- 1二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:26:04
これは、1人の少女の傷から盾になった若きMS乗りのお話。
※このスレは『(完全妄想)ニャアンの傷になりたい』の続きです。
元々はニャアンに恋した1人の連邦軍スパイのMS部隊特務隊員による傷になりたいスレだったものがあにまん民達の神の一手で生存ルートを切り開き奇跡的に生き延び、本編後世界でニャアンとジャンク屋をやったりデートしたり事件に巻き込まれたり戦ったり、時には地獄みたいな試練もあるけど最後には結構ハッピー寄りな物語空想まとめとなってこのスレに至ります。
本編始まるまでどうなるかも全く想像つかないジークアクス世界ですが、一緒に物語を空想して楽しんで頂けたら幸いです。
初代スレ
(完全妄想)ニャアンの傷になりたい|あにまん掲示板普段はスラム街のジャンク屋の兄ちゃんとしてニャアンに合法的な商品運んできて貰ってお得意さんとして顔馴染みでありたい「今度デートしようぜ!!」ってヘラヘラ笑いながら手を振って見送って、困った顔になって欲…bbs.animanch.com2スレ目
ニャアンの盾になりたい(なった)(完全妄想)|あにまん掲示板これは、1人の少女の傷から盾になった若きMS乗りのお話。※このスレは『(完全妄想)ニャアンの傷になりたい』の続きです。元々はニャアンに恋した1人の連邦軍スパイのMS部隊特務隊員による傷になりたいスレだ…bbs.animanch.com3スレ目
ニャアンの盾になりたい(なった)(完全妄想)2|あにまん掲示板これは、1人の少女の傷から盾になった若きMS乗りのお話。※このスレは『(完全妄想)ニャアンの傷になりたい』から派生した空想シリーズスレです。元々はニャアンに恋した1人の連邦軍スパイのMS部隊特務隊員…bbs.animanch.com前スレ
ニャアンの盾になりたい(なった)(完全妄想)3|あにまん掲示板これは、1人の少女の傷から盾になった若きMS乗りのお話。※このスレは『(完全妄想)ニャアンの傷になりたい』の続きです。元々はニャアンに恋した1人の連邦軍スパイのMS部隊特務隊員による傷になりたいスレだ…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:27:01
登場人物
ジュン・ファンボイ
サイド6コロニーの繁華街でジャンク屋をしている青年。陽気かつ気さくな性格をしており、合法の機械整備部材を配達してくれるニャアンに対して何度もアプローチしている。軟派に見えがちだがニャアンに対する想いは真剣で、何かと彼女に接し、悩みを聞いているうちに信じて貰えるようになる。
しかしその正体は地球連邦軍MS特務隊に務めるコロニー6潜伏隊員。上層部からの指示を受けて戦争犯罪者や敗残兵崩れのテロリストなどの抹サツを務める、いわば軍人にとってのコロし屋。後述のブルキャノンを駆り、既に相当の数の危険因子の始末を遂行している実力者。任務時は上記の性格が嘘のようにどこまでも冷酷に任務を遂行する活躍から、内部の人間に『公爵家の蒼い騎士(ノーブルブラウリッター)』の名で恐れられている。
かつてのコロニー落としで両親と妹を失いスペースノイドへの怒りから連邦軍へ入隊、MS操縦の才能を認められ特務隊に配属され、そのままサイド6のスパイとしてコロニーを訪れる。しかし実際にコロニーで生活をしていくうちに生きていれば妹と同い年のニャアンに出会い、宇宙でも一生懸命に生きている命がある事を痛感。ニャアンへの想いが強くなっていき今の自分が本当に正しい事をしているのか悩むようになる。
紆余曲折あってニャアンとの初めてのデートを約束した直後に上層部からの命令でジークアクス及び赤いガンダムの破壊命令を受け、クランバトルを装った作戦行動を開始、特務隊の仲間達と彼の上官である指揮官と共にジークアクス達に挑むが、コロニーを巻き込む指揮官のやり方を目の当たりにして反旗を翻し、緊急発進した エグザベ君も味方に加えて連邦軍を迎撃。
激戦の末コロニーに突っ込み見せしめにニャアンをコロそうとした指揮官の猛攻を身を挺して防ぎ戦タヒ…したかに見えたがブルキャノンの重装甲と咄嗟の判断が相まって奇跡的に生存。
コロニーの被害を最小限に留めた功績で恩赦を受けて釈放され、現在はニャアンと一緒にジャンク屋をしつつ、刑務作業として愛機のブルキャノンと共にサイド6の治安維持活動に努めている。
日系とベトナム系のハーフであり、名前のジュンは漢字の『盾』、ファンボイはベトナム語で『反逆者』を意味している。 - 3二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:27:46
ブルキャノン
連邦MSの中でも一際発達したキャノン系の技術と01ガンダムをベースとした連邦としてのガンダムの技術を複合して新たに設計された最新鋭の重武装MS。
モチーフはブルG。
ジオン製のガンダムに対抗すべく連邦の技術力を注ぎ込み作り出されており、上層部は次期量産化も視野に入れた上での実践データ回収の為の試験機を特務潜入隊のジュン・ファンボイにこの機体を託した。
キャノン系とガンダム系を複合した新型の重装甲に加え凶悪さを感じさせるガンダムヘッドを搭載しており、従来のキャノン系よりも威圧感を出しつつも白と青のカラーリングによってどことなくヒロイックな雰囲気をも醸し出す。
主な武装はライフルブレード(高出力ビームサーベル内蔵型ビームライフル)、ビームサーベル、ヘヴィシールド(実体刃フレーム、二連装バズーカ内蔵シールド)、両肩部ビームキャノン砲、胸部両脇多連装ミサイルポッド。
高火力の射撃兵装による射撃戦は勿論、重武装重装甲でありながら背中のパワードブースターによる加速によって高い機動力を発揮し、搭乗者のジュンは射撃兵装で敵を翻弄しつつブレードまたはビームサーベルのビーム刃と盾の実体刃を駆使した二刀流で仕留める戦法を最も得意としている。
後述のエル・サルバトーレ・コアとの戦闘でニャアンを庇った際にフレーム以外の機器系統がイカれてしまい、現在は平和公園のオブジェとしてサイド6の人々から親しまれている。
…が、実はジュンと演歌のおっちゃんが市長からの許可を貰って万が一の時の為に夜な夜な修理しており、緊急事態の際には出撃可能なところまで修復済。ジャンク屋が金銭的危機に陥った時などにクラバに参加したりしてる。現在更なる強化改修を考案しているがジュンに戦って欲しくないニャアンからの猛反対で修復止まりになっている。 - 4二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:28:19
ブルキャノンの武装詳細
・ライフルブレード
連邦軍が次期MS用主力装備試験のために開発した遠近両用武装。
銃身の短いブルパップライフルとなっており、薄く縦に長い銃身がそのまま高出力ビームサーベルの放出口として兼用出来るようになっており、ライフルから瞬時にビームサーベルに転用出来る仕組みになっている。
従来のビームライフルより小型で使用しない時には右腰部分にマウント可能。
・ビームサーベル
左腰に取り付けられているビームサーベル。
01ガンダムに用いられていたのと同じ規格であり、充分な威力と安定性を併せ持つ。ライフルブレードを右腰にマウントした状態で居合のように引き抜いて使うのが基本的な使用法。
威力だけならばライフルブレードよりも劣るがエネルギーの持続力はこちらの方が高い為状況によって使い分ける事が可能。
・ヘヴィシールド
ブルキャノン専用の重武装シールド。
流線的なシールドフレームがヒート機構付実体刃となっておりそのまま近接武器として使用可能、シールド内部には小型の二連装バーズカが内蔵されている。
バズーカによる誘爆事故を防ぐ為ブルキャノンの装備の中でも一際頑健な作りとなっており、ビームコーティングも施されている為単純にシールドとして極めて高性能。
武装に関しては本来ビーム無効の相手に対する緊急時の装備だったが、ジュンはこれと他近接武器による二刀流戦術を好んで用いる為使用頻度は高く、相手の射撃の瞬間にシールドを投擲して相手の射撃を弾きつつ相手のコクピットに突き刺すなどの奥の手としても用いられる事も少なくはない。
・両肩部ビームキャノン
両肩に設置された伸縮式ビームキャノン。
接近戦時の被弾面積を減らす為に伸縮機能があるが、戦艦主砲並みの破壊力は健在。
ブルキャノンの武装の中では最も射程が長く、遠距離狙撃に適しているが、ジュンは接近戦での鍔迫り合い時に奇襲で至近距離から相手を撃ち抜くような使い方を好む。
・胸部両脇多連装ミサイルポッド
胸部両脇に設置された小型化ミサイルポッド。
戦闘ヘリや戦車などを相手に用いる事を前提とした装備だが、ジュンはMS戦でも広範囲の目眩しやニュータイプのオールレンジ攻撃迎撃または錯乱などの為にも重宝している。 - 5二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:29:07
この時空における本編キャラ達
ニャアン
(本編では扱わないのかもしれないが)合法的な機械パーツの配送を通じてジュンに出会う。
初めは難民の自分にやたら接してくる兄ちゃんを不思議に思う程度であったが、合法の販売ルートの提供や困った時に相談に乗ってくれるジュンに次第に心を開いていき、本編後半では兄ちゃんのジャンク屋でのお手伝いを始め、違法パーツの販売などからは足を洗った。
本編後は改札の前で車椅子に乗ったジュンと再会して笑い泣き、エル・サルバトーレ襲撃で半壊したジャンク屋の立て直しを手伝いつつ、本格的にジャンク屋のお手伝いに転職する事になった。
尚、クラバなんてまともな奴がやることじゃないという考えは一貫しており、お金が必要でこっそり修繕したブルキャノンでジュンがクラバに参加した時は夫のキャバクラ通いを知った妻レベルでジュンを締め上げており、この時ばかりはジュンも頭が上がらなかった。
マチュ&シュウジ
連邦軍の任務で破壊対象だった赤いガンダムと最新型のガンダムのパイロットだったが、終盤までそんな事を知らずに仲良くなってしまった二人組。なんならジュンも交戦中の無線を接触して聴くまで正体に気付いておらず、気付いた時にはトドメを刺す寸前であり大慌てで攻撃を逸らした程に世話を焼いていた。
本編後は2人にブルキャノン修繕の為のパーツ集めを手伝って貰っており、後々それがニャアンにバレて3人+修繕案通した演歌のおっちゃん+設計図を流した看守のおっちゃん共々仲良く怒られた。
本編での試練を乗り越えて現在はサイド6名物の恋仲になっており、ジオン公認でジークアクスと赤いガンダムの試験パイロットになった。
エグザベ
本編中1番スパイのジュンと交戦している、ある意味兄ちゃんのライバル。
機動力と反応速度に特化したXカスタムを操り、火力と馬力を極めたブルキャノンを相手にさながらサイコザクVSフルアーマーガンダムのようなタヒ闘を何度も繰り返した。
お互い互角の実力でタヒ闘を繰り返した結果それぞれの技量が飛躍的に上がり、この経験値のおかげでジュンはエル・サルバトーレ戦での戦タヒを免れているため、ある意味命の恩人である。
本編後はコロニー6で互いに正体を知らぬまま生身で出会い、なんやかんや仲良くなる。 - 6二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:29:39
このスレのオリキャラ
演歌の軍警
サイド6軍警の繁華街派出所部長。
巡査長時代に不審な難民の情報を聞いてニャアンを追跡していた際にジュンに遭遇。
最初はニャアンが違法デバイスのやり取りをしていると疑い逮捕しようとするがジュンに依頼してたのは合法の作業用デバイスであり、更にはニャアンが持ってきたのは北島○郎演歌集のCDだった為、結局2人が逮捕される事はなく、なんならジュンと2人で兄弟船をデュエットして仲良くなった。
後述のエル・サルバトーレ襲撃の際に瀕タヒになったジュンを救護施設まで届けてくれた張本人であり、ジュンが服役中も何かとニャアンに気をかけている。
普段はMS部隊の欠員補充で指揮官仕様の軍警ザクで交通治安維持に努めている。
看守
ジュンがいる刑務所を管理する看守。
元々は機動隊隊員だったが過去に負傷をして現在の勤務地に転属となった。
後述のエル・サルバトーレ襲撃の緊急事態に避難誘導員が足りず現場に駆り出されており、目の前でジュンのブルキャノンが身を挺してニャアンを守るのを見ていた事や演歌の軍警から事情を聞いた事によって刑務所内のジュンに何かと気を使ってくれており、出所後も度々演歌の軍警と共にジャンク屋に顔を出している。 - 7二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:30:13
連邦軍特務隊指揮官
ジュンが所属する特務隊の指揮官。
某国名門貴族の血を引いており、優れたMS操縦技術と戦略兵器開発技術によって軍の上層部から高く評価されて連邦軍の最新主力兵器開発にも関わる特務隊指揮の全権を与えられた。
連邦上層部に対して高い忠誠心を見せてこそいるものの、格下の存在は全て駒、スペースノイドは人間ですら無い害獣だと考えるような清々しい程の選民思想の持ち主。
ジャンク屋の手伝いをしていたニャアンを見た際にも彼女を蔑み、理不尽な理由で手を出そうとした所をブチギレたジュンにぶん殴られた。この段階でジュンに逆恨みしており次の作戦でプロパガンダに利用してそのまま抹サツする事を考えているなど、中々に執念深い。
搭乗機体はジオン製のMAキケロガを模したミリタリーグリーンの外装を纏ったエル・サルバトーレ。外装を解除した状態の黒金のキャノンタイプガンダムはエル・サルバトーレ・コアと呼ばれている。
ジークアクス及びに赤いガンダム破壊作戦では自ら設計したエル・サルバトーレでジュンのブルキャノンとジオン偽装ブルキャノン三機と出撃。圧倒的な機体性能と操縦技術、更にはブルキャノン達の連携で次第にジークアクス達を追い詰めるが、サイド6への被害を微塵も考えない横柄なやり方を見かねたジュンが反乱。更には連邦側の計略を見抜いたシャリア・ブルの指示で助太刀に来た エグザベ君の参戦により形勢は逆転。
怒り狂った指揮官は破壊された外装をパージして出現したエル・サルバトーレ・コアを操りコロニー内部に突入。見せしめとしてたまたま居合わせたニャアンに一斉射撃を浴びさせるが間に入ったジュンのブルキャノンのシールド投擲でバリア兼キャノン砲を破壊され、他三機のガンダムの一斉攻撃を受けて敗走。コロニー外へ逃げ出すもののそこを待ち構えていたシャリア・ブルのキケロガに無力化され、軍警へ引き渡された。 - 8二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:30:54
ベイン
難民居住区に住む初老の男性。
幼い頃に漂着したニャアンの面倒を見ており、彼女が1人で生きられるように面倒を見てくれていた育ての親。仕事柄どうしてもコロニーから離れる事が多い為ニャアンが早く独り立ち出来るように育て上げたものの彼女のどんくささや生きる為とはいえ違法な稼ぎ方に手を染めざるを得ない状況をずっと不安に思う中ジュンの元で真っ当に生きているニャアンと再会して心底安心していた。
しかしその正体はジュンと同じく連邦軍のスパイ。処刑人であるジュンとは異なり隠密活動から暗サツまでこなす、スパイとしてはジュンよりも上澄みの実力者である。
今回サイド6に戻って来たのはブルキャノンの戦闘データを回収する為であり、その為にニャアンを利用しようとしてスパイとしての責務と育ての親としての罪悪感に苛まれていた。
愛機である独自のMA、カボ・マンダラットは鉄錆色のヤドカリのような独特の形状をしており、その機体の特徴からベイン自身も鉄錆の爪の異名を持ち恐れられている。
ブルキャノンとの決闘の後、尚もスパイとして情報収集に徹するも土壇場でジュンとニャアンが危機に陥った際に身を挺して庇って致命傷を負うもののソドンでの治療が間に合って一命をとりとめ、今は軍警内病院でお世話になり、ジュンとニャアンの弁明により罪は比較的軽微なものとなって気軽に面会も可能な状態になっている。 - 9二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:33:58
リリー・チョコレート
連邦軍特務隊の女性隊員であり、4機あるブルキャノン試験機の正式パイロットの1人。試験機のパイロットの中では唯一のニュータイプである。
天真爛漫な性格をしており、黒が混じったふわふわの銀髪とルビーのような赤い瞳が特徴的な小柄の美人。大好きな人達に見せるころころと子供のように笑う無邪気さと、自分の家族を奪ったスペースノイドに見せる冷たく容赦のない悪辣さの2つを兼ね備えており、相手によって態度が物凄く違う二面性がある。特に幼い頃からの初恋でずっと想い続け、それでいて今になってスペースノイドのニャアンを大切に想うようになってしまったジュンに対しては愛憎混じった凄まじい感情を抱いており、スペースノイドでありながらジュンに心から愛されているニャアンの事を嫌悪し、ニャアンの事を『妹もどきちゃん』と呼んでいる。
ジュンとは幼馴染であり学校が同じだった為コロニー落としがあった当日も修学旅行でジュンと共に被災を免れ、ジオンへの強い憎しみを抱くジュン、ディル、フィンの4人で連邦軍へと志願して努力の末に試作型ブルキャノン4号機を託された。
かつてジュンと共にジークアクス及び赤いガンダム撃墜任務に挑むが突如連邦に反旗を翻したジュンの行動に戸惑う。その直後彼がスペースノイドの少女を庇っており、ニュータイプ能力によってその想いが本物である事を知ると半狂乱になってハイパーバズーカの集中砲火でジュンを半ゴロしにするがトドメの直前で庇いに入ったXカスタムによって4号機を撃墜される。その後は撃墜された4号機を乗り捨てて他のメンバーと共にベインの手引きでサイド6を脱出、そして指揮官引き渡しに伴いジュンと再会する事となる。 - 10二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:34:43
ジオニックガンダム・Xカスタム
エグザベ君用に調整されたジオン製量産型ガンダムのカスタム機。ジークアクス捜索にあたりサイド6付近に出没する青いガンダムに対抗するべくシャリア・ブルが既存の量産型ガンダムを エグザベ用に調整するように指示を出して作らせた事実上の エグザベ君専用機体。
形状はRX-78-2に類似しており、装甲はジオン風のミリタリーグリーン。
名称のXは エグザベ君の頭文字から取られたものである。
新型のジークアクスがオーバーヒートを起こす程の彼の反応速度に対応出来るように徹底した機体反応速度とそれに追従する機動性、関節回りの強化が施されている。
最大の特徴は通常のMS操作とサイコミュコントロールが併用されている操縦機構が採用されており、長時間の連続稼働を維持しつつニュータイプ能力による反応速度を引き出せるように工夫されており、サイコミュは徹底して機動補助の為に用いられている為ビットなどのオールレンジ武装は搭載されていない。
主な武装はビームサーベル2本、ビームライフル、ビームピストル2丁、小型シールド。機動力に重点を置いている為武装は標準的に纏められているが、 エグザベ君による万全なサイコミュコントロールでの高速立体軌道によって敵を翻弄しながら繰り出されるこれらの武装は驚異的な攻撃性を発揮し、ジュンが操るブルキャノンと互角の戦いを演じる。 - 11二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:39:37
前回のあらすじ
イズマ・コロニーに拘留されていた指揮官の引き渡しに伴いジュンの元へかつて彼と同じブルキャノンのパイロットであり、ジークアクス討伐作戦に参加した幼馴染のリリー・チョコレートがやって来た。
連邦に戻るように迫るリリーに対してジュンはサイド6に残る事を伝えるが、リリーはニュータイプ能力によってジュンとニャアンの心の内を暴き、2人が幸せになれる事は決してないと告げる。焦りと疑念が混じり、ついにそれは悪夢にうなされたジュンが誤ってニャアンを妹の名前で呼ぶという最悪の形で爆発してしまい、ジュンとニャアンは互いに絶望し、ニャアンはジュンの元から逃げ、ジュンはそれを追えずに立ち尽くす。
そんな中、引き渡しの場でも怪しい動きがあり… - 12二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:40:55
始まりました5スレ目
だいぶ地獄を突き抜けていきますが、合間に面白いネタあったら絶賛募集中です(地獄を抜けたら日常回挟みたい) - 13二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 21:43:48
- 14二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 22:00:36
平和公園前
夕陽も沈み、誰もいなくなった平和公園。たった1人、動く屍のような重い足取りのジュンだけがそこにいて、平和公園で一時的なオブジェクトとして佇むブルキャノンの足元まで歩み寄り、力無く背中を預けて座り込む。
ジュン「………よう…相棒…聞いてくれよ…俺さ…ニャアンと喧嘩しちまったよ…いや違うな…喧嘩っつーか…なるべくしてなったっつーか…ははっ、何してんだろうな俺。なんでお前のとこに来たんだろうな。さっさとニャアンを追えよって……いや、追う資格ねぇっつったの俺自身だわ…」
力無く笑いながら、ジュンは言葉を続ける。
ジュン「俺がさぁ…これまでニャアンにした事って…ただの世話焼きだよな…仕事斡旋するのも、技術教えるのも、寝床とか飯とかも…こんなの別に俺じゃなくてもいいんだよな…ましてや、妹の影を重ねて家族ごっこしてるようなカスがそんな事してるって何様だよな…」
嗤いながら、言葉を吐き出す。
ジュン「……あー、そうか…そうだよな…ニャアンにはそもそも色んな人の縁があるじゃねぇか…マチュにシュウジに、ポメラニアンズの皆んなに…は、はは…まるで逆じゃねぇか…俺があの子の世話見てたんじゃねぇ…
俺があの子に…縋ってただけじゃねぇか…」
俯きながら、涙を流すジュンの足元に、ハロのジュンが転がってくる。
シュウジ「………そんなことはない、と、ブルキャノンが言ってるよ、ファン兄ちゃん」 - 15二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 22:14:32
居住区神社
ニャアン(ハロ)「コッチコッチ!!」
マチュ「あー…やっぱニャアンが逃げるならここだよねー」
マチュは苦笑しながら、いつか自分の鞄をひったくって逃げたニャアンが逃げ込んだ小さな祠と鳥居があるだけの小さな神社の階段を上り、こっそりと鳥居の側に近寄り、その後ろに体育座りで蹲るニャアンを覗き込むようにして見つける。
マチュ「みーつけた」
ニャアン「……」蹲ってる
マチュ「…ファン兄ちゃんと、喧嘩したの?」
ニャアン「………違う」
マチュ「じゃあなんで、ジャンク屋に帰らないの?」
ニャアン「…あんなの喧嘩じゃない…私…私…が…!!
酷い事…言った…!!!!もう…もうジュンに合わせる顔がない…!!!!ジュンだってもう、私のことなんか…!!!!」
涙でぐちゃぐちゃになったニャアンの顔を見て、マチュはニャアンの方を優しく抱きしめる。
マチュ「…とりあえず、一回思いっきり泣いちゃおっか。思いっきり泣いて、すっきりしたら話してね。私もシュウジも、力になるからさ」
ニャアン「…っ!!」
ニャアンは、一回りも小さなマチュの胸を借りて、わんわんと泣きじゃくった。
小さな神社に、少女の鳴き声が響き渡る…
- 16二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 22:24:19
2人とも揃ってあんなの喧嘩じゃなくて自分が一方的に悪いんだ…ってなるのが辛み
- 17二次元好きの匿名さん25/03/04(火) 23:15:50
最近は個人的に連邦幼馴染編作る時をイメージしてガンダム系に限らず音楽探したりするのが好きだけれど今の所後々の展開を考えるとageキオ編opのリアル聞いてると凄くやる気が湧きます(合いそうな音楽とかあったらそーゆーのも知りたいです)
- 18二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 01:24:00
乙です
いつも勝手に脳内ロボアニイメソン流しながら楽しんでるよ
個人的にはFLOWのモメントとGLAYのデストピア - 19二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 02:28:10
この主人公には2000年代ロボットアニメとか特撮ソングが熱いと思うんだ、龍騎のRevolutionとか
- 20二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 06:20:00
- 21二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 07:10:05
シュウジが「歌はいいね」っていってる幻聴くらいしか聞こえん
- 22二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 08:24:43
イズマ・コロニー商業港前コロニー外宙域
ジュンがシュウジと、ニャアンがマチュと出会った丁度その頃、長い手続きを終えてようやく連邦艦隊が商業港の出口から出航を始めていた。軍警ザク達が油断無く艦隊に睨みを利かせているのと同時に、艦隊の周囲には連邦軍正式採用の軽キャノンやガンキャノンが多数直衛として甲板上に待機している。
ラゴウチ「くっそー…みすみすあんな危険人物をまた野に放たないといけねぇのかよ…」
アラガ「こればっかりは、ファンボイの言う中将閣下とやらの采配を信じるしかねぇな………ん?」
ふと、連邦軍旗艦に睨みを利かせていたアラガは、その直衛のMSの中に見知った形のガンダムフェイスの機体がいる事に気付く。
アラガ「おいラゴウチ、旗艦の真ん中に立ってるMS…あれもしかしてブルキャノンか?」
ラゴウチ「へ?…あっホントだ。色は少し違うけれど…唯一あの戦いで無事だった試作2号機って奴ですかね?」
彼らのよく知るジュンの機体…試作1号機とは異なり白の部分は薄らと灰色、青い部分はより暗い藍色でカラーリングされた試作2号機は、ヒロイックな1号機に比べると落ち着いた雰囲気と、どことなくより軍事兵器としての深みを持った印象を醸し出している。
そして、そのコクピットから軍警察達の方を見据えるフィンは、どこか辛そうな表情で俯き、先日士官長達と行われた会議の内容を思い出していた。
フィン『っ…!!は、話が違います!!サイド6に被害が出るような作戦にはならないと…ジュンも悪いようにはしないって、言ってたじゃないですか!!』
士官長『それはあくまでジュン・ファンボイが君達の交渉に応じた場合のプランです。彼に連邦に戻る意思がないのであれば、ここで始末してしまった方が喜ばれる幹部様達も多いでしょう?』
ディル『………』
フィン『冗談じゃない!!そんな作戦、中将閣下がお許しになる筈が…!!』
リリー『ねぇ。フィン。中将閣下が、じゃなくてさ。
君が本当にしたい事を、聞かせて?』
フィン『っ…!!!!』
士官長『……あくまで作戦の根幹となるのはリリー大尉とディル中尉です。君はそこまで持っていくための牽制役。それほどの無理を強いるつもりは…』
フィン『………了解…しました…』
フィンの瞳には、暗い光が宿っていた… - 23二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 08:50:08
同刻、平和公園
シュウジ「…そっか…それでニャアンの事を、妹さんの名前で呼んじゃったんだね」
ジュン「……最悪だろ…?俺はずっとニャアンの事なんて見てなかったんだ…妹の代わりとしてしか、アイツを見てなかった…リリーの言う通りだったんだよ、俺は…」
シュウジ「そんなの、アイツが言ってた事に引っ張られてそうなっちゃっただけだよ。ファン兄ちゃんが悪いわけじゃ…」
ジュン「そうだとしても…俺はやっちゃいけない事をしたんだ…ニャアンを…妹の名前で呼ぶなんて…あの子が1番悲しむ事だ…そんな事した俺に…あの子の側にいる資格なんて…あの子には…お前達みたいに純粋にあの子を想ってくれる人達さえいればいいんだ…」
シュウジ「……僕も、やった事あるよ。マチュが悲しむ事。それで、マチュを泣かせた事もある」
ジュン「…悪いけどな、多分泣かせる重さが違うと思うぞ。俺は…」
シュウジ「僕は意図的にゼクノヴァ起こしてマチュを狙うMS部隊と近隣のコロニー諸共消し飛ぼうかと考えた事がある」
ジュン「それはやったらマチュ泣かすどころの話じゃねぇな!!!?」
流石のジュンもしれっと初耳のトンデモ情報を聞いて思わず涙が引っ込み突っ込まざるを得なかった。
シュウジ「結局マチュが無事だったからしなくてすんだけど…あの後泣きながら怒るマチュに30発ぐらいビンタされたよ…」
ジュン「あー…そういやあったな、いつだったかジャンク屋に来たオメーの顔面がアンパ○マン並みに腫れ上がっててマチュが全然オメーに口きかねー日が…」
シュウジ「…本気で愛しててもさ。傷つけちゃう事ってあるよ。でも、それでも今までの想う気持ちがなかった事になる訳じゃないし…今だって想う気持ちはあるって、あの時のマチュは泣きながら言ってくれた。きっとニャアンも同じだよ」
ジュン「…シュウジ…」
シュウジ「だからさ、一度ニャアンと………」
ジュン「…?どうした、シュウジ」
シュウジ(…なんだ…?この胸騒ぎ…)
- 24二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 09:06:51
同刻、居住区神社
マチュ「…そっかぁ…ファン兄ちゃんに、色々言っちゃったんだね…」
ニャアン「……頭では分かってるの…ジュンが家族を…妹さんの事を忘れられないのなんて、当たり前の事だって…私だって、離れ離れになった家族の事を忘れられない…私と同じなのに…あんな一方的に責め立てて…今までずっと守ってくれたのに…あんな事言う資格なんてないのに…!!」
ぐすぐすと泣きながらどうにか言葉を紡ぐニャアンの頭を、マチュは優しく撫でる。
マチュ「…怖かったんだよね?ファン兄ちゃんが自分の事を見てなかったら嫌だって、リリーさんの言う通りだったらどうしようって」
ニャアン「…あの人の…言う通りだった…私なんか…妹の代わりで…ううん、そんなんじゃない…それに気付いてたのに気付いてないフリして…ずっとジュンに依存してた…それなのに逆上して…!!」
マチュ「……たまーにさ。男の人の優しさってムゴいよね。女の人を気遣って、何も言わず優しくて…勝手にいなくなるみたいに、離れて行ったり、嘘がバレたり。私もシュウジに似たような事されて泣いたっけなー」
ニャアン「……アンタらみたいなバカップルが喧嘩するの…?」
マチュ「するする!!シュウジってば勝手にゼクノヴァして私の前からいなくなったりしようとしたり」
ニャアン「それは喧嘩の範疇超えてない!?」
思わず突っ込むニャアンを見て、マチュはにひひと笑う。
マチュ「でもね。私はそれでもシュウジが好き。キラキラなところも、ダメなところも、全部好き……ニャアンは、どう?」
ニャアン「………私…は…」
ニャアンが答えようとしたその時、
コロニーに浮かぶ作り物の夜空の一部が、爆ぜた。
マチュ「っ!?」
ニャアン「な………何…?」