【オリキャラ🎲ss】天童アリスのストーカーです、通して下さい【佐藤カガリ】Part10

  • 1佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/02/28(金) 20:39:17

    やってみる価値はある、はず。

    佐藤カガリ 16歳(2年生)
    出身校:百鬼夜行連合学院
    身長 130+40 (40) cm
    胸 3 (3) 1.小盛 2.並盛 3.大盛
    腹 2 (2) 1.細 2.中 3.中太
    尻 2 (2) 1.小さめ 2.やわらか 3.もちっ
    髪色:薄い黄色(3・1) 長さ64 (1で肩につかないくらい100で足元)
    瞳の色:オレンジ(5・2)
    肌の色:85 (1で芸術級スーパー美白、100で健康的こんがり褐色)

    (ついにナンバリングが2桁に あと記念を忘れていましたが23日をもって初スレより1周年になりました、嬉しい)

  • 2佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/02/28(金) 20:41:20

    情報まとめ

    天童アリスのストーカー佐藤カガリのまとめ ver2tele​gra.ph

    1スレ目

    【オリキャラ🎲】天童アリスのストーカーです、通して下さい|あにまん掲示板はぁ…………今日もかわいい……………………(スレ画は一番好きな表情)戦闘 dice1d100=@57 (57)@知性 dice1d100=@12 (12)@運動 dice1d100=@67 (67)@…bbs.animanch.com

    前スレ

    【オリキャラ🎲ss】天童アリスのストーカーです、通して下さい【佐藤カガリ】Part9.2|あにまん掲示板……先生? えっ先生!? なんですかその笑顔!!?佐藤カガリ 16歳(2年生)出身校:百鬼夜行連合学院身長 130+40 (40) cm胸 3 (3) 1.小盛 2.並盛 3.大盛腹 2 (2) 1.…bbs.animanch.com

    前回のあらすじ(長い!)


    原作イベントストーリー『白亜の予告状』で描かれた通り、ゲーム開発部の面々と共に一時的にC&Cの名を借りて『展示会の警備』任務を請け負うことになったカガリ


    トキの篤い勧めでバニースーツを着ることになって困惑したりしつつも、現れた『慈愛の怪盗』の撃退を含めて十分に仕事をこなしていたが、依頼主である銅田にかなり私怨が混じった理由で嫌疑をかけて勝手に調査を勧めた結果、原作よりも大幅に早く地下へ辿り着き、ユズと共に闇オークションの現場を目撃してしまう


    参加者全員の逮捕を目指して地上との連絡通路を爆破したものの、通信が繋がらないトラブルによって自分の作り上げた密室に囚われてしまったカガリ。密かに現れた『慈愛の怪盗』と同盟を締結し、遅れてやってきた"先生"ら一行を交えて乱戦を演じてもらい、その隙に首謀者たる銅田を人質に取ることに成功


    パーティメンバー全員が再び一堂に会し、慈愛の怪盗との決戦が開始。最大目標である『時計王の冠』を巡って争奪戦を行っていたが、なんとか時間を稼いで侵入した保管庫にその実物はなく……冠は最初から怪盗の手に落ちていた。「予告状の時間通りに盗みを成立させるため」という理由で怪盗の狂言に踊らされていたことが明らかになり、大きな衝撃を受ける面々


    カガリはこれに納得が行かず、改めて冠を賭けた『決闘』を行うことを申し出る。いささか突然かつ奇妙な提案だったが、慈愛の怪盗はその主張に耳を傾けようという姿勢を見せていた。どうなるカガリ

  • 3二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 20:53:36

    建て乙です

  • 4二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 22:07:51

    立て乙
    いよいよ運命の一騎打ちへ

  • 5二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 22:09:04

    立て乙

  • 6二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 22:22:05

    立て乙です

  • 7二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 22:35:25

    一騎打ちどうなるかねぇ

  • 8二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 22:46:29

    大丈夫かな

  • 9二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 23:10:42

    立て乙です

  • 10二次元好きの匿名さん25/02/28(金) 23:11:01

  • 11二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 01:40:17

    たておつですー!
    一周年おめでとうございます~

  • 12佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/01(土) 05:11:38

    ……えー。まあ、その、まずはこの提案を受けることで怪盗さんにいったい何の得があるのかっていうところから話すんですが。

    「なんか喋り始めたんだけどこの人」

    モモイちゃん静かに! ……こほん。お話をしたのは短い間だけでも、怪盗さんの価値観は少しだけわかった気がします。金銭欲や承認欲が目当てでこんなことをしてるわけじゃなくて……言い方を借りると、『美学』ってのをすごく大事にしている。

    「そうですね。尤も、その美学の全てが他者から理解されるとは思いません……些か高望みというものになってしまいますから」

    でも、そんなに人間離れした感性は持ってないですよね。予告状の時間と合わせるために僕たちを欺いていたのも、犯罪者の理解不能で執拗な拘りとかじゃなくて……単純に、わざと僕たちにチャンスを与えてくれたのかなって。

    「直感に反しますが、理解出来なくはありません。ただの窃盗犯らしからぬ行動原理の持ち主であることは確かです」

    怪盗さんにとって、予告した通りの品物を盗むことは『ゲーム』みたいなもの。きちんとルールを決めてそれを守り、結果だけでなく過程を楽しむことに意味がある……みたいな感じかな、って思ってます。

    「……そう考えると、私たちと近いところもある……のかな?」



    dice5d100=24 90 52 22 91 (279) ダイス1つごとに交渉ステータス(91)以下で1回成功

  • 13佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/01(土) 05:32:13

    「ふむ。中々良い観察眼をお持ちなのでは? 完璧でこそなくても、説明として大きく間違っている部分はありません」

    ……よし、食い付いてくれてる! ちょっと変な流れだったけど演説始めてよかった。あとは、こっちが提示する条件をいかに飲んでもらうか……

    「で……でも、王冠はもう取られてるし……わざわざ怪盗さんがリスクを負う必要なんて……」
    うん、普通に考えたら全く無い。……でも、怪盗さん、実はちょっと後味の悪さを感じてたりしないのかな、って。
    "……後味?"
    印象ですけど、『公平』とか『フェア』ってところに重きを置いてる気がします。早い話が、始めから勝ってる戦いを芝居で接戦に見せかけてたのは、慈愛の怪盗にとっては少し不満足な幕引きなんじゃないか、って。先生みたいな悪魔的思考の持ち主ならまだしもさ。
    "えっ……急に刺された……"
    重ねて言うけど、怪盗さんはお金とかチヤホヤが目的で盗んでるわけじゃありません。極端に言っちゃえば、今日の夜いい気分で眠りにつけるかって話です。
    「ふふ、面白い表現をしますね。確かに、時として納得や満足はすべてに優先される……」
    そして、それは僕も同じです。このまま、戦いですらない戦いに負けて帰るのは、嫌です。もしも怪盗さんが、『戦いですらない戦いに勝ったって嬉しくない』と思ってくれてるなら、僕たちの利害はまだ一致したままですよ。
    「………………」

    これ見よがしに首を傾げ、軽くあくびすらしてみせる『慈愛の怪盗』。……機嫌が悪くなさそうなことはわかる。でも、その他のことはわからない……わからないというより、僕が知らない種類の感情を抱いてそうだった。

    「……決闘の内容をお聞かせ願えますか? ああ、念のためお伝えしておきますが、私はかなり乗り気ですよ」

  • 14佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/01(土) 05:52:34

    ……正直、戦闘で勝てる気は全くしてません。先生の指揮付きで、5人がかりの時間稼ぎすら大変だったし。
    「それでも、面白い勝負にはなるとは思いますよ」
    いや、勝負は1対1です。僕の勝手で言い出したことので……みんなを巻き込むつもりはなくて。
    「………………」
    鬼ごっこ、とか、どうですか? 折角広いお屋敷ですし。僕が走り出した30秒後に怪盗さんが追いかけ始めて、もし僕が捕まっちゃったら、怪盗さんの勝ち。
    「……制限時間は?」
    ……へへ。どれだけ長くてもいいですよ? でも、予告状の時間を重視するなら、7時38分……今から2時間くらいが限度かな。
    「………………」

    なんでもない振りをして横向きにふらりとステップを踏む。怪盗さんは、僕が突然こんなに強気になった理由がわからないだろう。そして後ろから、『こいつマジか』というニュアンスの視線が突き刺さってくる……いや、被害妄想かもしれない。実際、そう思われても仕方ないくらいのことは言っているけど。
    これは完全にズルだ。いわゆるチートってやつ。今は特製の制服も着てないし、実はかなり疲れてきてるし、僕の特異性が発揮されるには万全の状態だった。もし発揮されれば、角を1つ曲がって視界から外れるだけで、怪盗さんは僕のことを全く見つけられなくなる。

    "カガリ?"
    ……せ、先生。なんでしょうか。
    "……ヒマリには、後で一緒に謝りに行こうか"

    さっすが先生、話がわかる! ……って手放しに喜べる種類の宣告じゃないのは流石に理解できた。でも、今この時は黙認してくれる……我儘を通させてくれるみたい。あとは、怪盗さんの返事次第……

  • 15二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 11:30:00

    急に刺すじゃん…

  • 16二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 17:23:07

    成程その手があったか

  • 17二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 23:21:38

    これは勝ったな
    ちょっとずるい気はするがまぁカガリちゃんの体質だし

  • 18佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/02(日) 07:16:16

    「良いでしょう。貴方の言う通り、心の何処かで腑に落ちない部分はあります……『時計王の冠』は、再び勝負のテーブルに戻される、ということで」
    ! それじゃあ、決まりですね。さっそく――
    「ただし」

    遮られる。……何かあるの、バレた? ちょっと急ぎ過ぎたかな、とか逡巡して、また表情を窺う。やっぱり、そこには余裕以外感じ取れなかった。
    というか、持て余しているような面持ちですらある。まるで膝の上の飼い猫でも撫でている時のような態度。底が見えない……

    「思うことがあるのです。もし、貴方が敗れたとして……その時の貴方は何も失わないのかと。幕引きとしては、少し面白味に欠けますよね」
    ……お、面白味?
    「はい。ですから……もしも貴方が、同じテーブルの上、冠の隣に相応のものを差し出してくださるならば、乗りましょう」
    いい、ですよ。僕が差し出せるものなら。……何を差し出せば相応になりますか。
    「ふふ。そうですね、例えば……」

    ……沈黙のまま数秒経って気付いたけど、彼女は悩むフリをしているだけで、既に心当たりがあるみたいだった。変わらず天井に張り付いたまま、視線を落とす斜め下。
    そこには、罠から抜け出した後のアリスちゃんが、こちらに来ることなく1人で立っていた。

    「そちらの、黒髪のお嬢さんが持っている……それ。清掃用モップの先にぶら下がっている、可愛らしい人形とか」

  • 19佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/02(日) 07:54:02

    僕自身、それが何なのかはわからないんだけど、その言葉で一瞬にして空気が凍り付いたことだけは、何故か理解できた。

    「まあ、先ほどから随分と振り回されていますし、大きな価値を持っているようには見えませんが。勝利の思い出の品物として、大きさも手頃に見えまして――」
    それは、僕が差し出せるものじゃありません。それを賭けることは出来ないです。
    「……そうですか。では、決闘は破談に?」
    ……はい。ごめんなさい、変なことで呼び止めて。
    「構いませんよ。ふふ、興味深い勝負になりそうだった分、少し残念ではありますが……」

    絶対に偶然じゃない。絶対に、僕がこうなるってわかってて引き合いに出した。
    じゃあ……慈愛の怪盗は、あのキーホルダーが何なのか知ってるってこと? そんな訳ない。だとしたら、"だいじなもの"であるってことだけ見抜いたのか。僕が怪盗の美学に対してやってみたように……
    それを、あの激しい戦闘の中で、一つの言葉も交わさないまま? ……何が見えてるんだ、この人。浮かんだのは恐怖心だった。

    「弱さもまた強さの一つですよ、お嬢さん」
    ……は?
    「ちょっとした助言になります。勝つことだけが善ではない、という処までは判っているようだったので」
    ………………
    「嗚呼、そろそろ本当にお別れの時間でしょうか。それでは――」

  • 20佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/02(日) 08:21:31

    ――――ドカアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!

    突如、怪盗の姿が閃光に包まれる。僕は物凄くびっくりしてそのまま後ろ向きに倒れた。
    視界の端から影が跳んで、閃光の中に突き刺さっていく。……トキちゃん? 光の塊の直撃を顔面に受けて天井から浮いた『慈愛の怪盗』目がけて一直線、そのまま空中で衝突して、抱えられていた王冠を両手で引っ張り、怪盗さんの身体と王冠の間に脚を捻じ込んで剥がし、強奪。ここまで5秒くらい。

    「名演でしたよ、カガリ! 怪盗の警戒レベルは殆どゼロでした!」
    「『時計王の冠』、確保。ありがとうございます、アリス」
    …………???????
    「何が起こったのかわかっていない、という顔ですね。先日、エンジニア部にお邪魔した時、無点灯かつ静音で発射できる『サプライズモード』を搭載してもらったんです!」
    「流石の私でも驚きました。まあ、驚きながらも即座に最適解を導出して最高の連携に繋げられたので、メイドとしての私の能力が非常に優れていることをまた示せましたね」

    得意げに『光の剣』をたんたんと叩くアリスちゃん。ピースするトキちゃん。感情が迷子になっている僕。
    ……ふと、左手側の地面に何か落ちているのを見つける。なんだこれ。拾ってみると、蝶の羽根のような形をした……

    「……成程。確かに、お嬢さんがエネルギー砲を撃つ時、必ず掛け声がセットになっていましたね。無意識の内に、私は条件を刷り込まれてしまった……全てこの時のための布石だった、というわけですか」
    え、あれ、怪盗さん!?? あっこれ仮面……!!
    「そして、唐突にも思えた貴方の交渉も、この一撃を確実なものとするための陽動であり、時間稼ぎだった。……お見事です」
    "カガリ、そんなことまで考えてたの!?"
    「さ、さすがです、カガリ先輩……!」
    ええええええええ!!?!?
    「いや絶対そんなこと考えてないよこの人」
    「うん。冷や汗ダラダラだったもんね」
    ……そうだけど、そうなんだけど……!!!

  • 21二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 11:45:04

    流石カガリちゃん見事な策略だ()

  • 22二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 17:25:20

    とりあえず上手くいったからヨシ!

  • 23二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 23:27:05

    このレスは削除されています

  • 24二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 08:22:26

    仮面取れちゃった
    いや割れたのか?

  • 25二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 13:24:44

    しかし危ないもの取られるところだったな

  • 26二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 22:19:15

    トキとアリスのナイスコンビネーションだ

  • 27二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 07:17:58

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 15:19:57

    これで帰ってくれれば良いんだが

  • 29佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/04(火) 21:39:10

    「……さて、そろそろ引き際でしょうか。これ以上、あまり美しくない姿を見せているのも、舞台の締めに相応しくないというものです」
    はあ!!?!?
    「おおお落ち着いてカガリ先輩!! さっきから語気荒くて怖いよ!!!」
    いやっっだってあの顔で何を…………い、いや、うん、落ち着く。落ち着きます。
    「……カガリさんが当初目指していたのは『全員の逮捕』です。その全員には慈愛の怪盗も含まれる、と考えるのが適切では?」
    「おや、好戦的ですね。言ったでしょう? 無駄な血が流れることは美学に反すると……まして、それが素晴らしい美術品の前であるならば」
    「私の関知するところではありません。それに、"流れる"ではなく"流す"です。この刃が見えませんか?」
    "……君は何故、こんなことを?"
    「動機ですか? それが人々の為になるからです。私にとっては単純なこと」

    ……この人、全部本気で喋ってる!!! 勝手なイメージで、真剣味のない言葉を使いまくる、仮面の裏側で僕たちに小動物を重ねて笑っているような人物像を思い描いていたけど、勘違いも良いところ。微笑みこそすれど決して軽率じゃない、真剣でまっすぐな光が目元にずっと結ばれていた……それはそれで逆に怖いと思うほどに。

    "自分の身に危険が降りかかることを、あまり顧みていないみたいだったから……"
    "理由くらいは知りたいな。大人として、子供のそういうやり方は、ちゃんと見ておかないと"
    「今の説明では不足ですか?」
    "うん。できるなら、もう少し話せたらいいんだけど……そうも行かないかな"
    「……ふふ。随分と物好きなのですね、シャーレの先生」

  • 30二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 02:07:34

    やっぱ捕まえられないかな

  • 31二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 10:23:34

    カガリちゃん結構血気盛んだよね

  • 32二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 15:21:44

    思想の違いってのは難しいね

  • 33二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 22:56:09

    このレスは削除されています

  • 34佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/06(木) 04:55:02

    「しかし、そろそろお別れです。楽しかった時間も終わりの時……」
    ……た、楽しかったって?
    「ええ。何でも楽しんでみるようにすれば、その分だけ豊かになっていくというものではありませんか?」

    またも飛ぶワイヤー。天井から出入り口へ……僕が爆破したせいですぐ追うことが不可能な、あの出入り口へ。ぐう、余計なことしたかも……

    「予告を完遂することこそ出来ませんでしたが、今日は美術にとって良い日になりました。感謝しますよ、C&Cの皆様」
    "………………"
    「そして、貴方がたが心の何処かで美を想う限り、いつかまた巡り合うかもしれません……その時まで、さようなら」

    ……慈愛の怪盗は最後、綺麗にお辞儀までして去っていった。
    後に残された僕たちと、茫然自失状態っぽい銅田さんとそのガードたち、あと機嫌が悪そうな闇オークションの参加者たち……
    どうしたものか。漫画ならここでシーンカットが入りそうだけど、実際には無数の事後処理が待っていた。事が大きくなりすぎたしトキちゃんと相談……いや、今ちょっとご機嫌斜めかも。それより先生に――

    「かっこいい……」
    え?
    「あ、ごっ、ごめんなさい! なんでもないです」
    ……ミドリちゃん、ああいう人好きなの?
    「す、好きっていうか……なんか良いな、って」

    ……そういえば、初日に危ないところ助けてもらってたな……これ幸いと思った僕は、さっき返しそびれた怪盗さんの仮面をミドリちゃんに渡した。
    また巡り合うかもって言ってたから、もしその時があったら返してあげてね、みたいな理由を付けて。もにょっと口端が上がっていたし、喜んでたはず。

  • 35佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/06(木) 05:54:46

    「私、”悪戯っぽい笑顔”ってすごく良いものだと思うんです。少し眉が下りているような」
    あー。確かにそういう印象だったかも。
    「というか、二律背反を含んでいるものが好きなのかな。時々不思議だけど明快な所もあって、大胆だけどきちんと芯が通ってて、危険な香りがするのに理性も感じさせる……あの笑顔も、大人っぽくて恐ろしい魔性の女性って感じと、子供らしい無邪気な感じを、どっちも含んでて」

    通報によってヴァルキューレが到着、出入り口も仮で復旧して全容疑者の逮捕が少しずつ行われる中、僕はミドリちゃんの話をうんうん頷きながら聞いていた。見ようによってはこれもガールズトークかも。
    そして、ネルさん達も別所での任務を早めに終えたらしく、急遽ここまで様子を見に。折角なのでデブリーフィングはトキちゃんに任せてみた……慈愛の怪盗を取り逃がしたことで少し落ち込んでそうだったから、先輩がたにフォローしてもらおうと思って。大丈夫かな――

    「よう、カガリ」
    ぴゃっ!?? ……ね、ネルさん。こんばんは。トキちゃんは……?
    「反省会が長引いててな。ま、あいつにとってもチームにとっても大事な時間だよ、ありゃ」
    良い感じってことですね。その、僕の方にはどんなご用件で……
    「んー、要件ってほどじゃ無えが……ま、労いってとこかな。よくやった! 期待してなかったわけじゃないが、それにしたって良い報告が幾つも上がって嬉しいよ」
    え、えへへ……がんばりました。ふふん。
    「軽く経緯聞いただけだけどよ、アカネと同じタイプっぽいよな。っつーかアカネが一番喜んでたし」

  • 36二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 11:44:58

    ミドリ語るねぇ

  • 37二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 19:21:48

    このレスは削除されています

  • 38二次元好きの匿名さん25/03/06(木) 22:09:00

    ガールズトークっていうかファントークっていうか
    まぁ楽しそうで良かったよ

  • 39二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 07:27:46

    とりあえず一件落着だ

  • 40二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 16:27:29

    保守

  • 41二次元好きの匿名さん25/03/07(金) 22:49:23

    ミドリも大分慣れてきたよね

  • 42佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/08(土) 05:31:33

    「よし、ゲーム開発部! 今からあたしが考える今回のMVPとワーストを通告する。あくまで結果への影響のみを見て判断するが、心して聞け」
    「ウワーーーーッ!!! や、やっぱりそういうのするんだ!!!!」
    「はっ……まさかワーストの人は、この場で片耳を切り取られたり……???」
    ええっ!?!?? こ、怖すぎ……
    「しねえよ!!!! 衣装貸した以上、たとえ臨時でもC&Cの一員としてちゃんと評価しなきゃな、ってだけだ。じゃあ早速、MVPから……」

    アリスちゃんが、だらららららら……とドラムロールの口真似をする。ネルさんは不可解そうな顔をしていたが、律儀にも発表のタイミングをそれに合わせてくれるみたいだった。

    「アリス!」
    「……えっ、あ、アリスですか!?」
    「おう、だいたい満点だ。指示に忠実だったこと、最後までパフォーマンスを落とさなかったこと、理由は色々あるけど、一番は……」
    「最後、怪盗に食らわせた不意打ち、ですか……?」
    「言っちまえばそうだな。話聞いてる限り、今回は慈愛の怪盗に終始コントロールされるしか無かったみてえだが、唯一その件では頭の上飛び越えてる。切り札を懐に抱えて、最適の場所で切るってことが出来るなら、エージェントとして判断力の問題はほとんど無いだろ」
    「や、やりました! アリス、ネル先輩から花丸を貰えました!」
    "アリスおめでとう!!!!"
    「うおおおおお!!!!こりゃ今夜はパーティだね!!!!!」
    「なんか花丸って言い方……いや、別にいいけどよ」

  • 43佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/08(土) 06:15:39

    「次、ワースト! 佐藤カガリ」
    ……えっ!??
    「意外か?」
    いや……意外ではないんですけど、突然で……
    「理由は……まあ、先生に報告しないまま隠し通路見つけて入って、そのまま音信不通になったことが最大だな。何考えてた?」
    それは、こう。報告するにしても――
    「ああ悪い、弁解は後で聞くことにした。帰りの電車あたしの隣座れ、みっちりやるぞ」
    ひいぃ…………
    「MVP選考で、ユズも最終候補に並んでたのが、お前の独断を止められなかった点をマイナスしてああなった。それくらいのことはしたと思え」
    「これ言ったら失礼だけど、先輩がすごく怒られてるのって見てると面白いね」
    「ミドリ??カガリ先輩の扱いどんどん雑じゃない??? 私も人のこと言えないかもしれないけど」
    「ふふ……でも、ちょっとわかっちゃうかも……」
    「」

    これを以って、C&Cとしての僕たちの活動は終わり。ネルさんから軽く締めの挨拶を受けて、僕たちも互いに労い合って……

    「あ、そうだ。トキ!」
    「……? 呼ばれましたか?」
    「うん。その……難しく考えないで、また部室来なよ? 基本的には歓迎するし」
    「………………」
    「アリス、なんとなくわかります。トキは難しく考えるタイプです……なので、念入りにもう一度伝えておくことにしました!」

    そんな感じで、ほとんど全て上手く行ったと言っていいだろう。最後の非日常の余韻に浸りながら、この後すぐに訪れる日常のことを空想すると、なぜだかとても贅沢をしているみたいな気分になった。

  • 44佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/08(土) 06:30:22

    ……帰りの電車の中。言われた通り、隣に座ったネルさんと反省会の続き。

    「あー。つまり、簡単に言うと……」
    ………………
    「"みんなに動いてもらうためには、確実な証拠を掴んで持ち帰る必要がある"と思った、ってことか」
    そう、ですね。その、なんでそう思ったのかはわからないんですけど……
    「だよな。大きい準備が必要な人数でもなければ、そもそも先生なら証拠云々以前に、生徒から言われたことは真面目に検討するだろうし」
    ………………
    「ん-……素人の迷走って断じるには、ちょっと理由が込み入ったミスなんだよな。例え話だけどよ、もっと大きい組織で動く時のセオリーを思わせるっつーか」
    やっぱり、そう思います?
    「ああ。心当たりあるんだろ」

    僕は、僕が思っているよりも多くのことを、奇妙な形でいくつか覚えている。
    思い出せないことに理由はあるのか? つまり、僕が無意識のうちに隠しているのか……それとも、ただ単に失くしているだけなのか。
    ありえないくらい充実している現状とは裏腹に、失っている何かを取り戻したいという気持ちが、自分の中で確かに湧いていた。……先生に相談かな……

  • 45二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 13:06:01

    また記憶関連かぁ

  • 46二次元好きの匿名さん25/03/08(土) 21:49:51

    アリスとネルパイの仲良いの可愛いね

  • 47二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 00:19:06

    勝手に動いちゃったのは素直に反省だわな

  • 48二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 07:42:19

    大きい組織での動き方が身に付いてるってことはそっちが結構長かったのかな

  • 49二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 14:49:52

    まだ謎が多いな

  • 50二次元好きの匿名さん25/03/09(日) 22:48:01

    保守

  • 51佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/10(月) 06:17:35

    ─────────────────────────

    (ステータス成長のコーナー!)

    戦闘 62 +dice3d6=3 1 3 (7)

    知性 22 +dice2d3=2 1 (3)

    ─────────────────────────


    「……あ、改めて、ご報告です。『鳥葬のまちエニーリス Soundtrack&Artworks』、物理・電子ともにすごく好調で、ついさっき売り上げが600万円を突破しました……!!」

    「おおーーーっ!!! すばらしい、金星が大金星になった!!!!」

    「……いや、やっぱ正気じゃないよお姉ちゃん……今の時代に、配信だけじゃなくCD焼いて売るだけでも結構攻めてるのに、アートワークに至っては文庫本形式で、しかもその2つが抱き合わせって……」

    「ふふん、それで超売れてるんだから正解だったでしょ。我ながら商才がありまくって申し訳ないかも」

    ……その、音楽とイラスト集で600万円って、多いの?

    「とても多いと思います! ただ、モモイのことですし、生産の過程で利益率を無視しているんじゃないでしょうか」

    「ひどい時になると、売れば売るほど赤字なんてこともあったかも……」

    「ぐっ……お見通しか。そうだよ、売り上げから原価経費差っ引いたら儲け40万くらいになると思う」

    「……まあ、今回ばかりは良いんじゃない? ついてきてくれてるファンのみんなのお陰でヒットできたようなものだし、その人たちが喜んでくれれば」

    「そうそう、なにせカガリ先輩の絵だけで1280万入ってるからね、雑な経営判断もしやすいってもんよ」

    やっぱりそうじゃん!!!!なるべく自分からは言わないようにしてたのに!!!!!

    「うへへ。今後ともお世話になります姉御」

  • 52二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 07:23:14

    カガリちゃんだけで音楽&イラスト集の2倍・・・?

  • 53二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 14:02:04

    やっぱ分かりやすい宣伝パワーって強いなぁ

  • 54二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 18:30:24

    エライ儲けてて草

  • 55二次元好きの匿名さん25/03/10(月) 23:34:03

    桁がおかしい

  • 56二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 08:01:26

    保守

  • 57二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 16:59:48

  • 58二次元好きの匿名さん25/03/11(火) 19:19:58

    カガリちゃんすげー

  • 59二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 00:21:18

    新人ブーストだな

  • 60二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 08:25:56

    保守

  • 61二次元好きの匿名さん25/03/12(水) 16:15:39

    モモイ大丈夫か?
    一過性だぞ?

  • 62二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 00:34:21

    このレスは削除されています

  • 63二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 09:21:53

    保守

  • 64二次元好きの匿名さん25/03/13(木) 17:38:29

    カガリちゃんつよぉい
    ほしゅ

  • 65佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/13(木) 21:43:23

    ……ここの所、頭の中がとっ散らかっている。『エニーリス』は既にひと段落してるし、C&Cの任務もすごく密度高い代わりに一瞬で終わっちゃったし、モチベーションが一つの方向を向けていない。
    新作のアイデアだって簡単に浮かぶわけじゃないしなー。これはモモイちゃんの発言だが、僕にしたって同感だった。つまり、"待ち時間"……むしろ、こういう時ほどしっかり遊んでインプットして、感性を養うべきなのか?
    ということで、たまたまその時部室にいたミドリちゃんとユズちゃんにいろいろ訊いてみる。

    「って言われても、やってもらいたいゲームなんて正直無限にあるよね」
    そこをなんとか……右も左もわからないから僕……
    「ま、前話した時は……LoMとか、Celesteとか薦めましたっけ」
    聖剣ほにゃららは次ライブ配信する時に触ることにした! Celesteは指が壊れそうだから一旦保留で。
    「……じゃあ、あんまり難しくないので。ってなると、レトロ風のは厳しいのかな」
    「"Noita"は?」
    「ユズちゃん話聞いてた? ……遊んでて心地いいっていうタイプに触れてもらいたいかも。それで言うと"Stardew valley"とか"Terraria"とか……」
    「ふふ、ドット絵ばっかりだね」
    「これに関してはゲームでしか出来ない経験だし。あと、まだグラフィック参戦してもらうの諦めてないし、その勉強って意味でも――」
    ああーーーーーーーー!!!!!!!
    「「!!?」」
    ……あ、あの時僕の絵落札した謎の人って……リオさんじゃない……??? っていうのに、今気づいて……
    「……はい?」
    「あー……チヒロさんに言われてましたね。試練だから、正体突き止めてみてって」
    そう!!! ……そうなんですよ。
    「なるほど。で、本当に今でした? その話」
    今じゃないです……申し訳ございません……

  • 66佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/13(木) 21:45:11

    「はあ。それはわかりましたが……ゲームについての話もきちんとしましたか? 駄目ですよ、逸らした先の話だけを夢中にしてしまっては」
    だ……大丈夫です。今度Terrariaのマルチプレイみたいなのすることになりました……
    「部長が思ってるよりもカガリは色々大丈夫だと思うよ」
    「果たして本当にそうでしょうか。幾ばくか不安が残る気がします」

    視線も向けないまま僕を擁護するエイミさん。……必要な時は警戒マックスなのに、そうでなければここまでリラックスっていうのは、中々凄いことだと思った。

    「状況証拠から見て、件の匿名ユーザーがリオであったことは、ほぼ間違いありません。ただ、より確実な証拠を掴むのは難しいかと……それゆえ私の所まで来てくれたのだと思いますが」
    どうやって辿り着けばいいかなぁって……その、チヒロさんからの試練なので、多少は自分で考えようとも思ってて。
    「相変わらず律儀な。……ううむ、この機会ですし、攻撃性の強いハッキングのいろはを叩き込むべきでしょうか? 相応のマシンパワーは必要になりますけど、ここのところ羽振りは良さそうですし」
    は、はっきんぐ……そこまでしないといけないですか……???
    「ええ、気は進みませんよね。しかし時として、目的に対して最も公益を損なわない方法を模索するとサイバー犯罪になってしまうということは、よくありますよ」
    ……その。僕、証拠を集めるみたいなことは考えてなくて、直接リオさんに会いに行って本人に聞こうかな、って考えてたんですけど。
    「………………」
    えっ? な、なんですかその顔。
    「……うん、正気の人間の発想だね。部長よりよっぽど」
    「こればっかりは認めざるを得ませんか。良いですよ、その方向で作戦を練りますとも」

  • 67二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 00:49:52

    まぁ普通はね
    会うよね

  • 68佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/14(金) 05:20:08

    「前提として、現在の調月リオに自分からコンタクトを取れる人間は現状1人も存在しません。この私からの連絡すら無視されて久しいですし、能動的なアプローチは意味が無いと言い切っていいでしょう」
    ……どうすればいいですか?
    「反対に、受動的なアプローチ……つまり、向こうから連絡が来ることを期待するという方法は、そこそこアテになる気がします。これも希望的観測ですけどね」
    ………………
    「頭抱えちゃった」
    「あの女に関わろうということは、こういうことを意味します。どう足掻いても自分のペースでは話を進められませんし、無理な手段を講じれば、それを上回る手段で返されるのがオチです」
    そ、それでも頑張ります! つまり、連絡が貰えるくらいの人になればいいんですよね?
    「まあ、そうですが。焦るほどのことでも無いのでは? というか、リオのことに関してここまで前向きな理由が私にはわかりません」

    相変わらずリオさんのことになると言い方が厳しい。でも、その理由は僕にとってもハッキリしないものだった。
    少しの間頭を傾けて、考えてみる……すると1つ腑に落ちるものがあった。そして、その心を読んだかのようにヒマリさんが沈黙を破る。

    「ああ、アリスのことですか?」
    う゛っ。そ、そうです、ごめんなさい……
    「……別に謝らなくてもいいと思うよ。ただの部長の悪癖だから」
    「確かに、少し意地悪な言い方でしたね」
    ……アリスちゃんとリオさんの間にあったこと、僕は話で聞いただけで。その、アリスちゃんが良いなら僕も気にしないし、納得してない部分があるわけでもなくて……
    「………………」
    でも、やっぱりどんな人なのか知っておきたいです。もし知ることができたら、アリスちゃんに限らずとも、僕の周りの人がなんでリオさんを許したのか……なんで今になってもリオさんのことを話題に出すのか、今よりも深くわかると思う、ので。
    「なるほど。……良い答えだと私は思うよ」
    「私だってそう思いますよ! はあ……わかりました。図らずも試すようなことをしてしまいましたね、申し訳ありません」
    大丈夫です。なんか、慣れました!
    「………………」
    「あーあ」

  • 69佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/14(金) 06:01:08

    リオさんの関心を惹く上ではいくつかのルートが考えられる。僕とヒマリさんで検討を重ねて、3つの可能性を仮定してみた。
    1つ目は、現セミナーとリオ会長との間で橋渡し役が出来るようなポジションを目指すこと。2つ目は、将来C&Cや特異現象捜査部が特別な任務を受け取る可能性に注目すること。3つ目は、リオさんによって行われる優秀な人材のヘッドハンティングに滑り込むこと。
    ……どれも途方もないくらい難しそうだけど、僕がなんとかできるものだろうか……?????

    ─────────────────────────
    準最終章①『Little sisters is sometimes wondering you』

    このチャプターでは、リオがカガリに対して関心を向ける理由となる要素を分割して管理し、カガリの行動によってそれぞれの強度を上昇させ、それらを合算してリオからコンタクトがある確率を計ります
    確率のロールは確率上昇1回につき1度ずつ行われます(ただし最初の2回だけは何もありません)

    要素A「演算」/最大+20% ミレニアム内政との特筆すべき関係
    └関連部活:セミナー

    要素B「任務」/最大+30% 安全保障において活躍し得る戦力
    └関連部活:C&C、特異現象捜査部

    要素C「工学」/最大+20% 秘匿された作業に従事できる職能
    └関連部活:エンジニア部

    要素D「芸術」/最大+100% ???
    └関連部活:ゲーム開発部、ヴェリタス

  • 70二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 11:26:58

    なるほど?
    難しそう

  • 71二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 15:36:13

    また大変な事になったなぁ

  • 72二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 18:25:26

    更新来たーーーーー!!!!

    終わりが近づいてるよおーーーーーー!!!!!!!!!

  • 73二次元好きの匿名さん25/03/14(金) 23:53:32

    いよいよリオか

  • 74佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/15(土) 03:44:05

    (さて、他の誰かにも相談する?)


    dice1d6=4 (4)

    1.ユウカさんに話そう!

    2.ネルさんに聞いておこう!

    3.ウタハさんに頼ってみよう!

    4~6.……言われた通り、まだそんなに焦らなくてもいいかも?

  • 75二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 03:56:45

    うーん。難しいなコレ

  • 76佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/15(土) 05:29:17

    ――少し時が経ち、僕とミドリちゃんとマキちゃんでのんびり進める"Terraria"のマルチプレイ中。

    ミドリちゃんが言うには、このゲームを通じて僕にいろいろとインプットしようって意気込みらしいけど……ボス3つ倒した今の時点で、ちょっと何も得られた実感がなかった。いや、すごい良いゲームだけど、僕が知ってる『ゲームの作り方』とかけ離れすぎてて真似できる部分がないというか。普通に楽しいんだけどね。


    「よし、本拠点完成! なかなか良い感じに仕上がったかも」

    「お疲れさまー! よし、さっそく見に行っちゃおっと。……え、凄いじゃん!!! いいね、和風っていうかモダンっていうか」

    み、ミドリちゃんの建築って、全然見たこと無い家具とかブロックとか使ってない?? このテーブルとか、すぐ上の照明とか。

    「うーん、だいたいペンキで色塗ってるからかな。逆に言うと、元がどんな色でも上から塗れば溶け込むから、慣れれば思い描いたものは大体作れます」

    なる、ほど。お絵描きするよりは取っつきやすいかも……

    「というか、イラストの練習になりますよ。線画のトレーニングがいらないし、レイアウト作りと色彩色調の感覚に特化して鍛えるならもってこいです」

    ほあー……

    「でもさ、結局線画が一番難しくない? 他が良くてもそこが狂ってたら台無しみたいな感じあるし」

    「まあ、面で捉えられるようになるまでは大変かもね。ってことだからマキちゃん、またカガリ先輩連れて何回かグラフィティ描きに行ってくれない?」

    「……うぇ、あたし!? い、いいけど……カガリは?」

    え、また一緒にできるなら嬉しい! 楽しみにしてるね!

    「うんうん。スプレーアートって、面で捉えるイラストの代表格だと思うし……それ以外の部分は、ゲーム内の建築も交えて私からレクチャーする」


    これが私が考えた、カガリ先輩イラストレーター化計画の核心……と、ミドリちゃんが呟く。さ、最初からこのつもりで僕をマルチに誘っていたのか。

    ……ゲーム開発部だとモモイちゃんが一番突飛みたいなイメージあるけど、ミドリちゃんもかなり思い切りいいよね……? 同意を求めてマキちゃんに振ると、食い気味の「わかる」が返ってきた。



    dice5d100=23 17 42 94 98 (274) 芸術:視覚ステータス(25)以上が出た数だけ成長

  • 77二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 11:18:02

    双子なんだなぁ
    モモイは牽引する感じだけどミドリは強かだ

  • 78二次元好きの匿名さん25/03/15(土) 18:09:13

    このままではカガリちゃんがイラストレーターに!

  • 79二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 00:29:12

    出だしは悪かったけど徐々に成功だ

  • 80二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 05:50:16

    7割成功になるはずなのにそれでも失敗が出るんだからダイスってのは怖いなぁ

  • 81二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 12:46:45

    保守

  • 82佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/16(日) 19:13:44

    そして翌日……


    「モモトークでも言ったけど、今日は珍しく正式に依頼受けたところで描くよ! ま、全然気楽にやっていいっぽいし、楽しんでいこっか!」

    うおー! がんばります!

    「うお~~~~」

    ……なんでハレさんがここに?

    「たまには外の空気吸いなさいって言われて……副部長に追い出されちゃった……」


    気にしないでくれたらそれが一番嬉しい、と言いながらその場にしゃがみ込み、ずぞぞぞと音を立ててエナジードリンクの缶を啜るハレさん。目の隈がとんでもない。


    「で……ミドが言うには、今日のコンセプトはカガリが決めてくれるんだっけ」

    う、うん。前やった時、監督とは名ばかりで人に頼ってる部分ばっかりだったけど……今回はちゃんと引っ張っていきます。レイアウトも勉強したから数案考えてきてたり。

    「いいねいいね! どんなのにする?」

    この辺り、小っちゃい子が暮らしてる数多いらしいし、キャラクターっぽいかわいい感じにしようかなと。動物のデフォルメみたいな……あんま考えれてないんだけど。キャラクターもの参考にしたらうっかりパクっちゃいそうで……

    「わかる。そっか、そしたら実在の動物とかモチーフに……うーん」

    でも、無難すぎても楽しくないというか。

    「そう!!! なんか無いかなぁ、動物じゃないけど小動物的な雰囲気で、シンプルだけど遊び甲斐のある色合いで、権利的にも文句ない題材……」

    時間はあるし、ゆっくり決めよっか。意外とそのへんにヒントあるかもしれないし――

    「ま、まずい、カフェインが切れる……どこかに自販機……」うろうろ

    「……あっ」

    あ、いいかもね。これも何かの縁ってことで。

    「?」


    (芸術:視覚ステータス成長)

    25+ dice3d3=1 2 2 (5)


    (そしてまた成長チャレンジ 芸術:視覚ステータス(上記)以上が出た数だけ成長)

    dice5d100=26 63 51 22 51 (213)

    (特訓計画ボーナス! 前のダイスで空振りしてしまった分を1回だけ振り直せる)

    dice2d100=98 55 (153)

  • 83二次元好きの匿名さん25/03/16(日) 22:54:19

    ハレはマイペースだなぁ

  • 84二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 01:23:02

    一応保守

  • 85二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 08:45:08

    成長ダイスいい感じじゃん

  • 86二次元好きの匿名さん25/03/17(月) 15:21:19

    良いの思いついたのか

  • 87佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/17(月) 16:38:27

    「……私を題材に……いいけど、ちゃんと仕上がるのかなそれ」
    「なんとかなるんじゃない? ハレ先輩、元からゆるキャラみたいな感じだし」
    「そんな……私は私なりにこの厳しい世界を生き抜いているつもりなのに、ゆるキャラ……」
    ゆ、ゆるキャラも厳しい世界ですよ!(?)
    「まあ、いいや。モデルってことは、私は特に何もしなくていいんだよね?」

    ……ということで、実際に描いていく。使える壁の面積をざっと確認しながら、そこにモフモフのハレさんを思い浮かべる……どれくらい大きかったら嬉しいかな。もう結構存在感出しちゃって良い気がする。
    さて、今回の依頼について詳細を聞くと、『ゴミをポイ捨てされがちな一角だから、綺麗な絵を描いて印象を払拭してほしい』とのこと。じゃあ、自然の風景とハレさんの柔和な雰囲気を融合させる感じで……

    「……なんか、三途の川の向こう側みたいになりそうだね」
    「うーん。死相が出てると言われたら否定できない、かも」
    ハレさんの人となり知らない限りそうは思われないから大丈夫!
    「乱暴だなぁ」

    頭脳労働はちゃっちゃと切り上げて、手を動かすフェーズに移る。愛くるしい長方形のシルエットをイメージして、毛むくじゃら感を出すために弧状の毛束をたくさん重ねて書く……白と薄灰色を重ねて立体感を出す。
    表情はどうしよう? にっこり糸目がしっくり来るっていうのは共通認識だった。どこかきょとんとしたイメージを出すためにパッと浮かんだアイデアが、口を鳥のくちばしにしちゃうこと。……とても空は飛べそうにないフォルムだけど、むしろ良い感じかも。
    それに合わせて翼も上から描き足していく。よし、いっそ翼の片方を口元に向けて、ドリンク缶を飲んでる風にしよう! おおー、形になってきたかも……

    「あっははははははwwwこれすごい、完全にハレ先輩じゃんこれwwww」
    「な、なんか納得いかない! ヴェリタスに画像送って意見聞く……あと先生にも……」
    ハレさんの知り合い全員に共感してもらえるとは思ってないです!!! あくまでこう、僕とマキちゃんから見たイメージを形に――
    「……『いや、どこからどう見てもハレだよ』『というかハレの化けの皮剥がしたら下からこれ出てきそうですね』『ハレによく似て可愛いね!』……」
    「総意取れちゃった」
    「みんな、ひどい……」

  • 88二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 00:30:18

    ハレから取るなら縁起も良い

  • 89佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/18(火) 02:27:11

    「まあ、可愛くて良いマスコットだと思う。まるで我が子のように愛せ……いや、それは言い過ぎかも」
    「折角だしSNSのアイコンとかにする? 別にそのくらい良いよねカガリ」
    ……あまり過激な発言がなければ!
    「しっかりしてるねー。……SNSといえば、この絵ってカガリさんのアカウントには上げないの?」
    えっ。あ、あーーーー……
    「そういえば個人アカウント作ってたね! フォローしたよあたし」
    あっアリガトウゴザイマス……そっか、そういうのも出来るのか。どうしよ。
    「……カガリさんって、自分の作品がどんな言い扱いを受けるかについて、どう思うのかな」
    ……それってつまり、ちょっと前、絵を競売に掛けた時みたいな?
    「そう。あること無いこと、言われてたと思うんだけど」

    ちらっとマキちゃんの様子を確認。……うん、やっぱり難しい顔してる。
    マキちゃんの芸術観の全てを知っているわけではないけど、今この場面で僕にどんな答えを期待しているか、その欠片はわかる気がする……そして、マキちゃんからの影響をそこそこ受けた僕にとって、その答えは本心に近いであろうことも。

    「………………」じーっ
    ま、まあ、曲解されまくるのはもちろん嫌だなって。で多分、SNSの話の直後にこの質問ってことは、変に曲解されないように先手打っていろいろ発信しておいてもいいんじゃない? って思ってて、要は心配してくれてる、ってことですよね。
    「まあ、そうかも。私は、カガリさんは普通の……全然偏った思想とか無い、ただの人だと思ってるから。言われ放題になってると、思うところはあるし」
    「っていうか、主に思ってたのあたしだけどね。ハレ先輩あたしのこと宥める側だったじゃん」
    「それとこれとは両立するよ」
    あはは……ありがとうございます。でも、僕はあんまり自分の作品のことは喋らないほうかもしれません……
    「そっか。こだわりってやつ?」
    ……逆かなあ。むしろ、喋ってるとボロが出そうというか……
    「ボロ?」

  • 90佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/18(火) 03:58:18

    その時はあんまり深く考えてなかったのに、"後になって色々考えてたってことにしちゃう"、みたいなの、ありませんか。僕、そんなのばっかりで……
    「あー。確かに、そういうイメージあるよカガリ」
    ぐっ。……そう、だから自分の作品のことでもそれやっちゃったら、目も当てられないなって!
    「確かに、芸術はなんでもかんでも説明すればいいってもんじゃないって、よく言うよね。そしたら、作品についてあること無いこと言われるのは、そういうものとして割り切るの?」
    ……うーん。割り切る必要はないかもって思います。曲解される度に、曲解されちゃったなーってぐちぐち文句言いながら、それでいて別に訂正もしないってくらいが、芸術家として無難な態度かな……と……
    「あははっ! そんな受け入れ方ある?」
    「でも、SNSの上手い使い方かも。少なくとも……そう、モモイとかより向いてる」

    モモイちゃんと比べたら大体の人は向いてるのでは、と言いかけたが引っ込める。本人のいないところで謗るようなことは控えた方がいい。……逆か?

    「ねえ、折角だから、私もひとつ"曲解"してみていいかな。この絵のこと」
    ……自分で曲解ってわかってる曲解って曲解なのかな……?
    「ふふふ、たぶん曲解だよ。この変な鳥……雄大な自然の中にいて、しかも造形はどこか妖精みたいだなって思ったんだけど。でもそうすると、エナドリを飲んでる部分だけが不自然」
    「確かに。特に意味があるわけでもなく、ハレ先輩の要素だから飲ませただけだけど……」
    「うん、意味はない。でも、私のことを知らない人がこれを見たら、ここに何か意味を見出したくなるはず。人間の頭ってそういうもの」
    そう、ですかね。でも、ここから読み取れるものってあります?
    「……もしもその人が、自然とドリンク缶の取り合わせから勝手に連想して、"ゴミのポイ捨ては良くない"ってことに自分で気付いたら。それは、奇しくも今日の依頼に沿ってるのかも」

    そう思ってみたら、曲解するっていうのも面白くない? と続けるハレさん。
    ……誰かが真剣に描いたグラフィティは、悪意あるイタズラだと思われたり……反対に、誰かが半分ふざけて作ったものは、正しいメッセージになってしまったり。変だけど、これを"面白い"という言葉で表現することは、素敵なアイデアかもしれないと思った。

  • 91佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/03/18(火) 04:37:52

    「うん、楽しめたみたいですね。その……絵を描いてみた感触ってどんな感じでした?」

    ……ハマると楽しいって感じ! みんなで喋りながらだったってのもあるかな。でも、描くこと自体は全然苦じゃないと思う。

    「なるほど。じゃあ、次からもうちょっと実践的なレッスンに入ろうかなって思うんですけど……うーん、そういう感じだったら、ラクガキの回数を重ねたほうが伸び良いのかな。まあいいや、色々試してみましょう」

    ええと。聞こうか迷ってたんだけど、なんで僕にイラストの練習を……?

    「……その……前提として、絵が描き上がった瞬間って、嬉しいしすごく楽しいじゃないですか」

    うん、それは思う。過程は大変なんだけどね。

    「はい、まさにそれで。描き上がった時、同時にこう思いません? "自分以外の人が代わりに描いてくれたら最高なんだけどなぁ"って」

    ……そういうことか。

    「そういうことです。カガリ先輩が見たいものを私が描くパターンもやるので、私が見たいものをお願いします」


    ミドリちゃんみたいな子に堂々と頼られる(?)となんか嬉しいな、という気持ちと、僕はミドリちゃんが期待してるほど色んなことが出来る人間ではない気がするよ!!! という気持ちが、すごくせめぎ合っていた。頑張るけど。



    (芸術:視覚ステータス成長)

    30+ dice5d3=2 3 1 1 2 (9)


    (成長チャレンジ 芸術:視覚ステータス(上記)以上が出た数だけ成長)

    dice5d100=82 83 5 1 77 (248)

    (特訓計画ボーナス! 前のダイスで空振りしてしまった分を1回だけ振り直せる)

    dice2d100=65 90 (155)

  • 92二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 08:51:53

    なるほどなぁ
    面白い

  • 93二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 12:25:21

    人にやってもらうのは凄く楽だからね
    しかたないね

  • 94二次元好きの匿名さん25/03/18(火) 18:57:42

    ステータスが伸びる伸びる

オススメ

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