【閲覧注意】捕まえましたよ、先生……♡

1二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 15:00:14

　鏡を見て、頭を抱えた。
　
　時折訪れるこの周期を私は恨んでいる。燃えるように熱くなる体、じわりと垂れる汗、そしてぼんやりと理性を蝕む情欲が、私のうちに眠る衝動を掻き立ててくる。
　紅潮した頬とじわりと湿る下半身に、否が応でも認識させられる。

「発情期、か————」

　他の生徒にも同じようなものがあるのかは知らないが、私個人としてはいい思い出がない。その度に休暇を取り、一日中部屋にこもって自慰に浸ることになるからだ。
　そして、それにも限度がある。今ではいくら自分の指や道具を使おうとも生殺しのような状態で、発散とまでは至らなかった。

————だが、今回は状況が悪い。

『カンナ、体調は大丈夫？』
「っ！」

　一件のモモトーク。”先生“と書かれたメッセージの通知には、私に宛てられた心配の言葉が綴られていた。簡素でありながら、真に私のことを心配しているのだと感じさせる文章。
　そう、先生はこのことを知っている。普段であれば誰にも言うはずのないこの症状を、先生は『知ってしまった』のだ。

　数日ほど前から、新しく開業したプールの警備員を担当することになった。
　警備員として活動する傍ら、普段の業務とは違う内容に、慌ただしくはあっても苦労は感じなかった。
　その要因には、やはり先生や信頼できる仲間達がいたからだと、部屋の中に残されて思う。
　確かに事件性を帯びた騒動はあったが、それも今は落ち着いてきている。これならヴァルキューレの警備期間中に問題が起こることはないだろう、そう思った矢先のことだった。

2二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 15:01:46

　今日、目が覚めてすぐ。
　携帯の着信で目を覚まし、半ば寝ぼけたように机の上をまさぐってから、寝起きらしい腑抜けた声で通話に応じた。優しい声が「おはよう」と声をかけてくれる。
　こんな情けない声のまま出てしまって、どこか申し訳なさを感じてしまう。それすらも先生は笑って、「新鮮なカンナが見られて嬉しい」と言い切った。
　…本当に、そういう所だと思う。

　体に違和感はあるが、特に問題はない。そう先生に伝えて通話を終わり、私は水着に着替え……その途中で、ようやく気付いたのだ。

「股が濡れて……はあっ、体の熱は、そういうことか……！」

　それから、私は直ぐにモモトークを入れた。体調の不良から今日一日は休ませてほしいこと。その間、迷惑をかけるかもしれないので部屋には入らないでほしいこと。そして、先生にだけ————私が発情期であることを伝えた。
　シャーレの先生ともあれば、様々な生徒と関係を持つこともあるだろう。それから考えれば、今後こういった事態に遭遇することも想像に難くない。故に、先生にだけ伝えることにした。
　……そこに期待がないと言えば、嘘になる。
　色恋だなんだといったものを切り捨て、狂犬と呼ばれるまでに仕事を切り詰めた女に、先生のような男性は劇毒だ。

3二次元好きの匿名さん25/03/05(水) 15:05:24

いらっしゃいませ、バーボントキです。

まずは落ち着いてください。

はい、またなんです。お久しぶりです。

ですが、このスレを開こうと視線を向けた時、あなたたちは「ときめき」と似たような感覚を持ったのではないのでしょうか。

その感覚を大事にして欲しいのです。

それとこれはお通しなので、これを読んでもう一度心を落ち着けてください。続きがあります。