    ヒマリ「さて、では先生達を待っている間に⋯⋯」

    ヒマリはホドの方を向く。

    ヒマリ「貴女には、幾つかお訊きしなくてはいけない事がありますね、ホド?」

    ヒマリは真剣な面持ちでホドにそう言った。

  • 170二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 20:29:29

    ホド君とデー君も出た事だし、そろそろゲマも出るんかなぁ?

  • 171二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 20:32:10

    擬人化してほしいな

  • 172二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 05:32:43

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  • 173スレ主25/03/22(土) 12:10:33

    >>169

    ホド「⋯⋯どうぞどうぞ、ご自由に。何でも訊いて下さい。」

    ホドはヒマリに、どんな質問にも応えると伝えた。

    ヒマリ「では、そうですねぇ。何故貴方達が介入して来たのか?という先生の質問に対し、貴方は『"とある生徒"に頼まれたから』と言っていましたね?それは一体誰ですか?」

    ヒマリがホドにそう尋ねる。

    ホド「わざわざ私に訊かなくても、既にそんな生徒は1人しか居ない事くらい、『全知』の貴女なら分かっているでしょう、明星ヒマリ?」

    ホドはヒマリにそう返した。

    ヒマリ「成る程。チーちゃんですね?」

    ホド「ご明答。」

    ホドは、チヒロが自分達の言っている"とある生徒"であると言うヒマリを肯定した。

    リオ「私からも良いかしら?」

    すると今度は、リオが発言権を求めてきた。

    ホド「おやおや、ミレニアムの生徒会に当たる組織、セミナーの部長『調月リオ』会長も私にご質問なさるおつもりですか?良いですよ。私は貴女からの質問も受け付けましょう。」

    リオ「デカグラマトンの預言者が何故たった1人の生徒の頼みでここまで?貴方達の目的と一致しない。それに、あの兵器の軍勢は先日ヒマリ達から渡されたケセドのデータにもあった。すなわち、預言者が2人も関与している。こんなイレギュラーは有り得ない筈よ。」

    リオはホドにそう問いかけた。

    ホド「まず、ケセドに関してはただいつものように自身の軍勢を私に提供しただけに過ぎない。おそらくそれがどのような用途で用いられるのかを、アイツは分かっていないだろう。そして、何故私達がたった1人の生徒の頼みで動いたのか?という質問については、私よりも全知に訊いた方が早い、とだけ言っておこう。」

    ホドはリオの質問に対し、そう返答した。

    リオ「⋯⋯と、彼は言っているのだけれど、一体それはどういう事かしら、ヒマリ?」

    リオはヒマリの方を向き、彼女にそう質問した。

    ヒマリ「話すと長くなるのですがね⋯⋯」

    ヒマリは、チヒロが自分達に話してくれたデカグラマトンと過ごした日々の事をリオに話した。

    リオ「成る程ね。そんな事が⋯⋯まさかあの日、チヒロとデカグラマトンが接触していたなんて⋯⋯」

    ヒマリ「それについては私も驚きましたよ。」

    ホド「まぁ、質問そんなとこか?⋯⋯どうやら、先生達の方も上手くいったみたいだ。そろそろ戻って来るだろう。」

    そして⋯⋯

    先生達が、アリスを連れて戻って来た。

  • 174二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 20:46:54

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  • 175スレ主25/03/22(土) 22:15:01

    >>173

    [一方その頃、キヴォトスのとある施設]

    黒服「⋯⋯」

    黒いスーツを着込んでおり、体は影の様に黒く無機質で、右目にあたる箇所には発光部があり、そこから顔全体に亀裂が走っており、黒い手袋を着用しているが、手袋と袖の間の地肌のような部分にも同様に亀裂が存在していて、頭部の亀裂からはモヤのようなものが出ている異形の男がそこに居た。

    彼の名は「黒服」。キヴォトスに存在する生徒達が持つ要素「神秘」の研究をしており、「崇高」なるものを目指している組織「ゲマトリア」の1人である。

    マエストロ「黒服よ。どうした?さっきからずっとボーっとその場に突っ立ったまま黙り込んで⋯⋯」

    軋むような音と共に現れたのは、タキシードを身に纏った双頭のマネキン人形のような姿の男「マエストロ」だ。

    難解で古めかしい言葉を多用し、どこか芝居めいた口調の、自称通りの芸術家らしい語り口が特徴。ちなみに、本人は自身の外見を好ましく思っていない模様。

    黒服「おっと、これは失礼。実は、例の件で分かった事がありましてね、クックック。」

    マエストロ「例の件?⋯⋯ああ、デカグラマトンと繋がっている生徒の件か。」

    ゴルコンダ「おやおや、何やら興味深いお話をしていらっしゃるようですね。私達にもお聞かせ下さい。」

    デカルコマニー「そういうこったぁ!」

    そこにやって来たのは、コートを纏い、ステッキを持った首無しの男性「デカルコマニー」と、デカルコマニーが持つ写真に写っている後ろ向きのシルクハットを被った男性「ゴルコンダ」だ。

    ゴルコンダ曰く、2人は「虚像」と「非実在」を象徴する相棒であり「記号」であるとの事。

    黒服「ゴルコンダにデカルコマニー、貴方達も居たのですね。良いでしょう。それに、これは我々全員で共有すべき情報でしょうからね。」

    そして、黒服は3人にこう伝えた。

    黒服「実はつい先程、ようやくその"例の生徒"の特定が完了しました。」

    マエストロ「おお!やっとか。」

    ゴルコンダ「ふむ、成る程。それは良い知らせですね。」

    デカルコマニー「まぁそういうこったぁ!」

    マエストロにゴルコンダ、そしてデカルコマニーは、黒服が"例の生徒"の特定を終えた事を喜んだ。

    マエストロ「で?その"例の生徒"は一体誰だったんだ?」

    マエストロは黒服に"例の生徒"が一体誰なのかを訊いた。

  • 176スレ主25/03/22(土) 22:16:35

    >>175

    黒服「クックック⋯⋯正直な話、予想外でした。まさか、彼女だったとは⋯⋯」

    黒服は"例の生徒"の名前をマエストロとゴルコンダ、デカルコマニーに伝える。

    マエストロ「⋯⋯おいおい、冗談だろ?」

    ゴルコンダ「よりにもよって、彼女ですか⋯⋯」

    黒服「クックック、ええ。残念ながら、事実です。これはデカグラマトンの預言者が1人『ホド』の調査データを辿って行った結果で分かりました。どうやら彼はここ数日間、ずっと"その生徒"と一緒に居たようです。」

    マエストロ「本当か?俄には信じられん。デカグラマトンの預言者が1個人と共に数日を過ごしているだと?」

    マエストロは困惑していた。

    黒服「それだけではありません。ちょうど今、騒ぎになっていますが、『名も無き神々の王女』の件にデカグラマトンが介入したようです。勿論、その介入して来たデカグラマトンはホドでした。彼と繋がっている事はデカグラマトン本人との繋がりを意味しています。」

    ゴルコンダ「何故です?少なくとも、預言者の1人と繋がっている事しか分かっていないというのに、デカグラマトン本人とも繋がっていると断定するのはまだ早いと思うのですが⋯⋯」

    デカルコマニー「まぁそういうこったぁ!」

    ゴルコンダは黒服にそう質問した。

    黒服「実は、更に詳細に調べてみた結果、現在ホドの中に別の何かが潜んでいる事も明らかになったのです。彼の中に潜伏している存在⋯⋯ミレニアムのデカグラマトンを追っていた者達はまだ知らないようですが、デカグラマトンの本体の反応はまだ消えていないのです。そして、その反応の発信源が何処にあるのかと言うと⋯⋯」

    マエストロ「まさか⋯⋯」

    ゴルコンダ「ホドの中に居る"それ"がそうだというのですか?」

    ゴルコンダが黒服にそう問いかける。

    黒服「ご明察です。そう、彼の中に眠っているもう1つの存在、それこそが死んだ筈のデカグラマトン本人でしょうね。」

  • 177スレ主25/03/22(土) 22:16:54

    >>176

    黒服の説明が一通り終わった。

    マエストロ「⋯⋯さて、どうするか。」

    ゴルコンダ「まぁ、聞くまでも無いとは思いますが、黒服。」

    黒服「ええ、実際にお会いしてお話をするとしましょうか。"その生徒"と。」

    黒服は"その生徒"に会いに行く事を3人に伝える。

    マエストロ「では、我々4人で行くとしよう。」

    ゴルコンダ「マダムは⋯⋯置いて行った方が良さそうですね。エデン条約の一件以来、ずっとご機嫌斜めですし⋯⋯」

    デカルコマニー「まぁそういうこったぁ!」

    4人はベアトリーチェを置いて行く事にした。

    黒服「クックック、決まりですね。」

    マエストロ「ああ、そうだな。」

    ゴルコンダ「では、行くとしましょうか。」

    デカルコマニー「そういうこったぁ!」

    黒服「ええ。では、"その生徒"⋯⋯『各務チヒロ』の元に。」

  • 178二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 07:10:12

    黒服達の口調的に、もしかして前からチーちゃんの事知ってた?

  • 179二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 12:36:13

    遂にゲマトリアも参戦か⋯

  • 180スレ主25/03/23(日) 21:07:51

    チヒロ「おかえり、皆。」
    あの後、エリドゥに居た全員がミレニアムに帰って来た。
    リオ「⋯⋯」
    ホド「冷酷な算術使いさんや。アンタのとこの会長さんが逃げようとしてたから捕まえて来たよ。」
    ユウカ「その2つ名、一体何処で⋯⋯?まぁ、良いわ。という訳で、会長⋯⋯今日はたっぷりお説教させていただきますからね?」
    アリス「パンパカパーン!アリスはミレニアムのパーティに戻って来ました!」
    モモイ「マキ!皆!ただいまぁ〜!」
    マキ「モモにアリスに先生に皆!おかえり〜!」
    ウタハ「帰ったぞ。」
    ハレ「お疲れ様です。」
    ネル「はぁ、疲れたな。」
    アスナ「でも、楽しかったなぁ♪」
    トキ「リオ様⋯⋯」
    スミレ「おかえりなさい、トレーナー。」
    "ただいま!アリスも戻って来たし、世界の終焉も防げたし、めでたしめでたしだね!"
    ⋯⋯と、その時⋯⋯
    ホド「うん?」
    突如として、チヒロの背後にブラックホールのようなものが現れた。
    ヒマリ「チーちゃん!後ろ!!」
    ヒマリがチヒロに向かって叫ぶ。
    チヒロ「え?」
    チヒロが後ろを振り向くと、その闇の中からコートを着た男の手のような物が現れる。
    チヒロ「⋯⋯ッ!?」
    それを確認するや否や、チヒロは逃げようとしたが、既に遅かった。
    (ガシッ!)
    コートの腕がチヒロの首根っこを掴む。そして⋯⋯
    チヒロ「うわぁっ!?」
    その腕はチヒロをその闇の中に引き摺り込んだ。
    ホド?「チーちゃん!?」
    ホド(いや、デカグラマトンだろうか?)はチヒロの方に急いでアームを伸ばすが、コートの腕がチヒロを引き摺り込んだ瞬間、その闇は素早く消えてしまった。

  • 181二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 06:49:51

    このレスは削除されています

  • 182二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 12:14:00

    これはゲマトリアの仕業だな(確信)

  • 183二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 19:39:39

    ゲマトリアにしては直接的過ぎないか?
    あいつら何時もは回りくどいのに

  • 184二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 19:44:01

    >>183

    多分早急にコンタクトを取りたいから今回は強硬手段に走ったと考えられる

  • 185スレ主25/03/24(月) 22:10:47

    >>180

    "進捗の方はどう?"

    ハレ「ダメ⋯⋯もう皆ヘトヘトで⋯⋯」

    ヒマリ「ハァ⋯⋯チーちゃんは一体何処行ったんですか!?」

    ウタハ「す、すまん。私達も体力的に限界だ。」

    ネル「ハァ⋯⋯ったく!なんでよりにもよってこのタイミングなんだよ!!」

    スミレ「私もこれ以上は流石に⋯⋯」

    リオ「ごめんなさい。私もこれ以上は力になれそうにないわ。」

    モモイ「もう疲れたよぉ〜⋯⋯」

    ("皆ヘトヘトだ。さっきの手⋯⋯チヒロの背後に突如として生じたブラックホールのようなものから突然出て来たコートを着た男の手⋯⋯あれは間違いなくデカルコマニーの手だった。つまり、これはゲマトリアの仕業だ。アイツら、今度は何を企んでるんだ?チヒロの神秘を狙って⋯⋯?いや、ベアトリーチェはともかくとして、残りのメンバー達は私と敵対する事を恐れている筈だ。だとしたら、それはおかしい。大前提として、今回のアレはアイツらにしては堂々としたやり方だった。いつものアイツらは、もっと回りくどいのに⋯⋯まるで誘い込まれているみたいだ。でも、だとするとタイミングがおかしい。見ての通り、ミレニアムは全員満身創痍だ。誘い込むにしても、こんな状態じゃ、まともに誘導なんて出来ない筈。⋯⋯いや、待てよ?まさか、チヒロがデカグラマトンと繋がっていたから⋯⋯?もしデカルコマニーにチヒロを攫わせたのが黒服なら可能性はある。それにもう一つ。さっきの誘導が出来る相手が、あの場には1人だけ居た。それはホドだ。ミレニアムの皆とは違って、ホドにはまだ余力が残っていた。もし黒服がデカグラマトンの何かを知る為にチヒロを攫って、尚且つそれを餌にホドを自分達の元に誘き寄せているなら⋯⋯辻褄は合う!となると、だ⋯⋯")

    ホド「罠だと?」

    "まぁ、まだ可能性の域を出ないけどね⋯⋯"

    ホド「いや、可能性がある以上、警戒しておいた方が良いかもしれない。ありがとう、先生。」

    "どういたしまして。じゃあ、ホド⋯⋯チヒロの事をお願いね?"

    ホド「分かった。」

    (ツ──⋯⋯ツ──⋯⋯)

    ホド(⋯⋯という事みたいだが、アンタはどう思う?)

    デカグラマトン(可能性はかなり高いだろう⋯⋯その『黒服』という男の情報を聞いたところだと、何かしら仕掛けてくる事は前提として考えた方が良いだろうな⋯⋯)

    ホド(了解だ⋯⋯)

  • 186二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 22:17:47

    >>185

    先生とホドが冷静に状況を整理してくれたからデー君も激情を抑えられたか

    勢いで乗り込んだりしたらそれこそ思うツボだろうしな

  • 187二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 06:16:37

    デー君が無事にチーちゃんを助けられますように⋯⋯

  • 188二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 10:41:32

    そろそろ2スレ目かな?

  • 189二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 12:35:52

    ゲマトリアとチーちゃんのファーストコンタクト…どうなる事やら…

  • 190二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 22:17:37

    >>23

    忘れてたけどこれデーくん視点では恋敵との共闘になるのか

  • 191二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 07:35:26

    このレスは削除されています

  • 192スレ主25/03/26(水) 10:41:50

    >>185

    チヒロ(⋯⋯ん?ここは⋯⋯?)

    目が覚めると、チヒロはミレニアム近郊の「廃墟」のような場所に居た。

    黒服「クックック、ゴルコンダもデカルコマニーもご苦労さまでした。どうぞデカルコマニー、貴方のステッキです。」

    ゴルコンダ「いえいえ、これくらいお安い御用ですよ。」

    デカルコマニー「まぁそういうこったぁ!」

    チヒロ(男の人達の声?)

    チヒロは声がした方を向く。

    マエストロ「おや、気が付いたようだな。」

    黒服「さてと、はじめましてですね。『各務チヒロ』さん。」


    果たして、ホドとデカグラマトンは無事にチヒロを救出出来るのか?

    そして、ゲマトリアの目的は一体何なのか?


    チーちゃんとデー君の青春の物語は続く。


    [To Be Continued Second Thread...]

  • 193スレ主25/03/26(水) 12:03:56
  • 194二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 12:20:03

    >>193

    立て乙です

  • 195二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 12:25:53

    >>190

    そりゃ当のチーちゃん本人が攫われてんだ。恋敵だとしても協力するさ

  • 196二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 14:16:51

    果たしてチーちゃんはどうなるのやら?
    無事にデー君が助けられたら良いけど⋯

  • 197二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 16:02:32

    >>195

    まぁ、こんなタイミングでギスギスするのはいくらなんでも違うよね

  • 198二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 16:11:52

    >>180

    っていうか、軽く流しかけたけど、リオが失踪してないのか、この世界線⋯

  • 199二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 17:20:56

    このレスは削除されています

  • 200二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 17:22:16

    200なら最終的にチーちゃんは先生と結ばれてデー君が嫉妬する

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