- 1二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 16:40:38
- 2二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 16:43:53
ksk
- 3二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 16:43:56
りーぴゃん!
- 4二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 16:43:56
↓
- 5二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 16:46:36
広
- 6二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 16:46:38
プロデューサー宅に挨拶に行こうと説得する篠澤広
- 7二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:11:57
「私、プロデューサーの実家に行きたい」
そんなことを広さんが言ったのは、広さんが俺の部屋に入り浸るようになってからそう短くもなくなった時だった。
隣で野菜の皮むきをしながらそう言う彼女は、眉ひとつ動かすことなくピーラーを動かし続けている。
「…………何故?」
嫌な予感が冷や汗となって肌を伝うが、極めて冷静に、動揺を悟られないよう、俺も鍋を混ぜる手を止めない。
「プロデューサーだけが、私の両親に会ってる。挨拶するなら、両家にするのが普通」
まだだ、あの言葉の真意を、まだこの人は隠している。それを暴いた上で、ちゃんと断らなければいけない。
「……俺はあくまで、プロデューサーとして挨拶しただけですよ。貴女の考えているようなこととは、違うはずですよ」
「プロデューサーは、"そういうこと"って思っちゃったわけなんだ。私、担当として挨拶したいって思っただけだよ?」
…………まずいか?
「ふーん、そっか。プロデューサーは、私が挨拶をするのを、そう、思ったんだ? ね、プロデューサー、私がどう挨拶するって思ったの?」
横を見なくても分かる。今この人は手を後ろに組みながら、絶対にニヤニヤしてる。なんか分かる。だって隣でクネク動いてるの感じるから。
「ね、プロデューサー。教えて? 何を想像したのか。どんな言葉で、どんな表情で、私は自分のことを紹介していたの?」
ドンドンと距離が詰まっているのを感じる。……でも大丈夫、沈黙は金。黙ってこの人のペースにこれ以上乗せられないように、何も話さずただ目の前の料理に集中すればいい。大丈夫。何も聞かず何を言われても平常心でさえいれば────
「────息子さんと、お付き合いしています。って、想像しちゃった?」
耳元で囁かれた、甘く、それでいて艶めかしい言葉に、一瞬喉元を震わせる。はっと我に返って横を見れば、そこには悪戯っぽく微笑む天使で悪魔な少女の姿が。
「……やっぱり、プロデューサーは私の事好きすぎる」
「…………野菜、まだ全部剥き終わってませんよ」
「うん。でも、もうすぐ終わるよ。そしたら、お皿に盛り付けて、今後の予定を話し合いながら、一緒にご飯を食べよう」
にへらと、上機嫌に鼻歌を歌いながらお皿を準備する彼女。鍋から漂う広さんが好きだと言っていたものをかき混ぜながら、俺はため息をつく。
どうやら、この食卓はこれから何年も続いてしまいそうだ。 - 8二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:12:57
- 9二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:13:54
この速度でこれ程のSSを…!?
- 10二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:21:00
速い美味いすんばらしいの三拍子ダァ
ksk - 11二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:22:17
ksk
- 12二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:23:24
ksk
- 13二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:36:39
積もる話をしながら一緒に神社で新年を迎える星南と学P、一つのカイロを共有するシチュとかもあったらもっと嬉しい!
- 14二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:37:25
ksk
- 15二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:41:17
ksk
- 16二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:43:20
ksk
- 17二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:46:08
↓
- 18二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 17:47:57
生徒会組でのお勉強会
- 19二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 18:25:26
「燕は居るかしら? ちょっとこの議案について相談が────って、あら?」
「う……うぅ……! 全っ然分かりませんわぁ……!!」
「えっと……お姉ちゃんが2人いて……お姉ちゃんが分身してるから……あれ? お姉ちゃんって分身できたっけ?」
「なんの問題を解いてるんだ貴様は!!」
……仔細は分からないけど、また燕がまた苦労してるみたいね。生徒会室で机を囲んでいる5人は微笑ましいけど、ちょっと燕のことを考えると、お疲れ様としか出てこないわ。一人既に寝てるし。
「あ、星南会長。お疲れ様です」
「お疲れ様、莉波。今は皆で勉強中かしら?」
「はい。1年生の皆が、ちょっと……その……」
大丈夫よ莉波、貴女の優しい苦笑いで全部分かったわ。……どうやら、また1年生達が勉強で苦労してるみたいね。流石に燕だけに任せるのも悪いわ。
「燕、千奈、佑芽、美鈴。皆お疲れ様」
「あ! 星南お姉様!」「会長!! お疲れ様でーす!!」「zzzz………」
「あぁ、やっと来てくれたか……流石に手を貸してくれ。私だけじゃ、とっくに限界を超えてしまっている」
「えぇ、そのようね。いつも苦労をかけるわ。それで? 皆は何でつまづいているのかしら?」
「「はいっ! 全部です!!」「zzz………」
「うん、とてもいい返事と笑顔。アイドルとしては百点だけど、学生としては0どころかマイナスね」
「……この惨状の中、よく1時間も耐えた方だと思わないか?」
後で燕には、沢山の感謝とお休みをあげなければいけないみたいね……
「…………まぁ、現状は分かったわ。美鈴は良いとして、取り敢えず千奈と佑芽の方を終わらせましょうか」
「「はいっ! お願いします!!」」
⏱ ̖́-
「────ということで、こうなるの。分かった?」
「…………うぅ」
「……もう一度説明しましょうか」
「えっと……お姉ちゃんが15人いるから……でもお姉ちゃんは30人に増えて……πでお姉ちゃんを代入して……」
「…………お前がそれで理解できるなら、それでいい」
「「───────やっ……………と終わったぁ…………!!!!」
「お疲れ様。千奈、佑芽」
……正直、物凄く大変だったわ。今も内心頭がこんがらがってる位には。よく燕をこれを2人分耐え続けたわね……まぁ、燕は優しいから、私と同じように後輩を放っておけないのね。 - 20二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 18:26:02
「……おい、お前今何を考えている?」
「あら、声に出ていたかしら?」
「言わんでもお前のこと位すぐに分かる。何年の付き合いだと思っているんだ」
「燕のそういうところ、私は好きよ」
燕のそういうところ、私は好きよ
「声に出すな馬鹿者!!」
「────ん……ふわぁ……あ……あら……? もしかして、もう勉強会は終わりですか?」
「あら、美鈴おはよう。気持ちよさそうに寝ていたわね」
「秦谷!! お前課題もやらずに眠りこけるとはどういうことだ!! 全く貴様はなっとらんな!!」
「課題……? あぁ、このプリントですか。少し待っててください、今やりますから」
「今やる……って、流石にもう夕暮れよ?」
美鈴はそんなに成績が悪いわけではないし、寧ろ優秀でやれる子なのは分かっているけれど……いや、もしかしたら出来るのかしら? 1時間……では無理だとしても、2時間、少なくとも、最終下校時刻までに終われば御の字ね。取り敢えず、生徒会室の鍵は出しておいた方が────
「できました。まりちゃんのお世話もあるので、帰りますね」
「「え?」」
そう言って、そのまま生徒会室から出ていってしまった美鈴。
座っていた机には、確かに全ての問題が解かれたプリントが数枚。
「…………あいつ、一体なんなんだ……??」
「…………ふふっ。本当にこの生徒会は、面白い子ばかりね」
取り敢えず、皆でお疲れ様のお茶でましましょうか。 - 21二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 18:27:14
- 22二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 18:29:57
良い。ksk
- 23二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 18:30:31
寝てる美鈴で綺麗にオチついててめっちゃいい!
面白いです! - 24二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 18:30:44
燕好きのワイ、感謝を申し上げる
- 25二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 18:33:56
SyngUp!
- 26二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 18:35:18
キャラ表にはつみちゃんがいるが、安価されたらスレ主は書くということか…?
- 27二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 19:04:44
────あの時のことは、いつだって鮮明に思い出せる。
『なんで! どうして分かってくれないの!!』
分かってるわよ。あなたの頑張りくらい。
『私達なら、もっと上を目指せる!!』
分かってるわよ。私達なら、きっとトップアイドルになれるって。
……そう、全部、全部全部全部分かってる。
手毬の努力も、美鈴の優しさも、私の気持ちも。何一つだって分からないことなんてない。
でも、世間はそうは言わない。私達のことを勝手に決めつけて、手毬のことばかり悪く言って。本当に、本っ当に虫唾が走る。
何が分かるの? あの子達がどれほど努力したことを。歯を食いしばって、喉を枯らして、何度も転んで、それでも前に進み続けた私達のことを、何も知らないくせに。
「…………だから、あんな配信をしたんですか?」
屋上に、雪が降り始める。私達の足跡を消すように、何も分かっていない悪意のように。今、風に揺れる花のような美鈴の声だけが、清廉なもののように聞こえてしまう程に。
「…………何の話? あなたはいつもそう。傲慢よね。人の事、勝手に決めつけてくれちゃって」
「これは、決めつけなんかじゃありませんよ。……ずっと同じユニットでしたから。りんちゃん、まりちゃんは、きっとこんな事望んでいません」
じゃあ、あのまま手毬が壊れてもいいの? 私達じゃ止められない。一緒に走り続けられない。このまま壊れる手毬を、あなたは指をくわえて見てろっていうの?? 何も分からない世間様に、手毬が一方的に悪く言われて、あの子の心を壊してもいいの??…………そう言えたら……どんなに良かったか。
「…………勘違いしないで。あの炎上を、悪意を止めるには、同じくらいの悪意じゃないと止められないって思っただけ」
「……りんちゃん。本当は、続けたいんですよね? SyngUpは、こんなところで終わらない、いいえ、終わらせられるわけがありません」
「だから、一緒にまた始めましょうって言いたいの? はっきり言うわ。無理よ」
「りんちゃん……」
「このまま続けても、走り続けても、いつか必ず手毬は壊れる。それを目の前で見せつけられても、あなたはまた手毬を無理に起こそうとするの?」
「それ……は……」
「…………話は終わり。それじゃあね」
「りんちゃん!!」
「手毬は一人で歌えない、息切れするのよ。私達じゃ無理。同じくらい、それ以上に強い子じゃないと」 - 28二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 19:05:19
「私は……!! 私は、諦めませんから!! 絶対に!! 絶対にまた3人で!! ステージに立つことを!! 諦めたりしませんから!!
…………美鈴がどんな顔しているのか、もう背を向けている私は、何も分からなかった。
降り注ぐ雪と、何も見えない曇天の空の元、私は屋上から立ち去った。
ドアノブの凍るような冷たさが、いやに手に残り続けたことを、私は忘れることはないだろう。 - 29二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 19:06:28
SyngUpというか、解散直後のりんちゃんと美鈴。
こんなん考えてたらいいなーっていうただの妄想です - 30二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 19:07:18
- 31二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 19:16:57
いんでねーの。ksk
- 32二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 19:18:35
甘々から日常からシリアスからなんでも描けてしまうのすごい
ksk - 33二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 19:22:55
ksk
- 34二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 19:27:39
Ksk
- 35二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 19:34:24
ksk
- 36二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 19:35:25
↓
- 37二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 19:36:01
- 38二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 20:41:08
初星学園近郊にある神社。そこの神楽殿のすぐ側は、参道から少し離れてはいるが、人気が少なく、さらに参道の楽しげな人々を見ることが十分にできる場所。大晦日を先輩と2人で、神社で過ごしたいという私のわがままを叶えるには、うってつけの場所だった。
大晦日の夜は、特別感があってとても好きだ。特にその中でも、この夜を神社で過ごすのは筆舌に尽くし難い程、穏やかで晴れやかな気持ちになれるというもの。
「────お待たせしました、星南さん」
それに今日は、もう一つ特別なことがある。この特別な夜に、神聖な場所で、大切な人と共に過ごせるのだ。
「どうぞ、甘酒です。体が温まりますよ」
「ありがとう、プロデューサー」
プロデューサーと並んで、甘酒を頂く。甘酒と先輩の温かさが、ゆっくりと全身に広がるような感覚が気持ちいい。
「……今年も、もう終わりですね」
「えぇ。なんだか、あっという間のようで、とてもとても長く感じるような気もするわ」
「俺もです。貴女と出会って、NIAを勝ち抜いて、HIFに出て……本当に、本当に色々なことがあった1年でした」
目を瞑れば、先輩と出会ったあの日が、数多の色彩に彩られた日々が、まるで昨日のことのように思い出せる。きっと、プロデューサーも同じだろう。
「貴女との日々は、どれもかけがえのないもので、貴女というアイドルに、いえ、十王星南という人に出会えて、俺と一緒に歩んでくれて、本当に嬉しかった」
……本当にこの人は、気恥しいセリフを堂々と言えるんだから。それがなんだかおかしくて、もう少しだけ、プロデューサーとの距離を縮める。
「……先輩、私ね、大晦日の神社が好きなの」
体がポカポカと温まってるのと、先輩の告白紛いのセリフを聞いて、今日くらいなら、ちょっと気恥ずかしくなることでも言っていいだろうと、そう思った。
「だって、ここに来る人は、皆未来への希望を持っているの。楽しいこと、嬉しいこと、大切な人が、大切な人と、来年も共にあるように願っている」
参道に響く笑い声と、沢山の人の笑顔が、眩しく光り輝いている。その光が尊くて、美しくて、私の胸は高鳴っていく。
「満天の空に瞬く一番星が、アイドルを導く道標であるように、ここは、未来への希望を示す道標の場所。……なんだか、初星学園と似ていないかしら?」
「えぇ、俺もそう思います」 - 39二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 20:41:30
「プロデューサー、私は、初星学園がそんな希望が集う場所にすることが出来たかしら。……私は、『一番星』に相応しいアイドルとして、皆に未来を示すことが出来たかしら」
プロデューサーは、一瞬の躊躇いもなく、ただ私の手を握って、言ってくれた。
「なれましたよ。貴女という星は常に燦然と煌めき、その輝きは全ての生徒の未来の形を示した。俺が、貴女のプロデューサーが、断言します」
「…………ありがとう、プロデューサー」
彼の手を、強く握りしめる。一年の感謝と、私のアイドルの全てを、想いを、全部込めて。
「……なんだか、こんなこと話すのは気恥しいですね」
「あら、ようやく気付いたの? 今更じゃない。この一年で、どれだけ貴方は私を辱めたのかしら?」
「返す言葉もありませんね」
「というか貴方の手、とても冷たいわ。ホッカイロとか持っていないの?」
「星南さんこそ。待ってください、確か鞄に手持ちのカイロが……」
鞄をゴソゴソ探し始めるけれど、取り出したその左手に握られていたのは、たった一つだけのカイロだった。
「一つありました。どうぞ」
そうして差し出されたカイロに、少しムッとする。一つしか持ってきたことに対してじゃない。そうやって担当のことばかり考えて、自分のことを蔑ろにする彼に対してだ。
本当につくづく、私のことを大切に思っていてくれているのだろう。お人好しな人。
「────じゃあ、これ使うわ」
彼の手からカイロを取って、またすぐに彼の左手を握る。そして私は、そのまま彼のポケットにどちらの手も滑り込ませた。肩がくっつき、彼との距離が0になる。勝ち誇った顔で、ふふんと喉を鳴らして見せると、彼は呆れたようにため息を一つだけ。
「……はぁ、星南さん。誰かに見られたらどうするんですか」
「いいじゃない、ここには滅多に人が来ないわ。それに、この方がどっちも暖かくなるわ」
「十王社長に怒られたら、星南さんのせいですからね」
「わかってるわ。その時は、一緒に怒られてあげる」
やれやれと言って、それ以上何も話さなかった。
希望、未来、願い。全てが詰め込まれた笑い声が遠くなる。今の私には、彼の体温と息遣いだけが世界の全てだ。
貴方の肩に頭を預けて、私は世界に願いを馳せる。
どうか、貴方と共に、来年も、いつまでも過ごせますように。
希望と未来に満ちた夜、ポケットの彼の手を、いつまでも強く握りしめていた。 - 40二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 20:42:43
- 41二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 20:46:54
ksk
- 42二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 20:48:46
このレスは削除されています
- 43二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 20:49:20
KA☆SO☆KU☆
- 44二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 20:54:37
良い……Pドルはやはり良い……
ksk - 45二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 20:55:15
ksk
- 46二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 20:56:22
めちゃめちゃ甘い、、、すき、、、
- 47二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 20:58:54
↓
- 48二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 21:17:35
ksk
- 49二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 21:18:04
やべ。安価踏んだ。
下でオナシャス - 50二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 21:20:59
補習組
- 51二次元好きの匿名さん25/02/27(木) 21:22:23
ことねとPの純愛