- 1二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 08:10:47
- 2二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 08:11:21
- 3前スレの1525/02/25(火) 08:38:26
前スレのあらすじ
ある日、マキがウタハから貰った発明品でモモイとコユキと3人で遊んでいたところ、チヒロに注意される。
そして、事の元凶であるウタハにも注意喚起をしていた時、突然頭痛と目眩に襲われるチヒロ。
ウタハは只事では無いと思い、チヒロを病院に連れて行った。
診断の結果、チヒロは若年性アルツハイマーを患っていた事が判明。
担当の医者の助言で、ウタハはチヒロを支えていく事を決意した。
その後、ミレニアムでちょっとしたハプニングが発生し、チヒロは更に暗所恐怖症、冷風恐怖症、孤独恐怖症も患ってしまう。
そして、チヒロは意を決してアルツハイマー病の事をミレニアムの全員に告白。
その際、フフッ…ひま、うっ、ヒマリはそ、くくっ、その医者を、プッ、怪現象扱いして、くふっ、赤っ恥かいたみたいだけど、アハハw
ヒマリ(黙れ……)
更に、チヒロを診ていた医者はまさかの先生のお兄さんである事が判明。
(その時、お兄さんがネルにナンパした事で一悶着あったのだが……取り敢えず、その兄弟がネルにシバかれたとだけ言っておこう……)
ミレニアムの全員がチヒロの事を支えていたのだが、日に日に悪化していく物忘れと増幅していく恐怖症の影響。
次第に、いつかチヒロが皆の事を綺麗さっぱり忘れてしまうのではないか?と思うように……
ミレニアムの誰もが、いつか来るであろうその日に不安を感じていた。
そんなある日、駄女神顔こと疑似科学部部長の元ミレニアム生「ミライ」がアルツハイマーの噂を聞きつけ、隙を見てチヒロを誘拐した。
そして、ミライはミレニアムに身代金を要求した。
(だが、その際に言葉選びをミスって医者の地雷を盛大に踏み、とんでもない事になるが、先生とネルによって医者の暴走は収まった……)
その後、
ミレニアムと先生、そしてお兄さんはチヒロ救出の為に動き出す。
一方その頃、チヒロは暗くて寒くて超怖い牢獄(疑似科学部の部員曰く、近所のおばちゃんから貰い受けた倉庫)に換気された事で、精神的に苦痛を感じてしまうレベルの恐怖を味あわされていた……
そして……そんな彼女の元に、謎の男が現れる…… - 4二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 08:43:46
たておつ
- 5二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 09:13:11
たておつです
- 6前スレの1525/02/25(火) 10:32:57
大雑把な人物紹介
チヒロ…アルツハイマーを患い、日常生活に支障きたしている。加えて、暗闇と冷気と孤独を極端に怖がるようになってしまった。
ウタハ…一番最初にチヒロがアルツハイマー病を患った事を知ったミレニアム生。今のチヒロに取っては心の支えと言っても過言ではない存在になっている。
ヒマリ…アルツハイマー病の事実を知った二人目のミレニアム生。医者を怪現象扱いして赤っ恥をかく羽目に……リオが気を遣って特異現象捜査部の活動を停止させているので、ヴェリタスに戻って他の部員達と共にチヒロを支えている。
ハレ・コタマ…チヒロがアルツハイマーを患ってまともな活動が出来なくなったので、そのバックアップを全力で行っている。
マキ…上記の3人と大体同じだが、ちょうど自分のやらかしとアルツハイマーの症状が顕著になったタイミングが重なっている為、密かに「自分のせいなんじゃ?」と罪悪感を感じている。
モモイ…チヒロとヴェリタスが前を向けるように激励した。ただ、モモイもマキと同様に罪悪感を持っている。
コユキ…上記の2人と同様に、コユキも罪悪感を少なからず感じている。
セミナー…モモイに看過されたリオの意向により、ヴェリタスに可能な限りの支援をしている。
エンジニア部…度々ヴェリタスが部室を訪れてはチヒロの件についての相談に乗っている。
ゲーム開発部…上記の二つの部活程ではないが、チヒロを気遣って行動している。
- 7前スレの1525/02/25(火) 10:33:12
医者…チヒロの担当医でシャーレの先生の実の兄。チヒロの為に尽力している。ネルにナンパしたり、シリアスな場面でふざけるせいで、弟と一緒にネルにシバかれていた。弟と違って、イタズラに他人を傷つけたり、命を蔑ろにする奴だったら子供でも容赦しない性格。また、彼にはどうやら秘密があるらしい……
ネル…先生の兄にナンパされた。先生と医者の事をよくシバいている。
C&C…チヒロのサポートをしつつ、実はネルと医者の関係を進展させようと目論んでいる……らしい。
先生…チヒロの件と兄の件でミレニアムを訪れる頻度が上がった。ちなみに、お兄さんの事は連邦生徒会にも認知されている。
ミライ…皆さんご存知「ブルアカのアクア様」。こともあろうか、この駄女神顔はアルツハイマー病の話を知った瞬間、大して下調べもせずに行動し、よりにもよってチヒロを今の彼女に取っての地雷になりうるであろう要素を見事に全て兼ね揃えた環境下に監禁した。マジでやってくれたな、お前……
謎の男…極限状態の恐怖に陥ったチヒロの前に突然現れた不気味な男。彼の正体や目的は不明。
- 8前スレの1525/02/25(火) 11:41:36
前スレの196スレ目の方が言っていた事にちょっと触れます。
上記の通り、お兄さんはイタズラに他人を傷つけたり、命を蔑ろにする奴だったら子供でも容赦しない性格です。
故に、スケバン、ヘルメット団、初期の便利屋、カイザー、初期のゲヘナ風紀委員会、アズサ、美食研究会、温泉開発部、ミカ、マコト、アリウス、初期の<Key>、デカグラマトン、カヤ、カルバノグ2章のFOX小隊、クロコ、シュロ、コクリコ、対策委員会3章のハイランダー、七囚人、ニヤニヤ教授、雷帝等は完全にアウトです。
ちなみに、ゲマトリアは全員"ある意味"セーフです。
理由は後で語ります。
- 9前スレの1525/02/25(火) 12:36:08
あと、前スレでも説明しましたが、
この世界の先生の見た目はアニメ先生
お兄さんの見た目は便利屋先生
になってます。 - 10二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 12:57:17
流石にだいぼうけん先生はいなかったか…立て乙です
- 11前スレの1525/02/25(火) 12:58:27
謎の男「……」
チヒロに近付く男。
チヒロ(やめて!来ないで!!)
チヒロは必死に体を動かすが、拘束が無駄に強固であるが故に、思うように動けない。
謎の男「……」
チヒロ(いや!動けないッ!!やめてッ!!!こっちに来ないで!!!!)
体を必死に動かすチヒロ。その時……
(ダンッ!!)
彼女の体が古い本棚にぶつかる。
チヒロ「……ッ!?」
思わずそちらに視線を移したチヒロ。直ぐに本棚にぶつかっただけという事を確認し、男の方に視線を戻した。ところが……
チヒロ(え……?居ない?)
何故か男も男が出て来た扉も消えていた。
チヒロ(……ふぅ、良かったぁ……)
チヒロが心の底から安堵したその時……
謎の男「𝕀𝕥'𝕤 𝕓𝕖𝕙𝕚𝕟𝕕 𝕪𝕠𝕦.」 - 12二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 19:33:44
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- 13二次元好きの匿名さん25/02/25(火) 22:40:08
そう言われてみると、便利屋先生って医療従事者みたいな見た目だな……
- 14二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 00:12:38
ほしいも
- 15二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 09:33:18
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- 16二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 13:08:32
チヒロ(え……?)
チヒロは声がした方を振り返る。すると……
謎の男「ℍ𝕖𝕝𝕝𝕠.」
チヒロ(ヒィ!?)
いつの間にか男はチヒロの背後に居た。
チヒロ(何?何なの?!)
眼の前の男に酷く怯えるチヒロ。それに対し、男は……
謎の男「𝕎𝕖𝕝𝕔𝕠𝕞𝕖 𝕥𝕠 𝕥𝕙𝕖 𝕕𝕖𝕡𝕥𝕙𝕤 𝕠𝕗 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣-𝕖𝕟𝕕𝕚𝕟𝕘 𝕗𝕖𝕒𝕣, 𝕥𝕠 𝕒 𝕙𝕖𝕝𝕝 𝕨𝕙𝕖𝕣𝕖 𝕪𝕠𝕦 𝕔𝕒𝕟 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕖𝕤𝕔𝕒𝕡𝕖.」
男の声はノイズのような、しかしはっきりと聞き取れる不気味なものだった。
チヒロ(や、止めてッ!近寄らないでッ!!こっちに来ないでッ!!!)
チヒロは必死に体を動かそうとするが、相変わらず思うように動けない。
謎の男「𝕐𝕠𝕦𝕣 𝕗𝕒𝕥𝕖 𝕚𝕤 𝕡𝕚𝕥𝕔𝕙 𝕕𝕒𝕣𝕜𝕟𝕖𝕤𝕤, 𝕟𝕠 𝕝𝕚𝕘𝕙𝕥 𝕔𝕒𝕟 𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕣𝕖𝕒𝕔𝕙 𝕪𝕠𝕦.」
チヒロ(ヤダヤダヤダヤダヤダヤダ!!!!お願い!!誰か助けて!!!)
チヒロは必死に抵抗し、助けが来る事を願った。
謎の男「𝕋𝕙𝕖𝕣𝕖'𝕤 𝕟𝕠 𝕡𝕠𝕚𝕟𝕥 𝕚𝕟 𝕣𝕖𝕤𝕚𝕤𝕥𝕚𝕟𝕘. 𝕐𝕠𝕦𝕣 𝕧𝕠𝕚𝕔𝕖 𝕨𝕚𝕝𝕝 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕣𝕖𝕒𝕔𝕙 𝕒𝕟𝕪𝕠𝕟𝕖. 」
チヒロ(お願いだから……誰か……)
泣きながら心の中で叫び続けるチヒロ。だが、助けなど来る筈も無かった。
謎の男「𝕀𝕗 𝕪𝕠𝕦 𝕨𝕒𝕟𝕥 𝕥𝕠 𝕤𝕔𝕣𝕖𝕒𝕞, 𝕤𝕔𝕣𝕖𝕒𝕞. ℕ𝕠 𝕙𝕖𝕝𝕡 𝕨𝕚𝕝𝕝 𝕔𝕠𝕞𝕖.」
そう言うと、男はしゃがみ込み、チヒロと目線を合わせた。
チヒロ「……ッ!?」
チヒロは男の顔を見て、恐怖のどん底に叩き落された。その男には……
顔が無かった。
- 17二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 21:59:27
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- 18二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 22:07:34
スレ主ではないが男の声の和訳。
ℍ𝕖𝕝𝕝𝕠
やぁ。
𝕎𝕖𝕝𝕔𝕠𝕞𝕖 𝕥𝕠 𝕥𝕙𝕖 𝕕𝕖𝕡𝕥𝕙𝕤 𝕠𝕗 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣-𝕖𝕟𝕕𝕚𝕟𝕘 𝕗𝕖𝕒𝕣, 𝕥𝕠 𝕒 𝕙𝕖𝕝𝕝 𝕨𝕙𝕖𝕣𝕖 𝕪𝕠𝕦 𝕔𝕒𝕟 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕖𝕤𝕔𝕒𝕡𝕖.
終わることのない恐怖、君が決して脱することのない地獄へようこそ。
𝕐𝕠𝕦𝕣 𝕗𝕒𝕥𝕖 𝕚𝕤 𝕡𝕚𝕥𝕔𝕙 𝕕𝕒𝕣𝕜𝕟𝕖𝕤𝕤, 𝕟𝕠 𝕝𝕚𝕘𝕙𝕥 𝕔𝕒𝕟 𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕣𝕖𝕒𝕔𝕙 𝕪𝕠𝕦.
君の運命は真っ暗闇だ。光が君を照らすことはない。
𝕀𝕗 𝕪𝕠𝕦 𝕨𝕒𝕟𝕥 𝕥𝕠 𝕤𝕔𝕣𝕖𝕒𝕞, 𝕤𝕔𝕣𝕖𝕒𝕞. ℕ𝕠 𝕙𝕖𝕝𝕡 𝕨𝕚𝕝𝕝 𝕔𝕠𝕞𝕖
もし叫びたいのなら叫ぶがいい。助けは来ない。 - 19二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 00:06:38
ほしいも
- 20二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 06:42:53
hosyu potato
- 21前スレの1525/02/27(木) 10:54:48
男に顔は無く、そこには、ただただ何も無い暗闇だけが無限に広がっていた。
チヒロ(ヒ、ヒィィィィィィィ!?!?!?!?)
そのあまりの恐ろしさに、チヒロは頭が真っ白になる。
謎の男「𝕐𝕠𝕦 𝕔𝕒𝕟'𝕥 𝕖𝕤𝕔𝕒𝕡𝕖. 𝕋𝕙𝕚𝕤 𝕚𝕤 𝕤𝕠𝕞𝕖𝕥𝕙𝕚𝕟𝕘 𝕥𝕙𝕒𝕥 𝕔𝕒𝕟 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕓𝕖 𝕔𝕙𝕒𝕟𝕘𝕖𝕕.」
男のブラックホールのような顔が徐々にチヒロに迫る。
チヒロ(い、いや……やめて……私は……)
謎の男「𝕐𝕠𝕦 𝕔𝕒𝕟 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕔𝕠𝕞𝕖 𝕓𝕒𝕔𝕜 𝕗𝕣𝕠𝕞 𝕥𝕙𝕚𝕤 𝕙𝕖𝕝𝕝. 𝕐𝕠𝕦 𝕔𝕒𝕟 𝕔𝕣𝕪 𝕠𝕦𝕥 𝕚𝕟 𝕥𝕙𝕖 𝕕𝕒𝕣𝕜𝕟𝕖𝕤𝕤, 𝕒𝕤𝕜 𝕗𝕠𝕣 𝕙𝕖𝕝𝕡, 𝕥𝕣𝕪 𝕥𝕠 𝕣𝕦𝕟 𝕒𝕨𝕒𝕪, 𝕕𝕠 𝕨𝕙𝕒𝕥𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕪𝕠𝕦 𝕨𝕒𝕟𝕥. 𝕎𝕒𝕟𝕕𝕖𝕣𝕚𝕟𝕘 𝕗𝕠𝕣𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕚𝕟 𝕥𝕙𝕒𝕥 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣-𝕖𝕟𝕕𝕚𝕟𝕘 𝕗𝕖𝕒𝕣......」
チヒロ(皆……助けて……会いたいよ……私……)
そして……
次の瞬間、チヒロは男の闇に呑み込まれた。
- 22二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:36:53
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- 23二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 22:23:49
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- 24二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 03:41:28
なんとも意味深な言葉……
- 25前スレの1525/02/28(金) 12:22:44
- 26二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 21:21:40
助かりますように
- 27前スレの1525/02/28(金) 22:43:25
ミライ「……」
疑似科学部員A「……これ……どうしましょう……?」
ミライ「……」シロメ
疑似科学部員A「あダメだ部長が完全にフリーズしてぶっ壊れた。」
"取り敢えず、ゲーム開発部とスミレが囮を、セミナーとヴェリタスがサポートを、C&Cと兄さんと私がミライの確保を、エンジニア部がチヒロの救出を行う。皆これでオッケーだよね?"
モモイ「勿論!早速私達が行ってくるね!!」
アリス「いやぁ、ゲームは楽しいですねぇ。」
ミドリ「うんうん!やっぱりゲームは皆でやるに限るね。」
ユズ「そうだね。」
ケイ「あの人の画面をテレビ代わりに使うの止めて貰って良いですか?」
疑似科学部員B「おい!お前ら!!ここは関係者以外立入禁止区域だぞ!!!ここで何してる!?」
モモイ「見てわからない?ゲームだよ!!良かったら一緒にどう?」
疑似科学部員B「結構だ!というか、やるんだったらあっちでやれ!!ここでやる必要無いだろ!!!」
疑似科学部員C「おい!一体何の騒ぎだ!?」
疑似科学部員B「おお!ちょうど良いところに!!コイツらが勝手にここでゲームをしてるんだ!!!追い出すの手伝ってくれ!!!!」
- 28二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 22:43:39
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- 29前スレの1525/02/28(金) 22:45:14
疑似科学部員C「分かった……ってコイツら、全員ミレニアムの生徒じゃないか!?」
疑似科学部員B「何!?……ホントだ!!さては、人質を取り戻しに来たな?おい!今すぐミライさんに報告を……」
スミレ「させない。」
疑似科学部員B「グハッ!?」バタンッ
疑似科学部員C「おい!?どうした!?だ、誰だ!?」
モモイ「後ろに気を付けた方が良いよぉ?」
疑似科学部員C「何!?」
スミレ「こっちだ。」
疑似科学部員C「しまっ……グッハァ!?」バタンッ
ケイ「終わりましたか?」
モモイ「終わったよ。」
ユズ「これでこの辺はコンプリート。」
アリス「取り敢えず、眠っている間に縛っておきましょう!!」
ミドリ「うん。そうだね!!」
- 30二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 05:31:27
さっすが、ゲ開部
- 31前スレの1525/03/01(土) 11:33:38
疑似科学部員D「おい!?何すんだ!!」
疑似科学部員E「こんな事、許されて良い訳が無いだろ!!」
疑似科学部員F「さっさとこの縄を解けーッ!!」
エイミ「はいはいじっとしててね。」
コタマ「取り敢えず、この建物の全体像は掴めましたね。」
マキ「副部長が居るのはこの建物のすぐ隣の建物みたいだね。」
ハレ「その建物の何処かに……」
ヒマリ「チーちゃんが居るようですよ、リオ。」
リオ「……分かったわ。」
ノア「直ぐに先生達に報告しますね!」
ユウカ「先生!チヒロ先輩の居場所が分かりました!!」
疑似科学部員D「おい!?さっきから私らを無視してんじゃねぇよ!!」
疑似科学部員E「さっさと縄を解けー!!」
疑似科学部員F「そうだそうだぁ!!」
コユキ「にはは!!うるさい人達には黙って貰いまぁす♪」カチャッポイッ
疑似科学部員DEF「「「……え?」」」
(ドッカーーーン!!)
疑似科学部員DEF「「「ギャァァァァァァァ!?!?!?!?」」」
- 32二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 19:12:09
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- 33二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 22:11:06
ほ
- 34二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 04:19:45
一人の生徒を不幸にしかけてるんだ、順当
- 35前スレの1525/03/02(日) 07:39:37
"ここだね。"
医者「ここに……」
ウタハ「チヒロが居る……」
ネル「よし!じゃ、行くか!!」
ヒビキ「急がないとね。」
コトリ「今のチヒロ先輩の精神状態は非常に不安定ですから!!」
アスナ「さっさと犯人を捕まえなくちゃね♪」
疑似科学部員G「居たぞ!」
疑似科学部員H「ミレニアムサイエンススクールの連中だ!!」
疑似科学部員I「何が遭っても奴らをここで食い止めろ!!!」
疑似科学部員J「行くぞぉ!!!!」
カリン「早速来たね。」
アカネ「雑魚が何匹群がろうが関係ありません。」
トキ「とっとと片付けて、先に進ませて貰いましょうか。」
ウタハ「先生、指示を!!」
"うん!行くよ、皆!!"
全員「「「「「「「「「おお──!!!」」」」」」」」」
疑似科学部員GHIJ「「「「舐めるな────ッ!!!!」」」」
(数秒後)
疑似科学部員GHIJ「「「「キュゥ……」」」
全員「「「「「「「「「弱……」」」」」」」」」
"えっと……と、取り敢えず!"
医者「これで中に入れるな!!」
ウタハ「ああ、行こうか!!チヒロの元に!!!」
- 36二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 12:59:05
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- 37二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 19:48:50
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- 38二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 21:05:44
ほしゅ
- 39二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 04:58:54
まさかの『秒(慣用句ではない)』!!
- 40前スレの1525/03/03(月) 10:54:17
疑似科学部員A「えーっと、部長?」
サクラコ様みたいな苦虫を噛み潰すような表情のミライ「分かっています……分かっていますとも……!」
ヒマリ「おそらく今、チーちゃんが居る場所はここです!座標を送っときますね、ウタハさん!」
ウタハ「感謝するよ、ヒマリ!」
ネル「じゃ、アタシらはその『ミライ』って奴をブッ飛ばしに行くぞッ!!」
兄弟・C&C「「「「「了解!!!」」」」」
コトリ「では、行きますよ!!」
ヒビキ「皆伏せてね!!!」
(ドッカーーーン!!!)
アルちゃんみたいな白目を向いて驚いてる顔になるミライ「な、なんじゃこりゃァァァァァァァ!?!?!?!?」
疑似科学部員A「せ、盛大に壁を破壊して来た……」
ネル「お前がミライか?」
ミライ「いいえ違います。」
兄弟「"嘘つけ。"」
カリン「そんなのは言うだけ無駄だよ。」
アカネ「身代金を要求してきた時に、貴女の顔はウチの学校のセミナーの書記の頭の中に正確に記録されているんですよ。そんな言い逃れは無意味です。」
トキ「さぁ、素直に諦めて大人しくチヒロ先輩を……」
ミライ「良いですよ、もう!!あんなのアンタらにくれてやりますよ!!!身代金なんて要りません!!!!」
コトリ「そう来ましたか!……って、え?」
ミライ「そういう事なんで、私達はこれで……」
医者「逃がす訳が無いだろ。」
ミライ「ゲゲッ……!貴方はあの時の……!!」
"取り敢えず、私達はここで君を捕まえるよ、ミライ。"
ヒビキ「ウタハ先輩は先に行って。私達でコイツらを捕まえるから。」
ウタハ「皆!……ありがとう!!恩に着るよ!!!」
疑似科学部員A「ああ、もうおしまいだぁ……」シロメ
- 41二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 12:32:39
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- 42二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 12:33:25
"要介護三銃士を連れて来たよ。"
ゲーム開発部『要介護三銃士?』
"超天才(略)のヒマリ"
ヒマリ「ちゃんと言ってください」
"巷で高次脳機能障害説がささやかれてるアスナ"
アスナ「やっほー」
"このスレで若年性アルツハイマーになったチヒロ"
チヒロ「ウタハ、手握って」 - 43二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 12:39:46
- 44前スレの1525/03/03(月) 15:24:18
[そして約5秒後……]
ミライ「キュゥ……」
疑似科学部員A「参りました。降参します……」
ものの見事にボコボコにされたミライ。そのミライの隣で白旗を振っている1人の疑似科学部員。
ネル「やっぱ、コイツら弱くね?」
医者「確かに弱い。」
ヒビキ「取り敢えず、また妙な真似をしないように縛っとこうか。」
一同はミライと部員を縄で縛る。
コトリ「コレでオッケーです!」
ハレ「先生、聴こえる?」
ハレが通信でこちらに話しかけてきた。
"ハレ?どうしたの?"
リオ「そいつらで最後よ。」
エイミ「他の奴らは皆が捕まえてくれたからね。」
スミレ「朝飯前だった。」
モモイ「すぐに私達もそっちに行くね。」
"分かった。じゃあ皆、ウタハとチヒロの元に行って合流しよう!"
全員「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「了解!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
ミレニアムの全員が全ての疑似科学部員を捕縛し、チヒロとウタハの元へと向かった……
今のチヒロが、もう手遅れだという事を知らずに……
- 45二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 21:02:13
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- 46二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 23:21:42
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- 47前スレの1525/03/04(火) 08:06:34
さて、皆さん……
薄々察している方もいらっしゃるとは思いますが、こっから怒涛の曇らせ展開です♪
……必要であれば無理せず胃薬をご携帯下さい。 - 48二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 12:49:50
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- 49前スレの1525/03/04(火) 17:15:40
[その頃]
ウタハ「居た!チヒロ!!」
ウタハはチヒロを見つけた。
ウタハ「……脈はある。体の温もりも異常に冷たいなんて事は無いな。呼吸も問題無くしているみたいだ。……ひとまず、この拘束を解くか。っていうか、なんだよ。こんな雑に雁字搦めにした拘束の仕方は?まぁ、これくらいなら……それにしても……」
ウタハはチヒロの顔を見る。目から頬にかけて涙を流していた跡がはっきりあり、目そのものも赤く腫れていた。
ウタハ「相当怖い思いをさせてしまったな……早く安心させてやらないとな。……と、よし!これで……!」
ウタハは少々苦戦しながらも、チヒロの拘束を解く事に成功した。
ウタハ「チヒロ!私だ!!ウタハだ!!!他の皆もここに来てる!!もう大丈夫だぞ、チヒロ!!!」
ウタハはチヒロにそう言った。
チヒロ「うっ……」
チヒロは意識を取り戻し、ゆっくりとまぶたを開ける。
チヒロ「ん……ウ…タ…………ハ………?」
ウタハ「遅くなってすまない……もう大丈夫だぞ、チヒロ。」
チヒロは目を覚ました瞬間、視界にウタハが居た事に疑問を抱く。そんな彼女に対して、ウタハは優しくチヒロを安心させるような言葉を発した。刹那……
チヒロ「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!!!」
- 50前スレの1525/03/04(火) 18:15:10
いきなりチヒロがウタハに飛び付き、大泣きし出した。
ウタハ「ち、チヒロ……?」
チヒロ「ううっ、私怖かったの、ウタハぁ……!会いたかったぁ……!」
チヒロは泣きながらウタハにそう伝える。
ウタハ「そうだったのか……ホントにすまないな。来るのがこんなに遅くなってしまって……」
ウタハはチヒロを優しく抱き締め、彼女の背中をさすってあげながらそう言った。
ウタハ「とにかく、私以外の皆も来てるんだ。いつまでもメソメソしないでくれ。チヒロらしくないぞ。」
ウタハはチヒロにそう言った。しかし……
チヒロ「え?ウタハ以外の皆?私らしくない?それってどういう事?」
ウタハ「え?」
チヒロのその問いかけにウタハは一瞬寒気がした。それは、これまでの自分の人生で一度も体験した事が無い類の寒気だった。
ウタハ「ち、チヒロ……?それは……」
その時……
マキ・ハレ・コタマ「「「副部ちょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!!」」」
- 51二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 22:42:40
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- 52二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 02:52:47
精神が心配しすぎて無いなっちゃいそう
- 53二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 12:17:06
ウタハ以外がわからない…刷り込みか何か起きた?
- 54前スレの1525/03/05(水) 17:17:05
ウタハ「ッ!?皆!!」
チヒロとウタハの元にミレニアムの一同と先生、そして医者がやって来た。
ヒマリ「チーちゃん、良かった……目立った外傷は見当たりませんね。」
リオ「ひとまずは安心ね。」
マキ「ううっ……副部長、良かったぁ……」
コタマ「ええ。ハレ、副部長に何か目立った問題は?」
ハレ「うんうん。特に問題は無いと思うよ。ホントに良かったよ。」
アリス「これでこのクエストはコンプリートですねッ!」
ケイ「そうですね。」
モモイ「うんうん!」
ミドリ「特に何も無さそうで良かったですよ。」
ノア「まぁ、ちょっとあちこちが腫れてる事を除けばですがね。」
ユウカ「まぁ、チヒロ先輩ピンピンしてるし……」
アスナ「無事に一件落着ってとこかな?」
ネル「……だな。」
コトリ「ふぅ……」
ヒビキ「取り敢えず、終わったね。」
ユズ「うん。」
カリン「思ったより大した事無かった気もするけどね……」
トキ「何はともあれ……」
アカネ「ご無事で何よりです。」
コユキ「はぁ、疲れましたねぇ……」
エイミ「うん、久し振りに結構な疲労が来た……」
スミレ「良い運動にはなった。」
"それじゃチヒロ、帰ろう?ミレニアムに。"
- 55二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 22:21:10
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- 56二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 23:07:48
ほしゅ
- 57二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 01:08:17
果たしてチヒロがどう返すのか……
- 58二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 07:34:56
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- 59前スレの1525/03/06(木) 13:37:59
- 60二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 21:55:40
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- 61二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 00:33:18
あーあ
- 62二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 07:29:43
遂にか⋯
- 63前スレの1525/03/07(金) 13:07:39
その場に居た全員の思考が停止した。
チヒロは自分達の事が分からなくなっていた。
その事実に、一同はフリーズする。
ヒマリ「じょ、冗談……冗談ですよね!?ち、チーちゃん!?」
固まっていた自身の口を最初に動かしたのはヒマリだった。だが……
チヒロ「し、知らない……チーちゃん?私、おねぇさんみたいな人知らないよ……?」
マキ「う、嘘だよね!?ねぇ!?副部長!?た、タチの悪い冗談は止めてよ!?」
ヒマリに続き、マキがそう口にする。
チヒロ「私、嘘吐いてないよ?ふくぶちょう?何それ?」
全員絶望した。
遅かった。
自分達は間に合わなかったのだ。
……と。
ウタハ「な、なぁ?私の事は分かるよな、チヒロ?」
ウタハが恐る恐るそう訊く。
チヒロ「う、うん。ウタハは私の友達だよ?……この人達は知らないけど……」
全員「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「"……!?"」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
混乱する一同。
医者「ウタハさんの事は覚えていて、それ以外は忘れてしまった。……まぁ、仕方無いでしょうね。ただでさえ、不安定な精神状態だったのに、こんな環境下に長い事監禁されていた。それを踏まえた上なら、むしろウタハさんの事だけでも覚えているのは奇跡でしょうね。」
医者は暗い表情で俯きながらそう言った。
全員「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「"……"」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
暫くの間、誰も何も言えなかった。
"……取り敢えず、帰ろう。ミレニアムサイエンススクールに。"
先生がそこに居た全員にそう言った。
全員「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」コクッ
先生のその言葉に対し、その場に居た誰もが何も言わずにただ頷いた。
- 64二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 21:19:55
- 65二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 03:44:40
死ぬのと全て忘れるのの次くらいには入るレベルの最悪具合で……
- 66二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 11:53:49
保守
- 67前スレの1525/03/08(土) 14:04:46
- 68前スレの1525/03/08(土) 14:05:09
以下、この男の発言についての和訳です。
𝕀𝕥'𝕤 𝕓𝕖𝕙𝕚𝕟𝕕 𝕪𝕠𝕦.
後ろだ。
ℍ𝕖𝕝𝕝𝕠.
やぁ。
𝕎𝕖𝕝𝕔𝕠𝕞𝕖 𝕥𝕠 𝕥𝕙𝕖 𝕕𝕖𝕡𝕥𝕙𝕤 𝕠𝕗 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣-𝕖𝕟𝕕𝕚𝕟𝕘 𝕗𝕖𝕒𝕣, 𝕥𝕠 𝕒 𝕙𝕖𝕝𝕝 𝕨𝕙𝕖𝕣𝕖 𝕪𝕠𝕦 𝕔𝕒𝕟 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕖𝕤𝕔𝕒𝕡𝕖.
ようこそ、終わらぬ恐怖、決して逃げられない地獄へ。
𝕐𝕠𝕦𝕣 𝕗𝕒𝕥𝕖 𝕚𝕤 𝕡𝕚𝕥𝕔𝕙 𝕕𝕒𝕣𝕜𝕟𝕖𝕤𝕤, 𝕟𝕠 𝕝𝕚𝕘𝕙𝕥 𝕔𝕒𝕟 𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕣𝕖𝕒𝕔𝕙 𝕪𝕠𝕦.
キミの運命は光の届く事の無い真っ暗闇だ。
𝕀𝕗 𝕪𝕠𝕦 𝕨𝕒𝕟𝕥 𝕥𝕠 𝕤𝕔𝕣𝕖𝕒𝕞, 𝕤𝕔𝕣𝕖𝕒𝕞. ℕ𝕠 𝕙𝕖𝕝𝕡 𝕨𝕚𝕝𝕝 𝕔𝕠𝕞𝕖
叫びたければ叫べ。助けなど来ないぞ。
𝕐𝕠𝕦 𝕔𝕒𝕟'𝕥 𝕖𝕤𝕔𝕒𝕡𝕖. 𝕋𝕙𝕚𝕤 𝕚𝕤 𝕤𝕠𝕞𝕖𝕥𝕙𝕚𝕟𝕘 𝕥𝕙𝕒𝕥 𝕔𝕒𝕟 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕓𝕖 𝕔𝕙𝕒𝕟𝕘𝕖𝕕.
逃げる事など不可能だ。これは決して変わらぬ事なのだ。
𝕐𝕠𝕦 𝕔𝕒𝕟 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕔𝕠𝕞𝕖 𝕓𝕒𝕔𝕜 𝕗𝕣𝕠𝕞 𝕥𝕙𝕚𝕤 𝕙𝕖𝕝𝕝. 𝕐𝕠𝕦 𝕔𝕒𝕟 𝕔𝕣𝕪 𝕠𝕦𝕥 𝕚𝕟 𝕥𝕙𝕖 𝕕𝕒𝕣𝕜𝕟𝕖𝕤𝕤, 𝕒𝕤𝕜 𝕗𝕠𝕣 𝕙𝕖𝕝𝕡, 𝕥𝕣𝕪 𝕥𝕠 𝕣𝕦𝕟 𝕒𝕨𝕒𝕪, 𝕕𝕠 𝕨𝕙𝕒𝕥𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕪𝕠𝕦 𝕨𝕒𝕟𝕥. 𝕎𝕒𝕟𝕕𝕖𝕣𝕚𝕟𝕘 𝕗𝕠𝕣𝕖𝕧𝕖𝕣 𝕚𝕟 𝕥𝕙𝕒𝕥 𝕟𝕖𝕧𝕖𝕣-𝕖𝕟𝕕𝕚𝕟𝕘 𝕗𝕖𝕒𝕣......
キミは二度とこの地獄からは戻って来れない。その暗闇の中で、泣き叫ぶなり、助けを呼ぶなり、逃げようとするなり、好きにするが良いさ。その終わらぬ恐怖の中を、永遠に彷徨い続けながらな……
- 69前スレの1525/03/08(土) 14:05:29
- 70二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 22:09:53
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- 71二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 00:50:42
幻覚、か……
実態がないからこそ対処ができない
むしろ絶望的 - 72二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 07:43:50
病気も実態が無いものだからどうしようも無いし、そういう意味も含まれてんのかねぇ
- 73二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 12:59:19
さて、こっからミレニアムは一体どうなってしまう事やら……
- 74前スレの1525/03/09(日) 19:51:51
チヒロ「ねぇウタハ、ここ何処?」
ウタハ「ミレニアムサイエンススクールだよ。私達が通っている学校じゃないか。」
チヒロ「……知らないよ、そんな学校。」
ウタハ「……そうか。」
疑似科学部を倒し、チヒロを救出する事が出来た一同は、チヒロをミレニアムに連れ帰った。
しかし、本人はミレニアムの事をこれっぽっちも覚えてすらいなかった。
チヒロ「この部屋、なぁに?」
ウタハ「ヴェリタスの部室さ。チヒロの部活で……」
チヒロ「ゔぇりたす?何それ?変な名前……」
ウタハ・ヒマリ・コタマ・ハレ・マキ「「「「「……」」」」」
チヒロは終始きょとんとしている。
その仕草は純粋無垢な子供そのものだったが、周囲の心はその明るさとは反対に、どんどん暗く沈んでいった。
チヒロ「わぁ!すごぉい!!何これぇ!!!」
ヒマリ「わわわ!?ち、チーちゃん!?」
ハレ「ちょちょちょ!?副部長!?駄目ですよ、それ弄っちゃ!!!」
ヴェリタスのサーバルームの光景を見たチヒロははしゃぎにはしゃぎまくり、そこにある機器弄りまくっていたせいで、ヒマリとハレに止められる。
すると……
チヒロ「あ……」
その瞬間、チヒロの目が潤う。
ヒマリ・ハレ「「あ……」」
チヒロ「う、ううっ、うわぁぁぁん!!ごめんなさぁぁぁぁぁぁい!!!」
次の瞬間、チヒロは大泣きし始めた。
ハレ「わわわわわわ!?!?!?!?い、いや大丈夫ですよ、副部長!!」
ヒマリ「そ、そうですよ、チーちゃん!!わ、私達もちょっと強く言い過ぎました……ご、ごめんなさいね?」
ハレとヒマリは必死にチヒロを泣き止ませようとした。
チヒロ「ううっ、ごめんなさい……チーちゃん、悪い子でごめんなさい……」
マキ・ハレ・コタマ・ヒマリ「「「「……」」」」
チヒロの口からその一言が発せられた瞬間、ヴェリタスの4人は俯き、何も言えなくなってしまった。
無論、それは他のミレニアム生達も同様だった。
- 75二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 23:43:03
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- 76二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 06:50:15
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- 77二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 12:29:25
おお…
- 78二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 20:22:51
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- 79二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 22:22:22
かなぁりキツいな、こりゃ…
- 80二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 03:17:18
まるで、というか「子ども」そのものだ
- 81前スレの1525/03/11(火) 12:00:07
マキ「あは……アハハハハハハハハ!!!」
マキは死んだ魚のような目から大粒の涙を流して大笑いし、膝から崩れ落ち、蹲った。
マキ「ああ、副部長……ごめんなさい……私のせいで……」
モモイ「マキのせいなんかじゃないと思うよ……」
コユキ「そ、そうですよ!私達にだって非はありますし!」
モモイ「その、だから元気出そ?ね?きっとその方がチヒロ先輩も……」
コユキとモモイがマキを励まそうとしたが……
マキ「私が元気だからこそ、副部長が無理をしたんだよ、モモ!コユキ!私が!!人様に迷惑かけるような事ばっかしたから!!そのせいでチヒロ先輩をいっつも困らせるんだよ、私……私が……私がチヒロ先輩を苦しめてたんだよ、ずぅっと!!!そんな私が元気いっぱいだったら、きっと呆れられるに決まってるよ!!!」
モモイ「そ、それは……」
コユキ「……」
モモイとコユキは言葉に詰まる。
マキ「ああ、ごめんなさい……ごめんなさい、副部長……ごめんなさい、チヒロ先輩……ごめんなさい……本当にごめんなさい……」
マキはその光の無い瞳を潤わせ、泣きながら謝罪をした。
マキ「いつもいつもごめんなさい……迷惑ばっかりかけてごめんなさい……チヒロ先輩に負担ばかりかけてごめんなさい……それに気付いてあげられなくてごめんなさい……チヒロ先輩の事を苦しめるような事ばっかりしちゃってごめんなさい……こんな悪い子供でごめんなさい……ヴェリタスに入っちゃってごめんなさい……チヒロ先輩の後輩になっちゃってごめんなさい……ミレニアム生になっちゃってごめんなさい……私が私でごめんなさい……『小塗マキ』でごめんなさい……本当に、本当にごめんなさい……」
コユキ・モモイ「「……」」
モモイは蹲って泣き続けているマキを、優しく抱き締めた。
……しかし、その瞳は暗く曇っており、その口からは何の言葉も発せられなかった。
コユキに関しても、近くで暗い表情をして俯き、そんなマキから目を逸らし、ただただ黙り込んでいた。
マキは、ただただ虚空に向かって謝罪をし続けて泣き続けた。
もうその相手に、その謝罪は決して届く事は無い。ただただ無意味な謝罪を、壊れた機械のように続けるのだった。
- 82二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 18:14:22
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- 83二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 20:51:36
確か最終的には基本的な動作すらできなくなるんだよね?
- 84二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 03:53:30
うわぁ……まあ責めてしまうのも、分からなくもないのがツライ
- 85二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 08:03:34
光の蛮族である最強お姉ちゃんモモイでさえ晴らせないって中々ヤベェぞ!?
- 86前スレの1525/03/12(水) 16:52:46
ハレ「……プハァッ!!ん〜!効くぅ!!!」
(ポイッ!カラカラ、カシャンッ!)
ヒビキ「えっと、もう人一人分くらいの大きさの空き缶の山ができてるんだけど?」
ハレがヴェリタスのサーバルームで大量のエナジードリンクを飲み漁っていたのを、ヴェリタスの様子を見に来たコトリとヒビキが目撃する。
ハレ「もう1杯いってみようか……」
そう言うと、ハレは新しいエナドリの缶に手を伸ばす。
コトリ「うわわわわ!?だ、ダメですよ、ハレ先輩!」
まだ飲もうとするハレを、コトリとヒビキが止めた。
ハレ「離せ!これは私の生きがいなんだ!!」
ヒビキ「何言ってるの!?」
ハレ「エナドリは私に取っての酸素だ!生命線なんだよ!!」
エナドリに手を付けようと大暴れしているハレを、コトリとヒビキは必死に押さえた。
ハレ「もう私を止める副部長は何処にも居ない!私のエナドリを止めたいなら副部長を連れて来い!!」
自分を必死に止めるコトリとヒビキに対し、ハレはそう言う。
ヒビキ「え、えーっと……」
コトリ「そ、それは……」
ハレ「無理なら私を止めるな!もう私達が知る副部長は居ないんだ!!エナドリは私をその虚しさから解放してくれるんだ!!!だから!!邪魔するな!!!」
(カチャッ!プシュッ!)
ハレ「……ああ、副部長……もう何本目かも分からなくなりました。……ううっ、副部長が、副部長じゃなくなってから、一体私は、どれだけのエナドリを飲んだんでしょう?早くしないと、取り返しのつかない事に、なっちゃいますよ?だから、早く、いつもみたいに、私の事、止めて、下さいよ……」
ハレは泣きながら天井を見上げ、今自分が手に持つ缶の中のエナドリを飲み干す。
あれ以降、ハレはヴェリタスのサーバルームに籠もっては、毎日エナドリをとにかく飲みまくっていた。本人のチヒロを失った悲しみを忘れたい一心故に、エナドリに溺れる日々を続けていた。いつか、チヒロがいつものように自分を止めてくれると信じて……彼女はひたすらにエナドリを自分の口に流し込む。飽きた。不味い。彼女はエナドリに対し、初めてそんな事を思った。吐いた。それでも彼女は片っ端からエナドリを飲み続けるのを止めなかった。叶いもしない筈の自分の勝手な夢幻であっても、彼女は希望を捨てたくなかった。それを、様子を見に来たエンジニア部が必死に止めるのが、今のヴェリタスの日常だった。
- 87二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 22:11:11
まさかこれ…1人ずつやるのか?だとしたらあとヒマリとコタマもあるのか…曇らせエグいな…
- 88二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 04:07:01
酒ならぬ、エナドリ浸り……
- 89前スレの1525/03/13(木) 08:49:24
コタマ「ゲッ!ふ、副部長!?ち、違うんですよ!!こ、これはぁ……えっと、そのぉ……は、はい、すいませんでした……シャーレの盗聴してます。……先生にも謝りますし、盗聴器も外しときます……」
ミドリ「こ、コタマ先輩?」
コタマ「いやぁ、流石は副部長です!それじゃあ、次はこっちをお願いできますか?私1人じゃこれが限界で……ああ、ありがとうございます!!」
アリス「あの、先輩?」
コタマ「いえいえ、後輩達にそんな悪知恵を入れ込むような真似……しました。すいません……い、いや私もう盗聴からは足を洗いましたけど?や、やってないですよ?……ごめんなさい、私です。また私がやりました。ちょ、ま、待って下さい!!そ、それだけはご容赦を……!!!」
ユズ「ね、ねぇ?私達の事、見えてる?」
コタマ「副部長、今日もお疲れ様です。お忙しいのにこんな無理を頼もうとしてすみません。何とか私とハレとマキで対応してみますね。」
ケイ「ダメですね。完全に現実から目を……いえ、耳を逸らしていますね。」
コタマはあの日から、ヘッドホンで"ある物"を聴きながらミレニアムを彷徨っていた。
コタマ「副部長、差し入れのドーナツです。どうぞ!食べて下さい!!結構人気だったので、きっと美味しいかと!」
その"ある物"の正体は録音音声だ。勿論それに録音されているのはチヒロの声。コタマはもうずっとこれしか聴いていない。誰かが彼女に声をかけても、彼女に触れても、彼女の視界に入っても、彼女の事を止めようとしても、彼女はその虚ろな瞳で微笑みながら、チヒロと会話するかのように、ただブツブツと独り言を呟くのみ。彼女は現実からその目を、そして耳を逸らし続けた。一度も現実に、今のチヒロに向き合おうとしなかったのだ。事実、コタマはあの日以降、ヴェリタの部室に来ないどころか、近寄ろうとすらしない。受け入れたくないのだ。自分の録音した音声の中には、まだあの時のチヒロが居る。でも現実に戻ったら、もうそこにいつものチヒロは居ない。だからこそ、現実から逃げた。
逃げて……逃げて、逃げて、逃げて、逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げ続けた。
気が付けば、彼女はこうなっていた。もう今の彼女に取っては、その録音音声こそが現実になってしまっていた。そんな物はただのまやかし……心の何処かでは分かっていながら、彼女は見て見ぬ振りをし続けた。
- 90二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 15:34:50
…胃薬持って来ます…
- 91二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 15:48:40
ヴァニタスなヴェリタス
- 92二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 22:51:15
え?じゃあ、文字通り絶望的じゃん…
- 93二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 23:57:24
- 94二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 06:43:25
下手な救護の仕方したら医者の逆鱗に触れそう⋯
- 95二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 12:02:48
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- 96前スレの1525/03/14(金) 12:52:20
ヒマリ「……」
エイミ「部長。」
ヒマリ「……エイミ?何ですか?」
エイミ「会長達が様子を見に来たよ。」
ヒマリ「そうですか……」
リオ「ヒマリ、気分はどう?」
ヒマリ「リオ、今日も来たんですね。こんな私なんかの為に……」
ユウカ「ヒマリ先輩が自己批判をしてる……最初は驚いたけど、もう慣れちゃった……っていうか、散らかり過ぎでは?」
エイミ「ああ、それは……部長が昨日泣きながら暴れ回った結果だね。首にナイフを当ててたから、つい私も周りを見ずに必死に止めようしたんだけど、それでこうなっちゃったみたいで……」
ノア「……これでもう14回目ですね。」
ヒマリ「アハハ、ウケますよねぇ。『全知』って名乗っときながら、病に侵された少女1人さえも治せないだなんて……『超天才……』何でしたっけ?まぁ、もう良いですね。そんな名前、名乗るだけ滑稽ですよね……」
リオ「やれやれ、チヒロの件でガッカリしてるのは私も同じよ。だけど、貴女は……」
ヒマリ「良いんですよ、これで……」
リオ「ッ!?」
ヒマリ「他の部員達もそうですが……私も大概ですから……こんな自己中で周りよりも秀でているだけの奴なんて捨て置いてくれれば良かったのに……」
リオ「ヒマリ、貴女……」
ヒマリは部室の窓から入って来る薄い光に照らされていた。しかし、その表情には感情が無く、ただ淀み切った瞳で微笑んでいるだけだった。よく耳を澄ますと、ブツブツと自己批判の独り言がこれでもかという程に聞こえてくる。しかも、たまに自傷行為をしようとするようになっていた。当然、エイミが止めようとするが、その度に抵抗しようと暴れるので、部屋が滅茶苦茶に散らかる。エイミとユウカとノアでそれを片付けている間、リオはヒマリに声を掛け続けたが、返って来るのはヒマリ自身の自己批判ばかり。勿論、リオに取ってもチヒロの件は辛い。それでも毎日ヒマリの元に通い続けていた為か、その声はヒマリに届いてはいた。だからこそ、リオは「0%じゃないだけ合理的」という理由で、声を掛けるのを止めなかった。心做しか、ヒマリもリオが来た時だけは、表情に薄っすらと感情が乗り、喋り方にもほんの僅かに感情があった。……だが、もう何日もの間はこんな状況が続いていた。
ヴェリタスは誰一人として、一向に前を向けずに居た。
- 97二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 18:53:02
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- 98二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 19:33:27
1つ恐ろしいことを思いついてしまった
ヴェリタスってミレニアムの学籍弄れるんだよな?
ミライ達に退学処分は下るのか?
と思ったがこの様子ではそれどころじゃなさそうだ…
ミライ…誰の差し金だか知らんがヴェリタスの実質無力化なんてミレニアム、いやキヴォトスでも類を見ない大手柄だぞ?
ミレニアムの皆が偉業を称えて身代金など比較にならない大金を贈るだろうな
金額に横棒がついている?何のことかな? - 99二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 22:43:49
ミレニアム一同「お前にやる金は1円もねぇ。むしろ損害賠償を要求する。」
- 100二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 22:51:00
信じられるか? これ書いてる奴アンチチヒロやアンチミレニアムじゃないんだぜ?
- 101二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 22:57:14
ヴァ、ヴァニタス……
- 102二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 02:58:29
まだ友人(リオ)の話を聞くだけでも出来てるから身を投げ出さずに済んでる
きっと瀬戸際だけど、崖から半歩踏み出してる状態ってとこか - 103二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 09:14:01
どっちみちギリギリ……
- 104前スレの1525/03/15(土) 13:28:29
ウタハ「……」
チヒロ「ねぇねぇ、ウタハ!これで遊んでも良い?」
ウタハ「ああ、勿論だ。それは私がちひ……チーちゃんの為に作った物だからな。」
チヒロ「わ~いッ!ウタハ、ありがとう!!」
ウタハ「……どういたしまして。」
チヒロはエンジニア部の部室でウタハの発明品で遊んでいた。今のチヒロは、「もはや子供そのもの」と言っていいだろう。
ウタハ「チヒロ……」
チヒロ「ん?……わっ!?」
ウタハはチヒロを抱き締める。
チヒロ「ど、どうしたの!?何か悲しい事あったの?チーちゃん聞いてあげるから言ってよ、ウタハ。」
ウタハ「ううっ……い……ない……すまない……」
チヒロ「え?ごめんって言いたいの?なんで?」
ウタハ「すまない、チヒロ!!」
涙を流しながら、ウタハはチヒロに謝罪した。
チヒロ「え?なんで?チーちゃん、別にウタハには何もされてないよ?ウタハはチーちゃんの大切な人だもん!!」
ウタハ「違う……違うんだ……!私はお前を……チヒロを守れなかった。何があってもチヒロの事を守るって、誓ったのに……!私は、出来なかった……!私のせいで、チヒロがチヒロじゃなくなったんだ……!私が約束を守れなかったから……だからこうなった……!本当に、ごめん……ごめんよ……ごめんなさい……」
チヒロ「うんうん……ちょっと途中何言ってるのか分かんなかったけど……」
ウタハの話を聞き終えたチヒロは、ウタハを優しく抱き締め、こう伝えた。
チヒロ「大丈夫だよ、ウタハ。チーちゃん、別にそんなの覚えてないもん!それに知ってるよ。ウタハは良い人だもん♪別にそんなつもりじゃなかったんでしょ?なら、謝れたんだしもう良いじゃん!チーちゃんはウタハを許すよ。もし誰かにそれで虐められるなら、今度はチーちゃんが守ってあげるから!」
チヒロからウタハに向けて告げられた許しの言葉。それはウタハに確実に届いた、のだが……
ウタハ(でも……今、私を許してくれたのは……今、目の前に居るチヒロは……チヒロじゃない……私は本当の許しなんて貰えない……許されてないんだ、私は……!)
ウタハは自分が本当に許された、とは思っていなかった。
- 105前スレの1525/03/15(土) 13:29:15
ウタハ(でも……それでも……)
チヒロ「ウタハ?」
ウタハ「……ありがとう、チヒロ。私を許してくれて嬉しいよ。」
それが例え、ただの虚像だったとしても、ウタハに取っては何よりも嬉しい事だった。
ウタハ「チーちゃん、私はもう二度とチーちゃんの事を守りそこねないと誓うよ。」
チヒロ「うんうん!ウタハが戻ってくれて良かった!じゃあ、お願いね?チーちゃんウタハから離れないから、ウタハもずっと一緒に居てね?指切りげんまんしよっか♪」
ウタハ「ああ。」
お互いの指を結ぶチヒロとウタハ。
チヒロ・ウタハ「「指切りげんまん、うそつーいたらはーりせんばんのーますっ!指切ったっ!!」」
チヒロとウタハは、「絶対にお互い、傍を離れる事なく守り合う。ずっと一緒に居よう。」、と約束した。
……だが無情にも、運命は決してその約束を守らせてはくれなかった。恰もそれを嘲笑うかの如く、その結ばれた指を引き裂いたのだ。数日後、ミレニアムの誰もが最後にして最大の絶望を味わう事になる。しかしこの時、誰もそんな事を夢にも思わなかった。
"1人を除いて"
- 106二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 13:57:57
そういえばこの事をニヤニヤ教授が知ったらミライを引き入れる可能性があるんだよな…
- 107二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 20:34:13
まぁ、先生とお兄さんが黙ってないだろうけどね…
- 108二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 02:39:31
地獄にいるのにさらに悪く……コキュートスにでも流す気か?
- 109二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 07:42:17
- 110二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 13:47:02
思ったんだけどさ…
これ、どうやって晴らすの?
ミレニアムの最強兵器「光の蛮族 お姉ちゃんモモイ」がいとも容易く完封されとるし… - 111二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 22:10:21
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- 112二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 22:11:59
- 113二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 00:51:06
曇らせは晴らしてこそってのも分かるけど、こういう全体的にバッド気味な展開も私は好きよ
けど、ここまでが「最大の絶望」じゃないのか……有無を言わせぬ二段構え、エゲツねぇな - 114二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 06:31:21
可愛いと思っているというよりかは単に曇らせを書いてるだけじゃないかな?
- 115二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 13:30:41
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- 116前スレの1525/03/17(月) 16:41:30
アカネ「……というのが今のミレニアムの状況です。」
アカネは医者と先生にミレニアムの現状を伝えた。
アスナ「皆凄い落ち込んじゃってるよぉ。」
カリン「まぁ、そりゃそうでしょ。私達だって多少引き摺ってるくらいなんだし……」
トキ「ヴェリタスの方々は、もう前を向けそうにないご様子でした。チヒロ先輩は現在、ウタハ先輩が面倒を見ているようです。」
アカネの説明に、アスナとカリン、そしてトキの3人が補足をした。
ネル「……なぁ、先生と兄貴。アタシらに出来る事ってあるか?」
ネルは先生と医者にそう尋ねた。
"ごめん、私からは何も……兄さん、何かある?"
先生は医者の方を向いてそう訊いた。
医者「単刀直入に言わせて貰う。」
そして、医者は一言だけ告げる。
医者「"無い。"」
- 117二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:42:22
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- 118二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 22:47:02
ミライを倒し、チヒロを取り戻したが、元のチヒロに戻れる未来が無いミレニアム
- 119二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 01:34:25
一度変わってしまったモノは、良くも悪くも「かつてこういった事があった」事実として残り続ける
それが不可逆であれば、なおさら - 120前スレの1525/03/18(火) 09:05:55
全員「「「「「"……!!"」」」」」
医者の一言に、先生もC&Cのメンバー達も、全員絶句した。
医者「あの段階にまで至ってしまった以上はもう、打つ手無しだ。」
アスナ「え……?」
カリン「そんな……」
アカネ「嘘ですよね……?」
トキ「もう、どうにも出来ないのですか……?」
医者「ああ……力になれず、本当にすまない。」
医者はもう自分が何の力にもなれない事について、C&Cに謝罪をした。
"兄さんが謝る事じゃないよ。兄さんはずっとチヒロを治す為に頑張ってた。それはC&Cだけじゃなくて、ミレニアムの全員が知ってるよ。だから兄さん、顔を上げてよ。"
先生は医者を励ました。
医者「悪いな。お前に気を遣わせちまって……」
"そんな事無いって……僕達は世界にたった一組だけの兄弟でしょ?"
医者「ハハッ……それもそうだったな。」
先生のその言葉に、医者は少しだけ笑顔を取り戻す。
ネル「どの道、チヒロの症状はもう落ちるとこまで落ちちまったんだろ?」
ネルがそう訊くと……
医者「いや、まだだ。」
……と、医者は口にした。
全員「「「「「"……え?"」」」」」
医者「これは末期の症状としてはまだ序の口だ。もう少ししたら、チヒロさんのアルツハイマー病は末期に至る。そうなったら……」
途端に表情が今まで以上に暗くなった医者の口から発せられる末期の症状についての詳細。それを聞いた先生とC&Cは、最早言葉は失い、顔も青褪め、中には口を手で覆っている者も居た。
医者「……オレは……」
説明を終えた医者は言葉に詰まりながらも、こう言った。
医者「オレの仕事は、ここまでだ。オレは、帰らせて貰う。何も出来ず、申し訳無い。……じゃあな。」
医者はそう言うと、ミレニアムを後にし、自身が勤めている病院へと戻って行った。
全員「「「「「"……"」」」」」
残された先生とC&Cは何も言えないまま、ただその場に黙り込んだ状態で突っ立ている事しか出来なかった。
- 121二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 18:28:58
保守
- 122二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:09:01
お兄さんはここで退場かな?
- 123二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 22:11:16
ところでマキが嘆いていたけど若年性アルツハイマーってストレスが原因で発症することって実際あるの?
- 124二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 04:39:44
「忘れる」って、怖いよね
忘れたことを自覚するのも怖いし、忘れたことさえも忘れることだってあるんだから - 125二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 11:43:16
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- 126二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 18:37:47
そもそもSS書いてる人前スレのスレ主とは別人みたいだからそこ気にしてないでしょ⋯
- 127二次元好きの匿名さん25/03/19(水) 22:44:47
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- 128二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 00:46:13
果たして彼女らはどう進むのか
- 129二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 08:54:04
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- 130前スレの1525/03/20(木) 15:52:00
ミレニアムから病院に戻って来た医者は仕事を片付けていた。今日は急患がやけに多く、久し振りにちっとも休めなかった。
医者「ハァ。まぁ、最近ミレニアムにばっか滞在してた分のツケが回って来たからなんだけどな。」
ようやく僅かながらも休憩時間を得られた医者は、先程自販機で購入した温かい緑茶を飲んでいた。
医者「⋯⋯あの、アルツハイマーの進行具合からして、持って数日、早けりゃ明日にでも彼女は末期になる。」
医者は緑茶のペットボトルを机の上に置き、棚の中を漁り始めた。
医者「え~っと、確かこの辺に⋯⋯イテッ!」
医者は棚に頭をぶつけつつ、"ある物"を探した。そして⋯⋯
医者「あ!あったあった!!」
5分程して、ようやくお目当ての物を見つけた。
と、そこへ⋯⋯
看護師「先生!患者の1人の様態が急変しました!!先生に処置をお願いします!!!」
医者「分かった!」
看護師が医者を呼びに来たので、医者は『それ』をポケットに仕舞い、メガネをかけ直し、その患者の元へと向かった。
医者(まぁ、そん時が来るのは直ぐだろう⋯⋯もし、あそこの連中がそれを見て前を向けなくなっちまったら、そん時は⋯⋯)
- 131二次元好きの匿名さん25/03/20(木) 22:07:30
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- 132二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 01:36:12
今でさえヤバいのに「末期」が表す病状はどこまで進んでるんだろうね
- 133二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 09:00:38
お兄さんが何を用意してるのかも気になるなぁ
- 134二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 16:46:15
兄さんは一体何を見つけたのか
- 135二次元好きの匿名さん25/03/21(金) 22:04:41
あるっぽい
- 136二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 02:21:36
少なくとも、一発で治すような何かでは無いんだろうなぁ……そんなのがあったらこの兄さんなら使ってる信頼がある
- 137二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 11:32:05
その時が「直ぐ来るだろう」ってことは、余り時間は残されていないらしい
- 138二次元好きの匿名さん25/03/22(土) 19:30:52
急変が起こるような患者抱えてる中でキヴォトスに長期でいたの、この兄さんは(当然これまでの素振りで分かってはいたけど改めて)本気でチヒロと向き合ってたのかなって
- 139前スレの1525/03/22(土) 22:02:02
[それから数日後]
チヒロ「ウタハ、これ読んで〜♪」
そう言って、チヒロはウタハに子供向けの絵本を差し出す。
ウタハ「それ、昨日も読まなかったか?」
チヒロ「そうだっけ?忘れちゃった。」
ウタハ「えっと、自分で読めないのか?」
チヒロ「分かんない。何書いてあるのか全然。」
ウタハ「⋯⋯そうか。」
アルツハイマーの末期症状の1つに「全失語」と呼ばれるものがある。これは言葉に関わる全ての機能が失われ、文字を読む事も書く事も出来なくなる状態を指す。
ウタハ「な、なぁチーちゃん?ちょっとこの紙に「あいうえお」って平仮名で書いてくれるか?」
チヒロ「う〜ん、分かった!やってみるね!」
[数十秒後]
チヒロ「あれ?何してたんだっけ?」
ウタハ「嘘だろ⋯⋯」
そこには文字など書かれていなかった。それどころか、まるで子供の落書きのようなグチャグチャな線があるだけだった。
ウタハ(かなりマズいな⋯⋯チーちゃんがどんどん言葉に関する機能を失っていく⋯⋯それどころか、最近は運動能力も著しく低下している⋯⋯)
全失語以外の若年性アルツハイマーの主な末期症状は以下の通り
・家族の顔や名前、場所も認識出来なくなり、殆ど言葉を発する事が出来なくなる。
・自発的に動く事も無くなる為、寝たきりの状態となる
・筋力が低下し、関節が固くなり体が動かす事が困難になる。
・嚥下機能の低下、食思不振などの症状がある。
・失禁や筋固縮(筋肉が強張る)などの症状が出たり、嚥下障害(食事を飲み込めない)になったりする。
・歩行障害や運動障害も見られるようになり、殆どの時間をベッド上で過ごすか、少しずつ寝たきり状態になる事もある。
ウタハ(大丈夫だ、約束したじゃないか。チーちゃんはもう私の元を離れないって⋯⋯私だって、今度こそチーちゃんの事を絶対に守るって誓ったじゃないか⋯⋯きっと大丈夫だ⋯⋯)
ウタハは心の奥底で、何度も何度も自分に大丈夫だと言い聞かせた。
- 140二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 00:09:42
これ、今まで分かってた名前とかも忘れて呼び方が「おねーちゃん」とかになるやつじゃ……
- 141二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 08:07:08
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- 142二次元好きの匿名さん25/03/23(日) 16:05:42
そういえば、まだお兄さんの能力って明かされてないよな?
- 143前スレの1525/03/23(日) 21:41:48
[翌日]
チヒロ「ねぇ、ウタハ。」
ウタハ「⋯⋯何だ?」
チヒロ「ここ何処?」
チヒロはウタハにそう尋ねた。
ウタハ「⋯⋯ミレニアムサイエンススクールだ。」
チヒロ「ミレ⋯⋯?」
ウタハ「⋯⋯学校だよ。私達が通っているな。」
ウタハはチヒロにそう説明する。
チヒロ「そうなの?凄く広いね!」
ウタハ「⋯⋯そうだな。」
チヒロ「ねぇねぇウタハ!この学校を案内してよ♪」
チヒロがウタハに笑顔でそう頼む。
ウタハ「⋯⋯分かった。」
暫くの沈黙の後、ウタハは頷いた。
ウタハ「ついて来てくれ、チーちゃん。私達の学校を案内するよ。それから、私の友人や後輩達も紹介するよ。」
チヒロ「ホントに!?ありがとうウタハ!!」
大喜びでウタハについて行くチヒロ。そんなチヒロに対し、ウタハの表情は曇っていた。
- 144二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 02:23:32
予想はしてたけど、エピソード記憶だけじゃなくて学校とかの意味記憶まで吹っ飛んでんのかぁ……
- 145二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 10:02:34
これ、流れ的にヴェリタスと遭遇するからマズいのでは?
- 146二次元好きの匿名さん25/03/24(月) 18:20:36
チヒロにとっては、ウタハといるのが『現実』
ヴェリタスにとっては、自分達はチヒロの知らない人達というのが『現実』 - 147前スレの1525/03/24(月) 22:56:03
[セミナー]
チヒロ「ねぇねぇウタハ。あの子達、だぁれ?」
セミナーにやって来て早々、チヒロがウタハにそう尋ねてきた。
ウタハ「あの3人か?猫耳のヘッドホンを着けているのが『才羽モモイ』。ピンク髪なのが『黒崎コユキ』。そして、向こうで泣いてるのが『小塗マキ』だな。」
セミナーには今、モモイとコユキ、そしてマキの3人が居た。
モモイ「ウタハ先輩、今のマキとチヒロ先輩を会わせるのはマズいと思うんだけど⋯⋯?」ヒソヒソ
ウタハ「そんな事、私だって分かっているさ。だが⋯⋯なんとなく、チーちゃんをここに連れて来た方が良いような気がしてな。」ヒソヒソ
コユキ「いやいやいやいやいや!?どう考えたってマズいでしょうよ!!」ヒソヒソ
ウタハとモモイとコユキの3人がマキとチヒロの聞こえないくらいの小声でそう話していると⋯⋯
マキ「ヒック⋯⋯グスン⋯⋯」
チヒロ「大丈夫?」
チヒロが部屋の隅で泣いているマキに話しかけた。
- 148前スレの1525/03/24(月) 22:57:08
マキ「⋯⋯副部長?」
マキもチヒロに気が付く。
マキ「⋯⋯だ、大丈夫ですよ、副部長。」
マキはチヒロにそう伝えた。
チヒロ「ふくぶちょー?何それ?」
マキ「⋯⋯ッ。⋯⋯あ、えーっと⋯⋯何でも、無いです⋯⋯」
チヒロ「⋯⋯?」
きょとんとしているチヒロに対し、マキは心の底で自分を責め続けた。
マキ(⋯⋯そうだよね。覚えてる訳無いよね。だって全部私のせいだもん⋯⋯)
チヒロ「大丈夫?」
再びチヒロがマキにそう訊いた。
マキ「⋯⋯うん。」
マキはゆっくりと頷く。
チヒロ「嘘!絶対大丈夫じゃない!!」
マキ「へ?」
いきなりチヒロからそう言われたマキは混乱した。
チヒロ「だってマキちゃん、すっごく悲しそうだもん!」
マキ「そ、それは⋯⋯」
図星を突かれたマキは言葉に詰まる。
チヒロ「ねぇマキちゃん!マキちゃんの好きな事ってなぁに?」
マキ「え?」
いきなりチヒロからそんな質問をされた事に困惑したが、マキは素直に答える。
マキ「えっと、グラフティ⋯⋯じゃ分かんないか。えーっと、お絵描き、かな?」
チヒロ「じゃあ、チーちゃんと一緒にそれやろうよ!!」
マキ「え?」
チヒロ「楽しい事を誰かと一緒にすれば、きっと悲しくなくなるよ!」
マキ「⋯⋯!」
チヒロ「はい!紙とクレヨンを持って来たから、一緒にお絵描きしよ?」
チヒロは紙とクレヨンを取り出し、マキに手渡した。
- 149前スレの1525/03/24(月) 22:57:26
[数十秒後]
チヒロ「出来たよ!」
チヒロは自分が描いた絵をマキに見せた。
チヒロ「どう?チーちゃん上手?」
マキ「うん、うん!よく出来てますよ、チヒロ先輩。」
チヒロがマキに渡した絵。それはまるで子供の落書きのようではあったが、マキの顔を描いていたという事ははっきりと分かった。
マキ「えっと、そうだ!チヒロ先輩、これ。私が描いたやつです。」
マキも自分が描いた絵をチヒロに渡す。
チヒロ「え!?すごーい!!マキちゃん、チーちゃんの事凄く上手に描けてるよ!!」
それはチヒロの絵だった。どうやら、2人は知らず知らずの内にお互いにお互いの絵を描いていたらしい。
チヒロ「マキちゃん、ありがとう!!チーちゃん、この絵をずぅっと大事にしてるね!!」
そう言って、チヒロはマキから貰った自分の絵を大事に仕舞った。
ウタハ「チーちゃん、そろそろ行くぞ?」
チヒロ「あ、は~い!」
ウタハに声をかけられ、チヒロがそう応えた。
チヒロ「じゃあね、マキちゃん!また一緒にお絵描きしよ?約束だよ!!」
マキ「⋯⋯!うん。」
チヒロにそう言われ、マキは頷いた。
チヒロ「じゃあ、またねぇ♪」
マキはウタハと共にその場から去って行くチヒロに向かって手を振り続けた。
マキ(⋯⋯あれはチヒロ先輩じゃない⋯⋯ただの虚像だって事くらい分かってる。⋯⋯だけど⋯⋯それでも⋯⋯)
マキは先程チヒロから貰った自分の絵を大事に抱き締める。
マキ「⋯⋯ありがとう、チヒロ、先輩⋯⋯」
気が付けば、彼女の目からポロポロと涙が零れ出していた。
- 150二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 01:20:10
あるもんなぁ……何となく、そうした方が良いって感覚
得てして、そんな時って取り返しの付かない何かが起こるのよ - 151二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 10:28:01
これでちょっとでも楽になれたのなら、ハリボテと言えど少しは良かったのかな
- 152前スレの1525/03/25(火) 10:29:13
[ヴェリタス]
ウタハ「チーちゃん、紹介するよ。そっちに居るメガネをかけてるのが『豊見コトリ』。そこにケモミミの子が『猫塚ヒビキ』。⋯⋯で、あっちに居るのが『小鈎ハレ』だ。」
コトリ「その⋯⋯宜しくお願いします。」
ヒビキ「⋯⋯宜しく。」
チヒロ「うん!宜しくね!!」
チヒロはコトリとヒビキに挨拶する。
ハレ「副部長?来てくれたの?」
すると、部屋の奥からハレがやって来た。しかし、彼女の目は死んだ魚のようになっていて隈もできており、服もよれよれで髪はボサボサ、おまけに少し臭っていた。
ハレ「ああ、副部長⋯⋯!やっと⋯⋯やっと私を止めに来てくれたんだね⋯⋯!」
チヒロ「えっと、はじめまして!」
チヒロのその一言に、僅かに微笑んでいたハレの表情は跡形も無く崩れ去った。
ハレ「⋯⋯がう⋯⋯」
- 153前スレの1525/03/25(火) 10:30:13
チヒロ「え?」
ハレ「違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!!!こんなの⋯⋯!お前なんか、副部長じゃなぁぁぁぁぁぁい!!!!!」
チヒロ「わぁ!?」
ウタハ「マズい!止めるぞ、コトリ、ヒビキ!!」
コトリ・ヒビキ「「は、はい!!」」
いきなりチヒロに殴りかかろうとしたハレを、エンジニア部の3人は全力で止めた。
ハレ「離せ!!」
ウタハ「ハレ!冷静になれ!!あれは紛れもないチヒロ本人だ!!!」
抵抗するハレを、エンジニア部の3人は必死に抑える。
チヒロ「ねぇ⋯⋯もしかして、チーちゃん悪い事した?」
ハレ・エンジニア部「「「「へ?」」」」
チヒロ「チーちゃんが悪い子だから、その子は怒ってるの?」
チヒロの目が潤う。
ハレ・エンジニア部「「あ⋯⋯」」
そして⋯⋯
チヒロ「う、ううっ、うわぁぁぁん!!」
チヒロは大泣きし出した。
ハレ「あ、ああ⋯⋯」
それを見たハレは、溜まっていた物が決壊してしまったのか、遂に⋯⋯
ハレ「ゔッ⋯⋯!!!」
チヒロ・エンジニア部「「「「え?」」」」
ハレ「おぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
ハレは思いっ切り吐いてしまった。
ハレ「ああ、もう⋯⋯嫌だ。あと、どれだけ、あとどれだけあの不味いエナドリを飲まなくちゃいけないんですか⋯⋯!私は、ただ、副部長に会いたいだけ⋯⋯ただあの時みたいに、副部長に止めて欲しいだけなのに⋯⋯どうして⋯⋯!」
そして、ハレはまたしても嘔吐した。
チヒロ「⋯⋯」スリスリ
その様子を見て、チヒロはハレの背中を優しく擦ってあげた。
- 154前スレの1525/03/25(火) 10:30:28
チヒロ「大丈夫だよ。チーちゃん、その人の事は知らないけど、チーちゃんがその人の代わりになってあげるから!」
チヒロはそう言うと、部屋にあるエナドリを片付け始める。
チヒロ「ウタハ達も手伝って!皆でハレちゃんを止めてあげよう!!」
ウタハ「⋯⋯やるか。」
エンジニア部の3人もチヒロの誘いを受け、エナドリを片付け始めた。
ハレ「⋯⋯」
チヒロ「ハレちゃん、もうエナドリは飲んじゃダメだよ。また吐いちゃうからね。」
チヒロはハレにそう忠告した。
ハレ「⋯⋯はい。」
チヒロ「うんうん!分かったならそれで良いよ。よしよし♪」
そう言って、チヒロはハレの頭を優しく撫でた。
ハレ「⋯⋯!」
チヒロ「じゃあ、また今度来るから。その時はもうエナドリ飲むの止めてね?」
チヒロはハレにそう言い聞かせた。
ハレ「⋯⋯はい。」
チヒロ「うん。分かってくれたみたいだね。じゃ、ウタハ、行こっか♪」
ウタハ「ああ、分かった。じゃあ、行こうか。」
チヒロ「じゃあね、ハレちゃん♪」
チヒロはハレに別れを告げ、ウタハと共にその場から去って行った。
ハレ(あれはただの虚像だ。副部長じゃない⋯⋯だけど⋯⋯そうだとしても⋯⋯)
ハレは手に持ったエナドリの空き缶を握り締める。
ハレ(ちゃんと止めに来てくれて、ありがとうございます、副部長⋯⋯)
- 155二次元好きの匿名さん25/03/25(火) 19:47:25
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- 156二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 04:41:13
チヒロが真にチヒロであることが重要ではあるけれど、彼女もまた異なれどチヒロ、なんだよなぁ……
- 157二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 09:40:53
全員が全員自罰的になってて救えない
- 158前スレの1525/03/26(水) 12:36:16
[ゲーム開発部]
ウタハ「チーちゃん、順番に紹介しよう。さっきのモモイって子に似ているその子は『才羽ミドリ』。モモイの妹だ。こっちの髪が長い子は『天童アリス』。ロッカーに籠もってるあの子は『花岡ユズ』。あとそこに居るのは『ケイ』。⋯⋯それからあっちに居るのが『音瀬コタマ』だ。」
ミドリ「宜しくお願いします、チヒロ先輩。」
アリス「宜しくお願いします!」
ユズ「よ、宜しくお願いします⋯⋯」
ケイ「宜しくお願いします。」
コタマ「⋯⋯」
チヒロ「ねぇ、あのおねーちゃんはどうしてただブツブツと何か喋ってるだけなの?」
チヒロがウタハ達にそう尋ねた。
コタマ「⋯⋯」
チヒロ「ねぇ!そんなのばっかり聴いてないで、チーちゃん達とお話しよ!!」
チヒロはそう言って、コタマから録音音声の機器を取り上げてしまう。
コタマ「へ?」
チヒロの機器を取り上げられ、コタマはふと我に返る。
チヒロ「こんにちは!コタマおねーちゃん!!」
早速チヒロはコタマに挨拶する。
コタマ「あ⋯⋯ああ⋯⋯あああ⋯⋯⋯」
チヒロ「ん?」
コタマ「あああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ──────────────!!!!!」
- 159前スレの1525/03/26(水) 12:36:44
チヒロ「ふえっ!?」
コタマはチヒロの存在に気付くや否や、いきなり叫び出した。そして⋯⋯
コタマ「止めて!聴かせないで下さい!!か、返して下さい!!!私の、私達の知ってる副部長を返して!!!!いやぁぁぁぁ!!!!!」
ウタハ「コタマ!落ち着け!!」
必死にチヒロに取り上げられた機器を取り返そうとしたが、その場に居たウタハとゲーム開発部に力ずくで止められた。
コタマ「嫌だ!もう聴きたくない!!私から幸せを奪わないで!!!返して!!!!返して下さい!!!!!」
それでも尚、コタマは泣きながら機器を取り戻そうと必死に手を伸ばした。無論、届く訳が無いのだが⋯⋯
チヒロ「ダメだよ!皆とお話する事は大事な事なんだよ?こんなのばっかり聴いてちゃダメ!!」
その様子を見て、チヒロは機器をコタマから遠ざける。
チヒロ「大丈夫だよ。チーちゃんが一緒に居てあげるから。」
そう言って、チヒロはコタマを優しく抱き締める。
コタマ(違う⋯⋯違うんですよ、副部長。⋯⋯そうじゃない。私は、私が会いたいのは⋯⋯)
チヒロ「ごめんね?」
コタマ「え?」
チヒロ「チーちゃん、その人の事知らないから、何も分からないから、その人の代わりは出来ないけど⋯⋯でも、コタマおねーちゃんの事、いーっぱい励ましてあげられるからね!!」
チヒロはコタマに笑顔でそう言う。
コタマ「⋯⋯!」
それを見たコタマの瞳に、微かだが光が戻る。
その後、チヒロはコタマの事をいーっぱい励ましてあげた。
ウタハ「チーちゃん。」
チヒロ「うん、そうだね。」
チヒロはコタマの方を向く。
チヒロ「コタマおねーちゃん!今日は楽しいお話をさせてくれてありがとう!!また明日ねぇ〜!!!」
コタマは手を振ってくれているチヒロを見送った。
コタマ(楽しいって⋯⋯一方的に話してただけじゃないですか、副部長⋯⋯)
コタマは先程チヒロに取り上げられた機器を手に取る。
コタマ(でも⋯⋯例えあれが、虚像だとしても⋯⋯)
コタマの目から涙が溢れ、手に持つ機器が濡れる。
コタマ(本物の副部長の声が聴けて、良かった⋯⋯それだけは、決して嘘偽りなんかじゃない⋯⋯)
- 160二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 20:47:14
このレスは削除されています
- 161二次元好きの匿名さん25/03/26(水) 20:56:23
これ本当にどうしょうもなくなったら先生は仕方なくゲマトリアにも協力を仰ぎそう
- 162前スレの1525/03/26(水) 22:21:57
[特異現象捜査部]
ウタハ「えっと、まずこの子が『和泉元エイミ』。こっちの白い子は『生塩ノア』。そこに居るツインテールの子が『早瀬ユウカ』。あっちに居る黒い子が『調月リオ』。⋯⋯で、向こうに居るのが『明星ヒマリ』だ。」
エイミ「宜しく。」
ノア「⋯⋯宜しくお願いします。」
ユウカ「宜しくお願いします、チヒロ先輩。」
リオ「宜しくね。」
ヒマリ「⋯⋯チーちゃん?」
チヒロがエイミやセミナーに挨拶をしていると奥からヒマリがやって来た。
ヒマリ「何をしに来たんですか?こんな私なんかの所に⋯⋯」
相変わらずヒマリは自己批判的になっている。
チヒロ「えっと、ヒマリおねーちゃんやリオおねーちゃん達に会いに来たの!」
ヒマリ「私に?何故?⋯⋯いや、ああ、成る程。⋯⋯私に恨みがあるのですよね?それを晴らしに⋯⋯」
リオ「ヒマリ⋯⋯止めなさい。」
勝手に自己否定的な解釈をするヒマリを、リオが止めた。
チヒロ「ねぇ!おねーちゃんはどうしてそんなに悲しい事しか言わないの?」
チヒロがヒマリにそう尋ねる。
ヒマリ「事実を言ってるだけですよ、チーちゃん。わざわざ訊くまでも無い事の筈です。」
ヒマリはチヒロの質問に対し、そう答えた。
チヒロ「そうかなぁ?」
ヒマリ「ええ、そうですよ。」
チヒロ「チーちゃんはヒマリおねーちゃんの事、そんな風に思ってないよ!」
ヒマリ「え?」
突然自分の事を肯定してきたチヒロに、ヒマリは困惑する。
チヒロ「だっておねーちゃん、すっごく美人さんじゃん!!」
ヒマリ「何ですか、それ?人は見た目じゃなくて中身なんですよ、チーちゃん。」
チヒロ「だぁかぁら!!もっと自信持ってよ!!中身が大事なんでしょ?なら悲しい事ばっかり言っちゃダメ!!美人さんなのが台無しだよ!!」
ヒマリ「⋯⋯!」
- 163前スレの1525/03/26(水) 22:22:14
チヒロに指摘された事に、ヒマリが反応する。
チヒロ「おいで。一緒におねーちゃんの良いところ、いーっぱい探そ?」
チヒロがそう言って、ヒマリの事を誘う。
ヒマリ「私に良いところなんて⋯⋯」
チヒロ「じゃあじゃあ、ヒマリおねーちゃんはおねーちゃんの事をチーちゃんに教えて!チーちゃんがそこから頑張っておねーちゃんの良いところ見つけるから!!その代わり、チーちゃんはチーちゃんの事をヒマリおねーちゃんに教えるから、おねーちゃんはチーちゃんの良いところをいっぱい見つけてね!!」
チヒロがヒマリにそう提案する。
ヒマリ「⋯⋯はい。」
暫く黙り込んで考えていたヒマリだったが、チヒロの誘いを断れなかった彼女は、素直にその誘いを受け入れた。
[数十秒後]
チヒロ「ほらね?ヒマリおねーちゃんはいっぱい良いところ持ってるんだよ!」
ヒマリ「⋯⋯そうでしょうか?チーちゃんには敵わないと思うのですが⋯⋯」
チヒロ「そんな事無いよ。だってヒマリおねーちゃん、チーちゃんの良いところ見つけるの上手なんだもん!チーちゃん、こんなに良いところあるなんて知らなかった!!」
チヒロの激励を受けた為か、ヒマリの表情に段々明るさが戻る。
チヒロ「あ、もう行かなくちゃ⋯⋯」
ヒマリ「もう行ってしまうのですか?あ、いえ⋯⋯そ、そうですよね。私なんかの為に時間を費やすなんて⋯⋯」
チヒロ「大丈夫!また明日会えるよ!じゃあ、また明日ねぇ!!」
ヒマリ「⋯⋯!」
チヒロのその言葉を聞き、ヒマリの目が潤う。
ヒマリ「リオ、どうしましょう⋯⋯」
リオ「それを私に訊くのは非合理的だと思うけど?」
ポロポロと涙を零すヒマリの目を拭きながら、リオはヒマリにそう告げた。
- 164二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 08:04:38
無邪気なまでの慰め方であり……それは本来のチヒロならやらないであろう方法で
- 165前スレの1525/03/27(木) 12:07:32
[C&C]
ウタハ「ここで最後だな。」
チヒロ「楽しかったミレニアムの冒険、もうおしまい?」
ウタハ「ああ。じゃあ、最後の紹介だな。まずこのスカジャンにメイド服を着てるのが『美甘ネル』。そっちの髪が長いメイドさんが『一之瀬アスナ』。そこに居る⋯⋯その、何だ⋯⋯肌が黒いメイドさんは『角楯カリン』。こっちに居るメガネのメイドさんが『室笠アカネ』。あっちに居るもう1人のメイドさんは『飛鳥間トキ』。向こうに居るトレーニング服の子は『乙花スミレ』。⋯⋯で、ここに居る大人の男の人が『シャーレの先生』だ。」
スミレ「宜しくお願いします。」
トキ「宜しくお願いします、チヒロ先輩。」
アカネ「宜しくお願いしますね。」
カリン「⋯⋯宜しくお願いします。」
アスナ「宜しく〜♪」
ネル「宜しくな。」
"宜しくね、チヒロ。"
チヒロ「うん!」
暫くチヒロはC&Cとスミレ、先生と楽しそうにお話をしていた。
その時だった。
チヒロ「ゲホッ!」
"チヒロ!?大丈夫?"
チヒロ「ううん、大丈夫だよ、先生。心配してくれてありが⋯⋯ゲホゲホッ!?」
ウタハ「チーちゃん、大丈夫か!?」
ウタハが咳き込むチヒロの口を手で押さえながらそう言う。
チヒロ「ゲホッ!!」
その時、ウタハの手から冷たい液体のような感触が伝わってくる。
ウタハ「え?」
嫌な予感がしたウタハは手にかかった"それ"を確認する。
ウタハ「これ⋯⋯血?」
- 166二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 17:59:33
あっ……
- 167前スレの1525/03/27(木) 18:09:35
"え?ウタハ?ど、どうしたの?"
先生に声をかけられ、ウタハはフリーズしていた頭が戻り、咄嗟に状況を理解した。
ウタハ「先生!大至急、お兄さんを呼んでくれ!チーちゃんが血を吐いてる!!あのお兄さんならきっと治せる筈だ!!」
"わ、分かった!"
先生はスマホを取り出し、病院に電話をかけた。
"もしもし!?あの、こちら◯◯総合病院の電話番号で間違い無いでしょうか!?⋯⋯あの、今すぐそちらにいらっしゃる██先生に繋げていただけますか?"
ウタハ(取り敢えず、これであの人は来てくれる筈だ。それまでに私達だけでチーちゃんを⋯⋯)
"は?急患の対応で忙しい?少なくとも、2日は予定が空いてない?"
全員「「「「「「「⋯⋯ッ!?」」」」」」」
その場に居た全員が絶望した。それもその筈。頼みである医者が少なくとも2日はミレニアムに来れないのだ。
"ま、待って下さい!私はその先生の弟なんです!なんとか、そこをなんとかして貰えませんか!?人の⋯⋯子供の命がかかってるかもしれないんです!!だから⋯⋯!"
先生は必死に訴え続けたが⋯⋯
(ツ───⋯⋯ツ───⋯⋯)
"ッ!!"
無情にも、電話の相手は先生との通話を一方的に切ってしまった。その時の先生の表情はその絶望がはっきりと伝わるものであった。
チヒロ「ゲホゲホッ!!」
ウタハ「⋯⋯ッ!スミレ!ネル!チーちゃんを医務室に運ぼう!!こうなった以上、私達だけでなんとかするしか無い!!」
スミレ「⋯⋯!は、はい!!」
ネル「わ、分かった!!」
ウタハのその一言で我に返ったスミレとC&Cは、いきなり様態が悪化したチヒロを医務室に運んだ。
- 168二次元好きの匿名さん25/03/27(木) 23:00:33
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- 169二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 01:42:35
長く本来の場所から離れていたツケが、今まさに回ってきてしまった
- 170前スレの1525/03/28(金) 08:10:48
[医務室]
あの後、C&Cとスミレ、そしてウタハと先生で出来る限りの事をし、なんとかチヒロの吐血は治まった。しかし、チヒロは先程までの元気いっぱいだった様子とは打って変わり、とても苦しそうだった。
"⋯⋯"
先生は1人、医務室の外で悩んでいた。
("兄さんが来れない以上、もう頼れるような奴はアイツらくらいしか⋯⋯でも、アイツらは⋯⋯いや、もうそんな事言ってる場合じゃないな⋯⋯気は進まないけど、ここはアイツらを頼ってみるか⋯⋯")
そうして、意を決した先生はとある番号に連絡した。通話相手は先生の頼みを快く了承した。
"これでチヒロが助かるなら、万々歳だけど⋯⋯アイツらって事を考えると、そう上手くいきそうじゃ⋯⋯でも、それでも⋯⋯!"
先生は医務室の方を向く。今もウタハが夜通しでチヒロの手当てをしているのであろう事が容易に想像出来た。
"可能性があるなら、もうそれに賭けるしか無い⋯⋯!"
- 171二次元好きの匿名さん25/03/28(金) 08:21:33
ゲマトリアか?