- 1二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 21:56:18
- 2二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 22:01:39
あっ!ミネサクスレだ!囲め!!
- 3二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 22:12:10
サクラコの事が気になりすぎて、セイア様に無意識でサクラコの話題を振るミネ団長とかもいるのか?
- 4二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 22:14:06
- 5二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 22:15:13
続けてけてくれ
ヒエロニムスが危篤なんだ - 6二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 22:18:27
「それで…」
「ミネ団長が…」
「…ミネ団長?」
「えっ?…ヒッ!?」
「さ、サクラコ様…!?」
「お話、もう少しお聞きしてもよろしいですか?」 - 7二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 22:22:03
多分、疲れで笑顔がぎこちないのと寝不足の顔色の悪さとミネ団長の事を聞き出したい執念が合わさって凄い威圧感になってる。
- 8二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 22:24:45
サクラコ様…!サクラコ様!
「サクラコ様っ!!」
「…!マリーですか。どうかしましたか?」
「お祈りを始めてからもう2時間ほど経ってますが…」
「!!(ミネ団長の無事を祈っていたらそんなに時間が…?)」 - 9二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 23:36:13
これ再会したとき安心でぶっ倒れるだろ……
- 10二次元好きの匿名さん25/03/01(土) 23:38:54
「………サクラコ様」
「み、ミネ団長…?」
「…………」ツカツカツカ
「ご、ご無事だったんですね…良かっ」
「救護!!!」ギュッ
「!!!?!?!?」
「セリナ、奥のベットお借りします」
「ちょ、ちょっと、団長!?」
「眠れないのなら!!…寝かしつけて差し上げます……こんなに隈を濃くして…貴方は…っ!!」
この後めちゃくちゃ安眠した - 11二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 00:35:01
諸々落ち着いた後にシスフの面々からガチで詰められ反省してそばにいてくれるようになったミネ
サクラコがちょっと困ってたらどこからともなく現れるからミネ団長を探したければとりあえずサクラコ様のとこに行けばいいと言われるようになり - 12二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 00:37:35
この様子だとある程度親しくしていたであろうサクラコ様にすら何も言わずに失踪するのはとても団長らしいというかなんというか…
- 13二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 00:39:43
改めてサクラコ様に諸々の出来事についてさめざめと泣かれてオロオロする団長は見たいったら見たい
- 14二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 01:09:48
サクラコ様がポロポロ泣きながら
「好き、好きです…ミネ団長、もう何処にも行かないで…」
って子供みたいに座り込んでるの見たらミネ団長も大分優しくなるよ - 15二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 06:04:01
ミネ団長相手だと幼女になるサクラコ様!?
- 16二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 15:43:29
この世界線のミネ団長側はどんな感じなのかな
- 17二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 22:34:06
- 18二次元好きの匿名さん25/03/02(日) 22:35:46
- 19二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 00:50:42
サクラコ「っはぁ、はぁっ!」
がばりと被っていた布団を蹴り上げ、勢いよく身を起こす。バクバクとうるさいくらいに響く心臓を押さえながら、サクラコは部屋で1人浅い呼吸を繰り返す。
悪い夢を見た。といってもサクラコはその夢の内容は既に覚えていない。しかしながらとにかく胸を突き刺すような、酷く悲しいものであったことははっきりと覚えていた。
サクラコ「はあ、はあっ……!」
ひゅーひゅーと喉を鳴らし、とにかく息を吸って吐くを繰り返す。きーんと耳鳴りがして、心臓が波打つ衝撃のみがサクラコの体に伝わる。
どうにかしよう、しかしどうすればいい?
嫌だった、しかし何が嫌だった?
悲しかった、しかし何が悲しかった?
嫌だ、嫌だ、嫌だ!
違う、私は何に怯えている?
堂々巡りの自問自答をして、とにかくこの状態は良くないとその気持ちのみが先走る。ばたばたと手を動かしたものだから、机の上の本がバサバサと音を立てて落ちていった。
- 20二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 00:51:05
サクラコ「っ、スマホ……。」
やっとことで手にすることができたのは枕元に置いていたスマホひとつ。サクラコはほぼ無意識に手を動かして、電話帳アプリの1番上登録された名前を押す。
無機質なコール音が、いっかい、にかい、さんかいと続く。同時にサクラコの心情はぐわんぐわんと大きく不安に揺れていく。時間にして30秒も満たない時間、しかしサクラコにとっては永遠ともとれる時間の後、ぷつりというノイズとともにスマホの向こう側へ繋がった。
ミネ「……もしもし?」
サクラコ「みね、さんっ……!」
電話に出た相手──蒼森ミネは、怪訝そうな声をしていた。昼夜問わず怪我人が運ばれる救護騎士団に勤めるミネはこんな夜更けまでしっかり起きていたが、普通の人ならもう寝ている時間だ。相手がシスターフッドの長であるサクラコなこともあり、どのような案件なのかとミネは少し身構えていた。
当のサクラコはと言えば、ミネの声を聞いた瞬間に様々な感情が津波のように押し寄せてとても会話できるような状態になかった。
サクラコ(どうして?なにか、なにか話さなければ……!)
ミネ「もしもし?サクラコさん?どうされましたか?」
サクラコ「っ……!」
サクラコはいつも通りのミネの声にこれ以上ないほどの安心を覚えた。ミネがちゃんとそこにいる、その事実がサクラコにとってどれほど大きいものなのか実感してしまった。それだから、気がついてしまった。
サクラコ(ああ、そうでした。)
サクラコが見ていた夢は何だったのか。ここまで彼女を錯乱させた夢は何だったのか。
サクラコ(ミネさんが、いなくなった夢でした。)
それは大切な人が、ある日突然いなくなる──悪夢の"再演"とも言える夢だった。
- 21二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 00:52:19
文才ないから俺にはこんなものしか出来ない……
- 22二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 01:25:55
お前このスレ乗れ
- 23二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 10:37:06
保守
- 24二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 11:32:13
___
──サクラコが『蒼森ミネが失踪した』という知らせを聞いたのはティーパーティーの百合園セイア襲撃事件からそう日もたたないある日の朝のことだった。
サクラコ(ミネさんが……?)
百合園セイアの死亡、襲撃を手引きした裏切り者の捜索に乗り出すティーパーティー、ただでさえ不安定な状況に追い打ちをかけるような知らせに手にしていた経典がするりと手から滑り落ちた。しかしながらこのときサクラコは動揺こそしたものの、元より政治から離れ、ある程度自由にしていた身であるミネのことだからてっきり数日でまた姿を見せると楽観的に捉えていた。
サクラコ(きっと大丈夫、ですよね?)
トリニティではエデン条約も控えている。つつがなく締結されれば大きく体制が変わることは明確なわけだし、シスターフッドとしての動きも考えなければならない。考えることはいくつもある、とサクラコは一抹の不安をそっと閉じ込めたのだった。──それが悪夢の始まりとも知らずに。
- 25二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 11:37:05
モブシスター「──以上が本日の報告となります。」
サクラコ「ありがとうございます。……あの、」
モブシスター「ミネ団長のことでしたら、残念ながら……。」
サクラコ「そう、ですか。……ありがとうございました。もう行っていいですよ。」
モブシスター「っ、は、はい。」
どこか怯えたようにそそくさと部屋を出るシスターを見送りつつ、サクラコは深くため息をついてスマホを取りだし、既読すらつかないトーク画面を見つめる。
サクラコ「……今日も返信は来ませんか。」
ぷつりと電源を切ると、真っ暗になった画面に疲れきった顔のサクラコの姿が映った。
サクラコ(我ながら酷い顔ですね……。)
目の下にはコンシーラーで隠しきれない隈がくっきりと刻まれていて、重い瞼はサクラコの目つきを鋭く尖らせる。肌も青白く、少しこけていておおよそ健康的とは言えない状態であった。
エデン条約、襲撃事件、補習授業部などいろいろなことがあってあまり休めていないのもあるが、サクラコをここまでさせた大きな原因と言えばひとつしかないわけで。
サクラコ(ミネさん……まだ、お戻りになられないのですね。)
思い浮かべるのは快晴色の髪を伸ばした逞しい彼女のこと。数日で戻ってくるだろうという楽観的な推測は見事に外れ、ミネが再び姿を現すことはなかった。
- 26迷惑だったら消してくれ25/03/03(月) 11:38:04
- 27二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 18:11:54
この焦燥ぶりだとハナコも協力要請躊躇いそう。
- 28二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 23:16:51
保守
- 29二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 23:42:07
恋人で"あった"、といっても2人が付き合うにいたったきっかけはそう大したものではなかった。食パンをくわえて走っていたらぶつかったとか、親の再婚相手の子供だったとか、そんなドラマチックな展開があったわけではない。
あの日のことを、サクラコは今でもありありと思い出せる。
__
1年ミネ「あの、落とされましたよ。」
1年サクラコ「え?あ、ありがとうございます。」
ただサクラコが落としたハンカチを、偶然ミネが拾った。それだけだった。しかしそんな些末な出来事にこそ運命というものは潜んでいるもので、ハンカチを差し出す少女の顔を見たサクラコは自身の体を貫くような衝撃を覚えた。
1年サクラコ(綺麗な人……。)
優しげな甘い顔つきとは裏腹に、揺るがない光を灯した意思の強い瞳から目が離せない。高校生になったサクラコにとって、初めてのことだった。
1年ミネ「……あの?」
1年サクラコ「えっ!あ!いえ、すみません!ありがとうございます。」
1年ミネ「いえ……あの、体調が優れないようでしたら少しお休みになられることをお勧めします。ちょうど救護騎士団の部室に向かうところですので、良ければご一緒しましょうか?」
1年サクラコ「だっ大丈夫です。少しぼんやりしてしまっただけですので。」
1年ミネ「そうですか?これは失礼いたしました。では、私はこれで。」
1年サクラコ「っ、ま、待ってください!」
話が終わり、足早に立ち去ろうとするミネを咄嗟にサクラコは引き止める。特に何か話す事があったわけではないのが、このまま別れるのは嫌だとサクラコの口は勝手に動きだしていた。
- 30二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 23:42:44
1年ミネ「?はい?」
呼び止められたミネは不思議そうにサクラコの方を見つめる。サクラコは暫し視線を彷徨わせた後、動揺を悟られぬよう"優しく"微笑んで言った。
1年サクラコ「貴方の『お名前』を教えていただけませんか?」
1年ミネ「……私の、ですか?」
1年サクラコ「はい。」
そう問われたミネは、目の前の少女にえもいえぬ不信感を抱いていた。別に名前くらい教えてもいいのだが、どうも笑みが怪しい。何か変なことを企んではいないかと思わせるような不敵な笑みに自然と警戒してしまっていた。
1年ミネ「……理由を聞いてもいいですか。」
どれくらい警戒したかと言えば、こんなことをつい聞いてしまうくらいだった。サクラコはきょとんとして、ごく、ごく普通に言葉を返す。
1年サクラコ「貴方のことが知りたくて……今後、『仲良く』なりたいなと。」
1年ミネ「『仲良く』?」
1年サクラコ「ああ!自己紹介をしていませんでしたね。私はシスターフッドの歌住サクラコと申します。その、お名前はまだ伺っていませんが……私、今後とも貴方と『お話』がしたいです。」
- 31二次元好きの匿名さん25/03/03(月) 23:46:37
1年ミネ「………………なるほど。わかりました。」
1年サクラコ「!本当ですか?!」
ぱあと表情を明るくさせるサクラコとは対照的に、ミネの表情は硬いままだ。それもそのはず、ミネの心はすっかり目の前の少女に対する疑念で満ちていた。
1年ミネ(シスターフッドといえばその圧倒的な情報網が特徴……そんな組織に属する人間がハンカチを拾っただけのものにわざわざ近づこうとするなんて、そんなの──)
正義感の強い彼女はもはや爆発寸前の火薬庫とも言える状態であった。
1年ミネ(怪しいに決まっているじゃないですか!!)
──否、既に爆発してしまっていると言っても良かったのかもしれない。
1年ミネ「私をシスターフッドの情報網に巻き込もうとしたって無駄です!私のような末端から救護騎士団に取り入れようなんて、やはり噂通りシスターフッドは……!」
1年サクラコ「え?ええ?」
先程までと一転、目を吊り上げて捲し立てるミネの様子にサクラコは戸惑いを隠せない。周囲もただならぬ2人のように好奇の目を向け始める。