- 1二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 21:55:09
- 2二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 21:57:53
- 3二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 21:59:46
ままならないことで笑えなくなる広概念はここですか?
- 4二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 22:02:16
ままならない日々の価値が信じられないくらい重くなる広……
- 5二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 22:08:51
「ふふ、起きないから奇跡って言うんだね」
- 6125/02/26(水) 22:13:18
- 7>>225/02/26(水) 22:20:29
- 8二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 22:23:39
Pが死んじゃったあとにタイムマシン発明してPが死なない世界線を作り出すのもウマいでッ!
- 9二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 22:29:37
多分誰にも共感されないと思うんだけどさ学Pが死ぬことによってその病気の特効薬ができるみたいなのが美味しいと思うんだよね
もっと言えばその特効薬を作るには学Pを殺すことと等しいことをしなければならなくてかつ広もその病に掛かってしまったとかそういうの - 10二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 22:30:38
佑芽のマッサージ受けた時ぐらいの声量出して学Pと喧嘩してほしい
- 11二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 22:32:46
普段怒ったりしない広が言うんだよね、プロデューサーは生きたくないの?って
学Pは一瞬だけ躊躇うけど俺は篠澤さんの時間を使わせるなら俺のためではなくて、篠澤さんとの趣味のために使いたい、それがプロデューサーとしての自分の最後の望みだって返すんだよね
それを聞いて表面上は学Pの思いをくんでトップアイドルを再び目指すけど、でも広はプロデューサーに生きて欲しいからこっそり病気の研究もするんだよね
それで広は天才だからそれなりにすぐ薬完成の目処がたって、直近のライブが終わったらサプライズとして学Pに知らせようとするんだよね
でもそのライブ中が学Pは容態が急変してしまうんだよね
美しいね… - 121ではない人25/02/26(水) 22:32:59
- 13二次元好きの匿名さん25/02/26(水) 22:33:46
本日の神はここですか?
- 14消えた125/02/26(水) 22:36:00
:;…::;.:.:::;..`):;.:.:;.:.Д`)(´Д`)vありがとうございます
- 1512ではない人25/02/26(水) 22:45:58
「アイドルを辞める……違う……アイドルを休む」
「……突飛なことを言い出すのはいつものことですが、今回は何事ですか?」
「大学に戻って研究する」
「ますます意味がわかりません。理由を聞かせてください」
「私のいた大学には、医療分野について先進的な研究をするチームがいくつかある。そこに参加する」
「篠澤さんらしくない……いつまでも話の核が見えない」
「らしくないのはプロデューサー……理解したくないだけだ、よ。これ」
「それ、は」
「私が治療法を見つける。趣味は一旦中断、治療法を見つけてくる、よ」
「駄目です」
「えっ」
「NIAを優勝してHIFを目指そうという時に何を言っているのですか? 篠澤さんにそんな暇はありません」
「本当に時間がないのはプロデューサー。急がないと手遅れ。ちょっと天才少女に戻るだけだ、よ」
「専門分野では無いでしょう。1から勉強して最前線の研究に追いつけるとでも? いくら篠澤さんでも無茶なことです。さて、明日のスケジュールですが」
「手土産になる論文を書く」
「篠澤さん、いい加減にしてください」
「プロデューサーを助ける。プロデューサーの病気、不治の病、それの治療法を見つける」
「今回のわがままは聞けません。見つかるかも、あるかもわからないものを探しに担当アイドルを行かせることなどできません。それなら人生の最後に夢を叶える方が良い」
「私はプロデューサーに生きて欲しい。そのために趣味を中断する。趣味も夢も、治ってからでも遅くない、よ」
「篠澤さ!……」「プロデューサー! ケホッケホッ……」
「……お互いらしくもなくヒートアップしてしまいました。今日は頭を冷やしましょう」
「……プロデューサー。私……」
「今日はもう休んでください。俺も帰ります」
「わかった……また明日」
「えぇ。お疲れ様でした」
書いちゃったから供養させとくれ - 161ではない人25/02/26(水) 22:50:16
その日私は少し早く授業を終えて、プロデューサーが昼食を先に取っているであろういつもの部屋に向かう。たまたまあさり先生が午後から出張ということで、授業が10分くらい早く終わったのだ。するとドア向こうからガタッ、ガタ、という音がする。プロデューサー、何をしているんだろう。少し困らせてやろう、と思ったのかもしれないし、からかおうとしたかもしれない。とにかく私は何が起きているか考えずガラリとドアを開けた。
「プロデューサー、授業、終わったよ。」
そこに居たのは口元を抑えているプロデューサーだった。机に置かれている薬のパック。曜日ごとにどれを飲むかはっきりさせるための道具だ。そして指の間を抜けて、地面にぽたり、ぽたりと垂れている赤い液体。時間が止まったようだった。私の頭脳はそこで理解をする。まずプロデューサーはこの事をちゃんと知っている。突発的なことなら市販薬や病院に行ったとしてもああいう日にち事に何錠、とはしない。かなり長期的に何らかの病気を患っている可能性が高い。次に、この病気は普通の病気じゃない。血痰や吐血をするような病気になるにはプロデューサーは若すぎる。普通の病気が悪化したわけでもなさそうだ。そして三つ目。これを私に隠そうとしていること。そしてドッキリなどではない、ということだ。
「篠澤さん、これは…………」
焦ったようにプロデューサーが言う。医学方面に進んでいない私でもわかるような、重病人であった。私は、頭が真っ白になりながらプロデューサーに近づいていって問いかける。ままならないことが好きだとしても、アクシデントを楽しめるとしても、これは笑えない。冗談にしては、笑えなさ過ぎる。現実にしては、狂いすぎている。いくら賢いと言われても、こんな状況でも簡素なデジタル時計のように動くには、今の私は向いて無さ過ぎた。目覚まし時計がアラームを鳴らすように心臓が早鐘を打っている。
「プロデューサー、どういうこと。説明……………して。」
それが今の私に言える、精一杯の言葉だった。 - 171ではない人25/02/26(水) 23:05:31
「不治の病……余命…一年も……ない、の?」
「長く見積もって、一年です。」
そこから、10分ほどかけて、現在の状況を話される。現代医学でも治らない病気、数千万人に一人の病、奇跡というには悪質すぎる偶然。それに対して私は言葉で脳内で反芻しながら考えていた。今からアイドルを辞めるとして、専門分野で無い私がどれだけ医学会に貢献できるだろうか?趣味という、アイドル。可愛くなりたいという自分の想い。けれど、今、プロデューサーがいなくなったら、その趣味は、本気の趣味は、ままならない日々は、続いてくれない。口から滑り落ちた言葉は、自分らしくない言葉だった。
「プロデューサー、私……アイドルを……辞める。」
あまりに感情に乗って早計な言葉だということはわかっている。わかっていても言わずにはいられなかった。それに対して帰ってきた言葉は、あまりにもプロデューサーらしくて、逆に安心してしまうような、それでいて自分の全てが裏目に出てしまったような言葉だった。
「貴方ごときが?専門分野でもないでしょう。それに、二度とプロデューサーにはなりませんよ。」
そこに蘇る、プロデューサーの成績の問題。NIAを経た今、HIFを控えている、としても。篠澤広というアイドルの存在がなければ、プロデューサーとしても成り立たない。アイドルを一人としてもプロデュースしていなければ、プロデューサーではない。そして……新しくスカウトできたとしても、その病がある。奇跡が起きて、直ったとしてもそのときはきっと私のことを、選ぶんだろう。けれど、プロデューサーは奇跡を信じるより、ままならないような道を、見ている。
「プロデューサー、もしかして……」
ツカツカと歩いてプロデューサーの鞄を見る。プロデューサーは、止めなかった。中身を出していくと、バインダーの中に、”遺書”があった。きっと先生やトレーナー、次のプロデューサーに向けての私のプロデュースの方法や、知り合いに向ける別れの言葉や、謝罪の言葉なのだろう。やっぱり、自分が死んでも良いように、していた。頭がかっと熱くなる。限界だった。自分に黙って、一人で逝こうとするだなんて、という怒りと、一人だけ、あんな約束をしたのに一人だけ残されるという恐怖や、寂しさもあったのかもしれない。私は思わず叫んでいた。
「……プロデューサー!」
- 181ではない人25/02/26(水) 23:18:31
「なんですか、篠澤さん。」
当たり前のように言うプロデューサーが、すごく、嫌だった。それに抗おうとしているわけでも無くて、それを受け入れて消えてしまいそうな、その言葉遣いが、嫌だった。その病気になるのがプロデューサーじゃなければよかったのに。そう言おうとしたけれど、それを言っても変わらないことだというのは、眼に見えていた。自分の才能を、自分は知っている。どれだけ頭が良くても、どれだけ頑張ろうとも、今から変えるのは、きっと自分一人では無理だ。一年、せめてもう一年あれば、自分が初星学園じゃなくて、あのままでいれば、変えられたかもしれないのに。そんな言葉の本質が、口から飛び出た。ぐずる子供のように眼がしらがじわりと熱くなって、視界が雲っていく。
「……私、私プロデューサーがいい。一千万人に一人なんかじゃなくてこの世界にたった一人の、プロデューサーがいい。」
プロデューサーは、それを見て何か変えるつもりもない。ああ、泣き落としのようになってしまう自分が、悔しかった。あんなに賢い賢いと言われてきた私が、何も知識で助けられる自信がないのが、悔しかった。だからこそ、どんどんと涙が出てきていた。プロデューサーの血の上にも、涙がこぼれて薄くなっていく。今のプロデューサーも、きっと消えるように、いなくなってしまうような気がしてきた。
「篠澤さんは、ままならないのが、好きでしょう。」
プロデューサーも、困ったような笑いを浮かべていた。自分のことを励ましたいというわけじゃないだろう。プロデューサー自身も、きっと辛いものがあるんだろう。自分の未来、自分がしたいことも、あったのに、それが死んでしまう。プロデューサーは笑っていても、きっと心の底から気にしていないわけじゃないんだろう。でもそれでも笑っている理由は……
「俺は……篠澤さんが俺の夢を叶えるところを、見てみたいです。」
私のことが、大事だったからだ。それが、自分の全てをベットするような、夢だった。NIAの最後に言った、夢だった。ダメだった。なんで、なんで私はこんなに無力なのに、プロデューサーに、プロデューサーが。膝をついて、泣き始めていた。嫌だ。こんなことになってしまうなんて、本当に、嫌だ。泣いても変わらないそこにある現実、自分でも、千奈でも、佑芽でも、美鈴でも、手毬でも、変えられない漠然とした現実がある。
- 191ではない人25/02/26(水) 23:29:01
篠澤広に、私には夢があった。趣味で始めたアイドルという存在。可愛くなりたいという、願望。それが、夢になった、気がした。ままならない中で目指したいものだったのが、ならなくてはいけない存在に変わっていた。手毬の気持ちが、わかった気がした。自分が、どれだけ無力だって本当の意味でわかった気がした。今言わないといけない言葉は、わかっていた。苦虫をかみつぶすよりも、ずっと苦く、本当は言いたくない言葉を、言わないといけなかった。
「……レッスン、行ってくる。」
「ええ、頑張ってください。」
私は部屋を後にすると、千奈と佑芽がやってくる。いつもは声の大きな佑芽も、何かに気づいたみたいで、小さな声で聴いてくる。時間が見れないが、二人が来ているということは、時間より少し遅れているのかもしれない。立った一瞬だったようにも、永遠と思えるような時間がしていた。
「広ちゃんどうしたの?お目目真っ赤だよ……?」
「それだけじゃありませんわ、お顔が真っ青ですわよ……?どうなっていますの?」
「も、ももももしかして広ちゃん、プロデューサーさんに何かされちゃったの?」
「…………」
心がどこかに行ってしまったように、二人を見ている。二人もただ事じゃないと気付いたのか、自分を連れて誰もいない1年B組の教室にまで運ばれて行く。三人しかいないこの場所で、改めて問いかけられる。
「広ちゃん……何があったの?」
「だ、大丈夫でしたらお聞かせくださいませんか?」
口をゆっくりと開く。それは、今ではとっくに叶ったことのようで、でもずっと遠いように聞こえる、夢だった。
「あのね、私、アイドルになりたい。」
- 201ではない人25/02/26(水) 23:29:23
以上です、お目汚し失礼しました
- 21消えた125/02/26(水) 23:55:30
ありがとう、本当にありがとう
- 22二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 00:05:34
ありがとう、本当にありがとうございます!
でも、まだ続きあるよね?
ほら書きなよ、書いてくださいお願いします! - 23二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 02:26:37
ん〜〜〜〜♪︎たまんね〜〜〜この感覚〜〜ありがとう〜〜
- 24二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 02:27:58
広が本気で取り乱す時にしか得られない栄養素はあると思う
今はまだ効かないがいずれガンにも効くようになる